2023.10.01

PHASE2 Reboot 4th『NAMI☆1~Oct.~’23』

・前説&入場式
 前説で野中リングアナが、前日、会場を出て行ってそのままとなっている宮崎有妃&旧姓・広田さくら対米山香織&チェリー戦に触れ、「あと3分(午後5時53分)で試合開始から24時間になります。今日、会場でまだ4人を一回も観てないんですよ」と昨日の経過を説明。いまだ試合が続行中であることを伝えた。
 
  その後も前説を続けていると、突如、入場口から、広田、宮崎、チェリーが乱闘をしながらも無事、会場へ到着。24時間近く戦い続けてきたとあって、それぞれ目の下にクマができていたり、髪が乱れていたり、疲労の様子がうかがえる。そして、そのままリング内へ。この時点で試合開始から、ちょうど24時間が経過。奇跡はシーソー式ボ・ラギノールを決める。遅れて米山も登場。広田がフォールに行くと、米山が滑り込んでカット。ここで米山とチェリーが抱擁。どうやら二人ははぐれていて、久々の再会となったようだ。「昨日、夜どこ行ってたんだよー」と広田は米山に問いかける。
この後も乱闘は続き、4人とも再びバックステージへ消えていった。
この後、入場式が始まり、出場選手がそれぞれリングインする中、再度、4人が試合を繰り広げながら、セレモニーに登場。メインを張る志田がベルトを掲げている間も、まだ試合は続行中。リングアナは4人を気にすることなく進行し、各試合の試合順を発表する。「いま決着つけてるやよー」と広田が米山にフォールに行くも返される。米山が広田にボディスラムも2。宮崎もフォールに行くが決まらない。
ここで世羅が「おまえらいい加減にしろ、今日ワシらと試合だろ。なんでまだ終わってないんだよ、試合できるのか。もういい、ワシらも入れて3WAY(タッグ)にしよう。入らせろ!」と要求。「今、試合始まってから24時間15分くらいですよ。そこに追加ですか?」と野中リングアナが確認し、桜花社長も「大丈夫なら、第二試合を3WAYにする?」とそれぞれ確認のやり取りが行われ、第2試合が米山とチェリーが抜けての3WAY戦、第4試合が宮崎&広田対米山&チェリー対世羅&SAKI組の3WAYタッグとなることに。その間も4人は戦い続ける。
ここで飯田が挨拶に指名される。「この状況で? 試合中に失礼します」と前置きしてから、選手代表の挨拶が始まった。
「スターダムの飯田沙耶です。この度、ひめかがつないでくれたwaveさんとのご縁、今後につないでいけるよう、爪痕残しますよ、狐伯、来いよ。(4人の試合が目の前で繰り広げられると)入れない空間だよな、ここな。とにかく試合中だけども、みなさま、カード変更もあり、面白くなってきたと思います。私も最後まで楽しんでいきますので、みなさんも盛り上げていきましょー」

 入場式後も4人プラス、SAKI&世羅も加わっての試合は続いた。
1,Future wave(15分1本勝負)
〇梅咲遥(10分56秒、ラ・マヒストラル)炎華●


 ロックアップから腕を取る梅咲。炎華も取り返す。梅咲はヘッドロック。炎華はロープに飛ばそうとするが、ヘッドロックが解けず、飛ばせない。これを抜け出した炎華はコルバタからドロップキック。
髪をつかんでのヘアホイップは側転で決まらず。梅咲のヘアホイップ返しも炎華が側転してお返し。梅咲の腕をつかんでのバク転からのドロップキック。続けてボディスラムを狙うが投げ返される。
梅咲はドロップキック。弓矢固め。技を決めたまま、一回転して締め上げる。今度はロープに張り付け、背後からドロップキック。コーナーに振ると炎華が振り返り、ブーメラン
アタック。さらにウルトラコルバタからエルボーを連打。
梅咲もエルボー。炎華も連打で返す。観客は炎華へ拍手で後押し。炎華は「あ!」と指をさして、あさっての方向に向かせると、足を踏みつける。そしてドロップキック×4。さらに、コーナーに振って側転エルボー。ドロップキック。STFへ。
梅咲はボディアタックを捕まえると前に放り投げ、フットスタンプから逆エビへ。ロープサイドに炎華が自らの体を持っていくと、再び中央に持ち込んで逆片エビへ。ロープブレイクで技を解くと、梅咲はすかさず低空ドロップキック。さらにミサイルキック。2でなんとか返す炎華。
 炎華は一瞬のスキをついて回転エビ。梅咲はバックを取り、マヒストラルを狙うが、足を踏んで回させない。それでも梅咲はブレンバスター。
10分経過。梅咲が逆エビの体勢を取ったところで、炎華はエビ固めで丸め返す。バックに回り、ジャパニーズレッグロール狙いに行くが、梅咲は今度こそ、マヒストラルにとらえて、電光石火の3カウントを奪った。
2,レギュラー3wave(20分勝負)
〇櫻井裕子(10分35秒、オーバー・ザ・トップロープ)高瀬みゆき●、関口翔●
※負け抜け勝ち残り。オーバー・ザ・トップロープルールを採用。


 米山&チェリーが試合続行のため、急遽、3WAY戦へと変更されたこの一戦。オーバー・ザ・トップロープが採用された。3人は元アクトレスガールズという共通点を持つ。関口がそれぞれに握手を求めるが、高瀬は張り手で拒否。ブーイングには高瀬が「うるせー!」。ゴングが鳴り、3人それぞれのコールが交差する。
3人の手四つからスタート。まずは関口と櫻井が連携を狙うも、さっそく関口が裏切りの丸め込み。「裕子、わかっただろ、狙うのはこいつだ」高瀬。櫻井とともに、関口をコーナーに追い詰めての攻撃をするが、櫻井が高瀬を裏切って、背後からスクールボーイ。今度は関口、櫻井が共闘のドロップキック。そして二人によるワー!プレス。
高瀬は「まとめてかかってこい!」とそれぞれにチョップを打ち込む。こうなると、1対2の状況となり、高瀬が攻められる。それでもコーナーに振られると、ブーメラン式ミサイルキックで二人を蹴散らし、両腕によるダブルラリアットから、ダブルフェースバスターと、1対2でも攻め込む姿勢を緩めない。
高瀬は櫻井にDDTからスタナー。首4の字をかけると、関口が高瀬に首4の字をかける。櫻井は首4の字を脱出すると、高瀬に足4の字。裏返りを見せながら、なんとか3者ともロープへ。
関口と櫻井。エルボー合戦。関口がフライングエルボーからワキ固め。高瀬がカットするも、関口がブーメランアタックから櫻井へミサイルキック。そして、櫻井、高瀬を同時にジャベで決めにかかる。ロープブレイクとなると、櫻井にミサイルキック。カウント2。櫻井はカウンターキックを連打して反撃開始。ブレンバスターホールド。高瀬がカット。
高瀬が関口へラリアット2連発。さらに逆水平の連打も、関口は払い腰からのSTO。高瀬もコブラツイストで切り返すが、その背後から櫻井は二人まとめてスクールボーイ。
 櫻井はショルダータックルとボディスラムで、二人まとめて倒してのフォールも2。
高瀬&関口はここでダブルのドロップキック。二人してエプロンへ飛び出すと、挟み撃ちによるサンドイッチ式のドロップキックを狙ったがこれは空を切り、そのまま櫻井が場外へ落とす。これで二人ともオーバー・ザ・トップロープでの失格となり、櫻井の勝利となった。
3,Decade wave(15分1本勝負)
〇卜部夏紀(9分9秒、首固め)田中きずな●

 Xとだけ発表されていたこの試合。まずはきずなが入場。続いて「Xはこの選手です」のコールで曲がかかる。ここで姿を見せたのは、元wave所属の夏すみれ! 初期の白いコスチュームを身にまとっての登場。
二上会長がロープを挙げているのをエプロンまで上がってから知ると、一度下に降りてからまた上り、二上会長に礼。そしてリングインを果たした
客席へお辞儀であいさつをする。レフェリーはこれもまた元waveの石黒レフェリー。
館内は「ウラベ」コール。卜部のwave登場はいい形で受け入れられた。
きずなの「お願いしますにはお願いします」には、卜部も「お願いします!」と握手で返す。まずはロックアップ。ロープとなると、クリーンにブレイク。
再びロックアップ。きずなが押し込んでエルボーを連打。ドロップキック。ボディスラムを狙うもこれは投げられず。卜部は「プロレスリングwave、久しぶりだな」と懐かしの女子プロレスムーブ。フォールを返された後の「3だろー!」には観客も一緒になって叫ぶ。
卜部が「回すぞー!」と宣言してからのダイヤル固め。そして、ドロップキックを連発。きずなはカウント2で返すと、お返しのドロップキック4連発。
卜部はエルボー。きずなも返す。ここで、卜部がエルボーに来たところをワキ固めにとらえる。卜部はなんとかロープに。そして卜部はジャンピングネックブリーカー。さらにランニングエルボーからコーナーに押し込む。卜部時代、新人時代の技を次々と披露していく。
ここで、顔面ウオッシュに持っていくかと思われた瞬間、またも試合続行中の宮崎、広田、米山、チェリーの4選手が乱入し、リングになだれ込む。米山とチェリーが広田をコーナーに追い込んで連続エルボー。そして卜部に「いけー」と指示すると、卜部はブロンコバスター。その背後からきずなが卜部にドロップキック。ボディスラムも2。きずなはさらにコーナーからの一回転式の腕ひしぎも決める。4人はいつの間にか戦場を場外へ移す。
きずなはトップロープへ。ミサイルキック。カウント2で返すとすかざすワキ固め。これは卜部がロープへ逃れたが、痛めた腕へのストンピング。卜部も切り返してランニングキック。
ボディスラムを狙うが、きずなは首固めで返す。そして丸め込みの応酬へ。卜部がフライングクロスボディ。
ここから新人ばりに、何度も押さえ込むが2。ここで、きずなが突進してきたところを首固めで丸め込んで3カウントが入った。
卜部がマイク。
 「(場外で試合をしている4人に)うるせえなー。おそらくね、見渡しても、はじめましてのお客さんが多いですよね。改めまして、はじめまして、6年前にこのプロレスリングwaveを退団した夏すみれです。今日は6年ぶり帰って来ました。ちょっと目を離していたスキにかわいらしい新人さんがデビューされて、さぞGAMIさんもお喜びでしょうね。田中きずなちゃん。小学校の時、夏休みの自由研究でwaveの練習、体験しにきてくれたよね。
 
 その時ぶりかな。デビューおめでとうございました。今日はそんなきずなちゃん、もう一人デビューした炎華ちゃんにとっておきのプレゼントを用意しました。10月18日このフェイスでわたくし、10周年大会を行わせていただきます。私の10年間、waveの在籍は4年ほどでしたが、プロレスリングwaveの存在を無視しては、この10年の時間もウソになってしまう。私がwaveでやってきたこと、それはワイシャツマッチでしょう! waveルールによるワイシャツマッチ、というわけでwaveと言えば、ワイシャツマッチなので、waveを経験してほしい。二人とも参戦をよろしくお願いします」と参戦要望を出す。
二上会長がバッテンを作って拒否。
「waveかてえな。18? ダメなんですか? ちょっと、あと2年待ちますね。2年たったらお姉ちゃんがワイシャツマッチ教えてあげるからね。ダテに私もGAMIさんと付き合い短くないんで。それで、もう一人、お願いしたい人がいます。(通路上で戦っている広田に)広田さん! なんといっても10年前、小さなバー、あなたの妹さんが営むあのバーで、あなたと出会ったから女子プロレスに巡り合えた。私の10年は広田さくら抜きに語れない。ぜひ広田さんに参戦していただきたいんです」
広田「私の意思は?」
卜部「ないです。waveレギュラーメンバーである青木をパートナーに迎えて、対戦相手はスターダムの葉月&コグマ。あの二人に広田ワールドと、これがwaveだというのを見せてやってください」
広田「実は歴史は深いですよね。あの錦のお店のエピソードがこうして出ることは思わなかった。夏の偉いところは、何があっても過去を大事にしているところだと思う。だから10周年、微力ながら成功させたいと思う。早いけど、今からお祝いをしようと思う」
こう言うと、広田は卜部の背後からお祝いのボ・ラギノールを打ち込み、宮崎が恥ずかし固めを決めたところで、米山とチェリーが乱入。またも4人による戦いとなり、バックステージへと消えた。最後に卜部は「これがwaveだ!」でwave再登場を締めた。
・バックステージ
卜部「ちょっと、絶賛今左ふくらはぎが筋肉痛を起こしてます(苦笑)。痛い、痛い、こんな試合、何年やってないか、本当に。動かすんじゃないよね!  いかに最近たるんでるかがよくわかりましたよ。古巣のwaveに6年ぶりに戻ってきて、初心に帰ったといいますか、もう一度このコスチュームのように真っ白な気持ちに戻って10周年を迎えなきゃいけないなって思いに至っております。(卜部夏紀さんとして試合したのは初心に帰る意味で?)私もデビュー10周年ではありますが、卜部夏紀として、こうしてこういったコスチュームに身を包んで試合をするのも10年ぶりでございます。イテテテテ。10年ぶりに初心に帰る意味で卜部夏紀としてデビューの名前で試合をさせていただきました。きずなちゃん、素晴らしかったじゃないですか。お客さんからも受け入れられてますし、離れた人間がこういうのもなんですけど、waveってすごい選手を育てていってるんですよ。これは紛れもない事実で。オマエが言うなってことを言いますけど、退団者がバンバン続いてしまったけど、世間はデメリットととらえるかもしれないけど、見方を変えればそれだけ誇りに思っていいことだと思うんで。きずな選手もその象徴として、これから頑張っていってほしいと思いますし、GAMIさん、私が言うのもなんですけど、あんまり落ち込まないでください!」


きずな「10年前にプロレスラーになりたいと思ってずっと目指してたんですけど、もちろんいまのwaveは大好きですけど、私があこがれた頃のwaveで活躍してた選手で、小学生の頃に自由研究でwaveの練習に参加させていだいたことがあったんですけど、そのときに夏さんが一番優しくしてくださって、ずっと大好きでしたし、まさか自分がこのリングでデビューして、夏さんと試合できると思ってなかったので。本当に嬉しかったです。いつもみたいな緊張よりも、夏さんがwaveにいる光景がそれだけで、すごく幸せで、夢のような時間でした」
スクランブル3wave(時間無制限勝負)
〇世羅りさ&SAKI(25時間21分、片エビ固め)宮崎有妃●&旧姓・広田さくら
※ダイビングニードロップ。もう1チームは米山香織&チェリー組。


 世羅&SAKIは先に入場していた広田、チェリーに奇襲をかける。ダブルブレンバスターで二人を放り投げると、まだ入場前だった米山と宮崎があわててカットに入る
今度は世羅&SAKIが米山&チェリーをとらえてダブルのカンパーナ。ここで宮崎が正面からダブルのラリアットでカットする。宮崎&チェリーはSAKIにクロスライン。ここでチェリーが宮崎ごと、フォールするも2。宮崎はチェリーを場外へ投げると、今度は米山に目つき
この
勢いで米山はエプロンのチェリーとぶつかる。チェリーは再び場外転落。宮崎は背後から米山にラリアット。体を入れ替えた米山が後方回転エビにとらえる。
これを広田がボ・ラギノールでカットに入る。ここで宮崎が一気に前転してのエビ固めで3カウントが入り、まずは米山&チェリーが脱落。
ここでSAKIが飛びこみ、SAKI対宮崎へ。宮崎のスタナーとSAKIのランニングキックが交互に決まる。さらに宮崎はもう一発スタナーを決めると、広田がトップロープに上り、
シーソー式ボ・ラギノールを発射しようとしたがSAKIがかわして自爆。
世羅にタッチ。宮崎と世羅がエルボー合戦。宮崎が世羅を逆さに吊り上げると、広田がボ・ラギノールを連発。
宮崎はミサイルキックを決めるも、ムーンサルトは不発。それでもえびす落としはカウント2。広田にタッチ。広田はSAKI、世羅とボ・ラギノールの乱れ打ち。あまりの連打に世羅、SAKIともに場外転落。ここで広田がプランチャ。
昨晩同様、「車のカギと免許証を持って場外へ行くぞー」とアピールしたが、それは世羅&SAKIが拒み、広田をリングに戻す。広田は世羅へスイングDDTからボ・ラギノール。SAKIにもボ・ラギノール。
二人に対して、2段式ボラギノールを連発したが、世羅も、セラリズムバスターで反撃。2カウント。
広田がウラカンに行くが、SAKIがカット。世羅とSAKIが合体串刺し攻撃。それぞれ、対角でダブルによるコーナースプラッシュ。カウント2。
世羅が広田に羅紗鉄。これは宮崎がカットしたが、トップロープからダイビングニーを繰り出す。これでついに止めとなり、昨晩からのマラソンタイム、25時間21分でようやくケリとなった。
5,プライドwave(15分1本勝負)
狐伯(時間切れ引き分け)飯田沙耶


 スターダムの飯田が狐伯とのシングルという注目の対決。
 まずは、NEWBLOODタッグのベルト巻いた飯田が登場。観客の声援には「おー、センキュー!」と応える。続いて狐伯が登場。狐伯コールと飯田コールが沸き起こるなか、試合開始。
まずは激しいエルボーの打ち合い。狐伯が足を踏んでからのエルボー。飯田はショルダータックル。
狐伯はすぐに立ち上がりドロップキック。今度はグラウンドの攻防。狐伯はヘッドシザース。これを飯田が抜け出すとグラウンドでもエルボー合戦。
狐伯は首投げから首4の字。ヘアホイップへ。
再び手四つ合戦。狐伯はエルボー。飯田も逆水平チョップ。交互に打ち合い、激しさを増していく。飯田が逆水平の連打で追い込むと、ジャンピングエルボーから低空のバックエルボー。フォールも2。
狐伯が低空ドロップキックも空振り。それでも、足を踏んでから低空DDT。さらにコブラツイスト。
そして低空ドロップキックを打ち込んで、飯田はエプロンへ。ここからエプロン上の攻防となり、狐伯が直伝WアームホイップTを狙うがこらえられると、DDT。10分経過。飯田が場外へ落ちると、コーナーに上り、プランチャ。
飯田がリングへ戻ると、狐伯がミサイルキック。ブレンバスターで飯田も切り返す。残り3分。飯田は続けて、ラリアットからのスパインバスター。フォールに行くもカウント2。
両者がヒザをついた状態でエルボー合戦。飯田がラリアット。2カウント。狐伯はDDT。飯田がラリアット。さらにノーザンライトを決めたが2。残り1分。
狐伯はラリアットからお返しのノーザンライトも2。さらにトップロープに上るが、飯田が雪崩式パワースラム。
カバーに入ろうとするも、ここで時間切れのドローとなった。
狐伯がマイク。
「飯田、やっと5年かけてやっとタイマンで会えた。まだまだだったと思う。お客さんも満足してないですよね? 今すぐやれと言われてもやれるくらいだけど、時間があるという桜花さんの合図で延滞料は払えないので、いつでもここで待ってるから。
あと、いつそっちにウチが行くかわからないから準備しとけよ」
・バックステージ
飯田「狐伯? やってくるじゃねえか。言ってくれるじゃねえかよ。いってえな、コラ、テメエ! 5年ぶり? あの約束をして5年か。ようやく狐伯とこうやってシングルできて、メチャクチャ嬉しかったし、仕留められなかった悔しさもまたその倍で。waveさん、またあっしが乗り込んでいいんだな? 言ったな、狐伯が言ったぞ。もちろんスターダムにもいつでも上がってこい。テメーとキッチリ決着つけてやるよ、来いよ、行くよ」

狐伯「みんなも知らないところで、飯田とはいつか絶対しようって言ってて、あれから5年が経って。自分は環境が変わって、飯田もこの前ベルトを取って、やっとやっとやっとシングルをやって決着がつかなかった。これも運命だと思ってるから、いつでもwaveに上がってほしいです。狐伯も必ずスターダムに決着をつけに乗り込むから。いつでも準備しとけ。

