2021.08.22

『サマーウォーズ14回目の夏〜YUMI OHKA 7308days!〜』

◎オープニング
14周年を迎えるプロレスリングwaveが後楽園ホール大会を開催。まずはwave選手による入場式がおこなわれ、桜花由美、旧姓・広田レジーナさくら、宮崎有妃、野崎渚、塚田しずくがリングへ。選手を代表し20周年を迎える桜花が代表の挨拶をおこなった。
桜花「みなさん、こんにちは! 本日はコロナ禍で、緊急事態宣言が出ているにもかかわらず、wave後楽園ホール大会にご来場、誠にありがとうございます。いまコロナで声を出しての声援はできませんが、みなさんの拍手が私たちプロレスラーの応援となって、力となりますので、本日はぜひ熱い拍手をよろしくお願い致します。そして、私事ではありますが、8月19日にプロレス業界でデビューして、20年もいることができました。これも応援してくださるみなさんのおかげだと思っております。本当にありがとうございます! 本日は全6試合、塚田はチャレンジマッチ、私、PURE-Jのベルトに挑戦します。そして宮崎さんは三角関係! 三角関係の試合。で、広田さんと野崎はwaveの頂点のレジーナを懸けて闘います。なので、全6試合最後まで熱い拍手の応援、よろしくお願い致します!」
1、ゴキゲンwave(20分1本勝負)
○米山香織&桃野美桜(8分7秒、後方回転エビ固め)大空ちえ●&三浦亜美

今年初の後楽園大会のオープニングマッチは、米山香織&桃野美桜vs大空ちえ&三浦亜美の一戦。
開始早々、大空がドロップキック。桃野がかわして、アームホイップに持ち込む。だが、大空も主導権を握らせず。ヘッドシザースに捕らえるが、桃野もすぐに脱出してみせる。

米山vs三浦に移行。力比べの雰囲気になるも、あまりの身長差に米山も困惑。桃野との肩車で力比べを挑む。三浦がジャンプして力比べに持ち込み、アームホイップ。ならばと米山&桃野でダブルのガットショット。続く米山のぐるぐるパンチはリーチが足らず。作戦変更の米山は三浦の足を思いきり踏みつけ、クロスチョップをお見舞いする。
桃野がダイビング・クロスボディーで続き、三浦にヘッドシザースホイップ、ドロップキック。逆エビ固めの体勢。だが、身長差もあり苦戦する桃野。米山を呼び込みダブルの逆片エビ固めへ。

このピンチを凌いだ三浦は、桃野にアルゼンチン・バックブリーカー。カウント2。大空がドロップキックで続く。そしてブラ下がり腕十字。さらにドロップキックからワキ固めに移行する。なんとか桃野がロープ。

大空&三浦でダブルを狙うが、桃野が切り返し、大空に低空ドロップキックでお返し。キックアウトされると、ここで米山とタッチ。
米山は大空にセントーン。返されるとロープに走るも、大空がジャンピング・ショルダーアタック3連発。ミサイルキックもカウント2止まり。得意のフィッシャーマンSHを狙うが、切り返す米山。米山も後方回転エビ固めを狙うが、これは未遂。すかさず三浦がショルダータックルで飛び込み、大空がフィッシャーマンSHにつなげる。カウント2。

大空&三浦は、リング中央で米山&桃野を衝突させようとしたが、これを回避した米山組が逆に同士討ちを誘い、そのまま米山が大空を丸めて3カウントを奪った。
2、チャレンジwave 驚波大四強刹~零の刹~(15分1本勝負)
○藤本つかさ(7分54秒、片エビ固め)塚田しずく●
※ミサイルキック

7・24新木場からはじまった塚田しずくの四番勝負。wave所属選手とのシングル4試合を終えた塚田に、桜花由美社長が準備したのは、アイスリボン・藤本つかさとの試合だった。

塚田が「お願いします!」と握手を求めるが、藤本が拒否して試合がスタート。リストロック、ヘッドロックの取り合いからグラウンドになり、藤本がキャメルクラッチへ。
耐えられると「桜花さん20周年、おめでとう」「wave14周年おめでとう」「藤本つかさ、明日で13周年ありがとー」とサッカーボールキックを放って行く。張り付けドロップキックにつなげる藤本。キックアウトされると逆エビ固めを狙うが、塚田が前方回転で切り返し、クロスボディーをお見舞い。すぐに藤本もドロップキックで応戦。

