2025.09.23

「itswave 〜Sep.」

日時
9月23日 火曜日・祝日
観衆
80人※満員
場所
アミスタ
1,wave OF waves(15分1本勝負)
狐伯(10分26秒、片エビ固め) 咲蘭
※フロッグスプラッシュ。

 waveのアミスタ大会はテーマ曲が鳴ると、誰と誰の試合かがわかる仕組み。
今大会もまた、それに沿って大会が進行される。また、テーマ曲が鳴ると、観客は「オオーッ!」とどよめきの声を挙げる。この光景もまた、アミスタではおなじみの光景である。
 試合前の前説では、10・1新宿大会で行われる「Reginaチャレンジ」に本間、妹加の二人以外は、本日の出場選手はすべて参戦することが明かされた。
 前説の後、テーマ曲が鳴って、第1試合が幕開け。まずは、咲蘭の曲がかかると、観客は「オオーッ!」というどよめきから、手拍子でお迎え。続いては狐伯が登場。オープニングマッチは「wave OF waves」と題され、所属選手によるシングル対決となった。
 まずは、ロックアップから狐伯が強引に振り切る。咲蘭はマットを叩いて再度、力比べに挑む。これもまた振り切られる。狐伯がロープに押し込むと、咲蘭が体を入れ替え、エルボーを連打。狐伯の腕を摑まえると、コーナーを使ってのアームホイップからドロップキック。そして、両手を踏んづけると、フットスタンプを降下させる。これは狐伯が手を引いて空振りとなる。
 狐伯がエルボー。「来いよー!」と両腕を広げて迎え入れると、エルボーの打ち合いに。咲蘭が吠えてから連打すると、狐伯は旋回しながらのボディスラムに切り返す。
 キャメルクラッチに行くも、咲蘭が手に噛みつく。咄嗟に手を引いた狐伯が「痛すぎる、クソガキ」とボディスラム。エプロンからのサマーソルト、ライオンサルトへと続く。今度は逆エビへ。咲蘭が耐えながら、ロープへにじり寄る。
 狐伯は「一発行くぞー!」のアピールから低空ドロップキック。再度、逆片エビに取る。咲蘭は耐えながら、必死にロープを掴んだ。
 咲蘭はロープにもたれると、狐伯は低空ドロップキックが飛んだが自爆。咲蘭が逆にドロップキックを放つと、狐伯が場外転落。咲蘭はコーナーからプランチャで場外ダイブ!
 リングに戻り、ミサイルキック。2カウント。咲蘭が「挙げるぞー!」とアピールするが、持ち上げられず。ならばと、狐伯の背後から飛びつきの腕ひしぎを狙ったが、決める前にロープへ逃れられる。
 咲蘭がストンピングを連打。エルボーを放つと、狐伯もお返し。「なめんなー!」と負けずに打ち込むと、狐伯は左のエルボーで打ち返す。さらに打ち合いが続き、狐伯が突進すると咲蘭はドロップキック。再び、狐伯が突進するも、咲蘭はエプロ
ンへ回避。ここからスワンダイブのボディアタック。そして。ようやくボディスラムを成功させる。
 続けて、飛びついての変形ギロチン。これに対して、狐伯はロケットニーを打ち込む。咲蘭は狐伯の肩に飛び乗ると、高角度の回転エビ固め。2カウント。さらにカサドーラ式フットスタンプから、その場飛びのフットスタンプ。
 狐伯はパケーテで咲蘭の動きを止めると、低空ドロップキック。2カウント。旋回式ブレーンバスターも2カウント。咲蘭をリング中央にセットしてコーナーに上がると、フロッグスプラッシュでトドメを刺した。
2,BAN×wave(30分)
◯YuuRI vs 桜花由美 vs SAKIvs花園桃花 vs 網倉理奈 vs 櫻井裕子●
(16分28秒、レッドカード)
※1人残りでYuuRIの勝利。
【退場順】
①桜花●(11分25秒、レッドカード)
②網倉●(12分05秒、レッドカード)
③SAKI●(14分57秒、反則負け)
※レフェリー暴行
④花園●(16分20秒、レッドカード)
⑤櫻井●(16分28秒、レッドカード)
※6WAYマッチ、イリミネーションルール採用。通常のプロレスルールの決着に加え、各選手に1つずつ禁止事項が与えられ禁止事項1回でイエローカード、2回でレッドカードで失格となる特別ルール。
【禁止事項】
◎桜花由美⋯「オー!」禁止
◎SAKI⋯チョキ禁止
◎櫻井裕子⋯裕子ロケット禁止
◎網倉理奈⋯大声禁止
◎YuuRI⋯変な動き禁止
◎花園桃花⋯失敗禁止

