2021.01.01
「NAMI☆1〜Jan〜2021年新春・波始め〜今年こそBIG WAVE 到来宣言!」
◎2021年の書き初め
プロレスリングwaveが2年連続の元旦興行を開催。今大会は野中美智子リングアナウンサーにかわり、大ベテランのパンチ田原リングアナウンサーが担当。これまでも裏方としてwaveの大会をサポートすることはあったが、リングコールは今回がはじめてとなる。
オープニングには、桜花由美、旧姓・広田さくら、宮崎有妃、野崎渚のwave所属選手がお正月らしい音楽のなか登場。新春恒例の書き初めを披露した。
桜花「皆様、新年明けましておめでとうございます。本日はたくさんのご来場、誠にありがとうございます。2021年元日こんなにたくさん、ご来場本当に、元日からありがとうございます。それでは私の…いいですか? 発表して(笑)。バタバタしてて、ハマちゃん出て来そうになっちゃって、バタバタしちゃって。すみません! 私の2021年のひと言の漢字は、ジャン!『祝』です。私、今年20周年イヤーでございます。プロレス界に入ってもう20年です。ビックリするぐらい私、プロレス界にいさせていただいて、プロレスリングwaveという団体を立ち上げて、株式会社ZABUNの社長になって、本当に濃い200年間を過ごしていると思います。なので今年は8月に後楽園ホール大会をやる予定です。私の20周年です。いまコロナ禍で周年とかなくなってしまっているのですが、今年の8月こそは20周年はやりたいし、たくさん人も入れたい。ソーシャルディスタンスではなくなるように願っています。本当に20周年を無事に迎えられるように今年は頑張りたいと思いますのでよろしくお願いします」
野崎「皆様、明けましておめでとうございます。前チャンピオンの野崎渚です。私の今年の漢字はコチラです! 『進(む)』という字ですね。(パンチ田原リングアナが『waveは字の上手な方はいらっしゃらない感じですか?』)ははは! 急いで書いたんですみません。味がある、ということで。桜花さんが20周年イヤーということなんですが、私は15周年を迎える大事な年となっております。2020年最後の大会でレジーナを落としてしまいましたが、進化を止めず、私らしく、2021年も心を熱く燃やして派手に闘いたいと思いますので、皆さんどうか応援よろしくお願いします」
宮崎「皆様、明けましておめでとうございます。私の、と言いますか、今年の漢字は『風』。これはですね、この地球の上にかかっている大きな雲、まあコロナのことですね。これをみなさんともに一丸となって、去年もねずっとソーシャルディスタンスとか、声援出せないとか、みなさんにもフラストレーションのたまる観戦の仕方とかお願いしたところ、みなさん本当に守っていただき、waveの会場とかでコロナとかクラスターが出ていない。こんな素晴らしいことが今年もまだ続くと思います。皆様一丸となって、私たちも含めて一丸となって大きな風をおこせば、コロナ感染しないように頑張れば、それが大きな風となり、地球にかかってる大きな雲は吹っ飛んでいくと思います。なので今年も私たちもそうですが、皆様も声援が出せないとか、そういうこと(協力)をこれからもよろしくお願いします。そういう感じで書きました。ありがとうございます」
広田「私がレジーナ・新チャンピオンの旧姓・広田さくらでございます! 私が書きました漢字は『責』。責任の責とか、責務とかですかね。あのー、自分自身に課すものっていう意味合いとして書きました。これはチャンピオンになったっていうのが大きいですね。これからは私、waveに起こる楽しいこと、いろんなことも(会場に入る観客を見つけ)いらっしゃいませ。ありがとうございます。私が責任をもって皆さんにお届けするという意味も込めています。楽しい試合、熱い試合、責任を持ってお届けしますので、今年1年はですね、皆様本当に健康に気をつけて、精一杯、熱い思いでプロレスを、自信を持ってwaveを応援してください。よろしくお願いします! 今日はカード発表はアレだよね? バトルとレジーナのタイトルマッチのみというカード発表で、よくぞここまでのお客さんが来てくださいました。よくぞありがとうございます。これからバトルが繰り広げられるということで、まあ私は防衛戦ということで、すごいプレッシャーの中で4人が立っているわけでございます。ですので、今日は精一杯、元旦の盛り上がり、よろしくお願いします」
1、新春バトルロワイヤル(時間無制限勝負)
○宮崎有妃(5分42秒、エビ固め)桃野美桜●
※丸め込みの応酬から。勝ち抜け順=青木いつ希、梅咲遥、桜花由美、米山香織、門倉凛、SAKI、高瀬みゆき、野崎渚、林亜佑美、宮崎有妃。勝ち抜けた順で、クジを引き第2試合から第4試合の試合が決定
2021年のwaveはバトルロワイヤルで開幕。参加選手は、桜花由美、宮崎有妃、野崎渚、米山香織<YMZ>、SAKI<Color‘s>、桃野美桜<Marvelous>、門倉凛<Marvelous>、高瀬みゆき<Beginning>、青木いつ希<ショーンキャプチャー>、響<Marvelous>、林亜佑美<Color’s>、梅咲遥<ワールド女子プロレスディアナ>の12選手となった。
第1試合のバトルロイヤルは2カウントルールが採用され、勝ち抜け方式に。勝った順でクジを引いていき、その後のシングル戦、タッグ戦、6人タッグ戦の組み合わせが決定する流れとなった。なお、各試合に特別ルールが採用されることもアナウンスされた。
まずは青木が大きな声で「新年一発目よろしくお願いします」とご挨拶。あまりの声の大きさに他の選手はどん引き状態。気にも留めない青木は「わっしょい、お前からだ!」と林をロープに飛ばす。これを林がスクールボーイへ。キックアウトされるとカサドーラを狙う。青木が押し潰してカバーするも、梅咲がカットする。
ここで青木は「宮崎のアニキ、コイツやっちまってくださいよ」と梅咲を差し出す。宮崎は「いいの?」と恥ずかし固めの体勢。しかし、青木が宮崎を裏切り、背後からスクールボーイでクルリとまるめて、青木が勝ち抜けした。
続いて桜花&桃野(ボスマミ)と高瀬&梅咲(ルミナス)対決となり、ルミナスがダブルのドロップキック。桜花のラリアットをかいくぐった高瀬がドロップキックを放つも、梅咲がその高瀬を丸めて2カウント。
桜花vs米山となり、米山がモンゴリアンチョップを連発。ガードした桜花がビッグブーツを連発してき、フォールを奪った。
すぐさま門倉が米山に突進するも、かわした米山が後方回転エビ固めで2カウント抜け。しかし門倉も体勢を入れ替えフォールし、勝ち抜けた。
響が孤立する展開となる。高瀬&林でダブルのドロップキックをお見舞いする。続いて宮崎がトレイン攻撃の餌食に。だが野崎が走ろうとしたところをSAKIが首固めで裏切り勝利。あ然とする野崎。
続いて宮崎は高瀬&林にダブルハンドのラリアットを放つと、桃野に恥ずかし固めを敢行。その体勢の宮崎を高瀬→野崎がカバーし、勝ち抜けていく。
リング上は宮崎、桃野、響、林の4選手。宮崎は桃野に足4の字固め。そこに響が宮崎、林が桃野を同時にカバーし、勝ち抜け。
残ったのは宮崎と桃野。桃野のジャックナイフから丸め込みの応酬に。最終的に宮崎が押さえ込み、3カウントが入った。
これにより全選手のくじ引きが終了。その結果、第2試合の新春・悪徳waveは、宮崎有妃vs梅咲遥。第3試合の新春・シリアスwaveは、野崎渚&SAKIvs響&青木いつ希。
◎紅夜叉さんと旧姓・広田さくらのトークショー
第1試合終了後、今大会の特別ゲストとして紅夜叉さんが登場。自身のオリジナル技である夜叉ロック、夜叉スープレックスを伝授した、旧姓・広田さくらと対談をおこなった。
これまで接点のなかった広田と紅夜叉さん。夜叉ロックをどうしても使いたい広田が静岡まで通いつめ、夜叉さんを口説き落とした経緯を明らかに。
トークが盛り上がると、今回は特別に広田のセコンドに付くことを約束した夜叉さん。「今日スペシャルゲストとして、トークショーなんて聞いてなかったけど(苦笑)。まあ私、本当、感謝してるんです、広田に。夜叉ロックもなかったものがまた蘇って、みなさんに知られるようになったので、広田に頑張ってもらいたいと思います。頑張れ、広田!」と激励。
広田も「ありがとうございます! 本当になんの縁もない私からお願いさせていただいて、一番の代名詞である技を2つも私が受け継いだということを、本当に私も再認識して、今日の神童ミコト戦、頑張りたいと思いますので。それにベルトを取るのが一番なんですけど、もし落としたとしても今日来て良かった。これからもこの1年waveを応援しようという闘いを必ず、みなさんの前で、紅さんの前で、はじめてリングアナやってくれたパンチさんの前で、繰り広げる自信ありますので、みなさん最後まで応援よろしくお願いします」と返した。
なお現在、夜叉さんは静岡県の三島駅から徒歩2分の「なごみ亭」を営んでおり、自慢の唐揚げは、からあげグランプリ最高金賞を2度受賞している有名店。またオリジナルグッズ「Barik(バリック)」も好評発売中とのこと。
2、新春・悪徳wave(15分1本勝負)
○梅咲遥(10分4秒、ラ・マヒストラル)宮崎有妃●
第2試合は、宮崎有妃vs梅咲遥の悪徳ルールマッチ。悪徳ルールとは、試合前におこなわれるジャンケンで勝った選手に、レフェリーが有利なレフェリングをおこなうというもの。まずはジャンケンがおこなわれ、勝ったのは梅咲。
早速、Tommyレフェリーは宮崎に厳しい態度で試合前のチェックをおこなう。試合はロックアップの押し合いでスタート。宮崎が押し込みロープ際で膠着状態となると、Tommyレフェリーは宮崎にロープブレイクの高速カウントを数えていく。
慌てて離れる宮崎だったが、続くヘアー攻撃、噛みつき攻撃も反則カウントが高速で数えられる。「何もやれない…」と嘆く宮崎を尻目に、梅咲は堂々とヘアー反則。だが、Tommyレフェリーは靴紐を結んで見て見ぬフリ。
今度は梅咲がリバース・インディアンデスロックの体勢。するとTommyレフェリーは執拗に宮崎にギブアップを迫る。宮崎が耐えきると、弓矢固めを狙う梅咲。だが、完全な形では決まらず。
逆に宮崎がボディースラムで攻守を入れ替え、キャメルクラッチへ。噛みつきで脱出した梅咲だったが、Tommyレフェリーは「遥はそんなことしない」と疑う様子はなし。宮崎がカバーするも、スローカウントでツー。
梅咲が串刺しドロップキック、フォアアームでやり返す。続くボディーアタックは宮崎がキャッチ。豪快に叩き付けたあと、宮崎がギロチンドロップを投下。だが、これは梅咲もかわしていく。そして逆片エビ固めへ。
梅咲はセカンドからのドロップキックを放つと高速カウント2。ならばとコーナーに登るも宮崎がファイアーマンキャリーで担ぐ。着地した梅咲がバックを取るも、宮崎がロープブレイク。すぐに梅咲はロープに飛ばすが、宮崎がラリアットで迎撃する。そして恥ずかし固めを狙うが、梅咲は「まだ19歳です」と抵抗。宮崎は「元旦だから」と粘るも、Tommyレフェリーの厳格なレフェリングの前に断念。ならばと宮崎はえびす落としを敢行。スローカウント2。
宮崎のムーンサルト、梅咲のミサイルキックはどちらも自爆。ここで宮崎はテキサスクローバーホールドの体勢。だが、これはTommyレフェリーが宮崎を突き飛ばし、妨害。「Tommyさん、悪徳すぎやしませんか?」と嘆く宮崎に、梅咲が丸め込みを連発していく。高速カウントが乱発するなか、最終的に梅咲がラ・マヒストラルで丸めて勝利を収めた。
試合後、宮崎は「おい、勝負はどうだっていいんだよ。お前、本当に19? まだ? 二十歳とかじゃなかったっけ? いつ二十歳になるの?」と詰め寄る。梅咲が怯えながら「2月7日です」と答えると、宮崎は「2月7日ねー、わかった。わかりました。覚えておきましょう。2月7日に二十歳になる。オーケー×3、ありがとうございます」と引き揚げていった。
3、新春・シリアスwave(20分1本勝負)
○野崎渚&SAKI(14分14秒、片エビ固め)響●&青木いつ希
※ノアールランサー・ハイ
第3試合でおこなわれたのはシリアスwave。野崎渚&SAKI組はpeerlessティーンズロードとして、2020年のDUAL SHOCK WAVEにエントリーしたチーム。決勝には残れなかったももの、それぞれの実力は周知の事実だ。一方、即席&越境タッグとなってしまった響&青木いつ希組も、若さと勢いでは負けてはいない。チーム力のティーンズロードか勢いの響&青木か。興味深いカードが実現した。
シリアスを意識した青木がいつになく真摯な態度で握手を求める。そして「行きます、私が行きます」と声のトーンを落とした丁寧な口調。シリアスムードを醸し出す。
試合は野崎が対峙してゴングとなる。野崎が押し込みクリーンブレイク。その野崎がSAKIとのコンビで連係のスライディングキック。青木をキャメルクラッチで捕獲する。顔面バーン!でカウント2。
続くSAKIはサーフボードストレッチで青木を捕獲。耐えられるとドラゴンスリーパーへ。続いてショルダータックルの打ち合いとなる。青木が制して響と交代。
響はSAKIに小刻みにスピア。串刺し式で狙うが、これは野崎が妨害する。だが、響もSAKI&野崎にスピアを放つと、ジャンピング・ヘッドバットをお見舞い。スピアでカウント2。SAKIもニーリフトで攻守を入れ替えサソリ固めへ。
5分経過。SAKIがブレーンバスターを放つと、響も同じ技で応戦。青木がショルダータックルにつなげる。そして串刺しバックエルボー、フェースクラッシャー、ボディープレスでカウント2。だが、セカンドロープからのフットスタンプはSAKIも回避する。
逆にSAKIがトップロープに青木をセットすると、ニーリフト、リバース・スプラッシュでカウント2。追撃にかかるも、青木がバックフリップに切り返す。今度は青木が走ったが、SAKIがカウンターのボディースラムを放って野崎にタッチ。
野崎は串刺しビッグブーツ、ハーフハッチでカウント2。ケンカキックでロープ際に押し込み、おしゃれキック。リングに戻ってビッグブーツを放つ。続くミサイルキックはカウント2止まり。なおも走る野崎に、青木がカウンターのラリアット。野崎もショートレンジのビッグブーツでやり返すと、ロープに走る。これを青木が大外刈りに切り返していく。
響が出ていき、野崎にスピアで飛び込む。キックアウトされると、響のバックフリップ→青木がダイビング・フットスタンプ→響のセントーンと波状攻撃。
10分経過。野崎はカウンターのビッグブーツを響に放って流れを変えると、ランニング・ダブルニーアタックでカウント2。「終わりだ!」とロープに走る。だが、青木が足止め。ならばと野崎&SAKIは連係を狙うが、野崎のビッグブーツはSAKIに誤爆してしまう。
すかさず響が野崎にミサイル発射。さらにラリアットを連発していき、カミカゼからダイビング・セントーンの体勢。これをSAKIがカットすると、野崎が雪崩式ブレーンバスターにつなげる。ビールマンキックから走る野崎。響がラリアットで迎撃する。すぐに野崎はスリーパーの体勢。ドルミルを狙うが、青木のカットが間に合う。ここで、野崎はSAKIとのダブルのザキゴエ。続けざまにキックで挟み撃ちにしたあと、ノアールランサー・ハイ! 返されると、ダメ押しのノアールランサー・ハイでトドメを刺した。
4、新春・スローモーションwave(30分1本勝負)
桜花由美&○米山香織&門倉凛(19分20秒、後方回転エビ固め)桃野美桜&高瀬みゆき&林亜佑美●
第4試合はwave名物のスローモーションルール。クジの結果、桜花由美&米山香織&門倉凛組と、桃野美桜&高瀬みゆき&林亜佑美組が激突した。WAVE認定タッグ王者のBOSS to Mammyは対角コーナーに立っての試合となった。ちなみにスローモーションルールとは、試合開始から8分が経つと、1分間のスローモーションタイムが発動され、選手はスローで動かないといけない特別ルールだ。
米山vs桃野が高速の読み合いで試合をスタートさせる。桃野のドロップキックを米山がかわしてセントーン。桃野もかわして丸め込む。米山を孤立させ、トレイン攻撃。続く林が「新春わっしょい!」で首投げを連発。
米山は鼻パッチンでやり返し、門倉と交代。門倉はドロップキックを放っていき、ボディースラムでカウント2。キャメルクラッチで捕獲する。すると米山&桜花が両サイドに陣取り変顔ポーズ。だが、門倉はかたくなに拒否。DDTを放って桜花と交代する。
桜花はロープ際で林を踏みつける。すると、桃野が猛抗議。躊躇しつつもダブルニードロップを投下する桜花。そして逆エビ固めへ。ロープを目指す林を桜花が引き戻すと、桃野が「マミー、放して!」と懇願。素直に応じる桜花。しかし、高瀬が「放せよ!」と叫ぶと、桜花は暴言で返していく。そのあまりの対応の違いに観客からは笑いが漏れる。
5分経過。ボディースラムを狙う桜花だったが、堪えた林がボディープレスに切り返し、桃野と交代へ。桜花は桃野にビッグブーツで飛び込むも、寸前でやはり蹴れないと諦める。ボスとの対戦を避けて米山とタッチする。
ここで米山は桜花とのダブルを要求。しかし、桜花が裏切り、桃野との合体ドロップキックを米山に見舞う。ならばと米山はグルグルパンチ、キックをお見舞い。門倉がDDTにつなげる。桃野もアームホイップでやり返し、腕固めへ。アシストにまわる高瀬が米山を、林が桜花を捕獲する。ここでスローモーション発動まであと1分のコール。
桃野は門倉にドロップキック。門倉が小刻みエルボーからウラカンラナを狙うが、ここでスローモーションタイムに突入する。ウラカンラナをスローで切り返す桃野。低速でカウント2が数えられる。ゆっくりと門倉がラリアットで飛び込むが、桃野がブリッジでかわす。そして、旋回式ヘッドシザースホイップの体勢。だが、ここでスローモーションタイムは終了。
桃野は通常のヘッドシザースに切り替える。続いてエルボー合戦。そこから桃野が走るも、門倉がトラースキック、桃野もドロップキックでやり返す。
高瀬が出ていきマシンガンチョップ。セカンドからのドロップキック、串刺しエルボー、ジャンピング・エルボーアタックでカウント2。
一方、門倉は逆さ押さえ込みの体勢からドロップキック、キャノンボールで突っ込む。ミサイルキックでカウント2。ダブルリストアームサルトもカウント2止まり。
今度は桜花が出ていき、高瀬に串刺しビッグブーツ。ダイビング・サンマドロップを放つが、返されるとクロスフェースで捕獲する。
劣勢の高瀬だったがカウンターのパワースラムで流れを変えると、エルボーとチョップの連発で攻勢を敷き、ラリアット→ブレーンバスターでカウント2。
続く林は桜花にドロップキックを3連発。桜花の串刺しバックエルボーをエプロンにくぐり抜けてかわして、クロスボディーでカウント2。だが、水車落としは桜花が踏ん張り、ヒザ蹴りを連発する。
走る桜花だったが、林がカウンターの水車落とし。そして、鎌固めにつなげる。米山がカットしたところで15分経過。
桜花はビッグブーツを叩き込むと、門倉のスタナーを挟んでビッグブーツでカウント2。カカト落としも放つが、これは桃野がカットする。ここで米山がセントーンを投下し、「わっしょい!」を連呼しながらコーナーへ。高瀬が足止めして、デッドリードライブ。桃野のダイビング・ボディーアタック、高瀬のラリアットが決まる。林のダブルリストアームサルトはカウント2。林はもう一発の体勢に入るが、両軍入り乱れてのブレーンバスターの掛け合いとなる。
これを桜花組が制すと、門倉のトラースキックから桜花&米山でダブルのビッグブーツ。しかし米山のブートはリーチが足りず…。ここから混戦となり、桜花のビッグブーツは米山に誤爆。すかさず林が丸め込みで攻め込む。ジャックナイフもカウント2止まり。
ピンチを脱した米山がバックを取ると、堪える林。見かねた桜花が米山の背中にビッグブーツ。ロープ際まで吹っ飛ばされる米山と林だったが、この勢いを利用した米山が後方回転エビ固めにつなげて技アリ勝利!
