2022.01.16
『大阪ラプソディーvol.52』
▼前説
二上美紀子会長による前説に続いて入場式。
▼オープニング
新年初となる大阪大会とあって、恒例の書初め披露。最初に披露した旧姓・広田さくらが「元旦WAVEで発表したのと同じです。違う漢字を(書初めで)書いたら“ぶれてる”ということになりますから、同じもので」と注釈をつけ、それぞれ「笑」(広田)、「壊」(宮崎有妃)、「寿」(桜花由美)、「魅」(野崎渚)を披露し、その理由として以下のように述べた。
広田「コロナもそうですけど、いろんなことが、個人的にもいろんな問題が毎日毎日、怒ってくると思います。やっぱり笑うことが最強じゃないかなと思うし、一番大事なことなんじゃないかなと去年思ったので、今年こそは笑顔を絶やさず、われわれはリング上から(笑いを)届けて、私が思ってる以上に、私の笑いとかプロレスから笑顔をもらってる人がほんとにたくさんいるんだなっていうことを去年、ほんとに感じることがありました。なので、笑い続けるってことが、簡単なことではないのですが、もう1度あらためて私がリング上から皆様を笑顔にしたいなという強い決意でこれを書いたという所存でございます」
宮崎「この言葉を見ると松本浩代を思い出すんですが、そういうものを壊すとか人を壊すとかいうのではなくて、やっぱり歳を取ってくると考え方が固まってきて、なかなか一歩を踏み出せないとか、違うことに挑戦できないとか、そういうものを今年は柔軟にしていこう、壊していこうと、そういうことを思って、自分の“プロレス頭”といいますか、今までやってきたもの、それが絶対的な私の中のプロレスではなく、いろんなことに挑戦して、壊して進化しさせていこうという思いで書きました」
桜花「今年、WAVEは15周年を迎えます。なので私の漢字はこちら(寿)。結婚ではなく(苦笑)、15年、こんなにWAVEが続いているのは、こうやって応援してくださる皆様のおかげだと思ってます。なので今年は、15周年イヤーということで、大阪も3月、5月、7月、9月と来るので、皆さんぜひ応援してください」
野崎「去年は『進』という漢字で1年間、驀進し、進化をし、またレジーナ(王座)を手にして、今年はさらに魅力を増していけたらなという心を込めてつけた(書いた)んですが、早速、本日、galaxyPunch!と、われわれ彩羽匠と私が組んでタッグのタイトルに挑戦することが決まってます。やっぱり魅力的なものといえばベルトなので、タッグも獲って、他団体ですが今、ディアナのトーナメントに出てるのですが(ディアナの)シングルのベルトも獲って、ベルトを3本にし、より魅力的な選手になりたいと思います」
野崎はそのまま「本日、全4試合、選手一同、頑張っていきますので、皆さん熱い応援お願いします」と挨拶してオープニングとなった。
▼OSAKA・ストレンジwave(20分1分勝負)
○宮崎有妃&ハイビスカスみぃ(13分16秒、外道クラッチ)網倉理奈●&櫻井裕子
ハイビスカスみぃはなぜか工事現場用の黄色のヘルメットをかぶって入場。リングに上がっても脱ごうとしないので、対戦相手からチェックが入る。Tommyレフェリーに注意されるも、「危ないから」と拒否。「かぶってる方が危ないでしょ」といわれても、「歳くってきたんで」とかわそうとしたところ、Tommyレフェリーは「それはそうだけど」と納得。だが、「それだったらデビューしてからかぶってるはず」と指摘されたみぃは、しぶしぶヘルメットを脱いだ。
握手を交わし、宮崎有妃と櫻井裕子の先発で試合開始のゴング。
正面から組み合って押す櫻井だが、宮崎は微動だにしない。
宮崎はそのままロープに押し込んだ。
クリーンブレイクと見せかけて蹴りをぶち込んでいく宮崎。
ここでみぃを呼び込んで、2人がかりのフラップジャック、挟殺低空ドロップキックと攻め立て、逆エビを決める。
網倉理奈のカットで命拾いした櫻井は、コブラツイストを宮崎に決める。しかし宮崎はゆっくりとロープに歩を進めてブレイクに持ち込んだ。
技を解いた櫻井は、背後からドロップキックを打ち込んでいく。宮崎にボディースラムで叩きつけられながらも、続くレッグドロップをかわして腰を落とした状態の宮崎にドロップキックを連発で叩き込んでいく。
これに怒った宮崎は櫻井を捕まえると恥ずかし固め。
慌てて網倉が飛び込んできてカットした。ここで宮崎はみぃにタッチ。
正面からチョップの打ち合いを繰り広げるみぃと櫻井。みぃはシャツを脱ぎ捨てて「来い!」と挑発するも、1発チョップを受けると脱ぎ捨てていたシャツを着直した。串刺しバックエルボーを決めて両手を突き上げてアピールするみぃ。前のめりに倒れ他櫻井だが、その際、みぃが履いていたバギーパンツに手がかかる。そのままずり落ちて下半身があらわに
ボディースラムを狙った櫻井だが、みぃは太ももで櫻井が差し込んできた腕を挟みつけて阻止。逆にブレーンバスターで投げつけサマーソルトドロップ。距離感を誤って、ほとんど櫻井の体にヒットしなかったのはご愛嬌。櫻井はショルダータックルでみぃをダウンさせたところで、ようやく網倉にタッチ。
網倉が女優でミュージカルの大ファンであることを明かしたみぃは、歌うよう要求。自身も得意である歌で勝負しようというわけだ。ミュージカル女優になった気分で振りをつけながら「アナと雪の女王」を歌う網倉。自分が歌う前に完敗を喫したみぃは、その場で突っ伏す。このダメージを利して攻め込む網倉。カナディアンバックブリーカーで担ぎ上げると、そのままコーナーにぶつけて引っ掛けると、櫻井が串刺しドロップキックを突き刺す。
さらに網倉がボディーアタックからサマーソルトドロップ。動きが止まったみぃを歌で励ます網倉。ゆっくり立ち上がったみぃは反撃に転じるが、網倉はショルダータックルで吹っ飛ばす。続くボディープレスはカウント2で返された。
タッチを受けた宮崎は恥ずかし固めを狙うが、阻止した網倉はショルダータックルの打ち合いに持ち込む。倒れない宮崎。逆にダウンした網倉だったが、サムソンクラッチでグラウンドに引き込み、ヒップドロップ。
立ち上がってロープを背にしたところにラリアットを浴びた網倉。ロープの反動でふらふらとリング中央に踏み出したところに、さらにラリアットを浴びる。ここで宮崎はえびす落とし。これをカウント2で返した網倉は、ムーンサルトプレスを狙って後ろ向きにコーナーに上がった宮崎を櫻井と2人がかりのパワーボム気味にマットに叩きつけると、コーナー2段目からセントーンを落下。さらにコーナー最上段に上がったが、ここで飛び込んできたみぃがセカンドロープに脚を掛けて雪崩式の攻撃を狙う。
しかし櫻井が背後から忍び寄り、脚をつかんだ。そのまま引き落とそうとしたが、またしてもバギーパンツがずり落ちて下半身があらわに。だが、この工房で息を吹き返した宮崎が、網倉をデッドリードライブで叩きつける。それでも網倉は、宮崎のラリアットをかわして振り向きざまにダブルチョップを叩き込む。
さらにロープに走った宮崎にパワースラムを決め、櫻井との2人がかりの攻撃を狙ってロープに飛ばす。ここで宮崎は両腕でのラリアットで2人を倒し、みぃにコーナーに上がるよう指示。ヘルメットをかぶってコーナー最上段に立ったみぃは、宮崎が押さえる網倉に向かってボディーアタックを放つが、距離が足らず墜落。
一瞬、時間が止まったように全員の動きが止まったが、宮崎はサミングからの首固めを決める。これはカウント2で返した網倉だったが、続く外道クラッチでカウント3を聞いた。
▼OSAKA・サクパラダイスプレゼンツ・スクランブルwave(20分1本勝負)
○旧姓・広田さくら&高瀬みゆき(12分51秒、ウラカンラナ)門倉凛●&青木いつ希
サクパラダイスのTシャツを着ずに入場してきた高瀬みゆき。旧姓・広田さくらはその点を指摘。試合前からコンビネーションは微妙だったが、そのあたりを突かれて、握手を求めてきた門倉凛、青木いつ希の先制攻撃を許してしまう。
しかしそれも想定内。すぐに逆転に成功した広田は、青木の手をつかんでロープ渡り。転落したところを青木がサイドヘッドロックに捕らえる。
ボディーにエルボーを突き刺して脱出した広田。そしてエルボーをアピール。逆に広田がサイドヘッドロックを決めると、今度は青木が同じようにボディーにエルボーを叩き込んで逃れて、エルボーをアピール。互いにそれを2度繰り返した。
串刺しバックエルボーの打ち合いを経て、フェースクラッシャーを決めた青木。続いて広田を肩に担ぎ上げた。体を揺すって青木の後方に回転して下りた広田は、下から青木の臀部に両手を突き刺していく。
ここで広田は高瀬にタッチ。勢いよく飛び込んできた高瀬だったが、ノータッチのまま門倉が飛び込んできて、青木とのコンビネーションで高瀬を攻め込み、機先を制する。
パワースラムで反撃に転じた高瀬は、DDT、逆水平と攻め込むが、青木も背中へのランニング・ダブルニーを返し、ブレーンバスターホールド。
ここでようやく正式にタッチを受けた門倉が、ロープを背に腰を落としている高瀬にミサイルキックを決めるも、高瀬もミサイルキックのお返しから串刺しラリアット。広田が飛び込んできてDDTを決め、2人がかりのフェースクラッシャーを決めてプロレスLOVEポーズを決める。
門倉にボ・ラギノールを決めた広田。リング下にエスケープしたところでトペを放つと、珍しく成功。さらにエプロンに押し上げた門倉と青木にボ・ラギノールを突き刺し、リングに戻ってからは高瀬のシーソーホイップの勢いを借りて、飛び込む形でのボ・ラギノールを門倉に見舞った。
その後、高瀬が青木を、門倉が広田を追いかける形でエルボーを決めたのち、リング中央でエルボーの打ち合うと、4選手ともダウン。広田と高瀬が立ち上がったところに、青木が両腕でのラリアットをぶち込んでいった。さらに広田に串刺しラリアットを叩き込み、門倉とのダブルブレーンバスターで追い込んでいく。
門倉が狙ってきたドラゴンスープレックスを飛びつき式の前方回転エビに切り返そうとした広田だが、門倉は押し潰して逆にフォール。カウント2で返されると、またしてもフルネルソンに捕らえる。今度は青木がラリアットでカットしようとしたが、かわされてしまい門倉にヒット。ここで高瀬が門倉にラリアットを叩き込んだが、そのまま門倉はふらふらと広田を押し潰す形でフォールする。しかしカウントは2。
広田と門倉は丸め込みの応酬を繰り広げるが、いずれもカウント2。広田の背後の飛びついた門倉は十字架固めを狙ったが、広田に踏ん張られてフォールに持ち込めない。ここで高瀬が背後からドロップキック。
広田はそのまま前のめりに倒れ込む。意識もうろうとする広田をロープに振った高瀬。ロープの反動で返ってきた広田は、正面から門倉に飛びついてウラカンラナで丸め込む。そのまま丸め込むと、カウント3が数えられた。
広田と高瀬は、両手を突き上げて勝利をアピール。広田はコーナーに駆け上がってまでアピールするほどの喜びようだった。
▼OSAKA・チャレンジwave(15分1本勝負)
○桜花由美(13分48秒、片エビ固め)梅咲遙
※ビッグブーツ
2019年7月15日、Mariaとのシングル2連戦で闘って以来のシングルマッチ(ほかに梅咲遙とはイリミネーション、バトルロイヤルで各1回、タッグマッチ、6人タッグでそれぞれ1回対戦している)。
バックの取り合いからスタートした一戦。まずは梅咲がフライング・ネックブリーカードロップを決めたあたりから試合が動く。桜花の両脚をダブルレッグロックに固めた梅咲は弓矢固めへ。
技を解くとストンピングを落とし、ロープに張り付けにして背中へドロップキック。カウンターの払い腰を決めて逆襲に転じた桜花は、ワキ固めで梅咲の動きを止めにかかり、串刺しビッグブーツを決めて自身のペースに引き込んでいく。
ロープ際で梅咲の背中を踏みつけた桜花はニードロップを腰に見舞っていくが、串刺しの攻撃を阻止した梅咲は、コーナー2段目からのティヘラで桜花を宙に舞わせた。
桜花が狙ったカウンターのネックハンギングボムをドロップキックで切り返した梅咲は、桜花の両脚を折りたたんでトライアングルスコーピオンへ。しかしステップオーバーせずに、そのままブリッジして締め上げていく。さらに桜花の右足をサードロープに絡めて痛めつけていった。
スタンドに戻るとエルボーの打ち合い。背を向けてロープに走ろうとした梅咲の髪をつかんで引き倒した桜花。その桜花がロープに走ったところで、素早く起き上がった梅咲はドロップキックをぶち込んでいくなど、やられっ放しではない。桜花もすぐに反撃に転じ、早い展開で攻守が変わるスピーディーな闘い模様に。
ロープ際、リング中央でのビッグブーツからクロスフェースロックを決めた桜花。ロープに逃れた梅咲は、至近距離から桜花のh時アにドロップキックを見舞い、前方回転式のネックブリーカー、ミサイルキックと攻め立てる。
桜花がDDTを決めれば、梅咲はパワーボムをお返し。そしてコーナー最上段から旋回してのボディープレスを決める。カウント2で返されてもノーザンライトスープレックスで追い込んでいく。
低空ながらもバックドロップを決めた桜花は、梅咲が仕掛けてきた丸め込みの連続をいずれもカウント2でしのぐと、勢い込んで走り込んできたところにビッグブーツを合わせる。
続くカカト落としをかわしてロープに走った梅咲だったが、またしても桜花がビッグブーツで迎撃。これが顔面にズバリ決まって、梅咲はマットに沈んだ。
勝負が決まったところで旧姓・広田さくらがマイクを手にリング上へ。敗れた梅咲に向かって「2回も負けてるよね? この間、ディアナの道場で、ジャガー横田、梅咲、広田の3WAYやったんですよ。わたくし梅咲に勝ちまして、今日も桜花さんが勝ちまして、お前2回も負けてんだよ! この前、その時に『ベルト挑戦させろ』って言ってさ、なんかキャンキャンキャンキャン言ってたけど、負けてんじゃん、2回も。“挑戦させろ、いやです”なんて、そんなこともう通りませんよ。断る権利なんてないよね?」と梅咲が高瀬みゆきと保持するWWWD世界タッグ王座への挑戦を迫る。
ここで高瀬が割って入り、「そんなん言いますけど、広田さん、誰と組むんですか? パートナーはいるんですか?」と問いただす。苦しまぎれに「桜花さん」と返した広田だが、高瀬からは「普段、組んでないですよね?」と突っ込まれた。
急に指名された桜花はまさかの表情。広田から「あんたもやる気出しなさいよ。疲れてるのはわかるけど」と言われるが、「WAVE4人いるけど、ベルト巻いてないの私たちだけだよ。おばさんたち内臓冷えるんです。だから、何か巻いとかなきゃけないんです。お前らが巻いてるベルトでお腹あっためるんですよ、私たちは」とベルトに挑戦する理由を口にした。
「そんなこと言いますけど、絶対に(チームとして息は)合わないですよ」と高瀬から言われても、広田は「合わないかどうか、やってみないとわかんないじゃん」と返し、「それと、なんで桜花さんを指名したかっていうと、今年WAVEは15周年なんですよ。で、この前に勃発しましたディアナのベルト総取り計画で、ベルトを巻かせてあげたいじゃないの、15周年で。15年間、WAVEで頑張ってきた、支えてきた……ンー、これはちょっとウソっぽいな。ウソがバレるな。とにかく15周年を前に私たち4人ともベルト巻くから」と挑戦理由をあらためるも、高瀬は「私たちはルミナスというタッグチームで、いろんな人と闘って、その中でベルトを巻いて、必死に守ってきてるんです。どんな理由をつけようが、そんな即席タッグで軽く『挑戦させろ』って言われても無理です!」と拒否。そして、「何か実績作ってきてください。お2人、何も(実績)ないでしょ」と条件を付きつけた。
これには広田も「わかったよ」と渋々折れ、「じゃあ、せっかく大阪で始まった物語だから、次の大阪(3月13日、176BOX)までに実績作ってきてやりますよ」と返した。これを聞いて「それなら待ってます」と高瀬も納得。なんとか挑戦への道を開いた広田は、「これっていうタッグチーム名も考えて」と桜花に伝えてリングを下りた。
タイトルマッチセレモニーとしての写真撮影を終え、彩羽とSAKIが先発して試合スタート。静かな立ち上がりからショルダータックルの打ち合いへ。互いに1度ずつ相手をダウンさせると、エルボーの打ち合いとなる。そして彩羽がキックで優位に立ったところで野崎にタッチ。SAKIも清水ひかりに交替して4人が入り乱れる展開となるが、野崎が清水をキャメルクラッチにとらえた。
じわじわと追い込んでいく野崎だったが、清水はボディーアタックを決め、背中、正面からサッカーボールキックを叩き込んでいく。しかし野崎は、清水が狙ってきたスリーパーを後方に一回転して逃れると、早くもドルミルを繰り出していく。ここはSAKIが慌ててカットに飛び込んできた。そしてSAKIが側転式のボディープレス、清水がヒッププレスを交互に見舞っていく。
だがスタンドに戻ったところで、野崎がカウンターのビッグブーツを決めて形勢逆転。タッチを受けた彩羽が、ミドルキック、水面蹴り、PK、低空ドロップキックをリズミカルに決めていった。キックで追い込んでいった彩羽に対し、清水も蹴りで応戦。しかしキックでは彩羽の方がキレ味では一枚上手。
それでも清水はコルバタを返し、コーナー2段目からのボディーシザースドロップを決めて、簡単には屈しない。さらにスライディング式でレッグラリアットを叩き込んでいった。
替わったSAKIにフライング・ニールキックを決めた彩羽。エルボーの打ち合いから旋回式エルボー、トラースキックと追い込んでいくも、SAKIはコーナートップに上がった彩羽に蹴りを見舞い、雪崩式ブレーンバスター。
しかし野崎のミサイルキックを浴びてしまう。すかさず彩羽が投げ捨てジャーマンからスワントーンボム。これは清水がカット。ならばと野崎が蒼魔刀、ノアールランサーとつないで追い込んでいく。彩羽のトラースキックのアシストを受けてドルミルにつないだ野崎だったが、清水にカットされてタップを奪うには至らず。
ここでノアールランサーを連発していった野崎。しかしSAKIは3発目をパワーズラムに切り返していった。さらに野崎を肩車すると、清水がコーナー最上段からダイブしてのボディーシザースドロップを決める。それでも野崎はノアールランサーを連続して叩き込んでいくが、SAKIはカウント3を許さない。
粘るSAKIを見てリングに飛び込んできた彩羽がハイキックを放ったがかわされてしまい野崎に誤爆。すかさずSAKIがジャックナイフで固めたがカウント2。ならばとランニング・ブレーンバスターからコーナートップに駆け上がり急降下ニードロップ。しかし野崎が間一髪でかわして自爆。
ノアールランサー、ザキゴエ、ノアールランサーと畳み込んでいった野崎。そしてドルミルに捕えようとしたが、これを逃れたSAKIはビッグブーツを叩き込み、清水のジャンピング・ハイキックを呼び込む。そして走り込んでのビッブーツ2連発からストレッチボムを決めた。
ここで彩羽がハイキックを叩き込み、SAKIを背中合わせで担ぎ上げる。そしてランニングスリーを狙ったが、後方に滑り下りたSAKI。そして清水が彩羽をリング下の押し出す。SAKIが野崎のビッグブーツをかわしたところで清水が飛び込んできてレッグラリアット。SAKIがランニング・ブレーンバスターを決めると、清水はリング下の彩羽にコーナー最上段から場外プランチャを見舞っていった。分断に成功したこのワンチャンスに、SAKIはコーナー最上段に駆け上がってダイビング・ニードロップ。これがズバリ決まって、野崎はマットに沈んだ。
▼エンディング
まさかのカウント3にガックリ肩を落とす野崎。そこに高瀬みゆきがマイクを手に飛び込んできた。
「なに負けてるんですか! 野崎さん、私は2月13日は2冠王になった野崎渚と対戦できると思ってました。私は復帰してからガンガン調子あげてます。このままだと2月13日、余裕で勝たしてもらいますんで、よろしくお願いします」と、2・13後楽園でのレジーナ戦での勝利を宣言。
それを受けて野崎は、「高瀬、今日負けたけど私、あなたの言った『2冠の野崎さんと試合したい』って言っとくけどまだチャンスあるからな。今日負けたけど、私、もう1個、ベルト手に入れるチャンスあるんだわ。わかったよ、そこで(ベルト)獲って、あんたの望む通り、2冠の野崎渚として2月13日、(タイトルマッチ)やってやるよ。楽しみにしとけ」と、現在ディアナで開催されているWWWDシングル王座決定トーナメントを制してベルトを手土産に後楽園ホールのリングに上がることを約束した。
そのやり取りののち、あらためてベルトを腰に巻いたgalaxyPunch!。Tommyレフェリーに手を上げられ、ベルト姿を撮影しているところに現れたのが旧姓・広田さくら。まずは「防衛おめでとう」と祝福。そして桜花をリングに呼び込み、「私たちは諸事情がありまして、実績を作らなきゃいけないことが急務でございます。なので、実績(つくり)のために、そのベルトください。実績が必要なんで、挑戦させてください」と要求。しかしSAKIは「いやです」。清水が「そんな急に挑戦……」と続けようとしたが、広田は「なんだお前は!」と遮ろうとしたが、SAKIが「そんな軽々しく言うもんじゃないでしょ。こっちがどんな思いで(ベルト)守ったか」と返す。
広田が手にしていたマイクを奪ったSAKIは、「そんな軽々しく私たち、このベルトに挑戦したわけじゃないんですよ。今年に入ってプロレス頑張ろうって決意したから、2人で(ベルト)締めさせていただいて。そんな軽々しく実績が欲しいどうのこうので(挑戦って)言われちゃ困ります。このベルトは私たちの宝物なんです」と突っぱねてリングを下りようとした。
広田は「私たちキャリア何年あると思ってんだよ」と先輩風を吹かせ、「ちょっと調子に乗ってベルト巻いて、『COLOR'S、今年から頑張ります』って、なんだ、お前らよぅ。私たちは実績とか言ってるけど、WAVEで15年っていう実勢がちゃんとあるんだよ。タッグとかどうのこうのとかいう前に、お前ら『今年から始めたCOLOR'Sです』ってことで、お前ら自体の実績はなんだっていうんだよ。そうだろ?」と反論。すると清水が「これから作るもん!」と言い返した。そういうと、リングサイドにいた網倉理奈と櫻井裕子もリング上へ。それを見た広田は、リング下でまったく動こうとしない宮崎有妃と野崎渚に向かって「出て来いよ!」。そしてリング上で向かい合う。
そこでSAKIがあらためて「私たちGirl's Prowrestling Unit! COLOR'S、今日このベルト防衛したことから実績が始まりました!」と宣言。そして引き揚げようとしたが、広田に呼び止められる。「これまでWAVEに上がっていろんなこと言ってて、ちょっと4人で結束したからって、すぐいい気になって。お前ら、潰してやっからな」と宣戦布告。
するとSAKIは「私たちWAVEさんに上がりたいために、こんなにみんなでユニット作って大会を開くことにしいたのに、そんな言い方されるのはちょっと心外です。そちらは団体かもしれませんけど、この通り同じ人数ですよね」と静かな口調で反撃。「プロレス界では、これを対抗戦っていうんだよ」と返した広田。「23日、空けとけ」と迫るも、SAKIは「23日、私たち昼間は提供試合とかあるんで」と断る。しかし広田は「昼はこっちだって忙しいんだよ! 夜、空いてんだろ? (スケジュール)空けとけ!」と激しい口調でやり返すと、SAKIも「おお、上等だ! いい歳してムキになりやがってよ! なんだ、バカにしやがって!」とケンカ腰に。高瀬と一触即発となる。その様子を見て高瀬と梅咲がリングに上がってきたが、「お前らのせいでこうなったんだろ!」と怒りが飛び火。結局、COLOR'Sはリングを下り、WAVE勢4選手がリングに残った。
その姿を見送った広田は、「なんて終わり方になっちまったんだ。2022年初の大阪なのに」とボヤくも、「千葉のヤンキーは怖いね」と言って気を取り直し、「私たちが何でここまでガツガツ迫ったかっていうと、次の大阪大会で皆さんにものすごいカードを提供したがために、私たちは頑張ってるんですよ!」と、観客の支持を集めようとする。そして「皆さん今日の大会、楽しかったですか? 私たちも楽しかったですよ。私たちが楽しめば、もちろん皆さんも楽しいですよね? どうしましょう、(大阪での)一発目からこんな感じですよ。次はもっと面白くなっちゃうでしょう。この勢いで1年間、WAVEは突っ走りたいと思いますので、皆さん応援よろしくお願いします」と伝え、最後は「これがWAVEだ!」と叫んで、2022年大阪開幕戦は幕を閉じた。
2022.01.01
「NAMI☆~Jan~2022年新春・波始め~HAVE A NICE WAVE~」
◎前説&オープニング
プロレスリングwaveが元旦興行を開催。野中美智子リングアナウンサーがお休みのため“年イチリングアナ”のパンチ田原氏が今年もリングアナウンスを担当した。前説から登場し、旧姓・広田さくらとグッズ紹介などで会場を温めた。
開始時刻になるとwave選手(桜花由美、野崎渚、宮崎有妃、旧姓・広田さくら)がリングに登場。恒例の書き初め披露からスタートとなった。
広田「皆様、さっきからよう出てくる広田でございます。改めまして、明けましておめでとうございまーす。配信をご覧の方もおめでとうございます。早速ですが、わたくしの今年の漢字が…『笑』(わらい)という漢字を今年の漢字ということにさせていただきます。合ってるよね? 理由はですね、なんだかんだ言ってもやっぱり笑うってことが最強の人間ができる行為じゃないかなと思います。何があっても笑っていられる…、笑える人っていうのは強いなと思うし、でもね、やっぱりなかなかずっと笑っているのも難しいですよね。だからこそ私はこうやって笑おう、笑っていこうと思いました。で、リング上からもみなさんを笑顔にするように、笑いを提供できるように、今年も頑張ろうと思っております。『笑い』でした!」
