2023.01.09

「Detras de Lazona vol.7」

日時
1月9日 月曜日・祝日
観衆
56人
場所
全席自由
FC先行入場あり
5,500円
当日
アップ無し
メールフォーム
大会チケット購入フォーム(各項目を記入後に送信を押して下さい。)

※メールフォームにて送信後3日以上経過しても返信なき場合は、
直通メール info@pro-w-wave.com に送信下さるようお願い致します。
チケット販売所
◎前説
大会開始前に欠場中の野崎渚が注意事項などを説明。声出しOK大会ということで、「ノザキ」「サマ」のコール&レスポンスで会場を温め、「みんな楽しむこと、いまノザキ様が決めた。ケッテー! これがwaveだ!」で大会をスタートさせた。
◎オープニング
1・1新宿大会で「10人全員に勝つまで帰れま10」を達成し、最強を名乗る旧姓・広田さくらが「大きい人たち、デカ盛りの人たちと闘いたい」とドデカ盛り軍とペラペラ小ライス軍の対抗戦を提案。今大会はそのワンマッチのみの興行となった。

試合に先立ち両軍の入場式がおこなわれ、体重発表とともに選手がリングイン。

ペラペラ軍は狐伯(58キロ)、谷もも(48キロ)、清水ひかり(54キロ)、旧姓・広田さくら(54キロ)とコール。ドデカ軍は優宇(95キロ)、柊くるみ(90キロ)、倉垣翼(93キロ)、宮崎有妃(97キロ)とコールされた。なおペラペラの総体重は214キロ、ドデカ軍は375キロとなる。差は161キロ。

続いてルール説明。試合は4対4の30分間勝負でおこなわれ、時間内により多く多くのフォール、ギブアップを取ったチームが勝利となる。シングルマッチでスタートし、5分おきに1人ずつ追加。入場順は曲が鳴ってわかるバトルロイヤル方式がとられることに。また残り5分となった時点ですべての選手に試合の権利が与えられることも付け加えられた(ただし同時にフォール、ギブアップはとれないため、時間差での判定)。

選手を代表してペラペラ軍からは谷、ドデカからは宮崎が挨拶。

谷「みなさん、こんにちは! ペラペラ代表・谷ももです。ペラペラなことによってwaveさんに呼んでいただきましたー! いままでプロレスやってきて、今日ほどペラペラでよかったと思ったことはありません! 今日は力を合わせて頑張ります。応援よろしくお願いします!」

宮崎「みなさん、こんにちは。ドデカ盛り軍・最高体重の宮崎有妃です。こないだ大阪で大きい対ペラペラでやったときに広田の内臓を破壊し損ねたので、広田に限らずアナタたちも誰でもそうなり得るし、ペラペラ界のプリンセス・清水ひかり! 今日空いてたからオファー受けてくれたのはとてもうれしい。だけど、今日アナタは後悔して帰ることなる。どういうものか、どういう試合形式かちゃんと見たほうがいい。覚悟して試合に臨んでください。それではみなさん今日も応援よろしくお願いします!」
1、ドデカ盛りwave〜いきなり広田最強伝説!(30分間)
<ペラペラ小ライス軍>旧姓・広田さくら&狐伯&清水ひかり&谷もも(3−3)宮崎有妃&倉垣翼&柊くるみ&優宇<ドデカ盛り軍>
①●広田(10分49秒、体固め)くるみ○
※ダイビング・ボディープレス
②●広田(11分38秒、体固め)くるみ○
※ダイビング・ボディープレス
③●広田(12分15秒、体固め)優宇○
※ベアベアーズ
④○狐伯(25分40秒、横入り式エビ固め)倉垣●
⑤○谷(26分28秒、エビ固め)くるみ●
※丸め込み
⑥○清水(27分8秒、エビ固め)優宇●
※カサドーラ


ペラペラ軍最初の選手は狐伯。ドデカ軍は優宇でスタート。握手の段階で優宇が狐伯の手をひねりあげて牽制する。まずは力比べ。優宇が両手をロックし投げ捨てる。ロックアップでも優宇が優勢。

狐伯はドロップキックでチャンスを広げようとするが、優宇が受け止め逆エビ固めでステップオーバー。ならばと狐伯はクロスボディー! これを弾き返した優宇がセントーン。寸前でよけた狐伯が低空ドロップキック、串刺しの低空ドロップキックにつなげる。カウント2。
続いて清水ひかり、宮崎有妃がそれぞれ合流。早速、宮崎&優宇が狐伯&清水をハンマースルーで衝突させようとするが、切り返した狐伯&清水がドロップキック。そして関節技で競演してみせる。
改めて清水が優宇にドロップキックを放つと、宮崎が出て行きヘアーホイップで反撃。そして清水の上に全体重を乗せたフェースロックでスタミナを奪っていく。ロープまであと少し…のところで狐伯が救出。ならばと宮崎は張り付けチョップ、ブレーンバスターでカウント2。清水をボードにして波乗り状態。
そこに広田が登場し、早速、宮崎にボ・ラギノール。宮崎もパワーボムで叩き付けると、リングインしたばかりのくるみが速攻のダイビング・ボディープレスで広田をペシャンコ! 3カウントが入った。
試合は続き、くるみは広田にブレーンバスターを放つと、その上に狐伯→清水をボディースラムで投下していく。そして、またもやくるみがダイビング・ボディープレスで3カウントを奪った。

立て続けに2フォール奪ったドデカ軍の追撃が止まらない。優宇がセントーンで飛び込んでいく。なんとかかわす広田だったが、優宇が串刺しラリアットからベアベアーズで3カウント!
ドデカ軍が3連続フォールで大幅リードとなるなか、清水が出て行き、優宇にドロップキック、エルボーで向かっていく。一方、優宇は逆水平チョップで応戦。続く宮崎はボディーアタックで追い打ちをかけていく。劣勢の清水だったが首固めで流れを変えると、キャメルクラッチへ。狐伯もくるみをキャメルクラッチに捕らえて足止めに成功する。

最後の選手として、谷ももが入場。早速、優宇にキャメルクラッチをきめると、そこに倉垣翼が登場。倉垣はいつもの入場パフォーマンスでまわりの選手をびびらせる。そしてガウンを脱ごうとした瞬間、背後から清水がスクールボーイ。カウント2。
ペラペラ軍が攻勢となりトレイン攻撃。谷がダブル・ニードロップを投下し、ペラペラ軍全員で「ぺらざんまい」。さらにコードブレーカー、ダブル・ニーアタックにつなげる。

倉垣も一撃食らわせ、宮崎にタッチ。谷は宮崎にスリーパー。しつこく絡みついていったが、倉垣がアルゼンチン・バックブリーカーで引っぺがすと、宮崎がえびす落としにつなげる。しかしカバーの瞬間、谷が体勢を入れ替えカウント2。蒼魔刀もカウント2に終わると、ダイビング・ニーアタックを投下する。
続いて広田が出て行き、宮崎にボ・ラギノール。相手陣営にも切り込んでいったが、エルボーで返り討ちに。宮崎が片足ドロップキックからビッグヒップ。はずかし固めの体勢に入るが、これは未遂。かわりに谷が標的となる。

勢いづく宮崎は広田にショートレンジのラリアット。すかさず優宇がセントーンにつなげるが、これは未遂。すぐさまくるみが飛び込んで行く。そして優宇&くるみでツープラトンのブレーンバスターを狙うがDDTに切り返す広田。さらに2人にまとめてフェースクラッシャーをキメようとするが、優宇&くるみにキャッチされる。すかさずペラペラ軍がドロップキックで好アシストに入る。
追撃を試みる清水が優宇にヒップドロップ。キックアウトされるとサッカーボールキックをお見舞い。すぐに走るも、優宇がカウンターのブラックフォールスラム。セントーンを投下する。さらにみたらし団子。リングに戻してカウント2。

今度は倉垣が清水にアルゼンチン・バックブリーカー。倉垣の張り付けラリアット、ボディープレスが決まる。カウント2。清水もスクールボーイでカウント2。

狐伯がミサイルキックを放ち、倉垣がキックアウトしたところで残り5分のコール。ここからは全員に試合権利が発生することとなり、ペラペラが4人同時にスクールボーイ。ルールによりこれはノーフォール。
ならばと狐伯が倉垣にスクールボーイ。入れ替わり立ち替わり倉垣にスクールボーイをかけていき、最終的に狐伯が3カウント。ようやく1本を返した。時間が刻一刻と迫るなか、狐伯がくるみにドロップキック。これを皮切りに清水が延髄斬り、広田がボ・ラギノールで続き、谷が丸め込みでくるみから3カウント。追い上げまくるペラペラ軍。

今度は優宇が標的となり、リレー形式のボ・ラギノール。最後の清水がカサドーラで3カウント。残り3分で3対3のイーブンとなり、焦る両陣営。
宮崎が広田に張り付けラリアット。もう一発ラリアットを叩き込む。キックアウトされると、えびす落としでカウント2。ならばと宮崎は広田をコーナーホイップするも、広田がスイングDDTに切り返す。カウント2。流れが変わり、広田が619を放ってシャイニング・ウィザードへ。これは優宇がカット。
ここで広田はへなーらサンセットを狙うが、宮崎に押し潰されてカウント2。残り1分から宮崎が逆エビ固めへ。ギブアップを奪おうとグイグイ絞り上げたが、ここで30分が終了した。
◎試合後のマイク
ドローがコールされ、健闘を讃え合う両チームだったが、ヘロヘロの広田がマイクをとる。

