2022.10.24

「Survival Dance~#レジーナチャレンジ~」

◎オープニング
現在AEWを主戦場にしている志田光がレジーナに返り咲き、レジーナが海外へと流出中のプロレスリングwave。11・6後楽園でおこなわれる志田、2度目の防衛戦の相手を決めるため、二上美紀子会長がTwitterを使って挑戦者を募集。その結果、33名の選手がエントリー。当日発表のシークレット選手2名を加えた総勢35名が挑戦権を懸けたバトルロイヤルで激突することとなった。

大会に先立ち二上美紀子会長がリングへ。まずは声を出していい大会であることを告げ、恒例の「まいど!」で観客とコール&レスポンス。早速、ルールが説明される。

はじめは2選手によるシングルマッチでスタートとなり、3分目からエントリー選手が1人ずつ登場。その後は1分ごとに選手が追加される。選手が残り7人になった段階で一度、休憩に入り、そのあと改めてファイナルに残った7人で試合を再開。そして、最後の1人に残った選手が、11・6後楽園で志田のベルトに挑戦することが告げられた。

レフェリーはパンチ田原とTommyが担当(20人目の登場で交代)。勝敗は3カウント、ギブアップ、TKO、KO、オーバー・ザ・トップロープが採用された。なおリングアウトに関しては、どこかに行ってしまう場合は失格。また入場の際に時間を取り過ぎて、次の選手が来るまでにリングに入らない場合も失格となることがアナウンスされた。
1、Regina挑戦者決定時間差バトルロイヤル(35人参加)
○宮崎有妃<9>(52分58秒、体固め)世羅りさ●<34>
※直伝デスバレーボム。
※退場順(< >内の数字は入場順)=アイガー<3>、rhythm<5>&柳川澄樺<7>、神姫楽ミサ<10>、谷もも<4>、松本都<17>、Aoi<1>、藤田あかね<18>、川畑梨瑚<2>、SAKI<13>、優宇<22>、櫻井裕子<11> 、AKARI<24>、大空ちえ<16>、関口翔<14>&米山香織<8>、倉垣翼<21>、沙恵<23>、梅咲遥<28>、桜花由美<26>、チェリー<27>、 YAKO<32>、ハイビスカスみぃ<30>&救世忍者・乱丸<33>&旧姓・広田さくら<12>、狐伯<20>、遠藤美月<35>、鈴季すず<19>、青木いつ希<31>&笹村あやめ<28>&高瀬みゆき<15>、網倉理奈<6>、朱崇花<25>、世羅


◎前半戦
レジーナへの挑戦権を35名の選手で争うバトルロイヤル。後楽園ホールでの1マッチ興行ということでも注目を集めるなか、まずはAoiと川畑梨瑚が入場でダンスバトル。試合前から競り合う。

川畑がサッカーボールキックを放ち最初のカバー。カウント2。ボディースラム2連発を放って行く。Aoiも反撃にかかり、リストロック。
あっという間にアイガーのテーマ曲。アイガーはリングに入ったものの仁王立ち。すぐに4人目の谷ももが登場となる。谷は川畑&Aoiの上にダブル・ニードロップを投下させ「ももざんまい!」を披露。だが、背後からアイガーがしのびよると、大きな悲鳴。

続いてrhythmがリングイン。アイガーが次々と背後にとりつきリング上を混沌とさせる。そこに登場したのは網倉。早速、アイガーが網倉にとりつくが、網倉が振り向くと……逆にアイガーが驚いて転倒。リング上にいた選手達に押さえ込まれて、最初の脱落者となった。
試合は続き、JTO勢が仲間割れ状態に!? 互いにカバーしあうも、カウント2。

そこに米山が登場。早速、JTO勢は米山にOTRを狙うが、これは未遂。逆に米山がダイビング・クロスボディーを投下する。続いて谷&川畑が柳川にキャメルクラッチをきめると、次々と選手が連なっていく。
10人目は神姫楽ミサ。リング上では宮崎が柳川&rhythmをまとめてカバーし3カウントをとっている。リングインした神姫楽が宮崎に対して串刺しラリアット、ショルダータックル、セントーンをお見舞いする。

