2023.03.18

『CHIBA WAVE Vol.5』

日時
3月18日 土曜日
観衆
36人
場所
SRS席
7,700円
RS席
5,500円
当日
550円アップ
メールフォーム
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チケット販売
●前説
いつものように野中リングアナと桜花社長であいさつ。いきなり桜花社長が「なんか血くさい」という発言からスタート。今日が2AW、20日は大阪、21日は名古屋という3連戦の皮切りとなる。今日の全カードに付ける試合タイトルに関しては、抽選のため、カードが決まり次第、二上会長が即興で決めるとのこと。ちなみに「桜花対野中で何か決めてください」と野中リングアナがお題を出すと、二上会長は「TRAPPERwave」と即興で回答。15年前、二人が一緒に所属していた劇団名の名前を挙げ、タイトルを決めた。
●抽選会
試合に先立ち、本日の試合を決める抽選会を開催。試合に参戦する8人がリングに上がる。
Tommyレフェリーが抽選用のチェーンを用意。チェーンの先には番号が書いてあり、それをもとに試合が決定される。
それぞれがチェーンを選んだ結果、米山対チェリー、SAKI対関口、広田対櫻井、狐伯対網倉がそれぞれ決定。そしてSAKI対関口のチェーンには「2カウントルール」と書かれており、そのルールが適応されることとなった。
退場時の花道では広田が櫻井にカンチョーを食らわせ、早くも臨戦態勢を取った。
▽CHIBA・プレミアムwave 30分1本勝負
宮崎有妃(7分9秒、片エビ固め)リッキー・フジ
※ムーンサルトプレス。


いきなりの有刺鉄線バットを持って登場したリッキー。自らのコーナーにバットを置く。
ゴングが鳴ると、リッキーはいきなりバットを持つ。「何でそんなものが」とここではじめてバットの存在に気付いた宮崎は驚く。「何持ってきてるんですか」とリッキーに問いかける。
まずはヘッドロックから絞っていくリッキー。宮崎の悲鳴には「うるせえな、オイ」と
怒鳴る。宮崎もヘッドロックを取り返すも、リッキーは腕を取って再びヘッドロックに。
宮崎はネックロックでグラウンドに持ち込む。その後、グラウンドの攻防となるも、
宮崎が上に乗りながらも足首を決められ、再び悲鳴を上げる。
なんとかロープに逃れたかと思えば、今度はリッキーがアキレス腱固めに移行。宮崎は必死にロープまで身を持っていく。
両者が離れると、宮崎は至近距離のキックを放ち、有刺鉄線バットを手にしようとするが、これは阻止される。リッキーはコーナーに宮崎を追い詰めてパンチを連打。そして「ブレーンバスター」と予告するが、これは逆に投げ飛ばされる。
宮崎はビッグヒップを連打。しかし、お尻を顔面にぶつけている瞬間に捕まえる。やはりお尻には敏感なリッキー。「リッキーさん、やめて」「誘ったのはお前だろ」というやり取りから、リッキーがカミカゼに持っていく。
ここで一気にフィニッシュを狙うが、ここで宮崎のセコンドに付いていた網倉がコーナーに置いてあった有刺鉄線バットを持って乱入。リッキーの背中を痛打すると、このスキに宮崎はラリアット、さらにはムーンサルトとつないで畳みかけて3カウント。リッキーから殊勲の勝利を挙げた。
「ありがとう」と礼を言う宮崎に「さすが師匠―!」と歓喜の網倉。
リッキーは抗議するも、最後は「今日は俺の負けだ。おまえいつか葛西とやるらしいな。シングルかタッグかわからないが、タッグだったら、お前と組んでやってもいいぞ、そのときは呼んでくれ」とアピールした。今回のシングル戦がきっかけとなって、宮崎&リッキー組へと発展するのか注目だ。
▽CHIBA BBAwave 15分1本勝負
米山香織(10分52秒、エビ固め)チェリー
※ファンタジーイリュージョンを切り返す。


第2試合より抽選で決まったシングル4試合に突入。まずは、ゴキゲンBBA対決が実現。かつてwaveタッグ王者組にもなった間柄なのは言うまでもない。
「まさかゴキゲンBBA対決になるとは」「ホントだよねー」「米ちゃんのこと殴れないよお」「しょうがないよね」と双方ともやりにくそうな雰囲気。
ゴングが鳴ると、米山コール、チェリーコールがそれぞれ沸き起こる。チェリーは「米ちゃん、声援は五分五分だね。米ちゃんのこと、殴れないけど、今日来ているお客さんのために、ゴキゲンBBA対決正々堂々臨みたいと思います」と言った瞬間、いきなりのグーパンチ。「てめえ米山、チクショー」とスイッチを入れ、ストンピングを連打。コーナーに追い込み、ロープブレイクとなるも踏みつけ攻撃を続ける。
米山も低空ドロップキックのドロップキックで反撃し、髪を掴んでのヘアホイップ。「痛い!」と痛がるチェリーを投げつける。
さらにキャメルクラッチから顔面をかきむしる。「恥ずかしいだろ、ギブアップしろー」とアピールするも、今度はチェリーがキャメルクラッチ返し。「てめえ、恥かかせやがって」と米山の髪をむしっていく。
技を解くと、コーナーでのストンピングを連打するチェリー。そして腕の取り合いからグラウンドの展開へ。
チェリーがワキ固めで腕を絞り上げると、米山がもがいて、なんとかロープにたどり着く。
そして今度は、ともにコーナーへの振り合いから米山がチェリーを強引に投げつける。ぐるぐるパンチはチェリーが阻止すると、ボディへのパンチから、スタンドで足を取ってからの足4の字へ。米山は必死に反転しロープに逃れる。「足が痛てえか」「痛いよ」「じゃあ足だ、オラ」とチェリーはヒールホールドに固め、アンクルホールドと足攻めを続けていく。
これをなんとか脱出した米山がダブルリストアームサルトからのセントーンで反撃。それでも、チェリーは米山の腕を取る。いったんはエビ固めで切り返した米山だが、チェリーは再び腕を取り「折るぞ、オラー!」のアピールから腕固め。米山はロープに逃れたが、今度は背後に回るとスリーパー。そしてダブルリストアームサルトもカウント2。
ここで勝負と見たチェリーは、熟女でドーン!を狙うもは振り。米山が丸め込みを連発も2カウント。チェリーも春夜恋を見せるも、米山が切り返す。ならばとチェリーはファンタジーイリュージョンを決めたが、米山は体を入れ替え、そのままエビに固めると、3カウントが入った。
試合後、二人は握手を交わし、その絆を確かめ合った。
▽CHIBA あなたに一生懸命wave 2カウントフォールマッチ 15分1本勝負
SAKI(11分49秒、体固め)関口翔
※ランニングブレーンバスター。


試合タイトルには「CHIBA あなたに一生懸命wave」と二人に共通するタイトルが付けられた。
両者が入場し、「2カウントルール」がアナウンスされるとSAKIは「そうだったー!」と苦渋の表情を見せる。関口は「ワン!」で肩を挙げるしぐさをして、体にルールを覚えこませる。
試合開始早々、まずはSAKIがスクールボーイ、その後、ともに激しい動きからフォールを取り合うもともに1。「やばいなー」という関口に「ハーッ」とため息のSAKI。
SAKIは手四つホイップから、コーナーに押し込んでいき、ようやく普通の試合スタイルに持ち込む。グラウンドでのサーフボードに捕らえ、ギブアップを狙っていくが関口は「ノー!」。続けて、ダイヤル固めで回し、フォールを連発するがいずれもカウント1。
関口もコーナーからブーメラン式のミサイルキックを決めるも、カウント1。今度はエプロン上から張り付けた状態のSAKIへドロップキック。そのままカバーに入るもSAKIはカウント1でクリア。関口は逆エビからワキ固めに移行したがロープブレイク。
そして、スタンディングでエルボーの打ち合いからSAKIがブレーンバスター。再びエルボーでの打ち合いを見せる。
関口は飛びつきの腕ひしぎを狙うがSAKIも必死に防御。ならばとこの体勢でカウントを取りに行き、SAKIが1カウントで返すとこのスキに腕ひしぎを決めた。SAKIはなんとかロープに。そして今度は丸め込み合戦となり、ともに1カウント。関口のSTOからのカバーを逆に丸め込んで逆フォールを狙うSAKIだがカウント1。
両者ダウンから片ヒザを付き合った状態でのエルボー合戦。そしてSAKIは至近距離のビッグブーツ。関口もエルボーで返す。打撃戦から関口がバッククラッカー。そして再び丸め込み合戦となるも、どちらも1カウントで返し、決まらない。

関口はトップロープからのミサイルを敢行。これもカウント1。するとSAKIもビッグブーツを放つがカウント1。ならばとケンタッキーボムを狙うが関口が切り返し、フォールに持っていったが1カウント。SAKIはランニング式にヒザを後頭部に打ち付けて強引にフォールに行くもカウント1でキックアウト。SAKIはトドメとばかりにランニングブレーンバスターを繰り出すとついに2カウントフォール。苦戦しながらもSAKIが何とか試合を制した。しかし試合後、なかなか立ち上がれない両者にいつも以上の体力の消耗を感じさせた。
▽CHIBA 春一番wave 15分1本勝負
旧姓・広田さくら(14分59秒、夜叉ロック)櫻井裕子

「CHIBA 春一番wave」というタイトルで組まれたこの試合。
握手を求める櫻井に広田は張り手で返す。そして、「許さねえからな」と捨てゼリフを吐くが、この時点では何を許さないのかはわからず。
まずはロックアップ。ロープに押し込むとクリーンに離れる櫻井。再びロックアップからロープへ。またも櫻井はきれいに離れる。ここで広田が客席へツッコミ。「あのさあ、すごい押されてるんだから『広田ー』とか、やりあってるときに声援とかないわけ?」。さらに櫻井に対し、「何が許せねえか知っているのかよー」と投げかける。全く心当たりのない櫻井。
「こんなに怒ることないからね。お前、自分の名前考えてみろ。『さくら』(櫻)が入っているだろ。今まで、自分の中のさくらを咲かせたことあるのかよー。名前負けしているんだよ、さくらと付いているんだったら、お前のなかのさくらを咲かせてみろー」と檄を飛ばすと、ここからエルボー合戦。さらにはタックル合戦となるが、ともに互角。どちらも倒れないとなると、さらにぶつかり合う。
広田「お前が走れよー」櫻井「お前こそ走れよー」というやり取りには、広田は「はい」と素直に従い、自らロープに走るが、簡単にタックルで倒される。「その調子だぞ」という広田に、櫻井はもう一回タックルで倒す。「わかってきたじゃねえか」と広田。
櫻井は「来いよ」とと四つに誘い込む。「来いっていうならもっと下げろよ、私のサイズに合わせろよ」と広田。仕方なく、手を広田のサイズに合わせる櫻井。手四つ合戦となり、広田が櫻井を力で押し倒す。ブリッジの櫻井に、その上に乗る広田。
しかし、櫻井を飛び越え、なぜか広田もブリッジ。ともにブリッジしながらの手四つという摩訶不思議な状態に。広田は頭で押し込み「ギブ?」とギブアップを狙う。しかし、「おでこ痛い」と攻めているはずなのに痛がる。

形が崩れると、「てめえ、舐めんじゃねえぞ」と広田がフェースバスター。これを連打し、
「応援が多かったら挙げるからねー」と吊り天井の体勢に入る。ここで客席から「裕子」コール。「何でそっちなんだよ」とクレームをつける広田。ここで「広田」コールが起き、吊り天井を狙うも不発に。ならばと腕を取る広田。櫻井も取り返す。Tommyレフェリーが「回れ」とアピールすると、広田は櫻井の周りをぐるぐる回る。「違う違う」と客席からツッコミ。今度は前に回るが、反動で後転もしてしまい、元通りに。ならばと今度はロープとロープの間を潜り抜け、トップロープに着地。「見たかー」と啖呵を切っている間に振り落とされる。
再びスタンディングの展開に。ヘッドロックの櫻井に、ヒジで返す広田。しかし、コーナーへのランニングエルボーを狙うと、あまりの遅さにかわされる。櫻井はボディスラムを狙うも、これは広田が逆転のボディスラム。拍手に対して「ボディスラムくらいできるわー」と叫ぶ。しかし続けての高田純次は失敗。ここで、広田は「まさかお前がやるというのかー」と言う問いかけに、櫻井は「やりません!」と拒絶。「エーッ!」という館内。櫻井のエルボー一発でリング中央に倒れた広田に、高田純次を仕方なく見せる櫻井。最後は自爆に終わらせると、広田は腕を取り、ロープ渡りに持っていく。しかし、トップロープからセカンド、セカンドからトップロープに戻るという得意のムーブは一度目こそ成功したが、二度目は失敗に。
今度は櫻井をエプロンに張り付けると、場外から花道ダッシュでのボ・ラギノール。rチングに戻ると、櫻井はタックルを連打し、ブレンバスター狙い。広田はこれを逆さ抑え込みで返す。ここで櫻井はボディスラムからネックロック。広田もワキ固めで返すが、ロープに。
へなーら狙いの広田だが、櫻井はフェイスバスター。再びネックロックで絞ると残り時間は1分。なんとかロープを掴む広田。櫻井が突進するとFFD、カウント2。広田はその場で飛び乗りウラカンラナもカウント2。残り30秒。広田は裏拳から巴投げ。残り時間は10秒。広田は夜叉ロックにつなぐと、ついに櫻井はギブアップ。リングアナの勝負タイムは「14分59秒」。なんと残り1秒という時間で広田が奇跡の勝利を収めた。試合後、エアアピールを見せた広田は颯爽と引き揚げた。
▽CHIBA ライバルwave 15分1本勝負
狐伯(時間切れ引き分け)網倉理奈


ライオンマークがまぶしいCOLOR’Sベルトを誇示しながら網倉が入場。いっぽうの狐伯はリング上で一回転。宮崎は狐伯側のセコンドにつく。

まずは握手から試合開始。狐伯が横へのフットワークを見せると「おいおいおい」と警戒する網倉。手四つから始まり、網倉が絞って有利に持っていく。狐伯は足を踏みつけて切り返し、手四つを優位に立たせる。網倉はこれを振りほどくとヘッドロック。狐伯はロープに飛ばすと網倉はうまく体を寝かせる。今度は狐伯が体を寝かせると、背中へのワー!プレス。さらにタックルを決めるが、狐伯はすぐに立ち上がる。「上げるぞー」とカナディアンバックブリーカーを仕掛けようとする網倉だがこれは不発。狐伯はロープワークを繰り広げ、網倉を混乱させる。それでも、「捕まえたぞー」と狐伯を捕まえるとキャメルクラッチからブロンコバスター。そして正調版のワー!プレス。これを3方向で決める。
そして、「今度こそ」と狐伯を担ぎ上げ、コーナーにぶつけに行ったが、これをかわした狐伯はドロップキック。コーナーにダウンさせると低空ドロップキック。そしてセカンドからのミサイルを放った。
今度はスタンディングでのエルボー合戦となると、ともに打ち合うなか、網倉はカナディアンバックブリーカーを仕掛ける。そしてコーナーに逆さに乗せて宙づりに持って行ってからのタックル、サマーサルトとつないだ。しかしセカンドからのセントーンは自爆。狐伯は低空ドロップキックを連打。網倉もボディスラムで返すと、逆エビに決める。即座にロープをつかむ狐伯だが、ならばと再度、逆エビをリング中央で決める。長時間決められた狐伯だが、なんとかロープに逃れた。
「終わりー!」と叫んだ網倉は抱え上げて前方に落とし、セカンドからのセントーン。
狐伯はなんとかカウント2で返す。再度コーナーへ上る網倉だが狐伯が追いかける。セカンドロープまで上った狐伯だが、エルボーで返す網倉。ここで狐伯はドロップキックを放って網倉を場外に。狐伯はトップロープからプランチャ―。さらにブレンバスターを場外マットの上で決めた。
先にリングへ入る狐伯。残り3分。ここで網倉はパワースラムを見せたが、エビに切り返す狐伯。網倉はサイドスープレックスを決めたが、フォールにたどり着けず、両者がダウン。網倉はローリングチョップ、狐伯も迎撃のドロップキック。ならばと網倉はラリアット。
ト。これに対して、狐伯は丸め込みを連発。網倉も丸め込み返す。狐伯は低空ドロップキックを足に決め、低空のDDTもカウント2。残り1分。網倉が抱えあげて前に落とすと再度、逆片エビからセントーン。狐伯はかろうじてカウント2で返す。残り10秒、網倉はサイドスープレックス野茂って行き、今度こそ抑え込むもカウント2。ここで時間切れ引き分けドローのゴングが鳴った。
狐伯はマイクを掴み、「悔しい、もうちょっと時間があったら負けてたかもしれない。でも15分、負けなかった。今日は負けも勝ちもしなかったけど、明日、21日、あーみん参戦するんだよね。そのカードも誰と当たるかわからない。もしかしらあーみんとあたるかもしれないから、そのときは絶対勝つんで。(客席に向かって)3連戦、いいスタート切れなかったけど、明日大阪、21日名古屋、絶対明日と21日勝つので、大阪、名古屋も付いてきてください」とアピール。狐伯の締めでエンディングとなった。
2023.03.12

Brand New Wave

●入場式
WBCの東京ラウンドまっただの中、wave後楽園大会がスタート。
挨拶は桜花。
「久々に声の出せる後楽園ホール、みなさん声を出して応援してください。
今日はコミカルからバチバチなデンジャラスな試合まで全6試合あります。
ここでうれしい発表があります」
二上会長「まいど(大量の声)いいでねえ、もう一回行きましょう。まいど!
去年の2月、後楽園やりました。そのときは狐伯さん入団で沸いたのですが、
練習生をこの場で紹介したいと思います。練習生のみなさんどうぞ。(練習生が
入ってくる)2人と言ってましたが、じつは3人います。端から自己紹介どうぞ」
田中きずな「田中きずなです」
川上「川上明日菜(かわかみ・あすな)です」
炎華「炎華(ほのか)と申します」
二上会長「田中希沙はデビュー戦決定しております。炎華もデビュー戦決定しており
ます。4月2日、新宿FACE大会、田中希沙対ほのか。近年、新人同士のデビュー戦が
あまり組まれていなかった気がするので、大胆に組んでみます。がんばってね。
もうひとつ補足です。3人とも10代です。
これでTommyさん、私入れてwaveは10人、去年の6人から一気に増えました。
でも、実働で動いているのはゆかいなおばさん二人と狐伯だけです。10人います
が、3人しかプロレスやってません。こんな団体ですがこれからもよろしくお願いし
ます」
続けての発表。野崎がリングに上がり、映画の予告編がスクリーンで流れる。
野崎「『-N-紫の天使』という作品に初出演させていただきまして、その映画の公
開日が決まりました。高円寺になるのですが、映画館ですが、6月30日公開となり
ます。詳しい場所はまたリリースします」
二上会長「(野崎は)ムービースターです」
野崎「いつもそうやっていうんですけど、私演技初めてで、試合のシーンしか落ち着
いて
見れないので、あまりハードル上げて見ないでください」
野崎出演の映画に関しては追って詳細が明かされる。
1,アオハルwave(20分1本勝負)
○関口翔&川畑梨瑚(12分14秒、カケラホマ)鈴季すず&櫻井裕子●

先発は櫻井と関口。両者のコール合戦からスタート。久々に後楽園に声援が返ってき
た。しっかり二人によるレスリングの攻防を見せた後は、すずと梨瑚にスイッチ。
これもまたコール合戦。梨瑚がダンスを披露し声援を受ける。すずも即座に即席ダン
スを見せるがギクシャク感は否めず。それでも一応の声援を受けた。
続いて、櫻井と梨瑚。梨瑚をコーナーに追い詰め、すずと二人で顔面を踏みつける。
櫻井はボディスラム。しかし、梨瑚も負けてはおらず、ロープに櫻井を張り付けて反
撃開始。背後からの蹴りを3発見舞う。櫻井も追いかけ式のビッグブーツからタック
ルでやり返す。
梨瑚はソバットからかかと落とし。櫻井もビッグブーツからコブラツイストへ。その
ままフォールもカウント2。
ここで櫻井からすずにタッチ。低空のドロップキックからスピアーを狙うも、これは
梨瑚に阻止され、ならばとロープに宙づりにした状態で背後からドロップキック。続
けてトップロープに上ったものの、これは制止され、デッドリードライブを受ける。
ここで梨瑚がノーザンライト。さらにジャーマンを狙うも、これは不発に。それなら
とバズソーを決め、関口にタッチ。
関口がコーナーエルボーからフェースバスター。ここですずとのエルボー合戦へ。
これはすずが打ち勝つ。不利と見るや、梨瑚がカットに入り、関口がすくい投げ。
続けて連携を狙うも鉢合わせとなり、逆にすずと櫻井が連携のダブルドロップキッ
ク。
櫻井がタックルを何度も打ち込みフォール。そしてコーナーエルボーからタックル。
さらにフロントネックロックに決めるが関口はロープをつかむ。
関口はすくい投げからワキ固めで逆転の姿勢へ。これはすずがカットした後、櫻井が
フェイスバスターもカウント2。関口もバッククラッカーからSTO。
それでも櫻井はあきらめず、関口をつかむとブレンバスター。2カウントでキックア
ウトした関口はカケラホマで切り返すとそのままカウント3で逆転勝ちを収めた。
2、コミカルwave時間無制限1本勝負
△旧姓・広田さくら(1時間56分58秒、両者KO)高瀬みゆき△

前回の3・1新木場における広田対高瀬対梅咲の3WAY戦から発展してシングルでの
決着戦となった広田と高瀬。今回もまた、それぞれが特別ルールを持ち込むことと
なった。
まずは高瀬がマイクをつかむ。
「広田さん、ついに今日という日が来ましたね。私は今日、真剣に決着をつけに来た
んだー。
だから、私が提示するルールは時間無制限ルール。これで決着つけましょう」
広田「お前、時間無制限ということはこの後の、PURE-Jさん、出れなくなってもいい
のか」
高瀬「決着はすぐつきますので、大丈夫です」
とのやり取りが繰り広げられる。
そして高瀬は「完全決着ということで、時間無制限ルールでお願いします」とアピー
ル。
続けて広田は、「私のルールは場外カウントなしルールでお願いします。プロレスに
不可能はないですよね、waveのリングにダメなものはないですよね」と懇願。
二上会長は不安がよぎったのか、一本部席で一度はバツの合図をしたものの、広田の
嘆願により、小さく丸を作りGOサインを出した。
ということで、時間無制限、場外なしルールとなった。このルールが設けられたこと
で、早くも様々な期待が充満する館内。
広田は「サクバラの名に懸けて」と手を差し出すと、高瀬も握り返し、最初はクリー
ンな握手でスタート。
広田、高瀬のコールが二分するなか、互角のぶつかり合いが展開される。
まずは広田がボ・ラギノールを初ヒット。その後はヘッドロックから広田がエルボー
でカット。そしてコーナーに追い詰められた高瀬にエルボーを狙うも、これは楽勝で
すかされ、逆にセカンドロープからのフライングエルボーを決められる。
広田はすぐさまフェイスクラッシャー。そして腕を取り、ロープ渡りへ。真ん中まで
来ると、セカンドからトップロープ飛び乗り。これは一度成功するも、二度目にもト
ライし失敗。
それでも高瀬をロープに張り付けると二度目のボ・ラギノール
高瀬が悶絶して場外へ落ちると、広田はトペを狙うがこれはロープに絡まり不発に。
高瀬が「よっしゃあ、後楽園ホール!」と今度はコーナーに上がり、ポーズを取りま
くる。
いよいよ、初のプランチャが決まるかと思われたが、アピールの時間が長すぎて広田
がカット。高瀬も場外へ転落。
戦場が場外へ移ると、広田はカンチョーを連打。高瀬も逆水平を打ち込んで逆襲す
る。すると、再度、広田がカンチョーを決め、強引に流れを引き寄せる。そしてリン
グに高瀬を戻すと、トップロープからカンチョーのポーズ。手でカンチョーの形をつ
くるも、ジャンプした瞬間、股間をロープに打ちつけ未遂に。今度は高瀬が逆襲のミ
サイルキック。
そして今度こそのダイビングギロチンを決めるも、高瀬がフォールに行く瞬間にもカ
ンチョーを打ち込む。広田は蘇生すると、シャイニングウイザードを放つ。

ここで、広田は裏拳からのカンチョーというコンビネーション。これにダメージを受
けた高瀬は逆FFD。辛うじてカウントは2。
なんとか反撃に移りたい高瀬はセカンドロープからミサイルキック。そして足4の字
を決める。がっちりと決まるが、広田も反転し、高瀬が不利に。それでも、再びもと
に戻り、高瀬が優勢に。両者ゴロゴロと転ぶ中、広田はなんとかロープに逃れる。両
者、エプロン上に。しかし、それでも4の字が解けない。
ついには両者が技をかけた状態で場外転落。それでもまだ4の字の状態が続く。互い

場外でも反転し合おうとするが、そのまま技が解けず、入場ゲートのほうへ転がって
いく。
「ギブアップしろ」という高瀬に「誰がするか」という広田。そのまま入場ゲートか
ら二人の姿が消える。カーテン越しに「完全決着だ」と広田&高瀬の声が響く。そし
て、控室のほうまで二人の怒号が響く中、リング上は誰もいない状態に。ここで
Tommyレフェリーが次の試合へ行くことを要請し、二人の試合が続いたまま第3試合
へ突入。
3,Future wave15分1本勝負
〇狐伯(10分、片エビ固め)愛海●
※ダブルアームT


狐伯が希望して実現したシングル対決。狐伯のリベンジなるかが注目された。
まずは両者の握手からスタート。「狐伯」コールが鳴り響く。序盤はグラウンド、そ
してレスリングの展開が続く。流れを断ち切ったのは愛海のドロップキック。続け
て、「フォー!」からのモンキーフリップを狙ったが、これは失敗に。ならばと、も
う一度トライすると今度は成功し、「フォー!」からのフォール。カウント2で返
す。狐伯は突進してきた愛海に対してドロップキックで反撃。愛海はコーナーでの
バッククラッカー。そして逆エビへ持っていく。かなり苦しめられた狐伯だったが、
なんとかロープへと逃れる。
続けて、ストンピングを連打の愛海。狐伯を誘い込み場外へ落とすも、場外へのスラ
イディングキックは失敗。その間に狐伯はトップロープに上ってプランチャ。愛海よ
りも先にリングへ戻ると、ミサイルキック。一発で終わらず、逆のコーナーへ立つ。
しかし、愛海が立ち上がり、カットに入る。狐伯は最上段に上っている状態からヘッ
ドバット。愛海は倒れると、フライングボディプレスへ。カウントは2。
狐伯はバックからおんぶする形でスリーパーを狙うも、愛海は何度もコーナーに打ち
付ける。それでも狐伯は強引に決めグラウンド式へ持ち込む。愛海はなんとかロープ
へ。
再びスタンディングの展開となり、壮絶なエルボー合戦へ。狐伯が打ち勝つ。しか
し、愛海もショルダースルー。そしてジャンピングニーを2連発。
さらにダブルリストアームサルトから「フォー!」と叫んでのボディプレスを見せた
が自爆。それでもめげずにスクールボーイに丸め込んでカウント2。
これに対して、狐伯も低空ドロップキック2連発でやり返す。そして、再びグラウン
ドのスリーパーを狙う。何度もポジションを入れ替え、リング中央で決めるもロープ
ブレイクに。ここでダブルアームTへつなげると3カウント。ついに昨年8月、15
周年大会で敗れた愛海からのリベンジを果たした。
4、デンジャラスwave30分1本勝負
○宮崎有妃&網倉理奈&黒田哲広(19分16秒、片エビ固め)世羅りさ●&朱崇花&杉浦徹
※囲碁バレーボム


宮崎&網倉&黒田とともに金村キンタローがセコンドに登場。ともにブリブラダンス
を披露するという豪華な入場セレモニーが繰り広げられた。しかしそこに、なぜか試
合中の広田、高瀬も交じり、宮崎らに交じって、ブリブラダンス。
場するといきなり奇襲から試合が始まった。同時に広田と高瀬の戦いも再開。ふたり
はともに場外に戦場を移し、そのままどこかに消えた。
そして、8人はそれぞれ場外での戦いに。朱崇花は竹刀を振り回し、それぞれを殴打
し、杉浦は黒田を客席後方の柱に打ち付けた。
リング上は世羅と網倉。世羅が用意してきた有刺鉄線イスを持ち出すと、網倉に覆い
かぶさり、額に打ち付けると、流血がほとばしる。だらだらと血が流れだし、網倉の悲鳴が響く。
絶叫にむせぶ網倉に世羅はイスを固定する。さらにその上にダメ押しのイスを投げつ
けた。続く杉浦も網倉の額に攻撃目標を定める。額へのパンチを決めると、コーナー
に立てていたイスへ頭からぶつける。徹底して網倉の額への攻撃を続け、フォールに
入ると網倉はなんとかカウント2でクリア。
今度は朱崇花に交代。朱崇花がバットでフルスイング。網倉の悲鳴が聞こえると、観
客は「あーみん」コール。一度はスクーボーイで脱出をはかるが、再び朱崇花に捕ま
る展開に。
それでも朱崇花のニールキックをかわすと、ついにイスを手にすることに成功。しか
し、せっかく手にしたものの、「無理無理」と叫んで振り下ろせず。まだ葛藤がある
のか…。
ここでついに師匠格である宮崎が「網倉、殴れ!」と指示すると、ついに意を決し
て、イスを振り下ろした。初のイス攻撃が決まると、館内は大歓声。ここで黒田に
タッチ。