 各選手がテーマ曲とともに登場し、誰が試合をするか明らかになっていく。最後に入場の桜花はリングインと同時に、恒例の「オーッ!」。こうして全員が入場となり、ルール説明へ。6人の選手が同時に試合を行う6WAY形式。さらに各選手にそれぞれ禁止事項が言い渡され、1回破るとイエローカード、2回破るとレッドカードで失格となる。またイリミネーションルールにより、負け抜けとなり、最後に勝ち残った選手が勝者となる。禁止事項は次の通り。

 桜花=「オーッ!」
 櫻井=裕子ロケット
 網倉=大声
 SAKI=チョキ
 花園=失敗
 YuuRI=変な動き

 試合に先立ち、網倉が「よろしくお願いしまーす!」といつもの調子で大声であいさつしたものの、いきなりイエローカード。レフェリーいわく「これはおっきい声だよ。これよりは小さく。目安にして」と注意を与える。
 試合開始。いきなり、全員が桜花へ集中攻撃。5人がかりのストンピングからトレイン攻撃へ。各選手とも攻撃の後に「オーッ!」の雄たけびを入れる。トレイン攻撃の後、最後に5人が輪になって一斉に「オーッ!」。
 怒った桜花は5人それぞれにエルボーを連打。しかし、ここで全員を蹴散らしたあとに何も言えず。観客が「オオオオオー」(⤴)と先導するも、拳を挙げたくなるのを必死にこらえる。桜花は「花園、私を騎馬戦しろ!」とYuuRIともども要求。
この要求に戸惑いながらも、花園、YuuRIが騎馬を作る。いっぽう、反対側は網倉がSAKI、櫻井の騎馬の上に乗る。
 桜花、網倉が上に乗り騎馬戦が開始。桜花がエルボーを連打し、圧倒的な強さで網倉を落とすと、花園、YuuRIと3人で歓喜の「オーッ!」。思わず、桜花が拳を挙げてしまい、イエローカード。
 今度は各選手が数珠つなぎの首4の字。最後に残った網倉が逆エビへ取る。全選手がひっくり返るも、先頭にいたYuuRIがロープへ。
 網倉がYuuRIへサイレントでのワー!プレス。YuuRIが立ち上がると、エルボー。
そして網倉へ「来いー!」とアピール。「ア~」とかすれ声でチョップを返す。再びYuuRIがエルボーを放ち、「声出せ!」と挑発。しかし網倉は「オラ~」と小声でチョップ。それでもYuuRIが「来いよ、声出せ!」とエルボーを連打するこの挑発に網倉は「ワ~」と小声でチョップを連打。しかし、声が小さいため、いまいち迫力不足。
それでもカナディアンバックブリーカーで振り回す。YuuRIが暴れて着地する。網倉&櫻井がクロスラインを狙ったが、YuuRIはダブルのフライングネックブリーカーで切り返す。2カウント。
 YuuRIがロープへ走ると、背後から櫻井が蹴りでカット。ここでCOLORSによるイロトリドリがスタート。決めゼリフの「ウイ・アー・カラーズ」では、網倉だけ声が小声に。
 今度はCOLORSによるトレイン攻撃。YuuRIがよけ、SAKI、YuuRIと鉢合わせ状態になり、ここから4人によるエストレージャを組む。エストレージャはこの輪の中央に飛びつきの丸め込みが決まって完成形となるので、桜花が花園を呼び込む。花園は思い切って飛び込んだが、桜花の前で墜落して失敗し、イエローカード。桜花が花園へ串刺しブーツを放とうとするも他の選手に助走でカットされる。
 コーナーの花園は桜花の首を掴むと、「よっしゃ、行きますよー!」とアピール。しかし、毎回失敗ばかりしているこの技、レッドカードが出るかと思われた。桜花は余裕でブレーンバスターに取るが、これをなんと首固めで切り返し、失敗ならず。