宮崎「皆様、明けましておめでとうございます。わたくしの今年の漢字は『壊れる』というね。この漢字にしました。この漢字を見ると、どうしても松本浩代みたいにね、思っちゃいますけど、年をとってくると考え方も硬くなったり、自分の中でこうあるべきだと思ったらそれをずっと…みたいな、曲げることはしないとか、そういう人間にならないように、自分の中での固定観念も壊していって、私のプロレスはこういうプロレスだっていう、思っていることも壊して、いろんな宮崎有妃を進化させていきたいなと思いました。なので、この漢字にさせていただきました。今年もよろしくお願いします!」
野崎「皆様、明けましておめでとうございます。わたくしの今年の漢字はコチラ、『魅』!。『魅力』の魅とかね、『魅了する』の魅なんですが、昨年の私の漢字は『進む』という字だったんですけど、本当に1年間バク進して、さらに進化をした1年だったんですけど、さらにそこにみなさんの心を引きつけられる選手になりたいという思いを込めて、『魅了する』の魅を今年の漢字とさせていただきました。今年はW.W.W.Dのトーナメントに参加していたり、1月16日、彩羽とタッグタイトルに挑戦すると決まっていて、ベルトを増やすチャンスがいきなりやって来ているので、逃さず、ベルトを増やしてどんどん魅力的な選手になりたいと思います。応援よろしくお願い致します」
桜花「皆様、新年あけましておめでとうございます。今年のwaveをよろしくお願い致します。(自分の漢字を)発表する前に発表ごとがあります!(『結婚?』の声があがると)違うよ、違う! まだ、まだ!(と全否定)先ほど前説にもありましたが、ナミイチですが、リングまわりにカメラマンが入ることになりました。なぜかというと今年のナミイチはほぼ新宿FACEに決まりました。ここでカメラマンが入らないとタイトルマッチ、写真も撮られないし、取材も来られないということになるので、FACEに致しました。2月と6月と12月以外は新宿FACEとなっております。でも、ナミイチすべて10秒動画OKです。なので5500円の10秒動画OKとなりますので、こちらは引き続き動画を撮ってください。よろしくお願いします。そしてwave、今年で15周年を迎えます。みなさんのおかげで15年経ちました。この15周年大会なんですが、8月13日、14日、この2日間で5大会やります! まだ時間とかは決まっておりませんが、こちらで5大会やりますので、ぜひみなさん…あっ、新宿FACEです。こちらでやりますので、ぜひみなさん来てください。詳細が決まりましたら発表致します。よろしくお願い致します。そして、私の今年の一文字はコチラ、ダン!(『寿』を見せると、会場から拍手。パンチ田原リングアナが『いよいよですか?』と声をかける)。いややや、結婚ではございません。今年15周年をwaveが迎えるということで、お祝い。去年はコロナでみなさん声が出せなかったり、いっぱいストレスを溜めたと思いますが、今年はコロナが落ち着いてきたら、地方大会とか行って、47都道府県これからどんどんまわっていきたいなと思います。みなさん、今年は本当にwaveのお祝いの年です。結婚もできればしたいですけど、お祝いの年なので、みなさん笑って、壊して、魅了されてください! ぜひ今年1年、waveをよろしくお願い致します」
1、新春・Future wave(20分1本勝負)
優宇&○青木いつ希(14分45秒、片エビ固め)久令愛●&大空ちえ
※フロッグスプラッシュ
プロレスリングwaveのレギュラーとして定着している優宇&青木いつ希。2022年のwave初戦は、PURE-Jの久令愛&大空ちえとの対戦となった。
先に元気な挨拶をおこなったのは久令愛。だが、青木もそれを上回る元気な声で返していく。その青木が「優宇さん、明けまして…」と呼びかけると、優宇が「おめでとうございます!」と返してハグ。それを見ていたPURE-J勢も負けじと握手をガッチリかわす。
先発は青木vs大空。青木がヘッドロックで捕獲。「潰れろーーー!」とボディープレスを放つ。優宇も同じ技で続き、素早いタッチワークでボディープレスを連発していく。
改めて優宇がジャンピング・ボディープレスを放ってカバーする。カウント2。ボディースラムを狙うが、大空が首固めに切り返す。キックアウトされると、大空が拝み渡りへ。青木がロープを揺らして妨害すると、優宇がファイアーマンキャリーで受け止める。大空は着地するも、優宇&青木でダブルのショルダータックル。おんぶ式ボディープレスからの「鏡餅!」ポーズ。これは久令愛がカットに入る。ならばと優宇がボディースラムで叩きつけ、青木と交代。
青木は「第1試合終わらせるぞ! 終わり×3!」と仕留めにかかるが、大空が抵抗してフォアアームを連発。ここから打ち合いとなるが、大空が足を踏みつけ反撃にかかる。ドロップキックを叩き込み、ようやく久令愛とタッチ。
久令愛は青木にフェースクラッシャー。そして鎌固めへ。耐えられると青木をロープに張り付けドロップキック。カウント2。
大空がドロップキック3連発で続く。カウント2。改めて拝み渡りへ。アームホイップからのドロップキックを決め、串刺し攻撃で飛び込むも…、青木が寸前でかわしてバックエルボー、フェースクラッシャー、低空ドロップキックにつなげる。カウント2。ボディースラムを放って優宇にタッチ。
かわった優宇は相手陣営の久令愛に突進。大空を孤立させると串刺しバックエルボー2連発。旋回式サイドバスターでカウント2。大空もクロスボディーを放つが優宇は倒れず。逆に優宇がセントーン。これをかわした大空が丸め込む。カウント2。コーナーホイップされた大空だったが、飛びつき回転エビ固めへ。これも返され、久令愛と交代。
久令愛は優宇にフロントキック2連発。逆水平チョップをお見舞いする。優宇もチョップで応戦。この対決は優宇がパワーと手数で上回る。すぐに久令愛もフロントキックでやり返し、キックアウトされると腕十字の体勢。三角締めに移行する。
優宇が担ぎ挙げて脱出し、ラリアットで反撃。返されると青木とチェンジ。青木は後頭部へのダブル・ニーアタック、ブレーンバスター・ホールドで追い打ちをかける。カウント2。セカンドロープからのボディープレスもカウント2止まり。
すぐに走る青木だったが、久令愛がキャッチしドラゴンスリーパーへ。なんとか青木がロープ。ならばと久令愛はケンカキック、ミサイル発射。これは優宇がカットに入る。しかしPURE-J勢もダブルのドロップキックで優宇を排除。久令愛がスピンキックにつなげる。キックアウトされるとダブルリスト・アームサルトを敢行。これもカウント2。
優宇がジョン・ウーで助けに入ると、青木が久令愛&大空に串刺しラリアット、優宇がキャノンボールにつなげる。最後は青木が久令愛にフロッグスプラッシュを投下させジ・エンド。
2、新春・コミカルwave(15分1本勝負)
○くいしんぼう仮面(14分58秒、エビ固め)旧姓・広田さくら●
※ジャックナイフを切り返して
コミカル路線を貫く旧姓・広田さくらの2022年は、くいしんぼう仮面との試合でスタート。
早速、広田が「オイ、くいしんぼう仮面よ。今日、1月1日という日に、waveに乗り込んで、オマエわかってるだろうな? いいですか、みなさん! 新春で初笑いみたいな、そんなのを期待してるかもしれないですけど、そんなのいっさいないですからねっ! いいか? リングに2人のコミカルはいらねぇんだよ!! 1人で十分なんだよ。今日、私たちのどちらか一人は泣き崩れ、ボロボロの姿でリングを降りることになるからな。覚悟しろよ!」とマイク。
ニラみ合う広田とくいしんぼう。観客は「くいしんぼう」「広田」「Tommy」への手拍子を送る。それでも2人は組み合わない。Tommyレフェリーが「ファイト!」と促すが、それでも2人は非接触。改めてTommyレフェリーが「ファイト!」「早く組め!」と促す。
それでも組み合わない2人。力のこもったニラみ合いが続く。シビレを切らしたTommyレフェリーが「いい加減にしてくれ。いらないよね?」と2人に厳重注意。広田は「オマエのせいでTommyさんに怒られたんだからな!」とつっかかると、くいしんぼうがガットショット。ようやく試合が始まる。早速、くいしんぼうが走るも、広田がカニばさみ。ボ・ラギノールからの高田純次へ。
これをくいしんぼうがガードし、逆に高田純次を成功させる。高速の串刺しラリアットを連発していくが、3発目は広田を追い越してしまい、広田が逆に串刺しラリアット。そしてスリーパーへ。くいしんぼうは「そんなのぜんぜん効かへんわ!」と、バックエルボーで脱出してみせる。
今度はくいしんぼうがサイドヘッドロック。広田もバックエルボーで脱出し、再びサイドヘッドロック。くいしんぼうがバックエルボーを放ち、串刺しバックエルボーを狙うが、かわした広田がフェースクラッシャー。
コーナーに飛び乗る広田だったが、2度転落。ブーメランアタックも、スワンダイブも失敗してしまう。場外戦となり、くいしんぼうは自分のバックエルボーの反応がイマイチ悪いことを悔しがる。お構いなしに広田が鉄柵を使った拝み渡りへ。ここで残り3分となる。
慌ててリングに戻った広田がカバーする。カウント2。くいしんぼうはブレーンバスターを狙うが、広田が首固めへ。そこから怒濤の丸め込みとなるも、いずれもカウント2。
ヘロヘロになった両者にダウンカウントが数えられるなか、残り1分のコール。カウント9で立ち上がり、広田が回転エビ固めへ。くいしんぼうが押し潰してカウント2。再び丸め込みの応酬となる。ジャックナイフを狙う広田だったが、くいしんぼうが押し潰して、今度こそ3カウントが叩かれた。敗れた広田は「今年1年ありがとうございました…」と嘆きながら退場することに…。
3、新春・プレミアムスクランブルwave(20分1本勝負)
△SAKI&清水ひかり(時間切れ引き分け)高瀬みゆき&梅咲遥△
アクトレスガールズから卒業し、ユニットColor’sとしての活動をスタートさせたgalaxyPunch!(SAKI&清水ひかり)。WAVE認定タッグ王者組として迎えた新年一発目は、W.W.W.D世界タッグ王者組の高瀬みゆき&梅咲遥(ルミナス)との対戦に。新年からタイトルホルダー同士の注目の一戦となった。
先発は清水vs梅咲。ところが高瀬が早々に割り込み、ルミナスが連係。ダブルの低空ドロップキックを決める。そうなるとSAKIも黙ってはいられない。カットに入るとそのままギャラパンが梅咲に連係。清水のサッカーボールキックはカウント2。
タッチを受けたSAKIが梅咲にフライングメイヤーからのサーフボードストレッチ。ダイヤル固めの体勢へ。だが、これは高瀬が妨害。ならばとSAKIが梅咲をロープに飛ばすが、梅咲がネックブリーカードロップで迎撃する。
高瀬が飛び出していき、SAKIにボディーシザース。「いつもより多めに回しております!」とダイヤル固めを敢行する。カウント2。自分も目がまわってしまった高瀬はタッチに失敗。SAKIをロープに飛ばそうとしたが、SAKIがカニばさみからのフロントキック。
かわった清水がサッカーボールキック。キックアウトされると変形アームロックへ。続いてコーナーホイップするも、高瀬が切り返しのドロップキック。そして清水のポニーテールを踏みつける。反撃を試みる清水がクロスボディーを狙うが、高瀬がキャッチしバックブリーカー。そして「オマエの腰が硬いことは、5年間で知ってるんだ!」と逆エビ固めへ。なんとか清水が自力でロープする。それでも攻撃の手を緩めない高瀬。「ロープなんてないんだーーー!」と叫んでコーナーに逆さ吊り。梅咲→高瀬で串刺し攻撃をお見舞いする。
清水も攻勢に転じてPKを敢行。エルボーの打ち合いのあと、高瀬が逆水平チョップ。清水は胸元へのキックで応戦する。高瀬が清水を張り付け「明けましておめでとうございます。2022発、行きます!」と逆水平チョップを敢行するが、SAKIが妨害。
ならばとルミナスはダブルのドロップキックを清水に放っていく。タッチを受けた梅咲が変形足4の字へ。
このピンチをしのいだ清水がキックで攻勢。クロスボディーで反撃し、ようやくSAKIとタッチ。
SAKIはフロントキックで梅咲に追撃。続いてカンパーナの体勢。これは高瀬がカット。ならばとSAKIはヒザ蹴りから梅咲をコーナーにセットし、ニーリフト。リバーススプラッシュを敢行する。
一方の梅咲もドロップキック、低空ドロップキックでやり返し、正調ドロップキックをお見舞い。高瀬がミサイルキック、ダイビング・エルボーアタックにつなげる。
劣勢のSAKIだったが、ギャラパンの波状攻撃で反撃開始。SAKIがフロントキックで飛び込むが、高瀬がDDTに切り返す。続くフェースクラッシャーはSAKIも回避しアトミックドロップ。フロントキック2連発でカウント2。
15分経過。ブレーンバスターの掛け合いは高瀬が制し、カミカゼからセカンドからのギロチンドロップを投下すると、続く梅咲が旋回式ダイビング・ボディープレス。高瀬がカバーしカウント2。コーナーに登るも、SAKIが足止め。雪崩式ブレーンバスターにつなげる。
今度はSAKIがコーナーへ。高瀬が雪崩式ブレーンバスターでやり返す。すぐに突進するも、SAKIがフロントキックで迎撃し、両者大の字。同時にチェンジとなる。
清水vs梅咲のマッチアップに。梅咲のドロップキックを清水がかわす。読み合いの攻防となり、梅咲がドロップキック→ミサイルキックにつなげる。カウント2。
走る梅咲に清水がカウンターのジャンピング・ミドル。延髄斬りは梅咲もかわしてジャーマンの体勢。これを前方回転で切り返した清水がフットスタンプ。バズソーキック、ブレーンバスター・ホールドにつなげる。
キックアウトされると清水はハイキックから走るが、高瀬がラリアットで妨害。ルミナスがダブルのヘッドハンター、合体のアラバマスラムにつなげる。カウント2。残り時間が少なくなるなか、焦る梅咲と清水。梅咲のフロントキックはカウント2。ドロップキックからブレーンバスターにつなげる。これもカウント2止まり。続くダブルリストアームサルトを清水が切り返したところで時間切れを迎えた。
試合後はノーサイド。元アクトレスガールズの高瀬、SAKI、清水は握手をかわしてリングを降りた。
4、新春wave of waves~波・今昔物語~(15分1本勝負)
○桜花由美(12分24秒、エビ固め)野崎渚●
※ビッグブーツ禁止マッチとなる。
昨年15周年を迎え、レジーナとして2022年をスタートさせた野崎渚と、同じく昨年20周年を迎え、今年はwave15周年に向けて勢力的に動く桜花由美の闘い始めは、ビッグブーツ禁止マッチに。ともにビッグブーツを得意技としているだけに、どちらにとっても不利な展開が予想される。
試合前にはパンチ田原リングアナが詳しくルール説明。ビッグブーツを出した場合、1回につき1万円の罰金が科されるだけでなく、レフェリーがビッグブーツをみなした場合も回数に数えられることをアナウンス。ビッグブーツからのフォールも当然、無効となる。なお、合計回数は試合終了後に発表される。
試合前に両選手がお財布をレフェリーに預けてゴング。ロックアップで慎重に組み合う両者。桜花がビッグブーツではなくショルダータックルを放てば、野崎はドロップキックで応戦する。
そして野崎がブレイジング・チョップを連発。堪えた桜花がワキ固めへ。さらに桜花は張り付けエルボー、フライング・フォアアームで追撃。
一方、野崎はスリーパーで形勢逆転。さらに張り付けニー、おしゃれキックで追い打ちをかける。ミサイルキックはカウント2。野崎が攻勢を敷こうとするが、振り払った桜花が至近距離からのビッグブーツを放ってしまう。だが、これはノーフォール。
試合は続き、今度はエルボー合戦に。ヒートアップした桜花が再び2発目となるビッグブーツ。ヤケになったのか、桜花はコーナーを外しにかかる。背後から野崎がスリーパーで捕獲するも、桜花はコーナーに叩きつけて脱出。しかし、Tommyレフェリーを挟んでしまい、レフェリー不在に…。
レフェリーが見ていないことをいいことに、串刺しビッグブーツ。さらにもう一発ビッグブーツをお見舞いする桜花。野崎もビッグブーツでやり返し、ラリーとなる。そしてザキゴエを放つ。
野崎はリング下のTommyレフェリーを見つけ、「Tommyさん見てないよね? 早く、早く!」とリングに戻す。野崎はランニング・ダブルニーアタック、ノアールランサーと畳みかける。カウント2。なおも走る野崎だったが、桜花がカウンターのネックハンギングボムからDDTにつなげる。カカト落としはカウント2。ダイビング・サンマドロップ2連発も返されると、ポキへ。
野崎はリング下のTommyレフェリーを見つけ、「Tommyさん見てないよね? 早く、早く!」とリングに戻す。野崎はランニング・ダブルニーアタック、ノアールランサーと畳みかける。カウント2。なおも走る野崎だったが、桜花がカウンターのネックハンギングボムからDDTにつなげる。カカト落としはカウント2。ダイビング・サンマドロップ2連発も返されると、ポキへ。
走る野崎に桜花がビッグブーツで迎撃。これはノーフォール。野崎も手つなぎ式ビッグブーツ、ノアールランサー・ハイにつなげる。キックアウトされるともう一発ノアールランサー・ハイを狙うが、かわした桜花がビッグブーツ。スリーパーを狙う野崎を振りほどいた桜花がビッグブーツ。丸め込みを狙う野崎だったが、切り返した桜花がガッチリ丸めて3カウントを奪った。
試合後、パンチ田原リングアナウンサーがビッグブーツの回数を発表。「野崎選手、1回。桜花選手6回」とコールされ、野崎が1万、桜花が6万円を支払うことに…。勝った桜花だったが、なんとも悔しい結末となった。
なお、徴収された罰金は二上美紀子会長のヒザの手術代の一部となるとのこと。
5、W.W.W.D世界エリザベス選手権試合 (60分1本勝負)
<挑戦者>○宮崎有妃(16分32秒、片エビ固め)米山香織●<王者>
※囲碁盤上への直伝デスバレーボム。もう1人の挑戦者はミス・モンゴル。米山が2度目の防衛に失敗。宮崎が第8代王者となる。
昨年12月に桜花由美からW.W.W.D世界エリザベス王座を奪取した米山香織の2度目の防衛戦は、宮崎有妃(42歳)、ミス・モンゴル(45歳)を迎えてのハードコアルールに。宮崎はこれが2020年2月以来2度目の挑戦。ミス・モンゴルはこれが初挑戦となる。
最初に入場したモンゴルはチェーンと有刺鉄線バットを持参。宮崎はパイプイスのみで現れるも、リング下からラダー、碁盤を持ち出す。さらにトロフィーが置かれていたテーブルをリング内へ。最後の登場となったエリザベスの米山は、避難リュックの中にピコピコハンマー、そしてボディーボードを持参するが、挑戦者たちの物騒なアイテムにすでに困り顔。
最初にモンゴル、宮崎がイスを手にすると、米山は急いでヘルメットを装着。「ちょっと待ってください。こんな危険な闘いはもうやめましょう! いまならまだ間に合います。そのイスを置いてください」と説得にかかるも、宮崎&モンゴルがロープに飛ばす。
そのままリング下に逃げ込む米山。リング上は宮崎vsモンゴルとなる。イスチャンバラを繰り広げる両者。宮崎がラリアットを叩き込むと、米山が背後からピコピコハンマーでカットに入る。宮崎は「オマエ舐めてるのか!」と襲いかかろうとすると、リュックの中からスマホを取り出しライト攻撃。すかさず丸め込むがカウント2。
米山はモンゴルにもスマホのライト攻撃。これはモンゴルも読んでおりラリアット。すかさずテーブルをコーナーにセットする。コーナーホイップしようとするが、米山も必死に抵抗。ならばとモンゴルはテーブルに米山の額を強打させ、チェーンを持ち出すが…宮崎がイスで妨害する。
宮崎はモンゴルにイス上へのDDTを狙うが、米山がイスをすっと引いて「危ないですよ!」と阻止。今度はモンゴルが宮崎の上にイスを乗せてセントーンを狙うが、これも米山がイスを取り除く。
ヒートアップする宮崎とモンゴルだったが、危険なアイテムを米山が撤去していく。おかげでリング上は有刺鉄線バット、チェーンなど数種類のみに…。
宮崎のチェーン、モンゴルの有刺鉄線バットを回避していく米山。さらにイス攻撃はヘルメットで防御することに成功する。
ここでモンゴルは米山を誘ってダブルのブレーンバスター。すかさず米山が宮崎にセントーンを投下。モンゴルはセントーンwithチェーンで続くも、米山が横取りカバーでカウント2。
ならばとモンゴルはテーブルをコーナー付近にセットし、宮崎をその上へ。チェーンを腹部に載せてコーナーに向かう。追いかけた宮崎が雪崩式ブレーンバスターでテーブルクラッシュを狙うも、米山がテーブルを撤去し阻止。
怒った宮崎&モンゴルは米山にダブルのショルダータックル。米山も2人をアームホイップで場外に投げ飛ばし、プランチャ・スイシーダを狙うが、これは不発。
その間に宮崎とモンゴルはラダーとテーブルをリング内に戻す。今度はイスを持ったモンゴルと宮崎に挟まれた米山。「もうダメだーーー!」と嘆くも、なんとかかいくぐることに成功。勢いでイスを手にしてしまうが、手放してモンゴリアンチョップ。
宮崎が出て行き、米山に碁盤へのボディースラム。モンゴルには碁盤上へのDDTをお見舞い。さらに宮崎は立てかけたラダーに米山をブレーンバスターで投下する。そしてラダーの上に登るが、モンゴルも反対側から登って雪崩式ブレーンバスター。これは米山がカットしカウント2止まり。
意を決した米山が「怖いけど、行くぞー!」とラダーに登るが、反対側からモンゴルが登ると「やっぱり怖い!」と降りていく。すかさず宮崎がラダーごと押し倒し、米山&モンゴルにダブルハンドのラリアットをお見舞いする。
さらに宮崎はモンゴルの上にイスを投下。その上に米山をボディースラムで落としてカバーする。カウント2。すぐさま宮崎はイス上に米山をボディースラムで叩きつけ、イスでサンド。ムーンサルト・プレスを放つ。寸前で逃げた米山が回転エビ固めへ。カットに入るモンゴルが有刺鉄線バット。これをかわした米山が「危ないですよ!」と有刺鉄線バットを奪うと、モンゴルは宮崎を羽交い締めにして米山を呼び込む。米山がフルスイングするも、これはモンゴルに誤爆してしまう。
チャンスと読んだ宮崎が米山にイスの上へのえびす落としを敢行。モンゴルがカット。ならばと宮崎は有刺鉄線バット奪って、モンゴルを排除。そして改めて碁盤上への直伝デスバレーボムで米山から3カウントを奪った。
◎エンディング
ベルト授与式がおこなわれ、ワールド女子プロレス・ディアナを代表し、梅咲遥が認定証を代読。宮崎が第8代王者に認定された。
宮崎「ヨイショ…(碁盤に座る)。みなさん、本日は元日wave女子プロレス、闘い始めご来場、誠にありがとうございます。あの…本当はね、ハードコアっていうルールを付け足して、でも、それでもエリザベス選手権やっていいって言っていただいたディアナさん、本当にありがとうございます。絶対ダメって言われるって思ったんですけどね。言ってみるもんなんだなっていう。今日は本当に元日なのにこんなにも集まっていただいて本当にうれしいです。みなさんも上がっていただきましょうか…?」
そこに現れたのは、昨年アイスリボンを退団した世羅りさ、宮城もち、藤田あかねの3選手。女子プロレス界初のハードコア&デスマッチに特化したユニットを立ち上げることを発表しており、1・16秋葉原でのプレ旗揚げ戦が決まっている。
世羅「ちょっと待ったー! プロレスリングwaveに起こしのみなさん、そしてwaveのみなさん、はじめまして。我々、本日から始動となりましたハードコア&デスマッチ女子プロレスユニット“プロミネンス”と申します。本日から始動ということで、早速やって来ちゃいました。このリング、たくさんの選手と当たれて、新しいことがやれる、そう聞いてやって参りました。宮崎さん、さきほどの試合見させていただきましたけど、ハードコアお好きですよね? ぜひ我々ともよろしくお願いします」
宮崎と握手をかわす。すかさず広田が止めに入る。
広田「ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと待って! なに握手してるんですか! ダメですよ。アホか! waveはな、ハードコア団体じゃねーんだよ。コミカル団体なんだよ!」
世羅「えっ、そうなんですか?」
広田「勘違いするんじゃねーよ。誰だ、そのガセ情報を流したヤツは! これはたまたまですよね? たまたま。こうなってるだけなんだよ!」
世羅「え? あっ、ハイ…。そうなんですか?」
広田「オマエらそうやってな、上がって来て荒らしてよ、宮崎さん勝ったおめでとう、ワーって言ってるときにな、こうやって乗り込んできて、覚悟できてるのか!?」
世羅「覚悟できてますよ!」
広田「それでな、宮城もち! オマエ、伝線したストッキングで上がってんじゃねーぞ!(会場大爆笑)オイオイオイオイ! 何がハードコアだ! コノヤロー! ストッキング伝線させて来やがってよ。オゥオゥオゥ、わかったよ。でもな、元旦にここ目指して来てくれて、それは感謝するよ。わかった、やってやるよ。コミカルにケンカ売ってきたんで、やってやりますよ!」
宮崎「コミカルにケンカ売ってきたよね。そういうことか! ダマされるところだった」
広田「ダマされちゃダメですよ。コミカル団体ですからね。いい? 私にはな、今日バックエルボーだってついてるんだから!」
そこに桜花由美社長も加わる。
桜花「早くやりたいでしょ? 次、ウチの大会1月16日大阪、どうでしょうか? そこでどうでしょうか?」
世羅「すみません。その日、自分たちプレ旗揚げ戦をやる日でして、すみません…!」
広田「延期しろ、延期!」
世羅「チケット完売してまして、すみません!」
広田「それはよかった」
世羅「ありがとうございます」
桜花「じゃあ日程は追って連絡するよ」
世羅「ありがとうございます。楽しみにしています」
桜花「じゃあウチに出てこいよ」
世羅「はい。ハードコアもですけど、コミカルもですけど、ここのチャンピオンってどなたですか?」
広田「おお、私だ!」
世羅「えっ? そうだったんですか?」
広田「(野崎がリングに上がると)ああ、オマエか…」
世羅「そのベルトも自分たち、興味があるのでぜひよろしくお願いします」
野崎「オッケ、私も楽しみにしています」
世羅「また来ますから。絶対に待っててくださいよ」
ここでプロミネンスが退場。最後はwave勢を代表して広田が大会を締めくくった。
◎バックステージ
――新年一発目、waveという団体を選んだのは?