黒田はラダーを立てると、朱崇花に向かって、ラダープレス。朱崇花は2でキックア
ウト。
今度はラダー方向へのブレンバスターを狙うがこれは朱崇花が逆転して黒田がその餌
食に。
このチャンスに、世羅が朱崇花に指示をするが、これは言い合いとなり、連携に発展
せず。
朱崇花はニールキックを決めてから杉浦にタッチ。杉浦は黒田へミサイルキックか
ら、ラダーを立てかけ、その上からハンマーで打ち付ける。一度ではなく、何度も打
ち付けていく。
しかし、黒田はそのハンマーを奪うと、水平のバーにしてかわず落とし。
ここで黒田に代わり宮崎の登場。杉浦をコーナーに逆さ吊りに張り付けると、イスを
顔面にセッティングしてラダーで一撃。杉浦が場外転落。
させじと世羅が竹刀で宮崎をカット。ここで金村も場外での乱闘に加わり、杉浦を机
にセットする。ここで宮崎が「網倉、飛べー!」と指示。
網倉がトップロープに上がり、決死のダイブをすると、杉浦の机は真っ二つ。場内は
大「網倉」コールに包まれる。
リングでは机の破片を持った宮崎が杉浦に狙いを定めたが、これを奪われると逆に痛
打される。さらに杉浦はサポーターを外してからのローリングエルボー。
続いて、世羅が宮崎の背中へイス攻撃。さらに椅子をセッティングしての新幹線ア
タック。
しかしこれは世羅のヒザにもダメージが残る。
世羅はラダーをスタンバイ。宮崎をボディスラムで投げてから最上段へ向かうが、
「やめろー」と網倉が上る。さらにそれを追った朱崇花が背後から網倉を捕まえ背後
へ投げつける。
その間に宮崎も生還し、ラダーの上まで上がると、世羅へ雪崩式ブレンバスター。
宮崎はトップロープからのムーンサルトは不発。杉浦のカットから、朱崇花がライオ
ンサルト。そして世羅の羅紗鉄と立て続けに宮崎へ浴びせるもカウント2。
ここで朱崇花が場外の黒田らに向かい、場外へケブラーダ。その間に、リング上では
世羅が宮崎を再び捕らえ、イスの上へのダイビングニー。これを網倉が必死にカッ
ト。その網倉に世羅がイスをぶつける。

ここで、「あれ持ってこい」という世羅に、朱崇花は「あれとはなんだ」と応酬。そ
の間に
網倉がラダーを二人に投げ、ふたりまとめてラダーの上からセントーン。
この間に隠し兵器の碁盤を持ち込んだ宮崎だが、それにめがけて、世羅が投げっぱな
しジャーマン。これに宮崎もえびす落としでたたき返す。そして、世羅の上にイスを
次々と積み込むと、今度こそムーンサルトは成功。杉浦がカットに入るも、網倉が決
死のフォローに出る。このチャンスに、宮崎は再度、世羅をデスバレーボムを碁盤に
叩き込んで3カウントが決まった。
ここで引き揚げようとする二上会長が宮崎を呼び止める。「網倉よくがんばった。宮
崎が去年引退するとか言ってたのがあったんですが撤回というか、考え直しました。
なぜかというとある人とシングルしたいからです。ブッキングしときましたよ、有妃
ちゃん」

こういうと、スクリーンに葛西純の文字が。
二上会長「組みたい? 当たりたい?」
宮崎「もちろん戦いたいです」

こうして、4月2日、新宿FACEにてシングルかタッグとなるかはともかく葛西純の参
戦が決まった。

全員が引き揚げ、リング清掃となる間に、広田と高瀬の乱闘が再開される。広田はセ
コンド陣によって、人間モップと化す。さらに試合は続きそうな勢いだったが、狐伯
が二人を蹴散らし、清掃の邪魔をさせないようにする。二人は場外でもしばらく試合
が続け、広田が首投げで高瀬をフォールしたがこれは認められず。しばらくしてもみ
合いとなり、再び両者は姿を消した。
5,DUAL SHOCK WAVE~WAVE認定タッグ選手権30分1本勝負
<挑戦者組>〇青木いつ希&日高郁人(19分6秒、ジャパニーズ・オーシャン・
バックドロップキックホールド)SAKI&清水ひかり●<王者組>
※galaxyPunch!が13度目の防衛に失敗。チーム・ホカクドウが第31代王者とな
る。


青木対清水のシングル戦結果により決まった、ぎゃらぱんの次なる防衛戦はチーム・
ホカクドウ。過去、このwaveタッグのベルトは男子も腰に巻いたことがあるが果たし
て…。
いつものように「よろしくお願いしまーす!」の挨拶シャウトで口火を切る青木に、
日高はあとずさり。「こっち来い」とアピールする青木に日高は両者に大声ではなく
て王者組へ一礼。清水も青木に負けじと、甲高い声で「よろしくお願いしまーす!」
と返礼。青木は日高にも大声シャウトで「オッケー、まかしといてー」と先陣を切
る。ぎゃらぱんはSAKIが先発。
まずはSAKIをロープに追い込み、エルボーを連打の青木。タックルは互角の打ち合い
となる。その後、何度かにわたるタックル合戦が続く。
続いて清水と日高。日高はヘッドロック。清水は肘打ちからロープに飛ばそうとする
も、日高は髪をつかんで離さず。これにはブーイングが飛ぶ。
そして再び日高がヘッドロック。清水は再度、ロープを飛ばそうとチャレンジする
が、髪をつかむ日高。大ブーイングの館内。
清水はここでメキシコで学んだルチャムーブを繰り出して、流れを切り替えに行く。
ならばと、日高はフロントネックロックからグラウンドへ持ち込む。すかさずSAKIが
カットに入り、ダブルの攻撃へ。ぎゃらぱんの連携が出るも、日高もエルボーからボディスラムで清水の動きを止める。
日高は清水をコーナーに持ち込んで青木にタッチ。青木はここで「ダブル」の指示。
まずは日高をコーナーにホイップ、清水がこれをすかすと、青木との同士討ちに誘い
込む。清水はSAKIにタッチ。SAKIはビッグブーツの連打からブレンバスター。青木も
エルボーで返す。両者、エルボー合戦の中、SAKIがカウンターのビッグブーツ。青木
もブロックバスターで投げ返す。
一発。これに対してSAKIも日高のキックをかわし、コーナーへ横たわらせてのキック
から、コーナースプラッシュを狙うも逆に剣山を食らう。日高はすぐさまトラース
キック狙いで行くがこれをかわしたSAKIはリバースカンパーナへ。「50歳だぞ、て
めえー」とカットに出た青木がアピール。
ここで日高はヒールホールド。清水がカットに出るも、青木も「いいとこつぶしてん
じゃねー」と飛び出す。
SAKIは日高の足をすくって後頭部へのニー。両者ダウン。SAKIはなんとか清水へタッ
チ。
清水はサッカーボールキック、そしてコーナーからのコルバタへ。さらにフットスタ
ンプをセカンドから決めた。
ここで清水はキャプチュード狙いに行くも、逆にリバースDDTを食らう。そして日高
&青木でダブルのトラースキック。「終わりにするぞ」という日高はミドルキックを
狙うがこれは空を切る。清水はすかさずスクールボーイ。しかし日高もカウンターで
蹴りを決めると
ジャパニーズオーシャンサイクロンの体制へ。これはSAKIが慌てて阻止。清水は
ウラカンラナを放つ。ここで日高は青木にタッチ。
青木はダブルニーから、ブレンバスターホールドに。そしてセカンドロープからのボ
ディプレス。しかし青木の動きをSAKIが止めると、ぎゃらぱん連携から清水がブ
ロックバスター。日高をティヘラで場外へ落とすと、清水が前回の新木場に続いてトップロープからのトルニージョを慣行。
リングに戻った清水は青木へフットスタンプを狙うがこれは自爆。青木が大外狩りも
カウント2。ぎゃらぱんが再度、連携を狙うが、日高がフォローに入り、清水に延髄
蹴り。裏摩周を決めると、青木も続けてラリアット。指定の連携から、青木が昨年11月、豊田真奈美から教わったというジャパニーズオーシャンバックドロップキックホールドを決め、3カウントを取った。そして、ついにぎゃらぱんの連続防衛記録が途切れた瞬間だった。
青木はマイクを持ちながらも地声でアピール。
「勝ったぞー! 反則かもしれませんが、ルール的にはOKだから。第31代wave
タッグチャンピオンチームは社長と社員のチーム・ホカクドウだ! それから明日、
午後2時から中野ブロードウェイで青木が元気だったら『ホカクドウ』やってるか
ら、みんな来てやー!」
●控え室コメント
「社長、社長、(ここで広田と高瀬が乱闘で入ってくる)うるせえな、なんだあいつ
ら…」
広田「完全決着だ、おら!」
青木「いまインタビュー中、下がって下がって」
高瀬「ベルト取ったんだ」
青木「そう取ったの。はい、インタビュー中です。今。(二人が別の場所での戦いを
始めていなくなる)改めまして、社長と社員のチーム・ホカクドウ、waveの第31代
waveタッグチャンピオンになりました。ショーンキャプチャーに入って苦節3年で
す、ベルトを獲ってようやく会社へ貢献できました!」
日高「今日の試合は青木がよく頑張った!」
青木「いつも社長には迷惑をかけているので、このベルトを巻いて親孝行ならぬ、社
長孝行していきたいと思います。ぎゃらぱん!は最強のタッグチームだったので、
ぎゃらぱんより
防衛回数重ねましょう、35回だ!」
日高「ショーンキャプチャー、マスクマンは一人いますけど、父一人、子一人みたい
なもんなんで、青木がいま、いい形になって、花開こうとしているので、同じコー
ナーから見てやれるというのはいい機会をもらったと思います。だからといって慢心
せずに、毎日が昇段試験みたいなものだな。今まで映像で見ていたのがこれからコー
ナーから見ていくから。この機会に青木がステップアップしていくと思うのでぜひ注
目していてください」
青木「以上!チーム・ホカクドウでした!」
■Rejina di WAVE~WAVE認定シングル選手権30分1本勝負
<王者>志田光(13分18秒、片エビ固め)アイガー
※KATANA。第19代王者の志田が5度目の防衛に成功。

志田が5度目の防衛戦に迎えた相手は異色の挑戦者・アイガー。志田にとってはアメリカ遠征を前にしていた頃、つねに仙女のリングで広田、アイガーとの3WAY戦が組まれてきたという過去がある。その因縁を払しょくして、コミカルエースを封印することができるか。
いっぽうのアイガーは代理人である遠藤美月の引退により、その姿は消滅するといわ
れている。その期限を前にして、タイトルを奪取することができるか。

まずは志田の握手をアイガーが拒否。ニーを狙いに行く志田をアイガーがかわす。志
田はアイガーをコーナーへ追い込むと、くし刺し式のニー。
アイガーは志田の背後に回り、髪をつかんで引きずり倒す。そして憑依しようする
も、志田はこれを回避。するとアイガーはバックドロップ。そして再び憑依を狙う。
ここで広田と高瀬が姿を見せる。アイガーが志田の背後にいることに気づき、二人は
「志田、
後ろ後ろ!」と合図を送るがなかなか気づかない。二人の指示でようやくアイガーに
気づくと、志田は悲鳴を挙げて逃げる。そしてなぜか広田&高瀬も一緒になって逃げ
ていく。
さすがにこれを見かねたTommyレフェリーが「何やってんだ、お前ら。ちゃんと
して」と注意を与えると、3人とそしてなぜかアイガーも謝罪する。
今度はアイガーがコーナーへ上る。すると、広田も対角のコーナーで得意の犬神家。
すると、
高瀬も別のコーナーへ上がり、「プランチャ、飛ぶぞ」のポーズ。「志田」コールに
促され、志田もとりあえずトップロープに上がる。すると、3人はコーナーを降り、志田のみ取り残される。
おいてけぼりとなった志田。アイガーに延髄蹴りを決めたのはよいが、背後から広田がアイガーへボ・ラギノール。
この勢いでアイガーが白い粉を吹き出し、志田へ直
撃。そのままスクールボーイに決めたがカウント2。アイガーと広田は共闘し、ハイタッチをかわす。まるで、仙女での3WAY戦を見ているかのような光景となる。
志田はここで場外戦へ持ち込む。本部席のあるステージの上にアイガーを連れ込み、
ボディスラムから段差を生かし、床下からニーを当てていく。
しかしアイガーも本部席のRejinaベルトを持って志田を殴打。そのままベルトを持っ
てリングへ生還。思わぬダメージを負った志田がなんとかカウント19ギリギリでリ
ングへ戻る。志田はベルトを奪うと、アイガーへ一撃。
さらにベルトを持ったままで
魂のスリーカウントを放ったがカウントは2。志田は再び魂のスリーカウントを狙う
も、アイガーは、これを阻止すると呪落を決める。2カウント。志田は竹刀を持ち反
撃。ベルトと竹刀のぶつかり合いとなったが、志田が打撃戦を制し、ファルコンア
ロー。これをエビ固めで切り返すアイガー。
志田の目つきからの首固めも2で返され
ると、ベルトを肩に巻いた状態でのKATANAを繰り出す。これでついにアイガー
は3カウントを聞いた。
志田がマイクを持つ。
「はー…。今までの対戦相手で一番しんどかったかもしれない。怖かったー。みなさ
ん、
ごめんなさいね。このベルトを持ったまま、またアメリカに行かせてもらいます。そ
して5月といえば、Catch the WAVE始まりますよね、その優勝者と私が…」
ここまで言いかけたところで、試合途中で消えていたはずのも広田と高瀬が戦いなが
ら入ってくる。ここで両者はリングイン。高瀬がパワースラムからフォールにいく
が、メインの試合が終わった後、Tommyレフェリーが引き揚げたため、カウント
は入らず。あわてて宮崎や狐伯がTommyレフェリーを探しに控室へ。
その間、志田が代わりにフォールカウントを数えるもカウント2。Tommyレフェ
リーが慌てて姿を見せると、広田のへなーらがさく裂。カウント1。広田と高瀬がボ
ラギノールと
逆水平チョップ合戦で打ち合うが、傍観している志田に「何みとんじゃ!」と広田が
巻き込む。広田はカンチョー、高瀬も逆水平を決めるが、志田はダブルブレンバスターでやり返す。
再び広田対高瀬。広田は側転からボラギノールへ。高瀬もラリアットで反撃。そし
て、
広田が再びボラギノールを見せたところで両者が完全にノックダウン。カウント2で
なんとか立ち上がろうとした二人だったが、ともに力尽き、ついに両者KOの最低が下された。
ひと段落して志田がマイクを握る。
「何の話してたっけ? Catch the WAVEが5月4日より始まりますが…私は出ません!
すいません。アメリカでぶっ飛ばさなきゃいけないやつが待っているので。私は優勝者とこのベルトを賭けて向かい合いたいと思います。いやー、今日のアイガー戦で、コミカルエースを卒業しようとずっと思っていたんです。(一部から「えーっ」の
声)。微妙な「えーっ」だし。40パーセントくらいの人しか言ってないし。卒業しようかなと思ったんです!(大きな「えーっ」の声)。できないっすね。防衛戦もしたし。(二上会長に)私いつまでコミカルエースなんですか?」
二上会長「一生」
この言葉を受けて志田は「ありがとうございます!」と最後、「これがコミカルエースだ!」と叫んでエンディングとなった。
●控室コメント
志田「アイガーがもうすぐ消滅するというのを聞いて…やだね、ちょっと思入れがあ
るのが嫌だね。さんざん、いろんなところで試合してきて、アイガーに思い入れがあ
るというのはちょっと嫌だね。でもこうやって後楽園のメインで戦えて、これで成仏
してくれるんじゃないかなって。もう二度とやりたくないです(笑)。私がフリーにな
りたての頃、『コミカルエース』っていうあだ名?キャッチコピーをもらったんです
けど、waveに来るとこうなっちゃうんですよね。それがこの団体の魅力であり、出続
けてるところかもしれないんですけど…リングで宣言したからには世界のコミカル
エースでやっていきます。AEWでは一切出しません。このベルトをまたアメリカ
持って行って、いろんなところ旅して、Catch the WAVEはすごい大きなリーグ戦で私
も思い入れがあるので、その優勝者と対戦できるのは楽しみです。Catch the WAVE終
わるころには志田光、もっともっと大きくなって帰ってきて優勝者と対戦したいと思
います。簡単に倒せると思うなよ。世界のコミカルエース志田光、まだまだ高い壁と
して、上で待っています」
2023.03.01

PHASE2 Reboot 3rd『NAMI☆1~Mar.~’23』

●前説

野中リングアナと桜花由美社長がリングに上がり前説。
開場前に時間がなかったということで、マイクのチェックを公開で行う。久々に桜花由美のリングコールが鳴り響くと、会場から拍手が沸き起こった。
その後、4月の誕生日月の話となり、4月生まれの狐伯は同じく4月生まれである桜花の半分の年齢という事実を明かすと、観客からため息が漏れた。
1,アオハルwave(15分1本勝負)
△青木いつ希(時間切れ引き分け)鈴季すず△



試合前、「新木場を河川敷にしてやる」と宣言していた青木。「アオハル」のタイトル通り、
場外での乱闘が荒れそうな予感…。
すずは、青木恒例の「よろしくお願いしますー!」には耳をふさいで防御。ならばと「よっしゃ―行くぞ、新木場」と青木は気合を入れる。
まずは腕の取り合いから、すずが側転。そのままヘッドロックに行くも、青木もカニばさみで首を取る、互角の立ち上がり。
続いて、ロックアップから青木がヘッドロック。そしてタックル、低空ドロップキックを慣行。さらにコーナーサイドで顔面を踏みつける。辛うじてロープに逃れたすず。
スタンディングとなると、エルボー合戦。互いにロープへ飛んだが、すずは軌道を変えてのスピアー。
そして、コーナーに振ると、青木はロープを潜り抜けて場外へ。「なんで場外に出るんだ」というすずに「お前が場外出すからだろ。場外でアオハンしようぜ」と応戦する青木。
これにすずもTommyレフェリーに「場外行ってくる」と言い残して乗っかる。
こうなると、激しい打撃戦へ突入。両者のエルボー合戦から青木は鉄柱に持っていく。
場外ダウンするすずに対して顔面を蹴りつける青木。これにすずはチョップで反撃。
再度、青木は鉄柱攻撃から、ダメ押し的にすずを鉄柱に立たせてランニングしてのタックルで追い込みをかける。ダメージを負ったすずは客席に座って体力回復へ務める。
存分にアオハンを味わった二人はようやくリングイン。
青木はコーナーエルボーからフェイスクラッシャーへ。そして、スリーパーにとらえると、鈴は片ヒザをつく。ここから青木は体重を乗せてグラウンド式のスリーパーへ。
劣勢に立たされたすずだがなんとかロープブレイクに逃れる。
青木はランニング式のニーからフィッシャーマンで勝負をかけるもカウントは2。
続けて、セカンドロープから「つぶれろー!」と叫んでのボディプレス。これもすずは2カウントでキックアウト。青木はジャーマンを狙うが、すずはエルボーを連打して堪える。
ならばと青木もエルボーをかます。すると今度はすずが青木の足を引きずり、場外でのアオハンに持ち込む。先ほどのお返しとばかりに場外へ引きずり回すすず。そして入場の花道へと戦場が移ると、ブレンバスター狙い。青木は腰を落とすが、すずが強引に投げ飛ばした。
一足先にリングへ生還しようとするすずだが、今度は青木が足を引っ張り再度アオハン勝負。
青木が場外でのブレンバスターを決め、リングインを狙ったが、ここで両者による足の引っ張り合いとなり、さらにはエプロンでももみ合う。
なんともつれるようにリング内へ。
ここから「お前のせいでこけただろーが」「おまえのせいだろが」とののしりあいながらのエルボー合戦という展開に。「おまえがでけえからだろ」「ケツがでかいからだろが」と互いに口での攻撃でも一歩も譲らず。
そして、強烈なすずのエルボーの一撃が決まると、青木も強烈な一発を返す。すずが連打で決めるも、青木も連打でお返し。さらにすずが再度、連打を決めると、青木もやり返す。
ここで、すずが投げっぱなしジャーマンを決めるも、青木も投げっぱなしでお返し。すずはトラースキックを決めるが青木はラリアット。そしてともにヘッドバッドを打ち合うと、ダブルダウン状態となる。

再びともに立ち上がり、青木がコンプリートショットから、起き上がりこぼし式のラリアット。ならばと、すずはグランマエストロ・デ・デキーラを決めるがカウント2。
残り1分。すずがジャーマン狙いにいくも青木はカット。すずは横回転のエビ固め。
青木もラリアットでやり返す。その後、バッティングの状態から青木が強引にカバーに抑えるもカウントは2。
再度、青木がラリアットを決めたが、これもすずがハネ返す。ここで、すずがジャーマンを繰り出したところでドローのゴングがなった。
試合後も髪をつかみあう両者、そして控室にももみ合いながら引き揚げ、控室側からも二人の怒号が聞こえた。
2、テクニカルwave(15分1本勝負)
〇関口翔(9分55秒、カケラホマ)杏ちゃむ●


タイトル通りテクニカルな攻防が期待された両者のシングル対決。
まずは足を取る杏ちゃむが、その流れから腕を取りに行くが関口は防御。ならばとバックの取り合いから関口が腕を取る。回転して腕を取り返す杏ちゃむに、関口も腕を取ると、そこからヘッドロック。杏ちゃむはネックロックからグラウンドへ持ち込み、腕ひしぎに狙うも関口も足を取る。
スタンディングで関口がアームホイップ。そしてストンピングからロープに張り付けると、コーナードロップキック。さらに首投げからサーフボードへ。そしてキャメルクラッチの体勢から、杏ちゃむの顔面を絞っていく。
杏ちゃむも蹴りで返すと、カニばさみからヒールホールドへ。さらにフェイスロックへと移行。そして正面からのバズソーを決めたがカウント2。関口も腕を取り返し、ワキ固めを狙ったが、杏ちゃむも必死に防御。関口はドロップキックからのSTO。再び足を取った杏ちゃむはスクールボーイ。さらに変形の四の字を決めたが、関口は反転。もう反転したが、そのままロープブレイクブレイクに。
杏ちゃむは関節からスタイルチェンジし、一転してトップロープからのボディアタック。
そしてエルボー合戦へ移行。「来いよ」と胸を突き出す杏ちゃむ。杏ちゃむは打撃からのコンビネーションでのハイキックを狙ったが、空振りに終わる。
関口は変形の背骨折り。そしてエルボーを腕に落としてからのワキ固めに持っていく。必死に杏ちゃむもロープにしがみつく。
ここで関口はミサイルキックもカウント2。そして、再度STO。杏ちゃむはお腹へのミドルキックで攻勢を取り戻すと、一気に腕ひしぎに。関口はその体制から上に乗り杏ちゃむをフォール。これをキックアウトした杏ちゃむはハイキックからのフィッシャーマンで勝負をかける。これを返した関口がカケラホマで逆転の3カウントを奪った。
まさに「テクニカル」の看板に偽りなしの攻防だった。
試合開始。まずは観客から梅咲へ「ミスイチゴ」の声がかかる。昨日、「ミスイチゴ2023」に梅咲が選ばれたというニュースが伝えられたばかり。梅咲はその方向へ一礼する。
そして、3人による手四つからスタート。いきなり広田が二人をなぎ倒し、カンチョーのチャンスとなるが、手でポーズは作るものの、技には入れず。ならばと、フェイスバスターで二人を倒す。続いて、高瀬は広田へチョップを狙うもこれも禁止。
しかし気を取り直し、トップロープに上ると、「広田さんの首をもぎ取るミサイルキック」と言ってから、ミサイルキックを決め、戦隊ものルールを忠実に守る。
さらに「広田さんの首をもぎとる、ウルトララリアット」「広田さんの首を吹っ飛ばすフライングエルボー」などなど次々と、広田に狙いを定めたカッチョいい名前で攻撃していく高瀬。
「広田さんの首を宇宙まで飛ばすミサイルキック」という技まで飛び出しかけたが、ここで梅咲が割って入り、「キラキライチゴマヒストラル」とミスイチゴを意識した技名を
繰り出す。そして、広田を持ち上げ、掟破りの「リッキー・フジ直伝の直伝カミカ…」と言いかけたところで、高瀬がカット。ならばと高瀬が本物の「リッキー・フジ直伝の直伝カミカゼ」が敢行。
さらに高瀬は「高瀬の長いロープから繰り出される…」まで言いかけるも梅咲がカット。
すかさず広田は「へなちょこ返上、へなーらサンセット」狙いで行くがこれは不発。しかしあきらめずに「紅夜叉直伝・夜叉ロック」を決めることに成功。続けて、「武藤敬司直伝・シャイニングウイザード」を繰り出したが、「ノー!いつ教えてもらった??」とTommyレフェリーの厳格なレフェリングでカウントは数えられず。
「たしかに嘘をつきました」と速攻カミングアウトした広田は「新崎人生直伝拝み渡り」を決める。そして、「世界がうらやむボヨンボヨン」と、ロ-プ最上段から二段目、そしてまた最上段へ戻るロープジャンプを見せたが、2度目を狙うと高瀬がカット。
しかし広田はめげず、「へなちょこ返上、へなーらサンセット」を決め、ここで「アジャコング直伝、裏拳!」と続けたが、梅咲が審議をとなえ、「ノー」とTommyレフェリーは認めず。
今度は、梅咲も「めちゃめちゃ痛いぜ足四の字」と決め、高瀬も「めちゃめちゃ痛いぜ首
四の字」と3人が技をかけあう展開となる。
その後も高瀬が「美脚のギロチン」でギロチンを決め、フォールに行くも「短いじゃん」と梅咲がクレーム。広田が襲い掛かってきたところで、ルミナスによる「フレッシュドロップキック」と命名されたダブルのドロップキックが決まる。これに対して広田も「花よりFFD」とFFDで反撃。
こうしてリング上が混とんとする中、ついに8分が経過し、スローモーションが発令。
待ってましたとばかりに広田は梅咲へカンチョー狙いに行くも、高瀬がカット。スローではカンチョーが決められなかったものの、1分が経ち、ワイルドスピードとなると、猛スピードで梅咲へカンチョーを連打。梅咲も高速フィッシャーマン、高速マヒストラルで広田を、高速スクールボーイで高瀬を仕留めに行くが、高速カウントも2までしか入らず。
ここでスローモーション&ワイルドスピードが終了。
「リングで頭がごっちんこ、ダブルDDT」を決めた広田が、カンチョーの代わりとなる、
「ボ・ラギノール風かかとキック」で揺さぶり、梅咲&高瀬が場外転落。
すかさずトペを狙う広田だがロープにつまづき失敗。その間に梅咲が「キラキラめっちゃかわいい、ちょちょたんプランチャ」を繰り出しプランチャを飛ぶ。続けて高瀬も場外ダイブの姿勢に入り、「今度は高瀬が人生で初めて飛ぶ場外からジャンプの…(中略)広田さんの首をもぎ取る…」とやたら長いフレーズでプランチャを見せようとしたため、広田がカット。
ここで3者場外へ。広田は「ボ・ラギノール風かかとキック」を場外でも梅咲に決める。
場外でのどさくさに紛れて、カンチョーを繰り出した広田だが、その間にカウントは進んでいく。広田がリングインを狙うと、高瀬がバックにしがみついてカット。ここで梅咲は
「広田さん直伝ボ・ラギノール」を狙うが、高瀬に誤爆。この両者のダメージの間に広田がリングに生還し、リングアウト勝ちを収めた。
しかし納得いかないのが高瀬。
「こんなのだれが見てもカンチョーだろうが、反則負けだ!」と主張する。
ここから両者の押し問答に発展。
広田「高瀬って潔く負けとかを認められない子なんだ。そういうところがレスラーとしてもう一歩上に行けないところなんだよねえ。自分で負けたのに私のせいみたいにぐじゅぐじゅ言って」
高瀬「いえいえ、私はプロレスラーはあきらめないことが大事って聞いてきましたし、そもそもこの間、負けた広田さんが、負けを認めずにぐじゅぐじゅルミナスのせいだとか言ってるからこのマッチがあるんじゃないですか」
広田「だったら言うけどな、私がぐじゅぐじゅ言ったおかげで今日お前が仕事できたんだろ。そんなに言うんだったら もう一回勝負しようや」
高瀬「あーいいですよ、もう一回やりましょうよ」
広田「じゃあもっとでかい箱でやろうや」
高瀬「やりましょうよ、そこが私と広田さんの完全決着ということですね」
広田「(本部席にいる)桜花さん、ここより少し広めのところで」
桜花「ここより広いとこ、後楽園ありますけど」
広田「そんな大きくなくていい」
桜花「その次は4月にあるので、そこまで持たないですよね」
広田「しょうがねえ、ここより少しだけ広い後楽園でやりますか」
梅咲「シングル?」
広田「おめえ、その日ディアナさんのアミスタ入ってるじゃねーか。イチゴでも食っとけ。
ついでだからその日も特別ルール考えてこいよ」
高瀬「いいですよ、広田さんも考えてきてくださいよ」
広田&高瀬「覚えとけよ!!」
4,チャレンジwave(15分1本勝負)
〇朱崇花(9分41秒、体固め)狐伯●
※みちのくドライバーⅡから。


