2020.03.11

「KEEP SMILE SHINKIBA」

●オープニング
大会に先立ち、出場全選手がリングサイドを取り囲む。2011年3月11日に発生した東日本大震災で亡くなられた方へ1分間の黙祷を捧げた。
続いて、今大会でおこなわれるwave対マーベラスの遺恨なき団体対抗戦の抽選会へ。第1弾はマーベラス2・24新木場で開催され、勝ち抜き方式でおこなわれたが、今回は勝ち抜きではなく、5VS5のシングルマッチでの対戦となる。

チェーンを引き合った結果、組み合わせは桜花由美VS星月芽依、旧姓・広田エリザベスさくらVSMasha Slamovich、HIRO’eVSMaria、野崎渚VS彩羽匠、宮崎有妃VS渡辺智子に決定。なお試合は10分1本勝負、通常のプロレスルールでおこなわれ、ドローの場合はキャリアの浅い選手の勝利となることがアナウンスされた。
1、ヤングwave(15分1本勝負)
松井珠紗&○梅咲遥(12分15秒、ラ・マヒストラル)進垣リナ&久令愛●


ヤング世代によるタッグマッチで新木場大会がスタート。2018年11月デビューの松井珠紗、2019年3月デビューの梅咲遥がタッグを組み、2018年4月デビューの進垣リナ、2019年8月デビューの久令愛と対戦する。キャリアではほぼ同じの4選手だが、松井、梅咲、久令愛は19歳の同学年。進垣のみ31歳という少しお姉さんな状況だ。この年齢差が試合にも影響してしまうのか!?
試合前、クリーンな握手をかわす4選手。だが、梅咲&松井が進垣に奇襲。早速、トレイン攻撃をお見舞いする。そのまま進垣を捕獲しポーズを決めると、久令愛もドサクサに紛れて19歳トリオでキメポーズ。
松井は進垣に「クソババア!」とドロップキックで追撃。かわった梅咲もボディーシザース、弓矢固めで絞り上げる。

反撃に転じた進垣は「デビュー記念日だったらしいじゃん(梅咲は3月10日デビュー)」と梅咲をロープに張り付けていく。さらに張り付けドロップキックでお返し。カウント2。続く久令愛もドロップキック。再び進垣が出ていきアームブリーカーへ。ワキ固めで捕獲する。
劣勢の梅咲だったが、なんとかしのいで松井と交代。松井は串刺しドロップキック、クロスボディーで反撃に転じると、「ババア、起きろ!」とコーナーへ。進垣が「クソガキ!」と突進すると、飛び降りて回避。低空ボディーアタック、低空ドロップキックにつなげる。

一方、進垣もアームブリーカー、ワキ固めで攻勢。続く久令愛も変形アームブリーカーでプレッシャーをかけてミサイル発射。2発目を狙うが、これは松井がデッドリードライブで回避する。ドロップキックを互いに打ち合ったあと、久令愛がワキ固め。なんとか松井がロープ。
松井はカニばさみで流れを変えると回転足折り固めを狙うが、読んだ久令愛。ならばと松井はブーメランアタックを敢行。久令愛も飛びつき腕十字へ。これは梅咲がカットに入る。

そして、松井&梅咲がドロップキックで久令愛を挟み撃ち。さらにダブルのエルボードロップから松井がフットスタンプでカウント2。かわった梅咲がドロップキック3連発で追撃。ミサイルキックも放つが、カウント2止まり。
エルボー合戦となり、梅咲がドロップキックで仕掛ける。久令愛もショルダータックル3連発で応戦し、キックアウトされるとワキ固めへ。

耐えた梅咲が丸め込みを連発。久令愛もダブルリスト・アームサルトでカウント2。走る久令愛だったが、梅咲がカニばさみからのラ・マヒストラルでクルリ!
●インフォメーション
第1試合が終了したばかりだが、これからノンストップで繰り広げられる対抗戦に向けて、早めの休憩が取られた。休憩明けには二上美紀子会長と野中美智子リングアナによる懐かしのインフォメーションが復活。

二上会長は3月29日にファンクラブイベントを開催すること、また3・21大阪大会の開催を明言。また、その前後の、3・20名古屋、3・22鳥取の開催は、使用する会場の発表により決定することが明かされた(3月16日以降に詳細決定)。
また今大会をLIVE配信できないかわりに、ミックスチャンネルにて二上美紀子会長、長与千種、桃野美桜が独自アカウントで実況配信することがアナウンスされた。
2、10分1本勝負
○桜花由美(9分56秒、エビ固め)星月芽依●
※ビッグブーツ


