『プロレスリングWAVE 「Phase 1 Final」~Kick out~』「大畠美咲引退〜Beautifully Bloom〜」


★12月29日(土)東京・後楽園ホール
観衆1142人※満員

◎ZABUNグループ入場式
2018年の最終戦であり、二上美紀子社長体制による最終興行となる今大会。

試合に先立ちZABUNグループによる入場式がおこなわれ、選手を代表して水波綾が「年末のお忙しいなか、ご来場ありがとうございまーす!(大歓声)さあ、とうとう今日という日が来ちゃいました。大畠の引退、そして今日の興行でWAVEはちょっとだけ休止をします。だけど、だけど×3、明るく、楽しく、激しく闘うのがWAVEのプロレスだと思っています。みなさん今日は最後まで盛り上がる準備はできてますかーーー!(大歓声が起こると)もう1回準備はできてますか! エクセレンツーーっ! それでは全8試合、最後までご声援よろしくお願いします」と挨拶した。

1、チャレンジWAVE(15分1本勝負)
○松本浩代(8分54秒、片エビ固め)長浜浩江●
※ロックドロップ

2019年4月から新たにスタートするWAVEで、もっとも期待されている長浜浩江。自ら志願した松本浩代とのシングルマッチで今年を締めくくる。長浜が松本を相手にどこまで食い下がれるかが注目ポイントだ。

大歓声のなか長浜が登場。松本のセコンドには同期の大畠が付く。

スタートから松本のパワーに苦戦する長浜だったが追走式ドロップキックでようやく自分のペースへ。松本を場外に落とすと、プランチャ・スイシーダで追撃する。だが、これは自滅。

リングに戻った松本は長浜を担いでセコンド勢に投下。

そして逆エビ固めへ。ブレイクされると、リバーススプラッシュ式ダブルニードロップでカウント2。

長浜も振り子式チンクラッシャーで反撃に転じると、ミサイルキックを3連発。ブレーンバスターの体勢に入ったが、逆に松本が敢行する。

エルボーの打ち合いから長浜がスピアを放つ。バックドロップホールドや丸め込みで追い込んでいくが、これらを凌いだ松本が投げっぱなしバックドロップで攻勢。バックエルボーにつなげる。耐える長浜だったが、松本がショートレンジラリアット、ロックドロップと畳みかけて完勝!

◎長浜コメント
長浜「負けたんでやっぱり、3カ月休止する間にもっと自分自身の気持ちが進化していかなければいけないし、また松本さんと当たったら勝てるようにならないといけないなって。3カ月間頑張っていきます」

◎松本コメント
松本「前回長浜のアクションでこういうシングルが決まったけど、WAVEは旗揚げから見てきたし、10年経って次世代の選手がこうやってモチベーションを上げて、私を超えようとしてくれている気持ちは嬉しいですからね。私は潰すことでしかそれを表現できない。今若い子がたくさんプロレス界に入ってきてくれている中で、もっと競争が激しくなってほしい。今日引退する大畠も何もできない引きこもりからプロレスラーになって、理想を追い求めてWAVEのトップとして成功をおさめた。大畠のプロレス人生って、同期、ライバル、ひとりの人間としても素晴らしいものだったと思います」

2、レギュラーバトルロイヤルWAVE(9人参加)
○チェリー(9分55秒、春夜恋)フェアリー日本橋●
※退場順=万喜なつみ、高瀬みゆき、沙紀、門倉凛&米山香織、有田ひめか、志田光、フェアリー

第2試合はWAVEのレギュラー選手たちによる豪華なバトルロイヤルに。通常ルールに加え、オーバー・ザ・トップロープルール、開始5分に発動されるスローモーションルールが採用された。

お馴染みのメンバーがリングに揃うなか、久しぶりの後楽園登場となったフェアリー日本橋がまずは自己紹介。すぐに全選手からストンピングを浴びせられ、志田が首4の字固めで捕獲。次々と選手が連なり、首4の字のレールができあがる。取り残された有田がフェアリーに逆エビ固めをかけると、ほかの選手もゴロンと反転。一番端の選手がロープエスケープ。

続いて沙紀が万喜にリバース・ジャイアントスイング。高瀬がダイヤル固めで続き、万喜が最初に脱落。高瀬も体勢をひっくり返され、3カウントが入った。

今度はゴキゲンBBA(米山香織&チェリー)が標的となり、志田が米山にオーバー・ザ・トップロープを狙う。阻止したチェリーが志田の髪の毛を引っこ抜く。混戦となるなか、ここでスローモーションタイムへ!?

