2024.11.04

『2024 Prime WAVE』

日時
11月4日 月曜日祝日
観衆
735人
場所
後楽園ホール
1,Prime Young wave(10分1本勝負)
△炎華(時間切れ引き分け)咲蘭△


 年内にアイスリボン退団を表明している咲蘭がwave参戦。炎華と注目のシングル一騎打ちで後楽園大会がスタート。
 両者、ドロップキックは相打ち。エルボー合戦から、炎華がエルボーを連打。咲蘭がカニばさみ。両手を踏みつけ、ストンピングを落とす。
さらにエプロンにも持っていき、その両手に尻餅をつく。炎華も反撃に移り、ドロップキックを連発し、STFに固める。
咲蘭がロープに逃れると、炎華はエプロンでの磔から背面にドロップキック。カウント2。
ストンピングの連打から、ヘアホイップ。
咲蘭も髪をつかみ返してヘアホイップ。さらにねじりを増してのヘアホイップと連発する。続いて全体をかけての踏みつけからキャメルクラッチ。
ここでもまた髪をつかむ。炎華がロープに逃れる。炎華は起き上がると、巧みなロープワークからドロップキック。
側転エルボーを狙うも、これはすかされる。
咲蘭がコーナーに振ると、炎華はブーメラン式ミサイルキックで返す。
炎華が側転エルボーからドロップキック。そしてSTFに固める。ロープブレイク。咲蘭がドロップキックからマウントパンチ。
炎華もマウントパンチでやり返す。
残り時間3分。両者、マウントの取り合いから、咲蘭がグラウンド式スリーパーに取っていく。辛うじて炎華はロープに。
ロープにもたれる炎華に対して、咲蘭が619。セカンドロープからのダイビングフットスタンプは2。
残り1分。
咲蘭がジャパニーズレッグロールクラッチもカウント2。咲蘭が丸め込んでいくが、炎華も切り返してのエビ固めも2カウント。
ここからエビ固め合戦となるも、10分が経過。ドローという結果に終わった。
2,チャレンジ・サバイバルwave(30分勝負)
櫻井裕子(21分19秒、オーバー・ザ・トップロープ)桜花由美、ななみ
※時間差バトルロイヤル。通常ルールに加えオーバー・ザ・トップロープルールを採用。負け抜け勝ち残りとなる。
退場順=①梅咲②真琴③チェリー④清水⑤青木⑥関口⑦藤田⑧花園
1分おきに選手が入場する時間差バトル。オーバー・ザ・トップロープは失格となる。まずは1人目の梅咲と2人目の青木でスタート。
 青木がまずは梅咲へタックルで打ち勝つと、串刺し背面タックル、フェースバスター、ボディプレスと畳みかける。
1分が経過。3人目で桜花が早くも登場となる。ちょうど、梅咲がブレンバスターでフォールに行った際に桜花がカット。青木&梅咲の連携をかいくぐった桜花がダブルのフェースバスター。
続いて4人目で櫻井が登場。リングインしてすぐさま、青木にコブラツイスト。
その背後から、梅咲が二人まとめてスクールボーイ狙い。櫻井と青木がこらえる。その3人へそれぞれ、桜花がビッグブーツを放って、まとめてフォールにいくが2カウント。
5人目は清水の登場。4人それぞれをコーナーに振ってまとめると、PKFが青木にのみ命中。櫻井が青木にボディスラムを決め、残の4人でCOLOR’S連携のイロトリドリを決める。
さらにワー!プレスからフォールも2カウント。
6人目の関口が入り、カットに。関口は「コイツだー!」と梅咲に照準を絞り、フライングネックブリーカー。
さらに青木との連携で、桜花を蹴散らしてハイタッチ。
しかし、その瞬間、関口が青木を裏切りフォールに持っていく。2カウント。7人目のチェリーが登場。