5、Regina di WAVE〜wave認定シングル選手権試合(30分1本勝負)
<王者>○旧姓・広田さくら(18分53秒、夜叉ロック)神童ミコト●<挑戦者>
※第16代王者が初防衛に成功
2020年の最終興行となった12・27後楽園で野崎渚を破り、新レジーナとなった旧姓・広田さくら。その広田に真っ先に名乗りを上げたのが、“広田キラー”とも言えるマーベアスの神童ミコトだった。神童は昨年7・23新木場でおこなわれたwavevsMarvelousの団体対抗戦の際に、スワンダイブ式ジャックナイフエビ固めで広田から5連続フォールを奪っている。広田が苦手とするタイプのレスラーであることは間違いなく、新レジーナは初防衛戦で思わぬ強敵を迎えることとなってしまった。
広田は新テーマ曲と思いきや、途中からいつものテーマ曲。今大会は特攻服に身を包んだ紅夜叉さんを帯同しての入場となった。試合前、広田は「終わってからだとベルトないかもしれないんで」と紅さんと記念撮影。
ゴングとなると、観客は手拍子。ロックアップの押し合いとなり、神童が押し込む。必死にロープを主張する広田。認められ再びロックアップ。神童がフロントネックロックで捕獲する。
広田がブレイクすると、神童は小刻みエルボー。ボディースラムを狙うが、切り返した広田がワキ固めで捕獲する。神童がロープ。ならばと広田は腕へのニードロップ。そして腕固めへ。かろうじて神童がブレイクする。広田は滞空時間のボディースラムを狙うが、切り返す神童。串刺しドロップキックを連発していく。そして串刺し低空ドロップキックでカウント2。
神童はボディースラムを狙うが、広田が堪える。5分経過。神童が首固めに切り返すと、広田も首固めでやり返す。そして広田は小刻みエルボーからボディースラム。ここから高田純次のムーブに入る。
迎撃されると、「クソー、チャンピオンになっても見破られてしまったぁーーー、ということは、お前がかわりにやるってことかーーーー!」と仰向けになるが、神童は「やらない」と拒否。広田は「レジーナをやる前に私は旧姓・広田さくらなんだよ」と神童に迫る。神童は「やったことがない」としぶるも、広田が「やったことないの? じゃあ今日やってもらいましょう」と再び仰向けに。しぶしぶ応じた神童が高田純次を決めてカウント2。
広田は神童の串刺し攻撃をフロントキックで迎撃し、スイングDDT。拝み渡りを狙うが、神童が逆さ押さえ込みを連発する。キックアウトされると、今度はスクールボーイでカウント2。
10分経過。神童のドロップキック、広田のフェースクラッシャーが交互に決まる。ボディースラムで叩き付けたあと、コーナーに向かい拝み渡りへ。そしてアームホイップを決める。追い打ちのシャイニング・ウィザードはカウント2となったが、ここで夜叉ロックを狙う広田。神童が警戒しており、なんとか回避する。ボ・ラギノールも神童が回避し、丸め込む。カウント2。
広田もカニばさみから619の体勢。かわした神童がスワンダイブ式ジャックナイフを狙うが、広田も読んでいた。もう一度、ロープに飛び乗る神童に、広田がへな拳で阻止。へなーらサンセットの体勢となるが、神童が回転エビ固めに切り返す。返されると首固めを連発する神童。あわやのシーンを連発する神童に会場が沸く。すぐにロープに走る神童だったが、広田がふらふらドーンでカウント2。
エルボー合戦からここで広田が夜叉スープレックスを繰り出す。返されると、夜叉ロックの体勢。これも回避する神童にへな拳が決まる。ここで広田は改めて夜叉ロックを狙うが、これも神童が切り返しのエビ固めへ。
広田はシャイニング・ウィザードからミサイル発射。もう一度コーナーに登るが、神童がデッドリードライブ。ドロップキックで追い打ちをかける。走る神童に広田がカウンターのへなーらサンセットを敢行。返されると、今度こそはの夜叉ロック。神童はニアロープに助けられる。
仕留めにかかる広田はへなーらサンセットを放つが、気合で立ち上がる神童。そして一発逆転のスワンダイブ式ジャックナイフエビ固めへ。なんとかキックアウトした広田が夜叉スープレックス2連発。これも返されたが、改めて広田が夜叉ロックを極める。今度こそは完璧に決まり、ギブアップを奪った。
◎エンディング
試合後、広田はセコンドに付いてくれた紅さんと握手。勝ち名乗りを受けると、2人のお子さんが祝福に向かう。子供たちの無邪気な笑顔を見て、お母さんの顔に戻る広田。
広田「ありがとうございました! 防衛戦で初防衛させてもらいました。あの後楽園の時もいま思えば、思ったんですけど、そして今日も、本当にこれはたぶんリングに上がってる人しかわからないと思うんですけど、途中からすごく対戦相手に感謝するんですよね。こっちがやっててもメチャクチャやられてたとしても、ベルトを懸けて、リングで、メインを任されるというのは、チャンピオンもそうだし、挑戦者もそうだし、すごいプレッシャーの中でやるんですよ。で、お客さんの拍手とかセコンドの声とか、なんか一つひとつのことが感謝となって、不思議な感情なんですけど、そんないろんなことへの感謝のなか試合ができて、今日防衛できたこと、こうやってリングに立ててること、本当に感謝します。ありがとうございました! 紅さんの前で、夜叉スープレックスと夜叉ロックとを決めさせていただいて、『これからはお前のもんに』って言ってくれたけど、私は正直まだまだと思います。まだまだと思いますよね、みなさんも! ってことは、私にはもっと伸びしろがあるってことです! チャンピオンとしてどんどん成長していく姿を、毎回waveに来て応援してください。今日はありがとうございました」
桜花「もういいですかね? 本日、ご来場誠にありがとうございます。本日、元日ということで、みなさんに振る舞い酒を配らせていただきたいと思います。みなさん一つずつ取っていってください」
選手、スタッフがお酒を配っている間、桜花と広田が場をつなぐ。
桜花「レジーナになってどうですか?」
広田「レジーナになって、はじめて防衛戦やって、ちょっと一番苦手だなと思ってた選手に勝ったことでちょっと調子に乗ってます。ありがとうございます。それで、じゃあちょっといいですか? あのー、防衛したけど、私、何回フォール乗られてました?」
桜花「えーっと、私が見る限りでは30回くらいは(苦笑)。頑張ってました」
広田「もう防衛戦の相手にあの子はいいんで。それで後楽園の時にチラッと言った、サクパラダイスなるものを私、言ったんですけど、まだ『これだ!』っていうものはないんですけど(苦笑)、なんか私ならではの楽園的なものをwaveで展開したいんだけど、何がいいかな?」
桜花「子供がいっぱいな」
広田「子供がいっぱいなやつ? じゃあ、佐藤綾子さんとかの子供とか? でもさ、やっぱりオレンジリボンでやって、子供がいる雰囲気と子供がいない雰囲気、結構、違いますよね? ほんわりするし、なんか別にこの子たちがプロレスラーになるとかっていうの関係なく、なんかこう人類の未来を感じます」
桜花「しかもウチ、オレンジリボンやってますから」
広田「ね。もっと広がってほしいと思います。だからね、サクパラダイスっていうのはこんな感じですよっていうのはブチ上げられないんですけど、私としての今年の野望は、桜花さん20周年でしょ? 私、25周年なんですよ。25周年をチャンピオンベルトを持って迎えられるっていうのは、本当にすごいことだと思いますので、私もだから25周年記念興行をやりたいんですよ」
桜花「それ、いつですか?」
広田「8月予定でしょ? で、後楽園でしょ? 私、別に後楽園とかはいいんで、新木場さんでやらせていただきたいなと思って、欲かかず」
二上美紀子会長が「すみません、そういうのミーティングでやってもらっていいですか?」と音響ブースからマイク。すると進行を軌道修正した桜花社長が「カンパイの前に、今日、重大発表があります」とアナウンスする。花道から現れたのはwaveのジャージーを着たTommyレフェリーだった。
Tommyレフェリー「今日はご来場ありがとうございます。私もですね、もう54歳。14歳〜15歳で全女の門を叩き、そのあとジャパン女子という団体にフリーで上がりました。古巣に戻るということで、wave、Marvelousのダブル所属になりました」
歓声をあげる、Marvelousの若手たち。
桜花「TommyさんがwaveとMarvelousのダブル所属となります!」
Tommyレフェリー「(アクトレスガールズ勢を配慮して)大丈夫です。いままで通り、ACTさんも全部やりますんで、大丈夫です。心配しないでください」
桜花「Tommyレフェリーさんが今日からwaveの社員となります」
Tommyレフェリー「よろしくお願いします」
桜花「Tommyさんがwaveに入社したということでwaveでは奮発しました。バスを買いました! ふふふふ。地方に行く時、Tommyさんが運転してくださるので(と車のカギをかたどったモチーフを贈呈)」
Tommyレフェリー「やったーーー!」
桜花「使ってください。よろしくお願いします」
Tommyレフェリー「よろしくお願いします!」
桜花「ほかの選手もリング上に上がってください。カンパイしましょう。みんな、みんな上がって! 広田さん、カンパイの音頭お願いします。今日はめでたいことがいっぱいなので」
広田「みなさんのたくさんの中で発表できて本当にうれしいです。選手、上がりましたか? それではお客様も(お酒)ありますかー? それでは、ここに上がってくれてる選手の飛躍と、みなさんの健康を祈って、今年1年よろしくお願いします! カンパーーーイ!!」
桜花「(エンディングの音楽が流れる)まだ、まだ! まだ、だよ!! 入団したTommyさんにやっていただきたいと思います。最初のお仕事です(笑)」
Tommyレフェリー「はい。みなさん、本年もよろしくお願いします! 行きます、これがー、waveだーーー!」
◎広田バックステージ
——無事に防衛。
広田「もう何度ダメかと思ったことか…、本当に。よかったです。防衛戦一発目にあそこまで追い込まれる相手にします、普通。信じられない。けど防衛してよかったです。団体から突きつけられた試練だと私は思ってるので、防衛できてよかったです」
——スワンダイブの丸め込みの対策は?
広田「あれはね、やられそうになったらひたすら逃げる。それだけを考えてやりました」
——そして最後は夜叉ロック。
広田「はい。もう執念のね、本当になんか『広田に任せた』って紅さんが言ってくれたんですけど、やっぱりね、あそこはまだ紅さんが全盛のときに使ってたところまでまだ私は夜叉ロックも夜叉スープレックスもいけてないと思ってるので、そこまで価値を上げて、さらに越えていくというのが私の、今年の本当にやらなければいけない、達成しなければいけない目標だと思います」
——入場テーマって少し変わった?
広田「ふふ! 気付きました、やっぱりー。変えました、変えたって言うか、足しました。去年の暮れくらいから、『グレーテスト・ショーマン』にメチャメチャ、ハマりまして、その中のオープニングの曲なんですけど、メチャクチャカッコよくて、私はね…(子供が問いかけに優しく答える広田)その『グレーテスト・ショーマン』にメチャクチャハマって、野崎とのタイトルマッチが決まってからそれをずっと聞いてテンション上げていって、めぐもその映画が気に入ったので、めぐと一緒にその曲を『あ〜あああ、あぁ』ってテンション上げてたっていうのがあって、チャンピオンなので、ドンドンってやつやったんだよね? 大きいテレビでやったんだよね。だからそれをチャンピオンになってからにはそれで入場しようと思って、だけどやっぱりね、それで入場すると格好良すぎちゃうので、いままでのこんにちは赤ちゃんを忘れずに付け加えたらああいう形になりました」
——次の防衛戦誰か。
広田「私からはいっさい逆指名はいたしません。誰からの挑戦も受けません! 元旦にやったからいいじゃない、しばらく」
——夜叉ロック、夜叉スープレックスを何回か出したけど、一発で決められなかったところが自分のモノにできてないところになる?
広田「モノにしてない。そうです。だからいつもエスケープされたりだとか、返されたり」
——それが自分のものにできると?
広田「そうですね。もうこれが出れば、これかかっちゃえば、食らっちゃえばもう終わりってところまで高めていくのが今年の課題ですね」
——お子さんたちが喜んでリングに上がってるのを見ると負けられないですね。
広田「いや、本当に。そうですよ。(子供に向かって)頑張るからね。見てた、今日。頑張ってた、ママ? ありがとう。チャンピオンなんだよ、チャンピオン。強いの、ストロングなの。ママすごい? 防衛するからね!」
◎Tommyレフェリーバックステージ
——ずっとフリーとしてやってきたが、ダブル所属を決められたのはどういった経緯で?
Tommyレフェリー「まず今年で55歳になるってしまうってことと、全女に15で入って、そのあとすぐやめてジャパン女子でフリーのレフェリーとして上がって、古巣に戻ろうかなって。それでダブル所属にしました。いまジャパン女子だと自分、OZさんはやってないですけど、wave(ジャパン女子系)とマーベラス(全女系)を両方やっているので、だったらちょっと相談してみようかなと思って」
——バスのプレゼントというサプライズもありましたが。
Tommyレフェリー「嬉しいです。マイクロバスを買ってくれたのがすごい嬉しいです」
——社員になったことで、違った観点からアドバイスも出て来たりする?
Tommyレフェリー「そうですね。でも、いまのところは、まだないです。入社したてということで」
——ダブル所属の意気込みをお願いします!
Tommyレフェリー「みなさんに迷惑かけないように頑張っていきたいと思います。年寄りだってみせないように(笑)」
2020.12.27
「THANKSGIVINGWAVE~ byebye2020~」
1、ヤングwave(20分1本勝負)
笹村あやめ&○進垣リナ(8分41秒、SBTロック )神童ミコト&大空ちえ●
今秋、開催されたDUAL SHOCK WAVE2020にエントリーし、なんとレジーナ・野崎渚からギブアップを奪っての敗者復活枠を獲得した笹村あやめ&進垣リナの2AW勢がオープニングマッチに登場。今大会では、マーベラスの神童ミコト&PURE-Jの大空ちえの越境タッグとの対戦となった。
まずは進垣vs大空、神童vs笹村の順で顔合わせ。そこから徐々に大空がつかまる展開に。劣勢を強いられるも、自力で挽回。笹村にボディースラムを放って神童につなぐ。
すぐに進垣&笹村は神童にダブルのクローズライン。これをかいくぐる神童。笹村を丸めてカウント2。追走式ドロップキックを放っていく。ここから神童vs笹村でエルボーの打ち合いとなる。走った笹村がショルダータックルを決めて、進垣と交代する。
進垣は串刺しドロップキック、腕へのキックで続き、ワキ固めの体勢。これは大空がカットに入る。
反撃に転じる神童が進垣をコーナーにハンマースルーすると、大空がすかさずドロップキック。神童も続き交互に放っていく。続くボディースラムはカウント2。もう一度ボディースラムを放って、大空とチェンジ。
大空はドロップキック3連発で追い打ちをかける。これをキックアウトした進垣がアームブリーカーからのワキ固めへ。耐えた大空が神童とドロップキックで進垣を挟み撃ち! すかさずフィッシャーマンSHでカウント2。
一方、進垣&笹村もダブルの攻撃を狙うが、大空がエルボー弾で孤軍奮闘。しかし波状攻撃に出た2AW勢が畳みかける。最後は進垣がSBTロックにつなげて、ギブアップ勝ちとなった。
2、スクランブルwave(30分1本勝負)
○米山香織&門倉凛&青木いつ希(12分55秒、後方回転エビ固め)高瀬みゆき&梅咲遥&林亜佑美●
DUAL SHOCK WAVEに参戦し、なんと現タッグ王者のボスマミに勝った“門倉と青木”。そこに12・1新木場での青木とのタッグ“ルミなさない”が思いのほか気に入った米山が気になる三角関係トリオを結成。今大会では高瀬みゆき&梅咲遥のLuminous(ルミナス)に林亜佑美を加えたチームと対戦した。
開始早々、林が「わっしょい!」で会場を盛りあげると、青木が背後から「うるさい!」と襲って、林を捕獲。すぐさま米山&門倉も加わり「ルミナス、ルミナスとき、ルミナさない」とキメポーズ。一方、ルミナスも青木に張り付けドロップキック。キメポーズでやり返していく。
米山は林に鼻パッチン。そして、逆片エビ固めへ。米山がキャメルクラッチで捕獲すると、米山&青木で変顔アピール。ところが門倉は加わろうとしない。その門倉がドロップキックで追い打ちをかけ、キャメルクラッチで捕獲する。すかさず米山&青木が変顔で加わるも、門倉は困った表情。作戦変更の門倉の低空ドロップキックが決まる。
林も「わっしょい」を連呼しながらエルボー弾で反撃。首投げ、水車落としを決めて、高瀬とようやく交代へ。
高瀬は門倉に逆水平チョップをお見舞い。青木&米山が助けに入るも、高瀬が返り討ち。そして門倉の上に米山を投下。さらにその上に青木をフェースクラッシャーで叩き付けていく。カウント2。
門倉も高瀬にDDT、低空ドロップキック、ミサイルキックで反撃。かわった青木がショルダータックルで続く。串刺しバックエルボー、フェースクラッシャー、ボディープレスでカウント2。バックフリップもカウント2止まり。走る青木に高瀬がパワースラム。
流れが変わり、梅咲がドロップキックを放つ。カウント2。エルボー弾をかいくぐった青木が串刺しラリアット、門倉がキャノンボールで飛び込んで行く。青木のボディープレスはカウント2。さらに青木はセカンドからのフットスタンプを投下。梅咲がかわすと、高瀬がラリアット。そしてルミナスでドロップキックを決める。これもカウント2。
攻め込まれた青木だったが大外刈りで形勢を入れ替え、米山と交代。米山はモンゴリアンチョップからのグルグルパンチを放つと、ロープに走る。
これを梅咲がカウンターのボディースラム。続く林がドロップキック2発からのボディーアタック。そして鎌固めへ。これは青木&門倉がカット。ここで青木は林をコーナーにハンマースルー。かわした林が門倉&青木&米山をコーナーに足止めし、トレイン攻撃。さらにルミナスでダブルのショルダースルーを放つ。カウント2。
続く林のダブルリストアームサルトもカウント2止まり。水車落としを狙うが、これを回転エビ固めに切り返す米山。キックアウトした林がジャックナイフエビ固めへ。カウント2。助けに入った門倉のトラースキックは米山、青木に誤爆してしまう。チャンスとばかりにルミナスはドロップキックで門倉を排除。
改めて林がカサドーラからのエビ固め。仕留めに掛かるも、これをキックアウトした米山が後方回転エビ固めで逆転の3カウントを奪った。
3、ハードコアwave(時間無制限1本勝負)
○DASH・チサコ(19分28秒、片エビ固め)宮崎有妃●
※ホルモンスプラッシュwithパイプイス
NEXTトーナメント1回戦で時間切れ引き分けとなった宮崎有妃とDASH・チサコ。大会規定によりトーナメントはキャリアの若いチサコが勝ち進むこととなったが、試合後、チサコは宮崎との決着戦を要求。しかもチサコは、宮崎とのハードコア戦を希望し、今大会で実現した。
チサコはスーツケースとイスを持参。スーツケースはどこかで見たことあるタイプだ。一方の宮崎はラダーとイスを持参。そして机をリング下からセットする。
試合は宮崎のリングインをチサコがイスで襲ってゴング。チサコのアームホイップ、顔面ドロップキックが決まる。
一方、宮崎はチサコをコーナーに叩き付けたあと、コーナーマットを外しにかかる。そのコーナーマットで殴っていく宮崎。するとチサコはスーツケースを持ち出し破壊にかかる。どうやらこれは宮崎のスーツケースだった模様。「隠しておいたのに」「本当にやめて」と試合どころではなくなる宮崎。スーツケースの上にボディースラムで叩き付けようとするチサコだったが、堪えた宮崎が逆にボディースラムの体勢。しかし「やるわけねーだろ!」とスーツケースを避けてマットに叩き付ける。
ならばとチサコはラダーでスーツケースを破壊しようとする。これは宮崎が自分を犠牲にしてケースを救出。セコンドにスーツケースを渡して控室へと持って行かせた。
ようやく試合に集中する宮崎だったが、タイミングが悪かった。チサコは宮崎をイスにセットしパイプイスでフルスイング。さらにイスでの拷問技、イスを宮崎の上に投げつけていく。
そしてチサコは宮崎をコーナーにハンマースルーしようとするが、体勢を入れ替える宮崎。今度はラダーのあるコーナーに投下されるチサコ。