朱崇花がWAVEに帰ってきた。あの頃よりもさらに大きくたくましい姿となった朱崇花はロープをまたいで観客へアピール。「朱崇花!」の声に手をあげて応える。WAVEファンはおおむね歓迎ムードだ。
「おねがいします!」という狐伯に朱崇花は何も応えず。
まずはにらみ合い、身長差はなんと26センチ。狐伯はリーチの差をものともせず手四つ狙い。朱崇花はこれに対応するも差はありあり。ここで朱崇花はブーメランアタックをいきなり繰り出そうとしたが、目測を誤り失敗。意外にも狐伯の小ささに合わなかったか?
これに対して、狐伯はウラカン狙いも、朱崇花が前に落として迎撃。さらにロープに狐伯をぶつけてリバウンドでマットに叩きつける。
必死に殴り返す狐伯、朱崇花はコーナーで顔面かきむしり。そして軽々とボディスラムを決めるが2カウント。
狐伯はナックルで打ち返すも、朱崇花は顔面キック。さらにエルボー。
ダウンする狐伯、「狐伯」コールが起きるなか、朱崇花の手首をつかんでのエルボーでなんとか突破口を見出す。それでも朱崇花に打ち返される。狐伯はブーメラン式ドロップキックで反撃を見せるも、朱崇花は冷静に俵返しからクルスフィックスに取る。
なんとか狐伯はロープに逃れるも、朱崇花はニーを打ち込む。琥珀は低空ドロップキック
を狙うがこれは自爆し場外転落。エプロンに上る朱崇花に狐伯も必死にしがみつく。そしてリングに戻ると、朱崇花はミサイルキックを打ち込む。
それでも朱崇花の背後に回った狐伯がエルボーの連打から、足を踏みつけ、ブレンバスターで投げることに成功。さらにはコーナーに追い込んで低空ドロップキック。
朱崇花はすぐに立ち上がると、コーナーに上がる。狐伯もこれに続き、両者がコーナー上で殴り合い。狐伯は負けじと鈍い音のヘッドバット。
しかし、続けざまに放ったミサイルキックはドロップキックで迎撃される。
ここで朱崇花はトップロープからのムーンサルトを狙い。かろうじて逃れた狐伯だが、飛びついてのウラカンはライガーボムで返され、すかさずバズソーキックを入れられる。それでも丸め込みで逆転を狙ったが、ソバットを顔面に食らい、みちドラⅡでカウント3を決められた。
5,DUALSHOCK WAVE〜WAVE認定タッグ選手権試合(30分1本勝負)
<王者組>SAKI&〇清水ひかり(17分25秒、逆打ち)宮崎有妃&網倉理奈 ●<挑戦者組>
※第30代王者組が12度目の防衛に成功。


11度目の防衛後、SAKIの「去年のタッグトーナメント挑戦権獲得の時の、まだ一組だけ倒していない相手があります。あーみん、そして宮崎さん。私たちは二人とも防衛戦がしたいです。私たちに挑戦してもらえますでしょうか」という逆指名に、宮崎は「タッグトーナメントは負けました。米山とチェリーに。でもこんなチャンスをもらえるのは本当にうれしい。私はこいつ(網倉)にベルトを巻かせたいと思う。清水がベルトを取って強くなったように、こいつもベルトを取ったらなんか変わるかもしれない。私はそう思っています。ガッチリ行きます」と回答。12度目の防衛戦の相手は宮崎&網倉となった。
網倉は試合前、Twitter上で「トーナメントでは私がスリーを取りたいという気持ちが空回りしたせいで挑戦に届かなかった。こんな思いはしたくない!!いや、させない!!!私の目的は、ベルトと(仮)を"とる"こと!例え、この身が滅ぼうとも」と強い決意をにじませていた。

まずは、ブリブラのテーマに乗って登場の宮崎&網倉。網倉も宮崎と同じく、ブリブラのユニフォームにCOLOR’Sのベルトを巻いての登場。おなじみのブリブラダンスも披露。
続いては「炎のファイター」に乗ってぎゃらぱんの入場。2・18アミスタから恒例となった「ぎゃらぱん」コールが新木場でも鳴り響いた。
奇襲をかけたのは宮崎と網倉。即座にぎゃらぱんからやり返される。しかし、宮崎はダブルのボディアタックで先手を取る。そして網倉を呼び込んでダブルを狙う。網倉がしゃがみ、SAKIがジャンプした瞬間を捕まえると、網倉に投げつける。さらにSAKIをラ・カチョーラで張り付ける。
SAKIはカウンターのキックで反撃。さらにキャメルクラッチ。ここで清水がロープを数往復してのドロップキックで連携を見せる。
SAKIは清水へタッチ。宮崎に対して、背中へのキックから正面のローキック。
宮崎はこれを逃れると、逆エビからインディアンデスロック。SAKIが手を伸ばして、ロープブレイクの手助けに入るもその腕を宮崎はかみついた。

宮崎から網倉へスイッチ。網倉は清水に対して背中へのパンチ、コーナーに追い込んでのエルボー。ブロンコバスターと続ける。
そして「ハッハッハ」と気合を決めてボディスラムからワー!プレス。再び宮崎にタッチ。宮崎はボディスラムからキャメル狙いもSAKIがカット。ここで清水はSAKIにスイッチ。SAKIの首投げから清水のヒップドロップ、SAKIのローリングプレスとダブルの連携。
宮崎は体を入れ替えて清水へコーナーラリアット。網倉がSAKIを落としている間に「カメラの準備をしろ」のアピール。
そして、恥ずかし固めの姿勢に入るもなかなか開脚できず。清水は必死にこらえ、暴れまくって防御に成功。そして背後へのキックでお返し。
清水はコーナーホイップでSAKIを投げてから、ランニング式のローキック。ハイキックを空振りした清水に宮崎はヒップを連発で顔面に当てていく。そして今度こその恥ずかし固めを決めると、今度は見事に開脚まで持っていった。
再びスタンディングへ。バックに取る宮崎から抜け出した清水はフットスタンプで回避。ここでSAKIにスイッチ。宮崎はラリアットを小刻みに決めるも、SAKIもビッグブーツ。網倉がコーナーから宮崎へ「師匠!」と声かける。
ここで宮崎がえびす落とし。コーナーに上ろうとする宮崎をSAKIがカット。反対にSAKIがコーナーへ上がり、コーナースプラッシュを狙うが失敗。その間に宮崎はラリアット。
ここで網倉の登場。「行くぞ!」とアピールを見せる網倉。カナディアン式に持ち上げて、
コーナーへ乗せSAKIを宙づりにすると、ジャンピングタックル。そしてサマーソルト。
続けて、パワーボムを狙うがSAKIはショルダースルーで返してからのエビ固め。しかし、網倉もSAKIの回転エビを切り返してエビにとらえる。
SAKIは網倉の動きを止めるべく、胃袋掴みから、後頭部へニー。ここで清水にタッチ。
清水はハイキックで網倉を倒してトップロープからのヒップドロップ。
清水は再度、トップを狙う。これをカットする網倉だが、それでも清水はトップロープからのエルボー。ここで宮崎がカットに入り、ハングマンDDTで清水の動きを止めてから、網倉がトップロープからのセントーン。続けて宮崎がトップロープからのムーンサルト。
網倉は再度、トップロープからのセントーンも、カウント2でSAKIがカット。
宮崎が清水を片車に決め、網倉がトップロープにのぼる。ダブルインパクトの体勢に入ったが、SAKIがカット。これにより4者場外へ。
ここで清水がトップロープから、場外へ決死のトルニージョ。まさかの初公開技に新木場のファンも驚嘆の声を上げる。
リングへ戻った網倉へ、清水がトップロープからのフットスタンプ。宮崎がなんとかカットに入る。
カットに入った宮崎とSAKIがやり合う。宮崎のラリアット、SAKIのビッグブーツ合戦。
ここで清水がコルバタで宮崎を蹴ちらし場外へ落とす。そして、網倉へバズソーキック。しかしこれを2で返す網倉。ここで網倉はローリングのダブルチョップからパワースラムという大技ラッシュで反撃を見せるもフォールは決まらず。
宮崎とSAKIがカットに入りあうなか、清水は逆打ちで粘る網倉から逆転フォールを取った。

そして、勝った清水にも敗れた網倉にも大きな拍手が送られた。
ここで桜花社長からベルトが授与されるが、その間に青木がリングに入る。しかしぎゃらぱんは宮崎&網倉のもとへ。取り残される青木。泣き崩れる網倉。清水はリングを降りる二人に頭を下げ、宮崎も、引き揚げる際に王者組に頭を下げた。
ここで地声で「話を聞けー!」とアピールする青木。
「SAKIさん、あなたは知らないかもしれないけど、(2・26千葉で)清水ひかりさんにシングルで勝ちました。今日勝ったほうと(waveタッグの)タイトルをやることが決まりました。12回目の防衛おめでとー。というわけで13回目の防衛戦を3・12後楽園でプレゼントしてあげます。最高のチームホカクドウで…」
ここまで言うと、青木はアピールの途中から隣にいたパートナーであるはずの関口を蹴散らすというまさかの行動に出る。
「おまえじゃねー! 私のタッグパートナー、チームホカクドウは、ホカクドウ店長、ショーンキャプチャー、日高郁人だー! おーい、13回目、不吉な防衛戦にしてやるよ。待ってろ、ぎゃらぱん!!」
と青木の発表により、3・12後楽園は青木&日高組との13度目の防衛戦となった。
最後はぎゃらぱんによる締めのマイク。
SAKI「チームホカクドウと言ったけど、きいてないし」
清水「でも翔が横でうんうん、ってやってるからずっと翔だと思ってた」
SAKI「いいんだけど、聞いてない。めっちゃうれしいんだけど」
清水「ごめん」
SAKI「いいよー」
清水「でも、どんな相手が来ても勝てる、ね!」
SAKI「ひーちゃん、最近勝っても泣いてばっかりだね、皮むけたの?」
清水「プレパラードじゃなくなったよね。でも昔みたいな悔し涙じゃない。うれし涙。
それと一言、あーみんがCOLOR’Sに来てくれて、SAKIさんが引っ張ってくれて。ねえ、でもあーみんが選んだ師匠は宮崎さんで、隣に立つ人によって人は変わるから、その隣に立つ人は宮崎さんだと信じて、あーみんはもっともっと強くなって、もう一回、宮崎さんと二人で、ぎゃらぱんと戦いたい」
SAKI「今日も最高のぎゃらぱんコールをありがとう」
そして最後は「これがwaveだ、これがぎゃらぱんだ!」でエンディングとなった。
●控え室でのぎゃらぱん
清水「宮崎さんとあーみん。最初、あーみんが宮崎さんを『師匠』って言ったときは、少しモヤモヤとしてて。もちろんあこがれる人がいて、その人に付いていくというのはすごいいいことだなって。でも、COLOR’Sとしてはモヤモヤしているところがあって。でも、いまあーみんが宮崎さんの隣にいて、強くなっているのを実感しているから。あーみんの中で師匠が二人いて、でも、いま隣に立ちたいと思っているのが宮崎さんで。それでどんどん一皮も二皮も向けるなら素敵なことだと思うし、もっと宮崎さんの横に立って、
もっと二人のタッグ力が上がって、ハンパなくなった時に、もう一回戦いたいなって思いました」
SAKI「マイクでの前回(2・26千葉)の内容が検索してても出てこなくて(青木組が挑戦ということを知らなかった)。でも終わってから勝ったほうも負けたほうも泣いてたんですよ。だから、あーみんだけでなく、ひーちゃんのほうも一皮向けたんじゃないかな。挑戦者もチャンピオンもどっちも成長させてくれるベルトだなと思いました。だから、このベルトを私たちはもっともっと大切にしていきたい。次、ホカクドウチーム、日高さん、未知数過ぎて…戦ったことないです。楽しみです。このベルトでなかったら巡り会わなかったチームだと思うので」
清水「必ずぎゃらぱんが勝ちます!」
ーー今日、清水さん選手が初めて繰り出した場外へのトルニージョについて、あれはどういうところからやろうと思っていたのでしょうか。
清水「メキシコに行って、いろんなものを見て、私も一つも二つも進化しなきゃと思って、あーみんが進化していくなら、私もさらに進化した清水ひかりを見せなきゃいけないと思って出しました」
2023.02.18

「Detras de Lazona vol.9」

●前説
桜花社長による前説からスタート。
野中リングアナがぎっくり腰で動けない状況のため、桜花社長のみがリング上、野中リングアナは二階の音響ブースよりコメント。

今日の三つ巴戦の説明や予想などを二人で繰り広げ、「何周も何周もして全然決まらなかったらどうしよう」と桜花社長も困惑気味。また野崎は腹痛により今日は来場していない旨なども伝えた。
さらに桜花社長はメインで「もし菊タロー&くいしんぼうがタッグ王座を取れば」との仮定に「かつて二丁拳銃さんも取っているので、もしかしたら男子の団体でベルトが回っていく可能性もあるかも」と予想した。
◇抽選会
まずは試合に先立ち抽選会を開催。3選手が入場する。そして、試合への意気込みを語る。

狐伯
「少ない人数ではありますが、3人での最強決定戦、自分は今年強くなるのを目標にしています。そして勝ったら言いたいことがあります。勝ったら言いますので、自分の応援よろしくお願いします」

広田
「(狐伯に)『勝ったら』と言うことはあなたは言いたいことは言えないということ。
(ブーイングに)あっ、そう、いいよ、聞いてみるから。(観客に向かって)狐伯が勝つと予想している人、手をあげて。(ちらほら手が上がる)意外と少ないじゃないかよー。全然いなかった、良かった良かった。では、宮崎さんが勝つよって人(それなりに手が上がる)、あー。ありがとうございます。やっぱり、広田でしょうって人。(それなりに手が上がる)良かったです、(手を挙げた人に向かって)せめてwaveでこれだけ期待されて良かったですよ。みなさまの
挙手が力になってめちゃめちゃ頑張りますので。私も勝ったら本当に言いたい重大発表があります。聞かせてさしあげましょう」

宮崎
「いまはwaveの試合できる選手この3人ですけど、別に5人そろっても私が最強だと思っています。今、2人が言いたことがあるって言ってびっくりしたけど、私も勝ったら言いたいことがある。私だけ言えると思っています。本日は応援よろしくお願いします」
そして抽選会恒例のチェーンが用意され、引き合った選手同士が第1試合で対戦となる。それぞれがチェーンを選び、抽選の結果、宮崎と広田が引き合う結果に。この結果に大盛り上がりの観客席。お互い挑発しあう宮崎と広田。挑戦の時点で波乱が予想される展開となった。
■Triangle wave〜wave最強決定三つ巴戦〜(時間無制限勝負)
宮崎有妃、旧姓・広田さくら、狐伯
※最初に2勝した選手の勝利。連続勝利をしない場合は試合は何度も続行される。
①宮崎(6分13秒、外道クラッチ)広田
②狐伯(4分38秒、エビ固め)宮崎
※えびす落としを切り返す
③狐伯(3分00秒、エビ固め)宮崎
※エビ固めの応酬<から。狐伯が2連勝し、「wave最強」の称号を獲得。

2・1新木場で広田の提案に寄り行われることになったwave最強決定三つ巴戦。
「waveのいま試合できるのって3人だけになるんですけど、人数が少ないうちに自分がwaveの中で一番最強だって、ナンバーワン決定戦やりましょうよ!」という趣旨のもと、欠場中の桜花、野崎を除く現況の3選手で争われることとなった。あくまで「最強」を決める戦いなので、3WAYではなく、巴戦での闘いであることも3選手の中で納得済み。果たして何試合で決着が着くのか、試合前から波乱が予想されたが…。
①広田対宮崎
まずは両者の握手からスタート。
ロックアップから始まり、グラウンドの展開となり、ともに一歩も譲らず。
広田が足でのネックロックで首を固めるが、宮崎も切り返すとデスロックをかけたまま、背中へのチョップ。そして腕を絞り上げる。
「回れ」という観客の声に、宮崎の周りをくるくる回る広田。再び「回れ」という声がかかったが、二人とも回ったため、絞った腕はそのままに。
今度は広田が腕を絞ると、コーナーからの拝み渡りを狙うが、宮崎が広田を反転させてコーナーラリアット。そして逆エビへ移行する。
必死にロープへにじり寄る広田。宮崎は逆片エビに切り替えて絞り上げたが、広田はなんとかロープへ。
宮崎はラリアットを決めるも、広田はその場から飛びつきウラカンラナで流れを変える。
そしてローリング式のボ・ラギノール。そこで一気にへなーらで勝負に出るも、これは
不発に。それでも巴投げから、ここで夜叉ロックを切り出す。
全体重を乗せて、宮崎の動きを完全に止めにかかったが、なんとかロープへ脱出。
広田は619に行くも、宮崎もエプロンからのハングマンDDTで逆転。
カウント2でなんとか返す広田。宮崎は強引に投げっぱなしジャーマンを決めると一気に外道クラッチでカウント3。まずは1勝を飾った。
②宮崎対狐伯
いきなり入場と同時にドロップキックで奇襲をかける狐伯。これにサイドバスターで応戦の宮崎一気に「終わるぞ」と言い宮崎はえびす落とし狙いで抱え上げるが、宙に浮いたまま卍固めで狐伯も切り返す。
もう一度、持ち上げた宮崎だが、やはり卍で切り返される。
ここで狐伯は一気に勝負をかけようと、トップロープへ上がるも、宮崎は上ったところ
をエルボーで迎撃。宮崎もコーナーに上っていき、上段でのせめぎ合いとなる。
狐伯が鈍い音を効かせた頭突きで打ち勝つと、ここからミサイルキックを慣行。
さらに低空の顔面ドロップキック。そしてコーナーへ追い込んだ宮崎へのランニング式の
低空ドロップキックへ。
止めとばかりにもう一度、トップロープからの攻撃を狙うも、宮崎も駆け上がり、
雪崩式ブレンバスターに切り返した。
狐伯もなんとか2でキックアウト。
狐伯はエビ固めに丸めるも、宮崎も即座にエビで切り返す。互いに切り返しが
続く中、狐伯が気迫でエビで丸め込む。いずれも2カウントでクリア。
ここで宮崎はバックへ回ると、狐伯も取り返す。
さらには宮崎を馬飛びして、下から足をかけての首固め。
さらにカサドーラを狙ったが、これはうまく回らず。宮崎はDDTで反撃。
そしてえびす落としを決めたが、このまま体勢を入れ替えた狐伯が上に乗り、
エビ固めに丸めるとそのまま3カウント。宮崎からの完全なる白星となり、
「狐伯いけるよ」の声が観客席から飛んだ。
③広田対狐伯
狐伯は勢いを持続させる作戦に出て、短期勝負を持ち掛ける。
いきなりのドロップキックを決めたが、続いての顔面ドロップキック
は空振りに。それでもめげずに、スワンダイブの回転エビから首固めを2回転。
いずれもカウント3ギリギリで広田もはねのける。
広田は裏拳で狐伯の動きを止めると、へなーらをねらうがこれも狐伯は切り返す。
ならばと広田はボ・ラギノール。そしてポージングを決めてからの
シャイニング・ウィザード。それでも狐伯は動きを止めない。
首固めで広田を
丸め込んでからのブレンバスター。この後、丸め込み合戦となり、ひたすら丸めて
いく狐伯。そして片ヒザをついた状態から、スタンディングでのエルボー合戦なるも、
3連発で打ち勝つ狐伯。ならばと広田は裏拳を決める。広田はこのチャンスに
自らロープに飛ぶも、戻ってきたところを狐伯がまさかのFFD。
広田に覆いかぶさったが、かろうじてカウント2でクリア。
狐伯はダブルアームをねらうも広田はこれを切り替えす。狐伯は次の手段として
エビに固める。これを返すと続けざまに狐伯は横入式のエビを狙う。広田も体を
起こして上に乗り、横入り式エビ固め合戦へ。それも決まらないとなると、
狐伯は横入式から正面に切り替えてのエビ固めに捕らえ、これががっちりと
決まってカウント3。
狐伯が2連勝を果たし、狐伯が最強の称号を得る結果となった。
この結果に、次の対戦を待っていた宮崎は「広田ー」と抗議。
そんななか、狐伯がマイクを手にする。
「勝ったぞー。まぐれかもしれないけど、広田さんには何回も勝ったことあるけど、
宮崎さんにも勝てたこと、まぐれもしれないけど、今年中に完璧に勝てるようになります。
そして、自分の言いたいことは今年の目標は、強くなることなんですけど、強くなるためには
超えなきゃいけないといけない壁があって、去年の15周年の時にやったんですけど、
自分は愛海選手にしっかり完璧にwaveのリングで勝って超えたいと思っています。遠くはなるのですが、3・12後楽園ホールでシングルマッチやりたいです。いいですか、桜花さん」
このアピールに桜花が了承。これで3・12後楽園での狐伯対愛海によるシングル戦が決まった。
続けて広田がマイク。
「こういうの競馬でいうのなんでしたっけ。(「大穴」という観客席からの声)。大穴ってのはたまたまってことだよ。今度は最初からオッズが…なんつーの? 高い高い? そうそう、倍率が低ければいいってことだよ、そういう馬になるように頑張れっていう意味だよ。知ってた? キャリアがあれば負けたって言ことが言えるんだよ。
結局言いたいことは言うんですけど、宮崎さん、私たちにもきっちり白黒つけなきゃいけない人たちがいますよね。今年東京大会ばかりで、地方大会は行ってないんですけど、今年初の地方大会が3月18日大阪から始まって、どんどん広がっていきます!」
二上会長「広田、(3月)19日です」
広田「そうなんです、私はいつもサバ読むんです。私はだいたい日程と時間を間違えます。いいですか、3月19日、今年初の大阪大会、大阪できっちりといえば奇跡対凡女美、きっちり決着つけましょう」

宮崎もこれを受けてコメント。
「そういえば前に、私のコロナで(対戦が)流れた、(長浜)浩江ちゃんの引退が伸びたりとか、広田の自主興行がなくなったり…でも今やるべきだったんだよ、私たち奇跡対凡女美、3月19日大阪176BOX楽しみです。
私が言いたかったものは勝ったら言おうと思ったので…言いません。本当は勝負ってそういうもんでしょう。またいつか勝った時に言おうと思ったら言います」
この主張により3・19大阪での奇跡対wave最強凡女美が決定した。
■DUALSHOCK WAVE~WAVE認定タッグ選手権試合(30分1本勝負)
<王者組>SAKI&〇清水ひかり(15分13秒、エビ固め)菊タロー●&くいしんぼう仮面 <挑戦者組>
※カサドーラ。第30代王者組の11度目の防衛に成功。


ぎゃらぱんにとって、11度目の防衛戦はある意味、最強の相手がラインアップされた。
2・1新木場で二上会長はから指定されたのは菊タロー&くいしんぼう仮面。DUAL SHOCK WAVE王座は男子もOKであり、過去、巻いたことのある選手もいることから、経験値を深める意味で防衛戦が行われることとなった。
「菊ちゃんに乳も揉まれたら売れるらしいで?」という二上会長に「乳だけNG…」と拒んでいた清水だが果たして…。
ビューティペアの『駆け巡る青春』が鳴り響く中、菊タローとくいしんぼう仮面の「くい菊」が登場。エプロンから華麗に転がってリングインをしようにもにあがることができない菊タローはリングを1周して階段を伝ってようやく入場。くいしんぼうもこれに続いた。

続いては『炎のファイター』に乗ってぎゃらぱんが入場。声だしOKとあり、観客席からは大・ぎゃらぱんコールが鳴り響く中、くい菊は腕組をして一点を見つめる。ぎゃらぱんコールが続く中、入場ダンスを踊る王者組。
試合前、11度目の防衛戦を前に王者組がベルトを。そして記念撮影へ。
菊タローはTommyレフェリーから手にかけられた消毒液をは全身に塗りたくる。
「このベルトは女子プロレス団体のベルトだよな。勝ったら俺たちが女子プロレスラーってことだよな」という主張する菊タローは、「帰りにパンティとブラジャー買って帰るからな」とアピール。
さらに、くい菊は「絶対勝とうね」と可愛く見つめ合う。
まずは4選手ともに握手で開始。清水、SAKIと握手を交わした菊タローは自分の手を匂う。
先陣は清水とくいしんぼう。かつてはシングルで対戦した際、好勝負となり、弾け合ったことも記憶に新しい。大・ひかりコールのなか二人はロックアップ。ロープブレイクとなると、まずはきれいに離れるくいしんぼう。
観客のひかりコールには「もっともっと!」とアピールをする清水。一団と声援のボリュームが増すなか、再びロックアップ。くいしんぼうが押し込むが清水が逆転のエルボー。
続いて、ロックアップからバックの取り合い。腕を取るくしいんぼうに、清水も回転して腕を取り返す。くいしんぼうもこれに呼応して互角の動きを見せた。
続いてSAKIと菊タロー。今度は大・SAKIコールのなか、菊タローはSAKIの形態模写。そして、いつものいやらしい手つきでの手四つを狙う。Tommyレフェリーの注意には「違いますよー」と否定する菊タロー。
菊タローはロックアップからバックを取ると、「おっちゃんとええことしよ」とSAKIに抱き着くとそいのまま乗っかって襲いかかる。清水があわててカットに入るもくいしんぼうも一緒に
ストンピング。「足多くないですか」と確信犯のくいしんぼうに疑問を投げかける菊タロー。
続いて再び清水とくいりんぼう。
「タイトル戦らしく殴り合うぞー!」というくいしんぼうが宣言すると、エルボー合戦からくいしんぼうは清水の胸板へ強烈なチョップを一撃。
これに対して、清水もエルボーを5連打。これにエルボーでお返ししてくると思えば、
くいしんぼうはまさかの頭にグーパンチ。そしてロープ際に清水を追い込むと再びグーを決める。さらにくいしんぼうはロープに振ってグーパンチを狙うも、清水が側転でかわしてドロップキック。
ここで
しかしくいしんぼうは清水やSAKIを上手投げで投げ飛ばすと、飛び込んできた菊タローにまで上手投げで飛ばしてから、全員で欽ちゃんジャンプ。
続けてうまか棒狙いに行くも、SAKI&清水はうまくかわして連携へ。SAKIのローリングプレスから清水のヒッププレスという連続攻撃が何度も決まったが、くいしんぼうも何とかカウント2で返す。
そして清水はくいしんぼうにエルボーを売っていくが、これには無反応。ならばと連打で決めると、またもグーパンチを食らう。さらにもう一度、グーパンチを食らうと、さらに背中を引っかかれる。

今度はエルボーからヘッドロックに取る清水。これをくいしんぼうはエルボーを清水のボディに打ち込んでこれを解くように回避。外した後、肘を畳んで「シャキーン」のポーズ。
逆にヘッドロックに決めたくいしんぼう。今度は清水が肘で回避して「シャキーン」ポーズの
お返し。この流れに菊タローも加わり、さらにはSAKIもまじって、ヘッドロック合戦の後、それぞれが「シャキーン」ポーズを披露。
思わず、ぎゃらぱんはくい菊を場外に落とすも、どこに行っても「シャキーン」ポーズが延々
繰り広げられる。菊タローは背後で試合を見守っていた桜花社長の目の前まで行き、「シャキーン」を誇示。
リングに上がった4人。くいしんぼうが「これの一番を決めようやないかい」と4人による
「シャキーン」ポーズも見られた。