 花園は「2018年組、あれやろう。これは裕子ロケットではない。2018年組ロケットだ」と、網倉が櫻井をバックに捕らえて、そこから花園がミサイルキックを放つ作戦に出る。
そう思わせたが、「なんちゃって、裕子ロケットー!」と、放つ瞬間、網倉がよけて裕子ロケットに。これで櫻井にイエローカード。
 桜花とSAKIが櫻井へダブルでブレーンバスター狙い。こらえた櫻井がSAKIにビッグブーツ。
SAKIが桜花にビッグブーツ。桜花が櫻井にビッグブーツを放ち、ここからブーツ合戦が続く。
 今度は櫻井がSAKIへチョキパンチから「セーフ!」のポーズ。桜花もSAKIへチョキパンチ。しかし、「セーフ!」のポーズへ移行しようとすると、SAKIがビッグブーツを浴びせて未遂に。SAKIは「グーだろ!」。
桜花はSAKIに串刺しブーツ。「オーッ!」はできず。さらにランニングブーツも「オーッ!」をこらえる。
 網倉と花園は桜花にクロスライン狙い。これをかわした桜花がダブルのフェースバスター。
ついに耐えきれず「オーッ!」を発令し失格。桜花は思わず「気持ちいいー!」と感情を爆発させる。
 網倉は残った選手に小声でチョップを放つ。しかし、残りの4人から腕と足をそれぞれ捕らえられ、関節技を食らうと、思わず「ギブしないー!」と絶叫。声の大きさがレッドカードとなり、失格。
 残るは4人。3人がSAKIへ集中攻撃。トレイン攻撃を狙ったが、SAKIはそれぞれにボディスラムで切り返す
 花園がSAKIへ「ちょっと待て、じゃんけんしよう。私が負けたらなんでも言うこと聞く。
SAKIが負けたらなんでも言うこと聞いて」と提案する。SAKIは「いいよ」と承諾すると、「じゃあ、負けたらおっぱいを出せ」と仰天要求。当然ながら、拒否するSAKIだが、花園は「おっぱい」コールを先導。さらに「おっぱい行くぞー!」と拳を挙げる。そして、「か
わいそうやから私パーを出す。チョキだしたら勝てるね」とSAKIにヒントを出す。
 再び「おっぱい行くぞー!」とアピールし、じゃんけんの瞬間、SAKIがどてっ腹にグーパンチ。レフェリーがチェックしようとすると、グーのアピール。怒りに任せて、YuuRI、櫻井、そして、レフェリーにもグーパンチ。
 さすがにレフェリーも黙っておらず、「SAKI、反則負けだから!」とレフェリー暴行で反則負けとなる。
 残りはYuuRI、網倉、櫻井。「イエローカード1枚しか出てないぜ!」とYuuRIが突進も櫻井、花園がダブルのカウンターキックで返す。ロープへもたれたYuuRIに櫻井がランニング
ブーツ。花園が低空ドロップキック。
 花園がコーナーに上がるが、YuuRIが振られても、スイングDDTへ行けず。櫻井が振られるも、失敗で負けとなるので、スイングにいけない。櫻井を振り払うと、「裕子ロケットだー」
とコーナーからミサイルキックで飛ぶも失敗。2度目の失敗となり、花園が失格。さらにこの間にYuuRIがコーナーから櫻井に、裕子ロケットを決めてYuuRIが優勝した。
 試合後はYuuRIが歓喜の「オーッ!」を連発し、ご満悦の表情でリングを降りた。
3,スクランブルwave(20分1本勝負)
◯青木いつ希&関口翔 (15分53秒、エビ固め)梅咲遥&炎華●
※ラリアット。