休憩があけ、いよいよwave軍VSマーベラス軍の対抗戦第2弾が開戦。マーベラス軍、wave軍の順で登場し、対抗戦ムードを演出する。北側ステージでは、長与千種・マーベルカンパニー代表、桃野美桜、二上会長がミックスチャンネルにて実況をはじめている。
円陣を組むマーベラス軍に対抗し、wave軍も円陣を組むが、どこかバラバラした印象。不穏な空気が流れるなか、桜花VS星月のゴングが鳴らされる。
ゴングと同時に星月がドロップキックを連発。受けきった桜花がボディースラムでカバーする。ブリッジで切り抜けた星月がドロップキック。これをかわす桜花。
桜花はカウンターのビッグブーツで形勢逆転。串刺しビッグブーツでお仕置きすると、逆エビ固め、クロスフェースで捕獲する。なんとかロープに逃れた星月だったが、桜花がダブル・ニードロップを投下させ、再び逆エビ固めへ。

これを耐えた星月はドロップキックで反撃開始。ボディースラムをお見舞いし、押さえ込んでいく。いずれもカウント2。すぐさま小刻みエルボーで向かっていく星月だったが、桜花もビッグブーツでお返し。
時間が少なくなるなか、桜花がビッグブーツ。払い落とした星月が丸め込みで勝負に出る。だが、いずれもカウント2止まり。ならばと星月は逆エビ固めへ。
これを桜花が耐えたところで残り1分のコール。焦る星月がドロップキックを放てば、桜花もビッグブーツで応戦。なんとかフォールを取ろうと最後まで諦めない星月だったが、桜花がカカト落としからのダメ押しのビッグブーツで貫録勝ち。残り4秒のなかで、wave軍が1本目を先制した。
3、10分1本勝負
○旧姓・広田エリザベスさくら(9分8秒、ミステリオ・ラナ)Masha Slamovich●


すぐに2本目のゴングが鳴らされ、旧姓・広田エリザベスさくらVSMasha Slamovichの一戦へ。開始早々、リストロックの取りあいとなる。Mashaが技巧派な一面を披露し、主導権を握る。

劣勢を強いられるザベスだったが、Mashaのリープフロッグを失敗に終わらせると、形勢逆転。フェースクラッシャーからロープ渡りへ。調子に乗りすぎて転落してしまったザベスに、Mashaが突進。寸前でかわしたザベスが張り付けボ・ラギノールを敢行する。
5分経過。ここでザベスが高田純次。Mashaがかわし、逆に高田純次。完璧に成功させブレーンバスターにつなげる。エルボー合戦から、今度はザベスがロープに走る。するとザベスが何もないのに転倒。マーベラス勢のせいにしてレフェリーにアピール!?
続いてMashaのチョップ、ザベスのボ・ラギノールが応酬となる。Mashaの回し蹴り、ザベスのボ・ラギノールが決まり、両者ダウン!
先に立ち上がったMashaが二段蹴りでカウント2。丸め込みのラリーを挟んで、Mashaがライガーボムを放つが、ザベスが切り返してカウント2。仕切り直すMashaだったが、ザベスがミステリオ・ラナに切り返して3カウント!
まさかの2連敗を喫し、あとがなくなってしまったマーベラス軍に対して、長与が激怒。「お前らバカ! もう2敗だぞ!」と喝を入れる。そして次の出番となるMariaにと何やらアドバイスを授けた。
4、10分1本勝負
○Maria(時間切れ)HIRO’e●
※規定によりキャリアの浅いMariaの勝利


2敗を喫し、あとがなくなったマーベラス勢。3本目はHIRO’e対Mariaとなる。開始早々、らMariaがスクールボーイ、首固め、逆さ押さえ込みといった丸め込みで速攻決着を狙う。走るMariaにHIRO’eがショルダータックル。ボディースラムを狙うが、Mariaが首固め。これはカウント2。

HIRO’eは逆エビ固めで攻勢。Mariaが耐えるとエルボーのラリーとなる。走るHIRO’eにMariaがドロップキック4連発。キックアウトされるとワキ固めへ。HIRO’eがロープに逃れると、ロープに絡めてアームロックで捕獲する。
走るMariaに、HIRO’eがドロップキックで迎撃。流れが変わり、低空ドロップキック→ブレーンバスターでカウント2。ミサイル2連発もカウント2止まり。