広田「オイ、なに仲良しこよしやってるんだよ! オイ、ペラペラ! そんなんでな、お前ら明日から胸張って『私はペラペラです』って言えるのか!? 違うよな? ドローだ? こっちはな、人生とペラペラをかけて闘ってるんだよ。こんな人生懸けて闘ってるのにな、ドローとか許されねーんだよ。完全決着だよ! 時間制限があるからダメなんだよ。無制限だよ、コノヤロー! いいか、無制限…完全決着、サドンデスルールだ!! あとな、ラスト5分のルールがコッチに有利っぽかったから、それも採用だ。最初から! 誰でもフォール権と、あと時間無制限と先にフォールした方が勝ちだ。完全決着だ、バカヤロー! このあとにYMZがあるだ? 知るかそんなこと!! 延長したれ、延長! 延長したらみんなも一緒にYMZ見ればいいんだ。いいだろ、それで!」

ところが、そのまま試合がはじまりそうになると慌てる広田。

広田「だけど今からはやらないよ? すぐにはやらないよ? だって休憩とか…(観客がざわつくと)お前らふざけんなよ! こっちは30分闘ってるんだ、コノヤロー! かわりにやってみろ、コノヤロー! 子供に『頑張ったよ』とかやらせろ!!」

広田の強引な要求により、しばしの休憩が取られることが決定。広田「お客様に退屈な思いはさせません。歌とか歌うだろ、桜花。YouTubeだから曲流せないからアカペラでなんか。つないどけ、いったん!」。そういうと選手たちはバックステージへ。
◎インフォメーションコーナー
延長戦となったことで、急きょ二上美紀子会長がインフォメーションコーナーを開催。二上会長は「ご来場ありがとうございます。まあまあな満員。告知が3つほどあります」と下記の3点を発表した。

●1・22千葉で宮崎有妃vs笹村あやめ
●2・5川崎(ポスト・ディ・アミスタッド)にて、「ヤング・オー!オー!」開催。現時点で決定している出場選手は狐伯、網倉吏南、櫻井裕子、大空ちえ、鈴木ユラ(初)、杏ちゃむ(初)。また同大会で田中希沙の公開プロテスト実施
●リブート記念日は4月2日、新宿FACE大会に決定
◎延長戦〜ドデカ盛りwave〜いきなり広田最強伝説!サドンデス(時間無制限1本勝負)
○旧姓・広田さくら&狐伯&谷もも&清水ひかり(3分14秒、ふらふらドーン)宮崎有妃●&倉垣翼&柊くるみ&優宇

延長戦が開始となり、ゴングと同時に4対4の乱戦に。抜けだしたくるみが広田にセカンドからのボディープレスを投下。その上に倉垣→優宇→宮崎と飛び込み、合計375キロが広田の上へ…。宮崎がカバーするもカウント2。「このまま終わりだ!」と担ぐ宮崎。

これはペラペラ軍が救出する。今度はロープに飛ばされる広田だったがサクライトでカウント2。さきほどの試合で功を奏した連続スクールボーイ作戦に出るペラペラ軍。だが最後の広田が宮崎に丸め込まれ、カウント2。
今度は清水&谷が優宇をロープに飛ばそうとする。踏ん張った優宇が2人に逆水平チョップ。ならばと清水&谷がキックから走るが、優宇がクロスボディーで迎撃する。さらに優宇のキャノンボール、くるみのくるくるくるみが同時に決まると、宮崎が広田のバックをとる。

広田が踏ん張ると倉垣がラリアットで突っ込むが宮崎に誤爆。ここからは誤爆が連鎖。くるみのラリアットは倉垣に、優宇のラリアットはくるみに、優宇のラリアットはくるみに誤爆。このチャンスに広田が優宇にへな拳。宮崎も復活し、広田にバックドロップを放つが、広田がふらふらドーンで逆転勝利!
◎エンディング
広田「皆様、今日は奇跡の瞬間を目撃してくれてどうもありがとうございます。小さくたって、ペラペラだってなんだってできることを今日証明してやりました! ありがとうございます。時間無制限の意味、あんまりなかったかもしれませんが、これでYMZさんに迷惑かけることなく試合できると思います。あとはみなさんにイスの撤収をしていただいて…」

狐伯「すみません、あの…自分、今日」

広田「寝返るのか、お前。そっち側に」
狐伯「違います。勝ってもないんですが、すみません、よろしいでしょうか。宮崎さん、本当にいま関係ないのかもしれないのですが、2月1日におこなわれるwaveの試合で、SOSさんと千賀さんとツトム・オースギ選手と試合をするということで、まだパートナーが決まってない…とのことなのですが、自分をパートナーにしてください!」

宮崎「皆様に知られているかわからないですが、本当にバナナ千賀&ツトム・オースギ、S.O.S、Speed Of Soundsはすごいプロレスうまくって、本当に見てもらいたいすごいタッグなんです。だから狐伯に勉強させたいと、言われてすごく思いました。よろしくお願いします」
広田「じゃあ…ついでに私もいいですか? 年明けから今日に続いて私が最強だってことはみなさん重々承知だと思います。そうですよね!? なので次はタイトルマッチじゃないでしょうか。すぐやりたい、すぐやりたいんだ、アタシは。千葉大会! 22日、今月ありますよね? 今日、残念ながら体調不良で出れなかった梅咲遥とのピンクエルボーで、清水!タッグタイトルマッチやろうよ。絶対負けないからね。最強だし! これでもし負けたら、アタシ悪くないから。梅咲のせいだから!」

清水「ペラペラの最強…ペラペラ・キングは広田さんです。でも、タッグの最強、タッグの王者はぎゃらぱんなんで、ぎゃらぱんが防衛します!」
広田「みなさん今日起きたことはちゃんとメモって、これからのwave、ちゃんとスケジュール間違えないように、開始時間間違えないように来てくださいね。どんどん×2、今年も面白いこと始まりますからね。いいですか! そろそろ私も内臓が限界なので、締めたいと思います。いいですか? このメンバーで…知ってた? このメンバーで1試合だけで今日これだけ。これだけのこと成し得た! みなさん、ありがとう! どんどん拡散して『#マジやべー今年』ってみんな呟いてくださいよ(苦笑)。景気がいいということで、それではみなさん声出しOKなので、みなさんで締めましょう。今日はありがとうございました。これがwaveだー!」
2023.01.01

「NAMI☆1~Jan~2023年新春・波始め~GO WAVE~」

◎前説
2023年1月1日、今年初の大会を新宿FACEにて開催。大会に先立ち休業中の桜花由美社長、野中美智子リングアナウンサーが前説をおこなった。
◎オープニング
新年恒例の書き初め披露がおこなわれ、wave全選手がリングへ。

桜花由美「皆様、新年あけましておめでとうございます。2022年皆様の応援があったからこそwaveは2023年を迎えられたと思っています。本当にありがとうございます! 本年のプロレスリングwaveも、何卒×4、よろしくお願い致します。元日ということで、すごく今日はたくさんのお客様、ご来場誠にありがとうございます。私、さっき受付やってたんですが、バタバタで申し訳ございませんでした。それでは今年の私の一言、発表したいと思います。じゃん! 「増」えるです。昨年から練習生が2人入りました。しかもJKです。2人入りまして、今年この2人をデビューさせたいなと思っております。そうすると私といま野崎が欠場中、いま試合をしてないんですが、2人がデビューしてくれたら、選手としては7人に増えるということで、waveもどんどん反映していくかなと思っております。そして、個人的に子供を授かって、家族が増えるといいなと思っております。高齢ということでなかなか授かれる確率が低いんですけれども、今年こそはママになって復帰できたらなと思っておりますので、皆様よろしくお願い致します」
宮崎有妃「明けましておめでとうございます。今年も去年に引き続き、一発目からハードコアではじまる私としてみれば、とても嬉しいカードで、テンションが上がっております。そして、とくにね…まぁすずと試合できるのは、もちろんいつでも嬉しいんだけど、朱崇花と試合できるのがとってもテンション上がっています。私の今年の漢字はこちら!(「狂」の文字)そうですね、今年も狂った感じにいきたいと思う気持ちと、別にそれが目標じゃないんですが、やっぱり葛西純。葛西純との蛍光灯デスマッチ、必ずやりたいと思って、この漢字にしました。今年はハードコア、そしてデスマッチにもどんどん挑戦していきたいと思います。みなさん、引かずにどんどん付いて来てください。よろしくお願いします」
野崎「皆様、明けましておめでとうございます。私の2023年の漢字、一文字はこちらです。「昇」るという字ですね。ショウ。こちらの漢字が私の一文字となっております。このままなんですが、2022年は地獄の先があるのかと思うほど、墜ちるに墜ちたので、その時点から2023年大復活に向けて昇り続けている途中の今日やっと2023年になれたということで。気持ちを新たにして、また昇り続け、昇って×3、大復活をし、まぶしすぎるの光を皆さんにお見せしたいと思います。本年もどうぞよろしくお願い致します」
広田「明けましておめでとうございまーす。皆様、今年もよろしくお願い致します。えっとね、書き初めもそうなんですけどね、私このあとね、10人とやって、それにね勝たなきゃいけないってなるとね、なんだろすごく不思議なテンションなんです。なんか、すごいテンションなので皆様ちょっと付いて来てくださいね、本当に。皆様の声援だけで私は今日なりたつ思いますので、よろしくお願い致します。私の今年の漢字は「新(シン)」。新しい、ですね。こちらの漢字になります。個人的なことだと今年の4月から子ども達が小学生新1年生になりますので、それにかけてと、あと私が入団して新しい景色を見せるぞー!なんて言ってて、どれくらい新しい景色見せられているのかなって、いまこの年になってもう一度、自問しまして、改めてみなさんに新しいwave、つねにいろんなことやってるんですけども、さらに新しいwaveの景色を見せられたらなと思いまして、戒めの気持ちも入れて、「新」ということになりますので、今年もよろしくお願いします」
狐伯「みなさん、明けましておめでとうございます。自分はwaveに入団して、はじめてお正月に書き初めをやりました。自分の今年の漢字は、大成長、大爆発できるように、とにかく『強』くなります。今年1年もっともっと強くなっていけるように頑張っていきますので、みなさん今年も応援よろしくお願いします。今日はタイトルマッチ頑張ります!」

