2020.02.01

「NAMI☆1~Feb.~’20」

1、成人の儀wave(10分1本勝負)
△川畑梨瑚(時間切れ引き分け)Maria△


昨年7月に二十歳になった川畑梨瑚と、今年3月に二十歳となるMaria。同学年で同期デビューの2人が第1試合で激突。

試合はMariaが握手を拒否してゴング。腕の取りあいでスタートとなる。そこからMariaがヘッドロック。これをロープに飛ばして脱出した川畑。アームホイップの掛け合いからカバー合戦に。続いてMariaがヘアホイップ。川畑もやり返していく。
意地の張りあいのなか、川畑が串刺しドロップキック、キャメルクラッチで捕獲。すると川畑が「みなさん、動画の準備はいいですか!」と10秒だけ動画OKのNAMI☆1特典を利用して鼻フック。さらに「今度はアップでいきます」と張り付け鼻フックでファンサービス。そして張り付けドロップキックでカウント2。
一方のMariaはケンカキックで反撃に転じると、川畑の顔を踏みつけていく。そして、張り付け返し。残り時間が少なくなるなか、エルボー合戦。そこになぜか「奇跡」のテーマ曲が!? すると花道から旧姓・広田さくら&宮崎有妃が登場し、「ただいまから成人の儀をおこないます」と野中リングアナ。
リングインした宮崎は迷うことなく川畑に恥ずかし固め、広田はMariaにボ・ラギノールを決める。さらに宮崎はMariaにも恥ずかし固めを決めて、成人の儀が終了!?

試合が何事もなく再開され、エルボー合戦。走るMariaに川畑が追走してドロップキック。Mariaもお返しする。キックアウトされるとワキ固めで捕獲するMaria。これを川畑が脱出して逆エビ固めへ。ニアロープとなると、ここで川畑は619、ノーザンライトSHでカウント2。ならばとMariaもカウンターの首固め。ここから丸め込みの応酬となり、そのままドローを迎えた。
2、から騒ぎwave(20分1本勝負)
朱里&○進垣リナ(12分27秒、SBTロック)桜花由美&林亜佑美●


前回の新木場大会に引き続き、桜花由美はアクトレスガールズの林亜佑美とタッグを結成。今大会ではレジーナを視野に入れている朱里と、2AWの若手・進垣リナとの対戦となった。また林と進垣は同期デビューとなり、2人の意地の張り合いにも注目だ。

試合前から「わっしょい!」を連呼する林に対して、朱里は「ヤバい奴いるぞ…」と警戒。その林が先発し、朱里の前で「わっしょい!」を連呼。桜花も「わっしょい!」に参加すると、つられて朱里も「わっしょい!」に合流。あまりにノリノリだったため、逆にお仕置きされるハメに。
反撃に転じた朱里は「イチイチ『わっしょい!』言ってんじゃねーよ!」と林にサッカーボールキック。続いて進垣が出ていき、林にリストロック。さらに朱里は腕十字を狙う。耐えられると、進垣も腕十字で捕獲する。いずれも耐える林に、朱里はブラ下がり腕十字。
劣勢の林だったが、なんとかクロスボディー放って桜花とタッチ。桜花は朱里&進垣にフェースクラッシャーを決めると、串刺しビッグブーツで逆襲。続いて朱里のミドルキック、桜花のビッグブーツがラリーとなる。
交代した進垣が桜花にドロップキック。カウント2。桜花もボディースラムでやり返す。2発目を狙うが、進垣が堪えてチキンウイングで捕獲する。

スタンド状態で桜花がロープに逃れてビッグブーツでお仕置き。タイガーSHの体勢。堪えられるとクロスアームDDT、カカト落としでカウント2。そして林と交代。

林はドロップキックで追撃。キックアウトされると水車落とし、クロスボディーへ。いずれもカウント2止まり。

一方、進垣も林の串刺し攻撃をかわして、腕蹴り。そしてフェースクラッシャーからのワキ固め。慌てて桜花がバックドロップでカットする。

攻勢に転じた林は丸め込みを連発。桜花のネックハンギングボムからのジャックナイフエビ固めもカウント2止まり。
進垣も串刺し攻撃で流れを変えると、朱里のハーフハッチを挟んで、ダイビング・ボディーアタックを投下。カウント2。桜花は進垣の上に林を投下したが、これは自滅。このチャンスに朱里のランニングニー、ダブルのアームブリーカーを挟んだ進垣がSBTロックで捕獲し、ギブアップを奪った。
3、スクランブルwave(20分1本勝負)
△野崎渚&笹村あやめ&有田ひめか(時間切れ引き分け)彩羽匠&優宇&響△


レジーナを戴冠し、追われる立場となった野崎渚。今大会では2AWの笹村あやめ、アクトレスガールズの有田ひめかと組んで、マーベラスの彩羽匠&響、EVEの優宇と対戦した。

前王者でもある彩羽と野崎のレジーナを巡る「その後」のストーリーに注目が集まるなか、試合は笹村VS彩羽でスタートとなる。観客の声援は笹村がじゃっかん上。喜ぶ笹村だったが、彩羽がソバットで黙らせる。串刺し攻撃を狙う彩羽だったが、笹村がアームブリーカー。しっかりやり返して両者タッチ。
野崎は響にブレイジングチョップを連発。ブレーンバスターでカウント2。リバース・インディアンデスロックで捕獲し、鎌固めへ。耐えられると、カーブストンプを放つ。
かわるがわる響をいたぶる野崎組。ローンバトルを強いられる響だったが、野崎にショルダータックルを放って反撃の糸口を作ると、野崎のビッグブーツをかわしてショルダータックル。そしてようやく彩羽とタッチ。
彩羽はキックで攻勢に転じ、野崎の上に優宇を投下。野崎もカニばさみで攻守を入れ替えビールマンキック→おしゃれキックと流れる攻撃。だが、ビッグブーツはカウント2。続く有田がランニングニー!

一方、彩羽もトラースキックから走るが、有田がラリアット。今度は有田がロープに走るも、彩羽がトラースキックで迎撃し、顔面ドロップキックにつなげる。
続く優宇が有田にセントーン。旋回式サイドバスターからセントーンを投下。これを寸前でかわした有田が笹村とダブルの攻撃(ショルダータックル&ドロップキック)で競演する。

流れを掴んだ有田が優宇に逆エビ固め。耐えられるとショルダータックルを放ち、笹村と交代。笹村のエルボーと優宇の逆水平チョップがラリーとなる。さらにエルボー合戦となり、笹村が背負い投げ。後頭部へのニー、低空ドロップキックでカウント2。串刺し攻撃を狙う笹村だったが、優宇が反撃の串刺し攻撃。キャノンボールはカウント2。
続いて響が出ていき、笹村にブレーンバスター。カウント2。走る響に笹村がバックエルボー。回転エビ固めで攻勢に転じると、ミサイルキック、大外刈りでカウント2。

代わった野崎がランニング・ダブル・ニーアタックで飛び込んで行く。カウント2。ノアールランサーを放つも、彩羽がカット。ならばと野崎はドルミルⅢへ。これも彩羽がカットに入る。

再三のカットに怒った野崎が「出てくるな!」と彩羽にビッグブーツ。だが彩羽も応戦! その間に復活した響が野崎にミサイル発射。
残り3分から、響が串刺しスピア3連発。カミカゼからダイビング・セントーンでカウント2。両軍入り乱れての混戦のなか、有田のラリアットが野崎に誤爆。このチャンスに響はヘッドバットから走るも野崎がカウンターのビッグブーツ。すかさず放ったノアールランサーは彩羽がカットに入る。

残り1分から響がスピア。押さえ込みを連発する。残り30秒となり、彩羽がハイキック。響がスピアで突っ込むも、野崎の足がロープにかかる。追い込まれた野崎だったがビッグブーツ2連発でお返し。これも彩羽がカットする。走る野崎だったが、響がスピアで飛び込んだところで時間切れを迎えた。
試合後、彩羽がマイクを握る。

彩羽「野崎さん、自分、レジーナをもちろんこれからも狙い続けますよ。でも、前回のwaveさん、そして今回の試合、響、行かせてもいいんじゃないですかね? お客さんどう思いますか? 見たい? いまなら行けるよね、響! ほら」

野崎「はい×6、確かに。今日も、こないだも、確かに響、勢いあったと思います。ただお前は顔じゃねーんだよ、まだ×4。そうだ明日、アタシとシングルだよね? 新潟でアタシとシングルマッチあるよね? アタシとアンタの差、5分で見せつけてやるよ」

彩羽「えええええええ! ちょっと待って5分かーーー。5分、いまレジーナ5分って言いました? ちょっと待てよ。自分、前レジーナですけども、3分半でアナタのこと仕留めましたよね? それなのに何、5分とか甘いことい言ってるんですか! 3分でしょ。3分で仕留めきれなきゃ……」

響「ちょっと待ってください! まず、なんでウチが負ける前提なんですか。頭おかしいでしょ? 逆、逆! ウチが3分でお前に勝ってやるよ。そしたら、ここで何か文句言わなくていいでしょ。はい、それで終わり。お願いします」

野崎「面白いこと言ってくれるじゃーん。いいよ、いいよ、3分で! 3分でお前のこと締め落としてやるよ。だから、もし1秒でも3分をオーバーした場合、タイトルマッチやろう。どうですか?」

響「やってみろよ」

野崎「お前も彩羽みたいにムカつくな! オーケー、オーケー。明日の結果次第でもしかしたら初防衛戦が決まるかもしれないので、みなさん、ちょっと遠いかもしれませんが、新潟、見に来てください。ありがとうございました」
4、メモリアルwave~COUNTDOWN LONG BEACH・196日~(15分1本勝負)
○高瀬みゆき(11分9秒、片エビ固め)HIRO’e●
※ラリアット


8・16後楽園で引退することが決まっているHIRO’eが、元パートナーの高瀬みゆきとシングルで対戦。2人はかつて「エスペランサ」という名前のタッグを結成しており、場合によってはこれが2人のラストシングルとなる可能性が高い。

ゴングと同時にHIRO’eがドロップキック。ショルダータックルで先制する。サーフボードストレッチで捕獲。耐えられるとロングビーチへ。高瀬が堪えると、張り付けドロップキックで追撃するHIRO’e。
4、メモリアルwave~COUNTDOWN LONG BEACH・196日~(15分1本勝負)
○高瀬みゆき(11分9秒、片エビ固め)HIRO’e●
※ラリアット

8・16後楽園で引退することが決まっているHIRO’eが、元パートナーの高瀬みゆきとシングルで対戦。2人はかつて「エスペランサ」という名前のタッグを結成しており、場合によってはこれが2人のラストシングルとなる可能性が高い。

ゴングと同時にHIRO’eがドロップキック。ショルダータックルで先制する。サーフボードストレッチで捕獲。耐えられるとロングビーチへ。高瀬が堪えると、張り付けドロップキックで追撃するHIRO’e。
高瀬はチョップとエルボーで押し込み、張り付けラリアット。ブレーンバスターでカウント2。トルネードえびすもカウント2。ならばとラリアットを放つが、カウント1で返すHIRO’e。

反撃に転じたHIRO’eがカウンターのスピア。さらにもう1発スピアを放つと、投げっぱなしジャーマンを連発。ぶっこ抜きジャーマンでカウント2。

高瀬はパワースラムで攻守逆転。コーナーに向かうとHIRO’eも追う。投げ落とした高瀬がセカンドからのギロチンドロップ。カウント2。
HIRO’eも粘り、カサドーラ、裏カサドーラでカウント2。ラリアットで流れを変えたい高瀬。トルネードえびすにつなげるも、HIRO’eが切り返しカウント2。だが走るHIRO’eに高瀬がラリアットを放って3カウント。

試合の内容に納得がいかなかったのか、高瀬は地声で「HIRO’e、もう1回本気でやれよ! 夏までにもう1回、HIRO’eから勝つ!」とアピール。HIRO’eは無言で退場。引退までに2人の再戦はーーー?
5、WWWD世界エリザベス選手権試合(60分1本勝負)
<挑戦者>○旧姓・広田さくら(13分37秒、ジャックナイフエビ固め)井上京子●<王者>
※京子が2度目の防衛に失敗。広田が第3代王者となる。もう1人は宮崎有妃


1・17新木場で、旧姓・広田さくらが井上京子の持つエリザベス王座に挑戦表明し実現した、今回のタイトルマッチ。

エリザベスとはディアナが管理するベルトで、40歳以上のレスラーのみが挑戦できるタイトルとなる。過去に広田は2度挑戦。今回、広田がベルトを戴冠すれば三度目の正直となる。またこのタイトルの面白い点は3WAYという形式のため、必ずしも王者の京子から取らなくても、とにかく勝った人が王座を獲得できるところ。作戦次第では広田にもチャンスがあるなか、そこに加わるのが宮崎有妃だった。もし宮崎が現在のパートナーである広田と手を組めば、京子にとっては圧倒的に不利な状況となり、NEO時代をともに過ごした京子と共闘すれば、広田に窮地が訪れる。宮崎がどちらに転ぶかが、この試合の焦点と言える。
京子は広田との握手を避けて、ゴング。まずは3人での力比べ。京子が圧倒的な強さを見せると、奇跡が共闘路線。しかし京子がダブルハンドのラリアット! かわした広田だったが、あまりの迫力に怯えた様子。

それを見た宮崎が「こんなに怯えてる広田。見たことない…」と、孤軍奮闘。京子に対しショルダータックルを連発するが、京子が競り勝つ。今度はそれを見た広田が「卑怯だぞ!」と言いがかりをつけるが、京子がブレーンバスターに切り返す。
ここで広田はいつものロープワーク。京子が立ち上がり「タイトルマッチでふざけてんじゃねーよ!」と不機嫌になるも、広田は「私はふざけたほうが真剣なんだよ!」と一歩も譲らず。すると京子はあっさり仰向けに。思う存分、広田が高田純次を敢行するも、京子がダブルフットで迎撃。

すると広田は「ということは、お前がやるということかーーーー!」と京子に振る。ベテランゆえに広田ワールドに足を踏み入れた京子が走るも、場外から宮崎が足をすくって妨害。ここで宮崎は京子に恥ずかし固めを狙う。しかし京子のカラダを支えられずに失敗。広田にアシストを求めるも、2度目の失敗。
珍しく揉める奇跡に、京子が「メインイベント!」と怒ると、宮崎が広田にコーナーに「登れ!」と指示を出す。だが、ここで広田は犬神家の体勢。思わず宮崎は「違うだろ!」と突っ込んだが、広田も負けずに言い返す。

再び口論となり、日頃の鬱憤をぶつけあう奇跡の2人。「殴るぞ!」とつかみ合ったままバックステージへと消えていく。

何もわからぬ京子がリングでポツン!?
するとセコンドの林がお得意の「わっしょい!」で会場を盛りあげる。そんななか奇跡の2人がグリーンミストの相打ちを経て、リングに生還。
京子は奇跡にラリアット。しかし、広田が京子にボ・ラギノール。そしてロープ渡りへ。カットに入る宮崎もまとめてホイップする。

ならばと京子&宮崎でダブルのブレーンバスター狙い。切り返した広田が2人にボ・ラギノール。場外に落ちると、トペ・スイシーダで追撃する。
さらに広田はミサイルキックを宮崎に発射。宮崎も片足ドロップキックで反撃にかかると、広田がサクラライトでカウント2。混戦となるなか、京子が宮崎にロメロスペシャルを狙うが、広田がときめきメモリアルで未遂に終わらせる。そこからコーナーに向かうが、今度は宮崎が広田にリップロック。ここに京子が加わり雪崩式ブレーンバスターを敢行する。
策士・宮崎は広田からフォールを奪って勝つ作戦に変更。ムーンサルトの体勢に入るが、京子がパワーボムで阻止。宮崎をカバーするも、そこに広田がジャックナイフで飛び込み京子をフォール。ここでまさかの3カウントが入ってしまった!?
◎エンディング
広田「ありがとー!×2 まず、みなさんに感謝と、対戦相手に感謝と、あと子ども達! あっ、控室にいるみたいで。まさか私が取れると思ってなかったみたいで。みなさん、ありがとうございました! ありがとうございます。こんなさ、もうさキャリアもさ、ベテランになってさ、年もさもう4月で42になりますよ。そうなの、見えないでしょ?よく言われるぅ。子供2人も産んでお母さんになって、育休とかやってそれでもチャンピオンになりました! みなさんの応援のおかげです。(子ども達がリングへ)ママチャンピオンになったよ(子供が『おめでとう』と言うと、会場からは拍手が沸き起こる)。子供からどんぐりもらいました。(会場がなごやかな雰囲気に)こんな風景のwave、そして私を温かい拍手でいつも見守って応援していただき本当にありがとうございます。こういう光景でリングに上がれるのも、新しい時代なんだなと思います。まだまだ若い勢いもありますけれども、こんな私たちも頑張っていますので、これからもお願いします。チャンピオンの私を応援してください。このベルトの挑戦には条件があります。40オーバーの選手、我こそはとこの母のパワーに勝てるぞという猛者、もしいたらジャンジャン私の前に立ちはだかってください! いつでもやってやりますとも、3人いないとダメなので、2人以上の希望者望む。よろしくお願いします」
桜花「おい広田、ここにいるよ。おいコラ! 広田! ここにいる。アタシ、4月4日で41になるんですけど。このベルト欲しいんだよねー」

広田「諦めないよねー」

桜花「諦めないよ!」

広田「諦めないのよ、この人。わかりました。やると言った以上は楽しくこのベルト、競って闘いましょう」

桜花「よろしくお願いします」

広田「でも、もう1人いりますからね」

桜花「ウチにはもう1人、いるじゃないですか(と宮崎を見る)」

広田「そんなの永遠に3人でやることになるじゃないですか! もっと表に向けていきましょうよ!」

桜花「そうですね(笑)」

広田「今日は名乗りをあげたということで、私ちゃんと覚えておきます」

桜花「お願いします」

広田「良きときが来たら、やりましょう」

桜花「よろしくお願いします」
広田「それではこのお祝いムードのなか、もう1つお祝いがあります。今日、私が対戦したパートナー・宮崎さん、明日、誕生日でございます」

すると恒例のバースデーケーキが登場。宮崎がロウソクの火を消すと、広田が顔面ケーキで祝福。

宮崎「ありがとうございます。明日で41になります。デビューから引退してなければ25周年なんですが、偉そうに25周年の大会をやろうと思ったんですが、さすがにちょっと気まずくて。永島とか加藤、里村みたいにやりませんが、気持ちは25周年。いままで楽しかったですし、これからももっともっとwaveを盛りあげていきたいと思います。応援よろしくお願いします!」

広田「それでは二冠のチャンピオンになりました私が、本日締めさせていただきます。野崎もさっき言ってましたけれども、私たちはこれから明日、新潟で大会があります。来れる人も来れない人も引き続き、近い人、遠い人、応援よろしくお願い致します。今日の波は最高だったかー!? 今日も広田は最高だったかー!? 今日の広田は凄い最強だったかー!? これからもwaveを見に来るかーー! ありがとー、これがー、waveだーーーーっ!」
◎広田バックステージ
——おめでとうございます。
広田「ありがとうございます」

——シングルのベルトというのははじめてに近いと思うのですが。
広田「そうですねシングル……といっても、まあそうですね。3WAYで取った……そうですね! シングルのベルト、はじめてですね。ああ……。はじめてです。もう本当に段ボールで作って。人生、何があるかわからないっていうことですよ。やり続けることですね。はじめてだ。嬉しい」

——そういうこともあってお子さんをリングに上げたのかと。
広田「いや。何も考えてなかったですね(苦笑)。ベルトが2本になる。双子だから持たせたい、みたいな」

——(シングル王座が取りたいという)欲のなさがよかった?
広田「そうなんですかね。あまり貪欲になりすぎずに、やったというところでしょうか」

——でも京子選手から取ったというのは意味がある。
広田「はい。価値があるし、意味があると思います。京子さんから取りましたからね。本当だったら宮崎さんからでもよかったですからね」

——試合が終わってからは桜花選手が早速、名乗りをあげてきたが?