今度は、菊タローが清水に首四の字。SAKIも菊タローに首四の字で清水を助けに入る。
しかし、くいしんぼうは首四の字に加わらず、反対側から清水の足を掴んで逆エビへ。
思わず反り返る3人。苦しむなか、SAKIが目の前にあるロープを掴んだ。
リング上でカオスな展開が続く中、くいしんぼうは清水を羽交い絞め。ここでついに菊タロー
は清水の胸に照準を絞る。「おっぱい~」とその嫌らしい手つきであと数センチにまで迫って
行く。絶体絶命のピンチとなったが、清水は急所攻撃で間一髪で、を逃れる。
このスキに悶絶する菊タローをカサドーラで丸め込もうとしたが、腰を捕まえられ、途中から回転することができず。すると、菊タローの目の前には回転しきれないでいる清水のお尻が目前に。本能のまま、お尻に顔をうずめる菊タロー。この体勢のまま、清水が半回転してフォールに持ち込み、ついに3カウントを奪った。しかし3カウント後もお尻から顔を離そうとしない菊タロー。SAKIが必死にカットしてようやく両者が離れた。
場外で「まいったしてねえよー」と故・サンボ浅子さんのモノマネで抗議の菊タロー。さらに
客席に向かって、「うらやましいだろ、こっちはこれで金をもらってるんだよ、見たか、コラー。
くそー、女子レスラーになれんかった」と不満たらたらにくいしんぼうともども引き上げた。
ここで桜花社長がリングに上がり、認定証を読み上げ、ベルトを授与。試合前と同様、
大・ぎゃらぱんコールに包まれるリング上。勝利のぎゃらぱんがマイクを持つ。
SAKI「ぎゃらぱんコールも試合にも勝ったのもめっちゃうれしい」
清水「なんか悔しい。なんか悔しい。でも勝ちは勝ちだもんね。30回、目指そう、やばいやつもっとどんどん出てくるよね。ぎゃらぱん30回、必ず達成しよう!」
SAKI「去年のタッグトーナメント挑戦権獲得の時の、まだ一組だけ倒していない相手があります。あーみん、そして宮崎さん。私たちは二人とも防衛戦がしたいです。私たちに挑戦してもらえますでしょうか」
セコンドに付いていた網倉が慌てて宮崎に寄り添う。ここで宮崎が意思表示。
「タッグトーナメントは負けました。米山とチェリーに。でもこんなチャンスをもらえるのは本当にうれしい。私はこいつ(網倉)にベルトを巻かせたいと思う。清水がベルトを取って強くなったように、こいつもベルトを取ったらなんか変わるかもしれない。私はそう思っています。ガッチリ行きます」
これに「私だってあーみんの師匠だもん。証明してみますー!」とSAKIも絶叫。
この後、四者が握手をかわし次期防衛戦が決定した。
その後、二上会長から2・26千葉大会のカードが発表された。
・清水ひかり対青木いつ希
・旧姓・広田さくら&梅咲遥&高瀬みゆき対川畑梨瑚&桜井裕子&狐伯
・宮崎有妃&網倉理奈対笹村あやめ&リッキーフジ。
「これはちょっと網倉さんに試練です。くれぐれもケツを出させないように」(二上会長)
・「ちょっと一人オファーの返事は来てない人がいますが…チェリー&鈴木ユラ対関口翔&ちょっと長野県のほうの人ですね」(二上会長)

そして最後はぎゃらぱんによる「これがwaveだ! これがぎゃらぱんだ!」でエンディングとなった。
●ぎゃらぱんコメント
――防衛おめでとうございます。強敵からの勝利でしたが。
SAKI「自信持ってよ、ひーちゃん。なんでそんな表情が暗いの?」
清水「だってさーなんかさー、勝ったのにさー」
SAKI「そう勝った。こんな強敵と言われる人を倒したんだよ、ひーちゃん。ベルト守った」
清水「なんでこんな試練ばかりなんだろう?」
SAKI「それがこのベルトの重みなんじゃない」
清水「そうだね。あーみんも一杯成長してて、でも私、このベルトのおかげで成長できたことは誰にも負けない。あーみんが成長しているのは見ているけど、でも変わらず、必ずぎゃらぱんが勝ちます。でも今日は悔しかったー!」
SAKI「一皮向けた?」
清水「…たぶん」
2023.02.05

「Detras de Lazona vol.8〜YOUNG OH! OH! 〜」

■前説
 2・5アミスタはwaveの恒例大会であるYOUNG OH! OH!。2008年からスタートし、今年は15年という節目の年を迎える。二上会長のもとには「試合入りますか?」とレギュラー選手からの問い合わせもあったというが、「みんな立派に成長してるやん」と一笑に付したという。今回は鈴木ユラ、杏ちゃむらの新顔も事前から注目を集めた。
 前説はアフリカの民族衣装を着た広田。リングアナの時は必ず着用するといい、母・
節子さんの持ち物だという。開始10分前には札止めが発表され、満員の観客から拍手が沸き起こった。
■田中希沙プロテスト
昨年4月14日、田中稔と府川由美さんの両親出席のもと、wave入団を発表した田中希沙がいよいよプロテストを迎えた。開始前にはバックステージで号泣していたという。ちなみにwaveのメンバーは、過去、プロテストに二上会長は2回、宮崎、広田、桜花はそれぞれ1回落ちた経験があり。
 指導役は桜花由美。基礎体力テストでスクワット300回からスタート。希沙は自ら声を出して、回数を数えた。途中、80回目で70回と数え間違えるシーンもあったが、宮崎が回数を正した。100回を超えると観客からは拍手。その後も200回で拍手が起こり、300回到達の際は大きな拍手に包まれた。
その後も、蹲踞、腕立て伏せを30回、ライオン式腕立て伏せ30回、腹筋100回と続いていく。腹筋が50回を超えたあたりから疲れも見え始めたが、頑張って100回をやり切った。さらに背筋100回と積み重ねていく。
続けてはマット運動へ。前転、後転、開脚前転、開脚後転、倒立前転、後転倒立、側転
、ネックスプリング、ヘッドスプリング。ブリッジ返り10回へ。失敗したとしても「もう一回お願いします」と挑戦を続けた。
そして、左右に回転するブリッジ、続けてブリッジを1分間。4種類の受け身とテストは続いた。その後、1分半の連続の動きをテスト。受け身、ロープワークの組みあわせとなり、その間、つねに動き、声を出し続けた。
最後に3分間のスパーリングへ突入。桜花自らが相手を務め、宮崎がレフェリーを買って出た。希沙は桜花のバックを取ろうと、必死にもがいていく。後半、マウントを取られるも、闘争心は消えず。桜花がグラウンドのスリーパーを決め、宮崎がストップする場面もあったが、それでも最後まで桜花に対して向かっていった。
 以上でプロテストが終了。最後まであきらめない姿勢、そして闘争心に観客から大きな拍手が起きた。結果は全試合終了後とアナウンスされた。
■入場式
懐かしの「YOUNG MAN」(西城秀樹)の曲に乗って『YOUNG OH! OH!』が帰ってきた。出場する全8選手が登場し、対戦カードが発表される。代表挨拶は狐伯。「自分は『YOUNG OH! OH!』初出場なのですが、みんな(ほかの選手も)初出場ということで、自分はwave代表として確実に完ぺきに勝つので応援よろしくお願いします」と抱負を述べ、「YOUNG OH! OH!」のかけ声とともに大会がスタートした。
■ YOUNG OH! OH!wave(15分1本勝負)
狐伯(10分18秒、片エビ固め)鈴木ユラ
※直伝ダブルアームT

 『YOUNG OH! OH!』のオープニングを飾るのは狐伯。いっぽうの鈴木ユラは、wave自体が初参戦。「waveさんからオファーいただけるなんて光栄。必ず爪痕を残します」と宣言していたが果たして…。
まずはともに大声で「お願いします」と握手。ユラに対して一度は組み合わなかった狐伯だが二度目のコンタクトでロックアップ。ユラが足を取るとグラウンドへ。狐伯もマウントを取り返す。ユラがロープに振ろうとするも、狐伯はテキサスブルドーザー。ヘッドロックを外さない。さらには首四の字へと移行。ユラはロープに逃れると、狐伯はコーナーへぶつけていく。ヘアホイップ、低空ドロップキックとつないで、今度はロープに振ってのドロップキック。そして弓矢固めを完成させる。
その後、スタンディングでエルボーを打ち合うと、狐伯はボディスラム。コーナーへ打ち付け、もう一度、ボディスラムへ。カウントは2。しかし、ユラも豪快なボディスラムでやり返す。ここで流れをつかんだユラがコーナーに押し込んでヒザ爆弾、そしてワキ固めに捕らえる。狐伯は必死にロープブレイク。ユラは低空ドロップキックで攻撃の手を緩めず。「あげるぞ!」と宣言するもここは投げられず。狐伯もブーメラン式のミサイルキックでやり返す。再びスタンディングへ。ユラはヒザを何度も打ち付けキチンシンクを連発するも狐伯は低空DDT、低空コルバタ。コーナーでの戦いとなるも、狐伯はヘッドバッド。それでもユラはひるまずデッドリードライブ。カウントは2。
「お返しだ」と狐伯もキチンシンクを連打すると、続けてコーナーに追い込んで低空ドロップキック。そしてトップロープからのミサイルキックを決める。
 しかしユラも一瞬のスキを見逃さず、狐伯を腕ひしぎに取るがロープブレイク。すぐに狐伯は切り返してコーナー際にユラを追い詰めると、顔面ドロップキックから直伝ダブルアームTへ。これでカウント3が入り、入場式の宣言通り、狐伯が勝利を飾った。そして、リングから引き揚げるときは「勝ったぞー!」の一言を忘れなかった。
■ YOUNG OH! OH!wave(15分1本勝負)
梅咲遥(7分55秒、ラ・マヒストラル)杏ちゃむ

『YOUNG OH! OH!』のみならず、waveそのものが初参戦となる杏ちゃむ。前回のアミスタ大会で二上会長は「うちの映像班がハマっている杏ちゃむが参戦します」と説明していたが…。一方、アミスタが本拠地の梅咲。両者はデビュー前、同時期に一緒に練習していたこともあり、『YOUNG OH! OH!』ならではの好カードが実現した。
杏ちゃむは入場すると、いつものようにコーナーに寝そべってアピール。waveのファンには初お目見えのシーンだ。まずは「お願いします」と手を出す杏ちゃむに「大丈夫です」と拒む梅咲。
試合は杏ちゃむが客席から沸き起こった「ちゃむ」コールを先導。そして、即座に足を取るも、梅咲も即、ドロップキックで反撃し、投げキッスポーズ。これに杏ちゃむはすぐに腕を取り返すが梅咲はロープブレイクに逃れた。杏ちゃむはロープに梅咲を張り付けると「ハッピー・バレンタイン!」と叫んで鼻フック。そして背後からのドロップキックで畳みかけるも、バズソーキックは空振り。
「何がハッピーバレンタインだ」と梅咲もボディスラムで反撃に入る。杏ちゃむのツインテールをとらえたキャメルクラッチから、弓矢固めに持っていく。今度は梅咲が杏ちゃむをロープに張り付けて背後からのドロップキックでお返し。そして両者がスタンディングで壮絶なエルボー合戦。ものすごく鈍い音が交差する。
ともに重い攻撃が交差したが、最後は梅咲が杏ちゃむを倒した。さらにもう一発狙うと、杏ちゃむはワキ固めから三角締めと得意の関節技を駆使していく。さらに関節を狙うも梅咲はネックブリーカーからフットスタンプで流れを変え、低空ドロップキックと決めていく。しかし、フォールに入った瞬間、杏ちゃむはワキ固めで切り返す。さらに腕ひしぎへと移行。次から次へと披露する杏ちゃむの関節技が光る。
 案とかロープへ逃れた梅咲を逃すまいと、杏ちゃむは突進するが、その飛び込みざまを梅咲はキューティースペシャル。この勢いに乗り、トップロープからのミサイルキックで畳みかけたが、杏ちゃむはかろうじてキックアウト。
杏ちゃむも負けじと、側頭部へのハイキックからフィッシャーマン。梅咲が返すと、さらにトップロープからのクロスボディーを決める。そしてそうまとうを決めるも、梅咲もフォールを切り返し、エビ固め合戦へ。どちらもカウント2で返す。ここで両者が向かい合った瞬間、梅咲は体を入れ替え、マヒストラルに捕らえて、粘る杏ちゃむを下した。
■ YOUNG OH! OH!wave(15分1本勝負)
川畑梨瑚(「7分24秒、体固め)大空ちえ
※ブラジリアンキック

 2・1新木場ではRedBlue〜翼を授ける。でのwave認定タッグへ挑戦した川畑。
一方のちえは、久々のwave登場となる。
 まずは両者の握手からスタート。振り返りざま、ちえがドロップキックを先制ヒット。2連発からフォールを奪っていく。そして巧みにコーナーを操り、対角線から低空ドロップキックへ。川畑もソバットでちえの動きを止めるも、ちえはヘッドスプリングで起き上がる。
 互角の立ち上がりから、ちえはコーナーへおびき寄せ、川畑をぶら下がり式の腕ひしぎへ。さらに低空ドロップキックで続けて攻め込みフォールの体勢へ。川畑はカウント2で返す。
ならばと、ちえはブレンバスター狙いで行くも、川畑はこれを堪えて、延髄蹴りからローキック2連発。そして背中への強烈なサッカーボールキックを連発で重ねていく。
ちえもブーメラン式のドロップキックでやり返すと、トップロープからのミサイルキックでダメージを与える。再びスタンディングに移り変わって技の掛け合いとなるが、ちえがブレンバスター。川畑も投げっぱなしジャーマンからハイキック。ちえはエビ固めからスクールボーイ、横入り式エビ固めへ。連続フォールを川畑はなんとか2カウントで返すと、逆にエビ固めで切り返す。これもカウント2でちえが返す。
川畑はここで必殺のバズソーキックに取り、さらにジャーマン狙いで行くがちえは腰を落とし、逆転のフィッシャーマン。なんとか川畑もハネ返す。ここでちえが果敢に攻め込もうとするも川畑はハイキックで動きを止めて流れを変えるとバズソーキックでさらに蹴り込んでいく。一度はカウント2でキックアウトしたちえだが、ダメ押しのブラジリアンキックを決めると、ちえはもう返すことができず3カウントが入った。
■ YOUNG OH! OH!wave(15分1本勝負)
櫻井裕子(14分8秒、胴締め式ドラゴンスリーパー)網倉理奈

  2・1新木場で「どうしても自分の力であーみんに勝って、COLOR’Sに必要な存在だって思いたいんです。シングルをする機会がなかなかないので、そこでやらせてもらえませんか?」と二上会長に嘆願した櫻井。こうして今大会でCOLOR‘Sによる同門対決が行われることとなった。
SAKI、清水も観戦に訪れる中、COLOR‘Sによるシングルがメインを飾ることとなった。
二人のロープ上げをSAKIが務める。
  「よろしくお願いします」と櫻井から手を出し、二人はガッチリと握手からスタート。ゴングが鳴るとまずは二人とも動かない。そして、意を決して向かい合うとロックアップ。
まずは網倉が押し込んでいくも、櫻井が体を入れ替えてエルボー。続けてタックル合戦は互角。2度、3度と続くがどちらも倒れない。「来いよー」と叫ぶ網倉。そして4度、5度も互角となった後、自らロープにとんだ網倉がようやく櫻井を倒した。網倉はコーナーに追い込むと、ヒザで顔面を押し込む。そして、コーナーに押し込んでブロンコバスター
から低空ドロップキックへ。
序盤は網倉のペースが続く。そして逆エビの形に持って行った網倉がフォールを挟んでから逆エビを完成。そして逆水平方エビに移行するが、櫻井は意地のロープブレイク。
ここでいったん、スタンディングとなり、エルボー合戦へ。どちらもひるまず。ならばと網倉は逆水平チョップ。これはさすがにものすごい破壊音が鳴り響く。そして再びコーナーに追い込むと今度は逆水平の連打。しかし、距離を取ろうとした網倉の髪を掴んで、次の動きにいかせなかった櫻井がコーナーへ逆に押し込んでエルボーを連発。そしてリング中央でコブラツイストへ。技を解き、櫻井は顔面を蹴っていくと、網倉も吠えて耐えていく。
今度は桜井がビッグブーツで網倉を追い込むと、ショルダータックルを決め、自らの力で倒す。そして、リバースDDTの形となって、グイグイと締め上げていくが網倉はロープブレイク。今度は網倉がダブルチョップ。そしてカナディアンバックブリーカーに持ち上げていく。そのままコーナーに宙づりにすると、タックルでぶつかり、さらにはセントーン。強い攻撃を続ける網倉だが櫻井も必死に耐える。すかさずトップロープへ上る網倉だが、櫻井は下からチョップを打ち、動きを止めると、デッドリードライブへ。ここで寝技に持っていき、網倉をドラゴンスリーパーを胴締め式に決める。ロープブレイクとなっても、櫻井は技を解かず。そして、得意のブレンバスターを狙った櫻井だったが、これを網倉は投げ返す。ここでチャンスとばかり、網倉が走ってくるところを櫻井はボディスラムで投げ切る。
10分が経過。両者ダウン状態から、ともにヒザをついた状態でのエルボー合戦へ。そしてスタンディングになだれ込むと櫻井はファイナルカッター。しかし、網倉も即座にパワースラムを決める。このままフォールの持っていったが、櫻井が逆に上へ乗り、フォールを奪う。櫻井の気迫に網倉の呼応が充満する好勝負となっていく。
網倉はカナディアン式に持ち上げるとそのまま前方に倒し、すかさずサマーソルトドロップ。そしてトップロープからのダイビングセントーンを決める。さすがにこれで終わりかと思われたが、櫻井はこれもカウント2で返す。ならばともう一度トップロープへ登ろうとする網倉の足にしがみついた櫻井は次の一手に行かせない。ここで反撃へ移ると、スピアーからついに自らの手でブレンバスターを成功させる。そして、もう一度、この流れから胴締め式のドラゴンスリーパー。グイグイと締めあげ、網倉がロープへとにじり寄ろうとするも、身動きを取れなくする。網倉はついにギブアップの意思表示を見せ、櫻井が自らの手で勝利をもぎ取った。
レフェリーから手を挙げられた櫻井は涙を見せる。そしてマイクで思いのたけを語る。
「約束通り、私が勝ちました。あーみんとは同じ2018年にデビューして、欠場してる間もあったのに、どんどん私を置いて上にいっちゃったから、悔しくて寂しかったけど、今日、私の力のであーみんから勝てて嬉しいです。あーみんがコーナーから落ちてきたときは死んじゃうかと思いました。でも、今日、ずっと勝ちたいと思っていたあーみんから勝てて少しだけ自信が持てました」
こうして櫻井の勝利という感動の光景となったリング上。このままエンディングへ突入となり、参加8選手がリング上で。今回は、試合後の感想をそれぞれがリングで述べることとなった。
狐伯「自分は鈴木ユラ選手と初対戦で勝ったんですけど、もっと余裕を持って追い込めたという反省があるので、次はもっと余裕を持って勝つので覚悟しておいてください」
ユラ「waveさんに初めて上がらせていただいて、本当にうれしかったですけど、負けてしまいました。売店でなぐさめてもえるとうれしいです。ぜひ売店にもお越しください」
杏ちゃむ「初めまして、信州ガールズの杏ちゃむです。はじめましての方も多いと思います。遥ちゃんとは2回目のシングルで、一度目は自分のホームで試合をさせていただきました。今日は、勢いに乗ってるのをすごく感じました。同じ世代の若手として、もっともっと頑張っていかないとと、感じさせてくれました。あと、声援のある会場、とても楽しかったです」
梅咲「ちゃむさんとは2回目のシングルで。プロレスラーになる前から一緒に練習させていただいていたので、今日は戦えてすごく嬉しかったです。また戦ってください」
ちえ「今日はwaveさんへの参戦が久しぶりだったんですけど、川畑選手の蹴りが重くて最後のほう、朦朧として全く覚えていないけど、勝てるように頑張るので、リベンジさせてください」
川畑「『YOUNG OH! OH!』を盛り上げる、そして、プロレス界を盛り上げる、同世代という意味では仲間ですけど、そのなかで私が1番になりたい。ここにいる全員とシングルして勝ち上がって『YOUNG OH! OH!』、そして、プロレス界を盛り上げたい」
網倉「大口をたたいて負けたというのは罪なことですから、私はもっとここのリングで強くなって、いろんな強敵を自分のパワーで必ずぶっ倒して見せます。これからも応援してもらえるようなかっこいい網倉になるので、見捨てないでください」
●田中希沙の発表
全選手のコメントが終わったあと、田中希沙がリングに上がる。桜花もリングイン。そして合否発表へ。桜花がマイクを握る。
「希沙さん、プロテストお疲れさまでした。体力面、技術面はまだまだです。だけど、緊張してる中、お客さんの見ている中で、いつもの力を発揮できたと思います。結果は…合格です!」
 この発表に観客から「おめでとー!」の声が四方から飛ぶ。
 桜花は「今まではプロレスラーになるための練習をしてきました。これからはプロレスの練習をして、一プロレスラーになれるよう、頑張ってください」と続けた。桜花にマイクを差し出された希沙は、「これからもっともっと頑張ります。ありがとうございました」と感想を述べる。広田リングアナの「この喜びを誰に伝えたいですか」という問いには、「お父さんとお母さんです」と答えた。
そして最後に、大会を締める本日のMVPが桜花社長から発表された。
「MVPはすごい気迫だった網倉理奈! すごい気迫が選手にもお客さんにも届いたと思う。なのでMVPです。それでは今日の『YOUNG OH! OH!』締めてください」
 この発表により網倉がリング中央へ。
「MVPは賞金とかあるんですか(観客笑)。でもみんな寄ってください。みんなでやってください。行くぞー、『YOUNG OH! OH!』」で大会は終了となった。
●バックステージ
田中希沙
ーー今の気持ちは?
「ずっと合格の発表がされる前から怖かったです、でも、いまは合格いただけて一安心しています」
ーー体力テストを振り返ってみていかがでしたか?
「腹筋がいつもよりできなかったので悔しかったです」
ーースパーリングはどうでしたか?
「できることが何もなかったので家でお母さんに教えてもらったり、いろんな動画を見て自分なりに頑張ったつもりだったんですけど、何もできなかったのでこれからもっともっと頑張っていきたいなと思っています」
ーー今日はお母さんから何か言われたことは?
「いつもは両親どちらからも『頑張ってね』という感じではなくて、マイナスなことを言われて、『悔しかったら頑張ってみろ』という感じなんですけど、今日は、出発するときに二人とも『頑張ってね』と言ってくれれたんで、いい報告できるようになりたいなと思っていました」
ーー両親から日ごろ言われていることは?
「いつも言われているのはメンタルが弱すぎるから、そんなんじゃだめだと言われることが多いんですけど、でも、やるからには越してみろと言われています」
ーーお父さんの活躍をどう見ているか。
「小さい時から尊敬してますし、昨日も緊張と不安で全然寝れなかったんですけど、夜中に父や母の試合を見て、改めて二人のすごさを感じて、私は二人の子供なのに、なんでこんなにできないんだろうと自分でも思うし、周りの人からも思われていると思うんですけど、できないなりに絶対あきらめないで、いつか二人を超えられるようなプロレスラーに
なりたいと思っています」
ーープロテストは合計で40分間ありました。これをやり抜いたことは?
「腹筋ができなかったときに、この一年、ずっとできるまでやろうと思ってやってきたので、本番でできなくて本当に悔しかったんですけど、今日できなかったことはこれからにつなげていって、もっとまだまだ努力も足りないので、頑張ろうと思います」
――ファンの方の前でのプロテストはいかがでしたか。声援は聞こえましたか。
「すごく緊張しました。声援は聞こえました。ありがたかったです。昔からお父さんが『辛いときに一番力になるのはファンの声援だ』って言うことをずっと聞いてきたんですけど、今日は緊張もあったし、不安で一杯だったんですけど、『頑張って』とか聞こえてきて、嬉しかったし、お父さんの言っている意味がよくわかりました」
ーーデビューに向けて意気込みをお願いします。
「まだまだ努力が足りないと思うんですけど、デビューに向けてもっともっと頑張っていきます」
2023.02.01

「PHASE2 Reboot 3rd~NAMI☆1~Feb.~’23」

日時
2月1日 水曜日
時間
開場18:30・開始19:00
場所
1、スクランブルwave(20分1本勝負)
柊くるみ&○網倉理奈(15分30秒、片エビ固め)高瀬みゆき&櫻井裕子●
※ダブル・アーミンバスター


今年2度目のナミイチ興行が新木場1stRINGにて開催され、宮崎有妃のバースデーwave、wave認定タッグ選手権試合など全5試合がラインアップ。まずは柊くるみ&網倉理奈vs高瀬みゆき&櫻井裕子のカードでスタートとなった。

くるみvs高瀬が先発。圧倒的なパワーで存在感を発揮するくるみ。豪快ショルダータックルでなぎ倒す。高瀬も低空ドロップキックでチャンスを作り、櫻井とのトレイン攻撃を狙う。これをくるみがショルダータックルで迎撃していき、高瀬にボディースラム。そして強烈すぎるフットスタンプ!
続く網倉がワー!プレスを敢行。なんとか高瀬がかわしてギロチンドロップを放って行く。そして櫻井にタッチ。

網倉と櫻井のCOLOR‘S対決となりエルボー合戦。櫻井がショルダータックルを放って走るが、くるみが合流しダブルのショルダータックル。すぐさま高瀬も救出に向かうが、くるみが迎撃。逆に網倉&くるみでワー!プレスの競演。さらに網倉がジャンピング・ワー!プレスを投下する。返されるとロープに走るも、櫻井がカウンターのボディースラムでカウント2。
高瀬がドロップキックで飛び出していき、まずは控えのくるみに突進。網倉を孤立させる。逆水平の打ち合いから高瀬がロープに走る。これを網倉がローリング逆水平チョップで迎撃。ロープに走ると、高瀬がカウンターのパワースラム。網倉もパワースラムでやり返す。
くるみが出て行き、高瀬にフットスタンプ3連発。コーナーにハンマースルーすると、高瀬がブーメラン・ドロップキック。串刺しドロップキックをお見舞い。くるみを担ごうとする高瀬だったが、逆にくるみがカナディアン・バックブリーカー。ならばと高瀬がセカンドからのエルボーアタックを放つが、くるみがキャッチ。高瀬がフェースクラッシャー、スタナーと必死に放つ。カウント2。
櫻井が出て行き、くるみにショルダータックル。これをくるみが受け止め反撃に出る。フットスタンプからカナディアン・バックブリーカーの体勢。着地した櫻井がスクールボーイ。くるみが踏ん張ると、高瀬がドロップキックのアシスト。カウント2。ならばとコブラツイストで捕獲する櫻井。

このピンチをしのいだくるみがブレーンバスター。セカンドからのドロップキックでカウント2。
網倉が出て行き、櫻井にセントーンを連発する。これはカウント2。櫻井もショルダースルーでやり返すと、網倉が逆水平チョップを連発→カナディアン・バックブリーカーへ。するとくるみも高瀬にカナディアン・バックブリーカー。さらに網倉&くるみは串刺しのボディーアタック、サンセットフリップの競演。見せ場をつくる。

続けて網倉がセカンドからのセントーンを放つが、かわした櫻井がショルダータックル。串刺しバックエルボーにつなげる。くるみがすぐに飛び込むが、かわした櫻井が誤爆を誘うと高瀬が追撃。
さらに高瀬&櫻井でファンタスティックフリップを敢行。返されると櫻井が変型ファイナルカット。だが、網倉も俵返しでやり返す。櫻井のブレーンバスターが決まるも、くるみがダブルハンドのラリアットで飛び込んで行く。この流れから網倉がセカンドからのセントーンを投下。キックアウトされるとダブル・アーミンバスターにつなげて3カウントを奪った。
◎試合後のマイク
櫻井「今日こそ私が……。みゆきさんに隣に立ってもらって、自分の力であーみんから勝ちたかった……。いままでシングルでもタッグでも、いつもいつもあーみんに負けるのは自分で、COLOR‘Sの中で頑張って頑張って人よりも時間がかかってもやっとここまで来て、今日こそ『あーみんに勝つ!』って思ったのに、勝てなかったのが凄く悔しいです。だから2月5日、waveで『ヤング・オー!オー!』があると思います。GAMIさんお願いします。どうしても自分の力であーみんに勝って、COLOR’Sに必要な存在だって思いたいんです。シングルをする機会がなかなかないので、そこでやらせてもらえませんか? お願いします!」

二上美紀子会長がスマホで撮りながらリングサイドへ。

二上会長「網倉、はしゃぎすぎ。はしゃぎすぎやろ。これCOLOR‘S、大丈夫なんですかね? (COLOR’S勢の反応を見ながら)いいですかね。はい、わかりました。じゃあ、のちほどSAKIちゃんに言っとくので、2月5日シングルマッチやりましょう(大きな拍手)。でも、あれよ? くるみ師匠のドカーンがなかったら下手したら勝てたかもよ? ちょっとくるみ師匠が反則でしたよ。じゃあみなさん2月5日、ヤング・オー!オー!で網倉vs櫻井やります!」
網倉「タッグとか、ユニットの絆は対戦で深まるってSAKIさんが言ってたから、私も信じてるし…裕子には負けないっ!」
2、方言彼女wave(15分1本勝負)
▲世羅りさ(14分10秒、両者リングアウト)青木いつ希▲


鈴季すずの体調不良によりカードが当日変更。プロミネンスの世羅りさが急きょ代打参戦することとなった。この試合はお互いの方言を全開にして試合をおこなう“方言彼女”ルールと銘打たれ、島根県出身の青木は石見弁、広島県出身の世羅は広島弁で試合をおこなうことに…。