続いてSHOPZABUNでおこなわれた年末ジャンボwaveくじプレゼント付きポートレート抽選会がおこなわれ、1等は2023年度のwaveすべて大会が無料となるプラチナカード、2等は東京以外の2023年度のwave大会が無料となるゴールドカード、3等は2023年度ナミイチ大会が無料となるシルバーカードの当選者が発表された。
1、新春・チャレンジwave 広田が全員に勝つまで帰れま10(各1分1本勝負)
旧姓・広田さくらvsアイガー、倉垣翼、高瀬みゆき、関口翔、櫻井裕子、青木いつ希、網倉理奈、笹村あやめ、川畑梨瑚、梅咲遥 
※広田が10人全員に勝つまで試合が終わらないルール。
①△広田(時間切れ引き分け)アイガー△
②●広田(0分56秒、体固め)青木いつ希○
※ボディープレス
③○広田(0分48秒、回転エビ固め)網倉理奈●
④○広田(0分30秒、体固め)梅咲遥●
※ラ・マヒストラルを切り返して
⑤○広田(0分53秒、へなーらサンセット)川畑梨瑚●
⑥●広田(0分59秒、体固め)倉垣翼○
※バックドロップ
⑦○広田(0分58秒、エビ固め)櫻井裕子●
※櫻井のカバーを切り返して
⑧○広田(0分55秒、逆さ押さえ込み)笹村あやめ●
⑨○広田(0分4秒、横入り式エビ固め)関口翔●
⑩○広田(0分59秒、ふらふらドーン)高瀬みゆき●
⑪△広田(時間切れ引き分け)アイガー△
⑫)○広田(0分40秒、エビ固め)青木いつ希●
※ジャックナイフ・エビ固めを潰して
⑬)○広田(0分31秒、エビ固め)倉垣翼●
※メタルウイングからのカバーを切り返して
⑭○広田(0分27秒、ウラカン・ラナ)アイガー●
※広田が10人から勝利したため終了。


12・22新宿で、旧姓・広田さくらの「私とやりたいヤツは上がって来いよ!」との発言を受け、高瀬みゆき、川畑梨瑚、網倉理奈、櫻井裕子、関口翔、梅咲遥、倉垣翼、アイガーが名乗り。そこに青木いつ希、笹村あやめを加えた10人との「全員に勝つまで帰れま10」マッチが決定した。

広田は各1分1本勝負で対戦し、10人全員に勝つまで「帰れない」という過酷なルールとなっており、広田が負け、ドローだった選手は、10人目が終わったあと順次その選手と対戦していくというもの。とにかく広田が全員に勝つまでおこなわれるため、観客にとってもリスキーな試合となった。

1人目はアイガー。手拍子の中じっくりニラみあう2人。「時間ないぞ」の声にアイガーが仕掛けて広田の上に倒れ込む。カウント2。そのまま2人はローリングして場外へ。場外戦となりあっという間に時間切れを迎えた。初戦からドローとなってしまった広田は「みんな、覚悟しろよ、帰れると思うなよ!」と観客にアピール。
2人目は青木いつ希。青木の入場時を襲った広田がフェースバスター。青木も「人の見せ場、潰しやがって!」と後頭部へのランニング・ニーでお仕置き。ブレーンバスター・ホールドでカウント2。ダブル・ニードロップ、ボディープレスを連発していき3カウントを奪った。
3人目は網倉理奈。入場するなり「『歌っていいですか?』って言ったら、いいって言われたので歌います!」と美声を披露。試合でも仕掛けていき、ボディースラムからワープレスを連発。カナディアン・バックブリーカーの体勢に入るが、切り返した広田が勝利。
4人目は梅咲遥。広田はリングインした梅咲の背後からいきなりボ・ラギノール。梅咲もドロップキックでやり返し、四方にエルボーアピール。その背後から広田がスクールボーイでカウント2。梅咲もラ・マヒストラルを狙うが、広田が切り返して逆転。
5人目は川畑梨瑚。開始早々、川畑がキックのコンビネーションで仕掛けて行く。そしてムーンサルト・プレスを投下するも、広田が切り返す。カウント2。ならばと川畑は延髄。これをかわした広田がへなーらサンセットで3カウント。
6人目は倉垣翼。広田が小刻みエルボーで向かっていく。倉垣が強烈エルボーでやり返し、ラリアット。「新年、明けましおめでとうございます」と串刺しラリアットを放って「ファイヤー!」を観客と唱和。続くラリアットもカウント2止まりとなると、バックドロップで3カウント。
7人目は櫻井裕子。握手から櫻井がショルダータックルをなんと23連発! 満を持してカバーするも、切り返した広田が頭脳勝利。
8人目は笹崎あやめ。笹村がコーナーホイップしようとするが、広田はスタミナ切れで対角コーナーまで走れず。調子が狂った様子の笹村だが、作戦を変更し低空ドロップキック、低空DDT、手つなぎ式の顔面キックからカバーを連発。いずれもカウント2。広田もフェイントを入れた逆さ押さえ込みに持ち込み、3カウント。
9人目は関口翔。お正月ということもあり、獅子舞を披露。「謹賀新年」の習字を披露するも、広田がスクールボーイでクルリ。
10人目は高瀬みゆき。ゴングと同時に高瀬が串刺しラリアット2連発。広田もコーナーホイップを振り返すが、高瀬がセカンドからのミサイル発射。続くセカンドからのエルボーアタックはカウント2。ならばと広田はボ・ラギノールを狙うが、読んだ高瀬が張り付けラリアット。ところが広田がふらふらドーンで逆転勝利。
2巡目に入り、11人目はアイガー。走るアイガーに広田がボ・ラギノール。ロープに走る広田。アイガーがドロップダウンでかわすも、広田がつまずきそのまま両者が場外へ。再び場外戦となり、カウント16まで数えられたところで1分が終了。
12人目は青木。青木はカニばさみから後頭部へのランニング・ダブルニーアタック。ブレーンバスター・ホールドでカウント2。再びダブルニードロップを狙うが、かわした広田がオクラホマロール。キックアウトされるとジャックナイフを狙う広田。これを青木が切り返す。青木もジャックナイフを狙うが、今度は広田が切り返して3カウント。
13人目は倉垣翼。倉垣がラリアットから早速メタルウイング。カバーするも、切り返した広田が逆転勝利。
3巡目。14人目となるアイガー。すぐさま場外に行こうとするアイガーだったが、ランバージャックのようにセコンドの選手に戻される。広田がへなーらサンセットを狙うが、持ち上がらずにアイガーに押しつぶされる。キックアウトした広田が走る。そしてウラカンラナで3カウント。
トータルタイム10分40秒での決着に、広田のみならず観客も胸をなで下ろした。
2、新春・デンジャラスwave(20分1本勝負)
宮崎有妃vs朱崇花vs鈴季すず
※時間切れ引き分け

2022年は米山香織、ミス・モンゴルとのハードコアマッチ(WWWD世界エリザベス戦)でスタートさせた宮崎有妃。2023年の闘い始めは、朱崇花、鈴季すずとのハードコアでスタートとなった。

