2021.06.20

「SUNDAYWAVE~Cheatday~」

◎AWGとの遺恨なき対抗戦開戦!入場式で広田が画鋲事件をカミングアウト!?
CATCH THE WAVEで熱戦が繰り広げられているなか、アクトレスガールズ(AWG)との遺恨なき対抗戦が新木場1stRINGにて開戦! waveが遺恨なき対抗戦をおこなうのは、Marvelous、仙女に続き、これが3団体目となる。

まずは対抗戦に参戦する選手たちによる入場式がおこなわれ、wave勢は旧姓・広田レジーナさくら、桜花由美、宮崎有妃、野崎渚がリングへ。一方、アクトレスガールズからはSAKI、高瀬みゆき、月山和香、三浦亜美が上がる。
試合は、60分間勝負。最初はシングルマッチで5分間おこなわれ、5分経過ごとに各チーム1名ずつ入場。タッグマッチ、6人タッグマッチとなっていき、入場順は曲が流れるまで不明。全選手がそろうまで、勝敗がついても試合は続行される。全員がそろった時点でイリミネーションマッチ(負け抜け勝ち残り)となり、さらに変則ランバージャック(バット使用)、オーバー・ザ・トップロープルールが採用されるが、オーバー・ザ・トップロープは3選手が落ちるまで。4選手目以降は適応されない。また、25分経過の時点で人間凶器が投入される。60分以内にどちらかのチームが全滅すれば、試合は終了となるが、決着がつかないまま時間切れとなった場合は、トータルの勝ちポイントが多いチームが勝利となる。

各チームを代表し、広田、SAKIがマイク。
まずはSAKIが「今日はアクトレスガールズの名前を背負いまして、ここにいる4人だけじゃなく、コモモも一緒に20選手ぶんの思いを背負って、アクトレスガールズらしく闘い抜きたいと思います。そして勝利をアクトレスガールズでつかんで胸をはって帰ります。行くぞ、せーの! 強く、優しく、アナタに一生懸命、アクトレスー、ガールズゥゥゥ」と、団結したところを見せると、広田は「見ましたか、いまの茶番劇を。なんなんすか、うすっぺらい絆で結ばれて。はい、みなさん。聞いてくださいよ。今日私、昼の興行でディアナさんの道場マッチ、高瀬と三浦がいたんですけど、なんと私のリングシューズに画鋲が入ってたんです! 信じられますか? 大変でしたよ。血だらけでしたよ。ひどかったです。で、今日、会場入ってからアクトレスのヤツに挨拶された人いますか?(wave勢が首を振る)。シカトするんですよ、コイツらは。礼儀もない、陰険なことやる。こんなヤツらに負けてられませんよ! 正々堂々と、私たちが5人のwaveの絆を背負って、私たちは闘いますよ」と言い返し円陣を組むも、バラバラなかけ声。最後だけ合わせて息のあったところを強引にアピールした。
1、ヤングwave(10分間勝負)
向後桃(1-0)塚田しずく
①○向後(8分31秒、逆エビ固め)塚田●

5・25蕨で予定されていた塚田しずくと向後桃のCATCH THE WAVEヤングブロック公式戦。向後がケガをしたためリーグ戦自体をを途中棄権。いったん流れてしまったカードだが、向後の復帰を受け、今大会で実現となった。

試合は、10分間のうちに多くフォール、ギブアップを奪った方が勝ちという、ヤングブロック公式戦のルールと同じ形式に決定。
スタートダッシュを仕掛けたのは塚田だった。ドロップキックで奇襲し、遅れてゴングが鳴らされる。小刻みエルボーから塚田がドロップキック。

向後はブレーンバスターを狙うが、踏ん張った塚田がガットショット。ボディーシザースで絞り上げる。さらにサーフボードストレッチへ。耐えられるとドロップキックを放ってカバーする。カウント2。すぐさま串刺し攻撃の体勢に入る塚田だったが、かわした向後が逆片エビ固めで攻守逆転。
さらに向後は張り付けドロップキック。キックアウトされると逆エビ固めへ。なんとか塚田がロープ。