方言を意識する青木に対し、世羅は普段通りの試合展開。すると青木が「この試合は方言マッ…」と試合を止めるが、無視した世羅がショルダータックル。ならばと青木もカニ挟みからの低空ドロップキックをお見舞いする。
改めて青木が「方言、忘れたんか!」と責めると、世羅は逆ギレ。「うるせーな! 代打で来とる! 方言って言われても、準備する時間が必要だーーー!」とコーナーホイップすると、青木も「方言、言われたのはこっちも一緒! そんなに広島弁言いたくないんだったら広島の悪口言っちゃおうかなー! カープの悪口言っちゃおうかなー!」とけしかけ、場外戦へと突入する。
ここからはお互いの県の悪口をラップバトルのように言い合う展開。そんな中、世羅が「島根は砂丘が…」と、島根と鳥取を取り違えたところで、青木が「そこだけは間違えんじゃねー!」とダブルニーでお仕置き。高速ブレーンバスター、ダブルニードロップからセカンドからのボディープレスでカウント2。

世羅もセラリズムバスターで反撃にかかる。コーナーに昇るも、青木がエプロンへと突き落としてラリアット。再び場外戦となり、世羅が「われ、よくもやりおったのぉ!」と言えば、青木も「おいテメー、島根って100回かかせてやろうか?」と小競り合いが止まらない……。
なんとかカウント19で両者生還し、世羅がコンバインへ。耐えられると串刺しダブルニーアタック、リバーススプラッシュ式ダブルニードロップでカウント2。エアーズロックⅡもカウント2止まり。ならばと世羅は羅紗鋏の体勢。

これを切り返した青木がカウント2。トラースキックから走るも、世羅がエアーズロック。青木も投げっぱなしジャーマン、ラリアットでカウント2。
残り3分となり、コーナーに登る青木。世羅が足止めしてエプロンへ。奈落式の羅紗鋏を狙うが、青木が回避しトラースキック。場外に落ちた世羅はリングマットの袖を外して、青木をグルグル巻きに!? その間にバックステージからスーツケースを持ち出すも、くるみも慌てて会場内へと現れる。
どうやらスーツケースはくるみの物だったよう。なんとか取り戻そうとするくるみは青木を羽交い締め。世羅がラリアットを放とうとするが、寸前で青木にかわされ同士討ちに。スーツケースを奪い合う世羅と青木。そこにくるみがトラースキック。これがスーツケースに誤爆したため怒ったくるみが青木&世羅に制裁のダブルハンド・ラリアット。結果、両者リングアウトが告げられた……。
3、PINK・ライバルwave(15分1本勝負)
▲旧姓・広田さくら(11分3秒、両者ノックアウト)梅咲遥▲

1・22千葉大会でwave認定タッグ王座に挑戦した旧姓・広田さくら&梅咲遥のピンクエルボー。今年に入り「最強」を名乗るほど調子がよかった広田は、負けたのは梅咲のせいだとシングルマッチでの対戦を要求。今回のシングル決着となった。

試合は広田がエルボーで仕掛けてゴング。開始早々ラリーとなる。シリアスな試合展開のなか、エルボーのアピールを巡り、両者がせめぎ合う。
広田がコーナーホイップするも、振り返した梅咲が串刺し攻撃の体勢。寸前でかわした広田がフェースクラッシャー。そしてロープ渡りへ。すると梅咲もトップロープに昇り、結果、2人とも転落してしまう。
広田は「こうなること、わかるだろ、アホか! 昇ってくるな!!」と試合を再開させるも、梅咲がカニ挟み、低空ドロップキック。今度は梅咲がロープに走るも、広田もカニ挟み→張り付けボ・ラギノールへ。そしてトペ・スイシーダを敢行する。かわした梅咲もプランチャ・スイシーダでやり返すが、広田も寸前でかわす。
リングに戦場を移してもエルボーのアピールを巡り、一進一退。梅咲のドロップキックに、広田はボ・ラギノールで応戦。へなーらサンセットはカウント2。走る広田に梅咲がカウンターのブロックバスターホールド。カウント2。
エルボーの打ち合いから、走る広田に梅咲がドロップキック。広田も追走式のボ・ラギノールをお見舞い。お互いに追走のボ・ラギノールでダブルダウンとなる。さらにお互いボ・ラギノールを放ちあい、両者KOとなった……。
4、DUALSHOCK WAVE~WAVE認定タッグ選手権試合(30分1本勝負)
<王者組>SAKI&○清水ひかり(13分32秒、体固め)関口翔●&川畑梨瑚<挑戦者組>
※ひまわり。第30代王者組が10度目の防衛に成功

前人未踏の30回防衛を目標に掲げている現・wave認定タッグ王者組のSAKI&清水(galaxyPunch!)。ひとつの節目となる10回目の防衛戦の相手は……同じ元アクトレスガールズの関口翔&川畑梨瑚のRedBlue〜翼を授ける。RedBlueは「DUAL SHOCK WAVE 2022」に初エントリー。1回戦で敗退したものの、タッグチームとしてのバランスはよく、今後が期待されるチームでもある。
4選手がクリーンな握手。SAKIvs川畑でゴングとなる。力比べから読み合いの攻防に。ロープに走るSAKIだったが、エプロンから関口がキックで足止め。川畑がスクールボーイにつなげて、まずはRedBlueがダブルのエルボードロップを成功させる。

続く関口がSAKIとエルボー合戦。SAKIがチョキブローを繰り出し、今度はぎゃらぱんの連係タイム。ダブルのエルボードロップでお返しする。
今度は清水が関口に張り付けミドルキック→張り付けドロップキックをお見舞い。カウント1。関口もドロップキックでやり返して、ミサイル発射。カウント2。
川畑がミドルキックで続き、清水をコーナーに逆さ吊り。ランニング・ミドルキックをお見舞いする。カウント2。走る川畑だったが、清水がソバットで止めてドロップキック。ここから読み合いとなるが、川畑が制してミドルキック。カウント1。エルボー弾で追い打ちをかける川畑。清水が応戦すると、川畑は顔面蹴り。走る川畑に清水もやり返す。
タッチを受けたSAKIがブレーンバスターから走る。川畑のミドルキック、SAKIのフロントキックが打ち合いとなる。そこからSAKIがカンパーナへ。
ピンチをしのいだ川畑はRedBlueの連係で形勢逆転。川畑がノーザンライトSHでカウント2。続く関口はまずは清水に一直線。SAKIを孤立させてからドロップキック。コーナーに昇る関口だったが、清水が足止めすると逆にSAKIが雪崩式ブレーンバスターにつなげる。さらにストレッチボムの体勢に入るが、川畑がキックで妨害。RedBlueでダブルのSTOを敢行する。カウント2。
SAKIも関口にブレーンバスターを放って清水にタッチ。清水がミドルキックで追撃する。キックアウトされるとスリーパーへ。これはニアロープ。

逆に関口がワキ固め。耐えられるとドロップキックを放ち、RedBlueで619の競演。すかさず関口がオクラホマロールへ。キックアウトされるとすぐに走るも、SAKIがボディースラム。清水がローキック、PKFにつなげる。カウント2。ならばと川畑を清水がハイキックで排除。SAKIがランニング・ブレーンバスターを狙うが、これは未遂に。
逆に川畑がドロップキックでSAKIを排除し、関口のミサイルキック。川畑のジャーマンから、関口がジャックナイフで飛び込む。これもカウント2となると、関口はランニング・エルボーバット、変型の大外刈りでカウント2。

しかし清水もカウンターのブロックバスターホールドからハイキックを命中させる。返されると、ダメ押しのひまわりで3カウント。
◎試合後のマイク
SAKI「(観客のおめでとうの声に)ありがとう! 私たちの大切なベルトの記念すべき10回目の防衛戦、大切な2人とタイトルマッチさせていただけてメチャクチャうれしく、そして防衛できてうれしいです! どうもありがとうございます!!」

清水「自分が×2、自分が…自分がチャンピオンの立場でずっと、ずっと×2、(言葉につまる)すみません。翔があのときはチャンピオンで、でもいまは私がチャンピオンで、逆の立場になったときにああやって翔が挑戦したいって、挑戦してくれて試合できたことがすごくうれしい。waveさんのリングで、私はたくさんの夢を叶えることができています。いまの目標は、SAKIさんと30回(防衛)。現実にしてやりましょう!」

SAKI「まだ1/3だからね。わかってる? まだ1/3だから。あと20。どんな敵が来ても絶対に勝ち抜きましょう。次の対戦相手は誰ですかーーー!? 誰でも来てくださーーーい。待ってまーーーす!」
二上美紀子会長が音響ブースからマイク。

二上会長「あのー、すごく感極まってるところ申し訳ないのですが、次の対戦相手、私、もう用意してあります。今日はどっちが勝っても、その人達に次の防衛戦の相手をしてもらおうと思って決めてきました。あっ、社長に内緒で勝手に決めてきました。ごめん」

桜花社長「聞いてません…」

二上会長「言ってないもん…(苦笑)。あのー、ねっ。元アクトレスガールズさんたちのキレイなエモい感じのあとに非常に申し訳ない! でも、あのいい験担ぎにはなると思うので、2月18日のアミスタとか空いてますよね?」

SAKI「もちろんです」

二上会長「空いてますよね。じゃあ、次の防衛戦の相手は菊タローとくいしんぼう仮面さん。DUAL SHOCK WAVEは男子もOKなので、男子も巻いてるので、一度そういうの経験しましょうか」

SAKI「私メチャクチャ楽しみ!」

清水「だってSAKIさんにチューしようとしてましたよね?」

二上会長「なんかね、菊ちゃんに乳も揉まれたら売れるらしいで?」

清水「いやです。乳とか…」

SAKI「でも売れるだよ?」

清水「乳だけNG…」

二上会長「いや、それは本人に言ってくださいよ。もう決まってるので、いいですか? 次、何回目になるの?」

SAKI「11回目です」

二上会長「11回目。はい、じゃあ菊タローとくいしんぼう仮面でよろしくお願いします」

SAKI「ありがとうございます。ぎゃらぱん、売れるぞーーー!」
5、YUKI MIYAZAKI HAPPY BIRTHDAY WAVE~4.4~(30分1本勝負)
宮崎有妃&○狐伯(17分49秒、ウラカン・ラナ)バナナ千賀●&ツトム・オースギ

2月2日に誕生日を迎え、44歳になる宮崎有妃のバースデー記念マッチ。宮崎が希望した相手は親友であるバナナ千賀と、ツトム・オースギのSOS(Speed of Sounds)。

試合はその宮崎vs千賀でゴング。早速、宮崎が「今日はお前らのために用意したものがある」と言うと、ハードコアアイテムの碁盤をリング内に滑り込ませる。千賀が「やめてくれ! 怖いからやめてくれ! そもそもオレは宮崎が怖いんだから。正々堂々とやろう!」とタックルを狙いにいく。踏ん張る宮崎。グラウンドの攻防となり、千賀がサイドヘッドロックで捕獲する。ショルダータックルで向かっていくが、受け止める宮崎。
諦めた千賀がオースギにタッチ。オースギもショルダータックルで向かっていくが、これも宮崎が受け止める。するとSOSは作戦変更の肩車!? 宮崎&狐伯も肩車で応戦するが、その間にSOSは碁盤を奪う。トペのフェイントのあと、碁盤を挟んで対局モード。宮崎&狐伯もSOSを場外に落とすと、同じようにフェイントからの対局モードでやり返す。
ならばと千賀が観客のコートを奪って自分のショーツの中にねじ込む暴挙。それを見た宮崎が「千賀死ね!」コールをファンに先導。そして、お仕置きとばかりにビッグヒップをお見舞いする。オースギにははずかし固めを仕掛けようとするも、千賀が「お前が呼んだのはオレだろ? オレの方がキレイだし」と名乗り出る。宮崎が「オースギの方がキレイだし…」と無視すると、千賀が「待て×3。そんなに見たいなら見せてやるから」とショーツを脱ぐ。アンダーウエア状態の千賀を突き飛ばした宮崎がオースギにはずかし固め。ならばと千賀が宮崎にビッグヒップでやり返す。
このまま試合する気満々の千賀だったが、Tommyレフェリーがショーツを履くようにと忠告。仕方なく千賀が履いて試合再開。

SOSは狐伯を担いで宮崎に突進しようとするが、碁盤を踏んで転倒してしまう。ならばと千賀は狐伯に「オレのケツ出しやがって!」とストンピングを連発。場外に狐伯を落とすとオースギが痛めつけてリングに戻す。
一方、狐伯もエルボー弾で反撃。千賀もナックル攻撃から走るが、狐伯がカニ挟みで倒して手の甲にフットスタンプ→低空DDT→低空ドロップキックでやり返し、宮崎にタッチ。

ラリアットでなぎ倒していく宮崎。SOSもトレイン攻撃を狙うが、宮崎が回避しまとめてマットに叩きつける。そしてムーンサルト・プレスの体勢。千賀が足止めすると、オースギが雪崩式フランケンシュタイナー。そして場外の宮崎&狐伯にステレオ式プランチャを敢行する。寸前でかわした狐伯が攻守を入れ替え、プランチャ・スイシーダをお見舞い。
狐伯がオースギを戻してコーナーホイップ狙い。振り替えしたオースギが串刺しバックエルボー。寸前でかわした狐伯がドロップキック。さらにボディースラムを狙うが、これはオースギが敢行。続くブレーンバスターは狐伯が着地。低空ドロップキック、ブレーンバスターにつなげる。カウント2。
千賀vs宮崎のマッチアップ。千賀が「宮崎、誕生日おめでとうありがとう。呼んでくれてうれしいぞ!」とエルボーを放つと、宮崎が「試合を受けてありがとう」とチョップで応戦。さらに千賀が「引退して帰ってくれてありがとう」とエルボー弾。宮崎はが「メチャクチャうれしいこと言ってくれるな」とチョップで返す。
さらに千賀が串刺し攻撃。セカンドからのミサイルキックを狙うが、宮崎がかわしてセカンドからのミサイルキック。宮崎のえびす落としはカウント2。ならばとムーンサルト・プレスを投下する。これはオースギがカット。
ならばと宮崎は狐伯をハンマー式で投下しようとするが、これは自滅。逆に千賀が宮崎にカニ挟みから、オースギがニーストライクという鮮やかな連係。
勢いに乗るSOSはランニング・ブレーンバスターを狐伯に敢行。これは宮崎がカットし、SOSにダブルのラリアット。狐伯も復活しスワンダイブ式の回転エビ固めを千賀に決める。カウント2。ヒヤリとした千賀だったが、垂直落下ブレーンバスターで仕留めにかかる。キックアウトされると、ジャンピング延髄を敢行。これも返す狐伯。ならばと千賀がカンクーントルネード。寸前でかわした狐伯がウラカン・ラナ…と思いきや、千賀が狐伯の股に食らいつき放さない。狐伯がジタバタしていたため、狐伯の3カウントorギブアップか判断がわかれるところとなったが、Tommyレフェリーは狐伯の3カウントと判定。宮崎&狐伯の勝利が告げられた。
試合の決着が付いたあとも狐伯にしがみついたままの千賀。宮崎、オースギが引っぺがす形でようやく離れた……。
◎エンディング
宮崎「みなさん、本日は2月のナミイチ、2月1日宮崎有妃バースデーwaveに来ていただき、誠にありがとうございます! みんなが知ってるとは思ってないです。でも、すごいタッグチームだって今日わかったでしょ? SOSは…もうね、本名公開してるからみちのくプロレスでヤッペーマンとか、なんかね。千賀もいまバナナだけど、昔はヘラクレス千賀とか、そういう名前でずっとやってて、もう本当に私は…うーん、そうですね。千賀のことを親友だと思っています。これからも、ずーっと仲良くしていきたい相手だと思ってるんだけど、なかなかね試合でかぶることって本当になくて…。えっとね、木村の、花の大会のバトルとかで絡んだことしかなくて、ちゃんとこうやって試合ができて、念願の千賀と試合ができて本当にうれしかったです。そんな私の個人的な願いを聞いてくれて、GAMIさん、桜花、ありがとうございます。本当は去年、引退の話をして、今年の3月の後楽園か、5月の後楽園かで引退しようと思ってたので、もうやめたんですけど、それを。やめたんですけど、やっぱりやれるときに試合したい人とやるべきだと思って、そうやって葛西にタテ突いたり、プロミネンスでも私の求めてるハードコア、デスマッチやってるのですごく…ねっ、試合できることはすごく嬉しいし、最近はみーちゃんと組んでないけど、心はつながってると思ってブリーフシスターズこれからもまだまだやっていこうと思っています。引退本当にやめてよかったなと心から本当に思っています。ありがとうございます!」
広田「宮崎さん! すばらしいメインでした。お誕生日おめでとうございます!! すっごい楽しそうにやってるんで、ちょっとジェラシーっていうか…。また私、拗ねちゃうんですけど、私あのー、今日は宮崎さんのお誕生日をお祝いするために、会場で闘ったんですけど、やっぱり勝利を宮崎さんに捧げることができなくてドローになっちゃったんですよ。でも私はまだやっぱり最強だと思うんですね。私、ちょっと順番間違えたと思うんです。自分で最強だと言ってるけど、waveで最強だっていうのを証明してなかったんですよ。だからwaveのいま試合できるのって3人だけになるんですけど、人数が少ないうちに自分がwaveの中で一番最強だって、waveで誰が一番強いか、この辺でちょっと……(狐伯に向かって)お前もだよ。お前もな、ウラカンは私の方が凄いからな!? ちょっとこのへんで人数が少ないうちにナンバーワン決定戦やりましょうよ! こういうのは誰も復帰とかしないうちにパコッとやったほうがいいので、2月18日アミスタで! 三つ巴!!」

宮崎「3WAYじゃなくて?」

広田「あっ…。いっぱいやるかもしれない?」

宮崎「だから私は広田と試合して勝ったとしたら、次、狐伯として試合して勝ったら勝ちのヤツでしょ? 三つ巴って。3WAYじゃなくて」

広田「……」

宮崎「でも、本当のナンバーワン決めるなら、3WAYで勝つんじゃなくて、それぐらいやらないと」

広田「そうですよね…わかりました! 言い間違いじゃないです! 三つ巴でいいです…。それで2月18日…waveのナンバーワンが決まる」

桜花「わかりました。じゃあその三つ巴をアミスタで組みましょう、決定で!」

広田「決定です! それで私が出て来たついでに大事なことを今からやりたいと思います。宮崎さん、お誕生日おめでとうございます!(誕生日ソングがかかると)待って、待って、待ってよ。あのー、実はもう1人、誕生日が近い人がおりまして、今日、私とチームピンクエルボー対決をした梅咲遥も、お誕生日おめでとう!」
するとSOSがケーキを持ってリングイン。桜花の音頭で「宮崎さん、遥ちゃんお誕生日おめでとう!」と顔面ケーキ。
抱負を聞かれた梅咲は、「22歳になるんですけど、キレイになれるように頑張ります。応援よろしくお願いします」とコメント。
宮崎は「私44歳になりまして、22も違うんだー、すごいね! 私も44歳はキレイになっていこうと思っています♪ 久々の『ヤング・オー!オー!』とか狐伯が引っ張っていってくれればなと思いますし、先ほど決まりました18日アミスタ、三つ巴戦は本当に過酷な試合形式だと思っているので、ああやって広田最強とか、狐伯が今日勝ったどーのこーの言ってますけど、たぶん私が最強なんじゃないかなとうっすら思っています。だから勝ち抜いて、いまのwaveで一番強いのは私だということを証明してみせます。ぜひみなさんご来場ください。今日はありがとうございました! 行くぞー、これがwaveだーーー!」
▼バックステージ
宮崎「試合のこと…狐伯が、勝ったじゃん! ちょっと見てなかったけど」

狐伯「楽しかったです。男の人なので一発一発が凄かったですけど、楽しかったんです。何か勝っちゃったんですけど、勝ったとは思えない何かダメージを負っている気がします」

宮崎「あははは。今日は本当に個人的な友達というか、親友。ずっと試合したかったので試合することになって、そんなに女子だけ見に来る人とかにはあまり浸透はないのかも、あまりよくわかってないんですけど、まあでも、ああいう…私はあの2人のことをザ・タッグチームだと思っているので、技巧派の、何でもできる、今日みたいな試合だって、ムチャクチャ激しい試合だってできる人たちだと思うのですごく尊敬しています。レスラーとしても、イチ人間としても、だから本当に今日は試合ができてよかったです。ありがとうございまあした。まあそれでね、やっぱり男の人だから狐伯が捕まってもうダメかと思ったけど勝てて本当によかったです。ねっ!」

狐伯「楽しかったです。なんかチクチクしました」

宮崎「ハハハハ。(三つ巴について)三つ巴、本当にやるんだね。なんかやっぱり三つ巴ってwaveの中の、激しい試合の5本指に入るんじゃないかと思ってる…前に彩羽、水波、野崎でやったのが凄く何往復くらいしたんだろうなっていう、あれを凄く覚えているので、2回勝たないといけないので」

狐伯「でも自分、waveのファンの方ならご存じかと思うんですけども、自分、広田さんに最強伝説を持っていまして…」

宮崎「広田だけでしょ?」

狐伯「広田さんに最強伝説を持っていたので、自分たちには宮崎さんに勝とうという気持ちで…三つ巴は行こうと思います」

宮崎「私はちゃっちゃとそんな長引くほど、やっぱり44歳で普通に狐伯と比べたらスタミナがね。そっか、そういうことか…。長くなったら私たちのほうが不利なんだね。だから、ちゃっちゃと終わらせて、何周もせず、試合を終わらせればいいですね。わかりました。そうします」

――引退を考えてから心変わりがあったとのことですが。
宮崎「そうなんです。Twitterとか、SNSとかでどこかでしゃべったと思いますが、本当はwaveの15周年が終わったらGAMIさんと桜花と話をして、引退に向けての話し合いをっていうのを、2年前くらいから言ってたんですよね。15周年前から。そこから日にちを考えようってなると、そんなすぐはアレなので3月の後楽園ホールでっていう風にもう話が進んでたんですけど、狐伯が入ったりとか、私がハードコアを本格的にはじめるというか、ブリーフシスターズを組んだりとか、いろんなことが重なって、なんか引退…。結構、決意は固かったんですけど、2回目なので。なんですけど、まあこの子を育てたいとか、あと網倉の存在とか、ブリーフシスターズ、ハードコアとかデカいんですけど、本当にプロレスが楽しいです。だから引退してる場合じゃないな、もうちょっとやろうと。もうひと花、ふた花、咲かせようと思っています。なので、まったくいまは辞める気ないです。野崎のケガももちろんあります。ケガのその最中に辞めるってことも視野には入らなくなって。だからこその、こないだの野崎復帰するときは私が目の前に立ちたかったんですけど、まぁまぁ、それも叶わなかったですけど、まぁでも、そうですね…。野崎がしっかりして、どちらかがベルトを持って闘ったりとかもしたいし、やりたいことはたくさんあります。もちろん葛西純との試合はしたいし。まだまだやりたいことがあるのに引退っていうね、ワードを心の中にチラつかせていたらいけないなと思い、完全に辞めました。完全に消えました。なのでこれからもよろしくお願いします!」
2023.01.22

「CHIBA WAVE Vol.3」

◎オープニング
3回目となる2AWスクエア大会。試合に先立ち入場式がおこなわれ、出場選手がリングに集結。選手を代表し、挨拶をおこなったのは、2AWスクエアをホームとする笹村あやめ。

笹村「本日は千葉・2AWスクエアにお越しいただきまして誠にありがとうございまーす!この2AWスクエアは、笹村のホームであります。遠いですけど、みなさんバスとか歩きとか迷わず来れたから、いまここにいるということで本当にありがとうございます。前回の千葉大会では自分の体調不良により欠場してしまいましたが、waveさん、また宮崎さんとのシングルを組んでいただき本当にありがとうございます。2月19日に2AWのタッグのベルトに挑戦が決まっているので、今日は宮崎さんのペースに乗せられずに自分のペースで闘い、そして勝利したいと思います。千葉でプロレスを楽しんでいってください。よろしくお願いしまーす!」
1、CHIBA・Future(15分1本勝負)
○高瀬みゆき(10分22秒、片エビ固め)狐伯●
※ローリングストーン


2・1新木場でS.O.S(バナナ千賀&ツトム・オースギ)との試合が決まっている狐伯が第1試合に登場。高瀬みゆきとシングルで激突した。

牽制しながら組み合い狐伯がフロントネックロックへ。高瀬も取り返していく。これをロープに飛ばして脱出した狐伯がリープフロッグ、ドロップダウンで高瀬を走らせる。高瀬もなんとかドロップキックを決めるが、狐伯もすぐにドロップキックで応戦。

再びロープの振り合いとなり、消耗戦となっていく。高瀬の足がフラつきはじめたところで狐伯がカニばさみ。カバーにいくがカウント2。

もう一度、走らせようとする狐伯。これは高瀬がロープにしがみつき回避する。ならばと狐伯は串刺しのドロップキック→低空ドロップキックからブレーンバスターへ。カウント2。クロスボディーを放つが、キャッチした高瀬が逆エビ固めでステップオーバー。
このピンチを切り抜けた狐伯がコーナーからのブーメラン攻撃で流れをつかむ。足の踏み合い合戦も制した狐伯がドロップキック、ミサイルキックでカウント2。

高瀬もスタナーで流れを変え、カミカゼを敢行。小刻みエルボーから張り付けラリアット。走る狐伯に高瀬がパワースラム。えびす落としを放つが、カバーの瞬間、狐伯が切り返してカウント2。その後も丸め込みを連発していく狐伯。いずれもカウント2。なおも走る狐伯に高瀬がラリアット。これを返されるとローリングストーンでトドメを指した。
2、CHIBAメガトンwave(15分1本勝負)
○柊くるみ(7分26秒、片エビ固め)網倉理奈●
※ダイビング・ボディープレス

メガトン級のパワーを誇る柊くるみと網倉理奈の初のシングルマッチ。迫力ある試合が期待されるなか、網倉の入場時に音響トラブル⁉ 後入場のくるみの入場は観客が手拍子で盛り上げる。リングコールも、野中リングアナの地声でのコールとなった。

かくして試合へ。ロックアップで組み合い、くるみが押し込む。体勢を入れ替えた網倉が小刻みエルボーから走ってショルダータックル。これを受け止めるくるみ。逆にくるみがやり返してボディースラム。フットスタンプを投下する。
網倉も低空ドロップキックからワー!プレスを敢行。すぐにくるみもサンセットフリップでやり返す。ならばと網倉はサムソンクラッチからのヒップドロップでカウント2。セントーン、サンセットフリップと畳みかける。さらにショルダータックルでくるみを吹っ飛ばし串刺しのボディーアタックを敢行。そしてカナディアン・バックブリーカーへ。耐えられるとセカンドからのセントーンを投下する。
くるみもカウンターのブラックホールスラムで流れを変えるとカナディアン・バックブリーカー式フェイスバスターでカウント2。ラリアットも返されると、圧巻のダイビング・ボディープレスで網倉を圧殺した。
3、CHIBA・スクランブルwave(20分1本勝負)
△鈴季すず&川畑梨瑚(時間切れ引き分け)青木いつ希&関口翔△

第3試合は、鈴季すず&川畑梨瑚と青木いつ希&関口翔のタッグマッチ。青木がいつもの爆音挨拶で会場を温める。その青木が先発し、すずと力比べ。サイドヘッドロックをめぐる攻防となる。

続いて川畑vs関口のマッチアップ。読み合いを制した関口がドロップキックを決める。すぐさま青木もカニばさみで形勢を入れ替え低空ドロップキック、ボディープレスで応戦する。

ならばと川畑&すずは、関口を孤立させ反撃にかかる。すずがランニング・ニーを叩き込むとサードロープにもたれかかる関口を、川畑&すずのキックで挟み撃ち。いい流れを作っていく。

劣勢の関口だったが、なんとか切り抜けるとすずにドロップキックを放って青木にスイッチ。

勢いよく飛び出していった青木が串刺しバックエルボー、フェースクラッシャー、ボディープレスで反撃。再び関口が出て行き串刺しのドロップキック、ボディースラムでカバーする。カウント2。
一方、すずも形勢逆転に成功し、川畑にタッチ。川畑は得意のキックでチャンスを広げるが、ロープに走ったところを関口がカニばさみ。青木との連係を決めると、続く青木が高速ブレーンバスターホールドでカウント2。すぐさまコーナーに登るが、すずが足止め。川畑が投げ落とし、すずとのキックで挟み撃ち。さらに川畑が水面蹴りを放ってすずと交代する。

リングインしたすずは控えの関口に一直線。分断に成功すると、青木にランニング・ニーを2連発。さらにロープに青木をセットし、ジャーマンで叩き付ける。すぐさまコーナーに昇るも足止めされる。

逆に青木がダイビング・ボディープレスを投下しカウント2。さらにショートレンジのラリアットを狙うが、これをすずがブリッジでかわす。ならばと青木が投げっぱなしジャーマン。すずもやり返す。青木のトラースキック、すずのトラースキックが交互に決まりダブルダウン。

エルボーを打ち合いながら立ち上がるすずと青木。激しい打ち合いからロープに走るすずだったが、青木がカウンターのラリアット。

両者交代となり、戦況は川畑vs関口に移行する。関口がワキ固めで捕獲すると、これをしのいだ川畑がノーザンライトSHでカウント2。残り5分となり、関口がアームブリーカー→ワキ固めで捕獲する。川畑もジャンピング・ハイキックから串刺し攻撃を狙うが、かわした関口がショルダー・アームブリーカー。ミサイルキックをお見舞い。さらに青木の投げっぱなしジャーマンを挟んでSTO。惜しくもカウント2。

青木&関口でダブルを狙うが、すずが救出に向かう。逆に川畑&すずのキックが関口をとらえると、すかさず川畑がムーンサルト・プレスを投下する。これは青木のカットが間に合う。

ならばと川畑はジャーマンを狙うが、関口が回転エビ固めに切り返す。返されるとSTOをお見舞い。これもカウント2止まり。川畑がハイキックを連発していく。返されると走る川畑だったが、関口が飛び付き腕十字へ。なんとか川畑がロープ。もう一度、関口はアームブリーカーから走るが、川畑が追走してジャーマンSH。返されると走る川畑。関口がカウンターのSTOへ。ボディースラムで叩き付けるも、ここで時間切れを迎えた。
4、CHIBA・プレミアムwave(15分1本勝負)
○宮崎有妃(12分5秒、外道クラッチ)笹村あやめ●

昨年12・18千葉大会に出場予定だった笹村あやめ。体調不良で欠場となり、予定されていた宮崎有妃とのシングルもいったんは流れたものの、改めて今回、初対決が実現することに…。

入場した宮崎は手に何やらドリンクのようなものを持っている。

宮崎「笹村! 今日はとっておきのノニジュースを持ってきた。知ってる? 飲んだことある?」

笹村「ないです」

宮崎「マジで臭いから(笑)。これ私、毎朝、飲んでる。本当にコレくらいだけどきついから(苦笑)」

笹村「なんでそれを…」

宮崎「お前の中にな、野崎渚の魂があるんだったら…コレをお前に飲ませて、お前とお前のハートの中の野崎渚、オメーらもろともぶっ潰してやるよ。でも、これ本当にまずいから(苦笑)」

笹村「やめましょう、そういうの…」

宮崎「次の試合、タイトルマッチだから、これこぼしたら絶対できないから」

笹村「絶対飲まないぞ、そんなくっさいの! よく飲んでるな、毎日」

宮崎「健康のためなんだよ!」

ひとまず宮崎がノニジュースを自コーナーに置きにいったところを笹村が奇襲。ドロップキック→フットスタンプを連発する。「ノニジュースを出す前に終わらせる」と、意気込む笹村。だが、早速宮崎がビッグヒップ。そして「笹村! 私は笹村と試合がしたかったー!」と叫んで、追いビッグヒップでカウント2。さらに串刺し攻撃からブレーンバスターへ。返されるとキャメルクラッチで捕獲する。
このピンチをしのいだ笹村がショルダータックル。倒れない宮崎がおしゃれキックを狙うが、笹村はあっさりかわす。ならばと宮崎はスタンガンからミサイル発射。ザキゴエを狙うが、これもかわす笹村。

逆にフロントキックでやり返した笹村がおしゃれキック。ビッグブーツを放つが、受け止めた宮崎が「カメラの準備をしろーーー!」と観客に叫ぶ。察した笹村が抵抗するも、宮崎がはずかし固めへ。「ホームなのに…」と精神的なダメージを隠しきれない笹村。
さらに宮崎がノニジュースを持ち出すと、止めに入るTommyレフェリー。もみ合いとなり、Tommyレフェリーがノニの被害に…⁉ 動揺する宮崎を笹村がスクールボーイで丸め込む。絶好のチャンスとなったが、あまりの臭さにTommyレフェリーはカウントを叩けず。
すると宮崎はバックステージへと消えていき、新たなノニジュースを投入。いつになく真剣なTommyレフェリーが「やめろ! その匂い。やばい!」と必死に止めに入るが、暴走モードに突入した宮崎は制止を無視してリングイン。ノニジュースを持ったまま試合が再開される。
なんとかこぼさないように踏ん張る宮崎だったが、笹村のドロップキックが命中し、ついにノニ散布! 