これで攻守逆転。宮崎はラダーをチサコの首にかけてイスでフルスイング。さらにラダーをロープに立てかけブレーンバスターで投下したが、これは目測を誤り失敗に。
続いてコーナーに登る宮崎だったが、チサコが追いつき妨害。張り付けドロップキックwithパイプイスをお見舞いする。場外戦となり、宮崎がファイアーマンキャリー。エプロンサイドに叩き付ける。
さらに宮崎は場外に机をセット。テーブルクラッシュを狙うが、チサコが場外からイスを投げつけ阻止する。リングに戻った宮崎に、チサコがラダー攻撃。ミサイルキック、低空ドロップキックと追い打ちをかける。カウント2。
宮崎もえびす落としでやり返すと、ジャーマンホイップでチサコをコーナーに叩き付ける。ここで宮崎はリング下からフラフープとゴルフボールを投入。ゴルフボールの上にチサコをボディースラムで叩き付けると、ムーンサルト・プレスを放つが自滅。
再び攻守が入れ替わり、逆にチサコがブレーンバスターで叩き付けていく。カウント2。ゴルフボールを投げまくるチサコ。宮崎がイスでガードすると、ドロップキック。顔面を痛打する宮崎。しかしチサコ自身もゴルフボールの上で受け身を取ってしまい悶絶することに…。
続いてラダーをめぐる攻防。ラダーの上に雪崩式ブレーンバスターで投下しようとする宮崎だったが、チサコが「辞めろ!」と抵抗。しかし宮崎は強引に雪崩式ブレーンバスターを敢行する。チサコは「これはやばいって……」と大きなダメージ。立ち上がれない様子のチサコを見ながら、宮崎はイスをピラミッド型セット。そこにチサコを投下する。
さらに宮崎はチサコを机の上に仰向けに。ラダーからのムーンサルト・プレスを狙うが、かわしたチサコが逆にパワーボムでテーブルに叩き付ける。そしてダイビング・ヒップドロップwithラダーを投下。宮崎の上にイスを載せてダイビング・フットスタンプ→ダメ押しのホルモンスプラッシュでジ・エンド。
◎バックステージ
チサコ「痛ったあ…(苦笑)。今自分たちにできるハードコアマッチ、今日すべて出せたと思います。なかなか女子でハードコアを闘えることがない中、宮崎さんとできて。これからどんどん闘って、ハードコアの良さを2人で伝えていきたいですね。まあ、今回私勝ったんですけど、宮崎有妃は絶対やり返してくると思うんで、それが楽しみですね。いやー、楽しかった! 勝てた! 痛い! 女子プロレス界のハードコアクイーンはDASH・チサコですので、よろしくお願いします。痛ってえ、マジ痛い!」
4、DUAL SHOCK WAVE~WAVE認定タッグ選手権試合(30分1本勝負)
<王者組>桜花由美&○桃野美桜(22分3秒、エビ固め)Sareee&響●<挑戦者組>
※JKボム。第24代王者組が初防衛に成功
9・18後楽園で奇跡(宮崎有妃&旧姓・広田さくら)を倒し、WAVE認定タッグ王座に返り咲いた桜花由美&桃野美桜のBOSS to Mammy。今大会ではじめての防衛戦が組まれ、DUAL SHOCK WAVEトーナメントを制したSareee&響<ストダマ>と対戦した。
先発は桃野vs響のマーベラス対決。ゴングと同時に響がショルダータックルで飛び込み、押さえ込みを連発していく。いずれもカウント2。すぐに串刺し攻撃を狙うが、桃野がドロップキックで迎撃する。すぐに桜花も出ていき、ボスマミの「担いで、投げて、高い高い」の連係が決まる。続けざまにトレイン攻撃を狙うが、桜花のビックブーツをかわした響が桃野のドロップキックを桜花に誤爆させる。さらにボスマミのクローズラインをかわすと、Sareeeが桜花にダイビング・ボディーアタック。そこから桃野を孤立させたストダマがトレイン攻撃へ。最終的にはストダマがダブルの串刺し低空ドロップキックを成功させる。
攻勢のストダマ。響が胴締めスリーパーで桃野を失速させ、ボディースラムを決めてSareeeと交代。Sareeeはヘアーホイップ、串刺し低空ドロップキック、ボディースラムで追撃。そこからリバースインディアン・デスロック→鎌固めへ。耐えた桃野がドロップキックで反撃に出たところで、桜花と交代。
桜花はストダマにビッグブーツを見舞うと、2人まとめてフェースクラッシャー。そして響に串刺しビッグブーツをお見舞いする。カカト落としでカウント2。桜花のビッグブーツをキャッチした響が攻守逆転。桜花をコーナーに叩き付けるとスピアをお見舞いする。走り込んでの正調スピアもカウント2。ブレーンバスターでも決まらない。ならばとストダマはダブルのドロップキック、ミサイルキックの連続発射で追い込んで行く。
続いて桜花vsSareeeの局面。エルボーの打ち合いから、Sareeeがドロップキックを放てば、桜花はビッグブーツでお返し。すぐにSareeeはカサドーラからのフットスタンプ、セカンドロープからのフットスタンプでカウント2。
一方、ボスマミは合体ブレーンバスターで活路を見いだす。桃野がSareeeにダイビング・ボディーアタック、低空ドロップキックでカウント2。JKボムを狙うが、回避したSareeeがジャーマン狙い。桃野もこれを着地、エルボーの打ち合いとなる。
SareeeのフィッシャーマンSHはカウント2止まり。すかさずジャーマンの体勢に入るも、堪える桃野。押しつぶされてカウント2。Sareeeはエルボーから走るも、桃野がかわして場外の響にスライディングキック。これでストダマの分断に成功したボスマミ。桜花が串刺し攻撃を放つと、美桜ロケットからファンタスティックフリップを敢行する。これを寸前でかわしたSareeeが裏投げの体勢。しかし、桃野が切り返し、そこからエビ固めの応酬に。助けに入った桜花のブートは桃野に誤爆。チャンスとばかりにSareeeは低空ドロップキックを放って、響とチェンジ。
響は桃野を担ぐも抵抗され、エプロンに不時着させる。だが、すぐさまラリアットを叩き込み、ロープ越えブレーンバスターでカウント2。コーナーに登るも、桃野が雪崩式アームホイップに切り返し、ドロップキック。キックアウトされると逆エビ固めへ。耐えられると、桜花がフットスタンプ。再び桃野が逆エビ固めに捕獲する。
ピンチの響だったが、Sareeeがドロップキックで救出。走る桃野を担ごうとする響。しかし、腰のダメージがあり崩れてしまう。ならばとカウンターのラリアットからカミカゼへ。続くダイビング・セントーンは自爆。
すかさず桜花が響にバックドロップを放ち、桃野がダイビング・ボディープレスで逆襲にでる。しかし響が剣山で待ち受け、両者ハーフダウン状態に。
試合が再開されると桃野vs響でエルボー合戦。響がパワーと手数でうわまわる。すると桃野はローキックからヘッドバットを連打。JKボムの体勢。これはSareeeがジャーマンで阻止。すぐに響がバックフリップ→ラリアットと畳みかける。ショートレンジラリアットもカウント2。
20分経過。響のカウンターのラリアットは桃野が一回転の威力。ダイビング・セントーンを放つも、これも桃野が回避。
逆に桃野が丸め込みを連発していく。Sareeeがカットに入り、桜花にソバット、桃野への一発は響に誤爆してしまう。ロープに走る桃野だったが、響がラリアットで迎撃すると、体勢を入れ替える桃野。カウント2。桃野のウイングクラッチホールド、合体の不知火はいずれもカウント2。ならばと最後はJKボムを決めて3カウント。
◎試合後のマイク
桃野「初防衛戦、防衛したぞーーー! 初防衛の相手が今回タッグトーナメントを優勝したストダマ…正直、あんまり知らなかったです、昔のことは。でも、こうやって試合ができたことをすごくうれしく思います。Sareeeさん、ありがとうございました。自分はタッグトーナメントで優勝したら、透明人間にね…(引き揚げるストダマに観客から拍手が贈られる。桃野も拍手)気を取り直しまして、タッグトーナメント優勝したら透明人間と防衛戦をやりたいなと思ってたの。だけどタッグトーナメント優勝できなくて、で、負けた相手がいるんですよ。門倉と青木? なんか青木と門倉だかわからんけど、そんなダッサイ名前のところにね、負けたの。それでね、今年の汚れは今年のうちにっていうので、やりたいんですけど、防衛戦。マミー社長だから、いいよね?」
桜花「もう今年は今日で最終戦…終わっちゃった。終わっちゃったの、終わっちゃったんだけど。あれ、あっちはやる気ないんじゃない?」
青木「ある、ある、ある、ある!」
桜花「だって来ないもん(青木が消極的な門倉を連れてリングサイドへ)」
青木「あった、あった、あった。メッチャあるわ!」
桜花「メッチャある?」
青木「ある! 任せとけ!」
桜花「オーケー」
青木「任せろ!!」
桜花「オーケー。じゃあ、1月16日の新宿FACE大会で防衛戦、えっと門倉と青木? 青木と門倉?」
青木「門倉と青木!」
桜花「やろうぜ、タイトルマッチ。オーケー、やりましょう。じゃあケッテーで!」
桃野「社長がやるって言ってるんで、ということで1月16日、防衛戦、よろしくお願いします」
青木「ベルト磨いて待ってろよ!」
桃野「だからさ、こないだも聞いてなかったの? 毎日歯磨きしてるっていうの」
青木「磨いといて、よろしくね! 凛ちゃん帰るよ」
桃野「ということで、よいお年を…お迎えください」
◎バックステージ
桃野「(涙ぐみながら)嬉しいです!」
桜花「またボスマミで組んでベルトを防衛できたこと、私は心より嬉しく思います」
桃野「防衛戦って前に取ったときも何回かやってて、自分が言うのもなんですけど、勢いのある人? 自分が言うのもなんですけど、若くてオリャー! みたいな人とやったの、初めてな気がして」
桜花「ああ、オバチャンばっかりだった?」
桃野「オバチャンとか変化球の人だったけど、でも勝ったから良かった! また2本巻いてもらえたから。今回こそミオは金さんと銀さん(2本のベルトのこと)を巻いて。次の防衛戦の相手も決まって、大切に日々一緒に生活していこうと思います」
5、Regina di WAVE WAVE認定シングル選手権試合(30分1本勝負)
<挑戦者>○旧姓・広田さくら(23分33秒、夜叉ロック)野崎渚●<王者>
※野崎が6度目の防衛に失敗。広田が第16代王者となる
9・6新宿大会で野崎渚のレジーナに挑戦した旧姓・広田さくら。王者・野崎は試合後に「広田さんをこっちが飲み込むくらいの強さを身に付けて、今度は後楽園でやりたい」と再戦を希望しており、それに応えるように広田が今年のNEXTトーナメントに優勝。2020年最後の後楽園大会での挑戦が決定した。
観客の手拍子のなか、組み合うと野崎がリストを取りに行く。そして腕へのエルボースタンプ。すると広田は「なんてことだ-! メインイベントなのに腕が折れたーーー!」と腕をプラプラしてみせる。今度は広田が野崎にエルボースタンプ。野崎にも無茶ぶりしたつもりが、野崎は「折れてねーわ! 折れるか、バカヤロー!」と、コーナーに広田を振ろうとする。これを切り返した広田がフェースクラッシャー!
続いて広田はいつもの高田純次の体勢。これを野崎がガードすると、「やっぱり野崎! お前がやるってことかぁぁぁ!」とタイトルマッチにもかかわらず、広田流を貫いていく。だが、野崎もかたくなに拒否。それでも引き下がらない広田は「ちょっと待ってくれよ。タイトルマッチだからやらないの? 私はいつも通りなのに、レジーナのほうが余裕がないんじゃないですか? わかった! これさえやってくれれば、ふざけない!『もう(怒)!』みたいなことやらない。ホントのホント!!」と懇願。仕方なく腹をくくった野崎がエアーで高田純次をすると、広田は拍手しながら「ブラボー。レジーナ」と握手を求める。野崎も応じて、ようやくタイトルマッチらしいシリアスな雰囲気に。
バックの取り合いを広田がフロントネックロックへ。緊張感の漂うグラウンドの攻防となり、広田が野崎をロープに這わせる。これはブレイクとなるも、今度はワキ固め、サーフボードストレッチへ。崩れると腕十字を狙っていく。野崎がロープを掴むと、広田はストンピング。そして、スイングDDT。早速、夜叉ロックを狙うが、野崎も回避し脳天にエルボースタンプを放つ。
そのままグラウンドとなり、野崎が顔面バーン! キックアウトされるとキャメルクラッチ→クロスフェースへ。広田がロープブレイクしたところで10分経過。
野崎の串刺しビッグブーツ、ニーリフト、ケンカキックが決まる。そしておしゃれキックを敢行。ロープに走るも、広田がカニばさみ。続く広田の619は、野崎が回避しシーソーホイップでロープに打ち付ける。
グラウンド技で攻める野崎。ドルミルは広田が早々にロープ。ならばとビールマンキック、ケンカキックで追撃し、コーナーへ。広田が妨害すると、野崎は場外に転落してしまう。トペ・スイシーダで追い打ちをかける広田。
リングに戻った広田はシャイニング・ウィザードを敢行。キックアウトされると腕十字の体勢。野崎が堪えると、今度はコーナー上で広田が恵比寿(リバース・パロスペシャル)へ。雪崩式バックドロップでカウント2。
15分経過。ここで夜叉ロック狙い。耐えた野崎がドルミルⅡの体勢。崩れると、フェースクラッシャー、ランニング・ダブルニーアタック、ノアールランサーと波状攻撃。
ここで広田はボ・ラギノール、夜叉スープレックス2発でカウント2。そこから夜叉ロックへ。耐えられるとへなーラサンセット、ウラカンラナでカウント2。
野崎のノアールランサー・ハイと広田の夜叉スープレックスが交互にヒット。続く野崎のケンカキックはカウント2。ドルミルⅢへ。耐えられると、ノアールランサー3連発。ダメ押しと思われるノアールランサー・ハイも返す広田。
へな拳で気合を見せる広田に、野崎はビッグブーツで応戦。サクラライトを狙った広田だったが、崩れて回転エビ固めへ。返されると夜叉スープレックスを敢行。満を持しての夜叉ロックに移行する。必死に堪える野崎だったが、逃げ場を失いギブアップするしかなった……。
◎エンディング
レジーナのベルトが広田に授与されたあと、広田の2人のお子さんもリングへ。ママさんレスラーらしく記念撮影は子供とともにおこなった。すると、お子さんが広田にマイクを渡す。だが、それを野崎が奪う。
野崎「ごめん(苦笑)、どうしても言いたいことがある。ごめんね、ちょっと待ってね(と子供をなだめる)。広田さん、広田さんの超本気…超本気に今日、負けました。私が1年守り続けたベルト、絶対に価値を落とさないでください。持ち続けてください。ありがとうございました。そして、本当は今日レジーナ防衛して、次の挑戦者を指名する予定だったんですけど、負けちゃった…。けど、どうしても言っておきたいので、いま呼びます。チサコ! ちょっとリングに上がってきてくれませんか?(DASH・チサコがリングへ)チサコは、NEXT優勝して、ここで私とチサコのタイトルマッチ、みんなが見たいでしょって発信してくれました。私もそう思ってます。(ここで広田のお子さんがチサコにマイクを手渡す)ありがとう。今日、負けてベルト落としちゃったけど、来年お互い15周年。タイミングいい時にやりましょう!」
野崎「オーケー、オーケー。来年ね、どんなベルトでも取って、チサコとタイトルマッチを目標に」
チサコ「私は(やるなら)タイトルマッチだと思ってるよ」
野崎「オッケー。そのつもりでお互いやりましょう。よろしくお願いします。ベルト持ち続けてください、広田さん」
マイクを広田に渡すが、そのマイクを奪ったのはマーベラスの神童ミコト。
神童「この動画を見てください」
スクリーンには7・23新木場でおこなわれたwave対Marvelousの団体対抗戦の模様。映像では神童がスワンダイブ式ジャックナイフエビ固めで広田から5連続フォールを取るシーンが映し出される。
広田「なんだんだよ、これよ!」
神童「広田さんが今日取ったベルトに一番最初に挑戦できるの、神童ミコトだと思いませんか?」
広田「私は、誰の挑戦も受けないつもりだ! だったらずっとチャンピオンだろ? じゃあ…それじゃしょうがないから。1月の16日の新宿FACEがあるから」
神童「いやややや、ちょっと待ってください。自分、1日も早く挑戦したいので、2021年1月1日、元旦から自分にお年玉をください」
広田「早すぎる、早すぎる」
桜花「はい、1月1日オッケーです。やりましょう×2。今日27日、もしかしたら4日の命? フフフフ」
広田「マジでどうするの。アレ見たでしょ、VTR? 無理だって!」
桜花「やりましょう!!」
神童「ありがとうございます!」
桜花「1月1日、チャンピオン・広田さくらvs神童ミコト、ケッテーで」
神童「ありがとうございます!!」
◎バックステージ
——ベルトを巻いた感想は?
広田「なんだろレジーナになった人たちって、すぐ実感わいたもんなんだろうか? いまは本当にこのベルトを肩にかけて座っているだけが精一杯です」
——シングルのベルトを巻いたのは?
広田「シングルのベルトはエリザベス選手権がちゃんと、あのー金物というか、金属のね(苦笑)。シングルのベルトはそのときがはじめてで、シングルマッチで闘って、ベルトを巻くのははじめてです」
——闘い方はいままでとは違う形で、巻いたが?
広田「本当にカンチョーだけじゃ…やっぱりシングルの団体のトップのベルトは巻けないんですよ。カンチョーだけだったら。カンチョーを含め、高田純次含め、サクライト…今日はちょっと失敗しちゃったけどな、へなーラあり、そして夜叉スープレックス、夜叉ロック、すべてがあって今日ベルトを巻けたんだと思います」
——ベルトの重み、感じる?
広田「ホントに重いです。物量の問題(笑)。いまはもうこの物量に耐えられないくらいの疲労ですよ」
——これでwaveのトップだが。
広田「やばいねー。トップになりましたよねー。本当にこのベルトを巻く前にも感じてたんですけど、野崎のことをずっと見てて感じたんですけど、やっぱレジーナになれる人が強いのか、なってから強くなるのかっていう。私、本当にそう思うんですけど、今日の私は強いからレジーナになれたんじゃないと思うんですね。野崎からも攻められて、でも、何か1つ夜叉ロックでギブアップだけど、技ももちろんだけど何かほんのちょっとだけだったと思うんです。私が勝てたのって。だから圧倒的に強かったから巻けたわけではないから、きっとこれからなんだなって思いました。真面目か!
(どんなチャンピオンを目指す?)あのね、いままでにないというのは月並みだからアレなんですけど、これからもスタイルを変えません。さらに調子にノっていきます。だから、レジーナになれたんだと思うし、私がなったからにはとんでもないアホなチャンピオンになってみせます。
(リング上ではパラダイスを予告したが)はい。あの、本当にそのきっかけっていうのは『レジーナ、挑戦しましょう』って野崎がずっと言ってくれてて、そんなに言ってくれて、もしレジーナになったんだったら、『はい、レジーナになりました。イエイ!』だけじゃなくて、これだけ懇願されて、ラブコールを受けてレジーナになったからには何かもっといろんなことを私ならではの“できる”をやらなきゃいけないのかなという使命感にかられまして。何がいいかなと思って、あっ、そうだ、楽園を広げようかなと思って、で、名前なにがいいかなと思って、サクパラダイスがしっくりくると思って、そこまでなんですよ。だから見切り発車なんです。だけど、言ったもん勝ちでこれからいろんなアイデアが出て、それサクパラダイスじゃん、こんなことすらサクパラダイスなんじゃね?っていうのが、きっと私のアイデアの中にはいろいろあると思うので、絶対にGAMIさんも桜花さんも、アタシのそういうことを面白がってくれるという自信はあるので、そういうことを提示するのはいままでにないチャンピオンの発進力だったりするので、そこは楽しみにしてくれていいと思います」
——4日の命かもしれないが。
広田「そうですね。もうブチあげましょう、短い命」
——最初に広田キラーがきますけど。
広田「そこだけは避けたかったんです、本当に。まずね、本当にそこだけは避けたかったんですけど、言われちゃったし、アレ絶対waveのまわし者がいるんですよ、あのVTR。横流ししたヤツが。絶対に。まずはソイツを突き止めて、かましてやりますよ。だから新木場の時に青たんとか作っているヤツが映像を横流ししたって思ってください。ミコトか…絶対に絶対に無理だな。どうしよう。誰に相談したらいいですかね? 長与さんにいまから電話してきたほうがいいですかね? ちょっとやばいんですけどって、こういうときは使えるコネは全部使おうと思いますので、本当にそれでいろんな手段を使ってしがみついて、レジーナを守り抜いていこうと思います」
——ふだん使わない引き出しを全開にして?