広田「正直ね、桜花さんは絶対言ってくるだろうなと思いました。それは別に私が取らなくても、誰かが『誰でもかかってこい!』みたいなのを言ったら、『行きます(桜花のモノマネ)』って思ったんですけど、案の定、来ましたね」

——他団体にもアピールしていきたいような発言もあったが。
広田「そうですね。他団体というか、これは条件を満たす人が限られるので、そのなかで我こそは!はという人は誰でも。私が持ってるということで、広田にだったら挑戦できるかも?みたいな風に間口を広げるところではあるとは思うんです。やっぱりどうしてもジャガーさんだったり、京子さんだったりが持ってると、そこまでいかない40代くらいの年齢とかキャリアの方が、40越えてるけど、そこに直接挑戦表明するのはなって思う人たちが結構いると思うんですけど、まあ私が持つことで、ある意味、いい意味でハードルが下がったというか。だからこのベルトを私が持つ意味だと思うんですよ。私が持っている間に、いろんな40代と。50代と。60代と? 40代以上であれば何歳でもいいんで」

——どんなチャンピオンロードにしたいとか、どんなチャンピオン像を描いている?

広田「あのね、やっぱりね40過ぎのオバちゃんたちの闘いって、スピード感はそんなないだろうし、初々しさもないんですけど。コミカルでは私が持っているっていうのがあって、若い子には出せない、若い子の雰囲気は出せない。私たちの人間くさいというか、人生そのものの闘い方っていうのを見せていきたいと思います」

——いまの気持ちを誰に?
広田「やっぱり産んでくれたお母さん。ベルト取ったよ、ありがとー。お母さーん。セツコありがとー」
2020.01.26

『大阪・波始め・KOU』

▼OSAKA・ヤングwave~KOU~(20分1本勝負)
○梅咲遥、マドレーヌ(12分17秒、ラ・マヒストラル)有田ひめか、松井珠紗●

 
 昼の試合で鼻を負傷したマドレーヌはテーピングを施して試合に臨む。
ボディーチェックの際、Tommyレフェリーから「なんだ、その顔?」とツッコまれ、リング下にいた旧姓・広田さくらを指差す。
 松井とマドレーヌの先発で試合開始。
コーナーに追いつめられ、太ももにかみつくマドレーヌ。
代わった梅咲遥はボディーシザースからドロップキック。
松井もドロップキックを返したところで有田にタッチ。
 有田は滞空時間の長いボディースラム2発からコーナースクワッシュ。
さらにボディースラムで叩きつけてからカバーにいく。
カウント2で返されると、逆片エビへ。
ロープに逃げた梅咲は、正面からエルボーを打ち込む。
有田もエルボーを返し、打ち合いに。
ロープに走った梅咲をショルダータックルでダウンさせると、梅咲はフライング・ネックブリーカードロップ。
代わったマドレーヌはドロップキックを連発。

そして前方回転エビで丸め込むもカウント2。さらに腕十字を狙うが、松井がカットに飛び込んできた。
有田に抱えられた松井がマドレーヌに蹴りを叩き込みダウンさせると、有田は松井をマドレーヌの上へボディースラムで叩きつけ、ボディープレス。

カウント2で返されるとジャンピング・ニー。松井もボディースラムからロープに走ってフットスタンプ3連発を見舞い、背中を踏みつけてからボディースラムへ。

しかし、マドレーヌもケサ固めで返していき、ドロップキックを決めて梅咲に交代する。
ドロップキック3連発からボディースラムを決めた梅咲。しかし松井もドロップキックからボディーアタック、アームロックと反撃。梅咲もドロップキック、ボディースラムと攻め込むも、松井はボディーアタック、ドロップキック、網打ち式スープレックス。

対する梅咲も丸め込みの応酬で松井のペースを乱し、セカンドロープからのドロップキックを決める。松井のヨーロピアンクラッチをカウント2で返した梅咲は、ラ・マヒストラルで丸め込んでカウント3を奪った。

▼OSAKA・から騒ぎwave(20分1本勝負)
○米山香織、林亜佑美(10分29秒、ぐるんちょ)Loen、久令愛●

 

 林亜佑美と久令愛が先発。

フィンガーロックにいこうとするところで米山香織が飛び込んできて、背後から久令愛に攻撃を仕掛ける。

するとLeonもリング内に。

久令愛が米山に、Leonが林に同時にドロップキックを決めると、米山を排除して林にダブルショルダータックル。代わったLeonは「わっしょい、わっしょい、うるせえんだよ!」と言いながらストンピングを叩き込み、逆水平、ボディースラムと攻め立てる。そしてサーフボードへ。
ロープに逃げた林だが、代わった久令愛にボディースラムで叩きつけられる。

林はロープに飛ばされながらもドロップキックを決めたところで米山にタッチ。
 米山がキャメルクラッチを決めたところで林が飛び込んできて加勢。

さらに米山はダブルレッグロックで動きを止めて、林にタッチ。林と久令愛はエルボーを打ち合うが、ショルダータックルでダウンさせた久令愛が、正面からのエルボー、首4の字で林を攻め込む。
 林はカサドーラでカウント3を狙うも、カウント2でクリアした久令愛はドロップキック。
代わったLeonは串刺しドロップキックを決め、ダブルアームスープレックス。そして逆エビで締めあげていく。
 林はダブルリストアームサルトでLeonを投げ飛ばし。代わった米山はモンゴリアンチョップを連発。

しかしLeonはバックブリーカーからバックスピンキックをカウンターで決めて久令愛にタッチ。

久令愛はドロップキック4連発。そして腕十字へ。
米山がロープから戻ってくるところを飛びつき腕十字で捕獲した久令愛。
米山のセントーン、さらにクロスラインもかわし、Loenのミサイルキックを呼び込むと、米山に対して回転足折り固め、ジャックナイフと丸め込みを連発
。これをカウント2で返した米山は後方回転エビ。しっかり腰を落としてカウント3を奪った。
▼OSAKA・wave of waves(15分1本勝負)
○桜花由美(12分28秒、体固め)旧姓・広田さくら●
※ビッグブーツ

 
 入場するやマイクをつかんだ広田。

「皆様、昼と夜と、ありがとうございます。昼もそうだったんですが、私は並々ならぬ覚悟でリングに立っております。なぜかというと、4月12日、新木場で大会があるんですが、その大会名は『バースデーWAVE』と銘打たれております。なぜならば、桜花さんと私の誕生日のWAVEであります。めでたいんですが、私がその日、リアルバースデーなんです」と言ったころで、対角線の桜花が拍手を送ってる。それを見た広田は、「拍手してるでしょ? っていうことは、余裕をかましてるんですよ。ほんとだったら私が、4月12日リアルで、私がメインにふさわしいと思うんですが、社長権限で自分がメインだって、たぶん思ってると思うんです。この大会まで、たぶんシングル(対決)はないので、今日、勝った方が4月12日のメイン、張りませんか? あともう一つ言いたいんですけど、去年の4月の『バースデーWAVE』、桜花さんと私やったんです。なのにポスターが、桜花さん(腕を大きく回して)こんなに大きくて、私は(手で小さい丸を作って)こんなだったんです。こんなのあります? ポスターの大きさも、今日、勝った方が大きくて、負けた方がちっちゃく。ポスターの大きさも懸けろ!」と要求。

それを桜花があっさりのんで、試合開始のゴングが鳴らされた。
試合開始のゴングと同時にコーナーを飛び出してビッグブーツを放った桜花だったが、広田はそれをかわしていきなりのボ・ラギノール。

そのまま丸め込んだがカウント2。

逆に桜花はカウンターでビッグブーツを決めた。カウント2で返した広田は、首固めから丸め込みを連発で仕掛けていくが、いずれもカウント2。いったん分かれたところで、互いに相手の髪をつかんで荒れ模様の展開に。

Tommyレフェリーに促されブレイクすると動きを止めて気持ちを落ち着かせる。


 広田は「そうだった……。ごめんなさいね。今年初めて(の大阪)なんだから、みんなハッピーにして帰そうって思ってたのに、ごめんさない。気持ちだけが前のめっちゃって」。そして気を取り直して、「楽しくやろう。楽しいWAVEっていうのを見せてあげようよ」と言うと試合再開。しかし、先ほどの言葉とは裏腹に大声を張り上げながら攻撃を仕掛けていく。

そしてロープ渡りでいつものペースに持ち込んでいくも、足を滑らせて転落。
そこへ桜花がビッグブーツを放っていったが、トップロープを引き下ろして桜花をリング下に転落させた広田はトペを狙う。

だが、セカンドロープに体が引っかかって失敗。とはいえ、これはいつもの広田の展開。


 リングに戻る際にコーナーに上がった桜花を肩に担いだ広田は、そのまま対角線のコーナーまで運ぶ。
 ブレイクしたところで桜花のボディーアタックを浴びた。カウント2で返された桜花はクロスフェースロックでギブアップを迫るが、髪をつかんだため反則カウントが数えられる。
なんとかロープに手を伸ばしてブレイクに持ち込んだ広田だが、背中を踏みつけられる。

ビッグブーツをかわした広田は、桜花をロープに貼り付けにしてボ・ラギノール。

タカダジュンジを両足を突き出されてカットされると、桜花にタカダジュンジをやらせるように仕向ける。大の字の広田を飛び越えてロープに走った桜花。
しかし広田はすぐに立ち上がってボディーに蹴りを叩き込み、「この技は今年から年齢制限つけたんだよ。ババアにやる資格はねえんだよ!」。そしてリングを囲んでいた若い子にやってもらうと提案。なぜかここで二上美紀子会長、旧姓忍者・乱丸までリングサイドに集まって来て立候補するが、広田は最終的に梅咲遥を指名。

リングに上がった梅咲はタカダジュンジを放つもかわされて自爆。

桜花と広田の2人から蹴られ、リング下に落とされた。
邪魔者を排除すると、広田は丸め込み、ビッグブーツをかわしてからのボ・ラギノール、シャイニング・ウィザード。

そしてコーナーで倒立して足を開いたり閉じたり。

ふらふらと近づきながらも広田を叩き落した桜花はビッグブーツを決め、バックに回ってタイガースープレックスを狙う。
それを切り返してテキーラサンライズを仕掛ける広田。

その展開が続く中で、最後は広田がテキーラサンライズを決める。続くラ・マヒストラルはカウント2で返されるも、裏拳を連発していく広田。

そしてコーナーに走る。しかし待っていたのは、桜花のふらふらドーン。

広田はなんとかカウント2で返した。
背を向けてコーナーに上る広田に投げ捨てジャーマンを放った桜花。

すぐに立ち上がった広田だったが、前のめりにダウン。

桜花は後頭部にカカト落としをぶち込む。さらにブレーンバスターを狙ったが、広田はそれを切り返しての丸め込む。

カウント2でかわされるとロープに走ったが、ビッグブーツをカウンターで浴びてマットに沈んだ。
勝利後、マイクを手にした桜花は、「広田さんが言い出したことですからね。まだ、どっちがメインにしようか決めてなかったし、ポスターもまだ作ってねえし。ってことは、広田さんにすっげえカード持ってきても、メインは、あ・た・し。そして、今年のポスターも、わたしはこーんなに(大きく)して、広田さんは(指で小さい丸を作って)こんなだから。“リアルバースデー”って入れてあげるよ。それでは皆さん、4月12日のポスターとカード、楽しみにしててください」と勝ち誇ってリングを下りた。
▼OSAKA・メモリアルwave~COUNTDOWN LONG BEACH 203日(15分1本勝負)
○中森華子(10分11秒、エビ固め)HIRO'e●

 
 握手を交わし、中森華子がコーナーに戻ろうと背を向けたところにドロップキックを放ったHIRO'e。

ここで試合開始のゴング。

攻撃の手を緩めずタックルを打っていったHIRO'eだが、中森は倒れない。

逆に中森もタックルを打ち込んでいくが、カウンターで迎え撃ったところで中森はダウン。

長浜は髪をつかんで投げ、顔面を踏みつけていく。

しかしフライング・ネックブリーカードロップで反撃に転じた中森は、背中、正面からとサッカーボールキックを叩き込み、HIRO'eをロープに貼り付けにしてエプロンからミドルキックをぶち込んでいった。さらに顔面をマットに叩きつけ、STFで締めあげる。
ロープに逃げれられても、コーナーに追いつめてのバックスピンキック。

しかしHIRO'eも串刺し式でスピアを突き刺すが、中森は強烈なローキックで反撃。

エルボーを返していったHIRO'eは、コードブレイカーから低空ドロップキック、ブレーンバスターと攻め立てるが、中森はヒザ蹴りでHIRO'eの攻撃を断ち切り、ミサイルキック、馬乗りになってのアームブリーカーでギブアップを迫る。
ロープブレイクに持ち込まれると、腕への蹴りから雪崩式のノド輪落とし、シャイニング・ウィザードとたたみかける。
 中森を強引に後方に投げ捨てたHIRO'eはミサイルキック2連発、スピア、投げしてジャーマンと攻め込むが、中森も投げ捨てジャーマンを返していく。
それでもHIRO'eはカウンターでスピアを決め、ジャーマンへ。カウント2で返されるとコーナーに上った。それを見て起き上がった中森は、雪崩式ブレーンバスターでマットに叩きつける。HIRO'eはカサドーラからバックドロップホールド。カウント2で返した中森は、HIRO'eの顔面を蹴り上げ、カウンターのミドルキックから鎮魂歌ドライバー。積極的に攻め込んできたHIRO'eを返り討ちにした。
▼OSAKA・スクランブルwave(20分1本勝負)
○宮崎有妃、高瀬みゆき(16分25秒、体固め)野崎渚、青木いつ希●
※直伝デスバレーボム

 
 執ようにレジーナをつけ狙うWAVEタッグ王者が、アクトレスのシングル王者とタッグを結成して、地元の若手を引き連れたレジーナと激突するメインイベント。
 リング中央でにらみ合う野崎と宮崎に「お願いします!」と握手を求めた青木いつ希と高瀬みゆきだが無視され、そのまま野崎と宮崎の先発で試合開始のゴング。
フィンガーロックでの力比べからいきなり場外乱闘をに引き込んだ宮崎。
 そのまま場外で野崎vs高瀬、宮崎vs青木の展開に。リングに戻ると、野崎にビッグヒップを決めた宮崎。

2度目のビッグヒップは青木がカットし、野崎が鎌固めで反撃。さらにダブルレッグロックからのサーフボードを狙うが、宮崎の上半身は上がらず顔面をマットに叩きつけるまでには至らず。
代わった青木はキャメルクラッチ。

背中にストンピングを落とし、ロープに貼り付けにして、背後からボディーアタック。

攻撃を浴びながらも、宮崎は正面からの蹴り、低空ドロップキックを叩き込んで高瀬にタッチした。


 勢い込んでリングに飛び込んできた高瀬は串刺しドロップキック、ドロップキックからエルボの打ち合いへ。

代わった野崎は高瀬に串刺しビッグブーツを乱射。
パワースラムで切り返した高瀬は、ブレーンバスターを狙うも背後に滑り下りられて、ドルミルに捕らえられる。

コーナーに押し込んで逃れた高瀬は、コーナー2段目に飛び乗ってのドロップキックから串刺しラリアット、コーナー2段目からのフォアアーム、カミカゼ、コーナー2段目からのギロチンドロップと畳みかける。
さらにミサイルキックを叩き込んだ高瀬だが、野崎はブレーンバスターで叩きつけると、カウンターのビッグブーツ。

そして高瀬が逆水平、野崎がビッグブーツの打ち合いに。ラリアットを叩き込んでくる高瀬にビッグブーツを返していく野崎。

片ヒザを着いた状態の高瀬にスライディングでビッグブーツを叩き込んだ野崎。カウンター、ショットガン式でビッグブーツを叩き込むが、宮崎とのタッチを許してしまう。野崎も青木にタッチ。
何発もタックルを打ち合う宮崎と青木。

ラリアットを決めた宮崎だが、青木はタックルで打ち勝ち、バックドロップを狙う。高瀬が飛び込んできて2人がかりでの攻撃を狙うが、野崎がミサイルキックで2人を同時に吹っ飛ばす。
青木のエルボーは宮崎にかわされて同士打ちになるも、強引にバックドロップを決めた青木。

しかしコーナーに上ったところ、高瀬に叩き落とされる。場外で野崎と青木を鉢合わせにした高瀬は、青木をリングに押し上げる。

串刺しエルボーバット2発からフェースクラッシャー、ダブルニースタンプを決めた青木は、コーナートップから急降下ダブルフットスタンプ。
試合後、マイクを手にした宮崎は、「野崎、屈辱的だったでしょ? これ、野崎のベルト、私が持って勝っちゃおうかな。オイ、いつでもこのベルト、獲ってやるから」と言って、手にしていたレジーナのベルトを大の字の野崎の上に放り投げた。
ベルトを手にして無言のまま引き揚げた野崎。その後ろ姿を目で追った宮崎は、「WAVE大阪大会、ZEN・KOUのKOU、ご来場ありがとうございました」と挨拶。そして、参加全選手をリングに呼び込み、「まあ、今私がアピールしたから、あんなふうになっちゃったけど、でも、いつでも。野崎がベルト巻いて、そのベルトに、野崎が持ってるベルトに、私が挑戦して勝つなんて、もうほんとに、ムチャクチャいい感じじゃないですか? あいつ、今いくつだ? 28とかそれぐらい? 私、15から知ってて、泣かしてたっていうか、練習つらくてピーピー泣いてて、その頃を知ってるんで、超えられるわけがないんですよね、私のこと。超えさせるわけにはいかないと思ってます。野崎が持ってるベルトだからこそ、やりがいがあるんですよね。ありがとうございました」とベルトに向けての心境を明かした。
なんとなくしんみりした雰囲気に、周りから「ハッピーに」の声が飛ぶ。それを聞いて気を取り直した宮崎は、「3月21日、世界館でやります。ぜひ皆さん、来てください」と次回大阪大会を予告して、最後は宮崎が音頭を取って、「これがWAVEだ!」の大合唱で2020年初の大阪大会は幕を閉じた。
2020.01.26