志田の竹刀攻撃をかいくぐる選手達。しかしタイミングを間違えた沙紀だけ食らってしまう。

すかさずチェリーが飛びつきウラカンラナへ。切り返した沙紀だったが、チェリーがさらに体勢を入れ替えたところでスローモーションが終了。通常スピードに戻り、3カウントが入ってしまった。

フェアリーが魔法で選手たちを投げ飛ばしたあと、門倉VS米山は逆さ押さえ込みの掛け合いに。フェアリーが2人をまとめてひっくり返して同時にフォール。2人を失格に追い込んだ。

ショルダータックルで暴れまくる有田だったが、志田が目突きからの首固め。技あり勝利を見せるも、コーナーに登ったところをフェアリー&チェリーに落とされ、オーバー・ザ・トップロープ負け。

残るはチェリーVSフェアリー。チェリーはフェアリーのステッキを奪うと、スネや脳天を殴打。そして熟女でドーンを狙うが、かいくぐったフェアリーがスクールボーイ。キックアウトしたチェリーが春夜恋につなげて3カウントを奪ってみせた。

3、メンズWAVE(20分1本勝負)
○後藤恵介&新井健一郎(7分48秒、エビ固め)怨霊&竹田光珠●
※ダイビング・セントーン

1年前から続く後藤恵介と新井健一郎の抗争。今大会でもシングルマッチが予定されていたが、12・15新木場大会での試合後、アラケンが同じコーナーに立つことを提案。アラケンと組むことで後藤は何を学ぶのか。後藤にとって1年の集大成ともいえる試合となった。

試合は後藤VS竹田でスタートとなる。ロックアップで組み合うも、押し込まれた後藤のかわりに新井が出ていく。だが相手が怨霊に変わると、エクトプラズムが苦手なようで、早々に後藤に戻す。

竹田のドロップキックはカウント2。後藤&新井はダブルの攻撃を選択。ビッグブーツは成功したが、続くショルダータックルは同士討ちに。

誤爆に腹を立てたのか、新井は記者席で休憩。タッチの機会を逃した後藤に、竹田がボディースラム。後藤もやり返して改めて新井とタッチしようとしたが、新井は拒否する。

仕方なく後藤がエルボー弾。自力で流れを作るも、ここで新井が勝手にチェンジ。ダイビング・ダブルハンマーを決めると、すぐに後藤と交代する。

後藤はボディースラムを竹田、怨霊に敢行。だが、怨霊も串刺し攻撃でやり返すと、竹田のショルダータックルで続く。

孤立する後藤だったが、両腕ラリアットを放つと、新井のタッチを拒否して続投。

 

後藤は怨霊のエクトプラズムを竹田に誤爆させると、いいとこ取りしようとする新井をエルボー弾で排除し、ダイビング・セントーンを投下! 竹田から3カウントを奪った。

試合後、新井がマイクを握る。

新井「満員のお客さん、ひとつ聞かせてくれ。今日後藤、合格出せるか?(拍手が沸き起こる)まあ、6割くらいかな。まあでも過半数は超えた。正直、信頼関係ないままタッグ組んだから実質3VS1のタッグになったけど、まあお客さんの反応がすべてじゃないか? オレもこの1年、お前と向き合ってよ、去年の12月にはじめて絡んでよ、約1年経って、もうちょいカラダしまるかなと思ったけど、そこは変わらず。まあ、それはお前らしい。どうせデブキャラにするならよ、もっと太れ。そしてお客さんをもっとワクワクさせろ。竹田のほうがワクワクさせてるぞ、バキバキのカラダで。怨霊さんもいまや貴重な怪奇派だ。20年数年間、客をワクワク×2させてきてるぞ。お前はもっとワクワクさせろ。お前、これだけのお客さん、裏切るなよ。もう1回お前の名前が上がったところで、もう1回向き合おうぜ。いままで楽しかったよ、ありがとう」