広田「そうですね。もっと早くやっておけばよかった(苦笑)。なんだできたじゃん。昔の扉も錆びてなかったじゃんと思って」
——1回こういう広田も見せておくと、今後の見方が変わると思うが。
広田「そうですね。デビュー戦からのVTRを見返します。こんなことやってたんだって思い出して」
——真面目にやってたのは1年半くらい?
広田「真面目な期間は1年半でしたね。本当に。思い出しますね。デビュー戦で長与さんがアジャさんに頭を下げて、『こんな大舞台でこんな武道館で、デビュー戦の相手させてしまって、アジャごめん!』って。長与さんが最初に頭をさげたのが私のことだっていう。その5年後に、『お前がデビュー戦を務めた広田がこんなになってごめん』って、もう1回頭をさげたという伝説。それをもう一度見返してからレジーナの歴史を歩んでいこうと思います」
2020.12.18
「KABUKI-CHO WEEK ENDER Dec.」
◎NEXT出場選手入場式&抽選会
12・1新木場で開幕する予定だったNEXTトーナメント。コロナの影響により出られなくなる選手が出たりしたため、急きょ今大会でのワンデートーナメントに変更して開催された。
1回戦は10分1本勝負、準決勝は15分1本勝負、決勝は30分1本勝負。1回戦のみ抽選で<1><3><5>を引いた選手は、通常ルール+好きなルールを決めることが出来る。場外カウントはすべて10カウント。ドローだった場合はキャリアの若い選手が勝利となる、とのこと。各選手が考えたルールは以下の通り。
旧姓・広田さくら=スローモーションルール
宮崎有妃=TLCルール
DASH・チサコ=ハードコアルール
笹村あやめ=ヤワラルール
SAKI=OUT OF THE RING ルール
門倉凛=フィニッシュ限定ルール『ウラカンラナ』
リング上では早速、組み合わせ抽選会がおこなわれ、1回戦はSAKI<1>vs笹村あやめ<2>、門倉凛<3>vs旧姓・広田さくら<4>、DASH・チサコ<5>vs宮崎有妃<6>となった。
1、Regina di WAVE挑戦者決定トーナメント【NEXT】1回戦(10分1本勝負)
△笹村あやめ(時間切れ)SAKI△
※大会規定によりキャリアの若い笹村が準決勝進出
トーナメント1回戦がおこなわれ、まずは2012年12月デビューのSAKIと2017年10月デビューの笹村あやめが対戦。この試合はSAKI提案の、リングから落ちたら負けという「OUT OF THE RING ルール」が採用された。
試合はロックアップからリストロック、サイド・ヘッドロックの攻防で幕開け。笹村はSAKIのバックエルボーをかわして串刺し攻撃。これをSAKIがかわすと、笹村もエプロンでかわしてドロップキック。SAKIが突進するも、ロープをさげてエプロンに放り出す。
両者ともにエプロンに出て様子を見合う。すると笹村は突然、鬼ごっこをしはじめ、SAKIの隙をついて「タッチ!」と一目散。
戸惑うSAKIだったが、リングに戻ると串刺しニー、ダイヤル固めでカウント2。SAKIは笹村をリング外に落とす作戦に。
ロープにしがみつく笹村。TommyレフェリーがロープブレイクをSAKIに命じる。戦場がリング中央に戻され、エルボーのラリー。笹村はSAKIをロープに飛ばす。するとセコンドのチチャリート・翔暉(2AW)がエプロンで待ち構える。
だが、SAKIが気付いて急ブレーキ。セコンドの介入は失敗に終わるも、すかさず笹村がフェースクラッシャー、ドラゴンスリーパーにつなげる。さらにブロンコバスター、ドロップキックでカウント2。
残り3分から笹村がミサイル発射。SAKIもカンパーナで攻守逆転。バックドロップを回避されるとヒザ蹴りからブレーンバスターを放っていく。ならばとリバーススプラッシュを狙うも笹村も回避。すぐさまロープに走るSAKI。だが、セコンドのチチャリートが足をすくって転倒させる。このチャンスにドロップキックを放ってリング外に落とそうとする笹村だったが、堪えたSAKIがリバーススプラッシュを敢行。
最後まで両者決め手を欠き、時間切れに。大会規定によりキャリアの若い笹村が勝利となった。
2、Regina di WAVE挑戦者決定トーナメント【NEXT】1回戦(10分1本勝負)
○旧姓・広田さくら(7分9秒、ウラカンラナ)門倉凛●
続いて、旧姓・広田さくら(1996年8年デビュー)vs門倉凛(2016年5月デビュー)がおこなわれ、ルールは門倉の「フィニッシュ限定ルール『ウラカンラナ』」で争われた。
開始早々、ドロップキックを放った門倉が串刺し攻撃を狙うが、かわした広田がフェースクラッシャー。「トーナメント行くぞ!」と拝み渡りの体勢。門倉が拒否すると、観客はストンプでブーイング。
広田は「これで23年間やってんだよ、私はよ! あー、ごめん。リンちゃんがやりたいってことか!」と拝み渡りを強引にさせようとするが、門倉がコーナーに向かう瞬間、広田が裏切りの逆さ押さえ込みでカウント2。
門倉もスクールボーイから低空ドロップキックにつなげる。広田はボ・ラギノールからのへなーらサンセットを敢行。カウント2。夜叉ロックでギブアップを迫るも、ウラカンラナではないため、野中リングアナが「ウラカンラナではないので」と注意喚起。
ならばとロープに走る広田がウラカンラナの体勢。これを踏ん張った門倉が逆片エビ固め。ギブアップする広田だったが、これもウラカンラナではないため、試合は続行される。
丸め込みの応酬となり、何度も3カウントが叩かれたが、いずれもウラカンラナではないためカウントだけ叩かれる。
今度こそはと門倉凛がウラカンラナの体勢。キックアウトされるとトラースキックからもう一度ウラカンを狙うが、広田がパワーボムで叩き付ける。もう一度ウラカンラナを狙うが、次はマンハッタンドロップに切り返す広田。
これで攻守が入れ替わり、ロープに走る広田。満を持してのウラカンラナでクルリ!
3、Regina di WAVE挑戦者決定トーナメント【NEXT】1回戦(10分1本勝負)
△DASH・チサコ(時間切れ)宮崎有妃△
※大会規定によりキャリアの若いチサコが決勝進出
続いて1995年1月デビューの宮崎有妃と2006年7月デビューのDASH・チサコの一戦。抽選の結果、ルールはチサコのハードコアルールが採用された。どちらも得意とする試合形式だけに、注目が集まる。なお時間切れの場合はキャリアの若いチサコが勝利となる。
先に仕掛けたのは宮崎。奇襲のラリアットを放ってえびす落としへ。早速コーナーにラダーをセットした宮崎はチサコを投下するも、踏ん張る。ならばと恥ずかし固めを狙うが、これも未遂に。
今度はイスを持ち出す両者。相打ちに終わるも、チサコは場外に逃れる。すかさず宮崎はプランチャの体勢。これをイスを投げて阻止したチサコは、バックステージへ。宮崎のスーツケースをリング内に投入し、「壊すぞ!」と宮崎をブレーンバスターの体勢。
堪えた宮崎がボディースラム。自分のスーツケースの上には落とさず、マットに叩き付ける。そこからはスーツケースを守るのに必死の宮崎。しかし、チサコは容赦なくラダーを叩き付ける。怒った宮崎はチサコをコーナー下に座らせ、その前にイスをセット。ローキックを叩き込むが、スネを打ち悶絶…。ならばと宮崎はリング中央にイスをセットし、「座れ!」と指示。ヒザを付き合わせた宮崎とチサコがビンタ合戦。
続いてコールドスプレーの掛け合い。チサコがドロップキック。イスでフルスイングしたあと、さらにイスで宮崎を拘束し顔面にコールドスプレーを吹きかけていく。
宮崎がボディースラムwithチェアを放ったところで残り3分。一方、チサコは宮崎にイスを投げつける。キャッチしたところにミサイル発射。串刺しフットスタンプwithチェアで追撃する。
宮崎もファイアーマンキャリー。堪えられると、ジャーマンホイップでコーナーに叩き付ける。ムーンサルト狙うが、これはチサコも回避。
逆にチサコがイスの山にバックドロップで宮崎を投下し、リング中央にラダーを組み立てる。宮崎の上にイスを載せ、ホルモンスプラッシュを狙ったが、宮崎もかわす。残り10秒からラダーに登る宮崎だったが、ここで時間切れに。大会規定より、チサコが決勝進出を決めた。
4、Regina di WAVE挑戦者決定トーナメント【NEXT】準決勝戦(15分1本勝負)
○旧姓・広田さくら(3分12秒、ふらふらドーン)笹村あやめ●
※笹村のジャーマン3連発
準決勝戦はこの1試合のみ。広田vs笹村が激突し、勝った選手が決勝にコマを進める。若さを活かした笹村はスタートから飛ばしていく。これに付き合った広田が一気にスタミナを使ってしまう。
笹村が払い腰の3連発で追撃。ロープに飛ばそうとするが、広田が堪えてフェースクラッシャー。ヘロヘロ状態の広田はプロレスLOVEポーズすら決められず…。
その間に笹村が回復し、ドロップキック。ブレーンバスターの体勢。これを着地した広田がボ・ラギノール。シャイニング・ウィザードを狙うが、読んだ笹村がジャックナイフエビ固め。カウント2。
笹村の大外刈り、ブレーンバスターはいずれもカウント2止まり。ジャーマン3連発を放つも、広田がふらふらドーンで逆転勝利を収めた。
5、スクランブルwave(30分1本勝負)
○野崎渚&Sareee&響(15分45秒、エビ固め)桜花由美&桃野美桜&米山香織●
※ノアールランサー・ハイ
BOSS to Mammy(桜花由美&桃野美桜)が保持するWAVE認定タッグ王座に挑戦が決まっているDUAL SHOCK WAVE優勝者のストダマ(Sareee&響)。今大会ではその前哨戦として6人タッグマッチ(野崎渚&Sareee&響vs桜花由美&桃野美桜&米山香織)が組まれた。
先発は響vs桃野。組み合うもすぐに離れる。慎重ムードのなか、米山が響の背後にダブルチョップ。そして「3人!」とトリプル攻撃を要求。3人で肩を組んでビッグブーツを叩き込むが、足の長さがまったく違うため、ヒットしたのは桜花のみ。続いてボスマミの連係(担いで→投げて→高い高い)が決まると、米山も「私も、ダブル! いまのやりたーい!」と強引に桜花と連係へ。
ローンバトルを強いられる響だったが桃野をコーナーにスピアで押し込み、ようやく攻勢。Sareee→響→野崎でトレイン攻撃。ストダマ同時の串刺し低空ドロップキック、野崎&Sareee&響で3方向から低空ドロップキックを同時に発射!
続く野崎が桃野をコーナーに押し込みブレイジングチョップを連発。さらにロープ際でフロントキック、エプロンに出ておしゃれキック、リング内で再びフロントキックをお見舞い。カウント2。顔面バーン! そして、Sareeeとのダブル鎌固めへ。
再び響が出ていくと、桃野は小刻みエルボー、そして、回転エビ固めで切り返しドロップキック。ようやく桜花と交代。桜花は響→野崎→Sareeeにビッグブーツでお返し。ならばと響はSareeeとのクローズラインを狙うが、桜花がフロントキックで突破し、まとめてフェースクラッシャー。
ここで米山が桜花とのダブルを要求。串刺しビッグブーツを決めて変顔でアピール。
劣勢の響だったが、桜花にブレーンバスター、スピアを放って攻守逆転。カミカゼからコーナーに登るも、桃野が足止め。桜花がジャンピング・ビッグブーツで飛び込む。
コーナーから落とされた響も小刻みエルボーで反撃。桜花のビッグブーツをかわして一本足頭突き、ジャンピング・ヘッドバット、スピアとたたみ掛ける。ストダマは桜花に連係。響→Sareeeでミサイルキックを連射する。
すぐさまSareeeがカバーするもカウント2。Sareeeはカサドーラからのフットスタンプ。ロープに走るも、これを桃野が妨害する。すかさず桜花はカカト落としを敢行するも、ニアロープ。
走る桜花だったが、かいくぐったSareeeが丸め込みへ。これは桃野&米山が慌ててカット。SareeeはすぐさまフィッシャーマンSHを敢行。返されると走るSareeeに桜花がカウンターのビッグブーツ。
10分経過。桃野が出ていき、Sareeeに低空ドロップキックを敢行。キックアウトしたSareeeがフォアアーム合戦を挑む。桃野も応戦しヒートアップ。桃野のドロップキック、Sareeeのドロップキックが決まる。走るSareeeに桃野がカサドーラからのフットスタンプ。Sareeeもやり返すが、さらに桃野もやり返していく。そしてしつこくフットスタンプをお見舞いする。
桃野はJKボムを狙うが、Sareeeが堪えてぶっこ抜きジャーマン。そして「クソチビ、食らえ!」と低空ドロップキックでお返し。裏投げの体勢に入ると、踏ん張る桃野。野崎がビッグブーツで飛び込むも、これはSareeeに誤爆してしまう。すかさず桃野が押さえ込む。カウント2。ボスマミが合体不知火でカウント2。ならばとジャーマンSHでお返し。カウント2。
野崎vs米山に移行。米山はモンゴリアンチョップをお見舞い。フロントハイキックの打ち合いとなるも、足のリーチが違いすぎて、米山は届かず。観客からは失笑が漏れる。続く野崎のランニング・ダブルーニーアタックもカウント2止まり。すぐに走るも、桜花がカウンターのネックハンギングボムで攻守逆転。米山がセカンドからの千豚♪でカウント2。
ここでストダマが連係(響のラリアットからSareeeがジャーマンを放つ)。野崎のノアールランサーもカウント2止まり。混戦となるなか、野崎が米山にカウンターのノアールランサー・ハイ。ダメ押しのノアールランサー・ハイでトドメを刺した。
6、Regina di WAVE挑戦者決定トーナメント【NEXT】決勝戦(30分1本勝負)
○旧姓・広田さくら(10分33秒、夜叉ロック)DASH・チサコ●
2020年のNEXTトーナメント決勝戦は、広田vsチサコの顔合わせに。広田は大会前に紅夜叉さんから夜叉ロック、夜叉スープレックスを伝授されており、どこかのタイミングでこれらの技を出してくることは必至だ。
チサコの串刺しバックエルボーが決まる。「もう一発!」と反対コーナーに飛ばすも、広田が回避しスイングDDTで攻勢。「寝とけ!」とコーナーへ。仰向けのチサコを見ながらゆっくり水を飲む広田。座り込んで休んでいると、気付いたチサコが「何、休んでんだよ!」とお怒りモード。だが、広田も「お前だって寝転んで休んでるんだろ!」と負けてはいない。
ならばとチサコは逆エビ固めへ。ロープブレイクから場外に逃れる広田だったが、場外カウントが数えられ、慌てて戻ろうとする。だが、チサコはそれを蹴り落とす。なんとかリング内に戻った広田に、チサコが逆片エビ固め。なんとか広田がロープに逃れる。
劣勢の広田だったが、ボ・ラギノールでチェンジ・ザ・ペース。チサコはフロントハイキックで応戦。読み合いの攻防のなか、チサコがノーザンライトSHでカウント2。
広田はコーナー上のチサコにボ・ラギノール。そして、雪崩式へなーらサンセットを敢行する。カウンターのへな拳、へなーらサンセットでカウント2。
チサコもカウンターの首固めへ。片足ドロップキックでカウント2。ダイビング・フットスタンプからホルモンスプラッシュを狙う。これを剣山で迎撃した広田が、すかさず夜叉ロックにつなげてギブアップ勝ちを収めた。
◎エンディング
チサコ「広田、広田! 負けてチョー悔しいわ! カンチョーも痛かったよ。でも、優勝おめでとうございます。こんな私1回、負けたからって絶対あきらめないよ。そして、もう一つ言いたいことあってマイクとっちゃいました。宮崎有妃! ハードコア、今日決着つかなかったんで、宮崎有妃とのハードコア決着付けたいんですよ! 近々やりたいなと思うので、その日程よろしくお願いします」
宮崎「えっ、私? 27日、まだ? 決まってないよね?」
チサコ「ハードコアだったらさ、でっかい会場、後楽園で私は決着付けたいです。私はずっと宮崎さんとハードコアやりたかったです。今日やってもっとやりたいって思いました。10分じゃ足りないんですよ、ハードコア! なので、大きいホールの後楽園ホールでやりたい! お願いします」
宮崎「こちらこそ。久々にハードコアでチサコとやりたいって。27日、DASH・チサコvs宮崎有妃、ルールはハードコア、いいですよね!? よろしくお願いします」
広田がマイクを握ろうとすると、SAKIが奪う。
SAKI「野崎さん、今日はチャンスをいただきありがとうございました。だけど私、今日チャンスつかめなかったので、でも、そのベルト真剣に狙っていきます。自分でチャンスつかみに行きます」
広田がいよいよマイクかと思いきや…。現れた米山がマイクを握る。しかしこれは桜花社長が阻止する。
野崎「広田さん、NEXT優勝おめでとうございます。正直、私の知ってるNEXTはこんなんじゃなかったなって。なんかみんなニコニコしてませんでしたか? 私の知ってるNEXTはもっと激しくて、厳しい、過酷なトーナメントだったんですけど、でも決勝戦の最後、広田さんの超本気が見れた気がします。27日、レジーナ、後楽園で楽しみにしています。おめでとうございます」
広田「やっとしゃべれるみたいです。ニコニコっつーか、みんなニコニコしてたかもしれないけど、メチャメチャは死ぬ思いでやったったわ! いつもNEXT優勝して、それでレジーナ挑戦っていうその流れが、レジーナになる懸け橋みたいな感じになってますけど、このトーナメント時点で、みんながいままでのトーナメント、レジーナに向かうまでの道のりが違うっていうことを感じたんだと思います。それはいまのチャンピオンも感じたように、みなさんも感じているんだと思います。それはなぜか…私が勝ち進んで来たからでしょう。だから、もうすでに私が見せられる景色はいままでと違うものをみなさんにお見せできてるんだと思います! ちょっと見たくないですか? 違った景色。長い歴史のなかで私が見せられる景色に、そんなものがwaveに訪れてもいい頃だと思います。月並みではございますが、27日後楽園は全力で頑張りたいと思います! 獲ったぞ!!」
記念撮影のあと、広田が改めてマイク。
広田「なんか、スミマセン遅くまで。スミマセン。そろそろ締めたいと思います。ありがとうございます。とくにもう語ることは何もないんですけれども、今日、もしかしてトーナメントだったら1日何試合もやるかもしれないと思って、子供は預けてきました。いまから一番に子ども達に報告したいと思います。後園はもしかしたらベルトが巻けるかもしれないので、会場には連れてこようと思います。みんな撤収作業みたいで、一人ぼっちなので、私一人で締めたいと思います! みなさんご声援ありがとうございました! 無事にトーナメント参戦予定だった方も、参戦してくれた人も、ずっとずっと応援してくれた人もありがとうございました。でも、私は主役でした! 27日も主役は私だーーー! これが、waveだーーー!」
◎バックステージ(旧姓・広田さくら)
——トーナメントはいかがでしたか? 過酷だったが。
広田「本当に一番過酷だったのはやっぱり1本目ですよね。1本目が一番過酷でした。息は切れるし、手はシビれてくるし、唇は紫色になってくるし、本当にもうダメだと思ったんですけど、やっぱり勝ちたいと思ってね、やっぱりプロレスラーだから。何が気持ちいいって、勝って控室戻るときにマスコミさんが一緒に来てくれて『インタビュー、どうぞ。お願いします』って座って囲んでくれるっていうのが、もう何年も味わったことがないのですよ! この感覚が。それをまた今日も、そして27日も味わいたいと思いますので、全力で、全力で闘いたいと思います」
——メインの技は?
広田「あれは紅夜叉さんから直伝に教えていただいた、受け継いだ夜叉ロックです。今日は未遂に終わりましたけど、夜叉スープレックスももらいましたので、27日は2つとも成功させて、かついままでのコミカルの技も、ネタも、いままでの技も全部大事にしてレジーナに輝きたいと思います」
——改めてチャンピオンはどう?