「大阪・波始め・ZEN」

2020年初の大阪大会。WAVE所属選手による入場式では東京に続き、新春恒例の書初めを披露。各選手が挨拶とともに今年の抱負として記した書とその理由は以下の通り。
・HIRO'e=「完」
「私事ではありますが、今年の8月16日に、東京・後楽園ホールの大会で引退させていただくことが決まってますので、その時までにプロレスラーとして完走するというので『完』にしました。その日まで皆様、よろしくお願いします」
・桜花由美=「社」
「新年一発目の大阪大会、ご来場、誠にありがとうございます。東京でも書初めをしたんですけども、東京とは違う方がいいということで、私の今年に豊富、『やしろ』『しゃ』……。意味は、神社とかの社、神をまつるところ。だけど私、東京では『長』と書きました。2つ合わせて『社長』。今年、社長として目いっぱい頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いします」
・宮崎有妃=「考」
「私の漢字は、『考(かんがえる)』。東京でやった時は『学(まなぶ)』という字を書いたんですが、どっち書こうか迷ったんです、東京で。考え、学びたいと今年は思って、あっち(東京)では『学』を書いたんで、こっちでは『考』。考え、学んでいきたいなと。キャリアも、引退した時期はあるけど、今の永島(千佳世)、加藤(園子)、里村(明衣子)と同期でやっているんですが、そのキャリアが上がっても、考え、学ぶことをやめないで今年は突き進んでいきたいなと思います。よろしくお願いします」
・旧姓・広田さくら=「幸」
「あたらためまして、今年もよろしくお願いします。私の今年の大阪バージョンの漢字は『幸(さち)』。なんでかというと単純で、今、私は幸せでたまらないからです。私が幸せを感じて、それをものすごくリング上から皆さんにあふれ出すことで、それを皆さん1人ひとりが感じて帰ってもらったら、“WAVEに来たら幸せな気持ちで帰れるな”“楽しい気持ちで帰れるな”と思って、“また来よう”“また行ってみよう”ということで、次回も来てくれて、1人ひとり増えて、お客さんがたくさん増えればなという思いを込めて『幸』という字を書きました。これで今年はいきたいと思います」
広田は2人の子供が書いた書初め(?)も披露。「東京(での書初め)から1カ月もたってないですけど、東京はね、グチャグチャって書いただけなんですよ。でも1カ月たたないうちに、なんか、なんとなく意味を持つものを(書けるようになって)、成長したなと。これは皆さんに(2枚セットで)差し上げます(5選手の書は、この日の売店で販売されていたガチャガチャの景品にされる)ので、持って帰ってもらえたらなと思います。今年もよろしくお願いします」
・野崎渚=「頂」
「2020年、一発目の大阪大会、皆さん、ご来場ありがとうございます。レジーナ(のベルト)、大阪に持ってくることができました。そんな私の今年1年の抱負の漢字はこちら。『頂(いただき)』です。東京の方では『増(ふやす)』という字を書かせていただきました。この増やすには、お客さんを増やすこと、そして団体としても人を増やしたいという思いを込めて『増やす』だったんですけども、その増やした先の抱負をさらに、今日、書かせていただきました。レジーナとして、プロレス界のトップに立つこと。そして、プロレスリングWAVEが、プロレス界のトップに立つこと。それを実現できるように、今年1年、頑張っていきたいと思ってますので、皆さん、変わらぬ応援、よろしくお願いします」
そして野崎が音頭を取って、「2020年一発目の大阪大会、スタート!」の掛け声で幕を開けた。
▼OSAKA・ヤングwave~ZEN~(20分1本勝負)
○高瀬みゆき、梅咲遥(14分17秒、片エビ固め)青木いつ希、林亜佑美●
※旋回式ブレーンバスター


オープニングマッチはヤングwave。入場時から「わっしょい! わっしょい!」と何度も叫び、若さを爆発させる青木いつ希と林亜佑美。握手を交わし、「わっしょい!わっしょい!」と叫んで気合を入れているところへ高瀬みゆきと梅咲遥が襲い掛かって試合開始のゴング。
交互に串刺しドロップキックを放ち、林を攻め立てる高瀬と梅咲。
そのまま2人がかりで両腕をつかんでポーズを決めたところで青木が林の背中に乗ろうとするが、重さに耐えきれずピラミッドは崩れてしまう。
その後も梅咲のボディーシザース、ダブルレッグロック、弓矢固めなどで防戦を強いられる林。

さらにボディースラムを浴びたが、ドロップキックを返したところで青木にタッチ。
青木と梅咲は互いに髪をつかんでの投げを放つと、体力で勝る青木が正面からのエルボー、ロープに貼り付けにして背後からベイダーアタックを見舞う。

タッチを受けた林は、串刺しドロップキックからドロップキック。
「わっしょい!」と声をあげながらのフライング・メイヤー3連発。
そしてエルボーの打ち合いに。ドロップキックを決めた梅咲は、逆エビで締めあげる。
ロープに逃れた林は、ロープに飛ばされたのを利用してボディーアタックを決め、梅咲をいったん抱え上げてから「わっしょい!」の掛け声とともに後方に叩き落す。
代わった青木はショルダータックルから串刺しエルボーバット2連発、ボディープレスと攻め込み、倒れ込むようにしてのボディープレス。
カウント2で返した梅咲はドロップックで反撃。
ここで高瀬が飛び込んできて、ダブルドロップキックを決める。
さらに梅咲のミサイルキック2連発を呼び込み、タッチを受けた高瀬は逆水平、フォアアームの連発からコーナー2段目からのドロップキック、串刺しラリアット、セカンドロープからダイブしてのフォアアームを決める。
そして高瀬が逆水平、青木がエルボーの打ち合いに。
逆水平をかわして大外刈りの要領で高瀬をダウンさせた青木はダブルニードロップ。
カウント2で返されたところで林にタッチする。
勢いよく飛び込んでドロップキック3連発を決めた林だが、高瀬はボディースラムで反撃。
それでも林は串刺しドロップキック3連発、ドロップキック、ボディースラムと攻め込み、青木のショルダータックルのアシストを受けてジャックナイフ、前方回転エビで丸め込むもカウント2。
林のドロップキックを浴びながらもラリアットを決めた高瀬は、カミカゼからコーナー2段目からのレッグドロップ。
カウント2で返されるとブレーンバスターを狙う。
それを首固めに返した林は丸め込みの連発でフォールを狙うがカウント2で返しされる。
林がロープに走ったところでパワースラムを決めた高瀬は、旋回式でブレーンバスターを放つ。そのまま片エビに固めると、カウント3が数えられた。
▼OSAKA・チャレンジwave(15分1本勝負)
○宮崎有妃(12分11秒、体固め)松井珠紗●
※ムーンサルトプレス


チャレンジマッチ3番勝負。
まずは松井珠紗がWAVEタッグ王者である宮崎有妃に挑むシングルマッチ。
若手に有利になる特別ルールとして、「通常のプロレスルール」「戦隊ものルール」「2カウントフォールルール」「1カウントフォールルール」「オンリーギブアップルール」「RIZINルール」「MMAルール」「アクトクレフェリールール」「修行ルール」と10種類のルールが書かれた紙が入った封筒が用意された。
松井が引き当てたのは「アクトクレフェリールール」これは。阿部四郎レフェリーをオマージュしたルールで、ボディーチェックしないまま試合開始のゴングが鳴らされた。
ロックアップから松井をロープに押し込んだ宮崎。
すぐにブレイクしないとみるや、Tommyレフェリーは高速で反則カウントを数える。
一方の松井がロープに押し込んだ際には、ブレイクを促すもののカウントは数えない。
松井をリバースフルネルソンに捕らえた宮崎は、「松井、歳いくつ?」の問いかける。
それに「19歳」と答えた松井。
次の瞬間、Tommyレフェリーが反則カウントを数え始め、宮崎は恥ずかし固めに移行できないまま技を解く。
ならばと宮崎は、ビッグヒップから髪をつかんでの投げ。
しかし厳しいチェックの前に、「なにもできない」と漏らす宮崎。
松井のかみつきには「ギブアップか?」と聞くTommyレフェリーだが、宮崎のかみつきは高速カウントで厳しくチェック。
スリーパーもチョークに入っているとブレイクを命じる。
ボディーアタックを受け止めて正面に叩き落した宮崎は、ギロチンドロップ。
松井が丸め込むと高速カウントを数えるTommyレフェリー。
ラリアットをかわして卍固めを決めた松井。
体勢が崩れるとアームロックで締めあげる。
コーナー2段目からのドロップキックを受け止めた宮崎だが、レッグドロップをかわされ、ドロップキックの連発からボディーアタックを浴びる。
バックに回られるも投げられるのは阻止。そのままロープブレイクに持ち込んだ宮崎はラリアットを決める。
リング中央で卍固めを決められた宮崎だったが、そのままゆっくりとロープまで歩み寄ってブレイクに持ち込んだ。
ミサイルキックを決めた松井だったが、2発目を狙ったところで雪崩式ブレーンバスターを浴びる。
続くえびす落としもカウント2で返した松井だったが、ムーンサルトプレスにカウント3を聞いた。
▼OSAKA・チャレンジwave(15分1本勝負)
○桜花由美(11分43秒、体固め)久令愛●
※ビッグブーツ


残る9種類の特別ルールから久令愛が引き当てたのは「修行ルール」。これは桜花由美にのみ、技をかけたあとにスクワット、腕立て、腹筋のいずれか10回をした後でしかカバーにいけない(カウントが数えられない)というもの。

試合開始のゴングと同時にコーナーを飛び出してドロップキックを決めた久令愛。
しかしコーナーに追いつめられながらも体を入れ替えて反撃に転じた桜花は、ビッグブーツからカバーにいったものの条件を満たしていないため、Tommyレフェリーはマットを叩かない。串刺しビッグブーツを決めた桜花は、フライング・ボディーアタックを決めてそのままカバーするが、ここでもカウントは数えられず。
ならばとうつ伏せ状態の久令愛の髪をつかんでの腹筋10回からクロスフェースロックでギブアップを迫る。
しかし、ロープに逃げられてしまった。

ロープ際で久令愛を踏みつけ、背中にダブルニーを落とした桜花。それでも久令愛はドロップキックを放ち、ショルダータックルの打ち合いからドロップキック3連発。
カウント2で返されると、ワキ固めでギブアップを迫る。
エルボーの打ち合いからランニング・フォアアームで久令愛を段させた桜花は、スクワット10回からカバー。カウント2で返されると、バックドロップを狙った。
踏ん張って阻止した久令愛は桜花の腕を取り、トップロープに絡めて締め上げてから腕十字を決める。
ロープに逃れた桜花は、ビッグブーツを決めてスクワットを始めるが、リング下にいた高瀬が「しっかり腰を落として」とクレーム。
改めてスクワット10回からカバーするがカウント3は数えられず。
飛びつき腕十字を決められた桜花。
ロープブレイクに持ち込んだものの、ミサイルキック2発を浴びる。下から顔面を蹴り上げ、ビッグブーツを狙った桜花だが、それをかわした久令愛は逆さ押さえ込み。さらに回転足折り固め、ジャックナイフと丸め込むが、いずれもカウント2。
カウンターのビッグブーツを決めた桜花は腹筋10回からカバーするが、久令愛はカウント1で返す。
DDTからカカト落としを決めたところでスクワットを始めた桜花。
しかし8回まで行ったところで起き上がった久令愛。
これに怒った桜花は垂直落下式ブレーンバスター。
さらに正面からビッグブーツを叩き込み、スクワット10回からカバー。ここでカウント3が数えられた。
ところが、リング下にいた選手から物言いがついて審議に。Tommyレフェリーは二上美紀子会長に裁定を求めたが、試合を見ていないことを理由に「やり直し」を命じた。
そのため先のカウント3は無効となり試合続行。
しかし桜花は、垂直落下式ブレーンバスター、ビッグブーツのフィニッシュコースを再現。そしてスクワット10回。カバーにいくと、改めてカウント3が数えられた。
▼OSAKA・チャレンジwave(15分1本勝負)
○旧姓・広田さくら(9分54秒、リバースキャメルクラッチ)マドレーヌ●

残る8種類のルールの中からマドレーヌが引いたのは、「RIZINルール」。
これはオープンフィンガーグローブを着用して試合を行い、パンチ、キック、ヒザ蹴り、エルボーに加えチョークも認められるというもの。
総合格闘技の経験(1勝6敗)があるマドレーヌは俄然やる気になり、舌なめずりをしてからオープンフィンガーグローブを着けると、コーナーマットにパンチを叩き込むデモンストレーションを披露した。
拳を合わせて試合開始。
ゴングと同時にステップを踏んで、パンチを繰り出すマドレーヌ。マウントパンチからチョークスリーパーへ。さらにヒザ十字を決めると旧姓・広田さくらはロープに逃げたが、ブレイクは認められず。Tommyレフェリーから「ドント・ムーブ」がコールされ、そのままの体勢でリング中央に引き戻されて試合続行。
なんとかグラウンドの展開から逃れた広田は「プロレス代表としてお前を倒す」と宣言した。
試合再開となったところでグラウンドに引き込む広田だが、マドレーヌが肩固めからチョークスリーパー。
そのまま試合が終わってしまうのではないかというムードに包まれたものの、広田はアキレス腱固めに切り返していった。
いったんブレイクに持ち込むと、がむしゃらにパンチを打ち込んでいった広田。
コーナーに飛ばしてフェースクラッシャーからプロレスLOVEポーズを決めた広田。
そしてマドレーヌのリストを決めてロープ渡りを披露。自分の得意の展開に持ち込んだかに思われたが、足を滑らせて転落。
何もそこまで自分の得意の展開に持ち込まなくても……。相手のミスに付け込んだマドレーヌがパンチのラッシュから背後に回ってチョークスリーパー。
しかし広田が強引なボディースラムで叩きつけ、タカダジュンジを狙ってマドレーヌを飛び越えようとした。
しかしここで広田の足をつかんで倒したマドレーヌはレッグロックへ。
スタンドに戻り、ボディーアタックを決めたマドレーヌはカウント2で返されると腕十字へ。
起き上がってマドレーヌの両足をキャッチした広田は、逆エビに切り返していく。
体勢が崩れると、マドレーヌをロープに貼り付けにしてボ・ラギノール。
マドレーヌは悲鳴を上げて崩れ落ちる。
ローキックを浴びながらも、背中を向けたところへボ・ラギノールを決めた広田。ここで両者ダウンとなりカウントが数えられる。
何とか2人ともカウント9で立ち上がった。
パンチを叩き込んだ広田だが、3発目をかわしたマドレーヌはワキ固め。
いつしかマドレーヌの鼻から鮮血が流れ落ちていた。
丸め込みの連続をいずれもカウント2で返していった広田は、4点ポジション状態のマドレーヌにボ・ラギノールを放っていったが、腰を浮かせてかわしたマドレーヌはチョークスリーパーへ。それをかいくぐった広田は、片羽絞めの状態から相手を仰向けにして締めあげる。
ここでマドレーヌがタップアウトした。
マイクをつかんだ広田は「いかに総合格闘技ルールが、素人が手を出すと危険だとわかりました。その素人相手にしてくれてありがとう。マドレーヌ。お前は本物のプロレスラーだ」と健闘をたたえ、拳を合わせてリングを下りた。
▼OSAKA・メモリアルwave~COUNTDOWN LONG BEACH・203日(15分1本勝負)
○Leon(10分32秒、体固め)HIRO'e●
※キャプチュードバスター



ガッチリ握手を交わして試合開始のゴング。
手四つの力比べから、ショルダータックル、サーフボード、ボディーシザースと優位に立ったHIRO'e。Leonは串刺しドロップキックでペースを引き戻すと、ボディースラム、サマーソルトドロップ、キャメルクラッチで反撃。
互いに串刺しスピアを決め、エルボーの打ち合いから、コードブレイカーを決めたHIRO'e。さ
らにロープを背にしたLeonにスピア、ドロップキック、ブレーンバスターと攻め立てる。
Leonも風車式背骨折りから逆片エビを返し、ロープを持って立ち上がったHIRO'eの背中にスピア。
カウント2で返されるとコーナー最上段へ。
立ち上がったHIRO'eは雪崩式の攻撃を狙うが、エルボーで叩き落とされる。
それでもミサイルキック、ノーザンライトスープレックスを決めるが、Leonは走り込んでくるHIRO'eを肩に担ぎ上げてスピンすると、そのまま叩き落としてフラッグスプラッシュ。
カウント2で返したHIRO'eは、カサドーラ、カウンターのスピアを決めるが、Leonもカウンターのスピアを返し、キャプチュードバスターでカウント3を奪った。
▼OSAKA・Yシャツwave(20分1本勝負)
△野崎渚、中森華子(時間切れ引き分け)Sareee△、有田ひめか
通常のプロレスルールに加え、Yシャツを脱がされると負けに。さらに、試合開始から5分間はランバージャックお仕置きルール、8分からは1分間のスローモーション、13分から人間凶器が投入される特別ルール。



野崎渚と有田ひめかの先発で試合開始。
タッチを受けた中森華子はサッカーボールキックを決めるも、蹴り足を捕まえて抱え上げた有田は、そのまま中森をエプロンまで運ぶ。
そして落とそうとづるも、踏ん張られて不発に終わる。
野崎と中森はダブルのフロントキックから有田をリング下へ落とすと、お仕置き隊が一斉に襲い掛かる。有田はすぐにリングに戻って難を逃れた。
代わったSareeeはドロップキックからダブルフットスタンプ、鎌固めと攻め込む。そしてコーナーに上がると、中森が雪崩式ブレーンバスターを狙ってセカンドロープに足をかける。
ここは有田が後方に引き落として阻止。
有田に2人がかりの攻撃を狙った野崎と中森だったが、クロスラインをかわされたところにSareeeのボディーアタックが飛んできた。
それを受け止めてエプロンへ。Sareeeを落とそうとする2人向かって有田が突進。しかしかわされて誤爆。
そのままリング下に落ちたSareeeと有田はお仕置きを受ける羽目に。2人がリングに戻ったところで5分が経過し、お仕置きルールは終了。
リング中央でエルボーを打ち合うSareeeと中森。
カウンターのミドルキックからワキ固め、アームロックと攻め立てる中森に対し、野崎にドロップキックを放つSareee。
しかし、2発目をかわしてドルミルに持ち込んだ野崎は、ビッグブーツからグラウンドに引き込んでのドルミル。
野崎がサリーにビッグブーツを決めッところでスローモーションルール発動。中森のハイキックが野崎に同士打ち。
通常スピードに戻ったところでSareeeが野崎にドロップキックを決め、ダブルリストアームサルト。
有田がショルダータックルで続黄、逆片エビへ。さらに背中にヒザを叩き込み、アルゼンチンバックブリーカーへ。
背後に滑り落ちてスリーパーを決めた野崎だったが、そのまま強引にアルゼンチンに担ぎ上げた有田。ここは中森がカット。
有田にビッグブーツを叩き込んだところで中森にタッチ。
ミサイルキックを決めた中森は、左右のキックからDDT、シャイニング・ウィザード。有田もサモアンドロップを返し、ランニング・ニーアタックから逆エビへ。
ここで13分経過。
そして人間凶器として宮崎と広田がリングイン。そのまま相手を問わず襲い掛かって乱闘となり、4選手ともバックステージへ連れ込まれる。
誰もいなくなったリングに林が上がって、観客も一緒になって「わっしょい、わっしょい!」の大合唱。そこへ、Sareeeと有田、中森が顔面を緑に染めて戻ってくる。
野崎のYシャツの背中には「ブス」と書かれている。
野崎にときめきメモリアルを決めた宮崎は、Sareeeを恥ずかし固めに捕らえる。
技を解いたところで、人間凶器第2弾として桜花が登場。
手あたり次第にビッグブーツを叩き込み、有田&中森にフェースクラッシャー。さらに中森に垂直落下式ブレーンバスターを決めたところで「残り3分」のアナウンス。
Sareeeにビッグブーツを決めた野崎はフロントネックチャンスリー、ミサイルキックと攻め立てる。
「残り1分」でスライディング式ビッグブーツを決めた野崎だが、Sareeeもジャーマンをお返し。カウント2で返されると裏投げを決める。
カバーにいったところで中森がカット。
2発目の裏投げを決めたところでタイムアップのゴングが打ち鳴らされた。
試合後、野崎がマイクを手に。
「改めまして、2020年一発目の大阪大会、ありがとうございました。Sareeeちゃん、今日が当たるの最後かもしれないんだけど、もっと試合したかったな。正直、もっともっとSareeeちゃんと。なんなら、ベルト懸けてやりたかったよ。でも、今日やれてよかったです。ありがとう。Sareeeちゃん、今日、関西ラストらしいから、最後にご挨拶をお願いします」とマイクを渡す。
Sareeeは「皆さん、本日はご来場、ありがとうございます。私は2月いっぱいでいったん日本での試合を終えまして、3月から海外で、また1からやることにチャレンジしていきたいと思ってます。そんななか、関西で試合することはないだろうなと思ってたんですけど、今日こうやって、WAVEさんに呼んでいただいて、本当にありがとうございました。そして野崎さん、野崎さんには練習生のころからとてもお世話になって、かわいがっていただいて、ほんとに大好きな先輩でした。こうやって今日、同じリングに立てて、ほんとにうれしく思います。もっともっと頑張って、大きくなって帰って来るんで、そしたらまた、ぜひ、次はじっくりシングルマッチ、やて下さい。待っててください」とメッセージを述べた。
改めてマイクを受け取った野崎。
「Sareeeちゃん、ほんとにありがとうございました。ということで、お昼の大阪大会の締めをしたいと思います」と出場全選手をリングに呼び込み、「これがWAVEだ!」の大合唱。
そして記念撮影で昼の部は終了した。
2020.01.17

「いきなりフライデーナイト 20 Jan.」

1、から騒ぎwave(20分1本勝負)
○宮崎有妃&優宇(15分27秒、体固め)桜花由美&林亜佑美●
※ムーンサルト・プレス


今年初のフライデーナイト興行は、宮崎有妃&優宇VS桜花由美&林亜佑美のタッグマッチでスタート。

まずは先発した林がゴングと同時に「ワッショイ!」を連呼。戸惑う優宇を見かねてか、桜花も加わり、林と一緒に「ワッショイ! ワッショイ!!」。優宇が仕方なく付き合うと、すかさず林&桜花がガットショット。すぐさま桜花が林を担いでドロップキック!

