2020.07.01

『NAMI☆1~Jul.~’20』

◎前説
野中美智子リングアナが恒例の前説。
途中から今大会を欠場する桜花由美も加わり「今日はご来場、誠にありがとうございます。本日私、本大会のみ欠場させて、お休みさせていただくことになりました。すみません。出場を楽しみにしていたみなさん、大変申し訳ありません。ちょっとね、いま肩の調子が悪かったので、こないだの大会から3日しか経ってないので、1回ちょっと休もうというので、昨日決定し……あとはコロナウイルス対策も、会場まわりを見てみたいと思って、一応、改善策、いたらないことがあったらというので、一応いまチェックをしております」と欠場報告をおこなった。
1、チャレンジwave(15分1本勝負)
○野崎渚(9分32秒、エビ固め)青木いつ希●
※ノアールランサーハイ


wave6・28新木場大会で、優宇&青木いつ希組にピンフォールを奪われてしまったレジーナ・野崎渚が、シングルマッチで青木と対戦。宮崎有妃とのタイトル戦(7・7新宿)を前に、しっかり借りを返しておきたい一戦となった。

青木が大きな声で「よろしくお願いしまーす!」とご挨拶。スタートからハイテンションの青木は野崎を相手に「来い!」と力比べを挑んでいく。野崎が手を高く掲げると、青木はセカンドロープに飛び乗り身長差をカバー。ならばと野崎は串刺しドロップキックを狙うが迎撃した青木が豪快なショルダータックル。
野崎もガットショットを叩き込むとブレイジングチョップで反撃開始。カウント2。キャメルクラッチで絞り上げたあと、顔面バーン!へ。そして卍固めで捕獲する。

青木も攻守を入れ替え串刺しバックエルボー2連発からのフェースクラッシャー。そしてボディープレスでカウント2。
続いてエルボー合戦に。そこから青木がラリアット、ブレーンバスターホールドにつなげる。カウント2。

一方、野崎も雪崩式ブレーンバスターでやり返しドルミルへ。ロープに助けられた青木に、ビッグブーツで追い打ちをかける。キックアウトされると、蒼魔刀へ。これもカウント2。続く後頭部へのノアールランサーを返されると、もう一発の体勢。
だが、これを青木がラリアットで迎撃。そしてバックドロップにつなげる。さらに青木はダイビング・フットスタンプを投下するが、寸前でかわした野崎がビッグブーツ。なんとかガードした青木が引き込み式ラリアットでカウント2。すぐに走る青木に野崎がノアールランサーハイ。すかさずダメ押しの一撃を食らわせ3カウント。レジーナの貫録をみせた。
2、3wave(20分1本勝負)
○優宇(9分23秒、片エビ固め)旧姓・広田エリザベスさくら●
※セカンドロープからのボディープレス。もう1人は宮崎有妃

第2試合は、宮崎有妃vs旧姓・広田エリザベスさくらvs優宇の3WAYマッチ。7・7新宿でのWWWD世界エリザベス王座戦を控えているザベスにとっては最後の調整マッチであり、また、6・28新木場で奇跡のタッグ王座に挑戦表明した優宇にとっては、じかに挑戦をアピールするチャンスでもあった。
それぞれの思いが絡み合うなか、握手を求める優宇。だが、奇跡は無視。強引に優宇が握手をかわしゴングが鳴らされた。開始早々、優宇が孤立しかけたが、宮崎、優宇の串刺し攻撃はいずれもザベスに誤爆。

続いて宮崎と優宇がショルダータックル合戦。ラリアットは相打ちに。宮崎がドロップキックを狙うが、これもザベスに誤爆してしまう。すかさず優宇が宮崎にセントーンを食らわすも、ザベスがボ・ラギノールでカット。
ザベスは「お前ら2人して!」と反撃開始。ロープに走るザベスは優宇を飛び越えようとするが、優宇のカラダが分厚すぎて転倒。高田純次も迎撃されてしまう。ここで宮崎が助け船。ザベスをボディースラムで叩き付けると、優宇に「行け!」と高田純次のお膳立て。優宇が豪快に高田純次を決めるも、宮崎がカウントを妨害する。
そのまま宮崎が優宇を場外で羽交い締めにすると、ザベスがトペ・スイシーダ。だが、これは失敗に。そのまま宮崎は場外に繰りだそうとするも、桜花社長が「ダメ!×3」と阻止する。