世羅「あのー、1日に興行やってるところを見させていただいてて、waveさんやってるじゃないすか、と思って」
藤田「しかもハードコアやってるっていうから」
世羅「ハードコアやってるって聞いて、これは行くしかないでしょ、乗り込むしかないでしょと思って。今日から始動なので、今日から動かないと意味が無いと思って、waveさんに上がらせていただきました。まあ、ここには本当いろんな団体の選手、たくさんの選手が上がっていて、今日みたいなハードコアもやるし、本当なんでもやってらっしゃるイメージなので、自分たちもね、何でもやると言って飛び出たからにはwaveさんのような団体が理想でしたので、このリングを選ばさせていただきました」
――宮崎さんのハードコアを見てどう思った?
世羅「ちょっと似たモノは感じますよね。我々もハードコア、デスマッチやるんですけど、意図せずしてコミカルにはなってきてしまっていたので、今日見ていて、なんかあの中、入れるなと思いましたし、ちょっと今日はいろんなアイテムがあったと思うんですけど、囲碁の碁盤? 囲碁盤? アレは…」
藤田「アレはね、やばい」
世羅「いや凄いな、と。考えるモノが違うなと思ったので。そういうところもね、自分たちもいいな、やりたいなというのがありますね。ぜひ、ぜひぜひっていう感じになっています」
藤田「入りたくなっちゃった」
世羅「本当は試合に乱入したかったです」
――ハードコア以外に、コミカルを要求されたら?
宮城「コミカルは私に任せてください! なんてったって伝線してますから! めっちゃ格好よく…新年なので気を引き締めて、もちろん行くつもりだったのに、私のせいでコミカルが出てしまったー!」
世羅「さすがだー!」
宮城「やばいぞー、新年から」
世羅「新年から順応性、高いですね」
宮城「高いよ。コミカル団体に上がるからには、ちょうどいいんじゃないですか?」
世羅「仕込み?」
宮城「仕込みじゃない! いいですか、ハードコアもできて、伝線もできる。これ以上最高なモノはないんじゃないですか?」
世羅「最高ですよ」
宮城「だって(2人を指して)ハードコアできるでしょ、デスマッチできるでしょ? 伝線もできる!」
藤田「誰でもできる、伝線は!」
世羅「waveさん一発目、まだ日程は調整ということですけども、我々ね、ハードコアが来るのか、コミカルで来るのか、伝線が来るのかわからないですけど、本当に楽しみにしております」
◎バックステージ
――見事、ベルトを奪取しました。
宮崎「えっと、前から私ってあんまりそういう選手いないし、口にもしないと思うけど、ベルトって興味なくて、でも、自分がやりたいことの向こう側にベルトがあるなら、それでベルトが取れれば、それは願ったり叶ったりみたいな、嬉しいことでもあるので、こんな言い方アレなんですけど…、なんて言うんですかね。この試合がハードコアじゃなかったら、私たぶん『なんでやらなきゃいけないんだろう?』って思う気持ちだったと思うんですけど、前に米山とPURE-Jのシングルベルトをwaveでチャンピオンシップやったときもそうなんですけど、米山ってすごく頭のいい選手で、ハードコアやったことないって言ってて、でも、あの頭のいい子だから考えてくると思ったら、意外にもただビビってただけっていう。米山の意外な一面を見たな、と。ミス・モンゴルは同期で、いままでそんな闘うことなかったので、一発目に会社から元旦の試合モンゴルとハードコア、と。あの子はガッチガチのFMW出身で、そういう試合ばかり見てきたし、得意分野。っていうのはわかっていたので凄い楽しみでした。waveのリングに有刺鉄線バットがあるっていうだけでゾクゾクしましたね。あんなのなかなか持ってない。女子で持っている人いないんじゃないかな? しかも年季の入ったモノなので、ワクワクしました。またモンゴルとはね、シングルでハードコアもやりたいし、3WAYは私は結構、得意分野だと思っているので頑張って守っていきたいです。40歳以上…次は誰だろう? 楽しみにしています!」
――防衛戦はまたハードコアでやりたい?
宮崎「どうなんですかね? 今回はハードコアの試合に米山が割って入ってきたので、私とモンゴルはもうハードコアの心になってたから、だけど私一人で次やる2人がやりたくなければ、それはただの私のエゴだと思うので、今日乱入してきた人の中にも40代いないし、まあハードコアがやりたい人いたら、ハードコアでやりたいです。でも、もう2人がイヤならもう私は『わかりました』っていう。3WAYも好きなのでね、ハードコアも好きだし。そうですね、やらないかもしれない。わからないです」
――試合後に入って来た3人については?
宮崎「ハードコアっていうか、あの子たちはデスマッチを凄くやっているので、たぶん覚悟があるっていう、ビビりながらやる子たちじゃないので、楽しみです。やりたいなと思いました。でも広田に言われて、コミカル団体だと言われれば、私ってガッチガチのハードコア…倒すためだけのハードコア…私たちのハードコアってなんかそこにちょっと楽しいことがあったり、コミカルハードコアっていうか。そんな感じにはなっているので、あの子たちはそういうの、やったことあるかもわからないし、こっちの刺激も与えたいし、向こうからの刺激も受けたいです」
――ひとまず次回はあの3人とハードコアで?
宮崎「やりたいですね。今日来たばかりで、16日もなくなってるし。16日ああいう感じでマイクやったから私&広田vsどっちかかと思ったら向こうがダメなんで、次ね、やりたいですね。別にハードコアじゃなくても、コミカルをしっかり味合わせたいな」
――囲碁盤は、あれはいつ思いついた?
宮崎「囲碁盤です。アレは私が思いついたんじゃなくて、HIRO’eちゃんの持ち物だったんです。んで、こないだ、なにかの大会で葛西さんとやった試合で、鳥越アズーリの大会かな(21年10・10新木場)。あのときはじめて出したんですけど、碁盤を。その前にHIRO’eちゃんと遊んだときに、『家の前に碁盤があって邪魔なんですよね』って言うので、ちょうだいって言ったらくれたんです。だから私が思いついたんじゃなくて、HIRO’eちゃんが『ああいうのどうやって捨てればいいんですかね、重いし」って言ってたのをちょうだいって言っただけです。アレを使ってSNSにお客さんが出したら、囲碁のいろんな人からあまりお叱りを受けることがなく、1件はあったんですけど、それ以外は囲碁盤の正しい使い方だとか言ってすごく拡散してくれたりして、調子に乗って今日も使っちゃいました。アレ無茶苦茶重いんです。たぶんアレ高いヤツだと思うんです。ちゃんと買ったら。アレをHIRO’eちゃんが邪魔なんでいいですよってくれたんです』
2021.12.11
「YOKOHAMA WAVE~JAN21~」
◎オープニング
プロレスリングwaveが2021年最終戦を横浜ラジアントホールにて開催。大会に先立ち選手入場式がおこなわれ、今年のNEXT優勝者で、今大会で野崎渚が持つレジーナに初挑戦する青木いつ希が挨拶をおこなった。
青木「(地声で)みなさーん、こんばんはー! マイクを使わせてもらいます。えー、NEXTトーナメント2021覇者の青木いつ希です!! 本日waveさん、年内最終戦、メインでこのレジーナに青木が挑戦します。緊張してるけど、私は野崎さんにCatch the WAVEで負けていないので、今日勝つ自信はメチャクチャあります! 私の勢いのある当たって砕ける時代は今日で終わりです。今日、最後、締めるのは青木いつ希です。よろしくお願いしまーす!」
1、YOKOHAMA・Future wave(15分1本勝負)
△清水ひかり&梅咲遥(時間切れ引き分け)笹村あやめ&大空ちえ△
2021年内最終戦は、清水ひかり&梅咲遥vs笹村あやめ&大空ちえのタッグマッチでスタート。4選手がクリーンな握手をかわし、ゴングとなる。
まずは梅咲と大空が対峙。大空が小刻みエルボーからヘアーホイップ。梅咲も「ナメんじゃねーぞ!」と同じ技で返していく。ドロップキックはカウント2。大空もドロップキックで応戦し、笹村と交代。
笹村はふりかぶってのフォアアームを連発。梅咲もやり返すと、笹村はさらにバックエルボーでやり返す。
タッチを受けた大空がロープを使ったパロスペシャル。張り付けドロップキックから拝み渡りへ。そしてアームホイップ。これはカウント2。
梅咲もネックブリーカードロップを放って形勢逆転。弓矢固めへ。耐えられると、ボディースラムで叩きつける梅咲。これはカウント2。
清水が出て行き大空にストンピング。フライングメイヤーからのサッカーボールキックをお見舞いする。カウント2。ボディースラムで叩きつける。これもカウント2。タッチを受けた梅咲もボディースラムで叩きつけ、逆エビ固めへ。
耐えられると再び清水が出て行く。ロープに飛ばそうとしたが、大空がスクールボーイで切り返し、ようやく笹村と交代。
笹村はショルダータックル、ブロンコバスター、低空ドロップキックと猛攻。続くボディースラムは清水が着地。逆に清水がティヘラ、PKF、PKにつなげる。笹村もブレーンバスターでやり返し、カウント2。バックを取るも、清水がカサドーラからのフットスタンプを放って、梅咲にタッチ。
梅咲は笹村にドロップキックを連発していく。キックアウトされると今度はエルボー合戦となる。走る梅咲だったが、笹村がカウンターのボディースラム。大空も加わりダブルのドロップキックを梅咲にサク裂させる。
再び笹村と梅咲がフォアアーム合戦。そこから笹村がロープに走るも、梅咲がドロップキック。笹村も追走式でショルダータックルを放てば、梅咲もドロップキックで応戦。すぐさま笹村が投げっぱなしジャーマンを放ったところで残り5分のコール。
交代した大空が梅咲にジャンピング・ショルダー3連発。ブラ下がり腕十字へ。耐えられるとセカンドロープからのドロップキック。そしてワキ固めへ。
耐えた梅咲が清水との連係で流れを変える。ミサイルキックでカウント2。清水と交代。
清水がサッカーボールキックの連発で追い打ちをかける。カウント2。読み合いの攻防から大空がジャンピング・ショルダー。カウント2。フィッシャーマンSHを狙うが、清水も耐える。ならばと大空がヒザ十字へ。なんとか清水が自力でロープ。
追撃に走る大空に、清水がカウンターのトラースキック。すぐさま清水&梅咲でダブルのクローズラインを狙うが、大空がかわして逆に笹村とダブルのドロップキックを決める。そこから笹村が大外刈り。大空がフィッシャーマンSHにつなげる。これは梅咲のカットが間に合いカウント2。
今度は梅咲が大空にキューティースペシャル、すぐさま清水が仕留めにかかるが、大空が首固め、回転エビ固め、オクラホマロールに切り返す。このピンチをしのいだ清水がPKFで反撃にかかったところで時間切れを迎えた。
2、YOKOHAMA・パワーwave(15分1本勝負)
○優宇(7分42秒、体固め)櫻井裕子●
※ダイビング・ボディープレス
当初、アクトレスガールズの三浦亜美がラインアップされていたが、昼におこなわれたアクトレス新木場大会後に目眩の症状が見られたため、急きょ櫻井裕子が代打出場。優宇とは初シングル戦となる。
開始と同時に櫻井がショルダータックルで飛び込むが、優宇は倒れない。何度もトライする櫻井だったが、受け止めた優宇が逆にお見舞い。そして「はじめまして!」と逆水平チョップを叩き込む。
優宇は巴投げからの腕十字の体勢。クラッチが切れたと同時に櫻井がロープに逃れる。すぐさま優宇は腕へのセントーンをお見舞い。カウント2。ロープに飛ばして、旋回式サイドバスター。続くセントーンは櫻井が寸前でかわし、ドロップキック。
さらに櫻井はドロップキック3連発を放つが倒れない優宇。ならばと櫻井は4発目をヒザに命中させる。優宇が倒れ込むとボディープレスを投下。さらにフォアアームを放って行く櫻井。
受け止めた優宇は逆水平チョップでやり返す。櫻井も逆水平チョップでやり返すが、優宇がさらに強烈な逆水平チョップ。再び櫻井はフォアアームを連発していく。
ならばと優宇が逆水平チョップを放って串刺しラリアット、キャノンボール。これを寸前でかわした櫻井が串刺しバックエルボー2連発。ショルダータックルをお見舞いする。キックアウトされるとコブラツイストを狙うが、払い落とす優宇。すぐさま櫻井はドロップキックで追い打ちをかける。
一方、優宇もラリアットで飛び込んで行く。かわした櫻井がコブラツイストへ。耐えられるとスリーパーに移行。このピンチをしのいだ優宇がジョン・ウー、そしてキャノンボールを敢行。キックアウトされると、セカンドロープからのボディープレスで貫録勝ちを収めた。
3、YOKOHAMA・サクパラダイスプレゼンツ スクランブルwave(20分1本勝負)
○旧姓・広田さくら&SAKI(15分48秒、ウラカンラナ)桜花由美●&Maria
旧姓・広田さくらがレジーナ時代に打ち立てた「サクパラダイス」。王座陥落後は、主立った活動はなかったが、今回、久しぶりに復活することに。一方、桜花由美はMariaとのタッグ。いつもMariaに「ババア」呼ばわりされている桜花。2人のタッグが機能するかも見どころの一つだ。
握手を求める広田&SAKI。友好的な雰囲気だったが、桜花&Mariaはつれない態度。広田は「パラダイスの心がないとああなる」と諦め、試合へ。早速、広田&SAKIで奇襲を仕掛けるも、あっさり迎撃される。
広田がつかまり、桜花&Mariaがダブルのフロントキック。ケンカキックで挟み撃ち。さらにMariaがランニング・ローキックで飛び込んでいく。カウント2。
そして広田をロープに張り付ける。広田が「いまどきそういうのでブーイングとかないからさ」と抵抗すると、Mariaが「需要がねーんだよ!」と返す。広田も「私のせいにすんなよ」と言い返し、負けてはいない。
続いてMariaは串刺し攻撃を狙うが、かわした広田がフェースクラッシャー。高田純次は桜花がカット。Mariaと桜花に挟まれエルボーを打ち込まれる広田。ぶっ倒れると、観客は高田純次を期待する手拍子を送る。
桜花&Mariaが高田純次の体勢に入ると、広田がスクッと立ち上がり「何度も言わせんな、桜花よ。お前はやる資格がない」と阻止。そして、桜花&Mariaをロープに張り付け「みなさま本当に1年間ありがとうございました。煩悩の数だけやらせていただきたいと思います」と高速ボ・ラギノール。途中で桜花&Mariaが脱出し、トレイン攻撃で反撃にかかる。
続くMariaのスネイクボムはSAKIがカット。SAKIのビッグブーツのアシストを受けた広田がMariaにボ・ラギノール。そして、スイングDDT、619、ボ・ラギノールと波状攻撃。さらにSAKIがビッグブーツで続く。SAKIがカンパーナで捕らえると、広田が走る。ボ・ラギノールを狙うが、桜花がこれをビッグブーツで阻止。だが、改めてSAKIがカンパーナ。広田がボ・ラギノールをお見舞いする。
劣勢のMariaだったが、ドロップキックで形勢逆転。スリングショット式フットスタンプ、パントキックを放って桜花と交代。
反撃にかかる桜花はSAKIにダイビング・サンマドロップを投下。ポキで捕獲する。耐えられるとビッグブーツで追撃する。カウント2。バックドロップはSAKIも踏ん張りビッグブーツのラリーに。桜花がバックドロップにつなげる。カウント2。
AKIもブレーンバスターで流れを変えると、アトミックドロップ。すかさず広田がボ・ラギノールを放つ。助けに向かうMariaがエルボーで突っ込むと、これをかいくぐったSAKIがやはりアトミックドロップ。そして広田がボ・ラギノール。この攻防が何度も繰り返され、改めてSAKIがアトミックドロップ。カウント2。広田もやはりボ・ラギノールを放つと、桜花が場外に転げ落ちる。
広田はトペ・スイシーダの体勢。失敗を繰り返し、三度目の正直で成功させる。桜花をリングに戻した広田がシャイニング・ウィザード。キックアウトされるとコーナーへ。これはMariaが足止め。桜花がビッグブーツで飛び込んで阻止する。
続く桜花のDDT、カカト落としはカウント2。タイガースープレックスの体勢。広田も切り返しへなーらサンセットに持ち込もうとする。バックの取り合いとなり、最終的には広田がへなーらサンセットを敢行。
ここから4選手が入り乱れての攻防となり、全員にダウンカウントが数えられる。再び桜花vs広田となり、桜花のビッグブーツ、広田のへな拳がラリーとなる。そこから桜花がビッグブーツを繰り出すも、カウント2。垂直落下ブレーンバスターもカウント2止まり。
残り5分となり、走る桜花。広田はふらふらドーンでカウント2。もう一度ブレーンバスターを狙う桜花だったが、広田が丸め込みで切り返す。走る広田に桜花がビッグブーツ。キックアウトした広田が起死回生のウラカンラナで逆転勝利を収めた。
4、YOKOHAMA・スクランブルwave~波物語・2021完~(20分1本勝負)
彩羽匠&○門倉凛(15分48秒、オクラホマロール)宮崎有妃●&ハイビスカスみぃ
パートナー問題に揺れる彩羽匠。現在、宮崎有妃、ハイビスカスみぃ、野崎渚と組んでいる状況だが、元を正せば、彩羽のパートナーといえばNEW-TRADITIONAL(通称・ニュートラ)として組んでいる門倉凛。彩羽はつねづね「自分には凛がいるんで」と言っているものの、いま門倉は青木いつ希とのタッグで奮闘中だ。一方通行の思いが交差するなか、今回彩羽は門倉と組んで登場。宮崎&みぃ組と対戦するというなんとも危険なカードとなった。
試合前、みぃは彩羽と握手をかわすものの、門倉には張り手。試合前から敵意ムキ出しだ。
先発は宮崎vs彩羽。ニラみ合うもすぐにみぃが合流し、宮崎とダブルのフラップジャック。ハイタッチからの低空ドロップキックで彩羽を挟み撃ちにする。
ニュートラもダブルのバックエルボー、低空ドロップキックで宮崎に反撃。ならばと宮崎も「タクミィ、大好きー!」と叫んでからのDDTで返す。
タッチを受けたみぃが照れながら彩羽に近づくと、彩羽はカウンターのソバット。フライングメイヤーからのサッカーボールキックをお見舞いする。カウント2。ロープに飛ばそうとする彩羽だったが、みぃが彩羽にダンスのように抱きつく。
そして、みぃは「ねぇ、私とタクちゃんはこんなことできるよ。アンタとはできないでしょ!」と門倉を挑発。負けん気の強い門倉がダンスにトライしようとすると、匠が「凛はそういうの、いいの!」とかばう。
その彩羽の姿に腹を立てるみぃ。門倉に対して「前から思ってたけど、アンタ、匠のなんなの?」と詰め寄ると、門倉は「ビジネスパートナーです」とキッパリ。
その言葉に動揺する彩羽。ちょっとした口論となると、みぃが「イチャイチャしてんじゃねー!」と飛び込む。これをニュートラがガットショットで迎撃していく。ならばとみぃは忍法金縛り。一瞬止まったニュートラだったが、みぃが襲いかかるとダブルのトラースキックで迎え撃つ。
すぐさま門倉がコーナーに登るも、みぃは自然と距離を取る。門倉のミサイルキックは当然、届かず…。みぃもダイビング・ボディーアタックを放つが、これも飛距離が足らず、自滅…。戸惑いながら門倉が横十字固め。カウント2。
交代した彩羽がエルボー弾。劣勢になりかけたみぃは彩羽の足を踏みつけコーナーへ。登って降りて突進するが、彩羽がミドルキックで迎撃する。コーナー下で彩羽がみぃを踏みつけると、大泣きするみぃ。
彩羽が謝る流れとなり、「ゴメンナサイ…」と謝った瞬間、みぃが目潰し。だが、これは彩羽も読んでいた。その指をみぃの目に突き刺していく。みぃは再びコーナーに登って降りてから突進。これを彩羽がローリングエルボーで迎撃する。
倒れ込むみぃ。微動だにしないみぃを心配し、彩羽が近寄ると…みぃはボディーシザースで捕獲。「これでワシのもんや! 外せるものなら外してみー!」と叫ぶも、彩羽はこれをジャイアント・スイングで脱出する。コーナーホイップするも、みぃはそのまま宮崎と交代へ。
彩羽は宮崎に串刺しバックエルボーで飛び込むも、宮崎がガッチリとバックハグで受け止める。「たくみぃ、クリスマスの予定あいてる、私」と迫り、串刺しボディアタックを放つが、彩羽がかわすとニュートラのドロップキックで挟み撃ち。ならばと宮崎はビッグヒップで彩羽にやり返す。カウント2.
反撃にかかる彩羽がコーナーへ。「起きろ!」と叫ぶと、宮崎が「起きろって言ったよね?」とコーナーに登ってキスを迫る。戸惑う彩羽。それを見たみぃも「離れてくださいよ。抜け駆けはダメでしょ?」とコーナーへ。彩羽を真ん中に座らせ、まるでベンチでの話し合い状態に…!?
結果、門倉も痴話ゲンカに巻き込まれる形となり、「寮ではお二人の話してるんで、(お二人のことを)好きなんじゃないですか?」と宮崎&みぃを喜ばせるも、彩羽は全否定。
彩羽は宮崎&みぃに雪崩式フェースクラッシャーを決めると、宮崎にはキックを放つ。だが、これを宮崎が受け止める。ならばと彩羽はニールキックからのサッカーボールキックでカウント2。
タッチを受けた門倉は宮崎に回転エビ固め。ダブルリストアームサルトでカウント2。門倉のミサイルキックに、宮崎はラリアットで応戦する。ここで宮崎がはずかし固めへ。すると彩羽がガード。
するとみぃが「なんでそんなことするの? オイ、私を好きと言え!」と詰め寄る。その背後から宮崎がみぃのバギーパンツを下ろすと、彩羽がすぐに履かせる。何度かその攻防が繰り広げられたが、脱がされることにノリノリのみぃに彩羽が三行半。自コーナーに戻ってしまう。
今度は「タクちゃんアンタ、変わったよ…。私とのあの熱い夜はなんだったのよ」と失恋ソングを歌い出すみぃ。するとなぜかセコンドにいた清水ひかりが踊り出す!? リング上がカオスな状態となるなか、試合は続行。
門倉が宮崎にスリーパーからのサムソンクラッチ。これはカウント2。ここでアシストに入る彩羽。トラースキックを繰り出すも、門倉に誤爆してしまう。
一気に仕留めようとする宮崎だったが、ここでみぃがカットという名のハグで彩羽を足止め。2人が気になってしかたない宮崎。仕方なく門倉を仕留めにいくが、オクラホマロールで切り返した門倉が逆転勝利を収めた。
試合後、門倉は彩羽にビンタを見舞って退場。残された彩羽は呆然と立ち尽くした…。
5、Regina di WAVE~WAVE認定シングル選手権試合(30分1本勝負)
<王者> ○野崎渚(21分51秒、片エビ固め)青木いつ希●<挑戦者=NEXT2021トーナメント優勝者>
※ノアールランサー・ハイ。第17代王者が初防衛に成功
8・22後楽園でレジーナに返り咲いた野崎渚の初防衛戦。これまで野崎は、今年波女となった高瀬みゆきとの初防衛戦を希望していたが、高瀬の復帰が12月13日に決定。年内中にwave大会での防衛戦がおこなえないことから、急きょNEXT2021トーナメントの開催が決定。変則トーナメントを勝ち上がった青木いつ希が挑戦することとなった。青木は今年のCATCH THE WAVEで野崎が唯一引き分けた相手でもある。
青木の元気すぎる「よろしくお願いしまーす!」の声が響くなか、握手。ロックアップで組み合い、青木が押し込む。まずはクリーンブレイク。
再び組み合うと野崎がヘッドロック、青木も取り返す。野崎がロープに飛ばして脱出すると、青木がショルダータックル。串刺しバックエルボー、フェースクラッシャー、ボディープレスにつなげる。カウント2。野崎の足をサードロープに固定しドロップキック。ヒザへのストンピング、さらに低空ドロップキックで野崎の腕をピンポイントで攻めていく青木。そこから逆エビ固めへ。なんとか野崎がロープ。
先手を許した野崎だったがブレイジングチョップで形勢逆転。コーナーに青木をセットしブレイジングチョップを連発し、顔面バーン!を放つ。返されるとキャメルクラッチで捕獲する。続いてリバース・インディアン・デスロックからの鎌固めへ。これも耐えられると、卍固めで捕獲。
コーナーホイップした野崎が串刺しビッグブーツ。ハーフハッチでカウント2。10分経過。ヒザ蹴りからおしゃれキックにつなげる。続くミサイルキックもカウント2止まり。ならばとスリーパーで捕獲する野崎。これは青木がロープ。
青木も反撃のランニング・ニー。ブレーンバスターホールドでカウント2。セカンドからのボディープレスを投下する。カウント2。コーナーに登る青木を追いかける野崎。雪崩式ブレーンバスター、ランニング・ダブルニーアタックでカウント2。ノアールランサーもカウント2。すぐさまスリーパーで絡みつく野崎だったが、青木がバックフリップで切り抜ける。
すぐに走る青木に野崎がカウンターのビッグブーツ。キックアウトされると、ドルミルへ。なんとか青木がロープ。15分経過。
野崎のノアールランサー、青木のラリアットが交互にさく裂。ダブルダウンとなる。エルボーを打ち合いながら立ち上がり、野崎がザキゴエでカウント2。ノアールランサーを狙うが、かわした青木が低空ドロップキック。そして、大外刈りでカウント2。
青木のフロッグスプラッシュは野崎も寸前で回避する。しかし青木はすぐさまラリアット。なおも走る青木に野崎がビッグブーツ。青木もラリアットでやり返す。そして、もう一発ラリアット。これもカウント2止まり。
野崎も青木のラリアットをビッグブーツで払い落とし、スリーパーチへ。脱出した青木がトラースキック。ジャーマンSHにつなげる。カウント2。そこからフロッグスプラッシュを投下させるも、これはカウント2。
20分経過。ショートレンジラリアット3連発の青木。カウント2。しかし野崎もカウンターのノアールランサー・ハイ。もう一発叩き込む。キックアウトされるとさらにもう一発。そこからスリーパースープレックス、ノアールランサー、ノアールランサー・ハイと畳みかけ3カウントを奪った。
◎エンディング
ベルト&認定証の授与のため桜花由美社長がリングに向かう。ほぼ同時に、SAKI&清水ひかりもエプロンへ。
SAKI「野崎さん、アタシたちのこのベルトに野崎&彩羽組で挑戦してください。今年はもう終わり?」
桜花社長「今年は終わり。最終戦だから」
SAKI「大丈夫です。私たちこのベルト守るために私たちなりに来年以降も準備を進めています。来年ぜひ、私たちgalaxyPunch!と野崎&彩羽組で防衛戦をさせてください」
彩羽「お願いします」
SAKI「ありがとうございます!」
桜花社長「日程は追って連絡します」
ギャラパンがリングを降りると、改めて野崎に認定証&レジーナのベルトが授与された。
野崎「wave年内最終戦でベルト初防衛、成功しました。みなさんありがとうございます。青木! 青木、どこにいるんだろう? もう帰っちゃったかな? 今年のキャッチで青木と15分間ドローという結果になったり、そもそもキャッチのブロック名を付けたのは、同じブロックに青木がいたから、青木らしさを取り入れてガトリングブロックって付けました。その青木と今日タイトルマッチができて、今年イチのガトリングっぽさを見せれたんじゃないかなと思っています。おかげでメチャクチャしんどいです。来年も、青木とガトリングらしい試合をしていきたいと思います。みなさん、楽しみにしていてください。そして、防衛したということで、当初言ってた初防衛戦をする予定だった高瀬が、あさって、13日に本格復帰していよいよ来年、高瀬とタイトルマッチ、まだ日にち決まってないんですけど、必ずやります。で、その前に12月21日のwaveのクリスマスイベント、そこで高瀬がゲストで来るということは、試合してもいいですか? 高瀬とやっていいですか? タイトルマッチはダメですよね? ハイ、わかりました。じゃあ今年初防衛戦、高瀬とできなかったぶん、エキシビションとして5分間、高瀬と21日、クリスマスイベントでやりたいと思います。これもキメちゃっていいですもんね? ということで、みなさん21日、ぜひ高瀬と5分間ですが、試合するので、クリスマス最高の夜にするのでぜひ見に来てください! ということで、締めに入らさせていただきます。今日参戦してくれた全選手、上がっていただけたらと思います。
ということで、2021年wave年内最終戦、改めましてありがとうございました。来年wave最初の試合は1月1日、新宿FACEです。みなさん1月1日から最高の試合を見に来ていただけたらと思います。来年、wave15周年イヤーでございます。そうでした! ということで15周年イヤーが1月1日からはじまります。最高の1年間にみなさんしましょう。必ずwave見に来てください。これは正式決定だ。いま野崎様が決めた、ケッテーーー! これが、waveだーーー!」
◎バックステージ
野崎「なんか青木とまさかタイトルマッチ、防衛戦ができるとはちょっと前までは思ってなかった。ただNEXT優勝を経て、強さをどんどん付けていった青木と、最高のタイミングで今日はできたんじゃないかと凄く思いました。凄かったです、青木の勢い。キャッチのときよりもガトリンさが増してました」
――年内最後の試合になりましたが。
野崎「そうですね、今年ちょっと早くて年内最終だったんですけど、いやー、横浜、熱いですね。いろんな意味で。Waveでラジアントホールで、しかも年内最終戦ってなんか不思議な気分ではあるんですが、特別感があってよかったんじゃないかなと思ってます」
――チャンピオンとして終わったが。
野崎「確かにそうですね。去年最終戦でこのレジーナ落としてたので、そのリベンジができたというか、無事ベルトを持って年をこせることが凄くうれしいです」
――今年1年を総括して。
野崎「おっ、自分自身…。そうですね…、今年キャッチで優勝するっていうことが一番で、優勝できなくてガクって落ちた…。コロナにかかってしまってさらに落ちて、そこから一気に駆け上がってきたというか、15周年もあって、ベルトも手にして、本当に一気に落ちてからの這い上がりが、後半めまぐるしかったな、と。凄いこの1年間で、この駆け上がり方でさらに自分に自信が持てました。強くなったと思います。はい」
――来年の野望は?