4、Future WAVE(15分1本勝負)
○野崎渚(9分49秒、TKO勝ち)彩羽匠●
※ドラゴンスリーパー→レフェリーストップ

野崎渚がマーベラスのエース・彩羽匠とはじめてシングルで激突。

序盤は様子を見る展開となったが、彩羽がキックのコンビネーションで仕掛けると、野崎もビッグブーツで応戦。激しい攻防が繰り広げられるなか、彩羽のスピンキックをかいくぐった野崎がドルミルの体勢に。かろうじて彩羽がロープに逃げ込む。すぐさま野崎はビッグブーツの連発で追撃。

彩羽もカウンターのローリングエルボーからスリーパーで反撃にかかる。ブレイクされると、コーナーに登る彩羽。野崎が追いつきフロントネックロックへ。

攻守を入れ替えた野崎がミサイル発射。ランニング・ダブルニーアタックでカウント2。さらにはドラゴンスリーパーで捕獲する。

なんとか脱出した彩羽がエルボー弾。ファンをあおってからロープに走るも、野崎がカウンターのビッグブーツ。ザキゴエにつなげる。

キックアウトした彩羽がスピンキックで反撃。すかさずライガーボムへ。これも返されると、スワントーンボムを投下。だが、カバーの瞬間、切り返した野崎がカウント2。ヒヤリとした彩羽だったが、気を取り直してランニングスリーの体勢。これを回避した野崎がドラゴンスリーパーへ。これが完璧に極まると、危険とみなしたレフェリーが試合を止めた。

5、KENKA WAVE(15分1本勝負)
▲山下りな(13分23秒、両者ノックダウン)世志琥▲

シードリング12・13新宿でBEYOND THE SEAタッグ王座から陥落し、決裂した山下りなと世志琥。2人のシングルは約1年4カ月ぶりとなり、戦績は1勝1敗。今回が3度目の対戦となる。

山下はハードコアマッチで使用するアイテム・巨大バケツを持参。並々ならぬ意気込みを感じさせるなか、ゴングを迎える。ところが2人とも動かない。ようやく歩み寄ってにらみ合ったあと世志琥が背を向けると山下が奇襲。

だが、ショルダータックル合戦は世志琥が制して、山下を対角コーナーにハンマースルー。山下が切り返し、世志琥を場外へと転落させる。

リングに戻った両者。山下がキックのコンビネーションで仕掛けるも、かわした世志琥が風車式バックブリーカー。そして世志コブラへ。

ブレイクした山下は後頭部へのランニングニーをお見舞い。串刺しラリアット2連発につなげる。ブレーンバスターの掛け合いを制した山下がトラースキック。そしてイスを持ち出し、世志琥を殴打。すかさずダイビング・バケツ攻撃を狙うが、世志琥がイスを投げて阻止。

攻守が入れ替わり、世志琥がイスの上への雪崩式バックフリップでカウント2。すぐさまセカンドからのセントーンで追撃する。これも返されると、ダイビング・セントーンを投下。

寸前で山下がかわし、形勢逆転。山下はバックドロップ、ダイビング・エルボードロップで反撃。そして、ダイビング・バケツ攻撃をはじめて成功させる。

だが世志琥はキックアウト。ならばと山下はスプラッシュマウンテンの体勢。堪えられると引き込み式ラリアットを狙うが、かいくぐった世志琥が逆に敢行。

すぐさま正調ラリアットで飛び込む世志琥。もう一発を狙うが、これは山下が迎撃。引き込み式ラリアットはカウント1。世志琥のラリアットもカウント1。

両者の意地がぶつかり合うなか、ヘッドバット合戦となる。山下のラリアット、世志琥のアティチュード・アジャストメントが決まるとダブルダウン。なんとかカウント8で立ち上がった両者だったが、ラリアットが3連続で相打ちに。再びダブルダウンとなり、両者KOとなった。

◎バックステージ
山下「3回目の一騎打ち…ケンカWAVEってことだったんで、お互いに拳で語ろうと。勝敗はつかなかったけど、試合後に中指を立て合って、一緒にやってきたことはムダじゃないって。次はこの体ひとつで、世志琥を足元に寝かせる日を夢見てやっていきますよ」

◎バックステージ
世志琥「やっぱりお互いもともとライバルで、タッグを組んでやってきたからこそ他のヤツよりもやることはわかるし、読み合いもあったけど、やっぱり最後のラリアットもよけたくないし、全部受けきった上で勝ちたかったんで。自分が山下の上にはいつでもいるってことをわからせたかったけど、ダブルダウンで終わってしまった。ドローとかどうでもよくて、自分は勝ち以外いらないんで。次やるときは白黒つけないと気がすまないですね」