リング上は宮崎vsザベスとなり、ザベスが「宮崎さん、アナタとはもう一度やらないといけないときがくると思ってました。それが今日だったんですね。時は来たーーーっ!」と対峙する。宮崎の追走式ラリアット、ザベスの追走式ボ・ラギノールがラリーとなり、宮崎がトラースキック。ザベスは飛び起きるも、そのまま宮崎に蹴り落とされる。
戦況が宮崎vs優宇に移行する。そこにザベスがミサイルキックを発射させるも、2人にかわされ自滅。宮崎がすかさず優宇にバックドロップ。優宇の上にザベスを投下しようとするが、未遂。ならばとファンタスティックフリップでザベスを投下するも、優宇はカウント1でキックアウト。

今度はザベスが宮崎をファンタスティックフリップで投下しようとしたが、優宇に捕まる。逆に優宇が宮崎をザベスの上に投下。主導権を握る優宇は、宮崎にセントーン、ザベスにドロップキックを同時に放っていく。そしてザベスをコーナー下に吹っ飛ばすと、キャノンボールを投下。最後はセカンドロープからのボディープレスで、ザベスを圧殺した。
試合後、優宇がマイクを握る。

優宇「勝ちましたー! 今日のこの3WAY、すっごい意味あったんです。宮崎さん! 広田さん! 前回に引き続き私、2連勝ですよ。私たち(優宇&青木いつ希)でwaveのタッグベルト挑戦させてください! いいですよね?」

宮崎「ちょっと待って。こんな状態なんだから、広田が。どうしたじゃねーよ(苦笑)。気持ちはとってもありがたいんだけど、私も広田も、私は7月7日に新宿FACE、野崎とのチャンピオンシップ控えている。そして、こんなになっちゃったけど、広田もエリザベスタイトル戦が7日に控えてる。だから、ちょっと、もうちょっと待って。いまはそっちの方に頭がいってるから。ちょっとタッグのことは考えられない」

優宇「それが終わったら考えてくれるってことですよね?」

宮崎「すぐに返事はこんなになってるし、このあと試合、控えてるし。だから、ちょっと待って。ちょっとだけ待ってください。お願いします」
3、メモリアルwave~COUNTDOWN LONG BEACH・46日(15分1本勝負)
○高瀬みゆき(12分22秒、片エビ固め)HIRO’e●
※ダイビング・ギロチンドロップ

waveの活動再開から急速に動き出したHIRO’eの引退ロード。残された時間のなかで、できるだけHIRO’eの希望を叶えようと1大会に2つのメモリアルマッチが組まれた。まずはエスペランサとしてタッグを組んでいた高瀬みゆきとの試合。5カ月前に一度組まれたカードだったが、その内容に納得のいかない高瀬が再戦を申し出ていた。今度こそ、これがラストとなるHIRO’evs高瀬のシングルマッチ、HIRO’eはどう挑むのか。
ガッチリと握手をかわすHIRO’e&高瀬。ロックアップの押し合いはHIRO’e優勢。再び組み合うと、高瀬がヘッドロックで捕獲する。そしてドロップキック、ボディースラムでカウント2。2発目はHIRO’eもブリッジで切り抜け、高瀬の肩に噛みつく。コーナーに追い詰めたHIRO’eは逆水平チョップをお見舞い。あえて胸を突き出す高瀬。

HIRO’eの逆水平を受けきったあと、高瀬も同じく逆水平チョップでやり返す。そこから高瀬はブーメラン式ドロップキック、串刺しラリアット、セカンドからのエルボーアタックでカウント2。
エルボーのラリーを挟んで、高瀬がスリングブレイド。カウント2。カミカゼの体勢に入るが、HIRO’eが着地。串刺しスピア2連発で攻勢に転じ、ブレーンバスターを敢行する。キックアウトされるとロングビーチへ。これは高瀬もブレイク。すぐさまミサイルキックで追撃するHIRO’e。サクラ落としでカウント2。ジャーマンSHもカウント2止まり。バックドロップも返されると、コーナーへ向かう。
これを足止めした高瀬がバックドロップ。そして張り付けラリアットを敢行する。走る高瀬にHIRO’eがカウンターのスピア。高瀬もすぐにえびす落としでやり返す。ダブルダウンに。
カウント9で立ち上がる両者。ここからHIRO’eがカサドーラ3連発。エビ固めの応酬が繰り広げられる。いずれもカウント2。走るHIRO’eに高瀬がカウンターのラリアット。そこからショートレンジラリアットを6連発。そしてスライディング・ラリアットにつなげる。これも返されると、正調ラリアットを叩き込む。そして、最後はダイビング・ギロチンドロップを投下させ3カウント!
4、YOUNG wave(15分1本勝負)
梅咲遥&○鈴季すず(12分22秒、ジャーマン・スープレックス・ホールド)久令愛&林亜佑美●