ハメられた優宇だったが、林のワッショイ首投げを堪えて、攻守を入れ替える。続く宮崎が首投げからのビッグヒップをお見舞い。さらにかわった優宇が腕十字。これは桜花がカット。ならばと優宇は腕へのボディープレスを放って宮崎と交代する
宮崎がキャメルクラッチで捕獲。林が噛みついて脱出を計るも、未然に気付いた宮崎が噛みつき返し。続く優宇は旋回式サイドバスターからのセントーン。カウント2。逆水平チョップを連発していく。

なんとか耐えた林はエルボー連打で反撃開始。ドロップキックを放つも、優宇は倒れない。逆にクロスボディーをキャッチした優宇がセントーンを投下。林も寸前でかわしていく。
かわった桜花が逆襲に出る。宮崎&優宇にフェースクラッシャーを決めると、優宇に串刺しビッグブーツ、ダイビング・サンマドロップで追い打ち。桜花のビッグブーツ、優宇の逆水平チョップがラリーとなる。ダメ押しのビッグブーツを狙う桜花だったが、今度は優宇が受け止めコーナーにパワーボムで叩き付ける。優宇のキャノンボールは豪快だったが、カウント2止まり。桜花も至近距離からのビッグブーツを放ち、ロープに走る。これを優宇がカウンターの払い腰。

かわった宮崎が桜花に張り付けラリアット。林の大声ワッショイで宮崎をひるませ、桜花が投げっぱなしジャーマン! ならばと宮崎は恥ずかし固めを狙うが、「こんなババアやりたくない」と拒否。桜花は「やりやがれ!」と串刺しビッグブーツ、宮崎も「やりたくねーわ!」と串刺しラリアット。お仕置きモードの桜花がDDT、カカト落としでカウント2。
ここで林が宮崎を羽交い締め。桜花が宮崎の目前で「ワッショイ!」を叫ぶが、残念ながら声が響かず……。逆に宮崎が目突き。ロープに走るが、桜花がカウンターのネックハンギングボムで叩き付ける。
戦況が宮崎VS林に移り、カサドーラ狙いの林。押しつぶした宮崎がカウント2。続くジャックナイフもカウント2止まり。コーナーに登る林に、追いかけた宮崎がリップロック。雪崩式ブレーンバスターにつなげて、トドメはムーンサルト・プレスだった。
2、モシャスwave(15分1本勝負)
○梅咲遥(0分6秒、片エビ固め)旧姓・梅咲遥●(=旧姓・広田さくら)
※ドロップキック
◎再試合
○梅咲遥(0分9秒、片エビ固め)旧姓・梅咲遥●
※ドロップキック
◎再々試合
○旧姓・梅咲遥(9分7秒、ラ・マヒストラル)梅咲遥●


第2試合は旧姓・広田さくらVS梅咲遥のシングルマッチ。まずは梅咲が入場するも、もう一度、梅咲のテーマ曲がかかる。そこに現れたのは梅咲遥を“モシャス”した旧姓・広田さくらだった。

野中リングアナが「旧姓・梅咲遥」とコールすると、観客から「遥、かわいいよ」の声。崩れ落ちるリアル梅咲……。すでに精神的ダメージを負っている模様。

一応、握手する2人。ゴングが鳴らされると、梅咲が怒りにまかせたドロップキックをサク裂させる。そのままカバーしまさかの3カウント!
旧姓「……。そんなの聞いてないし。そんな最初から固く来るって聞いてないし。もう1回よ!」

有無を言わせず再試合のゴング。と同時に今度は旧姓がドロップキック。かわした梅咲がドロップキックでやり返し、やはり3カウント!?
旧姓「……。唇噛んだんですけど。急にバーッとくるから。ちょっと待ってよ。これで終わりでいいっていうの? みんなのチケット代の100円分も頑張ってない! もっともっと頑張って、お釣りがくるくらい頑張るんだからぁ! そうでしょ、遥。そうでしょ? (旧姓に向かって『お前が頑張れ』の声が飛ぶと)そうだよ。『お前が頑張れ』って言われてるぞ。もう一本じゃなくていまからだ!」

再々試合となり、旧姓の誇張されたモシャスに、梅咲が「そんなんじゃねーよ!」とエルボー弾。ラリーとなる。そこから梅咲がドロップキック。今度はキックアウトする旧姓。馬乗りになる梅咲。旧姓も取り返す。
梅咲が動くたびに、同じような動きをする旧姓。梅咲が「マネするなよ!」と叫ぶと、旧姓も「マネってなに? 遥だけど!?」と負けてはいない。そしてアゴを突き出しながら組み合おうとする。さすがに梅咲が「そんな出てない!」とクレーム。お構いなしの旧姓はショルダータックルからドロップキック。これは相打ちに。
走る旧姓にドロップキックを放った梅咲。串刺しドロップキックをお見舞い。旧姓もフェースクラッシャーでやり返し、弓矢固め。耐えられると逆エビ固めへ。ボディースラムはカウント2。小刻みにニードロップを放った旧姓。ロープに振るも、梅咲は腰を押さえて崩れる。
すると旧姓も腰が痛くなり、ダブルダウン。カウント9から梅咲がネックブリーカードロップ、ミサイルキック、ボディースラムでカウント2。押さえ込みを連発する。
梅咲の逆さ押さえ込みをかわした旧姓も丸め込む。カウント2。梅咲の首固めはカウント2。そのままフェイントからのラ・マヒストラルを狙う梅咲だったが、最後の瞬間、切り返した旧姓が逆転勝利を収めた。あまりにも旧姓のモシャスが似ていたためか、梅咲の手をあげるTommyレフェリー。だが、よくよく見直して、旧姓の手をあげた。

試合後も梅咲になりきりまくった広田が「遥、頑張ったね、遥、でも私はね、アンタじゃ満足しないわよ。アンタのところのトップにその持ってるベルトそろそろかけない?って言っておきなさいよ」とマイク。

すっとぼけた梅咲が「佐藤綾子さんですか?」と返すと、広田は「そっちじゃなくて…」と否定。さらに梅咲がジャガー横田の名前を出すと、広田は「ジャガーの名前、出すんじゃないわよ! 代表よ。ベルト持ってるでしょ? わかってるなら早く言いなさいよ。そろそろコッチもベルトに挑戦する準備できたから、言っておきなさいよ。ブス!」と投げやりな挑戦表明をしてバックステージへ。
3、Future wave~COUNTDOWN LONG BEACH・212日(15分1本勝負)
○Sareee(11分52秒、片エビ固め)HIRO'e●
※裏投げ

引退まで212日となったHIRO’eのカウントダウンマッチ。今回、組まれたのはディアナのSareeeだった。業界では先輩にあたるSareeeだが、実は同じ年。Sareeeが2月いっぱいを持って、日本から離れることが決まっているため、これが最後のシングルマッチとなる。
スタートから飛ばすSareeeが低空ドロップキックにヘアホイップ。HIRO’eもやり返す。エルボーのラリーを挟んで、Sareeeがドロップキック、ボディースラム、リバースインディアン・デスロックへ。鎌固めで捕獲する。

HIRO’eもドロップキックで攻勢に転じる。逆エビ固めへ。なんとかSareeeがロープ。
5分経過。Sareeeが串刺しドロップキックを放てば、HIRO’eは串刺しスピアでお返し。すぐさまブレーンバスターでカウント2。チンクラッシャーから低空ドロップキックにつなげる。さらにサクラ落としを狙うが、かわしたSareeeがフィッシャーマンSH。カウント2。
今度はバックを取るSareee。HIRO’eが堪えると、Sareeeが引き込み式エルボー。すぐに走るSareeeだったが、HIRO’eがカウンターのスピアを放ってコーナーへ。ミサイルキックからサクラ落としにつなげる。
キックアウトしたSareeeが投げっぱなしジャーマンを放てば、HIRO’eもジャーマンSHでお返し。カウント2。バックドロップからコーナーに向かうも、Sareeeがバックドロップで引き離す。

エルボーの打ち合いに発展し、Sareeeがカウンターのドロップキック、低空ドロップキックにつなげる。そしてSTFへ。堪えられるとSareeeは裏投げ狙い。回転エビ固めに切り返すHIRO’e。
Sareeeもスクールボーイ、ヘッドバットからの首固めでカウント2。走るSareeeにHIRO’eがカサドーラ。キックアウトされるとヒロギョプサルへ。これもカウント2。スピアで突っ込んでいくHIRO'eだったが、これを返したSareeeがジャーマンSHへ。ダメ押しの裏投げで勝利を収めた。

◎バックステージ

——カウントダウンのなかのシングルマッチとなったが。
HIRO’e「なぜこのカードかってことですか? このカード、引退するまでにSareeeさんとは凄くやりたいと思ってて、でもSareeeさんがもうすぐ海外に行ってしまうという話を私も噂で聞いていたので、これは早めに予定をとりたいと思って、やりたいと思って。Sareeeさんと。今日、1月17日、誰とやりたいかと言われたときに「Sareeeさんとやりたいです」って会社に言わせてもらいました」

——実際当たってみて。

HIRO’e「強いですよ。遠慮がない。けど、その遠慮のなさがメチャメチャ気持ちいいし、なんですかね…。海外に行ってしまうっていうのは前からわかっていたことじゃなかったので最後までには越えてやりたいと思ったんですけど、おそらく今日がラストマッチ。越えることはできなかったけど、でもたぶん絶対Sareeeさんはいずれ海外でも活躍して、日本のプロレス知らない人とかにも、プロレスを広めて、Sareeeさんってものがどんどんこれから大きくなっていくと思うので、負けたけど今日やれたってことを凄く誇りに思うので引退までもそして引退してからも、試合ができたってことを誇らしく思って、これからも最後まで頑張っていきたいと思ってます」

——指名を受けての参戦、ほぼ同年代だが?
Sareee「引退しちゃうと聞いたときはビックリしたし、同じ年なんですよ、自分たち。同じ年ってことで、親近感が凄くあって。自分は中学卒業してプロレス界に入ったんですけど、HIRO’e選手は高校卒業してってことで。年も同じ年で、本当にいつも気になってた選手だったので、引退しちゃうっていうのは凄く寂しかったんですけど、まあでも引退するけど、次の夢に向かってということで、自分はアメリカに行って、別々の道に進むんですけども、こうやって一緒にプロレス界でやってきたってことは凄く嬉しかったし、引退ロードの相手に選んでもらえて自分も凄くうれしかったです」

HIRO’e「ありがとうございます」

——お互い一言ずつエールを。
HIRO’e「エールですか? メチャメチャでかい存在になって、私はいつかアメリカに遊びに行って、写真撮って友達に自慢してやると思っています」

Sareee「ハハハハ。自分も世界一有名な女子プロレスラーになれるように全力で頑張ります。HIRO’e選手も未知の世界に進むのでね」

HIRO’e「そうです。いつか資格取れば、Sareee選手の治療を私がやりましょう」

Sareee「頑張ろう、お互い」

HIRO’e「はい!」
4、スクランブルwave(30分1本勝負)
○野崎渚&彩羽匠&響(19分43秒、片エビ固め)朱里&高瀬みゆき&進垣リナ●
※ノアールランサー・ハイ

レジーナとなった野崎渚がメインイベントに登場。隣には前レジーナの彩羽匠と、笹村あやめの代わりに急きょブッキングされた響が並ぶ。対角線にはwave初の元旦興行でレジーナのベルトに興味を示した朱里。NEXT決勝戦後(昨年の12・1新木場)に野崎のほうから「今度、闘うときはお互いチャンピオン同士で闘いましょう」と指名した高瀬みゆき。そして2AW期待のホープ・進垣リナが立つ。さまざまの思いがスクランブルした注目の対戦となった。

試合前、6選手がクリーンな握手。まずはレジーナ・野崎とAWG王者の高瀬が対峙する。高瀬がドロップキックを放てば、すぐに野崎はケンカキック。ヘッドロックで捕獲する。高瀬が脱出し、響VS朱里へ。
先手を打つ朱里がヘッドロック。ショルダータックルを放つ。すぐに起き上がった響が小刻みエルボー。ショルダータックルをお見舞い。朱里はアームホイップ、ガットショット、首投げへ。そしてサッカーボールキックを放って進垣とタッチ。

進垣が響の腕をロープに絡ませ痛めつける。代わった高瀬が逆水平チョップを連発。カウント2。朱里もローキックで続き、進垣がアームブリーカーからワキ固めへ。なんとか響の足がロープに伸びる。

ローンバトルを強いられた響だったが、高速ロープワークからの豪快ショルダータックルでようやく彩羽との交代に成功する。
挽回モードの彩羽は進垣にミドルキック。ソバットから走るが、朱里がエプロンからキックを放って妨害。すかさず高瀬&進垣でクローズラインを狙うが、彩羽が回避。すると彩羽&野崎VS進垣&高瀬でブレーンバスターの掛け合いに。彩羽組が制していく。

しかし進垣もスタンディングのチキンウイングアームロックへ。串刺しドロップキックを放って高瀬とタッチする。高瀬がラリアットで追撃すると、彩羽もミドルキックで応戦。そしてサッカーボールキック、顔面ドロップキックでカウント2。高速ブレーンバスターもカウント2。
朱里が出ていき高瀬のアシスト。トレイン攻撃で攻守を入れ替えると、彩羽のラリアットをかいくぐった高瀬がお返しのラリアット。すぐに彩羽もトラースキックを放って響につなぐ。

響は高瀬にショルダータックル、セントーンを投下。カウント2。エルボー合戦となり、響が一本足頭突きからのスピアを炸裂させる。
一方、高瀬もブーメラン式ドロップキックで形勢逆転。串刺しエルボー、カウンターのパワースラムで追い打ちをかける。さらにかわった朱里が響にミドルキック。串刺しジャンピング・ニーアタック、串刺しランニング・ニーアタックでカバーする。キックアウトされると腕十字の体勢。これはカットに遭い未遂。

響もカウンターのスピアで反撃開始。串刺しスピア3連発につなげる。返されると、ミサイル発射。

朱里もガットショットから走るも、響がカウンターのスピア。すかさず野崎が串刺しビッグブーツ→おしゃれキックを狙うが、かわした朱里が場外の野崎にエプロンからダイブ。リングに戻ってハーフハッチでカウント2。エルボー合戦を挟んで、朱里が投げっぱなしジャーマン。野崎もビッグブーツで応戦する。続く朱里のカウンターのハイキックはカウント2止まり。かわった進垣がドロップキックで追い打ちをかける。
ならばと野崎はドルミルを狙うが、回避した進垣がワキ固めで捕獲する。コーナーに登る進垣に、野崎がブラ下がり式のフロントネックロック。雪崩式ブレーンバスターへ。キックアウトされるとドルミルでガッチリ捕獲。これを進垣が首投げで脱出してみせる。ならばと彩羽が投げっぱなしジャーマン。間髪入れずに彩羽は響を投げ落とすファンタスティックフリップを放つと、野崎がケンカキックで追撃。蒼魔刀もカウント2。さらに走る野崎に高瀬がカウンターのラリアット、朱里がランニングニー、進垣がジャックナイフで飛び込む。

ここで彩羽は野崎の救出にかかるも、助っ人のハイキックは野崎に誤爆。すかさず進垣がキドクラッチへ。なんとかキックアウトする野崎。朱里&高瀬は彩羽&響を排除しようと突っ込むが、逆に彩羽組がロープを下げて、2人を場外へと送り込む。

その結果、リング上は野崎と進垣だけに。ここで野崎がノアールランサーで飛び込むが、ニアロープ。ならばとダメ押しのノアールランサー・ハイを突き刺し、熱戦に終止符を打った。
◎エンディング
野崎「進垣、はじめましてだったけど、アンタ面白いじゃん。また当たることがあればお願いします(とベルトを掲げる)」

朱里「ウチもそのベルト、狙ってるんだよ。忘れてないよね?」

野崎「朱里ちゃん、1日の出来事だよ? 忘れるわけないじゃん。ちゃんと覚えてるよ」

朱里「よかった」
高瀬「野崎さん、お互いベルト巻いてるうちに闘おうねって言いましたよね。忘れてないですよね!?」

野崎「アレでしょ? NEXTの優勝戦で言ったときのでしょ? ちゃーんと覚えてるよ」

高瀬「いつでも準備はできてますんで」

野崎「オーケー×3、いつでもね。オーケー。(響が動いたため注目が集まる)まあまあまあ。今日は急きょ、かわりに参戦してくださった響選手ありがとうございました。そして、彩羽! まさか今日、彩羽が隣にいるなんて、ちょっとすごい最後の最後まで不思議な感じだったけど、今日は組んでくれてありがとう」
握手を求める野崎。応じかけて彩羽は蹴り。

彩羽「バカか、お前は! ベルト取られたのに、そうやってありがとうなんて言ってられないよ。いつかまたそのベルト取り返すんで、キレイに磨いておいてください(と退場)」
野崎の介抱に向かう宮崎だったが、そのままデスバレーボム!? ざわつく会場。

宮崎「野崎、私も狙ってるから、よろしく」
桜花がリングへ。観客から「桜花さんやめて!」の声。

桜花「ちょっとコレ見たらかわいそうだから、私は今日は言わない。大丈夫?×2(無反応な野崎を放置して)ちょっとダメみたいなので、私が締めてもいいですか? チャンピオンになるって大変なんですよ。こんなに狙われちゃって。頑張って! 野崎、頑張って! 頑張って、野崎。えー、本日はご来場、誠にありがとうございました! 宮崎さんまで野崎のベルトを狙っているなんて思わなかったんで、今日は3人だけでやろうかな。広田さん、いないもんね? 3人だけでやります。今日のwave大会は楽しかったですか?(歓声)ありがとうございます! またwave見に…(観客の声に詰まる)ん? なんだって?(『予想以上によかった!』の声)あーっ、ありがとうごじざいます! 今日のwave、予想以上によかったですか?(歓声)次もみなさんの予想を遥かに超える大会にしたいと思いますので、ぜひ見に来てください。あっ、来た、広田さん。あ、旧姓・梅咲遥さん(苦笑)。じゃあ、お子さんにこれがwaveだ! やってもらうかな? できる? できるってよ!? それでは行きますよ。これが……?」

娘「うぇ……」

桜花「できた、できた。(改めて)準備はできてますか! それではいきますよ、これがー、waveだーーー!」
◎野崎バックステージ
——試合後、いろんな選手から狙われたが?
野崎「そうですね。まあ朱里ちゃんは元旦のwaveでレジーナ狙っていくと言っていたし、高瀬は高瀬でレジーナ取り戻したら、お互いチャンピオン同士のうちにやろうと言っていたので、まあそこは忘れてないよっていう。ちゃんと。お互い認識しあえたので、そこまではよかったんですけど…。やっぱ彩羽ですね。やっぱムカつくな。ムカつく。凄いムカつくって思いました。ちょっとでも彩羽が隣にいることが、もしかしたらありえるかもって思った自分を悔やみたいです。で、宮崎さん…。そうですね、宮崎さんは…ちょっと本当に想像してなかったというのが正直です。ちょっといまよくわからないですね」

——野崎さん的には誰と一番やりたい?

