2020.11.01

「NAMI☆1〜Nov.〜’20」

日時
11月1日  日曜日
観衆
155人※超満員札止め
場所
◎入場式
waveが恒例のNAMI☆1(ナミイチ)興行を新木場1stRINGにて開催。大会に先立ち、桜花由美、野崎渚、宮崎有妃がまずはリングへ。

桜花が「みなさん、こんにちは! 本日はたくさんのご来場、誠にありがとうございます。本日のチケットですが、完売いたしました。ありがとうございまーす!×2 今日はまだ出て来てないんですけど、このあと広田さん、出て来ます。みなさん、オレンジリボンって知っていますか? 選手がみんな(リボンを)付けているんですけど、プロレスリングwaveでは子供の虐待防止運動のオレンジリボンを推奨しています。11月は、子供虐待防止月間ということで、今日はそのオレンジリボンの理事とウチの子持ちの広田さんが代表となって挨拶をしてもらいたいと思いますので、このあとみなさんオレンジリボンについてもちょっと知っていただきたいなと思っております。よろしくお願い致します」と挨拶。
続いてオレンジリボン運動の高祖常子(こうそ・ときこ)理事ともに、旧姓・広田さくら(オレンジリボン親善大使)、ワールド女子プロレス・ディアナの佐藤綾子がそれぞれのお子さんを連れて登場。
広田「こんにちは! オレンジリボン親善大使の旧姓・広田さくらでーす! ありがとうございます。今日はオレンジリボンという運動を、これをきっかけに広めていこうということで特別に子供と一緒に入場したんですけど、こんなに大成功して、こんなに和むもんだとは思いませんでした。私も叱ることはありますが、本当に子供というのは私にとって生きがいで、なくてはならない存在です。やっぱり虐待のニュースがあるのも事実ですし、正直虐待というのは、心が痛いし、胸も痛いけど、ちょっと自分のことではないので、(お子様を持っていなければ)そこまで踏み込んで考えるという機会もなかなかないと思います。親だとしても『かわいそうだな』と思うけど、自分の子供のことではないというか、どこか少し『なくなればいいな』と思っても、それ以上は動かないというのが現状だと思います。でも、本当に私にとっての生きがい、誰の親にとっても子供は生きがいだと思うので、そういった子供たち自身も傷ついているので、悲しいことを一つでもなくしたいと思って、せっかくね、私がいろいろ発信できる立場にいますので、これを機に、私が先頭に立ってオレンジリボンを広めていって、虐待を少しでもなくしたいなと決意を持って今日はリングに上がりましたので、皆様も、ちょっとでいいので何か気がかりなこととかあれば調べてもらったり、ホームページを覗いてもらったり、いつも少しだけ気にかけるだけで変わっていくと思うので、1人の力ではできないので、これを機に皆様も少しの協力、よろしくお願いします。同じ子供を持つ、母の佐藤綾子さん、お願いします」

佐藤「みなさん、こんにちは! 三児の母、女子レスラー、佐藤綾子です。本日、オレンジリボン月間初日ということで、今日waveさんに、そんな記念すべき日に参戦させていただきまして、とても光栄に思います。みなさんのお席にフライヤーあると思うんですけども、今日を機に知らない方もこういう活動があるんだと知っていただければ幸いです。(高祖理事に向かって)今日はありがとうございます」

高祖理事「皆様、今日はよろしくお願いします。児童虐待防止全国ネットワークの高祖常子と申します。ありがとうございます。皆様からお話もありましたけど、11月は毎年児童虐待防止の推進月間ということで、それの初日にこのような場を設けていただいたこと、本当にうれしく思っています。いま、お二人からもお話ありましたけど、子育てっていうのはですね、親だけがやってるわけではなくって、周囲の温かい目がすごく大事ということですね。あとは虐待かなと思ったら、189という電話番号にかけていただくと、全国どこからでも児童相談所などにつながります。虐待じゃなくても、いま判断は児童相談所がしますので、でも心配な親子さんであれば、なんらかのサポート、支援のきっかけになりますので、ぜひね迷わずに情報提供ということでね、ご連絡いただければなと思います。お子さん達をみなさんで子育てしてる感がすごく、いろんな方が声かけたり、おトイレに連れて行ったりですね、そういう様子がとてもすばらしいなと思いました。みなさんもぜひ、これからもよろしくお願いします。ありがとうございます」

