2023.07.17

『CATCH THE WAVE 2023~決勝戦~』

■Future wave(15分1本勝負)
櫻井裕子(9分27秒、片エビ固めHimiko
※フロントバスター


オープニングはCATCHでぞれぞれ存在感を見せた櫻井対Himikoのシングルマッチ。
「お願いします」とのHimikoの声が響き渡る中、試合開始。ロックアップからロープに押し込むHimiko。クリーンに分かれる。今度は櫻井がヘッドロック。Himikoも取り返す。
再び櫻井が奪い返すとロープに振る。タックルは櫻井の力勝ち。櫻井がコーナーエルボーからのタックル。
コブラツイストにとらえる。さらにグランドコブラは2。Himikoは首投げからクルスフィックスで絞りに行く。館内の拍手がこだまする中、櫻井の足がロープにかかった。
櫻井のビッグブーツ、Himikoのエルボー合戦からHimikoがドロップキック。さらにフェースバスター。カウント2。
Himikoのブレンバスターは櫻井が投げ返す。そしてスタンディングのドラゴンスリーパー。
さらに胴締めのグラウンド式へと移行する。Himikoは足をロープにかける。
 櫻井はエルボーに行くも、Himikoはかわず落とし。そこから腕ひしぎを狙うが、櫻井も必死に防御。そしてロープに逃れた。
Himikoはスクールボーイ、エビ固め、横十字固めと丸め込みの連発からドロップキック、ダブルアーム式フェースバスター。カウント2。櫻井はビッグブーツで流れを変え、フロントバスターで止めを刺した。
■サバイバルwave(30分1本勝負)
旧姓・広田さくら&梅咲遥vs米山香織&チェリーvs柊くるみ&網倉理奈vs笹村あやめ&清水ひかりvs関口翔&川畑梨瑚
①広田(9分45秒、回転エビ固め)網倉
②広田(10分18秒、回転エビ固め)米山
③広田(11分8秒、夜叉ロック)川畑
④笹村(15分16秒、横入り式エビ固め)広田
※負け抜け勝ち残りルール。笹村&清水組が優勝。
第2試合はタッグチームの5チームによる、勝ち残り負け抜け式のサバイバル戦。一番手は関口&川畑組が入場。いつものように華やかなダンスで盛り上げる。続いて、笹村&清水、くるみ&網倉とこのカードならではのチームが入場。そして、米山&チェリーのゴキゲンBBAの後、最後に、広田&梅咲組が続いた。
試合前、封筒をTommyレフェリーが引き、先発チームが決定。その結果、スタートは笹村&清水VSくるみ&網倉となった。この間、残りの3チームのうち、2チームはニュートラルコーナーで待機となるが、もう1チームはリング下で待機となり、こちらも抽選の結果、広田&梅咲は場外で待つこととなった。
先発は清水と網倉のCOLOR‘S対決。まずは清水が二段蹴り、ほかのチームがタッチを求める中、笹村が割って入り、「私だけを信じて」とアピール。二人で連携を決めた後、ここで清水が関口にタッチ。
関口と川畑が飛び込むがくるみ&網倉がパワースラムからのワー!プレス。関口がコーナーエルボーへ行ったところで、ニュートラルコーナーの米山とチェリーが強引にタッチ。くるみをカニ挟みで倒してから、チェリーがフットスタンプ、米山がセントーンの連続攻撃。ゴキゲンBBAポーズを決めると、背後から関口&川畑がカットに入りREDBLUEポーズを決めるが、さらに背後から広田&梅咲がダブルでボ・ラギノール。広田&梅咲もポーズを決めたが、ここで5チームが入り乱れ、収拾つかなくなる。
Tommyレフェリーがチェンジ権を確認し、米山とくるみの対決で再開。チェリーがアシストに入り、ダブルのどっこいしょ。さらに二人でコーナーへ上ったが、ここで川畑が米山の体を触ってチェンジ。くるみは川畑にタックル。しかしコーナーのサマーソルトは自爆。清水がくるみとタッチし、川畑との蹴り合戦。清水はコルバタからコーナーでの二段蹴り。
ヒップドロップも2。さらにロープに振ったところをボ・ラギノールで広田がカット。ここで笹村が飛び出し、清水を肩車で持ち上げ、合体式フットスタンプ。ここでロープへ振ったところを関口が川畑の体を触ってチェンジ。関口は清水&笹村にブーメランアタック。
清水もトラースキックに出るが、関口もSTO。清水はレッグラリアットから笹村にタッチ。いっぽう、関口も網倉へスイッチ。笹村と網倉のエルボーとチョップが交差する。ここで、広田が笹村と強引にタッチし、網倉の足をすくうと、回転ボ・ラギノール。
網倉が広田のバックにまわり、くるみがラリアット、網倉のセントーンと連続で決めた後、「みんなでやっちまおうか」の号令から広田に梅咲以外の全員によるコーナー攻撃。
その後、再び広田対網倉へ。広田はウラカンもくるみがカットに入り2。しかし、体勢は崩さず、そのままエビに固めると、今度はカウント3が入り、網倉&くるみが失格。このスキにチェリーが広田への春夜恋から米山がジャックナイフ固めに行くも、これも切り返してエビに丸め込み、米山からカウント3。さらに入り乱れる中、関口と川畑がドロップキック同士討ち。広田が川畑を夜叉ロックにとらえると、川畑がギブアップ。あっという間に3連勝を果たし、終わったものだと広田&梅咲は喜ぶが、まだ笹村&清水が残っていた。
梅咲は笹村へドロップキックからブレンバスターでフォールも2。クロスラインをかわした清水に笹村がアシストへ入り、広田&梅咲へドロップキック。清水がトップロープからのボディアタックを広田に決めると、梅咲には稲妻レッグラリアット。ロープへ持たれる梅咲に対して笹村は背後へのニーを決める。カウント2。笹村と梅咲がエルボー合戦。梅咲がドロップキックから広田にタッチ。ここで梅咲、さらに広田と合体式のボ・ラギノール2連発。場外へ落ちた笹村&清水に広田はプランチャ。これは珍しく成功する。
リングへ戻った広田は笹村へシャイニングウイザード。カウント2。へなーら狙いはロープを掴まれて耐えられる。「梅咲、私ごと投げろー!」と指示すると梅咲はバックへ回る。しかし、笹村はこれもこらえてロープにしがみついたため、広田のみ投げっぱなしジャーマンで投げられる。広田はFFDで梅咲の上に乗っかってしまう。この間に、笹村が広田を上から覆いかぶさり、ひっくり返してフォールに行き、そのまま3カウント。笹村&清水組の勝利となった。
 なおこの優勝の特典として、全試合後、二上会長からWAVE認定タッグ王座への挑戦権が8・1新宿で与えられることが発表された。
試合後、リング上に残っていた広田に対して、「宀」(ウ冠)のマークを持った優宇が登場。広田に対して、「この意味わかるよな、私の宀を返せ!」とアピール。「何急に?そんなの上手に作ってて」と広田が返すと、「自分で説明しろ、この流れを」と優宇も言い返す。
「あれでしょー。私があなたの優宇の『宇』の字を書くときに宀をいつも忘れるってことで、いくつもの団体を宀なしで回ってるらしいじゃん」と広田はこれまでの経過を説明。
さらに両者の舌戦はヒートアップ。「優宇の宇、宀なくしたら芋と一緒だから。もういじめの領域になってるんだから。特に仙女の控室。そう書いて貼ってあるんだから。どうやったら私の宀、返してくれる?」「わかったよ、スマン。私のつぶやきで発生したんだから、控室とか見えないところじゃなくてリング上で決着つけようか。そんなに宀にこだわるなら、waveを代表する宀、宮崎有妃がいるんだよ。でも、宮崎さんはいまそれどころじゃないんだよ。今日で決着つく。それが終わったら、宀、お前が芋になるか、宮崎さんが呂崎になるか勝負しようじゃねえか」と言い合っているところで、二上会長が消毒でリングイン。巻きを察した広田が「お前との宀コントラ宀、決着つけようじゃないか」とアピールし、この決着はCATCH後に持ち越されることになった。
■CATCH THE WAVE 2023決勝トーナメント〜準決勝〜(時間無制限1本勝負)
SAKI(16分46秒、体固め)青木いつ希
※ランニング式ブレンバスター。SAKIが決勝進出。


 今年の波女もいよいよ4名まで絞られた。まずは準決勝第1試合、SAKI対青木戦より開始。SAKIのセコンドにはCOLOR‘Sの3選手が就く。
ロックアップは互角。再びロックアップで組み合う。そして腕の取り合い。青木が蹴りを見舞うとそこからコーナーエルボー。
フェースバスターから後頭部へのダブルニードロップ。首投げから背後へのドロップキック。そしてストンピングを何発も打ち込む。
ロープブレイクからスタンディングに戻り、SAKIがエルボーを連打。さらにボディへのグーパンチ。ブレンバスターからコーナーに青木を宙づりにしてのニー。
さらに突っ込む青木にビッグブーツ。青木はエルボーで反撃。SAKIもビッグブーツ。青木もエルボーで打ち返す。
青木はエルボ―連打からSAKIをロープ際に誘い込み、背中へのニーからブレンバスターホールド。カウント2。さらに、セカンドロープからのボディプレスを決めるも2カウント。
青木はスリーパーにとらえるがSAKIは必死にもがいて、ロープブレイク。青木はコーナーラリアットからトップロープへのぼる。SAKIもコーナーへ上がり迎撃体勢へ。
コーナー上の青木に蹴りを見舞い雪崩式ブレンバスター。そしてロープに青木を水平式に乗せるとニーを連発。さらにローリング式ボディプレス。カウント2
青木は背後からスリーパー。チキンウイング式へ移行するがSAKIもこらえる。そのまま青木はスタンドからグラウンド式へ持ち込む。SAKIはなんとかロープへ。
。SAKIもアームホイップから走りこむが投げっぱなしジャーマンに返される。さらに青木はラリアット。カウント2。
この勢いに乗りたい青木はトップロープへ。フライングボディプレスを決めるがこれも2。ラリアットは空振り。SAKIは後頭部へのへランニングニーからバックフリップ。カウント2。ここでランニング式ブレンバスターを決めに行くが、そのまま青木が全体重を乗せて覆いかぶさって技を阻止してカウント2。SAKIが先に立ち上がり、ビッグブーツを連発。15分経過。突進するSAKIへ青木がラリアット。青木が突進するとSAKIはビッグブーツ。ファルコンアローも2。ケンタッキーボムを決めるがこれも2。そして再度、ランニング式ブレンバスターにとらえ、これで3カウントが入った。SAKIがまず決勝進出へコマを進めた。
■CATCH THE WAVE 2023決勝トーナメント〜準決勝〜(時間無制限1本勝負)
朱崇花(8分57秒、エビ固め)宮崎有妃
※直伝デスバレーボムを切り返す。朱崇花が決勝進出。


準決勝、もう一つの試合は宮崎対朱崇花。宮崎のセコンドには網倉が就く。
両者、握手するもしばらく離さず。手をつないだまま、宮崎が先制のエルボー。
しかし、朱崇花はロープに振らせず。宮崎は朱崇花のビッグブーツを空振りさせるとエプロンまで投げたが、朱崇花も即座にトップロープへ上がり、ミサイルキック。カウント2。
続けてムーンサルトを狙ったがこれは自爆。宮崎はセカンドロープに上ると、ミサイルキック。
再度、トップロープへ上ると、朱崇花がローリングからの掌底でカット。朱崇花はコーナー上の宮崎へ雪崩式フランケンからミサイルキック。反対側のコーナーへ上るが宮崎も蘇生。
トップロープに上って雪崩式ブレンバスターを決めた。カウント2。
宮崎が再びトップロープ狙いも朱崇花が場外へ落とす。朱崇花はケブラーダを狙うが宮崎が即座にエプロンまでかけ上がり、エプロン上でのデスバレー狙いに行ったが、朱崇花はコーナー上で耐え、宮崎に対して場外コルバタ。
そして今度こそケブラーダを狙いに行ったが自爆に終わる。宮崎は場外で朱崇花を抱え上げ、背中をエプロンに痛打させる。
両者ともリング内へ。宮崎はパワーボム狙いに行くが、持ち上げたところで1回転してエビ固めに捉える朱崇花。カウント2。宮崎はラリアットからムーンサルト。カウント2。
宮崎は再度持ち上げるがアームホイップで回避した朱崇花がフライングニールキック。
ダブルダウン状態となったが、宮崎は直伝デスバレー。カウント2。
「終わりだー」と叫んで持ち上げるが朱崇花は回避してスピンキック。宮崎もラリアット。カウント1。
外道クラッチもカウント2。宮崎はナイアガラ式に持ち上げ、そのままパイルドライバー式に落とす荒技を二度目の披露。しかしこれも2で返す朱崇花。ならばと直伝デスバレー狙いに行く。
しかし、これを横十字式のエビで切り返した朱崇花が逆転の3カウント。
宮崎の全勝優勝、そしてその先に見据えた志田光、野崎渚との戦いはこの瞬間、消えた。試合後、朱崇花のほうから宮崎の手を握りしめ、抱擁。敗れた宮崎は観客席四方へ礼をしてリングを降りた。
バックステージへ引き上げるゲートに立った瞬間、もう一度、礼をして控室へと消えた。
■3wave~キャリー最終章~世羅がそこにいる(20分1本勝負) 
世羅りさ(10分30秒、キャリー破壊)狐伯
※もう1人は高瀬。キャリーが破壊された選手が負け、破壊した選手が勝ちとなるルール。


 狐伯、高瀬はぞれぞれ自分のキャリーを持っての入場。最後に世羅も自らのキャリーを持って現れた。
「この試合は通常のプロレスルールでは決着がつかず、キャリーの壊された選手の負け、壊した選手の勝利となる」と、リングアナからアナウンスされると、それぞれ「聞いてないですー」と声を上げる。まさかのキャリー破壊で試合が決まるという前代未聞のルールが採用された。
まずは狐伯、高瀬が世羅のキャリーを狙うが世羅は自分のキャリーを持ったままロープワーク。狐伯、高瀬が足をすくうと、ダブルドロップキックでキャリーを狙ったが世羅はわが身でキャリーを守る。
再度、ダブルのドロップキックを狙うと、今度はキャリーを世羅が引いたため、同士討ちに。狐伯と高瀬がもめる間に、世羅が二人のキャリーを奪う。
二人は慌ててキャリーを引っ張る。左右から引っ張られた世羅は自らキャリーを手放すと、
その勢いで狐伯、高瀬は吹っ飛ばされる。
「よし、こいつからだ」と世羅は狐伯に狙いを定めてジャイアントスイング。続けて「こいつも回すぞー」とまさかのキャリーを回す。
その間に高瀬は狐伯からマヒストラルで3カウントを取るも、キャリーが壊れていないため試合続行。
「お前のキャリーケースどこだよ」という世羅に「そんなものはない」と高瀬。高瀬は世羅、狐伯のキャリーを手にすると、二人のキャリーを回す。目が回ってダウンする高瀬。世羅が高瀬のキャリーを持ち込むが高瀬が奪い返す。そして、高瀬はコーナーを上っていく世羅を捕らえると、コーナーからの投げっぱなしパワーボムを狙う。
その落とし先には狐伯のキャリーが設置されている。狐伯はこれに気づき、自分のキャリーと高瀬のキャリーをすり替える。間一髪、高瀬は自分のキャリーにすり替えられていることに気づき、投げ捨てパワーボムをあきらめる。
今度は世羅が高瀬、高瀬が世羅のキャリーを持つ。ともに殴り合うが、互いのを交換することに合意。しかし、一斉に転がし合うはずが、高瀬は転がさず両方のキャリーをゲット。その間にコーナーに上る高瀬。世羅は高瀬のキャリーを手にする。
これに高瀬は気づいて奪い返し、自らのキャリーを場外へ投げ捨てる。これを場外にいた狐伯がゲット。あわてて高瀬が追いかける。狐伯はエプロンから場外に設置した高瀬のキャリーへのフットスタンプを狙うが高瀬が阻止。場外で高瀬が水平チョップ乱れ打ち。二人がやり合う間に、世羅は二人のキャリーを持ってどこかに消える。しばらくすると、世羅は南側の中段通路に現れ、キャリーを階段から狐伯と高瀬のキャリーを投げ捨てていく。「壊れた?」と確認する世羅。
しかし、二つともにまだつぶれておらず。高瀬は狐伯を場外ボディスラムで投げると、二つのキャリーを持ってリングへ。高瀬は狐伯のキャリーをリング中央に置くとキャリーへのラリアットを狙ったが、狐伯が寸前で転がし、身代わりにラリアットを食らう。
高瀬は狐伯に突進するが、狐伯は高瀬のキャリーを盾にして阻止。狐伯は高瀬のキャリーを投げる。高瀬がキャッチするとドロップキックを狙うが自爆。突進する狐伯に高瀬は狐伯のキャリーを投げ付ける。しかしボディプレスを自爆させると、狐伯は低空ドロップキック。そしてロープ越しにもう一発。狐伯は高瀬のキャリーをリング中央にセットし、トップロープを狙うが高瀬がエルボーで阻止。
今度は高瀬が狐伯のキャリーをリング中央にセッティングするが、世羅が奪い取る。気が付かない高瀬は雪崩式ブレンバスターを敢行。しかし、キャリーはその場にないため、破壊されず。世羅はその間に反対側のコーナー下に狐伯のキャリーをセッティング。トップロープからのダブルニーを落とすと、キャリーが見事にクラッシュ。完全にキャリーが破壊され、世羅の勝利となった。
高瀬は無傷で返ってきた自らのキャリーを手には「どんまい」と狐伯を慰める。その後、世羅はダメ押しとばかりにもう一発ニーを落とし、完全に狐伯のキャリーは再起不能となった。
■プレミアム・チャレンジwave(20分1本勝負)
◯志田光&赤井沙希(13分1秒、片エビ固め)田中きずな●&炎華
※荒鷲ドライバー。



 入場ゲートから横一列で登場したきずなと炎華は拍手して場内を1周しながら入場。
 そして一方、引退を発表した赤井沙希が登場。続けて、Regina王者の志田と続いた。
赤井は志田に「お願いします」と握手。きずな、炎華が志田と赤井に握手を求めると、赤井は「フン!」と握手せず。「志田、出て来いよ」ときずな、炎華がアピール。
ここできずなと炎華が先制のドロップキックを二人へ決めて試合開始。さらにエルボーを二人に打ち込み、志田が場外へ落ちると、きずなと炎華で赤井へダブルのドロップキック。
炎華は赤井の長い黒髪を何重にも絞ってからのヘアホイップ。きずなにタッチ。きずなは「志田、出て来いよ」と再度アピール。赤井も志田にタッチ。
ロックアップをしようとするが、振り払う志田。
ならばと「来いよ」と手四つ狙いのきずな。志田も応える。力比べでは志田が押し込むがきずなはブリッジで耐える。志田がきずなのボディを足を踏んでもびくともせず。きずなは突進するが、志田は持ち上げるとバックブリーカー。
コーナーに持っていき、赤井にタッチ。赤井はカニばさみからきずなをヘッドシザース。志田もアシストに入った炎華を捕らえてドラゴンスリーパーを決める。
赤井はストンピングから志田にスイッチ。きずなはエルボーを連打するも、志田は倒れず。逆に志田がエルボーを打ち込み、さらにキャメルで絞る。
そこから逆エビへ。さらに逆片エビで絞り上げる。きずなは必死にロープへにじり寄っていく。ボディスラムからフォールもきずなはカウント1で返す。
赤井にタッチ。きずなはエルボーを連打。「もっと来い」と赤井。赤井はエルボーとキックのコンビネーション。再度エルボーを狙った赤井にきずなは腕を取りワキ固め。さらに腕ひしぎを狙ったが、これは抜けだされて、赤井は背後からのサッカーボールキック。
フォールに行くが、きずなは潜り抜けてドロップキック。もう一発打ち込み炎華へタッチ。炎華はドロップキック4連発からエルボーを連打。コーナーへの側転エルボーからドロップキックをもう一発決めるもカウント2。
赤井も腕を取りに行き、勢いを止めにかかるが炎華はロープへ。赤井は水面蹴りからバズソーキック。志田へタッチ。コーナーホイップからラリアットを狙うが、途中で止めてフェイントからの張り手。そしてコーナーに貼り付ける。
コーナー越しに首を決めた志田は、そのままトップロープに上り、エプロンの炎華へぶっこ抜きのブレンバスター狙い。ぶっこ抜きを決めようとするが、きずなが炎華の足を引っ張って投げさせない。炎華がこの間にリングへ戻ると、志田の背中へドロップキック。きずなにタッチ。きずながドロップキック。エルボーからのワキ固めを狙ったが、志田は腕を持っていかせず、きずなを持ち上げバックブリーカー。
志田はブレンバスターを狙うが、炎華がアシストに入り、きずな&炎華でのダブルでブレンバスター狙い。しかし、志田がダブルブレンバスター返し。赤井がランニングキックで炎華をカット。志田はコーナーに炎華を横づけにするときずなをブレンバスターで炎華にぶつける。志田は赤井にタッチ。赤井はトップロープからのボディアタックを狙ったが、これを自爆させると、きずな、炎華が連続で丸め込みを狙う。
志田は必死に防御するが、きずなの逆さ押さえ込みは決まったものの2カウント。炎華のアシストからきずなが腕ひしぎも志田はロープへ。きずな&炎華がロープに振ってダブルドロップキックも赤井が志田の体を持って失敗。
志田はきずなへアッパー、赤井がドロップキック。志田はきずなへブレンバスターも2。続けて、荒鷲ドライバーを決めてカウント3が入った。
■CATCH THE WAVE 2023決勝トーナメント〜決勝戦〜(時間無制限1本勝負)
朱崇花(11分36秒、体固め)SAKI
※紅花衣。朱崇花が第14代波女となる。