(5年前の約束とはなんだったんですか?)1回目参戦させてもらったときに初めて対戦させてもらって、実を言えば会場で会うのも初めてじゃなくて、よく知ってる間柄だったから。できないモヤモヤがずっとずっとあって、5年間やりたかった相手でした」
6.Regina di WAVE~WAVE認定シングル選手権試合(30分1本勝負)
<挑戦者>VENY(18分22秒、片エビ固め)志田光<王者>
※紅花衣。第19代王者6度目の防衛に失敗。VENYが第20代王者となる。

 7・17後楽園でCatchを制したVENYが志田のReginaへの挑戦権をゲット。一方の志田は、6度目の防衛戦。
まずはリングを回り距離を測りあい、そしてロックアップ。互いに先手を取ろうとするも、ともに奪えず。
VENYが握手を求めると、志田は足で蹴りに行く。エルボー合戦から志田が風車式バックブリーカー。エプロンからのニーリフトを当てる。
志田は張り手からニー。髪のつかみ合いからヘアホイップ。そしてミサイルキック。さらにスリーパー。5分経過。再びニーリフトを打ってからブレンバスター。
志田が串刺しのジャンピングニー。これをラ・ブファドーラでVENYが切り返す。志田が場外へ。
VENYはケブラーダ狙いも、志田は竹刀でカット。そして客席へ放り投げる。
VENYも投げ返し、イスを投げつける。そしてテーブル席からのケブラーダ。そして先にリングへ待つ。カウント19で志田はリングイン。
VENYはコーナーに上ると、目突きで志田の迎撃をカットしてからミサイルキック。
ブレンバスターの掛け合いはVENYが制し、エプロン上の攻防へ。
バニーがドロップキック。志田がニーでカットすると、ベニーは場外へ。ここでエプロンからの場外ニードロップ。さらにリング上に戻ってもランニングニー。2カウント。
トップロープからのメテオラも2。KATANAはカットされ、VENYもソバット。志田のビーナスシュートは空振り。延髄蹴りを決めるもVENYもトラースキック。志田もジャンピングニー。ダブルダウン。
VENYがエルボー。志田も返す。VENYは平手打ち。志田もエルボー。志田は何度もエルボーを首筋へ振り下ろす。VENYがダウン。志田は顔面を蹴り上げる。
VENYもエルボー。志田もエルボーで返す。VENYがトラースキックを3連発。志田もトラースキック。VENYはスピンキックから「まだだー!」とニールキックを打ち込む。カウント2。志田は目突きに行くが、その手をVENYはレフェリーに。目突きがモロにヒットする。ここで志田がベニーをレフェリーに投げつけると、完全にダウン状態に。
ここで志田は竹刀を持ち込むが、VENYが奪い取る。頭突き合戦となるも、VENYが竹刀を打つ。さらにはスピンキック。ダウンから何とか立ち上がったレフェリーがカウントを入れるも2。15分経過。ベニーのムーンサルトは自爆。志田がTamashiiを打ちこむも2。
志田は目突きから首固め。カウント2。ファルコンアローを決めたが、これをVENYはエビで返す。さらにエビ合戦から、VENYがぶっこ抜きジャーマン。そしてみちのくドライバーⅡ。さらに追い打ちのムーンサルトが決まるもカウント2。ならばと紅花衣でついに3カウントが入り、第20代王者の誕生となった。
5年ぶりの戴冠ととなったVENYに桜花社長から認定証とベルトの授与。
そして二上会長会長もリングイン。
「よくやった。お前よくやった! ほんまになあ、アメリカからの渡航費ばかにならんねん。ケンちゃんもアメリカで腰を据えて頑張ってくださいよ、ほんまにありがとうございました。ちょっとだけいいですか? ウチはいろいろこだわりがありまして、catchで優勝した人、NEXTで優勝した人、チャンピオンの指名でしか、挑戦ができないんです。チャンピオンに勝ったから挑戦させろ、とか安いのはしないようにしてるんです。なので、NEXTやりましょう。11月1日の新宿FACEから、トーナメント開催しますが、今日、欠場の清水からもDUAL SHOCK(タッグリーグ戦)の要望が出てます。NEXTに出る人はタッグ出れません。タッグの人はNEXTに出れませんん。それでNEXT優勝の人が12月24日、川崎で挑戦したらいいんじゃないでしょうか」

 と今後のプランを発表。
 
「DUAL SHOCKは今日、見て思ったのは同期括りがいいのかなって。エリザベス世代は同期が減りだして、大変だと思うんですけど(笑)、ちょっと考えましょう。ではVENYさん、最後はアレですよ、締めてちょうだい」
VENY「チャンピオンになりたかったけど、締めるのが嫌だからなりたくないな。世界の、AEWのスーパースター・志田光を倒したということは私もAEW行っちゃおうかな(笑)。私がこのベルトを巻くのは5年ぶり、いまは新生VENYとして巻いてるので、これからのwaveは私がかき乱していくんで、よろしくお願いします」

 これで最後は新王者の「これがwaveだー!」で大会のエンディングとなった。
・バックステージ
VENY「いまはとりあえずベルトを獲ったことはもちろんなんだけど、waveでデビューしたときから、腕相撲とかしましたよ。志田光に遊ばれてきたけど、今日ね、8年越しかな、
たぶん5度目のシングルかな。での初勝利だったんで、いろいろあったけど、無駄ではなかったなって。このベルト云々よりも志田光に勝ったということが、うれしいですね。これ自慢じゃないけど、私についてこれる選手って現役のなかでも限られていると思うんですけど、志田光というのは背中を負っていた立場だったんですけど、すべてを受け止めてくれて、すべてを受けきれるなっていう、レスラーとしての信頼感があったので、VENYのすべてを今日は出し切りたいなと思って臨んだ試合だったので、それが発揮できたんじゃないかなって思います。(5年前で巻かれた時と、今回巻いた時での違いは?)5年前はとにかくwaveのなかでもどうしていいかわからない立場だったし、たとえば外に出たときにこのベルトをどうやって、アピールするかっていうのも正直わからないまま、巻いていたという感じだったんだけど、世界の、AEWのスーパースターを倒してのこれなんで、世界のベニーとしては、このベルトとともにいろんなところにアピールしたいなっていう…
先のことは私もわからないけど、ベルトを巻いたってことはレスラーとしてもうちょっと頑張りたいなって思ったから。(NEXTではどんな相手に来てほしいか)さっきも言ったように…私の実力についてこれる選手ってそうそう、いないと思うんですよ。私が思うに、練習とかしてても、実のある練習をしていないと思うんですよ。してますしてますっていうのが結構見るけど、全然それが試合に出てなかったり。それが若手選手に限らず見てて感じること。すべてにおいてパーフェクトに近い選手に来てほしいな。(防衛戦はクリスマスイヴになりそうだが?)予定あるかもしれないじゃん。みなさん、私はまだまだ多感な時期ですよ。プライベートも充実させたい時期なので、保留にしておいてもらいたいかな(笑)。でも、なにもないことをwaveは祈っててもらいたい(笑)」
志田「あー!何も考えられない。いやあ、いまは真っ白で…ちょっと今は何も考えられないです。あー…、悔しい。また精進します、すいません」
2023.09.30

『CHIBA WAVE Vol.11』

1,CHIBA・Future wave(20分1本勝負)
○狐伯&青木いつ希(12分20秒、片エビ固め)櫻井裕子●&梅咲遥
※直伝WアームT。


まずはいつものように青木が大声シャウト。踏ん張って聞き入れる梅咲と櫻井。「今日もがんばろー!」と気合を入れる青木と狐伯だが、その間に奇襲を受ける。なだれ込むように試合開始。
それでも狐伯と青木が二人を分断する。狐伯がドロップキック、青木もタックルを同時に決める。狐伯が櫻井を捕まえるが、タックルで返される。櫻井がコーナーへ振ると、狐伯はブーメラン式アームホイップから低空ドロップキック。櫻井から梅咲へタッチ。梅咲はドロップキックからボディスラム。そして弓矢固め。狐伯を締め上げるが、エプロンから青木が梅咲のリボンを取ってカット。まさかのリボンを取られた梅咲はクレームを入れる。
梅咲は櫻井へタッチ。櫻井が狐伯をコーナーに追い詰め、ニーを当てる。さらにボディスラム。2カウント。首四の字で締め上げると、再び梅咲へ交代。狐伯が梅咲の足をすくうと、低空DDTからドロップキック。
青木にタッチ。コーナーエルボーからのフェースバスター、ボディプレスの連続攻撃。
梅咲もエルボーで返す。丸め込みからマヒストラルもカウント2。さらにフライングネックブリーカー。フットスタンプからミサイルキック。カウント2。櫻井へタッチ。櫻井はコーナータックルからタックルを3連発。さらにコブラツイストで締め上げ、そのままグランドコブラ。櫻井は青木をロープに振るが、飛ばされたところで狐伯が青木の体を触って、強引にタッチ。
タッチしたことに気づかない青木がロープにもたれかかる櫻井の背中へニーを決めるが、その背後から狐伯がドロップキック。さらにコーナーブロンコバスター、低空ドロップキック。カウント2。
そして、ジャーマンの狙い合いから、櫻井がリバースネックロック。カウンターキックから梅咲もアシストに入り、ドロップキック。櫻井&梅咲がダブルのブレンバスターからフォール。2カウント。
櫻井がブレンバスターを狙うが狐伯はDDTで切り返す。エルボーからノーザンライト。2カウント。ここで、ランニングニーを叩き込み、直伝WアームTで止めを刺した。
2,CHIBA・Future wave(15分1本勝負)
○関口翔(10分37秒、飛びつき腕十字固め)田中きずな●

まずはロックアップ。ここから互いに腕を取りあう。関口がアームロックを決める。きずなは重いエルボーで返す。関口も打ち返し、ボディスラム。そしてサーフボードへ。
今度はバックの取り合いから関口がボディスラム。2カウント。関口は腕と足を決めるストレッチ技を見せる。ロープに振ると、きずなはネックブリーカーで返す。そしてドロップキックを4連発。2カウント。今度はエルボーの打ち合いに。
関口はきずながエルボーに来たところを捕らえてワキ固め。きずながロープに逃れると、
今度は関口がエルボーに来たところをワキ固めで返す。きずながボディスラム。2カウント。
関口をコーナーに誘い込むと、腕をつかんで、一回転しての腕ひしぎ。関口がロープ。きずながミサイルキック。2カウント。関口はSTOで流れを引き寄せると、ワキ固め。ロープにきずなをもたれさせて背中へのドロップキックからカウンターのドロップキック。さらにセカンドロープからのミサイルキックも2。
関口がブレンバスターで投げようとしたところきずなは丸め込み、さらに逆さ押さえ込み。いずれも2で返されるが、今度は回転エビへ。関口も切り返し、エビ固め合戦。どちらも3カウントは奪えず。ここできずなが走りこんだところを関口は飛びつきの腕十字。
これがガッチリと決まり、関口の勝利となった。
3,CHIBA・チャレンジwave(15分1本勝負)
○SAKI(10分34秒、片エビ固め)炎華●
※パワーズラム。

続いては炎華がSAKIとのチャレンジマッチ。「お願いします」という炎華にSAKIも笑顔で呼応。まずは両者リングを回るが、炎華が早いステップを見せると、SAKIもそのスピードに合わせる。
バックの取り合いへ。足をすくったSAKIが髪をつかんでヘアホイップで投げるが、側転で炎華が阻止。
そこからSAKIの腕を取りコーナーで一回転してからドロップキック。ここでカサドーラで飛びつくも、SAKIは回転を許さず、そのままリバースのジャイアントスイング。2カウント。
SAKIがヘアホイップからコーナーに追い詰めると、顔面へのストンピングを狙うが、客席からブーイングが飛ぶ。SAKIは途中で動作を止めると、ヒザを当てようとする。
ここで思わず、レフェリーが「ヒザもダメ、足の裏もダメ」と注意。SAKIは仕方なく、サーフボードに捕らえて、宙に浮かせて持ち上げる。
今度はキャメルクラッチ。左右の髪をつかんで持ち上げ、「かわいい」とアピール。SAKIがエルボーを打ち込んでいく。炎華がコルバタで切り返す。すかさず、側転エルボーを狙ったが、これはヒザを当てられ阻まれる。SAKIがコーナーへ振ると、炎華はブーメランアタックで切り返す。2カウント。
ここからエルボー合戦へ移行。SAKIがボディへのパンチ。レフェリーがチェックすると、チョキをアピ―ル。さらにアトミックドロップキックからビッグブーツ。続いてのケンタッキーボム狙いは炎華が一回転してフォールの体勢へ。カウント2。炎華はコーナーへ上ると、ウルトラコルバタ。さらに側転エルボーからドロップキック。STFと続ける。
炎華がエルボーを連打。SAKIは再びボディへのパンチを決めると、今度はパー。炎華がバックに回ると、ジャパニーズレッグロールに決める。カウント2。
そしてバックの取り合いからSAKIがブレンバスターで強引に投げると、パワーズラムを浴びせて3カウントを奪った。
最後はSAKIが炎華へ握手と見せかけてストンピングを浴びせると、大ブーイングを浴びた。
CHIBA・スクランブルwave(時間無制限1本勝負)
宮崎有妃&旧姓・広田さくらvs米山香織&チェリー
※奇跡の要望により、時間無制限、場外カウントなしルールに変更。17:53試合開始。現在も続行中。


奇跡とゴキゲンBBAによる激突は、タッグの名人芸がこの日も見られるのか。いや、何かこの組み合わせは、普通ではすまされない予感がするが…。
ゴキゲンBBA、奇跡の順にリングイン。4人が顔をそろえると、広田がなぜか狐伯に耳打ち。何か用事を言いつけると、本部席の桜花社長とともに、一度控室に消える。そして、
売店にいた二上会長はきずなとともに外出中。
「これで、邪魔ものがいなくなったぞー!」と広田は急遽、「完全決着するぞー。時間無制限場外カウントなしルールに変更じゃー!」とリングアナに指示。この日のリングアナは2AWのリングアナとあって、何も事情を知らず、若干戸惑いながらも、「時間無制限、場外カウントなしルールに変更いたします」とアナウンス。広田が「よっしゃー!」と叫んでいるところに、桜花社長が控室から戻ってくる。さらに二上会長も「きずなにジュース買わされてたー。130円も払わされたんやで」と、外の自販機へ買い出しに行っていたことが判明。首脳陣がいない中での、ルール変更が行われていた。平謝りのリングアナに二上会長、「大丈夫大丈夫、これがwaveなんです」と許諾。
かくして、17時53分、時間無制限勝負の火ぶたが切って落とされた。
まずは、広田がチェリーを抱えて、宮崎がラリアットというダブルインパクト気味の連携を見せたところから試合スタート。奇跡がポージング。宮崎がチェリーをコーナーホイップして、広田がスローテンポで突っ込み、宮崎も続く。
これに対して、BBAはクロスラインを決めるとポージング。片膝をつく広田に、チェリーが飛び乗り、一回転しての腕ひしぎ。広田がもがいて、ようやくロープに手をかける。
 意外にも開始早々からスタートダッシュを見せる両陣営。
広田はチェリーの腕を捕らえて、コーナーで一回転すると、さらに自在に動き回り、ロープ最上段の中央で、前転から後転へ。そのままロープ渡り。ここまでは完璧な動きだったが、二段目から上段へ戻る動きの中で足がすべり、リング内へ転落。「昼間、アブドーラ小林とやってたからだよ」と疲れのせいにする。それでもめげずに、フェースバスターからの
プロレスLOVEポーズ。これに対して、チェリーもアキレス腱固めに取る。広田は必死にロープへ。
「終わらせてやるよ」とチェリーがボディへのパンチからネックブリーカー。米山にタッチ。米山がセントーン。宮崎がボディスラムでカットすると、奇跡がシーソー式ボ・ラギノール。さらに広田が619。2カウント。5分経過。
広田が宮崎へタッチ。宮崎がラリアット、米山もモンゴリアンを連打。米山がボディへのパンチからラリアット。ここで四者が入り乱れる展開に。
広田が米山の足を引っ張り、場外へ。チェリーも宮崎の足を引っ張る。気が付くと、BBAが場外へ。広田は猛然とダッシュしてのトペを狙ったが、足がロープに引っ掛かり失敗。ここで宮崎が「広田―、車のカギと免許証持ってこい」と指示。いったんは控室へ消える広田。しばらく1対2の戦いが続く。しばらくして、広田が戻ってくると、「取って来たぞー」とアピール。しかし、宮崎はBBAにつかまりっぱなし。ダブルのどっこいしょから、BBAのコンビネーション。まずは米山がダイビングセントーンを投下するが、これは宮崎がかわして自爆に。トップロープ上のチェリーをカットすると、米山めがけてのデッドリードライブで投げつける。
米山が宮崎と体を入れ替えてのDDTから背後からのニー。チェリーもコルバタからウルトラコルバタを決める。
宮崎もラリアットでお返し。宮崎はセカンドロープに上がるが、米山がカット。チェリーが飛び乗り、雪崩式フランケンを決めにかかったが、宮崎はそのまま回転エビで切り返す。そしてムーンサルトを狙うがこれは失敗。ここですかさずチェリーが飛びついてウラカンを狙うも2。
BBAは連携を狙うが宮崎はダブルラリアットで場外へ落とす。広田が今度はプランチャを成功させる。ここから場外戦は続き、四者そろって場外へ。そのまま会場の外へ出て、乱闘が繰り広げられ、誰も場内にはいなくなる。
「どうすんのー、だから言ったでしょう」とレフェリー。平謝りのリングアナ。
しばらくすると、セコンド陣が会場へ戻り、「4人が車に乗って、あっちの大通りに出ちゃった」と報告。どうやら広田の車に4人が乗り込んで、どこかへと消えていったらしい。
試合が続行したままということで、そのままメインへ突入することとなった。
5.CHIBA・especial Lucha wave~adiósシルエタ~(15分1本勝負)
ダーク・シルエタvs本間多恵vs清水ひかり 
※時間切れ引き分け。