記念撮影のあと、広田が「今日はですね、満員のお客様。久しぶりで嬉しいぞー! ありがとーーー! 満員のお客様の前でそれに負けないくらい、こちらも熱い闘いを繰り広げますので、最後まで楽しんでいってくださーい!」と大会をスタートさせた。

1、スクランブルWAVE(20分1本勝負)
高瀬みゆき&○梅咲遥(13分13秒、ラ・マヒストラル)優宇&三浦亜美●

WWWD世界タッグ王者組の高瀬みゆき&梅咲遥<ルミナス>と、優宇&三浦亜美によるタッグマッチ。アクトレスガールズの大型新人・三浦はwave初参戦となる。

梅咲vs三浦の顔合わせで試合がスタート。身長差をさりげなくアピールする三浦がショルダータックルをお見舞い。続く優宇が逆水平チョップ。腕十字の体勢。慌てて梅咲がロープに逃げ込む。劣勢の梅咲に優宇&三浦が逆水平チョップを交互に放っていく。続く三浦がヘアーホイップ。
梅咲もヘアーホイップでやり返し、ボディースラムでカウント2。かわった高瀬が首投げからダイヤル固めへ。カウント2。梅咲も小刻みエルボーで続き、三浦の背中を張っていく。さらに低空ドロップキックで追撃し、ボディースラム。これもカウント2止まり。
ここでルミナスはトレイン攻撃を選択。三浦に張り付けチョップを狙うが、これは優宇が救出。

攻勢に転じた三浦はショルダータックルを放っていき、ようやく優宇と交代。優宇は高瀬にショルダータックルを放つと、梅咲をボディースラムで投下。その上にセントーン。そして、高瀬に旋回式サイドバスターでカウント2。逆水平チョップの意地の張り合いのあと、優宇がドロップキック、キャノンボールを狙う。
これを高瀬がドロップキックで迎撃し流れが変わる。ブーメラン式ドロップキック、串刺しラリアット、ジャンピング・エルボーアタックと猛攻。ラリアットで突っ込むが、これは優宇が迎撃する。

続いて梅咲が出ていき、優宇にドロップキック。自陣まで吹っ飛ばされた優宇が三浦とチェンジ。三浦はショルダータックルを連発する。梅咲の串刺しドロップキック、ボディースラムはカウント2。走る梅咲に優宇が追走式ラリアット。三浦&優宇でダブルのショルダータックルを放って、三浦が逆エビ固めへ。
梅咲がしのいで、ルミナスで優宇にダブルのドロップキック。三浦にはツープラトンのブレーンバスターを決める。カットに入った優宇がセントーン。しかし、これはかわされ三浦に誤爆してしまう。すかさず高瀬が優宇にドロップキックを放って分断。
リング上では梅咲が三浦に逆さ押さえ込み。返されると首固めを狙うが、三浦も堪える。高瀬がアシストにまわると、梅咲がカニばさみからのラ・マヒストラルで3カウントを奪ってみせた。
2、Future wave(15分1本勝負)
○門倉凛(11分27秒、エビ固め)青木いつ希●
※丸め込みの応酬から


第2試合は門倉凛vs青木いつ希が対戦。2人のシングルはこれがはじめて。青木が早速「よろしくお願いしまーす!」と大きな声で握手を求める。「うるさい…」と塩対応の門倉だったが「お願いします」と握り返してゴング。

ロックアップは青木が押し込み、クリーンブレイク。再び組み合うと、青木がヘッドロック。かわす門倉がハンマーロックに捕らえていく。青木も取り返し、両者譲らず。
すると青木が突然「門倉、来い!」と手四つの力比べを挑む。慎重な門倉に対し、「びびってる?」と挑発を繰り返す青木。門倉は応じるとみせかけ、首投げからの低空ドロップキックをお見舞い。ヘアーホイップにつなげる。そして、張り付けドロップキックへ。

5分経過。青木の小刻みエルボー、門倉のドロップキック、青木のショルダータックルが交互に決まる。そして青木がお返しの張り付けボディーアタック。キックアウトされるとワキ固めへ。耐えられると、門倉の腕を蹴り上げる青木。
門倉もDDT、低空ドロップキックで攻守逆転。低空ドロップキックからコーナーに向かう。しかし青木がデッドリードライブ。セカンドからのフットスタンプを投下するも、門倉がかわして片足ドロップキック、キャノンボールにつなげる。続くミサイルキックはカウント2。