いきなり持参してきた魔法の杖で各選手を攻撃。「凶器だろー!」と、青木が抗議。チェリーは清水の手を強引に持って、青木にダブルのクロスライン。青木がダウンすると、ほかの選手も次々とその上に乗せていく。
全員を重ねて乗せた状態のまま、まとめてのアンクルホールドを決める。
ここで8人目、救世主・ななみがリングイン。コーナーに各選手を振っていき、関口にダイヤル固めを決める。9人目の花園が登場。いきなりのシャボン玉&フラワーで関口を攻撃すると、さらにキャメルクラッチ。
「やっていいですか?」と、確認してからのスイングDDT狙いも、逆に関口に雪崩式ブレンバスターを食らう。
ここでラストとなる10人目の藤田あかねが登場。まずは自己PR。「ちょっとすいません、私、プロミネンス脱退しまして今日からただのフリーとして活動していくことになりました。景気づけに優勝して、これから一人でやっていきますので、これからもよろしくお願いします」と決意表明した。
しかし、挨拶が長すぎたためか、全員から標的に合い、いきなりリングから落とされそうになる。かろうじて耐える。
11人目、waveへ久々登場の真琴。コスチュームの色がほぼ被りの桜花を見て、「桜花さん、タッグお願いします」と共闘を呼びかける。そして、桜花&真琴がビッグブーツで各選手を蹴散らす。
梅咲のみビッグブーツを浴びずにリングへ残る。
場外へ落ちた選手たちを見ると、我慢できなくなったのか、トップロープへかけ上ると、場外プランチャを決めるも、全選手でキャッチしてOTTにはならず、リングに入れる。
 ここで各選手もリングへ戻り、気が付けば、4人がそれぞれの選手をヘッドロックに決めて、リング中央で鉢合わせ。
ここで桜花、梅咲を除く全員がリングに倒れる。輪が出来上がり、その輪の中で、梅咲が桜花にエストレージャを完成させる。カウント2で桜花が返す。
ここで桜花がビッグブーツで各選手を場外へ蹴散らすと、再び梅咲が我慢できずに場外ダイブのプランチャ。今度は普通に足がついてしまい、OTTで失格第1号に。
 真琴が関口と藤田をビッグブーツで蹴散らし、関口にダブルアームスープレックス。さらにタランチュラで捕獲したが、さすがにエプロン際で決める技だけに、周りから落とされて失格。
その後、チェリーが清水にバックを取られて、ジャーマンを狙われる。しかし上がらず、各選手が背後からフォローに行くが、挙げることができず、次々に選手たちが助太刀に入り、数珠繋ぎのような状態に。残った桜花は「よっしゃ、ここは」
と気合を込めたが、やはり上がらず。先頭にいたチェリーが振り向くと、技を解いて、順番に熟女でドーンを連射。最後に残った桜花には「熟女が熟女にドーン!」を打ち込むがこれは失敗に終わる。
桜花も掟破りの「熟女が熟女にドーン!」で対抗するも、こちらも空振り。その桜花を春夜恋に捕らえたチェリーだが、そのまま全員から抑え込まれて失格。ここから各選手が丸め込み合戦に突入するが、どれもカウント2で返して決まらず。「もういいだろー!」と青木がツッコむ。
「オマエ丸め込んだか?」とななみに問いかけると、「込んでないです!」と答える。「よっしゃオマエだー!」と青木&関口がななみに照準を絞り、青木の大外刈りから、関口のセントーン。そして「2017年組仲良しプレスー!」を決めて、「チーム・ホカクドウ」ポーズ。後ろから、清水、桜花が同じようにポーズを決めるが、「改めまして、2017年組いくぞー!」
と青木が桜花の背面へニー、関口がエプロンからのドロップキック。続けて清水が桜花へ突進するも、身をかわされ、落とされそうになる。両手でロープをつかんだ清水が「アイルビー・バックー!」となんとか体勢を持ち直してリングインしようとするも、結局、青木に蹴落とされる。清水が失格。桜花と櫻井がダブルのビッグブーツで青木&関口をエプロンへ落としていくも、二人ともなんとかロープをつかんで転落を阻止。ここで花園が爆弾を投下し、青木、関口がビビって手を離し、失格。