それぞれ机を持って入場。ところが、すずと朱崇花の机はどうやら新宿FACEの所有物の模様。気づいた宮崎が「新宿FACEのは使うなって。ダメなんだってば!」と制止する。だが、聞く耳もたないすずと朱崇花。宮崎は「使うなって言ってるだろ!」と2人を机で場外へ。ひと暴れしたあと、リングに戻る。
朱崇花がすずにイス攻撃。ブリッジでかわしたすずがドロップキック。串刺し攻撃を狙うが、朱崇花が寸前でかわして張り手。
続いて宮崎が朱崇花にショルダータックル。朱崇花はアームホイップを狙うが、踏ん張る宮崎。逆に宮崎がフライングメイヤー。これを朱崇花が着地して、ブファドーラ。ロープに走るが、場外からすずが足をすくって排除する。
リングに戻ったすずは宮崎の腕にポスターをホッチキスで留めていく。朱崇花にもポスターを貼り付けようとするが、朱崇花は宮崎の逆の腕を差し出す。するとすずは宮崎の反対の腕にもポスターを貼り付け「1月9日プロミネンス、新木場大会来てね!」とちゃっかり宣伝。そして場外戦へ。
宮崎がコーナーに登るも、朱崇花がイスを投げつけ妨害。逆に朱崇花がコーナーからのラ・ケブラーダを成功させる。リングに戻った朱崇花はムーンサルト・プレスを投下。かわされると着地してみせる。すかさず朱崇花のバックをとるすず。そこに宮崎がラリアットで飛び込むも、朱崇花にかわされすずに誤爆。
ならばと宮崎は朱崇花にはずかし固めを狙う。朱崇花が回避すると宮崎はビッグヒップ。さらに朱崇花をリバース・インディアンデスロックで捕獲し、同時にすずも担ぐが…崩れてしまう。
改めて宮崎は朱崇花にはずかし固めの体勢。すると、すずは「コイツより私のほうが(観客は)見たい」と主張。それでも諦めきれない宮崎は、朱崇花にはずかし固め、その横ですずが一人はずかし固めをやればお客さんはもっと喜ぶ…と提案する。ひとまず手を結ぶことにした宮崎とすずだったが、朱崇花がバックステージへと逃げ込む。追う宮崎とすず。

しばらくして会場に戻ってきた3選手だったが、宮崎が台車上ですずにはずかし固めをかけ、それを朱崇花が運ぶというカオスな状況。
続いて宮崎は場外のすずにテーブルクラッシュを狙うが、朱崇花がイスを投げつけ妨害。今度はすずが朱崇花をテーブルにセット。宮崎がコーナーに登るも、すずがイスを投げつけ宮崎を妨害する。すずは「バーカ、ザマミロ!」と高笑い。

結局そのすずがテーブルにセットされ、宮崎がコーナーへ。朱崇花がまたもや妨害を試みるが、これを振り切った宮崎がテーブルクラッシュに成功する。

ところがこれは新宿FACEの机…。ヤケクソになった宮崎がすずの脳天を天板の破片でブチ抜いていく。すずも「机の角でいってやる!」とテーブルを振りかぶるも、宮崎が返り討ち。そしてコーナーに登る。すずが追いかけ雪崩式フランケンシュタイナーの体勢。宮崎が踏ん張ると、朱崇花が2人まとめて雪崩式フランケンシュタイナー。すずのカバーはカウント2。朱崇花が宮崎にイスを投げつけていき、ムーンサルト・プレスを投下。これは寸前で宮崎がかわす。
残り3分。ラダーを持ち出す宮崎。反対側からすずが登り雪崩式ブレーンバスター。さらにすずは朱崇花にイスの上へのテキーラショット。これはカウント2。

残り1分となり、宮崎が碁盤の上へのデスバレーを狙うが、踏ん張るすず。逆にジャーマンを狙うが、宮崎も回避し碁盤の上へのデスバレーを敢行。今度は朱崇花がキックを放つが、碁盤でガードする宮崎。そのまま担ごうとするが、逆に朱崇花が碁盤の上へのハリケーンドライバーを放ったところで時間切れとなった。
3、EVEインターナショナル選手権試合(30分1本勝負)
<王者>○優宇(9分6秒、体固め)狐伯●<挑戦者>
※ラストライド。第7代王者が4度目の防衛に成功


12・22新宿でEVEインターナショナル王座に照準を定めた狐伯。YMZ1・1新宿でおこなわれたEVEインターナショナル選手権試合で、優宇が水森由菜を相手に3度目の防衛に成功したため、狐伯との試合は正式にタイトルマッチとなることが決定した。
開始早々、仕掛けたのは狐伯。ドロップキック4連発を放って行く。優宇もセントーンを狙うが、狐伯がかわしてクロスボディー。これを跳ね返した優宇がセントーンでカウント2。串刺しバックエルボーもカウント2。
狐伯が場外に逃れると、優宇がみたらし団子。リングに戻って優宇が逆水平チョップを連発していく。

狐伯もドロップキックからアームホイップを狙うが、優宇が踏ん張る。走る優宇に、狐伯がカニばさみ。そして低空DDT、低空ドロップキックをお見舞いする。
今度は優宇の逆水平チョップ、狐伯のエルボーが打ち合いとなる。狐伯がアームホイップから低空ドロップキックを敢行。場外の優宇にプランチャ・スイシーダを投下する。
リングに戻って狐伯がミサイル発射。カウント2。優宇はジョン・ユーからのキャノンボール。かわした狐伯が串刺しドロップキック。低空の串刺しドロップキックからブレーンバスターにつなげる。キックアウトされるとダイビング・フットスタンプを投下。カウント2。串刺しドロップキックで追撃した狐伯がもう一度串刺し攻撃。これを優宇がクロスボディーで迎撃し、キャノンボール。
だが、狐伯もカバーを切り返していく。カウント2。すぐさま優宇がセントーンで反撃。ラストライドを狙うが、狐伯が回転エビ固めへ。
キックアウトされるとすぐさまロープに走るが、優宇がカウンターのイッポンでカウント2。ベアベアーズを投下させ、最後はラストライドで3カウント。
◎バックステージ
優宇「勝ったよ! 昼間・水森由菜、夜に狐伯。ギリギリだったけど、1日2回タイトルマッチという緊張感と、責任感、そして元旦に頭おかしいと思うんですよ。世界で一番はやいタイトルマッチしてやるって言って。でも、今日の対戦相手のお陰で、自分は何か小さな壁を超えられた気がします。対戦相手に感謝しつつ、このEVEのインターナショナルのベルトを懸けて闘いという挑戦者、バンバン募集してますので。熱い気持ちを持ってる人、私に直接言って来てください。バンバン飛躍して、'23年は女子プロレス大賞取ってやる!」

狐伯「世羅とのシングルマッチの後直訴して優宇さんのベルトに挑戦させてもらいましたけど、ここままじゃ勝てないなって。優宇さんがベルトを持ってる間にもう1回チャレンジしていきたいし、'23年はもっといろんな挑戦をしていきたいと思います」
4、DUALSHOCK WAVE~WAVE認定タッグ選手権試合(30分1本勝負)
<王者組>○SAKI&清水ひかり(13分1秒、チョロイルド)米山香織&チェリー●<挑戦者組>
※第30代王者組が8度目の防衛に成功


第30代王者組ということで、30回の防衛を目標としているgalaxyPunch!(SAKI&清水ひかり)。8度目の防衛戦は、第18代王者組のゴキゲンBBA(米山香織&チェリー)。BBAがタイトルをとれば5年5カ月ぶり2度目の戴冠となる。
先発は清水vs米山。「米山」「ひかり」コールが交差するなか、読み合いの攻防からスタートとなる。清水の背後からチェリーが襲撃。ダブルのクローズラインから「ゴキゲンBBA」ポーズ。清水もBBAの攻撃をかわすと、ぎゃらぱんでドロップキック。さらに米山を孤立させ、波状攻撃。ダブルのエルボードロップを投下する。

SAKIが出て行き、米山にサーフボードストレッチ。ダイヤル固めでカウント2。串刺しラリアットを狙うが、チェリーが救出する。
そのチェリーが出て行きSAKIに串刺しボディーアタック。SAKIの足を踏みつけ、河津掛け。カウント2。SAKIがアトミックドロップを放って、清水にタッチすると、ぎゃらぱんの波状攻撃タイムに突入する。

ならばとチェリーは変型4の字固めで清水に反撃。SAKIが助けに入ると、チェリーはSAKIを使ってダブルのクローズライン。カウント2。ネックブリーカードロップでカウント2。
清水もソバット、ドロップキックで応戦。キックアウトしたチェリーが清水の首を絞めていく。続くチェリーのダブルリストアームサルトはカウント2。

タッチを受けた米山がモンゴリアン・チョップ。ガードした清水がローキック。ミドルキックでカウント2。ならばと米山がクロスボディーでカウント2。清水もランニング・ローキックでやり返す。カウント2。
清水のPKF、ダイビング・フットスタンプが決まる。これもカウント2止まり。続くSAKIはカンパーナ狙い。これを米山が切り返してカウント2。ヒヤリとしたSAKIがフロントハイキックで反撃。リバーススプラッシュ2発でカバーする。これはチェリーがカット。

ならばとSAKIはストレッチボムを敢行。チェリーがカットすると、ぎゃらぱんはチェリーを排除。

逆に米山が首固め。返されると後方回転エビ固めを狙う。これはSAKIも読んでいた。ならばと米山は後頭部にランニング・ニーをブチこんでいく。
続いてチェリーが出て行き、読み合いの攻防からSAKIにヘッドシザースホイップ。一方、SAKIもチェリーにブレーンバスターの体勢。そのままロープに吊すと清水がミドルキック、SAKIもフロントキックで続く。そして合体フットスタンプを投下。

BBAも攻守を入れ替えると、米山のダイビング・千豚♪→チェリーのチェリトーンボムが決まる。チェリーがカバーするも、これは清水がフットスタンプで妨害。さらに清水は稲妻レッグラリアットで米山を排除。改めてSAKIはチェリーを肩車。清水がコーナーに登るも、しつこく米山が足止め。