コーナーホイップした藤本。だが、塚田がその反動を利用しドロップキックで突進。ボディースラムにつなげる。カウント2。コーナーに登るも、藤本が首投げで落としていく。
ならばと塚田がカサドーラへ。カウント2。藤本も串刺しドロップキック、串刺し低空ドロップキック、ハーフスラムバスターでカウント2。サッカーボールキックの体勢に入るが…。これをかわした塚田がスクールボーイ。ドロップキック4連発につなげる。
セカンドからのクロスボディーもカウント2。ならばとぐるぐるエルボーでカウント2。さらにカサドーラを狙うが、かわした藤本がサッカーボールキック、逆エビ固めへ。なんとか塚田がロープ。
藤本はサッカーボールキックで追撃。キックアウトされるとミサイルキックを突き刺し、塚田を仕留めた。
3、リアルサマーウォーズwave~愛が生まれた日~(15分1本勝負)
○宮崎有妃、○彩羽匠(12分44秒、体固め)ハイビスカスみぃ●
※愛のランニングスリー

復帰した彩羽匠のパートナーを巡り、宮崎有妃、ハイビスカスみぃの三角関係が勃発。発端となったのは、彩羽の「ハイビスカスみぃが気になる」というSNS上での投稿。これを受け、waveでは夏フェス2DAYSで彩羽匠&ハイビスカスみぃというタッグを予定していたのだが、コロナの影響を受けカードが変更。おそろいのTシャツまで揃えていたというみぃのために、もう一度タッグを組もうとしたが、「おそろいのTシャツ」発言に激しく反応した宮崎が割って入り、3WAYで争われることとなった。
みぃが「宮崎さん全然、合ってないじゃないですか!」とツッコミ、逆に彩羽とのダブルチョップをお見舞い。みぃが走ると、彩羽がカニばさみで宮崎の上に投下。今度はみぃはカニばさみで彩羽を投下しようとしたが…距離が足らず、彩羽が顔面を痛打。謝り倒すみぃに、宮崎が張り手。ネックブリーカードロップを決める。
続いて彩羽とみぃがハンマーロックの攻防。二転三転するなか、まるでダンスのように彩羽に支えられるみぃ。はずかしがるみぃの姿を見た宮崎がリング下でヤキモチ。自分も!とトライするが、彩羽は重さに耐えきれず、2人で自滅。
再び、宮崎とみぃがつかみ合いに。仲裁に入る彩羽。するとみぃが「もとは言えば、匠がハッキリしないからだろ」とガットショット。そして、「私を選べ!」と彩羽に迫る。
一方、宮崎は彩羽をイスに座らせると、その前でみぃにはずかし固め。ギブアップを迫る。そして宮崎&みぃでダブルのフラップジャックから、ドロップキックで彩羽を挟み撃ち。
続いて宮崎はみぃにビッグヒップをお見舞い。これは彩羽がカット。みぃが「助かってくれてありがとう」と抱きつくと、宮崎が「イチャイチャしてんじゃねーよ」とみぃにボディーアタック。

ぶっ倒れるみぃに彩羽がマイクを差し出す。
みぃ「匠、私、アナタのタッグ組みたかったけどもうダメみたい。短い間だったけど、楽しかった。ありがとう。それでは最後に1曲聞いてください。愛が生まれた日」

ワンフレーズ歌って彩羽に歌わせようとするが、宮崎がマイクを奪って歌い出す。みぃがガットショットでストップをかけ、ダイビング・ボディーアタック。これは自滅。
すると宮崎は「やっと二人きりになれた」と喜ぶも、彩羽がサッカーボールキック、低空ドロップキック。高速ブレーンバスターでみぃを投下する。めげない宮崎はリップロックを狙うが、必死で抵抗する彩羽。ハイキックをかわして、またもや唇を奪いにかかる宮崎。