この夏、waveに本格参戦を果たしていたシルエタも翌々日に帰国を控え、これがひとまずラストマッチ。本間、清水とも昨年メキシコへの参戦経験があり、ルチャの風が吹き荒れる一戦となりそうだ。本間は久々のwaveへの参戦。シルエタは狐伯との決定戦を制して獲得したCMLL日本女子王座を巻いて登場。
「ポルファボール」と本間、清水が握手を要求するもシルエタは拒否。手四つの展開からまずはシルエタを攻撃。
「握手しないからこうなります」と本間。ダブルの攻撃を狙うが、シルエタはダブルのネックブリーカーで返す。
本間が清水にアームホイップ。清水はコーナーを使って1回転してのアームホイップでお返し。メキシコで会得したムーブを見せる清水。
さらにシルエタにも3点式アームホイップを見せると、今度は本間とともに、ダブルのドロップキック。シルエタは場外へ。
ここで、本間&清水がトペを狙うもシルエタは回避。すると、ロープで一回転して、
ニコニコポーズを決める。これは昨年、二人がメキシコ遠征を果たした際に披露していたポーズだ。
シルエタを場外へ残したまま、本間、清水の攻防へ。
清水が本間をロープに張り付けると、エプロンでのキック。そして背後からドロップキック。2カウント。
本間もアームホイップからエルボー。清水の蹴りをキャッチすると、丸め込みからストレッチマフラー。さらにアキレス腱固めに取るがロープブレイク。今度はヒザを攻撃する本間、自らロープへ走るが、場外にいたシルエタが足を引っ張る。リングへ戻りまずは清水へドロップキック。
5分経過。シルエタが三点式ドロップキックからもう一発、ドロップキック。ここで清水もコルバタからドロップキック。さらにコーナーを使っての二段式キック。
本間がコーナーから呼び込むと、シルエタの腕をつかんでのぶら下がり腕ひしぎ。さらにミサイルキック。カウント2。シルエタも起き上がると、トラースキックでやり返す。続けてジャベを決めたが、清水がカット。ここで3人による丸め込み合戦となるもいずれも決まらず。
スタンディングへ戻り、チョップ合戦へ。それぞれが叩き合うも、なぜか最終的には本間が叩かれる。シルエタと清水が二人がにらみ合うものの、最後は本間がチョップを浴びる羽目に。
ここでシルエタと清水の腕をつかんだ本間がダブルのアームドラッグ。場外へ落ちた二人にプランチャを見せる。シルエタがリングへ戻ると、本間がトップロープからミサイルキック。2カウント。そして腕ひしぎを決める。これを清水がフットスタンプでカット。さらにシルエタへ稲妻レッグラリアット。2カウント。
清水がトップロープからフットスタンプも2カウント。ここでグラウンドでのジャベ。本間がカット。その後、3人による、フォール合戦が続く。そして再び本間と清水のエルボー合戦。
残り1分。清水がシルエタにトラースキック。シルエタが二人まとめてのスクールボーイでダブルフォールも2。
最後に清水がフィッシャーマンでシルエタをブリッジしたところで時間切れとなった。
清水がマイク。
「多恵さん、waveのリングで戦えてうれしい。シルエタ、もっと強くなったら…、何回言ってるんだこの言葉! もう一回やろう」
本間もマイクを持つ。「waveさんのリング、お久しぶりです。前の団体いたときに参戦してフリーになってからは初めてです。でも、ドローじゃん。トゥ・ビー・コンティニューだし、またwaveさんに呼んでもらえるという解釈でよろしいですよね? マイクをシルエタに渡します」
ここで二上会長会長から帰国するシルエタにプレゼントの贈呈。
「ノソトラス・トウー・プレゼント。お好み焼きセットです」
 これを見た瞬間、シルエタから笑顔がこぼれる。今回の来日でもっともハマったのが
お好み焼きだったという。さらにカレーの詰め合わせも一緒に渡された。「また日本へ来てください」と二上会長。
ここでシルエタが「みなさま、ありがとうございます。もう一回、日本お願いします」と日本語で挨拶。その後、清水が「waveは『これがwaveだ』でシメるの、フィニート」と説明し、最後はシルエタによる「これがwaveだー!」で終わりとなった。

そして、「ただいまを持ちまして試合終了となります。第4試合は続行中でございます。公式でわかり次第発表します」とアナウンスされたが…。
その後、売店も終わり、リングやマットなども片づけられ、観客が誰もいない状態で、会場の扉が開き、奇跡とゴキゲンBBAが帰ってきた!
もちろん、まだ試合は続行中。清算中だった二上会長は「これギャラ」と言って米山、チェリーにそれぞれ封筒を渡す。
ここで4人はリングへ。宮崎はチェリーにスクールボーイを決め、すでに着替えも済んでいたTommyレフェリーがあわててリングへ入り、カウントを叩くもカウント2。そのまま4人は試合をしながらも、控室でそれぞれの荷物を運ぶ。
広田は子供たちを引き連れて、そのまま会場外へ。3人も後に続く。「まだ試合は続くんですか」と苦笑いの桜花社長。広田の車に宮崎、チェリー、そして広田の子供たちを乗せて、そのまま去っていく。残された米山も慌てて車を追いかけ、千葉の街へと消えていった。
 試合はまだ続行中である。
2023.09.24

『大阪ラプソディーvol.58』

日時
9月24日 日曜日
観衆
118人
場所
taisenn
1、OSAKA・チャレンジwave(15分1本勝負)
◯ラム会長(7分13秒 片エビ)炎華●
※レインメイカー
taisenn
2、OSAKA・チャレンジwave(15分1本勝負)
◯チェリー(9分52秒 地獄へようこそ)田中きずな●
taisenn
3、OSAKA・ルチャwave(20分1本勝負)
◯狐伯&清水ひかり(13分40秒 スモール・パッケージ・ホールド)米山香織&ダーク・シルエタ●
taisenn
4、OSAKA・スクランブルwave(時間無制限3本勝負)
◯青木いつ希&関口翔&高瀬みゆき(2-1)宮崎有妃●&旧姓・広田さくら&救世忍者・乱丸


▼再々試合
①◯宮崎(14秒 エビ固め)青木●
②◯青木(7秒 塵輪)宮崎●
③◯ 青木(13分56秒 片エビ固め)宮崎◯
※ダイビング・ボディープレス


▼1回目
①◯関口(27秒 スモール・パッケージ・ホールド)広田●
②◯高瀬(10秒 エビ固め)乱丸●
※高瀬チームが先に2本を先取しあまりにも早く決着が付いたため、広田チームが悲願して、再試合へ

▼再試合
①◯広田(32秒 エビ固め)関口●
②◯乱丸(7秒 エビ固め)高瀬●
※ 広田チームが先に2本を先取し、あまりにも早く決着が付いたため、高瀬チームが悲願して、再々試合へ
taisenn
2023.09.18

「Detras de Lazona vol.12」

・入場式
 試合に先立ち、YOUNGOH!OH!waveに出場する6選手が入場
 。
 リング中央に置かれたチェーンをぞれぞれが引き合い対戦カードが決定。各10分1本勝負での対戦となる。
 その結果、宝山対ななみ、きずな対しのせ、炎華対ゆづきとなった。
ななみが意気込み。
「ヤングの皆さんを代表してマイクを握らせていただいています。今日はYOUNG OH! OH!ということで、この中で一番年齢が若いのは私で、先日17歳になりました。この若さ、フレッシュさを出して宝山選手に10分間で3カウントを奪いたいと思います。私はこの中の、どの選手ともシングルをしたことがないので、今日は楽しみにしてきました。みなさん、楽しんでください」と語り、最後は「YOUNG OH! OH!」の掛け声でスタートした。
①スクランブルWAVE 20分1本勝負
◯狐伯&梅咲遥(13分58秒 ノーザンライトスープレックスホールド)ダーク・シルエタ&Himiko●


 前説で宮崎が「昨日はここでCMLLの大会があって、狐伯とシルエタがすごくいい試合をしたんですよ。今日またルチャの風が吹くと思うんで楽しみです」と語っていたように、前日、このアミスタにて両者がCMLL日本女子王座決定戦で対戦。シルエタが勝利し、新王者となったが、その翌日、再び顔を合わせることとなった。
シルエタは前夜巻いたばかりのベルトを巻いて登場。シルエタのパートナーはルチャ好きでアレナメヒコまで見に行ったことがあるというHimiko。
狐伯は「お願いします!」とシルエタと握手。Himikoが「ジョ、プリメラ(私、初めて)」と先発を買って出ようとするも、狐伯が出るのを見たシルエタが先陣を切る。この二人の顔合わせから開始。ロックアップからグラウンドで狐伯の腕攻め。狐伯はアームホイップ。両者とも見合って、互角の攻防を見せる。狐伯は梅咲、シルエタはHimikoにタッチ。
梅咲は狐伯も呼び込んで、コーナードロップキックを連発。ボディスラムからフォールもカウント2。そこから足を固めて髪をつかむ。さらにロープに張り付けて背中へのドロップキック。
狐伯にタッチ。ドロップキック。2カウント。さらにヘアホイップ。梅咲にタッチ。ストンピングを連打。Himikoもドロップキックからアームホイップ。シルエタへタッチ。シルエタと梅咲は初顔合わせ。シルエタが強烈なニーからトラースキック。2カウント。キャメルクラッチ。そしてメキシコ流のエビ固め。2カウント。梅咲もエルボー。シルエタは強烈なチョップ。
梅咲のエルボー。鈍い音が響く。シルエタはうなづいて、チョップでお返し。これも強烈な音となり、ともに激しい音を立てる打ち合いとなる。
梅咲はネックブリーカーからフットスタンプ。2カウント。「投げるぞー」アピールしてボディスラムを狙うも、逆に首固めに取られる。シルエタは正面からのチョップ。コーナーへホイップすると、梅咲がブーメラン式ミサイルキック。そしてブレンバスター。2カウント。
再び梅咲から狐伯へ。低空ドロップキックからコーナーへの低空ドロップキック。さらにドロップキック。狐伯&梅咲の合体攻撃をかわし、分断したシルエタだが、梅咲のミサイルキックを浴び、さらに狐伯のミサイルキックを受ける。シルエタも三角飛びドロップキックでやり返す。Himikoにタッチ。ドロップキックからコーナーエルボー、フェイスバスターを2連発。かわず落としから三角締め。シルエタも飛び出し、カットに来た梅咲に羽根折り固め。狐伯はなんとかもがいてロープに。
狐伯はHimikoの足をすくうと、低空DDT。低空ドロップキックとつなぐ。Himikoも首固め。逆さ押さえ込み。横入り式エビ固めと返していく。狐伯はブレンバスター。低空ドロップキック。そしてミサイルキック。カウント2でシルエタがカットに入る。

さらにブレンバスター。2でHimikoがキックアウトしたが、ノーザンライトスープレックスでトドメを刺し、3カウントを入れた。
 試合後、「おまえちゃんと押さえとけ」と狐伯。梅咲も「押さえていたぞ」と言い返す。最後は狐伯とシルエタが挑発しあって、それぞれがリングを降りた。
②ヤングWAVE 10分1本勝負
△宝山愛(10分00秒 時間切れ引き分け)
ななみ△


 ここからは「YOUNG OH! OH!」の開始。まずは入場式で挨拶をした17歳のななみ。続いて、宝山の入場。いつものように狐のお面をコールと同時に脱ぎ出す。
まずは握手からスタート。手四つからななみが腕を取る。宝山も取り返す。しばらく取り合いが続く。宝山がヘッドロック。アームホイップからドロップキック。コーナーに追い詰めてドロップキックを3連発。2カウント。
ななみは首投げからボディシザース。さらにサーフボード。宝山を足で宙に浮かす。ここからダイヤル固めへ。2カウントで返されると、ヘアホイップ。逆エビへ持っていく。さらに逆片エビ。ロープで離れると、コーナーへ振る。突進をかわした宝山がドロップキック。
そして逆エビから逆片エビと先ほどのお返し。ななみがロープに。宝山は背後からストンピング。背中へのドロップキック。2カウント。
ななみもエルボー。ここからエルボー合戦となった後、ななみはスリーパーにとらえる。そこからグラウンド式へ移行。宝山はなんとかロープに足をかけた。残り3分。
ななみはボディスラムからダイビングボディプレスに行ったがこれは失敗。宝山はドロップキック4連発。2カウント。飛びついてスリーパー。グラウンド式に持っていく。
ロープとなると、宝山はボディアタックからミサイルキック。ななみもタックルから裏投げ。ダブルダウン。宝山はマヒストラルもななみが返す。ななみもタックルからフォール。
宝山が丸め込み返す。どちらも決まらず、ここで10分時間切れのゴングがなった。
③ヤングWAVE 10分1本勝負
△田中きずな(10分00秒 時間切れ引き分け)△しのせ愛梨紗

 きずなとしのせによるシングルマッチ。どちらも父がプロレスラーという共通点を持つ。ロックアップ。きずなが押し込むとクリーンに分かれる。再びロックアップ。
しのせが押し込むとエルボー。ここからエルボー合戦。きずなが走るとしのせがタックル。ドロップキックからフォールするも、きずなはブリッジでを返す。そして同時にドロップキック。相打ちとなる。今度はきずながドロップキック。そしてマウント合戦にもつれ込む。
しのせはタックルを4連発。さらにボディスラム。カウント2。
 しのせがロープに振るがきずながネックブリーカーで返す。しのせがカウント2で返すと、すかさずワキ固めに捉える。一度は脱出したものの、きずなは再度、ワキ固めに捉える。しのせがロープに手を伸ばした。
きずなはドロップキック。ここからフォール合戦に移行。しのせはエルボーからセカンドロープに上り、フライングボディアタック。2カウント。今度はきずながセカンドロ-プに上り、しのせが防ぎに来たところを1回転しての腕ひしぎ。腕をロックするしのせ。なんとか完成をさせずにロープに足をかける。
きずなはミサイルキック。2カウント。再びエルボー合戦。しのせがタックル。2カウント。残り3分となり、きずなが回転エビ。2カウント。そしてドロップキックを3連打。2で返されても押さえ込み続ける。
しのせはタックルを4連発。カウント2で返してもフォールを連続する。
 両者立ち上がってのエルボー合戦。きずなはエルボーに来た腕をつかんでワキ固め。残り時間1分。しのせが足をロープにかける。きずながドロップキックを4連発から押さえ込んだところで、時間切れのゴングがなった。
 試合後も掴みかかる両者。互いに闘争心をあらわにした。
④ヤングWAVE 10分1本勝負
△炎華(10分00秒 時間切れ引き分け)ゆづき△

 ヤングWAVEの3本目はサニーの代打出場で急遽参戦することになったhotシュシュのゆづきが登場。
「お願いします」と握手を申し出る炎華にゆづきも応える。
 ロックアップするとゆづきは174㎝、炎華は150㎝と両者の体格の差が出る。炎華がエルボーをしてもゆづきは「聞かねえよ」と何度も振り払い、「もっと来いよ」と挑発。手四つをするべく、手を上に挙げるとリーチの差で全く届かず。「ジャンプしていいよ」というゆづきに炎華は足を踏みつける。
エルボー合戦からロープを狙う振ろうとする炎華。ゆづきはつかんで拒否。足を踏んでロープに飛ばしたが、タックルで飛ばされる。「なめんなー」とゆづきが吠える。そして、正面側の客席に向かって、「見せてやれよ、かわいい炎華ちゃん」と炎華をロープに張り付けて顔面を締め付ける。そして反対側の客席でも同じように張り付ける。
 ゆづきがロ-プに振ると、炎華がドロップキックで返す。炎華はさらにもう一発決めると、側転エルボーからドロップキック。2カウントで返されると即座にSTF。
続いて、炎華がボディスラムを狙うが、これは投げ返され、さらに踏みつけられて全体重を浴びせられる。5分経過。
 ゆづきは炎華をロープに立たせてラリアット。さらにもう一発。続けて持ち上げようとすると、炎華が回転エビで丸める。バックを取るが、ゆづきがラリアットで返す。2カウント。ゆづきはコーナーに振り、肩口からのタックル。残り3分。キャメルクラッチで絞り上げる。さらに逆エビ固め。そして片逆エビに移行する。ロープに近づくと、ゆづきはセンターへ戻す。ヒールホールドに移行したがロープ。残り1分。
 ゆづきは「やってやるよ」と叫ぶと、「カメラの準備をしろー!」と、セコンドのタニーマウスによる直伝・恥ずかし固めを決めにかかったが、これは未遂に終わる。炎華はスクールボーイ。炎華が走りこむと、ゆづきはラリアット。ここで時間切れ10分ドローとなった。
炎華がマイク。「今日、誰と当たるかわからないなかで、くじ引きで決まって、3つとも全部ドローでした。自分はいくら体格差があっても勝ちたかったので悔しいです。なので、もう一回、今から試合やらせていただけませんか。6人ドローでみんな悔しい気持ちでいっぱいなので、みんなで…」というと、ほかの5人もリングに上がってくる。二上会長に6人とも「お願いします」と頭を下げる。
二上会長は「やるの? Tommyさんやっていいんですかね。あの人が一番疲れてますよ、もう50後半ですよ」とTommyレフェリーの様子を気に掛ける。「やるの?やるの?」とTommyレフェリーが6人に聞くと、「やります」と全員が即答。ということで、赤コーナー、青コーナーに分かれて、6人タッグでの延長戦となった。Tommyレフェリーの体力回復のため、3分の休憩が挟まれた。
⑤ヤングWAVE 時間無制限1本勝負
◯炎華&しのせ愛梨紗&宝山愛
(9分10秒 回転足折り固め)
ゆづき&田中きずな●&ななみ


 ヤングWAVEの赤コーナー側と青コーナー側がそれぞれタッグを組む形で試合が行なわれることとなった。
先発は青コーナー側が誰が行くのか迷っている間に、赤コーナー側が奇襲。ゆづきをコーナーへ振ると、3人が入れ替わりでコーナードロップキック。しかし、3人目のしのせはすかされてタックルを浴びる。
宝山、炎華にもタックル。炎華とゆづきはエルボー合戦に突入。
炎華はコーナードロップキック。そのままコーナーに追い詰めると、足でゆづきの顔面を踏みつける。しのせも加勢し、ゆづきの腹を踏む。
「今度こそあげるぞー!」と炎華がボディスラムを狙う。これが無理だとわかると丸め込み。さらにドロップキックを決めた。
ここからしのせ対きずなへ。再び先ほどの試合を思い起こすかのようなエルボー合戦。しのせはコーナータックルからタックル3連発。2カウント。ロープに振ると、きずながネックブリーカー。ここからドロップキック3連発。2で返されると、エルボーを連打。しのせもタックルで返す。
続いて、宝山とななみへ。エルボー合戦から宝山がドロップキック。2カウント。ななみがバックに回るも宝山が回転エビ。ななみも裏投げを決める。
 ここできずなと炎華へ。炎華がドロップキック2連発。きずなもドロップキック。カウント2。エルボー合戦。きずながエルボーに来た腕を取るとワキ固め。三角締めを狙うが、炎華が上に乗り、フォール。コーナーに振った炎華が側転エルボー。
2発目は背中を蹴って防いだきずながドロップキック。きずながコーナーへ振り、ななみ、ゆづきを呼び込んでコーナーホイップを連続するもカウント2。きずながミサイルキック。2カウント。回転エビも2カウント。炎華が体を入れ替えると、きずなからジャパニーズレッグロールで3カウントを奪った。
炎華がマイク。「ちょっと危なかったところもあったけど、勝ちました。今日こうやって当日までカードがわからない状態で試合して、絶対に負けたくないと思って試合したのに最初ドローで…とにかく今、勝ててうれしいです。自分はYOUNG OH! OH!で勝って満足するのではなくて、先輩にもどんどん勝ちたいと改めて思いました。ありがとうございました」
そしてこのままシメとなり、炎華が「YOUNG OH! OH!」の音頭を取り、終了となった。
2023.09.16

「Detras de Lazona vol.11」

1、エリザベス3WAY(15分1本勝負)
⚪︎宮崎有妃(10分32秒 外道クラッチ)チェリー●
※もう一人はHimiko


 まずはアミスタをホームリングとするHimikoが登場。チェリー、宮崎が続く。異色の組み合わせによる3wayマッチ。
 野中リングアナが「レフェリー、チェリー!」と言ってしまうハプニング。「私?
私?」と戸惑うチェリー。Himikoの握手にチェリーは振り払って拒否。宮崎は握手で応えた。
ゴングが鳴ると、チェリーがいきなり宮崎に対して、「あなた10月8日、神取さん対ジャガーさん対宮崎さんの試合が決まってるらしいじゃないですか」とクレーム。チェリーの呼びかけにHimikoも「私の師匠のジャガーさんのためにも、今日はやっちまいましょう」と結託。
いきなり2人がかかりで宮崎を攻め込む。チェリーがフライングネックブリーカー、Himikoがかわず落としを敢行する。宮崎も負けておらず、Himikoを捕らえて顔面へドロップキック。突進する宮崎をチェリーがかわす。宮崎はエプロンへ。
Himikoがタックルで場外へ落とした後、Himikoとチェリーの攻防へ。
Himikoがメキシカンストレッチからスクールボーイ。チェリーもどっこいしょで反撃。そして足四の字へ移行。
ここで宮崎が場外から戻ってくると、チェリーにギロチンを落とし、4の字をカット。宮崎がHimikoへのインディアンデスロックを狙うも、チェリーが宮崎にウラカンラナの姿勢で飛びつき、宙づり状態のまま、Himikoには鎌固めを決める。
さらにチェリーは技を解くと、トップロープからウルトラコルバタ。再びチェリーがHimikoへダブルを指示し、クロスライン。今度は宮崎がHimikoへダブルを指示。Himikoをコーナーホイップ。飛ばされたHimikoがコーナーへ走てタックル。しかし、1発では終わらず、2発、3発、さらに4連発すると、さすがに足がガクガクの状態に。
 「宮崎さん、疲れました」とHimiko。宮崎は「Himikoさん、ごめんね」と言いながらセカンドロープに上ると、ミサイルキックは空振り。チェリーの指示で、Himikoがトップロープに上がるが、宮崎との距離は離れており、「ちょっと遠い」とアピール。
 チェリーがここでHimikoへ裏切りのデッドリードライブ。すると、「Himikoさんに何するんだー!」と宮崎がBIGHIPP。
 「Himikoさんのためにやりましたよ」と言いつつ、Himikoを正面からコーナーに座らせて、チェリーの顔面を尻にぶつける。
思わず、お尻にめり込んでしまったチェリーは、「鼻がもげました」とダメージ大の様子。それでも、チェリー&Himikoでの熟女と熟女でドーン!を成功させると、ダブルのフェースバスター。