 まずはあめきゅんが恒例のキレッキレダンス。これに対して、青木、関口もダンスで対抗する。梅咲の握手に対して青木は「よろしくお願いしまーす」の絶叫ボイス。
 先発は炎華と関口でスタート。
 ロックアップから、炎華がロープを使っての1回転で切り返す。炎華がコルバタからドロップキック。梅咲も飛び出し、トレイン攻撃。さらに梅咲を踏み台にしてのドロップキック。炎華と梅咲が関口を磔にして「あめきゅん行くぞー!」とアピール。なぜかアピールの間、青木が真ん中に割って入る。「ばかたれ、コラー!」と青木は、手でハートを作り、あめきゅんポーズで炎華を殴打。
 さらに関口もハートを作り、二人で殴打。ダブルの低空ドロップキックから二人が手にハートを作り、ポーズを取る。関口は「俺たちがあめきゅんだー!」とアピール。さらに炎華を磔すると、背後からドロップキックを放つ。2カウント。
 青木が「あめきゅん、行くそー!」とストンピングを連打。ヘアホイップから、コーナーで踏みつけながら、手でハートを作ってのあめきゅんポーズ。まさかの逆「あめきゅん」コールが起きる。
 さらに、「あめきゅんあたーっく」と手のハートマークを炎華にぶつける。「あめきゅん、いったれー」と関口にタッチ。関口が低空ドロップキックから「オーッ!」。
 青木は炎華に「ニセモン、こら」とエプロンから檄を飛ばす。関口がロープに振ると、炎華はブーメランアタックで返す。タッチした梅咲がドロップキック。カバーも青木がカット。
 青木が「かけきゅん、行くぞー!」と関口へ指示。ダブルでの手をハートにしてのあめきゅんアタック。二人でロープに振るも、梅咲がダブルのドロップキック。さらにダブルのフライングネックブリーカーで二人まとめて吹っ飛ばす。梅咲が「あめきゅんいくぞー!」とアピールも、関口がグーパンチの連打から鼻フックで流れを取り戻す。
 関口は自らロープに走ると、梅咲は追走ドロップキック。さらに低空顔面ドロップキック、ブレーンバスター。2カウント。
 梅咲がトップロープにのぼるも、青木がカット。関口がデッドリードライブ。低空ドロップキック。2カウント。さらにワキ固めもロープブレイク。ならばと、ミサイルキック。2カウント。
 代わった青木がニードロップを落とす。エルボーを放ち、「連発来いよオラー」と挑発。梅咲は重い一発を決める。青木も重い一発でお返し。
 今度はエルボー合戦。青木は「盛り上がっていきましょうー!」とメッセージを放ってからエルボーを打つ。もう一発打とうとすると、梅咲がかわしてドロップキック。
 炎華も入って、トレイン攻撃を狙うも、青木が切り返し、一人で二人まとめてDDT&体落とし。
 青木が梅咲を持ち上げようとするも阻止される。梅咲がエルボーからフィッシャーマンズスープレックス。2カウント。
 炎華がタッチとともにミサイルキック。梅咲も反対側のコーナーからミサイルキック。炎華がさらにミサイルキック。2カウント。
 炎華がSTF。関口がカット。エルボーを連打するも、青木がバックにまわり押し出すと、エプロンで待ち構えていた関口がスタナーを放つ。
 洗濯機攻撃からダブルのロー&トラースキック。2カウント。青木がラリアット。2カウント。
 今度は青木と炎華による丸め込み合戦。梅咲がマヒストラルでアシストしてから、炎華もマヒストラル。2カウント。
 炎華と梅咲が青木と関口を鉢合わせ。このスキに炎華は青木へジャパニーズレッグロールクラッチで丸めたが、2カウント。
 炎華がエルボーを連打も青木が大外刈りからトラースキック。2カウント。
 青木は自ら対角線に走って、弾みを付けてのラリアットで止めを刺した。
4,DUALSHOCK WAVE2025トーナメントWAVE認定タッグ選手権
(30分1本勝負)
《第39代王者》尾﨑妹加&◯本間多恵(12分26秒、レフェリーストップ) 宮崎有妃●&世羅りさ《挑戦者》
※三角絞め。第39代王者組が3度目の防衛に成功。9.28大阪・176BOX大会にてDUALSHOCK WAVE2025トーナメント決勝戦/WAVE認定タッグ選手権
《王者》尾﨑妹加&本間多恵 vs SAKI&水森由菜《挑戦者》が決定。