 いよいよ長いリーグ戦もこれが最後。決勝戦を迎えた。COLOR‘S3人がロープを挙げる中、SAKIが入場。続いて朱崇花も準決勝とは違ったコスチュームでの登場。
まずはビッグブーツの使い手同士、ビッグブーツ合戦でスタート。互いに打ち合った後、SAKIの一発がクリーンヒットしフォール。カウント2。
朱崇花は一度、場外へ降りて一呼吸入れる。リングへ戻ろうとすると、SAKIが突進してくる。
これをかわしてSAKIをエプロンへ落とすと目つきで動きを止め、そのまま場外へ落とすとケブラーダ狙い。SAKIが朱崇花の引っ張り阻止。個々から場外戦となり、互いにビッグブーツ合戦からSAKIがブレンバスター。
先にSAKIが生還し、カウント9で朱崇花がリングに入ると、SAKIはサソリ固め。さらにブルズアンへリート。そこからアトミックドロップを3連発で決める。ここからロープに振ると朱崇花はブーメラン式のムーンサルトアタック。
さらにコーナーへの側転エルボー。再びSAKIがロープに振るも、朱崇花はブーメランアタック。
朱崇花は再び目つきを決めるも、SAKIはファルコンアロー。カウント2。SAKIの突進に朱崇花はみちドラ2。朱崇花はムーンサルトに行くが、剣山で返すSAKI。ダブルダウン。
 両者カウント8で立ち上がり、朱崇花がドロップキック。
互いにエルボーを打ち合いから朱崇花は再びみちドラ2からのムーンサルト。これもカウント2でSAKIが返す。SAKIは追走式のラリアットからロープのリバウンドを利用してのブレンバスター。さらにケンタッキーボムもカウント2。
ここで、ランニング式ブレンバスター。そこからトップロープを狙うと、ダブルニーは失敗。両者ダウン。先に立ち上がった朱崇花が投げを見せようとするが阻止したSAKIが水面蹴りから後頭部へのニー。
今度はSAKIが朱崇花を持ち上げようとする。上がらないとみるや走りこんでの攻撃を狙うが、朱崇花がフライングニールキック。
しかしフォールをSAKIが切り返し逆にフォールに行くもカウント2。朱崇花はスピンキックから紅花衣でついに3カウント、最後の最後で朱崇花が逆転勝利。第14代の波女を手中に収めた。
終了後、CATCH THE WAVE表彰式へ。二上会長から発表される。(「」内は二上会長のコメント)
 ・技能賞 宮崎有妃(ボ・ラギノールスープレックス)
「二か月半、5・4後楽園から欠場者なく、終わることができました。初めてです。最後まで終わりました。ありがとうございます。公式戦、何試合やったか数えきれないくらいですが、最初の中でやった試合は意外と忘れがちなのですが、この技が技能賞で断トツ一位です。5・4後楽園、開幕戦での宮崎のボ・ラギノールスープレックス。あんなアホな技初めて見たよ。やった宮崎もすごいです。受け切った広田もすごいです」
・殊勲賞 青木いつ希
「今年は大金星的なものあまりなかったんですが敗者復活から決勝トーナメントへ行き、プレパラートからかなり強いハートの持ち主になりました。青木いつ希。うるさいだけの選手だったのが年々実力が付いてきました。すごいよ」
・敢闘賞 櫻井裕子
「完璧になったな、ってめっちゃ思った。金星一つもなかったです。勝ち星一つもなかったです。それ(賞金)でアイスクリームをいっぱい勝ってくださいね」
・ベストバウト 青木いつ希対笹村あやめ
「今年ベストバウト、いっぱいあるんですけど、全部見たのが私、野崎、ファンの人もいました。他にもファンの人、記者の人、いろんな方に聞きました。いろんな試合、10試合くらい出ました。消去法で消していくしかしかなくて、その中で、ドラマが2年連続続いて、しかもいい試合でした。6・1新宿の青木対笹村。ちなみにほかの候補が高瀬対SAKI。6・11櫻井対梅咲。6・24の青木対梅咲。私が個人的に大好きな試合は米ちゃん対チェリーちゃんです」
・二上会長が個人的に気に入ったベストパフォーマンス賞 
キャリーシリーズ 世羅りさ

・二上会長が個人的に気に入ったフォトジェニック賞 
6・11ふじさんメッセ大会の青木いつ希

「これは賞品とかないんで今度、マグロの美味しい店に行きましょう」
・3位 青木いつ希、宮崎有妃
・準優勝 SAKI
・優勝 朱崇花
そして冠スポンサーであるラフェスタ様より賞金100万円が贈呈されると、朱崇花は
賞金を手に喜びの表情。朱崇花がマイクを持つ。
「8年前、ここでデビューさせてもらって、いろんなことを言われたこともありましたけど、16歳の子供がここまでのプロレスラ―になることができました。デビューから応援してくださったファンの皆さん、育ててくださったwaveのみなさん、GAMIさん、桜花さん、育てていただいてありがとうございました。波女の称号も100万円も大事ですけど、
一番は志田光とのシングルをするためにここまで上がってきました」
 ここで志田がリングイン。二上会長とのやり取りが行なわれる。
「GAMIさんいつやりましょうか」「飛行機代が安い季節でお願いします。ということは必然的に8月ではないので9・1金曜日で」「金曜日AEWの放送があり、来れないんです、ごめんなさい」「10月1日、日曜日」「来れます!」
 こうして、10・1新宿でのタイトル戦が決定した。
志田が朱崇花に向かって話し出す。「朱崇花、AEWで当たった時は6人タッグでしたけど、今度は1対1で世界に届く試合しましょう。お前にできるかな」
 そう述べると、志田はトロフィーで朱崇花を殴打。なんとトロフィーが破壊され、粉々となる。リングを降りる前に志田は二上会長に土下座してからリングを降りた。
「朱崇花ちゃん、無駄にねえ、交通費かけるの嫌なんです。10何年使ってきたトロフィーボロボロ、それを、その100万円で弁償するか、志田に勝って志田を呼ばなくなる、どちらかです」(二上)「後者です」(朱崇花)「わかりました、全力で応援します」(二上)
 これでCATCHの幕は降りるかと思われたが最後にサプライズ発表。スクリーンに12・24カルッツ川崎大会の文字が躍り出る。
「大場所決めてきました。12月24日カルッツ川崎。次、朱崇花取ってくれると思うから
ケンちゃん出番ないと思います。初めてカルッツ川崎やるのでみなさん見に来てください。」(二上会長)
 こうしてCATCH THE WAVE2023 は閉幕となった。
・バックステージ
――16歳でデビューした故郷と言ってもいいwaveで、ついに初の波女。今のお気持ちはいかがですか?
朱崇花 wave在籍のときは、自分を作るので必死だったというか、プロレスラーとしてというよりかは一個人として形成ができていなかったから、プロレスラーとして何をすればいいかわからなかったし、プロレスラーとしてどう活動していいかわからなかった中で、毎試合毎試合、目の前の試合のやっていくことで夢中だったので、波女とか意識はしていたけど、撮れるモノではないという自分の中での思いだったから、(団体を)出て、フリーを経験して、戻ってきて、ずっと見ていた波女になれたことは一プロレスラー朱崇花として何かを乗り越えられたと思います。
ーーせっかく右手には100万円を手にしていますが、左側にはトロフィーが粉々の状態ですが…(笑)。
朱崇花 100万円を使ってどうにかしようとしてますけど(笑)、そんなの会社の経費でねえやってもらいたいですけど(笑)。でもお世話になったので、1万円くらい出してあげようかなって思います(笑)。
――改めて志田光戦への意気込みを聞かせてください。
朱崇花 志田光も私のデビューから思うと欠かせない人というか、朱崇花を形成してくれたレスラーというのは大前提で、何もできない私を腕相撲とかしたりしたのも覚えています。いま世界の志田光かもしれないけど、世界のBENNYとしても負けられないと思うのでAEWのスーパースターに勝って、レジーナを取り返したいと思います。
――決勝戦のSAKI戦もすごく好勝負でした。

朱崇花 SAKIさん、あまりちょこちょこ絡んでいるけど、じっくりと絡んだことはなかったから、あまりわからないかったですけど、ヤバいですね。決勝に上がってくるだけのセンスとパワーが持っているレスラーだなって思います。私もマイルド♡ワイルド☆カワイルドしたかったので、負けるわけにはいかなかったです。
――準決勝の宮崎戦を振り返ってください。
朱崇花 宮崎さんはもう私のデビューから数回のときに博多でシングル、それこそCATCHかな。そこで私自身、今でも脳裏に浮かんでくるくらいしょっぱい試合をしてしまって、そこから所属しているときは厳しく育てていただいたなあって思うんですけど、今になって、私に対して、天才って言ってくれる、本当に信頼に置けるレスラーの方だと思うので、準決勝の初戦からぶっ飛ばして行った結果、すべてを受け止めての勝利なので、最高です。
――100万円の使い道は豪遊すると言われていたが?
朱崇花 そうねー。飲み屋もいいけど海外もいいかな。これから考えます。
2023.07.03

『ReAL NAMI NO HI』

■CATCH THE WAVE 2023~敗者復活サバイバルwave~(時間無制限勝負)
田中きずな(24分56秒、オーバー・ザ・トップロープ)高瀬みゆき
※最後に残った狐伯、田中きずな、青木いつ希が決勝トーナメント進出。
※参加選手=旧姓・広田さくら、狐伯、田中きずな、炎華、遠藤美月、米山香織、チ
ェリー、柊くるみ、青木いつ希、関口翔、高瀬みゆき、清水ひかり、愛
海、笹村あやめ、網倉理奈、櫻井裕子、川畑梨瑚、鈴木ユラ、Himiko
※退場順=①炎華②③櫻井&網倉④川畑⑤Himiko⑥ユラ⑦⑧チェリー&米山
⑨広田⑩遠藤⑪くるみ⑫愛美⑬清水⑭関口⑮笹村⑯高瀬
※点数&時間差バトルロイヤル。通常ルールに加え、オーバーザトップ
ロープルールを採用。負け抜け勝ち残り、3人が勝ち残った時点で終了。
ブロック敗退した全選手(諸事情で世羅りさは辞退)は敗者復活バトルロイヤルに出場。この中から3選手が決勝トーナメントへ進出することとなった。ルールはリーグ戦の得点の少ない選手が先に入場という公式戦の成績を反映させたもの。3分経過ごとに選手が入場、オーバー・ザ・トップロープルールが採用され、負け抜け勝ち残りで残った3選手が決勝トーナメント進出となる。
まずは得点1のきずな、櫻井、網倉が入場。3WAYから試合はスタート。まずはCOLOR’Sがタックルでの連携。「COLOR’Sが這い上がるんだー!」と網倉。櫻井がヘアホイップ、網倉がコーナーでニーをきずなの顔面に押し付ける。観客はブーイング。櫻井は抱え上げながら拍手を要請してのボディスラム。さらに網倉がワー!プレス2発。きずなはカウント2で返す。完全に1対2の展開に。
さらに網倉がコーナーラリアットから櫻井のコーナータックル。しかしきずなもドロップキックで返すも、COLOR’Sはオーバー・ザ・トップロープ狙いできずなを抱え上げ、外に出そうとする。暴れて阻止したきずながエルボーで必死に反撃。
3分経過。ここで2点の川畑、関口、チェリー、広田が登場し、一気に大所帯に。「この1点どもがー」と毒づく広田。7人が入り乱れてのコーナーホイップ攻撃が続く。広田&チェリーは連携で網倉をフォールにいくが2カウント。
これに川畑も加勢する。その背後から櫻井も入り、櫻井対川畑の図式へ。川畑がかかと落とし。これに櫻井はボディスラム。川畑がミドルキック。ここで関口も二人に割って入り、低空ドロップキックで二人への攻撃。しかし、広田がボ・ラギノールで背後から関口の動きを止めると、吊り天井狙い。
しかし、持ち上げられず。ほかの選手に助っ人を頼み、6人がかりで持ち上げてようやく吊り天井に成功。その間にさらに3分が経過し、3点の狐伯、愛海、炎華、笹村がリングイン。
各方面での戦いが繰り広げられる中、広田は笹村を捕らえて、ロープ渡り。しかしバランスを崩すもロープを持ち、場外へ落ちず、無事にリングへ生還。
その後も各選手の落とし合いが続く。笹村は再度、広田を強引に落としにかかるがエプロンまでは行くものの、またも生還を果たす。ならばと全員で広田を落としに行くも、それでも広田はエプロンにとどまり、奇跡の生還。
ここでさらに3分が経過。今度は4点のHimiko、高瀬、米山、遠藤が登場する。高瀬がコーナーで入場ポーズをする背後から広田がボ・ラギノール。高瀬は落ちそうになるも何とか回避。その間に炎華が背後から広田を丸めに行く。これを広田が丸め返し、炎華が失格。
広田は網倉&櫻井へウラカンで丸め込みに行くと、二人まとめてフォール。他の選手も一緒に乗っかり、これで網倉と櫻井が失格。さらに川畑も広田への攻撃を見せたものの、そのままほかの選手に乗っかられて押しつぶされ失格。続いて、広田とHimikoが笹村狙いでダブルのフェースバスターの連携を見せる。
続けて、ダブルでプロレスLOVEポーズ。しかし、そのポーズ中に広田が丸め込み、Himikoも失格。狐伯は笹村にドロップキック、背後から広田が狐伯へボ・ラギノール。しかし、へなーら狙いは不発。狐伯は広田へ横回転エビに行くも2。なかなかしぶとさを見せる広田。
ここでさらに3分が経過し、得点5のくるみ、青木、清水、ユラが登場。これで全選手が登場したこととなる。くるみはいきなり広田へボディプレス。大人数でフォールに持っていく。しかし、広田はこれをハネ返す。ユラは狐伯にキックのコンビネーション。しかし、そのスキを狙って、チェリーがユラへ春夜恋。これをさらに米山がジャックナイフで丸め込んでいき、ユラが失格。
ここで米山、チェリー、清水が笹村、青木、愛海へドロップキック狙いでロープに振る。しかし、笹村らはロープを持って防御。ならばと突進したが、これはエプロン際でショルダースルーにかわされると、米山とチェリーがオーバー・ザ・トップロープで失格。しかし、同じようにかわされた清水は落ちた場所が花道だったため、セーフの判定に。

 その後も落とし合いが続く。エプロン上で遠藤のラリアットを食らった広田は腕でロープをつかんでなんとか残る。遠藤が落とそうとするが広田は必死に腕をつかんで阻止。すると、青木が二人の腕を外しにかかり、広田がついに場外転落。この騒動の間に遠藤もくるみに丸め込まれて失格。
この後、タックルの乱れ打ちで、何人もの選手を吹っ飛ばしたくるみだが、清水、愛海、関口のトリプルドロップキックを食らう。しかし、3人がかりのカバーを一人でハネ返す。ならばと狐伯も加勢し、4人でフォールに行くもこれも自力で返す。そして逆に、高瀬、青木、愛美、狐伯、笹村、清水とボディスラムで連続投げを見せる。愛海が動きを止めるべく、飛びつき腕ひしぎでくるみの腕を捕らえると、高瀬がアキレス腱に決める。身動きが取れなくなったところで、清水、狐伯、笹村らがフォールで乗っかり、さすがにくるみも返すことができず失格。
ここで残ったメンバーが青木、清水、高瀬、関口、愛海、笹村ら2017年組ということに気づき、6人で喜ぶ中、残っていた狐伯のみがデビュー年が違うため、標的にされる。6人がかりで持ち上げ、落としにかかるが、狐伯はエプロンで何とかとどまる。2017年組が横一列となって、突進を見せるが狐伯はドロップキックで阻止。

 ここで再びそれぞれの戦いに戻り、愛海が笹村と高瀬をダブルフライングメーヤーで投げ、ドロップキックからモンキーフリップで二人をフォールに行くが、ここで狐伯がジャックナイフで愛海を丸め込んで失格に追い込んだ。
 
 関口はブーメランアタックで高瀬、清水二人をフォールも2。今度は清水&関口が高瀬を捕らえて連携を見せようとする。しかし、高瀬がブーメラン式のミサイルキック。今度は清水が高瀬、関口にミドルキック。
関口と高瀬も反撃に出る。清水を捕らえ、ダブルのトップロープからのミサイルキック攻撃を狙ったが、トップロープはオーバー・ザ・トップロープになりやすいため、のぼるのをやめて、二人はエプロンに出て、挟み撃ちでドロップキック。しかし、青木と笹村に場外へ引きずられる。清水は自らトップロープに上って場外の二人めがけてプランチャ。これは自らの意思で場外へ飛び込んだため、オーバー・ザ・トップロープにならず、セーフの判定に。リングに戻った清水は逆打ちを狙ったが、関口がこらえて逆にSTO。清水はハイキックをヒットさせたが、関口はカケラホマに切り返し、全員が乗っかり失格。しかし、関口も反転させられ、丸められて失格。残るは高瀬、狐伯、笹村、青木。「オッケー笹村、続きやろうぜ」と青木。これに笹村も呼応し、公式戦でも見せたエルボー合戦。互いに重いエルボーを打ち合う。そこから、さらにラリアットも打ち合う。そして青木が再度、ラリアットを決めると、高瀬と狐伯もフォールに加勢し、これにより笹村が失格。この結果、青木、高瀬、狐伯の3人が勝ち残り、決勝戦進出と思われたが、リングアナの指摘により、まだきずなが残っており、試合は続行。きずなは序盤からずっとリング下で隠れ、戦況をずっと見つめていた。
 狐伯は低空ドロップキック、青木はボディプレスと高瀬に連続攻撃。高瀬はカウント2で返す。高瀬も反撃に出ると、青木にラリアットから狐伯にパワースラム。青木、狐伯が立ち上がったところをダブルラリアット狙いで突進したが、これはかわされエプロンへ。高瀬はエプロン上でダブルのスタナー。さらに入場の花道を自ら歩き(花道はセーフ)、助走をつけてのランニングラリアットを狙ったが、なんとここで、ずっとリング下にいたきずなが高瀬を突き飛ばす。これで高瀬は場外転落となったため、オーバー・ザ・トップロープにより失格。これでまさかの青木、狐伯に加えてきずなが決勝進出となった。ちなみに4番目に残った高瀬はリザーバー扱いとなった。
勝ち残った3人はそのままリングへ残り、決勝進出が決まっている5人も上がり、8人による抽選会へ。ここでチェーンが用意され、決勝トーナメントのカードを決めることとなる。抽選の結果、決勝トーナメント1回戦は青木対ちえ、宮崎対狐伯、SAKI対きずな、梅咲対朱崇花が決定した。
■CATCH THE WAVE 2023決勝トーナメント〜1回戦〜(時間無制限1本勝負)
〇<敗者復活枠>青木いつ希(7分31秒、胴締めチキンウイングフェイスロック)大空ちえ<ヤングブロック優勝>●
※青木が準決勝進出。

 1回戦はすべて無制限1本勝負、場外は10カウントルールで行われる。
 まずは敗者復活枠で勝ち上がった青木とヤングブロックを制覇したちえによる1回戦から開始。
ちえが先制の「よろしくお願いしまーす!」。これに青木が倍の声でお返し。まずはスクールボーイの連発で抑え込むちえ。そしてドロップキックを3連発。カウント2。エルボーの連打から突進も青木はブロックバスター。青木はコーナーエルボー、フェースバスター、ボディプレスの波状攻撃も2。
ちえもエルボーで返すと青木も打ち返す。その後も打ち合いが続く。青木はリストロックのエルボー。これにちえも立ち上がり、連発してお返し。ちえは延髄蹴りからのフィッシャーマンも2。トップロープからのショルダータックルも2で青木はクリア。ちえはワキ固めからアームロック。
そして再びワキ固めに体勢を入れ替え、腕を攻め続けたが、ロープブレイク。ちえはジャーマン狙い。青木が堪える。青木は大外刈りにとらえ、さらにスリーパー。ちえは必死に足をロープへ伸ばす。
青木は背後からのニー。そしてブレンバスターホールド。さらにセカンドロープからのボディプレスは失敗となるも、ラリアットで流れを引き戻す。
しかし、二度目のラリアットは空振り。ここでちえがジャパニーズレッグロールを決めたが、間一髪で青木がカウント2で返す。ちえはエルボー連打も青木は一発のラリアットで返す。ちえはこれを2でクリア。青木は再度、スリーパー。
ちえも必死に立ち上がる。青木はスタンディングでチキンウイングフェースロック式のスリーパーへ移行。ここからグラウンドへ持ち込み、胴絞め式に持っていくと、ちえがついにギブアップ。青木が準決勝1番乗りとなった。
・バックステージ
青木「1回戦突破しました! 相手、POP王者なんで油断はできないと思ってましたけど、やっぱりちゃんと仕留めに来ましたね。でも青木もいろんな戦いを潜り抜けてきて、
waveのタッグチャンピオンでもあるので、負けていられないですよ。青木史上初のシングル戴冠絶対取りますよ。(M-1で)敗者復活戦からスーパースターまで上り詰めたサンドイッチマンのように、青木がスーパースターになってやりますよ!」
■CATCH THE WAVE 2023決勝トーナメント〜1回戦〜(時間無制限1本勝負)
<エリザベスブロック優勝>宮崎有妃(6分49秒、片エビ固め)狐伯<敗者復活枠>
※直伝デスバレーボム。宮崎が準決勝進出。

 狐伯が宮崎の入場時にドロップキックで奇襲攻撃。場外戦となり、テーブル席に乗るとその場からのプランチャ。
リングへ戻った宮崎に低空ドロップキックからミサイルキックへ。しかしコーナーの攻防で宮崎が逆転すると、狐伯を場外へ落とす。お返しとばかりにイスをいくつも放り投げ、何重にも積み上がっていく。
場外戦から戻ると、宮崎がコの字固め。狐伯は必死にロープへ。しかし、狐伯も水面蹴りから低空DDT、低空ドロップキック。
さらにノーザンライトを狙ったが、投げることはできず、宮崎が逆にデスバレー狙いで抱え上げる。狐伯は必死に足をばたつかせ、エプロンへ逃避。トップロープからの攻撃を狙うも、宮崎が迎撃
。それでも狐伯が雪崩式の回転エビで切り返す。そして、今度こそノーザンライトで投げることに成功。カウント2。
狐伯はトップロープにのぼるも宮崎がロープを揺らすと、バランスを崩し、動くことができず。宮明はこの間に迎撃でトップロープへ上ると、雪崩式ブレンバスターへ。2カウント。
5分経過。宮崎はトップロープへ。ムーンサルトは自爆。狐伯はヨーロピアンも2。宮崎はラリアット。そしてナイヤガラドライバーのような体勢で持ち上げるとそのままパイルドライバー気味に落とす。
初公開の大技を見せたが、これも狐伯はカウント2でかろうじて返す。トドメは直伝デスバレーを決めて3カウント。宮崎が準決勝までたどり着いた。
・バックステージ
宮崎「敗者復活のバトル、見てたんですが、運とかすごく大きいと思うんですよ。敗者復活で勝って、そのまま波女になるってめっちゃかっこいいじゃないですか。私は決勝出てなかったら、すっげと思うんですけど、その運を力でねじ伏せた気がしますね。すごく勝ち上がってやろうという気持ちが狐伯から感じられましたね。でもキャリと技の重さは私のほうがあるので。あの子の1発が私の5発だったり、あの子の10発が私の1発だったりするので。きついところもありましたけど、私勝って当然だと思っていたので。これで次後楽園誰と当たっても、次勝つ自信しかないです」
■CATCH THE WAVE 2023決勝トーナメント〜1回戦〜(時間無制限1本勝負)
<Bブロック優勝>SAKI(11分46秒、エビ固め)田中きずな<敗者復活枠>
※ランニングブレンバスター。SAKIが準決勝進出。