櫻井がリングインする直前に、宮崎が神姫楽にやり返して3カウント。さらにその直後に広田が登場。宮崎が串刺し攻撃を狙うも、これは未遂となる。
13人目のSAKIがアトミックドロップを連発していく。広田がかわしてボ・ラギノールで応戦。ならばと櫻井&網倉がSAKIの助っ人にまわり、広田をリストロックで捕獲する。その上にSAKIが騎乗し、COLOR’Sの絆をアピールする。
続いての登場は関口。リングインするなり米山とのダブルを狙うが、網倉がぶっちぎっていく。大外刈りを狙う関口をことごとくなぎ倒す網倉。

15人目は高瀬。元・アクトレスガールズがwaveのリングで再会することとなり、「強く、やさしく、あなたに一生懸命、元アクトレスガールズ!」と、懐かしいフレーズを叫んだのだが…。背後から広田らが襲撃。元アクトレスガールズをあお向けにし、いつものように飛び越えようとしたが、人数が多すぎて失敗。広田の直撃をくらった谷がみんなに押さえ込まれて3カウント。
そこに大空が入場。早速、ロープ渡りへ。広田も対角のロープで敢行する。続いての入場となった松本都もコーナー上でY字バランス。いきなりミヤコワールドを作りあげたが、リング内では宮崎がムーンサルト・プレスを投下する。豪快に自滅すると、その衝撃で松本が場外へと転落し、早々に失格となった。
続いて藤田が入場。孤軍奮闘しているなか、すずがリングイン。コーナーに登るすずを宮崎が落としにかかる。出落ちを回避するすず。そこに藤田が突っ込んでいったが、かわしたすずがオーバー・ザ・トップロープで、藤田を失格においやった。
ここで狐伯が登場。一方、リング上では川畑がみんなに押さえ込まれて失格に。

21人目は倉垣。いつもの入場パフォーマンスを繰り広げ、選手達をビビらせる。続いて優宇がリングインするなか、狐伯がSAKIにジャックナイフ。みんなに押さえ込まれて退場へ。

沙恵、登場。宮崎vs倉垣の間に果敢にも割り込んでいく。フロントキックを放つが、倉垣が吹っ飛ばし、倉垣&宮崎が反撃のダブル。なんとかかいくぐる沙恵。
続いて優宇のキャノンボールが櫻井に決まる。すかさずコーナーに登る優宇だったが突きおとされて失格に。

ここでAKARIが登場。リングインするなり、関口に関節技をきめる。次に入場したのはシークレットゲストの一人である朱崇花。入場に時間がかかり、すぐさま桜花が入場。

桜花と対峙した朱崇花がビッグブーツ。桜花も応戦していく。そして桜花がカウンターのビッグブーツを決めるも、米山が横取りカバーする。朱崇花が返してカウント2。桜花&朱崇花で米山にビッグブーツの競演。
続いてチェリーが入場。櫻井にボディーブローを見舞うとスリーパーへ。切り抜けた櫻井がコブラツイストを決めると、米山がカット。逆にチェリーがコブラツイストで捕獲。元アクトレスガールズvsその他の選手の引っ張りあいとう構図となり、引きちぎられそうになった櫻井がついにギブアップ。
梅咲がリングイン。早速、宮崎がはずかし固めを仕掛けて行く。これは高瀬がカット。

続いてみぃが入場。リング上ではAKARIが失格となる。さらにみぃがリングインすると同時に大空&米山も失格に。
青木の入場直後に、狐伯が倉垣にスワンダイブ式の回転エビ固め。みんなで押さえ込み3カウント。

YAKO、登場。早速、広田にヒップアタックを決める。続いて沙恵vs狐伯となり、狐伯が沙恵をOTR葬。梅咲もプランチャで飛んでしまい、退場に追い込まれる。
乱丸が入場すると、久しぶりに凡女美ィーナスがwaveマットで復活。入場でもりあげたあと世羅がリングイン。朱崇花とエルボー合戦を繰り広げる。ロープに走る朱崇花にすずがニーリフトをお見舞いする。