藤田が桜花を捕らえボディスラム。さらに花園を持ち上げ、パワーボムで桜花のもとへ落とす。カウント2。藤田は桜花を抱え上げる。着地した桜花はビッグブーツで藤田を押さえ込んだ。
 残るは4人。桜花と櫻井が手を組むと、ななみも花園と組む。桜花&櫻井がダブルのビッグブーツを浴びせる。ななみはさらに一人で二人のビッグブーツを食らう。花園が「よってたかって、みんなでいじめて恥ずかしくないのか、1対2でやってやるよ!」とアピール。「来い!」と手を広げたが、背後からまさかのななみによるスクールボーイで丸め込まれて失格。
残りは3人。ななみと櫻井がエルボー合戦。桜花が飛び込むとななみ&櫻井でダブルタックル。再びエルボー合戦。殴り合いからやがて落とし合いとなり、エプロンでの攻防へ。このチャンスに桜花がビッグブーツでまずは、ななみを蹴落とし、ななみが失格。さらに櫻井が背後から桜花を場外へ蹴落とす。こうして一人残りで櫻井が優勝となった。
二上会長が「このバトルの優勝者には、Reginaか、DUAL SHOCK挑戦の権利を与えられます」と意外過ぎるご褒美を発表。
櫻井は「3月に挑戦したReginaにもう一度挑戦したい気持ちもありますが…、最高のパートナーを見つけてきました! 宮崎さんと組んでDUAL SHOCKに挑戦させてください!」と宮崎とのタッグで挑戦を表明した。
 二上会長は「裕子ロケット? わかった、裕子ロケット踏まえて、次挑戦してください」と挑戦権を与えた。
3、Prime コミカルwave(30分1本勝負)
松本浩代(10分25秒、体固め)小仲=ペールワン
※Xは松本都+松本浩代。浩代がペールワンの上に都をボディスラムしてフォール。


 広田が自主興行で肩をケガして欠場。続いて代打出場となったウナギ・サヤカがCMLL遠征でろっ骨をケガをしてしまったため、欠場に。まずは広田とウナギがお詫びの挨拶。

広田「改めまして、アジャコングへのカンチョーにより」
ウナギ「メキシコ遠征中であばらがポキッと折れて欠場となりました」
二人「このたびは代打による代打の欠場に誠に申し訳ありませんでした」
 とともに欠場のお詫び。そして、「一番謝らなきゃいけない相手」(広田)のXを前にまずは、小仲=ペールワンが登場。
続いて、出てきたXが、松本都! いろんなどよめきの中リングへ上がるも、リングへ入る直前につまづき、早くも暗雲たちこめる。
「まじめにやれよ、都ー! お前、Xかこのやろー」とセコンドの広田が突っ込む。
ゴングと同時にペールワンがジャイアントスイング。さらに持ち上げエアプレーンスピン。回転技を連続する。なんとか都がスクールボーイも2。ここからエルボー合戦。都が回し蹴りからシャイニングウイザード狙い。これをカットしたペールワンが再びエアプレーンスピン。そのままリングへ降ろそうとしたスキに、都は強引にグランド卍。ペールワンがロープブレイク。
都はトップロープに上り、Y字バランスを決めると、ペールワンがそこからエアプレーンスピンに持っていく。途中から回転の向きを変えるおまけつき。都がカウント2で返すと、再びジャイアントスイング。
転技をひたすら繰り出すペールワン、さすがに自分自身もダウン。都が場外へ逃げようとするが、セコンドの広田&ウナギに戻される。「誰か助けて―!」と叫んだ瞬間、ゴジラ音楽が流れる。
すると、もう一人の「X」、松本浩代が登場。Xとは、松本都+松本浩代だった!