彩羽が右ストレートで宮崎を黙らせ、スワントーンボムの体勢。宮崎が追いかけるが、みぃが妨害。逆にみぃが彩羽に雪崩式ブレーンバスター。カウント2。走るみぃに宮崎がラリアット。えびす落としでカウント2。ムーンサルト・プレスを投下する。これは彩羽がカット。
残り3分。みぃ「匠、助けてくれてありがとう」とうっとりしたところに、彩羽がキックのコンビネーション。ランニング・スリーの体勢に入ると、宮崎も強引に割り込み、合体式で敢行。そのまま2人でみぃをフォールした。
◎試合後のマイク
宮崎「真のタッグパートナーを選べるとありました。私はもちろんタクミィィィ! 匠、一択です」

彩羽「隣に立つのはずっと組んできた門倉凛だと思っています。でも、でも、このあと試合で、タイトルマッチ防衛して青木と門倉、まだ続いていくと思うんで…」

みぃ「匠、宮崎さん。匠は宮崎さんに譲ります。こんな二人の愛を見せられたら私は引き下がるしかありません。ただ、ただ!(とリング下からバギーパンツを持ち出す)実はもうおそろいのバギーパンツを用意していました。だから匠は宮崎さんに譲ります。でも1回、1回だけ思い出に私とタッグを組んでもらえませんか?」
彩羽がそのバギーパンツを受け取る。

彩羽「じゃあ宮崎さんでお願いします」

宮崎「じゃあってなんだよ!」
彩羽「宮崎さんとまたタッグ組んでいきたいと思います。みぃさんとはたぶん1回限りのタッグでよろしくお願いします。どうもありがとうございました」
4、DUAL SHOCK WAVE~WAVE認定タッグ選手権試合(30分1本勝負)
<挑戦者組>○SAKI&清水ひかり(18分57秒、体固め)門倉凛●&青木いつ希<王者組>
※カワイルドニードロップ。門倉と青木が3度目の防衛に失敗。galaxyPunch!が第26代王者組となる


次は同世代のレスラーとやりたいとのリクエストを出していたWAVE認定タッグ王者組の門倉と青木。その言葉に反応したのが、アクトレスガールズColor’sのSAKI&清水ひかり(galaxyPunch!)だった。逆ゲリラオファーをおこない挑戦権をつかみとったギャラパン。王者組が希望した通り、同世代によるタイトルマッチが実現した。

試合は青木vsSAKIでスタートとなる。バックの取り合いから青木がヘッドロック。SAKIがロープに飛ばして脱出すると、青木がショルダータックル。SAKIも青木のロープワークをかわしてスクールボーイでカウント2。
清水vs門倉となり、清水がドロップキック。これを払い落とした門倉がトラースキック。かいくぐった清水がミドルキック→サッカーボールキック。そしてトレイン攻撃を狙うが、これは門倉も回避する。門倉は清水をボディースラムで叩きつけ交代。

青木vs清水でフォアアームの打ち合い。青木がダブルの攻撃を仕掛けて、清水が孤立する展開に。青木がキャメルクラッチに捕らえると、さすがにSAKIがカットに入る。

門倉が出て行き、清水に低空ドロップキック、逆エビ固めへ。串刺し攻撃を狙うが、かわした清水がドロップキックを放ってSAKIと交代。
SAKIが門倉にフロントキック。青木が救出に向かうと、SAKIは2人にまとめて串刺しニー、改めて門倉にニーリフトをお見舞いする。門倉もSAKIのフロントキックをかわして低空ドロップキックでお返し。

続く青木がジョン・ウー、串刺しバックエルボー、フェースクラッシャー、ボディープレスでカウント2。SAKIもブレーンバスターでやり返し、清水と交代。
SAKIが門倉にフロントキック。青木が救出に向かうと、SAKIは2人にまとめて串刺しニー、改めて門倉にニーリフトをお見舞いする。門倉もSAKIのフロントキックをかわして低空ドロップキックでお返し。

続く青木がジョン・ウー、串刺しバックエルボー、フェースクラッシャー、ボディープレスでカウント2。SAKIもブレーンバスターでやり返し、清水と交代。
門倉のキャノンボール、青木のボディープレスから門倉がカバーする。カウント2。トラースキックから走る門倉に、清水がミドルキックで迎撃。SAKIのアトミックドロップを挟んで、清水が低空ドロップキックにつなげる。