劣勢のMariaだったがカウンターの首固めで流れを変えると、飛びつき変形腕固め。さらに腕十字で捕獲する。これを叩き付けて脱出するHIRO’e。しかしMariaは諦めずにワキ固め。
残り1分となり、HIRO’eがヒロギョプサル、首固めでカウント2。スピアで突進するも、Mariaが切り返していく。バックを取るHIRO’eが強引にジャーマンSHを敢行。Mariaが返したところで時間切れに。規定によりキャリアの若い、Mariaが勝利。マーベラスに貴重な1勝をもたらした。
5、10分1本勝負
○彩羽匠(時間切れ)野崎渚●
※規定によりキャリアの浅い彩羽の勝利


4本目は、現レジーナの野崎と前レジーナの彩羽という注目カードに。マーベラス2・24新木場でも実現したが、そのときはドローに終わっている。

開始早々、激しいエルボー合戦が繰り広げられ、彩羽がランニング・ローキックを放っていく。野崎も早々にドルミル狙い。なんとか彩羽が脱出しサッカーボールキック。正面ドロップキックでカウント2。
続いて彩羽は逆片エビ固めで捕獲。逃げられるとロープに走るも、野崎がビッグブーツで迎撃。フェースバスターからダブル・ニーアタックでカウント2。そしてノアールランサーを敢行する。キックアウトされると、スリーパー狙いの野崎。グラウンドに持ち込むと、ドルミルⅢの体勢へ。なんとか彩羽の足がロープに伸びる。

野崎はビールマンキックで追撃。ビッグブーツを狙うが、かわした彩羽が野崎をエプロンへ。追撃にかかる彩羽を野崎が落として場外戦となる。野崎は会場最上段から彩羽を蹴り落とす。場外カウント19で両者、生還。
残り時間が少なくなるなか、彩羽が高速ブレーンバスター、変形カナディアンバックブリーカーで捕獲。コーナーに登るも、野崎が追いかけ、雪崩式ブレーンバスター。しかし彩羽がすぐに立ち上がりローキック。野崎のビッグブーツ、ノアールランサー・ハイが決まる。ザキゴエもカウント2止まり。
彩羽もイグチボムで流れを変えると、ランニングスリーの体勢。これを回転エビ固めに切り返した野崎がノアールランサ・ハイを連発させたが、前回に引き続き、時間切れに。だが、規定によりキャリアの若い彩羽が勝利となり、マーベラスが2勝目を挙げた。
6、10分1本勝負
○渡辺智子(7分39秒、首固め)宮崎有妃●
※マーベラス軍が3勝2敗で勝利


2対2で迎えた最終決着戦。マーベラス2・24新木場でも同一カードが実現したが、その時は渡辺が丸め込みで勝利を収めている。この試合に勝った方が、対抗戦にも勝利となるだけに、両チーム陣営に熱が入る。解説席の長与もハグで渡辺にエネルギーを注入する。
試合は、ラリアットの相打ちで幕開け。ブーメランアタックを狙う渡辺を、蹴り落とした宮崎。試合そっちのけでセコンドの彩羽を狙いにいく。
リングの上に戻った渡辺はロープに走るも、セコンドのザベスが足をすくって転倒させる。すかさず宮崎が張り付けラリアットで飛び込んで行く。2発目は渡辺も回避。ブーメランアタックで流れを変える。

コーナーに向かう渡辺。宮崎がおいかけリップロックの体勢。渡辺が「お前さ、このご時世だから」と突き落とす。しかし宮崎も諦めずに場外に渡辺を落とすとプランチャの体勢。セコンド勢が「危ない!」と一斉に阻止。
今度は渡辺がトペを狙うが、マーベラス勢も全力で阻止する。その結果、そのまま場外戦へ。場外でラリアットを狙う渡辺。かいくぐった宮崎が彩羽に一直線。ガッチリ抱きしめ、そのまま彩羽をリングに上げると、人質のように羽交い締め。渡辺がラリアットで飛び込むも、これは彩羽に誤爆してしまう。すると宮崎は「匠に何するんだーーー!」と、ジャーマンで渡辺をコーナーに叩き付け、すぐさまムーンサルト・プレスを投下する。
ここで宮崎は目突きからの首固めへ。残り3分となり、外道クラッチを狙うが、切り返す渡辺。カウント2。ならばと渡辺は覚悟のキス攻撃!? 意表を突いた荒技で隙を作ると、すかさず丸め込んで勝利を収めた。この結果、マーベラス勢が3勝2敗で、団体対抗戦は2連勝となった。
●エンディング
歓喜に沸くマーベラス軍だったが、桜花社長のドスの聞いたマイクに静まりかえる。