 「松本、いらっしゃいー!」と手を広げて歓迎する都に浩代はビンタ。
浩代がペールワンにタックル。「ダブルー!」とアピールする都に「触んなー!」とチョップで倒す。ペールワンはその間にコーナーにて、ヨガ式倒立。ならばと、都も別コーナーでY字バランス。
浩代は「松本コール」に合わせて、頑張ってロープに乗る。「無理かも…」と言いつつ、広田、石黒レフェリーが両サイドからアシスト。
ここからロープ渡りで渡ろうとする。なんとか数歩、歩いて一応、成功する。
浩代はリングに降りると、ペールワン&都へダブルバックドロップ。都をフォールに行くが、「味方同士」と言われてカウントは認められず。
ペールワンが浩代にエビ固めからエアプレーン狙い。浩代はこれを阻止してバックに回ると、都もバックに回る。ペールワンもバックに回るが、誰も投げられず。
ここで広田が割って入り、カンチョー狙いも、なんと浩代に命中。「今度こそ今度こそ」と言いながら、続いて都に命中。
ペールワンがトップロープ。ここで広田&ウナギが背後から自撮り棒を使ってのカンチョー。この間に浩代が雪崩式ブレンバスターを狙う。
都は二人を根こそぎパワーボムで投げつけようとするが、浩代のみしか投げられず。ペールワンはトップロープから手刀を落とす。浩代がカットに入り、都がフットスタンプ。
ペールワンが回し蹴りに来たところを都が防御し、そのまま足を持ち上げてY字の状態に。都も自らY字となり、浩代コールが起きる。ならばと、浩代もY字を示してからのダブルラリアット。
そして、都に旋回式ライガーボムをペールワンの上に落として3カウント。なんとかハチャメチャの試合にピリオドを打った。
4,Prime challenge wave〜legacy〜(30分1本勝負)
『極悪同盟』ダンプ松本&〇ZAP(6分25秒、片エビ固め)狐伯●&香藤満月
※ラリアット。

 狐伯にとって、ダンプとの初遭遇。ダンプは久々のwave参戦となるが、果たして…。まず、いきなりダンプがレフェリーへ竹刀攻撃。そしてそのまま狐伯&香藤へ奇襲をかけてスタート。
場外戦のなかゴングが鳴る。場外でもダンプの竹刀を浴びる狐伯。さらにZAPのイス攻撃を食らう。これで狐伯はいきなりの流血に追い込まれる。
エプロンまで戻った狐伯に、さらなる凶器攻撃。場内のブーイングを浴びる。ダンプはさらにフォーク連打で額に突き刺す。
狐伯もエルボーで返すが、ZAPにつかまり、再び凶器に餌食に。ダンプがラリアット。狐伯コールが起きる。しかしダンプの凶器攻撃は収まらない。
石黒レフェリーにも一撃。カットに入った香藤にも竹刀攻撃。
狐伯がダウン。ZAPが抱え上げる。ダンプが竹刀で叩きつける。
香藤がたまらずカットに入り、ZAPにドロップキックからボディプレス。しかし、ZAPもラリアットで返す。
狐伯はZAPにカサドーラ。続けて、ロープに走ったが、ここでまたもダンプの竹刀を浴びる。
ここでダンプが一斗缶を持ち出すも、これを狐伯が受け止め、それぞれに一撃。なんとかやり返すことに成功。
香藤も助太刀に入り、ZAPにボディプレス。
狐伯はトップロープからボディプレスを狙うがZAPの剣山を浴びる。
ここで再びダンプが竹刀。ZAPも竹刀からラリアット。
これで3カウントとなった。
ブーイングが起きる場内。ダンプはそのブーイングに両手を広げて応える。そしてマイクを持つ。
「wave、久々にオファーが来ました。GAMIさん、寝てたんじゃねえの? ダンプのこと忘れてたのかよ? 今日もたくさんのお客さん、ありがとうございます! (狐伯に)おい、どうだ、流血した気分は? 気持ちいいだろ、燃えるだよ、狐伯が前、ミコトという名前でマーベラスにいるとき、