その間にチェリーがSAKIをスリーパーで捕獲する。耐えられると春夜恋へ。これはSAKIが切り返す。SAKIのファルコンアローからのカバーはチェリーも切り返していく。
SAKIは清水のクロスボディーのアシストを受け、チェリーにデスバレーボム。キックアウトされるとストレッチボムの体勢。だがこれはチェリーが読んでカウント2。ならばとSAKIはチョロイルドで丸めて、8度目の防衛に成功した。

試合後、SAKIがマイクを取る。

SAKI「galaxyPunch!、2023年1発目、そして8度目の防衛に成功しました!ありがとうございます!! 今年もどんなにしんどくても、どんなにしんどい思いをしても、この大切なベルトを守り通してwaveのリングに上がり続けます。なので、誰が相手でも立ち向かう覚悟はできています! お待ちしています。今日はありがとうございました」
◎バックステージ
SAKI「ゴキゲンBBAの2人が歴代チャンピオンということも、いつもの防衛戦に増して大切な試合と思って向かわせていただきましたけど、どんなしんどい闘いでもあと20回」

清水「今年中にできるかしら(苦笑)」

SAKI「みんなが立ち向かいたいと思えるチャンピオンになりたいと思います」
5、Regina di WAVE~WAVE認定シングル選手権試合(30分1本勝負)
<王者>○志田光(18分24秒、片エビ固め)世羅りさ●<挑戦者>
※魂のスリーカウント。第19代王者が4度目の防衛に成功

2023年最初のメインイベントは、AEWで活躍し世界のスーパースターとして名を連ねる志田光の4度目のRegina防衛戦。挑戦するのは、2022年のNEXT優勝者であり、志田のアイスリボン時代の後輩である世羅りさ。志田の交通費がかさむwaveとしてはなんとしてでも世羅にRegina奪回してもらいたいところ。
いつものようにタイトルマッチ記念撮影がおこなわれるなか、世羅がベルトを強奪して志田を襲撃。いきなりゴングとなる。そしてエアーズロックⅡを敢行。「獲るぞ、レジーナ!」と叫んで羅紗鋏の体勢。これは志田も踏ん張り、ベルトでやり返そうとする。だが、踏みとどまる志田。ならばと世羅はレフェリーの死角をついて竹刀攻撃。コンバインへ。志田がロープ。
打撃戦を挟んで志田がショルダータックルで流れを変える。コーナーでナックルを連打したあと世羅をコーナートップにセットし、ニーリフトを敢行。さらにエプロン上にうつ伏せにしてヒザ蹴りをお見舞いする。
リングに戻して、志田がセカンドロープに登るも、世羅が襲撃。場外戦に持ち込み鉄柱に投下する。そしてバックステージへと消えていく世羅。スーツケースを持って現れると、志田の表情が変わる。どうやら志田の私物のようで、すでにタイヤが壊れている!?
お構いなしの世羅はスーツケースを志田に投下。志田は「14万…」と嘆きつつも、自分もバックステージへ。世羅の物と思われるスーツケースで応戦する。ヒートアップした両者は再びバックステージへと消えていき、他の選手のスーツケースをどんどんリングに入れていく。これにはセコンドにいた選手たちも大慌て!
世羅はリング上にスーツケースを山積みにすると、志田を投下。さらに志田のスーツケースの上に志田をセットし、リバーススプラッシュ式のダブルニードロップを狙うが、志田が寸前でかわして自滅。大きくへこむスーツケース……。
攻守が入れ替わり、志田がセカンドからの蒼魔刀。ニークラッシャーでカウント2。ストレッチ・マフラーホールドで捕獲する。さらにコーナー・ブレーンバスターからアキレス腱固めへ。
10分経過。志田がエルボーを放つと、世羅も応戦。ならばと志田はブレーンバスターの体勢。これを世羅がファルコンアローに切り返す。志田も同じ技でやり返し両者、ダウン状態。
仕掛けたのは志田。顔面へのヒザ蹴りを連発し、ロープに走る。これを世羅がエアーズロック。そして串刺しダブルニー、リバーススプラッシュ式ダブルニードロップでカウント2。コーナーに登るも、志田が雪崩式ブレーンバスターに切り返し、コーナーへ。今度は世羅が雪崩式の羅紗鋏、ダイビング・ダブルニードロップでカウント2。
志田も投げっぱなしジャーマンを放って15分経過。ビーナスシュートは世羅がキャッチ。これを志田がヘッドシザース・ホイップ、ジャンピング・ニーにつなげる。カウント2。さらにランニング・エルボーを放つ志田。キックアウトされるとヒザ蹴りから魂のスリーカウント。これを返されると、KATANAへ。
寸前でかわした世羅が掟破りの魂のスリーカウント。返した志田がカカト落とし、ブラジリアンキック。世羅も張り手で返す。ならばと志田は目突きからの首固め。キックアウトされるとビーナスシュート、ファルコンアローでカウント2。KATANAを決めるとカバーには行かず。ダメ押しの魂のスリーカウントでトドメを刺した。
◎エンディング
志田「4年前、アメリカに行く前、アイスリボンで世羅りさとシングルマッチをして、私は負けました。それがもう最後だと思ってた。もう絶対に、次はないと思ってた。でも、プロレスって絶対なんてないね。こうしてお互い立場が変わって、こうやってまたぜんぜん今度は関係ないwaveのリングで再会した。世羅はみんなを引っ張ってプロミネンスで頑張って、強くなったと思う。でも私の方が世界を見て、もっと強くなった。今日はそれだけのこと。でも絶対はないから、またどこかで熱いシングルしましょう。さて×3、GAMIさん! すみません、防衛しちゃいました! ただ年末年始が一番高いので、この先、値段は下がる一方だと思うんですが、すみません、また(交通費)お願いします。で、次の相手なんですけど、私いままで挑戦者決めておいてください、またいついつ帰ってきますって言ってたんですけど、ちょっと今回は私のやりたい人を、私から提案したい。本当に一番やりたい人は欠場しちゃってるからさー。どこにいるかな?(野崎渚を探す)いつ戻ってくるんでしょうね。まだまだかかりそうですね。次の防衛戦には彼女は間に合いそうもないので、またちょっと検討して、日本にもやりたい選手、いっぱいいるのでまたお知らせします。あの今回拒否権とかないんで、あの宮崎さんみたいに断るとかないんで。次の防衛戦は、私がやりたい相手と、このRegina di waveを懸けてやらせてもらいたいと思います。それまでみなさん楽しみに待っててください。今日は私が、この…えっ?」

狐伯がマイクをとる。

狐伯「すみません、今日は負けてしまったんですけど、自分は2023年、もっと強くなっていきたいと思ってるので、自分でチャンスをつかみにいきたいと思っています。なので年末にOZさんで発表された、AKINO選手の持つ無差別級の次期挑戦者のトーナメントがOZさんのヤツが20代限定のトーナメントがあるということで、自分もそれにエントリーしたいと思ってるんですが…桜花さん! OZさん、OZさんじゃない。尾﨑さんにお伝えいただけますか?」

桜花「いま、OZさんも妊活中で休業中だから、じゃあ狐伯がそのべルトを獲って、OZのレギュラーを勝ち取ってきてください。伝えておきます」

狐伯「はい、ありがとうございます。2023年、もっと自分でチャンスをつかみにいきたいと思います」

志田「今度こそしめさせてもらっていいですか?」

今度は宮崎がリングへ。

宮崎「あのー、2月2日は私、誕生日で。2月1日にwaveの新木場大会あるんですが、そこで私どーしても試合したい人がいて、それは私の大・大親友のバナナ千賀。みなさんにはあまり、わからないですかね。バナナ千賀、ヘラクレス千賀とも言うんですけど、ツトム・オースギと組んでてSOSという、Speed Of Soundsっていうタッグチームがあって、そのチームと試合したいです、どうしても! いいですか? 新木場大会、声出せると思うので、私はwaveのこのリングで『千賀死ね』っていう大コールを。いいんです。アイツに関しては言っていいんです。言っていい悪口になってるんです、この世の中で。みなさん大声で『千賀死ね』を言いましょう。よろしくお願いします。2月1日、ナミイチ。私と誰か組んで、SOSで闘います。よろしくお願いします」

さらに広田もリングへ。

広田「みなさん今日、私が最強だってことが証明されましたよね? ありがとうございます。今日みなさんが結構、予定通りの時間に帰れるのは私のおかげだと思ってください。今日私の最強が証明されたということで、いろんなことをこれから証明していきたいと思います。まずは1月9日、アミスタ大会ありますが、そこで私いま最強で、絶対負ける気しないので大きい人たち、デカ盛りの人たちと闘いたいと思います。だから我こそはデカいぞっていう人、さっきくるみちゃんもいて、もう復帰もして絶好調だと思うので、アイツデカいの代表だと思うので、そういったデカイwaveの面々、待ってます。そしてこっちはペラペラとか小粒とか、集めておきますので、大は小を兼ねる? 違う! 小は大を兼ねる? あっ、なんかちょっと間違えている感じがするんですけど…ちょっと間違えてますよね。小さくても勝てるんだっていうことを私が証明したいと思います! 1月9日アミスタ大会、またみなさんの声援がないと私は絶対勝てませんので応援しにきてください! ねっ!」