第4試合は、鈴季すず&梅咲遥vs久令愛&林亜佑美のヤング世代によるタッグマッチ。アイスリボンのすずはwave初参戦となる。

試合は久令愛&林が奇襲をしかけてすずに先制。すず&梅咲もダブルの張り付け攻撃でやり返す。
続いて梅咲vs林に移行。梅咲がヘアホイップから林をコーナー下に追い込んで行く。そして弓矢固めへ。

脱出した林が「わっしょい!」と叫びながらの首投げを連発。キックアウトされると梅咲をロープに張り付け、林&久令愛でチョップの三三七拍子。
替わった久令愛はドロップキック3連発。カウント2。腕十字を狙うが、耐える梅咲。攻守を入れ替えた梅咲もドロップキックで反撃。ネックブリーカードロップでカウント2。そしてすずとタッチ。

すずは久令愛に張り付けドロップキック。久令愛のハンマースルーをエプロンに出てかわすと、エプロンからのアームブリーカー、ヒザ蹴り、顔面ドロップキックをお見舞いする。

リングに戻ったすずがロープに走る。これを久令愛が飛びつき腕十字で捕獲。なんとかブレイクしたすずに、ドロップキックで追い打ちをかける。そして、もう一度、腕十字の体勢へ。これは梅咲がストンピングでカット。

久令愛はすずに小刻みエルボー。一方、すずもキックでやり返す。ここで久令愛と林が交替。林はドロップキックで追撃にかかる。カウント2。林のエルボーをブリッジでかわしたすずがドロップキック。
林を孤立させると、すず&梅咲で串刺しトレイン。そしてダブルの串刺しスピアでカウント2。エルボー合戦を挟んで、今度は林&久令愛がダブルの攻撃でやり返す。

残り5分のコール。林のエルボーをかわしたすず。ジャーマンを狙うが、林が回転エビ固めに切り返す。丸め込みの応酬はいずれもカウント2。林のジャックナイフエビ固め、ダブルリストアームサルトは惜しくもカウント2止まり。

ここで梅咲がすずの助っ人。波状攻撃からすずがスピアにつなげる。だが、久令愛が滑り込みカウント2。ならばと、すずはその場ムーンサルトプレスでカウント2。最後はジャーマンSHで林を仕留めた。
5、メモリアルwave~COUNTDOWN LONG BEACH・46日(30分1本勝負)
宮崎有妃&○旧姓・広田エリザベスさくら(ふらふらドーン)野崎渚&HIRO’e●

この日、2試合目となるHIRO’eの引退ロード。HIRO’eが希望していた奇跡(宮崎有妃&旧姓・広田エリザベスさくら)との対戦となったが、野崎と宮崎は7・7新宿でのレジーナ戦を控えており、試合前からお互いを意識。HIRO’eのメモリアル戦であり、レジーナ前哨戦となったメインイベントは注目の一戦となった。

先発はHIRO’evsザベス。対峙するザベスが「コイツなんか歯が抜けてるぞ」とHIRO’eをいじる。HIRO’eが「なんで言うんだよ!」と言い返すと、野崎も「かわいそうだろ」と助け舟。すると広田も「お前だってさっき一緒に笑ってただろ!」と控室での模様を暴露。「笑うんじゃねー!」とHIRO’eが叫んで、試合がスタート。
開始早々、野崎が加わり広田にトレイン攻撃。だが、2人のキメポーズは息が合わず。逆にザベスがHIRO’eへのボ・ラギノール→ロープ渡りで主導権を握る。

ザベスはHIRO’eにもロープ渡りを振るが、HIRO’eは無視。ならばとザベスがフェースクラッシャーでお仕置きする。

HIRO’evs宮崎となり、HIRO’eがブーメランアタック。ロープに走る宮崎に、エプロンから野崎がミドルキックで妨害する。野崎に詰め寄る宮崎。だが、その背後からHIRO’eが投げっぱなしジャーマン。宮崎もラリアットでやり返す。
ザベスが出ていき、「この私が決めてやるぞーーー!」とアピールするも、その間にHIRO’eは野崎と交代。ザベスはボ・ラギノールを放ってカウント2。へなーらサンセットを狙うが、かわす野崎。
ロープに走る野崎だったが、今度は宮崎がエプロンから妨害。野崎が宮崎に詰め寄ると、背後からザベスがボ・ラギノール→619を敢行する。