 Himikoはダブルアームの体勢に入るも宮崎はショルダースルー。チェリーが宮崎にウラカンで丸め込んだがカウント2。
 チェリー&Himikoがダブルを狙うも宮崎が逆転のダブルラリアット。さらにチェリーへラリアット。2発目を狙ったが、腕を取られる。チェリーは腕ひしぎへもっていこうとするが、宮崎は体を入れ替えると、外道クラッチで3カウントを入れた。
2、チャレンジwave(15分1本勝負)
⚪︎ダーク・シルエタ(7分24秒 La tapatia)炎華●


 wave初登場となるダーク・シルエタが炎華とシングルマッチ。オーバーマスクを付けてリングイン。いっぽうの炎華は和製ルチャドーラ的なスタイルを持つだけに、実際のルチャドーラとの初遭遇でどういった試合展開を見せるか。
「お願いします」の握手にシルエタは応えず。過去の来日とは違う、ダークな一面を見せる。
 まずは腕の取り合い。炎華はハンドスプリングで腕を取り返す。シルエタは一回転してトーホールド。ここから弓矢固め。これを炎華が反転してフォールも2。炎華はヘッドロック。
ロープに振ると、シルエタの動きを読んでティヘラ。互いに足の奪い合いからフォールを取り合うがともに互角。
シルエタは髪をつかんでヘアホイップからコーナーに持っていき、顔面を足で踏みつける。そして首投げから背中、正面への強烈な蹴り。カウント2。さらに羽根織り固めで身動きを取れなくしてから顔面を捕らえると、正面、さらに反対側とファンに対して「フォト!」と写真を要求。
コーナーホイップを炎華が逆転するとコーナードロップキック。さらに側転エルボーからのドロップキック。そしてドロップキックを4連発。
 シルエタはソバット、トラースキックを2連発。ここでコーナーに振ると、炎華はブーメラン式のボディアタックを決める。
それも、別のコーナーにもそれぞれ上がって合計3連発。そして立ち上がると、エルボー合戦。炎華がバックを取り、ジャパニーズレッグロールクラッチ。カウント2。炎華は続けざまにドロップキックを狙ったが、これは空振り。シルエタが低空ドロップキック。カウント2。ここでラ・タパティーア(吊り天井)を完璧に決めてギブアップ勝利を奪った。
3、Future wave(15分1本勝負)
⚪︎狐伯(8分19秒 ヨーロピアンクラッチ)AKARI●


 狐伯とAKARIのシングルという異色の組み合わせ。明日に控えたシルエタ戦の仮想対決ともいえる。まずは狐伯がアームホイップ2連発。AKARIも即座に投げ返す。足の奪い合からフォールも2。
今度はAKARIがドロップキック。グラウンドで首の取り合い。狐伯がネックロックに捕らえる。さらにはドロップキックからコーナーに押し込み、顔面に足を押し付ける。コーナーへの低空ドロップキック。ブレンバスター。2カウント。
AKARIをコーナーに振るも、トップロープに乗ったAKARIがそのまま両腕を取ってコーナー上でブラディーEX。倒れこむように、リング中央に座り込んだ狐伯へ背中へのドロップキック。エルボー合戦。切り返した狐伯がコブラツイスト。ここからグラウンドコブラにつないでフォール。2カウント。再びコブラツイストへもっていったが、AKARIはロープに足をかける。
AKARIが狐伯の足を払うとロープに持たれさせての619。ブレンバスター。カウント2。
 狐伯がエルボー。AKARIもエルボー。狐伯がエルボーで打ち勝ち、ここから低空ドロップキック。さらにはミサイルキック。ダメ押しのダブルリストアームソルトと畳みかける。いずれも2カウント。
狐伯はダブルアームを狙ったが、スクールボーイで丸め込まれ、マヒストラルで丸められる。カウント2。さらにエビ固め。
ソバット、二段蹴りとAKARIもラッシュをかけたが、狐伯は丸め込んでフォールを取りに行き、流れを変える。ここから一気にヨーロピアンへとつなぎ、狐伯が逆転勝利した。
試合後、ダーク・シルエタが狐伯を奇襲。マウントパンチを浴びせると、「明日、明日必ず勝つ。勝ってCMLLのベルトを巻いてメキシコへ帰る!」とスペイン語でアピールし、控室へ消えた。狐伯は「何言ってるのか、わからねえよ」と言い返し、リングを降りた。明日、同じ場所で行われるCMLL日本女子戦の戦いはここから始まっていた。
4.チャレンジwave(15分1本勝負)
⚪︎旧姓・広田さくら(13分38秒 夜叉ロック)田中きずな●


メインを務めたのは広田ときずなによるシングルマッチ。まずは広田が「おい、きずな! waveぽくない、ピリついた空気になってるが、わかってるな。私たちの役目はみんなを笑顔にして帰ること。わかってるな!」とアピール。
ゴング。しかし、開始早々、「ちょっと待って、いまゴングなりましたよね。ジャンプしました? してないですよね。え、しました? なんで? ジャンプって話題になったことあったじゃん。言ったばっかりじゃん、みんなを笑顔にするって。みんな見たかったでしょう? そうでしょうー? すいません、Tommyさん、もう一回」ときずなが試合開始時に見せるジャンプをしなかったことで、再度、試合開始を要請。Tommyレフェリーが改めてゴングをならそうとすると、広田はいきなりきずなへ奇襲をかける。「やらせねえからなー」と居直る広田にブーイングが飛び交う。「うるせー!」と客席に啖呵を切る。ここでフェースバスターからプロレスLOVEを決めようとするが、きずなは即座にドロップキックを打ち込み、「やらせねーよー!」。さらにはフライングネックブリーカー。
広田はきずなをボディスラムで持ち上げようとするが未遂に。「あれ、またちょっと太った?」という広田に「最近、また…」ときずなも認める。「ジャンプはしないわ、リバウンドもするわ…ちゃんとやれー」と広田は突っ込む。
今度は広田が吊り天井狙い。「みなさんには申し訳ないけど、これで終わりにしたいと思います」と宣言したものの、持ち上がらず。「そうだ、重かったんだ。Tommyさん手伝って」とレフェリーにアシストを依頼。しかし、アシストしようとしてもやはり未遂に。「重いよー」とTommy。
ここからスタンディングのエルボー合戦。きずなはものすごい勢いで連打する。広田もやり返そうとすると、きずなは腕を取る。
「ああ、どうすれば…」という広田に「回れ」の声。きずなの周りを回る広田。もちろん、腕は極まったまま。「そういう時は前回りするとよけれます」ときずながやさしくレクチャー。広田は言葉の通り、前転するもその勢いで後転もしてしまう。「違います。後ろ回りすると元に戻っちゃうので、前回りだけでよかったです」と再びきずなはレクチャー。「わかっとるわー」と広田は逆にきずなの腕を取ると、ロープ最上段に上がる。そしてロープ中断を見事にはねてアームホイップ。さらに619も成功させ、華麗なムーブを見せる。
ロープに張り付け状態のきずなに広田は「みなさまお待たせしました。こいつに大人の義をさせていただきたいと思います」と自ら後方のロープへ走り、きずなめがけてダッシュ。ついにボ・ラギノール敢行か? 「ぬおおおおおお」と叫びながら迫る広田だが、その直前でセコンドの宮崎の制止で止まる。
宮崎「私OKもらったの、お父さんから」、広田「じゃあカンチョーも」、宮崎「聞いてない。聞いてないよね」きずな「はい」広田「カンチョーだめですかね。また聞きますか。いや、だから、そういうのは、だれが悪いっていえばGAMIさんが悪いってなっちゃうじゃん、ちょっと待ってようか」宮崎「いいわ、持ってくるわ」という会話が繰り広げられて、宮崎が控室からきずなの携帯を持ってくる。
きずなが電話中。広田は「出ないことないでしょう。娘だもん」とひとまず待つことに。
「一応、メインイベント、時間も経過しているから。ストップとかないから」と言う広田だが、結局はつながらず。
宮崎が携帯を確認すると、「こいつ。かけてない」と驚愕の事実が判明。
「せめてかけろよー」という広田に、「違うんです、お父さん、忙しいかなって」ときずなは必死に抵抗する。
「じゃあ、せめて寝ろ、寝とけ。それで十分だ」と広田は寝ることを指示。
きずなが寝ると、ここで高田純次。しかし、フィニッシュの際に、剣山でカットされると、「見破られるとは―。ということは、お前がかわりにやると…」と、きずなを指さしたところで腕を捕まえられて、きずなの腕ひしぎ。広田は腕ひしぎを持ち上げようとするが、踏ん張られる。なんとかロープに逃れると、「広田、起きろこっちだー!」ときずなはドロップキックを合計8連発。フォールを返されると、再びドロップキック4連発。そして返されようが、何度もフォールへ行く。広田はどれもカウント3ギリギリでクリア。
きずなは広田を持ち上げようとするがダウン状態で持ち上がらず。レフェリーが「大丈夫か??」と確認する。きずなはトップロープに上り、「広田、起きろー!」とアピール。残り時間3分。広田が起きてこないので、きずなはトップロープを降りてエルボー。再び「起きろ」とアピールし、トップロープに座って待つと、なんとか広田が起きてきたところで、腕を取り回転式の腕ひしぎ。広田は必死にロープに。
きずなが走りこんだところをFFDが決まるも2カウント。広田はへなーら狙いでバックに回るが、これは踏ん張られる。ならばと、カンチョーを狙ったが、すべて右、左と腰をそらしてすべて防ぐことに成功。「ダメって言ったじゃないですか」ときずなは突っ込むも、ここでへな拳。再びバックに回った広田は、カンチョーのポーズ。しかし、お尻ではなく、腰の左右の部分を突く。ここから一気に夜叉ロックで止めを刺した。
広田がマイク。「余裕で勝利したんですけど、今日は久しぶりということで、遠藤さんの大会もあったので、うっかり、あの大会はwave興行と思われがちなんですけど…」とマイクをしている広田の周りをきずながまとわりつく。
 「なんか言いたいことあるのか」という広田に「あるんです、あるんです」ときずながマイクを握る。
「9月18日、アミスタでYOUNG OH! OH!があります。当日、くじ引きなので相手がわからないんですけど、誰と当たっても勝てるようにがんばるので、ぜひ見に来てください」と9・18アミスタ大会をPR。そして広田にマイクを返す。
「この状況で? なめんじゃねーよ。ここまで言ったら最後まで締めろよー」と広田は
最後をゆだねる。
きずなが再びマイクを持ち、「『これが』と言ったら、『waveだー!』でお願いします」といつもの決めゼリフの準備。そしてゆるい言い方で、「これがwaveだー!」を言い放った。
一度はwaveのテーマがなったものの、広田が「待って、そんなふんわりダメだって。メリハリ。メリハリ。音響も流しちゃだめだよ。みんなも練習かなって思ったから」と指摘して言い直しとなり、今度は力のこもった「これがwaveだー!」でシメとなった。
2023.09.10

遠藤美月引退・アイガー昇華記念大会『打ち上げ花火』

オープニング
 試合前、パンチ田原&中村裕之リングアナが挨拶。二人はLLPW時代、遠藤のコールを務めていた間柄。パンフレットはじめ、この日発売される遠藤美月&沖野小百合グッズを紹介した。そして、「#遠藤沖野引退」、または「#アイガー昇華」のハッシュタグで今日の大会をリポストしていただくように説明した。
1,アイガー昇華試合『永遠に』(30分1本勝負)
◯ アイガー&尾崎魔弓with沖野小百合(14分25秒、体固め)志田光&旧姓・広田さくら ●
※FFD


 2003年より自然発生したアイガーはデビュー20周年の節目となるこの2023年に昇華することとなった。
その対戦相手は、仁義なき戦いを繰り広げてきた広田&志田という、名物カードの二人。
まずは、広田のテーマが鳴り響くが、曲が終わるまでに姿を見せず。改めてまた最初から曲がかかるが、2曲目が終わっても入場せず、曲のエンディングに合わせてパンチ田原リングアナが広田ポージングをすると観客から大歓声。
この非常事態に二上会長が控室まで見に行く状況となる。そして3度目の曲がかかり、ようやく志田とともに姿を見せると、これまた大歓声に包まれた。
入場テーマに合わせて、広田がいつものポージングを見せると、志田も見様見真似でポーズを決める。アイガーにとって、広田、志田はなくてはならない存在。仙女のリングで、何年にも渡って対戦してきた関係性だ。
いっぽうの尾崎&アイガー組。過去、尾崎はアイガー&沖野の黎明期に抗争を繰り広げた間柄。また沖野は尾崎を憧れの存在としていた。恩讐を超えて、アイガー昇華試合でのタッグ結成にいたった。まずは尾崎の単独入場に続いて、アイガーの登場。先陣を切るのはもちろんチェーンを持った沖野。赤いコスチュームに身を包み、守護神の竹刀は赤に染めての登場となった。
レフェリーのTommyはLLPW時代を彷彿させる「トミー蘭」と紹介された。
 エプロンに立ち、アイガーのチェーンを預かる沖野。尾崎はアイガーの背中をたたいて先陣を任せる。いっぽう、広田と志田は先発をめぐって話し合う。観客の広田コールに合わせて広田が先発。
アイガーと広田がロックアップ。しかし、すぐに離れるとまた組み合う。組んで離れての繰り返しに観客も「オイ!オイ!」と後押し。
この繰り返しのあと、広田が志田にタッチ。志田とアイガーによるタックル合戦からまたもロックアップ合戦。やはり、組んで離れての繰り返しとなる。観客も「オイ!オイ!」とコール。アイガーが尾崎にタッチ。尾崎と志田の顔合わせもまさかの組んで離れてのロックアップ合戦に。もちろん、観客も「オイ!オイ!」と声を飛ばす。
「いい加減にしろ」と尾崎は広田に張り手。志田とアイガー。志田がロープに振ると、沖野が赤の竹刀で志田の背後を殴打して介入。志田が怒って、沖野をリングに連れ込む。ここで竹刀合戦に持ち込むべく、広田が志田のマイ竹刀を投げ飛ばすが、アイガーがキャッチ。
しかしなぜかアイガーは志田にその竹刀を渡す。
ここで志田と沖野による壮絶な竹刀合戦が繰り広げられるが、これはともに互角。ここでアイガーがフォローに入って沖野の竹刀がクリーンヒット。その勢いで沖野は、志田、広田にとどまらず、尾崎にもなぜか竹刀で殴打する。
アイガーは志田にヘッドバットを連打。尾崎にタッチ。再び尾崎と志田に。両者がナックル合戦。志田がブレンバスター。尾崎も裏拳で返すが、志田もニーを当てる。
 志田から広田へタッチ。広田と尾崎。裏拳対へな拳の打ち合いとなるも、どちらも当たらず空振り。ともにフラフラの状態となり、尾崎をロープにもたれさせた広田はランニング式のボ・ラギノール。これを連発で決める。さらに突進するが、その飛び込ざまを尾崎が裏拳。
続いてアイガーにタッチ。アイガーは手招きをする。広田は吸い寄せられるように、その方向へ。
するとアイガーは背後から憑依。志田が「広田、後ろ後ろ!」と指示しながらリングヘ入るが、その志田も憑依される。「いるって言ってるだろ!」と言いながらリングへ入った尾崎も憑依されると、場外の沖野を手招き。すると、沖野も憑依される。さらにセコンドの鋼、谷もも、宮崎、狐伯、AKARI、炎華、LEONと次々に憑依トレイン。
そして広田が後ろを向くと、それぞれの選手に「うわー!」と驚きの表情を見せ、最後にアイガーを見て「うわー!」と驚いた後、ハグを交わした。何度も憑依され、何度も悲鳴を挙げてきた広田だったが、最後はハグという感動的なラスト憑依となった。
この流れでアイガーと広田は意思疎通となり、志田をコーナーホイップへ振り、ハイタッチを交わす。まさかの連携を狙ったが、志田が反転して二人にドロップキックを放つと、逆さ状態でロープへ宙づりとなる。そこから尾崎が飛び込むと志田は尾崎にもドロップキック。尾崎までもが逆さ状態に。「尾崎さんまで何やってるんですか」と沖野が割って入り、我に返る尾崎。尾崎はチェーンで広田と志田を殴るが間違えてアイガーまで殴打。
ここで尾崎&沖野は広田へ合体のダブルブレンバスター。広田も逆転を狙い、試合権利のあるアイガーへウラカンを決める。カウント2。
広田はここでシャイニングウイザード。尾崎もオザキックを決める。さらに志田もランニングニー。沖野も竹刀攻撃で介入する。アイガーが呪落。さらにアイガー&尾崎でエクトプラズム&ミストの同時噴射。これを食らった広田がFFD状態に。アイガーもFFDとなり、掛け合いとなるが、沖野の竹刀による介入からアイガーが上に乗り、広田から3カウント。
最後は尾崎&沖野がアイガーの手を挙げた。
ここからアイガーの昇華セレモニーへと移行。プロフィールを読み上げられる。悲しみがエネルギーであるアイガーはその悲しみを食い尽くしたため、この日を持って昇華されることとなった。
その後、10カウントゴング。パンチ田原リングアナのラストアイガーコールで紙テープが舞った。
・バックステージ
尾崎「今までの集大成じゃないかな。私の知らない広田や志田やアイガーの世界があったんだなって、一緒に組んでたけど、ファンの目線で見てました(笑)」
沖野「楽しかったですね。リングに立つのは12年ぶりで、なつかしさと、あー。こんな感じだったなというので。尾崎さんとは初めて組ませていただくのがすごく楽しみで。でもちょっと怖かったりとか。この数日間は情緒が不安定でした。でも楽しかったです」
アイガー「……」
沖野「もう悲しみはないでしょう。今は抜け殻ですね」
尾崎「ぬいぐるみだね」
沖野「どうですか。今日の夜、抱き枕で」
尾崎「怖い怖い…」
沖野「(久しぶりにコスチュームを着てどうでしたか?)久しぶりなんだけど、久しぶりだけじゃないというのと、なんか楽しいだけの感情が。選手とは違う感じで出させてもらったんですけど、なつかしさもあって。セコンドだったら、またやりたいなと思うけど、やりません。見るほうに回ります(笑)」
2,シングルマッチ(15分1本勝負)
星ハム子(5分33秒、片エビ固め)愛海
※ダイビングボディプレス


 遠藤にとってはよく大会などで一緒になる機会が多かったというハム子と、アイガーが
仙女参戦時、いつも気に留めていた存在だった愛海とのシングルマッチ。
ハム子がコーナーに愛海を追い詰めると、「お尻だー」が決まる。その後はエルボー合戦。愛海はフライングクロスチョップで反撃を見せる。
さらにDDTからダブルリストアームサルト。さらにはトップロープからのフォー!プレスを狙ったが、これは失敗。
ここでハム子は腹バットを連発する。カウント2。愛海は卍固め。ハム子がロ-プに逃れると、ジャンピングニー。さらに突進するが、これをラリアットでかわす。
ハム子はブロックバスターで畳みかけ、トップロープからのフライングボディプレスで3カウントを奪った。
3,タッグマッチ(15分1本勝負)
青木いつ希&◯中森華子(8分9秒、片エビ固め)高瀬みゆき&KAZUKI ●
※シャイニングフラワー