6、パッションWAVE(15分1本勝負)
○高橋奈七永(8分13秒、片エビ固め)朱崇花●
※ワンセコンドEX

初代BEYOND THE SEAシングル王者の高橋奈七永がWAVE参戦。朱崇花との初シングルマッチをおこなった。

試合はクリーンな握手から。朱崇花がテイクバックからリストロックへ。奈七永も切り返すと、「We will Rock you」のリズムで会場を一つに。

朱崇花は「何やってるんだ!」とフランケンシュタイナーで奈七永を場外へ。ノータッチ・トペコンで追撃。

リングに戻ってミサイル発射。けれどもカウント1。

奈七永が朱崇花を対角コーナーにハンマースルー。朱崇花はバック宙でかわすも、奈七永は投げっぱなしジャーマン→ラリアットにつなげる。

朱崇花はなんとかカウンターのトラースキックで流れを変えると、エルボー合戦に。朱崇花はキックのコンビからチョークスラムを敢行。キックアウトされるとムーンサルトプレスを投下する。これもカウント2止まり。

もう一度コーナーに登る朱崇花。奈七永が追いつき雪崩式ブレーンバスターでカウント2。そして冷蔵庫爆弾を投下。返されるとワンセコンドEXの体勢。堪えた朱崇花が変形バスターへ。キックアウトした奈七永がインプラント→スライディングD→ワンセコンドEXと畳みかけ、王者の貫録をみせた。

7、Dual shock WAVE~WAVE認定タッグ選手権試合(30分1本勝負)
<挑戦者組>宮崎有妃&○旧姓・広田さくら(18分12秒、ふらふらドーン)桜花由美●&桃野美桜<王者組>
※BOSS to Mammyが5度目の防衛に失敗、奇跡が第23代王者組となる

王者・BOSS to Mammy(桜花由美&桃野美桜)に奇跡(宮崎有妃&旧姓・広田さくら)が挑むWAVE認定タッグ選手権試合。ボスマミは5度目の防衛戦となるが、運が悪いことに桃野が今月に入り左ヒザ前十字靱帯を断裂。防衛ロードに黄色信号が灯る。

速攻決着を狙うボスマミが奇襲。桜花が広田にビッグブーツをお見舞いする。

返されるとすぐさま垂直落下ブレーンバスターへ! かろうじてキックアウトした広田が反撃。桃野を捕まえ逆エビ固めへ。

2人がかりで桃野狙いに出る。そしてボスマミを場外に落とすと、広田がトペの体勢。これは失敗。ファンのコールに応えて再トライするも、またもや失敗……。逆に桃野がプランチャ・スイシーダを成功させる。

リングに戻った広田は桃野へのボ・ラギノールに固執。そのたびに桜花が身代わりとなって救出していく。ならばと宮崎はビッグヒップの体勢に入るが、これも桜花が阻止する。

桜花の献身的なガードを受け、桃野がクロスボディーで反撃。キャッチされるもDDTへ。そして押さえ込みを連発していく。いずれもカウント2止まり。ならばとボスマミは合体ドロップキックを狙うが、宮崎が阻止して桃野の痛めたヒザを殴打。そして桜花→桃野にビッグヒップをお見舞いする。

桜花も宮崎にビッグブーツで反撃すると、そのまま場外へ。桃野も落とされ、今度こそ広田がトペ・スイシーダを決める。

ヒートアップした4選手はそのまま控室に消えていく。戻ってくると、宮崎の顔がグリーンミストで染められている。どうやら広田のグリーンミストが誤爆してしまったようだ。

チャンスに転じたボスマミが連係攻撃。桜花のビッグブーツ、桃野の低空ドロップキックが決まる。桜花のカカト落としはカウント2。

宮崎もカウンターのハリケーンドライバーでカウント2。ハンマー式ボディープレスを投下。宮崎がムーンサルトプレスにつなげる。

ここで広田が犬神家狙い。桜花がビッグブーツで阻止してカウント2。すぐさまタイガースープレックスを狙うが、広田がへなーらサンセットに切り返す。これは桃野がカット。ならばと宮崎がリップロックで桃野を排除、恥ずかし固めで捕獲する。慌てて桜花が救出にかかるも、背後から広田がスクールボーイでカウント2。広田のシャイニング・ウィザードも決まるが、今度は桃野がカット。

お互いのピンチをカバーしあうボスマミは、合体ファンタスティックフリップ、合体ブレーンバスターにつなげる。

そして桜花はネックハンギングボムを狙うが、広田がウラカンラナで切り返す。カウント2。桜花のビッグブーツもキックアウトする広田。タイガーSHも回避されると投げっぱなしジャーマンへ。これを着地した広田。

しかし、ここで桃野が広田に掟破りのボ・ラギノール。このチャンスに桜花が投げっぱなしタイガースープレックスを放つが、ふらふらドーンで広田が大逆転の3カウント!