今度はフォアアームの打ち合いとなり、塚田がクロスボディー。カウント2。リバース・インディアンデスロックから弓矢固めを狙うが、回避した向後が逆に弓矢固めで絞り上げる。

残り3分となり、向後が619。かわした塚田がスクールボーイを連発していく。いずれもカウント2。ドロップキック4連発で追い打ちをかける塚田だったが、カウント2止まり。ボディースラム、ぐるぐるパンチはいずれもカウント2。
一方、向後もカウンターのドロップキックで流れを変えると、逆エビ固めでステップオーバー。グイグイ絞ってギブアップを奪った。すぐに残り1分のコール。向後がもう一度逆エビ固めを狙うが、回避した塚田が丸め込む。丸め込みの応酬のまま時間を迎えた。
○KAORU(8分51秒、片エビ固め)アルフレッド・ネクレンブルグ●
※バルキュリースプラッシュ


2009年3月に初来日を果たしたアルフレッド・ネクレンブルグがwaveに久しぶり参戦。透明人間ではあるが、プロレスに対してピュアな気持ちを持っている人には見えるというネクレン。ノルウェー出身の192センチで、かなりのイケメンレスラーだ。そのネクレンと過去にも対戦経験があるというKAORUが、引退前に最後のシングルマッチをおこなった。

場内解説として吉野恵悟氏、二上美紀子会長が務めるなか、KAORUは「男? 聞いてないよ」と驚くと、すかさず二上会長が「老眼がひどい」とツッコミを入れる。
試合がはじまり、まずはネクレンがヘッドロック。KAORUがロープに飛ばしていく。早々にKAORUが机を持ち出しネクレンを強打。机の上へのブレーンバスターを敢行する。これは反則を取られてノーカウント。ならばとKAORUは机を持ってコーナーへ。ネクレンが追いつき、机を奪う
。そしてデッドリードライブで投下する。さらにネクレンは張り付けドロップキック。返されるとコブラツイストで捕獲する。
なんとかKAORUがロープ。場外戦となり、ネクレンがKAORUを鉄柱に投下する。
AORUも鉄柱に打ち付け返し、ネクレンが流血。KAORUが噛みつき、イスで強打していく。
リングに戻ろうとしたKAORUだったが、ネクレンが足止め。セコンドの渡辺智子もカットに入るが、ネクレンが振り払いラ・ケブラーダを見舞う。
リングに戻ってネクレンがダイビング攻撃。キックアウトされるとジャーマンSHでカウント2。再びネクレンがダイビング攻撃。これも返されるとなおもコーナーに登るネクレン。今度はKAORUが追いかけ頭突き、雪崩式ブレーンバスターでカウント2。
攻守が入れ替わりKAORUがコーナーに登ろうとするも、ネクレンが妨害。そしてネクレンは4コーナーに瞬間移動。空中でクルクルまわって、着地する。吉野氏が「なんもせんのかい!」と絶妙なツッコミ実況。KAORUがすかさずガットショットを叩き込み、エクスカリバー! バルキュリースプラッシュを投下させ、勝利した。

試合後、ネクレンを気遣うKAORU。ダウン状態のネクレンを担いで退場した。
◎バックステージ
KAORU「アルフレッド…過去も男性でしたっけ? 直前に男性って聞いてビビリましたね。全然知らなかったですけど、勝ててよかったです。スゴく大きかったけど、192の相手とやったことなかったし、瞬間移動を使ってくる相手もなかなかいないので。でも、楽しかったです。ありがとうございます」
3、wave対アクトレスの遺恨なき団体対抗戦(60分間)
桜花由美&旧姓・広田レジーナさくら&宮崎有妃&野崎渚(4-2)SAKI&高瀬みゆき&月山和香&三浦亜美<アクトレスガールズ>
①●野崎(20分23秒、オーバー・ザ・トップロープ)SAKI○
②○桜花(22分30秒、片エビ固め)三浦●
※ビッグブーツ
③●桜花(26分28秒、オーバー・ザ・トップロープ)月山○
④○広田(29分59秒、オーバー・ザ・トップロープ)高瀬●
⑤○宮崎(32分1秒、体固め)月山●
※ラリアット
⑥○広田(35分37秒、ふらふらドーン)SAKI●
※2人残りでwaveの勝利。開始から20分経過までのチームポイントは以下の通り。
〔開始から20分までの試合経過〕
①○野崎(4分54秒、体固め)月山●
※ザキゴエ
②○桜花(9分45秒、片エビ固め)三浦●
※ビッグブーツ
③●広田(12分59秒、片エビ固め)高瀬○
※ローリングストーン
④●広田(13分9秒、片エビ固め)高瀬○
※ローリングストーン
⑤●広田(14分28秒、体固め)高瀬○
※ふらふらドーン返し。wave2ポイント、アクトレス3ポイント