HIRO’eがザベスにスピアを放ってアシストすると、野崎が蒼魔刀。ノアールランサーと畳みかける。宮崎のボディープレスも広田に誤爆させると、HIRO’eがミサイル発射。サクラ落としでカウント2。
ザベスもウラカンラナでカバーするが、カバーの瞬間、野崎がドロップキック。形勢を入れ替え、HIRO’eがカウント2。すぐさま走るHIRO’eに宮崎が追走式で妨害。奇跡のハンマー式ボディープレスが決まる。コーナーに登る宮崎だったが、エルボー弾で落とすHIRO’e。そしてHIRO’eはザベスに裏カサドーラ。ジャーマンSHでカウント2。
一方、奇跡は串刺し式のときめきメモリアルを狙うが、野崎&HIRO’eも全力で回避。作戦変更のザベスはへなーらサンセットでカウント2。ここで野崎がノアールランサー。すかさずHIRO’eがジャックナイフで飛び込んで行く。キックアウトされるとバックドロップを決めるHIRO’eだったが、広田がそのままふらふらドーンでHIRO’eに倒れ込み、3カウントが入ってしまった。
◎エンディング
試合後、野崎と宮崎は一触即発ムードだったが、HIRO’eが止めに入る。そこに桜花がリングへ。
桜花「HIRO’eちゃん、メモリアルwaveでちょっと自分のことを客観的に見たいと思わない? 試合中の自分を、客観的に見たいと思わない? 自分を自分で試合中にどんな動きをしているか客観的に見たいと思わない?」

HIRO’e「どうやって見るんですか?」

桜花「決まってるじゃーん。そこにいるじゃん、ヘロヘロだけどさ。7月24日の大阪大会で『モシャスwave』。試合中の自分を客観的に見れる試合を私はアナタにプレゼントします」

HIRO’e「あまり見たくないけど、モシャスwave、実は1回やってみたかったんです!」

桜花「じゃあ7月24日の大阪大会、広田さんお願いしますよ。そして、7月7日、野崎の持つベルトに宮崎さんが挑戦する。広田さんはエリザベスのタイトルマッチをする。HIRO’eちゃんはあの中島安里紗とシングルマッチをする。私は復帰する。カードは決まってない。カードまだ決まってないですけど、ちょっといまタッグを見てて、タッグいいなと思ったんです。タッグの試合やりたいなと思ったんですけど、私のタッグパートナーは野崎はシングルマッチ、ボスは欠場中。私、タッグパートナーがほかにいないんですよね。タッグ、タッグ誰か……」

高瀬「パートナー! 桜花さん、パートナー探してるんですか?」

桜花「パートナー探してます。タッグマッチやりたいなと思って」

高瀬「私もパートナー探してるんですよ! 桜花さん、タッグパートナーになってくれませんか?」

桜花「それは7月7日限定でもいい?」

高瀬「組んでみていろいろ考えていただければと思いますので、まあ7日。まず7日!」

桜花「まずじゃあ7日、私たちタッグ組む。対戦相手はどうしようかなぁ? いま決めたほうがいい? もうちょっと待ってもらっていい?」

高瀬「私は誰とでも」

桜花「じゃあ私、高瀬と組む! 高瀬と一夜限りのタッグかもしれないけど、私たち組んだことないよね? 息が合うかどうかもわからないもんね」

高瀬「可能性は無限大です」

桜花「じゃあ7月7日、タッグよろしくお願いします。ちょっと待っててね。発表はすぐリリースで。よろしくお願いします。これで7月7日、もうすぐだけど、4試合決まった。みんな本日は2試合、お疲れさまでした! HIRO’eちゃんも引退まで46日。あとHIRO’eの試合が見られる大会も10回は来てます。なのでHIRO’eちゃんの元気な姿をぜひぜひ試合する姿を地方・東京、ぜひぜひ見に来てください。お待ちしております。アレやろ、アレ。広田さん、アレやろ(グッタリの広田を抱き起こす)。ザベスー。ザベスやれるのも7日までかもしれないけどな。7日までかもしれないけど、7日の対戦相手は凄いからな。よし、じゃあ、一番最初に前説で言った私がこれがって言ったら『waveだー!』でお願いしますよ。オッケーですか? ありがとうございます。行くぞ、これが、waveだーーー!」