青木もショートレンジラリアット3連発でそのままカバー。キックアウトされると、ロープに走るが、門倉がカウンターのトラースキック、ダブルリスト・アームサルトへ。これも返されると、バズソーキック3連発。キックアウトされるとワキ固めへ。そこから裏十字固めに移行する。

残り5分のコール。青木のサイドバスターはカウント2。門倉の逆打ちから、丸め込みの応酬となり、最終的には門倉が丸めて先輩の意地をみせた。
3、プレミアムwave(30分1本勝負)
Sareee&○佐藤綾子(23分29秒、ドラゴン・スープレックス・ホールド)宮崎有妃&旧姓・広田さくら●


宮崎有妃&旧姓・広田さくらの奇跡とSareee&佐藤綾子の師弟タッグが対戦。宮崎はSareeeが小さいころにNEOをよく見に来ていたことを話しはじめる。そして、「今日はSareeeの技、受けるわ」と腹をくくるも、Sareeeは「大丈夫ですか?」と余裕の答え。観客を笑わせる。
試合はその宮崎vsSareeeでスタート。Sareeeの強烈エルボーに心が折れ気味の宮崎。しかし、逆水平チョップでやり返すと、田村欣子をオマージュしたヒザ蹴り、エースクラッシャーをお見舞い。続く広田がロープ渡りへ。1度目のロープジャンプは成功するも、2度目は転落。すかさずSareeeが突っ込むも、これをカニばさみでかわす広田。張り付けボ・ラギノールを狙うが、佐藤が交通事故タックルで妨害する。その佐藤が足4の字固めへ。ブレイクした広田がロープに走る。佐藤がリープフロッグでかわそうとするが、広田はくぐらずに佐藤の股間に激突!?
広田は「いまの感じ。オマエなかなかだな」と佐藤にコミカル要素を感じ取った模様。仕掛ける広田だったが、佐藤が読みかわす。串刺し攻撃を狙う佐藤だったが、広田がフロントキックで迎撃。そしてスイングDDTを敢行する。続く広田は高田純次狙い。これを佐藤が迎撃し、高田純次の流れとなる。

広田は「いまの感じ。オマエなかなかだな」と佐藤にコミカル要素を感じ取った模様。仕掛ける広田だったが、佐藤が読みかわす。串刺し攻撃を狙う佐藤だったが、広田がフロントキックで迎撃。そしてスイングDDTを敢行する。続く広田は高田純次狙い。これを佐藤が迎撃し、高田純次の流れとなる。

だが、広田が遮り「何も悪くないよ、佐藤さんは。でもやっぱ今日は違うでしょ。今日やるのは…」とSareeeに振る。Sareeeはロープワープから、高田純次からのフットスタンプを放つ。

宮崎vs佐藤となり、シリアスな攻防となったが、宮崎がビッグヒップ。奇跡でのダブルを選択するが、かわした佐藤が回転足折り固めへ。返されるとドロップキック、ダブルリスト・アームサルトでカウント2。
Sareeeが出ていき、ミサイル発射。宮崎のバックにまわる。なんとか宮崎がロープ。Sareeeはカサドーラ。「クソデブ!」とフットスタンプを放つ。「デブ」発言に怒った宮崎がビッグヒップでお仕置きする。恥ずかし固めの体勢に入るも、広田が「世界に行くのでアレはちょっと」と止めに入る。WWEへの確認を求めると、Sareeeは梅咲にスマホを取ってくるように指示。

リング上でWWEに電話するも「ダメだそうです」と断るSareee。諦めない宮崎が恥ずかし固めを狙う。Sareeeがかわすと作戦変更。Sareeeの目の前で、佐藤の恥ずかし固めでギブアップを迫るという奇策に出る。
なんとか耐えたSareee。宮崎がムーンサルト・プレスで追い打ちをかけようとしたが、かわしたSareeeがスクールボーイ。キックアウトされると、Sareeeがダイビング・フットスタンプを投下させる。これもカウント2。ジャーマンSHも返されると、裏投げの体勢。だが、これは宮崎も堪える。
一方、宮崎はグリグリ目突きで流れを変える。カウント2。広田が出ていき、張り付けボ・ラギノールの体勢。ここでも広田はWWEへの確認を求める。Sareeeが再び電話するも、その背後から広田がボ・ラギノール。さらにもう一発決めて、619。続いて奇跡がダブルのクローズラインを狙うが、Sareeeがまとめてミサイルキック。