続くSAKIもドロップキック、リバーススプラッシュにつなげる。ストレッチボム、ファルコンアローはカウント2止まり。コーナーに登るSAKIだったが、青木が足止め。門倉が雪崩式フランケンシュタイナーを放って流れを変える。青木のダブルニードロップを挟んで、門倉がミサイル発射。カウント2。
合体技を狙う王者組だったが、清水が妨害。復活したSAKIが門倉にブレーンバスター。続くストレッチボムは門倉も回避し、ダブルリストアームサルトでカウント2。門倉の逆打ちもカウント2止まり。

門倉のトラースキック、SAKIのフロントキックが決まる。ここでギャラパンが連係のフットスタンプを敢行。間髪入れずにSAKIがフロントキックを連発していきパワーボムの体勢。これを門倉がウラカンラナに切り返す。

急いでコーナーに登る門倉だったが、清水がブラジリアンキックで妨害。ギャラパンが合体のヒップドロップでカウント2。

SAKIが場外に青木を落とすと、清水がプランチャ・スイシーダ。分断に成功すると、SAKIが門倉にランニング・ブレーンバスター、そしてカワイルドニードロップでトドメを刺した。
◎試合後のマイク
SAKI「waveさんの歴史あるベルトアクトレスガールズのColor’sではじめて巻くことができて、すごいうれしいです。今日からスタートなのでこれからも温かく見守って、そして応援していただけますと幸いです。galaxyPunch!をよろしくお願いしまーす!」
◎バックステージ
SAKI「ずっとwaveさんのベルトは見てるだけというか、レギュラー参戦がちょっと遠のいてからは世代も下に変わったのかなって思ってたんですけど、自分で波を起こして一番近い存在の後輩であるひかりと巻くことができて、スゴく嬉しく思います」

清水「(嬉し泣きしながら)嬉しい…うれしい!! やっと、ずっと巻きたかった! 何回も何回も…。とりあえずうれしい! 全部ムダじゃなかったって思えた!」

SAKI「自団体で自信が揺らぐことが立て続いてたので、この歴史あるwaveさんのベルトを新たな私たちの自信に変えて。アクトレスガールズとColor'sを私たちの力で盛り上げていきたいと思います」

――今後の抱負は?
SAKI「許されるのなら、Color'sのメンバーと防衛戦もしたいです。Color'sにもいろんなタッグチームがあるので」
5、桜花由美Anniversary wave 20th White PURE-J認定無差別級選手権試合(30分1本勝負)
<王者>○Leon(20分58秒、マロマ・デ・レオン)桜花由美●<挑戦者>
※第10代王者が2度目の防衛に成功


Jd’吉本女子プロレスのアストレス2期生として2001年8月19日にデビューした桜花由美。桜花が20周年記念マッチの相手としてゲリラオファーしたのが、PURE-JのLeonだった。桜花とLeonの接点は、2003年3月まで遡る。このときおこなわれた全日本ジュニア選手権試合で、桜花はLeonに挑戦。桜花はこのとき敗れた悔しさからプロレスラーを続ける選択をしたという。18年越しとなる桜花のリベンジは叶うのか? それともPURE-Jの至宝をLeonが守り切るのか、注目の一戦となった。
桜花は真っ白のニューコスチュームに、デビュー当時の入場曲で歌いながら入場。試合はクリーンな握手でゴングとなる。力比べから桜花がヘッドロック。Leonはロープに飛ばそうとするが、桜花が踏ん張る。なんとか脱出して、にらみ合う。
Leonが仕掛けてロープに飛ばそうとするが、桜花が切り返し払い腰。そして、エンジェル・ウィング・ロック。これをLeonがストレッチマフラーに切り返す。両者の攻防が繰り広げられるなか、なんとかLeonがロープ。

桜花が串刺しビッグブーツ、ノーザンライト・スープレックス、サクラ☆ドロップと猛攻。Leonもフェースクラッシャーで流れを変えると、サンセットフリップでカウント2。スリーパーで捕獲する。耐えられると串刺しスピア。2発目は桜花も回避する。
5分経過。桜花のビッグブーツをかわすLeon。ならばと桜花はスタンガン、ビッグブーツでLeonを場外へ。追いかけた桜花はLeonを鉄柱に投下。リングに戻ってダイビング・サンマドロップで追い打ちをかける。