最後の入場となったのはもう一人のシークレット・遠藤美月。桜花と対峙するも、遠藤がBTボムを放って3カウントを奪ってみせる。
ここで乱丸が忍法金縛り! 全員がフリーズしたが、「おばちゃんだけ解除!」すると、遠藤、高瀬、世羅、宮崎、広田、みぃが動き出す。動かない選手たちの中にチェリーを発見。金縛り状態のままOTR葬された…。続けざまにYAKOもOTRで失格。
ここで広田が「1つのリングに3人もコミカルはいらない」!と乱丸、みぃの対戦を挑む。広田が「カンチョーの広田!」とキメると、乱丸が「忍法の乱丸!」と続く。キメ台詞のないみぃは迷ったあげく、靴下をぬいで手に装着。「足が臭いハイビスカス!」と、広田に襲いかかる。ならばと広田はボ・ラギノールで応戦する。だが、乱丸の忍法はみぃ&広田が阻止。この攻防が繰り広げられ、3人がダウン状態。10カウントが数えられ、3人がKOで失格となった。
リング上が混沌となるなか、遠藤がパワーボムで狐伯を失格に追いやる。さらに遠藤、すずがOTRで失格となり、リング上では朱崇花が高瀬にチョークスラムの体勢。だが、ここで残り7人となったため、ここで試合中断された。
◎後半戦
若干の休憩時間がとられたあと宮崎有妃、世羅りさ、青木いつ希、笹村あやめ、高瀬みゆき、網倉理奈、朱崇花の7人が改めてリングへ。試合が再開される。
笹村→高瀬が宮崎&網倉&世羅&朱崇花にトレイン攻撃。青木も突っ込むが…全員にかわされ逆にトレイン攻撃の餌食となる。続いて、笹村&青木&高瀬vs宮崎&朱崇花&網倉&世羅でブレーンバスターの掛け合いに。これは笹村組に軍配。そして関節地獄へ。

そこから高瀬がコーナーに登るも、笹村が妨害。ならばと高瀬&青木が笹村に雪崩式ブレーンバスターを狙うが、そこに朱崇花&世羅も加わっていく。結果、高瀬&青木&笹村が同時に投げ捨てられ3カウント。
今度は朱崇花&世羅が共闘路線。宮崎にダブルのバックドロップを放って行く。カウント2。さらに世羅のダブル・ニードロップ、朱崇花のライオンサルトが宮崎に決まる。キックアウトされると、朱崇花はコーナーへ。
すると、網倉が「お前ら卑怯だぞ!」と宮崎を守りにかかるが、宮崎が裏切りのスクールボーイで網倉をクルリ。

すかさず朱崇花が宮崎にミサイル発射させる。ならばと宮崎は碁盤を持ち出す。デスバレーを狙うが、世羅が回避し、逆に碁盤上にバックドロップ。間髪容れずに朱崇花が世羅にスピンキックを放って行く。すぐさま朱崇花はムーンサルト・プレスを放つが、かわされると着地。その朱崇花に宮崎が投げっぱなしジャーマンを決める。世羅が串刺しダブルニー、リバーススプラッシュ式ダブルニーにつなげていく。返されるとエアーズロックを狙うが、宮崎が阻止。
その宮崎が朱崇花に外道クラッチを仕掛けるも、世羅が妨害。朱崇花がロープに飛ばされ、トップロープに飛び乗るが、勢いあまってそのまま転落してしまい、失格。
これでリング上は宮崎vs世羅となり、宮崎がえびす落としでカウント2。ムーンサルト・プレスを放つが、世羅がカウント1で返す。
逆襲に出る世羅が羅紗鋏。ダイビング・ダブルニードロップを投下する。かわした宮崎が外道クラッチの体勢。だが、世羅も切り返し掟破りの外道クラッチへ。カウント2。ヒヤリとした宮崎が直伝デスバレーボム。返されるとダメ押しの直伝デスバレーボムで50分越えのバトルを制した。
◎エンディング
宮崎「優勝したぞーっ! 11月6日、志田の持ってるレジーナに挑戦するのは…一度、断ったのは私だけど…。志田に挑戦するのがゴールではなく、そのベルトを持って、復帰したときの野崎渚! テメーの前にな、偉そうに立ってやるよ。海外になんか興味ないよ。私の持ってるベルト、そして、その先にいる野崎…のために、必ず志田からスリーとります。今日、本当にありがとうございました!」
二上会長「次は断らないでください」

宮崎「もちろんです」

二上会長「私からお知らせが…。11月6日、志田のベルトに宮崎の挑戦が決定しました。あとウチのリング上ではなく、アズーリのリング上でCOLOR‘Sの2人の持ってるベルトに、プロミネンスが挑戦するっていう…。なんか本当に雑誌にも何も載らないところでやっていただいたんですけど、それもやりましょう」