 本間&妹加の要求により、トーナメント戦はすべてタイトルをかけることとなったSPiCEAP。
トーナメント本線でありながら、タイトルマッチとして行われることとなった。また、この試合に勝利したチームが王者組として、トーナメント決勝に勝ちあがる。
 まずは「Smoke On The Water」に乗って、挑戦者組・HDWが登場。続いて王者組のSPiCEAPが登場。妹加が本間を抱え上げるおなじみのポーズを披露。
 いきなりHDWが奇襲攻撃で試合開始。場外では世羅が机を持ち出すと、リング下にセッティング。宮崎がコーナーに上り、机ダイブを狙うも妹加がカット。さらに場外戦が続き、本間が序盤からプランチャで飛ぶ。
 そして宮崎、世羅を捕らえてリングに上がると、SPiCEAPによるダブルの磔から、「オーッ!」を3連発。さらにそれぞれ、背中へニーを当てる。妹加は宮崎へキャメルクラッチ。本間がロープを何往復もしてのドロップキックでアシスト。
 妹加がラリアット。宮崎は倒れず。宮崎のラリアット、妹加のラリアットとともに打ち合うも、どちらも倒れず。今度は両者による打ち合いとなるも、5度に渡り互角。いったん、間合いを取り、もう一度、やり合う。4度に渡って打ち合ったが、やはり互角の勝負に。妹加がコーナーに振ると、宮崎がラリアットでついに倒すことに成功。
 世羅にタッチ。世羅がエルボー。妹加もエルボーで返す。世羅が追走のヒザを打ち込むも、足を引きずる。やはりヒザが痛む。それでも妹加の突進にはエルボーを放つ。
 妹加がショルダータックルからセントーン。2カウント。
 本間が串刺しエルボーからドロップキックを狙う。世羅が顔をガードすると、フェイントし、「バーカ」と叫んでから時間差のドロップキック。そしてアキレス腱固めにとらえると、ブーイングが飛ぶ。世羅がロープに逃れるも、今度はヒザを踏みつけると大ブーイングへ。スタンディングのエルボー合戦。本間が低空ドロップキックをヒザに当てると大ブーイング。さらに裏アキレス腱固めを決める。このピンチに宮崎が竹刀を場外から放り投げる。世羅が竹刀でカット。
 本間が串刺しエルボーを狙うも、世羅がかわして自爆。宮崎がラリアットで本間にダメージを与える。その間に、世羅がコーナーに上がる。妹加がカット。本間が世羅にコードブレーカー、妹加のセントーン。そして本間が丸め込んだが2カウント。
 世羅はセラリズムバスターでピンチを脱出する。2カウント。ようやく宮崎にタッチ。
 宮崎が串刺しラリアット、えびす落とし、2カウント。宮崎が抱えるも本間が着地。リストロックDDTからワキ固め。カットに来た世羅を妹加がアルゼンチンバックブリーカーで振り回す。宮崎がロープになんとか逃れる。
 本間はタイガースープレックス狙いも宮崎は正面から目つき。妹加が追走ラリアットでカット。合体619からカバーも2カウント。
 本間は「マイカー!」と指示すると、妹加がコーナーに。背後から世羅が竹刀でカット。ひるんだスキに宮崎が雪崩式ブレーンバスター、2カウント。
 世羅に「絶対押さえとけよー!」と指示してのゴンゾボム。2カウント。宮崎が持ち上げるも、本間が丸め込む。世羅が竹刀でカット。
 宮崎が外道クラッチへ。世羅の竹刀を奪った妹加が殴打してカット。宮崎が妹加にラリアットを放ち分断する。本間が飛びつき腕ひしぎを決めるも、宮崎が片腕で持ち上げる。妹加が背後からラリアット。
 これで宮崎が崩れ落ちると、本間が腕ひしぎで絞り込み、宮崎の顔面から血の気が引いていく。そしてついに目をつぶりだし、レフェリーがストップをかけた。
 これにより、王者組が見事、防衛を果たすと同時に、トーナメント次戦も勝ち上がり。決勝のカードは本間、妹加対水森、SAKI戦となった。