かわった佐藤が広田にお盆攻撃。これは反則とみなされノーフォール。なおもお盆を振りかざす佐藤だったが、かわす広田。お盆を奪った広田がやり返そうとしたが、寸前で佐藤がかわしたため、自滅。チャンスとばかりに佐藤がスクールボーイでカウント2。ダブルのドロップキックが決まるも、ブレーンバスターは広田がDDTに切り返す。そして、佐藤&Sareeeにボ・ラギノール。場外に落ちると、トペ・スイシーダで追撃する。
リングに戻って広田がへなーらサンセットの体勢。堪える佐藤。ここで奇跡がダブルの攻撃。佐藤の上に広田を投下しようとするが、佐藤がかわす。佐藤のミサイル→Sareeeのジャーマン→佐藤のジャックナイフという波状攻撃はカウント2。ならばと佐藤がお盆攻撃を狙うが、Sareeeに誤爆。

すかさず広田がお盆を奪い殴打すると、佐藤がボ・ラギノールでやり返す。掟破りのお盆とボ・ラギノールの攻防から、広田がお盆でのボ・ラギノールをサク裂させ、サクラライトへ。キックアウトした佐藤がボディースラム。カウント1。ならばと佐藤は宮崎のラリアットを広田に誤爆させると、Sareeeのソバットをうけて、ドラゴンSHでトドメを刺した。
4、DUAL SHOCK WAVE〜3WAYトーナメント〜(時間無制限)
桜花由美&桃野美桜vs野崎渚&SAKIvs進垣リナ&笹村あやめ
①○桃野(14分52秒、回転足折り固め)進垣●
※ボスマミが11・21新宿での決勝戦に進出
②○進垣(28分27秒、SBTロックⅡ)野崎●
※Active Advance Animalsが11・7大阪での敗者復活枠に進出

10・24新宿で開幕したDUAL SHOCK WAVE 2020。今年はコロナの影響もあり3WAYタッグトーナメントとして開催され、まずはストダマ(Sareee&響)が11・21新宿でおこなわれる決勝戦に一番乗り。
現wave認定タッグ王者組のBOSS to Mammy(以後、ボスマミ。桜花由美&桃野美桜)は10・24新宿で敗れたため、今大会は敗者復活枠での参戦。野崎渚&SAKI< peerlessティーンズロード>vs進垣リナ&笹村あやめと対戦することとなった。
先発は桃野vs進垣vsSAKI。組み合う瞬間、桜花が妨害。早速、ボスマミが合体ロケット、SAKIに高い高いをお見舞い。続いて3Aがダブルのドロップキックを桃野に決める。すかさず進垣がワキ固めへ。
今度はティーンズロードが波状攻撃。進垣を孤立させて、SAKIが逆エビ固めへ。これは桃野がカット。

桜花が出ていき、SAKI&進垣にフェースクラッシャー。美桜ロケットをSAKI&進垣に投下させる。
リング上は桜花vsSAKIとなり、桜花のビッグブーツが決まる。SAKIもニーリフトからのビッグブーツ。ブレーンバスターを放つ。そこに進垣が復活し、桜花に顔面ドロップキック。SAKIvs進垣に移行し、SAKIがブレーンバスターの体勢。これを進垣がアームロックへ。耐えたSAKIに串刺しドロップキックで追撃する。さらにアームブリーカーを放つと、桜花にも見舞っていく。
かわった笹村は桜花&SAKIを対角ロープにセットしランニング・ニーで往復。串刺し攻撃を狙うが、これは自滅。逆にSAKI→桜花が串刺し攻撃につなげる。孤立しかけた笹村だったが、桜花とSAKIを衝突させると、笹村がSAKIの上に桜花を投下。すかさず横取りカバーでカウント2。さらにSAKIのエルボーを桜花に決めさせ、その勢いで逆さ押さえ込みに行く。
桜花は笹村にビッグブーツ。SAKIもビッグブーツで続く。だが、すぐに桜花がSAKIにバックドロップ、笹村にはカカト落としを決める。さらにSAKIは桜花との合体ドロップキックを笹村に発射。続けざまに桜花&笹村にフェースクラッシャーを決めて、野崎と交代する。