野崎「そうね。ベルト増やしたい! さっきSAKIちゃんがタッグのベルト挑戦してきてくださいって言った。ならば、来年は2本、3本どんどん増やしていきたいと思います」
――ファンに一言。
野崎「改めまして、2021年waveの応援ありがとうございました。野崎渚としては16年目に入り、2022年はベルトをどんどん増やしていくということを決めたので、みなさん応援に絶対に来ること。これは正式決定だ! いま、野崎様が決めた! ケッテー!!」
2021.12.01
「NAMI☆1~Dec.~’21」
◎選手入場式
2021年最後の「NAMI☆1(ナミイチ)」、そして新木場1stRING大会が開催され、試合に先立ち、選手入場式がおこなわれた。
選手を代表し、野崎渚が挨拶。
野崎「みなさん、こんばんは! 2カ月ぶりのナミイチ、ご来場誠にありがとうございます。久しぶりなんですが、2021年、ラスト・ナミイチ、そしてラスト新木場大会となっております。2021年最後の新木場大会なんですが、大阪に引き続き恨みを持っている選手が対角線にいるんですが、今日パートナーの彩羽がいるし、SAKIちゃんもいるので、大阪に引き続き勝ちたいと思います! みなさんが笑顔で帰れますよう、選手一同、精一杯頑張りますので応援のほどよろしくお願いします」
続いて、NEXT2021トーナメントのルール説明がおこなわれ、エントリーしている5選手(宮崎有妃、渡辺智子、青木いつ希、Maria、梅咲遥)がリングに残る。今大会では、11・27大阪で決勝進出を決めたMariaを除く4選手が、負け抜け、勝ち残り形式の20分間勝負をおこない、時間切れ、リングアウト、TKOによるあらゆる引き分けの場合は、決着方法がクジ引きで決められることがアナウンスされた。なお、決着方法は以下の6つ。
<1>延長戦による時間無制限1本勝負
<2>プロレスキャリアが短い選手の勝利
<3>プロレスキャリアが長い選手の勝利
<4>体重が軽い選手の勝利
<5>体重が重い選手の勝利
<6>悪徳レフェリールール(Tommyレフェリーのサジ加減)
1、Future wave(20分1本勝負)
○Maria&優宇(12分27秒、スネイクトラップ)大空ちえ●&三浦亜美
11・27大阪でNEXT決勝戦進出を決めたMariaが優宇と組み、大空ちえ&三浦亜美組と対戦。
奇襲を仕掛けたのは大空&三浦組。早々にダブルを狙うが、Mariaがドロップキックで迎撃してみせる。Mariavs三浦となり、ドロップキックは相打ちに。
優宇vs大空のマッチアップに移行。優宇が豪快なショルダータックルでご挨拶。大空もアームホイップを狙うが、踏ん張った優宇が背負い投げ。すぐさま腕十字で捕獲する。
大空がなんとかしのぐと、再びMariaが出ていく。大空をコーナーに叩きつけたあとコーナーホイップするも、大空が回避。逆に大空が拝み渡りからのアームホイップ、ドロップキックにつなげる。
そして三浦&大空のダブルの攻撃から三浦がショルダータックル。逆エビ固めへ。このピンチをしのいだMariaがドロップキックでやり返す。
交代した優宇が三浦に串刺しバックエルボー。カウント2。逆水平チョップをお見舞いする。三浦もやり返し、打ち合いとなる。そこから三浦がドロップキック。カウント2。
タッチを受けた大空もドロップキックで続き、フェイントを入れた足踏み攻撃。そしてブラ下がり腕十字へ。さらにセカンドからのドロップキックを放つが、カウント2止まり。一方、優宇もボディースラムを狙うが、大空が首固めに切り返す。カウント2。
ヒヤリとした優宇だったが、カウンターの旋回式サイドバスター、セントーンで流れを変え、Mariaと交代。Mariaがフロントキック、スリングショット式フットスタンプ、パントキックで続く。今度はエルボー合戦となり、大空がワキ固めへ。Mariaがロープ。すぐさま大空はフィッシャーマンSHでカウント2。
ダブルの攻撃を狙う大空&三浦だったが、Mariaが阻止。逆にMariaがドロップキック+セントーンをお見舞い。さらにMaria&優宇は合体のフットスタンプ。そこからスネイクボムを狙うMariaだったが、かわした大空が丸め込みを連発する。いずれもカウント2。
Mariaもドロップキックで反撃開始。串刺しフロントキックを決めると、優宇のキャノンボールを挟んで、片足ドロップキックをお見舞いする。これも返されると、カカト落としからのスネイクトラップでギブアップを奪った。
2、スクランブルwave~波物語・冬~(30分1本勝負)
○野崎渚&SAKI&彩羽匠(23分29秒、体固め)旧姓・広田さくら●&ハイビスカスみぃ&清水ひかり
※ノアールランサー・ハイ
12・11横浜大会で、レジーナの初防衛戦を迎える野崎渚。この日、野崎の脇を固めるのは現パートナーの彩羽匠と、DUAL SHOCK WAVE 2020に出場したときのパートナー・SAKI。一方、意中の彩羽を野崎に取られる形となったハイビスカスみぃは、野崎への嫉妬を募らせるばかり。今大会では旧姓・広田さくら、清水ひかりとのコンビで挑んだが…。
みぃは白装束に彩羽人形&五寸釘を持参。広田は野崎&彩羽&SAKIという顔ぶれを見て「勝てる要素ぜんぜんねーぞ!?」と誰が先発するかの作戦タイム。協議の結果、清水が先発。赤コーナーは野崎が対峙する。
ロックアップから野崎が押し込み、クリーンブレイク。サイドヘッドロックに捕らえるも、清水が取り返しクロスボディー。サッカーボールキックで攻勢に出る。これをかわした野崎がブレイジングチョップでやり返す。カウント2。
彩羽が出ていくと、みぃは「清水さん、チェンジだ。私と変わりなさい!」と名乗り出るも、清水は無視して試合を続ける。エルボーを放った清水がスクールボーイ。カウント2。
広田が出て行き、彩羽にボ・ラギノール。高田純次は彩羽が迎撃。彩羽がやるハメになったが、広田が「調子に乗るなよ。いまのこの状況、みぃちゃんも、野崎もどうするんだよ。お前が決めないからだろうがよ! みぃちゃんだって、あんな子じゃなかったんだよ。どうするんだよ!」と責め立てる。戸惑う様子の彩羽に、「ヘラヘラしやがって!」と広田がガットショット。ロープに走るが、彩羽がソバットで迎撃し、SAKIとタッチ。
広田はSAKIにフェースクラッシャー。張り付けボ・ラギノールを狙う。これは彩羽が阻止して、野崎&SAKI&彩羽の波状攻撃が決まる。SAKIはアトミックドロップからフロントキックを狙うが、広田がかわしてボ・ラギノール。さらにSAKIはアトミックドロップ、広田のボ・ラギノールが応酬となる。シャイニング・ウィザードを狙う広田だったが、マンハッタンドロップで迎撃される。ダブルダウンとなり、カウント9で試合再開。
SAKIのファルコンアローはカウント2。続いてリバーススプラッシュを狙うが、これはみぃが足止め。コーナー上のSAKIに広田がボ・ラギノールを突き刺し、投げ落とす。さらにロケット式ボ・ラギノールを発射。
交代した清水にもボ・ラギノールを要求する広田だったが、SAKIが阻止。ならばと清水はカサドーラ→フットスタンプ。すかさずロープに走るも、SAKIがカンパーナへ。これも広田がボ・ラギノールで救出する。清水はPKFを放つが、続く延髄斬りはSAKIも回避。そしてSAKIのアトミックドロップ、フロントキックが決まる。カウント2。
彩羽vs清水のマッチアップに。彩羽がミドルキックを放ち、清水を孤立させるとトレイン攻撃。カウント2。旋風脚を狙うが、かわした清水がジャンピング・ハイキック、そしてPKFを放つ。
ここでみぃが登場。彩羽に突進するも、彩羽がエルボーで迎撃する。みぃはエルボー連打から走るも、彩羽もぶっ倒れる。ここでみぃは「お前の目を覚まさせてやる!」とワラ人形攻撃。これは彩羽が妨害する。
すると、みぃは…「タクちゃん、私、みゆきだよ? アナタの彼女のみゆきだよ? 野崎の魔の手によって惑わされているの。あの楽しかった日々を思い出してよ!」と、おもむろに歌い始める。それと同時に清水が創作ダンス!?
困り果てた彩羽は、そーっと野崎と交代。
野崎はみぃにスリーパー。さらに串刺しビッグブーツ、ハーフハッチでカウント2。そこから彩羽とのキックの競演、SAKIのフロントキックを挟んで、フロントキックを叩き込む。
続いてコーナーに登る野崎だったが…。
みぃ「次、何をしようとしてるか知らんけど、それを食らったら終わってしまう。なのでその前に降りて来てもらっていいですかね?」
野崎「降りたくない。いやな予感しかしない」
みぃ「もとはと言えば、私のタクちゃんやん!」
野崎「パートナーですもん」
みぃ「アタシだって人生のパートナーですもん。それをあとから入って来てからさぁ! お前のせいでもめてるんだからさ!!」
“今カノと元カノ”に挟まれた形となった彩羽は困惑。6選手がロープに座って協議することとなり、みぃと野崎が言い争う。ロープから転落すると、試合再開。
彩羽にバックハグで抱きつくみぃ。野崎が引き離しにかかる。広田がボ・ラギノールで飛び込むも、みんなにかわされ、なんとTommyレフェリーに誤爆!? フリーズするTommyレフェリー。
その間にみぃがカサドーラからのエビ固め。だが、Tommyレフェリーは見ておらずノーカウント。みぃは「Tommyさん! なんで見てなかったんですか!」と抗議するも、逆に野崎がスクールボーイでカウント2。コーナーホイップしようとしたが、そのままみぃは広田と交代。
続いて野崎&彩羽はダブルを狙うが、広田がDDTに切り返し、ボ・ラギノール。場外に野崎&彩羽を落とすと、トペ・スイシーダをお見舞いする。
20分経過。広田はスワンダイブを狙うが、失敗。流れが変わり、野崎&SAKIでキックの挟み撃ち。野崎がザキゴエを放つ。キックアウトされるとスリーパーへ。清水がPKFで助けに入ると、広田が回転エビ固めへ。
返した野崎が強烈なノアールランサー・ハイ。しかし広田がふらふらドーン。カウント2。野崎のスリーパー、広田のへなーらサンセットの掛け合いとなる。どちらも決めきれず、広田がウラカンラナ。野崎もフロントキック、ハイキック、ノアールランサー・ハイで畳みかけるも、カウント2。
もう一発ノアールランサー・ハイを決める野崎だったが、コレも返していく広田。ダメ押しのノアールランサー・ハイを放つが、みぃが寸前でカットする。
ここで彩羽は「みゆき、おいで」と両手を広げる。うっとりするみぃだったが、抱きついたのは欠場中の高瀬みゆき。彩羽をまたもや横取りされて呆然とするみぃ。その間に、野崎がノアールランサー・ハイを広田に決めて、今度こそはの3カウント!
◎試合後のマイク
みぃ「あの『みゆき』って言ってたよね?」
高瀬「みゆきです」
みぃ「それはわかるけど、この試合の状況で『みゆき』って言ったら私やん」
高瀬「でもリングネームは…」
みぃ「ハイビスカスみぃですけど? っていうかさ、匠はさ、誰でもいいんか、お前! ハッキリせーへんな、ホンマに。私やろ、パートナーは!」
野崎「みぃさん×3、パートナーは私です。アナタではなくて、私です!」
みぃ「野崎さんとかおっしゃいましたっけ? さっきの試合で、Tommyさんが見てなかっ瞬間、私、丸め込んでスリー入ってたと思うんですよね? えらそうに言ってますけど、あれTommyさん見てたら私、勝ってたと思うけど?」
野崎「そうですね…。確かに、Tommyさんが見てなかった間、3カウント入ってたかもしれません…。それは認めましょう、素直に。私、負けです。(レジーナのベルトを手にする)ということでみぃさん、負けたままなのはイヤなので…」
タイトル戦の流れになりそうになると、みぃは「お疲れさまでしたー。もうイタイのとかはイヤなので、大丈夫でーす」とバックステージへ。
野崎「なんか、きまず…。レジーナ戦はこのあとトーナメント2回戦と、みゆきさんがいるんで、まあそのあとどうにかみぃさんとできたらと思います。今日はありがとうございました」
3、Regina di WAVE次期挑戦者決定トーナメントNEXT2021~4WAY~(20分間勝負)
○青木いつ希(10分47秒、片エビ固め)宮崎有妃●
※ラリアット
①○梅咲遥(10分12秒、エビ固め)渡辺智子●
②○宮崎有妃(10分40秒、エビ固め)梅咲遥●
野崎渚の初防衛戦の相手を決めるため、急きょ開催されることとなった「NEXT2021」。今年は過去にレジーナになったことがない選手という条件で争われ、まずは11・27大阪大会でMariaが決勝戦への切符を手にした。今大会では宮崎有妃、渡辺智子、青木いつ希、梅咲遥の4選手で、残りの1枠が争われる。
オープニングで発表された通り、試合は20分間勝負。負け抜け、勝ち残り形式となり、時間切れ、リングアウト、TKOによるあらゆる引き分けの場合は、6つの決着方法の中からくじ引きで決められる。今回、発表された決着方法は、①延長戦(時間無制限1本勝負)②プロレスキャリアが短い人の勝利③プロレスキャリアが長い人の勝利④体重が軽い人の勝利⑤体重が重い人の勝利⑥悪徳レフェリールールの6つとなった。
各選手のキャリアと体重がコールされるなか、一人ずつ選手が入場。
試合は、開始から梅咲と青木が共闘路線を敷く。それぞれ宮崎と渡辺にスタンディングの腕固めをキメるも、早々に梅咲が青木を裏切り、串刺しエルボー。だが、青木もかわしてバックエルボー、フェースクラッシャー、ボディープレスをお見舞いする。
ならばと梅咲はドロップキックで応戦。2発目を狙うが、青木がかわして場外に放り出す。青木は渡辺にボディープレスを狙うが、渡辺がかわしてサソリ固め。これは宮崎がカットに入る。
渡辺vs宮崎というマッチアップとなり、渡辺がラリアット。だが、宮崎は倒れない。逆にラリアットで制していく。
すかさず梅咲が宮崎にストンピングで襲いかかる。宮崎ははずかし固めを狙うが、しのいだ梅咲がヘッドシザースホイップ。もう一度、宮崎がはずかし固めを狙うが、ガードする梅咲。すると宮崎は「最後の大阪大会でもやらせなかったんですよ。いい加減やらせろよ!」と説得にかかる。
困った梅咲は青木に助けを求め、青木&梅咲で宮崎&渡辺に波状攻撃。さらに、宮崎&渡辺の足を絡めてロックし、キャメルクラッチで絞りあげる。
なんとかしのいだ宮崎が、梅咲にしつこくはずかし固め。今度は成功させる。梅咲が泣き出すと、青木が宮崎にお仕置きのエルボー弾。ラリーとなる。梅咲も加わり読み合いの展開。
梅咲のドロップキックが不発に終わると、すかさず渡辺が宮崎&青木にダブルハンドのラリアット。ならばと宮崎が渡辺にえびす落とし。青木は宮崎にラリアットを決める。カウント2。ここで梅咲のミサイルキックが青木を射貫き、ブレーンバスターへ。カバーするも、渡辺がしあわせのパンケーキを投下。梅咲がかわして青木に命中する。カウント2。
すかさず渡辺は梅咲にラリアットを狙う。これを梅咲がかいくぐりティヘラからの丸め込みへ。宮崎も一緒に押さえ込んで、渡辺が脱落。喜ぶ梅咲だったが、宮崎につまずき転倒。宮崎に抑え込まれて、3カウントが入ってしまった。さらにそこに青木が渡辺を踏み台にしたジャンピング・ラリアットで飛び込み、宮崎から勝利を収めた。
この結果、12・5刈谷でのNEXT決勝戦は、Mariavs青木に決定した。
4、WWWD世界エリザベス選手権試合(60分1本勝負)
<挑戦者>○米山香織(14分19秒、120%スクールボーイ)桜花由美●<王者>
※もう1人の挑戦者はYappy。桜花が2度目の防衛に失敗。米山が第7代王者となる
念願のWWWD世界エリザベス王者となった桜花由美。11・7後楽園で米山香織を下し、初防衛に成功したが(もう1人の挑戦者はLeon)、試合直後に米山が再戦を要求。「美人社長!」を連呼され、根負けした桜花が出した条件は…「waveの選手以外で、40歳以上の選手を連れて来たら」というものだった。かくして再挑戦にこぎつけた米山がブッキングしたのは、米山と同じ誕生日(2月26日)のYappy(P’s Party)。1980年生まれの41歳だ。
桜花は米山を無視してYappyと試合をすすめる。なんとか加わろうとする米山だったが、桜花に蹴り飛ばされ、Yappyにも相手にされぬ展開が続く。何もさせてもらえない米山は「入れてよぉぉぉ!」と悲痛な叫び。
改めて2人に力比べを挑む米山。Yappyが制すると、自然と桜花&米山が共闘路線となり、ダブルの攻撃。2人でビッグブーツを放つが、米山のキックは届かない。もう一度、ダブルを狙うが、米山が裏切り、桜花にスクールボーイ。すぐさまYappyが桜花にショルダータックルで飛び込む。
寝返った米山は「2月26日生まれの私たち!」と、今度はYappyと共闘路線。桜花にヒザ蹴りを連発する。
孤立する桜花だったが、Yappyに串刺しビッグブーツを放ち、ようやく反撃。もう一発、狙っていくが、これはYappyも読んでいた。ヒップで迎撃し、コーナー上で絞首刑。米山がカットに入ると、米山も絞めあげる。これはTommyレフェリーが反則カウントを数える。
Yappyがリリースしたところに、桜花がビッグブーツで飛び込み、場外へと転落させる。そして、米山にはダイビング・サンマドロップを投下。
5分経過。桜花は米山をポキで捕獲する。これはYappyがカット。ならばと桜花は米山にダブルニードロップを投下する。
モンゴリアン・チョップで反撃にかかる米山。グルグルパンチの体勢。これを桜花がブラディーEXに切り返すが、米山も読んでいく。ビッグブーツの打ち合いは、リーチの長さでまさる桜花に軍配。
すかさず桜花は米山に首4の字固め。Yappyも桜花に首4の字で絡みつく。なんとか脱出した米山が桜花、Yappyを交互にカバー。いずれもカウント2。
続いて米山はYappyにリバース・インディアンデスロック。そこに桜花がビッグブーツで飛び込み、米山が倒されるたびにYappyは悶絶。さらに桜花は米山にコブラツイスト。なんとかYappyがロープに逃れる。
追撃にかかる桜花は米山にビッグブーツ。Yappyのヒップアタックを挟んで、バックドロップを敢行。カウント2。
今度はYappyが攻勢に。桜花にスタナー、米山にギロチンドロップを同時に決めると、トップロープからのタラ・サ・インピエルノ(反転式ボディープレス)を放つ。これは自滅。しかし攻撃の手を緩めないYappyはフロントネックロックで米山をブンブンまわしてく。
反撃にかかる米山が後頭部へのニーアタック。これはカウント2。すかさず桜花も米山に垂直落下ブレーンバスターを放つ。カウント2。ならばとYappyも桜花にアックスボンバーを決め、3選手がダウン状態。
カウント8で3選手が立ち上がり試合再開。エルボー合戦を挟んで、米山が桜花にカサドーラ。キックアウトされると今度はYappyが米山にファイナルカットを叩き込む。カウント2。ならばと桜花も米山にネックハンギングボム。これはYappyがカットに入る。
さらにYappyは桜花にブロンコバスター、ギロチンドロップでカウント2。桜花もクロスアームDDTで応戦し、カカト落としを敢行。キックアウトされるとビッグブーツで飛び込むも、ここで米山が割り込み、桜花を120%スクールボーイでクルリ! 3カウントを奪ってみせた。
◎エンディング
ディアナを代表し、梅咲遥がスーツ姿で登場。ベルト、認定証、トロフィーを新王者となった米山に手渡した。
桜花「ちょー、悔しい…。本当は勝って大会を締めたいところだったんですが、負けたのでレジーナ、レジーナ。大会を締めてください。お願いします」
野崎「桜花さん、お疲れさまでした。waveの選手だけでいいので上がって来てください。ということで、2021年最後のナミイチ、新木場大会ありがとうございました。NEXTトーナメントのもう1人の決勝進出者が決まりました。Mariaと青木、12月5日刈谷大会で決勝戦がおこなわれ、勝った方と12月11日、年内最終戦でレジーナ防衛戦やります。どっちが勝っても必ずベルト防衛します。私がベルトを防衛する姿、必ず見に来ること。これは正式決定だ。いいか、野崎様が決めた、ケッテー! これが、waveだーーー!」
◎バックステージ
――おめでとうございます。再戦を申し入れての戴冠となりました。
米山「作戦勝ちみたいなところもあるんですけど、この40歳以上にしか挑戦できないこのベルト、私まだ40歳になりたてなので、いい記念になったのとともに、なんか同じような40代以上の女性に勇気と希望とゴキゲンを与えられたらいいなと思いまーす」
――今年は絶好調。シングルのベルト3本目となります。
米山「そうですね。PURE-J、OZと…」
――好調の要因は?
米山「変わったことといえば、40代に突入したことぐらいしかないんですけど。みんな年齢を言い訳にせず、挑戦するとか言いますけど、年齢とともにレベルも上がってるのかな、と。そんな感じがします」
――初防衛戦とかはどう考えている?