志田「もういいですか!?  もういいですね? もう誰もいないですね。大丈夫ですね。ちょっと私、ここに長らく座ってて、言いたいことできちゃいました。目の前に私のぺしゃんこのスーツケースがあるんですよ。これ14万円するんです。すみません。交通費で大変なところ申し訳ないですが、スーツケース代もよろしくお願いします。それはもうしょうがないんで」

二上美紀子会長「それはプロミネンスに言いなさいよ。ゴミ袋とかで持って帰ればええやん。乗るよ、飛行機の中に。スター、ゴミ袋で帰ろうよ」

志田「……(苦笑)。ゴミ袋では帰れません! スーパースターなんで!! 14万円お願いします、スーツケース代。締めます、じゃあ! いいですね! ということで2023年もwaveに翻弄される年になりそうです。でも、この1発目防衛して、最高のスタートを切ることができました。みなさんも2023年もプロレスいっぱい楽しんでください。これがwaveだ!で締めたいと思います」

二上会長「志田さん、上がろうよ。新年1発目なんだから」

志田「上がってください、みなさん」

二上会長「ここwaveのリングやぞ」

志田「ぜんぜん思う通りいかないじゃん…。(選手達は自分のスーツケースを持ってリング内へ)なんでみんなスーツケース持ってるの?(『壊されるんで持って行きます」という声が)あっ、そうなんだ。じゃあ、みなさん2023年も楽しんでいくぞ、これがwaveだーーー!」
◎バックステージ
――防衛おめでとうございます。
志田「ありがとうございます。いやー、2023年はじまりましたけど、まさか一発目から世羅りさとシングル…。なんかちょっと今年は、昔との遭遇みたいなものも多くなっていくのかもしれないなと思う年になりそうですね、2023年は。ただやっぱり私、ぜんぜん違うな、昔とはと自分でも思います。成長してます、いまだに。昨年12月、クリス・ジェリコ、ケニー・オメガがいるなか、私全米のテレビ放送のメインイベントを務めてきました。2022年全米の女子ベストバウトと言われる試合をしてきました。向こうでベルト獲れなかったですけど、まだまだチャンピオンになる実力があると、全世界に証明してますので、いまはwaveのベルト、そしてアイスリボンのベルト、それだけじゃなくて同時にアメリカのベルトも獲って、日米三冠で。今年はそれをまず目標にやっていきたいと思います。次の防衛戦なんですけど、いままでwaveさんの、団体のほうに次の相手をお任せしてきたんですけど、やっぱ日本でプロレスやってきて、やりたい選手メチャクチャいるんですよね。ここではあえて名前を出しません。名前を出しませんけど、私が心からやりたいと思ってる選手、その選手をwaveに、waveに出たことあるかないか、関係ないです。私はそういうの気にしないので、waveの方にも拒否権はないと言ってあるので、いままで上がったことがない選手だろうが、誰だろうが私は関係なく。私のやりたい選手とこの次の防衛戦やりたいと思っています。ということで、2023年も忙しくなりそうです。私は2日後にアメリカで試合があるので、また23年も世界中を飛び回りたいと思います。今年もよろしくお願いします!(スーツケースが目に入り)14万円…アタシどうやってアメリカ帰ればいいの…!? タイヤがもう1個しかないんです、どういうこと? まあ、でも防衛できたので、良しとしましょう。ありがとうございました」
2022.12.22

「大師走・東22」

◎前説
プロレスリングwaveの2022年最後の興行が新宿FACEにて開催され、休場中の桜花由美社長と野中美智子リングアナウンサーが注意事項などを説明。「これがwaveだ!」で年内最終戦をスタートさせた。
1、スクランブルwave(30分1本勝負)
○倉垣翼&鈴季すず&櫻井裕子(16分33秒、エビ固め)高瀬みゆき&関口翔&川畑梨瑚●
※ハヤブサ直伝ファルコンアロー

waveの年内最終戦は、倉垣翼&鈴季すず&櫻井裕子vs高瀬みゆき&関口翔&川畑梨瑚でスタート。高瀬&関口&川畑組が華やかな入場ダンスで盛り上げれば、倉垣も大刀を振り回して威嚇する。
試合は櫻井vs川畑でゴング。川畑がガットショットからロープに飛ばすも、櫻井がショルダータックル。ドロップダウンからビッグブーツをお見舞いする。しかし川畑もネックスプリングで跳ね起き、連係へ。これは倉垣&すずがカットに入る。

関口が出て行き、櫻井にサーフボードストレッチ。キャメルクラッチで捕獲すると、高瀬、川畑も合流。
続く高瀬はダイヤル固め。張り付けドロップキックにつなげる。カウント2。櫻井もドロップキックでやり返し、倉垣にタッチ。

関口、川畑も高瀬の援護射撃にまわる。トレイン攻撃を狙うが、倉垣がラリアットで迎撃していき、逆にトレイン攻撃。倉垣&すず&櫻井で「行くぞ、ファイアー!」を叫ぶ。
続いて倉垣vs高瀬のマッチアップ。高瀬が逆水平チョップで挑んでいき串刺し攻撃。ダイビング・エルボーアタックをお見舞い。水車落としから走るも、倉垣がショルダータックルで迎撃する。

櫻井もショルダータックルで追撃。ブレーンバスターでカウント2。続くコブラツイストの掛け合いは高瀬が制す。倉垣にカットされると、DDT、スタナーでカウント2。
川畑もドロップキックで反撃すると、すかさず関口&高瀬がエプロン上でドロップキックの挟み撃ち。川畑が619につなげる。

続く関口がボディースラムの体勢。櫻井も踏ん張る。いったんは諦めロープに走る関口だったが、櫻井がショルダータックル。ロープに走るも、今度は関口がカウンターのワキ固めへ。耐えた櫻井がボディースラムでやり返す。

交代したすずが後頭部へのニーで追い打ち。場外助走からの片足キックでカウント2。関口もブーメランアタック、低空ドロップキックで応戦する。カウント2。

タッチを受けた川畑がローキック、片足ドロップキック、顔面蹴り。すずも強烈エルボーで流れを変えるとドルフィンバスター。キックアウトされるとジャーマンの体勢。川畑が踏ん張ると、関口がラリアットですずを捕らえる。すかさず川畑がジャックナイフエビ固め。キックアウトされるとすぐに走る川畑。これをすずがカウンターのトラースキック。投げっぱなしジャーマンにつなげる。川畑も投げっぱなしジャーマンでやり返してトラースキックのお返し。
倉垣が出て行き、川畑に張り付けラリアット。カウント2。カナディアン・バックブリーカーで担ぐも、川畑が着地。バックを取ると関口→高瀬でミサイル発射。川畑が打撃のコンビネーションからムーンサルト・プレスを投下する。カウント2。

ロープに走る川畑を高瀬が足止め。倉垣がアルゼンチン・バックブリーカーにとらえると、すずが高瀬にスリーパー、櫻井が関口にコブラツイストで捕獲する。

15分経過。試合のペースを握った倉垣は俵投げでカウント2。高瀬&関口にダブルハンドのラリアット、まとめてバックドロップを放ち、川畑を孤立させる。改めてブレーンバスターの体勢に入るも、なんとか首固めに切り返す川畑。ウラカンラナもカウント2。走る川畑だったが、倉垣がカウンターのラリアットで止めて、最後はハヤブサ直伝ファルコンアローで貫録勝ち。
2、スクランブルwave(30分1本勝負)
○旧姓・広田さくら&優宇&梅咲遥(17分51秒、エビ固め)SAKI&清水ひかり&アイガー●
※呪落を切り返して

1・1新宿で「DUALSHOCK WAVE 2022トーナメント」優勝者の挑戦を受けることが決まっている王者・galaxyPunch!(SAKI&清水ひかり)。今大会ではアイガーと組んで、旧姓・広田さくら&優宇&梅咲遥組と対戦。タイトル戦に向けて調整をおこなった。

それぞれ握手をかわすなか、ジャンケンに負けた広田がアイガーに握手を求めに行く。そして「今日は絶対に私が勝たなきゃいけないから、見とけ」と先発を買って出る。「清水だったら勝てる、清水出てこい」と名指ししてゴングとなる。
清水がローキックを連発していく。ロープに飛ばしてトラースキック。サッカーボールキックでカバーする。押さえ込みを連発する清水。いずれもカウント2。そこからSAKI&清水&アイガーがトレイン攻撃。
広田とアイガーが目を合わせるとお互い動揺。他の選手にもその動揺が連鎖していく。リング上がカオスとなると、Tommyレフェリーが「見なきゃいいんだよ!」と試合を軌道修正する。

改めて広田が清水、SAKIが梅咲、アイガーが優宇をサイドヘッドロックで捕獲すると、広田&梅咲&優宇がバックエルボーで脱出してエルボーアピール。
一方、清水も広田をボディースラムで叩き付けるとCOLOR‘Sの連係。アイガーも加わるが最後の最後で失敗に終わる。

この隙に優宇が広田を連れ帰り、強引にタッチ。逆水平チョップで逆襲に出る。清水もミドルキックから走るが、優宇がショルダータックルで迎撃。ブラックホールスラムからセントーンを狙う。だが、これは清水もかわして延髄斬り。ジャンピング・ミドルキックでカウント2。
タッチを受けたSAKIがフロントキック。相手陣営にも切り込んでいく。そして優宇にランニング・ニー。カウント2。