 きずなはロックアップからロープに振るがSAKIにタックルで返される。それでもすぐに立ち上がり、エルボーを打ち込んだ。SAKIはロープに振るがきずなはドロップキックで返す。SAKIも即座に立ち上がると、ビッグブーツで倍返し。
またもエルボーで返すSAKI。SAKIは逆エビ。ロープサイドにきずなが体を持っていくと、リング中央へ引きずり戻す。再度、きずなはロープサイドへにじり寄り、なんとかロープをつかんだ。5分経過。SAKIはボディスラムからリバーススプララッシュ。これは自爆。
きずなはドロップキック。連続で決めるが、あえてSAKIは「来い!」と受け続ける。きずなは計5発にわたって繰り出した。SAKIがフォールを2で返すと、きずなは即座に腕ひしぎに持っていく。
SAKIも必死にロープへ。SAKIは追走式キチンシンクからビッグブーツ。そしてリバースカンパーナ。さらに顔面へのビッグブーツを連発すると、バックドロップ狙いに。これは持ち上げられず。きずなはネックブリーカーを3連発。
カウント2。しかしセカンドロープを上るとSAKIが迎撃。コーナーでの攻防となるが、きずなは回転式の腕ひしぎ。
SAKIも危ないと感じ、すぎにロープへ逃げる。きずなはエルボーを連打。あえて胸を突き出すSAKI。そして受けきるとビッグブーツ。カウント2。きずなは再びエルボーから強引にワキ固め。
背後からのドロップキックを決めたが、SAKIも強引にブレンバスター。しかし連続してのブレンバスターは首固めできずなが丸め込んでカウント2。それでもSAKIはアトミックドロップキックからカニばさみ。グラウンドのきずなへ低空のニーを打ち込むと、ランニング式のブレンバスターで止めを刺した。
・バックステージ
SAKI「敗者復活トーナメントって強い人ももちろん、残っている中で真っ向勝負で勝てないこともあるい、作戦立てても勝てないこともあるし、その中で勝ち上がって、1回戦田中きずなと当たることができて。全力で立ち向かってきてくれたのでそれがすごく嬉しくて。彼女とトーナメント1回戦で当たれてうれしく思えました。次はまだ誰と準決勝と当たるかわからないですけど、(準決勝、決勝と)2試合勝たなければ波女になれないので、それまでに、体つくりとか、気持ちを向けていかなければいけないので、後11日、自分なりに最高の状態で臨みたいと思います」
■CATCH THE WAVE 2023決勝トーナメント〜1回戦〜(時間無制限1本勝負)
<Aブロック優勝>朱崇花(8分55秒、片エビ固め)梅咲遥<Cブロック優勝>
※紅花衣。朱崇花が準決勝進出。


 まずはロックアップ。ここから梅咲はエルボー、低空ドロップキック。朱崇花は場外へ。
すかさず、プランチャ狙いもこれは朱崇花が逃避。
そのままリングへ戻るが、トップロープからのボディアタックは自爆。朱崇花は梅咲を蹴り上げ、場外へ落とすと、ケブラーダを狙ったが、今度は逃げられて自爆。その間に梅咲がトップロープにのぼり、プランチャを決めるとこれは見事に成功。
場外カウントが9まで進んだがなんとか朱崇花は生還。梅咲はミサイルキックを決めるも、朱崇花はすぐ立ち上がりビッグブーツ。
梅咲はコルバタから低空ドロップキック。カウント2。バックの取り合いとなるが、どちらも取れず。今度は梅咲のエルボーと朱崇花のチョップの打ち合いに。
そして朱崇花が投げっぱなしジャーマンからのバックキック。カウント2。朱崇花がトップからのムーンサルトは不発。両者ダウン状態となる。
ここで両者がヒザをついた状態でのエルボー合戦。梅咲がエルボーを何度も打ち込む。そして朱崇花は目つきでやり返すが、梅咲はキューティースペシャル。
カウント2。続けてトップロープからの旋回式プレスはヒザを突き出される。朱崇花のスピンキックは空振り。ここで梅咲が投げっぱなしジャーマンからジャーマンスープレックスを決める。
それでもカウント2。ここで、朱崇花はみちのくドライバー2でやり返すと、トップロープからのムーンサルトを見せたがカウント2。ならばと紅花衣を繰り出してようやく3カウント。激戦の末、朱崇花が勝利となった。
これにより準決勝の4人が決定。カードの抽選会に移る前に、大空ちえからヤングブロック優勝者として、POPの挑戦者指名が発表される。
「1回戦で敗れましたが、ここで切り替えて、自分のPOPをかけて戦いたい相手はヤングブロックでドローとなってしまった田中きずな選手を指名したいと思います」。指名されたきずながリングイン。「よろしくお願いします」とちえが手を差し出し、両者が握手をかわした。日程は後日発表される。
続いて、4選手がリングへ上がり、準決勝の組み合わせ抽選会が行われる。同じくチェーン抽選となり、その結果、7・17後楽園における準決勝は、宮崎対朱崇花、SAKI対青木と決定した。
そして同じ、7・17後楽園のカードとして、二上会長社長からカードが発表される。
「志田光と赤井沙希をブッキングしているのですが、その二人に組んでいただきます。その対戦相手は、田中きずなと炎華です。(観客から「オーッ!」という驚きの声)。がんばってね、以上です」。CATCH決勝の日にふさわしい注目カードとなりそうだ。
そして、最後にCATCH出場選手による記念撮影。最後に宮崎がマイクを握る。
「無事、決勝進出となりました。まさか朱崇花と当たるとは思ってませんでしたが、2023年の波女になるのはただ一人、必ず波女になります。よろしくお願いします」
 こうしてエンディングとなり、大会の幕を閉じた。
・バックステージ
朱崇花「まさか梅咲にこんなに追い込まれると思わなかった。いつの間に実力をつけたんですか、あの女は? まあ、チャンピオンというのは知識にあったけど、ムーンサルトを返されると思わなかったし、紅花衣も1回戦で出すことになるとは思わなかったけど、まあ、準決勝、ちょっと今は考えたくもない相手(宮崎)ですけど、当日はイスだろうが机だろうが何だろうが、私も負けてないと思うので、そこはね。総合点で満点取れるように、志田光戦に向けてコンディション整えたいなって思います」
2023.07.02

『大阪ラプソディーDX〜KOU〜』

日時
7月2日 日曜日
観衆
112人
場所
野中リングアナの前説、オープニングコールに続き、恒例の選手入場式。
各選手が順にリングに上がる中、ラス前に姿を見せた宮崎有妃と旧姓・広田さくらは入場ゲートをくぐった時点から何やら言い争いを繰り広げる。最後に入場してきた青木が2人に「リングに上がれ」と注意して、なんとか全選手がそろった。
対戦カード発表ののち、あいさつに指名されたのは、おそらく今大会が引退前最後の大阪となる遠藤美月。
「WAVE大阪大会にお越しくださいまして、ありがとうございます。今、“波女”リーグ戦、すごく盛り上がってます。リーグ戦以外にも今日の前半の第1試合もまだまだ続いていますが……」と話始めるも、時折言葉に詰まり、「すいません、マイクが苦手なもんで、すいません」とことがを挟んだのち、「私は9月10日に引退するわけでございまして、WAVEさんに参戦させていただきリーグ戦頑張ってます。残り少ないですが、今日も含めて思いっきり闘いたいと思いますので、応援よろしくお願いします」とあいさつした。
入場式が終わって選手退場。しかし宮崎と広田はそのままリングにとどまり、またもや何やら言い争いを始める。そのままつかみ合いとなり、互いのパートナーである田中きずなと炎華はTシャツを脱いでコーナーに控えて、「ZEN」から続いていた試合になだれ込んでいった。宮崎が広田に串刺しラリアットを決めたところできずなにタッチ。
きずなはドロップキック4連発で広田を押さえ込むもカウント2。さらにワキ固めで絞り上げるが、それを逃れた広田はきずなのリストをつかみ、セカンドロープを利用して回転。そしてトップロープの上で前転、後転を披露すると、立ち上がってロープ渡りからジャンプしてのホイップ、そしてフェースクラッシャーを決めて炎華にタッチした。
炎華はドロップキック4連発をきずなに叩き込み、STFで締め上げていく。ロープに逃れたきずなは、飛びつき式のジャンピング・ネックブリーカードロップ3連発を返したところで宮崎にタッチ。
炎華をとらえた宮崎は恥ずかし固めを狙うが、慌てて飛び込んて来た広田が宮崎の顔面にタオルを巻きつけた。視界を遮られた宮崎は誰かわからぬまま広田をとらえて恥ずかし固めを決める。しかし広田の悲鳴を聞いて相手が誰かわかり、技を解いた。
宮崎にコルバタ、側転串刺しエルボーを決めた炎華は広田にタッチ。宮崎を場外戦に誘い込んだ広田は、そのまま入場ゲートの方に向かおうとする。慌ててリングを下りたきずなと炎華は2人の前に立ちはだかって、リングに戻るようお願い。広田が「お前の言うことを聞くのは今日だけだぞ」と言いながら、2人は渋々リングに戻る。
ここで宮崎がえびす落としを決め、ムーンサルトプレスを狙ってコーナーに上がった。しかし起き上がった広田がパワーボムに担ぎ上げた体勢でコーナーから引き離そうとするが失敗。「重いからだ」と文句を言ってる広田に対して宮崎は、セカンドロープからのドロップキックを叩きこんでいった。ここで「4時間経過」のアナウンス。
ムーンサルトプレスをかわした広田は裏拳からボ・ラギノール、そしてへなーらサンセットを狙うが腰砕けに。そのまま押し潰されてしまった。ならばと夜叉ロックを決めるも、きずながカット。ここでリング下に逃れた宮崎に、広田がトペを放つ。そのまま2人は入場ゲートの向こうへ姿を消していった。
2人の後姿をぼう然と見つめるきずなと炎華。
そのまま試合は続行となり、二上美紀子会長から「きずなと炎華は通常業務に戻ってセコンドについてください」とアナウンスされ、入場式で発表されていた第1試合が始まった。
■CATCH THE WAVE 2023~Aブロック~(15分1本勝負)
○柊くるみ<2勝1敗1分=5点>(8分16秒、エビ固め)愛海<1勝2敗1分=3点>●
※人でなしドライバー


 すでに全勝で突破した朱崇花にAブロック代表は決まっているなかで、残された最後の公式リーグ戦。握手を交わして試合開始のゴング。正面から組み合うと、柊くるみが力任せに後方に押し倒していく。サイドヘッドロックにとらえた愛美は、ロープに飛ばされるもドロップキックを叩き込む。しかし柊はショルダータックルでダウン愛海を倒す。
愛海は速い動きて応戦。柊を丸め込んでいく。カウント2で返して立ち上がろうとするところ、顔面にドロップキックを叩き込んでいった。そしてコーナーに上ったが、ここはデッドリードライブで叩きつけられてしまう。さらに柊のショルダータックルでコーナーまで吹っ飛とばされ、キャノンボールアタックを浴びた。
ダブルフットスタンプを見舞われて動きが止まった愛海だが、肩に担がれたところを逆に卍固めに決めていった。そしてそのまま押しつぶす形でグラウンドに移行。体勢が崩れると、馬乗りアームロックで締め上げていった。
ロープブレイクに持ち込まれると、ドロップキックからワキ固めで左腕を痛めつける。さらにフェースロックとの複合技に移行。これもロープに逃げられると、ミサイルキック2発。柊が仕掛けてきたブレーンバスターをDDTで切り返し、コーナートップへ。だが、ボディープレスはかわされてしまった。
エルボーを打ち込み、柊が突進してきたところをジャンピング・ニーアタック。しかし柊は、強引なスクラップバスターを決めて反撃に転じる。丸め込みでフォールを狙った愛海だが、柊はカウント3を許さず。逆にカウンターのラリアットを叩き込む。カウント2で返されると、柊を逆さに担ぎ上げ、人でなしドライバーでマットに好き刺す。そのまま押さえ込んでカウント3。柊が2点をもぎ取った。
・バックステージ
 柊「愛海戦、無事勝ちました。勝ったんですけど、途中ちょっと追いやられて、危ういところが何個かあったんですけど、まぁギリ勝つことができたんでよかったです。でもやっぱり、(すんなり)決勝まで行けなかったのが悔しいので、敗者復活戦のところで勝って、決勝に行きたいと思います」
■OSAKA・スクランブルwave~遠藤美月OSAKAフォーエバー(15分1本勝負)
網倉理奈、△櫻井裕子、遠藤美月(時間切れ引き分け)笹村あやめ、高瀬みゆき、孤伯△


 握手を交わして離れたところで、高瀬みゆき、笹村あやめ、孤伯が襲い掛かって試合開始。網倉理奈、櫻井裕子をリング下に落とし、まずは遠藤美月を捕まえる。孤伯、笹村、高瀬の順に串刺し攻撃を加えると、遠藤をロープに貼り付けにして、顔面に死を押し付けていく。
しかし網倉、櫻井がリングに戻ってきて、遠藤も加えたコブラツイスト三重奏で見せ場を作る。技を解くと、遠藤は笹村にフロントハイキック3連発。そしてエルボードロップを見舞ってから桜井にタッチする。
リングインすると、笹村にショルダータックルを連発していった櫻井。笹村もエルボーを返していくが、櫻井もコーナーに振られながらもショルダータックルを打ち込んでいく。タッチを受けた網倉は倒れこみ式のボディープレスを笹村に決めるが、2発目は笹村が足を突き出して阻止。ここで6選手がリングで入り乱れ、遠藤が笹村に、網倉が高瀬に、櫻井が孤伯に倒れこみ式のボディープレスを決めていく。
網倉のショルダータックルを浴びながらも、低空ドロップキックでヒザを撃ち抜いた笹村は、網倉の顔面にヒザを打ち込んでいく。タッチを受けた高瀬は、網倉に串刺しラリアットからコーナー2段目からジャンプしてのエルボーを決め、逆エビで締め上げる。何とか逃れた網倉は高瀬に逆水平の打ち合いを挑む。両手を後ろで組んで網倉の逆水平を受けた高瀬に対し、網倉は胸を突き出してチョップ受け止める。最後は網倉が、ロープに走った高瀬をパワースラムで叩きつけた。
ランニング・ヘッドバットを決めた遠藤は、高瀬をワキ固めで締め上げるが、3人を順にラリアットでなぎ倒す。しかし高瀬もラリアットをお返しし、カミカゼからコーナー2段目からのレッグドロップ。タッチを受けた孤伯はミサイルキックを決めると、網倉がカットに飛び込んできて遠藤のラリアット、チョークスラムを浴びる。
串刺し攻撃3連発を浴びた孤伯は、網倉が櫻井を背負ったままボディープレスを浴びる。櫻井はさらにブレーンバスターホールドを決めたがカウント2。
乱戦の中、高瀬がカミカゼ、梅咲がダブルフットスタンプ、孤伯がフロッグスプラッシュを櫻井に決めるが、櫻井はカウント3は許さない。
 遠藤が高瀬と孤伯を両腕でのラリアットでなぎ倒すと、櫻井が孤伯をドラゴンスリーパーで絞め上げる。しかし梅咲にカットされてギブアップは奪えない。孤伯は櫻井が攻め込んでくるところを首固めに切り返したのを機に丸め込みを連発するが、櫻井も意地でカウント2で返していく。
櫻井のカウンターのボディースラムもカウント2。ブレーンバスターで担ぎ上げて正面に落とすがカウント2。孤伯はカウンターのドロップキックからノーザンライトスープレックスホールド。カウント2で返されるとDDTを決める。
櫻井が狙ったブレーンバスターを首固めをカウント2で返された孤伯が、続いて丸め込みを仕掛けようとしたところでタイムアップのゴングが打ち鳴らされた。
 最後はノーサイド。遠藤を中心に握手を交わし、笑顔でリングを下りた。
■(ZEN-1から継続)OSAKA・wave of waves(時間無制限1本勝負)
○旧姓・広田さくら、炎華(4時間39分44秒、体固め)宮崎有妃、田中きずな●
※ふらふらどーん

 第2試合が終了してリング上で除菌作業してるところで、広田、宮崎がふらふらした足取りで入場ゲートから姿を現す。そのまま広田はコーナーで倒立。遅れてリングインした宮崎。
コーナーの広田に近づくと、広田は宮崎の頭部を足で挟み込んでコルバタにとらえる。立ち上がった宮崎は、ラリアットを決めてカバー。カウント2で返されると、きずなにタッチした。
きずなはドロップキック4連発を叩き込み、ワキ固めでギブアップを迫る。ロープに逃げられるとコーナー2段目に上った。だが、広田が立ち上がって攻撃を狙う。差し出した手をつかんだきずなは、そのまま前方に回転して腕十字を決めていった。ここは炎華が飛び込んできてカット。
ここで飛び込んできた宮崎が両腕でのラリアットで広田&炎華をなぎ倒すと、きずなが広田の頭部を狙って低空ドロップキックを連続で叩きこんでいく。カウント2で返されると、さらに攻撃を狙ってロープに走ったが、待っていたのはカウンターの裏拳。しかしhきずなはカウント3は許さず。
さらに裏拳を振り回す広田だったが、きずなはことごとくそれらをかわす。ここで飛び込んできた宮崎がえびす落としでアシスト。そしてきずなに「行け!」と叫び、自身は炎華のカットに回った。
ロープに走ったきずながだったが、広田のふらふらどーんを浴びて押し倒される。そのまま広田が覆いかぶさると、カウント3が数えられた。
■CATCH THE WAVE 2023 Cブロック優勝決定3WAYマッチ(時間無制限1本勝負)
○梅咲遥(10分42秒、2人まとめて体固め)清水ひかり●、青木いつ希●
※清水が青木にキューティースペシャルを決めたところ、梅咲が清水のブリッジを潰して2人をカバー

 試合前に二上美紀子会長から、ブロック優勝決定戦のルールが説明される。Cブロックは5点で3選手が並び、3WAYマッチで決めることになった。
試合開始のゴングが鳴らされると、青木いつ希が力比べに誘う。それに応じる形で、輪になって手四つのフィンガーロック。ここは力で青木が優位に立ったが、それが逆に清水ひかりと梅咲遥に手を組ませる流れに。それでも青木はショルダータックルで2人をダウンさせ、まずは清水に的を絞る。
清水が青木にドロップキックを叩き込むと、梅咲がボディープレスでカバー。カウント2で返すと、すぐさま清水がヒッププレスで押し潰していく。カットに飛び込んできた梅咲をかわして青木にヒットさせる形で優位に立った清水だが、青木はショルダータックルで清水をダウンさせ、突っ込んできた梅咲が清水をプレスする形でスライディング・レッグシザースを決め、梅咲の背中にダブルニードロップでのしかかる形で2人まとめて押し潰す。さらに青木は清水を逆エビでとらえたが、ロープに逃げられた。
青木は攻撃の手を休めない。フェースクラッシャーから倒れ込み式のボディープレス。しかし清水がカウンターのトラースキックからコーナーに詰めての串刺しジャンピング・キックで反撃に転じる。しかしここで梅咲が飛び込んできて清水にフライング・ネックブリーカードロップ。さらにロープ際で腰を落としているところに低空ドロップキックを突き刺していった。そしてミサイルキック。
梅咲が狙ってきたブレーンバスターをかわした清水は、コーナー2段目からのヒッププレス、コーナー2段目からのフットスタンプと攻め立て、ブレーンバスターを狙う。踏ん張っている梅咲のヒザ裏を払う形で青木が蹴りを叩き込むと、清水にDDTを決める形になった。青木は梅咲にブレーンバスターからダブルニードロップをボディーに突き刺すも、コーナー2段目からのダブルニードロップはかわされてしまう。
梅咲に低空ドロップキックを叩き込まれた青木はリング下にエスケープ。ここで清水が飛び込んできてティヘラで梅咲をリング下まで吹っ飛ばすと、コーナー最上段から場外へプランチャを放つ。続いてリング内に戻った梅咲にコーナー最上段からのフットスタンプを急降下。そしてスリーパーにとらえるが、青木にカットされた。
その青木とエルボーを打ち合うもダウン。ここで梅咲が飛び込んできたが、青木は投げ捨てジャーマンで叩きつける。ここで清水が梅咲にバズソーキック。そして青木が梅咲にラリアットを決めたがカウント2。続いて梅咲にもラリアットを決め、コーナー最上段からのボディープレスを放ったが清水にカットされてしまう。
清水のバックに回った青木はジャーマンを狙ったが、足をかけて阻止した清水は前方回転エビに切り返す。カウント2で返されると、ヒッププレス、バズソーキックを決めるがカウント3は奪えない。新じうがれっぐラリアットを決めれば、青木もカウンターでラリアットも叩き込むが決め手にはならず。
青木が突っ込んできたところでキューティースペシャルを決めた清水。カウントが数えられるも、梅咲が清水のブリッジを押し潰すと2人まとめてカバー。そのままカウント3が数えられて、梅咲がCブロックを制した。
・バックステージ
梅咲「Cブロック決勝、3WAYだったんですけど、どうにか、どうにか勝つことができて、ブロック優勝することができました。最後ほんとにもう、いろいろくらいすぎて意識がもうろうとしていたんですけど、気づいたらちゃんとフォール取れてました。メチャメチャうれしいです。今日は大阪で、明日またすぐ東京に戻って、CATCH決勝(トーナメント)始まりますけど、気を抜かずしっかり頑張って、ディアナのシングルのチャンピオンとして頑張っていきたいと思います。4回目のCATCH、今回は必ずもっともっと上に行けるように、そして後楽園での決勝に勝てるように頑張りたいと思ってます。ありがとうございました」
■CATCH THE WAVE 2023 Bブロック優勝決定戦(時間無制限1本勝負)
○SAKI(14分10秒、リングアウト勝ち)世羅りさ●
※SAKIがBブロック優勝