礼儀正しかった。挨拶できる礼儀正しい選手でした。いまも礼儀正しい狐伯となって頑張っている、礼儀正しい人は先輩にもかわいがられるし、しかも伸びるんだよ、狐伯は血だらけになっても向かってきたからな。

(香藤に)おデブちゃん。がんばれ。がんばれ。もうちょっとがんばれ。(頭に手を当てて)がんばりなさい。今日はありがとうございました。またwaveに呼んでもらえることを望んでおります」
・バックステージ
狐伯「初の極悪同盟、みんなに応援されていたけど、何にもできなくて、でもこれが、自分が見ていたプロレスだったから…こんな後楽園っていう舞台で対戦させていただいて、いまはうれしいという気持ちだけど、次やった時…ボコボコにできるよね?」
香藤「私がこのカードに組まれた意味を組まれた時からずっと考えていました。ディアナにはジャガー横田選手がいるんですが、ジャガーさんよりも怖くて、違う強さがあって、手も足もでなくてとても悔しいので、やり返すチャンスをいただけたらその時はもっともっと自分の力を出して全力でぶつかっていきたいです」
狐伯「自分たちでそのチャンスを取りに行こう!」
5,DUALSHOCK WAVE~WAVE認定タッグ選手権試合(30分1本勝負)
<DUALSHOCK WAVE優勝・挑戦者組>〇本間多恵&尾﨑妹加(19分26秒、新時代)SAKI●&世羅りさ<王者組>
※第36代王者組が3度目の防衛に失敗。本間&妹加組が第37代王者組となる。

 DHAUSHOCKWAVE覇者の本間&妹加がwaveタッグへ挑戦。カラミネンスにはプロミネンス&COLOR’S勢がセコンドに付き、二人をロープ上げで招き入れる。
まずは挑戦者組のほうから握手を求める。本間が「SAKI!」と呼び込む。
 「多恵」「SAKI」コールが交差する。いきなり世羅がカットに入り、ダブルを狙うが、本間がカラミネンスの攻撃をかわし、逆に二人をコーナーへ振る。すかさず、妹加が串刺しタックル。
本間が別コーナーで待機し、カラミネンスへダブルのぶら下がり腕ひしぎ。ここからSAKIへアームブリーカー。
SAKIがチョキパンチで返す。SAKIは片腕と片足を持っての変形ジャイアントスイング。
。世羅にタッチ。世羅は本間のシューズにパンチを連打し、グーパンチのアピール。ここから逆エビに決める。
SAKIも飛び出し、カットに来た妹加を捕らえ、ここでダブルのカンパーナを完成させる。世羅が背中へのニー。2カウント。
世羅が本間を磔攻撃。背中へのエルボー。ここで本間がコルバタで流れを変えてドロップキック。妹加にタッチ。
妹加が世羅へタックル。カットに来たSAKIを捕らえて、世羅に投げつけてのボディスラム。続けて二人まとめてセントーンを投下。
妹加が世羅へ串刺しラリアットからエルボー。世羅もセラリズムバスターで返す。SAKIへタッチ。
SAKIがビッグブーツ。カニばさみから後頭部へのニー。背後からのビッグブーツ。妹加も背後からラリアット。そしてバックブリーカーに捕らえるも、世羅がカット。
妹加がサイドスープレックスからダイビングセントーン。2カウント。続いて本間がドロップキック。トップロープからのからミサイルキック。2カウント。
さらにワキ固め。メ・ジャモ・タエに移行したところで、SAKIがロープへ逃れる。本間の低空ドロップキックをかわしたSAKIは後頭部ニー。
SAKIがスイング式リバースバスター。エルボー合戦に移行し、お互いが意地の張り合いを見せる。
SAKIはロープ上段を使い、リバウンド式ブレンバスター。さらにアトミックドロップ。カットに来た妹加を場外へ落とす。
本間がエルボーを放つと、SAKIがフェイスロックに捕らえる。妹加かがカット。ここでSPiCEAPが合体式619でフォールも2カウント。
世羅がカットに入り、カラミネンスが対角コーナーニー攻撃からダブルのコーナープレスも2カウント。