5分経過。SAKI&清水で優宇をロープに飛ばそうとするが、踏ん張る優宇。アイガーが優宇をビックリさせてロープに振ることに成功したものの、優宇がクロスボディーで3人をなぎ倒し、みたらし団子へ。
SAKIが戻され優宇がカバーする。カウント2。梅咲が出て行き、SAKIにネックブリーカードロップ、フットスタンプでカバーする。キックアウトされると「上げるぞ!」とブレーンバスターの体勢。これはSAKIが踏ん張り未遂に。梅咲の低空ドロップキック、SAKIのブレーンバスターが決まる。

アイガーが出て行き、梅咲にラリアット。かいくぐった梅咲が十字架固め。カウント2。ならばとアイガーはアイアンクロー、顔面かきむしりから走るも、梅咲が追走してドロップキック、低空ドロップキック、ミサイルキックでカウント2。
今度は広田がロケット式ボ・ラギノール。梅咲も続く。優宇も続こうとするが重量オーバーで発射できず。

改めて広田がギャラパンにフェースクラッシャーからのプロレスLOVEポーズ。アイガーにはボ・ラギノールを決めると、梅咲のロケット式プランチャ・スイシーダが決まる。続けて広田がトペ・スイシーダで飛ぶも、寸前でかわされ同士討ちに。
ステージ上の攻防となり、梅咲を筆頭に次々とアイガーに襲いかかるが、背中に取り憑かれていく。二上美紀子会長、桜花由美社長も巻き込まれての大騒動に。

リングに戻ると、アイガーが広田にラリアット。カウント2。広田のウラカンラナもカウント2。6選手が入り乱れる攻防となり、アイガーが広田にビッグブーツ。一方、広田もボ・ラギノール、ヘナ拳でカバーするも、清水がフットスタンプでカットする。
今度はアイガーのバックドロップが決まるも、梅咲がフットスタンプでカットする。攻守が入れ替わり広田のシャイニング・ウィザードが決まるも、SAKIがリバース・スプラッシュでカットする。ならばとアイガーがノド輪落としから広田をカバーする。これは優宇がカット。

ダメージが蓄積したアイガーのふらふらドーンはカウント2。呪落を狙うも広田が回転エビ固めに切り返して逆転勝利!
3、DUALSHOCK WAVE 2022トーナメント決勝戦(時間無制限1本勝負)
○米山香織&チェリー(13分14秒、後方回転エビ固め)宮崎有妃&網倉理奈●

今年の「DUAL SHOCK WAVE」は変則トーナメント方式となり、第1シードのブリーフシスターズ(仮)の宮崎有妃&網倉理奈は今回の決勝戦が初戦となる。一方、米山香織&チェリーのゴキゲンBBAは、エントリー中、唯一のWAVE認定タッグ王者経験チームで、旧姓・広田さくら&梅咲遥を下しての決勝進出となった。
試合は宮崎vs米山でスタート。にらみ合いが続くなか、先に仕掛けたのはBBA。ダブルのクローズラインを放つが、宮崎は仁王立ち。気づかぬBBAがポーズをキメるも、背後から宮崎が襲撃する。

続く網倉がワープレス。2発目は米山が剣山で待ち受ける。これを飛び込み前転でかわした網倉が後転からのボディープレス。そしてセントーンを放つが、寸前でかわされ自滅。
タッチを受けたチェリーがネックブリーカードロップで反撃に出る。網倉もショルダータックル3発でやり返してジャンピング・ボディープレス。コーナーに登るも、チェリーが足止め。ならばと網倉が突きおとしてダブルチョップ、サンセットフリップでカウント2。

チェリーも得意のグラウンド技で形勢逆転。しのいだ網倉が宮崎にタッチする。
早速、はずかし固めの体勢に入る宮崎。ところがチェリーを見て踏みとどまる。作戦変更の宮崎はファイアーマンキャリーで担ぎ挙げるも、チェリーが着地。すると必要以上に足を気に掛け、前屈みに。自らはずかし固めにかかりに行くが、やはり宮崎は応じず。米山も一緒に迫った際にはさすがの宮崎もタジタジ。

怒ったチェリーが「テメー、恥かかせやがって!」と雪崩式フランケンシュタイナー。関節地獄に持ち込もうとしたが、網倉がカット。
息を吹き返した宮崎がBBAをまとめて撃退。ブリシスでワープレスを投下する。

チェリーもウラカンラナで流れを変え、米山にタッチ。BBAは連係を狙うが、宮崎がダブルハンドのラリアットで迎撃し重爆ミサイル弾を投下。さらにムーンサルト・プレスを放つも、米山が寸前でかわしてモンゴリアンチョップ、グルグルパンチ、クロスチョップで反撃する。さらにはソバットを叩き込み、米―ZOUの体勢。だが、これは未遂に。
網倉が出て行くと、BBAがセカンドからのフットスタンプ、セントーンを連続投下。カウント2。すぐさま米山が後方回転エビ固めを狙うが、宮崎がロープ際で網倉をキャッチしラリアットで援護する。チャンスをもらった網倉がパワースラム。ダブル・アーミンバスター。続いて宮崎がムーンサルト・プレスを投下。網倉にカバーさせるが、チェリーがカットする。そのまま場外へと連れ去られる網倉。

リング上では宮崎が米山にデスバレーボム。網倉が急いで戻ってカバーするも、時間がかかりすぎたこともありカウント2。

逆にBBAが網倉に春夜恋からのジャックナイフ。カットされるとチェリーが宮崎を足止めしている間に、米山が網倉を丸めてトーナメントを制した。
チェリー「トーナメントで優勝したのは、私たち、ゴキゲンBBAでーす! ありがとうございます。あの、私ごとなのですが、2022年にまたwaveさんのリングに上がるチャンスを掴みまして、でも、それだけじゃなくて絶対に結果を残したいと意気込んできたので、よねたんと一緒に優勝できて本当にうれしいです。ありがとうございます! このwaveのリングで、私はゴキゲンBBAでもっともっと暴れ回りたいので…ですが、よねたんいまアソコに2人、現チャンピオンが何か言いたそうに立っています。ちょっと一言いただきましょうか」

清水「ギャラパンはお二人と1月1日に防衛戦できることが凄く楽しみです! 心から思っております。トーナメント1からずっと見てきて、こんな凄いトーナメントの中で優勝する人にさらに私たちが勝ちたい! これからも私はDUAL SHOCK WAVEのベルトをもっともっと、さらにさらに大きく価値をあげていきたいと思っています。それを、お二人から勝って、さらにギャラパンがもっともっと強くなるので、1月1日よろしくお願いします!!」

チェリー「よねたーん…あの2人。何回も防衛しててチームワークも息ぴったりだし、もの凄く強いけど、でも、我々、年の功で頑張りましょう! みなさん1月1日ぜひゴキゲンBBAの応援、よろしくお願いします!!」
◎バックステージ
チェリー「ありがとうございます。みなさん本日はゴキゲンBBAのためにお集まりくださりまして、誠にありがとうございます。強敵ばかりのトーナメントだったんですが、我々2人ゴキゲンBBAで制することができて、本当にwave最終戦いい締めくくりになりました。本当にありがとうございます! よねたん、よねたん〜! よねたんもねぜんぜん疲れてないって言ってるので、まだまだピンピンしてます。我々、1月1日も絶対に勝ってベルトを獲りたいと思いますので、みなさん応援よろしくお願いします」
4、Regina di WAVE挑戦者決定トーナメントNEXT決勝戦(時間無制限1本勝負)
○世羅りさ(14分10秒、片エビ固め)狐伯●
※羅紗鋏

waveから唯一のNEXTエントリーとなった狐伯。12・18千葉でおこなわれた倉垣翼との準決勝戦を引き分け、規定により決勝戦に進出。一方、世羅りさは準決勝戦で当たる予定の青木いつ希がコロナウイルスに感染したため、不戦勝という形での決勝進出となった。両者のシングルマッチはこれが初となる。

まずは野中リングアナウンサーが「あらゆる引き分けはキャリアの浅い選手が勝ちとなる」ことをアナウンス。
改めてリング上で対峙する狐伯と世羅。世羅がガウンを脱ぐと、なんと背中には狐伯のリュック! 慌ててリュックを奪い返した狐伯が足攻めへ。リングに戻ると低空ドロップキック。ヒザをロープに固定してのドロップキックを見舞っていく。

世羅も「調子のってんじゃねーぞ!」とナックルで反撃。ジャイアント・スイングでカウント2。さらに逆エビ固め→リバースカンパーナでいたぶっていく。そして腰攻め。
これを切り抜けた狐伯がドロップキックで反撃。ブーメラン式ドロップキック。串刺し攻撃はかわされるも、エプロンからのドロップキックを見舞ってコーナーへ。