キックアウトされるとクロスフェースへ。ブレイクされるとビッグブーツで追撃。Leonがロープにもたれかかると、場外からのビッグブーツをお見舞いする。
劣勢のLeonだったがケブラドーラ・コンヒーロで一矢報いる。だがすぐに桜花がブラディーEXへ。耐えたLeonがスピアを狙う。これを桜花がかわして、2人はエプロンへ。

エプロン上で桜花がブレーンバスターの体勢。堪えたLeonがスピア。場外に桜花を落とすと、さらにスピアで追撃。桜花の腰をエプロンのエッジ部分に打ち付ける。
リングに戻ってLeonがミサイル発射。キックアウトされるとnoki-Anバックブリーカー→テキサスクローバーホールドへ。ロープに逃れる桜花の腰にまたもやスピア。旋回式スラムからコーナーに登る。

桜花が雪崩式ブレーンバスターに切り返す。そしてクロスアームDDT、カカト落とし、ダブルアーム・スープレックスでカウント2。コーナーに登る桜花。Leonが追いつき、スパイダージャーマン。
15分経過。Leonのマッドスプラッシュが決まる。カウント2。桜花も垂直落下ブレーンバスターで応戦するも、カバーに行けず。両者にダウンカウントが数えられる。Leonが先に仕掛けてスピンキック。これを桜花がバックドロップに切り返す。再び両者ダウン。

ヒザ立ちエルボーの打ち合いから桜花がショートレンジのビッグブーツ。カウント1。Leonのスピンキックでやり返す。これもカウント1。走るLeonに桜花がカウンターのビッグブーツ。もう一発、ビッグブーツ。さらにカウンターのスパインバスター。

今度は丸め込みの応酬となるも、いずれもカウント2。続く桜花のビッグブーツもカウント2。なおも走る桜花にLeonがカウンターのスピア、キャプチュードバスターを放つ。キックアウトされると意表を突いたマロマ・デ・レオンで丸め込み3カウントを奪った。
◎試合後のマイク
Leon「桜花! これがいまのLeonだ!! PURE-Jのチャンピオンとしてな、負けるわけにはいかないんだよ。でも、18年ぶりにまた桜花とベルトを懸けて闘えて本当にうれしかったし、たくさんの刺激をありがとう。それから20周年おめでとう! いまも桜花がこうしてプロレスを続けていてくれてるのが私は本当にうれしい。今日の試合で今後の未来を占うって言ってたけど、私はまだまだお前とやりたいんだよ。またいつでも待ってるから!」
桜花「Leonさん、18年ぶりにまたチャンピオンとしてのLeonさんとこうして20周年の節目で対戦できて、本当にうれしく思ってます。ありがとうございます。ただ、やっぱりそのベルト取れなかったこと、18年前も取れなかったし、20年の周年でも取れなかったし、マジで悔しい! アナタは私のターニングポイントです。20周年、20年間、こうやってプロレスを続けてこれたのは、Leonさんと18年前にベルトに挑戦して取れなかったから。それで私はプロレスを続けてしました。ずっとプロレスを第一に考えて、ずっと20年間やってきました。この20年目の節目で…引退とかしないですよ! しないですよ。まだ、私は引退したいなんて思ってない。そして引退のメドも立ってない。だけど20年の節目なので、これからはプロレスに一番に考えるんじゃなくて、まあいま20年というキャリアとシワと、そして行き遅れってバカにされているので、ちょっと21年目から自分のことを一番に考えていこうかなと思っています。私、結婚できないんじゃなくて、しないんです。してないだけで、結婚相手とかいませんが、これからは探していこうと思っているんで、21年目の桜花由美もヨロシクお願いします。そしてまたLeonさん、節目のとき、アナタがまたチャンピオンでいてくれたらまた対戦よろしくお願いします」
二上会長「いいですか? (Leonに)もうとっとと帰っていいです。桜花さん、残ってて。(会場が暗転)なんで暗転にした、いま? なんで私が出てきたら暗転になる? バカヤロー! 20周年おめでとうございます。えっとですね、こういう世の中なのでセレモニー的なものはないんですが、プレゼントを3つほど。たぶん、お花とか飾らないと思うので、すぐ飾れるようにしておきました(とアレンジ花を渡す)。おめでとうございます。これ、私からです(プレゼントの品を渡す)。それで、3つめ、ここで暗転です。カード決めてきました、ドン!(スクリーンには、正危軍としての桜花に、尾崎魔弓、雪妃魔矢が映し出される)9月1日、正危軍参戦決定。私が昨日事務所にいたときブリブリ怒られていましたが、コレ決めてました。9月1日、正危軍参戦決定。20周年のブラックのほうですね。思いのほか…ゴメン、白が似合ってなかった。やっぱりブラックのほうがいいと思うんで、ブラックを頑張ってください。ということで、9月1日は正危軍がやってきます。正危軍の桜花由美を見に来てください。以上、20周年おめでとうございました」