桜花「おい、コラァ×4! おぅ×4、前回は……(あまりの迫力にマーベラスがざわつく)クソガキ、オラ! うっせー、オラ! 前回のマーベラスでウチ負けて、ギャラもらってないんっすよ。クソヤロー! ギャラ、持っていかれ損じゃねーかよ! ふざけんじゃねー! こんなの納得いくか、オラ! もう1回やれ、もう1回! もう1回やれ!×2」

ザベス「もうよくない?」

桜花「もう1回、やるんだ! もう1回! こんな負けっぱなしじゃ……やれよ、やるんだ! やるんだよ……えーっと、4月26日、仙台! あいてる? あいてる? 行けねーじゃない来いよ!」
彩羽「待ってもらっていいですか? 自分たち勝ったんですよ。あのー、もう1回するというのを言うのなら、負けたんだからもうちょっと誠意をみせてもらわないと。そういう風な言い方はよくないと思います。クソヤローとか、コノヤローとか、バカヤローとか。そういうのね、ウチ、10代多いから。誠意を見せて欲しいです」

ザベス「クソヤローとかダメだよ(2児の母としても桜花を説得するも、土下座を求められる雰囲気に)えっ、ウチらも!?」

桜花「お前ら、waveだろ?(苦笑)私一人じゃダメなんだよ! もう1回、対抗戦やってくださいって。そう、やるの! やりたいの、勝ちたいの! お願いします×2。4月26日、あいてる?(長与が解説席から『あいてます』と一声)お前ら暇だろ? あ、違う。暇ですよね? じゃあ誠意、見せましょ、誠意。いつもの。はい座って。えっと、4月26日の仙台大会で、5対5をやっていただけないでしょうか。よろしくお願い致します!」

彩羽「いいですよ、お願いします(とマーベラス勢も正座で応えた)」

ザベス「桜花さん、いつ暴言はくかわからないんで、私、ちょっと変わりますけど。どうも受けてくださいましてありがとうごじあます。それでは4月26日、日曜日、6時から仙台で。奇しくも3月11日ですね。なので、今日、遺恨なき団体戦だったんですけれども、元気になりましたか? ありがとうございます! こじつけではありますが、今日決まったことなんで、仙台に元気を届けたいと思いまーす! 無理やり成立させたところで…」

桜花「メンバーだけは早く決めておけよ!」

ザベス「メンバー早く決めてください。4月26日、楽しみにしてるからな。マーベラスのみなさんでした!(マーベラス勢が退場)これから締めますので。(Tommyレフェリーに)急きょの6人タッグとかないんで、ありがとうございました(Tommyレフェリーも退場する)負けてしまいましたが、本日は今日という日に……」
桜花「お前、勝手にしめてんじゃねーよ!×2。まだ、だよ。まだ言いたいことあるんだよ、お前にな。お前だよ、お前だよ。悪いことはしてねーよ。してねーけど、言いたいことがあるんだよ。3月20日、来週の名古屋大会でエリザベスやるって言ったよな? スケジュール押さえた選手がいるんです。まあ40歳以上、で、今度は私に有利な人? まあ私の先輩。まあちょっと色付けたら勝たせてくれると思うんですけど」

ザベス「大丈夫? 先輩だからって味方してくれるとは限らないよ? この前のKAORU見たでしょ? ぜんぜん私の味方してなかったじゃん」

桜花「(苦笑)まあ大丈夫。彼女は大丈夫」

ザベス「えっ、誰?(観客の一人が『わかった』と言うと)絶対、ウソだよ。絶対はずれるよ」

桜花「えーっと、その選手はPURE-JのKAZUKI選手。私のJDのときの先輩ですよ。40歳以上。もう押さえたんで、スケジュールは。だけど、3月20日、名古屋大会があるかどうかはまだ微妙(苦笑)」