 遠藤がとても世話になったというPURE-Jの中森とKAZUKI、さらにはフリー時代に対戦して、思い出に残る存在だった青木、高瀬によるタッグマッチ。
まずは、いつものように青木の大声シャウト。そして、「自分が行きます」と中森に先発を買って出る。いっぽう、KAZUKI、高瀬は手を取り合って意思統一。先発は青木と高瀬でスタート。まずはエルボーの打ち合い。高瀬がドロップキック。KAZUKIにタッチ。
KAZUKIはニーを連打。ボディプレスからフォール。カウント2。これに対して、青木&中森がダブルのブレンバスター。これに高瀬もダブルのフェースバスターでやり返す。
 そして青木をコーナーへ水平に乗せた状態で、KAZUKIがニーを落とす。高瀬がコーナーラリアットからフライングエルボー。
再び青木と高瀬が打撃戦。青木が大外刈りからのニードロップ。カニばさみでロープに倒して、背後からのニー。高速ブレンバスター。カウント2。中森にタッチ。
 中森がスピンキックからブレンバスター。ソバットからミドルキック。高瀬も逆水平。中森がコーナーに振るも、高瀬はブーメラン式のミサイルキック。
KAZUKIにタッチ。ニーの連打を決めるが、青木がラリアットでカット。中森のハイキックからシャイニングウイザード。カウント2。
 中森&青木が合体技を狙うもKAZUKIが封じると、その間に高瀬が中森へカミカゼからのダイビングギロチン。さらにKAZUKIもダイビングニーで追い打ち。
 ここで高瀬とKAZUKIがラリアットを同士討ちその間に中森がバズソーキック。
ここで高瀬もミサイルキックを放ったがこれも誤爆となったところに、中森がシャイニングフラワーでKAZUKIを決めてフォールした。
4,タッグマッチ(15分1本勝負)
橋本千紘&優宇(時間切れ引き分け)宮崎有妃&永島千佳世

遠藤がお気に入りというチーム200キロと、対するは往年の関係にある宮崎&永島のタッグという組み合わせ。
まずはチーム200キロが気合の雄たけび。ゴングと同時に宮崎と優宇のぶちかまし。リングが揺れるほどの迫力ある攻防に。宮崎はカニばさみから低空ドロップキック。永島にタッチ。ブレンバスターを果敢に優宇へ狙いに行くが、簡単にボディスラムで投げられる。
チーム200キロはダブルタックル。永島が場外へ吹っ飛ばされる。ここで優宇は、優宇ロールで永島めがけて場外へ転がっていく。リング内へ戻すと、起き上がりこぼし式の逆水平。永島も腕を引っ張って阻止しようとするが優宇はびくともせず、スパインバスター。永島はすかさずドロップキックを連打し反撃。宮崎へタッチ。宮崎がラリアットからスクールボーイ。優宇もラリアットで切り返す。
ならばと宮崎がBIGHIPP。優宇は一本背負いで切り返すと、橋本へタッチ。コーナーラリアットからブレンバスター狙い。これは阻止されるとコブラツイストへ。宮崎は強引に腰から投げ飛ばす。
 そして禁断の恥ずかし固めを狙いに行く。しかし橋本の脚力が強くて足が開かない。永島もアシストして強引に開脚しようとするが、それでも開かない。ここでパートナーの優宇も謝りながらもう片足を持って永島と二人がかりで開けると完成形へ。そして四方に向けて、それぞれ向きを変えポーズを決める。
怒りの橋本はブレンバスターでお返し。トップロープに上がるが、宮崎も迎撃で最上段へ上る。そして雪崩式ブレンバスターを決める。さらにムーンサルトに行くがこれは失敗。
 ラリアットは同士打ち。ここで見合った宮崎とは橋本は、それぞれ手に力を込める。さらに今度はお互いコマネチポーズ。
宮崎がラリアット。永島にタッチ。永島はランニング式キックを連打。橋本がエルボー。永島が腕ひしぎで切り返す。
10分経過。永島は腕固めへ移行。橋本がロープへ。
 ここでピンチと見た優宇がラリアットでアシストに入る。息を吹き返した橋本がタックルを決めると、優宇のセントーンから橋本のサマーソルトドロップ。カウント2。続けてコーナーサマーソルトを狙ったがこれは失敗。宮崎がえびし落としから永島がトップロープ。宮崎が優宇を持ち上げる。永島は優宇を踏みつけて飛び越え、橋本へフットスタンプへ行くがカウント2。裏投げも2で返される。優宇がボディアタックでアシストに入り、橋本がダイビングボディプレス。
橋本と優宇がそれぞれ、宮崎と永島をダブルでパワーボム式に持ち上げようとする。宮崎はショルダースルーで回避。永島は2橋本へ回転式の回転エビで丸め込んだがカウント2。
 残り時間が少なくなる中、橋本が永島にラリアット。2カウント。永島がエビで丸め込んだ後、裏拳も2。残り30秒。永島がウラカンを決め、ここからエビ固め合戦になったが時間切れとなった。
1,遠藤美月引退試合『たくさんの思い出をありがとう』(30分1本勝負)
◯瑞希&SAKI (13分24秒、キューティースペシャル)遠藤美月●&大向美智子


 いよいよ遠藤の引退試合。まずは先に瑞希&SAKIが入場。かつて、遠藤が二人にプロレスのイロハを教えたというつながりがある。
続いて、特別出場の大向美智子がかつてのテーマに乗って先に登場。最後を務めるのはもちろん、遠藤。アメリカ遠征以来のトレードマークとなった星条旗を背中に背負っての出陣となった。コーナーに両者がそろい踏みすると、遠藤と大向はともに肩をそろえる。
まだ試合が始まる前ではあるが、二人とも涙を浮かべている。遠藤と大向はタッグチームとして、「下剋上」をキーワードに上を目指したチームだった。
いっぽうの瑞希とSAKIも涙を見せ、4人とも泣いている状態で試合開始。先発は遠藤。SAKIは「いやだー、終わってしまうから試合したくない」とアピール。瑞希も同調し、二人ともエプロンに控える。結局、仕方なく瑞希とSAKI、二人ともにリングイン。
ここでいきなり、遠藤はセンチメンタルな気持ちを吹っ切るように二人へダブルラリアット。瑞希&SAKIもすぐに立ち上がり、遠藤の腕を取る。ここで大向を呼び込み、早くも4人で記念撮影のポージング。
遠藤は瑞希をコーナーに追い込んで、足を踏みつける。大向にタッチ。大向はヘア投げからフェースバスター。カウント2。
さらに背後からのキック。かかと落とし。そして「決めるぞー」アピール。B3ボム狙いに行くが、これは瑞希に回避される。SAKIへタッチ。SAKIが「来いおら―!」と手を広げて遠藤を挑発する。大向が遠藤にタッチ。
SAKIと遠藤がエルボー合戦。遠藤はキャメルクラッチへ。大向も正面からキックを入れる。しかしSAKIが脱出すると、遠藤を捕まえ、瑞希がSAKIを馬飛び式のブロンコバスター。5分経過。
SAKIが大向を呼び込む。大向がコーナーホイップ役となり、引退トレインの開始。SAKI、瑞希に次いで、セコンドが総出で遠藤に引退のはなむけ攻撃。この日の出場選手はもちろん、それ以外のセコンドたちも続いていく。
最後は大向が魂を込めたグーパンチ。瑞希、SAKIとともに3人でフォールするも2カウント。
 遠藤と瑞希で試合再開。瑞希がエルボー。遠藤はラリアット。再び瑞希がエルボー。
 SAKIのアシストから瑞希がブロンコバスター。遠藤は場外へ転落。瑞希がプランチャを敢行する。
再びリングに戻り、遠藤がケンカキック。瑞希も立ち上がるが遠藤はバックドロップ。
さらにハーフネルソンスープレックス。カウント2。BMクラッシュを狙うがこれは阻止される。SAKIがトップロープからの攻撃を見せようとするが、遠藤が持ち上げて回避。大向がSAKIへシャイニングウイザードでさらにフォロー。
遠藤は瑞希を持ち上げBMクラッシュ。カウント2。瑞希もエルボーで反撃。大向がエプロンから「瑞希コール」を先導。遠藤はラリアット。2カウント。
再び遠藤はBMを狙うが、瑞希はエビ固めで切り返す。
瑞希は渦飴。カウント2。ダイビングフットスタンプ。キューティースペシャルと畳みかけたが、いずれも2。
SAKIが大向をカットする間に瑞希がトップロープからのダイビングフットスタンプ。これを遠藤は2で返す。
遠藤コールが鳴り響くなか、瑞希がキューティースペシャルで3を奪った。
これにて引退試合が終了かと思われたが…。
SAKI「遠藤さん、お疲れさまでしたはまだ言いません。私はこのままで終わらせたくありません。今ここで私とシングルマッチをしてください。私も遠藤さんから3カウント取らないと終わることができません」
大向の肩を借りていた遠藤は了承。ここで異例の5分延長戦となった。
ロックアップからからロープブレイク。遠藤が串刺しラリアット。DDT。遠藤バット。カウント2。
SAKIもビッグブーツ。ランニング式のキック。これに対して遠藤も投げっぱなしハーフネルソン。カウント1。
ブレンバスター合戦では、SAKIが投げ勝つ。そして、ランニング式のニー。
さらにトップロープからのカワイルドニードロップ。しかし、あえてフォールに行かないSAKI。フォールに行くとついにすべての試合が終わってしまうことを懸念する。
ここで遠藤が拳を握り、マウントパンチ。まさかの行動にTommyレフェリーが止める。「L-1」などの格闘技戦経験のある遠藤が最後に見せた格闘技スタイルに館内もどよめく。ここからさらにマウント合戦へ移行。
SAKIも大向から放り投げられたオープンフィンガーグローブを手にして装着するとグーパンチ。これで時間切れ引き分け切れとなった。
試合後、SAKIが覆いかぶさると、Tommyレフェリーと、観客が3カウントを入れた。
そして4選手で抱擁をかわし全員で手を挙げた。
引退セレモニーへ。
まずは青木、優宇、高瀬、清水、チェリーらフリー勢、
星ハム子、咲蘭らアイスリボン勢&HOTシュシュ勢、
里村、橋本、愛海ら仙台勢、
ボリショイ、LEON、鋼、AKARI、谷らPURE-J勢
尾崎、
続いてジャパン女子OGから福岡、紅、キャロル、斎藤ら4期生、
そして外山ら遠藤の同期である5期生、
それから2期生と続く。
ここでサプライズゲストとして、ライオネス飛鳥がリングイン。サプライズの登場に遠藤の顔も硬直する。

飛鳥「33年間のプロレス生活お疲れさまでした。遠藤美月という名前は学生のころから知っていて、当時、団体の中に個人のFCがあって、ライオネス飛鳥FCの山梨の会員ナンバー1が遠藤でした。美月という名前が珍しくて、印象に残っていて、1番でうれしいなーと思っていたらデビューしたといういきさつがありました。33年間、いろんなことがあったと思いますが、これからの人生の糧にして、たくさんの人に囲まれて、第二の人生を活動してほしいと思います。第二の人生おめでとうございます」とコメントした。
沖野もリング上へ。沖野のセレモニーもともに行われる。
 waveより桜花、宮崎、広田、狐伯、きずな、炎華らが花束贈呈。宮崎が遠藤へ引退記念の恥ずかし固めをかける。
永島、カルロス天野らアイガー&沖野のライバル関係だった二人が両者とハグ。
続いて瑞希&SAKI、
LLPW勢より立野、穂積、イーグル、半田、北村、紅、キャロル、永島、大向、青野、和田部、神田、西、桑田、グラマーエンジェルス、おばっちらが続々リングへ上がる。
こうして贈呈セレモニーが終了。それぞれのプロフィールが読み上げられる。遠藤のプロフィールでは読み上げ中にパンチ田原リングアナが感極まる場面も。そして、最後に両者の挨拶へと移る。
沖野「お久しぶりです、沖野です。はじめましての方もありがとうございます。私は引退をできないと思っていました。でも今年の1月、遠藤さんから連絡が来て、それから本当に会いに来ました。2月4日です。その時に話をしたのですが、遠藤美月は引退をすると。遠藤、アイガーが引退するので、私が引退する時は、沖野と一緒でないとダメだと駄々をこねられました。一度は断ったのですが、愛媛まで来てくれて一緒に引退したいと。断れないなと、この場に立たせていただくことになりました。遠藤さんありがとうございました。デビュー前のエキジビジョンをしたのも遠藤さん、ケガをしたのも遠藤さん、最後に一緒に立っているのも遠藤さん、先輩後輩は変わらないけど、これから違った関係性を築いていけると思います。不器用な遠藤選手とアイガーとプロレスをしていけたのは一番いい思い出になっています。ありがとうございました。それと、(客席に向かって)唯一の同期がいるんですけど、私はいま47(歳)なので、かなりの付き合いですが、今でも付き合いがあります。素敵なメンバーと巡り合えて、感謝しかないです。これからもみなさんのおかげですし、選手、ファンの皆様のおかげです。ありがとうございました」
遠藤「お忙しい中、お集まりいただきまして、ありがとうございます。もう頭の中は真っ白です。考えても言葉が出ないです。本当に33年、プロレス一本やってきました。本当にプロレスラーになれるのか、という自分が「石の上の3年」という言葉があって、3年頑張ればなれるんじゃないかとしがみついてやってきて、気が付いたら33年という長い間、やってきました。プロレスに入って、こんなたくさんの方とやるようになって、それから先輩後輩、たくさんの方に支えていただきここまでやってきました。決して一人でできることではありませんでした。みなさんにたくさんの応援をありがとうと叫びたくて、waveさんの力を借りてこの大会を開催することができました。本当にありがとうございました。たくさんの思い出をありがとうございました」
挨拶が終わると、中村リングアナから沖野、続いて、遠藤のラストコールが行われ、紙テープがリングを舞う。
最後は騎馬で場内を一周してのフィナーレとなった。
遠藤「(まずは今引退試合を終えての実感は?)なんか自分のことには思えないなって。
きっと3日後くらいに思うんでしょうね。ジワッと。でも最後に後楽園でリングに立てて感謝です」
沖野「私はもともと12年ここ(リング)にいなくて実感はないんですけど、時間がたてば来るんだろうなって思います。遠藤さんの言葉がなかったらここにはいなかったので。GAMIさんの団体、waveの選手たち、みなさんのおかげです。昨日も夜遅くまで準備してくださって、特に関係のない私を含めてここまでやっていただいて、ありがとうございました」
遠藤「本当にみんなに支えられているなっていうのを感じました」
沖野「(今日、コスチュームで来たことについて)私はジャージでいいなと思ったんですけど、コスチュームを作ってくださるという方がいて、もっともらしい引退をさせていただきました。人の縁って素晴らしいなって思ったし、プロレスに出会えて人生で一番の宝物になるんだろうなって。プロレスがあったから今の私がこんなに素敵な人に巡りあえました」
遠藤「(最後に沖野が隣にいたことについて)赤い水着が似合ってた(笑)。横に立ってほしかったので、それが現実になって。今まで当たり前だった人が横にいて、改めて心強いなって思いました」
沖野「(アイガーとは何か話した?)もう消えるって言ってました(笑)」
遠藤「私は会わなかったです。いつもすれ違いで、最後まで…。(最後にメッセージを)
今まで応援していただいてありがとうございました。ちょっとした一声が本当に力になって、頑張ろうって思えてやってきました。なかなか人に伝えられないんですけど、力をもらえたっていうことを伝えたいです」
2023.09.01

PHASE2 Reboot 4th『NAMI☆1~Sep.~’23』

1、チャレンジwave(20分1本勝負)
SAKI&⚪︎櫻井裕子 (13分46秒、ブレンバスターホールド)田中きずな⚫︎&炎華



まずはきずな&炎華のタッグがCOLOR‘Sの二人に挑むチャレンジマッチ。
 先陣を切って、きずなと炎華がドロップキックを狙ったがこれは阻止され、コーナー攻撃を食らう。それでも、体を入れ替えきずな、炎華によるドロップキックから、「wave、イロトリドリ!」とCOLOR‘Sを意識した連携を見せる。最後の決めはダブルのワー!プレスからのピースサインを決めた。
櫻井はきずなをヘアホイップから顔面踏みつけ攻撃。ブーイングを浴びる。
 SAKIがきずなをコーナーへ追い詰めるも再びブーイング。SAKIはサーフボードに切り替える。さらにキャメルクラッチへ。今度は櫻井がきずなをロープに張り付け、SAKIも加勢。再三、ブーイングが飛び交う。
SAKIときずな。SAKIが「ごめんなさい!」と言いながらストンピング。SAKIのチョキパンチに対してきずなはグーを見せて「勝ったー!」のアピール。そして、ワキ固めから腕ひしぎへ。炎華にタッチ。ドロップキックの連打から、コルバタ。さらにSTFに決める。
そしてエルボー合戦。SAKIはボディスラムから櫻井へタッチ。櫻井がボディスラムから逆エビへ。きずながカット。櫻井が二人めがけて、ダブルショルダータックル。炎華はドロップキックから側転エルボーで反撃し、カウント2。
きずなへタッチ。きずなはドロップキックを素早いスピードで5連発。櫻井はコブラツイストに取り返す。そのままグランドコブラに持っていくが、カウント2。
 櫻井のコーナータックルはきずながかわし、ドロップキックからボディスラム。持ち上げようとするが、櫻井が逆転する。カウント2。
炎華のカットプレーからダブルのドロップキック。きずなはネックブリーカー。カウント2。さらに櫻井をコーナーに誘い込んでの一回転式腕ひしぎ。炎華もSAKIにボディアタック。
きずなと炎華がダブルのドロップキック。櫻井はきずなにリバースネックロックで切り返す。炎華がボディアタックを決めながら、きずなの回転エビという合体技も2。SAKIがカットから、ダブルのカウンターキック。櫻井がきずなへダイヤモンドカッターは2。ここから櫻井のブレンバスターホールドできずなに止めを刺した。
・バックステージ
きずな「SAKIさんとは何回か対戦させていただいて、桜井さんもそうですし、自分たちでできるものを考えて今日、対戦させていただいたんですけど、自分たちに足りないものは何かをすごく考えて。でも、本当に悔しい気持ちでいっぱいです」
炎華「(きずなと)何回か組んでいて、今日はいつも優しくしていただいているSAKIさんと櫻井さんと戦わせていただけることはうれしくて、いつもより連携を出せてうれしいんですけど、もっと二人で連携の練習をしたいです」
きずな「今日はいろんなことに挑戦してみたくて、イロトリドリもそうですし、SAKIさんのパンチのよけ方もそうですし、自分なりに考えてやったんですけど、最後3を取られて悔しい気持ちだけなので、炎華と上を目指していくためにも、もっともっと強くなりたいです」
2、メモリアルwave~遠藤引退ロード~(15分1本勝負)
◯高瀬みゆき (9分17秒、エビ固め)遠藤美月⚫︎
※BMクラッシュを切り返す