 ここまで全勝できていた世羅だったが、昼間のZENで高瀬みゆきにリングアウト負けを喫し、6点で足踏み。SAKIに並ばれて優勝決定戦に回ることになった。
序盤は静かながらも力のこもった立ち上がり。互いにリストロック、サイドヘッドロックを決めて絞り上げていく。簡単にロックを離さず、押しつぶしてグラウンドに持ち込んだりしていく中で、試合が動いたのは世羅がSAKIをリング下に放り投げ、場外戦を仕掛けてから。SAKIを観客席に投げつけていち早くリングに戻った世羅は、カウント7で生還してきたSAKIを逆エビにとらえる。そしてSAKIが得意とするラ・カンパーナを逆に決めていった。
これで優位に立った世良は、コーナーに追い詰めて攻撃を仕掛けていく。フロントハイキックで反撃の糸口を見い出したSAKIはアトミックドロップを狙うも、世羅は腰を落として決めさせない。ならばとSAKIはブレーンバスターで叩きつける。しかし世羅はコーナーを背にするSAKIにバックハンドエルボーを叩き込み、腰を落とすと対角線を走ってのジャンピング・ダブルニーアタックを決めた。
リバーススプラッシュ式のニードロップをかわしたSAKIは、側頭部にヒザを叩き込み、サソリ固めで追い込んでいく。そこからダブルレッグロック式カンパーナに移行して揺さぶる。
互いに相手の髪をつかんで立ち上がると、エルボーの打ち合い。互いに一歩も引かない。SAKIが至近距離からフロントハイキックを叩き込んで、ようやくエルボーの打ち合いは一段落。互いにロープに走った相手を追いかけてのキチンシンクを決め、世羅が強引なエアーズロックでSAKIをマットに叩きつけると、SAKIはブレーンバスターを返した。さらに世羅がファルコンアローを決めたところで「10分経過」のアナウンス。そのまま両者は倒れこみ、ダウンカウントが数えられる。
立ち上がると世羅がエルボー、SAKIがフロントハイキックを打ち合う展開に。強引にSAKIを担ぎ上げた世羅が羅紗鋏を決めて追い込んでくが、SAKIはカウント3を許さない。ならばとコーナー最上段に上がったが、SAKIが下からの蹴りでエプロンに転落させた。SAKIはトップロープ越しのブレーンバスターを狙うが、世羅はトップロープ越しにSAKIをリング下に引き落とすとする。何とかエプロンにダウンした状態でとどまったSAKI。ここで世羅はニードロップを放っていったが、かわされてしまう。そしてそのまま場外乱戦に。
SAKIが繰り出してきたフロントハイキックの蹴り足をつかんだ世羅は、ヒザにエルボーを落とす。そして不完全な羅紗鋏を場外マットの上に決めた。リングに戻ろうと世羅がエプロンに足をかけたところ、SAKIがバックから抱えて、そのまま背中からエプロンに打ちつけた。ちょうどエプロンに角に尾てい骨を叩きつける形になり、世羅はリング下に転落。
・バックステージ
SAKI「Bブロック優勝することができました。ありがとうございます。さっきもマイクて言った通り、このみんなが大事にしてるCATCH THE WAVEで、私が一番リベンジしたかった相手に当たることができて、リベンジすることができて、メチャメチャうれしく思ってます。でも、CATCHまだこれで終わってないので、決勝トーナメント改めて気を抜かずに、17日後楽園まで進んで、“波女”になって、レジーナ目指したいと思います。ありがとうございました!」
SAKIはマイクを手にすると、「Bブロック優勝したぞ!」と叫んだのち、「この1年、2年で一番リベンジしたかった相手と、CATCH THE WAVEで同じブロックになれて、たぶんまだ私のほうが負けてるよね。まだ終わらないから。ありがとうございました」と語った。
この結果、Aブロック=朱崇花、Bブロック=SAKI、Cブロック=梅咲、エリザベスブロック=宮崎有妃、ヤングブロック=大空ちえがそれぞれ優勝、決勝トーナメント進出を決めた。
 その後、二上会長から敗者復活戦の説明。
 優勝を逃した全選手が出場するが、まずはリーグ戦の点数のおさらい。
 ・1点=田中きずな、網倉理奈、櫻井裕子
 ・2点=旧姓・広田さくら、チェリー、川畑梨瑚、関口翔
 ・3点=炎華、孤伯、愛美、笹村あやめ
 ・4点=Himiko、米山香織、遠藤美月、高瀬みゆき、
 ・5点=鈴木ユラ、柊くるみ、青木いつ希、清水ひかり
 ・6点=世羅りさ

 ここで世羅が、「お騒がせしていると思うんですが、私、世羅りさ、このたび離婚というものをしてしまいまして、明日、ちょっと実家に帰らなきゃいけないんですよ。実家が広島で、帰って来いって無理に飛行機を押さえられて、明日の大会……すいません、辞退させてください」と辞退を申し出る。
 二上会長から、「敗者復活はいいんですけど、あんた(きょう)勝ってたらどうしてたん? 明日(決勝トーナメント)1回戦やで」と突っ込まれると、「いや、そこはWAVEさんなんで、(17日の後楽園)ホールで2試合とか……」と答えたが、二上会長は、「いやいや、それやったら(決勝まで勝ち上がると)ホールで3試合になります」と返され、「3試合やるつもりでした。ギャラも3倍いただくつもりでした」と答えた世羅。
 二上会長は「そうですか……。離婚はしょうがないですね。私は残念ながら結婚もしたことありませんし、離婚も経験がありません。しょうがないですね。そういう理由でしたら、広島にとっとと帰ってください」と事態を了承しながらも突き放した。
 続いて、「一番強そうな世羅りさが出ません。頑張りましょう」と伝え、敗者復活戦のルール説明。
19選手の中から3人勝ち残り。負け抜けで3人残った時点で、バトルロイヤルは終了。一番最後に負けた選手がリザーバーとなる。
 改めてメインで勝利したSAKIにマイクが渡された。
「この中で一番肌が焼けていて、一番海が似合う、一番夏が似合う女が今日、“波女”に一歩近づきました。私が狙うのは“波女”、そしてその先のレジーナ。まだまだ敗者復活戦とか、CATCH THE WAVE続きますけど、CATCH THE WAVE 2023から、決勝まで目を離さず、そしてその先のレジーナ戦まで目を離さず追い続けてください。今日はありがとうございました」とあいさつしたのち、観客と一体となっての「これがWAVEだ!」で、2023年のCATCH THE WAVE大阪大会の幕は閉じた。
2023.07.02

『大阪ラプソディーDX〜ZEN〜』

日時
7月2日 日曜日
観衆
161人
場所
taisenn
1、OSAKA・wave of waves(時間無制限分1本勝負)
宮崎有妃&田中きずなvs旧姓・広田さくら&炎華
※ルールが場外カウント無し、時間無制限1本勝負となる。ZEN大会では決着が着かず、KOU大会にそのまま持ち越された。
taisenn
2、OSAKA・メモリアル3wave(15分1本勝負)
○SAKI(13分32秒 スクールボーイ)アイガー●
※もう一人は梅咲遥
taisenn
3、CATCH THE WAVE 2023〜Cブロック〜(15分1本勝負)
○<2勝1敗1分=5点>青木いつ希(12分59秒 鵺)櫻井裕子<3敗1分=1点>●
taisenn
4、CATCH THE WAVE 2023〜Cブロック〜(15分1本勝負)
△<2勝1敗1分=5点>清水ひかり(時間切れドロー)笹村あやめ<1勝1敗2分=4点>△
taisenn
5、CATCH THE WAVE 2023〜Aブロック〜(15分1本勝負)
○<1勝1敗1分=3点>柊くるみ(8分46秒 ジャーマン・スープレックス・ホールド)網倉理奈<3敗1分=1点>●
taisenn
6、CATCH THE WAVE 2023〜Bブロック〜(15分1本勝負)
○<2勝2敗=4点> 高瀬みゆき(7分16秒 リングアウト勝ち)世羅りさ<3勝1敗=6点>●
taisenn
7、CATCH THE WAVE 2023〜Aブロック〜(15分1本勝負)
△<1敗3分=3点>狐伯(時間切れドロー)愛海<1勝1敗1分=3点>△
2023.06.25

『Sunday wave vol.41』

◎入場式
試合に先立ち全選手が入場。挨拶は網倉。
「ご来場ありがとうございます。CATCH THE WAVE大盛り上がりしているところです。
同期の狐伯との試合、私のケガで後日にしてくださって、自分にチャンスをもう一度いただきました。本当に本当に今日が…ってところでやってきた部分があるので、(少し涙声に)…本当にすごい頑張って、お互い譲れないと思うので、自分らしいプロレスを見せて頑張りますので、全試合の応援をよろしくお願いします」
■CATCH THE WAVE 2023〜ヤングブロック〜(10分1本勝負)
〈3勝1分=7点〉大空ちえ(8分17秒、ジャパニーズレッグロールクラッチホールド)鈴木ユラ〈2勝1敗1分=5点〉
※大空ちえがヤングブロック優勝。ユラは5点で公式戦終了。

 ともに2勝1分けの5点で迎えた最終戦。勝ったほうがもちろん、ブロック優勝となる。
 まずは腕の取り合いからグラウンドの探り合い。ユラがロープに振ってのミドルキック。
今度はちえがドロップキック。そしてロープへ張り付けてのパロスペシャルへ。さらに背後からのドロップキック。そしてヘアホイップを2連発。ボディスラムからのフォールは2。続けてエルボーを放とうとするが、ユラはその腕を取ると腕ひしぎ。ちえは堪えてロープへとたどり着く。ユラはロープに振るがショルダータックルで返される。ならばとあきらめないユラはコーナーにホイップ。背後からのローキック、低空ドロップキックとつなげる。
そしてエルボー合戦へ。ちえのエルボーでユラが倒れるが、即立ち上がり、再びエルボー合戦へ突入。エルボーを連打するちえだが、その腕を取ると腕ひしぎへ移行するユラ。これを一回転して逃れたちえだが、あきらめずにワキ固めに持っていく。これはガッチリと決まる。5分経過。ロープブレイクとなったが、ちえの腕を巻き付けてロープを蹴り上げる。
ちえもDDTでやり返すと、セカンドロープからのミサイルキック。さらにトップロープからの攻撃を目指すが、ユラはデッドリードライブで投げる。
ちえの突進をユラはボディスラムで返してカバーも2。そしてPKも2。ブレンバスターを狙ったが、ちえも腰を引いて踏ん張ると、逆にフィッシャーマンズスープレックスに持っていく。2カウント。
残り3分。ユラがエルボーに来たちえの腕を取っての腕ひしぎを決めたが、ロープに足がかかる。ならばとブレンバスター。足を踏み鳴らしてリズムを取り次の攻撃に備えると、ちえも延髄蹴りで反撃。
ジャーマンを狙うが、ユラはエルボーで阻止。ちえはユラの背後に回ると、ジャパニーズレッグロールクラッチに決めて、ヤングブロック優勝を果たした。
本部席の桜花社長が「大空選手、ヤングブロックに優勝した選手がPOPのベルトに挑戦
できるということでしたが、(王者の)大空選手が優勝しましたので、POPに挑戦してもらう選手を指名してください」と指示を出す。
ちえ「ヤングブロック優勝しました! まずは皆さん応援ありがとうございました。ヤングブロック、勝ち上がれてうれしいです。指名させていただきたいんですが、この後、うちのPURE-Jの興行が板橋グリーンホールであり、POPのタイトルマッチをすることになってまして、そこで防衛してから指名させていただく形でよろしいでしょうか」

桜花「わかりました。では今日、タイトルマッチで防衛してきてください。もし防衛できなかったら…(タイトル戦の)相手誰ですか?」

ちえ「JTOの柳川澄樺選手なんですけど」

桜花「わかりました。もし万が一、負けることがあったら、柳川選手に指名していただくことになります(場内・笑)。でも、それは阻止していただいて。ぜひ防衛してきてください」

ちえ「もちろん、絶対防衛して指名させていただきます!」
・バックステージ
ちえ「今日の対戦を終えて無事ヤングブロック勝ち上がることができました。強敵ばかりで厳しいところもあったんですけど、勝ち上がったので、POPの相手を指名させていただくことになっているのですが、この後PuRE-Jの板橋大会でタイトルマッチがあるので、絶対防衛するので、そのあと、指名させていただく形になりました。もちろん守り抜いて指名させていただくので、そこでまた必ずベルトを守り抜きたいと思っています。そしてこれが終わりではなく、ここがスタート地点だと思っているので、波女になるために気合を入れていきたいと思っています。みなさんの応援のおかげです。今後も引き続き、よろしくおねがいします」
■CATCH THE WAVE 2023〜Cブロック〜(15分1本勝負)
〈2勝1敗=4点〉清水ひかり(8分20秒、逆打ち)櫻井裕子〈2敗1分=1点〉

 Cブロックにはカラーズ所属の清水と櫻井がいるため、公式戦での同門対決が実現することとなった。先制を見せたのは清水。いきなりのハイキックを命中させる。
さらに稲妻レッグラリアットを繰り出し、トップロープへのぼるも、櫻井ものぼっていく。コーナー上での攻防は清水が振りほどき、トップロープからのヒップドロップへ。
これに対して、櫻井はタックルからコーナータックルでお返し。さらにランニングキックでフォールに行くもカウント2。櫻井はエルボーを連打し、コブラツイストへ。
清水は必死にロープに逃れた。清水はトラースキックで反撃に出ると、足4の字へ。櫻井も反転しようとするもそれを許さず。必死に体をロープに手繰り寄せて、ブレイクに。
清水はダメージのある右足の裏側を蹴り上げる。櫻井も立ち上がり、エルボーで反撃。
ともにエルボーの打ち合いへ突入。清水はローキックからトラースキック。勢いに乗った清水が突進したが、櫻井はこれを持ち上げてのボディスラム。
清水もトラースキックからの延髄蹴り。さらに背後に回り、逆打ち狙いに出るが、櫻井は回転させず、スタンディングのドラゴンスリーパーに持っていく。そして腰を落として
胴締め式に持っていく。清水は何とかロープへ。再びリング中央でリバースのネックロックに捕らえるも清水がロープへ。
櫻井は再びスタンディングのドラゴンスリーパーを決め、カウンターキックからフォールも2。
ブレンバスターホールドを続けたが、カウント2。ここで次の一手にロープの反動を利用したが、戻りざまを清水がブレンバスター。さらにバズソーキックもカウント2。
 ここで、トップロープからのフットスタンプを決めたが、これも櫻井は執念で返す。
清水は逆打ちを繰り出し、ようやく3カウントを奪った。これで得点を4に伸ばした清水は、残る最終戦7・2大阪にて笹村あやめ戦を残すのみ。この試合に勝利すれば単独優勝が決まる。
・バックステージ
清水「CATCH2023組まれて、カラーズで唯一一緒のブロックになった裕子、今まで何回もシングルしてきて、正直負ける気はしないけど、裕子はCATCH始まって3戦目かもしれないけど、もっともっと私は食らいつく裕子になってほしい。CATCHを裕子はどういうふうに思っているかわからないけど、たくさんのことが経験できるこの場でもっともっと成長しないと、このプロレス界で残っていけないと思っているから。それは私に自分にずっとずっと言い聞かせているし、今回のCATCHも去年のCATCHも、ずっとその気持ちでやっているから、私はこれを言うのはいいかどうかわからないけど、私は裕子とベストバウトを取れるくらいの試合をしたかった。もっともっと…もっとやり合いたかったですね。次、
あやめちゃん、私はあやめちゃんに勝ったことはない。試合もそんなにしたことがないけど、大切な2点を奪いに行きます。私が決勝に行きます」
■CATCH THE WAVE 2023〜Bブロック〜(15分1本勝負)
〈3勝1敗=6点〉SAKI(13分7秒、エビ固め)川畑梨瑚〈1勝3敗=2点〉
※ダイビングニードロップ。SAKIは6点で公式戦終了。川畑は2点で公式戦終了。

 Bブロックは世羅が6点を独走をするなか、SAKIと川畑も現在、2点で2戦を残しており、連勝すれば並ぶ可能性がある。両者にとって、絶対に落とせない1戦となった。
まずはミドルキックでSAKIの動きを止めた川畑。SAKIのビッグブーツもすかすと、スクールボーイに持っていく。カウント2。ここから激しいエルボー合戦が繰り広げられる。
SAKIが至近距離からのビッグブーツ。川畑もミドルキック。ともにリストを取り合ったまま、至近距離での打撃戦を交互に展開する。川畑はローキックからエルボー、ニーを顔面に突き上げる。そして、トップロープへ。
。SAKIが即座にビッグブーツで迎撃。リング内に倒れこんだ川畑にリバーススプラッシュをめがけたが、これは自爆。川畑もトップロープからのミサイルキック。
川畑が持ち上げようとするが、SAKIがパンチを打ち込み、腰を落として阻止。逆にSAKIが持ち上げると、水車落とし。そしてサソリ固めへ。長時間決まったが、川畑がロープまで這いつくばり、ロープをつかむ。SAKIはパンチを打ち込んでいくが、川畑もトラースキックでお返し。川畑のバズソーキックをSAKIがキャッチするも、ローキックを顔面に打ち込み、丸め込んでの回転エビ固めから投げっぱなしジャーマンを決める。
しかしハイキックは空振り。それでもローキックからストンピングを連打。SAKIもエルボーで反撃。川畑も応戦し、さらには背後から背中へのキック。
再びエルボー合戦となり、ともに打ち合いへ。川畑はトラースキックから再びジャーマン狙い。SAKIが堪える。川畑がハイキックを繰り出すがこれは空振り。逆にバックドロップで投げられる。
SAKIはロープ上に川畑を宙づりにすると、ランニング式のニーを背中へ打ち込み、ランニング式のキック。さらにはエプロンを走ってのニーを打ち込む。
 そしてリバーススプラッシュとつなぐ。カウント2。みちのくドライバー2も川畑はキックアウト。川畑は逆にSAKIを丸め込んでいくがカウント2。そしてジャーマンを再度狙うがこれはSAKIが阻止。SAKIはランニング式ブレンバスターからケンタッキーボム。
カウント2でクリアされると、「まだだー!」と叫んでもう一発、ランニング式ブレンバスターを放つ。そしてトップロープに上ると、ダイビングカワイルドニードロップを豪快に決め、ついに粘る川畑から3カウントを取った。これでSAKIも6点で世羅と並び、Bブロックの行方は7・2大阪にゆだねられることとなった。
■CATCH THE WAVE 2023〜Aブロック〜(15分1本勝負)
〈1敗2分=2点〉狐伯(時間切れ引き分け)網倉理奈〈2敗1分=1点〉

 開幕戦でぶつかるはずだった両者の公式戦。網倉の欠場からこの日に仕切り直しとなった。まずはゴングと同時に狐伯が突進してエルボーを打ち込んでいく。
さらにドロップキックからダブルアームの体勢へ。網倉はショルダースルーで持ち上げるもこれを狐伯が回転エビ固め。狐伯は低空ドロップキックで網倉を場外へ落とすと、エプロン上からのプランチャ。場外戦で反撃に転じた網倉は、リングへ戻るとセントーンからカウント2。
再びスタンディングとなり、エルボー合戦。網倉がダブルチョップから狐伯をコーナーホイップ。さらに狐伯をコーナーに追い詰めて顔面を踏みつける。狐伯も足にエルボーを連打。
そして立ち上がると、ストンピングを連打する。さらには顔面踏みつけのお返し。
そしてマウントパンチを打ち込んだが、網倉も体を入れ替え、両者マウント合戦。狐伯がフェイスロックで締め上げる。今度は髪の掴み合いから狐伯がコーナードロップキック。
さらにはコーナーでの低空ドロップキック。網倉もタックルで反撃。5分経過。
 
 網倉は逆エビに持っていくがロープブレイク。カナディアンの体勢で持ち上げるも、狐伯が着地。すかさずエルボーを放ち、再びエルボー合戦。今度は網倉が逆水平から、ロープに振ると見せかけラリアット。さらにダブルチョップを連打。
狐伯はカニばさみで、網倉を四つん這いに持っていくと、手を踏みつける。さらにグラウンド式でのコルバタ狙いも網倉は堪えて回させず、逆エビへ強引に持っていく。そこから逆片エビへ。かなり長い時間捕まったが、狐伯はなんとかロープへ逃げ込んだ。
10分経過。今度は網倉がカナディアンバックブリーカーで絞り上げたが、自ら技を解く。
続いてブレンバスターを狙うが、これは狐伯が切り返す。狐伯はヒザをついた状態でエルボーを連打して反撃。カウント2。
 残り3分。狐伯がエルボーを連打。コーナー最上段を狙うが、網倉ものぼっていく。狐伯はコーナーを抜け出し、投げ捨て式のパワーボム。
網倉は場外へ。狐伯が追いかけようとすると、狐伯の両足を取り、場外にいる網倉がエプロンへのパワーボムを連打。
 リングへ戻ると、再びカナディアンの体勢へ。
ここからコーナーへ宙づりにすると、コーナータックル。そしてサマーソルト。セカンドロープからのセントーンで勝負をかけたが自爆。狐伯は横十字固めからスクールボーイ、首固めにつなげたがいずれもカウント2。網倉もパワースラム。ここでフォールの奪い合いとなり、残り30秒。網倉はラリアット。
2カウント。狐伯は首固め、ブレンバスターと畳みかけたが、カウント3は入らず。ここで15分が経過し、フルタイムドロー。決着がつかず両者1点づつが加算された。
■CATCH THE WAVE 2023〜エリザベスブロック〜(15分1本勝負)
〈4勝=8点〉宮崎有妃(12分46秒、体固め)チェリー〈1勝3敗=2点〉
※直伝デスバレーボム。宮崎がエリザベスブロック全勝優勝。チェリーは2点で公式戦終了。