Marvelous、仙女に続いて勃発した遺恨なき対抗戦。今回、waveの標的となったのはアクトレスガールズだった。複雑なルールのなか、最初に入場したのは、野崎渚と月山和香。

ロックアップで組み合い、月山が押しまくる。受け止めた野崎が一気に押し返し、ロープブレイク。ガットショットから「月山和香、はじめまして!」とコーナーに固定してのブレイジングチョップ。月山の胸元を真っ赤に染める。続いてキャメルクラッチへ。さらに野崎は串刺しビッグブーツ。ハーフハッチで追い打ち。キックアウトされるとバックを取るも、月山が脱出し連続のフォアアーム。野崎はフロントキックでやり返す。

月山の小刻みフォアアーム、野崎のフロントキックがラリーとなる。野崎は「月山、お前こんなもんか!」と叫んで、「終わりだ!」とロープに走る。これをかわした月山がドロップキック6連発でやり返す。カウント2。

走る月山に野崎がカウンターのフロントキック、フェースバスターをお見舞い。ダメ押しのザキゴエで3カウントを奪った。まずはwaveが1ポイントを獲得し、試合が続行される。
2人目の選手は、waveが桜花由美、アクトレスが三浦亜美。桜花が先にリングインして、野崎&桜花で月山をキックで挟み撃ち。さらに桜花のビッグブーツが決まるが、三浦が慌ててカット。そして、桜花にショルダータックルをお見舞いしていく。キックアウトされると逆エビ固めへ。なんとか桜花がロープ。走る三浦に桜花がカウンターの払い腰。そしてポキで捕獲する。耐えられると、リバース・インディアンデスロック→キャメルクラッチに移行する。すかさず野崎が三浦の顔面にドロップキック。

勢いに乗るwave勢は三浦にトレイン攻撃。さらに桜花のカカト落とし、野崎のおしゃれキックが同時に決まる。そこから桜花が三浦にビッグブーツを叩き込み、3カウント。2ポイント目を獲得した。
三浦もショルダータックルで反撃にかかる。そこに高瀬がリングイン。早速、桜花にミサイルキックを放つ。アクトレス勢もトレイン攻撃で巻き返しにかかる。ここで流れたのは広田のテーマ曲。だが、前奏が長すぎてなかなか現れない。その間に高瀬&三浦が桜花&野崎にラリアット&ショルダータックルをお見舞い。さらに高瀬&三浦は花道の脇に隠れて広田の入場を襲撃。チョップを打ちまくる
リング内に移動し、張り付け式の餅つきチョップ。広田をヘロヘロ状態に追い込むと、高瀬がローリングストーンを放って3カウント。1本を取り返すことに成功。すぐさま高瀬はもう一発ローリングストーンズを敢行し3カウント。あっという間に戦況をイーブンに戻してみせた。
慌てて桜花が救出に向かい、高瀬にビッグブーツ。野崎もビッグブーツで続き、ダブルのビッグブーツ。だが、広田はダウン状態でカバーにいけないため、桜花&野崎がブレーンバスターで広田を高瀬に投下する。カウント2。ふらふらドーンで応戦する広田だったが、踏ん張った高瀬が切り返して3カウント。高瀬が3ポイント連続で奪い、アクトレスがリードするという大活躍!