野崎「うーん、朱里ちゃんともやりたい、すぐにでもやりたいと思うけど、やっぱ高瀬がね、ベルトを持ってるうちにというのであれば、お互いいつまで持ってるかっていうのがわからないんだったら、熱いうちにやりたいなと思います」

——対戦相手候補が出てくる気持ちは?
野崎「いやー、なんでしょうね。たぶんノーダメージだったらメッチャモテてるじゃん、アハハと笑えたんですけど、イチイチ蹴りとか、デスバレーとか、やりすぎでしょ!って(苦笑)。ちょっとみんなそれほどみんなが私に対して本気だっていうことかなと思うので、まあ嬉しいですね」
2020.01.01

「NAMI☆1~Jan.~2020年BIG WAVE到来宣言!『新春・波始め』」

◎オープニング
昨年4月から桜花由美社長のもと新体制に生まれ変わったwave。はじめて迎える年明け一発目の興行は、初の元旦開催となった。大会に先立ち入場式がおこなわれ、wave選手による恒例の書き初めが披露された。

HIRO’e「みなさん、あけましておめでとうございまーす! えっと、いきなりですが私が書いた文字はコチラです。ジャン! 合ってます? 合ってますか? 駆(かける)。8月16日に引退決まってますので、最後の日まで駆け抜けたいという意味を込めてこの漢字にしました。みなさんともに最後の日まで、駆け抜けて×2、駆け抜けきりたいと思います! お願いします」
宮崎「皆様あけましておめでとうございます。私の今年の漢字は、コチラ。学(まなぶ)です。キャリアが長くなってくるとね、いろいろ学ばなくなってくるものだったりしますが、いろいろ考え学んで過ごしていきたいと思っております。よろしくお願いします」
広田「あけましておめでとうございます! 朝から背中、寝違えのお母さんなんですけど、頑張っております。私の一文字は、食(しょく)でございます。(観客から職人の声)そうね、職人に掛けたつもりじゃないんだけど、えっとあのね、やっぱりね日本というか世界が病んでいる、と。それは突き詰めたらみんなの食事? というものを健康的に摂る。野菜とかバランスよく摂る。そういうところから見直していかなければ世界は平和にならないという観念に母親は行き着きました。プロレス界もケガが多いのはやっぱり食事をちゃんと摂って、骨から丈夫にするということで、本当、食事は大事だから。子供も今年3歳になりますので、ちゃんと食事が摂れるようになるので、ここは一つプロレスラーとしても母親としても人間としても食事から見直して、強い人間になりたいなと思う所存でございます。それで食という文字になりました。端っこに描いてるのは子供が落書きをして『何?』って聞いたら『飛行機』って言ってました。あとついでにこっちが娘が描いたので、寝起きに描かせたのでなんだかわからない(苦笑)。こちもねガチャに。3枚とも入れますのでぜひぜひ当ててください」
桜花「皆様あけましておめでとうございます! 元日からwaveを見に来てくださる皆様本当にありがとうございます。2020年になりました。2020年はwaveの飛躍の年にしたいと思っております。そしえ、私の今年の言葉はジャン。長(観客から『長介!』の声)バカヤロゥ(笑)。おいーっす、おいーっす(笑)。長(おさ)ということです。私は一応、去年の4月に株式会社ZABUNの代表取締役の社長としてやってきていますが、去年は試行錯誤、社長というものがよくわかってなくて、試行錯誤しながらやってきたんですが、今年こそは長になれるように、団体のトップに立てるように、団体というか会社の長になって、みんなを引っ張っていけるような人材になっていきたいと思っておりますのでみなさん、ご指導のほどよろしくお願い致します」
野崎「皆様あけましておめでとうございます。私の今年の漢字は、コチラです。増(ぞう)。体重とかでなくレジーナになったときに後楽園ホール、オレンジ色が多かったということをリング上でも言ったんですけども、それをなくすためには増やしていかないといけないと言うことで、今年の漢字に選ばさせていただきました。今年、後楽園ホール、8月と12月なので、その2大会、私がレジーナであることを願い、さらにオレンジ色がなくなることを、すごく頑張ってなくしたいと思っておりますので、みなさん今年もよろしくお願い致します。ということで、元日、波始め、スタートです!」

1、新春・チャレンジwave(15分1本勝負)
○宮崎有妃(9分7秒、テキサスクローバーホールド)梅咲遥●
※ベテランはギブアップでしか勝てない「オンリーギブアップルール」を採用


2020年のwaveは、wave所属選手と他団体の若手が対決するチャレンジwave3連発でスタート。ルールは、試合ごとに封筒に入った5つのルール(普通のプロレスルール、戦隊物ルール、2カウントルール、オンリーギブアップルール、RIZIN・MMAルール、若手に有利になるゴクアクカウントルール)の中から、若手選手が選んで決定する。

宮崎有妃の相手はディアナの有望株・梅咲遥。梅咲はオンリーギブアップルールを引き当てる。若手に有利なルールとなるため、梅咲は3カウント、ギブアップのいずれでも勝てるが、宮崎はギブアップのみでしか勝てない特別ルールとなる。
宮崎は早々に恥ずかし固めを狙うが、18歳と年齢を聞き自粛。仕方なくセコンドの野崎を捕まえ恥ずかし固め。梅咲がカットに入り試合再開。フルネルソンをめぐる攻防で主導権を握る宮崎が、首4の字固めへ。堪え忍んだ梅咲はクロスボディー。キャッチした宮崎がギロチンドロップを投下する。これを梅咲がかわしてドロップキックを連発していく。受けきった宮崎が足4の字固めで捕獲。5分経過。
劣勢の梅咲だったが、逆片エビ固めで攻守を入れ替える。セカンドロープからのドロップキック4連発からミサイル発射。さらにコーナーに登るも、宮崎がときめきメモリアル狙い。だが、これも18歳ということで踏みとどまった宮崎は雪崩式ブレーンバスターに変更。思わずカバーしてしまうが、ノーフォール。
ならばと足4の字固めを狙う宮崎だったが、切り返した梅咲がカウント2。宮崎はビッグヒップを連発。最後はテキサスクローバーホールドでギブアップを奪った。
2、新春・チャレンジwave(15分1本勝負)
○神童ミコト(10分57秒、エビ固め)旧姓・広田さくら●
※丸め込み。若手は2カウント奪えば勝利できる「2カウントフォールルール」を採用


旧姓・広田さくらはマーベラスの神童ミコトと対戦。まずはルール決めから。広田が「RIZINルールだ、RIZIN!」とやる気を見せるなか、神童は「2カウントルール」を引き当てる。神童は2カウント奪えば勝利。広田は通常の3カウントを奪わなければならない特別ルールが採用された。
開始早々、神童が丸め込もうとしたが、気付いた広田がかわして「2カウントとか言うと、すぐこういうことする!」と牽制。その後も隙あらば丸め込みを狙う神童に、広田は「すぐそうやって(丸め込み)やるけど、お前の勢いはわかったから。じっくり、じっくりだよ」とロックアップ。広田が押し込み、ガットショット。神童もロープの反動を使って広田を吹っ飛ばすとドロップキックを叩き込む。カウント1。
今度は手四つの力比べ。神童が制するも、広田がリストロックへ。神童が取り返してフロントネックロックで捕獲する。広田も取り返し、グラウンドの攻防となる。肩が付くたびにカウント1でしのぐ広田。神童がクロスフェースで捕獲する。
なんとか広田がロープ。すぐに神童はボディースラムから押さえ込もうとするが、広田が逃げる。ならばと神童は串刺しドロップキック。すぐに広田もフェースクラッシャーでやり返すが、神童も低空ドロップキックで応戦する。カウント1。
押され気味の広田がボディースラムからの高田純次へ。ガードする神童に観客は高田純次を要求するが、神童が無視して試合再開。ブーイングのなかの串刺しドロップキックはカウント1。ドロップキックの連発もカウント1止まり。押さえ込みを連発していくがいずれもカウント1。

神童は作戦変更。広田をロープに飛ばしまくってスタミナを奪う作戦に出る。疲れたところに神童が足を引っ掛けて、丸め込む。だがこれもカウント1止まり。すると神童は「お正月です。しっかり試合をしてください。ロープのアレ見たいです。ロープのアレ」とおねだり。広田がロープ渡りに行こうとすると、逆さ押さえ込みへ。カウント1。神童のスワンダイブ式回転エビ固めもカウント1で返されてしまう。
防戦一方の広田だったがカニばさみ、619で流れを変えると、シャイニング・ウィザードの体勢。読みかわした神童がカウント1。広田も裏拳からへなーらサンセットを狙うが、かわす神童。混戦のなか広田はボ・ラギノールを狙うが、読んでいた神童が寸前でかわして丸め込みで2カウントを奪った。
3、新春・チャレンジwave(15分1本勝負)
○桜花由美(11分40秒、体固め)林亜佑美●
※ビッグブーツ。Tommyレフェリーが阿部四郎レフェリーをオマージュしたレフェリングで若手を有利にするゴクアクルールを採用


今年の漢字を「長」にした桜花由美は、アクトレスガールズの元気印・林亜佑美と対戦。林がゴクアクプロレスルールを引き当てると、味方リングアナが説明。Tommyレフェリーは往年の悪徳レフェリー・阿部四郎レフェリーをオマージュしたレフェリングをすることがアナウンスされた。


林は「あけましておめでとうございます」と握手を求めてゴング。そして、いつものように「わっしょい!」を観客と連呼。桜花を巻き込むも、これはフェイント。背後から林が逆さ押さえ込み、首固めへ。Tommyレフェリーが阿部四郎レフェリーばりの高速カウントを入れると、慌ててキックアウトする桜花。
林のクロスボディーは桜花がキャッチ。叩き付けてエルボードロップを放つが、林がかわしてクロスボディー。高速カウント2。桜花も反撃に転じ、カバーするもスローカウントを入れるTommyレフェリー。桜花の反則にも高速カウントが数えられる。

ならばと串刺しビッグブーツで飛び込む桜花。ダブルニードロップからカバーするがスローカウントはツー止まり。ロープを使った攻撃で反則を取られる桜花。Tommyレフェリーが必死に高速カウントを数えると、面白がった桜花が反則を連発。おかげでTommyレフェリーは疲労困憊だ。
ここで桜花はキャメルクラッチへ。すると林は噛みつきで脱出。ところがTommyレフェリーは反則カウントを取らず「そういうことはしないよ」と優しく注意。対応の違いに不満を露わにする桜花。すぐさま串刺しビッグブーツを狙うが、かわした林が串刺しドロップキックを連発。首投げで高速カウント2。5分経過。
反撃に転じた桜花のネックブリーカードロップはスローカウント2。一方、林はドロップキックを連発。高速カウント2。水車落としも高速カウント2止まり。桜花のブレーンバスターを首固めに切り返す林。丸め込みを連発すると、エビ固めの応酬に。桜花には高速、林にはスローカウントが入る。スピードの差はあるものの、いずれもカウント2。
Tommyレフェリーへのイライラを林に爆発させる桜花。張り付けケンカキック、走り込んでのケンカキックはカウント2。カウンターのビッグブーツで流れを変えると、DDT、カカト落としを放つがスローカウント2。ここで桜花は自ら「わっしょい!」を連呼。垂直落下ブレーンバスターでトドメを刺そうとするが、「シューズが壊れた」とTommyレフェリーはカウントすら入れない。桜花がクレームを言うと、「阿部四郎になれって言ったじゃん…」とTommyレフェリー。

これには桜花も黙るしかなかった。ならばと桜花はダメ押しのビッグブーツ2連発を叩き込み、スローカウントでも3カウントを奪ってみせた。
4、新春・Yシャツwave~COUNTDOWN LONG BEACH・228日~(20分1本勝負)
△野崎渚&朱里(時間切れ引き分け)HIRO'e&高瀬みゆき△

2020年に入り、引退のカウントダウンがはじまったHIRO’e。新年一発目は、新体制となったwaveが昨年やらなかったYシャツマッチとなった。HIRO’eはかつてタッグを組んでいた高瀬みゆきとのタッグ・エスペランサを復活させ、挑む。対峙するのは2019年の年末にレジーナとなった野崎渚と、志田光からコミカルエースの座を譲り受けた朱里だ。

最初の5分間はランバージャック形式でおこなわれ、場外に落ちた際はお仕置き隊にバットでフルボッコにされ、その後、試合経過8分で1分間のスローモーションルールを採用。13分経過で人間凶器が投入されることがアナウンスされる。また選手が着用しているYシャツは脱がされる、あるいは脱げた場合、その場で試合終了となる。
野崎と高瀬で試合開始。ロックアップから野崎が押し込み高瀬を落とそうとする。サードロープを掴んで堪える高瀬。今度は野崎が「脱がすぞ!」とYシャツに手をかけるも、これも未遂に終わり串刺しビッグブーツ。そしておしゃれキックへ。エプロン上の野崎は「落とすぞ!」とブレーンバスターの体勢。これも高瀬が回避する。リング内に戻った野崎はカーブストンプを放って朱里とタッチ。
朱里はサッカーボールキックで追撃。劣勢の高瀬だったが、朱里をロープ際で捕獲。HIRO’eがエルボー弾で飛び込むが、かわされ高瀬に誤爆し場外へ。バットで叩かれるもすぐに戻る高瀬。そしてHIRO’e&高瀬でダブルのドロップキックを決める。
ならばと朱里はブラ下がり腕十字へ。だが、そのまま場外に落とされお仕置き隊に叩かれまくる。野崎も引きずり込まれ劣勢に。
5分間のランバージャックルールが終了し、お仕置き隊は退散。試合が再開され、HIRO’eが朱里に串刺しスピア。正調スピア、ブレーンバスターでカウント2。朱里もブレーンバスターでやり返し、野崎と交代。野崎のビッグブーツ、朱里のバッククラッカー、野崎のケンカキックと波状攻撃。
野崎&朱里は高瀬&HIRO’eをロープ際にセットすると、同時にケンカキック。さらに野崎はHIRO’eにビールマンキック。ドルミルⅡへ。

ここでちょうど8分となりスローモーションローションルールが発動される。スローな攻防が繰り広げられるなか、朱里のハイキックは野崎に誤爆。そこからチャンスを得たHIRO’eのヒロギョプサルがかかったところでスローモーションが終了。カウント2。
朱里VS高瀬となり、朱里のハイキックを高瀬がかいくぐりエルボー合戦。10分経過。朱里がキックのコンビネーションでカウント2。走る朱里に高瀬が追走式ラリアット。正調ラリアットで反撃。カウント2。朱里が腕固めへ。HIRO’eがカットに入る。朱里が高瀬にサッカーボールキック→ランニングキックで追撃。返されると腕十字へ。なんとか耐える高瀬。
13分を迎え、人間凶器が投入される。現れたのは奇跡(宮崎有妃&旧姓・広田さくら)の2人。広田はボ・ラギノール、宮崎はビッグヒップをお見舞い。宮崎は朱里→高瀬に恥ずかし固め。その間、広田は野崎&HIRO’eをバックステージに連れ込みグリーンミスト!?
15分経過。宮崎は野崎→HIRO’eにも恥ずかし固め。さらに野崎にはビッグヒップをお見舞い。再び広田はバックステージで高瀬にグリーンミスト。しかし朱里には背中に「バカ」の文字。グリーンミストを浴びていないにもかかわらず観客に笑われる朱里はキョトンとした表情を浮かべる。
これで終わりかと思いきや、さらに人間凶器が投入され、桜花由美が登場。リングに入った桜花はビッグブーツで4選手を次々となぎ倒し、「満足!」と退散。残り時間が少なくなるなか、ここで野崎は高瀬にドルミル。耐えた高瀬がラリアット。カウント2。ローリングストーンもカウント2止まり。両チームとも焦って技を仕掛けるが、決め手をかきドローとなった。
◎試合後のマイク
野崎「朱里ちゃん、バカって書いてある。バカだって。しんどかった。元日wave、波始め、みなさなりありがとうございました。レジーナ一発目でYシャツ着て、毒霧くらうと思わなかったし、恥ずかし固めも2回もやられると思わなかったですが、まあこれがwaveらしくていいんじゃないかなと思っています。そしてコミカルエースの朱里ちゃん、今日も素晴らしかったよ。これからもコミカルエースとしてwaveをともに盛りあげていってください。よろしくお願いします!」
朱里「もうコミカルエースなんてやりたくなーい!(ブーイングが飛ぶ)なんで×2、ブーなの。ぜんぜんわからない。似合ってる? そんなの関係ない。あとちょっと一つ言わせてほしい。野崎ちゃん、レジーナのベルト、ウチ狙っていくからよろしく、どうぞ。ありがとうございました!」
野崎「いいじゃん、朱里ちゃん。コミカルエースとしてでもいいし、レジーナ、誰の挑戦でも受けるって言ったからいつでも待ってるよ。ということで、今日、毎年恒例のアレを、新春といえば…バースデーです。味方さん、GAMIさん、そして、いつもスタッフでwaveを支えてくれている根本さん、今日がリアルバースデーということで、ぜひリングに上がってください。3人が揃うと、(ケーキが登場)それではみなさんお誕生日おめでとう!(ローソクの火を消したあと、改めて)お誕生日おめでとう!(と顔面ケーキ)」

味方リングアナ「抱負? ありがとうございます。いまプロレスリング・ノアに所属しておりますが、こうして呼んでいただいてありがとうございます。告知になりますが、プロレスリング・ノア、1月4日、後楽園ホール大会、お陰様でチケット完売となりました。お隣の東京ドームに負けないように頑張りますので、waveともども応援よろしくお願いします」

スタッフの根本さん「いや、まさかスタッフでこれを受けると思わなかったです」

二上会長「13年やって、はじめてです」

スタッフの根本さん「これからもwaveの撮影頑張りますんでよろしくお願いします」
二上会長「あけましておめでとうございます。実は昨日のちゃんすでケーキがあることを聞き、なんのサプライズもありません。そして、この曲の編集も私がいま上で私が鳴らすという、なんともありがたみのない誕生日でした。辛いなー。もうちょっと社長、スタッフを雇ってください。もうすぐ51歳になります。1・4、1・5はすみません。ライガーさんの引退に見てきます。ちなみにちゃんすでは1月5日、GAMIバースデーをやるのでみなさんビールを飲みに来てください。(締めは二上会長が担当)いきますよ、あけまして(おめでとう!)おぉぉぉぉ、なるほどね。今日のwaveは面白かったですか(オー!)。今年のwaveもまた見に来てね(オー!)いきますよ、ビッグウエーブ! Thank you、これがwaveだ!」
2019.12.29

『 THANKsGIVING WAVE’19 』

1、ヤング3wave(15分1本勝負)
○松井珠紗(6分52秒、逆さ押さえ込み)林亜佑美●
※もう1人は響


2019年最終大会のオープニングマッチは、アクトレスガールズの松井珠紗&林亜佑美、そしてマーベラスの響による3WAYマッチ。

ゴングと同時に響と林が「ワッショイ!」を連呼。そのテンションに付いていけない松井だったが、林が二人羽織で強引に参加させる。そこに響がガットショット。試合をスタートさせる。響と松井がアームホイップ合戦。
響が松井をキャメルクラッチで捕獲すると、林は走り込んでの「ワッショイ×2」。口撃のみで終わると、響は<ふざけんな!>とばかりに林にガットショット。そして串刺しスピアを敢行する