引き揚げるボスマミに二上社長が「ボス、治したらまたこのオバちゃんと組んで下さい。ちゃんと治しや」と声をかける。

続いて認定証&ベルトの授与へ。受け取った広田は「タッグのベルト取ったぞー、ふらふらドーンは最強でーす。奇跡、私たちの時は来たーーー!」と力強いマイクアピール。

◎バックステージ
宮崎「1年間、本当にスゴい時間いたるところで闘い続けてきましたけど、終わってみたらこうしてベルトを手にしていて。組むと決めたところから友情が芽生えましたけど、まさかタッグチャンピオンになるとは思わなかったですね(笑)」

広田「スキマスキマで休憩時間とかも闘ってきて、楽しく1年が終わると思ったけど、いつからか自分たちも本気になって。こんなのは私たちだけだと思いますね」

宮崎「休業の間はベルトを寝かせて、また4月1日からタッグベルトの価値を上げていきますよ!」

8、Regina di WAVE~WAVE認定シングル選手権試合(30分1本勝負)
<挑戦者>○大畠美咲(19分40秒、スカイブルー・スープレックス・ホールド)水波綾●<王者>
※水波が初防衛に失敗、大畠が第13代王者となる。大畠引退

水波綾とのシングルマッチで引退試合をおこなう予定だった大畠美咲。12・15新木場大会で水波がレジーナとなったことで、この試合はタイトルマッチに変更された。最後までレジーナへの返り咲きを狙い、NEXTトーナメントにもエントリーした大畠にとって、願ってもないチャンス。だが、これが本当のラストチャンスとなる。

スタートから意地合戦。足の踏み合いを制した大畠は「バーカ!」と走る。

水波がパワースラムで迎撃し、マシンガンチョップ、串刺しエルボーをお見舞い。そして「後楽園ホールに起こしのみなさん、今年1年ありがとうございました!」と串刺しラリアットを狙うが、大畠が阻止。

逆に大畠が「12年間ありがとうございました。いつものアレ!」と水波の十八番を奪うパントマイム。さらにはTommyレフェリーを巻き込んでのChoo Chooトレインを披露する。

そして、プランチャ・スイシーダを成功させると、大畠は本部席に乱入。水波の耳元でゴングを鳴らす。

リングに戻ってミサイルキック、ダイビング・クロスボディーでカウント2。チンクラッシャーから走るも、水波がカウンターのフロントスープレックス。攻守が入れ替わる。

水波の串刺しラリアット、ぶっこ抜きジャーマン、レッグドロップはカウント2。そして大外刈りから肩固めへ。

耐えきった大畠がワキ固め→三角締めで捕獲する。コーナーに登る大畠。水波が追うと逆打ち、花マルどっかんでカウント2。ブルーダリアは水波が回避し、ショートレンジラリアット。

シーソーゲームが繰り広げられるなか、大畠のカウンターのバックブロー、水波のラリアットが交互に決まる。そして水波がラリアットからドラゴンSHへ。カウント2。ダイビング・ギロチンドロップもカウント2止まり。

大畠のソラリーナはカウント2。逆打ちから大畠がヘッドバット、エアレイドクラッシュでカウント2。スカイブルーSHはなんとカウント1。

水波も強引にホットリミットにつなげる。

大畠もカウント1で返す。ファンは大畠コール。水波はもう一度ホットリミットを狙うが、チンクラッシャーに返した大畠がブルーダリアへ。これも返されるとスカイブルー・スープレックスを敢行。3連発につなげるが、これも返す水波。

ならばと大畠はロコモーション式スカイブルー・スープレックスを3連発。バックブローの連発から、さらにスカイブルーを狙うが、水波がホットリミットの体勢。切り返した大畠が掟破りのホットリミット。そしてトドメのスカイブルーSHでついに3カウントが入った。