広田「あの余裕がね、野崎の余裕がね、恐ろしいですよ。野崎もレジーナになって、いままでの付けてきた貫録というのが、やっぱり私も先輩ですけど、頼りになるし、なんか向かって来たら怖いし、レジーナってすごいね。すごいからレジーナになるのか、レジーナになってからすごくなるのか、果たしてどっちなのか? 私もちょっと体感したいと思います」
◎バックステージ(野崎渚)
——広田選手に決まったが。
野崎「もともと9月に広田さんと防衛戦をやって、今度は大きい会場、後楽園で広田さんともう1回防衛戦やりたいって言い続けて、言い続けて、広田さんはなんか『ヤダ、ヤダ』みたいな、『大変じゃん』みたいな言ってたんですけど、やっぱりやればできる女だな、と。広田さんの超本気を最後見させてもらって、すごく27日楽しみになりました。ただ私の思っていたNEXTとはちょっと違うなっていうのだけは、心残りかなというのはあります」
——脅威ではない?
野崎「うーん…でも9月のタイトルマッチのときも何をしてくるのかわからない怖さっていうのがあって、すごく刺激的だったので、もちろん脅威・恐怖、新しい技とかもあるので、いろいろ含めてあるんですけど、でも、いまの私ならそんな広田さんに負ける気はないので、その脅威的な広田さんを楽しんで、2020年最後の試合を締めたいと思います」
2020.12.01
「NAMI☆1~Dec.~’20」
1、ゴキゲンwave(20分1本勝負)
○高瀬みゆき&梅咲遥(10分0秒、横十字固め)米山香織&青木いつ希●
土壇場での大幅なカード変更となった今大会。第1試合は、高瀬みゆき&梅咲遥のLuminous(ルミナス)と米山香織&青木いつ希のタッグマッチでスタートとなった。
青木がいつものように元気な声で「よろしくお願いしまーーーぁす!」と握手を求めると、米山も続く。警戒しながらルミナスが応じるその瞬間、手を引く青木&米山。カチンと来たルミナスが奇襲を仕掛けて、試合がスタートとなる。
ルミナスは米山&青木にトレイン攻撃。青木にダブルのフェースクラッシャーを決める。ポーズをキメようとするが、背後から米山が妨害。逆に青木&米山がダブルのガットショット。高瀬を捕獲し、米山「ルミナス」青木「ルミナスとき」米山&青木「ルミなさない」と三段活用。
そのまま青木が「ルミなさない」と張り付けボディーアタック→ダブル・ニーアタックでカバーする。続いて米山がキャメルクラッチ。耐えられると「本日、欠場となってしまった桜花由美のビッグブーツ行くぞー!」と串刺しビッグブーツを敢行。高さは足りないが、会場を盛りあげる。
走り込んでの一撃は、梅咲が妨害。そのままルミナスがダブルのドロップキック、エルボードロップを決める。
かわった梅咲がドロップキックで追撃。そして弓矢固めへ。耐えられるとネックブリーカードロップでカウント2。一方、米山もモンゴリアンチョップ、グルグルパンチ、クロスチョップを放つと、「今度こそ桜花由美のビッグブーツ行くぞ!」と飛び込むが、梅咲がキャッチ。高瀬が助けに入る。
ルミナスはダブルのクローズラインを狙うが、米山がフロントキックでかわして、桜花ばりのフェースクラッシャー!
続いて青木vs梅咲となり、青木がショルダータックル、串刺しバックエルボーをお見舞い。フェースクラッシャーからフットスタンプ、ボディープレスと波状攻撃を仕掛けて行く。これをキックアウトされるとテキサスクローバーホールドへ。耐えた梅咲がクロスボディーを敢行。青木がキャッチすると、背後から高瀬がドロップキックで梅咲を援護する。キックアウトされると、梅咲のドロップキック、ネックブリーカードロップが決まる。続くブレーンバスターは米山がカット。
かわった高瀬は逆水平チョップを連発。串刺しラリアット、ジャンピング・エルボーアタックにつなげる。カウント2。高瀬は「決めるぞー!」と担ぐも、青木が着地。ならばと高瀬はエルボー弾からロープに走るも、青木がカウンターのコンプリートショット。ショートレンジラリアットでカウント2。
今度は青木がロープに走るが、梅咲がドロップキックで妨害。そのままルミナスがツープラトンのブレーンバスターの体勢。これを米山が妨害する。ならばとルミナスは青木&米山に同時にドロップキック。さらにセカンドからのドロップキックを連続発射させる。勢いに乗る高瀬がカミカゼ→セカンドからのギロチンドロップにつなげる。カウント2。
ルミナスはトレイン攻撃を狙うが、青木が米山をファイアーマンキャリーで担いで、ルミナスを迎撃。高瀬におんぶプレスを放って形勢逆転。コーナー攻撃を狙うが、米山と青木は同時にコーナーに上がってしまい、互いに譲らず。
チャンスとばかりに高瀬が2人をコーナーから落とす。そして青木をファイアーマンキャリーで担ぐも、青木が切り返しエビ固めの応酬に。いずれもカウント2。走る青木に高瀬がカウンターのラリアット。米山のセントーンの誤爆を呼び込み、最後は横十字固めで3カウントを奪った。
試合後、米山がマイク。
米山「いつ希ちゃーん、コスチュームお揃いみたいだし。あの今日はね、ちょっと残念だったけど、私たちこれからルミなさないとしてやっていくのがいいと思うんだけど、どうかな?」
青木「ルミ…なさないは楽しかったけどぉー、セントーン忘れたんですか? 自分で上に乗ったセントーン!」
米山「これからこれからルミなさない」
青木「ヤダー! 私には凛ちゃんっていう激戦をともに闘った友達がいるので、ルミなさないは、あのー、いつか×4、でいいです。だってセントーン痛かったから…。でも、今日はありがとうございました!」
米山「お前のことなんてぜんぜん好きじゃないから。好きじゃないのに振ったみたいにするなーーー!」
2、ヤングwave(15分1本勝負)
○笹村あやめ(9分0秒、エビ固め)金子夏穂●
※パンダカッター改
2AWの笹村あやめとセンダイガールズの金子夏穂がシングルマッチで激突。序盤はリストロックやヘッドロックを巡る攻防。
金子がショルダータックルで仕掛ける。ロープに走るが、笹村がドロップキックで迎撃し、重いフォアアームでご挨拶。さらに笹村は張り付けレッグドロップでカウント2。
ファアアームの攻防を制した笹村がボディースラム。スリーパーで捕獲する。なんとか金子がロープ。
笹村はもう一度、ボディースラム。金子もガットショットから首固めに切り返す。スクールボーイでカウント2。そしてバックエルボー2発をお見舞いする。返されると逆片エビ固めへ。これは笹村がロープ。
再びバックエルボーを放つ金子。そして、コーナーポストに自ら頭を叩き付けて気合を入れ直すと、ジャンピング・ヘッドバット2連発。ボディースラムでお返しする。そして押さえ込みへ。いずれもカウント2。ロープに走るも、笹村が追走式バックエルボー、ショルダータックルでカウント2。
フォアアームの打ち合いで、気迫を見せる金子だったが、笹村が大外刈り。垂直落下ブレーンバスターにつなげる。ミサイルキックもカウント2止まりに終わると、パンダカッター改でトドメを刺した。
3、カオスwave(15分1本勝負)
○フェアリー日本橋(10分0秒、横入り式エビ固め)マドレーヌ●
12月13日に引退するフェアリー日本橋の正真正銘のラストwave。そのフェアリーが引退までにどうしてもやっておきたい相手として挙げたのが、ワールド女子プロレス・ディアナのマドレーヌだった。
フェアリーはいつものスタイルではなく、ブラックバージョンで登場。ステッキのほかに釘バットを持参する。
マドレーヌが握手を求めるが、フェアリーが拒否してゴング。格闘技スタイルのフットワークを見せるマドレーヌだったが、フェアリーが遮るように自己紹介。
フェアリー「我が名は、ギャンブル狂いの漆黒の堕天使・フェアリー。そなたも自己紹介を」
マドレーヌ「やってみたかったんですぅー! 私はメルヘン王国出身の8歳、マドレーヌです!」
握手を求めるマドレーヌだったが、フェアリーは「うるさーい!」とガットショットから首投げ。そしてコスチュームのファーで首を絞める。Tommyフェレリーが注意すると、今度は釘バットを持ち出すフェアリー。これもTommyレフェリーが厳重注意。
素直に応じるフェアリーに、マドレーヌがカニばさみ。そしてお転婆ダッシュでカウント2。フェアリーも「お待ちになって、いまのコレ、面白そうじゃない。私にもさせてちょうだい」と、フェアリーがお転婆ダッシュ。やりきったフェアリーは「私、もう満足だわ。試合アナタがスリー取って終わらせなさい」と仰向けになる。
マドレーヌがカバーするも、カウント2で引き起こし「まだ魔法も使ってないじゃないですか!」と諭す。するとフェアリーが思い出したかのように「魔法? すっかり忘れてた。みなさん、私は魔法が使えるんです」と釘バットを持ち出す。間違えたことに気付いてステッキに持ち変える。「この魔法のステッキを振ったら人間が跳びます。8歳によく効く魔法」とステッキを振ると、魔法がかかりすぎて止まらないマドレーヌ。
フェアリーもその威力に戸惑いながらも、ステッキポンでカウント2。フェアリーは「まだ特別な魔法があります。8歳が老いぼれになる魔法!」と、ステッキを振るも寸前でかわしたマドレーヌがスクールボーイ。だが、Tommyレフェリーがかかってしまい、カウントにいけない。
慌ててフェアリーが魔法を解くと、もう一度マドレーヌがスクールボーイ。復活したTommyレフェリーがカウント2を叩く。ここでマドレーヌは側転からのバックエルボーを叩き込み、さよならトレインを呼び込む。だが、コロナ対策もあったのか、セコンドはほとんどナシ。一人でトレイン攻撃を繰り返すマドレーヌ。
しびれを切らしたフェアリーが「一人しか来ねーじゃねーかよ!」とガットショット。ブレーンバスターを放って「もう終わらせてやるよ」とコーナーに釘バットをセットし、マドレーヌをハンマースルーしようとしたが…寸前でマドレーヌが切り返し、フェアリーが自滅。倒れ込むフェアリー。
マドレーヌ「フェアリーさん、そんな…そんな嘘だろ? フェアリーさん、フェアリーさん!」
フェアリー「私はもうダメだ…。しかし魔法があれば助かるかもしれない」
慌ててマドレーヌがステッキを渡す。
フェアリー「しかし、いまの私の魔力では魔法が使えない。魔法を使うのはお前だ…(ステッキを手渡す)」
マドレーヌ「フェアリーさーーーぁん! オレが、オレがフェアリーさんを生き返させる!」
魔法に挑戦するマドレーヌだが、フェアリーは生き返らず。
マドレーヌ「魔力が足りない×2、会場のみんな! 両手を上にあげてオレに魔力をわけてくれ。みんなの魔力をオレにわけてくれ!(観客が手をあげると)魔力を感じる、魔力がたまってきた。蘇りの魔法、ドン!」
フェアリーを生き返らせることに成功したマドレーヌ。抱きつきにいったところをフェアリーがスクールボーイでクルリ! 3カウントが入ってしまった。試合後、フェアリーがマイクを握る。
フェアリー「マドレーヌ、今日は来てくれてありがとう。そして、どうやら私が蘇ったのはお前の魔法の力のようだ。私は12月13日に引退します。私が引退したらプロレス界で魔法を使うのはアナタよ。さこの魔法のステッキを……」
マドレーヌ「お待ちになって×2。今夜のおやつよ」
ステッキとお菓子の花束を交換すると、フェアリーが「以上、第3試合でした」と締めくくった。
4、GOTO NEXT wave(60分3本勝負)
野崎渚&DASH・チサコ(2−0)宮崎有妃&旧姓・広田さくら
①○チサコ(7分9秒、首固め)広田●
②○野崎(14分43秒、片エビ固め)広田●
※ノアールランサーハイ
今大会よりNEXTトーナメントが開幕する予定wave。ところが出場予定のマーベラス・門倉凛が新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者となり、またPURE-J・中森華子もコロナに感染。トーナメントは延期となり、12・18新宿でワンデートーナメントとして改めて開催されることとなった。
そんななか迎えたメインイベントは、野崎渚&DASH・チサコと、waveの名タッグチーム・奇跡(宮崎有妃&旧姓・広田さくら)との一戦。レジーナの野崎を除き、みなNEXTトーナメントにエントリーが決まっているだけに、どの対戦も注目が集まる。
先発はチサコvs宮崎。ロックアップで宮崎が押し込もうとすると、エプロンでは広田がボ・ラギノールで待ち構える。なんとか回避しようと耐えるチサコ。野崎がブレイジングチョップで助けに入るも、その弾みでチサコが飛ばされ、早速ボ・ラギノールの餌食となる。
続いて宮崎が野崎に恥ずかし固めの体勢。チサコがイスを持ってカットに入ろうとする。気付いた宮崎もイスを持ち出す。だがTommyレフェリーに注意された宮崎が素直にイスを手放す。チサコも自コーナーに置きに戻ったところを、背後から宮崎がガットショット。チサコも応戦しドロップキック、フォアアームでお返しする。ネックブリーカードロップはカウント2。
かわった野崎が串刺しビッグブーツで飛び込むが、これを寸前でかわす宮崎。野崎のおしゃれキックもかわすと、広田がすかさず野崎にボ・ラギノール。宮崎が張り付けラリアットにつなげる。そして、「動画の準備をしろーーー!」とアピールしてからの恥ずかし固めへ。なんとかチサコがカット。
劣勢の野崎だったが、ブレイジングチョップで攻守を入れ替えると、鎌固めへ。宮崎がこれを回避し、広田と交代。
広田は野崎にスイングDDT。そして宮崎が野崎を逆立ち開脚させると、広田がボ・ラギノールで野崎の誕生日をお祝い。
野崎は「カンチョーばかり! アナタの超本気、見せてくださいよ」と走るが、広田がボ・ラギノールで迎撃。広田は「これがワシの本気じゃけぇぇせ!」と、野崎の歳の数だけボ・ラギノール。すぐさま広田はシャイニング・ウィザードの体勢。だが、野崎がガードし顔面バン!
すかさずチサコがフロントハイキックで出ていくも、広田がかわしてボ・ラギノール。のけ反るチサコだったが、走る広田に電光石火の首固めで3カウント! 1本目を先取した。
すぐに2本目がはじまり、チサコが広田にフロントハイキック。今度は広田もフェースクラッシャーを放って、宮崎と交代。
宮崎はチサコをコーナーにハンマースルーしようとしたが、形勢を入れ替えたチサコが野崎とトレイン攻撃。串刺しフットスタンプでカウント2。
かわった野崎が鎌固めへ。耐えた宮崎がDDT、キャメルクラッチで捕獲すると、広田がロープワークからの「絞れ、絞れ!」で応援する。宮崎は逆片エビ固めに移行する。ロープが近づくと、腰へのレッグドロップ。再び逆片エビ固めへ。苦しんだ野崎がなんとかロープ。
野崎がフォアアームを打ちながら立ち上がる。しかし、宮崎がヒザ蹴りでカウント2。野崎も串刺しビッグブーツ、ハーフハッチで反撃。キックアウトされるとチサコがミサイルキック、低空ドロップキックで続く。
そしてチサコ&野崎でツープラトンのブレーンバスターを狙うが、宮崎が逆に敢行。ここで宮崎はイスをコーナーにセットすると、チサコを投下しラリアット。カウント2。バックを取るチサコ。フェイントを入れつつ活路を見いだそうとするも、すべて読んだ宮崎が投げっぱなしジャーマンでコーナーホイップ。
続く広田がシャイニング・ウィザード、ボ・ラギノールでチサコを場外へ。野崎が助けに入るも、その野崎も場外に落とすと、トペ・スイシーダの体勢。だが、これは失敗。
チサコがコーナーに登ると、広田は「えっ、チサコ? お前がやるっていうのかーーー!」とロープ渡りをムチャぶり。チサコが転落すると、「チョー、ダセーの!」と小馬鹿にする広田。怒るチサコに広田はボ・ラギノールで追撃。チサコも首固めであわやの場面。キックアウトされると低空ドロップキックにつなげる。
野崎がミサイルキックで続き、バックを取る。これを脱出した広田が走ると、野崎がビッグブーツ。広田も追走式ボ・ラギノールで応戦する。野崎はもう一度、ビックブーツを叩き込みロープに走るも、エプロンから宮崎が妨害。すかさず広田がボ・ラギノール! ここで広田は誤爆を誘うとサクラライトを狙う。未遂に終わると逆に野崎はスリーパーからフェースクラッシャー、ランニング・ダブルニーアタック、ノアールランサーハイで追い込む。返されると、もう一発叩き込むも、今度は宮崎がカット。
すぐさま野崎はドルミルを狙うが、これも宮崎がカットする。ならばとチサコがイス攻撃で宮崎を排除。改めて野崎が広田にドルミルへ。なんとか広田がロープ。手つなぎフロントキックもカウント2。野崎は「終わりだ!」と走るも、広田がふらふらドーンでカウント2。
ダブルを狙う野崎&チサコに宮崎がダブルハンドのラリアットで援護射撃。朦朧とするなか広田は野崎に裏拳、へなーらサンセット。カットに入るチサコに広田がボ・ラギノール。ここで広田は今度こそはのサクラライトを敢行。これもチサコがカットする。
野崎が息を吹き返し、カウンターのノアールランサーハイ、後頭部へのノアールランサーを叩き込む。返されると、最後はチサコのホルモンスプラッシュのアシストからダメ押しのノアールランサーハイで3カウント!
◎エンディング
野崎「60分3本勝負、3本勝負ってこんなもんでしたっけ、広田さん! 私、9月にタイトルマッチやってから、もう1回今度は大きい場所で広田さんともう一度、タイトルマッチやりたいってずっとずっと熱い思い、言ってきたけど、こんなんだったんですか? 広田さんの超本気、まだまだあったんじゃないんですか? 18日、NEXTワンデーですよ!? このメンバーから勝ち上がって今度こそ超本気の広田さん、期待しています。あと宮崎さん、別にwaveの選手だから出てもらうってわけじゃないですからね。7月できなかったこともあります。もちろん宮崎さんともやりたいし、チサコ! 同期として今日は組んだけど年末の後楽園、チサコともやりたい。みんな18日ワンデー勝ち上がって、27日最高の舞台でこの私の大事なベルトをかけてやりましょう。で、一人、PURE-Jの中森華子選手ですが、リリースがあったとおり、コロナウイルス陽性反応が出てしまったということで、本当に非常に残念ですが、今回のトーナメント、中森華子は欠場という形で、すごく同期として15周年イヤーということで本当に出てもらいたかったんですけど、かわりに10月DUAL SHOCK WAVEでタッグパートナーを務めてくれたSAKIちゃんにNEXT出ていただくことになりました。18日のトーナメントの抽選は当日なのと、それまでにみなさんに1回戦で通常ルール+好きなルールを選んで言いという特別枠が3つあるので、18日までに全員好きなルール、考えておいてください。よろしくお願いします。ということで、12月1日ナミイチいかがだったでしょうか!?(広田を見て)立て…ないですね、大丈夫です。えー、桜花さんは元気なんですが、今日は大事をとって欠場ということで、次回のwave12月18日新宿FACE大会ではまた元気な姿を見せてくれると思うので、みなさん楽しみにしてといてください。しめます。いいですか、いいですか? まあいいです、行きます、これがー、waveだーーーっ!」
2020.11.21
「KABUKI-CHO WEEK ENDER Nov.」
日時
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11月21日 土曜日
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観衆
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181人※満員
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場所
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1、スクランブル5wave(時間無制限勝負)
○笹村あやめ(10分13秒、オーバー・ザ・トップロープ)SAKI●、高瀬みゆき●
※退場順=梅咲遥、佐藤綾子、SAKI&高瀬みゆき
第1試合は、佐藤綾子vs SAKI vs高瀬みゆきvs笹村あやめvs梅咲遥による5WAYマッチ。オーバー・ザ・トップロープルールに、負け抜け勝ち残りルールが採用された。
はじめに標的になったのはWWWD世界王者の佐藤。みな示し合わせたかのように佐藤に向かって同時にガットショット!