 昨日の千葉大会の時点でエリザベスブロックの優勝を果たしていた宮崎だが、残り1試合野も勝利し、全勝での決勝戦進出を宣言していたが果たしてその行方は…。
まずは握手で手が離れたと同時に「スキあり!」と宮崎の足をすくいにかかるチェリーだが、微動だにせず。
ここで正式にゴング。「宮崎さん、正々堂々と来い!」とチェリーは手を挙げる。手四つ合戦から始まり、腕の取り合いから宮崎がタックルで先制。チェリーがアームホイップからのコルバタ。そしてアームブリーカーから腕ひしぎを狙うも、宮崎は上になり、そのままフォール。カウント2。宮崎はグラウンドのネックロックから一回転。チェリーは太ももを爪で引っ掛ける。チェリーが腕固め。宮崎は必死にロープへ足を伸ばす。
チェリーは腕を取って足で踏みつける。さらに背中へのストンピング。ひじへエルボーを落とすと、ワキ固め。ここから羽根折り固めに移行。技をかけたまま、髪をかきむしる。さらに足も取って複合技へと移行するが、宮崎はロープに逃れる。
スタンディングでのストンピングで反撃を見せた宮崎はロープに振ると見せかけてDDT。
そしてミサイルキック。さらにトップロープへのぼろうとしたが、チェリーはパンチでエプロンへ落とす。宮崎の腕を取り、アームブリーカーを連発すると、たまらず宮崎は場外へ回避。
場外戦、チェリーは再度、腕を取るが、これはブレンバスターで投げられる。宮崎は鉄柱沿いのチェリーにラリアットで追い詰めようとするが、これはかわされて自爆。腕が鉄柱にぶつかり、さらなるダメージを腕に負う。
リング内へ戻ると、またも右腕を取って、執拗に攻めるチェリー。右腕へのフットスタンプ。そして腕固めで絞り上げる。再三に渡る腕への攻撃を見せるが、宮崎はかろうじてロープブレイクに救われる。
チェリーがコーナーへ振ろうとするが、これを切りかわしてのラリアット。二発目をすかしたチェリーはウラカンラナもカウント2。
チェリーがトップに上ると、宮崎はリング内から上り詰め、主導権を握ると、雪崩式ブレンバスター。フォールに行くもカウント2でチェリーもハネのける。セカンドロープに上った宮崎に裏拳を連打すると、コーナーへのぼり、雪崩式フランケンシュタイナーから
ビクトル式の腕ひしぎ。
これもやっと思いでロープに逃れたが、チェリーは腕を取ってぐるぐる回してからのどっこいしょ。ここでトップロープからチェリトーンボムを投下するもカウント2。
ら、もう一回腕ひしぎ。これをロープに逃れられると、背後からのスリーパーへ。宮崎がおんぶの状態で持ち上げ、コーナーにぶつけて回避するが、チェリーはそのままトップロープに上り、ウルトラコルバタ
再度、ウラカン狙いに行くも回転途中で堪えてのライガーボムで逆転。ここで宮崎はトップロープからのムーンサルトを狙いに行ったが自爆。チェリーは春夜恋で一気に勝負に出たが、宮崎は回転させず。
宮崎の外道クラッチもチェリーが抜け出して脱出。再び春夜恋にきたところを宮崎は「つかまえた!」とチェリーを背中に抱えた状態で立ち上がり、直伝デスバレー。ついにこれで決着となった。宮崎は公約通り、全勝優勝でエリザベスブロック優勝を決めた。
リングアナから宮崎のエリザベスブロック優勝を告げらると、「やったー!」と歓喜の声を上げる。そしてマイクを持ち、「エリザベスブロック、全勝したぞー! エリザベスのベルト? いいでしょう。もらいましょう。そのベルトを持って、待ってろよ志田光、待ってろよ、Regina。待ってろよ、野崎渚」とその先を見据えた。
・バックステージ
「(公約通り、全勝優勝を果たしましたが)今日の試合は私、あんまり関節とかが苦手で、
きっとチェリーは卑怯なことか、関節で攻めてくると思っていたので、どうにか、力だったら腕をやられていても負ける気はしなかったので、どうにか動くチェリーを捕まえてデスバレー一本で勝とうって思っていましたね。
(チェリー選手らしく、相当執拗な腕攻めを決められましたね)そう、本当に腕が痛くて、
でも、CATCHの初戦でも広田に結構腕を攻められて、あの時もそうだったんですけど、あの後、お酒飲むときにジョッキが右手で持つのが痛くて左手で持ち返るみたいな(笑)。
今日もね、祝杯を上げたいけど…左手かな(笑)。
(これでブロック優勝を果たしましたが、その先についての意気込みを聞かせてください)
私の中でエリザベスを取るとか、試合に勝ってReginaを巻くとか、そういうものは通過点。
その先にいる野崎のことしか考えていないので。ブロック優勝、波女…今は(他のブロック優勝は)朱崇花が決まっていているだけかな? 世羅もかなりいいところを行ってますよね。(他には大空ちえ選手が決定ですね)あー、そうかそうか。まあ、朱崇花も強敵で、世羅のブロックも強敵が多いので、誰が来ようと気合を入れて。でも、私は波女になると思っています。私がwaveに入団して結構立つんじゃないですかね? 5年くらい…もっと? 結構、これまで控え目に戦っていた気もします。若い子が盛り上げていけばいい、私とか広田は縁の下の力持ちでいればいいと、思っていましたが、今年は私が波女になって、wave最強の女になりたいと思っています」
■チャレンジwave~という名のメモリアル~(20分1本勝負)
〇旧姓・広田アイガーさくら&遠藤美月(8分12秒、体固め)田中きずな&炎華●
※FFD


 まずは遠藤のテーマに乗って遠藤が国旗とともに入場してきたのだが、入場途中でいきなりアイガーのテーマに切り替わり、場内に鳴り響く。
先に入場していたきずなと炎華が「えっ!?」と困惑の表情を見せる。その背後から姿を見せたのはアイガー…ではなくアイガーのコスプレをした広田。黒のゴミ袋製と思われる衣装を身をまとい、銀色の折り紙で作られた鎖を遠藤に手渡すと、二人で一緒に持ったままリングイン。きずなと炎華は恐怖に驚くばかり。リングアナは「旧姓・広田アイガーさくら」とコールした。
きずなと炎華は明らかにビビっている様子でともに先発に行きたがらない。両者ともに
コーナーに控える。いっぽうの遠藤と広田アイガーもなぜかともにコーナーに立つ。
「入りなさい!」とTommyレフェリー。広田アイガーが「あーあー」という叫び声ととおもに、握手の手を差し伸べるが、きずなも炎華もビビりまくってコーナーに逃げる。
なんとか遠藤と炎華が向き合い、試合が動き出す。炎華がドロップキック。きずなも飛び出し、ロープに振ってダブルのワキ固めを決めて連携を成立させる。ここでなぜか広田アイガーも出てきて、遠藤の上に乗りピラミッドを完成させる。恐怖のあまり技を解いてしまうきずなと炎華。
遠藤がきずな、炎華を交互にケンカキック。炎華をキャメルクラッチに捕らえる。ここで広田アイガーがリングに入ると、ロープの反動から顔を近づけるアイガームーブ。炎華は悲鳴を上げる。ここで遠藤は広田アイガーにスイッチ。ケンカキックを何発も繰りだし、オリジナルのアイガーポーズ。遠藤が「しないしない」と否定する。
そしてコーナーに突進した広田アイガーが自爆。炎華はカバーにいくが、蘇生すると慌てて逃げる。きずなへタッチ。きすなの背後に回った広田アイガーは憑依。気づかない様子のきずな。しばらくして正面を見ると、広田アイガーを発見し、悲鳴を上げる。
広田アイガーは「あ~あ~」とうなりながら、ボ・ラギノールや高田純次のゼスチャー。
どうやらそれがやりたいらしい。見るに見かねた遠藤が割って入り、「ダブル―!」と連携を指示。ダブルでのフェースバスターを決めてプロレスLOVEポーズ。
きずなは遠藤にドロップキック。コーナーに上ると、遠藤も突進するが、これを捕らえるとコーナーから1回転しての腕ひしぎに成功。広田アイガーがカットに出るが、炎華もドロップキックでアシスト。
きずなと炎華は遠藤を捕らえロープに振るも、逆にダブルのラリアットを浴びせられる。
ここで広田アイガーが登場。トップロープに上ったが、炎華のロープワークにバランスを崩し、コーナーに逆さ吊りに。チャンスとばかり、炎華が突進したが、ここで広田アイガーは「いないいないバア~」のポーズ。
悲鳴を上げる炎華だが、「ひ、広田さん??」と
ようやく本物と偽物の違いが把握できてきた様子。ここで遠藤が割って入り、炎華をボディスラムで寝かせてファンタスティックフリップの連携を見せようとする。しかし背後からきずなもカットに入る。その間に炎華が遠藤をコーナーホイップ。側転エルボーを決める。さらにはコーナーから降りてきた広田アイガーにも一発お見舞い。
そしてきずな&炎華でダブルのドロップキックを敢行。きずなのドロップキックから炎華のジャックナイフ固めで、フォールに行くがカウントは2。広田アイガーをアシストしようと、遠藤も再びリングへ入り、きずなへラリアット。炎華へボディスラム。
炎華が遠藤へジャーマンを狙いに行くが、広田アイガーがボ・ラギノールを背後から決めにかかる。しかし炎華がすかしたため、遠藤に命中。同士討ちの間に炎華は広田アイガーにスクールボーイ。カウント2。広田アイガーもシャイニングウイザードで反撃。
遠藤が背後から炎華を抱えると正面から広田アイガーがエクトプラズム。しかしこれは遠藤に誤爆。このスキに炎華がジャパニーズレッグロールクラッチを決めたがカウント2。この間に遠藤がコーナーでスタンバイ。広田アイガーのホイップからケンカキックをお見舞いする算段だったが、広田アイガーの背中へきずながドロップキック。
。その反動で遠藤の足が広田アイガーに決まる。しかし、このダメージでFFDが決まり、そのまま覆いかぶさってカウント3となった。
勝利した広田アイガーは最後もまた、「あ~あ~」と雄たけびを上げながら退場。二人がいなくなってしまったので、桜花社長の指示により、きず&炎華が最後を締めることとなった。

きずな&炎華「本日はご来場ありがとうございました」
きずな「今日、炎華と組めて、炎華はライバルで絶対負けたくない存在ですけど、やっぱり大切な同期なので組めて嬉しかったけど、負けちゃったね、でもこれから一緒にもっと成長していきたいなって思います」
炎華「自分今日負けてしまったんですけど、きずなが言ってくれた通り、きずなは大切な大切な同期なので、また一緒に戦いたいなって思います。自分たち敗者復活戦頑張ります」
 そして最後はきずは&炎華の音頭による「これがwaveだ!」でシメとなった。
・バックステージ
きずな「炎華はめけたくない存在ですけど、たった一人の大切な同期なので、これからも一緒に成長して行きたいと思っていますし…」
(ここで広田アイガーが乱入。コメント中の二人が悲鳴を上げる中、遠藤が引っ張り出しようやく退場)
きずな「これから先もライバルとしてまだ勝ったことはないので、勝ちたいという気持ちはもちろんなんですけど、一緒に組んだりもしていきたいし、二人で勝ちたいなあ、と思ってるんですけど、(炎華に)どうでしょうか?」
炎華「はい、同じ気持ちです。全部いいこと言われちゃったんですけど、とにかく自分も大切な大切な同期でデビュー戦も一緒にやって、ほぼ毎日一緒に会ってるのでこのタッグは練習していけば二人で勝てるし、勝ちたいです!」
2023.06.24

『CHIBA WAVE Vol.8』

◎入場式
 この日は野中リングアナが別の仕事のため、オッキー沖田リングアナがリングアナ
となり、入場式からオッキー節が響き渡る。
入場式のあいさつは笹村。
「みなさんこんばんわ。千葉の女・笹村あやめです。
ここ2AWスクエアは私のおうちといっても過言ではないのですが、今日はメインでなくて、少しへこんでいるんですけど、スーパーハイパースーパーすごい試合をして、メインに抜擢されるようにこれからも頑張っていこうと思います。今日は楽しんでいってください」
 こうして大会の幕が開けた。
■CHIBA・スクランブルwave(20分1本勝負)
◯チェリー&網倉理奈(11分49秒、春夜恋)旧姓・広田さくら●&狐伯 

 まずは広田のテーマ曲に合わせて広田&狐伯が息が合ってるかどうかわからないダンスでポーズを決めて登場。
先発は狐伯と網倉。組み合う前に背後から広田が蹴り。「最悪!ふざけんな」という網倉にダブルのクロスライン。狐伯はエルボーを打ち込むと、網倉もお返し。狐伯は手足を踏みつけてのDDTから低空ドロップキック。その後、エルボーの打ち合いから狐伯がドロップキック。広田へタッチ。
広田はヘッドロック。エアエルボーを見せるも、今度は網倉がヘッドロックからエアエルボーを見せ、エアエルボーの応酬。
広田はフェースバスターからプロレスLOVEポーズ。そして、腕を取り、ロープを前転・後転からトップロープとセカンドロープをジャンプして行き来。しかし、「もう一回」コールからの二度目は失敗となる。
エプロンでアシストに来た狐伯と網倉がエルボーの打ち合い。ここで広田が背後から網倉へボ・ラギノール。
 広田から狐伯へタッチ。広田&狐伯がダブル攻撃を見せる。狐伯のカニばさみから、広田のボ・ラギノール。狐伯の低空ドロップキックから広田の側転式ボ・ラギノール(ただしスロー)へ。狐伯がコーナーの網倉へ低空ドロップキック。しかし、網倉もタックルからダブルチョップで反撃し、セントーンを背中へ打ち込む。カウント2。
スタンディングに戻ると、エルボーの打ち合い。狐伯が低空DDT。チェリーが裏拳でカットプレーに入る。網倉はサイドスープレックスからようやくチェリーにタッチ。チェリー&網倉がダブルのクロスライン。チェリーは網倉を押しつぶしてボディプレス。その上からニーを落とす。
狐伯は体を入れ替えて、ジャパニーズレッグロール。カウント2。さらにドロップキック。広田はアシストでリングに入り、チェリーへスローでの側転ボ・ラギノール。カットに来た網倉を四つん這い状態のチェリーの上に乗せて、二人へ交互にボ・ラギノールを決める。チェリー&網倉は場外へ転落。ここで、広田がプランチャを狙うと、まさかの成功となり、「できたぞー!」とアピール。リングへ戻り、チェリーへシャイニングウイザードを敢行するが、足を取られ、アンクルホールドで防がれる。
チェリーはハイジャックバックブリーカー式の逆さ押さえ込み。両者目が回り、ともにフラフラの状態に。ダブルのFFDとなるが、どちらが上になるかのせめぎ合いとなり、広田が上になる。カウント2。広田はチェリーにボ・ラギノール。網倉がタックルでカットプレーに入り、チェリーがエクスプロイダー。
さらに「熟女が熟女にドーン!」はカウント2。広田が「人妻熟女が熟女にやり返し」と叫んでのへな拳はすかされる。広田はへなーら狙いもチェリーが踏ん張る。狐伯がアシストで放ったドロップキックはチェリーが身をかわして同士討ちとなる。その間にチェリーが春夜恋で丸め込んで3カウント。広田と狐伯は責任の所在を言い合いながら引き揚げた。
■CHIBA・Future wave(15分1本勝負)
高瀬みゆき(10分21秒、体固め)田中きずな
※ダイビングギロチンドロップ


 「お願いします!」と手を差し伸べるきずなに「しゃーす!」で返す高瀬。ゴングが鳴ると、きずなコール。
ロックアップからスタート。腕の取り合いから高瀬がヘッドロック。さらにタックルで吹っ飛ばす。これに対してきずなはドロップキックを3連発。高瀬は倒れない。ならばとさらに5連発。合計8発を打ち込んでもまだ倒れず。さらに続けるきずな。10発目で「まだ来るか―!」、11発目でさすがに打ち疲れると「終わりか―!」と高瀬は檄を飛ばし続けた。きずなはエルボーの連打からブレンバスター狙い。高瀬がボディスラムで返してフォール。カウント2。
高瀬はキャメルクラッチ。きずなの髪をつかんで攻め込む。首投げからダイヤル固め。
カウント2。ここから高瀬は連続してフォールを繰り返すがきずなはその都度、返していく。今度は逆エビ固めに持っていくが、きずなも何とか体を引きずってロープブレイク。5分経過。
今度はロープに張り付けて逆水平チョップの姿勢。これを拒んだきずなが体を入れ替え、エルボーで返すも、高瀬も体を入れ替えチョップを一発。きずなはロープに振ると見せかけてワキ固め。ワキ固めのバリエーションも試合ごとにいろんなパターンを見せる。高瀬が返すと、再びワキ固めに取るきずな。さらに腕ひしぎに移行するが、高瀬は腕を持ち上げて回転して叩き落す。カミカゼ狙いで持ち上げると、きずなは卍固めを繰り出す。
ロープに逃れた高瀬がエルボーに行くと、その腕を取って振り払うとドロップキック3連発。フォールに行くもカウント2。
続けてセカンドロープに立つが、高瀬が捕まえる。きずなは腕を取ると、そこから一回転しての腕ひしぎ。高瀬もこれには必死にロープへ。きずなはコーナーへ振ったが、高瀬はブーメラン式ミサイルキック。さらにコーナーへホイップしてのラリアット。カウント2。
高瀬は持ち上げるがきずなは回転エビに切り返す。さらにスクールボーイに決めたが、ともにカウント2。
そして、逆さ押さえ込みの切り返し合いからきずなが一回転して着地。すかさず首固め、これもカウント2。高瀬は追走式のラリアットからスタナー。片エビに取るもきずなは2でクリアする。
ならばとカミカゼからダイビングギロチンと大技2連発につないでカウント3を取った。
<b>■CATCH THE WAVE 2023〜ヤングブロック〜(10分1本勝負)
<2勝2敗=4点> Himiko(6分46秒、体固め)炎華<1勝2敗1分=3点>
※アバランシュホールド

 炎華、Himikoともにこれが最終戦。炎華はこれまで3点、Himikoは2点、どちらも優勝の可能性はないが、最後に得点を伸ばすのはどちらか。
まずはロックアップからHimikoがロープ際へ押し込み、互いに体を入れ替えてのエルボーの打ち合い。炎華がヘアホイップ。2連発で決めた。Himikoがドロップキックからクルスフィックスで反撃。かなり長時間決まったが、なんとか炎華がロープに逃れる。
Himikoはロープに押し込み、顔面を踏みつける。そしてボディスラム。カウント2。炎華はエルボー。Himikoはエルボースマッシュ。炎華は首固め、スクールボーイと連続フォールも2。
Himikoは低空ドロップキック。さらに逆エビを狙ったが、炎華は丸め込んでのエビ固め。2カウント。
炎華はコーナーにHimikoを押し付け側転エルボーからドロップキック。カウント2。さらにSTFへもっていくが、Himikoの体はロープへ。
5分経過。炎華はドロップキックを4連発。5発目を狙ったが、Himikoは立ち上がれず、「起きろ」と待ち構える。しかし、Himikoは起きると同時に背後へと周り、首投げからボディプレス。
カウント2。さらにコーナーに振ってのフェイスバスターからアバランシュホールドにつなげる。これで3カウントを取り、最後に得点を4に伸ばした。これで全公式戦終了となり、「ありがとうございました」と感謝の言葉を述べてリングを降りた。
・バックステージ
Himiko「(炎華は)すごく勢いがあって、センスがあるなと思いました。シングルで当たるのは初めてだったんで、すごく警戒していたんですけど、年の差もあって、元気でパワフルで、かなり消耗させられました。
(全公式戦終了ですが振り返っていかがでしたか?)やはりこれが今の自分の実力だなと思って。まだ敗者復活もありますが、これからもっと練習して精進して、また来年のCATCH THE WAVEに呼んでいただけるように頑張りたいと思います」
■CATCH THE WAVE 2023〜Cブロック〜(15分1本勝負)
<1勝1敗1分=3点>笹村あやめ(9分32秒、両者リングアウト)櫻井裕子<1敗1分=1点>

 握手からいきなりドロップキックで先制を仕掛けた笹村。さらに首固め、カウント2。
今度は櫻井が攻めに転じようとすると、笹村はリングを降り「プロレスは外でやるんだ、降りてこい」と場外へ。櫻井が降りていくと中に入り、櫻井が中に入ると外に降りる。
完全に翻弄する笹村。櫻井がリングへ転がって入ってくるところを捕らえて、全体重で踏みつけていく。
さらにコーナーに追い込み、エルボー。そして逆さに貼り付ける、ボディへヒザを打ち付ける。カウント2。
櫻井も反撃し、コーナーへ笹村を振り、コーナータックル。さらにタックル3連打でフォールもカウント2。
 ここでブレンバスター狙いも笹村が堪えて持ち上がらず。笹村がエルボー。櫻井もエルボー。連打で打ち込む。これに呼応した笹村が一発の重いエルボーでお返し。櫻井はエルボーをすかすとコブラツイスト。絞り上げたがロープへと逃れられる。
ロープへもたれかかる笹村へ櫻井はランニングキック。笹村は場外転落。戻ってくると、櫻井の足を取り、すかさず首固めで丸め込むもカウント2
 櫻井はブレンバスターを狙ったが、笹村は首固めで切り返す。カウント2。さらにスクールボーイへ移行しようとするが、これを櫻井は上から押しつぶしてエビ固め。カウント2。笹村の突進をボディスラムでかわすと、変形フェイスバスター。ならばと笹村もタックル。さらにブレンバスター。カウント2。
櫻井はドラゴンスリーパーに決める。ギブアップを狙いに行くが、笹村も必死にロープへ逃れようとする。一度は強引にエビ固めに丸め込んで逃れたが、櫻井は丸め込まれないよう、スタンディングでのドラゴンスリーパー。これはなんとか笹村がロープまでたどり着いた。
笹村は低空ドロップキックからザキゴエ。カウント2。突進した櫻井をエプロンへ落とすとラリアット。ここで櫻井は場外へ。追い打ちをかけようと、笹村はエプロンからフットスタンプ。ここで場外乱闘が続いていき、笹村は客席後方にあるカメラ台の上に乗ると、なんとこの場所からのボディアタック。
さすがは2AWスクエアを知り尽くす笹村ならではの攻撃だ。笹村はリングアウト狙いで戻ろうとするが、櫻井はこれを阻止してリングに入れない。リングへ戻ろうとした笹村を引きずり下ろすと、場外マットの上にボディスラム。櫻井が逆転で生還しようとしたが、ここで10カウントとなり、ドローとなった。
・バックステージ
笹村「櫻井、今まで当たり前のように買っていたけど、勝ちきれなかったことがめちゃくちゃ悔しい。引き分け…でもまだブロック優勝は狙えるはず。私はあきらめていない。必ず野崎さんの技・ザキコエと一緒に、ブロック優勝して、そして波をつかんでやりますから、絶対勝つからなー!(と絶叫)」


櫻井「あまりにも空気の流れに乗ってしまって、最後「時間がない!」ってセコンドの人たちも言ってくれていたと思うんですけど、自分では全く気づかないくらいやり返して、そして自分が先にリングに戻るっていう気持ちだったんで、惜しいことをしてしまいました。自分はほかの人たちと違ってCATCHのスタートが遅かったんですけど、だから今日の試合でまだ折り返し、まだ明日の試合と7月の大阪で巻き返せるチャンスがあるので、残り2戦、自分が勝って、2023年の波女に私がなります。
(もし波女になれば優勝賞金100万円ですが、その使い道は?)みんなでなんかしたいなとかいろいろ考えたんですけど、いつもみんなでとか誰かのためにって言うことで、自分が覚悟が足りないのかなって思ったので、今回は自分にわがままになって、自分が買いたかった二輪バイクを買ってブイブイ言わしたいなって思います」
■CATCH THE WAVE 2023〜Cブロック〜(15分1本勝負)
<1勝1敗1分=3点>青木いつ希(時間切れ引き分け)梅咲遥<2勝1敗1分=5点>