リング上が悪臭に包まれるなか、反撃にかかる笹村がピーナッツを手にする。Tommyレフェリーが止めに入るとピーナッツのプレゼント。そして、ザキゴエ、DDTからコーナーへ。これは宮崎が雪崩式ブレーンバスターに切り返す。続けてムーンサルト・プレスを投下するが、笹村が寸前でかわす。STOからダイビング・フットスタンプを投下する笹村だったが、宮崎がかわしてバックをとる。
ところが笹村の背中が臭いと、さすがの宮崎も戦意喪失。怒った笹村が「お前が持ってきたんだろ!」と襲いかかるが、宮崎がショートレンジのラリアット。連発したあと走り込んでのラリアットでカウント2。さらにえびす落としにつなげる。

これを返した笹村が野崎式の串刺しビッグブーツからタイガー・スープレクスの体勢。回避した宮崎が、笹村にノニジュースをぶちまけ首固め。キックアウトされると外道クラッチで3カウント。
試合後、ノニ臭くなったリングを自ら掃除する宮崎。最後は笹村とハグするも、あまりの匂いに笹村は嗚咽。さんざんな初対決となった。
5、DUALSHOCK WAVE~WAVE認定タッグ選手権試合(30分1本勝負)
<王者組>○SAKI&清水ひかり(17分23秒、片エビ固め)旧姓・広田さくら●&梅咲遥<挑戦者組>
※カワイルド・ニードロップ。第30代王者組が9度目の防衛に成功

2023年に入り「最強」とも言える活躍を見せている旧姓・広田さくら。COLOR‘Sに流出しているwave認定タッグ王座を取り戻すため、梅咲遥とのピングエルボーで挑むこととなった。王者組であるSAKI&清水ひかりのgalaxyPunch!(以後、ぎゃらぱん)は、これが9度目の防衛戦。30代王者にちなみ30回の防衛を目標に掲げている。
先発は広田とSAKI。まずはロックアップでSAKIが押し込んでいく。これはクリーンブレイク。広田がサイドヘッドロックにとらえると、SAKIもとりかえす。これを広田がバックエルボーで脱出し、早速のエルボーアピール。

ぎゃらぱんもダブルのエルボードロップで反撃。だが、ピンクエルボーがダブルのバックエルボーを決め、広田がボディースラム。ロケット式ボ・ラギノールをSAKIに命中させる。さらに梅咲も清水にロケット式を発射させる。
続く梅咲がSAKIにリバース・インディアンデスロック。弓矢固めに移行する。耐えたSAKIもアトミックドロップでやり返し、清水にタッチ。

清水がサッカーボールキックで続くなか、梅咲もドロップキックを放って広田と交代。フェースクラッシャーを狙う広田。これを清水が回避しローキックを連発していく。サッカーボールキックを放つが、広田もかわしてスクールボーイからのフェースクラッシャー。拝み渡りからのアームホイップへとつなげていく。
救出に向かうSAKIにもアームホイップからのボ・ラギノール。清水にも張り付けボ・ラギノールをお見舞いする。

反撃に転じた清水がPKF、PKでお返し。スリーパーで捕獲する。耐えられると張り付けドロップキックを放って行く。カウント2。

広田もフェイントを入れた逆さ押さえ込みでカウント2。梅咲が出て行き、清水をコーナーホイップ。ネックブリーカードロップでカウント2。

清水も延髄斬りを狙うが、寸前でかわす梅咲。ならばと清水がフットスタンプ。PKFでカウント2。
タッチを受けたSAKIがコーナーに梅咲をセットしニーリフト。ストレッチボムは梅咲が体勢を入れ替える。逆に梅咲がポップアップ式のドロップキックを敢行。低空ドロップキックでカウント2。ならばとSAKIもカンパーナへ。耐えられるとSAKIがチョキのボディーブロー。反則ギリギリのところを攻めていく。

一方、ピンクエルボーもダブルのボ・ラギノールで攻勢に転じると、プランチャとトペの競演で魅せ場を作る。続いて広田がSAKIにシャイニング・ウィザード。返されるとコードブレーカーからの夜叉ロックへ。これは清水がカット。

流れが変わりSAKIがバックドロップの体勢。これを広田が着地する。すぐさま清水が延髄斬りからのフットスタンプを敢行。梅咲がドロップキックで排除すると、広田がウラカンラナ。キックアウトされると、梅咲のオクラホマロールから広田がジャックナイフを狙うが、SAKIが押さえ込む。カウント2。

アシストに奔走する梅咲が走るもSAKIがビッグブーツで迎撃。背後から広田がボ・ラギノール。へなーらサンセットの体勢に入るが、カウント2。へな拳3連発を放つが、受けきったSAKIがデスバレーボム! キックアウトされるとストレッチボムへ。これもカウント2。ならばとランニング・ブレーンバスターを狙うが、広田も回避。すぐさまビッグブーツを繰り出すSAKIだったが、カバーの瞬間、広田が切り返す。カウント2。

二転三転する攻防のなか、ピンクエルボーが連係を狙う。これが不発に終わると、清水が広田にブレーンバスター。間髪容れずにSAKIがカワイルドニードロップを投下させ、ぎゃらぱんが9度目の防衛に成功した。
◎エンディング
桜花社長が認定証とベルトを授与。ベルトを巻こうとすると、そこに現れたのは関口翔。ベルトを奪うと…。「SAKIさん、ひかりさん、防衛おめでとうございます。というわけで私の手から渡します。そろそろ自分もそのベルト挑戦してもいいんじゃないでしょうか?」と挑戦表明。

関口が「もちろんパートナーは…」と言うと、青木が「ハイ、ハイ!」と手を挙げるが、関口は無視して「(川畑)梨瑚」と指名する。

関口「チームホカクドウでなくRed Blueで、そのSAKIさん&ひかりさんが持つベルトに挑戦したいです。自分たちはずっと2人を見てきて、そのベルトを懸けたタイトルマッチがしたいです。どうでしょうか!」

清水「やりたい! やりたーいっ! 翔と梨瑚、大好き! 2人とタイトルマッチ、いいですか?」

桜花社長「いいよ。どうぞ。やってください。いつがいい?」

清水「すぐ!」

桜花社長「次の大会が2月1日の新木場、そこはあいてますか?」

4選手のスケジュールがとれたため、桜花社長が「じゃあ、そこで決定で」とGOサイン。これにより、ぎゃらぱん対RedBlueによるタイトルマッチが正式決定した。これで終わりかと思いきや、広田の声がする。

広田「ちょちょたん、ちょちょたん、どこ…。ちょちょたん、ありがとね。私たちいいチームだったよね? でも私さ、このところ最強で、私は負けないはずなんだ。だから今日負けたのって、お前のせい? だって私最強なんだから。お前のせいじゃん! お前とはいろいろ決着つけないといけないと思ったんだ、今日。早めに白黒つけようぜ、やってらんねーよ、マジで! 冗談じゃねーよ‼ 今日負けてるから話になんねーじゃねーかよ。オメーのせいだろうがよ! どんだけやられたと思ってんだよ。お前、2月1日、早めに決着つけるぞ。お前な、自分のモノのようにバックエルボーとかのアピールとか使ってるけど、それだって私、別に『いいよ』とか言ってないからな。(梅咲が言い訳すると)じゃあ、お客さんが喜んでいることだけしてればいいんですか? 違いますよね?」

桜花社長「広田さん、2月1日にやる?」

広田「聞こえただろ! バーカ!」

桜花社長「あっ、そうか。わかりました。組んでおきます」

これで2・1新木場でピンクエルボー対決も決定した。改めて王者組にマイク。

SAKI「今日でgalaxyPunch! 9度目の防衛に成功しました。ありがとうございます! 私たちの目標の30回まで、あと21回あります。今日決まった10回目の防衛戦、2月1日も必ず防衛して…ねっ嬉しいね。あのトーナメントを見ていて、やりたかったんですよ。全組とやりたいのに、この歯がゆさはなんだろうと思いながら私、見ていたので…挑戦者決定戦をね。こうしてピンクエルボーとできて、そしてRedBlueとすることを許していただいて、メチャクチャうれしく思います! 真摯にチャンピオンとして向き合って必ず防衛して、どんどん全員とやりたいよね、できれば。次から次へと挑戦者を倒していって、30回必ず防衛したいと思います」

最後は「これがwaveだ! これがぎゃらぱんだー!」で大会を締めた。
◎バックステージ
――防衛おめでとうございます。
ぎゃらぱん「ありがとうございまーす!」

――いかがでしたか、今日の防衛戦は。
SAKI「やりたかったんです、本当に。挑戦者決定戦を見ていて、全組とやりたいのにどうしてできないんだろうと思っていて、それが今日かなって、ピンクエルボーと試合することができて、タイトルマッチでメチャクチャうれしく、そして防衛することができて、一安心というか…」

清水「でもいままで一番自分たちのペースを乱されたような気もするし、なんか…waveさんて本当に自分たちのペースを作るの難しい! なんかずっと臭いし、今日のリング。でも、でも…何があってもどんな人たちが来ても、ぎゃらぱん!のタッグ力は負けない! 私たちは最強です。必ず自分たちが30回、防衛してみせます!」

――1日も決まっていますが。

SAKI「Red Blueとも決まってメチャクチャうれしい。2人はとくに…とくにというか思い入れが強いメンバーなので、その2人が私たちが持つベルトに挑戦したいって言ってきてくれたことがメチャクチャうれしいです、本当に。素直に」

清水「はい、うれしい。2人とまたリングで出会えるのは、あの2人…なんだろ、なんかちょっと違う思いが…。でもだからこそ、2人だからこそ絶対に勝ちたいです。必ず勝ちましょう!」

SAKI「うん、面白いよね。自分たちで想像してなかった未来がこうやって待ってるのがメチャクチャうれしいので、その先の未来も想像できないような未来が待ってると思うのでメチャクチャ楽しみです、本当に。守っていこう、ひーちゃん」

清水「守ります!」
2023.01.09

「Detras de Lazona vol.7」

日時
1月9日 月曜日・祝日
観衆
56人
場所
全席自由
FC先行入場あり
5,500円
当日
アップ無し
メールフォーム
大会チケット購入フォーム(各項目を記入後に送信を押して下さい。)

※メールフォームにて送信後3日以上経過しても返信なき場合は、
直通メール info@pro-w-wave.com に送信下さるようお願い致します。
チケット販売所
◎前説
大会開始前に欠場中の野崎渚が注意事項などを説明。声出しOK大会ということで、「ノザキ」「サマ」のコール&レスポンスで会場を温め、「みんな楽しむこと、いまノザキ様が決めた。ケッテー! これがwaveだ!」で大会をスタートさせた。
◎オープニング
1・1新宿大会で「10人全員に勝つまで帰れま10」を達成し、最強を名乗る旧姓・広田さくらが「大きい人たち、デカ盛りの人たちと闘いたい」とドデカ盛り軍とペラペラ小ライス軍の対抗戦を提案。今大会はそのワンマッチのみの興行となった。

試合に先立ち両軍の入場式がおこなわれ、体重発表とともに選手がリングイン。

ペラペラ軍は狐伯(58キロ)、谷もも(48キロ)、清水ひかり(54キロ)、旧姓・広田さくら(54キロ)とコール。ドデカ軍は優宇(95キロ)、柊くるみ(90キロ)、倉垣翼(93キロ)、宮崎有妃(97キロ)とコールされた。なおペラペラの総体重は214キロ、ドデカ軍は375キロとなる。差は161キロ。

続いてルール説明。試合は4対4の30分間勝負でおこなわれ、時間内により多く多くのフォール、ギブアップを取ったチームが勝利となる。シングルマッチでスタートし、5分おきに1人ずつ追加。入場順は曲が鳴ってわかるバトルロイヤル方式がとられることに。また残り5分となった時点ですべての選手に試合の権利が与えられることも付け加えられた(ただし同時にフォール、ギブアップはとれないため、時間差での判定)。

選手を代表してペラペラ軍からは谷、ドデカからは宮崎が挨拶。

谷「みなさん、こんにちは! ペラペラ代表・谷ももです。ペラペラなことによってwaveさんに呼んでいただきましたー! いままでプロレスやってきて、今日ほどペラペラでよかったと思ったことはありません! 今日は力を合わせて頑張ります。応援よろしくお願いします!」

宮崎「みなさん、こんにちは。ドデカ盛り軍・最高体重の宮崎有妃です。こないだ大阪で大きい対ペラペラでやったときに広田の内臓を破壊し損ねたので、広田に限らずアナタたちも誰でもそうなり得るし、ペラペラ界のプリンセス・清水ひかり! 今日空いてたからオファー受けてくれたのはとてもうれしい。だけど、今日アナタは後悔して帰ることなる。どういうものか、どういう試合形式かちゃんと見たほうがいい。覚悟して試合に臨んでください。それではみなさん今日も応援よろしくお願いします!」
1、ドデカ盛りwave〜いきなり広田最強伝説!(30分間)
<ペラペラ小ライス軍>旧姓・広田さくら&狐伯&清水ひかり&谷もも(3−3)宮崎有妃&倉垣翼&柊くるみ&優宇<ドデカ盛り軍>
①●広田(10分49秒、体固め)くるみ○
※ダイビング・ボディープレス
②●広田(11分38秒、体固め)くるみ○
※ダイビング・ボディープレス
③●広田(12分15秒、体固め)優宇○
※ベアベアーズ
④○狐伯(25分40秒、横入り式エビ固め)倉垣●
⑤○谷(26分28秒、エビ固め)くるみ●
※丸め込み
⑥○清水(27分8秒、エビ固め)優宇●
※カサドーラ


ペラペラ軍最初の選手は狐伯。ドデカ軍は優宇でスタート。握手の段階で優宇が狐伯の手をひねりあげて牽制する。まずは力比べ。優宇が両手をロックし投げ捨てる。ロックアップでも優宇が優勢。

狐伯はドロップキックでチャンスを広げようとするが、優宇が受け止め逆エビ固めでステップオーバー。ならばと狐伯はクロスボディー! これを弾き返した優宇がセントーン。寸前でよけた狐伯が低空ドロップキック、串刺しの低空ドロップキックにつなげる。カウント2。
続いて清水ひかり、宮崎有妃がそれぞれ合流。早速、宮崎&優宇が狐伯&清水をハンマースルーで衝突させようとするが、切り返した狐伯&清水がドロップキック。そして関節技で競演してみせる。
改めて清水が優宇にドロップキックを放つと、宮崎が出て行きヘアーホイップで反撃。そして清水の上に全体重を乗せたフェースロックでスタミナを奪っていく。ロープまであと少し…のところで狐伯が救出。ならばと宮崎は張り付けチョップ、ブレーンバスターでカウント2。清水をボードにして波乗り状態。
そこに広田が登場し、早速、宮崎にボ・ラギノール。宮崎もパワーボムで叩き付けると、リングインしたばかりのくるみが速攻のダイビング・ボディープレスで広田をペシャンコ! 3カウントが入った。
試合は続き、くるみは広田にブレーンバスターを放つと、その上に狐伯→清水をボディースラムで投下していく。そして、またもやくるみがダイビング・ボディープレスで3カウントを奪った。

立て続けに2フォール奪ったドデカ軍の追撃が止まらない。優宇がセントーンで飛び込んでいく。なんとかかわす広田だったが、優宇が串刺しラリアットからベアベアーズで3カウント!
ドデカ軍が3連続フォールで大幅リードとなるなか、清水が出て行き、優宇にドロップキック、エルボーで向かっていく。一方、優宇は逆水平チョップで応戦。続く宮崎はボディーアタックで追い打ちをかけていく。劣勢の清水だったが首固めで流れを変えると、キャメルクラッチへ。狐伯もくるみをキャメルクラッチに捕らえて足止めに成功する。

最後の選手として、谷ももが入場。早速、優宇にキャメルクラッチをきめると、そこに倉垣翼が登場。倉垣はいつもの入場パフォーマンスでまわりの選手をびびらせる。そしてガウンを脱ごうとした瞬間、背後から清水がスクールボーイ。カウント2。
ペラペラ軍が攻勢となりトレイン攻撃。谷がダブル・ニードロップを投下し、ペラペラ軍全員で「ぺらざんまい」。さらにコードブレーカー、ダブル・ニーアタックにつなげる。

倉垣も一撃食らわせ、宮崎にタッチ。谷は宮崎にスリーパー。しつこく絡みついていったが、倉垣がアルゼンチン・バックブリーカーで引っぺがすと、宮崎がえびす落としにつなげる。しかしカバーの瞬間、谷が体勢を入れ替えカウント2。蒼魔刀もカウント2に終わると、ダイビング・ニーアタックを投下する。
続いて広田が出て行き、宮崎にボ・ラギノール。相手陣営にも切り込んでいったが、エルボーで返り討ちに。宮崎が片足ドロップキックからビッグヒップ。はずかし固めの体勢に入るが、これは未遂。かわりに谷が標的となる。

勢いづく宮崎は広田にショートレンジのラリアット。すかさず優宇がセントーンにつなげるが、これは未遂。すぐさまくるみが飛び込んで行く。そして優宇&くるみでツープラトンのブレーンバスターを狙うがDDTに切り返す広田。さらに2人にまとめてフェースクラッシャーをキメようとするが、優宇&くるみにキャッチされる。すかさずペラペラ軍がドロップキックで好アシストに入る。
追撃を試みる清水が優宇にヒップドロップ。キックアウトされるとサッカーボールキックをお見舞い。すぐに走るも、優宇がカウンターのブラックフォールスラム。セントーンを投下する。さらにみたらし団子。リングに戻してカウント2。

今度は倉垣が清水にアルゼンチン・バックブリーカー。倉垣の張り付けラリアット、ボディープレスが決まる。カウント2。清水もスクールボーイでカウント2。

狐伯がミサイルキックを放ち、倉垣がキックアウトしたところで残り5分のコール。ここからは全員に試合権利が発生することとなり、ペラペラが4人同時にスクールボーイ。ルールによりこれはノーフォール。
ならばと狐伯が倉垣にスクールボーイ。入れ替わり立ち替わり倉垣にスクールボーイをかけていき、最終的に狐伯が3カウント。ようやく1本を返した。時間が刻一刻と迫るなか、狐伯がくるみにドロップキック。これを皮切りに清水が延髄斬り、広田がボ・ラギノールで続き、谷が丸め込みでくるみから3カウント。追い上げまくるペラペラ軍。

今度は優宇が標的となり、リレー形式のボ・ラギノール。最後の清水がカサドーラで3カウント。残り3分で3対3のイーブンとなり、焦る両陣営。
宮崎が広田に張り付けラリアット。もう一発ラリアットを叩き込む。キックアウトされると、えびす落としでカウント2。ならばと宮崎は広田をコーナーホイップするも、広田がスイングDDTに切り返す。カウント2。流れが変わり、広田が619を放ってシャイニング・ウィザードへ。これは優宇がカット。
ここで広田はへなーらサンセットを狙うが、宮崎に押し潰されてカウント2。残り1分から宮崎が逆エビ固めへ。ギブアップを奪おうとグイグイ絞り上げたが、ここで30分が終了した。
◎試合後のマイク
ドローがコールされ、健闘を讃え合う両チームだったが、ヘロヘロの広田がマイクをとる。

広田「オイ、なに仲良しこよしやってるんだよ! オイ、ペラペラ! そんなんでな、お前ら明日から胸張って『私はペラペラです』って言えるのか!? 違うよな? ドローだ? こっちはな、人生とペラペラをかけて闘ってるんだよ。こんな人生懸けて闘ってるのにな、ドローとか許されねーんだよ。完全決着だよ! 時間制限があるからダメなんだよ。無制限だよ、コノヤロー! いいか、無制限…完全決着、サドンデスルールだ!! あとな、ラスト5分のルールがコッチに有利っぽかったから、それも採用だ。最初から! 誰でもフォール権と、あと時間無制限と先にフォールした方が勝ちだ。完全決着だ、バカヤロー! このあとにYMZがあるだ? 知るかそんなこと!! 延長したれ、延長! 延長したらみんなも一緒にYMZ見ればいいんだ。いいだろ、それで!」

ところが、そのまま試合がはじまりそうになると慌てる広田。

広田「だけど今からはやらないよ? すぐにはやらないよ? だって休憩とか…(観客がざわつくと)お前らふざけんなよ! こっちは30分闘ってるんだ、コノヤロー! かわりにやってみろ、コノヤロー! 子供に『頑張ったよ』とかやらせろ!!」

広田の強引な要求により、しばしの休憩が取られることが決定。広田「お客様に退屈な思いはさせません。歌とか歌うだろ、桜花。YouTubeだから曲流せないからアカペラでなんか。つないどけ、いったん!」。そういうと選手たちはバックステージへ。
◎インフォメーションコーナー
延長戦となったことで、急きょ二上美紀子会長がインフォメーションコーナーを開催。二上会長は「ご来場ありがとうございます。まあまあな満員。告知が3つほどあります」と下記の3点を発表した。

●1・22千葉で宮崎有妃vs笹村あやめ
●2・5川崎(ポスト・ディ・アミスタッド)にて、「ヤング・オー!オー!」開催。現時点で決定している出場選手は狐伯、網倉吏南、櫻井裕子、大空ちえ、鈴木ユラ(初)、杏ちゃむ(初)。また同大会で田中希沙の公開プロテスト実施
●リブート記念日は4月2日、新宿FACE大会に決定
◎延長戦〜ドデカ盛りwave〜いきなり広田最強伝説!サドンデス(時間無制限1本勝負)
○旧姓・広田さくら&狐伯&谷もも&清水ひかり(3分14秒、ふらふらドーン)宮崎有妃●&倉垣翼&柊くるみ&優宇

延長戦が開始となり、ゴングと同時に4対4の乱戦に。抜けだしたくるみが広田にセカンドからのボディープレスを投下。その上に倉垣→優宇→宮崎と飛び込み、合計375キロが広田の上へ…。宮崎がカバーするもカウント2。「このまま終わりだ!」と担ぐ宮崎。

これはペラペラ軍が救出する。今度はロープに飛ばされる広田だったがサクライトでカウント2。さきほどの試合で功を奏した連続スクールボーイ作戦に出るペラペラ軍。だが最後の広田が宮崎に丸め込まれ、カウント2。
今度は清水&谷が優宇をロープに飛ばそうとする。踏ん張った優宇が2人に逆水平チョップ。ならばと清水&谷がキックから走るが、優宇がクロスボディーで迎撃する。さらに優宇のキャノンボール、くるみのくるくるくるみが同時に決まると、宮崎が広田のバックをとる。

広田が踏ん張ると倉垣がラリアットで突っ込むが宮崎に誤爆。ここからは誤爆が連鎖。くるみのラリアットは倉垣に、優宇のラリアットはくるみに、優宇のラリアットはくるみに誤爆。このチャンスに広田が優宇にへな拳。宮崎も復活し、広田にバックドロップを放つが、広田がふらふらドーンで逆転勝利!
◎エンディング
広田「皆様、今日は奇跡の瞬間を目撃してくれてどうもありがとうございます。小さくたって、ペラペラだってなんだってできることを今日証明してやりました! ありがとうございます。時間無制限の意味、あんまりなかったかもしれませんが、これでYMZさんに迷惑かけることなく試合できると思います。あとはみなさんにイスの撤収をしていただいて…」

狐伯「すみません、あの…自分、今日」

広田「寝返るのか、お前。そっち側に」
狐伯「違います。勝ってもないんですが、すみません、よろしいでしょうか。宮崎さん、本当にいま関係ないのかもしれないのですが、2月1日におこなわれるwaveの試合で、SOSさんと千賀さんとツトム・オースギ選手と試合をするということで、まだパートナーが決まってない…とのことなのですが、自分をパートナーにしてください!」

宮崎「皆様に知られているかわからないですが、本当にバナナ千賀&ツトム・オースギ、S.O.S、Speed Of Soundsはすごいプロレスうまくって、本当に見てもらいたいすごいタッグなんです。だから狐伯に勉強させたいと、言われてすごく思いました。よろしくお願いします」
広田「じゃあ…ついでに私もいいですか? 年明けから今日に続いて私が最強だってことはみなさん重々承知だと思います。そうですよね!? なので次はタイトルマッチじゃないでしょうか。すぐやりたい、すぐやりたいんだ、アタシは。千葉大会! 22日、今月ありますよね? 今日、残念ながら体調不良で出れなかった梅咲遥とのピンクエルボーで、清水!タッグタイトルマッチやろうよ。絶対負けないからね。最強だし! これでもし負けたら、アタシ悪くないから。梅咲のせいだから!」

清水「ペラペラの最強…ペラペラ・キングは広田さんです。でも、タッグの最強、タッグの王者はぎゃらぱんなんで、ぎゃらぱんが防衛します!」
広田「みなさん今日起きたことはちゃんとメモって、これからのwave、ちゃんとスケジュール間違えないように、開始時間間違えないように来てくださいね。どんどん×2、今年も面白いこと始まりますからね。いいですか! そろそろ私も内臓が限界なので、締めたいと思います。いいですか? このメンバーで…知ってた? このメンバーで1試合だけで今日これだけ。これだけのこと成し得た! みなさん、ありがとう! どんどん拡散して『#マジやべー今年』ってみんな呟いてくださいよ(苦笑)。景気がいいということで、それではみなさん声出しOKなので、みなさんで締めましょう。今日はありがとうございました。これがwaveだー!」
2023.01.01