強引にwaveコーナーに連れ戻される広田。野崎が高瀬をキャメルクラッチで捕獲しているところに、最後の選手として宮崎有妃、SAKIが入場。

全8選手がそろったところで、ここからはイリミネーションマッチが適用となり、オーバー・ザ・トップロープ、変則ランバージャックルール(リング外に落ちるとバットで殴打される)も採用されることに。

先に仕掛けたのはアクトレスガールズ勢。宮崎に孤立させトレイン攻撃。宮崎をロープに張り付け観客にアピールする。これは野崎が救出し、宮崎がSAKIにはずかし固め。高瀬がガードするも、野崎が吹っ飛ばす。
さらに宮崎はSAKIにブレーンバスター。返されると、かわった野崎が串刺しビッグブーツ、野崎式串刺しビッグブーツ、ビッグブーツ、おしゃれキックで追い打ちをかける。
反撃にかかるアクトレスガールズは、高瀬&SAKIが野崎にダブルの攻撃。SAKIのリバーススプラッシュはカウント2。コーナーに登るSAKI。今度は野崎が追いかける。コーナーから降りたSAKIが野崎を蹴り落としてオーバー・ザ・トップロープ葬。
続いて標的になったのは桜花。アクトレス勢の総攻撃を浴びる。三浦のショルダータックルからのカバーはカウント2。コンバインで捕獲する。救出に入ろうとする広田はスワンダイブを試みるが、見事に失敗。かわりに宮崎が桜花を救出する。そして宮崎&桜花で三浦に合体DDT。桜花のカカト落としもカウント2。ならばとダメ押しのビッグブーツを浴びせて、3カウント。
試合は続き、月山が桜花にクロスボディーを連発していく。首固め、スクールボーイで桜花を丸めていく月山。回転エビ固めも返されると走る月山。桜花がカウンターのスタンガンに切り返し、ビッグブーツで反撃。改めてビッグブーツを放って行く桜花。キックアウトされるとポキで捕獲する。

耐えた月山がフォアアーム。桜花もやり返しラリーとなる。ここで25分を迎え、人間凶器としてZAPが入場。高瀬が果敢にガットショット。ロープに走るも、ZAPが鉄パイプで迎撃。リング内の選手たちをwave、アクトレス関係なく襲っていく。そして、ZAPは桜花に照準。張り付けラリアットでエプロンへと送り込む。このチャンスに月山がZAPの背後にドロップキック。その反動で桜花が突き飛ばされ、オーバー・ザ・トップロープで失格となった。
すぐさま広田&宮崎がZAPに襲いかかるが、ZAPが両腕ラリアットで迎撃。これでZAPの任務完了。通常のイリミネーションに戻る。

リング上は宮崎vs月山となり、パロスペシャルを狙う月山。崩れながらも仕掛けて行く。続いて高瀬が出て行きラリアットを連発。宮崎が豪快なひと振りでやり返す。諦めない高瀬がコブラツイストへ。これは広田がボ・ラギノールで救出。

コーナーに登る宮崎を高瀬が追う。今度も広田がボ・ラギノールで妨害すると、エプロンに高瀬が転落。宮崎を引きずり込もうとする。エプロン上の宮崎と高瀬。SAKIと広田がそれぞれ突っ込み、ほぼ同時に落とされたが、高瀬の方がじゃっかん先に足をついてしまったため、3選手目のオーバー・ザ・トップロープとなり失格。4選手目となる宮崎はセーフと判定された。
試合が続行され、命拾いした宮崎が月山にラリアット。3カウントを奪って、これでアクトレスはSAKIひとりとなってしまう。

広田が出て行き観客をあおりまくる。SAKIが背後からビッグブーツ。コーナーホイップから串刺し攻撃を狙うが、広田が拝み渡りへ。だが、ロープジャンプに失敗し、転落する。
すかさずSAKIがロープに走ると、エプロンから宮崎が足止め。SAKIが宮崎に気を取られている、その背後から広田がボ・ラギノール。これを読んでいたSAKIがかわして宮崎に誤爆させる。