9・10後楽園で引退を迎える遠藤がラスト後楽園。そして引退試合を除き、遠藤としてのラスト出場となる。
まずは高瀬が気合を入れるべくコーナーへチョップの連打。最後に遠藤へビシバシ打ち込もうとする意思表示を見せる。試合開始。ロックアップから早くも高瀬が逆水平チョップ狙いに行くも、遠藤が回避。遠藤がケンカキック。さらにもう一発。カウント2。
遠藤は腕ひしぎに行くも、高瀬が体を上に浴びせる。遠藤は切り替えての腕固め。ヘッドバット連打から遠藤バットは自爆。頭突き合戦からワキ固め。
遠藤はチョップ封じに右腕へのストンピング攻撃。さらに腕固めで腕への一点集中攻撃。コーナーへ振ると、高瀬がブーメラン式ミサイルキックからのダイビングコーナーエルボーで反撃。
高瀬はDDTからまずは逆水平チョップを胸板に一発打ち込む。さらに、遠藤をロープに張り付けてチョップを連打。ついに苦痛にゆがむ遠藤。高瀬はラリアットからフォール。2カウント。さらにカミカゼベイベーからのギロチン。これもカウント2。
さらにトップロープを上るが、遠藤は迎撃すると、コーナー上でのヘッドバット。高瀬がひるんだスキに雪崩式ブレンバスターに取る。そしてラリアット。2カウント。
再度ラリアットを決めたが、これは1カウント。投げ捨てジャーマンから、「挙げるぞー」と叫んでBMクラッシュの体勢に。リング中央で決めたが、フォールの瞬間、高瀬が丸め込みに取り、逆転の3カウントを決めた。
試合後、両者が礼をかわす。高瀬がマイク。
「遠藤さん、お会いできて、関われるようになったのはまだ最近のことなのに、最後の引退ロード、シングルマッチ戦わせてくださって本当にありがとうございます。勝ったはずの私がヒザをついて、負けた遠藤さんがピンピンしてて、悔しいですけど、こうして戦うことができてすごくうれしいです。引退興行、最後の試合、楽しみにしております。今日、最後だと思いますので、みなさんに向けて遠藤さん(マイクを)お願いします!」
 遠藤がマイク。
「今日で引退前の遠藤美月の試合が終わりました。試合前からウルウルしていて。今日は高瀬さんに引っ張っていただき、試合することができました。ありがとうございます。高瀬さんのチョップがあんなに痛いとは思いませんでした。涙がちょちょぎれました。でも最後、受けられてよかったな、一生忘れない痛さだったと思います。ありがとうございました」
 遠藤は一例をしてリングを降りた。
・バックステージ
遠藤「今日、会場に来てからなんかおかしくて。ウルウルしてて。何だか知らないけど、涙が出てくるという。今日、すごく良いプロレスができて(遠藤美月最後の引退ロードが)終わったんですけど、やっぱり33年というのは長いもので、ちょっと寂しいですね。(waveは)遠藤美月が出る機会がなくて、自分を呼び起こしてくれた団体なので、すごく感謝しています。引退試合は思いっきり自分のプロレスをしたいと思います」
3、コミカルwave(15分1本勝負)
◯朱崇花 (1分23秒、片エビ固め)旧姓•広田さくら⚫︎
※トラースキック
▼再試合
◯朱崇花(52秒、片エビ固め)旧姓•広田さくら
※トラースキック⚫︎
▼再々試合
◯朱崇花(5分48秒、片エビ固め)旧姓•広田さくら⚫︎
※ムーンサルトプレス

今後は改名するにあたり、朱崇花とのして試合はwaveではこれが最後。その相手である広田は朱崇花のテーマに乗り、朱崇花そのもののコスプレ姿で登場。ロープにくぐる仕草から股を開いてのポージング、そして、お尻をフリフリするダンスまで完コピを見せる。
コーナーに控える姿ももちろん、朱崇花になりきる。リングアナのコールは「旧姓・広田朱崇花」と紹介された。
まずは四方に向かって朱崇花ウォークの広田。手四つ合戦から低姿勢となり、お尻フリフリダンスを見せている間に朱崇花は低空のトラースキック。そのままフォールすると、なんとカウント3。
「ちょっと朱崇花、冗談でしょ。アンタはいいの? って話だよ、ケツしか振ってないじゃないの? それでいいの? いいって言った時のGAMIさんの顔見た? ギャラもらえると思ってるの?」
ということで再試合に突入。
またも手四つ合戦。広田はまたもお尻をフリフリ。再び朱崇花がトラースキックを狙うも空振り、広田はボ・ラギノールで返す。しかし、得意げにお尻フリフリダンスをしていると、またもトラースキックを浴びて3カウント。
今度こそ引き揚げようとする朱崇花。
「ちょっとちょっとちょっと朱崇花! 集合、ちょっと。いま、ちょっとやらかしたみたい。見て、(二上会長が)めっちゃ怒ってる。ねえ、アンタがダメなんだからね。そんなんやったら終わるにきまってるじゃん。やんなよ」
というわけで再々試合へ。
朱崇花コールの中、今度は腰を振る広田。これに対して、朱崇花は本物のダンス。そして、二段目のロープを使って、サルトモルタルを披露。広田も「私だって、できるわよ!」と強がるが、コーナーの二段目に乗ると、できそうにもなく躊躇する。背後から朱崇花が蹴り。
広田は場外へ転落。朱崇花はトペを狙うが、広田が場外から必死に抵抗の意思表示をすると、飛ぶ意思をなくす。そこで、気を取り直して腰振りダンスを披露している間に広田はリングインして背後からボ・ラギノール。
「私だってできるわよ。いつも朱崇花がやってるヤツ、やってやる」とコーナーに振ってなぜか鼻くそをほじりながら突進するが、身をかわした朱崇花が投げっぱなしジャーマン。「(入院中の)桜花さん、見といて」とタイガーの体勢。広田が阻止するとクロスアーム式DDTからのかかと落としという桜花ムーブを見せる。
朱崇花は高角度式のパワーボムを狙うが、広田はウラカンで返すと、足が上がり切らない形での強引なトラースキック。広田は腰を振りながらトップロープに上る。ムーンサルトの体勢へ。しかし、そこからは躊躇して飛べない。再度、トライしようとするも、また躊躇。
ここでセコンドにいたSAKIと櫻井を呼び込んで、二人の補助付きによるスローモーション・ムーンサルト。朱崇花はカウント1で返すと、強烈なトラースキック。さらにみちのくドライバー2を決める。ここから一気にムーンサルトを決めて3カウントを奪った。
試合後、朱崇花は本物の尻フリダンス。そして広田の背後を思い切り蹴り上げ、リングを後にした。
4、スクランブルwave(30分1本勝負)
青木いつ希&◯笹村あやめ&関口翔 (14分4秒、ブロックバスターホールド)宮崎有妃&梅咲遥&Himiko⚫︎


宮崎対2017年組の第2ラウンド。気合の大声シャウトで青木は宮崎と握手。笹村と関口は「うるさい」とばかりエプロンへ回避。
それでも、青木は「2017年組、いくぞー!おー!」と気合を入れる。青木が「よっしゃいくぞ、新宿―!」とアピール。Himikoとのスタートだったが、関口、笹村が割って入ったのをきっかけに、6人が入り乱れる。乱戦のさなか、「お前は敵だー」と間違えて、宮崎は梅咲を恥ずかし固めの体勢へ。必死にHimikoが「味方です、味方ですー」とアピールし混乱を収拾する。
ここから笹村、関口、青木が続けてHimikoへボディスラムで投げつける。さらに青木のボディプレス。カウント2。
 青木が「トリプルー!」と指示。3人がかりでHimikoをロープに張り付けて客席へアピール。
青木がHimikoをコーナーホイップ。Himikoが反撃のドロップキック。梅咲にタッチ。梅咲もドロップキック。青木へネックブリーカードロップからのフットスタンプ。
その後、エルボー合戦。青木がエルボー連打で優位に立つと、梅咲もドロップキックで反撃。青木が宮崎、Himikoを蹴散らす間に、笹村&関口が梅咲へダブルのドロップキック。
 青木から関口へスイッチ。関口がミサイルキック。カウント2。ワキ固めへ。さらにドロップキック。カウント2。
梅咲もドロップキックから低空ドロップキック。2カウント。宮崎へタッチ。宮崎がタックル。関口がカニばさみで倒そうとする。宮崎は「倒れるかー!」と耐えきる。ドロップキックにも宮崎は倒れない。ならばと関口がボディアタックを敢行するも、宮崎はキャッチ。関口が低空ドロップキックでスキを付いてから青木にタッチ。
関口、笹村がカニばさみ、これを再び宮崎が耐えるも、背後から青木のパンチで倒す。青木と笹村、二人のアシストから関口がミサイルキック。
 笹村にタッチ。宮崎へおしゃれキック。宮崎は目つきで反撃を試みるも、笹村が手刀でカット。笹村がヒザカックンからのフェースバスター。トップロープからの攻撃は宮崎がカット。宮崎はトップロープに上がると、雪崩式ブレンバスター。10分経過。ムーンサルトは自爆。笹村が突進するが、これをえびす落としで返す。
 宮崎は倒れている笹村へ目つき。一瞬で終わらず、そのまま両指を目の付近に食い込ませて起き上がらせる。
そしてHimikoとダブルのブレンバスター。Himikoへタッチ。
Himikoはコーナーエルボーからフェースバスター。さらにかわず落とし。グラウンド卍関へ移行したが、これは関口がカット。
 Himikoがダブルアーム狙い。青木がカット。ここで青木&関口のダブルの大外刈りから
笹村のブレンバスターホールド。カウント2。宮崎は関口&青木のダブル攻撃をかわしてダブルラリアットを叩き込む。
 リング上は笹村とHimiko。首固め、逆さ押さえ込みと丸め込みを続けたHimikoだが、ブレンバスターで投げられる。それでもフォールを切り返しての首固め。ここで青木のラリアット、関口のラリアットでのフォローから、笹村のブロックバスターホールドでHimikoを畳みかけてカウント3が入った。
宮崎がマイク。
「2017年組と千葉でも試合で、今日も試合で、楽しいけど、やかましくて面倒くさいやつらばかりだな。で、千葉大会を見に来た人はわかってると思いますけど、今年のキャッチ、(宮崎が)エリザベスブロック優勝したんですよ。それでエリザベスに挑戦できる権利をもらったんですけど、ディアナからオファーがないんです。遥ちゃん、待ってたんだよ。でもこの間、初めて口に出したんだよ。CATCHが終わってどれくらいたったと思います?」
続いて、梅咲の返答。
「宮崎さんが『エリザべスしたいよー』と伝えたら『ホールでやる?』みたいなことを言われました。(『いつ?』の問いに)10月8日です。もし、何かあったら(試合が入らなかったら)ディアナに怒ってもらって(館内・笑)」
 再び宮崎がマイクを握る。
「(挑戦者の)もう一人がまだ…広田が空いてると思うし。言いたいことはね、私は権利を得てるから、やっとエリザベス挑戦できます。ジャガー横田の持つエリザベスのベルト、waveに持って帰ります。10月8日、頼むよ、コスチューム持って行って、試合入ってなくて、遥ちゃんに行ってワーッ!って怒って帰るの嫌だからね。必ず信じてます」
 果たして10・8ディアナ後楽園大会で宮崎はエリザベス王座への挑戦を果たせるのか? この先に注目だ。
・インフォメーションコーナー
 二上会長会長がリングイン。まずは、9月18日のアミスタ大会について。YOUNG OH! OH!での開催となった。現時点での決定メンバーは田中きずな、炎華、サニー(Evo女)、ななみ(ディアナ)、篠瀬ありさ(アイスリボン=wave初参戦)、宝山愛(マーベラス)。また、10・28帝京科学大学での学園祭があり、そこでの学園祭プロレスが決まったことを発表。本大会の出場メンバーの半分以上は出るとのこと。立ち見は無料だが、協賛していただくことで、チケットが2枚もらえて着席できるとのこと。以上の発表がなされた。
5、喧嘩wave(15分1本勝負)
◯日高郁人(13分38秒、ショーンキャプチャー)清水ひかり⚫︎



このところ、清水による日高への挑発が続いていたが、ついにシングル戦が実現。8・26千葉大会では、清水は「首を洗って来い!」という日高へのメッセージを青木へ伝えていたが果たして…。清水はセコンドに高瀬、関口、笹村ら2017年組を引き連れ、刀を手にして登場。
「お前何年デビューなんだよ、そっちでいいのか」と日高のセコンドに就く青木を挑発。2017年組Tシャツを青木に指し出すも、青木は受け取らず。「社長、ガウンもらいます」と日高のセコンドに徹する。「本当にいいのかー」とセコンドの高瀬も青木を挑発。
試合開始、ドロップキックも日高は倒れない。逆に、エルボーの連打から低空ドロップキックを決め、早くも「ショーンキャプチャー」ポーズを見せる。そのスキを清水が背後からドロップキック。場外へ転落した日高へ、「親父刈りだー」とセコンド総出で襲い掛かる。
しかし日高も反撃。清水を新宿フェイスの壁にぶつけ、「頭蓋骨破壊してやるからな」とバックステージへ消えての乱闘となる。
その後、二人が場内へ戻ると、清水がヘッドロックに捕らえ直していた。そして客席後方にて、「覚悟―!」とうなってからの刀攻撃を決めた。先にリングへ戻る清水。リングアウトのカウントが進むが日高も19ギリギリで戻る。
日高の突進を清水はウルトラコルバタ。そして、二段式キックからのダイビングフットスタンプ。2カウント。再び刀を抜きだすと、「首もらったー!」とアピール。しかし、日高は刀をトラースキックでハネ返すと、レフェリーに差し出す。
日高はボディスラムからサマーソルト。5分経過。「首切るんだろ!」と挑発しながら、コーナーに右足を絡めて、身動きが取れなくしてからのドラゴンスクリュー。清水の足にダメージが残る。
再びショーンキャプチャーのポーズ。ここから技を決めに入ろうとしたが、「足が…」と清水は足のダメージからダウンして未遂に。
「今の怪しいだろ」と青木。しかし、日高は「清水、大丈夫か?」と手を差し伸べようとする。清水はこの瞬間、首固めで丸め込み、さらにコルバタで旋回する。日高が場外へ落ちると、プランチャを決めた。
清水はリング内へ戻るとダイビングフットスタンプ。さらに稲妻レッグラリアット。2で辛うじて返す日高。「本物の稲妻を振らせてやる、凶器!」と再び、凶器を手に持つ。あわてて、レフェリーが止めるが、背後から日高がタックル。そのはずみで、凶器がレフェリーに突き刺さる。
レフェリー不在の間に、清水の凶器での腹部への攻撃から、セコンドが総出で襲い掛かる。しかし、関口のドロップキックは同士討ちとなり、笹村もアイルビーバックを狙ったが、逆にアイルビーバックからのニールキックを食らい、セコンドが蹴散らされる。
凶器を持つ清水には低空ドロップキックをお見舞いし、日高は三度び、ショーンキャプチャーポーズ。今度こそ決まるかと思われたが、その瞬間、青木がリングに入り、「ちょっと待ってください、同期が憎しみに狂っているのを見てられない!」とストップをかける。「いつ希、いいの」という清水の言葉を遮り、「日高さん、こんな争いはやめましょう。同期に決めるならこのたった一人の社員、妹のような青木に技をかけてからやれー!」と訴える。日高は有無を言わずショーンキャプチャー。
清水が「ありがとう」青木に握手してからのバズソーキック。スクールボーイ、コルバタと続けたが、カウント2。続けてウラカン狙いに行ったが、この瞬間、日高は逆転のショーンキャプチャーでついにギブアップを奪った。試合後、青木は日高に張り手。
 清水がマイク。
「日高、なかなかやるじゃねえか。GAMIさん、DUAL SHOCK WAVEやりましょう。そろそろやりませんか」と問いかける。
「お前、キャラ変わりすぎやぞ。清水やぞ。すごいねえ。やるのはいいんですけど、あなたのパートナーはSAKIですか? 笹村ですか? まさか…日高?」という二上会長に「(日高へ)やりてえか? まあやるということで」と清水が返す。「パートナー問題をごまかしたね、アンタ。じゃあ近々やりましょう」と二上会長は清水の案にGOサインを出した。
「日高、お前の強さは十分わかったよ。だからタッグの価値はお前の力でもっともっと上げてほしい。できるよなああああああ! 覚えとけ、次あった時がお前の命日だ」と清水は最後まで力強い言葉を忘れなかった。
6、Future wave(15分1本勝負)
◯岩田美香 (9分56秒、片エビ固め)孤伯⚫︎
※雷音


 メインは狐伯対岩田。まずは握手から試合開始。腕の取り合いから狐伯がネックロック。
ヘッドロック合戦へ。岩田がヘッドシザース。狐伯がバックに回り、そこからドロップキック。岩田のローキック。狐伯もアームホイップ。岩田もローキックで返す。
岩田のニーから狐伯は場外へ。岩田はエプロンからのランニング式ローキック。場外でもエルボーを見舞う。狐伯をリングに入れた岩田はニーからのフォール。カウント2。
背中へのサッカーボールキック。カウント2。狐伯は足をすくい、流れを変えるとドロップキック。エルボー合戦へ。狐伯はエルボー連打。岩田もローキックで返す。
ここから再度、背中へのサッカーボールキック。カウント2。岩田が逆エビに決める。続けてトップロープからボディプレスを狙ったが、これは自爆。狐伯がDDT。ブレンバスターと続けるが2。低空ドロップキックを挟んで、トップロープからのミサイルキックもカウント2。その後、ダブルリストアームサルトでも決まらず。
岩田がトラースキックでやり返す。狐伯も首固め、カサドーラで丸め込んでいく。これをクリアした岩田がローキックからバズソーのコンビネーション、さらに低空式のランニングキックも2。ここで一気に雷音を決めて3カウントを入れた。
狐伯は試合後、岩田の足を踏みつけ、悔しさをあらわにする。岩田も、ニーを決め、互いに闘争心は消えていなかった。
 狐伯がマイクを握る。
「前の大会、8月26日千葉大会でwave17周年目、メインで真霜選手と試合して今日2試合目の大会でメイン、男・岩田美香選手と試合して、2試合連続男子はちょっと…(館内・笑)。でも岩田選手は前の時もそんなに当たったこともなくて今回、自分の希望で当たらせていただいて、手が届きそうな気がしました。なので、勝つ未来が想像できたと思います」
 こうして狐伯の締めによるエンディングとなった。
バックステージ
「楽しかったです、久しぶりに。正直、真霜さんの時は正直、負けちゃう、負けちゃう、でもどうにかして攻撃しようって思っていたんですけど、今日の試合はなめていたわけじゃまったくないんですけど、リスペクトを込めて、勝ちたいという気持ちで戦って、勝てる未来が少しは見えたと思うので、今まで知らなかった分、これからどんどん知って男・岩田美香に勝ちたいと思います。(男と感じたのは?)顔面です(笑)。パワーも蹴りも鋭くて、力が重かったです。(なぜ岩田との試合を望んだか)まずは全然試合で対戦したことがなくて、デビューしたころは仙女さんにレギュラー出場させていただいていたと思うんですけど、そのときもそんなに対戦したことがなくて、それで岩田さんと試合してみたいと思って、GAMIさんに言ったら『じゃあ今度のこの日、対戦相手でいいよ』って言ってもらってという感じです。(17周年の連敗スタートは)悪い連敗ではないなと思っています。対戦する人が全部先輩なんですけど、自分のレベルアップのものになってるんじゃないかなって思っています!」
2023.08.26

『CHIBA WAVE Vol.10~17年目へGO!』

・前説
 試合前、二上会長がリングイン。「本日、waveが旗揚げ16周年を迎えることができました。16年前、30代だった私と20代だった桜花の二人で立ち上げました。20周年まであと4年、頑張りたいと思います。あ、20年で終わるわけではないですよ(笑)」とあいさつ。
 また9・18アミスタ大会はYOUNG OH! OH!による開催、また、10・16狐伯の地元である岡山での大会開催が発表された。というわけで、8・26旗揚げ記念日による大会の開始となった。
・入場式
 16周年ということで、所属6選手のみが入場。代表して桜花があいさつ。「みなさんこんばんわ。本日は千葉大会ご来場ありがとうございます。16年前の今日、プロレスリング
waveが産声を上げていま、16歳になりました。それからたくさんの選手が入団して、巣立って、山あり、谷あり、谷あり、谷ありだっだんですけど、応援してくださるみなさんのおかげでwaveは16年突っ走っていくことができました。本当にありがとうございます。今日、復帰2戦目、今日がラストということで、私は今日、きずなと最初でとりあえず欠場前、最後のシングルマッチをして、いっぱい暴れて、そしてまた手術をして妊活して戻って来たいと思いますので、今日は私を応援してくださいね。きずなを応援したいと思いますけど、今日は私の応援をお願いします(笑)。今日、選手一同、熱い試合をしますので、熱いご声援をお願いします」
1.CHIBA・3wave(15分1本勝負)
◯梅咲遥(6分44秒、スクールボーイ)炎華●
※もう一人は網倉理奈