「NAMI☆1~Jan~2023年新春・波始め~GO WAVE~」

◎前説
2023年1月1日、今年初の大会を新宿FACEにて開催。大会に先立ち休業中の桜花由美社長、野中美智子リングアナウンサーが前説をおこなった。
◎オープニング
新年恒例の書き初め披露がおこなわれ、wave全選手がリングへ。

桜花由美「皆様、新年あけましておめでとうございます。2022年皆様の応援があったからこそwaveは2023年を迎えられたと思っています。本当にありがとうございます! 本年のプロレスリングwaveも、何卒×4、よろしくお願い致します。元日ということで、すごく今日はたくさんのお客様、ご来場誠にありがとうございます。私、さっき受付やってたんですが、バタバタで申し訳ございませんでした。それでは今年の私の一言、発表したいと思います。じゃん! 「増」えるです。昨年から練習生が2人入りました。しかもJKです。2人入りまして、今年この2人をデビューさせたいなと思っております。そうすると私といま野崎が欠場中、いま試合をしてないんですが、2人がデビューしてくれたら、選手としては7人に増えるということで、waveもどんどん反映していくかなと思っております。そして、個人的に子供を授かって、家族が増えるといいなと思っております。高齢ということでなかなか授かれる確率が低いんですけれども、今年こそはママになって復帰できたらなと思っておりますので、皆様よろしくお願い致します」
宮崎有妃「明けましておめでとうございます。今年も去年に引き続き、一発目からハードコアではじまる私としてみれば、とても嬉しいカードで、テンションが上がっております。そして、とくにね…まぁすずと試合できるのは、もちろんいつでも嬉しいんだけど、朱崇花と試合できるのがとってもテンション上がっています。私の今年の漢字はこちら!(「狂」の文字)そうですね、今年も狂った感じにいきたいと思う気持ちと、別にそれが目標じゃないんですが、やっぱり葛西純。葛西純との蛍光灯デスマッチ、必ずやりたいと思って、この漢字にしました。今年はハードコア、そしてデスマッチにもどんどん挑戦していきたいと思います。みなさん、引かずにどんどん付いて来てください。よろしくお願いします」
野崎「皆様、明けましておめでとうございます。私の2023年の漢字、一文字はこちらです。「昇」るという字ですね。ショウ。こちらの漢字が私の一文字となっております。このままなんですが、2022年は地獄の先があるのかと思うほど、墜ちるに墜ちたので、その時点から2023年大復活に向けて昇り続けている途中の今日やっと2023年になれたということで。気持ちを新たにして、また昇り続け、昇って×3、大復活をし、まぶしすぎるの光を皆さんにお見せしたいと思います。本年もどうぞよろしくお願い致します」
広田「明けましておめでとうございまーす。皆様、今年もよろしくお願い致します。えっとね、書き初めもそうなんですけどね、私このあとね、10人とやって、それにね勝たなきゃいけないってなるとね、なんだろすごく不思議なテンションなんです。なんか、すごいテンションなので皆様ちょっと付いて来てくださいね、本当に。皆様の声援だけで私は今日なりたつ思いますので、よろしくお願い致します。私の今年の漢字は「新(シン)」。新しい、ですね。こちらの漢字になります。個人的なことだと今年の4月から子ども達が小学生新1年生になりますので、それにかけてと、あと私が入団して新しい景色を見せるぞー!なんて言ってて、どれくらい新しい景色見せられているのかなって、いまこの年になってもう一度、自問しまして、改めてみなさんに新しいwave、つねにいろんなことやってるんですけども、さらに新しいwaveの景色を見せられたらなと思いまして、戒めの気持ちも入れて、「新」ということになりますので、今年もよろしくお願いします」
狐伯「みなさん、明けましておめでとうございます。自分はwaveに入団して、はじめてお正月に書き初めをやりました。自分の今年の漢字は、大成長、大爆発できるように、とにかく『強』くなります。今年1年もっともっと強くなっていけるように頑張っていきますので、みなさん今年も応援よろしくお願いします。今日はタイトルマッチ頑張ります!」

続いてSHOPZABUNでおこなわれた年末ジャンボwaveくじプレゼント付きポートレート抽選会がおこなわれ、1等は2023年度のwaveすべて大会が無料となるプラチナカード、2等は東京以外の2023年度のwave大会が無料となるゴールドカード、3等は2023年度ナミイチ大会が無料となるシルバーカードの当選者が発表された。
1、新春・チャレンジwave 広田が全員に勝つまで帰れま10(各1分1本勝負)
旧姓・広田さくらvsアイガー、倉垣翼、高瀬みゆき、関口翔、櫻井裕子、青木いつ希、網倉理奈、笹村あやめ、川畑梨瑚、梅咲遥 
※広田が10人全員に勝つまで試合が終わらないルール。
①△広田(時間切れ引き分け)アイガー△
②●広田(0分56秒、体固め)青木いつ希○
※ボディープレス
③○広田(0分48秒、回転エビ固め)網倉理奈●
④○広田(0分30秒、体固め)梅咲遥●
※ラ・マヒストラルを切り返して
⑤○広田(0分53秒、へなーらサンセット)川畑梨瑚●
⑥●広田(0分59秒、体固め)倉垣翼○
※バックドロップ
⑦○広田(0分58秒、エビ固め)櫻井裕子●
※櫻井のカバーを切り返して
⑧○広田(0分55秒、逆さ押さえ込み)笹村あやめ●
⑨○広田(0分4秒、横入り式エビ固め)関口翔●
⑩○広田(0分59秒、ふらふらドーン)高瀬みゆき●
⑪△広田(時間切れ引き分け)アイガー△
⑫)○広田(0分40秒、エビ固め)青木いつ希●
※ジャックナイフ・エビ固めを潰して
⑬)○広田(0分31秒、エビ固め)倉垣翼●
※メタルウイングからのカバーを切り返して
⑭○広田(0分27秒、ウラカン・ラナ)アイガー●
※広田が10人から勝利したため終了。


12・22新宿で、旧姓・広田さくらの「私とやりたいヤツは上がって来いよ!」との発言を受け、高瀬みゆき、川畑梨瑚、網倉理奈、櫻井裕子、関口翔、梅咲遥、倉垣翼、アイガーが名乗り。そこに青木いつ希、笹村あやめを加えた10人との「全員に勝つまで帰れま10」マッチが決定した。

広田は各1分1本勝負で対戦し、10人全員に勝つまで「帰れない」という過酷なルールとなっており、広田が負け、ドローだった選手は、10人目が終わったあと順次その選手と対戦していくというもの。とにかく広田が全員に勝つまでおこなわれるため、観客にとってもリスキーな試合となった。

1人目はアイガー。手拍子の中じっくりニラみあう2人。「時間ないぞ」の声にアイガーが仕掛けて広田の上に倒れ込む。カウント2。そのまま2人はローリングして場外へ。場外戦となりあっという間に時間切れを迎えた。初戦からドローとなってしまった広田は「みんな、覚悟しろよ、帰れると思うなよ!」と観客にアピール。
2人目は青木いつ希。青木の入場時を襲った広田がフェースバスター。青木も「人の見せ場、潰しやがって!」と後頭部へのランニング・ニーでお仕置き。ブレーンバスター・ホールドでカウント2。ダブル・ニードロップ、ボディープレスを連発していき3カウントを奪った。
3人目は網倉理奈。入場するなり「『歌っていいですか?』って言ったら、いいって言われたので歌います!」と美声を披露。試合でも仕掛けていき、ボディースラムからワープレスを連発。カナディアン・バックブリーカーの体勢に入るが、切り返した広田が勝利。
4人目は梅咲遥。広田はリングインした梅咲の背後からいきなりボ・ラギノール。梅咲もドロップキックでやり返し、四方にエルボーアピール。その背後から広田がスクールボーイでカウント2。梅咲もラ・マヒストラルを狙うが、広田が切り返して逆転。
5人目は川畑梨瑚。開始早々、川畑がキックのコンビネーションで仕掛けて行く。そしてムーンサルト・プレスを投下するも、広田が切り返す。カウント2。ならばと川畑は延髄。これをかわした広田がへなーらサンセットで3カウント。
6人目は倉垣翼。広田が小刻みエルボーで向かっていく。倉垣が強烈エルボーでやり返し、ラリアット。「新年、明けましおめでとうございます」と串刺しラリアットを放って「ファイヤー!」を観客と唱和。続くラリアットもカウント2止まりとなると、バックドロップで3カウント。
7人目は櫻井裕子。握手から櫻井がショルダータックルをなんと23連発! 満を持してカバーするも、切り返した広田が頭脳勝利。
8人目は笹崎あやめ。笹村がコーナーホイップしようとするが、広田はスタミナ切れで対角コーナーまで走れず。調子が狂った様子の笹村だが、作戦を変更し低空ドロップキック、低空DDT、手つなぎ式の顔面キックからカバーを連発。いずれもカウント2。広田もフェイントを入れた逆さ押さえ込みに持ち込み、3カウント。
9人目は関口翔。お正月ということもあり、獅子舞を披露。「謹賀新年」の習字を披露するも、広田がスクールボーイでクルリ。
10人目は高瀬みゆき。ゴングと同時に高瀬が串刺しラリアット2連発。広田もコーナーホイップを振り返すが、高瀬がセカンドからのミサイル発射。続くセカンドからのエルボーアタックはカウント2。ならばと広田はボ・ラギノールを狙うが、読んだ高瀬が張り付けラリアット。ところが広田がふらふらドーンで逆転勝利。
2巡目に入り、11人目はアイガー。走るアイガーに広田がボ・ラギノール。ロープに走る広田。アイガーがドロップダウンでかわすも、広田がつまずきそのまま両者が場外へ。再び場外戦となり、カウント16まで数えられたところで1分が終了。
12人目は青木。青木はカニばさみから後頭部へのランニング・ダブルニーアタック。ブレーンバスター・ホールドでカウント2。再びダブルニードロップを狙うが、かわした広田がオクラホマロール。キックアウトされるとジャックナイフを狙う広田。これを青木が切り返す。青木もジャックナイフを狙うが、今度は広田が切り返して3カウント。
13人目は倉垣翼。倉垣がラリアットから早速メタルウイング。カバーするも、切り返した広田が逆転勝利。
3巡目。14人目となるアイガー。すぐさま場外に行こうとするアイガーだったが、ランバージャックのようにセコンドの選手に戻される。広田がへなーらサンセットを狙うが、持ち上がらずにアイガーに押しつぶされる。キックアウトした広田が走る。そしてウラカンラナで3カウント。
トータルタイム10分40秒での決着に、広田のみならず観客も胸をなで下ろした。
2、新春・デンジャラスwave(20分1本勝負)
宮崎有妃vs朱崇花vs鈴季すず
※時間切れ引き分け

2022年は米山香織、ミス・モンゴルとのハードコアマッチ(WWWD世界エリザベス戦)でスタートさせた宮崎有妃。2023年の闘い始めは、朱崇花、鈴季すずとのハードコアでスタートとなった。

それぞれ机を持って入場。ところが、すずと朱崇花の机はどうやら新宿FACEの所有物の模様。気づいた宮崎が「新宿FACEのは使うなって。ダメなんだってば!」と制止する。だが、聞く耳もたないすずと朱崇花。宮崎は「使うなって言ってるだろ!」と2人を机で場外へ。ひと暴れしたあと、リングに戻る。
朱崇花がすずにイス攻撃。ブリッジでかわしたすずがドロップキック。串刺し攻撃を狙うが、朱崇花が寸前でかわして張り手。
続いて宮崎が朱崇花にショルダータックル。朱崇花はアームホイップを狙うが、踏ん張る宮崎。逆に宮崎がフライングメイヤー。これを朱崇花が着地して、ブファドーラ。ロープに走るが、場外からすずが足をすくって排除する。
リングに戻ったすずは宮崎の腕にポスターをホッチキスで留めていく。朱崇花にもポスターを貼り付けようとするが、朱崇花は宮崎の逆の腕を差し出す。するとすずは宮崎の反対の腕にもポスターを貼り付け「1月9日プロミネンス、新木場大会来てね!」とちゃっかり宣伝。そして場外戦へ。
宮崎がコーナーに登るも、朱崇花がイスを投げつけ妨害。逆に朱崇花がコーナーからのラ・ケブラーダを成功させる。リングに戻った朱崇花はムーンサルト・プレスを投下。かわされると着地してみせる。すかさず朱崇花のバックをとるすず。そこに宮崎がラリアットで飛び込むも、朱崇花にかわされすずに誤爆。
ならばと宮崎は朱崇花にはずかし固めを狙う。朱崇花が回避すると宮崎はビッグヒップ。さらに朱崇花をリバース・インディアンデスロックで捕獲し、同時にすずも担ぐが…崩れてしまう。
改めて宮崎は朱崇花にはずかし固めの体勢。すると、すずは「コイツより私のほうが(観客は)見たい」と主張。それでも諦めきれない宮崎は、朱崇花にはずかし固め、その横ですずが一人はずかし固めをやればお客さんはもっと喜ぶ…と提案する。ひとまず手を結ぶことにした宮崎とすずだったが、朱崇花がバックステージへと逃げ込む。追う宮崎とすず。

しばらくして会場に戻ってきた3選手だったが、宮崎が台車上ですずにはずかし固めをかけ、それを朱崇花が運ぶというカオスな状況。
続いて宮崎は場外のすずにテーブルクラッシュを狙うが、朱崇花がイスを投げつけ妨害。今度はすずが朱崇花をテーブルにセット。宮崎がコーナーに登るも、すずがイスを投げつけ宮崎を妨害する。すずは「バーカ、ザマミロ!」と高笑い。

結局そのすずがテーブルにセットされ、宮崎がコーナーへ。朱崇花がまたもや妨害を試みるが、これを振り切った宮崎がテーブルクラッシュに成功する。

ところがこれは新宿FACEの机…。ヤケクソになった宮崎がすずの脳天を天板の破片でブチ抜いていく。すずも「机の角でいってやる!」とテーブルを振りかぶるも、宮崎が返り討ち。そしてコーナーに登る。すずが追いかけ雪崩式フランケンシュタイナーの体勢。宮崎が踏ん張ると、朱崇花が2人まとめて雪崩式フランケンシュタイナー。すずのカバーはカウント2。朱崇花が宮崎にイスを投げつけていき、ムーンサルト・プレスを投下。これは寸前で宮崎がかわす。
残り3分。ラダーを持ち出す宮崎。反対側からすずが登り雪崩式ブレーンバスター。さらにすずは朱崇花にイスの上へのテキーラショット。これはカウント2。

残り1分となり、宮崎が碁盤の上へのデスバレーを狙うが、踏ん張るすず。逆にジャーマンを狙うが、宮崎も回避し碁盤の上へのデスバレーを敢行。今度は朱崇花がキックを放つが、碁盤でガードする宮崎。そのまま担ごうとするが、逆に朱崇花が碁盤の上へのハリケーンドライバーを放ったところで時間切れとなった。
3、EVEインターナショナル選手権試合(30分1本勝負)
<王者>○優宇(9分6秒、体固め)狐伯●<挑戦者>
※ラストライド。第7代王者が4度目の防衛に成功


12・22新宿でEVEインターナショナル王座に照準を定めた狐伯。YMZ1・1新宿でおこなわれたEVEインターナショナル選手権試合で、優宇が水森由菜を相手に3度目の防衛に成功したため、狐伯との試合は正式にタイトルマッチとなることが決定した。
開始早々、仕掛けたのは狐伯。ドロップキック4連発を放って行く。優宇もセントーンを狙うが、狐伯がかわしてクロスボディー。これを跳ね返した優宇がセントーンでカウント2。串刺しバックエルボーもカウント2。
狐伯が場外に逃れると、優宇がみたらし団子。リングに戻って優宇が逆水平チョップを連発していく。

狐伯もドロップキックからアームホイップを狙うが、優宇が踏ん張る。走る優宇に、狐伯がカニばさみ。そして低空DDT、低空ドロップキックをお見舞いする。
今度は優宇の逆水平チョップ、狐伯のエルボーが打ち合いとなる。狐伯がアームホイップから低空ドロップキックを敢行。場外の優宇にプランチャ・スイシーダを投下する。
リングに戻って狐伯がミサイル発射。カウント2。優宇はジョン・ユーからのキャノンボール。かわした狐伯が串刺しドロップキック。低空の串刺しドロップキックからブレーンバスターにつなげる。キックアウトされるとダイビング・フットスタンプを投下。カウント2。串刺しドロップキックで追撃した狐伯がもう一度串刺し攻撃。これを優宇がクロスボディーで迎撃し、キャノンボール。
だが、狐伯もカバーを切り返していく。カウント2。すぐさま優宇がセントーンで反撃。ラストライドを狙うが、狐伯が回転エビ固めへ。
キックアウトされるとすぐさまロープに走るが、優宇がカウンターのイッポンでカウント2。ベアベアーズを投下させ、最後はラストライドで3カウント。
◎バックステージ
優宇「勝ったよ! 昼間・水森由菜、夜に狐伯。ギリギリだったけど、1日2回タイトルマッチという緊張感と、責任感、そして元旦に頭おかしいと思うんですよ。世界で一番はやいタイトルマッチしてやるって言って。でも、今日の対戦相手のお陰で、自分は何か小さな壁を超えられた気がします。対戦相手に感謝しつつ、このEVEのインターナショナルのベルトを懸けて闘いという挑戦者、バンバン募集してますので。熱い気持ちを持ってる人、私に直接言って来てください。バンバン飛躍して、'23年は女子プロレス大賞取ってやる!」

狐伯「世羅とのシングルマッチの後直訴して優宇さんのベルトに挑戦させてもらいましたけど、ここままじゃ勝てないなって。優宇さんがベルトを持ってる間にもう1回チャレンジしていきたいし、'23年はもっといろんな挑戦をしていきたいと思います」
4、DUALSHOCK WAVE~WAVE認定タッグ選手権試合(30分1本勝負)
<王者組>○SAKI&清水ひかり(13分1秒、チョロイルド)米山香織&チェリー●<挑戦者組>
※第30代王者組が8度目の防衛に成功


第30代王者組ということで、30回の防衛を目標としているgalaxyPunch!(SAKI&清水ひかり)。8度目の防衛戦は、第18代王者組のゴキゲンBBA(米山香織&チェリー)。BBAがタイトルをとれば5年5カ月ぶり2度目の戴冠となる。
先発は清水vs米山。「米山」「ひかり」コールが交差するなか、読み合いの攻防からスタートとなる。清水の背後からチェリーが襲撃。ダブルのクローズラインから「ゴキゲンBBA」ポーズ。清水もBBAの攻撃をかわすと、ぎゃらぱんでドロップキック。さらに米山を孤立させ、波状攻撃。ダブルのエルボードロップを投下する。

SAKIが出て行き、米山にサーフボードストレッチ。ダイヤル固めでカウント2。串刺しラリアットを狙うが、チェリーが救出する。
そのチェリーが出て行きSAKIに串刺しボディーアタック。SAKIの足を踏みつけ、河津掛け。カウント2。SAKIがアトミックドロップを放って、清水にタッチすると、ぎゃらぱんの波状攻撃タイムに突入する。

ならばとチェリーは変型4の字固めで清水に反撃。SAKIが助けに入ると、チェリーはSAKIを使ってダブルのクローズライン。カウント2。ネックブリーカードロップでカウント2。
清水もソバット、ドロップキックで応戦。キックアウトしたチェリーが清水の首を絞めていく。続くチェリーのダブルリストアームサルトはカウント2。

タッチを受けた米山がモンゴリアン・チョップ。ガードした清水がローキック。ミドルキックでカウント2。ならばと米山がクロスボディーでカウント2。清水もランニング・ローキックでやり返す。カウント2。
清水のPKF、ダイビング・フットスタンプが決まる。これもカウント2止まり。続くSAKIはカンパーナ狙い。これを米山が切り返してカウント2。ヒヤリとしたSAKIがフロントハイキックで反撃。リバーススプラッシュ2発でカバーする。これはチェリーがカット。

ならばとSAKIはストレッチボムを敢行。チェリーがカットすると、ぎゃらぱんはチェリーを排除。

逆に米山が首固め。返されると後方回転エビ固めを狙う。これはSAKIも読んでいた。ならばと米山は後頭部にランニング・ニーをブチこんでいく。
続いてチェリーが出て行き、読み合いの攻防からSAKIにヘッドシザースホイップ。一方、SAKIもチェリーにブレーンバスターの体勢。そのままロープに吊すと清水がミドルキック、SAKIもフロントキックで続く。そして合体フットスタンプを投下。

BBAも攻守を入れ替えると、米山のダイビング・千豚♪→チェリーのチェリトーンボムが決まる。チェリーがカバーするも、これは清水がフットスタンプで妨害。さらに清水は稲妻レッグラリアットで米山を排除。改めてSAKIはチェリーを肩車。清水がコーナーに登るも、しつこく米山が足止め。

その間にチェリーがSAKIをスリーパーで捕獲する。耐えられると春夜恋へ。これはSAKIが切り返す。SAKIのファルコンアローからのカバーはチェリーも切り返していく。
SAKIは清水のクロスボディーのアシストを受け、チェリーにデスバレーボム。キックアウトされるとストレッチボムの体勢。だがこれはチェリーが読んでカウント2。ならばとSAKIはチョロイルドで丸めて、8度目の防衛に成功した。

試合後、SAKIがマイクを取る。

SAKI「galaxyPunch!、2023年1発目、そして8度目の防衛に成功しました!ありがとうございます!! 今年もどんなにしんどくても、どんなにしんどい思いをしても、この大切なベルトを守り通してwaveのリングに上がり続けます。なので、誰が相手でも立ち向かう覚悟はできています! お待ちしています。今日はありがとうございました」
◎バックステージ
SAKI「ゴキゲンBBAの2人が歴代チャンピオンということも、いつもの防衛戦に増して大切な試合と思って向かわせていただきましたけど、どんなしんどい闘いでもあと20回」

清水「今年中にできるかしら(苦笑)」

SAKI「みんなが立ち向かいたいと思えるチャンピオンになりたいと思います」
5、Regina di WAVE~WAVE認定シングル選手権試合(30分1本勝負)
<王者>○志田光(18分24秒、片エビ固め)世羅りさ●<挑戦者>
※魂のスリーカウント。第19代王者が4度目の防衛に成功

2023年最初のメインイベントは、AEWで活躍し世界のスーパースターとして名を連ねる志田光の4度目のRegina防衛戦。挑戦するのは、2022年のNEXT優勝者であり、志田のアイスリボン時代の後輩である世羅りさ。志田の交通費がかさむwaveとしてはなんとしてでも世羅にRegina奪回してもらいたいところ。
いつものようにタイトルマッチ記念撮影がおこなわれるなか、世羅がベルトを強奪して志田を襲撃。いきなりゴングとなる。そしてエアーズロックⅡを敢行。「獲るぞ、レジーナ!」と叫んで羅紗鋏の体勢。これは志田も踏ん張り、ベルトでやり返そうとする。だが、踏みとどまる志田。ならばと世羅はレフェリーの死角をついて竹刀攻撃。コンバインへ。志田がロープ。
打撃戦を挟んで志田がショルダータックルで流れを変える。コーナーでナックルを連打したあと世羅をコーナートップにセットし、ニーリフトを敢行。さらにエプロン上にうつ伏せにしてヒザ蹴りをお見舞いする。
リングに戻して、志田がセカンドロープに登るも、世羅が襲撃。場外戦に持ち込み鉄柱に投下する。そしてバックステージへと消えていく世羅。スーツケースを持って現れると、志田の表情が変わる。どうやら志田の私物のようで、すでにタイヤが壊れている!?
お構いなしの世羅はスーツケースを志田に投下。志田は「14万…」と嘆きつつも、自分もバックステージへ。世羅の物と思われるスーツケースで応戦する。ヒートアップした両者は再びバックステージへと消えていき、他の選手のスーツケースをどんどんリングに入れていく。これにはセコンドにいた選手たちも大慌て!
世羅はリング上にスーツケースを山積みにすると、志田を投下。さらに志田のスーツケースの上に志田をセットし、リバーススプラッシュ式のダブルニードロップを狙うが、志田が寸前でかわして自滅。大きくへこむスーツケース……。
攻守が入れ替わり、志田がセカンドからの蒼魔刀。ニークラッシャーでカウント2。ストレッチ・マフラーホールドで捕獲する。さらにコーナー・ブレーンバスターからアキレス腱固めへ。
10分経過。志田がエルボーを放つと、世羅も応戦。ならばと志田はブレーンバスターの体勢。これを世羅がファルコンアローに切り返す。志田も同じ技でやり返し両者、ダウン状態。
仕掛けたのは志田。顔面へのヒザ蹴りを連発し、ロープに走る。これを世羅がエアーズロック。そして串刺しダブルニー、リバーススプラッシュ式ダブルニードロップでカウント2。コーナーに登るも、志田が雪崩式ブレーンバスターに切り返し、コーナーへ。今度は世羅が雪崩式の羅紗鋏、ダイビング・ダブルニードロップでカウント2。
志田も投げっぱなしジャーマンを放って15分経過。ビーナスシュートは世羅がキャッチ。これを志田がヘッドシザース・ホイップ、ジャンピング・ニーにつなげる。カウント2。さらにランニング・エルボーを放つ志田。キックアウトされるとヒザ蹴りから魂のスリーカウント。これを返されると、KATANAへ。
寸前でかわした世羅が掟破りの魂のスリーカウント。返した志田がカカト落とし、ブラジリアンキック。世羅も張り手で返す。ならばと志田は目突きからの首固め。キックアウトされるとビーナスシュート、ファルコンアローでカウント2。KATANAを決めるとカバーには行かず。ダメ押しの魂のスリーカウントでトドメを刺した。
◎エンディング
志田「4年前、アメリカに行く前、アイスリボンで世羅りさとシングルマッチをして、私は負けました。それがもう最後だと思ってた。もう絶対に、次はないと思ってた。でも、プロレスって絶対なんてないね。こうしてお互い立場が変わって、こうやってまたぜんぜん今度は関係ないwaveのリングで再会した。世羅はみんなを引っ張ってプロミネンスで頑張って、強くなったと思う。でも私の方が世界を見て、もっと強くなった。今日はそれだけのこと。でも絶対はないから、またどこかで熱いシングルしましょう。さて×3、GAMIさん! すみません、防衛しちゃいました! ただ年末年始が一番高いので、この先、値段は下がる一方だと思うんですが、すみません、また(交通費)お願いします。で、次の相手なんですけど、私いままで挑戦者決めておいてください、またいついつ帰ってきますって言ってたんですけど、ちょっと今回は私のやりたい人を、私から提案したい。本当に一番やりたい人は欠場しちゃってるからさー。どこにいるかな?(野崎渚を探す)いつ戻ってくるんでしょうね。まだまだかかりそうですね。次の防衛戦には彼女は間に合いそうもないので、またちょっと検討して、日本にもやりたい選手、いっぱいいるのでまたお知らせします。あの今回拒否権とかないんで、あの宮崎さんみたいに断るとかないんで。次の防衛戦は、私がやりたい相手と、このRegina di waveを懸けてやらせてもらいたいと思います。それまでみなさん楽しみに待っててください。今日は私が、この…えっ?」

狐伯がマイクをとる。

狐伯「すみません、今日は負けてしまったんですけど、自分は2023年、もっと強くなっていきたいと思ってるので、自分でチャンスをつかみにいきたいと思っています。なので年末にOZさんで発表された、AKINO選手の持つ無差別級の次期挑戦者のトーナメントがOZさんのヤツが20代限定のトーナメントがあるということで、自分もそれにエントリーしたいと思ってるんですが…桜花さん! OZさん、OZさんじゃない。尾﨑さんにお伝えいただけますか?」

桜花「いま、OZさんも妊活中で休業中だから、じゃあ狐伯がそのべルトを獲って、OZのレギュラーを勝ち取ってきてください。伝えておきます」

狐伯「はい、ありがとうございます。2023年、もっと自分でチャンスをつかみにいきたいと思います」

志田「今度こそしめさせてもらっていいですか?」

今度は宮崎がリングへ。

宮崎「あのー、2月2日は私、誕生日で。2月1日にwaveの新木場大会あるんですが、そこで私どーしても試合したい人がいて、それは私の大・大親友のバナナ千賀。みなさんにはあまり、わからないですかね。バナナ千賀、ヘラクレス千賀とも言うんですけど、ツトム・オースギと組んでてSOSという、Speed Of Soundsっていうタッグチームがあって、そのチームと試合したいです、どうしても! いいですか? 新木場大会、声出せると思うので、私はwaveのこのリングで『千賀死ね』っていう大コールを。いいんです。アイツに関しては言っていいんです。言っていい悪口になってるんです、この世の中で。みなさん大声で『千賀死ね』を言いましょう。よろしくお願いします。2月1日、ナミイチ。私と誰か組んで、SOSで闘います。よろしくお願いします」