桜花「本当に20年間、20周年迎えられたのは応援してくださるファンの皆様のおかげだと思っています。コロナ禍ですが、これからもwaveはどんどん突き進んでいきます。なので21年目の桜花由美と、15年目のwaveをよろしくお願いします」
◎バックステージ
Leon「今まで21年プロレスを続けてきた中で、初の他団体での防衛戦で。スゴく緊張もしてたんですけど、メチャメチャ楽しかったです。これは防衛したから言えることかもしれないですけど。桜花さんとはベルトを懸けての対戦は18年ぶり、普通の対戦自体も11年ぶりで。20周年という記念すべき大会で私のベルトに挑戦してきてくれたのが嬉しかったし、最高の闘いができた上で防衛することができたので。今日はいい1日になりました。これからもいろんな団体で防衛していきたいと思います」

◎バックステージ
桜花「ベルトが取れなくて残念です。ベルトを取ってPURE-Jをかきまわして思ってたけど、OZでもベルトが取れなかったので、自分のこれからをまた考えていこうと」

――自分優先宣言もあったが?
桜花「今まではプロレスが1番、会社が1番、仕事を休んじゃいけないって意識で、恋愛もそれなりにはしてたけど結婚までには至らなかったので。これからは自分のことも考えていこうかなと。もう42ですよ! 」

――白のコスチュームだったが?
桜花「ウェディングドレスをイメージして。『プロレスと結婚する』って意味じゃないですよ! 私は自分の幸せもちゃんと考えていきたいなと。正危軍興行でもベルトが取れなかったし、今日も取れなかったし、今はそういう時期じゃない。これは自分のことを考えろってことかなと」

――久々のLeonの印象は?

桜花「本当に楽しかったです。試合中に18年前に試合してた記憶が本当に蘇ってきて。本当にこの人からベルトを取りたいなって。試合もスイングしたし、この人はやっぱり私のターニングポイント。私が迷ったときにまたやりたいなって」

――21年目の抱負は?
桜花「プロレスを引退することはないです。だけど、ちょっと自分のことを考えて、女の幸せも求めていかなきゃなって。私がいきなり結婚宣言してもビックリするなよ! 私はいけないんじゃなくて、いかなかったんです!」
6、Regina di WAVE~WAVE認定シングル選手権試合(30分1本勝負)
<挑戦者>○野崎渚(19分42秒、片エビ固め)旧姓・広田レジーナさくら●<王者>
※ノアールランサー・ハイ。広田が4度目の防衛に失敗。野崎が第17代王者となる