米山「どんどん防衛戦やっていきたいですね。でも、40歳以上の3WAYとなると、挑戦資格を持っている人も限られちゃうので、うまくみつけてできる限り、たくさん防衛していきたいと思います」
◎バックステージ
――対戦相手がMaria戦に決まりました。
青木「あの薄紫は、10月にMariaが復帰してからずっと試合してるんですよ。とんでもなく試合していて、永遠にドローなんですよ。ずっと決着つかないし、1回、凛ちゃんはギブアップ負けしてるし、今年の下半期、因縁の相手なんですよ。今回は時間無制限ですから、決勝戦。今回が因縁の決着を付ける日だと思っています」
――レジーナまであと2勝という位置まできたが。
青木「ほぼ王手? 王手です。私は優勝するしか見えてないので、こないだはルールを理解してなかったんですけど、NEXTの。ルールを理解してからは最強なので、今度の決勝戦も自分は最強ですし、野崎さんはCatch the WAVEで自分、ドローだったんですよ。ってことは、ドローになったのは自分だけで、野崎さんが勝ってない相手は私だけなんです。私にはチャンスがあると思っています」
――決勝戦への意気込みを。
青木「勝ちます。勝った、もう勝った。気持ちで勝ってます。勝ちました、優勝です。任せてください」
2021.11.14
Domingo especial WAVE 「アンダルシアニアコガレテ」
1、スクランブルwave(20分1本勝負)
○SAKI&清水ひかり(16分27秒、片エビ固め)優宇&青木いつ希●
※ストレッチボム
11・7後楽園で奇跡(宮崎有妃&旧姓・広田さくら)を破り、wave認定タッグ王座を防衛したSAKI&清水ひかりのgalaxyPunch!(以後、ギャラパン)。絶好調のタッグ王者組が第1試合に登場。優宇&青木いつ希と対戦した。清水と優宇はこれが初遭遇となる。
SAKIvs青木の顔合わせでスタート。青木がロックアップで押し込んでいく。フェイントを入れつつ、クリーンブレイク。再び組み合うと、今度はバックの取り合いに。SAKIのショルダータックルを受け止める青木。逆に青木がカニばさみからのドロップキック。これをかわしたSAKIがフロントキックをお見舞いする。
続いてギャラパンで青木をコーナーホイップ。串刺し攻撃を狙うが、これは青木が読んでいた。逆に串刺し攻撃で返すも、かわしたギャラパンが交互にエルボーを放って行く。
清水vs優宇に移行。優宇が挨拶がわりのボディープレス。すぐにタッチし青木もボディープレスを浴びせていく。再び優宇が出て行き、控えのSAKIにエルボー弾。すかさず清水にボディープレス3連発をお見舞い。
続く青木も清水をコーナー下で踏みつけていく。改めて優宇が腕十字の体勢。カットされるとエルボードロップを投下する。カウント2。旋回式サイドバスターもカウント2止まり。
劣勢の清水を救ったのはSAKI。清水はサッカーボールキックを放って交代となる。
SAKIvs優宇となり、SAKIがクロスフェース。フロントキックをお見舞い。そして、優宇と青木の同士討ちを誘って、清水に託す。
清水はダイビング・ボディーアタックを優宇に投下。サッカーボールキックをお見舞いする。カウント2。一方、優宇は逆水平チョップで応戦。キックとチョップがラリーとなる。そして清水がスリーパーで捕獲する。これはカットに遭う。
交代した青木が串刺しラリアット、フェースクラッシャー、ダブルニードロップでカバーする。キックアウトされると走る青木。清水がトラースキックで迎撃すると、青木も大外刈りからラリアットで応戦する。返されるとセカンドからのボディープレス。これをかわした清水がPKF。カウント2。
SAKIが出て行き、青木とエルボー合戦。ロープに走るも青木がバックフリップに切り返す。すかさずラリアットを狙うが、SAKIがワキ固めへ。なんとか青木がロープ。
ギャラパンは連係を狙うが、優宇がクロスボディーで妨害。青木がSAKIにラリアットで飛び込む。カウント2。SAKIもフロントキックから走るも、青木がカウンターのラリアット。カウント2。時間が迫るなか、青木が串刺しラリアット、優宇のキャノンボール、青木のボディープレスが決まる。
だが、このピンチを切り抜けたSAKIがビッグブーツ、ブレーンバスターと畳みかけ、最後はストレッチボムでトドメ。王者の貫禄を見せつけた。
◎フラメンコロイドのライブパフォーマンス
第1試合終了後、松村哲志(メロンシート)、高橋愛夜(アヤ)、あべまこと(まこ)の3人からなるフラメンコ音楽ユニット「フラメンコロイド」さんがライブ。フラメンコを聴くのははじめてというプロレスファンが多いなか、フラメンコの楽しみ方をレクチャーしながら、ステージとリングで情熱的な歌を披露した。
2、チャレンジwave(15分1本勝負)
○桜花由美(10分10秒、エビ固め)Maria●
※ビッグブーツ
旧姓・広田さくらからW.W.W.D世界エリザベス王座を奪い、念願のエリザベス王者となった桜花由美。11・7後楽園では米山香織、Leonの挑戦を退け、初防衛にも成功。12・1新木場では米山とのリマッチが決まっている。今大会ではマーベラスのMariaとシングルマッチをおこなった。
Mariaがかわいらしく「お願いしまーす」と握手を求める。桜花が応じると、Mariaが豹変。ヒザ蹴り、ドロップキックを放つ。
この先制攻撃に桜花もスイッチオン。ヒザ蹴りでやり返し、コーナーホイップ。串刺しビッグブーツでお仕置きする。続くダイビング・サンマドロップはカウント2。すぐに桜花はポキで捕獲する。崩れると変形ヘッドシザースへ。なんとかMariaがロープ。するとMariaを踏みつけ腰へのダブルニードロップを落としていく。
今度は走る桜花だったが、Mariaがドロップキックで迎撃。片足ドロップキックで反撃を開始させる。キックアウトされるとワキ固めへ。桜花もMariaの髪を掴んで必死の抵抗。なんとかロープに逃れる。追撃モードのMariaはフロントキック、スリングショット式フットスタンプ、パントキックと猛攻。
桜花もビッグブーツでやり返すと、Mariaも応戦。「クソガキ」「クソババア」の打ち合いとなる。さらにフォアアームを放つMaria。桜花はフォアアームでふりかぶるも、思い切り足を踏みつけビッグブーツにつなげる。
だが、不適な笑みを浮かべるMaria。桜花にクリストを極める。耐えられるとロープに走る。これを桜花がスタンガンに切り返す。そしてビッグブーツ! 続くブレーンバスターはMariaが回避し、スネークボム。
これをなんとか切り抜けた桜花がクロスアーム式DDT、カカト落としへ。キックアウトされると仕留めにかかる桜花だったが、Mariaがドロップキック。カウント2。カカト落としで返すMaria。だが、桜花がカウンターのネックハンギングボムを叩き込むと、ダメ押しのビッグブーツでトドメを刺した。
試合では罵り合った両者だったが、試合が終わればノーサイド。笑顔でハグしてリングを降りた。
3、スクランブルwave(20分1本勝負)
○宮崎有妃&旧姓・広田さくら(17分40秒、外道クラッチ)彩羽匠&三浦亜美●
11・7後楽園でgalaxyPunch!に敗れ、wave認定タッグ王座の奪還に失敗した奇跡が彩羽匠&三浦亜美とのタッグマッチで再スタート。このところ彩羽のパートナー問題でヤキモキさせられている宮崎。彩羽本人を前にした宮崎は、いったいどのような闘いを挑むのか!?
試合前、4選手がクリーンな握手。宮崎はクールな表情で彩羽とも握手をかわす。試合は広田vs彩羽の顔合わせでスタート。開始からシリアスモードの広田。絶好のボ・ラギノールチャンスが訪れても、かまわずにバックを取る広田。フェースクラッシャーを放ったあとも、プロレスLOVEポーズも封印する。
その異変に彩羽が試合を止める。
彩羽「どうしたんですか?」
広田「何が?」
彩羽「何があったんですか?」
広田「何もないよ!(マイクを要求する)『こんな感じでしたっけ?』って何が? あのさ、あのね、いつも通り! いい? 今日はね、いつもと違うwaveをお見せしますってみなさんに言ってます。私たちはいつも通り。なぜならば、いつも私たちは真面目にふざけたことをやっているだけ。だから今日はいつも通り真面目に、真面目なことをやるだけでしょ! ですよね、宮崎さん! 今日は真面目にやるんだよ。だけど、それもいつも通りなんだよ。そうだろ?」
それを聞いた彩羽が「もうちょっとギア上げていきます」と返すと、広田も「じゃあタイトルマッチじゃないものの、タイトルマッチと同じくらいの熱で、激しい試合をお客さんに提供しようぜ」と試合を再開させる。
改めて組み合いグラウンドの攻防。一進一退のなか、宮崎が割って入る。広田のカニばさみから、宮崎がドロップキック。シーソーホイップで広田を投下する。彩羽も広田をコーナーに追い詰めキック、ソバットでやり返し、三浦と交代となる。
三浦のボディーアタックを迎撃した広田がトルネードDDT。「そのまま寝とけよ!」と高田純次の体勢。思わず「それはやるんですか?」と三浦。すると広田は「真面目はいつも真面目だっつーの! いいから寝とけ!」と、高田純次。もちろん三浦はこれを迎撃してみせる。
広田はお決まりパターンで仰向けになるが、三浦が走るとガットショットで迎撃。そして「先日Tommyさんが55歳の誕生日を迎えました! 今日の主役は、Tommyさんだろ!」と、Tommyレフェリーに高田純次を無茶ブリする。
だが、Tommyレフェリーは「もしも飛び越えて骨折したらどうするんだよ」と断固拒否。すると三浦が「私がかわりにお祝いします!」と逆水平チョップを広田に55連発お見舞い。カバーするもこれは宮崎がカット。
続く彩羽は広田にスリーパー。ランニング・スリーを狙うが、回転エビ固めに返す広田。彩羽のハイキックをかいくぐった広田がボ・ラギノール。彩羽も回避し旋風脚を放つが、受けた広田がふらふらドーン。キックアウトされるとシャイニング・ウィザード。これも返されるとボ・ラギノールを放って宮崎と交代。
宮崎のラリアットをかわした彩羽。えびす落としも回避する。ならばと宮崎は彩羽の蹴りをキャッチしエルボースタンプ。彩羽もキックのコンビネーションからランニング・ローキック、低空ドロップキックをお見舞いする。そして、フライング・ニールキックを放って三浦にタッチ。
交代した三浦が串刺しドロップキックで続く。宮崎ははずかし固めを狙うが、三浦はこれを回避。ショルダータックルで飛び込むが、宮崎は倒れない。逆に宮崎がショルダータックルでなぎ倒し、ハンマー式で広田を投下しようとする。だが、三浦がブレイジング・チョップで迎撃。逆片エビ固めへ。これはニアロープ。
追撃にかかる三浦が逆水平チョップ。かわした宮崎がコーナーへのジャーマンをお見舞いする。そしてムーンサルト・プレスの体勢。三浦が追いつきアルゼンチン・バックブリーカーで捕獲する。会場がどよめくも、広田がボ・ラギノールで宮崎を救出。
ならばと三浦は串刺しボディーアタック、ショルダータックルにつなげる。キックアウトされるとコンバイン。これも広田がボ・ラギノールで救出。助けに入った彩羽にもボ・ラギノールを放ち場外へ送り込むと、トペ・スイシーダを敢行する。
リングに戻された三浦に宮崎が張り付けラリアット、えびす落としで追撃。これは彩羽のカットが間に合う。すぐさま宮崎はムーンサルト・プレスを狙うが、彩羽がコーナーの反対側から登って「おいで」のポーズ。
宮崎は「今日はまじめにやるって決めたの!」とキッパリ。それでも彩羽は「どうしたの?」と両手を広げる。躊躇した宮崎だったが、誘惑に負けて「たくみぃぃぃ」と抱きつく。すかさず広田が宮崎にボ・ラギノールで阻止すると、宮崎が転落。4選手がリング上という状況となり、彩羽がハイキックで三浦の助けに入るが、痛恨の誤爆。すかさず宮崎が三浦を外道クラッチで丸めて勝利を収めた。
◎試合後のマイク
試合後、桜花由美社長がリングへ。
桜花「ちょっと待って×2。メインに行く前に発表ごとがあります。(結婚?との声があがると)結婚の発表するときはちゃんとスクリーン使いますから、もっと待ってて(苦笑)。今年のwaveも残り4大会となりました。そこでですね、高瀬! 高瀬、先に謝っておきます、ゴメンナサイ。野崎は防衛戦を一番最初に高瀬とやりたいとずっと言ってました。だけど、会社的には今年レジーナ戦をやりたいんです。なので、高瀬は復帰が決まって準備ができたらレジーナに挑戦してきてください。すみません、よろしくお願いします。ということで、今年レジーナ戦をおこなうためにNEXTを開催したいと思います。今年の日程は大阪、新木場、刈谷、この3つでトーナメントをやりたいと思っております。そしてここに出場できる選手、今年は規定を決めました。いまシングルのベルトを持ってない選手、そしてレジーナを巻いたことのない人。ということで広田さん、排除です。私も挑戦できません。なので、waveからは宮崎さん。宮崎さんしかいません、NEXTトーナメントよろしくお願いします」
するとセコンドにいた青木が「出れる×4! 出たい×3、空いてる×3」と猛アピール。
桜花「オッケー、じゃあ候補に入れてやる! まだ全員決まってないんですが、今日もちょっと面白い選手みつけたんで、その選手にもオファーしたいと思います。そしてwave最終戦12月11日、横浜大会でレジーナ戦を開催したいと思います。なので、みなさん東京だけでもいいので、ぜひ東京と横浜だけでもいいので見に来てください。よろしくお願いします」
4、ライバルwave(15分)
△野崎渚(1-1)DASH・チサコ△
①○野崎(6分40秒、エビ固め)チサコ●
※ノアールランサー・ハイ
②●野崎(9分5秒、もりもりクラッチ)チサコ○
15周年を迎える野崎渚とDASH・チサコがシングルで激突。15分という中で、フォール、ギブアップをより多く取った選手が勝利となる特別ルールで、野崎は10・10新木場で松本浩代と、10・25新宿で中森華子と同一ルールで対戦している。なお、この試合は、プロレスとフラメンコの初コラボということで、フラメンコロイドさんの演奏のなか、おこなわれることがアナウンスされた。
ゴングと同時にフラメンコロイドさんの演奏もスタート。まずはロックアップで押し合う野崎とチサコ。続いてヘッドロックの取り合いに。ほどいたチサコがビッグブーツ。野崎もビッグブーツで返す。
走るチサコに野崎がビッグブーツ。もう一発放って、おしゃれキックにつなげる。そして場外戦となる。チサコが鉄柱に投下し、スピアを敢行。そしてイスを手にする。野崎を座らせビッグブーツ。花道ボディースラムで主導権を握る。
リングに戻ってリバースインディアン・デスロック。5分経過。ここでチサコがイスを使ったリバースインディアン・デスロックへ。さらにミサイルキック、低空ドロップキックでカウント2。
イスを振りかぶるチサコだったが、ビッグブーツで迎撃した野崎がイス上のフェースクラッシャーで形勢逆転。ノアールランサーを叩き込むと、ノアールランサー・ハイで3カウント。
試合が続行され、野崎がドルミルの体勢。2本目を取りに行く。だが、このピンチを切り抜けたチサコがダイビング・フットスタンプ。これは不発。すぐにバックドロップを放ってダイビング・フットスタンプを投下させる。カウント2。続くホルモンスプラッシュは野崎も回避し、ノアールランサー4連発。レインメーカー式ビッグブーツを狙うが、かわしたチサコが丸め込んで3カウント。1本を取り返した。
これで1対1のイーブン。試合が再開され、エルボーで飛び込むチサコだったが、野崎がかいくぐりコブラクラッチへ。残り5分。
チサコが切り抜け、ダブルリストアームサルトを敢行。返されるとコーナーに登るも、野崎も追いかける。
ヘッドバットで振り落とすチサコ。だが、野崎も速攻のビッグブーツ。雪崩式ブレーンバスターにつなげる。チサコもすぐさま低空の片足ドロップキックで応戦していく。
チサコがクロスフェースで捕らえたところで残り3分のコール。羽折り固めに移行するチサコ。
このピンチをしのいだ野崎がノアールランサーを連発。ビッグブーツを決め、ザキゴエでカウント2。残り時間が少なくなるなか、チサコもスタナー。
ブレーンバスターを放つ。返されるとホルモンスプラッシュを放ったが、ここで15分が終了となった。
◎エンディング
野崎「あー、チサコ…。私が去年の年末、広田さんとレジーナ戦やって、ベルト取られたとき、それでもチサコとシングルやりたいって言ったら『ベルトを持ってる野崎と試合がしたい』って言ったよね? 覚えてる? こうして私の手元にいまベルト戻ってきました。今日はライバルwaveと言って、ちょっと特殊な15分間で何本取れるかっていうルールにしてもらったからノンタイトルだったけど、やっぱりチサコとの試合、楽しいわ。メチャクチャしんどいし、メチャクチャダメージやばいけど、いま一番に思っているのは楽しい、その一言です。今日はありがとうございました。チサコも、15周年おめでとうございました16年目もよろしくお願いします」
チサコ「なんかカッコいいこと言っちゃって? まあチャンピオンだからしょうがないか…。まぁ、レジーナのベルト、野崎が取り返すってわかってたよ。なんでかって? お前wave背負ってるよな? 私は15年間、ただ意地の張りあい、蹴り合い、張り合いしてきたわけじゃない。レジーナのチャンピオンとやりたいなー! でも、私、勝手に決めれないからチャンスが来たら今日以上にぶっ潰してやるよ。野崎、まだまだ15年。これからもよろしくお願いします。今日はありがとうございました」
野崎「チサコもメチャクチャカッコいいこと言うじゃん。ノンタイトルとなったのは、一つ私はこのベルトの初防衛戦は高瀬とやるって決めてたから、高瀬が復帰するのを待ってたから防衛戦やってなかったんだけど、会社から年内に防衛戦やれって言われたので、もうここは高瀬、どこにいるかわからないや。どこかにいる高瀬、ごめんなさい。復帰したらやろうね。それまで私、絶対ベルトを守るから。チサコともやりたいし、高瀬ともやりたいけど、まずは決まったNEXTトーナメント、誰が優勝するのか楽しみにしています。そして、誰になるかわからないけど防衛して、2022年もレジーナとして、waveを背負っていきたいと思います。みなさん応援よろしくお願いします」
ここで再びフラメンコロイドが演奏。ハッピーバースデーの歌をスペイン語で歌いはじめる。11月10日に誕生日を迎えたTommyレフェリーへのサプライズ誕生会となり、二上美紀子会長は「55歳のおばあちゃんです。すごくケチった生活をしているので、いつもは発泡酒飲んでます。ねっ。本物のビールを堪能してください24本(とビールを1ケースプレゼント)。55歳の抱負をさくっと」
Tommy「これ以上ケガしないように頑張りますんで、よろしくお願い致します」
記念撮影では全選手、フラメンコロイドさんもリングへ。
二上会長「今日、フラメンコロイドさんどうでしたか?(大きな拍手がおこる)あの、私が本当に大好きで今日来ていただいて、絶対フラメンコロイドさんの歌とプロレスが絶対合うだろなと思ってて、2年くらい前からずっと言ってたんです。やっと今日、成功しました。ありがとうございました。またぜひ。ロープワークとかしたいもんなんですね。やりたかったんやろなとか思いながら見てました。ありがとうございます」
最後を任されたTommyレフェリーは「今日はみなさんありがとうございました。これからも頑張ります。これが、waveだ!」で締めくくった。
◎バックステージ
――チサコ戦を振り返って。
野崎「一発一発がやっぱり重いですね。同期とのこの15分間、何本取れるかって闘ってきているなかで、松本も、中森もしんどいし、つらいけど、なんかやっぱりチサコとも試合が終わって、結果、楽しいが私の中にはあって、ただ勝敗が決まってないのが悔しいけど、とりあえず15年間、頑張ってきた同期たちとシングルマッチができてうれしいです。チサコも去年の年末に、『チサコと防衛戦やりたかった』っていうことを言ったら、『ベルト持ってる野崎と試合がしたい』って言ったことが私の中では凄くひっかかっていたので、ノンタイトルですが、今日できてよかったです」
――15分間というルールは?
野崎「このルールは難しいですね。今年のキャッチのヤングか。ヤングも10分の中で何本取れるかっていうルールの中で、いろいろ若手が頑張ってきた中で自分だったらどんな闘いするのかなって思ってたんですけど、まあ今回同期との試合はこのルールでやってみてメチャクチャ難しいなと痛感してます。スタートダッシュすれば中森戦のときみたいに、いい一発もらってすぐ取られちゃったりとか、じっくりやろうと思ったら今日みたいになったりとか、結果むずかしいなという思いがすごいあります」
――今日はさらに曲もあって特殊だったが。
野崎「そういうのがはじめてだったので、なんかすごい途中、熱をもらったというか…。燃えるときもあれば、逆にチサコがそれに乗っていつもより厳しい攻めだったのかなって思うと、曲の力ってすごいなって思いました。楽しかったです」
――12・11横浜でタイトル戦も決まったが。
野崎「そうですね、年内最終が横浜で、そこで防衛戦やってほしい。そこでというか、年内ベルト持ってる限りはね、防衛戦やってほしいというのがあって、本来なら高瀬とできたら最高だったんですけど、間に合わないし、せかしてもいい物は生まれないので、しっかりケガを治して。私は私でNEXTの参加者わかりませんけど、優勝者と防衛戦、12月11日にやって防衛して、高瀬と来年こそはできたらいいなと思っています」
◎バックステージ
――今日の試合を振り返って。
チサコ「いや、同期らしい試合できたんじゃないですかね。意地のはりあいじゃないですけど、バチバチできる相手というか、なんか楽しいって言ってたけど、ぜんぜん楽しくないんですけど、自分は。もっと欲を出して試合をしていきたいと私は思ってるので。まあ同期って大切な仲間なので、また試合できたらなって思います」
――変則的なルールについては?
チサコ「仙女ではやらないそういうルールを他団体でできるっていうのは15年経ってもいろいろあるんだなって勉強ですね。楽し…くない。楽しくない! 野崎は楽しいって言ってるけど、楽しくない。勉強になりました。ありがとうございます。でも決着付けられなかったのが悔しいですね。レジーナ防衛してもらって、次、自分がいけたらなって思います」
――チャンピオンの野崎はどうだった?
チサコ「自分が出遅れている感ありますしね、ぶっちゃけ。同期のみんなはもう団体のトップのベルトをみんな持っているわけですから、持ってなくても1回取ったとか、そういうのがあるのに自分はまだ仙女のトップのベルト、シングルのベルトをまだ手にしてないので、そこは結果を早く残してベルトを目指さなきゃいけないなというのはあります。野崎を見て、同期を見て、感じているので、やっぱ1期生の自分がちょっとそこは頑張っていきたいなと思っています」
――来年、挑戦?
チサコ「まあ防衛してからですね。わからないじゃないですか、防衛するか。挑戦したいとは思いますけどね。防衛、頑張れよって言う感じです」
◎バックステージ
――プロレスとのコラボいかがでしたか?
あべまこと(まこ)「はじめての感じで…」
メロンシート(松村哲志)「迫力に圧倒されました」
アヤ(高橋愛夜)「そうですね。本当に闘いぶりが…。自分は2試合ほど招待いただいて拝見してたんですけど、やっぱり迫力に負けちゃいけないのでいろいろ考えてはいたんですけど、実際見るとね、すごいなと改めて思いました」
まこ「はじまっても見る余裕もなかった。バシバシすごいなと思って、トップロープから飛ぶのとか、ビビったけど今日は」
――ファンのノリはどうだった?
メロンシート「ノリですか? こっちのノリ以上にプロレスに対してのノリがすごいんで、どちらかというと、こちらがお客さんの側に乗せていくところがありました。最後もプロレスの試合に対して演奏するというのははじめてだったので、未知の世界だったんですけど、様子をみながら合わせていきました」
アヤ「そのあたりはフラメンコの音楽自体が即興的というか、様子を見ながらちょっと強めたりもできるから、呼吸に合わせてみたいなのは面白かったのかなとは思いました」
メロンシート「いつもは踊りの伴走はあるんですが、踊りも結構な迫力だと思ってましたけど、プロレスはそれのはるか上を行ってました」
アヤ「カラダ張って、本当にすごいなって思いました」
――また次もある?