さらに広田もリングへ。

広田「みなさん今日、私が最強だってことが証明されましたよね? ありがとうございます。今日みなさんが結構、予定通りの時間に帰れるのは私のおかげだと思ってください。今日私の最強が証明されたということで、いろんなことをこれから証明していきたいと思います。まずは1月9日、アミスタ大会ありますが、そこで私いま最強で、絶対負ける気しないので大きい人たち、デカ盛りの人たちと闘いたいと思います。だから我こそはデカいぞっていう人、さっきくるみちゃんもいて、もう復帰もして絶好調だと思うので、アイツデカいの代表だと思うので、そういったデカイwaveの面々、待ってます。そしてこっちはペラペラとか小粒とか、集めておきますので、大は小を兼ねる? 違う! 小は大を兼ねる? あっ、なんかちょっと間違えている感じがするんですけど…ちょっと間違えてますよね。小さくても勝てるんだっていうことを私が証明したいと思います! 1月9日アミスタ大会、またみなさんの声援がないと私は絶対勝てませんので応援しにきてください! ねっ!」

志田「もういいですか!?  もういいですね? もう誰もいないですね。大丈夫ですね。ちょっと私、ここに長らく座ってて、言いたいことできちゃいました。目の前に私のぺしゃんこのスーツケースがあるんですよ。これ14万円するんです。すみません。交通費で大変なところ申し訳ないですが、スーツケース代もよろしくお願いします。それはもうしょうがないんで」

二上美紀子会長「それはプロミネンスに言いなさいよ。ゴミ袋とかで持って帰ればええやん。乗るよ、飛行機の中に。スター、ゴミ袋で帰ろうよ」

志田「……(苦笑)。ゴミ袋では帰れません! スーパースターなんで!! 14万円お願いします、スーツケース代。締めます、じゃあ! いいですね! ということで2023年もwaveに翻弄される年になりそうです。でも、この1発目防衛して、最高のスタートを切ることができました。みなさんも2023年もプロレスいっぱい楽しんでください。これがwaveだ!で締めたいと思います」

二上会長「志田さん、上がろうよ。新年1発目なんだから」

志田「上がってください、みなさん」

二上会長「ここwaveのリングやぞ」

志田「ぜんぜん思う通りいかないじゃん…。(選手達は自分のスーツケースを持ってリング内へ)なんでみんなスーツケース持ってるの?(『壊されるんで持って行きます」という声が)あっ、そうなんだ。じゃあ、みなさん2023年も楽しんでいくぞ、これがwaveだーーー!」
◎バックステージ
――防衛おめでとうございます。
志田「ありがとうございます。いやー、2023年はじまりましたけど、まさか一発目から世羅りさとシングル…。なんかちょっと今年は、昔との遭遇みたいなものも多くなっていくのかもしれないなと思う年になりそうですね、2023年は。ただやっぱり私、ぜんぜん違うな、昔とはと自分でも思います。成長してます、いまだに。昨年12月、クリス・ジェリコ、ケニー・オメガがいるなか、私全米のテレビ放送のメインイベントを務めてきました。2022年全米の女子ベストバウトと言われる試合をしてきました。向こうでベルト獲れなかったですけど、まだまだチャンピオンになる実力があると、全世界に証明してますので、いまはwaveのベルト、そしてアイスリボンのベルト、それだけじゃなくて同時にアメリカのベルトも獲って、日米三冠で。今年はそれをまず目標にやっていきたいと思います。次の防衛戦なんですけど、いままでwaveさんの、団体のほうに次の相手をお任せしてきたんですけど、やっぱ日本でプロレスやってきて、やりたい選手メチャクチャいるんですよね。ここではあえて名前を出しません。名前を出しませんけど、私が心からやりたいと思ってる選手、その選手をwaveに、waveに出たことあるかないか、関係ないです。私はそういうの気にしないので、waveの方にも拒否権はないと言ってあるので、いままで上がったことがない選手だろうが、誰だろうが私は関係なく。私のやりたい選手とこの次の防衛戦やりたいと思っています。ということで、2023年も忙しくなりそうです。私は2日後にアメリカで試合があるので、また23年も世界中を飛び回りたいと思います。今年もよろしくお願いします!(スーツケースが目に入り)14万円…アタシどうやってアメリカ帰ればいいの…!? タイヤがもう1個しかないんです、どういうこと? まあ、でも防衛できたので、良しとしましょう。ありがとうございました」
2022.12.22

「大師走・東22」

◎前説
プロレスリングwaveの2022年最後の興行が新宿FACEにて開催され、休場中の桜花由美社長と野中美智子リングアナウンサーが注意事項などを説明。「これがwaveだ!」で年内最終戦をスタートさせた。
1、スクランブルwave(30分1本勝負)
○倉垣翼&鈴季すず&櫻井裕子(16分33秒、エビ固め)高瀬みゆき&関口翔&川畑梨瑚●
※ハヤブサ直伝ファルコンアロー

waveの年内最終戦は、倉垣翼&鈴季すず&櫻井裕子vs高瀬みゆき&関口翔&川畑梨瑚でスタート。高瀬&関口&川畑組が華やかな入場ダンスで盛り上げれば、倉垣も大刀を振り回して威嚇する。
試合は櫻井vs川畑でゴング。川畑がガットショットからロープに飛ばすも、櫻井がショルダータックル。ドロップダウンからビッグブーツをお見舞いする。しかし川畑もネックスプリングで跳ね起き、連係へ。これは倉垣&すずがカットに入る。

関口が出て行き、櫻井にサーフボードストレッチ。キャメルクラッチで捕獲すると、高瀬、川畑も合流。
続く高瀬はダイヤル固め。張り付けドロップキックにつなげる。カウント2。櫻井もドロップキックでやり返し、倉垣にタッチ。

関口、川畑も高瀬の援護射撃にまわる。トレイン攻撃を狙うが、倉垣がラリアットで迎撃していき、逆にトレイン攻撃。倉垣&すず&櫻井で「行くぞ、ファイアー!」を叫ぶ。
続いて倉垣vs高瀬のマッチアップ。高瀬が逆水平チョップで挑んでいき串刺し攻撃。ダイビング・エルボーアタックをお見舞い。水車落としから走るも、倉垣がショルダータックルで迎撃する。

櫻井もショルダータックルで追撃。ブレーンバスターでカウント2。続くコブラツイストの掛け合いは高瀬が制す。倉垣にカットされると、DDT、スタナーでカウント2。
川畑もドロップキックで反撃すると、すかさず関口&高瀬がエプロン上でドロップキックの挟み撃ち。川畑が619につなげる。

続く関口がボディースラムの体勢。櫻井も踏ん張る。いったんは諦めロープに走る関口だったが、櫻井がショルダータックル。ロープに走るも、今度は関口がカウンターのワキ固めへ。耐えた櫻井がボディースラムでやり返す。

交代したすずが後頭部へのニーで追い打ち。場外助走からの片足キックでカウント2。関口もブーメランアタック、低空ドロップキックで応戦する。カウント2。

タッチを受けた川畑がローキック、片足ドロップキック、顔面蹴り。すずも強烈エルボーで流れを変えるとドルフィンバスター。キックアウトされるとジャーマンの体勢。川畑が踏ん張ると、関口がラリアットですずを捕らえる。すかさず川畑がジャックナイフエビ固め。キックアウトされるとすぐに走る川畑。これをすずがカウンターのトラースキック。投げっぱなしジャーマンにつなげる。川畑も投げっぱなしジャーマンでやり返してトラースキックのお返し。
倉垣が出て行き、川畑に張り付けラリアット。カウント2。カナディアン・バックブリーカーで担ぐも、川畑が着地。バックを取ると関口→高瀬でミサイル発射。川畑が打撃のコンビネーションからムーンサルト・プレスを投下する。カウント2。

ロープに走る川畑を高瀬が足止め。倉垣がアルゼンチン・バックブリーカーにとらえると、すずが高瀬にスリーパー、櫻井が関口にコブラツイストで捕獲する。

15分経過。試合のペースを握った倉垣は俵投げでカウント2。高瀬&関口にダブルハンドのラリアット、まとめてバックドロップを放ち、川畑を孤立させる。改めてブレーンバスターの体勢に入るも、なんとか首固めに切り返す川畑。ウラカンラナもカウント2。走る川畑だったが、倉垣がカウンターのラリアットで止めて、最後はハヤブサ直伝ファルコンアローで貫録勝ち。
2、スクランブルwave(30分1本勝負)
○旧姓・広田さくら&優宇&梅咲遥(17分51秒、エビ固め)SAKI&清水ひかり&アイガー●
※呪落を切り返して

1・1新宿で「DUALSHOCK WAVE 2022トーナメント」優勝者の挑戦を受けることが決まっている王者・galaxyPunch!(SAKI&清水ひかり)。今大会ではアイガーと組んで、旧姓・広田さくら&優宇&梅咲遥組と対戦。タイトル戦に向けて調整をおこなった。

それぞれ握手をかわすなか、ジャンケンに負けた広田がアイガーに握手を求めに行く。そして「今日は絶対に私が勝たなきゃいけないから、見とけ」と先発を買って出る。「清水だったら勝てる、清水出てこい」と名指ししてゴングとなる。
清水がローキックを連発していく。ロープに飛ばしてトラースキック。サッカーボールキックでカバーする。押さえ込みを連発する清水。いずれもカウント2。そこからSAKI&清水&アイガーがトレイン攻撃。
広田とアイガーが目を合わせるとお互い動揺。他の選手にもその動揺が連鎖していく。リング上がカオスとなると、Tommyレフェリーが「見なきゃいいんだよ!」と試合を軌道修正する。

改めて広田が清水、SAKIが梅咲、アイガーが優宇をサイドヘッドロックで捕獲すると、広田&梅咲&優宇がバックエルボーで脱出してエルボーアピール。
一方、清水も広田をボディースラムで叩き付けるとCOLOR‘Sの連係。アイガーも加わるが最後の最後で失敗に終わる。

この隙に優宇が広田を連れ帰り、強引にタッチ。逆水平チョップで逆襲に出る。清水もミドルキックから走るが、優宇がショルダータックルで迎撃。ブラックホールスラムからセントーンを狙う。だが、これは清水もかわして延髄斬り。ジャンピング・ミドルキックでカウント2。
タッチを受けたSAKIがフロントキック。相手陣営にも切り込んでいく。そして優宇にランニング・ニー。カウント2。

5分経過。SAKI&清水で優宇をロープに飛ばそうとするが、踏ん張る優宇。アイガーが優宇をビックリさせてロープに振ることに成功したものの、優宇がクロスボディーで3人をなぎ倒し、みたらし団子へ。
SAKIが戻され優宇がカバーする。カウント2。梅咲が出て行き、SAKIにネックブリーカードロップ、フットスタンプでカバーする。キックアウトされると「上げるぞ!」とブレーンバスターの体勢。これはSAKIが踏ん張り未遂に。梅咲の低空ドロップキック、SAKIのブレーンバスターが決まる。

アイガーが出て行き、梅咲にラリアット。かいくぐった梅咲が十字架固め。カウント2。ならばとアイガーはアイアンクロー、顔面かきむしりから走るも、梅咲が追走してドロップキック、低空ドロップキック、ミサイルキックでカウント2。
今度は広田がロケット式ボ・ラギノール。梅咲も続く。優宇も続こうとするが重量オーバーで発射できず。

改めて広田がギャラパンにフェースクラッシャーからのプロレスLOVEポーズ。アイガーにはボ・ラギノールを決めると、梅咲のロケット式プランチャ・スイシーダが決まる。続けて広田がトペ・スイシーダで飛ぶも、寸前でかわされ同士討ちに。
ステージ上の攻防となり、梅咲を筆頭に次々とアイガーに襲いかかるが、背中に取り憑かれていく。二上美紀子会長、桜花由美社長も巻き込まれての大騒動に。

リングに戻ると、アイガーが広田にラリアット。カウント2。広田のウラカンラナもカウント2。6選手が入り乱れる攻防となり、アイガーが広田にビッグブーツ。一方、広田もボ・ラギノール、ヘナ拳でカバーするも、清水がフットスタンプでカットする。
今度はアイガーのバックドロップが決まるも、梅咲がフットスタンプでカットする。攻守が入れ替わり広田のシャイニング・ウィザードが決まるも、SAKIがリバース・スプラッシュでカットする。ならばとアイガーがノド輪落としから広田をカバーする。これは優宇がカット。

ダメージが蓄積したアイガーのふらふらドーンはカウント2。呪落を狙うも広田が回転エビ固めに切り返して逆転勝利!
3、DUALSHOCK WAVE 2022トーナメント決勝戦(時間無制限1本勝負)
○米山香織&チェリー(13分14秒、後方回転エビ固め)宮崎有妃&網倉理奈●

今年の「DUAL SHOCK WAVE」は変則トーナメント方式となり、第1シードのブリーフシスターズ(仮)の宮崎有妃&網倉理奈は今回の決勝戦が初戦となる。一方、米山香織&チェリーのゴキゲンBBAは、エントリー中、唯一のWAVE認定タッグ王者経験チームで、旧姓・広田さくら&梅咲遥を下しての決勝進出となった。
試合は宮崎vs米山でスタート。にらみ合いが続くなか、先に仕掛けたのはBBA。ダブルのクローズラインを放つが、宮崎は仁王立ち。気づかぬBBAがポーズをキメるも、背後から宮崎が襲撃する。

続く網倉がワープレス。2発目は米山が剣山で待ち受ける。これを飛び込み前転でかわした網倉が後転からのボディープレス。そしてセントーンを放つが、寸前でかわされ自滅。
タッチを受けたチェリーがネックブリーカードロップで反撃に出る。網倉もショルダータックル3発でやり返してジャンピング・ボディープレス。コーナーに登るも、チェリーが足止め。ならばと網倉が突きおとしてダブルチョップ、サンセットフリップでカウント2。

チェリーも得意のグラウンド技で形勢逆転。しのいだ網倉が宮崎にタッチする。
早速、はずかし固めの体勢に入る宮崎。ところがチェリーを見て踏みとどまる。作戦変更の宮崎はファイアーマンキャリーで担ぎ挙げるも、チェリーが着地。すると必要以上に足を気に掛け、前屈みに。自らはずかし固めにかかりに行くが、やはり宮崎は応じず。米山も一緒に迫った際にはさすがの宮崎もタジタジ。

怒ったチェリーが「テメー、恥かかせやがって!」と雪崩式フランケンシュタイナー。関節地獄に持ち込もうとしたが、網倉がカット。
息を吹き返した宮崎がBBAをまとめて撃退。ブリシスでワープレスを投下する。

チェリーもウラカンラナで流れを変え、米山にタッチ。BBAは連係を狙うが、宮崎がダブルハンドのラリアットで迎撃し重爆ミサイル弾を投下。さらにムーンサルト・プレスを放つも、米山が寸前でかわしてモンゴリアンチョップ、グルグルパンチ、クロスチョップで反撃する。さらにはソバットを叩き込み、米―ZOUの体勢。だが、これは未遂に。
網倉が出て行くと、BBAがセカンドからのフットスタンプ、セントーンを連続投下。カウント2。すぐさま米山が後方回転エビ固めを狙うが、宮崎がロープ際で網倉をキャッチしラリアットで援護する。チャンスをもらった網倉がパワースラム。ダブル・アーミンバスター。続いて宮崎がムーンサルト・プレスを投下。網倉にカバーさせるが、チェリーがカットする。そのまま場外へと連れ去られる網倉。

リング上では宮崎が米山にデスバレーボム。網倉が急いで戻ってカバーするも、時間がかかりすぎたこともありカウント2。

逆にBBAが網倉に春夜恋からのジャックナイフ。カットされるとチェリーが宮崎を足止めしている間に、米山が網倉を丸めてトーナメントを制した。
チェリー「トーナメントで優勝したのは、私たち、ゴキゲンBBAでーす! ありがとうございます。あの、私ごとなのですが、2022年にまたwaveさんのリングに上がるチャンスを掴みまして、でも、それだけじゃなくて絶対に結果を残したいと意気込んできたので、よねたんと一緒に優勝できて本当にうれしいです。ありがとうございます! このwaveのリングで、私はゴキゲンBBAでもっともっと暴れ回りたいので…ですが、よねたんいまアソコに2人、現チャンピオンが何か言いたそうに立っています。ちょっと一言いただきましょうか」

清水「ギャラパンはお二人と1月1日に防衛戦できることが凄く楽しみです! 心から思っております。トーナメント1からずっと見てきて、こんな凄いトーナメントの中で優勝する人にさらに私たちが勝ちたい! これからも私はDUAL SHOCK WAVEのベルトをもっともっと、さらにさらに大きく価値をあげていきたいと思っています。それを、お二人から勝って、さらにギャラパンがもっともっと強くなるので、1月1日よろしくお願いします!!」

チェリー「よねたーん…あの2人。何回も防衛しててチームワークも息ぴったりだし、もの凄く強いけど、でも、我々、年の功で頑張りましょう! みなさん1月1日ぜひゴキゲンBBAの応援、よろしくお願いします!!」
◎バックステージ
チェリー「ありがとうございます。みなさん本日はゴキゲンBBAのためにお集まりくださりまして、誠にありがとうございます。強敵ばかりのトーナメントだったんですが、我々2人ゴキゲンBBAで制することができて、本当にwave最終戦いい締めくくりになりました。本当にありがとうございます! よねたん、よねたん〜! よねたんもねぜんぜん疲れてないって言ってるので、まだまだピンピンしてます。我々、1月1日も絶対に勝ってベルトを獲りたいと思いますので、みなさん応援よろしくお願いします」
4、Regina di WAVE挑戦者決定トーナメントNEXT決勝戦(時間無制限1本勝負)
○世羅りさ(14分10秒、片エビ固め)狐伯●
※羅紗鋏

waveから唯一のNEXTエントリーとなった狐伯。12・18千葉でおこなわれた倉垣翼との準決勝戦を引き分け、規定により決勝戦に進出。一方、世羅りさは準決勝戦で当たる予定の青木いつ希がコロナウイルスに感染したため、不戦勝という形での決勝進出となった。両者のシングルマッチはこれが初となる。

まずは野中リングアナウンサーが「あらゆる引き分けはキャリアの浅い選手が勝ちとなる」ことをアナウンス。
改めてリング上で対峙する狐伯と世羅。世羅がガウンを脱ぐと、なんと背中には狐伯のリュック! 慌ててリュックを奪い返した狐伯が足攻めへ。リングに戻ると低空ドロップキック。ヒザをロープに固定してのドロップキックを見舞っていく。

世羅も「調子のってんじゃねーぞ!」とナックルで反撃。ジャイアント・スイングでカウント2。さらに逆エビ固め→リバースカンパーナでいたぶっていく。そして腰攻め。
これを切り抜けた狐伯がドロップキックで反撃。ブーメラン式ドロップキック。串刺し攻撃はかわされるも、エプロンからのドロップキックを見舞ってコーナーへ。

世羅が追いかけ雪崩式を狙うも未遂。狐伯もスワンダイブ式の体勢。今度は世羅が阻止して場外戦となる。
バックステージに消えた世羅は高瀬のスーツケースを持って再びリングへ。慌てる高瀬。セコンド勢がレフェリーに抗議している間に、リング上では世羅がスーツケースを狐伯にぶつけていく。さらにスーツケース上へのブレーンバスターを狙うが、逆に狐伯がボディースラムで叩き付けることに成功。流れを掴んだ狐伯はプランチャ、ミサイルキック、低空ドロップキック、ブレーンバスターにつなげる。そしてダブルアームTの体勢。
踏ん張る世羅がカウンターのエアーズロック。カウント2。ファルコンアローを狙うが、狐伯も切り返して低空ドロップキックをお見舞いする。カウント2。
してアキレス腱固めで捕獲。耐えられると高角度回転エビ固め、十字架固め、オクラホマロールでカウント2。
すぐに走る狐伯だったが、世羅がファルコンアローでカウント2。羅紗鋏を狙うが、着地した狐伯がダブルアームTの体勢。世羅が踏ん張り、羅紗鋏で3カウント。
◎エンディング
世羅「ワシにはトロフィーないんかーいっ! さっき通ったんですよ。うれしそうにタッグの人たちがトロフィー持って勝ってくるの。ないんかーい! 優勝したのにぃぃぃー! えー、今年の1月1日このリングに乗り込んで12月。1年が経とうとしています。そして、すずが波女優勝。そしてレジーナ・チャンピオンになりました。世羅がNEXTトーナメント優勝しました。プロミネンス、ここに来て大正解です! 志田光は、自分の師匠なんですよ。そんなヤツからベルトが獲れるチャンスをもぎとれて、本当にうれしく思います。GAMIさん安心してください! 来年から志田光の交通費はいりません! 任せてください(二上会長がガッツポーズ)。日本にベルトを持ち帰るのは私、世羅りさだ。必ず志田光から奪ってみせませす。みなさん応援よろしくお願いします! ということで、僭越ながら私が締めさせていただきましょう!」
すると狐伯がマイクを取る。

狐伯「勝ったからって調子乗るなよ。負けたけど、一つ言わせてください。今日自分が負けて、宮崎さんたちも負けちゃって、年明けwaveにベルトが一つも返ってきません。これは大変なことです。交通費で喜ばないでください」

二上会長「交通費は切実な問題なんですよ。何十万かかると思ってるんですか!」

狐伯「そうだけど、waveにベルトが1本もありません!  自分はあと一つ、ベルトを知っています。あの大きなベルト…優宇さん! 優宇さん、自分は海外でも試合をしたいです。優宇さんの持ってるそのEVEのベルト、1月1日、自分に挑戦させてください! GAMIさん、桜花さん、1月1日いいですよね!? ベルトが一つもありません!!」

二上会長「EVEの権限は私にはないんで」

優宇「EVEの権限は、EVE所属の私にすべてあります。私が持ってるEVEのベルト、インターナショナルっていう世界のベルトなんですよ。ただ…GAMIさん知ってます? その日、私、いつやるかに寄りますけど…1月1日? 1月1日waveが夕方から試合だと思うんですけど、私、9時50分から初日の出プロレスで水森由菜とタイトルマッチ、決まってるんですよ。1月1日からEVEのベルト、2回も防衛したらメチャクチャめでたくないですか? ねぇ! イギリスとか海外とか、こうしてEVEに興味を持ってもらえるのはメチャクチャうれしいことです。だからアナタの期待に応えられるよう、私は1月1日元旦の、9時50分からここでしっかり水森由菜から勝って、ベルトを防衛して、お前とタイトルマッチしてやるよ!」
狐伯「よろしくお願いします!」

二上会長「あのー、優宇さん…もしも、もしも防衛できなかった場合、最悪なパターンもあるので、その場合はノンタイトルでもいいですか?」

優宇「何が何でも防衛しますけど、その言ってる最悪のパターンのときは…」

二上会長「いいんですよ。トロピカル☆ヤッホーとかでも」

優宇「そういうことか! やめてくださいよ。私が1月1日ここで狐伯とタイトルマッチするんで、見に来てください!!」
さらに宮崎がマイクを取る。

宮崎「(世羅に向かって)ごめんね、ちょっとしゃべらせてください。DUAL SHOCK WAVE、負けてしまいましたが…今年の元旦に私はハードコアからはじまりました。ならば1月1日、ハードコアやらせてください」

すずが「ちょっと待った!」とリングに上がる。

すず「ちょっと待ってくださいよー。ハードコアといえばプロミネンス、ハードコアといえば鈴季すずだろ! 面白そうなんで混ぜてくださいよ。いいですか?」

二上会長「いいんですけど、私もう1人、今日いない人でブッキングしてる人がいてて、ちょっとまあぁ…、面白そうなので3WAYでもいいですか?」

すず「いいよ、いいよ、いいよ!」

二上会長「じゃあ、そこに朱崇花が入ります」

すず「えーーーーっ!? 3WAY!」

二上会長「まあアイツにはハードコアって言ってないけど」

すず「言ってないんかい!」

二上会長「大丈夫やろ。大丈夫!」

宮崎「1月1日から楽しみな試合になりそうだ。よろしくお願いします」
今度は広田が「ちょっとちょっと」とマイクを取る。

広田「なんか元旦のカードがどんどん決まっていくなか、私のカードは? 私のカードは!?今日、試合見た人、まあ言っても『結局、広田最強だな』と思っている人たち多いと思います。そうですよね!? そうなんですよ。私は子ども達に母の勝利を伝えるために、毎試合、必ず勝たなければいけないんです、これから! 今日私の最強伝説がはじまりました。元旦、私、勝ってやりますよ。オイ、私とやりたいヤツは上がってこいよ!」

すると高瀬みゆき、川畑梨瑚、網倉理奈、櫻井裕子、関口翔、梅咲遥、倉垣翼、アイガーがリングに上がる。

広田「えっ…。アイガー? 一人くらいでいいんだぞ。おぉ、8人か…。中途半端だな。いつもレギュラー出てくれてて、この前出れなかった青木! 笹村! そいつらも合わせて10人! お前ら全員から取ってやる! 私が!!」

二上会長「広田…(笑)、1日からそんなに頑張らなくていいよ…」

広田「これくらいエンジンかけて行かなきゃ、来年乗り切れないですよね!」

二上会長「いいよ、いややや」

広田「GAMIさん、私は最強ですよね!?」

二上会長「う、うん…」

広田「今日は勝ったんだから、勝てないことないでしょう」

二上会長「今日は勝ったけど…、こうしましょう。『広田、全員勝つまで帰れまテン』でいいですか? 『全員に勝つまで帰れまテン』でいいですか?」

広田「全員とですか? 急な用事とか入った人とかは言っていいから。本当に」

二上会長「じゃあ、広田vs10人。あっ、広田、ちょっと待って。これは1対10でやるの?」

広田「私に誰か味方はいますか?」
二上会長「誰もいません。1vs1の10人ってことですね。(広田が迷うと)どっちでもいいですよ。1vs10でも、1vs1を10回でも」

広田「じゃあ…、そっか。1vs10だと一気に10くるってことですよね」

二上会長「そうです」

広田「それは…一気に10は…。1vs1を10で。とことんやってやりましょうよ」

二上会長「わかりました」

広田「あっ、子供が急に熱を出したら、1月1日休みます。みんな健康であれば」

二上会長「どうせアイツら健康です」

広田「健康ですよ」

二上会長「じゃあ広田vs10人」

広田「おお! 元旦からやってやりますよ! (高瀬に向かって)お前はなんなんだ。関係ないだろ、キャリーは! せっかく最終戦、出てもらったのでそのキャリーも入れてもらって、全員上がってめでたく終わりますか。今日、大活躍だった桜花さん、GAMIさんもみんな上がってもらって、せっかくなんで練習生も、野崎も」
みんなが上がって記念撮影。

広田「じゃあ年内最後の締めは、今年一番泣いたであろう。なぎちゃん!」
野崎「(世羅に)優勝したのに、すみません。締めさせていただきます。ということで、2022年、wave楽しかったですか?×3 楽しかった? もっと、もっともっとください。ありがとうございます。本当に1年前とは違う景色が見れてて、進化し続ける団体って見てて楽しいなと思いました。ただ見てるだけという、本当に悔しい思いもしています。この変わりゆく景色の中に自分がいないということは凄く悔しいし、ぜんぜん楽しいという日がなかったです。下半期はとくに。でも、2023年はこの試合ができない悔しさを全員にぶつけて、また必ずレジーナ取り戻します…ってことで、2022年もプロレスリングwaveの応援ありがとうございました。次回大会は1月1日、16時、ここ新宿FACEで『波始め』があります。今日来たみなさんは必ず見に来ること! そして2023年もプロレスリングwaveを応援し続けること!! これは正式決定だ。いまノザキ様が決めた、ケッテー! これが、waveだーーー! よいお年をお迎えください」
◎バックステージ
世羅「優勝しました。本当にさっきリング上でも言いましたが、1月1日ここのリングに乗り込んで、こうして結果が残せたたというのは自分なりにもここ、この1年、waveさんで頑張ってよかったなと。本当に心の底から思います。そして集大成として…、集大成というより来年の弾みとしてですね。志田光をぶっ潰して自分はレジーナのチャンピオンになってwaveを引っ張っていきたいなと思います。来年みなさん楽しみにしていてください」

――決勝戦を振り返って。
世羅「狐伯とシングルするのはたぶんはじめてなんですけど、ちょこまか、ちょこまかねするタイプだと思ってたんですよ。なんとかして足を止めようと思って、狐伯のリュックを盗んでみたり、いろいろ策を講じてみたんですが、むしろ逆効果だったかなってちょっとリング上で思った部分あります。ただ狐伯も意外とまだまだキャリアも下ですし、単純なところがあるので、ちょちょいとひねったという感じですかね。悔しかったらもう1回やってあげてもいいですよ、狐伯。自分はまだまだ彼女とはやりたいことがあるので、もう1回やって、もう1回、同じ結果になるでしょうね。楽しみにしています」

――師匠との対戦が実現するが。

世羅「いやー、師匠です。本当に。自分がプロレスはじめるきっかけとなった選手なので、志田光っていうのは。基礎中の基礎。前転、後転からすべてを教えてもらった師匠なので、もうね、ぶっちゃけ志田光を目の前にすると足震えます。いまだに。怒られてたときの記憶が蘇るので。ただ、自分も10年、何もしてこなかったわけじゃないので、志田光ともう1度シングルができるというのを噛みしめながら乗り越えたいですね、彼女を」