 16周年記念日のオープニングは3WAYマッチ。網倉が静寂を破るように「炎華―!」と叫びながら、3人での手四つ。網倉が優位に立つと、炎華をコーナーに持ち上げて座らせ、「炎華ちゃん、見てて」と指示。
網倉は梅咲との対決を希望し、ロックアップにとるが炎華も背後から助太刀。しかし、網倉は二人を同士討ちにさせてダブルへのタックル。
炎華へエルボーを狙うが、悲鳴を挙げられて躊躇。その間に炎華がドロップキック。網倉もボディスラムからワー!プレス。さらにボディプレスへ。
網倉は炎華へインディアンデスロックの体勢に入るが、梅咲がドロップキックでカットに入る。しかし、網倉が倒れると、インディアンが締まってしまう。
炎華の悲鳴が響く。梅咲が網倉をロープに振り、炎華がボディアタック。網倉がキャッチすると、梅咲が背中へドロップキックを打ち、技を成功させる。
ここで、梅咲と炎華のエルボー合戦。網倉も割って入る。真ん中に炎華を挟んだ形で二人のエルボー合戦。そしてコーナーに二人が追い詰められると、炎華が梅咲と網倉、交互にドロップキック。
炎華は梅咲にSTFへ。これを網倉がカット。炎華がバックに回り、梅咲にジャパニーズレッグロールクラッチ。カウント2。網倉が梅咲にパワースラム。技を放ったスキに炎華が網倉にスクールボーイ。カウント2で返されると、またそのスキをついて、梅咲が逆に炎華をスクールボーイで丸め込んで勝利した。
2、CHIBA・wave of waves〜桜花由美限定復帰 Vol.2〜(15分1本勝負)
◯桜花由美(10分14秒、体固め)田中きずな●
※ビッグブーツ。

 桜花が炎華戦に続いて、プレミア出場。もちろん、きずなとはこれが初顔合わせとなる。
きずなの握手には握手で答える桜花。ロックアップから、きずながエルボー連打。
ドロップキックへ。合計4発打つも桜花は倒れない。ボディスラムで投げようとするが、逆に桜花に抱え投げられる。カウント2。桜花はーコーナーに振り、ランニングキック。
顔面への踏みつけ攻撃からコーナーに立たせてのランニングキック。カウント2。
きずなもバックドロップを切り返してフォール。さらにワキ固めに取る。桜花はロープへ。
続いてエルボーの打ち合い。きずなは打たれても立ち上がり、連打で放つと桜花も「いてー」と胸を押さえる。さらにきずなは腕固め。桜花がこれを回避すると、きずなはネックブリーカードロップからセカンドロープへ上り、ぶら下がり式腕ひしぎを決める。
ここから腕ひしぎを狙うも桜花の腕のロックは解けず。5分経過。
 再びボディスラムを狙うが桜花が腰を落とす、それでも粘って持ち上げることに成功するとトップロープからのミサイルキック。カウント2。
さらにドロップキックを連打。フォールに行くもカウント2。そしてスイングDDTからもう一度、腕ひしぎ狙い。桜花が体を上に乗せて回避。きずなの飛び込ざまをビッグブーツからぶら下がり式のブラディーEX。
さらにアームホイップからクルスフィックス。きずなは必死にロープに逃れる。後頭部へのビッグブーツからフォールも、ブリッジで返すきずな。
ならばと、バックドロップは回転エビで切り返し、ブレンバスターも首固めで返して決めさせない。きずなは自ら飛び込んでの回転エビも2。
ここできずなは「クソババ―!」と叫んで、ドロップキックを決めるが、桜花はすかさず、「何だクソガキー!」と言い返して、ビッグブーツ。ここからランニング式ビッグブーツで畳みかけ、さらにダメ押しでもう一発決めて、3カウントが入った。最後は桜花がきずなを呼び寄せて抱擁をかわした。桜花の2連戦はこれにて終了。再び欠場期間に入る。
3、CHIBA・アイガーメモリアルwave(15分1本勝負)
◯SAKI(11分19秒、体固め)アイガー●
※チェーンでグルグル巻きの状態から。

 これがおそらく最後の対決となるアイガーとSAKI。SAKIにとって、遠藤は思い入れのある存在であるが、盟友のアイガーもやはり、それだけの存在のようだ。
レフェリーが握手を促しても、「嫌だー」と拒否。「握手したら始まっちゃうし、始まったら終わっちゃうし。嫌だ嫌だ」と泣き出すSAKIに、Tommyレフェリーももらい泣き。
すると、アイガーも泣き出す。ここで「はよ始めろや」と二上会長のマイク。ここで二人が向き合うと、正面を向いたアイガーにSAKIが驚いて悲鳴を挙げる。
ようやくゴング。アイガーの突進をSAKIがカニ挟みで返す。倒れこんだ先にセコンドの櫻井がおり、アイガーにビビる。
今度はアイガーがSAKIをカニ挟み。なぜかSAKIにも驚く櫻井。アイガーはヘア投げからコーナーに追い詰める。SAKIがボディへのパンチ(チョキのアピール)。続けてスリーパーに決めようとするが、アイガーの手が伸びる。
アイガーはSAKIの顔面をなでなで。さらに噛みつき。
SAKIはダウンと見せかけ、ストンピングを顔面に当てていく。「顔はやめろ」とゼスチュアでアピールするアイガー。SAKIはさらにビッグブーツ。
頭からマットに突き刺さり、両足を広げた状態で逆さ立ちのアイガー。エプロンへ降りたアイガーへ再びビッグブーツ。なんとか右足一本だけロープに残して、場外へ宙ぶらりんのアイガー。SAKIが場外からランニングキックをするとアイガーは完全に場外転落。
その後も場外でアイガーがSAKIを呼び寄せると憑依。すると、SAKIは櫻井を呼び寄せる。まさかの櫻井もアイガーの背後に回り逆憑依。観客の「後ろ!」の声に、SAKIが振り向くとアイガーがしゃがみこみ、そこには櫻井が。なぜか思わず驚くSAKIと櫻井。
リング内へ。アイガーがゆっくりと手拍子。SAKIは後ろから頭にチョップ。そして死んだふり。これが2度目も続いたが、3度目はアイガーが手拍子の途中で振り向いて阻止。アイガーがコーナーラリアット。SAKIがコーナーに上がったアイガーへフェイスバスター。アイガーは1回転して着地からのラリアット。
カウント2でSAKIは返すが、3のアピール。
SAKIはアイガーの裏投げを阻止すると、ビッグブーツを放つ。しかし、「フォール乗りたくない。終わっちゃう」と葛藤を見せる。ブレンバスターからランニングニーと畳みこむ。
またも、「フォール乗りたくない」と足をじたばた。「もっと成長を見てほしいし」とSAKI。トップロープへ上るかどうか迷いを見せるも、観客が拍手で後押し。意を決してダイビングニードロップ。
それでもフォールへ行くか葛藤を見せる。その間に、アイガーはチェーンを手にする。SAKIもその反対側を持ち、「一緒に帰ろう。握手もしてないから始まってもいないし、終わりたくないから一緒に帰ろう」とアイガーを連れて帰ろうとする。ここで、アイガーは自らチェーンを体に巻き付けると、そのままSAKIの体にも巻き付けていく。
そのままジタバタするSAKIだが、アイガーが自ら倒れこむような姿勢を見せ、結果的にSAKIが上に乗りフォールの体勢へ。これでカウント3が入り、SAKIにとって最後のアイガー戦がこれでフィニッシュとなった。試合後、チェーンを手にするSAKIは泣きの表情。最後はチェーンでアイガーを引っ張り、一緒に引き上げた。
4、CHIBA・スクランブルwave(30分1本勝負)
青木いつ希&○清水ひかり&笹村あやめ(18分24秒、片エビ固め)宮崎有妃&旧姓・広田さくら●&チェリー
※ダイビングフットスタンプ。

 ベテラン組対2017年デビュー組の同期トリオという図式の6人タッグ戦。先陣を切って青木の大声シャウトからの握手。これに宮崎が応える。
清水の普通の握手にはチェリーが振り払う。誰も広田には握手へ行かず、「わしにはないんかー」。「行くぞ、17年、オー!」と2017年組は団結ポーズ。
試合開始。まず腕をくねくねさせる広田。笹村は入っていけず。これは動揺作戦。背後から宮崎、チェリーが笹村を襲い、3人での攻撃。しかし、広田の攻撃を笹村がすかすと、2017年組がコーナーへの連続攻撃を見せる。笹村は広田にボディスラム。清水にタッチ。広田へ全速力での往復フットスタンプ。しかし広田もフェースクラッシャーからプロレスLOVEポーズで反撃。
チェリーにタッチ。チェリーがヘアホイップ。清水が反撃しての二段蹴りからブロンコバスター。続いて、ニールキックを狙うが、足を持ったチェリーが中腰の清水へ跳び箱式に飛んで蹴り上げると、「フクロだー!」と合図し、3人がかりでストンピングのフクロ攻撃。
チェリーの足をすくった清水がカウンターキックから青木へタッチ。青木はチェリーへフェースバスターからボディプレス。チェリーもボディへのパンチから独特の入り方によるヒザ十字でやり返す。
ここで宮崎も飛び込んで、清水をコブラにとらえるが、広田だけは笹村からコブラを食らう状態に。
青木はチェリーへのパンチ。チェリーはバックに回り、リバースDDT。
 宮崎と青木。青木がラリアット。宮崎は倒れず。今度は宮崎のラリアットに青木が倒れず。次は青木がラリアットで打ち勝つ。青木はニーを連発。
さらにセカンドロープからのボディプレスを宮崎がすかすと、青木の体を逆さに取り、広田がボ・ラギノールの乱れ打ち。ここでチェリーも割って入り、「おい、今日、大切な日(設立記念日)にwaveのタッグベルト忘れてきたらしいな。どうなってんだよ、チャンピオンよ、謝れ」と問いかける。
「この度は大事な日にベルトを忘れてしまい…」と青木が反省の弁を述べてる間に宮崎がラリアット。不意をつかれた青木だったが、その後、宮崎の足をすくうと、背中へのニー。笹村へタッチ。
笹村がエプロンでのおしゃれキック。コーナーを上ろうとすると、宮崎も上っていくが、笹村が投げようとするも宮崎は着地。宮崎はえびす落とし。さらに目つきを一瞬ではなく、持続して行ない、目に食い込ませる。
さらに宮崎&広田でダブルのブレンバスター。広田が回転式ボ・ラギノール。フォールに入るも、青木がカット。広田は腕を取るも、笹村が腕を取り返してのコーナーエルボーからブレンバスター。清水へタッチ。青木&笹村がダブルの大外刈りから清水を持ち上げて3人による合体フットスタンプ。カウント2。
 広田が背後に回って清水へボ・ラギノール。そして宮崎も入り、チェリーが相手をセットした形でのシーソー式ボ・ラギノールを清水、青木へと連発。しかし、笹村は体を入れ替えチェリーに命中。このダメージで5人が場外へ落ちると、広田は花道奥まで下がっての助走式トペを狙う。しかし、これはロープに腰が引っ掛かり、不発。すると、清水がすかさずプランチャ。リング内は清水と広田。稲妻レッグラリアット。カウント2。
清水はトラースキックを2連発。宮崎のカットから広田が619。そしてシャイニングウイザード。笹村がドロップキックでカット。6人が入れり乱れるが、チェリーが広田へ「しっかり持っとけよ」と指示。清水をフルネルソンでしっかり持ったところで、チェリーは熟女でドーン!を成功。しっかり持ったことで、思わず館内から歓声が上がる。今度は宮崎が広田へ「絶対、絶対持っとけよ」とラリアットを狙ったが、これは同士討ちに。ここで2017年組は広田に狙いを定め、青木がラリアットから清水の逆打ち。さらに青木がボディプレス、清水がダイビングフットスタンプをラリーを決めて、3カウントが入った。
清水がマイクを握る。「2017年組最高―! と言いたいところだけど、いつ希、今日何忘れたの? ベルト大事にしろよ。してないよね、だって今日も日高いないじゃん。さっき(後楽園の)アイスリボンにいたみたい。隠し撮りしてたもん。しかもぶっさいくな写真を(SNSに)載せて。いつ希、私は9月1日まで待てない。早く来い、伝えとけ!」と清水は9・1のシングルまで待てない様子。そして、先に引き上げる。
続いて青木もマイク。「本日は本当に申し訳ありません。決して大事にしてないわけでなく…(大声で)申し訳ございませんでしたーーー!(土下座) あと日高さんの名誉のために、隠し撮りではないということだけは、言っておきます。ちゃんと後楽園でバックステージのほうに帰ってきたときに撮ったのを、ひかりさんは気づいていなかったみたいで。51歳なので、盛れてないとかはわからないので、それだけは許してやってください!」
こうして2017年組が帰った後、宮崎がマイク。
「言いたいことがあってちょっと残っていたんですけど。私、catchでエリザベスブロック優勝したんですけど、挑戦ってどうなってますかね。梅咲、いた! どうなってるの? 今日でもいいし、電話でもいいんだけど、挑戦の件、それ会社に伝えてください。よろしくお願いします。ジャガーさんチャンピオンなので、私、挑戦して3WAYなので、もう一人はそちらで選んでね。必ずね、待ってるんで。よろしくね(「伝えます」と梅咲)。エリザベス、今年中にはできると思うんで、ベルト持って帰るの待っててださい」
5、CHIBA・スペシャルチャレンジwave(30分1本勝負)
◯真霜拳號(17分28秒、真剣狩)狐伯●

 メインは狐伯対真霜のスペシャルシングル戦。いきなり狐伯は入場と同時にドロップキック。真霜が場外転落。すかさずプランチャを敢行。
奇襲攻撃が成功した。リングへ戻るとドロップキック。ロープに振ろうとするが真霜は拒否。エルボーの連打から足を踏みつける。
狐伯は攻める姿勢を崩さずドロップキック。ブレンバスターを狙うが、これは持ち上げられず。ならばとドロップキックを連打。
コーナーに座り込む真霜にドロップキック。狐伯がトップロープ。真霜が気づいてカットに行こうとするが、狐伯がエルボーを連打。
そしてミサイルキック。カウント2。狐伯はさらにエルボー連打。「効かねえなんだよ」という真霜へめげずにエルボーを打ち付ける。狐伯がリングへ入ると真霜は外へ、真霜がリングに入ると狐伯は場外へ。心理戦が続く。
「リング上がれないの? カッコ悪い」と狐伯もアピール。狐伯は自ら場外へ行き、エプロンから助走をつけてのドロップキック。そして場外の客席へ放り投げる。
しかし真霜も反撃し、逆に客席へなだれ込ませる。リングに入ると、狐伯はエルボーを連打するが真霜には通用せず。真霜は全体重を乗せて踏みつける。そして落差の高いサイドスープレックス。
さらに背後からのスリーパー。狐伯はエルボーで反撃。「もっと来い」と手を広げる真霜。
真霜は蹴りを連打。バックを取るが、狐伯も腰を踏ん張り、逆に丸め込む。カウント2。さらにDDTへ。しかし真霜もボディスラムで投げつける。さらにもう一度、叩きつける。
狐伯もボディスラムで投げ返そうとするも、真霜が投げ勝つ。真霜の突進をかわした狐伯だが、場外へ引きづられる。それでもエプロンからドロップキック。そして場内へ戻ると、ブレンバスターで投げることに成功。カウント2。
さらにダブルアームスープレックスを狙うもショルダースルーで返される。「どうした、元気ねえなー」と真霜が挑発。真霜のパンチが降り注ぐ。
それでも狐伯は立ち上がり、エルボーを打ちこむ。何度も連発していくと、真霜も効いた様子。真霜はニーをボディへ決めると、バックドロップ。カウント2で狐伯が返す。真霜はさらにブレンバスターで投げようとしたが、DDTで切り返してフォール。カウント2。
 真霜はダブルアームDDTからニーを痛打していく。再度、バックに回った真霜はスリーパー。ここから、グラウンド式の真剣狩にとらえるとレフェリーがストップをかけた。
敗れたものの、試合後も真霜に掴みかかる狐伯の闘争心は消えてなかった。
真霜が戻った後、マイクを持つ。「真霜拳號、もう絶対やりたくない。もう嫌です。力試し、できました。狐伯のほうが強かったです。結果が全てです。自分のほうがみんなの目に移りましたよね。(館内拍手)拍手してるみんなは頭がおかしいです。(館内・笑)これからもっともっと強くなっていく狐伯が見たいってことですよね?(館内拍手)真霜拳號が自分を忘れたころにもう一度、やってやります」
最後はリアル16周年ということで所属選手が全員リングに上がる。「去年、自分が入って今年きずなと炎華がデビューして、これから野崎さんも復帰されて、17年目もっともっと盛りあがっていくので、みなさんずっとずっと自分たちを見ていてください」という言葉とともに、「これがwaveだー17年目、GO!(『電車でGO!』が元ネタ)」で締めた。
2023.08.13

『Sunday wave vol.42』

■入場式
 試合に先立ち、限定復帰の桜花を含めた出場全選手が入場。選手を代表してEvolution女子の3選手が挨拶した。
<b>■ wave of waves〜桜花由美限定復帰 Vol.1〜(15分1本勝負)
桜花由美(14分53秒、体固め)炎華
※かかと落とし


テーマに合わせて一周どころかステージまで上がって入場の炎華。いっぽう、久しぶりに、新木場1stRINGに桜花のテーマ曲が鳴り響く。
黒と銀ラメのガウンでステージの前に仁王立ち。曲に合わせて歩を進める。そしてコールを受けて手を挙げながらリングを一回りする光景まですべて、桜花の入場には、何ひとつ変わりがなかった。
炎華の「お願いします!」の声に桜花はガッチリ握手で受け答えて試合開始。観客による拍手の響く中、ロックアップ。炎華が力負け。桜花はタックル。そしてアームホイップ合戦。足を救ってフォールの取り合い。
炎華がアームホイップからドロップキック、桜花はロープを掴んでロープへ振らせず。
桜花がエルボー。髪を掴んでヘアホイップ。スリーパーへ。
さらにグラウンドの展開から、炎華の上に乗り、全体重を浴びせてフォール。カウント2。
炎華もエビ固めで丸め込んでからドロップキック。しかし、1発では倒れない。ならばと、2発、3発、4発打っても倒れない。今度はエルボーを打つ炎華。ドロップキックは空振り。桜花はバックドロップ狙いに行くが、体を入れ替え、炎華がフォール。カウント2。
炎華はフライングボディアタック狙い。桜花はこれをキャッチしたが、そこからうまくDDTに移行。桜花をコーナーに振ると、側転エルボーを狙いに行ったが、これは失敗。桜花が至近距離からのビッグブーツを連発する。
そして「よっしゃ、一発行くぞー!」のアピールをしてから、コーナーに振ったが、これはかわされドロップキックを浴びる。炎華はこの勢いに乗り、コーナーに追い詰めると、側転エルボーからドロップキックでついに桜花から受け身を取らせることに成功。
カウント2。炎華がボディスラムの体勢に入るが、桜花が逆転して投げつける。コーナーに振り、ビッグブーツ。さらにコーナーへ走ってランニング式のビッグブーツ。カウント2。桜花はエルボー、炎華も打ち返す。10分経過。
炎華は何度もエルボーに倒れながらも立ち上がって打っていく。桜花はエルボーからランニング式のダブルチョップ。ブレンバスターを狙いに行くが、炎華が首固めで切り返す。続けてジャックナイフを決める。いずれもカウント2。
さらにコルバタからドロップキック。カウント2。ボディスラムからSTFへ。炎華はチャンスとばかりに突進したが、これを桜花がスタンガンでロープにぶつけてかわすと、ランニング式のビッグブーツから、正面からのビッグブーツ。カウント2。
さらに正面からもう1発ビッグブーツ。ダメ押しでチョークスラムを決めにかかったが、これは炎華がエビ固めで切り返す。桜花のバックドロップの体勢も、ジャパニーズレッグロールで切り返したが、惜しくも2。桜花はビッグブーツ。タイガー狙うが耐えられると、クロスアーム式DDTからカカト落としで試合を決めた。
●バックステージ
 ――久しぶりのリングいかがでしたか。
「めっちゃ緊張した。めっちゃ緊張しましたー。楽しかったですー。もっと人を蹴りたかったです。蹴り足りなかったです(笑)。」
 ――炎華選手は初めての対戦でしたけど、いかがでしたか。
「練習とか一緒にやってて、この子すごく覚えがいいなーとか思ってたんですけど、実際、試合してみると、頭使うんだなーって。まだまだですけど、この子、ちゃんとやっていけばもっともっといい選手になるなって思いました」
 ――桜花さんは久々の試合となったわけですが、動きはいかがでしたか。
「欠場に入ってから太りまして、まあ、体が重くてびっくりしました。5キロ以上太ったので、ちょっと戻したんですけど、まだ体が重くて。今度26日もう1試合あるので、そこまでに欠場前に戻したいと思いました」
 ――ではその26日、田中きずな戦へ向けての意気込みをお願いします。
「きずなは関節技重視で来ると思うんですけど、私も負けないように関節技を出していきたいと思います!」
◼ノーテーマ3waves(15分1本勝負)
朱崇花vs青木いつ希vsチェリー
(11分10秒、オーバー・ザ・トップロープ)
※3者ともにステージ上に出たため失格