3Aが出ていき、野崎にトレイン攻撃。これを迎撃した野崎が、串刺しビッグブーツでやり返す。野崎式串刺しビッグブーツ、おしゃれキックを見舞う。桜花にもビッグブーツを放つと、桜花も応戦。ボスマミでファンタスティックフリップを決める。
すぐさま桃野は野崎に低空ドロップキック。カットに入る笹村と桃野が野崎の上でエビ固めの応酬。いずれもカウント2。野崎は桃野&笹村にドロップキック。これを桃野がかわして、足4の字固めを狙うが、笹村がカット。逆に笹村が野崎に足4の字固めを極める。

膠着状態となると、桃野が野崎→笹村にフットスタンプをお見舞い。

桃野vs笹村となり、笹村は桃野にショルダータックル。飛び起きる桃野。フォアアームの打ち合いから笹村が大外刈り。進垣がドロップキックで続く。そしてワキ固めへ。
10分経過。野崎がカットに入ると、桃野&野崎をまとめてワキ固めで捕獲する。これは桜花&SAKIが同時にカット。ならばとコーナーに登る進垣を追う野崎。雪崩式ブレーンバスターを放つと、桃野がダイビング・ボディープレスでカバーする。これは野崎がカットし、カウント2。

続いてボスマミは野崎にクローズラインを狙う。野崎がかいくぐるとティーンズロードがダブルのビッグブーツ。そして、桜花&桃野にダブルのザキゴエ。野崎が桃野にランニング・ダブル・ニーアタック、ノアールランサーで追撃する。いずれもカウント2。

仕留めにかかる野崎だったが、桜花がカウンターのネックハンギングボム。桃野がジャックナイフに飛び込む。返されると合体不知火を敢行。これもカウント2止まり。

そこに3Aが合流。桃野を孤立させると、笹村のドロップキック、進垣のレッグドロップ、笹村のミサイルキック、進垣のドロップキックが決まる。

だが、そこに野崎が現れ進垣にスリーパー。大外刈りへ。ドルミルを狙うが、切り返した進垣がヒザ十字に捕獲する。

カットした桃野が進垣のバックを取る。耐えられると逆さ押さえ込みの体勢。これも耐えられると、回転足折り固めへ。桃野が3カウントを奪い、11・21新宿でおこなわれる決勝戦への切符を手にした。
試合はタッグマッチで続行され、11・7大阪でおこなわれる3WAYタッグマッチの敗者復活枠をかけ、野崎&SAKIvs進垣&笹村が繰り広げられる。15分経過。野崎のビッグブーツが進垣に決まる。続いてSAKIがビッグブーツで飛び込み、ダイヤル固めへ。カウント2。リバーススプラッシュを投下するSAKI。かわされると、トップロープにセットしてのニーリフト。これもカウント2。

劣勢の進垣だったがドロップキックを放って笹村と交代。笹村はフォアアームをお見舞い。SAKIもやり返し、ラリーとなる。
試合はタッグマッチで続行され、11・7大阪でおこなわれる3WAYタッグマッチの敗者復活枠をかけ、野崎&SAKIvs進垣&笹村が繰り広げられる。15分経過。野崎のビッグブーツが進垣に決まる。続いてSAKIがビッグブーツで飛び込み、ダイヤル固めへ。カウント2。リバーススプラッシュを投下するSAKI。かわされると、トップロープにセットしてのニーリフト。これもカウント2。

劣勢の進垣だったがドロップキックを放って笹村と交代。笹村はフォアアームをお見舞い。SAKIもやり返し、ラリーとなる。
かわった進垣が小刻みエルボー。野崎も後方回転エビ固めへ。返されるとドルミルⅡの体勢。これは崩れたため命拾いした進垣。すぐさま低空ドロップキック。ダイビング・ボディーアタックを放つが、かわした野崎がドルミルで捕獲。これもなんとか進垣がロープ。

ならばとSAKIのビッグブーツ、野崎のダブル・ニーアタックが決まるも、カウント2。なおも走る野崎に笹村が低空ドロップキック。すかさず進垣がニーロックへ。今度は野崎がロープに逃れる。