ザベス「あー確かに、微妙なんです」

桜花「それは会場がね、いま閉館中なので。一応、15日に閉館が解ける予定なんですけれども」

ザベス「実際はわからない」

桜花「わからない。コロナウイルスの」

ザベス「えっ、じゃあどうするの? 20日が……」

桜花「ダメだったら次だよ、次。そうしたら、そこがダメなら、じゃあ、いいね。4・1のリブート」

ザベス「わかりました」

桜花「えっ、何いま。何がわかったの?」

ザベス「スケジュール」

桜花「ちょっと待って。私、まだ(KAZUKIに)聞いてないけどね、4・1、オーケーかどうか。はは。そうだった、聞いてなかった、まだ」

ザベス「大丈夫そうだと」

桜花「大丈夫だと思う。3・20名古屋大会の会場が閉鎖中で使えなかった場合、4・1でKAZUKIさんにオファーします」

ザベス「わかりました。エリザベスですね」

桜花「エリザベス」

ザベス「わかりましたけど、別にそれを普通の口調で言えばいいんじゃないですか?」

桜花「こういうキャラだから」

ザベス「そろそろおしとやかな40代とか。お願いしますよ」

桜花「この業界でおしとやかでいられると思うか? 思わねーだろ!? 大変なんだよ!」

ザベス「苦労はね、声とシワに出るって言いますから。じゃあそれでは、決着もついたところで、今日いろいろ決まりましたね。4月26日、仙台大会での再々団体対抗戦。そして、3月20日名古屋ではエリザベス選手権が広田、桜花、KAZUKIの3WAYでということで、みなさんこんなご時世ではありますが、引き続きwaveを見に来てください。よろしくお願いします! ありがとうございます!」
宮崎「ちょっと待って。野崎、私がいつまでも黙っているわけじゃないの、わかってるよね? 3月21日、高瀬とのベルト、勝って防衛したら4月1日、リブートから1周年。そのベルトかけて平日だけど、そんなのかまわねーよ、別に。どこだっていいんだよ。もし勝ったら、チャンピオンシップやりませんか?」

野崎が「お願いします」と近寄ると、宮崎が担ぎあげる。着地した野崎がビッグブーツで飛び込もうとする。これをwave勢が止めに入る。
ザベス「ね、ね、ね。ホラ、もうアレだから。みんな、こんなご時世だから、そんな争わないで。別にここにトイレットパーパーがあるわけでもないし、マスクが並んでいるわけでもないから。争わないで。ホラホラ持って、落ちてるよ、ベルト。落ちちゃってるよ。ね、仲直り。最近、ウチの子どもが手と手を取って『仲直り、仲直り』っていうのを覚えたので、ちょっとホラ。子供たちが覚えたことなので。いまのところは。じゃあ私が間に入るから。ね? せーの、仲直り×4。仲直りできてよかったね! 皆様、今日という日に集まっていただきまして本当にありがとうございます。さっきも言ったように、いろんなことが決まりました。こんなご時世ですが、waveはやれる限りプロレスを続けていきますので、こんな時こそ皆様との絆が深くなることを知っています。安倍政権、こんなピンチをくれてどうもありがとう、という気分です。みなさんいまこそ絆をガッチリ深くしましましょう。いいですか! ありがとうございます。それでは最後の締め、『これがwaveだ!』で締めたいと思います。よいですか? 今日バックミュージックがないので、なんかちょっとシーンてな感じですが、それを感じさせないくらい、高揚したオー!でよろしくお願いいたしますよ。わかりましたか? 今日のwaveも最高だったかー! コロナに負けるなよー! プロレス見ろよー! これがー、waveだーーーッ!」
●バックステージ(wave軍)
——2連敗となったが?
桜花「ちょっと悔しいです…!」