林も「ワッショイ!」と叫んでエルボー弾。ラリーとなると、ドロップキックにつなげる林。そこからアクトレスガールズがダブルを選択。これを響がスピアで迎撃する。松井は響にミサイル発射。カウント2。
響がアクトレスガールズたちの標的となるなか、林が水車落としを放って響を場外へ。「ワッショイ!」と観客にアピールしたが、その背後から松井が裏切りの逆さ押さえ込みで勝利を収めた。
2、ドウキノサクラwave(15分1本勝負)
○雪妃真矢(9分31秒、エビ固め)HIRO'e●
※タイガードライバー


12・25新宿で、来年8・16後楽園を最後に引退することを発表したHIRO’e。今大会が発表後、初の後楽園ホールとなり、引退に向けた闘いがスタートとなる。その初戦の相手はアイスリボンの雪妃真矢。2人は同年デビューで、シングルは4年ぶりとなる。


ロックアップからリストロックの取りあいに。グラウンドの主導権争いからHIRO’eがキャメルクラッチへ。「久しぶり!」と鼻フック。雪妃もロープに張り付け鼻フックでお返し。そこから雪妃は張り付けニーアタックへ。サッカーボールキック、ニードロップにつなげる。
HIRO’eも串刺しスピア、ブレーンバスターで逆転。低空ドロップキックで飛び込むも、雪妃がかわしてHIRO’eの顔面を踏みつける。そして、ランニングニーを放つがHIRO’eもかわす。HIRO'eのドロップキックは雪妃も払い落として、「お前がバカだ!」とキックをお見舞い。ランニングニーで追撃する。カウント2。

エルボー合戦となり、雪妃「長浜!」HIRO’e「HIRO’eだ!」雪妃「長浜!」HIRO’e「名前、変わったんだよ」雪妃「いつからだよ」HIRO’e「5月からだよ」雪妃「すみませんでした。やめんなよ!」HIRO’e「決めたんだ!」雪妃「なんでだー?」HIRO’e「お先に」雪妃「お先じゃねぇ。何がお先だよ。上から順番じゃないんですか! 年齢的に!!」と気持ちをぶつけあう。
さらに雪妃はキックのコンビネーションで黙らせるとPK狙い。かわしたHIRO’eがカウンターのスピア。ミサイルキック、サクラ落としでカウント2。ジャーマンSHもカウント2止まり。

雪妃はタイガードライバーの体勢。水車落としで返したHIRO’eがバックドロップホールドへ。キックアウトした雪妃はハイキック、バズソーキックでカウント2。最後はタイガードライバーでトドメ。
試合後、HIRO’eは「みなさん本日は後楽園来て下さってありがとうございます。先日発表したんですけど、来年の8月16日、wave後楽園大会を持ってHIRO’e引退することになりました。えーっと、今日からチケットを販売しておりますのでお買い求めいただけらうれしいです。そして雪妃! 同期です。数少ない同期です。8カ月くらいよろしく! HIRO’eの応援をよろしくお願いします」と、改めて波ヲタに報告した。
◎バックステージ
HIRO'e「いま雪妃は団体トップのベルトを巻いてるし、下の子もいっぱい増えて、自分とは状況がぜんぜん違うからこその責任感をすごく感じましたね。だから強い。強いよ」

雪妃「自分が欠場を繰り返すツチノコ状態だったこともあって、闘う機会もどんどん減ってしまって、交わることも全然なくなってしまったんだけど…。4年ぶりのシングル、オリンピックかワールドカップくらいか開いてたっていう(苦笑)。でも、来年の8月ってことだから、いっぱい闘いたいよね」

HIRO'e「闘いたい! すごく同期が少ないから」

雪妃「そう、同期が全然いなくって、ホントに数少ないし、ほかに交わる同期が全然いないから。一緒に飲んだ同期とかも1人しかいない(笑)」

HIRO'e「そういう貴重な同期と第1弾で闘えて嬉しいし、あと8カ月ある中で、あと何試合自分ができるかわからないけど、闘っていけたらいいなって思います」

——引退ロードでやりたいことは?
HIRO’e「waveは『コミカル&セクシー』として、メチャクチャアホなことをやってきたと思うんですよ。スローモーションとかワイシャツマッチとか、技の名前を叫ばなきゃフォールできない試合とか。そういう『ザ・waveだな!』って思える試合をやりたいですね。外にも当たりたい選手はいますが、それはまだまだ言いません! 発表をお楽しみに(笑)。まだまだありますが、夢を持っての引退なので。これからも頑張れって見送ってもらえたら嬉しいです」
3、シンゲキノwave(20分1本勝負)
○桜花由美&赤井沙希(14分52秒、片エビ固め)高瀬みゆき&有田ひめか●
※ビッグブーツ

DDTの赤井沙希が意外にもwaveに初参戦。桜花由美と長身タッグを組んで、The Beginning(高瀬みゆき&有田ひめか)と対戦した。高瀬はAWGのベルトとティアラを付けて登場。その高瀬が「お願いします!」と握手を求めるが、赤井&桜花は見えてない素振り。

悔しい高瀬は「一番でっかいの出て来いよ!」とあえて赤井を指名。しかしながら力比べは手が届かない。有田に肩車させるも、赤井も桜花に肩車してもらって応戦。結果、手が届かなかった高瀬は有田に八つ当たり。チームワークにも不安を残す。
身長差に苦戦する高瀬だったが、諦めずにドロップキックを放って有田とタッチ。挽回モードの有田は桜花&赤井のトレイン攻撃をショルダータックルで迎撃。しかし赤井もスリーパーへ。これを首投げで脱出する有田。赤井がコーナーに叩き付けるも、有田がその勢いでショルダータックル!

高瀬がドロップキックで続き、桜花にもエルボー弾。そして赤井にドロップキックをさらに2発お見舞いする。機転を利かせた高瀬は思い切りジャンプしての逆水平チョップ&エルボーで追撃。さらにセカンドロープからのジャンピングエルボー弾を放つ。
赤井も至近距離からのダブルニーアタックで流れを変えると、赤井&桜花がダブルのビッグブーツ。桜花が出ていき、高瀬にケンカキック。クロスアームDDT、カカト落としでカウント2。高瀬もブレーンバスターでやり返す。ロープに走る高瀬に、桜花がカウンターのビッグブーツ。すぐに高瀬もカウンターのエルボー弾で応戦し、カサドーラへ。キックアウトされると、有田のボディーアタック、バックフリップを挟んで、高瀬がセカンドからのギロチンドロップでカウント2。さらにトルネードえびすを投下。
桜花も垂直落下ブレーンバスターで形勢逆転。これは有田がカットしカウント2。高瀬がパワースラムでやり返し、有田と交代となる。有田は串刺しボディーアタック。ショルダータックルでカウント2。ラリアットもカウント2止まり。ジャンピングニーで飛び込むも、返されると高瀬のカミカゼを挟んで、ファンタスティックフリップを投下。寸前でかわした桜花が有田にビッグブーツ。赤井も放って行く
流れが変わり桜花&赤井でツープラトンのブレーンバスター。カットに入る高瀬を、有田の上に投下して排除する。チャンスと見た桜花がビッグブーツで飛び込むも、赤井に誤爆。すかさず高瀬がラリアット、ブレーンバスターを決めて、今度こそはのファンタスティックフリップを投下させる。
さらに有田のランニングニー、バックドロップが決まるも、これは赤井がカット。ならばと有田は至近距離からのジャンピングニー。パワーボムを狙うが、堪えた桜花がネックハンギングボムへ。キックアウトされるとビッグブーツで3カウントを奪った。
◎バックステージ
赤井「2019年最後の試合で初参戦させていただきました。桜花選手は自分とタイプ的に似てるなって思ってて。長身のお姉さんで美人というのが自分の目指すところであるので、タッグとか組ませていただけたら嬉しいなと」

桜花「おっ、ありがとうございます! プロレスは身長が武器で映えますし、やっぱり赤井さんは出てきただけでお客さんを魅了する華があるので。ウチとしては定期的に上がってほしいと思います」

赤井「ホントですか? 嬉しい! ありがとうございます」
4、メガプレミアムwave(30分1本勝負)
○宮崎有妃&橋本千紘&優宇(16分4秒、エビ固め)旧姓・広田さくら●&朱里&Maria
※スペシャルパワーボム


セミファイナルはwaveタッグ王者の奇跡(宮崎有妃&旧姓・広田さくら)が対角コーナーにわかれて6人タッグで激突。宮崎は11・24富士で組んだ橋本千紘&優宇と再びトリオを結成。橋本&優宇はチーム200キロというペアを組んでおり、その圧倒的な肉体とパワー殺法で急成長を遂げている注目のタッグチームだ。一方の広田は今年からプロレス活動を再開させたMAKAI所属の朱里、そしてマーベラスのMariaだ。

試合は乱闘からスタート。ゴタゴタが収まると、早速、宮崎が朱里に恥ずかし固め。すかさずチーム200キロが両サイドでダブルバイセップスをキメて四方に披露。続いてMariaが出ていきガットショット。あっさり担ぐ宮崎だったが、回転エビ固めに切り返したMariaが低空ドロップキックを連発。宮崎を孤立させるとトレイン攻撃を狙う。これを宮崎がかわして場外戦へと突入。そのままバックステージへと消えていく。
6選手が戻ってくると、宮崎&橋本&優宇の顔がグリーンに!? よく見ると朱里の顔もグリーンに染められている。「なんでぇぇぇ!」と悲痛な叫びを上げながらリングに戻る朱里。

試合が再開される。優宇がMariaにブレーンバスター。セントーンを放つが、Mariaも寸前で回避。優宇が逆水平チョップから走るもMariaがドロップキックで迎撃し、朱里とタッチ。
朱里はミドルキックで優宇に追撃。串刺しニーでカウント2。腕十字で捕獲するも、優宇は叩き付けて脱出。逆水平チョップでお返しする。カットに入る広田、Mariaにもチョップを放って排除。そして朱里に旋回式サイドバスターを放って橋本につなぐ。

橋本VS朱里の顔合わせ。朱里はキックで攻勢。耐えた橋本がアンクルホールドへ。ハイキックをかいくぐった橋本がロープに走るが、朱里がカウンターのミドルキック。
このあと試合は広田ワールドへ。広田は自分以外の選手を全員仰向けにセットすると、いつものように飛び越えようとするが、もちろん失敗。めげない広田は宮崎にボ・ラギノールを決めると、橋本にシャイニング・ウィザードを狙うが、橋本がパワーボムに切り返す。すぐにオブライトを放つ橋本だったが、広田が着地しボ・ラギノール。ロープに走るも、橋本がラリアットで迎撃する。
宮崎VS広田の奇跡対決へ。攻勢の広田が619、シャイニング・ウィザードを決める。これは優宇がセントーンでカット。それでもカバーする広田に、今度は橋本がサンセットフリップでカットに入る。今度は広田がかわして、サンセットフリップは宮崎に誤爆。
ここで広田はへなーらサンセットの体勢。宮崎の体重に押し潰されてカウント2。ならばと広田はサクラライト。すぐに宮崎も変形えびす落としへ。さらになげっぱなしジャーマンを放つ宮崎だったが、広田がふらふらドーンでカウント2。
助けに入った朱里のハイキックは広田に誤爆。ここで優宇がダイビング・セントーン→橋本がコーナーからのサンセットフリップ→宮崎のムーンサルトプレスが広田に決まる。
絶体絶命の広田だったが、朱里が滑り込みでカット。15分経過。宮崎のジャーマンSHもカウント2止まり。ならばと最後は、スペシャルパワーボムにつなげて3カウントが入った。
5、Regina di WAVE~WAVE認定シングル選手権試合(30分1本勝負)
<挑戦者=NEXTトーナメント優勝者>○野崎渚(19分28秒、レフェリーストップ勝ち)彩羽匠●<王者>
※ドルミル。彩羽が6度目の防衛に失敗。野崎が第15代王者となる

2019年のCatch the WAVEを制し、レジーナとなった彩羽匠の6度目の防衛戦。『wave全員制覇』を掲げ、HIRO’e、旧姓・広田さくら、水波綾(当時)、宮崎有妃、桜花由美を退けてきた彩羽に対し、NEXTトーナメントを勝ち上がり挑戦権を獲得した、最後の砦・野崎渚が待ったをかける。しかし、4日前におこなわれた直接対決での前哨戦は彩羽がたった3分で下しており、野崎にとっては非常に厳しい状況でのタイトル戦となった。
ゴングと同時に観客は野崎コール。慎重に組み合い、読み合いの攻防。彩羽がキックからスリーパーへ。野崎がロープ。彩羽はすぐにランニングスリーの体勢。なんとか着地する野崎。すぐに串刺しビッグブーツでやり返す。ケンカキックでロープ際。おしゃれキックにつなげる。
続いてエプロン上でエルボー合戦。野崎がビッグブーツ、エプロンからのノアールランサーで場外へ。場外で呼吸を整えた彩羽が慎重にリングに戻る。野崎がガットショットで飛び込み、ストンピング。そしてカーブストンプ2連発。カウント1。コーナーに向かう野崎に彩羽がハイキック。エプロンに落とすと、エプロン上で高速ブレーンバスターをサク裂させ、場外戦となる。野崎はカウント19で生還。
彩羽はローキックで追撃し、逆エビ固めへ。なんとか野崎がロープ。引き戻した彩羽がサソリ固めでステップオーバー。ローキックで追い打ちをかけボディープレスでカウント2。

10分経過。走る彩羽に野崎がカウンターのビッグブーツ。ザキゴエでカウント2。形勢を入れ替えた野崎がミサイル発射。そしてドルミルを狙うが、回避する彩羽。彩羽のミドルキック、野崎のビッグブーツが交互に決まり、彩羽がソバットからキックで攻勢。
コーナーに登る彩羽。野崎が雪崩式ブレーンバスターに切り返す。カウント2。彩羽は投げっぱなしジャーマンからキックにつなげてランニングスリーの体勢。切り返した野崎がドルミルⅡへ。彩羽がブレイクすると、ビールマンキック。
彩羽もパワーボムで攻守逆転。すかさずスワントーンボムを投下する。キックアウトされるとランニングスリーの体勢。これはニアロープ助けられた野崎。
もう一度、彩羽はランニングスリーを仕掛けるが、野崎が回転エビ固めに切り返す。
そしてフェースクラッシャーからのダブルニーアタックでカウント2。そしてノアールランサーを叩き込む。このチャンスにノアールランサー・ハイを狙う野崎だったが、払い落とす彩羽。カウンターのトラースキックから走るが、野崎も追走してのカウンターのノアールランサー・ハイを敢行。
キックアウトされると野崎は強引にドルミルへ。逃げる彩羽をジワリジワリと締め落とすと、Tommyレフェリーが試合を止めた。
◎エンディング
野崎「ありがとうございます。2019年最後にwaveにレジーナ、取り戻すことができました。彩羽、アンタ、さんざん私にいろんなこと言ってきたけど、私にプレッシャーを与えてくれてありがとう。アンタが7月キャッチ優勝して、レジーナ取って『wave全員制覇』って、waveの敵になってくれて、私がいまここに立っていられるもアンタが強かったから。アンタがいたから私も強くなれた。だから、あんまり言いたくなかったけど、本当に感謝してる。ありがとう。彩羽からレジーナ取ることに一生懸命で、じゃあレジーナ取ったら何がしたいかって正直いまポッと出て来ないんですけど、でも誰の挑戦でも受けたいと思っています。ただ今日ちょっと後楽園ホールのオレンジ色がすごく目立っているので、2020年、私がレジーナ持ってる野崎政権のときに、このオレンジ絶対潰したいと思います。そのときは、まだまだ2020年、その先もみなさんの応援が必要です。みなさん本当に今年2019年、応援ありがとうございました。2020年もオリンピックイヤーではなく、wave、いや野崎渚イヤーにしたいと思ってるのでみなさん応援よろしくお願いします。ありがとうございました!」
桜花「みなさん、2019年wave最終戦にご来場、誠にありがとうございます! 野崎、ベルトを取り返してくれてありがとう。すごく桜花由美としてはうれしいです。これでおいしいお酒が飲めます。そして、2020年1月1日、元日にナミはじめというwaveの大会があります。1月1日です。3日後です。ここで一つカードを発表します。2019年、新生waveでやらなかったこと。それは、Yシャツマッチ! 決定でございます。Yシャツwave、決定でございます。カードはのちほど発表したいと思います。2020年もwaveはwaveらしく突っ走っていきたいと思いますので、みなさんよろしくお願いします。あと8月16日、後楽園大会でwaveの生え抜きのHIRO’eが引退してしまいます。生え抜き、最後の生え抜きが引退してしまうので、切実にウチは新人さんを募集しております。ぜひ新人さんいたらぜひぜひご紹介よろしくお願いします。それでは、野崎さん、今年最後の締めをお願いしてもよろしいですか」
野崎「ということで改めまして2019年、waveの応援ありがとうございました。1月1日から私たち試合あります。これからも変わらぬ応援よろしくお願いします。では、恒例のこれがwaveだで締めたいと思います。行きますよ! これがwaveだー! ありがとうございました」
◎野崎バックステージ
野崎「しんどい、しんどい……。ありがとうございました」

——ベルトを巻いた感想は?
野崎「もう、なんですかね。新生waveになってからずっとレジーナほしいと言ってきたんですけど、彩羽との前哨戦、12月25日の前哨戦のシングルで3分で負けてしまったのがすっごくキャッチの決勝以来、自分のなかで悔しくて、頭が真っ白になる出来事が起きてた中でだったので、本当に今日、正直、自分でも彩羽に勝つ自信って100%じゃなかったんですけど、応援してくれるみなさんのおかげで今日こうしてレジーナを手にすることできました」

——彩羽はどうだった?