25分経過。進垣のレッグドロップはカウント2。すぐに走る進垣に、野崎がカウンターのノアールランサーハイ。至近距離からのビッグブーツ、ノアールランサーでカウント2。もう一発狙うが、進垣がかわしてヒザ十字へ。さらにグラウンド卍のように極めて、レジーナ・野崎からギブアップを奪った。これで3Aが11・7大阪での3WAYタッグトーナメント・敗者復活枠を獲得した。
◎エンディング
桜花「ボス、決勝に進出することになりました。これで11・21新宿大会の決勝はストダマ対ボスマミ対、11・7の大阪で勝ち上がったチームとなります。宮崎さん、彩羽が欠場になったのでどうしますか、11・7大阪大会」

宮崎がリングに上がるも、門倉がマイクを奪う。

門倉「ちょっと待って、ちょっと待って。ちょっと待ってください。先日、マーベラス彩羽匠選手が欠場になりまして、waveさんはいまDUAL SHOCK のタッグトーナメント中ということで、宮崎さんの隣り、大事な、大事な、大事なタッグパートナー・ユキタクのタクこと彩羽匠選手が不在ということで、ここは、ここは! 私しかないでしょうと、匠さんがいないいま、私なら絶対、絶対宮崎さんの足を引っ張らずにむしろ絶対、優勝するくらい、自分は準備万端、できているので」

広田「Twitterで盛り上がってたヤツでしょ?」

門倉「そうです、そうです」

広田「渡辺さん、メッチャ盛り上がって食いついて、今日来てないってどういうことよ!」

門倉「まー、まぁ×4。大人の事情っていうものがあるからしょうがないです」

広田「あんなに食いついてきたのに? 来ないの? 大人の事情で?」

しどろもどろになる門倉。

広田「まぁ、じゃあ(門倉は)ラッキーだよね…」

門倉「私しか絶対いないので!」

宮崎「あのさ、本当に凛ちゃんが言ってくれたこととか、本当に当然というか、渡辺さん絶対来ると思ったから、ちょっと私もビックリしちゃったけれど、まぁ×3、いろいろね、あるのしょうがない。忙しいのもしょうがない。私も昨日…昨日というか、いろいろ考えて出した答え…やっぱりユキタクで出ないと意味がないと思いました。なのですみません、辞退させていただきます。すみません。ありがとう、すごく嬉しかった」
桜花「ってことは、11月7日の対戦カードどうなってる?」

野中リングアナ「宮崎選手が辞退するとなると、高瀬みゆき&梅咲遥vs進垣リナ&笹村あやめの、2組ということになります」

桜花「じゃあ、このタッグで決勝進出を争ってもらうかな?」

SAKI「ちょっと待ってもらっていいですか? いままでこんな3WAYとかやってきたんだから、私たちにももう1回チャンスください。敗者復活×3、チャンスをくださいよ!」

広田「おい、そこのピアス。ピアスあけすぎババア! オマエ、あけすぎるのはピアスの数だけにしろよ、オマエは」

SAKI「ほかに何をあけるの?(苦笑)」

広田「アンタ達が行けるなら私とさ、佐藤ママにもチャンスがあるでしょうが、ねえっ!」

SAKI「私たちのほうが拍手多かったんじゃない?」

広田「いま聞いたら、きっと私たちのほうが拍手多いですよねぇ!(大きな拍手が沸き起こる)ほらぁ!」

SAKI「裏切りやがったなーーー!」
そこに青木もリングサイドへ。

青木「あの、自分が休んでいる間に何がはじまってるんですか? すごい難しいルールのタッグ、いま1枠あいてる? いつやるんですか? 11月7日の大阪ですか? 大阪と言えば、おる、おる、ここに! あいてる、あいてる。出れますよ。出れる、出れる!」