メロンシート「もちろんです。さっきリングの上でというか、会場の中でも言ってましたけど、リングアナの方が声だけでテンション上がるようにすごかったので、逆にすごい、いい影響いただきました」
アヤ「すごく刺激を受けて、自分もね、はじめて試合を見に行ったときにメロンシートに胸が熱くなったよっていうメールをまずしたんです。その感動を返せたらなという気持ちでいたので、まあ少しでも伝わっていたらなと思いました」
2021.11.07
「COOL RUNNING~Nagisa Nozaki 5484 party time!!~」
1、ヤングwave(15分1本勝負)
△青木いつ希&三浦亜美(時間切れ引き分け)Maria&梅咲遥△
今年2度目となる後楽園ホール大会は、野崎渚の15周年記念興行として開催。第1試合はヤングwaveがおこなわれ、青木いつ希&三浦亜美と Maria&梅咲遥がタッグマッチで対戦した。
試合前、青木&三浦が元気な声で「よろしくお願いします!」と握手を求める。梅咲は応じたが、Mariaはいかにも面倒くさそうな表情。握手を拒否してスタートとなる。
まずは三浦vs梅咲の顔合わせ。手四つの体勢となるが、三浦は171cmの長身。なかなか手が届かない梅咲。ジャンプを繰り返すが、三浦も同時にジャンプ。仕方なく梅咲はMariaに肩車してもらうも、青木がカットに入る。
逆に三浦&青木がダブルのショルダータックルを梅咲に敢行。三浦がヘアーホイップにつなげるが、これで梅咲にもスイッチが入る。ヘアーホイップでやり返すと、かわったMariaが三浦をロープに固定し、腕攻め。今度はロープに飛ばすが、三浦がショルダータックルで飛び込んで行く。
続く青木はMaria→梅咲にショルダータックル。そしてMariaをロープに張り付け、「野崎さん15周年おめでとうございまーす!」と叫んでからのランニング・ニー。さらに「桜花さんのヤツーーー!」とロープ際でのダブルニードロップを投下する。
劣勢のMariaだったが、青木の串刺し攻撃を切り抜け、片足ドロップキック、ドロップキックをお見舞いする。三浦にもドロップキック4連発。カウント2。
5分経過。三浦もボディースラムでMariaを叩きつけ流れを変えると、串刺しボディーアタック。逆エビ固めへ。耐えられるとアルゼンチン・バックブリーカーを狙うが、回避したMariaがドロップキックを放って梅咲と交代。
梅咲は三浦にドロップキックで続く。これはカウント2。三浦が逆水平チョップでやり返すと、梅咲はエルボーで応戦し、チョップから走るも、三浦がカウンターのブレイジング・チョップ。ならばと梅咲も低空ドロップキックからバッドボーイを敢行。そこから低空ドロップキック、ミサイルキックにつなげる。
これをキックアウトした三浦がボディースラムの体勢。切り抜けた梅咲がロープに走るも、エプロンから青木が足止め。三浦のボディーアタック、アルゼンチン・バックブリーカー、フェースバスターが決まる。キックアウトされると、今度は青木が串刺しバックエルボー、フェースクラッシャーで追い打ちをかける。
ロープに走る青木。だが、梅咲がサムソンクラッチで流れを変える。カウント2。タッチを受けたMariaがフロントキック、スリングショット式のフットスタンプ、パントキックをお見舞い。これはカウント2。エルボーの打ち合いからMariaが変形卍固めへ。
なんとかしのいだ青木がダブルニーアタック、ブレーンバスター・ホールドを敢行。キックアウトされるとダブル・ニードロップを投下する。これは梅咲がカット。ならばと青木はMariaにセカンドからのボディープレス、ファンタスティックフリップで三浦を投下する。
劣勢のMariaだったが、梅咲のアシストから攻勢に転じると、青木を飛びつき式の三角締めで捕獲。耐えられると、すかさず走るMariaに青木がラリアット。カウント2。時間が迫るなか、青木がジャーマンの体勢に入ったが、ここで時間切れのゴング…。しかし、諦めきれない青木がジャーマンで投げきり、ようやく終了となった。
2、メモリアルwave(20分1本勝負)
○野崎渚&彩羽匠(12分38秒、エビ固め)進垣リナ●&笹村あやめ
※ノアールランサー・ハイ
11月23日に引退が決まっている進垣リナ。これが最後のwave大会となることから、野崎渚が対戦を希望し、実現したカード。野崎のパートナーは、マーベラスの彩羽匠。マーベラス10・27後楽園で開催された「ワンデータッグトーナメント」で優勝した実力派タッグだ。一方の進垣は、同期の笹村あやめとの3Aで挑む。なお、野崎と進垣の対戦は、20年11・21新宿大会以来となる。
試合は、彩羽vs笹村でスタートするが、彩羽は早々に野崎と交代。早速、3Aがダブルの攻撃を仕掛け、主導権を握る。そして笹村が「野崎さん、15周年おめでとう!」と、3Aでおしゃれキックを狙うが、野崎がかわす。逆に野崎&彩羽の連係キック(おしゃれキック+パントキック)が笹村に決まる。さらに野崎は笹村をコーナーに固定しブレイジング・チョップを連発。ハーフハッチを敢行する。笹村もドロップキック、DDTで反撃を試みるが、野崎がビッグブーツで迎撃し、ミサイル発射。カウント2。
彩羽が出て行き、野崎とトレイン攻撃を成功させる。続く彩羽の串刺し低空ドロップキック、ニールキックはいずれもカウント2止まり。今度はエルボー合戦に。ロープに走る笹村に、彩羽がソバット。しかし笹村もブレーンバスターを放って、進垣と交代。
進垣は彩羽のヒザにレッグドロップ、そのまま足を極めにかかるが、これは彩羽がロープ。ならばと彩羽の足をロープに固定し、ドロップキックをお見舞いする。
一方、彩羽はキックのコンビネーションからランニング・ローキック、低空ドロップキック。高速ブレーンバスターでカウント2。さらにカウンターのローリング・エルボー。旋風脚が決まる。タッチを受けた野崎が進垣にスリーパー。大外刈りは、進垣もかわす。ならばと野崎はビールマンキックから腕を極めにいく。これをしのいだ進垣が逆に腕十字へ。彩羽がカットに入る。
10分経過。進垣のカミカゼ、笹村のフットスタンプの波状攻撃が決まる。そこから進垣がチキンウイング・アームロックへ。これは野崎がロープ。
劣勢の野崎だったが、カウンターのノアールランサー・ハイからレインメーカー式ビッグブーツ。もう一度、ノアールランサー・ハイを叩き込む。進垣に返されると変形アームロックで捕獲する。これは笹村がカット。ならばと彩羽もキックでアシストに入り、最後は野崎がダメ押しのノアールランサー・ハイで進垣から3カウントを奪った。
◎バックステージ
進垣「waveさんにはホントにデビュー当時からお世話になってて、普段自分の団体じゃ経験できないことを経験させてくれて、進垣リナというものの幅を広げてくれたと思います。やっぱり野崎さんとの対戦はタイトルマッチ以来だったんですけど、本当に素晴らしい選手で。今日どうにか野崎さんから1本取ってやろうと思ってたんですが、最後逆に自分が取られてしまう形で。でも、しっかりツメ跡は残せたんじゃないかなと思います」
――大流血しているが?
進垣「カカトが顔面に入ってしまって…。これも勲章ということで(苦笑)」
笹村「ハロウィンは終わったけど、パートナーがこうやって血を出しながら頑張ってくれて。waveさんだけじゃなく、後楽園ホールがたぶん今日進垣ラストということで。勝ちたかったけど、恋人してたあの2人の絆がスゴかったので。私はプロレス界のテッペンを目指してまだまだやっていきますので、今後ともよろしくお願いします!」
進垣「これからも笹村あやめをよろしくお願いします(笑)」
――waveの思い出は?
進垣「思い出はいろいろありますけど、ハロウィンの度にいろいろさせられたイメージがありますかね。この前のモシャスとか、変なオジサンしたり。だいたい広田さん絡みですけど、お客さんからは『あの試合を見て元気をもらった』という方もいたので。少しでもお客さんに元気を与えられてたら、自分もプロレスやってよかったなって思います。ノビノビさせてもらったと思うので、本当にwaveさんの試合は面白かったです!」
3、W.W.W.D世界エリザベス選手権試合(60分1本勝負)
<王者>○桜花由美(11分52秒、片エビ固め)米山香織●<挑戦者>
※ビッグブーツ。もう1人の挑戦者はLeon。第6代王者が初防衛に成功
マーベラス&wave合同興行10・1後楽園大会で、旧姓・広田さくらからW.W.W.D世界エリザベス王座を奪取し、第6代王者となった桜花由美。初防衛戦の相手は、自身の20周年記念大会となった8・22後楽園で、PURE-J無差別級王座を懸けて争ったLeon。そして、もう1人の挑戦者は、今年が引退撤回から10年となる米山香織となった。
ゴングが鳴らされると、3人が対峙。トライアングルの手四つ状態となるが、米山だけが手が届かず。「ちょっと下げて!」と要望するも、桜花がガットショットであっさり排除。
リング上は桜花vsLeonという図式となり、Leonが桜花にヘッドロックを仕掛けて膠着状態となる。そこに米山が強引にヘッドロックで絡みつく。ヘッドロックのトーテムポールができあがるなか、Leon&桜花が共闘。米山をアームロックで捕獲する。ならばと米山はLeon&桜花をまとめてアームホイップ。低空ドロップキックで顔面を捕らえていく。
試合の主導権を握る米山は、Leonを味方につけダブルのフェースバスターを敢行。ここから米山&Leonの波状攻撃が決まり、桜花が孤立する展開。だが、これも米山の作戦だった。Leonが桜花にキャメルクラッチで捕らえると、米山は桜花ではなく、Leonにドロップキック。
怒ったLeonが米山に風車式バックブリーカー、逆エビ固めでお仕置きしていくが、桜花はそのLeonにコブラツイストを極める。さらにLeonに串刺しビッグブーツ、カカト落としでカウント2。走る桜花だったが、Leonがスピアでキャッチ。串刺しスピアで反撃にかかる。続くnoki-Anバックブリーカーは、米山がカットに入る。
再び米山は桜花を巻き込み、ロケット式ドロップキック。しかし、桜花はそのまま米山をバックドロップで叩きつける。
再び米山は桜花を巻き込み、ロケット式ドロップキック。しかし、桜花はそのまま米山をバックドロップで叩きつける。
今度は桜花が主導権を握る形となり、米山にビッグブーツ2連発。米山はモンゴリアンチョップで応戦するが、グルグルパンチ、ビッグブーツは桜花に届かず。しかし、米山もなんとかキックを当てると、セントーンでお返し。
そこに飛び込んで行ったのはLeon。ミサイル・ボディープレス(米山にミサイルキック、桜花にはボディープレス)で試合に割り込んでいく。
戦況が桜花vsLeonに移り、桜花のビッグブーツ、Leonのスピアが交互に決まる。そこからLeonが走るも、割り込んだ米山がカウンターの首固め。カウント2。間髪入れずに不知火でカウント2。ここで桜花も米山に垂直落下ブレーンバスターを敢行する。Leonも桜花にブレーンバスターを放ち、3選手がダウン状態。
エルボーを打ち合いながら立ちあがった3選手。しかし、米山が集中砲火に遭い、排除される。リング上は桜花vsLeonのエルボー合戦に。攻勢に出る桜花がビッグブーツ、クロスアーム式DDT、カカト落としでカウント2。走る桜花に、Leonが旋回式スラムを決める。
10分経過。コーナーに登るLeonだったが、米山が桜花を横取りカバー。さらに後方回転エビ固めを狙うが、桜花が回避しネックハンギングボム。桜花はLeonにバックドロップ、米山も米-ZOUを狙うが、これは未遂。すかさずLeonが桜花&米山にスピアを敢行する。
混戦のなかコーナーに登るLeonだったが、桜花が転落させ、リング上は桜花vs米山という状況。ここで米山は後方回転エビ固め。カウント2。追撃にかかる米山だったが、桜花がカウンターのビッグブーツを叩き込み、接戦を制した。これで桜花は初防衛。
◎試合後のマイク
試合後、米山がマイクを握る。
米山「ちょっと待ってぇぇぇ! もう1回、もう1回挑戦させてよー! 40歳の記念にどうしても欲しかったの、お願い。ねぇ、Leonも、もう1回やろうよ。もう1回3人でもう1回やりたいですー」
Leon「私は無差別も、タッグのベルトも待ってるから、ヨネ頑張って。私はこのあとPURE-Jの道場マッチがあるのでお先に失礼します」
米山「もう1回だけ、もう1回だけ」
桜花「やだよ。ほかにやりたい人いるし」
米山「でも、ほら私、今日11月1日…じゃないけど一日の波の日は毎回出てるの。12月1日もあけてるから、そこでやろうよ。ねぇ、お願いします。ダメ?」
桜花「来年。来年ね!」
米山「わかった…美人社長、美人社長、お願いします。12月1日、美人社長。美人×4、お願いしまーす」
桜花「じゃあwaveの選手以外で誰か40歳以上を連れて来てくれたら、やってあげてもいいよ」
米山「おおおー、オッケー。さすが美人社長! ありがとうございますー」
桜花「誰か連れてきてよ、wave以外でね」
米山「わかった! わかりました!! もう1人連れてきて、12月1日、波の日にエリザベス王座挑戦、もう1回、よろしくお願いしまーす。美人社長ありがとう。みなさん、美人社長にもう一度、盛大な拍手をーーー!」
改めてベルト&認定証の授与式となり、梅咲遥が代読する形で桜花に授与された。
◎バックステージ
桜花「初防衛、成功しました! 40代しか取れないベルトに、米山さんとLeonさんが挑戦してきてくれて、それで防衛できたことがすごく嬉しいです。あの2人を私はリスペクトしてるので。12月1日は米山さんが40代以上の選手を連れてきてくれるということなので、それも防衛していい年越しをしたいと思います」
4、DUAL SHOCK WAVE~WAVE認定タッグ選手権試合(30分1本勝負)
<王者組>SAKI&○清水ひかり(15分31秒、ふらふらドーン)宮崎有妃&旧姓・広田さくら●<挑戦者組>
※第26代王者組が2度目の防衛に成功
8・22後楽園で門倉と青木からベルトを奪取したSAKI&清水ひかりのgalaxyPunch!(以後、ギャラパン)。10・9新木場で未依&網倉理奈の挑戦を退け、これが2度目の防衛戦となる。今回の相手は、元WAVE認定タッグ王者でもある宮崎有妃&旧姓・広田さくら(奇跡)の迷タッグ。正統派のギャラパンは、難敵・奇跡をどう料理するのか。注目の一戦となった。
試合は奇跡が奇襲を仕掛けてゴング。早速、SAKIを倒立させると、広田が高速ボ・ラギノールを放って行く。ギャラパンも広田に連係を仕掛けるが、かわした広田がギャラパンにボ・ラギノール。開始から広田ワールドがさく裂する。
先手を取られてしまったギャラパンだったが、ダブルのブレーンバスターを放って流れを変えようとする。だが、広田はギャラパンにまとめてボ・ラギノール。ロケット発射式ボ・ラギノールまで繰り出し絶好調。ならばとSAKIはバックドロップを狙うが、広田が着地してやはりボ・ラギノール。ある意味、一点集中攻撃で主導権を握る。
続く宮崎ははずかし固め狙い。抵抗するSAKIにしつこく狙っていく。清水がカットに入ると、宮崎は「いいよ、SAKIにやらなくても。じゃあお前がやるってことね?」と脅迫。SAKIを見捨てた清水が引き下がる。
自力ではずかし固めを回避したSAKIは、清水にダブルを強要。しかしこれは未遂に。一方、奇跡のハンマー式ボディープレスも未遂に終わる。すかさずSAKIがバックドロップを狙うが、宮崎が踏ん張る。ならばとSAKIはブレーンバスター、フロントキックでカウント2。
続く清水がPK。宮崎は「SAKIにできなかったからな!」とはずかし固めを狙うが、清水が回避し、PKF、PKでカウント2。コーナーに登るも、宮崎が妨害。SAKIが肩車で宮崎を捕獲するとダブルインパクト式のボディーアタックを狙う。これを宮崎が迎撃し、清水をはずかし固めで捕獲する。
く宮崎のムーンサルト・プレスは清水が寸前でかわす。ならばと宮崎がビッグヒップ。カウント2。
広田が出て行き、ボ・ラギノール。張り付けボ・ラギノールを狙うが、これはSAKIがカット。すかさず清水がオクラホマロールで丸め込む。カウント2。
広田も拝み渡りへ。そして清水&SAKIにルーチャ。さらに広田は清水に619、SAKIにボ・ラギノールをお見舞いする。リング下に落ちた清水にトペ・スイシーダを放つが、これは奇跡が同士討ちとなる。
これで攻勢に転じた清水がプランチャ・スイシーダを投下する。ギャラパンは広田をリングに戻して合体のフットスタンプ。リング中央でのPKFが決まる。キックアウトされるとダイビング・フットスタンプ、ブロックバスターホールドと畳みかける清水。だがこれもカウント2。
一方、広田もカウンターの裏拳から走るも、清水が切り返してカバーする。広田のふらふらドーンはカウント2。ここで宮崎が清水にえびす落とし、広田が夜叉ロックにつなげる。なんとかこれはSAKIがカット。
ギャラパンはダブルを狙うが、宮崎がダブルハンドのラリアットで迎撃。すかさず広田がスワンダイブの体勢。だが、自滅に終わる。しかも、ボ・ラギノールも宮崎に誤爆してしまう。すかさず清水がスクールボーイでカウント2。逆打ちもカウント2止まり。
ここでSAKIが広田を肩車。再びダブルインパクト式のボディーアタックを狙うが、寸前で広田が回転エビ固めに切り返す。さらに広田はウラカン・ラナ。ここから清水との丸め込みの応酬に。いずれもカウント2止まり。間髪入れず広田は投げっぱなしのへなーら・サンセットを放つも、清水のふらふらドーンが決まり3カウント。ギャラパンが難敵・奇跡からベルトを防衛した。
◎バックステージ
SAKI「Color's大会で初防衛して、2度目の防衛。何が起きたか全然わかってないんですが…」
清水「無我夢中だったので。でも、最高で最強でした!」
SAKI「waveの2人から防衛できて、誰がなんと言おうと私たちがwaveのタッグチャンピオンです! もっともっと勝ってベルトを磨いていきたいと思います」
5、Anniversary wave 15th~Nagisa Nozaki 5484 party time!!~(30分1本勝負)
○井上京子(15分8秒、エビ固め)野崎渚●
※ナイアガラドライバー
2006年11月3日にNEO女子プロレスでデビューした野崎渚。その後は、ワールド女子プロレス・ディアナ、フリーランスを経て、一時はリングを離れていた時期もあったが、2017年にZABUN専属フリーとして活動を再開。2019年4月よりwaveに正式入団した。右肩の負傷、眼窩底骨折などケガに泣かされたプロレス人生でもあったが、今年で15周年を迎える。その野崎が記念マッチの相手に選んだのは…かつての師匠でもある井上京子。2人のシングルは今回で2度目。2009年のNEO5・24ラゾーナ川崎以来となる。そのときは京子がラリアットで勝利を収めている。
クリーンな握手をかわし、ゴング。ロックアップで組み合うと京子が余裕で押し込んでいく。ロープに走る野崎だったが、京子がショルダータックルで迎撃。ヘアーホイップが決まる。そして、ダンシングツリーへ。耐えられるとキャメルクラッチで捕獲する。なんとか脱出した野崎が卍固め。耐えられると京子をコーナーに押しこみブレイジング・チョップの乱れ打ち。
さすがの京子も「イターーーイ!!!」と、アイアンクローでやり返す。ブレーンバスター、クロスフェースへ。モンゴリアン・チョップで追い打ちをかける。
さらにミサイルキック、ハーフハッチへ。キックアウトされるとザキゴェ、ダブル・ニーアタックでカウント2。ノアールランサーもカウント2止まり。すぐさまドラゴンスリーパーで捕獲する野崎だったが、京子もロープ。野崎はビールマンキックで追い打ちをかけ、コーナーへ。
しかし、京子が追いかけ雪崩式ブレーンバスターに切り返す。流れが変わり、京子が張り付けラリアット、そしてパワーボムの体勢。踏ん張る野崎に京子がエルボーを見舞う。
一方、野崎もレインメーカー式ビッグブーツ2連発。京子もパワーボムでやり返す。カバーには行かず、野崎が立ち上がるのを待つ京子。今度はエルボー合戦となる。
仕掛ける野崎に京子がカウンターのラリアット、間髪入れずにパワーボムを敢行。野崎もビッグブーツで応戦。カウント2。京子は再びショートレンジのラリアット。パワーボムで叩きつけるも、なんとか返す野崎。
京子がショートレンジのラリアットでなぎ倒すも、野崎がドルミルⅢ(胴締め式チキンウイング・フェースロック)で捕獲する。動きの止まる京子をカバーするもカウント2。ノアールランサー4連発はカウント2。ノアールランサー・ハイもカウント2止まり。もう一発ノアールランサー・ハイを叩き込む野崎。だが、これでも決まらない。思わず頭を抱える野崎。
エルボーで向かっていく野崎に、京子がラリアット。ダメ押しのナイアガラドライバーで3カウント! 試合後、京子から歩み寄り、野崎と握手をかわした。
◎15周年セレモニー
敗れた野崎がまずはマイクを握る。
野崎「京子さん、たくさん迷惑をかけた自分と、今回シングルマッチやってくれて本当にありがとうございました。この15年間いろんなこと経験して、いまだったら井上京子を越せるんじゃないかって思ってたけど、やっぱりまだまだでした。京子さんに勝つまで、自分絶対、引退しません。また、良いタイミングでシングルマッチよろしくお願いします」
続いて15周年のセレモニーがおこなわれ、NEO女子プロレスOGの三田英津子さん、元気美佐恵さん、田村欣子さん、タニー・マウスさん、仲村由佳さん、勇気彩さん、石田亜矢子リングアナウンサーが来場。懐かしのNEOのテーマ曲が流れるなか、花束が贈呈された。そのあと京子、宮崎も加わり、記念撮影をおこなった。
桜花「締める前に報告をしていいですか?(二上美紀子会長が結婚?と突っ込む)違います!まだです。そしたらちゃんとビジョンに出すんで!! 私の結婚報告ではございませんが、プロレスリングwaveは、2022年も元日から大会を開催いたします。2022年1月1日、午後3時より新宿FACEにて『ハッピー・ニュー・イヤー2022』を開催いたします。そして来年の後楽園ホール大会が決定いたしました。2022年はなんと4回! 4回開催いたします。日程を発表いたします。2月13日、5月5日、7月17日、11月6日、こちらの4大会、後楽園ホール大会が決定しました。で、今日、発売しておりますのが2月13日の後楽園大会となります。大会終了後、エレベーター降りたところで販売しておりますので、ぜひみなさんチケットを買って帰ってください。よろしくお願いいたします」
野崎「はい、じゃあ締めさせていただきます。waveの選手だけでいいので上がって来ていただければと思います。いつものアレですね。『これがwaveだ!』やらせていただきます。そうですね、この15年間、本当にいろんなことがありました。辛いこともたくさんありました。でも、こうやって15周年を迎えられたこと、すごく感謝しています。みなさんありがとうございました。そして、いま、いろいろと辛い状況がみなさんにもあると思いますが、前を見て、しっかりと明日に向かって歩いていってほしいと思います。未来が見えないとき、明日が見えないときは、ココ、私たちは四角いリングの中にいるし、waveを見にくれば、間違いないと思います。本当にみなさん、これからもwaveを応援し続けてください。これは正式ケッテーだ! いま、ノザキ様が決めた、ケッテー! これがwaveだーーー! ありがとうございましたー!」
◎バックステージ
野崎「ありがとうございました。何もしゃべれないです。何か(質問あれば)お願いします」
――今日の試合を振り返って。
野崎「今日の試合、そうですね、京子さんとのシングルマッチってこの15年間で2回目だったんですけど、ふだん当たる選手よりも何倍も重くて、一発一発が。それでも私15年間いろんなことを経験してきて、強くなった自覚があって、いまこうやってベルトを手にしているし、すべて京子さんにぶつけて勝てるんじゃないかと思ってたんですけど、やっぱり簡単には越えれない人ですね、井上京子は。でも、簡単に倒せないからこそ、いつか絶対倒してやるという目標ができて、またイチから頑張れるって、プロレスやってて大事なことだなって思いました、今日。まだまだ辞められない理由があって、すごくよかったです。いつか絶対、京子さんを倒します」
――今日は2試合だったが。
野崎「あっ、そうですね。やっぱり井上京子相手に2試合って、厳しいと思われていたかもしれないですけど、なんかやっぱりwaveって変則的なルールが多いなか、いろんなこと経験していて、つい最近だとタッグですけど、1日5試合やったりとか、そういうのをやってきたからこそ、私だったら絶対できるっていうちょっとした自信もあったので、2試合でも大丈夫だろって思ってたんですけど…。京子さんとのシングルマッチに大きいダメージあったかといえば、そこまでなかったので、イケる!と思ったんですけどね…。2試合じゃなかったらもっといけたのかなって…。ちょっと考えちゃいましたけど、いやでも、今日は2試合でよかったと思います。進垣と闘える場所がココしかなかったので、後悔してないです、2試合」
――最後は懐かしい方々も。
野崎「いやー、本当に嬉しいです。15周年っていうので、声を掛けてくれたのは宮崎さんなんですけ…(涙を堪える)ああ、すみません。ああやって集まって、先輩が後輩のために集まって、ああやって見に来てくれて、花まで用意してくれて。ああ、すごい幸せだなと。すごい涙を堪えるのに必死でした。いま、やばいですけど、本当にうれしいです。こんな幸せなことないと思います」
――NEO出身の現役はいま野崎さんを含め3名だが、京子さんと、宮崎さん…。
野崎「そうですね。NEOってなくなってしまった団体なので、いまを生きる…という意味では引きずってても仕方ないんですけど、やっぱりNEOって私、プロレス始める前から大好きな団体だったので、そこにいたっていうことは忘れたくないし、胸にしまって、NEOで学んだことをベースにいま頑張っている。なんて言うんだろうな…みんなにも忘れてほしくないし、知らない人には知ってほしいし、なくなってしまった団体だけど、NEO出身として胸を張ってこれからもプロレスを続けていきたいと思います」
――脱臼とか眼窩底骨折とか休んでいる時間も多かったが。
野崎「そうですね、15年間、そうですね」
――waveで復活するまで戻ってこないんじゃないかと思ったりもしたが、頑張り抜けた要因は?
野崎「そうですね、本当にケガが多くて、もともとwave10周年の大田区で復帰するときも引退をするための復帰っていうのがあったなかで、単純に言えばケガの具合がよくなったというのが一番続ける大きな理由の一つなのと、やっぱりケガが治ったら、動けるようになったら自分の思う通りにプロレスができるようになって、楽しくての今ですね。結果が付いてきて、ベルトも手にしてもう一生関わることのないと思った井上京子選手と試合できて、本当に続けていてよかったなっていう思いですね、いまは」
――京子さんにシングルでオファーした理由は?
野崎「そうですね、15年間を振り返って、一番最初、15周年で、結構前からなんですけど、いつかデビュー戦のカードをやりたいという思いがあって、でも、私のデビュー戦の相手を務めてくださった(ダイナマイト・)関西さんは引退したし、(井上)貴子さんは、私の15周年のカードを決めるとき、欠場中だったので、なんか、そしたら隣にいた京子さんとシングル。プロレスラーとしてデビューしたとき、隣で見守ってくださった先輩、団体のトップの選手と15周年という節目で、一番に野崎渚を感じてほしい。体感してほしいって思ったのは京子さん。っていうので、京子さんと試合がしたいと会社に言いました」
――16年目の抱負は?
野崎「16年目、そうですね。今日、勝てなかった京子さんを倒すためにまた16年目、イチからではないですけど、積み重ねてきたものを捨てずに、どんどん×2、積み重ねていって、またリベンジして、次こそは勝ちたいと思います。それが16年目以降の目標ですね。井上京子を倒す、これを目標に頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。16年目もよろしくお願いします」
◎京子バックステージ
京子「何年ぶりだったんでしたっけ?」
――12年6カ月ぶり。
京子「12年6カ月ぶりだって、調べてくれたそうで。まあリングの上で野崎選手も言ってましたけど、『いろいろありましたけど』って本当に、月日って素晴らしいものですね。そしてまさか、今日改めて思ったんですけど、野崎が15周年、そしてまだ私がリング゙に立っているという、ちょっと前には誰も想像できないっていうか、私もまだプロレスをやらせてもらっていることも奇跡だし、野崎とシングルで闘えるってことが本当に奇跡に近いことだと思います。そして、うん…やっぱり野崎も言ってましたけど、倒すまではやめられないって。私も、チャンピオンじゃなかったらね、そっか…って思うんですけど、まだ私もディアナのチャンピオンなんで、まだまだ負けられないという気持ちが大きくて。最後、技を受けてあげようと思っていましたが、ぜんぜんそんな余裕もなく、大人げなく(笑)。なんか、まあ上からっていうのは申し訳ないですけど、あの野崎が強くなったなと思いました。正直な感想です。(頬を押さえて)効きました…」
――野崎選手は、家出娘とお母さんみたいな関係と言ってたが。
京子「ハハハハ。そうですね、本当アキすぎてビックリするくらい。シングルのオファーが来たときにビックリしたのが本当。私でいいのか?というのと、いま私がチャンピオンで、年もこんなに離れていて、家出期間も長かったんですけど、本当に不思議な、オファーをいただいたときには本当に不思議な感じでした。でも、やるからには、キッチリいま私も違う団体でチャンピオンで、トップで頑張ってるぞ!というところを見せつけたかったので」
――野崎選手が最初にお酒を飲んだのは京子さんと言っていたが。
京子「あ、ホント? 私、二十歳前に入った子はみんなにそう言ってるんです。お酒が飲めるようになったら一番はじめに私と乾杯しようねって。みんなに言ってるので、たぶん野崎もそうだったと思うし、Sareeeもそうだったかもしれないし、最近、遥もちょっとお酒を飲めるようになったんですけど、乾杯は私としようねって。面白いですねー、ふふ」
――過去にはいろいろありましたが。
京子「うん、本当にでも時間がいろんなことを埋めてくれるんだなと思いました。私もたぶん、その時間がなければ『よし、やろう!』とは思えなかったと思うし、時間ってすごく大切だと思いました」
――3年前にディアナでタッグトーナメントがあったときに野崎選手を呼んだのはどういう心境の変化だった?