野崎「今まで以上の強さと今まで以上にチャンピオンらしく、リング上でしかわからないのかもしれないけど、伝わるものがいままでと違って遥かに強かったです」

——フィニッシュは狙っていた?
野崎「正直、ノアールランサー・ハイで取れるかもと思ってたので、アレを返されたのはちょっと自分でもビックリだったんですけど、ああいうとき咄嗟にでるのって、ドルミル、スリーパーだったんだなって自分でも驚いたというか。本当に勝手に体が動いてかけてた技だったので、ずっと使ってきた決め技だったので。なんて言うんですかね。原点に戻るっていうんですかね。自然と出てきた技でした」

——waveの頂点に立って。

野崎「正直、waveのトップにいるという実感は、今日わからなくて、正直ないじゃないですけど、年内最終といっても1月1日から試合があるので、ここ何日かで考え、waveのトップにふさわしい選手になっていきたいと思います」
◎彩羽バックステージ
彩羽「負けた。このタイミングで、この負けはまずいと一番自分でわかってますけど、あぁ…。まあでも、悔しいけどもある意味これをきっかけに自分というものをまた見つめ直すいいきっかけになったんじゃないかなと思います。あんだけ大口、叩いてきたのでね、こんだけの後楽園で大先輩が『大将』って言って来てくれたんですよ。大先輩なんですよ。その試合でセコンドについてくれて負けるってこんな悔しいことないです。ないですけど、それは野崎さんに対して悔しいとかそういうことは思ってないです。自分が負けたので、野崎さんことはしっかり……。悔しい、自分が悔しい。でも野崎さんたぶんこれからもっともっと重い物を背負って、自分はいままで他団体としてwaveのベルト持っていたので、ある意味、好き勝手、物言えてって感じですけど、野崎さんはこれから自分の団体のベルトを持ってチャンピオンとして重い物をどんどん背負っていくと思うんで、うん。またどこかで、もっとデカイ会場でお互い背負う物があってやりたいですね。負けた。自分探しの旅に。旅じゃないですけど、自分を見つめ直すきっかけもらえたので、しっかり。マーベラスも体制が変わったので、はい。ちょっと考えます。自分をしっかり立て直して、うん。ここから立ち上がりますよ。このままやられっぱなしじゃいけないし、またいつか挑戦します」
2019.12.25

ダイシワスクリスマス

日時
12月25日  水曜日
観衆
188人
場所
1、X'mas・ヤングwave(20分1本勝負)
○有田ひめか&星月芽依&林亜佑美(9分4秒、エビ固め)進垣リナ&梅咲遥&松井珠紗●

ヤング世代の有田ひめか&星月芽依&林亜佑美と進垣リナ&梅咲遥&松井珠紗が6人タッグで激突。

開始早々、進垣が捕まりロープに張り付けられる。31歳の進垣に対し、若手の有田&星月&林は「ババア!」を連呼。Tommyレフェリーが「ババア、ババア言うな」と厳重注意。有田がボディースラムで叩き付けたあと、星月がヘアホイップ。かわった林は「わっしょい!」と首投げ→水車落としへ。
進垣もなんとか切り抜け梅咲とタッチ。梅咲は林にボディーシザース、リバース・インディアンデスロックで捕獲する。そして弓矢固めへ。崩れると逆に林がカバーする。カウント2。すぐさま梅咲は逆エビ固めで捕獲。林は「わっしょい! わっしょい!」と連呼しながらロープを目指す。ブレイクするとエルボー弾。クロスボディーを放って、星月と交代。
星月は梅咲にドロップキックを連発。カウント1。5分経過。梅咲もドロップキックでやり返すが、さらに星月がボディースラム。ロープに走るが、エプロンから進垣が妨害。攻勢に転じた梅咲がミサイルキックを発射させる。

続いて松井VS有田へ。有田が豪快ショルダータックルをお見舞い。そしてアルゼンチン・バックブリーカーで捕獲。ピンチの松井だったが仲間のカットに助けられ反撃開始。トレイン攻撃を挟んだあと、ミサイルキック。
そしてフィッシャーマンSHへ。カウント2。一方、有田は両腕ラリアットを狙うが、かいくぐった梅咲&松井がダブルのドロップキック。すぐさま松井はキャプチュードにつなげる。

これをキックアウトした有田は松井にカウンターのラリアット。すぐさまジャンピング・ニーアタックと畳みかけて勝利を収めた。
2、X'mas"真っ赤な"スクランブルwave(20分1本勝負)
△桜花由美&高瀬みゆき(時間切れ引き分け)朱里&Sareee△

クリスマスということで、全員がサンタの帽子をかぶって登場。赤をコスチュームに取り入れている桜花由美、高瀬みゆき、朱里、Sareeeがタッグで激突した。

試合は桜花VSSareeeでスタート。ロックアップの押し合いに。桜花が寄り切りロープブレイク。続いてリストロックの取りあいとなる。両者同時にタッチ。

高瀬VS朱里に移行。バックの取りあいから朱里がアームホイップ。サッカーボールキックをお見舞いすると、今度はSareeeが出ていき、高瀬にドロップキック。低空ドロップキック、ボディースラムから鎌固めへ。耐えられると、ヘアホイップで投げ捨てる。かわった朱里が高瀬を踏みつけ、そして腕十字。これは桜花がカットする。
劣勢の高瀬だったが、ブーメラン式ボディーアタックで反撃開始。続く桜花が串刺しビッグブーツ。ダイビング・サンマドロップでカウント2。クロスフェースで捕獲する。耐えられると、高瀬がダイヤル固めでカウント2。桜花がヒザ蹴りを連発していき、逆エビ固めへ。高瀬が低空ドロップキックで続き、ダブルの攻撃を狙う。だが、これは朱里が桜花にバッククラッカー、高瀬には串刺しニーをお見舞い。そして高瀬にサッカーボールキックを放つ。
続いてSareeeが低空ドロップキックで追撃。エルボー合戦となる。吹っ飛ばされた高瀬が逆水平チョップとエルボーでお返し。Sareeeも小刻みエルボーでやり返しミサイル発射。高瀬もブレーンバスターで攻守逆転。パワースラムを敢行する。カウント2。


桜花VSSareeeのマッチアップ。Sareeeのダイビング・フットスタンプはカウント2。桜花もDDTでやり返し、カカト落としへ。残り5分から桜花がビッグブーツ。かわしたSareeeがフットスタンプ。低空ドロップキック。フィッシャーマンSHでカウント2。

朱里もミドルキックで続き、串刺しニーでカウント2。スリーパーで捕獲する。残り3分。桜花のビッグブーツ、朱里のエルボーがラリーとなる。
朱里がロープに走るが、高瀬が妨害。すぐに桜花がスパインバスターにつなげて、高瀬がスライディングラリアット。桜花がケンカキックで飛び込んで行く。

今度は朱里&Sareeeが桜花にキック。そこから朱里がハイキックにつなげる。カウント2。走る朱里に桜花が追走式ビッグブーツ。朱里も追走式ニーから投げっぱなしジャーマン。
残り1分となり、高瀬が朱里にローリングストーン、Sareeeにラリアット。このチャンスに桜花がチンクラッシャーを放つと、朱里はヒザ蹴りで応戦。
残り時間が少なくなるなか、桜花のビッグブーツ、朱里のジャーマンが決まったところで時間切れを告げるゴングが打ち鳴らされた。
3、クリスマス・ゴキゲンwave(15分1本勝負)
○米山香織(7分15秒、エビ固め)HIRO'e●
※丸め込みの応酬から

HIRO’eにとっての米山香織は、長浜浩江時代から節目、節目で対戦してきた相手。HIRO’eに改名してからは初シングルとなる。

握手を求める米山に、HIRO’eが張り手。米山「性格悪いヤツだ」とゴング。米山コールが沸き起こると、米山は「人気は私のほうが勝ってるみたいだから、次は力で勝負だ。ビビってるのか?」と挑発。手を組むが、HIRO’eが足を踏みまくる。
米山は「なかなかやるな」と握手を求めるも、HIRO’eが応じると足を踏みつけヘアホイップ。キャメルクラッチへ。HIRO’eもやり返す。張り付けドロップキック、ロングビーチへ。なんとか米山がロープ。

米山はモンゴリアンチョップを放って、グルグルパンチ。かわしたHIRO’eがボディーブロー。HIRO’eの串刺しスピアをかわした米山がセントーン。
攻勢に転じたHIRO’eも串刺しスピア、ブレーンバスターでカウント2。低空ドロップキックをお見舞い。コーナーに登る。

追いかけた米山がコーナー上でモンゴリアン。HIRO’eもやり返し、サクラ落としへ。
米山の十字固めから丸め込みの応酬。HIRO’eがヒロギョプサルでカウント2。カサドーラを仕掛けるも、カバーをめぐって二転三転。最終的に米山が押さえ込んだ。
試合後、HIRO’eがマイクを握る。「長浜浩江改めHIRO’e、来年8月16日をもって引退します! 私にはもう1つ夢があります。柔道整復師になることです。プロレスとの両立は難しいと思って引退を決めました。最後の日までプロレスラー・HIRO’e、悔いを残すことなく完走したいと思いますので、よろしくお願いします。これからも応援お願いします! 米山さん、私、撤回しないので」

米山は「わーーーーーーーーん」と叫びながら退場。
◎バックステージ
——突然の発表になったが。
HIRO’e「発表としては突然ですけど、自分のなかでは結構、前から決めてきたことなので、はい。そうですね、来年8月16日に引退をします!」

——理由というのは?
HIRO’e「柔道整復師になりたいというのがもともと、プロレス入る前に(あった)。自分高校卒業でwaveに入門したんですけど、高校卒業するときに柔道整復師の専門学校に行くことが決まっていたんですけど、プロレスラーになりたいという夢を持って、親に話して、やりたいことをやったらいいということで、学校を蹴って、こっちの道を選んだんですけど、もう一度、自分のなかで1回考えたときに、もう1回そろそろ柔道整復師の道に行きたいなと思って。いまのこのタイミングで」

——まだプロレスを続けたあとでもできるのでは?
HIRO’e「そうですね。体のどこかが痛いとかそういうわけではにないんですけど、自分の中でいろんな選択を考えたうえで、いまがちょうど。スッキリと言いますか、まだまだぜんぜん自分のできること、やらなきゃいけないことたくさんあると思うんですけど、ここのタイミングが自分の中でいいなと思いました」

——そうするとあと8カ月どういった気持ちで?
HIRO’e「どこに行っても最後っていうものがついてまわると思うんですけど、最後ってことに気負いをせず、いつも通り、でも私というプロレスラーがいたことをみなさんに覚えておいてもらえるために過ごしていきたいなと思っています」

——具体的に成し遂げたいこと。
HIRO’e「具体的には決まってはないですけど、まだ」
4、Regina EVE クリスマスプレミアムwave(20分1本勝負)
○彩羽匠(3分38秒、体固め)野崎渚●
※ランニング・スリー

wave全員制覇を掲げ、HIRO’e、旧姓・広田さくら、水波綾、宮崎有妃、桜花由美と下してきたマーベラスの彩羽匠。残すところは野崎渚ただ一人となった。NEXTトーナメントは高瀬が優勝すると踏んだ彩羽は、今大会で野崎を指名。年内wave制覇を成し遂げるつもりだった。ところが野崎はNEXTトーナメントに見事優勝。先に決まっていたこのカードはそのままおこなわれることとなり、“タイトル4日前のシングル対決”という前代未聞のカードとなった。
慎重に組み合う両者。彩羽がキックを放って低空ドロップキック。すぐに走る彩羽に野崎がビッグブーツを放つ。
野崎のミサイルキックをかわした彩羽がキックで攻勢。野崎もスリーパーで捕獲する。逃げられるとエルボーバット、串刺しビッグブーツで追撃。
彩羽は串刺し式のキックを顔面に叩き込むと、抵抗する野崎を強引にランニング・スリーへ。速攻決着で前哨戦を終わらせた。
試合後、彩羽は、「野崎さん、プレッシャー感じたことありますか。自分はwaveのベルトを取って、『全員制覇』という目標を口にしたときから、死ぬほどプレッシャーを感じてきました。おい! 週プロのインタビュー読みましたよ。自分が前、言ったように過去の勝敗とか関係ないんですよ。勝ったヤツが強いんですよ。もう一度言いますね。強いヤツが勝つんじゃなくて、勝ったヤツが強いんですよ。自分から一言。自分に勝つ方法、教えておきます。もっとプレッシャーを感じてください。そして今日、クリスマスですね。サンタさんにプレゼントはいらないです。ただ29日、もっと長い試合ができるよう自分はサンタにお願いしておきます。メリークリスマス」とマイク。
◎バックステージ
野崎「悔しい、すごい悔しいけど、勝ったヤツが強いって自分もそうだと思ってたから、本当に今日勝ちたかったんですけど、ちょっと29日まで時間少ないんですけど、いま何も考えられないです」
◎バックステージ(全試合終了後にコメント)
——今日の野崎戦はいかがでしたか。
彩羽「覚悟が違うよね。自分はマーベラスを背負ってる一人だし、waveのレジーナのベルトを取ったときから、そっちの覚悟もプレッシャーとも闘ってきて、自分の吐いた言葉ですけど、waveの選手全員制覇。そういう言葉を吐いたときから怖いくらいのプレッシャーが降りかかってきて。でも今日、ノンタイトルだけど全員制覇しました。やっぱり勝率でいうと、確かに自分は負けが多いです。野崎選手に関しては。けど、それは過去の自分であって、リング上で言ったように、そのとき勝ったヤツが自分が強いと思ってる。29日、本当に野崎渚…本当日が少ないからね、どう今回のこの3分の試合で、どう考えているかわからないけど、あと4日しかない。この日にちでどんなプレッシャーをかかえてくるのか、リング上で楽しみにしています。ぜんぜん、負ける要素が一つもない」
——タイトルマッチの4日前にシングルでやるのはやりづらい状況だったが。
彩羽「そうですね。でも自分で提案したことなんで。正直、野崎渚のコンディションとか見てて、高瀬さんとかにも負けてたし、NEXT上がって来ないなというのが自分野予想で、だったら年内にwave全員制覇したいという、自分のワガママでもあり、決定したことなので。ぜんぜん自分自身はやりづらさはまったくなくて、コンディションもすごいいいし、ぜんぜん、ぜんぜん。向こうがやりづらさに負けたんだったらそこまでの選手ですよね。だから手のうちをあかしたくないっていうのもちょっとあったので、さんざんやってきて、いまさらですけど、いつも自分はいまが旬だと思っているので、いまの自分も知られたくないんで、もう本当ランニング・スリー1発で仕留めました」

——レジーナになってから全員制覇を一つのモチベーションだったが、達成してしまった。29日は彩羽匠にとって何が一番のモチベーションになる?
彩羽「やっぱり自分はこんなに女子プロレス団体があるなかで、いまの時代はその中で一つでまとまるのは厳しいので、自分はマーベラスにベルトがないぶん、他団体のベルトをかっさらって他団体にどんだけ売り込んでいけるかっていうのが自分の勝負だと思うので、ここからですよね。自分は。ここでwaveの選手、勝ったヤツが強いって言ったんですけど、これで認めさせたと思ってるんですよ。だったら他団体にもっともっと面白く、まじわっていってもいいのかなっていう気はします。そこが自分の目標。ホントにやりたかったことってそこなのかもしれないですね」

——29日は防衛して来年以降は他団体に?
彩羽「そうですね。ガッツリ、waveって書かれているのが自分のなかで気にくわないんですけど、でもそうやってタイトルができて緊張感ある試合ができるというのは自分の経験値にもなるし、だったら、どんどんいろんな選手とまじわっていきたいですよね」
5、クリスマス・プレミアムwave(30分1本勝負)
○伊藤薫&渡辺智子(18分46秒、片エビ固め)宮崎有妃&旧姓・広田さくら●
※ダイビング・フットスタンプ

メインイベントはWAVE認定タッグ王者の奇跡(宮崎有妃&旧姓・広田さくら)とWWWD世界タッグ王者組の伊藤薫&渡辺智子組がノンタイトルながら激突した超プレミアムマッチ。
入場した広田は「ハッピーメリークリスマス。伊藤さん、渡辺さん今日は受けて下さってありがとうございます。クリスマスなんで、もう1つベルトかけて闘いませんか。タイトルマッチにしましょう。どうでしょう」とダブルタイトル戦を提案。伊藤&渡辺組が難色を示すと、さらに挑発する広田。ところが、伊藤&渡辺が応じようとすると、広田の態度が急変。「じゃあタイトルマッチはナシだ。やる気満々だったのに」とあっさり引き下がった。

まずは4選手が中央で対峙。いざ伊藤を前にすると奇跡はそのサイズ感に逃げ腰。すると渡辺が「プニプニしてるよ」と伊藤のお腹やほっぺを指でツンツン。すっかり丸め込まれた広田は「ホントだー、プーさんみたい」と試合に応じる。
ボディーアタックで突っ込む広田だったが、伊藤が吹っ飛ばしてカウント2。早速伊藤がコーナーからのフットスタンプの体勢。慌てて逃げる広田。さすがにパートナーの渡辺も「まだ早い」と止めに入る。

ここで広田は「もしかして伊藤さんロープ渡りやろうとしてる?」と、無茶ぶり。伊藤が渡辺、奇跡の手を借りロープを渡りきると、広田は「意外となんでもやってくれる」と調子に乗り始める。
伊藤が追撃のセントーン。これをキックアウトする宮崎。渡辺がラリアットで続き、コーナーに登るも、宮崎がリップロック。雪崩式ブレーンバスターでカウント2。

逆にコーナーに登る宮崎だったが、今度は渡辺が追いかけリップロックからの雪崩式ブレーンバスターでお返し。ここで宮崎は渡辺の胸を鷲づかみ。渡辺もやり返す。ならばと宮崎は恥ずかし固めの体勢。しかし、恥ずかし固めではなくビッグヒップを放って広田とタッチ。
広田は高田純次を狙うが、渡辺が迎撃。すると広田は「クリスマスだから2人がやるっていうの?」と、これも伊藤&渡辺に無茶ぶり。伊藤&渡辺がダブルの高田純次からエルボードロップを決める。

すぐに渡辺が走るが宮崎が妨害。広田がフェースクラッシャーへ。場外に渡辺&伊藤が落ちるとトペを狙うが失敗。逆に伊藤がスライディングキックで奇跡を吹っ飛ばす。
場外戦となり、この試合2度目のバックステージへ。再び現れると、全員の顔が緑色。追いかけていった二上美紀子会長もグリーンミストの巻き添えになっていた。

リングに戻って試合再開。奇跡は伊藤&渡辺を対角コーナーにセットし、ときめきメモリアルで往復。宮崎がラリアットを狙うが広田に誤爆。ここから誤爆も含め、すべての攻撃が広田に決まり、ダメージが蓄積されていく。伊藤&渡辺はサンドラッチラリアットから、伊藤がセントーン。そしてパワーボムへ。カウント2。
ライガーボムは広田がかわして、宮崎のリップロックからへなーらサンセットの体勢。だが、伊藤の巨体に押し潰されてカウント2。すかさず渡辺が、広田にダイビング・ボディープレス。宮崎がカットに入ろうとするも、伊藤が「カットにきたらお前も踏むよ。どっちがいいかよく考えて」と牽制。固まる宮崎の前で伊藤が広田にダイビング・フットスタンプを突き刺し3カウント! 勝った伊藤は「私からのクリスマスプレゼント」とご満悦だった。
◎エンディング
桜花「2人とも大丈夫ですか。ベルトかけなくてよかったですね。じゃあ2人が死んでるので、私、締めてもいいですか。みなさんメリークリスマス。ありがとうございます。クリスマスの夜にプロレスリングwaveを見に来てくださるみなさんありがとうございます。クリスマスなのでみんなで写真を撮りたいと思うんですけど、いいですか? 上がってください。私が締めてようと思ったんですが、今日引退を発表して8月16日引退するHIRO’eちゃんに締めててもらおうかな?」
HIRO’e「あと8カ月お願いします。みなさんクリスマスの夜にご来場ありがとうございます! 発表させていただきましたが、かわらずこれからも闘っていくのでお願いします。12月29日、後楽園もありますのでみなさんぜひご来場ください。ではみなさんいいですか。いきますよ。これがwaveだーーーー!」
2019.12.22

『大師走・中』

none
1、NAGOYA・Future wave(20分1本勝負)
HIRO'e&響(13分12分 逆エビ固め)杏夏●&Maria
none
2、NAGOYA・テクニカルwave(15分1本勝負)
○野崎渚(12分43秒 片エビ固め)本間多恵●
※ノアールアンサー・ハイ
none
3、NAGOYA・スクランブルwave(20分1本勝負)
○桜花由美&沙恵(15分22秒 体固め)藤田あかね&松井珠紗●
※ビッグブーツ
none
4、NAGOYA・アブノーマルwave(60分3本勝負)
宮崎有妃&旧姓・広田さくら(2-1)藤本つかさ&テキーラ沙弥
1、○テキーラ(5分34秒 逆さ抑え込み)広田●
2、○広田(9分07秒 ふらふらどーん)テキーラ●
3、○宮崎(6分21秒 外道クラッチ)テキーラ●
12月22日(日)
大師走・中’19
2019.12.01

「NAMI☆1〜Dec.〜」

◎オープニング
2019年最後のNAMI☆1(ナミイチ)興行が新木場1stRINGにて開催され、大会に先立ち選手入場式がおこなわれた。そして選手を代表し、メインイベントで高瀬みゆきと対戦する野崎渚が挨拶をおこなった。

野崎「みなさん、こんにちはー! 2019最後のナミイチ、ご来場誠にありがとうございます。先月11月1日のナミイチからはじまったNEST、今日が決勝戦です。相手は…高瀬。ちょっと高瀬に負け越しているので、今日は勝って、12月29日レジーナ挑戦にもっていきたいと思いますので、みなさん応援よろしくお願いします。そのほかにもなんとかロワイヤル? なんでしたっけ(苦笑)。すみません。ちょっと自分のことでいっぱいいっぱいだったもんで、すみません×3。ナミイチロワイヤル、ギャラ総取りとかちょっと面白そうなカードもあるので、みなさん、最後まで熱い声援をよろしくお願いします」
1、ナミイチロワイヤルwave(10分1本勝負)
○HIRO’e(5分8秒、ジャーマン・スープレックス・ホールド)林亜佑美●


第1試合から第4試合まではナミイチロワイヤルとしてシングル4試合がラインアップ。各10分1本勝負でおこなわれ、ドローの場合はキャリアの浅い選手が勝利となる。試合の勝者はギャラが倍となり、また全シングル終了後、勝者のみのタッグマッチを予定していることがアナウンスされた。なお組み合わせは、抽選で決定する。

1試合目は2014年10月デビューのHIRO’eと、2018年12月デビューの林亜佑美の一戦。

先に入場した林が「みなさんはじめまして、ワッショイこと林亜佑美です。せーの、ワッショイ。ありがとうございます。このあとももっと全力でワッショイ×2、第1試合から盛り上がっていきましょう!(観客とワッショイを唱和)第1試合頑張るぞー!」と会場を盛りあげた。

入場するなりHIRO’eが串刺しドロップキックで奇襲をしかけ、遅れてゴングが鳴らされる。エルボードロップはカウント2。
林もドロップキック5連発で応戦。カウント1。走る林にHIRO’eがエルボー弾をお見舞い。しかし林もクロスボディー、水車落としをサク裂させる。
一方、HIRO’eは串刺しスピア2連発からブレーンバスター2発でカウント2。ミサイルキックを放つも、かわした林がオクラホマロール、スクールボーイ、首固めと丸め込みを連発。いずれも返されるとロープに走るが、HIRO’eが追走してエルボー弾。逆にHIRO’eがロープに走る。これを林がカサドーラで丸め込み、エビ固めの応酬へ。いずれもカウント2止まり。ここで林はカウンターの首固め。キックアウトされると再び走る林だったが、HIRO’eがカウンターのスピア。
今度はHIRO’eが走るが、かわした林がジャックナイフ式エビ固めへ。カウント2。すぐにロープに向かう林だったが、HIRO’eがジャーマンSHに持ち込み、先輩の意地を見せた。
2、ナミイチロワイヤルwave(10分1本勝負)
△梅咲遥(時間切れ引き分け)旧姓・広田さくら△
※ルール規定により、キャリアの浅い梅咲が勝利


第2試合は1996年8月デビューの旧姓・広田さくらと、今年の3月10日にデビューしたばかりの梅咲遥のキャリア差、なんと23年のシングル対決に!