3人が入場した時、チェリーが「(朱崇花に)そこの波女、(青木に)タッグのチャンピオン、私、圧倒的に不利じゃないですか? 可愛さと若さで勝ってるかもしれないけど。だったらオーバー・ザ・トップルールの採用はどうですかね? (朱崇花に)お前何年目だ? 私は20年目だ、先輩の言うことは絶対なんだよ」とアピール。青木は「お客様は納得してるのか?」と問いかけると、館内は拍手に包まれる。本部席の桜花社長と音響室の二上会長からGOサインが出たことで、急遽、オーバー・ザ・トップロープルールが採用されることとなった。
朱崇花はエプロンに下がり、青木とチェリーでスタート。チェリーコールのなか「うるせい、こらかかってこいー!」と気合を込める青木。
チェリーと青木による手四つの攻防に、「お前も来いよ」と朱崇花を挑発する青木。朱崇花が加わろうとすると、青木の背後からチェリーがスクールボーイ。カウント2。青木はフェースバスターからボディプレス。その青木を朱崇花は持ち上げて、チェリーに投げつけてフォールに持っていく。朱崇花はその青木に対しても、パラダイスロックに決めて動けなくする。
チェリーが「お前何年選手だ?」と朱崇花に食ってかかる。チェリーが朱崇花をコーナーに振ると、チェリーがコーナータックル。青木もコーナーラリアット。
しかしここでチェリーが裏切り、青木をスクールボーイでフォール。カウント2で返す青木。すると、再び同じ展開に。またもカウント2で青木は返す。
「もう一回」コールを起こすチェリー。しかし青木は3度目のスクールボーイには行かせず、チェリーへ大外刈り。この間に、朱崇花がニールキックで青木をフォール。2カウント。青木は朱崇花の足を払うと、背中へのニーからブレンバスターホールド。これも2カウント。
青木はトップロープを上るも、朱崇花も立ち上がって追いかけ、デッドリードライブで投げ捨てる。これに青木も立ち上がり、バックに回ると、投げっぱなしジャーマン。
朱崇花はトラースキックで青木を倒す。しかし、トップロープに登っている間にチェリーが青木をがフォール。青木が返す。チェリーが続けて熟女でドーン!を決めようとしたが、青木がしゃがんだことで、Tommyレフェリーに誤爆。レフェリー不在となった間に、3者がもみ合ってエプロンへ。気が付けば、3人でのバックの取り合いに。ここで真ん中のチェリーが「よーし、私ごと刈れだー!」と青木に指示。
青木が二人まとめて投げようとするが、これはさすがに無理。朱崇花がこの間に張り手を見舞い、2人をリング下へ落としたが、Tommyレフェリーがダウン状態のため、オーバー・ザ・トップロープが認められず。朱崇花は立て続けに場外ケブラーダを狙ったが二人が逃げたため自爆。2人がリングへ戻り、場外の朱崇花を指して、「Tommyさんオーバー・ザですよ」とアピールするがTommyレフェリーがダウンして目撃していなかったため認められず。
その後、青木とチェリーの攻め合いとなり、チェリーがサードロープから場外へ。その間に朱崇花がリングへ生還。青木がロープに振ると、朱崇花はブーメランアタックで戻ってこようとしたが、青木が外へ押し出し、エプロンに。ここに青木も引きずりこまれ、エプロンでの落とし合いになる。南側での落とし合いから朱崇花は北側へ移動。青木も「朱崇花―!」と大声で追いかける。戦場は北側エプロンへ。
朱崇花はエルボー。青木も打ち返す。ここでチェリーが「チャンス!」と場外から戻ってリングへ入ってきたが、簡単にエプロンに落とされる。そのままチェリーは入場の花道まで押し出されたが、Tommyレフェリーの判定はなんとセーフに。まだ床についていないという判断のようだ。
こうなると、3人が花道へ移動し、花道での乱闘へ発展。3人でもみ合う間に、チェリーが花道とステージの間にあった隙間に挟まってしまう。しかし、これもまた足は床に着いていないため、試合は続行。身動きできないチェリーを無視して、青木と朱崇花の攻防へ。青木がラリアットで朱崇花を打ち込むと、勢い余って二人ともステージ上へ。
挟まった状態のチェリーも押される形で上半身だけステージの上に。ここでTommyレフェリーがゴングの要請。ステージ上は場外とみなされ、3人ともオーバー・ザ・トップロープの判定。なんと3人同時に失格という前代未聞の決着となった。隙間にハマったままのチェリーはセコンドの桜花が引きずり出していた。
■メモリアルwave~遠藤美月引退ロード~SPEED OR POWER(15分1本勝負)
狐伯(9分54秒、エビ固め)遠藤美月
※BMクラッシュを切り返す


まずは、狐伯がフットワークを生かして、遠藤の四方を回る。なかなか組み合わず。そして、レスリング勝負から開始。緊張感漂う攻防を打ち破ったのは、狐伯の背後からのドロップキック。
これに遠藤もタックルからバックフリップで応戦。カウント2。そこから逆片エビも狐伯はロープブレイク。
遠藤はキャメルクラッチにとらえるがこれも狐伯は耐えてロープに逃れた。遠藤の突進をドロップキックでかわす狐伯。
続けてエルボー連打に行くが、これを遠藤もヘッドバットでかわす。狐伯はDDTから低空ドロップキック。さらにブレンバスター。カウント2。ここからミサイルキックと繋げる。
そして、ライガ―ボムの体勢に入るが、これを遠藤はショルダースルー。遠藤はもう一度、逆片エビに取ったが、ロープに。狐伯は飛びつき式のカサドーラ。
遠藤はラリアット。二発目も狙ったが、狐伯はこれをかわしてのDDTからヒザ打ち。遠藤はもう一発ラリアット。
そしてBMクラッシュへ担ぎ上げる。しかし、持ち上げた瞬間、狐伯が間一髪、体を入れ替えてエビ固めに丸めこむ。
これで3が入り、逆転フォールを奪った狐伯は、「ありがとうございました!」とこれまでの礼を込めて遠藤へ頭を下げた。
●バックステージ
 ――残り1か月となりましたが、今どんな気持ちですか?
「最近になって試合が終わるとジーンとくるものがあって、最後なんだなって思います。
1試合1試合悔いのない試合をするだけなんで、まさか今日も狐伯ちゃんとあたるとは思ってないかったので、組んでいただいてうれしかったです。ここ最近、シングルのメイン(の試合を)見る機会があって、この試合が、自分にはできるのかなーって。計32年やってきて、こんな試合できたのかなーって反省ばかりしています」
 ――
■チャレンジwave〜テクニカル〜(15分1本勝負)
旧姓・広田さくら(14分45秒、夜叉ロック)サニー

いよいよEvolution女子、通称・Evo女がここからwave初登場。まずは先陣を切って、サニーが広田と対戦。サニーの「お願いします!」に広田は「初めまして」で返礼。「サニー」コールには「ありがとうございます」と観客席に礼を送るサニー。
ここで観客が「広田、●●!」(●●は聞き取れず)とコールを送ると、広田が「何言ってんだ? ちゃんと言え!」とクレーム。ようやく組みかかろうとした瞬間に、セコンドの桜花がまさかのくしゃみ。絶妙すぎるタイミングに広田は「なんだ、控室帰れー!」と桜花にクレーム。
そして、「ごめんね、こんなことばかりで」とサニーに平謝り。気を取り直して、ロックアップ。まずは広田がロープに押し込んでのエルボー連打。今度はサニーがロープへ振るふりをしてのエルボー連打でお返し。
さらにドロップキック。カウント2。これに対して、広田はヘッドロック。サニーもヘッドロックに取ると広田はヒジ打ちでボディへ打ち込んでからのエアエルボー・ポーズ。「テクニカルと言うのは技だけじゃないからな。今日はそれらを学んでいけ!」と広田がサニーへアドバイスすると、広田のヘッドロックにサニーもヒジ打ち。
さらにエアエルボー・ポーズと完コピを果たす。「堂々とやってんじゃねえー! 少しは恥じらえ」と広田はツッコミ。今度は広田がサニーをコーナーへ振り、スローでのランニング式エルボーを狙うが、これは簡単によけられる。サニーはスイングDDTからブレンバスターを狙うが、広田はこらえると、逆にボディスラムの体勢へ。持ち上げてから、しばらく溜めてから、滞空時間の長いボディスラム。「おー」と感心する場内に「ボディスラムくらいできるわー!」。
そしてサニーへ「お前、年齢は非公開だけど10代じゃなさそうだなー」と尋ねると、足を払って、背を向けさせると、背後からのボ・ラギノールを敢行。カウント2。今度は腕の取り合いからグラウンドへ。広田がグラウンドヘッドロック。
サニーがヘッドシザースも広田はハンドスプリングで回避。ここから再びグラウンドへ。サニーがフォールに行くも2カウント。広田は弓矢固めからキャメルクラッチに取る。サニーがロープを掴むも、その手を叩く広田。もちろん、ロープは認められた。広田はグラウンドのフルネルソン、身動きを取れなくするが、サニーはなんとかロープに。
広田はわざと腕を取らせると、コーナーを自在に動き、トップロープ上での前転、後転も成功。さらにロープ渡りからアームホイップ。テクニシャンぶりを存分に見せつける。
スタンディングへ戻ると、サニーはエルボー。「効かねえだろ!」と広田もお返し。再度エルボーを食らうも「笑わせるんじゃねえぞ」と効いているものの、やせ我慢してやり返す。
そして、「私事ですが、昨日、デビュー27周年を迎えまして。28年間練習してないドロップキック!」と宣言すると、そのまったく練習していなかったドロップキックが4連発で決まる。しかし、28年何も練習してなかったため、ダメージが薄く、サニーは倒れない。
逆にサニーのドロップキックに広田は吹っ飛ぶ。そして広田がダウンすると、サニーはまさかの高田順次。そしてその完成形はローリングして決めた。
広田はフェースバスターからプロレスLOVEポーズ。これに対してサニーは逆さ押さえ込みからスクールボーイ。いずれも2カウント。広田はボ・ラギノールから延髄蹴り。へなーらを狙ったが、サニーは切り返してエビに丸める。ここからエビ合戦に。いずれも2カウント。広田はへな拳を決めると、ここで夜叉ロック。残り時間ギリギリでギブアップ勝ちを収めた。
■チャレンジwave〜パワー〜(15分1本勝負)
宮崎有妃(9分21秒、首固め)ZONES
※目つきからのスモールパッケージホールド

Evo女二人目として、ZONESが貫禄の入場。waveでは初となる筋肉タイム。続いて宮崎の登場。二人が向き合った瞬間、台風の影響で、外の雨足が強くなる。
屋根に雨が当たる音が大きくなり、宮崎も天を見上げてから握手。試合開始。手四つから、バックの取り合い。
ZONESが取り返す。ロープからのタックルは1発目は宮崎の勝ち。2回目は互角に。3度4度と互角だったが5発目で宮崎が再びZONESを倒した。これに対してZONESがチョップを連打。宮崎はラリアットで返す。そしてグラウンドヘッドロック。
体を入れ替え、ZONESがマウントパンチ。宮崎も取り返すと、立ち上がりZONESの髪を掴む。ヘアホイップを決めると、ZONESもヘアホイップでやり返してから噛みつき。そして逆エビ固め。宮崎は苦しみながらもロープへ。
ZONESは勢いよく、ボディスラムを狙ったが、「舐めんじゃねえぞ」と宮崎に逆に投げられる。ZONESは立ち上がりざまにラリアット。今度はラリアット合戦となる。両者互角の打ち合いが続いた後、ZONESは宮崎を持ち上げてバックフリップ。さらにラリアットを打ち込んだ。
ZONESはコーナーへ振ってのラリアットからエルボー。カウント2。「あげるぞー!」のアピールから持ち上げようとするが宮崎がヒザ蹴からラリアット。ラリアットは空振りとなりZONESがスクールボーイ。カウント2。
続けてブレンバスターを決めると、さらにトップロープへ上る。ミサイルキックを敢行したが、これも2。
ZONESは投げの体勢に入るが、宮崎がショルダースルーで返し、ここからエビ固め合戦。いずれもカウント3は決まらず。しかし、両者が立ち上がった瞬間、宮崎が目つきからのスモールパッケージを決めると、不意を突かれたZONESはそのまま丸めこまれて勝負あり。
敗れたZONESは「お前ふざけんなよ!」と食ってかかる。宮崎へのリベンジの思いを残してリングを去った。
■チャレンジwave〜Future〜(20分1本勝負)
〇SAKI&清水ひかり(15分10秒、体固め)田中きずな●&Chi Chi
※ランニング式ブレンバスター


全6試合中のメインに組まれたのはきずな&Chi Chiの新世代タッグ。
「エイエイ、オー!」と気合を入れるきずな&Chi Chiに対してギャラパンは握手と見せかけての奇襲。きずなといChi Chiも即座に応戦しやり返す。しかし、ギャラパンがフェースバスターで新世代タッグを倒すと、ポーズを決める。
その間に背後からきずな&Chi Chiがスクールボーイで丸め込んでドロップキックに。ここから試合は清水ときずなの展開に。
清水がエルボーの連打から背中へのローキックを思い切り打ち込む。思わずSAKIが「ブー、かわいそう」となぜか清水にブーイング。清水からSAKIへタッチ。
きずなはSAKIへエルボー。SAKIはボディへのパンチでお返し。レフェリーがパンチか確認するとチョキのポーズ。再び清水へスイッチ。清水がヘアホイップを2連発。
「ひーちやん、クリーンファイト!」とSAKI。再びSAKIへタッチ。SAKIは首投げならサーフボード。きずなの体を空中まで足で持ち上げると、清水もブーイングのポーズ。Chi Chiも「クリーンファイト!」とアピール。SAKIはここから逆エビ固めに移行させる。きずなはかろうじてロープに。
ここで清水へスイッチ。清水はロープにきずなを擦り付ける。これもまたブーイング。顔面へキックを見舞うと、またまたブーイング。
きずなはドロップキックで反撃し、Chi Chiへタッチ。Chi Chiがエルボー連打。ドロップキック。カウント2。これに対して清水は首投げから「お前もだ!」と背中へのキック。2カウント。
Chi Chiは卍固め。ここからエビ固めに丸め込むも2。清水もレッグラリアットで返す。SAKIへタッチ。SAKIがコーナーへChi Chiを水平に浮かべてのニー。きずながカット。
Chi ChiときずなをSAKIが同士討ちにさせる。ここからSAKIが二人まとめてダブルのフェースバスター。さらにChi Chiをサソリ固めに。Chi Chiはもがきながらロープへ逃れた。
SAKIの突進をきずながカット。ここでChi Chiがドロップキックからノーザンライトスープレックス。カウント2。きずなへタッチ。きすながドロップキック。
これにSAKIがビッグブーツ。その後、互いにエルボーを打ち合う。その都度、きずなは倒されるが、何度倒されてもエルボーを打ち返す。きずなはドロップキックからワキ固め。清水がカット。ここで清水のブロンコバスターとさきロールによるギャラパンの合体技に。SAKIがカンパーナに行くもChi Chiがカット。
きずな&Chi ChiによるダブルのドロップキックをSAKI&清水がかわし、二人を落として場外へ。ここで清水がプランチャを放ったが、これは二人が間一髪かわす。先に新世代タッグはリングへ入り、SAKIもリングへ。Chi Chiがトップロープからミサイルキック。さらにきずながネックブリーカーの連続攻撃。SAKIはなんとかカウント2で返す。
ならばと、きずなが腕ひしぎ。これをSAKIはエビ固めで丸め込んでカウントを取るも2。今度はきずなが回転エビで回ろうとするが、SAKIが必死に防御。すると、Chi Chiがキックでカットに入ってきずなが丸め込むが2。きずなはボディスラム。カウント2。
エルボーの連打にSAKIもやり返す。きずながコーナーに上ると、追いかけてきたSAKIの腕を捕らえて一回転しての腕ひしぎ。これはがっちり決まったが清水がカット。きずな、Chi Chiがダブルを狙うべく突進すると、清水がトップロープから二人まとめてダイビングボディアタック。ここできずなにギャラパンが合体フットスタンプを決めると、SAKIのコーナースプラッシュ。そして、ランニング式のブレンバスターでトドメを刺した。
マイクを取ったのはなんとChi Chi。「田中きずな選手、今度シングルしたいです」と
きずなへアピール。両者は握手をかわした。
続けて清水がマイクを取る。「ギャラパンが勝ったぞー! この間はあやめちゃんと組んだけど、やっぱり私の足方はSAKIさんだー! Waveでタッグといえばやっぱりギャラパンってことになってるんじゃないかなー。(場外にいた青木に)いつ希、今日も今日とて、
日高はどこだよ、今日何しているんだよー」「たぶん、高円寺のジム…」「暇してるじゃないかよー! 連れて来いよ。伝言を頼む。首を洗って…来い!」
何か言葉の違いに観客がざわつくが青木は日高への伝言を了承した。最後はギャラパンによる締めで大会は締めくくりとなった。
2023.08.06

刈谷プロレス祭り『KARIYA WAVE Vol.3 』

日時
8月6日 日曜日
観衆
202人
場所
愛知県・刈谷市産業振興センター あいおいホール
taisenn
1、KARIYA・スクランブルwave(20分1本勝負)
網倉理奈&◯櫻井裕子(12分52秒 ブレーンバスター・ボールド)田中きずな●&梅咲遥
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2、KARIYA・ wave of waves[The FUTURE] (15分1本勝負)
◯狐伯(9分29秒 片エビ固め)炎華●
※ミサイルキック
taisenn
3、KARIYA・アイガーメモリアルwave(20分1本勝負)
◯旧姓・広田さくら&チェリー(14分37秒 ウラカン・ラナ)アイガー●&小仲=ペールワン
taisenn
4、KARIYA・ゴキゲンwave(15分1本勝負)
◯清水ひかり(11分35秒 キューティー・スペシャル)米山香織●
taisenn
5、KARIYA・デンジャラスwave(30分1本勝負)
◯宮崎有妃&藤田あかね(19分53秒 片エビ固め)世羅りさ&青木いつ希●
※囲碁バレーボム