 ロックアップからスタート。ヘッドロックからロープへ振ろうとする梅咲に髪をつかんでいかせない青木。そのままグラウンドのヘッドロックへ。
そして再びスタンディングへ戻すと、青木がタックル。さらにカニばさみから低空ドロップキック。「行くぞ、千葉―!」と叫んでコーナーへ振ったが、ドロップキックで返される。梅咲はヘアホイップの連発からコーナーに追い込み、全体重を乗せていく。
ボディスラム合戦で互いに投げようとするが、梅咲が投げ勝つ。梅咲は「いつものー!」と叫ぶと弓矢固め。5分経過。青木がロープに逃れるとコーナーでの攻防から、梅咲がコルバタ。青木が場外へ。梅咲はすかさずトップロープからのプランチャ。しかしこれは青木がよけたため自爆に。青木は梅咲を抱え上げると、背中を鉄柱に打ち付ける。そして先に青木がリング内へ。
青木は梅咲の背中へ執拗な攻めを見せ、背中へのパンチを繰り出す。ヒザをつきながらパンチを放って反撃する梅咲。青木はコーナーホイップからエルボー。フェイスクラッシャーからボディプレスへ。カウント2。
青木が逆エビの体勢に行くと、エビ固めに切り返す梅咲。カウント2。それでも再び、青木が捕まえ逆エビへ。さらに腰を落として逆片エビへと移行。梅咲はこれに耐えて、ロープに逃れる。
青木のラリアット狙いをネックブリーカーでかわした梅咲はリボンをほどいて投げ捨て、顔面ドロップキック。さらにはトップロープからのミサイルキック。カウント2。
今度はエルボーの打ち合い。重い一発を決める梅咲。青木が片ヒザをつく。さらにエルボーを連打の梅咲。背後に回った青木が背中へのキック。続けてダブルニーを放つ。あくまで背中への攻めを続けていく青木。さらにブレンバスターホールドもカウント2。続けてセカンドロープからのボディプレスを背中へ決めてフォールに行ったがこれも2。
ここでテキサスクローバーへ。ロープに逃れようとする梅咲に、青木が行かせまいと手を伸ばす。それでもなんとかロープをつかむ。「終わりだー!」と青木がトップロープにのぼるも、梅咲も迎撃に出る。コーナー上の攻防から、梅咲が優位に立ち、雪崩式のブレンバスター。
「残り2分!」のコールとともに、激しいエルボー合戦。青木の突進を梅咲はカウンターエルボー。そしてブロックバスターホールドもカウント2。トップロープからの旋回式プレスに行くがこれは自爆。
残り1分。ジャーマン狙いの梅咲だが青木がロープをつかんで阻止。逆に青木が投げっぱなしジャーマンからラリアット。トップロープに上るもフットスタンプは自爆。梅咲がマヒストラル。カウント2。残り20秒。青木がラリアット。これも2カウントで梅咲がクリア。残り時間ギリギリの中、梅咲がジャーマンを決めてカウント3入るかとも思われたが、カウント2が叩かれたところでゴング。15分時間切れドローとなった。
・バックステージ
梅咲「ありがとうございました。自分は今日、青木選手とCATCH公式戦最終戦だったんですけど、ドローだったので、結果5点という形で終わりました。Cブロックはまだ全員が試合終わっていないので、誰が勝ち抜けていくのかわからなくて待ちの状態が今一番気持ち悪いんですけど、みんなの結果を待っていたいなーって思います」
青木「(時間切れドローという結果でしたが)いやー、本当に悔しいですね。梅咲がCブロックの中でも得点数が多かったので、自分が今回で点を取ってこの時点で同点に並んだら、次で私は負けなければ1位だったわけじゃないですか、これは悔しいですね。今度は勝たないといけないので…。梅咲と去年もドローだったのでそのリベンジもできなくて悔しいですね。
(梅咲選手が5点で終了。青木選手は残り1試合の櫻井戦で勝てば5点で並びますが、残り試合の意気込みをお願いします)正直、今年は点を取るのに苦戦しているなって思うので、櫻井とはシングルしたことはないんですけど、正直負ける気はしないので。梅咲と同点に並んで自分がCブロックの1位になろうと思います」
■CATCH THE WAVE 2023〜エリザベスブロック〜(15分1本勝負)
<3勝=6点>宮崎有妃(3分22秒、外道クラッチ)米山香織<2勝2敗=4点>

 いきなり米山がジャパニーズレッグロールも2。二度目を狙う米山だが、宮崎は必死に回避。それでも丸め込んでいく米山。宮崎も丸め込んで外道クラッチ。カウント2。
ここでコーナーラリアットからラリアットへとつなぐ。そして持ち上げて、えびす落としの姿勢へと入ったが、米山が抱え上げられた状態で足をばたつかせて不発に。米山はDDT。
そして、セカンドロープに。しかし飛び込ざまを宮崎がキャッチして今度こそえびす落とし。宮崎はムーンサルト狙いでトップロープにのぼろうとしたが、これを場外へ落とした米山はエプロンから走りこんで場外の宮崎にニー。リングへ戻ると、トップロープからのセントーン。カウント2。
そして立ち上がろうとする宮崎へ背後からのランニングニー。これも2。「終わり―!」と叫んだ米山に「終わらすかー!」と応戦した宮崎はトップロープにのぼっていた米山をリング内から追いかけると、トップロープからの雪崩式ブレンバスター。カウント2。
宮崎は続けてムーンサルトを狙ったがこれは自爆。すかさず米山はジャパニーズレッグロールを決めに行くが、これを2で返すと外道クラッチ。
執念のカウント3が入った。リングアナから合計6点となったことが発表されると「よっしゃー!」と握り拳を突き上げた。
試合後はマイクで今の感情を述べた。
「いや、うれしい。本当にうれしい。本日は千葉大会ご来場ありがとうございます。私個人の意見として、いま、全勝中の6点。もうエリザベスブロック、勝ち抜けじゃないですかね。明日のチェリーとの試合も勝って全勝したいんで必ず勝ちを狙っていきたいと思います。今日、控室にいてお客さんの声が聞こえてきました。どの試合もおもしろかったんだな、とちょっと焦りました。でも、勝ちを狙いたかったんで、短い時間だけど頭のいい米山から勝てたことを誇りに思います。明日新木場大会、今日夜で明日昼、ちょっと辛いけど明日も見に来てほしいと思います。明日は危ないことなく勝利をつかんでいきたいと思います。その姿をしっかり見ていてください」
 最後は宮崎の「これがwaveだ!」とシメとなった。

・バックステージ

宮崎「あの無駄のない動き、パーフェクトでしょう。あの米山香織に勝ってことが最大の難関だと思っていたので、向こうもこっちのことを研究していたと思うし、もちろん私も米山のことを研究していたけど、ちゃんと握手して始めたかったんだけど、握手はしたんだけど、いきなり不意を突かれたのがあったのが、カチンと来たというか、火がついたというか。でも今日の勝ちが完璧だったと思います。ああいううまい選手にはさらに上のことを考えないとね。今日の勝ちは完璧だったと思います。
(これでエリザベスブロック勝ち抜け。これで3連勝ですが、ここでの成績はいかがでしょうか)全勝で行きたいんで、勝ち抜けたとはいえ、最後に×を付けたくないので、明日(のチェリー戦)も勝ちを狙って行きます。エリザベスブロックって40オーバーの人ばかりなので、そんな長期とか狙ったらお互いスタボロになって終わるので、もうパッパと終わらせたいですね。でもチェリーって関節技とかも得意の選手なので、私ちょっと弱いので、そういうのに気を付けて明日もパパッと勝ちたいと思います」
2023.06.17

『Detras de Lazona vol.10』

日時
6月17日 土曜日
観衆
40人
場所
POST DI AMISTAD(ディアナ道場)
■入場式
 出場全選手が入場。あいさつはHimikoが務める。
「ワールド女子プロレスディアナのHimikoでーす。51歳ですがヤングブロックです。今日は自分のホームであるアミスタで試合ということで、アオハル全開で大空ちえさんと熱い熱い戦いをしますので、よろしくお願いしまーす」と元気よく意気込んだ。
■スクランブルwave(20分1本勝負)
狐伯&〇櫻井裕子(16分16秒、片エビ固め)旧姓・広田さくら&炎華●
※変形フェースバスター。


 まずは本日、公式戦のない4選手によるタッグマッチから試合開始。
 広田のテーマに合わせ、曲の終わりと同時に、炎華も広田とポージングを披露。
 広田はボディチェック時には中谷諒平レフェリーに「珍しいですね」と声をかける。一方の狐伯と櫻井は2018年でビューの同期タッグだ。
「自分が行きます」と先発に手を挙げる炎華。「下がります、ベテランなんで」とすかさず引っ込む広田。「よっしゃ行くぞー!」と対する先発の狐伯が声を上げる。炎華と狐伯でスタート。何気にこの組み合わせは珍しい。まずは組み合い、狐伯が押し込むがロープブレイク。再びロックアップ。炎華が押し返す。狐伯がアームホイップから低空ドロップキック。櫻井にタッチ。櫻井は炎華をロープに張り付け、背中へのドロップキック。カウント2。炎華も首固めからドロップキック。
炎華から広田へタッチ。ストンピングから炎華を呼び込んでコーナードロップキックを放たせる。続けて広田のスロー・ベイダータックル。カウント2。
広田は吊り天井狙い。しかし尻持ちをつき、上げることができず。館内から「あーあ」の声。「そんながっかりする?」と広田。すかさず「もう一回!」のコール。広田はコーナーに控える炎華に「お前、手伝え!」とアシストを促す。1.2.3で挙げようとするが、崩れ落ちる。広田は炎華に「使えねーな―」と八つ当たり。
 
 それでもめげずボディスラム。館内から拍手が沸き起こると、「拍手はいらねーわ、何年やってると思うんだ!」とツッコミを入れる。
続いて、交代した炎華がドロップキック3連発。そこから広田にタッチするが、首投げ一発だけで炎華に「いけー、行ってこい―!」とすぐにタッチ。炎華はドロップキック3連発。カウント2。広田にタッチするが、ストンピング1発だけで、再びタッチしようとする。「私ずっと出てます」と言う炎華に、「そう? じゃあ出るか」としぶしぶそのままリングに残る。
広田は櫻井に腕を取られると、その体勢のままコーナーを渡って、トップロープを前転で一回転。しかし、櫻井に揺らされて転落。櫻井はボディスラム。コブラツイストへとつなぐ。広田は必死に足をロープに突き出す。櫻井の突進をかわした広田はフェースバスターからのプロレスLOVEポーズ。そして、高田純次を狙いに行くが、途中で先ほどの腕のダメージが再発して、「炎華、あとは頼んだー!」とタッチ。炎華が代わりに高田純次を完コピで繰り出すも、フィニッシュで剣山を食らう。広田がすかさず飛び出し、櫻井に「お前が代わりにやろついうのかー!」と問いかけたところ、狐伯も出てきて、それぞれがドロップキックを食らう。ここから狐伯&櫻井の連携に。狐伯の低空ドロップキックから櫻井のボディスラム。さらに狐伯がドロップキックの連打からブレンバスターに持っていく。
広田は狐伯の腕を捕らえると、ロープ渡りを成功させ、カットに来た櫻井ともどもコルバタに捕らえる。さらにボ・ラギノールを二人に見舞い、シャイニングウイザードに行くもカウント2。
 炎華へタッチ。炎華がドロップキック3連発。フォールに行くも、狐伯が返す。それでも強引にフォールへ。狐伯が返す。もう一回、フォールに行くと、カウント2.9まで行く。ここで狐伯、炎華、それぞれドロップキック打ち合いに。さらにエルボー合戦と移り変わり、狐伯が打ち勝つ。コーナーの広田にもエルボーを打ち、炎華には低空DDT。櫻井にタッチ。
櫻井は、コーナーエルボー。カウント2。さらにネックロックに取るが、背後からカットに来た広田が櫻井にボ・ラギノールを連打。炎華はドロップキック。さらにSTFへ。狐伯がストンピングでカット。狐伯&櫻井がロープに振るが、炎華はボディアタックで返しに行く。しかし、二人にキャッチされ倒れない。広田が背後から、炎華の背中をストンピングで押し倒そうとするが通用せず、逆に広田へ炎華を落とされる。櫻井は再びネックロックに捕らえるも炎華は必死にロープへ。
ここで櫻井と炎華がバックの取り合い。狐伯がドロップキックでカットに入るがこれは同士討ちに。このスキに炎華のジャックナイフが決まるがカウント2。さらにジャパニーズレッグロールクラッチで畳みかけるも2カウント。櫻井もカウンターキックで反撃するが、これもカウント2。ならばとブレンバスターで強引に投げるもカウント2。ここで最後に変形のフェイスバスターを決めて粘りを見せた炎華からカウント3を奪った。
■CATCH THE WAVE 2023~ヤングブロック~(10分1本勝負)
〈2勝1分=5点〉大空ちえ(8分4秒、フィッシャーマンズクラッチ)Himiko〈1勝2敗=2点〉


 ヤングブロック公式戦。すでに鈴木ユラが2勝1分けで5点をマークし、首位を快走。これに続くのは果たして…。まずはHimikoが先制のドロップキック。フォールを3度に渡り持っていくもカウント2。短期勝負からスタミナを奪う作戦へとスイッチしていく。
Himikoはマウントパンチを連打。そして正面からのドロップキック。カウント2。髪をつかみ、ヘアホイップを狙うが、ちえが振りほどき、ドロップキック。そしてロープに張り付けからのパロスペシャル。Himikoを張り付けたまま、固定したところで背中へのドロップキック。ワキ固め。
Himikoがロープに逃れると、腕をめがけてのドロップキック。さらにストンピングの連打と畳みかける。そして、コーナーに追い込むとストンピングから足をHimikoに乗せて全体重をかける。
しかし、コーナーエルボーはすかされると、逆にHimikoがコーナーエルボー。さらに、コーナーに振ってのドロップキック。そして、ちえの体を反転させてクルスフィックス。ちえはなんとかロープににじり寄る。ちえはカニ挟みで足をすくい形勢を逆転すると、フットスタンプ。アームホイップからV1アームロック。Himikoも意地でロープへ。
えはエルボーを3連発。5分経過。Himikoも打ち返すと、ちえも打ち込む。Himikoも負けじと3度打ち込み、さらにエルボースマッシュからフェイスバスター3連発。続けてギロチンドロップ。カウント2。
「決めるぞー!」とダブルアームの体勢に取るが、ちえがショルダースルーで返し、続けてブレンバスター。間を置かず、セカンドロープに上ってミサイルキック。カウント2。今度はトップロープからショルダータックル。
Himikoも何とかカウント2で返しながら、横十字固めで丸め込む。カウント2。反撃のペディグリーを繰り出すもカウント2。
もう一発ペディグリー狙いで行くが、ちえがDDTで返す。ちえがバックを取るがHimikoは重心を落として防ぐ。ならばと正面を向かせると、延髄蹴りからフィッシャーマンズクラッチへと繋いで3カウント。ちえが2点を獲得し5点。これでトップのユラと並んだ。
・バックステージ
ちえ「いやー、危ない場面が結構あって。一回Himiko選手が自分じゃなかったんですけど、POP戦をしていたことがあって、その試合を間近で見させていただいて、負けていられないなと思っていたんですが、その一心で戦いました。最後ギリギリで勝てて、次ユラ選手にも絶対勝って、波女に近づきたいと思います」
■CATCH THE WAVE 2023~エリザベスブロック~(15分1本勝負)
〈2勝1敗=4点〉米山香織(10分7秒、エビ固め)チェリー〈1勝2敗=2点〉
※春夜恋を切り返す。



 エリザベスブロックは宮崎と遠藤が4点でトップグループを形成。米山、チェリーとも勝てば4点とトップに食い込めるがどうなるか?
 ゴキゲンBBA対決による公式戦。まずはチェリーが「米ちゃん、正々堂々お願いします」と握手を求める。米山も「正々堂々とよろしくお願いします」と言いつつ、握手を放さない二人。
コーナーにいったん下がろうと後ろを向いた米山のスキを突き、まずチェリーがスクールボーイ、首固めと連発。米山も首固めでお返し。
すると、チェリーは首固めのまま回転させて行きフォールへ。カウント2。米山は髪をつかむがチェリーもつかみ返す。
今度はチェリーが耳を持ち、耳ホイップ。さらに耳そぎチョップ。そしてキャメルクラッチに取り、髪を引っ張る。これをしのいだ米山は鼻をつまんでお返し。
そして首4の字へ。チェリーが切り返し、インディアンデスロック。米山は自らのコールを連呼し、ロープブレイクへ。
チェリーは強引に中央へ引きずり、腕ひしぎを狙う。ロックが外れないとみるやアキレス腱へ移行。これを回転して米山はロープへ逃れる。チェリーは足を取り、ストンピング。さらにその足をロープに絡める。
そして今度はマウントを取り、再び腕ひしぎを狙うが、米山もグラウンドのネックロックで切り返す。さらに一回転して搾り上げ、ギブアップ狙い。
首から抜け出したチェリーはマウントパンチ。フォールに行くもカウント2。そして反則のチョーク。レフェリーが反則をチェックに近づくと、レフェリーの両腕を取ってのクロスライン。
チェリーはスリーパーにとらえ、さらにそのままフォールもカウント2。「くそー、しぶてえ野郎だ」とチェリー。米山はモンゴリアンで反撃。3発目をカットしたチェリ-はボディへのグーパンチからどっこいしょ狙い。
これを逆どっこいしょに切り返されるも、米山の足をすくい、変形の足4の字へ。ロープブレイク。首を掻っ切るポーズを見せたチェリーだが、米山はDDTで反撃。すかさずアンクルを取るも米山はこれを抜け出すと、ノーザンライトスープレックスからのセントーン。カウント2。さらにセカンドロープからのセントーンは自爆。
チェリーがダブルリストアームサルトも2カウント。米山はヒザを打つがチェリーも裏拳。ダブルダウン。

 ヒザを付いた状態でエルボーの打ち合いからスタンディングでの打ち合いへ。米山は「来いよ、オラ-」と挑発。ならばとチェリーは足をふみつける。ここから春夜恋狙いも米山が返し、そこからエビ合戦。いずれもカウント2で返して決まらず。
ファンタジーイリュージョンも米山が切り返して逆フォール。チェリーは裏拳から再度、春夜恋を狙ったが、これを回させず、回転の途中でエビ固めに捕らえた米山が3カウント。お互いをよく知る者同士の戦いは米山がなんとか辛勝した。これで米山は4点で宮崎、遠藤と並んだ。
◆バックステージ
米山「今日はチェリーさんとゴキゲンBBA対決だったんですけど、やっぱり裏の読み合いになって、厳しい戦いになったんですけど、勝てて良かったです。最終戦は宮崎さんと…去年のCATCHでは囲碁盤デスバレーボムで敗れているんですけど、囲碁盤が壊れたということなので、勝利を確信しています!」
■チャレンジwave(15分1本勝負)
宮崎有妃(8分11秒、片エビ固め)田中きずな
※えびす落とし。


 CATCH公式戦を差し置いてメインに抜擢されたきずな。宮崎の胸を借りるチャレンジマッチのシングル戦がメインとして組まれた。
まずは「お願いします!」と握手を求める。宮崎は「おまえわかってるか、メインだぞ。お前1対1で…」と説明をしているところで、きずなはエルボーを放っていく。これには「暴力かー。クソガキー」と首投げ。そしてコスチュームの一部である手首の飾りを見て、「今日はちゃんと付けてきてんだなー」と確認。腕を取り、両手首の飾りを取ると、場外へ放り投げる。忘れずに付けてきたのだが、外されるハメに…。
そしてブレンバスター。カウント2。今度はキャメルクラッチの体勢から髪を引っ張る。
「もう終わるぞー!」と宮崎は予告するが、コーナーへの振りは逆転し、きずながドロップキックを放つも空振りに。宮崎ははずかし固めの体勢に取り、「あのー、はずかし固めやろうと思うんですが、みなさんすいません、カメラを低くして下げてください。撮るならピントをずらしてください」と注意を促す。そして決める姿勢に入ると、きずなが「パパ―!」と絶叫。
もしかして会場にいるのかと一瞬、静まり返る場内。「あれ?広島(で試合)じゃなかったの?」と宮崎も気になる様子。しかし何も起こらず。「ウソついたなー!」と再びはずかし固めをトライするが、これは1回転して脱出。そのままきずなは控え室へ姿を消す。逃亡したのか?とザワつく場内。しばらくすると、waveTシャツを手に、戻ってくる。
そして宮崎の顔面にかぶせる。宮崎を何も見えない状態にさせてリングへ上げる。「まあまあ、宮崎さん…」と広田がTシャツを取ろうとリングへ入ると、周りの見えない宮崎はきずなだと思い込み、はずかし固めを敢行。「誰も見たくない」とレフェリーが言う中で、開閉式に移行する。
技を解いて、Tシャツを取ると、目の前には悶絶する広田が。ようやく気づいた宮崎は苦笑い。きずなはドロップキックを3連発。これを捕まえた宮崎はボディスラムからのギロチン。さらにロープの反動で攻撃をしようとするが、広田が宮崎の足をすくい、きずなをアシスト。
しかし、きずなは「大丈夫ですか?」と宮崎を気遣う。「心配するなー!」と宮崎は張り手。そしてヘアホイップからコーナーに押し込んで、顔面を踏みつける。
これをしのいだきずながネックブリーカーを3連発。セカンドロープに上がるが、「遅いんじゃボケー!」とカットに入ろうとする。きずなはすかさず腕を取り、雪崩式腕ひしぎを決める。
宮崎はラリアットで流れを引き戻すと、セカンドロープからのミサイルキック。カウント2。
さらに宮崎はラリアット2連発。フォールに行くが、これを横十字固めできずなが切り返しが逆転フォールもカウント2。さらに逆さ押さえ込み。カウント2。
宮崎はラリアットを打ち込むがカウント2できずなはクリア。一気に勝負を決めるべく、宮崎はえびす落としを繰り出し、3カウントでとどめを刺した。
試合後はきずなへ寄り添い、肩を貸して一緒に立ち上がる。そして観客へともに礼を示した。
宮崎がマイク。
「今日はご来場誠にありがとうございますー。配信を見ているみんなもありがとうー。それもしても予想外の展開で…。あいつは、もういい加減にしとけよ! (きずなの父が)マジで来たのかと思った。でも、どっちの方向に突出してもこの子たちの成長がすごく感じられる一戦になったと思います。1試合目の炎華にしても。この団体にいたらああいうこともあると思うのでね、ああいうっていうね。(セコンドにいる広田を指し)こちらのね、こういうこともあるんで。どんな時でも対応できる選手になるんじゃないかなって思っております。私事で言えば、次の24日の千葉大会、25日の新木場大会、米山、そしてチェリー。CATCHに関して言えば負けるつもりなんて1ミリもないと思っています。真の部分でこのCATCHは私のものにしようと思っていますので、私は勝つんで相手の応援でもしておいてください」