「お願いします!」と握手を求める梅咲だったが、勝てばギャラが倍になるとあっていつになくシリアスモードの広田。その無言の圧力に、梅咲は押され気味。すると広田は「ちょっと取り乱してしまいました」と猛省。
改めてロックアップで組み合う2人。広田が逆さ押さえ込みに持ち込むが、かわした梅咲が低空ドロップキック。カウント2。

広田は「十代だからって何もされないと思うなよ!」とボ・ラギノールの体勢。逃げかわした梅咲がストンピング。リバース・インディアンデスロックで捕獲する。そして弓矢固めへ。


耐えた広田が滞空時間の長いボディースラム。観客が驚嘆の声をあげると、「ボディースラムぐらいできるわ! 何年やってると思ってるんだ!」と悪態。そして高田純次を狙うが、梅咲が剣山。広田は「ギャラ倍になるこの大事な試合で高田純次が刺されるとは……。まさかお前が高田純次をやるってことかー!」と梅咲に押しつける。梅咲が拒否すると、「京子さんはすっげー楽しそうにやってたぞ」と広田。仕方なく梅咲が高田純次を敢行し、押さえ込みへ。ボディースラムでカウント2。
残り5分のコール。広田はフェースクラッシャーからのLOVEポーズを決めるが、梅咲が低空ドロップキックで阻止して、LOVEポーズを横取り。ミサイルキックにつなげる。

2発目は広田が妨害し、ロープ渡りの体勢。だが、逆に梅咲がトライ。足をふらつかせて転落してしまうと、広田は場外カウントアウト勝ちを狙う。なんとかリングに戻った梅咲が、広田を場外に落として形勢逆転。カウントアウト勝ちを狙うが、なんとか広田もリングに戻る。
梅咲がドロップキックで追撃するも、広田は619、シャイニング・ウィザードで応戦。続くへなーらサンセットは梅咲も回避。ならばと広田はボ・ラギノール狙い。なんとかかわした梅咲がオクラホマロール、首固めでカウント2。
どちらも決め手を欠き、時間切れ。規定により梅咲の勝利が告げられると、広田は寝たまま地団駄を踏んだ。
3、ナミイチロワイヤルwave(10分1本勝負)
△優宇(時間切れ引き分け)桜花由美△
※ルール規定により、キャリアの浅い優宇が勝利


キャリア18年の桜花由美は、2016年1月デビューの優宇と対戦。お互いにギャラ「2倍!」を意識して握手。

ゴングと同時に桜花がビッグブーツ。かいくぐる優宇。ショルダータックル合戦は優宇に軍配が上がり、セントーンでカウント2。優宇は腕十字の体勢。桜花がなんとかロープ。
優宇は「社長なんだから(ギャラは)いいでしょ!」と、旋回式サイドバスター、セントーンでカウント2。そしてラストライドの体勢。これを堪えた桜花がブラ下がりブラディーEXへ。サクラ☆ドロップでカウント2。串刺しビッグブーツにつなげる。さらにダイビング・サンマドロップを投下させ、キックアウトされるとクロスフェースへ。ブレイクされるとフットスタンプ、ヒップドロップを投下する。
エルボーのラリーから走る桜花。優宇がイグチボムから、片羽締めへ。極まる前に桜花がロープ。優宇はロープ際でのキャノンボールで追い打ちをかけ、もう一度、片羽締めへ。崩れると正調キャノンボールを投下。これは寸前で桜花が回避。
逆に桜花がタイガーSHの体勢。粘られるとクロスアーム式DDTに変更し、カカト落としでカウント2。ビッグブーツもカウント2止まり。すぐに走る桜花に優宇が払い腰。片羽締めを狙うが、桜花もスリーパーに切り返す。脱出した優宇はキャノンボール。セカンドからのボディープレスでカウント2。残り10秒となり優宇が急いでラストライドを狙うが、堪えた桜花がビッグブーツ。ここで時間切れのゴングが鳴らされた。
規定により、優宇の勝利が告げられた。
4、ナミイチロワイヤルwave(10分1本勝負)
○宮崎有妃(9分54秒、首固め)有田ひめか●

waveのなかで最長キャリア(24年)を持つ宮崎有妃に、キャリア2年の有田ひめかが挑む。

有田の入場を背後から宮崎が奇襲。「闘いは、はじまってるんだよ!」と花道でいきなり恥ずかし固め。仕方なくTommyレフェリーがゴングを要請した。
リングに闘いの場を移し、有田が小刻みエルボー。宮崎はリップロックを狙うが、ガードした有田がボディーシザース。宮崎はつま先に噛みついて脱出し、腕にもガブリ! グラウンドに持ち込んだ宮崎はビッグヒップをお見舞いする。そしてフロントネックロックに移行。
しのいだ有田がボディースラムを狙うが、宮崎も踏ん張る。ショルダータックル合戦から宮崎がスクールボーイ。カウント2。走る宮崎に有田が追走式ボディーアタック。コーナーに登るも、宮崎が追いかけリップロック。そして、雪崩式ブレーンバスターにつなげる。カウント2。続くムーンサルトプレスは有田が寸前でかわしてショルダータックル。
残り3分から有田が逆エビ固め。耐えられるとランニング・ニーで追撃する。カウント2。有田はジャンピングニーで畳みかけようとする。これを宮崎がラリアットで回避しコーナーへ。有田が追いつきアルゼンチン・バックブリーカーの体勢。耐えられると、ランニング・ニーを狙うが、スクールボーイで切り返す宮崎。
リップロックもカウント2止まり。外道クラッチを狙うが、これは未遂に。ならばと宮崎はグリグリえぐる目突きからの首固めで3カウントを奪った。
◎組み合わせ抽選会
第4試合終了後に、シングルマッチの勝者であるHIRO’e、梅咲、優宇、宮崎が改めてリングへ。野中美智子リングアナウンサーが二上美紀子会長の伝言として、倍になったギャラを、タッグマッチで勝った選手が総取りしていいという特別ルールをアナウンス。チェーンを引き合った結果、カードが宮崎有妃&優宇VSHIRO’e&梅咲に決定すると、宮崎は「どっちが勝っても半分にしない? 金、金したらダメ」と優宇を説得。ところがHIRO’eは「(半分は)ごめんヤダ」と梅咲との共闘を拒否した。
5、ナミイチロワイヤルwave(20分1本勝負)
○宮崎有妃&優宇(13分43秒、片エビ固め)HIRO’e●&梅咲遥
※直伝デスバレーボム


直前の抽選の結果、セミファイナルは宮崎有妃&優宇VSHIRO’e&梅咲に決定。しかも二上会長の権限により、急きょ勝った選手がギャラ総取りとなることとなり、選手達のやる気も倍増だ。なおこの試合は通常のプロレスルールに加え、選手の足が場外に付いた時点でタッチが成立する特別ノータッチルールが採用された。

ギャラを総取りしたいHIRO’e&梅咲は先発を巡り内輪モメ。HIRO’eが出ていき、宮崎とロックアップ。HIRO’eが押し込むと、エプロンから梅咲が宮崎を足止め。すかさずHIRO’eが走るも、宮崎にかわされてエプロンに転落してしまう。すぐに梅咲が出ていき宮崎にスクールボーイ。しかし、これはTommyレフェリーに場外には落ちていないと諭されノーカウント。
HIRO’eが続投するも宮崎がビッグヒップを放って優宇とタッチ。優宇が串刺しバックエルボーで追撃する。HIRO’eもドロップキックでやり返し、エルボー合戦でヒートアップ。すると梅咲がコーナーからタッチを猛アピールする。HIRO’eは「1回だけだぞ」と梅咲とチェンジ。
ドロップキックを放って行く梅咲。優宇が受けて立ち、ショルダータックルでお返し。弾き飛ばされた梅咲が場外に転げ落ち、あっさりHIRO’eが交代。ロングビーチにつなげる。ここでHIRO’eは梅咲とのダブルのドロップキックを決め、ブレーンバスターでカウント2。走るHIRO’eに優宇が旋回式サイドバスター、セントーンに切り返す。

さらに優宇は手つなぎ逆水平チョップからの払い腰へ。HIRO’eもカウンターのスピアで応戦していったが、梅咲がHIRO’eを場外に落として選手交代。ドロップキックを連発していく。優宇のボディースラムやセントーンをかわして十字固めでカウント2。

優宇もドロップキックからキャノンボールへ。宮崎が出ていき、梅咲を担ぐも、梅咲が回転エビ固めでカウント2。すぐさま宮崎がラリアットを放って、ムーンサルトプレスを投下。かわした梅咲がクロスボディー。キャッチして叩き付ける宮崎に、梅咲は「ナメるな!」と逆エビ固めへ。
そしてセカンドからのドロップキックをお見舞い。ミサイルキックにつなげる。

強引にタッチしたHIRO’eがサクラ落としでカウント2。バックドロップを狙うが、優宇がカット。そのまま宮崎&優宇がトレイン攻撃を狙うが、かわしたHIRO’eが宮崎にスピア。
ここで宮崎&優宇はダブルの串刺し攻撃を敢行。続くサンドイッチ攻撃は、誤爆。チャンスとばかりにHIRO’eがスピアで反撃開始。低空ドロップキックを放つも、味方の梅咲がHIRO’eを蹴り落として、タッチに成功。スクールボーイはカウント2。
試合権利をめぐって揉めるHIRO’eと梅咲に宮崎が両腕ラリアット。そしてHIRO’eにムーンサルトプレスを投下。カウント2。梅咲のドロップキックをHIRO’eに誤爆させた宮崎はデスバレーボムへ。これは梅咲がカット。ならばと優宇が梅咲をガードしている間に、もう一度デスバレーボムをサク裂させ、勝利した。
6、Regina di WAVE挑戦者決定トーナメント【NEXT】決勝戦(時間無制限1本勝負)
○野崎渚(16分13秒、片エビ固め)高瀬みゆき●
※ノアールランサー・ハイ。野崎がNEXT優勝


11・1新木場からはじまったNEXTトーナメント。今年は他団体からの参加も認められ、野崎渚は旧姓・広田さくら、優宇を、高瀬みゆきはHIRO’e、朱里を破り決勝へとコマを進めた。そして迎えた決勝戦。この試合の勝者は12・29後楽園で彩羽匠のレジーナへの挑戦が決まっている。

高瀬みゆきはAWGのベルトを腰に巻いて登場。シングルチャンピオンとしての覚悟を覗かせる。一方、野崎はwaveの所属として、「wave全員制覇」を掲げる彩羽匠を食い止めるという重責を担っての一戦となった。
ゴングと同時に観客は野崎コール。ロックアップで組みあったあと、ヘッドロックの取りあいへ。野崎のビッグブーツ、高瀬のドロップキックが決まる。

逆水平チョップで追撃する高瀬。串刺し攻撃は野崎がガットショットで迎撃。ならばと高瀬は野崎の腿裏にキックをお見舞い。ヒザ攻めで主導権を握る。野崎のおしゃれキックもアンクルホールドに切り返す高瀬。場外パワースラムをサク裂させ、先にリングに戻る。
野崎もカウント18でなんとか戻ると、高瀬がアキレス腱固めで捕獲。かろうじて野崎がロープ。ダメージを負っている間に、高瀬はコーナーに登るが、野崎が追いつきブラ下がりフロントネックロックへ。雪崩式ブレーンバスターでカウント2。
野崎は大外刈りからドルミルへ。これをかわした高瀬がレッグロック。なんとか野崎もブレイクする。高瀬がラリアットで追撃すると、野崎はビッグブーツで応戦。すぐにドルミルの体勢。逃げられると、ノアールランサーへ。さらにドルミルⅡを仕掛けるが、高瀬も極まる前にロープ。
攻勢に転じた高瀬は串刺しラリアット、ジャンピングエルボー弾でカウント2。カミカゼからのギロチンドロップ、トルネードえびすはいずれもカウント2止まり。
高瀬のラリアットをかわした野崎がフェースバスターで形勢逆転。ランニング・ダブルニーアタックでカウント2を奪う。すぐに走る野崎に高瀬がラリアット。もう一発ラリアットをお見舞いする高瀬。ローリングストーンは回転不足でカウント2。
すぐに走る高瀬だったが、野崎がカウンターのビッグブーツ、ノアールランサーで追撃。これもカウント2止まり。もう一度、野崎はカウンターのビッグブーツを放つと、最後はノアールランサー・ハイで3カウント!
◎エンディング

優勝した野崎に桜花こと阿部由美子社長から表彰状が送られ、野崎がマイク。

野崎「NEXT、優勝しましたー! ありがとうございます。高瀬、今回のNEXT決勝戦がアンタでよかったよ。アンタと決勝で闘ったおかげで私はすべての自信を取り戻せました。だから12月29日、私、絶対レジーナ獲るから、今度、闘うときはお互いチャンピオン同士で闘いましょう」

高瀬「(地声で)お願いしまーすっ!」
野崎「ということで、NEXT優勝したので12月29日、彩羽匠の持つレジーナに挑戦することが決まりました。ありがとう。大事なNEXTトーナメントの決勝戦なのに、チャンピオンがいないってのはムカつくけど、まあでも12月29日、アイツ、高瀬が上がるって思ってたじゃん。だからさ、25日もアイツとシングルやるんだよ。12月25日、新宿FACEで彩羽匠とノンタイトルで29日の前に試合します。新宿FACEは私が彩羽匠にたった一度、負けた場所です。29日、レジーナを取り戻す。いますべての自信を取り戻したと言ったけど、やっぱり彩羽に負けた場所で彩羽に勝って、さらにいまの自分を越えて、29日レジーナ取り戻したいと思います。みなさん、29日、応援よろしくお願いします。ありがとうございました」

改めて桜花がマイク。

桜花「野崎、優勝おめでとう! すっごいうれしい。よかったよ、今日、勝ってくれて」

野崎「ありがとうございます」

桜花「そんな野崎さん、11月22日に誕生日迎えましたよね? ミュージックスタートー!(とケーキが登場)それでは、野崎渚、29歳の誕生日おめでとーーー!(広田のお子さんたちも花道から現れる)子供たちも来た。イチゴ? うふふふ。よかったよ、勝ってくれて。本当に。本当に今日よかった、よかった。安心しています。よかったよ。みんなでイチゴだけ食べちゃおうねー。みなさん動画の準備はOKですか? 10秒だけですよ。ぜひみなさんのっけてくださいね、SNS。いいですか? 誰が押すのかな?(高瀬を見つけて)いいよ、今日の怨み晴らしてくれても。思い切りだよ、思い切り。いきまーす! 野崎渚、29歳の誕生日、おめでとー!(と顔面ケーキ)NEXTも優勝したし、29歳の抱負をお願いします!」
野崎「抱負……、はいさっき言ったようにいまはレジーナを取り戻すことしか考えてないので、今年1年、29歳。20代ラストなので20代のうちにしかできないことをやるだけ全部やって、30代を迎えたいと思います。まずはレジーナ、獲ります。これで締めということで、みなさん上がれる人、来てください。いきますよー! これがー、waveだーーー!!」
◎バックステージ

野崎「キャッチで彩羽に負けて、8月に優宇に負け、10月に高瀬、さらに11月のNEXT中にまた高瀬に(タッグで)負けて、本当にいろいろと自信を失っていたんですけど、でもやっぱ優勝という結果を出すと自信って戻ってくるんだなと。すごいいま安心しています」

——次はレジーナ。

野崎「きましたね、彩羽。ここ最近、彩羽にすごいムカつくこと言われていたので、本当は今日NEXT優勝して、勝って言いたかったんですけど、来てないということで、25日たった一度、彩羽に負けた場所で勝って、いままで言われたぶん言い返そうと思っています」

——25日はベルトがかかっていない?

野崎「そうですね。25日はノンタイトルで彩羽とシングルですね。29日は後楽園でレジーナ戦。どっちも勝って2019年の締めくくりをしたいと思います」
2019.11.24

SHIZUOKA WAVE~FUJI~3

none
1、SHIZUOKA・Future wave(10分1本勝負)
○青木いつ希(7分17秒 エビ固め)響●
※ラリアット
none
2、SHIZUOKA・Future wave(10分1本勝負)
△桃野美桜(時間切れドロー)有田ひめか△
※キャリアの浅い有田が勝者チームに入る
none
3、SHIZUOKA・Future wave(10分1本勝負)
○HIRO'e(7分30秒 ジャーマン・スープレックス・ホールド)松井珠紗●
none
4、SHIZUOKA・Future wave(20分1本勝負)
<敗者チーム>○桃野美桜&松井珠紗&響(11分18秒 JKボム)HIRO'e●&有田ひめか&青木いつ希<勝者チーム>
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5、SHIZUOKA・メガプレミアムwave(30分1本勝負)
○宮崎有妃&橋本千紘&優宇(17分02秒 体固め)旧姓・広田さくら●&KAORU&Maria
※スーパー・パワーボム
none
6、SHIZUOKA・スクランブルwave(20分1本勝負)
○野崎渚&高瀬みゆき(15分49秒 片エビ)桜花由美●&彩羽匠
※ノア―ルランサー・ハイ