広田「じゃあ参戦はしてくれるということで、これいまタッグの話、してるからさ」

青木「違う×3、タッグ×3、出れる×3。もう忘れちゃってぇ、社長。ねぇ、優宇さん! 優宇さんと(タッグ)あったでしょ、ねぇ、優宇さん!」

優宇「100キロある?」

青木「えっ、100キロ? ない、ないです」

優宇「じゃあ無理だ。私、100キロの人としか組まないって決めてるの」

青木「えー、待って。まだある、まだある、まだあるよ。まだあります、候補があります。高瀬みゆき! 高瀬ーー! 私たちの熱い絆あったよね!? 高瀬さん」

高瀬「いま(梅咲と)一緒にベルト持ってるの、知らないんですか? タッグベルトを持ってるんですよ」

青木「それは知ってる…」

高瀬「だからごめんなさい」

青木「まあもう、さっきフラれた凛ちゃんでいいよ。凛ちゃん、タッグ組みましょう。ケッテー、ケッテー!」

桜花「じゃあ、いいや。ここのチーム(野崎組)とここのチーム(広田組)と、ここのチーム(青木組)で超・敗者復活戦みたいなのやる?」

青木「いまからやろうぜ!」

桜花「無理無理、いま何時だと思ってるの?」

青木「でも、すぐ決めたいですよね?」

桜花「すぐ決めたい…。だって1週間後。だから今日カード決めたい」

青木「オッケー、社長! ジャンケンで決めよう!!」

桜花「いいアイデア! すぐ決まる、すぐ決まる。いいよ、いいよ。ジャンケンだったらすぐ決まるし、そうしたら11月7日、カード発表できるし一石二鳥。時間もないし、早くして。時間ないから」

急きょ青木、広田、SAKIによるジャンケンがおこなわれ、青木が勝利。辞退のユキタクの枠に青木&門倉が収まることに。

桜花「知ってた? 運も実力のうち。カード決まったから発表しちゃっていいよ」
野中リングアナ「それでは11・7大阪大会の3WAYトーナメントですね、高瀬みゆき&梅咲遥のルミナス、対進垣リナ&笹村あやめ・Active Advance Animals、対青木いつ希&門倉凛。タッグチーム名考えておいてください」

桜花「考えておいて、今日発表するから。考えたら連絡ちょうだい。よろしくお願いしまーす。しめるよ、しめるよ。広田、そんな顔しない。運も実力のうち! 負けたからしょうがないよ。今日はなんてたってオレンジリボンなので、広田さん締めてください」

広田「いろんな感情にならせといてさ、そうやって持ち上げてさ…。みなさまいろんなことありましたが、お腹いっぱいになってくれましたか? 3WAYにこだわって、あれだけ試合でこだわっていたのに最終的にジャンケンで決める団体です。いままでもこれからもアホなことやっていきます。今日はオレンジリボンということで、子供たちこんなに笑顔になって、リングに上がってもらっていますが、子供たちが大きくなって、『これwaveだ!』というのをやりたい、やりたいっていうので、時間が許す限り、子供をリングに上げてやりたいと思いますが、皆様、今日はねコロナなので『waveだ!』は言えないですが、心の中で、拳を高く突き上げてください。そして今日は満員ということで、ビッグウエーブやりたいと思いまーーーす。行くぞ、今日は楽しかったかーーー、また来てくれるかーーー、いくぞこっちから。ビッグウエーーーーーブ(と会場をwaveが一周)、これがwaveだーー!」
◎バックステージ(青木&門倉)
——急きょ(タッグトーナメント出場が)決まりました。
青木「最高!」

門倉「決まったんじゃなくて、勝手に言ったんです!」

青木「決まった、決まった」

門倉「いや、勝手になんか持って行っちゃってそうやって。ジャンケンで」

青木「勝ったー!」

門倉「どんだけ運もってるの?」

青木「やっぱりこういうところで、運も実力のうち。でも凛ちゃんも出たかったでしょ?」

門倉「いや×3、それは違う、違う! 宮崎さんのタッグパートナーが不在だから、私がかわりに責任を持って出ますっていうアピールをしたわけ。もうおかしい、おかしい」

青木「たぶん凛ちゃんもうれしいヤツですよ。いやよ、いやよも」

門倉「うるさいの。耳元でもう」

青木「仲良しなんでね、これがねー」

門倉「仲良しって勝手に…。やめて、やめて。ビックリ×2。まず出るって言ってないですし、勝手にジャンケンで勝って、出るって決まっちゃって…」

青木「決まったんでね、だから一緒に頑張りましょう。出るなら優勝しましょ!」

門倉「えー!? いや×4」

青木「凛ちゃん!」

門倉「いや×4」

青木「行こうぜ、凛ちゃん」

門倉「ちょっと待ってください。まだ気持ちの整理ついてないんですよ。急にそういう流れで勝手に勝っちゃって、決まっちゃって、大阪でやりますみたいな。気持ちの整理まったくついてないんですけど…まあ、ねぇ。どうなんですか? やるって決めたら優勝狙いますけど、いまのままだったら不安! 私、すごく不安…」