トレイン攻撃で早々に離脱させる。
続いてルミナス(高瀬&梅咲)がSAKI&笹村にドロップキック。しかし、復活した佐藤が背後から梅咲にスクールボーイ。カウント2。梅咲がティヘラで佐藤をロープ際へ。ここでオーバー・ザ・トップロープを巡る攻防となったが、みなセーフ。
リング上はSAKIvsルミナスとなり、SAKIがルミナスにフェースクラッシャー。そのまま高瀬にカンパーナを極める。救出した梅咲がSAKIにスクールボーイ。しかし、高瀬が梅咲に裏切りのスクールボーイ!? ルミナスに不穏な空気が流れ、エルボーの打ち合いに発展。佐藤が止めに入るが、これはルミナスのフェイントだった。
だが、佐藤もルミナスにドロップキックを放って、笹村VS佐藤へ。笹村がショルダータックルを決め、佐藤の上にSAKIを投下。その上にフットスタンプを放つ。SAKIも笹村にファルコンアローでカウント2。
続いて佐藤vsSAKIとなり、SAKIがブレーンバスターを敢行。佐藤もお盆攻撃で流れを変えると、丸め込みの応酬に。そこに梅咲がラ・マヒストラルを仕掛けるが、逆に押しつぶした佐藤が3カウント! しかし、すぐに他の選手が佐藤を押さえ込み、佐藤も退場となった。
リング上は高瀬、笹村、SAKIの3人に。高瀬はアクトレスガールズを強調し、SAKIとの共闘路線をアピールするが、逆に孤立。コーナーホイップされるも、SAKI&笹村にドロップキック。さらに高瀬のジャンピング・エルボーアタックが笹村に決まる。
するとズル賢い笹村は高瀬側に寝返り、SAKIにトレイン攻撃。笹村の大外刈り+高瀬のラリアットが決まる。ここで高瀬がSAKIにカミカゼ。だが、笹村がすかさずSAKIをカバーする。
裏切り行為がバレて笹村が孤立する展開に。高瀬のギロチンドロップはカウント2。エプロンに逃れる笹村。高瀬&SAKIがロープ越えのブレーンバスターを狙うが、笹村が逆に高瀬&SAKIをDDTで引きずり込み、オーバー・ザ・トップロープ勝ちを収めた。
2、ド・コミカルwave(時間無制限1本勝負)
○フェアリー日本橋&チェリー(場外戦中)宮崎有妃&旧姓・広田さくら●
ZABUNグループのOSAKA女子プロレスに所属していたフェアリー日本橋(現在はフリー)が12月13日をもって引退。今大会が“最後のwave”ということもあり、通常はフリー選手を上げない方針のwaveだが、今回は特別にフリーのチェリーをパートナーに抜擢し、さらにはwaveの名コミカルタッグチームの奇跡(宮崎有妃&旧姓・広田さくら)が対角に立つというスペシャルなカードでフェアリーを送り出すことに。
リングインした広田が早速マイクを握る。「この試合のタイトルはド・コミカルと銘されています。そして、フェアリーちゃんがwave最後、出てくれました。特別に最後だからチェリーさんもありがとう。そんな今日、本当にスペシャルです。おそらく最後。この最後の闘い、ド・コミカルで完全決着つけたいと思います! 時間無制限、反則OK、場外カウントなしのコミカルデスマッチルールだ!」と提案すると、セコンドの桜花社長がOKマーク。20分1本勝負から、時間無制限1本勝負に変更されてスタートとなった。
まずはフェアリーが恒例の自己紹介。チェリーも続く。しかし宮崎は無視してラリアット。回避したフェアリーが「お待ちになって。この試合はド・コミカルwave。この試合にラリアットは必要ありません」と魔法のステッキを持ち出す。宮崎を魔法で投げようとしたが、宮崎には効かない様子。するとフェアリーは「キレイな人にはよくかかる魔法なのになぁ…」と首をかしげる。もう一度、ステッキを振るも、それでも宮崎は微動だにしない。困ったフェアリーが「キレイで若い人にはよく効くのになぁ…」とつぶやくと、味方のチェリーが魔法にかかりまくって、受け身を取りまくる……。
試合を再開させた宮崎はガットショットからフェアリーを逆立ち状態に。広田がボ・ラギノールを連射。反撃するフェアリーはステッキで宮崎のスネをコツンと叩いて、その隙にチェリーと交代。
かわったチェリーは「カメラの準備をしろーーー!」と、自ら恥ずかし固めにかかりにいくが、宮崎はビッグヒップ。チェリーはもう一度挑むも、宮崎は「するか、ボケッ! 13年くらい前から賞味期限は切れてるんだよ!」とバッサリ。それでも諦めないチェリーは「ふざけんじゃねー! 私の恥ずかしがってる姿がみんな見たいんだよ!」と宮崎の足をガンガンと踏みまくる。そして「熟女が熟女にドーン!」を狙うが、宮崎がガード。逆に宮崎が「豊満熟女が熟女にドーン!」をチェリーに決める。
宮崎がルーティーンのように恥ずかし固めの体勢。思いとどまるも、フェアリーが魔法をかけると宮崎はついに恥ずかし固め! 嬉しそうに恥ずかしがるチェリーだったが、広田がカットする。
かわった広田は高田純次を狙うが、チェリーがガード。逆にチェリーが高田純次の体勢に入るが、広田も迎撃。そして「年齢制限ができて、お前にはやる資格はねーんだよ。フェアリー、ラスト高田純次やってみろ!」とフェアリーに振る。フェアリーは高田純次からチェリーとのダブルエルボードロップを成功させる。
続いてフェアリー&チェリーは「スピリチュアルパワー!」という怪しい動きの念を送り広田を壊しにかかる。だが、これは宮崎が身代わりとなる。ならばとフェアリーは単独のスピリチュアルパワーを送るが、チェリーに誤爆してしまう。
攻守が入れ替わり広田は犬神家で反撃。吸引されていくフェアリーだったがステッキで広田の股間を強打し回避。ひろまない広田は「最後にwaveに参戦本当にありがとう。思い出のあるヤツ上がって来い!」とさよならトレインを呼び込むが、誰も上がらず!? 仕方なくセコンドの笹村が「思い出はありませんが」と串刺し攻撃。リング上の選手だけでトレイン攻撃を成立させた。
続いてチェリー&フェアリーでダブルのブレーンバスターの体勢。これは広田が回避し、トペ・スイシーダを3回トライするも、3回とも失敗。そのまま場外戦となり、会場外へと消えていく4選手。場外カウントがないため、戸惑うTommyレフェリー。選手たちの戻りを待っていたが、本部席の二上美紀子会長が「次の試合に行きましょう」と大会を続行させた。
3、Regina di WAVE~WAVE認定シングル選手権試合~(30分1本勝負)
<王者>○野崎渚(17分43秒、変形三角締め)進垣リナ●<挑戦者>
※第15代王者が5度目の防衛に成功
第2試合がどこかで続行されているまま、リング上では第3試合がスタート。レジーナ・野崎渚の5度目の防衛戦の相手は、2AWの進垣リナ。野崎は11・1新木場でおこなわれたDUAL SHOCK WAVE3WAYトーナメントで、進垣のSBTロックⅡにまさかのギブアップ負けを喫している。現レジーナとしては一日も早く、進垣に雪辱を果たしておきたいところだ。
試合はリストロックの取り合い、ヘッドロックの取り合いと慎重な滑り出し。進垣がグラウンドに持ち込みヘッドシザース。脱出した野崎がグラウンドでヘッドロックを極める。なんとか進垣がロープ。
だが、野崎がリング中央に戻して首極め式のリバース・インディアンデスロック。耐えられるとケンカキックで追撃する。さらにおしゃれキックを狙うが、かわした進垣が場外戦を挑む。野崎がビッグブーツを放って先にリングに生還。
進垣は場外カウント18でなんとか戻る。野崎がハーフハッチで追い打ちをかけ、変形ネックロックへ。耐えられるとドルミルⅡの体勢。
これを進垣が切り返しヒザ十字で形勢逆転。なんとかしのいだ野崎は小刻みエルボー。進垣はアームブリーカーで応戦する。そしてワキ固めへ。低空ドロップキックからコーナーに向かうが、野崎が足止め。雪崩式ブレーンバスターにつなげる。起き上がれない進垣に、野崎がスリーパー。かろうじて進垣がロープに逃れる。
進垣はヒザへのレッグドロップで反撃。しかし野崎も下から三角締めへ。耐えられると、ノアールランサーハイを狙うが、これを進垣がヒザ十字で捕獲する。ニアロープに助けられる野崎。
進垣はダイビング・ボディーアタックで追撃にかかる。キックアウトした野崎がドルミルを狙うが、切り返した進垣が丸め込み技からヒザ十字へ。耐えた野崎が至近距離からのビッグブーツ、そしてノアールランサーを敢行。ノアールランサーハイでも決まらない。もう一発ハイを叩き込んだ野崎は、カバーにいくも、そこからあえての変形三角締めに移行し、ギブアップで雪辱を果たした。
◎野崎のマイク中、第2試合が……?
5度目の防衛に成功した野崎がマイク。「20代最後の日にV5達成しました! 進垣!」と呼びかけたところに、第2試合中の奇跡vsフェアリー&チェリーが雪崩込む。よくよく目をこらすと、広田が押す台車の上で、宮崎がフェアリーに恥ずかし固めを掛けている。遅れて現れたチェリーは包帯だらけ…。どうやらバックステージでかなりの死闘が繰り広げられていたようだ。
リングに戻った広田はフェアリーにロープ渡り。そんななか野崎は何事もなかったようにマイクを続けている。広田が転落するとフェアリーがすかさずスクールボーイ。これは宮崎がカット。すぐさま宮崎がムーンサルト・プレスを投下させる。だが、寸前でかわされ自滅に。
広田vsフェアリーへ。その間も、野崎のマイクは続き、野崎は進垣との再戦を約束したのだが、進垣は「野崎さん、私、集中できない…」と試合だけでなく、こちらもギブアップ状態。
そんな時、フェアリーが秘伝☆でんでんクラッチで広田を丸めて、40分を越える熱戦に終止符が打たれた……。
2、ド・コミカルwave(時間無制限1本勝負)
○フェアリー日本橋&チェリー(43分7秒、秘伝☆でんでんクラッチ)宮崎有妃&旧姓・広田さくら●
広田「フェアリー、本当に引退しちゃうんだね。私は直接育てたわけではないけれども、縁があって最後にwaveに出てもらって対戦することができました。完全決着、本当にありがとう! ささやかだけど、waveからフェアリーちゃんにいままでの感謝を込めてプレゼントがあるので受け取ってください。チェリーちゃんも本当にあとで病院行ってください」
フェアリーに花束が渡される。
フェアリー「ありがとうございます。まさか、こんなサプライズがあるとは思いませんでした、非常に言いにくいんですけども、最後のwave参戦とのことなんですが、昨日、私、二上会長と一緒にちゃんすに入ったんですけど、12月1日も参戦することになりました。なので、12月1日もラストフェアリーよろしくお願いします。このお花はハッピーバースデー(と野崎に渡す)」
野崎「ありがとうございました。整理がつかないんですけど…、ベルト防衛しました……(広田に向かって)『セコンド付いてくださいね』って言ってたんですけど、覚えてます?」
広田「あー、そうだったね」
野崎「いないなぁって思ったら…」
広田「試合中だったの」
野崎「どういうことですか?」
広田「試合してたから」
野崎「何してるんですか?」
広田「いま見てたでしょ、負けちゃったの」
野崎「NEXT頑張るって約束しましたよね!?」
広田「した、した。頑張るよ。試合中だったからしょうがない。それは頑張るけど、頑張るよ、頑張る、頑張る」
野崎「(激闘のすえに崩れまくっている広田の顔を見て)顔が…(苦笑)。そんな血を出しながら頑張った結果、負けちゃったら仕方ないですね。でも、今日でDUAL SHOCK WAVEのトーナメントが終わって、次、いよいよはじまりますよ、NEXT」
広田「あぁぁぁ…」
野崎「なんですか、その顔!」
広田「だってさ、みんなは挑戦とか言ってさ、私は勝ち抜いて優勝してから挑戦できるんでしょ?」
野崎「広田さんならできる!って何回も言ったじゃないですか! 大丈夫! 血を流しても頑張れるんだから」
広田「やる方の身にもなってよ! だって誰がでるかわからない…」
野崎「待ってください、待ってください。私、去年のNEXT、当時ベルト持ってた彩羽に勝つために自分のトーナメントだと思って、去年のNEXT優勝したんです。今度は広田さんの番です。もう一度、やりたいんです。後楽園で広田さんと! なんでこの気持ちがわからないんですか!」
広田「(観客は手拍子)えーぇぇぇ…(しぶる広田だったが)やる気が出て来たーーー!」
野崎「凄いよ、みんな、凄いよ!」
広田「えぇぇー、マジで? すげー大変じゃん、優勝すんの!」
野崎「大丈夫、広田さんならできます。頑張ってください。ということで、なんか凄い間リングにいる気がしますが、無事、30歳を笑顔で迎えられると思います。みなさん今日はありがとうございました」
◎バックステージ
野崎「20代最後の試合で、絶対ベルト防衛するんだって気合を入れてて、最後の最後よくわかんなくなっちゃいましたけど、とりあえず進垣の関節技…。最後マイクで言ったことで聞こえてました? …誰も聞こえてないじゃん(苦笑)。11月1日に進垣で関節技で敗れて、タップアウトって一番悔しい負け方をして。なぜ進垣に負けたのか、どうやったらよかったのかというのを、自分で指名してからずっとずっと毎日毎日進垣の試合や、他の選手の試合を見て研究してきたんですけど、その成果が出たかどうか。もうちょっと出来たら良かったなって思いもありましたけど、普段は使わない変型の三角締めで進垣から今度は逆にタップアウトを奪うことが出来てよかったと思います。そして20代最後の日に、プロレス15年目ですが、進垣のおかげで成長できたなとすごく今アナタに感謝しています」
——次はNEXTが始まるが?
野崎「そうですね。さっきも言った通り、去年のNEXTは彩羽が持ってたレジーナに挑戦するために、私のためのトーナメントという気持ちを持って挑んだので。今度は広田さんにそのときの私の気持ちを味わってもらいたいなって思ってます」
4、DUAL SHOCK WAVE ~優勝決勝戦~(時間無制限勝負)
桜花由美&桃野美桜vs Sareee&響vs門倉凛&青木いつ希
①○門倉凛&青木いつ希(12分28秒、エビ固め)桜花由美&桃野美桜●
②Sareee&○響(25分26秒、片エビ固め)門倉凛●&青木いつ希
※ダイビング・セントーン。ストダマが優勝
10・24新宿で開幕した「DUAL SHOCK WAVE2020」。今年はコロナの影響もあり3WAYのトーナメント形式でおこなわれ、決勝の舞台に進んだのはストダマ(Sareee&響)、BOSS to Mammy(桜花由美&桃野美桜)、門倉と青木(門倉凛&青木いつ希)の3チーム。なお優勝チームはボスマミが現在保持している、wave認定タッグ王座への挑戦が決定する(ボスマミが優勝した場合は、好きなチームを指名)。
試合前にルール発表。通常のプロレスルールの3WAYタッグでおこなわれ、負け抜け、勝ち残りとなることがアナウンスされた。
先発は桜花vs響vs門倉。3選手が様子を伺うなか、青木が割って入ると、Sareeeも同時にリング内へ。早々に青木をリング下に放り出し、ストダマが桜花にトレイン攻撃。ダブルの串刺しドロップキックを決める。響がカバーすると、桃野がカット。
そのままボスマミが連係へ。桃野が「担いで」「投げて」「高い高い」と波状攻撃。さらに桃野は桜花をフェースクラッシャーで響に叩き付ける。桜花のカバーは門倉がカットしカウント2。
門倉と青木も桜花にダブルを狙うが、桜花が門倉にビッグブーツ。門倉もエルボー弾で向かっていくが青木への誤爆もあり、不穏な空気。遮るように桜花が門倉と青木にフェースクラッシャーをお見舞いする。
続いて桜花vs響となり、桜花が串刺しビッグブーツ。美桜ロケットにつなげる。そこに門倉が「桜花、ふざけんじゃねーぞ!」とドロップキックで飛び込むも、寸前でかわされ響にヒット。
改めて門倉は桜花にDDTを放って青木と交代。青木は桜花にショルダータックル、響ともタックルで衝突を繰り返す。そして響のラリアットをかいくぐりショルダータックルを成功させた青木は、響&桜花をコーナーホイップ。門倉をハンマースルーで投下するが、寸前でかわされて門倉、自滅……。
すぐさま青木は桜花&響&門倉のいるコーナーに突進するが、桜花&響にかわされ、味方の門倉に誤爆してしまう。混戦模様のなか、響が門倉&青木&桜花に串刺しスピアを成功させる。
続いて桜花と響がブレーンバスターの掛け合い。「ど・ち・ら・に・し・よ・う・か・な?」と迷った末の青木は桜花の助っ人に付く。そして、桜花&青木でツープラトンのブレーンバスターを成功。しかし桜花はすぐに裏切り、青木にガットショット。ブレーンバスターで響の上に投下する。カウント2。
桜花は響にケンカキック、ビッグブーツで飛び込む。もう一度、ブレーンバスターを狙う桜花。青木が再び助けに入る。そしてダブルのクローズラインの体勢に入るが、響がかいくぐると、すかさずSareeeが飛び込んで行く。続けざまに響がスピアを敢行。そこにSareeeが青木にジャックナイフ! カウント2。ミサイルキックで追い打ちをかけるSareeeだったが、青木もキックアウト。
劣勢の青木がエルボー合戦を挑むと、ロープに走るSareee。桜花が追走してビッグブーツ、バックドロップでカウント2。青木がカットすると、桜花は青木にもカカト落とし。これはSareeeがカットする。
すかさず桃野が出ていき、Sareeeを踏み台にして、青木にドロップキック。Sareeeにもドロップキックを放つが、Sareeeがかわして桃野を羽交い締め。青木を呼び込むが、桃野がルーチャで切り返す。
桃野はSareeeを排除すると、ボスマミでの連係へ。桃野のブーメラン・ボディーアタックから、桜花がダイビング・サンマドロップを青木に敢行。さらに合体スワンダイブ式ボディープレスを敢行する。しかし、復活したSareeeがカット。ここでSareeeは青木に鎌固めを狙うが、桃野が妨害。どちらも譲らずSareee&桃野で同時に鎌固めを極める。これをしのいだ青木がSareee&桃野にダブルハンドのラリアットを決めて、門倉と交代。
門倉はロープ際のSareeeに低空ドロップキック。桃野にも狙うが、かわした桃野がそのままSareeeにドロップキック。門倉にもお見舞いする。すぐさまJKボムを狙うが、門倉も回避。桃野の片足ドロップキックが決まりカバーするも、Sareeeがフットスタンプで妨害する。そのままSareeeは桃野に投げっぱなしジャーマン。低空ドロップキックで追撃。門倉にはフィッシャーマンSHを敢行する。
響が出ていき、桃野をファイアーマンキャリー。門倉がドロップキックで飛び込むが、かわした響が門倉の上に桃野を投下する。すかさず響が門倉にセントーン。
ここでストダマが連係を試みる。桃野を門倉の上に投下したあと、響vs桃野がエルボー合戦。走る桃野に、響が追走してラリアット。
桜花が出ていき、響をコーナーホイップすると、桃野が串刺しドロップキック、桜花が串刺しビッグブーツで飛び込んで行く。桃野は「終わり!」とボスマミのファンタスティックフリップ。これは門倉がカットする。ここで桜花は門倉にネックハンギングボム。桃野がジャックナイフで飛び込むがカウント2。ならばと桃野は門倉にJKボムの体勢。だが、そこに青木ともつれた桜花が衝突。崩れたところを門倉が丸め込み、逆転の3カウントが入ってしまった。ボスマミは、ここで脱落。
試合は続行され、ストダマvs門倉と青木へ。響が門倉にバックフリップ。ラリアットはカウント2。ストダマが門倉にダブルのドロップキック。ボディースラムでカウント2。門倉もネックブリーカードロップでやり返し、青木と交代。