 妹加がダブルのラリアットで流れを変えて、合体の特攻バスターを決めたが2カウント。
15分経過。
 妹加がマイカバスターを狙うが、世羅が背後からカット。本間がSAKIの腕を捕らえてトップロープからの雪崩式腕ひしぎ。決めた瞬間、世羅がダイビングニードロップでカット。カットに来た妹加に世羅がセラリズムバスター。
 リング上は本間とSAKI。エルボーとキックの打ち合いに。SAKIがビッグブーツも1カウント。本間がワキ固め。ロープに逃れたSAKIはえびす落とし。続けてケンタッキーボムも2。SAKIが今度はランニング式ブレンバスターを狙いに行くが、宙で切り返した本間が新技で
ある新時代を決めて3カウントを奪った。ついにSPiCEAPがベルト獲得となった。
本間「カラミネンスからSPiCEAP、勝ちましたー! SAKIー、SAKIー、SAKIー! と世羅。もちろん、世羅さんにもお世話になっておりますけど、SAKIさんは元いた団体の先輩で、私には団体内に先輩いなくて、いつも自分が上でした。そんななかにSAKIっていう先輩が自団体にできたことが自分にとって、どれだけ支えで、どれだけのエネルギーをもらったか。私はそれをリングの上で勝負して、勝って伝えたかった。でもそれができなかった。私がケガしていたからね。でも巡り巡って、同期の大事にしているSPiCEAPで、特別な先輩、SAKI、そしてカラミネンスを超えられたことを誇りに思います。妹加、いつもありがとう。あとどの試合かわからないけど、櫻井が出しゃばっていたみたいだけど…」
妹加「自分たちが試合前だったんであまり聞こえなかったんですけど、試合で勝ったんだって。勝ったからシングルかタッグ挑戦できるってなって、タッグを選んでってことまで聞こえてきたけど、本当のこと?」
櫻井がエプロンサイドへ。
櫻井「私はカラミネンスと試合がしたくて、宮崎さんと挑戦するって言ったんだよ。それはでも違うでしょ、waveのベルトが欲しいんだよ私は」
妹加「たった今取ったばかりなのに、後輩のオマエに渡すわけないだろ!」
櫻井「私のパートナーは宮崎さんだぞ。お前らの先輩だろ! 私がバトルで優勝したから、この権利を手に入れたんだよ」
本間「まあ、宮崎さん一緒ならやっていいよ」妹加「確かに宮崎さんともう一回試合したいから、いいよ」
櫻井「どいつもこいつも宮崎酸と試合したいって…私だろ。私。おめーらから勝つのはこの私だよ。SAKIさんの分まで私がこの仇を取ってやるよ」
本間「わかったよ、その意気込みだけは勝ってやるよ。でもリングで証明しないと何の意味もないから。バイバイ」
・バックステージ
本間「やった、妹加ありがとうー! 長かった。タッグって本当に可能性が無限大だっていうことを、でもこれを教えてくれたのはSAKIなんですよ。
SAKIと出会って、タッグの面白さだったり、自分ひとりでかなえていけないっていう夢をかなえていけるってことを教えてくれたのは特別な先輩のSAKIなんですよ。今このベルトを巻けてることにwaveさんにもアクトレスガールズにも、世羅さんにも、もちろんSAKIにも感謝でいっぱいですね」
妹加「せっかく二人で久しぶりにベルトを巻いたんで、たくさんたくさん、できるだけ長くベルトを巻いていたいよね」
本間「防衛戦いっぱいしたいよね、さっそく、櫻井とね…宮崎さんとだったらね。やりたいよね」
妹加「しかもシングルのチャンピオンだしね」
本間「はっきり言います。宮崎さん狙いで行きます。すぐやりたいよね」
妹加「いつでも準備万端なので待ってます。これからもSPiCEAPから目を離さないでください」
本間「新時代の幕開けです」
6,Regina di WAVE〜WAVE認定シングル選手権試合(30分1本勝負)