孤軍奮闘するSAKIがパワーズラム、アトミックドロップを放つ。もう一発狙ったところを広田が首固めに切り返そうとする。これを押しつぶすSAKIだったが、宮崎が毒霧の入ったスプレーを噴射。広田もスプレーで加わると、消毒済みの毒霧であることがアナウンスされる。
つまり緑色になっただけのSAKIが、広田に反撃の首固め。これをキックアウトされると、SAKIは宮崎にリバース・インディアンデスロック。広田を呼び込みブレーンバスターで投げ放つが、広田がふらふらドーンでSAKIに覆い被さり、3カウントが入ってしまった。
◎エンディング
試合後、アクトレスガールズが何やら口論。不穏な空気が流れるなか、マイクを取ったのは広田。
広田「おい! 対抗戦にも敗れて、内部分裂もして、お前ら最低だな! 私のリングシューズに画鋲を入れたこと、会場に来てからwaveの選手に誰も挨拶しなかったこと、謝れよ!(挨拶したと主張する高瀬)聞こえてなかったら、してないことと一緒なんだよ! ほら、謝れ、ちゃんと」

仕方なく高瀬と三浦が土下座しようとするなか、SAKIは無視して自コーナーで不機嫌な態度。その間に挟まれた月山はウロウロ状態…。

広田「2人だけか、おい! 負けたんだろ。(抵抗する高瀬)じゃあ画鋲が入っていて、自分たちじゃないとしたら井上京子さんが入れたとでも言うんですか!? 違いますよね? アナタたちですよね? 謝ってくださいよ×2。ホラ! なんだよ、オラ! 清く・美しく・アクト、アクトみたいなこと言ってたじゃないかよ。おい、おい、おい!」

高瀬「(しぶしぶ)大変申し訳ございませんでした。でも私たちと違います!」

広田「じゃあいいよ、京子さんに言っておくよ。いいか、遺恨は残ったままっていうことでいいんだな!」

高瀬「ええ、私もまだ納得できません!!」
広田「じゃあ、もう1回謝りにくるか? 謝りにくればいいだろ、おい。わかった、わかった、わかったよ。今日わかったのは、waveがやっぱり強いということと、アクトレスは絆がちょっと薄くて、卑怯なことするヤツらだってことがわかった。まあ、でもキャッチの緊張感が続くこの月間の中で、来てくれてありがたかったよ。主戦場の団体として、トップとして言わせていただくと、どうもありがとうございました。みなさん、こんな雰囲気の大会は今月、今日だけだと思ってください。緊張感のある蕨での闘いもありまして、次の22日、蕨大会では、今日の感じは1ミリもない、バチバチした闘いがあります。全部ひっくるめてそれもwaveだと思います。まあ画鋲はちょとヤだったけど、許すよ。来てくれたし、一緒に来てくれたお客さんを盛り上げてくれたということで、許しますよ。そうですよね!? みなさん!! それじゃ最後に一緒に…(もめるBeginningとColor’s)もめるなよ! ずっと怒ってんだよ。なんなんだよ」
SAKI「なんで私がこんな後輩たちせいで股開かれたり、緑にされたり、なんで私に全部来るの?私じゃないもん、画鋲入れたの、なんのかんのって。やっぱりBeginningがダメなんだ。アクトレスガールズで一括りにしないでもらえる?」

険悪な雰囲気となったBeginningとColor’sの様子を見た広田が再びマイク。
広田「なんか…じゃあ。よかれと思って、じゃあ謝りますよ。どうもすみませんでした(wave勢で頭を下げる)。私たちのいいところは悪いと思ったら素直に謝る。それがいいところだ。じゃあ最後に、一緒にやらせてやるよ、コレ。それではみなさん、こんなたまにはね、こんな息抜きの闘い。名作劇場あり、向後と塚田のあのときはできなかった成長した闘いができたと思います。本当にみなさん今日はCheatday、ご来場ありがとうございました! 今日は今日、次は次、熱い闘いを繰り広げていきますので、これからもお願いします。いくぞ、これがwaveだ!」
◎waveバックステージ
――おめでとうございます。
一同「ありがとうございます」