◎試合後のマイク


大畠「13代目レジーナの大畠美咲です。(大畠コール)このあとにセレモニーとかやって引退の挨拶をしなければならないので、あまり長々とは話せないんですけど、GAMIさん! まっちゃん泣いてるな(笑)、スゲー泣いてるな。GAMIさん、私、このベルト、巻いたまま紙テープあびたり、騎馬乗ったりしたいんですよ。明日まで持っててもいいですか?(二上社長がOKサインを出す)ありがとうございます! 水波、ふふふふ。すごいいま嗚咽が聞こえるくらい泣いてるけど、泣かないで。タイトルマッチにしてくれて、まずそうだね。12月15日にベルトを取ってくれて、私とタイトルやりたいと言ってくれて本当にありがとうございました。また改めて何らかの形で思いを伝えようとは思うんですけど、水波に出逢えてよかったです。ありがとう!」

水波「うーーーーぅぅぅ……うーーーぅぅぅ」

大畠「(苦笑)っていくことで、どうぞセレモニーいっちゃってください」

◎引退セレモニー

マスコミ各社から記念品が贈呈されたあと、引退したOG選手がリングへ。その中には大畠を育てた吉田万里子さんの姿も。続いて現役レスラーたちがリングに上がる。

多団体で活躍していた大畠だけに、数多くのレスラーがセレモニーに参加。

なぜかヤッペーマン1号&2号の姿もあった。

そして、ZABUNグループがリングに上がると、宮崎が大畠に最後の恥ずかし固め! WAVEらしく大畠を送り出すと、大畠が恒例の観衆発表。

大畠が「途中ではありますが、観客者数を発表します。観客者数は、1137人! ついに越えました。ありがとうございます」と話すと、二上社長は「エクセレント!」とその功績を褒め称えた。

最後に大畠の家族、義理のお母さん(大石真翔の実母)が花束贈呈。

大畠「本日は年末のお忙しいなか、お集まりいただき誠にありがとうございました。今日を迎えるまでにいろいろと年末の挨拶を、年末じゃないや(笑)。引退! 引退の挨拶を考えてはみたのですが、やっぱりまとまらないのでいま思ってる気持ちを話そうと思います。私は高校生になるときにひきこもりになって、その原因が人見知りだったので、人前に出る職業について無理矢理人見知りを治そうと思ってプロレスをはじめました。それでプロレスをはじめるにあたって、プロレスを好きで選手になった人の邪魔にならないように普通の人よりもいっぱい練習しようと思ってやってきたら、いつの間にか引退試合でこんな素敵な風景を見られるような選手になることができました。12年間ケガなくやってこれたのは、こんな立派な骨太な人間に生んでくれたお母さん、そしてお父さんのおかげだと思っています。ありがとう! そしてですね、私は美咲っていう名前があんまり好きじゃなくて、どこにでもある名前だし、電話で名前を説明するときに美しいに咲くですってすごいハードルあがりません? どんな人間だと思われるんだよって思ってたんですけども、いまリング上で美しく咲くために付けられた名前なんじゃないかなと思っております! いま私は自分の名前が大好きです。それで、あとなんだっけな…そう! 引退試合が終わったら泣くかなと思ったんですけど、もう幸せすぎて涙が出て来ません。そして私がレジーナのベルトを取ったということはアレをやりたいと思います。(ファンがどよめくと)えーっ、じゃない! 水波と朱崇花が嫌いなアノ締めをやりたいと思います。いいですか! (締めの言葉を説明し)WAVEといえば、大畠美咲! 大畠美咲といえばレジーナ! 12年間ありがとうございましたー!!」

会場が暗転となり、吉野希里リングアナが経歴を紹介。そして10カウントゴングへ。大畠の希望により、後藤恵介、朱崇花、長浜浩江、山下りな&下野佐和子、宮崎有妃、桜花由美、二上美紀子社長、松本浩代、野崎渚、水波綾が一つずつ叩くことに。

ゴングが鳴り終わると、吉野リングアナが「レッドコーナー、155㎝、55kg、第13代レジーナ・オーハタ・ミサーキー!」と最後のリングコール。と同時に多くの紙テープが投げ込まれた。