 ここで控え室から米山とチェリーが飛び出してくる。
「みんな米山とチェリーの応援をしてくださいー!」と煽る二人。米山コールとチェリーコールが起きる。満足げに二人は再び控え室へ。
「はい、愉快なおばさんたちでした(館内・笑)。米山とチェリー、でも、運と実力を持ってますからね。運のほうが強いとは思いますが。運を持っている人って、そうそういないですからね。自分の波に乗せるパワーがあるし。簡単に行く相手ではないと思います。それでも私は必ず勝ちます。必ず勝ちます」と宮崎は必勝宣言。最後は恒例の「これがwaveだ!」でエンディングとなった。
2023.06.11

「SHIZUOKA WAVE〜FUJI・6〜」

taisenn
1、SHIZUOKA・チャレンジwave(15分1本勝負)
○米山香織(6分46秒 ぐるんちょ)田中きずな●
taisenn
2、SHIZUOKA・スクランブルwave(20分1本勝負)
○笹村あやめ&網倉理奈(14分17秒 片エビ固め)旧姓・広田さくら●&チェリー
※ダイビング・フットスタンプ
taisenn
3、CATCH THE WAVE 2023〜ヤングブロック〜(10分1本勝負)
○〈2勝=4点〉大空ちえ(フィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド)〈1勝1分1負=3点〉炎華●
taisenn
3、CATCH THE WAVE 2023〜ヤングブロック〜(10分1本勝負)
○〈2勝=4点〉大空ちえ(フィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド)〈1勝1分1負=3点〉炎華●
taisenn
5、SHIZUOKA・デンジャラスwave(30分1本勝負)
○宮崎有妃&世羅りさ(22分35秒 体固め)青木いつ希&狐伯●
※囲碁バレーボム
2023.06.01

PHASE2 Reboot 4th『NAMI☆1~Jun.~’23』

●前説
 前説は野中リングアナと欠場中の野崎が担当。6月14日、アミスタ川崎でのショウガールズとのコラボ大会をPR。CATCHTHEWAVEのチートデーとして開催される。ショウガールズは元アイドル・現役アイドル・グラビアアイドル・女優たちが「お笑いを本気で行う」というコンセプトであり、メンバーは8名。野中リングアナも所属する。waveも二上会長も含めて8名であり、どんなコラボが飛び出すか、期待されるところ。
 
 また、ショウガールズとしては、お笑いのネタ、漫才、コント、ダンスなどの披露する予定という。野崎は「なかなかこういうコラボやらないから楽しみ!」と言えば、野中リングアナは「ちなみに野崎さんよりメンバーは年上が多いです」と衝撃のカミングアウトも。
ここで野中リングアナが「今日は私、カードを考えてきました。宮崎有妃&旧姓・広田さくらVS狐伯&炎華&田中きずな組」と奇跡対新世代による2対3のハンディキャップ戦を発表した。こうして和気あいあいにPRが進むかと思われたが、ここで広田が通路から「お前ら―、さっきから聞いてたらヘラヘラしやがって。さっきのカードもう一回言ってみろ!」と、突然の乱入。

 「お前、算数できんのかよ、こっち二人でしょ、相手は何人だよ」という広田に、「3人と言っても、うち2人は今年デビューした2人ですよ。(広田に)何年目ですか?」と野中リングアナ。「そんな余裕ねーよ。でも、3人いてもさ、年齢の合計数、ウチらのほうが上じゃね?」と自ら墓穴を掘る広田に、「単純計算で80余裕で超えますよね」と野中リングアナ。

 好戦的な広田は、「あー、楽しかったで終わるってプロレス界甘くねえんですよ。コラボでもそこに戦いがあるので、それを見せようぜ」と提案。「じゃあやってやりますよ、こっちだって戦いますよ」と野中リングアナも応戦。「それじゃ対抗戦でいいじゃねえか」「いいですよ、やってやりますよ」「バチバチだからな」「じゃあ勝ったほう景品用意してくださいよ。金とか!」「そうか、金のにおいのするもんだな、わかった!」という、二人のやり取りが続く。

 こうして、楽しくコラボをやろうとしていた形が対抗戦というコンセプトに変化。まさかの状況となったが、wave×ショウガールズでどんなバチバチなものが生まれるか、展開が読めなくなってきた。6・14アミスタで何が生まれるか??
スクランブルwave(30分1本勝負)
〇宮崎有妃&炎華&櫻井裕子(14分10秒、体固め)旧姓・ 広田さくら●&清水ひかり&梅咲遥
※FFD

 第1試合は、本日、公式戦の組まれていない6選手によるタッグマッチ。
 先陣は「自分行きます」と手を挙げた炎華が「広田さんお願いします」と相手側に広田の先発を要求。
広田も「わかりました、やってあげましょう」とその要望に応えた。まずは一回転の受け身を見せる広田。これに炎華も一回転。ならばと不完全な側転を見せる広田。これに完璧なフォームで返す炎華。炎華はハンドスプリングを見せるが、広田は失敗に終わる。
炎華がドロップキック。しかし、二発目は広田がかわすと「そこのブスたち、よく見とけよー」とショウガールズが観戦している方角に炎華をロープで張り付けにし、顔面をかきむしり。さらに、「ついにこの日がやってきました。でも、これをやるべきかどうか、デビューして間もない。でも、やっていい年齢だ」と、炎華に初ボ・ラギノールを決めるかどうか、心の葛藤を見せる。
結局、「でもやらない」と未遂に終わる。代わりに高田純次を投入。しかし、これは珍しく成功してしまう。「成功だけど、失敗なんだよ、私の試合の何を見てるんだよ!」と技が成功しているのに、炎華にクレームを入れる。
ここで宮崎と櫻井も飛び出し、広田をコーナーへ追い詰めての連続攻撃。櫻井はタックルを決めるが、フェースクラッシャーからのプロレスLOVEポーズで返される。ここで清水と櫻井のカラーズ対決へ。清水がコルバタからのドロップキック。櫻井がコブラツイストで返す。さらにはブレンバスターへ。カウント2。
櫻井から炎華にスイッチ。櫻井が足をすくってから炎華が低空ドロップキック。清水も櫻井と炎華を同士討ちさせると、炎華をコーナーへ追い込む。清水、梅咲、広田とコーナー攻撃3連発から、トリプルでのフェイスバスター。そしてプロレスLOVEポーズも3人で決める。
清水から梅咲へタッチ。セカンドからのミサイルキック。カウント2で宮崎がカットに入る。ブレンバスターを狙うが、炎華も丸め込みで返す。梅咲が突進すると、宮崎がラリアットでカットに入る。炎華は側転エルボーからドロップキック。
ここで炎華は宮崎にタッチ。すかさず、梅咲にはずかし固めの体勢に入るが、必死に抵抗し阻止される。梅咲はブレンバスター狙いに行くが、再びはずかし固めに持っていこうとする宮崎。梅咲がこれを1回転して阻止。ここで、広田が割って入り、ボ・ラギノールでのフォローから梅咲&清水がダブルのドロップキック。コーナーに梅咲がのぼると櫻井がカットし身動きを取らせず。そのまま、宮崎が梅咲を抱え上げる。梅咲が振りほどいたがラリアットを決める。カットに入った清水にもラリアット。
梅咲へ再びはずかし固め狙いを定めたが、「わいせつな写真騒動とか収まってないので、はずかし固めはアカンですって」と説得に出る広田を蹴散らす。すると、梅咲が水吹き攻撃で回避。目が見えなくなった宮崎は、手探りで相手を捕らえてはずかし固めを開閉式に決める。決められたのは広田。「来いよ、カットに入れよ」という広田に清水、梅咲は全く反応せず。しばらくして、目が見えるようになった宮崎は相手が広田と気づいて「おめーじゃないぞー」と自ら技を解く
櫻井が割って入り、宮崎とともに、広田をダブルのブレンバスター。宮崎がムーンサルトを狙うべく、コーナーにのぼると、背後から広田&梅咲がダブルのボ・ラギノール。宮崎は勢い余って場外転落。ここで、梅咲がトップロープにのぼると、なんと広田が梅咲を背後からボ・ラギノールに決める。その勢いで梅咲が「発射!」とプランチャ。
リングに戻った宮崎に広田がシャイニングウイザード。ボ・ラギノールから夜叉ロックとつなぐも、櫻井と炎華がカット。宮崎はえびす落としで広田を放り投げるとラリアット。これに対して広田はウラカンラナ。カウント2。

 広田はへな拳とボ・ラギノールを連続で決めたが、宮崎が逆ボ・ラギノール。そして、そのままコーナーに上らせてのボ・ラギノールスープレックスを狙う。清水と梅咲が必死に阻止。櫻井がボディスラムから宮崎がムーンサルトもこれは自爆。すかさず広田がボ・ラギノール、梅咲が低空ドロップキックと畳みかけたが、宮崎がまさかのFFD。広田はそのままカウント3を入れられた。
■CATCH THE WAVE 2023〜ヤングブロック〜(10分1本勝負)
〈2勝1分=5点〉鈴木ユラ(8分21秒、エビ固め)Himiko〈1勝1敗=2点〉

 ヤングブロック公式戦は、ユラが1勝1分の3点と好スタート。Himikoも1勝の2点と
幸先は良い。得点を重ねるのはどちらか。
まずはグラウンドで互いに関節を取り合う。ユラがHimikoをロープに張り付けて、エプロンから蹴りの連打、そして背後からドロップキック。Himikoもエルボーで返す。ユラもキチンシンクで対抗し、打ち合いになる。Himikoはフェースバスターからのグラウンドでのクロスフェイスロック。
ユラは正面と背後からのサッカーボールキックを連発。カウント2。お返しのクロスフェイスロックから、コーナーに追い込んで追走式のエルボー。カウント1。続けてローキックを狙うが、足を捕らえたHimikoはアンクルホールド。ロープへ逃れるユラ。
Himikoはストンピングをダメージの残る右ヒザに当てる。ユラもワキ固めに取り返す。ユラは三角締めに捕らえるが関節技を警戒していたHimikoはすかさずロープへ。ユラはアームホイップからアームロック、腕ひしぎを狙うがHimikoがクラッチを外させず。それでも粘ってクラッチを外したが、その瞬間Himikoの足はロープへ。
ユラは右腕へのドロップキックからフォールも2。続けてブレンバスター。Himikoはバックに回るとクルスフィックスで締め上げる。かろうじてロープへ。ユラも腕ひしぎ十字固めを狙うが、Himikoはこの体勢で丸め込む。しかし、それでもそのままユラが腕を放さず、逆に丸め込み返して3カウントを取った。
・バックステージ
ユラ「今日はありがとうございました。いま3点持っててこれで勝って5点、でも最初の1試合めのドローの1点の差が大きいと思ってて、これでたとえば6対5とかになって負けてしまったらその悔しさがどこにも発散できないので、これからは1点の失点をこれ以上広げないように、勝っていって、点数を取っていきたいと思います」
■CATCH THE WAVE 2023〜ヤングブロック〜(10分1本勝負)
〈3敗1分=1点〉田中きずな(時間切れ引き分け)大空ちえ〈1分=1点〉

 大空ちえが初の公式戦。いっぽうのきずなは早くもこれが最終戦。現在、3連敗で0点ではあるが最終戦でデビューからの初勝利と、CATCHでの初得点となるか。
まずは腕の取り合いからきずながドロップキックを3連発。先制フォールは2カウント。
続けてアームバーにとらえる。これをカットしたちえはネックロック。アームホイップからロープに絡めてのパロ・スペシャル。反対側の客席にもきずなを持っていき、パロ・スペシャルを披露する。そして、ボディスラムからフォール、2カウント。ヘアホイップを連発。さらに踏みつけからボディシザースとつなぐ。
きずなも半身の体制からエルボーで反撃。そこから立ってさらに打ち込んでいく。しかし、一発のエルボーで返される。カウント2。ちえは首投げからサーフボード。さらに胴締めから回転してフォールも2。
きずなはちえをコーナーに振り返してドロップキックを2連発。カウント2。エルボー合戦から、ちえがさらに打ち込んでいく。きずなも負けじとエルボーを連打。ちえがエルボーに来たところをワキ固め。いいタイミングだったが、ちえはロープにエスケープ。残り時間は3分。
ちえはDDTから低空ドロップキック。カウント2。すかさずヒザ十字に決める。きずなはなんとか1回転してロープブレイクへ。ちえはロープにきずなのヒザを絡めての攻撃からセカンドロープにのぼり、フライングショルダータックル。カウント2。
きずなは首固め。スクールボーイと逆転フォールを狙う。さらに、逆さ抑え込みを狙うが、これは堪えられる。ならばとドロップキックからワキ固め。
さらに腕ひしぎを決めたところでロープに逃れられるちえもエルボーに行くが、再度のワキ固め。ちえは反転してこれを逃れ、フィッシャーマンズスープレックス。ここでドローのゴングとなった。
きずなはこれで全日程を終了。初勝利こそならなかったが、最後に引き分けで1点を獲得した。
・バックステージ
きずな「ずっとCATCH THE WAVEは小さい頃からずっと夢見てきたものだったし、憧れでした。出場させて頂けたのに1勝もできなくて。だから今回、最後が大空ちえ選手だったんですけど、大空選手はこのブロックの中で一番強敵だと自分の中で思っていました。最後だから絶対勝ちたいと思っていたけど、勝つことができなくて、1勝のまま終わってしまってすごい悔しいです」
■CATCH THE WAVE 2023〜Aブロック〜(15分1本勝負)
〈1勝1敗=2点〉愛海(6分24秒、片エビ固め)網倉理奈〈2敗=0点〉
※ダブルニーアタック

 開幕戦を欠場で出遅れた網倉だが、復帰後、1敗でスタートという状況。一方の愛海も1戦1敗という、状況は同じ中での公式戦となった。
戦前からSNSで「フォー!」「ワ―!」論争となっていた両者。まずは「フォー!」と叫びながら低空ドロップキックを放った愛海に対して、すかさず足を払って、ワー!プレスを敢行した網倉。挨拶代わりに「フォー!」「ワ―!」が交差する。
網倉は再びワー!プレス、セントーン。愛海もDDTからドロップキック。網倉が追走式のラリアットからボディプレス。さらにサイドスープレックスからダイビングセントーンと畳みかけたが、カウント2。
愛海が網倉の突進をパワースラムで切り返してからスリーパーに捕らえる。長時間決めてから、DDTへ移行。フォールに行くも網倉の足がロープに。
愛海はトップロープからのフォー!プレスを狙ったが失敗。網倉はタックルからブロンコバスター。網倉はコーナーに上がろうとするが、愛海は投げっぱなしジャーマンで阻止すると、ジャンピングニー。
網倉はラリアットで応戦もカウント2。愛海はフェイスバスターを決めると、ダブルニーアタックで飛びつき、そのまま3カウントを奪った。これで愛海はリーグ戦初白星の2点となった。
・バックステージ
愛海「リーグ戦、最初が朱崇花選手、自分は(センダイワールドの)シングルのベルトも懸かってて、負けたのは悔しかったですけど、これで2戦目、網倉選手に勝てました。 自分は夏生まれなので、絶対波女になるという気持ちが強いので、波女になるところを見ててください!」
まずは遠藤が先制のラリアット。さらにジャーマンと勝負に出るがカウント2。もう一発ラリアットをぶち込み、あくまで短期決戦に出るも、これも2カウント。
これに対して、
チェリーはボディへのグーパンチを決めて、遠藤の勢いを封じる作戦に出る。そして早くも熟女でドーンを連発で繰り出し、回転して足を取り、変形の足4の字へ。
その後、チェリーの突進を遠藤がカウンターキックで反撃すると、ヘッドバットから遠藤バットへ。トップロープに上ったが、チェリーはデッドリードライブで投げ飛ばす。
度はチェリーがトップロープへ上るが、遠藤も追いかけ、コーナーでのヘッドバッド合戦。チェリーが打ち勝ち、チェリトーンボムを落下させるが、カウント2。チェリーはカニばさみからのエビ固め、足を踏みつけてからのウラカンラナと丸め込みを続けるもいずれも2カウント。
さらに切り返しのエビ合戦となり、ともに2カウントでクリアしたが、ここで遠藤がハーフネルソンスープレックスを繰り出し、カウント3。ブロック優勝へ首の皮一枚を残した。
・バックステージ
今日は落とすわけにはいかなかったので必死でした。あとは宮崎さんがどうなるかですね。
ブロック優勝して波女になります!
■CATCH THE WAVE 2023〜Bブロック〜(15分1本勝負)
〈3勝=6点〉世羅りさ(7分31秒、リングアウト勝ち)関口翔〈1勝3敗=2点〉


 これまで相手のキャリーを奪っての揺さぶり作戦が功を奏し、2戦2勝、いずれもリングアウト勝ちと順調に星を重ねている世羅。関口はこれが最終戦。すでに2敗しているだけに、この試合を落とすわけにはいかない。
ゴングと同時に丸め込みの連発で最短フォールを狙った関口だが、かろうじてカウント2で返す世羅。しかし、意表を突かれて焦りの表情。

世羅はあわててキャリーを取りに控え室へ走ろうとするが、「キャリーだけはやめて」と足にしがみついて行かせない。正攻法ではダメだとわかると、世羅はカンパーナで関口を振ったあと、ダメージを与えてから「お待たせしました。行ってきます」と今度こそ、控え室へと向かおうとしたが、すぐに蘇生した関口は再び足にしがみつき、「キャリーだけはやめて」と行かせようとしない。
こいつ、手ごわいぞ」と世羅は、ストンピングで攻めながら「赤いキャリーで来てたな、見たぞ」と指摘。関口はこれに対して、ブーメランアタックからセカンドからのボディアタック。さらにワキ固めに決めて「キャリーを持てなくしてやる」と腕攻めに行く。
世羅はコーナーエルボーから新幹線アタックでやり返す。そしえエルボーへ移行しようとするが、関口がキャッチし、腕へのコードブレーカーから低空ドロップキック。「いてえ…」と場外に落ちた世羅はそのまま控室に行こうとするも、「キャリーだけはー!」とリング内に戻す関口。ドロップキックから再びワキ固め
腕ひしぎ狙いから三角の体勢へ。世羅が持ち上げようとするが、さらに絞って持ち上げさせず。世羅はなんとかロープへ。
STOからフォールも2。しかし世羅も一気に反撃を見せる。
エアーズロックⅡ、羅紗鉄、コーナーニースプラッシュ。カウント2。
ここで世羅は場外戦へと持ち込み、関口を観客席へと放り投げ、イスまみれにした後、控室へ。
そしてついに赤のキャリーを手に、姿を現す。関口は「辞めろ!」と何とかキャリーを奪い取ろうとする。場外での攻防が続く中、関口はキャリーにしがみつく。この間にカウントが進み、カウント9で世羅がリングに上がる。
関口は場外へ取り残され、またもリングアウト勝利。関口はキャリーに気を取られ、10カウントを場外で聞くハメになった。
世羅はこれで3連勝6点となり、Bブロックを突っ走る。最後は関口のキャリーを奪い取って、控え室へと引き上げた。
・バックステージ
世羅「いやあ、また勝ちましたね。3勝ってことは6点、独走状態じゃないですか。しかもまさかの今回もリングアウトで勝つという。みんな私のことを“キャリー世羅”だと思っているだろうけど、キャリーケースに気を取られ過ぎなんですよ。ちゃんとカウントに
気づかないと、ココ(頭)とココ(耳)です。ココ」
■CATCH THE WAVE 2023〜Bブロック〜(15分1本勝負)
〈2勝1敗=4点〉SAKI(12分48秒、片エビ固め)高瀬みゆき〈1勝2敗=2点〉
※ダイビングカワイルドニードロップ


 ともに1勝1敗で迎えたBブロックのリーグ戦。先の試合で世羅が3連勝を飾っただけに、この試合で勝たないとブロック優勝の可能性は消える中での対決。
握手と見せかけての首固めで短期勝負に出た高瀬は、さらにスクールボーイ。これも2で返したSAKIが逆に逆さ押さえ込み。高瀬は2でキックアウト。高瀬がDDT、これに対してSAKIはボディーへのグーパンチ。
レフェリーが反則かチェックしようとすると、グーではなく。チョキだったとアピール。再度、ボディへ打ち込み、チョキのポーズを取る。
「チョキよりパーだ!」高瀬は手を広げてチョップを連打。さらにセカンドからのミサイルキック。しかし、コーナー際での攻防で、攻守逆転。高瀬をコーナーポストへ乗せることに成功したSAKIはニーリフト。しかし、コーナースプラッシュは不発に終わると高瀬はパワースラムから変形のヘッドシザース。
これがロープブレイクになると、トップロープからのミサイルキック。さらにラリアット。そしてセカンドからのフライングエルボーとつなげたが、カウント2。
さらに高瀬のラッシュは続き、カミカゼ、そしてセカンドロープからのダイビングギロチンとつなぐ。高瀬はDDT。SAKIもカウンターのビッグブーツからブレンバスター。高瀬はもラリアットから負けじとブレンバスター。もう一発、SAKIもブレンバスターを決める。フォールに行くも2。SAKIはサソリの体勢へ持っていくが、高瀬はなんとかロープをつかんだ。
SAKIはストンピングから顔面キック。セカンドロープからローリング式のリバーススプラッシュ。さらにはブルーサンダーと攻勢をかけるがカウント2。ここからトップロープに上るが、高瀬も「させるか」と頭突きから雪崩式ブレンバスターで投げ返す。今度は高瀬がコーナーを上がるが、SAKIも迎撃。セカンドロープからの雪崩式ブレンバスターでお返しする。
高瀬もラリアットでやり返すとダブルダウン。先に高瀬が立ち上がり、至近距離からラリアット。これを3連発からスピアー。さらにえびす落としに決めたがカウント2。再び、高瀬がトップロープに上ると、SAKIもこれを追う。コーナー上で両者の打ち合いが続く。
ここでSAKIがトップロープ最上段にまで足をかけ、雪崩式ブレンバスター。さらに、ビッグブーツもカウント1。高瀬も意地を見せる。SAKIはみちのくドライバーⅡを繰り出すもこれも高瀬は2カウントで返す。S
SAKIはランニングブレンバスターを繰り出すと、トップロープからのダイビングカワイルドニードロップを落とし、ついに3カウントが入った。
・バックステージ
自分の中で高瀬みゆきとの対戦はタッグでもそうなんですけど、シングルでは特に思い入れがあって。高瀬は去年2位でおととし波女で。まずブロック優勝…、いや、ブロック優勝どころか、今年のCATCH、何よりも大きな自信を掴めたと思います。優勝します!」
■CATCH THE WAVE 2023〜Cブロック〜(15分1本勝負)
〈1勝1敗=2点〉青木いつ希(9分51秒、エビ固め)笹村あやめ〈1勝1敗=2点〉
※ラリアット