京子「まさか同じリングに立てるとも思ってはなかったんですけど、やっぱり本当にこう井上京子って、『京子っていろいろこだわりあるよね?』ってみんなに言われるんですけど、まったくそんなことなくて、いいもの取り入れていこう。昨日言ったこと、1時間前に言ったことを忘れているところもあって、やっぱりあのときはお祭りをやりたかったんですね。はじめにディアナをやったときに他団体をリングに上げないとか、いろんなことがあったんですよ。なんですけど、いまそんな時代じゃないし、変わっていかなきゃいけないこともすごくあると思うんですね。そのときに、どこかでは、プロレスやっているからには絡んでいかなきゃいけないだろうな…とは思っていました。でも、まさか記念すべきところのシングルで呼んでもらえるとは思ってなかったのでビックリしました」
――解雇処分をした人ですからね。
京子「それは言っていいのかな? そこはやんわりしてたんだけど(笑)。でもよかったです。時間がいろいろ解決してくれました」
――本人がまだまだ引退しないと言ってましたが。
京子「私の方が先にするわ」
――改めて野崎選手にエールがあれば。
京子「野崎さん、私は33周年なので、ケガも多いと思いますけども、頑張れるだけ頑張って。ファンに元気を与えてください。ありがとうございました」
2021.10.25
「Halloween wave ’21」
◎前説
ハロウィンの時期に毎年開催されている「Halloween wave 」が、今年は新宿FACEにて開催された。大会前には野中美智子リングアナウンサーが前説。今大会よりマスクをした上でなら声援がOKとなることがアナウンスされ、1年以上ぶりに「これがwaveだ!」で大会をスタートさせた。
1、モシャス・ハロウィンwave(時間無制限1本勝負)
○進垣リナ(16分36秒、ふらふらドーン)旧姓・広田さくら●
10・1後楽園で桜花由美にWWWD世界エリザベス王座を奪われ、ようやく通常の“旧姓・広田さくら”に戻った広田。この日は2試合をおこなう予定となっており、早速、第1試合に登場。11月23日に引退する2AWの進垣リナとモシャスwaveで激突した。
広田はもちろん進垣リナのコスプレで登場。一方の進垣はというと…変なおじさんキャラで現れる。わかりづらい状況に、おもむろに広田がマイクを握る。
広田「こんばんは。ちょっとはじめて見たりとか、よくわからない人のために説明が必要だと思います。まずモシャスwaveということで、お互い進垣。私もコスプレ進垣のつもりで来ました。でも、なぜか進垣はとあるポスターで、カゲが原因なんだけども、それがまるで変なオジサンのようだっていうのを呟いたがために、それ以降、進垣は変なオジサンということで、私、今回変なオジサンキャラで来させていただきました。モシャスということで、実は進垣本人から相談を受けました。『変なオジサン、期待してると思います。でも私はその裏をかきたいんです』と。その結果、正解の進垣がいないという状況…。しょうがないよね」
なぜ進垣が変なオジサンだったのかを丁寧に説明され、試合時間も15分1本勝負から時間無制限1本勝負に変更。ゴングとなった。
試合は広田がハンマーロックからヒジにエルボードロップ。進垣っぽい腕攻めを展開する。ロープに進垣を飛ばして、ドロップダウン。アームホイップで投げていく。
だが、すぐに進垣も足を払ってカバーする。カウント2。「だっふんだ!」「アイーン!」のやり合いが決まり、満足した様子の2人が同時に帰ろうとしたが、Tommyレフェリーに戻される。広田に促され、進垣が「すみませんでした」とTommyレフェリーに謝罪。
その背後から広田がボ・ラギノール。腕を取りに行くが、進垣も取り返してワキ固め。ならばと広田は進垣の得意技・バタバタアームロック(仮)へ。耐えた進垣がカミカゼからカバーする。カウント2。
5分経過。今度は進垣が広田の得意技・拝み渡りへ。ロープ中央でジャンプしようとしたが、派手に転落。すると広田は「引退前なんだから、ケガしたらどうするの。頼んでないことやらない!」と諭す。めげない進垣はフェースクラッシャーからのLOVEポーズを披露。広田もやり返し応酬となる。
しつこく広田のムーブをモシャスしてくる進垣に、広田は「私のマネしなくていいの! よけないなことばっかり!」としびれを切らす。すると進垣も「いいじゃないですか! 引退するんだから、やりたいことやって」と広田を黙らせる。
試合が再開され、進垣がボ・ラギノール。広田もやり返しラリーに。両者、激痛でダウン。カウント9で立ち上がった進垣がドロップキック。エルボーの打ち合いから、広田が「なんだかんだ、最後までwaveに上がってくれてありがとう。みんな上がれー!」とさよならトレインを呼び込むも、誰も上がらない。広田は「恥かかせやがって!」とガットショット。続くボディースラムは進垣が回避。レッグドロップでカウント2。
10分経過。続く進垣のダイビング・ボディーアタックはカウント2。進垣も「広田さん、いままでありがとうございました! みんな上がれ!」とやり返すも、これも未遂に。
ここで広田は進垣がwaveで最後に当たりたいと思っている選手がいたことを明かす。そして視線をセコンドにいた野崎の方へ。「えっ、アタシ?」と野崎が出て行くが、本当に当たりたかったのは宮崎有妃。野崎にはずかしい思いをさせたあと、広田は進垣のために奇跡の連係。さらに広田のレッグドロップ、ボ・ラギノールが決まり、ロープに走るも…進垣がふらふらドーンで逆転勝利を収めた。
2、スクランブル・ハロウィンwave(20分1本勝負)
○SAKI&門倉凛(14分39秒、片エビ固め)清水ひかり●&青木いつ希
※ランニング・ブレーンバスター
現waveタッグ王者のSAKI&清水ひかり(galaxyPunch!)と、前タッグ王者組の門倉凛&青木いつ希(門倉と青木)がお互いのパートナーを入れ変えて対戦。大好きな門倉と組めない青木は試合前から不服そう。
そんな中、試合はSAKIvs清水でスタート。清水が早速、仕掛けて行きティヘラ。ドロップキックを放つも、SAKIがかわす。そしてSAKIがアームホイップ。フロントキックで飛び込むが、清水がかわしてスクールボーイ。
続いて門倉vs青木。対戦を避けようとする青木に門倉がドロップキック。SAKIとのトレイン攻撃につなげる。そしてSAKIが顔面へのフロントキック。門倉がフットスタンプを投下する。カウント2。さらに正面からのドロップキック。
SAKIが出て行くと、青木が復活。ガットショットを連発し、ショルダータックルを見舞って、清水と交代。
続いて門倉vs青木。対戦を避けようとする青木に門倉がドロップキック。SAKIとのトレイン攻撃につなげる。そしてSAKIが顔面へのフロントキック。門倉がフットスタンプを投下する。カウント2。さらに正面からのドロップキック。
SAKIが出て行くと、青木が復活。ガットショットを連発し、ショルダータックルを見舞って、清水と交代。
門倉はトラースキックからダブルリストアームサルトで反撃。これはカウント2。続いてSAKIが出て行くと、青木がコーナーホイップ、串刺しバックエルボー、フェースクラッシャー、ボディープレスでカウント2。
この猛攻をしのいだSAKIもカンパーナにつなげる。これは清水がカット。ならばとSAKIはアトミックドロップ。青木もブレーンバスターホールドでやり返し、ダブルニードロップを投下する。カウント2。さらにロープに走ってのラリアットを放つが、ロープ際で勝手に清水がチェンジ。勢いよく出て行った清水のダイビング・ボディーアタックは青木に誤爆してしまう。
流れが変わり、SAKIが反撃モード。ブレーンバスター→フロントキックで追撃する。さらに雪崩式ブレーンバスターを狙うが、青木が妨害。このチャンスに清水がパワーボムでSAKIを投げ落とし、PKを敢行。
SAKIもケンタッキーボムでやり返す。カウント2。ランニング・ブレーンバスターの体勢に入るも、回避した清水が延髄斬り。ブロックバスターホールドでカウント2。
ここで門倉が青木→清水にトラースキックのアシスト。間髪入れずにSAKIがフロントキックで飛び込む。キックアウトされるとランニング・ブレーンバスターで清水から3カウント。
3、チャレンジ・ハロウィンwave(20分1本勝負)
○桜花由美&優宇(15分55秒、エビ固め)梅咲遥&宝山愛●
※ビッグブーツ
ハロウィンということで、それぞれメイクをほどこして登場。桜花、梅咲、宝山がゾンビメイク、優宇はジャック・オー・ランタンのかぶり物で現れる。
ゴングと同時に梅咲が「クソババ、走れ!」と桜花をロープに飛ばしまくる。そして串刺しドロップキックを梅咲&宝山で連続発射。そこから梅咲がボディーシザースへ。桜花がエルボーで抵抗。梅咲がポジションを入れ替えカバーする。カウント2。
反撃に転じた桜花が串刺しビッグブーツをお見舞い。続く優宇が梅咲にボディープレス。串刺しラリアットを狙うが、かわした梅咲がドロップキックを放って宝山とタッチする。
宝山はフットスタンプで勢いよく飛び込んでいくも、優宇を前にし失速。「はじめまして!」と優宇が逆水平チョップ。宝山はフォアアームで向かっていく。受け止めた優宇がハンマーパンチ。
桜花が出て行き、ボディースラム。逆エビ固めへ。宝山がブレイクすると、桜花がダブルニードロップを投下する。続くヒザ蹴りはカウント2。5分経過。宝山のクロスボディーを受け止めた桜花。マットに叩きつけたが、梅咲、宝山がドロップキックで反撃にかかる。
桜花&優宇も連係を狙うが、ことごとく桜花に誤爆してしまう。ふんだり蹴ったりの桜花に梅咲の変形足4の字が決まる。
劣勢の桜花だったがスタンガン、ビッグブーツで反撃。続く優宇が梅咲に旋回式サイドバスター、セントーンを放つ。カウント2。逆水平チョップで追い打ちをかけると、梅咲はフォアアームで応戦。ならばと優宇はジョン・ウー。キャノンボールを狙うが、梅咲がドロップキックで迎撃。ミサイルキックにつなげる。カウント2。
宝山がドロップキック3連発。4発目は優宇がかわして逆水平チョップ。ならばとフォアアームを両腕で交互に放って行く宝山。続くクロスボディーは優宇が跳ね返して、セントーン。ここで梅咲が救出に向かい、宝山&梅咲でドロップキック。
ならばと桜花も出て行き、梅咲、宝山にビッグブーツ、バックドロップを狙うが、宝山が切り返す。宝山のボディーアタック4連発はカウント2止まり。ならばとボディースラムで押さえ込みを連発。いずれもカウント2。続く宝山のドロップキックは桜花が払い落とす。
攻勢に転じた桜花がロープに走るも、梅咲が足止め。反対サイドでは優宇が宝山を足止めしている。桜花は優宇に「絶対持ってろよ!」と前置きしてビッグブーツで飛び込むが、誤爆。優宇のセントーンも桜花に誤爆してしまう。
このチャンスに宝山がスクールボーイを連発。いずれもカウント2。逆さ押さえ込みもカウント2止まり。桜花はブレーンバスターかを狙うが、宝山が首固め。カウント2。ならばとドロップキックを放つが、かわした桜花がビッグブーツ。DDT、カカト落としを放つと、ダメ押しのビッツブーツでトドメを刺した。
試合後、桜花がマイクを握る。
桜花「優宇! 30歳も言っとくけど、世間の10代、20代からしたらババアだからな! あと10年後、お前が挑戦できるベルト、あと10年後に私が巻いてるから挑戦して来いよ」
優宇「動いているのか?」
桜花「動いてるよ。尾崎さんだって52歳で動いているから動いとるわ。ということで、私、エリザベス40歳以上しか巻けないベルトの、いま6代目チャンピンです。(見えないとのこ声に)ありがとうございます×2。そんなベルトのチャンピオンなんですけど、今日本当に10代、20代、顔がかわいいからってババア、ババアって言い過ぎ。なので私は、私と同じレベルのテクニックがあって、スピードがあって、まだまだ脂がのってる40歳の米山香織と、こないだPURE-Jシングルのベルト戦で負けてしまったけど、Leonさん。この3人で11月7日、後楽園ホール大会で防衛戦をやりたいと思います! まだまだ脂がのって、これからの女子プロレス界を引っ張って行く3人です。この3人で40代以上のエリザベスのベルトをかけて闘いたいと思いますので、みなさん応援に来てください。よろしくお願いします! それでは引き続き、お楽しみください」
4、ジェラシー・ハロウィンwave(15分1本勝負)
○彩羽匠(9分32秒、片エビ固め)ハイビスカスみぃ●
※ランニング・スリー
マーベラス10・27後楽園で開催されるワンデータッグトーナメント。彩羽匠がパートナーに野崎渚を選んだことで、ハイビスカスみぃはフラれる形に…。
ジェラシーの塊となったみぃは死装束で現れ、五寸釘と彩羽のぬいぐるみを持参。ゆっくりと死装束を脱ぐと、ヒールモードのみぃ。スタートからシリアスに攻め込む。彩羽のキックをかわして場外戦。
みぃは「蹴りなさいよ、殴りなさいよ」と粋がるも、彩羽が容赦ない蹴り。コーナー下に押し込むと、みぃが泣き始める。
観客にも攻められる雰囲気となり、仕方なく彩羽が「ごめんなさい」と謝ると、みぃが殴りかかる。読んでいた彩羽がガード。そしてグーパンチ。すかさずコーナーに登るも、みぃはコロコロとポジションを遠ざける。反対コーナーに急いで登る彩羽だったが、またしてもみぃは距離を伸ばしていく。
コーナーから降りようとする彩羽だったが、観客の期待に流された彩羽がスワントーンボム。当然、豪快に自滅してしまう。チャンスとばかりにみぃも、ダイビング・ボディーアタックを放つが、これも自滅…。
今度は足の踏み合いに移行。みぃが「オイ、いいか! お前のつま先なくしたるわ!」とロープに走るが、かわした彩羽がガッツリ足を踏みつける。そしてキックのコンビネーション、低空ドロップキック。高速ブレーンバスターでカウント2。
一方のみぃはフォアアームの連発で反撃。効かない様子の彩羽だったが、ロープに走ると、ぶっ倒れる彩羽。思わずみぃは「効いてるのかい!」と、カバーするもカウント2。「こうなったら…」と、みぃは彩羽のぬいぐるみに五寸釘。苦しむ彩羽。
みぃは「痛いでしょ! でもね、私の心はアンタよりずっと痛いのよ。彩羽匠、よく聞きなさい。これで終わりよ。アンタを殺して、アタシも死ぬわ」とロープに走るが、彩羽がローリングエルボーで迎撃し、旋風脚。カバーに乗ったが、自ら引き起こしたあと、泣き叫ぶみぃに容赦ないランニング・スリーを突き刺した。
5、ライバル・ハロウィンwave(15分勝負)
野崎渚(1−1)中森華子
①●野崎(1分11秒、片エビ固め)中森○
※ハイキック
②○野崎(14分30秒、片エビ固め)中森●
※ノアールランサー・ハイ
今年15周年を迎える野崎渚とPURE-Jの中森華子がハロウィン仕様で激突。ルールは15分間でより多くのフォール、ギブアップを取ったほうが勝者となる特別ルールでおこなわれた。
開始からキックの読み合い。野崎が串刺しビッグブーツで制して走るも、中森はハイキック。すぐに野崎も首固め。キックアウトした中森がヒザ蹴りを連発していき、ジャンピング・ハイキック。そのまま押さえ込みいきなり3カウント。
試合が続行され、野崎が丸め込む。カウント2。フロントキックもカウント2。一方、中森は串刺しスピンキック、PK、ギロチンドロップでカバーする。キックアウトされるとワキ固めへ。耐えられるとロープを使って締め上げる。
野崎もビールマンキックで反撃。野崎式串刺しキックにつなげる。ハーフハッチはカウント2。そしてコーナーに追い詰め、ブレイジング。チョップを連発していく。
5分経過。野崎はキッチンシンクからスリーパーを狙うが、脱出した中森が腕固めへ。なんとか野崎がロープ。場外に逃げ込む野崎に、中森がエプロンからのデスティニーハンマー。野崎もノアールランサーで応戦する。
エプロンまで戻った野崎がおしゃれキック、ビッグブーツでカウント2。ミサイルキックにつなげる。カウント2。スリーパーで捕獲するも、中森が脱出。野崎のエルボー、中森のミドルキックがラリーとなる。
10分経過。野崎がフロントキックから走るも、中森も追走してハイキックを放つ。そして顔面蹴りからコーナーに登る中森。野崎が雪崩式で落としていく。
ならばと中森はキックのコンビネーション。野崎もラ・マヒストラルのフェイントを入れて胴締めスリーパーへ。耐えた中森が腕固め。これは野崎がロープ。ザキゴエをかわした中森がハイキック。すぐに走るも、野崎がカウンターのビッグブーツ。すかさずダブル・ニーアータック、ノアールランサーと畳みかける。中森もシャイニング・ウィザードで応戦。ならばと野崎もショートレンジのフロントキック。カウント2。中森もフィッシャーマンズ・バスターでやり返しダブルダウン。
残り1分となり、野崎がラストスパート。ノアールランサー・ハイを3連発させ、3カウント。これで1対1のイーブンとなり、野崎がザキゴエを放つもこれはカウント2。中森もジャンピング延髄を放ったところで時間を迎えた。同期デビューの2人は握手から抱擁をかわしてリングを降りた。
6、リアル・ハロウィンwave(20分1本勝負)
怨霊&○ラム会長(14分44秒、横入り式エビ固め)宮崎有妃●&旧姓・広田さくら
メインイベントは、奇跡(宮崎有妃&旧姓・広田さくら)と666からの刺客・怨霊とラム会長が対戦。会長はwave初参戦となる。奇跡の2人は昨年同様、赤鬼(宮崎)、青鬼(広田)バージョンで登場。
先発は宮崎vs会長。宮崎が鬼っぽく襲いかかるも、かわした会長がナカユビを立てまくる。すると、我慢できなくなった広田がリング内へ。
広田は「おい。ナカユビを立てるな」と会長を諭し始める。
だが、会長はフロントキックで返す。そして怨霊&会長で合体ドロップキック。怨霊がカバーするカウント2。ショルダータックルを放っても倒れない宮崎に何発も放って行く怨霊。根負けした怨霊がタイムの構え。すると宮崎は「お前がGAMIさんと同じ年くらい知ってる。よく頑張ったよ。すごいよ」と褒めちぎり、ビッグヒップを敢行。
タッチを受けた広田は「白くて怖いようなヤツと私はさんざん当たってるからオメーらなんかぜんぜん怖くねーんだよ!」とうそぶくも、怨霊と対峙すると、悲鳴を上げて逃げ惑う。気が動転してしまい、カバーされる。これはカウント2。続く怨霊の串刺しドロップキック、くるくるエルボーもカウント2止まり。
ならばと広田はボ・ラギノールで反撃。コーナーに登るも、会長がロープを揺らして転落させる。怨霊がドロップキックを放って会長と交代。
走る会長だったが、広田がカニばさみ。張り付けボ・ラギノールを狙うが、これは怨霊が妨害。
逆に会長はブレーンバスターの体勢。寸前でかわした広田がフェースクラッシャーからのLOVEポーズ。さらに広田は角でのボ・ラギノールを狙うが、かわした会長が619を放つ。広田もネックブリーカードロップを放って宮崎と交代。
宮崎は張り付けラリアットを放つと「カメラの準備をしろーーー!」と観客にアピール。だが、はずかし固めは怨霊がカット。ならばと合体技を試みるが、会長が寸前で避ける。宮崎は「なに避けてるんだよ!」と再び連係を狙うも、これも未遂に。
逆に会長がラリアット。ぜんぜん効かないといった様子の宮崎が改めてはずかし固めを狙う。これも回避する会長。むしろ怨霊が宮崎の上に広田を投下してダメージを与えていく。
ならばと宮崎は雪崩式を狙うが、会長は必死の抵抗。逆に会長がパワーボムからレインメーカーでカウント2。走る会長に、宮崎がカウンターのえびす落とし。カウント2。ここで怨霊はエクトプラズムを狙うが、広田に誤爆してしまう。
すぐに宮崎は会長にラリアットで飛び込むも、怨霊がカット。宮崎は怨霊を捕獲すると、広田がスワンダイブを狙うが、豪快に転落してしまう。ポカンとしてしまった怨霊と宮崎だったが、怨霊が宮崎にエクトプラズム。会長がスクールボーイで丸め込んで3カウントが入った。
◎エンディング
試合後にSAKI&清水ひかりがリングに現れる。そして清水が「ちょっと待ってください! 奇跡の2人、次の後楽園で防衛戦やらせて下さい!」と対戦要求。
桜花がマイクを握り、奇跡に意志を確認。奇跡が鬼ポーズで返答すると、桜花は「やるってことでいいですね。11月7日、私もエリザベスのタイトル決まってるから、現王者と奇跡も決定で。お願いしますよ」とwave認定タッグ選手権試合も決定した。
続いて野崎が登場。
野崎「私の話も聞いてもらっていいですか? 進垣、ちょっと上がってきて下さい。アナタは最後に当たりたい相手に私を選んでくれなかったけど、11月7日、空いてませんか? 京子さんとシングルが決まってるから、アナタとはタッグマッチで、パートナーは笹村(あやめ)。そして私のパートナーは……彩羽です」
彩羽が現れると、野崎は恋人繋ぎ。それを見た宮崎とみぃが大騒ぎする。
さらに桜花が「22年1月1日、元旦、NAMI☆1(ナミイチ)やります!ここ新宿FACE大会(時間未定)が決まりました。みなさんぜひ元日空けておいて下さい」と元日興行を発表。そして、締めをラム会長に託す。
会長「初参戦の666・ラム会長と申します。はじめましてのwaveさんに出られて光栄ということで、いつもの恒例のがあるんでしょ? いい? そう×4、コレが俺たちのwaveだ!」と大会を締めた。
◎バックステージ
野崎「(なぜ進垣と?)引退するって発表してから、去年タイトルマッチやったのが印象に残っていて、絶対やりたいと思っていた。試合引退まで1カ月切っていますよね? waveでやりたいという思いがあって今回、声をかけました。
(井上京子とのシングルマッチが決まったが)京子さんは私のデビューのパートナーを務めてくれた先輩でもあるので、本当いま別々の道を歩んでいますが、15年のすべてを見てほしい選手。受けてくださったっていう感じですかね。京子さんとはNEOのときに1回だけしかなくて、それ以来のシングルであって、私のすべてを京子さんにぶつけられたらいいと思います」
◎バックステージ
広田「鬼であるときに、(挑戦)言ってきたってのはね、人間を超越したときにね。こんなときによく言ってきた、アイツら」
宮崎「前回の大会でもよかったのに」
広田「こんなギリギリの直前になって言ってくることないですよね? もっと前もって、まともな感じのとき言えば、こっちもオーシ!ってなるんですけど。今日そんなのじゃないですからん。けど、まあ…あれですか? タイトルマッチですか?」
宮崎「あっ、わからない」
広田「言ってましたよね。また私たちの腰にベルトが戻ってきますね。戻ってきたらまたベルト姿で赤鬼、青鬼をまたやりましょう」
宮崎「いいね、最強じゃん」
広田「そうですね。これ取って、年末年始。いい年を迎えられそうです」
宮崎「もうなくなって2年くらい経つ?」
広田「だいぶ保持していて、タッグ戦線から退いて、だいぶまた経ちますよね。そろそろまた巻いておかないと。やっぱりあのタッグベルトは自分たちの保持歴が一番」
宮崎「コロナで試合ができなくて、最長。1年半くらい巻いてましたけど。なぜ私たちに?」
広田「勝てると思ったんじゃないですか? 鬼を越えてこそって気持ちがあったんじゃないですか? 卓越した存在に勝たなければみたいな」
――なぜハロウィンに鬼?
広田「そんなね、ハロウィンに何のコスプレなんて明確な理由はないんですよ」
宮崎「いつもは写真には出せないようなコンセプトがあってやってたらか、みんながツイッター載せれたりとかね。今回はコンセプトはなかったので。去年も、名前は言えないけど、なんとかの刃だったけど、それで私たちは考えて、絶対にみんな読んでるのか?って。見てない人はどっちが鬼かわからないから、子供からお年寄りまでみんながわかるっていう。それから年に二回くらい出ちゃう」
広田「愛されキャラにね。マスコットとして」
――タイトルマッチはどちらでいく?
広田「これで言われたからね。これで行っていかないと」
宮崎「これがラストのときは、コレで何かが出ちゃったとき」
――進垣との試合について?
広田「だって進垣のモシャスなのに、いない状態でしたからね。どこにも進垣の面影なくやってましたから。それで、そのあと赤鬼と青鬼でしたから。なんだったら私、普通のコスチュームはいらなかったから(苦笑)、だから(週プロの)名鑑の撮影をあれだけゴネたんですよ…。別の日にできませんか、と。どうにかなりませんか、と。でもね、せっかく名鑑に載せていただけるので、やっぱりそのためだけにも」
宮崎「いまもう20年くらいやってるから1年くらい鬼でもいいかなって思った。1年くらい面白い年があってもいいかなって思ったんですけど、さすがに怒られちゃうからね」
広田「そんな気持ちでしたよ、私たち」
――ベルト取ったら節分までは?