その後、大畠は水波&長浜&野崎の騎馬に乗ってリングを1周。

花道で迎える大石真翔と握手をかわして控室へと消えていった。

◎エンディング
大畠を送り出したあと、3カ月間の充電期間に入るZABUNグループの選手がリングに上がる。

二上社長「はい、終わりました。一つだけこのあと『これがWAVEだー!』で締めるんで気持ちよく帰っていただきたいのですが、『これがWAVEだ!』のあとにエンドロールが流れます。ここ凄く重要なので、すべてを見終わってから席を立ってください。それまで売店に来ても誰も受け付けません、はい。ベルトがすべて移動してしまいました」

桜花専務「本当だ」

二上社長「広田が『時は来た!』と言っていますが、みなさんご存じの通り3カ月休みます。レジーナ……(水波を見て)エクセレントちゃうやろ! まあ、なんとかしてくれると思うので」

桜花専務「明日、明日!」

二上社長「じゃあ次期社長どうぞ」

桜花専務「11年間どんなことがあっても止まらずやってきたWAVEですが、いろいろありますが、いったん3カ月間の休業に入ります。休むことに対しては凄く不安なんですが、こんなにたくさん応援してくださるみなさんが、このあと私が4月から社長になっても応援してくれると信じて、いまと違った私の体制のWAVEを見せていきたいと思いますので、4月1日からのWAVEもよろしくお願い致します。社長、リングに上がれるのいまだけしかないので、どうぞ。もう(リングに)上げないんで。来年からは上げないんで、いまだけです。主役になれるのいまだけなんで、どうぞ」

二上社長「いきます。これがー、WAVEだーーーっ!」

そして予告通りエンドロールがスクリーンに流れる。いままで出場した選手達の名前が流れるなか、途中で画面が切り替わり桜花が「これからヨロシクお願いします」とジャージのようなものを手渡す場面が流される。その指には指輪がされているが、誰かは不明。

すべての名前が流れたあと、桜花、水波、二上社長の会議の映像が映し出される。

桜花「来年のCATCH THE WAVE、どうしますかね。誰出そうか。水波はベルト持っても出る?」

水波「自分はCATCH THE WAVE好きなんで、ベルトそのときあろうがなかろうが来年も出たいんで」

桜花「開幕は5月5日後楽園で、あと8月12日の後楽園?」

二上社長「3カ月は長いな。その前に決勝ですね」

桜花「ニューフェースいきたいですね」

二上社長「そうですね。WAVEに出たことない人とかいいですね」

ここで映像は終了。CATCH THE WAVE2019の予告で、WAVE第1章はジ・エンド。桜花新社長のもとはじまる第2章は4・1新木場大会からスタートとなる。

◎バックステージ
大畠「もうホントに何回返すのかと思いましたし、水波も終わりたくないんだろうなって思ってくれてるのもわかったんですけど、最後の最後自分で勝利を飾りたかったので。こうやってベルトを取れて結果を残すことができて、幸せなレスラー生活でした」

——後悔はありませんか?
大畠「辛いこともあったはずなんですけど、それが思い出せないくらい楽しいこととか喜びのほうが大きくて。そして最後にベルトを取って終わりよければすべてよし。『全盛期で引退』というものを証明できたと思いますし、今後『大畠さんみたいな引退がしたい』と思ってくれるような後輩が出るような、見本になれたらなと思います」

——引退試合でシングル王座戴冠は初の快挙です。
大畠「プロレス界で初めてのことだと思いますし、そうやって名前を残せるのは偉業だと思いますね。自分で言うのもなんですけど(苦笑)」

——涙なき引退となりました。
大畠「どうしましょう、ないんですよ!ベルトを取って一瞬泣きそうにはなったんですけど、やっぱり嬉しいし、疲れたし、やりきったっていう思いしかないです。ベルトは何回巻いても嬉しいですね(笑)」

——周りの選手たちは号泣していましたが…。
大畠「ハハハ、ああいうの見ると逆に冷静になっちゃうんですよね。酔っ払ってる人がいると自分が冷静になるのと一緒で、いまの私はすごく冷静です(笑)」

——水波選手に声を掛けるなら?
大畠「今までも一緒にWAVEを引っ張ってきたと思いますけど、これからもずっとずっとWAVEを引っ張っていってほしいなって思うし、水波がWAVEの顔になってほしいと思います」

——あらためてファンにメッセージをお願いします。
大畠「12年間応援していただいてありがとうございました! 大畠美咲は引退しますけど、私が教えたことを他の人が引き継いでくれたりとか、私の話を語り付いていってもらえたらなと思います」

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