ザベス「絶対ルールがダメなんですよ! ウチはそんなに若手いないじゃないですか!」

桜花「KAORUさんが入った時点で決めたルールだから…」

ザベス「まあ、終わったことなんで! ね! でも、今日HIRO'eがもうちょっと頑張ればさ…」

桜花「そうだよ。HIRO’eが勝ってたらあそこで…」

ザベス「まあ終わったことなんでね!」

桜花「そうだね。今度、4月26日の仙台でもう1回リベンジ、今度は勝ちましょうね!」

ザベス「本当に! 私は勝ったけど、HIRO’eがもうちょっと頑張ればよかったんじゃないですか…まあ終わったことなんで、まあ」

HIRO'e「たまに勝ったからって!」

ザベス「ハハ、うるさいな! 何回まわかったかわからなくなって。もう終わったことなんで」

桜花「3度目の正直だ! 本当に勝ちましょう。もしこれで勝てなかったらみんなのギャラなしです!」

野崎「えっ、もー、また勝手に決めるー」

ザベス「えっ!?」

宮崎「それは…」

ザベス「すぐお金のこと出してくるー。私はお金のためにプロレスやってるわけじゃありません!」

HIRO’e「そうだ、そうだ」

ザベス「お金は大事ですけど」

桜花「とりあえず次こそ、仙台で、今日は3・11で東日本大震災の日でしたけど、その日にやって負けて、4月26日の仙台でみなさんに笑顔を届けられたらなと思っています」
●バックステージ(マーベラス軍)
彩羽「最初やばかったですね」

渡辺「ちょっとね」

彩羽「最初の2本。あれ? 2本の人、手を挙げて、ワン(星月)、ツー(Masha)。ちょっとね−、負けが続いて、ちょっとどうなるかと思ったんですけど、そうとうプレッシャーですね」

——次は仙台で?
彩羽「仙台ね。まさかこの対抗戦というものをこんなに3連発もしていいのかっていう気持ちもありますけど、やっぱりwaveさんも見せてないところいっぱいあるでしょうし、まあ自分たちもやってて楽しいですもんね」

渡辺「うん、楽しかった。いつも楽しいと思ってるし、でも、やっぱね、今日こういう時期に興行をやるwaveさん、いろんな意味で覚悟を持って、で、こうやってお客さんも来てくれているわけじゃないですか。そういう大会に私たち出させてもらって、すごい感謝してるし、勝ったからうんぬんではなくて、またお願いしますって言ってくださるのであれば、喜んでいきますよっていうことですよね。私たちはどこにでも行くんで」

彩羽「誠意を見せてくれたらの話ですよ。あの桜花さんの言い方は。あれはよくない」

渡辺「あと宮崎選手? 匠ばっかり」

彩羽「そこさえ自分は当たらなければ、ぜんぜん」

渡辺「鎖とか付けておいたほうがいいよね(笑)」

彩羽「(スマホで映像を撮っている桃野に)どうしたんですか、桃野さん、質問ですか?」

桃野「自分は見てて、勝った試合って1試合しかなくないですかっていう(苦笑)」

彩羽「えっ!?」

桃野「引き分けで、まあルール上、勝ったと思ったんですけど」

彩羽「なんだよ、イチャモンかよ」

渡辺「イチャモンかよ、お前」

桃野「どうなのかな?って思いました」

彩羽「それはもちろん勝ったほうが気持ちいいですよね。でも、今回のルールで勝ちは勝ちなので、次はね」

渡辺「前回の5人と、KAORU選手ケガしちゃって、Mariaになったけど、みんなさリングサイドでそれぞれの選手の試合を見てるわけじゃん。だからさ、すべて見られてるからさ、誰と当たるのも怖いわけよ」

彩羽「智子さんの時代の対抗戦はどうだったんですか? 自分、スゲー気になったんですけど」

渡辺「話、長くなる(笑)。知ってる方も多いと思いますけど」

彩羽「なんかこういう雰囲気とはまた違う感じじゃないですか?」

渡辺「笑いはいっさいない。それでファンの人同士がケンカしちゃう。電車がなくなる。そうですよね!? もうすごかったです。でも、いいと思う、こういう方が。こういうときに、みんなが元気がないときに笑い飛ばすっていうか」

彩羽「笑いを提供というか、明るい対抗戦というか」

渡辺「笑いを提供というか、ウチの試合だけ笑いを提供してた感じ? ああ、でも広田選手もね、ねえ」

桃野「Masha凄かったです。対応してました」

渡辺「Masha凄いよね! Masha素晴らしい」

桃野「ユー・ノウ? 高田純次」

Masha「ファースト・タイム・トーデイ」

渡辺「スゴいねー」

彩羽「まあとりあえず、本当にマーベラス軍2連勝ということで、3回目も、これラストになると思うんですけど、しっかりあと1本も勝って、マーベラスここにありというものを、どこのリングでも見せていけるように頑張りたいと思いますので、みなさん応援よろしくお願いします」

渡辺「2度あることは3度ある、だからね」

彩羽「向こうは三度目の正直とか言ってると思うんで」

渡辺「言ってた?(とマスコミに確認)言ってなかった?」

彩羽「とくに? そっか(笑)。じゃあ、まあはい。見せつけます」

渡辺「応援してください」