20年12月に前王者の野崎渚からレジーナを奪取し、神童ミコト、KAORU、加藤園子と3度の防衛に成功してきた旧姓・広田レジーナさくら。今大会では波女・高瀬みゆきの挑戦を受ける予定だったが、高瀬が負傷欠場。Catch the WAVE2位の門倉凛も挑戦を辞退したため、挑戦者選びが難航。急きょ3位同士の決定戦がおこなわれ、米山香織を下した野崎渚が挑戦することとなった。
緊迫した雰囲気のなかゴング。慎重に手四つとなると、野崎が制してヘッドロック。グラウンド状態となり、野崎がフロントネックロック。脱出した広田がアキレス腱固めへ。
いったん離れると、今度は野崎が足を取りに行く。ロープに逃げ込む広田にストンピング。串刺しビッグブーツを狙うが、かわした広田がボ・ラギノール。「忘れてただろ!」と拝み渡りへ。ロープジャンプからのアームホイップを敢行する。
野崎もビッグブーツでやり返し、広田をロープ際に追いやりおしゃれキック。リングに戻してビッグブーツ。キックアウトされるとキャメルクラッチへ。背中へのブレイジングチョップを見舞っていく。
ロープに飛ばそうとする野崎だったが、そのまま広田がフェースクラッシャー! トペ・レベルサを放つと野崎が仰向けに…。高田純次の絶好のチャンスだが、躊躇する広田。
野崎「広田さん! どうした!?」
広田「そうやって寝られると高田純次やりたくなるんだけど。タイトルマッチだから…」
野崎「広田さん、悩んだときはやらない!」
広田「普通悩んだときはやるでしょ。じゃあ高田純次だけ。そのあとは二度とふざけない。真面目にやるから」
野崎「二度とやらない…その言葉信じてます。どうぞやってください」
タイトルマッチとは思えない会話がなされたあと、2人とも仰向けに!? 結局、広田の「(高田純次)やっても足でバンとかやるんだから、そういうのはしょって私が寝ればいいでしょ! 野崎がやるってよ!」という主張が通り、野崎が高田純次を敢行。しかし、最後の最後で広田がかわす。
広田は「このやりたがりが!」とスワンダイブを狙うがいずれも失敗。野崎は「どこが真面目だよ。ふざけてんだろ!」とイラ立つが、広田も「いつだって真面目だよ!」とショルダーネックブリーカードロップ。コーナーに登るも、野崎がビッグブーツでエプロンへと突き落とす。

エプロンの広田に対して、野崎がもう一発ビッグブーツを狙うが、寸前でかわされ場外へ。広田がトペ・スイシーダで追い打ちをかける。リングに戻ってミサイルキック。返されるとワキ固めに移行。
耐えた野崎がスリーパーで捕獲。ビールマンキックからビッグブーツ。ランニング・ダブルニードロップ、ノアールランサーと畳みかける。カウント2。トドメのノアールランサーを狙う野崎だったが、広田が足をつかんで阻止。

広田がへなーらサンセット、へな拳を狙うがいずれも未遂。逆に野崎がドラゴンスリーパーへ。なんとか脱出した広田だったが、野崎がビッグブーツで追撃。走る広田がウラカン・ラナで攻守逆転。カウント2。
広田のシャイニング・ウィザード、野崎のノアールランサー・ハイ、広田のへな拳→へなーらサンセットで両者ダウン。

改めて広田がへな拳、野崎のビッグブーツがラリーとなる。広田がへな拳を連発していきロープに走るも、野崎がカウンターのビッグブーツ、ノアールランサー・ハイを放つも、広田がふらふらドーン。カウント2。
野崎のザキゴエもカウント2止まり。スリーパーで捕獲するも、広田がアームロックから夜叉ロックの体勢。これは野崎も読んでいた。ならばと広田は後頭部にキックを見舞って夜叉ロック。耐えられるとへなーらサンセットから夜叉スープレックスにつなげる。だが、カバーにはいかず、ボ・ラギノールからのへなーらサンセット。カウント2。
野崎もカウンターのノーアルランサー・ハイで形勢逆転。もう一発ノアールランサー・ハイ。カバーするも、広田が切り返す。ヒヤリとした野崎だったが、田村欣子から譲り受けたというコブラクラッチ・スープレックスで初公開させ、ダメ押しのノアールランサー・ハイでトドメを刺した。
◎エンディング
野崎「第17代レジーナに約束通りなりました! 広田さん、広田さん、聞こえてますか? 広田さんとの超刺激的でワクワク、ゾクゾクするこの気持ち本当に大好きです。広田さんとしかできないと思っています。いますぐにはちょっとイヤですけど、何度でもまた闘ってください。ありがとうございました。
ベルトを獲ったということで高瀬みゆきさん、上がって来てください。まだ復帰のめどは立ってないですよね。オッケー、オッケー。さっきVでも流れた通り、高瀬が復帰したらいの一番に防衛戦やりたいと思ってます。私、今年入って負けがなかったんですが、唯一、高瀬にだけ負けてるんですよ。しかもキャッチの決勝トーナメントで、このなんだろフラストレーション、悔しい気持ち、全部このベルトに懸けて晴らしたいと思うんで、まずはゆっくり休んでください。復帰したらよろしく」
高瀬「気が早いですけども、私が復帰したら誰といの一番に闘いたい?と、いま考えたりしています。そこに野崎さんの名前は一番にあがってきます。私は野崎さんとの試合が大好きなんです。それがレジーナ戦ということは、最高の、最高の復帰への目標になります。ただ復帰するだけじゃなくて、超パワフルになって戻ってきますので、そのときはぜひよろしくお願いします!」
野崎「楽しみしてる。私も高瀬との試合、大好きだから。みなさん、高瀬の復帰、待ってあげてください。高瀬との防衛が一番の目標ですが、他にもまだまだ防衛したい人たくさんいるので、みなさんこれからの野崎渚、楽しみにしててください。ありがとうございました。waveのみなさん、上がってください。今日でおのおのの、私のサマーウォーズ、一段落したと思います。これから先、どんどん発展していくであろうサマーウォーズ、みなさんこれからも応援よろしくお願いします。そして、その闘い抜いたその先には今度は私の15周年記念大会があります。COOL RUNNING、これね。みなさん、11月7日あけておいてください。COOL RUNNING、旅は人生。みなさんの人生として、みなさんの人生にプロレスリングwaveがかかわらせていただいていることに感謝し、これからも私たちは頑張っていきますので応援よろしくお願いします。ということで締めたいと思います。みなさん準備はいいですか。行きます、これがwaveだ!」
◎バックステージ
野崎「ありがとうございました。7月のキャッチで決勝トーナメント1回戦、高瀬に負けて、一度失ったチャンスをこうしてまた掴むことができ、さらにベルトまで取れたこと、本当にこれが私のサマーウォーズだって、本当に胸を張って言えるすごい夏になったかなと思っています。これから17代レジーナとして、16代目の広田さんよりももっとwaveを盛り上げられる選手になっていきたいと思います。何かありますか?」