青木はSareeeにショルダータックルを連発していく。逆エビ固めへ。なんとかSareeeがロープ。フォアアームの打ち合いからSareeeがドロップキック。響がダブルスレッジハンマーから串刺し攻撃を狙うが、逆に青木が串刺し攻撃。ボディープレスでカウント2。セカンドからのフットスタンプを放つも、かわした響が串刺しスピア。さらに走り込んでのスピアを敢行。Sareeeが出ていき、ドロップキック4連発でカウント2。
青木もショルダータックルでやり返す。カウント1で返したSareeeがドロップキック。響のカニばさみからSareeeがサッカーボールキック。そしてロープ際に青木を追いやると、エプロンからの低空ドロップキックで挟み撃ち。さらに響のミサイルキック、Sareeeのミサイルキックが決まる。そこからSareeeがSTFへ。これは門倉が助けに入る。
ようやく攻勢に転じた青木がバックフリップ。大外刈りでカウント2。かわった門倉が低空ドロップキック。ミサイルキックでカウント2。フォアアームの打ち合いからSareeeが「そんなもんか、門倉!」と挑発する。奮起する門倉がドロップキックを放つと、Sareeeもお返し。そして低空ドロップキックを放って、フィッシャーマンSHへ。裏投げを狙うが門倉が回転エビ固めに切り返す。キックアウトしたSareeeも逆さ押さえ込みでカウント2。
門倉は横入り式エビ固めをローリングで仕掛けて行く。響がカットに入りカウント2。エルボーで飛び込む門倉。これをかいくぐったSareeeがジャーマンSH。響がラリアットで追撃する。コーナーに登るも、門倉が雪崩式フランケンに切り返す。すかさず青木がセカンドロープからのフットスタンプで飛び込むが、カウント2。続く門倉のダブルリスト・アームサルト、丸め込みもカウント2止まり。ならばと門倉はウラカンラナの体勢。これを響が切り返してカウント2。すぐさま門倉がトラースキック。逆打ちもカウント2止まり。
劣勢のストダマだったが響がカウンターのラリアットで形勢逆転。ショートレンジラリアット、走り込んでのラリアットと攻勢を強める。これは青木が助けに入る。間髪入れずに響はカミカゼからのダイビング・セントーンを投下。これも青木がカットする。ならばと最後はSareeeの裏投げ、響のダイビング・セントーンと畳みかけ、3カウントを奪い取った。
◎エンディング
二上美紀子会長からトロフィーと賞状が授与される。会長は12・27後楽園でのタイトル戦を発表。「もしも巻いたらそのままアメリカに渡ってもらっていいですよ」と付け加える。
響「勝ったぞー! 勝ちました。自分、二上“社長”が言ってた通り、SNSでこのタッグトーナメント制して、Sareeeさんアメリカ行っちゃうので、自分はもう勝ったら2人でベルト巻けたら十分なので、アメリカ行くときにでも返上しようかなと思ってたんです。でも、これは予定かもしれないですけど、決定事項です。そこの2人見てますか? おーい、勝ったぞぉ。次、当たるんで、もうちょっと練習しといたほうがいいんじゃないですか? アナタは体力、そしてもう一人はパワー。楽しみに待ってますので、どうぞよろしくお願い致します」
Sareee「(ボスマミがエプロンへ)えーっと、怒った顔で出て来られて困っているんですけど…、すみません、ちょっといいですか? 響! 響にね、今日勝ってもらいたいなと思って、思ってた通り結果出してくれてありがとう。私ごとなんですけど、今日、世志琥と次、SEAdLINNNGのベルトに2人に挑戦することが決まったんですけども、でも響が『Sareeeさんと一緒にプロレスやってると楽しい』とか『メチャクチャ自分、楽しいんです』とかね、言ってくれて本当に嬉しいし、そんな響とちょっと欲ばりかもしれないんですけど、響とも巻きたいと思ってる、このベルト。ストダマは過去でも、ない。いま現在進行形なので、自分たち勢いあるので油断してたら本当にそのベルト巻いちゃいますからね。12月27日、それまでせいぜいベルト磨いておいてください。私たちが取りに行くんで。おチビちゃんわかったかな?」
桃野「お前らに言われなくてもな、ベルトは毎日、歯磨きしてるから。なんか2人が返上するとか言ってますけど、そんな2人の記念?みたいなものにしようとしてる…この大事なベルトを。記念にしようとしているヤツらなんかにあげられません! まあ負けたのは…認める。こっち(桜花)が当たってきたから。美桜のせいでも何でもなくて。門倉と青木に負けたっていうことはちょっとダサイから、だから第1回目でストダマで負けてるよね、マミー。今度こそは頼むよ」
桜花「おい響、お前一つだけ間違ってる。この会社の社長はア・タ・シ。アイツは会長。それだけは間違って、本当にイラとしたから。私の方がエラいんや! 今日のnトーナメント、ストダマが優勝して、12月27日のタイトルマッチに挑戦してきてくれること、とても喜んでおります。絶対、負けない。最強で最高のBOSS to Mammy見せてやるからな。よろしくお願い致します」
続いてDUAL SHOCK WAVEに出場したチームで記念撮影。そのあと、再び二上会長がマイク。
二上会長「DUAL SHOCK WAVE終わりました。次はシングルのトーナメントNEXTが始まります。12月27日、DUAL SHOCKの挑戦が決まっているので、桜花、桃野、響、Sareeeちゃんの4人は出れません。それ以外のメンバーでいきたいと思います。みなさんよろしくお願いします」
これで終わりと思いきや、誕生日の野崎、進垣、Tommyを恒例の顔面ケーキでお祝い。
最後は野崎が「これがwaveだ!」で大会を締めくくった。
◎バックステージ
Sareee「響よく頑張った、今日。本当、響の成長、すごく隣で感じれて、それが優勝につながったと思うのでメチャクチャうれしいですね」
——3WAYという難しい形式だったが。
Sareee「3WAY、ただでさえ普通の3WAYでも苦手なのに、リングの中に9人? 9人じゃない。6人? 頭の中ゴチャゴチャだったんですけど、響が助けてくれたのでなんとか優勝できて、本当にうれしいです。12月27日にボスマミのベルト挑戦決まったんですけども、私は今日、いま世志琥と最強最高タッグっていうのを組んでいて、いろいろ複雑な思いもあるんですけど、でも響がいつも『Sareeeさんとプロレスやると楽しいんです』って笑顔で言ってくれて、すごく私も幸せな気持ちになるし、そんな響が一緒にベルトを巻きたいって思ってくれるんだったら、私は巻きたいと思う、そのベルトも。だから、27日、私と響でベルト巻いて、響が幸せそうな顔をしているのを見るのがとても楽しみなので、私も本気で取りにいきます」
響「27日、さっきマイクで言ったんですけど、Sareeeさんがアメリカに行ってしまうから返上するって言いましたけど、たしかに美桜さんが言った通り、記念品ではないと思っています、ベルトは。自分はプロレスラー人生1回もベルトを巻いたことはないです。ただはじめてのベルトはSareeeさんと巻いて、誰ともそれ以外の人とは考えてないので、そういう風に思ったんですけど、返上はたしかに記念品と思われるのはすごいイヤなので、そのまま守り抜いて(Sareeeさんに)アメリカまで持っていて、帰ってくるかわからないですけど、そのときにまたずーっと自分たちが持って、伝説のベルトにまでしていきたいなと思います。チョー楽しみです! しかもSareeeさんとのタッグは本当に楽しいです。プロレスってこれだ!って、いつも思わされます。だからこの勢いで必ずベルトを勝ち取りたいと思います。よろしくお願いします」
Sareee「ストダマは、ファンの皆様にとっても自分たちにとっても過去でも、思い出でも何でもないので、いまこうやって響がプロレスのリングに帰ってきて、一生懸命頑張ってて、私もいる。これはもう現在進行形でストダマも続いていると思うので、しっかりね、それを見せていこう。ありがとうございました」
響「ありがとうございました!」
——タッグ優勝という結果をSareeeさんと出したが。
響「そうですね。いや、でも当然の結果だと自分は思っています。自分が前にディアナのときもSareeeさんとはヤングのタッグトーナメントで優勝しています。なので自分たちの力は必ず、間違いではないので、それをファンのみなさんにもwaveのみなさんにもタッグベルトを持っているボスマミにも感じとってもらえたんじゃないかなと思います。自分たちの強さを。でも、まだまだこんなもんじゃないです。やっぱり3WAYタッグトーナメントだったので、自分たちもはじめての試みだったので、まだまだこんなもんじゃないと思っています。次は2対2、一騎打ちなので逃げどころもないし、休む暇もないし、追い込んで追い込んで、追い込みまくりたいと思います」
2020.11.01
「NAMI☆1〜Nov.〜’20」
日時
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11月1日 日曜日
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観衆
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155人※超満員札止め
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場所
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◎入場式
waveが恒例のNAMI☆1(ナミイチ)興行を新木場1stRINGにて開催。大会に先立ち、桜花由美、野崎渚、宮崎有妃がまずはリングへ。
桜花が「みなさん、こんにちは! 本日はたくさんのご来場、誠にありがとうございます。本日のチケットですが、完売いたしました。ありがとうございまーす!×2 今日はまだ出て来てないんですけど、このあと広田さん、出て来ます。みなさん、オレンジリボンって知っていますか? 選手がみんな(リボンを)付けているんですけど、プロレスリングwaveでは子供の虐待防止運動のオレンジリボンを推奨しています。11月は、子供虐待防止月間ということで、今日はそのオレンジリボンの理事とウチの子持ちの広田さんが代表となって挨拶をしてもらいたいと思いますので、このあとみなさんオレンジリボンについてもちょっと知っていただきたいなと思っております。よろしくお願い致します」と挨拶。
続いてオレンジリボン運動の高祖常子(こうそ・ときこ)理事ともに、旧姓・広田さくら(オレンジリボン親善大使)、ワールド女子プロレス・ディアナの佐藤綾子がそれぞれのお子さんを連れて登場。
広田「こんにちは! オレンジリボン親善大使の旧姓・広田さくらでーす! ありがとうございます。今日はオレンジリボンという運動を、これをきっかけに広めていこうということで特別に子供と一緒に入場したんですけど、こんなに大成功して、こんなに和むもんだとは思いませんでした。私も叱ることはありますが、本当に子供というのは私にとって生きがいで、なくてはならない存在です。やっぱり虐待のニュースがあるのも事実ですし、正直虐待というのは、心が痛いし、胸も痛いけど、ちょっと自分のことではないので、(お子様を持っていなければ)そこまで踏み込んで考えるという機会もなかなかないと思います。親だとしても『かわいそうだな』と思うけど、自分の子供のことではないというか、どこか少し『なくなればいいな』と思っても、それ以上は動かないというのが現状だと思います。でも、本当に私にとっての生きがい、誰の親にとっても子供は生きがいだと思うので、そういった子供たち自身も傷ついているので、悲しいことを一つでもなくしたいと思って、せっかくね、私がいろいろ発信できる立場にいますので、これを機に、私が先頭に立ってオレンジリボンを広めていって、虐待を少しでもなくしたいなと決意を持って今日はリングに上がりましたので、皆様も、ちょっとでいいので何か気がかりなこととかあれば調べてもらったり、ホームページを覗いてもらったり、いつも少しだけ気にかけるだけで変わっていくと思うので、1人の力ではできないので、これを機に皆様も少しの協力、よろしくお願いします。同じ子供を持つ、母の佐藤綾子さん、お願いします」
佐藤「みなさん、こんにちは! 三児の母、女子レスラー、佐藤綾子です。本日、オレンジリボン月間初日ということで、今日waveさんに、そんな記念すべき日に参戦させていただきまして、とても光栄に思います。みなさんのお席にフライヤーあると思うんですけども、今日を機に知らない方もこういう活動があるんだと知っていただければ幸いです。(高祖理事に向かって)今日はありがとうございます」
高祖理事「皆様、今日はよろしくお願いします。児童虐待防止全国ネットワークの高祖常子と申します。ありがとうございます。皆様からお話もありましたけど、11月は毎年児童虐待防止の推進月間ということで、それの初日にこのような場を設けていただいたこと、本当にうれしく思っています。いま、お二人からもお話ありましたけど、子育てっていうのはですね、親だけがやってるわけではなくって、周囲の温かい目がすごく大事ということですね。あとは虐待かなと思ったら、189という電話番号にかけていただくと、全国どこからでも児童相談所などにつながります。虐待じゃなくても、いま判断は児童相談所がしますので、でも心配な親子さんであれば、なんらかのサポート、支援のきっかけになりますので、ぜひね迷わずに情報提供ということでね、ご連絡いただければなと思います。お子さん達をみなさんで子育てしてる感がすごく、いろんな方が声かけたり、おトイレに連れて行ったりですね、そういう様子がとてもすばらしいなと思いました。みなさんもぜひ、これからもよろしくお願いします。ありがとうございます」
記念撮影のあと、広田が「今日はですね、満員のお客様。久しぶりで嬉しいぞー! ありがとーーー! 満員のお客様の前でそれに負けないくらい、こちらも熱い闘いを繰り広げますので、最後まで楽しんでいってくださーい!」と大会をスタートさせた。
1、スクランブルWAVE(20分1本勝負)
高瀬みゆき&○梅咲遥(13分13秒、ラ・マヒストラル)優宇&三浦亜美●
WWWD世界タッグ王者組の高瀬みゆき&梅咲遥<ルミナス>と、優宇&三浦亜美によるタッグマッチ。アクトレスガールズの大型新人・三浦はwave初参戦となる。
梅咲vs三浦の顔合わせで試合がスタート。身長差をさりげなくアピールする三浦がショルダータックルをお見舞い。続く優宇が逆水平チョップ。腕十字の体勢。慌てて梅咲がロープに逃げ込む。劣勢の梅咲に優宇&三浦が逆水平チョップを交互に放っていく。続く三浦がヘアーホイップ。
梅咲もヘアーホイップでやり返し、ボディースラムでカウント2。かわった高瀬が首投げからダイヤル固めへ。カウント2。梅咲も小刻みエルボーで続き、三浦の背中を張っていく。さらに低空ドロップキックで追撃し、ボディースラム。これもカウント2止まり。
ここでルミナスはトレイン攻撃を選択。三浦に張り付けチョップを狙うが、これは優宇が救出。
攻勢に転じた三浦はショルダータックルを放っていき、ようやく優宇と交代。優宇は高瀬にショルダータックルを放つと、梅咲をボディースラムで投下。その上にセントーン。そして、高瀬に旋回式サイドバスターでカウント2。逆水平チョップの意地の張り合いのあと、優宇がドロップキック、キャノンボールを狙う。
これを高瀬がドロップキックで迎撃し流れが変わる。ブーメラン式ドロップキック、串刺しラリアット、ジャンピング・エルボーアタックと猛攻。ラリアットで突っ込むが、これは優宇が迎撃する。
続いて梅咲が出ていき、優宇にドロップキック。自陣まで吹っ飛ばされた優宇が三浦とチェンジ。三浦はショルダータックルを連発する。梅咲の串刺しドロップキック、ボディースラムはカウント2。走る梅咲に優宇が追走式ラリアット。三浦&優宇でダブルのショルダータックルを放って、三浦が逆エビ固めへ。
梅咲がしのいで、ルミナスで優宇にダブルのドロップキック。三浦にはツープラトンのブレーンバスターを決める。カットに入った優宇がセントーン。しかし、これはかわされ三浦に誤爆してしまう。すかさず高瀬が優宇にドロップキックを放って分断。
リング上では梅咲が三浦に逆さ押さえ込み。返されると首固めを狙うが、三浦も堪える。高瀬がアシストにまわると、梅咲がカニばさみからのラ・マヒストラルで3カウントを奪ってみせた。
2、Future wave(15分1本勝負)
○門倉凛(11分27秒、エビ固め)青木いつ希●
※丸め込みの応酬から
第2試合は門倉凛vs青木いつ希が対戦。2人のシングルはこれがはじめて。青木が早速「よろしくお願いしまーす!」と大きな声で握手を求める。「うるさい…」と塩対応の門倉だったが「お願いします」と握り返してゴング。
ロックアップは青木が押し込み、クリーンブレイク。再び組み合うと、青木がヘッドロック。かわす門倉がハンマーロックに捕らえていく。青木も取り返し、両者譲らず。
すると青木が突然「門倉、来い!」と手四つの力比べを挑む。慎重な門倉に対し、「びびってる?」と挑発を繰り返す青木。門倉は応じるとみせかけ、首投げからの低空ドロップキックをお見舞い。ヘアーホイップにつなげる。そして、張り付けドロップキックへ。
5分経過。青木の小刻みエルボー、門倉のドロップキック、青木のショルダータックルが交互に決まる。そして青木がお返しの張り付けボディーアタック。キックアウトされるとワキ固めへ。耐えられると、門倉の腕を蹴り上げる青木。
門倉もDDT、低空ドロップキックで攻守逆転。低空ドロップキックからコーナーに向かう。しかし青木がデッドリードライブ。セカンドからのフットスタンプを投下するも、門倉がかわして片足ドロップキック、キャノンボールにつなげる。続くミサイルキックはカウント2。
青木もショートレンジラリアット3連発でそのままカバー。キックアウトされると、ロープに走るが、門倉がカウンターのトラースキック、ダブルリスト・アームサルトへ。これも返されると、バズソーキック3連発。キックアウトされるとワキ固めへ。そこから裏十字固めに移行する。
残り5分のコール。青木のサイドバスターはカウント2。門倉の逆打ちから、丸め込みの応酬となり、最終的には門倉が丸めて先輩の意地をみせた。
3、プレミアムwave(30分1本勝負)
Sareee&○佐藤綾子(23分29秒、ドラゴン・スープレックス・ホールド)宮崎有妃&旧姓・広田さくら●
宮崎有妃&旧姓・広田さくらの奇跡とSareee&佐藤綾子の師弟タッグが対戦。宮崎はSareeeが小さいころにNEOをよく見に来ていたことを話しはじめる。そして、「今日はSareeeの技、受けるわ」と腹をくくるも、Sareeeは「大丈夫ですか?」と余裕の答え。観客を笑わせる。
試合はその宮崎vsSareeeでスタート。Sareeeの強烈エルボーに心が折れ気味の宮崎。しかし、逆水平チョップでやり返すと、田村欣子をオマージュしたヒザ蹴り、エースクラッシャーをお見舞い。続く広田がロープ渡りへ。1度目のロープジャンプは成功するも、2度目は転落。すかさずSareeeが突っ込むも、これをカニばさみでかわす広田。張り付けボ・ラギノールを狙うが、佐藤が交通事故タックルで妨害する。その佐藤が足4の字固めへ。ブレイクした広田がロープに走る。佐藤がリープフロッグでかわそうとするが、広田はくぐらずに佐藤の股間に激突!?