広田「そうですね。ベルト取ったら、防衛し続けて年末年始、節分まで大活躍ですよ」
2021.10.01
marvelous x プロレスリングwave Presents10・1後楽園大会試合結果
◎前説
waveとMarvelousが合同興行として後楽園ホール大会を開催。大会前の前説には、Marvelousから長与千種代表、waveから二上美紀子会長が登場し、注意事項などをアナウンスした。その中で二上会長は、ハロウィンwaveのプランとして、ダンプ松本&クレーン・ユウvs長与千種&ライオネス飛鳥の“コスプレマッチ”を考えていることを明かし、長与代表に直接承諾を得た。
◎オープニング
オープニングのタイトルコールは、waveの野中美智子リングアナウンサーが担当。続いて全選手による入場式がおこなわれ、出場全17選手のあと、大トリとして40周年を迎えるTommyレフェリーもリングに上がる。
選手を代表し、Tommyレフェリーが「みなさん、こんばんは! 足下が悪いなか、ご来場ありがとうございます。また配信をご覧のみなさん、ありがとうございます。皆様、最後まで大きな拍手よろしくお願いします!」と挨拶をおこなった。
なお、全カードのアナウンスは、Marvelousの坂口真樹子リングアナウンサーが務めた。
1、The Future(15分1本勝負)
△青木いつ希&門倉凛(時間切れ引き分け)Maria&宝山愛△
6月14日から腰の分離症及び神経痛のため欠場していたMariaが約3カ月半ぶりに復帰。青木いつ希&門倉凛vsMaria&宝山愛のカードで、wave×Marvelous初となる合同興行のオープニングを飾った。
門倉が先発を買って出るも、宝山は青木を指名。試合は青木vs宝山でスタートとなる。手四つの力比べと思いきや、宝山がレフェリーの目を盗んでフィンガーロック。その後も、ずる賢い攻めを見せる宝山だったが、徐々に捕まる展開に。劣勢の宝山だったが、ドロップキックを放ってMariaと交代。
門倉は串刺し攻撃で飛び込んで行く。Mariaがビッグブーツ迎撃し、正面ドロップキック。そしてワキ固めへ。門倉もしのいで、門倉と青木でダブルを狙うが、誤爆を誘ったMariaが2人にドロップキック&セントーン。
続く宝山もドロップキックの連発で追撃。門倉もボディースラムで叩きつけたあと足を踏みつけトーキック。DDTを放って青木とタッチ。
青木は宝山をコーナーホイップ。バックエルボー、フェースクラッシャー、ボディープレスを放つが、これは宝山がかわしていく。クロスボディーは青木がキャッチ。そしてボディープレスでカウント2。
今度はフォアアームのラリーとなる。すると宝山はピンチングフォーム式のヘッドバット。ドロップキックでカウント2。Mariaのビッグブーツを挟んでボディースラムで叩きつける。押さえ込みを連発する宝山。いずれもカウント2に終わるとドロップキックを放ってMariaと交代。
Mariaは青木にフロントキック。そして青木の腕を蹴り上げていく。ドロップキックを返されるとワキ固めへ。これはニアロープ。
走るMariaだったが、かわした青木が後頭部にダブル・ニーアタック、ブレーンバスター、ダブル・ニードロップ。返されると、もう一度ロープに走る青木だったが、Mariaが変形のコブラツイストに切り返す。青木も大外刈りを放って門倉と交代。
門倉は低空ドロップキックで追撃にかかる。カウント2。ストンピングを放って走る門倉にMariaが張り手。残り3分となり、Mariaが低空ドロップキック。フロントキックで追い打ちをかける。そして、ロープ越えのフットスタンプ、パントキックでカウント2。
残り1分。門倉がキャノンボールを投下。青木のセカンドからのボディープレスを挟んだあと、門倉のダイビング・フットスタンプが決まる。Mariaも門倉のキックをかわして首固めへ。ここで時間切れを迎えた。
試合後、にらみ合う門倉とMariaだったが、復帰を喜ぶ門倉が抱きしめると、Mariaは正座で一礼した。
2、Impact(15分1本勝負)
○勝俣瞬馬(11分12秒、体固め)井坂レオ●
※ファイアーバードスプラッシュ
Marvelous Impactの井坂レオはDDTの勝俣瞬馬と対戦。レフェリーチェックを受ける際、勝俣は礼儀正しく、Tommyレフェリーにお祝いの言葉。
そこからゴングへ。序盤はグラウンドの展開。続いてロープワークの読み合いとなり、井坂がティヘラ、プランチャ・スイシーダを放つ。「よっしゃ行くぞー!」と観客にアピールしている間に、勝俣が反撃のノータッチ・トペ・コンヒーロ!
追撃にかかる勝俣はボディースラム。セカンドロープからのフットスタンプを投下する。カウント2。バックエルボーはカウント2。
井坂もエルボースマッシュで反撃。勝俣が走ると、カウンターのドロップキック。串刺しバックエルボー。もう一度、串刺し攻撃を狙う。これを勝俣がショルダースルーでエプロンに逃す。すぐに井坂がナックル。スワンダイブ式フォアアームでカウント2。続くブレーンバスターもカウント2止まり。ならばとセカンドからのムーンサルト・プレスを放つが、当たりが浅い。
逆に攻勢に転じた勝俣がコーナーホイップ。そして、アウフグース、ととのえスプラッシュでカウント2。続くムーンサルトは井坂もかわす。
そしてエルボー合戦に。さらに交互に蹴り合ったあと、井坂がフェースバスター、ジャーマンSHでカウント2。ドラゴンSHの体勢。これをアームホイップに切り返した勝俣が突進するも、井坂がカウンターのヒザ蹴り。カナディアン・デストロイを敢行する。
このピンチをしのいだ勝俣がスクールボーイを連発。トラースキックでカウント2。ライトニングスパイラルもカウント2止まり。ならばと最後はファイアーバードスプラッシュでジ・エンド。
3、愛と欲望の日々(10分間)
○宮崎有妃(12ー9)ハイビスカスみぃ●
wave9・26新木場で、念願の彩羽匠とのタッグを実現させたハイビスカスみぃ。初タッグで勝利したことを理由に、みぃは「相互フォローLINE未満」のタッグ継続を主張。当然、宮崎が黙っているハズはなく、彩羽の正パートナーを巡り、時間無制限のシングルマッチが組まれることとなった。
リングに入った宮崎は「私たちの試合が時間無制限1本勝負ということはどういうことかわかってるんですよね? 無制限1本勝負ってことはそれを期待してのカードですよね? 無制限1本勝負ってことは場外カウントなしだ!」と、みぃを場外へと放り出すが、そこに現れたのは彩羽。
彩羽はマイクを取ると、「もしかして外、行こうとかしてます? そういうのスキじゃないです」とキッパリ。その言葉を聞いて、急いでリングに戻る2人。
宮崎「やっぱり無制限1本勝負ってワードは、ちょっとソワソワしちゃうんだよね。うずいちゃうんだよね。オッケー、わかった。こういうのはどうだ? 10分間勝負。それで多く取ったほうが勝ち。10分間は試合します。多くギブアップ、フォール、TKOも多いほうが勝ち。そういうのはどうでしょう?」
本部席の二上会長がオッケーを出し、改めてゴングが鳴らされた。
2人は時間をかけて手四つで組み合い、リストロック。早速、宮崎がギブアップを奪う。みぃも取り返し1本。再び宮崎が取り返し、みいも取り返す。どんどんギブアップによる点数が入って行く。
さらにみぃがヘッドロックでギブアップを奪う。その体勢からみぃの両肩を付けた宮崎が3カウントを2連続。さらにヘッドシザース、ヘッドロックでそれぞれギブアップを奪う。みぃもアームホイップからカバー合戦に。まずは宮崎がカバーし3カウント。みぃもカバーし返し、3カウント。
みぃはボディーシザースへ。宮崎がギブアップ。そこからダイヤル固めで3カウント。これを3連続で繰り出し、1ポイント差まで追いつくみぃ。
続いてみぃはカニばさみを狙うが、踏ん張る宮崎。攻勢に転じた宮崎がコーナーホイップ。みぃはコーナーに登って降りると、ラリアットをかいくぐりネックブリーカードロップ。そして場外の宮崎にプランチャ・スイシーダをお見舞いする。
リングに戻ったみぃがダイビング・ボディーアタックを放つが、届かない…。むしろ宮崎がえびす落としで3カウント。残り3分。ここでみぃはマイクを要求。
みぃ「宮崎さん、たぶん次の技をくらったら私は立てないと思います。最後に聞いてください。宮崎さんのこと尊敬してます。宮崎さんのこと大好きな先輩だと思っています。でも匠を思う気持ちは宮崎さんには負けません、どれだけ好きか、いまから歌うので、聞いていてください」
そう言うとみぃは、あみんの『待つわ』を歌いはじめ、最終的には宮崎もハモってデュエット状態。
何事もなかったかのように試合が再開され、みぃがカニばさみ。残り30秒から宮崎がはずかし固めの体勢。バギーを下ろして狙うが、みぃが踏ん張ると、さらにパンツも下ろしていく。その下にもう1枚履いていたため胸をなで下ろす観客とTommyレフェリー。けれども、そのまま宮崎がはずかし固めの体勢。足を開く前にみぃがギブアップし、終了のゴング。最終的に宮崎が12対9で勝利を収めた。
試合後、宮崎は「やっぱアンタすげーよ。この試合、私が勝ったかもしれないけど、勝ち負けじゃないんだよな。こういうのは。やっぱハイビスカスみぃは最高のライバルですよ。ありがとうございました」と、マイク。ノーサイドとなり、2人は抱擁!?
4、W.W.W.D世界エリザベス選手権試合(60分1本勝負)
<挑戦者>○桜花由美(7分20秒、エビ固め)旧姓・広田エリザベスさくら●<王者>
※ビッグブーツ。もう1人は渡辺智子。広田が初防衛に失敗、桜花が第6代王者となる
ディアナ9・20横浜でW.W.W.D世界エリザベス王座を奪回した旧姓・広田エリザベスさくらが、桜花由美、渡辺智子と初防衛戦をおこなった。
なかなか組み合わない3選手。広田が標的となり、渡辺&桜花がハンマーロック、ツープラトンのブレーンバスター。
渡辺vs桜花へ。トペ・レベルサからカバーする渡辺に、広田がボ・ラギノール。「ザベスは私のものだ!」と桜花に拝み渡り。
桜花もビッグブーツ、垂直落下ブレーンバスターを敢行。渡辺がカットし、桜花にラリアット。広田にもラリアットをお見舞いする。
桜花vs渡辺となり、エプロンの攻防。広田がその2人にボ・ラギノールで場外に突き落とし、トペ・スイシーダを放つ。
リングに戻り、広田が渡辺にスイングDDT。シャイニング・ウィザードでカウント2。桜花にはへなーらサンセット、渡辺にも狙うが、持ち上がらず潰される。カウント2。
桜花vs渡辺に。桜花がDDT、カカト落としから走るも、渡辺がラリアットで迎撃。コーナーに登る渡辺だったが、広田がボ・ラギノール。広田が桜花を横取りカバーするも、その上から渡辺がしあわせのパンケーキを投下する。カウント2.9。
ならばと広田は渡辺、桜花にボ・ラギノール。桜花も広田にバックドロップ。ネックハンギングボムを狙うが、ウラカンラナに切り返す広田。キックアウトした桜花がビッグブーツ。ロープに走るも、これは渡辺が妨害。
チャンスと見た広田がサクラライトを敢行。カウント2。すぐに走る広田だったが、桜花がカウンターのビッグブーツで3カウント。
◎バックステージ
――なかなか取れなかったベルトを手にして。
桜花「やっと取れました!」
――試合を振り返って。
桜花「まだ実感ないんですけど、久しぶりのベルトなんで。これが40以上の既婚者しか巻いてなかったんですよ。ジャガーさん、京子さん、広田さん…アタシ未婚で、既婚だけが取れるベルトみたいなジンクスは覆しました! 40以上になったら取りたいなと思ったベルトだったんで、やっと取れて本当にうれしいです」
――今後の展開は?
桜花「やっぱり40以上で、最近多くなってきたんで、もうちょっと若い40代とやりたいなと思います。いろんなところでやりたいなと思います」
5、Aim for the Ace(20分1本勝負)
△野崎渚(時間切れ引き分け)彩羽匠△
レジーナ・野崎渚と、Marvelousのエース・彩羽匠が激突。両者の対戦は、1年ぶりで今回が7度目。戦績は、2勝2敗2引き分けの五分となっている。両団体のエース対決に、野崎のレジーナが懸けられるかが注視されたが、9・26新木場で野崎は「初防衛戦はやりたい人がいる」と発言。そのことを受け、ノンタイトル戦でおこなわれた。
序盤は慎重な立ち上がりとなり、グラウンドの攻防はどちら譲らず。仕掛けた野崎が串刺しビッグブーツ、ハーフハッチも返されるとチンロックで捕獲する。そして顔面バーン!からキャメルクラッチへ。5分経過。そこからスリーパーで捕獲する。これは彩羽がロープ。
エプロンに繰り出した野崎がおしゃれキック、ビールマンキックで追い打ちをかける。そのまま場外戦となり、野崎が鉄柱に投下。劣勢の彩羽だったが、場外ブレーンバスターで形勢を入れ替え、リングに戻る。
彩羽は野崎にサッカーボールキック、逆片エビ固めへ。これは野崎がロープ。腰攻めのあと、キックのコンビネーション、サッカーボールキック。すぐにロープに走る彩羽だったが、捕まえた野崎がスリーパーへ。ドルミルに移行する。ニアロープに助けられる彩羽。
10分経過。野崎がビッグブーツを放てば、彩羽もフライング・ニールキックで応戦。これが鮮やかに決まり、両者ダウン状態。
先に仕掛けた彩羽がサッカーボールキックを前から、後ろからと打ち込んでいく。すぐに走る彩羽に野崎がカウンターのビッグブーツ、ノアールランサー。
一方、彩羽も投げっぱなしのジャーマンでやり返し、旋風脚。すぐにロープに向かう彩羽。野崎がカウンターのノアールランサー・ハイで迎撃してみせるとダブルダウン。
ヒザ立ちのエルボー合戦から野崎がザキゴェ。カウント2。気合を入れ直す野崎だったが、彩羽もエルボー、ローキックでカウント2。コーナーに登ると、すぐに野崎も追いかける。野崎の雪崩式ブレーンバスターが決まる。これはカウント2。
15分経過。コーナーに登る野崎に、今度は彩羽が足止め。ならばと野崎はコーナー上でフロントネックロック、スリーパーへ。場外へと崩れ落ちた彩羽にノアールランサーを狙うが、寸前でかわす彩羽。
場外で彩羽のエルボー、野崎のビッグブーツがラリーに。そして、野崎が場外DDT。両者ヒートアップし、カウント19でギリギリ生還。
攻勢の彩羽がローリング・エルボーからラリアット。野崎もフェイントを入れてスリーパー→コブラクラッチに移行。崩れると彩羽がザキゴェをかわしてパワーボム。
ならばと彩羽のランニング・スリーは野崎も回避する。そして野崎がカウンターのノアールランサー・ハイ、ノアールランサーを放ったところで時間切れを迎えた。
◎試合終了後
野崎「2勝2敗2分けの7度目のシングルマッチ。まさかのドロー…。増えたのは、ドローでした。あー悔しい、悔しい。20分では足りない。20分で足りないなんて、次はコレ(レジーナ)しかないと思ってるけど、でも、彩羽、闘うのもいいけど、私たち組むっていうのはどうかな?」
セコンドの宮崎とみぃがざわつく。
彩羽「野崎さん、組んでくれるんですか? 10月27日にMarvelous後楽園大会があるんですけど、そこでどうしようかなって思ったときに、ワンデータッグトーナメントなんかやっちゃおうかなって思ってたんですよ。もしよかったらそれに出ていただけませんか?」
野崎「いいね、いいね。そういうの。10月27日? 後楽園? ワンデー? 最高じゃないですか! ねぇ! やっぱアンタ言うこと違うわ。最高、最高ありがとう。やりましょう。お願いします」
タイミングよくテーマ曲が流れ、2人は恋人つなぎで退場。宮崎とみぃは納得いかない様子で付いて行った。
◎バックステージ
――その手のつなぎ方、恋人つなぎですよね?
彩羽「そうなんですか?」
――野崎選手は彩羽選手を横取りする感じになりましたが。
野崎「なんかキーキー言ってる人いましたね」
彩羽「お祝いしてくれてます」
野崎「でも、祝福してくれるかな?」
そこに宮崎&みぃが現れる。
みぃ「ねぇ!×4、どういうこと!?」
宮崎「おかしいよね!?」
みぃ「何2人で組むって」
野崎「決まったんで」
彩羽「10月27日にワンデー」
宮崎「違う、私と組むんだよね?」
みぃ「私でしょ?」
彩羽「いや、野崎さんでしょ…」
動揺する宮崎とみぃ。
宮崎「はじめて聞いたし」
みぃ「そうそう、ちょっとねぇ…」
宮崎「まあ、これはおいおい…(と引き下がる宮崎&みぃ)」
彩羽「まあそんな感じで、10月27日、考えてたんですよねってずっと。門倉凛にもフラれたし、ワンデータッグトーナメントどうしようと思ったときに、こんな激しい試合をしたあとに、言ってくれたら心、動くじゃないですか。タッグ組みたいじゃないですか! 試合の感想…流血、流血! 赤い血でつながりましたね」
野崎「ハハハハ! 糸じゃなくて?(プレッシャーあるのでは? 2人が組めば優勝候補になる)まぁ、たしかに」
彩羽「優勝するしかないですよね」
野崎「優勝当たりまえです。こんだけ闘って息が合わないわけないから」
6、少年と呼ばれたレスラーPresents Tommy40周年記念レスリング試合(40分1本勝負)
加藤園子&○永島千佳世(14分21秒、エビ固め)米山香織●&朱祟花
※フィッシャーマンバスター
メインイベントは40周年を迎えるTommyレフェリーがマッチメークした、加藤園子&永島千佳世vs米山香織&朱祟花のタッグマッチ。Tommyレフェリーが実現させたかった“そんちか(加藤&永島)”だったが、20周年、30周年といずれもスケジュールの都合が合わず断念。40周年の今年にようやく希望が叶う形に。とはいえ、合同興行のメインにwaveの選手もMarvelousの選手もいないという異例の光景となった。
ゴング前にそんちかが奇襲を仕掛ける。まずは朱崇花に連係攻撃でご挨拶。ロープに張り付けると、Tommyレフェリーを呼び込み記念撮影タイムに。
続いて加藤は、コーナーの朱崇花にTommyレフェリーをハンマースローするが、Tommyレフェリーと朱崇花は抱擁。今度は永島が朱崇花をコーナーホイップ。朱崇花がトンボを切って、張り手。ならばと永島がぶら下がり腕十字に捕らえていく。リリースすると、朱崇花の手を踏みつける永島。走る永島だったが、朱崇花がドロップキックで迎撃し、踏みつけ返す。
今度は米山&朱崇花で永島をロープに張り付け、Tommyレフェリーへのお祝いのチョップ40発を予告するが、20発放ったところで攻守が入れ替わり、そんちかが米山に逆水平チョップを20発お見舞いする。
加藤が出て行き、サッカーボールキック。米山がジャンピング・タッチで戻ろうとするが、加藤が足をつかんで阻止。大暴走、ダイビング・ギロチンドロップにつなげる。カウント2。さらにコーナーからの攻撃を狙うが、これは自滅。しかしすぐにフェースクラッシャー、後頭部へのギロチンドロップ。クロスフェースロックで捕獲する。
米山もモンゴリアン・チョップで反撃。ぐるぐるパンチを放って朱崇花と交代。朱崇花が走るも、永島がキックで足止めする。ここでそんちかはダブルを狙うも、朱崇花が2人まとめて投げ捨てる。そして朱崇花は張り手からスピンキック。かいくぐった加藤がハイキック。ロープに走るが、朱崇花もニールキックで迎撃してみせる。ならばと加藤も逆回し蹴り、ハリケーンドライバーでカウント2。
続いて永島がフロントキックで追撃にかかる。ティヘラを狙うが、朱崇花が着地。観客が驚嘆の声をもらす。それに答えるようにセクシーなダンスでアピールする朱崇花。ならばと永島はドラゴンスクリュー。そして朱崇花をマネしたダンスで観客の笑いを誘う。
改めて朱崇花&米山はダブルのフロントキックを放つが、米山の足は届いていない。さらに朱崇花は永島の上に米山を投下。ライオンサルトでカウント2。シットダウン・パワーボムもカウント2止まり。
10分経過。追撃に出る米山が後頭部にランニング・ニー。朱崇花のミサイルキックから場外に落として、朱崇花がコーナーからの場外ムーンサルト・アタック。リングに戻して、米山が「Tommyさん、40周年おめでとう!」とダイビング・千豚♪ これは加藤がカットに入る。
永島がコーナーに登るも、朱崇花がアストロシザースで投げ落とし、米山がダブルリストアームサルト。キックアウトされると米―ZOUを狙うが、これも未遂。逆に永島がフィッシャーマンバスターの体勢。これを米山が首固めに切り返す。キックアウトした永島が裏拳からのフィッシャーマンバスターへ。朱崇花が寸前でカット。その朱崇花が加藤にハイキック。加藤も投げっぱなしのドラゴンでやり返す。
続いて米山が永島にソバット。コーナーに向かうも、加藤が足止め。永島が雪崩式フランケンシュタイナーで攻守を入れ替える。さらに加藤のダイビング・ギロチンドロップを挟んで、永島がダイビング・フットスタンプを投下。これも朱崇花がカットに入るが、最後は永島がダメ押しのフィッシャーマンバスターで3カウント。
◎エンディング
永島「えー、本日はTommyさん、40周年おめでとうございます。数あるレスラーの中からそんちかを選んでくれて、正直ビックリしたと同時に、すごくうれしかったです。ありがとうございます。そうですね、たぶん、加藤と組んでるのってたぶんwaveのお客さんとかMarvelousのお客さん…Marvelousのお客さんは知ってる人もいるかもしれないけど、知らない人も多いのかと。みなさん、目に焼き付けてくれましたか?」
加藤「本日は…Tommyさん! 自分ビックリしました。waveさん、Marvelousさんの所属でもないのに、このリングの上にそんちかを選んでいただき、本当にありがとうございます。ファンのみなさんも本当にありがとうございます。えっと、私はOZアカデミーという団体でメッチャやりあっています。12月30日にですね、ここでやりますんで、すみませんちょっと告知させてもらってすみませんけど、ぜひ見に来てください。Tommyさん本当におめでとうございます。ありがとうございました。Marvelousさん、waveさん、ありがとうございました」
続いてTommyレフェリーをリング中央に残し、両団体の代表として桜花と彩羽が記念品を渡す。
桜花「Tommyさん、40周年おめでとうございます。こちら今日、出場選手全員とスタッフからTommyさんへのプレゼントです!」
彩羽「Tommyさん、40周年おめでとうございます。みんなからです。これからも自分たちのレフェリングよろしくお願いします」
Tommyレフェリー「本日は本当に本当にみんなのおかげで、本当にこういう大会ができました。ありがとうございました! ありがとうございます。来月55歳を迎えます。とりあえず還暦まで頑張りたいと思います。よろしくお願いします。本日はありがとうございました。これからもwave、Marvelousよろしくお願いします」
◎メインコメント①(そんちか)
永島「そうですね。まずこのオファーをいただいたときに、Tommyさんの思いっていうのをはじめて知って、20年、30年でオファーをくださってたみたいなんですけど、スケジュールがあわなくて、今回三度目の正直ということで自分たちもそれを聞いたとき…」
加藤「ビックリしたよね」
永島「ビックリして」
加藤「知らないよね。逆にね」
永島「Marvelousでも、waveでもない、所属でもないのにメインを務めさせていただいていいものなのか、正直迷って、『いいんですか!?』って本当に言ってしまったくらい。でもTommyさんのお願いだからってところで、めっちゃプレッシャーを感じつつやらせていただきました」
加藤「まずカード聞いたときに、永島&加藤、そんちかでTommyさんが『ぜひ!』とそれもまず一つビックリ、そしてメイン。思わず永島に『なんか聞いてるか?』と連絡しました。そしたら何も聞いてない、と。まあそうやってTommyさんの中では、20周年、30周年とオファーしてたんですっていうのも聞いて、そんなに私たちのことを思ってくれたんだっていうのが、やっぱりデビューのときからねTommyさんには。GAEAのデビュー戦のときからTommyさんにレフェリーをしていただいてたので、なんかそういう意味で、いろんな団体を股をかけているであろうTommyさんからオファーをいただくのは本当に光栄で、ぶっちゃけ泣きます。泣きました。今日このwaveさんでも、Marvelousさんでもない私たちをメインに上げてくださって、本当にありがとうございます。そして迎え入れてくださった選手もそうですけど、ファンのみなさん、ありがとうございます。やっぱり長年やってると、気づくことたくさんありますね」
永島「まさか、またこうやって組むとは思わなかったしね」
加藤「そうそうそうそう」
永島「加藤の25周年はね、記念の大会だからさ。ね。あってもさ、あってもって思うけど、まさかね。そのあとにね」
加藤「チャンスをいただけるとは」
永島「うん。だから自分たちの知らないところで、そんちかってどこかに、心の中にあるのかなって思ったら…」
加藤「それ嬉しいよね。本当にありがとうございました」
◎メインコメント②(Tommyさん)
――所属選手ではない選手たちをメインにするという冒険でもあったが。
Tommyレフェリー「はい。まさかメインになるとは思ってもなかったので、せめてセミくらいかなと思って、最後は全試合がメインイベントって言い張りました。リングアナウンサーさんが第1試合って言ってたら一緒ですよね(笑)。
――Tommyさんがそんちかにこだわった理由は?
Tommyレフェリー「GAEAのときにいい試合してくれてたんですよ。で、結局、お互いやめて別々の道を進み、いつかは組んでくれるんじゃないかなと思って、三度目の正直で今回やっとOK出ました」
――数あるレスラーの中で選んだのは?
Tommyレフェリー「フリーになりたてのころ、GAEAさんにはお世話になったし、このリングにたぶん2人で組んでたら絶対上がれないと思った。絶対ここのリングには。で、やっぱり上がって欲しいという気持ちが三度目の正直で叶ってくれました」
――期待通りの試合?
Tommyレフェリー「そうですね。絶対、遊ばれると思ったんですけどね、まあ今日はみんなが笑ってくれればそれでいいと思い、自分もリング上で笑いました」
――40周年を迎えてどのような心境?
Tommyレフェリー「えー、動けてるのかなって心配になりますね。まあカメラマンさんの邪魔にならないっていうのが一番あるんで、邪魔はしてないかなとか。そればっかり心配してます。
――次の目標は還暦まで?
Tommyレフェリー「そうですね。とりあえず、あと5年、頑張ってみます。で5年元気だったらもうちょっと考えます。これ以上ケガしない限り頑張ります」