――11月には15周年。やりたいことは?
野崎「そうですね、タイトルマッチできたらうれしいですね。相手がまだわからないし、もしかしたら高瀬が間に合ったら11月7日できるかもしれないし、もしかしたら15周年記念のプレミアムなカードになるかもしれないし、自分の中で考えているものはあるので、そこからどうなっていくか、3カ月くらいですかね。自分でも楽しみにしたいと思います」

――広田さんとは前王者時代から闘ってきたが。
野崎「そうですね。広田さんワールドに飲み込まれつつ、ここぞというときの本気の広田すげーよっていうのが体感できて、それを今日、越えることができてうれしいし、やっぱり広田さんとの試合、広田さんが私との試合、すごいスキだって言ってくれるように、私もすごい広田さんとの試合はスキです」

――最近の広田さんの狂い咲きは野崎さんが引き出したものでもあるが。
野崎「去年の年末の試合がキッカケでいまの広田さんがいるのであれば、すごいことですよね。本人はどう思ってるかわからないですけど、もしそうであれば光栄なことですし、やっぱりどんなに今日試合中に怒っても、ふざけんなって思ってもやっぱり広田さんって先輩なので、そのリスペクトしている先輩が私の影響でってもしなってたらうれしい。どうしよう、泣いちゃうかも(笑)」

――団体も15年目に入るが。
野崎「ああ、そうですね。まあ私は途中からの参加なので15周年を迎えるということでね、そのトップに私が立っていれればなと思っています。来年(団体が)15周年、その前に私の11月7日、クールランニング、15周年記念大会があるので、みなさんぜひよろしくお願いします」

◎バックステージ
広田「広田政権が幕を閉じてしまいました…。ですが、私の功績としては深い爪痕を残せたと思いますし、ベルトがなくなっても広田は広田だって確固たるものが私にあると自信を持って言いますので、これからもサクパラダイス軍は継続。ホントはベルトを持ってる間ってGAMIさんは言ってたけど、しれっと継続させようと。自主興行もありますし、桜花さんが20周年、野崎が15周年、ともに後楽園でやってる中、私の25周年は大阪と新木場で。一番キャリアいってるけど、小さいところで可愛くやっていこうかなと(苦笑)。ホントに楽しかったなレジーナ、辛かったけど。最後の方に楽しいと思えるのが、やっぱりベルトなんでしょうね。野崎は2度目のチャンピオンなんで、1回目よりもっと波を立ててくれると思うので。でも私のほうがたぶん面白いことできたかな。これからもwaveがもっと面白くなるようにしてくれると思います」