広田は「いまの感じ。オマエなかなかだな」と佐藤にコミカル要素を感じ取った模様。仕掛ける広田だったが、佐藤が読みかわす。串刺し攻撃を狙う佐藤だったが、広田がフロントキックで迎撃。そしてスイングDDTを敢行する。続く広田は高田純次狙い。これを佐藤が迎撃し、高田純次の流れとなる。
広田は「いまの感じ。オマエなかなかだな」と佐藤にコミカル要素を感じ取った模様。仕掛ける広田だったが、佐藤が読みかわす。串刺し攻撃を狙う佐藤だったが、広田がフロントキックで迎撃。そしてスイングDDTを敢行する。続く広田は高田純次狙い。これを佐藤が迎撃し、高田純次の流れとなる。
だが、広田が遮り「何も悪くないよ、佐藤さんは。でもやっぱ今日は違うでしょ。今日やるのは…」とSareeeに振る。Sareeeはロープワープから、高田純次からのフットスタンプを放つ。
宮崎vs佐藤となり、シリアスな攻防となったが、宮崎がビッグヒップ。奇跡でのダブルを選択するが、かわした佐藤が回転足折り固めへ。返されるとドロップキック、ダブルリスト・アームサルトでカウント2。
Sareeeが出ていき、ミサイル発射。宮崎のバックにまわる。なんとか宮崎がロープ。Sareeeはカサドーラ。「クソデブ!」とフットスタンプを放つ。「デブ」発言に怒った宮崎がビッグヒップでお仕置きする。恥ずかし固めの体勢に入るも、広田が「世界に行くのでアレはちょっと」と止めに入る。WWEへの確認を求めると、Sareeeは梅咲にスマホを取ってくるように指示。
リング上でWWEに電話するも「ダメだそうです」と断るSareee。諦めない宮崎が恥ずかし固めを狙う。Sareeeがかわすと作戦変更。Sareeeの目の前で、佐藤の恥ずかし固めでギブアップを迫るという奇策に出る。
なんとか耐えたSareee。宮崎がムーンサルト・プレスで追い打ちをかけようとしたが、かわしたSareeeがスクールボーイ。キックアウトされると、Sareeeがダイビング・フットスタンプを投下させる。これもカウント2。ジャーマンSHも返されると、裏投げの体勢。だが、これは宮崎も堪える。
一方、宮崎はグリグリ目突きで流れを変える。カウント2。広田が出ていき、張り付けボ・ラギノールの体勢。ここでも広田はWWEへの確認を求める。Sareeeが再び電話するも、その背後から広田がボ・ラギノール。さらにもう一発決めて、619。続いて奇跡がダブルのクローズラインを狙うが、Sareeeがまとめてミサイルキック。
かわった佐藤が広田にお盆攻撃。これは反則とみなされノーフォール。なおもお盆を振りかざす佐藤だったが、かわす広田。お盆を奪った広田がやり返そうとしたが、寸前で佐藤がかわしたため、自滅。チャンスとばかりに佐藤がスクールボーイでカウント2。ダブルのドロップキックが決まるも、ブレーンバスターは広田がDDTに切り返す。そして、佐藤&Sareeeにボ・ラギノール。場外に落ちると、トペ・スイシーダで追撃する。
リングに戻って広田がへなーらサンセットの体勢。堪える佐藤。ここで奇跡がダブルの攻撃。佐藤の上に広田を投下しようとするが、佐藤がかわす。佐藤のミサイル→Sareeeのジャーマン→佐藤のジャックナイフという波状攻撃はカウント2。ならばと佐藤がお盆攻撃を狙うが、Sareeeに誤爆。
すかさず広田がお盆を奪い殴打すると、佐藤がボ・ラギノールでやり返す。掟破りのお盆とボ・ラギノールの攻防から、広田がお盆でのボ・ラギノールをサク裂させ、サクラライトへ。キックアウトした佐藤がボディースラム。カウント1。ならばと佐藤は宮崎のラリアットを広田に誤爆させると、Sareeeのソバットをうけて、ドラゴンSHでトドメを刺した。
4、DUAL SHOCK WAVE〜3WAYトーナメント〜(時間無制限)
桜花由美&桃野美桜vs野崎渚&SAKIvs進垣リナ&笹村あやめ
①○桃野(14分52秒、回転足折り固め)進垣●
※ボスマミが11・21新宿での決勝戦に進出
②○進垣(28分27秒、SBTロックⅡ)野崎●
※Active Advance Animalsが11・7大阪での敗者復活枠に進出
10・24新宿で開幕したDUAL SHOCK WAVE 2020。今年はコロナの影響もあり3WAYタッグトーナメントとして開催され、まずはストダマ(Sareee&響)が11・21新宿でおこなわれる決勝戦に一番乗り。
現wave認定タッグ王者組のBOSS to Mammy(以後、ボスマミ。桜花由美&桃野美桜)は10・24新宿で敗れたため、今大会は敗者復活枠での参戦。野崎渚&SAKI< peerlessティーンズロード>vs進垣リナ&笹村あやめ
と対戦することとなった。
先発は桃野vs進垣vsSAKI。組み合う瞬間、桜花が妨害。早速、ボスマミが合体ロケット、SAKIに高い高いをお見舞い。続いて3Aがダブルのドロップキックを桃野に決める。すかさず進垣がワキ固めへ。
今度はティーンズロードが波状攻撃。進垣を孤立させて、SAKIが逆エビ固めへ。これは桃野がカット。
桜花が出ていき、SAKI&進垣にフェースクラッシャー。美桜ロケットをSAKI&進垣に投下させる。
リング上は桜花vsSAKIとなり、桜花のビッグブーツが決まる。SAKIもニーリフトからのビッグブーツ。ブレーンバスターを放つ。そこに進垣が復活し、桜花に顔面ドロップキック。SAKIvs進垣に移行し、SAKIがブレーンバスターの体勢。これを進垣がアームロックへ。耐えたSAKIに串刺しドロップキックで追撃する。さらにアームブリーカーを放つと、桜花にも見舞っていく。
かわった笹村は桜花&SAKIを対角ロープにセットしランニング・ニーで往復。串刺し攻撃を狙うが、これは自滅。逆にSAKI→桜花が串刺し攻撃につなげる。孤立しかけた笹村だったが、桜花とSAKIを衝突させると、笹村がSAKIの上に桜花を投下。すかさず横取りカバーでカウント2。さらにSAKIのエルボーを桜花に決めさせ、その勢いで逆さ押さえ込みに行く。
桜花は笹村にビッグブーツ。SAKIもビッグブーツで続く。だが、すぐに桜花がSAKIにバックドロップ、笹村にはカカト落としを決める。さらにSAKIは桜花との合体ドロップキックを笹村に発射。続けざまに桜花&笹村にフェースクラッシャーを決めて、野崎と交代する。
3Aが出ていき、野崎にトレイン攻撃。これを迎撃した野崎が、串刺しビッグブーツでやり返す。野崎式串刺しビッグブーツ、おしゃれキックを見舞う。桜花にもビッグブーツを放つと、桜花も応戦。ボスマミでファンタスティックフリップを決める。
すぐさま桃野は野崎に低空ドロップキック。カットに入る笹村と桃野が野崎の上でエビ固めの応酬。いずれもカウント2。野崎は桃野&笹村にドロップキック。これを桃野がかわして、足4の字固めを狙うが、笹村がカット。逆に笹村が野崎に足4の字固めを極める。
膠着状態となると、桃野が野崎→笹村にフットスタンプをお見舞い。
桃野vs笹村となり、笹村は桃野にショルダータックル。飛び起きる桃野。フォアアームの打ち合いから笹村が大外刈り。進垣がドロップキックで続く。そしてワキ固めへ。
10分経過。野崎がカットに入ると、桃野&野崎をまとめてワキ固めで捕獲する。これは桜花&SAKIが同時にカット。ならばとコーナーに登る進垣を追う野崎。雪崩式ブレーンバスターを放つと、桃野がダイビング・ボディープレスでカバーする。これは野崎がカットし、カウント2。
続いてボスマミは野崎にクローズラインを狙う。野崎がかいくぐるとティーンズロードがダブルのビッグブーツ。そして、桜花&桃野にダブルのザキゴエ。野崎が桃野にランニング・ダブル・ニーアタック、ノアールランサーで追撃する。いずれもカウント2。
仕留めにかかる野崎だったが、桜花がカウンターのネックハンギングボム。桃野がジャックナイフに飛び込む。返されると合体不知火を敢行。これもカウント2止まり。
そこに3Aが合流。桃野を孤立させると、笹村のドロップキック、進垣のレッグドロップ、笹村のミサイルキック、進垣のドロップキックが決まる。
だが、そこに野崎が現れ進垣にスリーパー。大外刈りへ。ドルミルを狙うが、切り返した進垣がヒザ十字に捕獲する。
カットした桃野が進垣のバックを取る。耐えられると逆さ押さえ込みの体勢。これも耐えられると、回転足折り固めへ。桃野が3カウントを奪い、11・21新宿でおこなわれる決勝戦への切符を手にした。
試合はタッグマッチで続行され、11・7大阪でおこなわれる3WAYタッグマッチの敗者復活枠をかけ、野崎&SAKIvs進垣&笹村が繰り広げられる。15分経過。野崎のビッグブーツが進垣に決まる。続いてSAKIがビッグブーツで飛び込み、ダイヤル固めへ。カウント2。リバーススプラッシュを投下するSAKI。かわされると、トップロープにセットしてのニーリフト。これもカウント2。
劣勢の進垣だったがドロップキックを放って笹村と交代。笹村はフォアアームをお見舞い。SAKIもやり返し、ラリーとなる。
試合はタッグマッチで続行され、11・7大阪でおこなわれる3WAYタッグマッチの敗者復活枠をかけ、野崎&SAKIvs進垣&笹村が繰り広げられる。15分経過。野崎のビッグブーツが進垣に決まる。続いてSAKIがビッグブーツで飛び込み、ダイヤル固めへ。カウント2。リバーススプラッシュを投下するSAKI。かわされると、トップロープにセットしてのニーリフト。これもカウント2。
劣勢の進垣だったがドロップキックを放って笹村と交代。笹村はフォアアームをお見舞い。SAKIもやり返し、ラリーとなる。
かわった進垣が小刻みエルボー。野崎も後方回転エビ固めへ。返されるとドルミルⅡの体勢。これは崩れたため命拾いした進垣。すぐさま低空ドロップキック。ダイビング・ボディーアタックを放つが、かわした野崎がドルミルで捕獲。これもなんとか進垣がロープ。
ならばとSAKIのビッグブーツ、野崎のダブル・ニーアタックが決まるも、カウント2。なおも走る野崎に笹村が低空ドロップキック。すかさず進垣がニーロックへ。今度は野崎がロープに逃れる。
25分経過。進垣のレッグドロップはカウント2。すぐに走る進垣に、野崎がカウンターのノアールランサーハイ。至近距離からのビッグブーツ、ノアールランサーでカウント2。もう一発狙うが、進垣がかわしてヒザ十字へ。さらにグラウンド卍のように極めて、レジーナ・野崎からギブアップを奪った。これで3Aが11・7大阪での3WAYタッグトーナメント・敗者復活枠を獲得した。
◎エンディング
桜花「ボス、決勝に進出することになりました。これで11・21新宿大会の決勝はストダマ対ボスマミ対、11・7の大阪で勝ち上がったチームとなります。宮崎さん、彩羽が欠場になったのでどうしますか、11・7大阪大会」
宮崎がリングに上がるも、門倉がマイクを奪う。
門倉「ちょっと待って、ちょっと待って。ちょっと待ってください。先日、マーベラス彩羽匠選手が欠場になりまして、waveさんはいまDUAL SHOCK のタッグトーナメント中ということで、宮崎さんの隣り、大事な、大事な、大事なタッグパートナー・ユキタクのタクこと彩羽匠選手が不在ということで、ここは、ここは! 私しかないでしょうと、匠さんがいないいま、私なら絶対、絶対宮崎さんの足を引っ張らずにむしろ絶対、優勝するくらい、自分は準備万端、できているので」
広田「Twitterで盛り上がってたヤツでしょ?」
門倉「そうです、そうです」
広田「渡辺さん、メッチャ盛り上がって食いついて、今日来てないってどういうことよ!」
門倉「まー、まぁ×4。大人の事情っていうものがあるからしょうがないです」
広田「あんなに食いついてきたのに? 来ないの? 大人の事情で?」
しどろもどろになる門倉。
広田「まぁ、じゃあ(門倉は)ラッキーだよね…」
門倉「私しか絶対いないので!」
宮崎「あのさ、本当に凛ちゃんが言ってくれたこととか、本当に当然というか、渡辺さん絶対来ると思ったから、ちょっと私もビックリしちゃったけれど、まぁ×3、いろいろね、あるのしょうがない。忙しいのもしょうがない。私も昨日…昨日というか、いろいろ考えて出した答え…やっぱりユキタクで出ないと意味がないと思いました。なのですみません、辞退させていただきます。すみません。ありがとう、すごく嬉しかった」
桜花「ってことは、11月7日の対戦カードどうなってる?」
野中リングアナ「宮崎選手が辞退するとなると、高瀬みゆき&梅咲遥vs進垣リナ&笹村あやめの、2組ということになります」
桜花「じゃあ、このタッグで決勝進出を争ってもらうかな?」
SAKI「ちょっと待ってもらっていいですか? いままでこんな3WAYとかやってきたんだから、私たちにももう1回チャンスください。敗者復活×3、チャンスをくださいよ!」
広田「おい、そこのピアス。ピアスあけすぎババア! オマエ、あけすぎるのはピアスの数だけにしろよ、オマエは」
SAKI「ほかに何をあけるの?(苦笑)」
広田「アンタ達が行けるなら私とさ、佐藤ママにもチャンスがあるでしょうが、ねえっ!」
SAKI「私たちのほうが拍手多かったんじゃない?」
広田「いま聞いたら、きっと私たちのほうが拍手多いですよねぇ!(大きな拍手が沸き起こる)ほらぁ!」
SAKI「裏切りやがったなーーー!」
そこに青木もリングサイドへ。
青木「あの、自分が休んでいる間に何がはじまってるんですか? すごい難しいルールのタッグ、いま1枠あいてる? いつやるんですか? 11月7日の大阪ですか? 大阪と言えば、おる、おる、ここに! あいてる、あいてる。出れますよ。出れる、出れる!」
広田「じゃあ参戦はしてくれるということで、これいまタッグの話、してるからさ」
青木「違う×3、タッグ×3、出れる×3。もう忘れちゃってぇ、社長。ねぇ、優宇さん! 優宇さんと(タッグ)あったでしょ、ねぇ、優宇さん!」
優宇「100キロある?」
青木「えっ、100キロ? ない、ないです」
優宇「じゃあ無理だ。私、100キロの人としか組まないって決めてるの」
青木「えー、待って。まだある、まだある、まだあるよ。まだあります、候補があります。高瀬みゆき! 高瀬ーー! 私たちの熱い絆あったよね!? 高瀬さん」
高瀬「いま(梅咲と)一緒にベルト持ってるの、知らないんですか? タッグベルトを持ってるんですよ」
青木「それは知ってる…」
高瀬「だからごめんなさい」
青木「まあもう、さっきフラれた凛ちゃんでいいよ。凛ちゃん、タッグ組みましょう。ケッテー、ケッテー!」
桜花「じゃあ、いいや。ここのチーム(野崎組)とここのチーム(広田組)と、ここのチーム(青木組)で超・敗者復活戦みたいなのやる?」
青木「いまからやろうぜ!」
桜花「無理無理、いま何時だと思ってるの?」
青木「でも、すぐ決めたいですよね?」
桜花「すぐ決めたい…。だって1週間後。だから今日カード決めたい」
青木「オッケー、社長! ジャンケンで決めよう!!」
桜花「いいアイデア! すぐ決まる、すぐ決まる。いいよ、いいよ。ジャンケンだったらすぐ決まるし、そうしたら11月7日、カード発表できるし一石二鳥。時間もないし、早くして。時間ないから」
急きょ青木、広田、SAKIによるジャンケンがおこなわれ、青木が勝利。辞退のユキタクの枠に青木&門倉が収まることに。
桜花「知ってた? 運も実力のうち。カード決まったから発表しちゃっていいよ」
野中リングアナ「それでは11・7大阪大会の3WAYトーナメントですね、高瀬みゆき&梅咲遥のルミナス、対進垣リナ&笹村あやめ・Active Advance Animals、対青木いつ希&門倉凛。タッグチーム名考えておいてください」
桜花「考えておいて、今日発表するから。考えたら連絡ちょうだい。よろしくお願いしまーす。しめるよ、しめるよ。広田、そんな顔しない。運も実力のうち! 負けたからしょうがないよ。今日はなんてたってオレンジリボンなので、広田さん締めてください」
広田「いろんな感情にならせといてさ、そうやって持ち上げてさ…。みなさまいろんなことありましたが、お腹いっぱいになってくれましたか? 3WAYにこだわって、あれだけ試合でこだわっていたのに最終的にジャンケンで決める団体です。いままでもこれからもアホなことやっていきます。今日はオレンジリボンということで、子供たちこんなに笑顔になって、リングに上がってもらっていますが、子供たちが大きくなって、『これwaveだ!』というのをやりたい、やりたいっていうので、時間が許す限り、子供をリングに上げてやりたいと思いますが、皆様、今日はねコロナなので『waveだ!』は言えないですが、心の中で、拳を高く突き上げてください。そして今日は満員ということで、ビッグウエーブやりたいと思いまーーーす。行くぞ、今日は楽しかったかーーー、また来てくれるかーーー、いくぞこっちから。ビッグウエーーーーーブ(と会場をwaveが一周)、これがwaveだーー!」
◎バックステージ(青木&門倉)
——急きょ(タッグトーナメント出場が)決まりました。
青木「最高!」
門倉「決まったんじゃなくて、勝手に言ったんです!」
青木「決まった、決まった」
門倉「いや、勝手になんか持って行っちゃってそうやって。ジャンケンで」
青木「勝ったー!」
門倉「どんだけ運もってるの?」
青木「やっぱりこういうところで、運も実力のうち。でも凛ちゃんも出たかったでしょ?」
門倉「いや×3、それは違う、違う! 宮崎さんのタッグパートナーが不在だから、私がかわりに責任を持って出ますっていうアピールをしたわけ。もうおかしい、おかしい」
青木「たぶん凛ちゃんもうれしいヤツですよ。いやよ、いやよも」
門倉「うるさいの。耳元でもう」
青木「仲良しなんでね、これがねー」
門倉「仲良しって勝手に…。やめて、やめて。ビックリ×2。まず出るって言ってないですし、勝手にジャンケンで勝って、出るって決まっちゃって…」
青木「決まったんでね、だから一緒に頑張りましょう。出るなら優勝しましょ!」
門倉「えー!? いや×4」
青木「凛ちゃん!」
門倉「いや×4」
青木「行こうぜ、凛ちゃん」
門倉「ちょっと待ってください。まだ気持ちの整理ついてないんですよ。急にそういう流れで勝手に勝っちゃって、決まっちゃって、大阪でやりますみたいな。気持ちの整理まったくついてないんですけど…まあ、ねぇ。どうなんですか? やるって決めたら優勝狙いますけど、いまのままだったら不安! 私、すごく不安…」
青木「私は今日、シングルをして思いました! 凛ちゃんとなら絶対大丈夫!!」
門倉「言うても2人にフラれてるよね? 高瀬と優宇さんに」
青木「そういうこともある」
門倉「不安、不安! 不安だらけ。でももう、ね! 11月何日だっけ?」
青木「7日。いいなの日」
門倉「(苦笑)そういうのいらない…」
青木「ハハハハ」
門倉「11月7日、タッグで3WAYでしたっけ? 出るって決まったのでカードを聞いた限りではね、ウチら負けてないと思ってるので、やるって決めたらやりますよ。組むからには、優勝を目指しましょう」
青木「その言葉待ってたよ、凛ちゃん! よろしく」
門倉「まだまだ。気持ちの整理ついてない、ついてない」
青木「7日までに整えよう」
門倉「怖い×5」
◎バックステージ(ボスマミ)
——おめでとうございます。
ボスマミ「ありがとうございます!」
桜花「いやー、よかったです。イチ抜けして決勝決定して」
桃野「よかった…。でもなんか、試合前にも思ってたんですけど、2抜けでたくさん試合ができるっていうのも魅力的だなって」
桜花「いや×2、いややややや」
桃野「幸せじゃん、自分の好きなことをそんな長い時間できるのは、幸せだなとは思ってたんですけど、そんな試合がはじまったら『よし、2抜け狙っていこう』なんて余裕はないから、しかも2回連続敗者復活戦というのはダサイし」
桜花「そうですよ、チャンピオンですからね。私たち」
桃野「だから頑張ったら、勝てました」
桜花「よかったですー」
桃野「よかった…。次は」
桜花「決勝!」
桃野「でも、なんかズルいなって思ったんですよ。ジャンケンで敗者復活戦に出れるって決めたのはマミーだよ」
桜花「だって今回は3WAYのタッグトーナメントで、(ユキタクが辞退で)いなくなってタッグで決めるよりは、もう1組入れて決めたほうがいいと思ったし、今日中に決めておいたほうが、来週だから。時間もないし、一番手っ取り早いのがジャンケンじゃん。運も実力のうちなんでね。あの人たちが…」
桃野「敗者復活戦に出るのにも、あんな苦しい思いをしたのに、ジャンケン一つで敗者復活戦に出る凛と、まあ凛はちょっと微妙な感じだったからアレなんですけど」
桜花「でも大阪で決まるから、次。これ以上はないので」
桃野「まあ決勝で」
桜花「どこが来てもウチが優勝です。ボスマミが最強で最高なタッグチームとして今回のトーナメント優勝して、こっちから指名してやりましょうよ」
桃野「透明人間(笑)。もう決めました」
桜花「マジか!」
桃野「透明人間と防衛戦(笑)」
桜花「防衛戦はボスがやりたいこと、やりたいなと思ってます」
◎バックステージ(3A)
——敗者復活という形になったが。
進垣「1本目取られたときに正直どうしようと自分の中でありまして、次は絶対、負けられないという気持ちが最後まで続いて、シングルチャンピオンである野崎渚から1本取れたんだと思います。正直、負けたくないという気持ちがすごい出たので、ギブアップ取れてよかったなと思います」
笹村「同期の進垣と一緒にこうやって他団体さんに出ることがあまりないので、ふだんというか、練習生のときからずっと一緒にやってきた絆っていうのは、きっとどこのタッグチームにも負けない絆があると思うので、それを敗者復活という形ではあるんですけど、こうやってみなさんに見せることができて自分はうれしいですし、野崎さんからギブアップを取った進垣と一緒にもっともっと上を目指していきたいなと思います!」
——大阪大会のメンバーを聞いて。
進垣「そうですね、大阪大会のメンバー聞いたんですけど」
笹村「みんな、若い。フレッシュ!」
進垣「ねえ、ジャンケン…」
笹村「そうだよ! あんなしんどかったのにジャンケンでいいの? 運も実力のうちとか言ってたけど(苦笑)」
進垣「そうっちゃそうだけど、負けたくはないよね」
笹村「負けたくはないね」
進垣「まあ一筋縄ではいかなさそうですけど」
笹村「うん、うん」
進垣「しっかりキッチリ、ギブ取りたいと思います」