 青木と笹村の同期対決は昨年もCATCH公式戦で組まれたカード。昨年は笹村の勝利となっている。青木は1敗、笹村は1勝でともに公式2戦目を迎える。
いきなりのエルボー合戦から始まる激しい展開。笹村はフェースクラッシャーから低空ドロップキック。ネックロックで締め上げ、ヒザを当てていく。さらに首投げ式、前転式とネックロックの締めを止めない。
そこからは首4の字へ移行。反転し、マットへ顔を打ち付ける。そのままエビに取るが2カウント。
笹村はコーナーエルボーを狙うがこれは自爆。青木がフェースクラッシャーからボディプレスも2カウント。ブレンバスターの掛け合いではどちらも一歩も引かず投げられず。青木は振りかぶってエルボー。
笹村もお返し。ともに両手を広げて「打って来い」と胸を出す。青木が合計6発に渡る強烈なエルボーを撃ち込むと、大外刈りからのブレンバスターホールドへ。そしてニーを落とし、セカンドロープからダイビングボディプレスも2。
青木はジャーマン狙いも笹村がエビで丸め込み、スリーパーへ持ち込む。これを何とか抜け出した青木はエビ固め。投げっぱなしジャーマン。
即立ち上がった笹村はドロップキック。青木も即立ち上がりラリアット。ダブルダウン。両者立ち上がり、再びのエルボー合戦。ものすごい鈍い音が交差する。さらにこれが交互に繰り返される。
青木は再びエルボー。笹村もリストロックからのエルボーを何度も打ち込む。青木は倒れこんだが、それでもリストを取っていた笹村は起き上がらせ、またもエルボーを打ち込んだ。ここが勝機とばかりにザキゴエ。
カウント2。さらに狙いを定めるが、青木は突進して、逆転の塵輪。笹村も必死で2でハネ返す。
笹村はノーザンライトスープレックス、ブロックバスターホールドとつなげる。しかし笹村の突進を青木はカウンターのラリアットで吹っ飛ばす。
これが逆転の1発となって、カウント3を奪った。
・バックステージ
青木「2戦目ですけど、初戦が敗北から始まったので、全戦勝つつもりで、今日、2戦目同期の笹村あやめに勝ちました。負けたくないし、負けられない。そういう気持ちでやったんで。去年、笹村にはラリアットで負けたんですよ。自分、ラリアットをずっと大事に使っていて、人からラリアットで負けたのが悔しくて。ずっとラリアットで勝ってやるって狙っていたので、最高に気持ちいいですね。このまま全戦勝って優勝します!」
■CATCH THE WAVE 2023〜Aブロック〜(15分1本勝負)
〈4勝=8点〉朱崇花(14分12秒、体固め)狐伯〈1敗1分=1点〉
※紅花衣

 リーグ戦全勝宣言をしている朱崇花は、これが最終戦。狐伯から勝利すれば宣言通り、
全勝となる。狐伯は初戦でくるみと引き分け1点でスタート。これがまだ2戦目となる。
まずゴングと同時に狐伯がドロップキック。これは朱崇花がすかすと、タックルからあアームホイップ。しかし、ビッグブーツを空振りさせると、足への低空ドロップキックを放つ。朱崇花は場外転落。
すかさずプランチャを放つが、朱崇花はこれをキャッチして失敗に終わらせる。キャッチしたまま、エプロンへ狐伯の背中をぶつける。
リングへ戻った両者、朱崇花がトップロープにのぼると、狐伯が立ち上がり、デッドリードライブ。再び朱崇花を場外へ落とすと、今度こそプランチャを成功させる。先にリング内で待ち構えた狐伯だったが、朱崇花のドロップキックを食らうと、場外へエスケープ。
朱崇花も追いかけて戦場は場外へ。朱崇花は客席へ狐伯を投げつけ、さらに鉄柱へ。余裕を持ってリングへ戻った朱崇花に対し、狐伯はカウント9ギリギリで何とかリングへ生還した。朱崇花は倒れこむ狐伯へ仁王立ちで往復ビンタ。
髪をつかんで起こすと、抱え上げてリフトアップ。そして、「落としまーす、バイバーイ」と場外へ放り投げる。
このまま場外戦へ。朱崇花は客席に狐伯を放り投げたあと、カウンター席にのぼり、この位置からなんと、ラ・ケブラーダ。先にリングへ入り、コーナーに座って待ち構える。やっとの思いで、狐伯もリングへ戻ると、長距離のミサイルキック。「やり返せ、おい」と朱崇花は挑発。これに必死でエルボーを打ち込む狐伯。
朱崇花もエルボーを打ち返す。ボディスラムでたたきつけてフォール。カウント2。狐伯も再びエルボーを打ち込むが、一発のエルボーで返され、ダウンさせられる。朱崇花は首投げから背後へのキック。
カウント2。さらにはグラウンドのスリーパーへ持っていく。ここから胴締め式に移行するが、狐伯は必死に足をロープへ延ばす。
狐伯は股下をくぐってのドロップキック、朱崇花は張り手からのバズソーキック。これに狐伯もDDTで対抗。ダブルダウン。狐伯が先に立ち上がり、低空ドロップキックから串刺し式の顔面ドロップキック。ノーザンライトスープレックスもカウント2。朱崇花は狐伯を抱え上げるとバッククラッカー。カウント2。しかし、ムーンサルトは失敗。エルボーの打ち合いとなり、狐伯は激しく叫びながら打ち込む。
さらにヘッドバットから横十字固めを連発。いずれもカウント2。ならばと、カサドーラで丸めこもうとすると、そのまま投げっぱなしジャーマンで投げられる。朱崇花はカウンターキック。これを狐伯は十字固めに切り返し、ヨーロピアンクラッチも決めるが、カウント2。
朱崇花はすかさずスピンキックで狐伯の顔面を捕らえるが2カウントでクリア。朱崇花は旋回式のみちのくドライバーⅡ。さらにチョークスラムへ行くもカウント2。畳みかけるように、ムーンサルトプレスを敢行。そして「お疲れさまでした!」と勝利を確信したかのように、紅花衣を打ち込んで、ついに粘る狐伯から3カウントを奪った。
朱崇花「宣言通り、全勝でブロック優勝しちゃいました。私には、歌舞伎町のホストで100万円でシャンパンを入れなきゃいけないってのがあるんで。そして私を育てたwaveに恩返ししたいのもある。GAMIさん、私びいきでお願いします。wave所属していた時と変わらずマイクが苦手なので、これで示させていただきたいと思います」

 こう宣言した朱崇花は「これがwaveだ!」でシメを飾った。朱崇花はいち早くブロック優勝を成し遂げ、決勝トーナメントへコマを進めた。
・バックステージ
朱崇花「全勝ですよ、でもこれはわかっていたことなので。でも最後の狐伯、これはちょっと思いのほか、攻められちゃったから焦った部分もありましたけど、私にかなうわけも今のところないので、冷静に対処できました。今回のブロック戦で私が得たものはそんなにないから、もっと下の子は言葉悪いけど、殺す気で来てほしいし、それが私生活にも出ている気がするから。私はもっと刺激が欲しい。そういう思いがありますけど、波女になって、歌舞伎町で100万円持ってホストにシャンパンを入れる使命があるので。それをかなえるまで気を抜かず、その先にある志田光戦を視野に入れながら、残り頑張りたいと思います。決勝となると、そのブロックの猛者が来るわけですよね? 私ももっと気合入れてもっとセクシーに勝ちを目指さなきゃって思いですけど、気負いすぎると空回りしてしまうので、そこは気負いせずに行きたいと思います」
2023.05.28

『大阪ラプソディーvol.57』

日時
5月28日 日曜日
観衆
213人
場所
■前説

 オープニングでは二神美紀子会長がリングに上がり、次回大阪大会のインフォメーションと、写真撮影時の注意、清水ひかりの欠場に伴うカード変更、長期欠場中の救世忍者乱丸AIDとしてのポートレート販売などを伝えた。
■入場式

 入場式では、出場全16選手がリング上に勢ぞろい。
対戦カード発表ののち、今大会でCATCHTHE WAVE公式第1戦を闘う網倉里奈が指名され、「皆さん、こんばんは。5月4日、開幕戦で自分でケガをしてしまいまして、良いスタートダッシュを切れなかった網倉でございます。ですが、私は休んでる間、CATCH THE
 WAVEに対する思いなどがすごく、すごく、心を温める時間も作ることができました。なので、今日の大阪での初戦、朱崇花さんというかなり強敵ではございます。ですが、私が勝ってみせます! 応援よろしくお願いします!」とあいさつ。大阪決戦の幕が開いた。
1.CATCH THE WAVE 2023〜Aブロック〜(15分1本勝負)
○<3勝=6点>朱崇花(8分58秒、体固め)網倉理奈<1敗=0点>●
※ムーンサルトプレス

 入場式での網倉の勝利宣言を聞いていた朱崇花は、自身への選手コールが終わるか終わらないかの瞬間に網倉の右ヒザを低空ドロップキックで撃ち抜いて先制。
その後も徹底してヒザを攻撃。網倉は、なかなか立ち上がることすらできない。
朱崇花のレッグロックをロープに逃れた網倉は、立ち上がると正面から朱崇花にエルボーを叩き込んでいく。しかし踏ん張りが利かないためか、ダウンさせるのは至らず。それでもショルダータックルでようやく朱崇花を吹っ飛ばした。
反撃に転じた網倉は、倒れ込むようなボディープレスから逆エビ、セントーンへとつないでいく。朱崇花のキックを浴びながらもムーンサルトプレスはヒザを立てて迎撃。
サイドスープレックス、パワースラムとパワフルな投げ技で追撃し、カナディアンバックブリーカーで担ぎ上げると、そのままコーナーに逆さ吊りにして、走り込んでの体当たり。さらにコーナーからセントーンを落とす。
カウント2で返した朱崇花は、バックスピンキック2発からムーンサルトプレスにつないで、粘る網倉をマットに沈めた。
2.CATCH THE WAVE 2023〜Bブロック〜(15分1本勝負)
○<1勝1敗=2点>SAKI(9分24秒、チョロイルド)関口翔<1勝2敗=2点>●


 SAKIがリングインした瞬間に関口がドロップキックで奇襲。そのままエプロンに逃れたSAKIを追ってエルボーの打ち合いとなったが、SAKIがエプロンでブレーンバスターを決めると、両者はカウント9でリング内に転がり込む。
そのままスタンドでエルボーの打ち合いとなり、序盤からヒートアップ。SAKIのビッグブーツにも関口はひるまず、エルボーを打ち返していく。この攻防は、最後にランニング・ネックブリーカードロップを決めた関口が優勢に。
SAKIをロープに引っかけて側頭部にドロップキックを見舞っていった関口は、リングに戻るとワキ固めで腕を殺しにかかる。さらにコーナートップでの攻防を制してミサイルキックを叩き込んでいった。
SAKIもビッグブーツを主体に反撃に転じようとするが、関口は連続しての攻撃は許さず。それでも、カウンターでのみちのくドライバーを決めたSAKIは、関口をコーナーに追い詰めてボディーにヒザを叩き込み、トップロープに腹ばいにすると、走り込んでのヒザをボディーに突き上げていった。そしてリバーススプラッシュからサソリ固め。しかしロープに逃げられてしまった。
 SAKIがリストクラッチ式のブルーサンダーを狙ってきたところ、体を浴びせて押し潰した関口は、ジャンピング・ハイキックを叩き込む。
しかしSAKIも、ビッグブーツで反撃。関口もカウンターでのSTOを決める。その後、丸め込みの応酬に。そのなかでSAKIは、関口の右腕をハンマーに決めながら後方に引き落とし、そのままエビに丸め込むと全体重をかけて覆いかぶさるチョロイルドを決めてカウント3を奪った。
3.CATCH THE WAVE 2023〜Bブロック〜(15分1本勝負)
○<1勝1敗=2点>高瀬みゆき(9分57秒、片エビ固め)川畑梨瑚〈1勝2敗=2点〉●
※ローリングストーン

 前の2試合と異なり、試合前に握手を交わしてゴングを待つ。いきなり場内に鳴り響いた「梨瑚」コールに露骨に嫌な表情を見せた高瀬だが、気を取り直して組み合う。
高瀬がエルボー、川畑がミドルキックを互いに打ち合う展開から、高瀬が蹴りを見舞ってくるようキャンバスに腰を落とすと、梨瑚は背中にサッカーボールキックをぶち込む。痛みをこらえる高瀬。容赦なく蹴りを叩き込む川畑だったが、正面からの蹴りをカッとした高瀬は、立ち上がって逆水平を打ち込んでいく。
セカンドロープに飛び乗ってのドロップキックを叩き込んだ高瀬に対し、川畑もセカンドロープからドロップキックを放っていく。さらにキックで攻め込む川畑だったが、ノーザンライトスープレックスを阻止した高瀬は、川畑の蹴り足をキャッチしてドラゴンスクリュー。そして足4の字に捕らえる。
 必死にロープに逃れた川畑はキックを放っていくも、序盤ほどの威力が感じられず。それでもハイキックからノーザンライトスープレックスを決めたがカウント2で返されてしまった。
コーナーに上がった川畑を突き落とした高瀬は、スピアから串刺しラリアット、コーナー2段目からのフライング・フォアアームと得意の流れに持ち込む。川畑も蹴りで反撃するが、高瀬はカウンターのラリアットからカミカゼ、コーナー2段目からのレッグドロップと攻め込み、川畑の蹴りに苦しめられながらもパワースラムを決めると、えびす落とし、コーナーを背にしたところへラリアットを決めて、次第に追い込んでいく。
 川畑もキックで何とか反撃に転じようとするが、カウンターのラリアットを決めた高瀬は、川畑が仕掛けてきたレッグロールクラッチを相手を跳ね上げてエビに丸め込むと、立ち上がろうとするところにラリアットを叩き込み、ローリングストーン(旋回式ブレーンバスター)で試合を決めた。
4.CATCH THE WAVE 2023〜ヤングブロック〜(10分1本勝負)
○〈1勝1分=3点〉炎華(7分39秒、ジャパニーズレッグロールクラッチホールド)田中きずな<3敗=0点>●

 両選手デビュー戦(4・2新宿FACE)の再戦。デビュー戦では炎華が勝利している。その後、きずなはタッグでの勝利こそあるものの、シングルでは未勝利。エリザベスブロックを除いてCATCH THE WAVE唯一のWAVE対決となるが、きずなにすれば、デビュー戦のリベンジとともにシングル初勝利を狙っての公式戦。
正面からガッチリと組み合い、ロープに押し込んだきずな。ブレイクの際にエルボーを連続して打ち込んでいくと、炎華も体を入れ替えてエルボーの連打を叩き込んでいく。互いに青帝のドロップキックをかわし、同時にドロップキックを放ったところで一旦ブレイク。
 2度目のコンタクトではリストを決めたきずなに対し、炎華はネックスプリングで跳ね起きて切り返していく軽快な動きを披露。炎華が上四方気味に覆いかぶさると、きずなはブリッジで切り抜けてサイドヘッドロックに捕らえる。
 ロープに飛ばされたきずながショルダータックルで炎華をダウンさせると、炎華はロープから返ってくるきずなをアームドラッグで宙に舞わした。
 きずなをフロントヘッドロックに捕らえた炎華は、後方に回転してグラウンドに引き込み、ネックロックで締め上げる。そこから押し倒す形できずなを仰向けにすると、馬乗りになってエルのーを落ちしていく。きずなも体を入れ替えて同じ技で反撃。炎華はドロップキックを連発で叩き込み、ボディースラムで叩きつけていった。
コーナーを背にしたきずなは、炎華が側転エルボーを放ってきたところに足を出してカットすると、先ほどのお返しとばかりドロップキックを連発で叩き込んでいく。そしてエルボーを打ち込み、炎華がエルボーを返してきたところ、その腕をキャッチしてワキ固めに持ち込んだ。しかしロープに逃げられてしまった。
 2度目のワキ固めは前転して切り返していった炎華。しかしきずなは腕十字に移行。強引に丸め込んでいった炎華。カウント2で返されると逆片エビに移行し、そこからさらにSTFに移行して締め上げていく。何とかサードロープに手を伸ばしてブレイクに持ち込んきずな。
 横入り式エビ固め、逆さ押さえ込み、スモールパッケージで3カウントを狙ったきずなだったが、炎華はいずれもカウント2でクリア。炎華が狙ってきた逆さ押さえ込みを踏ん張ったきずな。そのまま背負う形になったが、炎華は後方に回転する形で脱出。きずなのバックに回ると、そのままロープに押し込んでいって後方回転式のエビ固め(正調スクールボーイ、オコーナーロール)へ。さらにブリッジして押さえ込むと、カウント3が数えられた。
 デビュー戦と同じ技できずなを返り討ちにした炎華。フィニッシュ技の完成度は、デビュー戦よりも高くなっていた。また、7分半をほとんど休むことなくノンストップで闘い抜いた両者だが、全く息は乱れていなかった。
5.OSAKA・スクランブルwave(30分1本勝負)
青木いつ希&狐伯&○米山香織&YAKO(17分21秒、エビ固め)宮崎有妃●&旧姓・広田さくら&ハイビスカスみぃ&笹村あやめ

 清水ひかりの欠場で、当初発表されていた6人タッグに、清水との公式戦が組まれていた笹村、YAKOが組み込まれての8人タッグ。宮崎らは裾に炎がデザインされたシャツに身を包み、ブリブラダンスを踊っての入場。
みぃと米山で試合はスタートするも、互いに相手の鼻をつまみ合い、Tommyレフェリーにその腕を叩かる。さらにみぃはスリッパを取り出し、それで殴り合うといった展開。
 タッチを受けたYAKOは、ヒップアタックを連発。みぃはランニング・ネックブリーカードロップを返したところで広田にタッチ。
広田はロープ渡りから足を滑らせて転落するおなじみの展開に持ち込み、YAKOをロープに張りつけにすると、臀部を集中的に攻め立てる。しかしここで孤伯が飛び込んできて、YAKOとの連係で広田に反撃。そしてYAKOがダブルリストアームサルトを決める。
孤伯と米山にダブルのボ・ラギノールを決めてリング下にエスケープさせた広田はトペを狙ったが、ロープに体を引っかけて不発に終わる。その広田を連続で丸め込んでいった孤伯だったが、カウント3は奪えず。ロープ際で腰を落としたところにドロップキックを突き刺していった。
さらにスワンダイブ式ミサイルキックをぶち込んだ孤伯だったが、飛び込んできたみぃのラリアットを浴びたところへ、宮崎に突き放された広田が覆いかぶさってきた。
タッチを受けた笹村がフロントキック、ボディースラムと攻め込むが、孤伯もすぐに反撃。片ヒザを着く笹村に低空ドロップキックを叩き込み、代わった青木はボディープレスからエルボーの打ち合いへ。
宮崎とはラリアットの打ち合いとなるが、打ち勝った宮崎は広田を使ってのシーソープレス。目まぐるしく選手が入れ替わる攻防の中で宮崎にラリアットを決めた青木。相手の4選手をコーナーに追い込んだところでYAKOが突進したが、かわされて奥に押し込まれた。そこに孤伯、米山、青木の順で串刺し攻撃を見舞っていった。
乱戦の中でみぃの命令で、宮崎、広田、米山、青木、孤伯がトップロープに並んで座る。みぃが米山に「米山さん、何もやってないでしょ? そういうのを給料泥棒っていうんです」と糾弾。そしてサミングで3人を順にトップロープから落とすと、コーナーから3人に向かってボディーアタックを見舞っていく。しかし受け止められてしまった。
続いて広田もボディーアタックを放っていったが、これも受け止められる。最後に宮崎もダイブ。こちらは3人まとめて押し潰した。
そのまま場外にエスケープしたところへ、広田がトペで突っ込んでいく。コーナー近くでダウンしたみぃにダイビング・セントーンを狙った米山。これを雪崩式ブレーンバスターで切り返そうとした宮崎だが、みぃが必死にアピールして阻止する。そんなことお構いなしに雪崩式ブレーンバスターを放っていた宮崎。みぃは慌ててかわしていった。
 ムーンサルトプレスを狙った宮崎をバックドロップで叩きつけていったYAKO。
さらに孤伯が宮崎にミサイルキックを叩き込み、青木がセカンドロープからのボディープレス。さらに米山がダイビング・セントーン。続いて青木がラリアット。米山のジャックナイフ式エビ固めをカウント2でクリアしてラリアットを叩き込んでいった宮崎だが、乱戦ののち米山に放ったムーンサルトプレスをかわされてしまう。それでもラリアットを叩き込んでいったが、米山が体を入れ替えて強引に丸め込むと、Tommyレフェリーの手がマットを3回叩いた。
勝利した青木は、マイクを通さず地声で「私たち、米山さんが勝ったぞ!」と叫び、「勝った米山さん、何か今、お話したいことがあるんじゃないでしょうか?」とマイクを渡すと、米山は「大阪、最高!」と叫び「大阪大好きです。私のやってるYMZというごきげんなプロレスが、7月23日、大阪・アクティブスクエア大東でありますので、よろしくお願いします」と告知。
 さらに孤伯にマイクを向け、次回大阪大会(7月2日、176BOX=昼夜)の告知。「今日からチケット売ってます。皆さんぜひ、次の大阪大会も、お友達たくさん連れてきてください」と宣伝。
そのまま締めようとしたが、広田が「言いたいことがあるんだ!」と“待った”とかけ、「みんなに愛されている乱丸さんの、乱丸AIDポートレートを売った。でも、そんなに売れなかった。ほんとに愛されてるのかわからない。でも買ってくれた人、ありがとう」と報告。そして二上会長を呼び込み、「売り切れたということで全額分入ってます」とポートレートの売り上げをみぃに手渡した。
 さらに「今日、笹村がメッチャ可愛かった」として、締めを笹村に託した。
笹村は「本来ならばCATCH2戦目として清水ひかりと対戦する予定が、こんな4XL(のシャツ)を着て……でも、可愛いと言われてよかった。大阪、最高!」と挨拶したのち、音頭を取っての「これがWAVEだ!」の大合唱で、大阪大会の幕が下ろされた。