青木「私は今日、シングルをして思いました! 凛ちゃんとなら絶対大丈夫!!」

門倉「言うても2人にフラれてるよね? 高瀬と優宇さんに」

青木「そういうこともある」

門倉「不安、不安! 不安だらけ。でももう、ね! 11月何日だっけ?」

青木「7日。いいなの日」

門倉「(苦笑)そういうのいらない…」

青木「ハハハハ」

門倉「11月7日、タッグで3WAYでしたっけ? 出るって決まったのでカードを聞いた限りではね、ウチら負けてないと思ってるので、やるって決めたらやりますよ。組むからには、優勝を目指しましょう」

青木「その言葉待ってたよ、凛ちゃん! よろしく」

門倉「まだまだ。気持ちの整理ついてない、ついてない」

青木「7日までに整えよう」

門倉「怖い×5」
◎バックステージ(ボスマミ)
——おめでとうございます。
ボスマミ「ありがとうございます!」

桜花「いやー、よかったです。イチ抜けして決勝決定して」

桃野「よかった…。でもなんか、試合前にも思ってたんですけど、2抜けでたくさん試合ができるっていうのも魅力的だなって」

桜花「いや×2、いややややや」

桃野「幸せじゃん、自分の好きなことをそんな長い時間できるのは、幸せだなとは思ってたんですけど、そんな試合がはじまったら『よし、2抜け狙っていこう』なんて余裕はないから、しかも2回連続敗者復活戦というのはダサイし」

桜花「そうですよ、チャンピオンですからね。私たち」

桃野「だから頑張ったら、勝てました」

桜花「よかったですー」

桃野「よかった…。次は」

桜花「決勝!」

桃野「でも、なんかズルいなって思ったんですよ。ジャンケンで敗者復活戦に出れるって決めたのはマミーだよ」

桜花「だって今回は3WAYのタッグトーナメントで、(ユキタクが辞退で)いなくなってタッグで決めるよりは、もう1組入れて決めたほうがいいと思ったし、今日中に決めておいたほうが、来週だから。時間もないし、一番手っ取り早いのがジャンケンじゃん。運も実力のうちなんでね。あの人たちが…」

桃野「敗者復活戦に出るのにも、あんな苦しい思いをしたのに、ジャンケン一つで敗者復活戦に出る凛と、まあ凛はちょっと微妙な感じだったからアレなんですけど」

桜花「でも大阪で決まるから、次。これ以上はないので」

桃野「まあ決勝で」

桜花「どこが来てもウチが優勝です。ボスマミが最強で最高なタッグチームとして今回のトーナメント優勝して、こっちから指名してやりましょうよ」

桃野「透明人間(笑)。もう決めました」

桜花「マジか!」

桃野「透明人間と防衛戦(笑)」

桜花「防衛戦はボスがやりたいこと、やりたいなと思ってます」
◎バックステージ(3A)
——敗者復活という形になったが。
進垣「1本目取られたときに正直どうしようと自分の中でありまして、次は絶対、負けられないという気持ちが最後まで続いて、シングルチャンピオンである野崎渚から1本取れたんだと思います。正直、負けたくないという気持ちがすごい出たので、ギブアップ取れてよかったなと思います」

笹村「同期の進垣と一緒にこうやって他団体さんに出ることがあまりないので、ふだんというか、練習生のときからずっと一緒にやってきた絆っていうのは、きっとどこのタッグチームにも負けない絆があると思うので、それを敗者復活という形ではあるんですけど、こうやってみなさんに見せることができて自分はうれしいですし、野崎さんからギブアップを取った進垣と一緒にもっともっと上を目指していきたいなと思います!」

——大阪大会のメンバーを聞いて。
進垣「そうですね、大阪大会のメンバー聞いたんですけど」

笹村「みんな、若い。フレッシュ!」

進垣「ねえ、ジャンケン…」

笹村「そうだよ! あんなしんどかったのにジャンケンでいいの? 運も実力のうちとか言ってたけど(苦笑)」

進垣「そうっちゃそうだけど、負けたくはないよね」

笹村「負けたくはないね」

進垣「まあ一筋縄ではいかなさそうですけど」

笹村「うん、うん」

進垣「しっかりキッチリ、ギブ取りたいと思います」