広田「なんで祝福されたのかと思ったけど、そうですね、勝ったんだからね」

宮崎「一瞬、私わからなかった。私ただ痛くて見てなかった。ビックリした」

桜花「宮崎さんのおかげでSAKIが動けなかったんです」

宮崎「あーーー、すごい(自画自賛)」

野崎「たしかに。ただ宮崎さんの足、エラいことになってましたけど」

宮崎「痛かった…」

広田「策士、策に溺れるってヤツです」

宮崎「本当、ソレ。いまね、それを考えてた…」

一同「ハハハハ」

野崎「わからなくなった言葉を(広田さんが)出してくれる」

広田「私たちが本気だせば、ヤツらなんてキュですよ!」

野崎「ちょちょいのちょいですよ」

桜花「ちょちょいのちょい(苦笑)」

宮崎「最初ね、キャリア順で入ったけど、いきなり(野崎が)15年、次(桜花が)20年とかで笑っちゃった」

広田「でも最後に向こうがあんなに内部分裂するとは思わなかった」

野崎「たしかに」

広田「あんな仲が悪いとは…」

桜花「仲がいいフリですね」

広田「怖い、怖い。女の世界は怖いよー。なんであんなに怒ったんですかね、SAKIは?」

桜花「BeginningとColor’sは違う!みたいなね」

広田「ねー。あんな怒らなくてもいいよね? 何があったんだろう、本当に」

宮崎「はずかし固めのあと泣き顔だったよ?」

一同「あああああ…」

野崎「すごい泣いてましたよ。ブーツやるとき笑っちゃって」

広田「そっか、はずかしがり屋なんですかね?」

桜花「でも、はずかし固めをしてもらえたった、いいじゃないですかね」

広田「やっぱアレですか? 選んでたんですか? 4人の中でコイツはって…」

宮崎「SAKIちゃんのあのムチムチ具合がたまらなんから」

一同「あああああ」

広田「そうですよね」

宮崎「高瀬はいいから」

広田「アイツは本当にもう、すぐ開くヤツだから」

桜花「自分からでしょ」

広田「すぐ自分から開いてくるから(笑)。はじめてのアクトレスとの対抗戦、また、いままでと違いましたよね?」

宮崎「違ってた!」

野崎「そうですね」

広田「どことやりましったっけ? ハハハハハ」

宮崎&野崎「Marvelousと仙女」

桜花「次、どことやりますかね」

広田「もう限られてくるよ」

桜花「4人から5人はいるところにしましょう」

一同「(普通は)いるでしょ」

広田「ウチらが一番少ない。そうだよ、塚田も入れれば5対5できるんで。求む! 遺恨なき対抗戦やりたい団体、求む!」

宮崎「本当だよ、言ってきてもらえばね。すぐ」

野崎「喜んで!」

広田「百戦錬磨なんで私たち。私たちの絆に勝てると思うヤツはぜひぜひ挑んできてほしいと思います」

――キャッチの最中だが。
桜花「まだ2試合残ってて、次、遺恨のある米山香織と、ブーツ対決やってやろうかなって」

広田「ブーツ対決って、対決になってないじゃん」

桜花「毎回、挑んでくるんで圧勝してやろうと。あとYAKOね。アイツ、私に自慢してるんだなと思うと、イラッとするんで。私がビジュアルブロックで優勝したいと思います」

野崎「ビジュアル?」

桜花「間違えたっ!」

一同「ねぇーーー!」

野崎「つっこんじゃった、すみません。本当にすみません! (ビジュアルでも)いいんです、いいんですけど、すみません!(笑)」

広田「キレイよ、桜花さん、キレイよ」

野崎「間違ってない、間違ってない」

桜花「ジェラシー(ブロック)でした…」

広田「私はもう終わってしまったので、本当に22日と29日はラクな気持ちで子供と一緒に遠足に行く気分で。私は全員ブロックの人が欠場しないともう私にチャンスはまわってこないので。ウチだけですよね? 2点が並んでいるの。この2日間の対戦でほかの人たちが移動するので、私は見守ることしかできません」