○<挑戦者・第15代波女>上谷沙弥(22分51秒、ウラカンラナ)宮崎有妃<王者>●
※第21代王者・宮崎が7度目の防衛に失敗。上谷が第22代王者となる。


 まずは宮崎が旧・上谷ポーズを決めて入場。
これに対して、上谷も黒に染まった今の姿をそのまま映し出す。セコンドには渡辺桃が付く。
記念撮影から両者がコーナーに戻ると、二人への声援が交差する。
上谷が握手を求めると、宮崎が応えようとする。これを上谷が拒むと、アカンベーのポーズ。宮崎はその指を持つと、なんと口に入れてなめ始める。
あわてて指を離そうとする上谷だが、この動乱から宮崎はいきなりの恥ずかし固めをトライ。なんとか暴れて阻止する上谷。宮崎の突進をショルダースルーでエプロンへ落とすと、その場でブレンバスター。
場外へ落ちた宮崎へスワンダイブ式のプランチャ。そして、イスをリングに入れると、両手を挙げてのポーズ。さらにそのイスに座る。
リングへ戻った宮崎をカニはさみからイスに痛打させ、低空ドロップキック。コーナーに振っての串刺しニー狙いは、宮崎がそのまま持ち挙げて落とす。上谷がエルボーを連打。宮崎は低空ブレンバスターで切り返す。
宮崎は目つきから恥ずかし固め狙いも、これは上谷が一回転して防御。すると、客席からはブーイング。
ならばと、宮崎はビッグヒップを連打。そして「移動式恥ずかし固め行くぞー!」と宣言して場外へ落とす。二人はそのまま花道の奥へと消える。すると、しばらくすると、台車の上に、変形恥ずかし固めを上谷に決められた宮崎の姿が。それを渡辺桃が台車で運ぶ。
リングへ戻ると、上谷がストンピング。しかし、上谷にはブーイングが飛ぶ。意味が分からない上谷に、宮崎が「ちょっと待って、オマエは何しにこのリングに上がってるんだよ。お客さんが何を見たいかわかってるのか」と問いかける。「わからない」と手を広げる上谷。「上谷の恥ずかし固め見たいよね?」と宮崎は客席に尋ねると、なんと「見たい」コールが大爆発
ここで宮崎は強引に恥ずかし固めの体勢に取り「カメラの準備をしろー」とアピール。両足を絡めていくが、上谷は必死にロックする。
 あと一歩のところで、上谷は回転して防御。客席からは「もう一回」コールが起こる。
宮崎は「上谷、分かったよ、そんなに嫌なら」と、ボディスラム。ここで「布持ってこい―」アピール。「今から後楽園のお客さんに、人間浮遊を見せます。ミュージックスタート!」といつものようにBGMが鳴り、上谷に布をかける。
宮崎が曲に合わせて振り付け。しかし、両手をつけるも浮いてこず。「もう一回」コールが起きる。ここで二度目のチャレンジも、まったく上がらず。ブーイングの場内。
 「えっと、あの、上谷さあ、あ、おっけおっけ、私のほうが間違ってたね。こうやってぐーっとね。わかった。私がやる」
 再び音楽が鳴る。宮崎が布に隠れる。ここで上谷コール。どうしてよいかわからない、上谷にセコンドにより桃までリングへ引きずり込まれる。
見よう見まねで二人がかりで、布に手を押さえると、布が宙に浮き上がる。しかし、二人はこれ以上やってられないとばかりにストンピング。
場内は大ブーイング。上谷&桃が場外へ宮崎を落とす。宮崎がイスを持ち出し、上谷を殴打。イスをさらに投げつける。
今度は宮崎がラダーをリングへ持ち込み、上谷をリングへ入れる。そして上谷のボディへイスを乗せて、「ブレンバスター!」と宣言し、ラダーにブレンバスター。ラダーが上谷へ命中する。さらにコーナーへ宙づりにすると、顔面の前にイスを横位置に張り付け、ラダーを投げつける。
 15分経過。ロープにラダーを立てて、宮崎がさらに狙いを定めるが、上谷が串刺しニーで切り返す。そしてラダーを宮崎の顔面にたたきつける。
さらにミサイルキックを打ち放つと、宮崎もラリアットで返す。2カウント。