 本間がマイクを持つ。
「妹加、勝ったよー!次、本間にとって最後のwave大阪です。最後です。そこで、妹加と一緒に、この大好きな、大大大好きなタッグベルトを巻いて試合ができること、そして、相手、SAKI、ゆなもん。お二人と大阪で戦えるんですね。とっっっても楽しみです」
 SAKIがリング上へ。
本間「なにか一言いただけますか」
SAKI「ひとことでびびらせます。私そのベルトに挑戦して巻けなかったことあまりありません。私挑戦し
たら取るもん、そのベルト。私も大大大好きなそのベルト、くださいー」
本間「あげません-。今日も死ぬ気で防衛したんで、大阪も二人で死ぬ気で防衛して優勝します」

 ここで握手をかわしている間に狐伯がリングイン。
狐伯「すいません、私からも。お取込み中。あ、みなさん(本間、妹加、SAKI)には関係ありません。
すいません。宮崎さん! 狐伯、この前の静岡でこのベルト駆けてタイトルマッチやりたいって言ったんですけど、10月1日に『Reginaチャレンジ』があります。私は宮崎さんが優勝するとは思えません。毎回、毎回、本当に毎回、大事なところで、最後の最後でふざけちゃう。そんな宮崎さんが優勝とは思えないので、『Reginaチャレンジ』の前、9月28日、大阪でReginaかけての最後になるかもしれないシングルマッチやりませんか?」
宮崎「あのねえ、今私ねえ、ちょっと状況がちゃんと呑み込めていないんだけど…今、私は落ちて負けたと。ビックリしてんのよ。起きたら試合が終わってて、熱いマイクやってて、私負けたの?って。そうか、最後になるかもしれないし、そうじゃないかもしれない。でも、そんなにベルトかけて戦うことができるとは思ってない。狐伯がチャンピオンで私が挑戦者、最初で最後のチャンピオンシップ、今日負けたけど、勝つ気でしかないから。引きずり下ろすつもりでいくからよろしくお願いします」
狐伯「ありがとうございます。お騒がせしました」

本間「いま、私もマイク聞いてて思ったんですけど、もしかしたら私、宮崎さんと戦えるのは今日が最後だったかもしれないんですね。最後に、めちゃくちゃお世話になった先輩から勝つことができて、めちゃめちゃうれしいです。私の中で宮崎有妃は最強なんです。なので、28日、私たちはタッグのベルトを防衛します。だから28日、宮崎さんのReginaの姿見せてください。本当にありがとうございます。世羅…
世羅はいないけど、たぶん、まだカード発表されていたのもあるんで、戦うんでね、ヒザお大事に。じゃあ、最後勝ったんで、ボロボロですけど、SPiCEAPしめていいですか」

こうして今大会はSPiCEAPの「これがwaveだー!」で締めくくりとなった。