宮崎「私は22日に門倉とやります。まあでも、大丈夫でしょう。私が勝つと思います。で、4点になって…あーでも、その次29日にどっちかが勝てば4点で同点で…まあどっち来ても大丈夫。門倉とやるんですけど、余裕で勝ちたいと思います」

野崎「私は22日が最終戦で最後、大砲・優宇ちゃん、試合をします。私が勝てば、誰よりも早く決勝進出を決めることができて、負けたら終わり。ドローだと29日の結果しだいっていうのがあるので、最悪ドローとかも考えず、勝つことだけを考えて大砲に打ち勝つガトリング砲になろうと思います!」
◎AWGバックステージ
――残念ながら負けてしまいましたが…。
一同「……(しばらく沈黙が続く)」

SAKI「私がチャンピオンになってから、こういうColor’sとBeginningが一緒になって、アクトレスガールズとして対抗戦をするっていうのははじめてだったんです。私は私なりにすごく意気込んでいたし、それぞれの新人と一緒に、それぞれのトップが4人で一致団結してできるなと私は思っていたんです。でも、蓋をあけてみたら、Beginning側のセコいやり方で、大将として出た私が股を開かれて、こんな緑にされて、なんで私が…っていう」

高瀬「信じるんですか? あのセコい人たちの…」

SAKI「セコいやり方したの、2人でしょ?」

高瀬「イヤヤヤ、してないですから!」

SAKI「和香はしてないよね。そんなの」

月山「はい」

高瀬「私もしてないですから。コッチじゃなくて向こうを信じるんですか?」

SAKI「みゆ姐、これはキャリアが先輩としてひとつ言わせてもらうんだけど、対抗戦だろうが、なんだろうが、女子プロレスは先輩が一番」

高瀬「私は先輩だとしても、違うものは違うと言っていきたいと思っています」

SAKI「やっぱり先輩が言うことは正しいんですよ」

高瀬「いえ! 私は後輩である亜美を守るためにも、そんなことは亜美はしませんし、私もしませんし」

月山「犯人は例の先輩ですか?」

一同「コラ、コラ、やめなさい!」

――再戦は?
高瀬「こうなってしまったのは、ある意味、向こうの作戦にハマってしまったんじゃないのかなと思っております。waveさんのリングで、我らの絆を…」

SAKI「(遮るように話し出す)向こうの作戦にハマったのか、それともこっちの作戦が失敗したのか、2人の…」

高瀬「言ってるじゃないですか! われわれはそんなことしません! 見てませんか? 私はいつでも真正面から闘ってきたんです。いまさから画鋲一個で何が変わるんですか!」

SAKI「走れなくなるじゃん」

月山「血まみれだって」

高瀬「いつも大して走ってないじゃないですか!」

SAKI「ロープだって渡れなくなるでしょ」

三浦「渡ってた、渡ってた」

高瀬「いつもだいたい落ちてるじゃないですか」

SAKI「落ちただろ! まあ画鋲入れたからね。痛いからね」

高瀬「次の対抗戦の前にちょっと話し合いましょう」

SAKI「正々堂々いきましょうよ」

高瀬「そうですね。われらも誤解をされたままではいれませんので、しっかり誤解を解いて強く優しくアナタに一生懸命…」

SAKI「勝たないと意味ない。別に股開かれようが、緑になろうが勝てればいいですけど、最後私が負けたから…(月山の赤く晴らした胸元を見て)ねえっ!(と驚く)」

月山「一刻も早く冷やしたいです」

SAKI「頑張ったね。Color’s頑張った!」

月山「えーーーん」

高瀬「みんな頑張りましたよ」

月山「画鋲を入れたんですか?」

高瀬「入れてないわ!」

月山「だから、こんなことにぃぃぃ。じゃあ(今度は)全員平等に入れましょう」

高瀬「入れるなら、どうせなら山もりで入れましょう。次から全員にね、向こうのウソを本当にしてやりますよ!」