SAKIが、清水が海外遠征中であることを告げる。

二上会長「そもそもチャンピオンがおらんかったわ。じゃあ、後楽園ではないところでやりましょう。あともう1つ、これ重要なことなんですけど、いいですよね?(桜花)社長。今回、思い切った企画で、私のTwitterに名乗りをあげてくれた選手をwaveに出しました。フリー関係ないですと言って、フリーのみなさんに本当に出ていただきました。フリーの人、ちょっと立ってください。で、それ以外の人って、基本所属とか、ユニットとかされている方なんですけど、(フリーに向かって)今日出ていたので、これからも出てください。(大喜びする乱丸)で、すごく急なんですけど、師匠、10月30日とかあいてる?」

乱丸がリング下から大阪でプロミネンスのイベントに出ることを告げる。二上会長が「大丈夫、(興行は)昼間やから。世羅だって出るもん」と言うと、乱丸は「空いてます!」と即答。これで乱丸の10・30刈谷大会への参戦が決定した。

二上会長「あと、みぃちゃん、出てください。その日ね、広田がピアノの発表会でお休みなんです。すみません。なのでカオスなルールは松本都にお願いしてるので、コミカルなところは凡女美に任せていいですかね。そういう感じで。(今回)私のTwitterに名乗りをあげなかったフリーたちを見返してやりましょう。とりあえず、最後みんな上がってください」
出場選手が全員リングに上がり記念撮影。最後は改めて宮崎がマイクをとる。

宮崎「ありがとうございます。出ていただいたみなさん、本当にありがとうございました。(夏実)もち! もち、いない?(セコンドをしていたもちを探す)帰った!? ケガはゆっくり…野崎もしっかり治して帰ってきてください。それでは『これがwaveだ!』で締めたいと思います。行くぞー、これがwaveだーーーっ!」
◎バックステージ
――試合を振り返って。
宮崎「あのー、今日私も出る順番とか全部聞いたので、結構はじめのほうだったので、絶対ダメだと思うんですけど、うまいこと勝ち上がれたと思っています。運がついてたと思っています、はい。えー、ここのバトルロイヤルはただの通過点で、その先にある志田、それも通過点で…。野崎が復帰するときに私は必ずベルトを持っていようと思ってるので、11月6日、スーパースターだけど、ただの後輩です。ただの後輩です! 必ずアイツからベルトをとります」

――これまでレジーナ挑戦を避けてきたが。

宮崎「そうなんです。あんまりベルトというものに興味がなくて、タッグはいっぱいとってるんですけど、だいたいがパートナーがベルトがほしいって言われ、『ヨッシャ、とろう!』っていうので、とってたのがあって…。こんなこと言ったら怒られるかもしれないけど、waveの人に…。他団体に一人で出るときは持って行かなかったり、別にタッグで組んだときに持てばいいとか、思ってたりするから。たとえば高瀬とか、いろんな人が他団体出て、一人でもベルト持っていってるのにもかかわらず、所属の私は持って行ってなかったりっていう。ベルトで安易な強さがわかるとかがあんまり好きじゃなくて、見に来てくれた人が『アイツは強い』と思ってくれるほうのが大事だと思っているので、試合を見て強いと思ってくれる方が大事だと…私の中の変なこだわりというか、ポリシーがあるので。いつも組んだ相手がどうしてもほしいっていうので、便乗してとってたという感じですね。シングルはいままで2回挑戦したのかな。水波に。アレも…。アレですよね。断って、んで、なんか札幌で45分アイアンマッチとか、アビリバvsOVER SUNでやって負けて、シングルになったとか…。本当そういうのしかないんですけど。

まあポスターをつくったGAMIさんが私を乗せるのがうまいのか…今日の(大会の)ヤツと11月6日のポスターが志田ひとりのヤツで、なんかムカつくなと思ったり、忘れてないんですけど、ぜんぜん忘れてないんですけど、今日、野崎が松葉杖とれて歩いてる。もう次はとれますって言ってたこととかで、いろいろ考えて…。まぁ、高瀬もいろんな気持ちあるだろうけど、私がベルトを待って野崎の前に立ちたい、と思ったってことですね、結局は」

――バトルロイヤルはどうだった?

宮崎「いやーもう緊張しててというか…。いたるところでいろんなことが起こるから、いろいろ考えて何かやったわけじゃなくて、網倉とかもこないだ北海道で急きょ、ハードコアの試合をやったときとかも、すごい仲間意識を持ってくれて、『宮崎さんを攻撃しないでください』みたいに言ってたけど、弱肉強食の世界だと思うので、容赦なく…。そうですね、やらせてもらいましたけど。まぁ私はその先に野崎を見ているので、すぐに野崎は前のように試合出来るわけではないと思うんですけど、野崎の前に立ちたいと思っています」