再び、宮崎はお気に入りの旧・上谷ポーズからムーンサルトを決めようとするが、上谷がコーナーに上って追いつき、雪崩式フランケン狙い。これを踏ん張った宮崎だが、上谷が強引に雪崩式フランケンに成功。さらにそこから一回転してフォールに行く宮崎。カウント2。
 宮崎はラリアット。これに対して、上谷はフライングニールキック。両者ダウン。上谷は旋風脚。宮崎もラリアット。上谷がバイシクルキックも2。
宮崎は顔面かきむしりからゴンゾ・ボム。2カウントでセコンドの桃が乱入してカット。宮崎が桃にラリアット。「裕子!」と櫻井を呼び込む。櫻井がスタンバイすると、裕子ロケット。今回は櫻井が耐えき、その反動で串刺しラリアット。ついに裕子ロケットが成功した。
この流れで宮崎がムーンサルトを猛爆。カウント2。ここでエビ固め合戦から宮崎が外道クラッチも2カウント。今度は上谷がウラカンラナを決めると、ついに3カウント。こうして、宮崎政権がストップ。waveの頂点であるReginaの新王者として、上谷の名前が連ねられた。
 上谷は正式に第22代Regina王者となり、阿部由美子社長から認定証を受け取る際にアカンベーのポーズ。思わず阿部社長も親指を下にした。
「この私が、第22代Reginaのチャンピオンだー!
宮崎有妃、今回こそ、waveを堪能させてもらったよ。初めての経験、楽しかった。スターダム所属のこの私がwaveを支配したわけだけど、私に勝てそうなやついるの? おいおいおい、狐伯? ビビって逃げちゃったのかなあ。あー、いたわ。ということで度胸ある奴いたら、いつでもかか「って来いよ。後楽園のしもべたちよ、永遠にさよなら」
こうして上谷はリングを降りる。代わって、宮崎の前に立ったのは櫻井。
櫻井「こんなタイトルマッチの後にすいません。今日バトルで優勝して、好きな権利を選んでいいと言われたので、DUAL SHOCK、宮崎さんと挑戦したいってGAMIさんがOKしてくれました。満身創痍のところにすいません」
宮崎「満身創痍だし…。裕子、私は今日バトルで裕子勝ったって今知った。おめでとう。試合前、伝えたくても私、集中してダンスの練習していたから、それは声かけられないよね。ユーチューブ見ながらずっとやってたもんね。おめでとう。実は私はシングルプレーヤーじゃなくて、タッグプレーヤーなのはみなさん、ご存じですか。今日、裕子ロケット成功したよね。完璧だった? ありがとう。いいよ、
DUAL SHOCKやろうじゃないの。楽しみだよ。裕子とはタッグの必殺技、『必ず殺す』と書いて必殺技。必ず食らわせてやる。ションベンでもちびってろ」
SPiCEAPがエプロンへ。
妹加「宮崎さん、私たちは櫻井裕子には興味ないんですよ。宮崎さんを特攻バスターで沈めてやりますよ」
宮崎「そんなこと言われたらおしっこちびっちゃうよ。でもなあ、私たちが勝ったほうがおもしろいんだよ。裕子との15回目で成功した裕子ロケットのほうが感動するんだよ、オマエらにできるかなあ。わかったよ、挑戦してやるよ。楽しみに待ってやるよ」
 さらに狐伯もリングイン。
「宮崎さん、今日は宮崎さんが勝って、自分も勝ってから言いたかったんですが、宮崎さんからベルト取るの、絶対的に狐伯だと思ってました。
でも今日、宮崎さんは上谷に負けました。でも次、別に(挑戦者は)決まってないんですよね。(「NEXT」の指摘)そうだ、waveの冬と言えばNEXT。
自分、出場しますか?(二上会長「当たり前やろ」)自分がNEXT優勝して必ず優勝して、上谷から勝って、ベルトを持って宮崎さんの前に立ちます。宮崎さんに勝ってそこで真のReginaになるつもりなので、よろしくお願いします」

 こうして様々な選手たちの自己主張や人間模様が交差する中、エンディングを迎えた。