世羅が追いかけ雪崩式を狙うも未遂。狐伯もスワンダイブ式の体勢。今度は世羅が阻止して場外戦となる。
バックステージに消えた世羅は高瀬のスーツケースを持って再びリングへ。慌てる高瀬。セコンド勢がレフェリーに抗議している間に、リング上では世羅がスーツケースを狐伯にぶつけていく。さらにスーツケース上へのブレーンバスターを狙うが、逆に狐伯がボディースラムで叩き付けることに成功。流れを掴んだ狐伯はプランチャ、ミサイルキック、低空ドロップキック、ブレーンバスターにつなげる。そしてダブルアームTの体勢。
踏ん張る世羅がカウンターのエアーズロック。カウント2。ファルコンアローを狙うが、狐伯も切り返して低空ドロップキックをお見舞いする。カウント2。
してアキレス腱固めで捕獲。耐えられると高角度回転エビ固め、十字架固め、オクラホマロールでカウント2。
すぐに走る狐伯だったが、世羅がファルコンアローでカウント2。羅紗鋏を狙うが、着地した狐伯がダブルアームTの体勢。世羅が踏ん張り、羅紗鋏で3カウント。
◎エンディング
世羅「ワシにはトロフィーないんかーいっ! さっき通ったんですよ。うれしそうにタッグの人たちがトロフィー持って勝ってくるの。ないんかーい! 優勝したのにぃぃぃー! えー、今年の1月1日このリングに乗り込んで12月。1年が経とうとしています。そして、すずが波女優勝。そしてレジーナ・チャンピオンになりました。世羅がNEXTトーナメント優勝しました。プロミネンス、ここに来て大正解です! 志田光は、自分の師匠なんですよ。そんなヤツからベルトが獲れるチャンスをもぎとれて、本当にうれしく思います。GAMIさん安心してください! 来年から志田光の交通費はいりません! 任せてください(二上会長がガッツポーズ)。日本にベルトを持ち帰るのは私、世羅りさだ。必ず志田光から奪ってみせませす。みなさん応援よろしくお願いします! ということで、僭越ながら私が締めさせていただきましょう!」
すると狐伯がマイクを取る。

狐伯「勝ったからって調子乗るなよ。負けたけど、一つ言わせてください。今日自分が負けて、宮崎さんたちも負けちゃって、年明けwaveにベルトが一つも返ってきません。これは大変なことです。交通費で喜ばないでください」

二上会長「交通費は切実な問題なんですよ。何十万かかると思ってるんですか!」

狐伯「そうだけど、waveにベルトが1本もありません!  自分はあと一つ、ベルトを知っています。あの大きなベルト…優宇さん! 優宇さん、自分は海外でも試合をしたいです。優宇さんの持ってるそのEVEのベルト、1月1日、自分に挑戦させてください! GAMIさん、桜花さん、1月1日いいですよね!? ベルトが一つもありません!!」

二上会長「EVEの権限は私にはないんで」

優宇「EVEの権限は、EVE所属の私にすべてあります。私が持ってるEVEのベルト、インターナショナルっていう世界のベルトなんですよ。ただ…GAMIさん知ってます? その日、私、いつやるかに寄りますけど…1月1日? 1月1日waveが夕方から試合だと思うんですけど、私、9時50分から初日の出プロレスで水森由菜とタイトルマッチ、決まってるんですよ。1月1日からEVEのベルト、2回も防衛したらメチャクチャめでたくないですか? ねぇ! イギリスとか海外とか、こうしてEVEに興味を持ってもらえるのはメチャクチャうれしいことです。だからアナタの期待に応えられるよう、私は1月1日元旦の、9時50分からここでしっかり水森由菜から勝って、ベルトを防衛して、お前とタイトルマッチしてやるよ!」
狐伯「よろしくお願いします!」

二上会長「あのー、優宇さん…もしも、もしも防衛できなかった場合、最悪なパターンもあるので、その場合はノンタイトルでもいいですか?」

優宇「何が何でも防衛しますけど、その言ってる最悪のパターンのときは…」

二上会長「いいんですよ。トロピカル☆ヤッホーとかでも」

優宇「そういうことか! やめてくださいよ。私が1月1日ここで狐伯とタイトルマッチするんで、見に来てください!!」
さらに宮崎がマイクを取る。

宮崎「(世羅に向かって)ごめんね、ちょっとしゃべらせてください。DUAL SHOCK WAVE、負けてしまいましたが…今年の元旦に私はハードコアからはじまりました。ならば1月1日、ハードコアやらせてください」

すずが「ちょっと待った!」とリングに上がる。

すず「ちょっと待ってくださいよー。ハードコアといえばプロミネンス、ハードコアといえば鈴季すずだろ! 面白そうなんで混ぜてくださいよ。いいですか?」

二上会長「いいんですけど、私もう1人、今日いない人でブッキングしてる人がいてて、ちょっとまあぁ…、面白そうなので3WAYでもいいですか?」

すず「いいよ、いいよ、いいよ!」

二上会長「じゃあ、そこに朱崇花が入ります」

すず「えーーーーっ!? 3WAY!」

二上会長「まあアイツにはハードコアって言ってないけど」

すず「言ってないんかい!」

二上会長「大丈夫やろ。大丈夫!」

宮崎「1月1日から楽しみな試合になりそうだ。よろしくお願いします」
今度は広田が「ちょっとちょっと」とマイクを取る。

広田「なんか元旦のカードがどんどん決まっていくなか、私のカードは? 私のカードは!?今日、試合見た人、まあ言っても『結局、広田最強だな』と思っている人たち多いと思います。そうですよね!? そうなんですよ。私は子ども達に母の勝利を伝えるために、毎試合、必ず勝たなければいけないんです、これから! 今日私の最強伝説がはじまりました。元旦、私、勝ってやりますよ。オイ、私とやりたいヤツは上がってこいよ!」

すると高瀬みゆき、川畑梨瑚、網倉理奈、櫻井裕子、関口翔、梅咲遥、倉垣翼、アイガーがリングに上がる。

広田「えっ…。アイガー? 一人くらいでいいんだぞ。おぉ、8人か…。中途半端だな。いつもレギュラー出てくれてて、この前出れなかった青木! 笹村! そいつらも合わせて10人! お前ら全員から取ってやる! 私が!!」

二上会長「広田…(笑)、1日からそんなに頑張らなくていいよ…」

広田「これくらいエンジンかけて行かなきゃ、来年乗り切れないですよね!」

二上会長「いいよ、いややや」

広田「GAMIさん、私は最強ですよね!?」

二上会長「う、うん…」

広田「今日は勝ったんだから、勝てないことないでしょう」

二上会長「今日は勝ったけど…、こうしましょう。『広田、全員勝つまで帰れまテン』でいいですか? 『全員に勝つまで帰れまテン』でいいですか?」

広田「全員とですか? 急な用事とか入った人とかは言っていいから。本当に」

二上会長「じゃあ、広田vs10人。あっ、広田、ちょっと待って。これは1対10でやるの?」

広田「私に誰か味方はいますか?」
二上会長「誰もいません。1vs1の10人ってことですね。(広田が迷うと)どっちでもいいですよ。1vs10でも、1vs1を10回でも」

広田「じゃあ…、そっか。1vs10だと一気に10くるってことですよね」

二上会長「そうです」

広田「それは…一気に10は…。1vs1を10で。とことんやってやりましょうよ」

二上会長「わかりました」

広田「あっ、子供が急に熱を出したら、1月1日休みます。みんな健康であれば」

二上会長「どうせアイツら健康です」

広田「健康ですよ」

二上会長「じゃあ広田vs10人」

広田「おお! 元旦からやってやりますよ! (高瀬に向かって)お前はなんなんだ。関係ないだろ、キャリーは! せっかく最終戦、出てもらったのでそのキャリーも入れてもらって、全員上がってめでたく終わりますか。今日、大活躍だった桜花さん、GAMIさんもみんな上がってもらって、せっかくなんで練習生も、野崎も」
みんなが上がって記念撮影。

広田「じゃあ年内最後の締めは、今年一番泣いたであろう。なぎちゃん!」
野崎「(世羅に)優勝したのに、すみません。締めさせていただきます。ということで、2022年、wave楽しかったですか?×3 楽しかった? もっと、もっともっとください。ありがとうございます。本当に1年前とは違う景色が見れてて、進化し続ける団体って見てて楽しいなと思いました。ただ見てるだけという、本当に悔しい思いもしています。この変わりゆく景色の中に自分がいないということは凄く悔しいし、ぜんぜん楽しいという日がなかったです。下半期はとくに。でも、2023年はこの試合ができない悔しさを全員にぶつけて、また必ずレジーナ取り戻します…ってことで、2022年もプロレスリングwaveの応援ありがとうございました。次回大会は1月1日、16時、ここ新宿FACEで『波始め』があります。今日来たみなさんは必ず見に来ること! そして2023年もプロレスリングwaveを応援し続けること!! これは正式決定だ。いまノザキ様が決めた、ケッテー! これが、waveだーーー! よいお年をお迎えください」
◎バックステージ
世羅「優勝しました。本当にさっきリング上でも言いましたが、1月1日ここのリングに乗り込んで、こうして結果が残せたたというのは自分なりにもここ、この1年、waveさんで頑張ってよかったなと。本当に心の底から思います。そして集大成として…、集大成というより来年の弾みとしてですね。志田光をぶっ潰して自分はレジーナのチャンピオンになってwaveを引っ張っていきたいなと思います。来年みなさん楽しみにしていてください」

――決勝戦を振り返って。
世羅「狐伯とシングルするのはたぶんはじめてなんですけど、ちょこまか、ちょこまかねするタイプだと思ってたんですよ。なんとかして足を止めようと思って、狐伯のリュックを盗んでみたり、いろいろ策を講じてみたんですが、むしろ逆効果だったかなってちょっとリング上で思った部分あります。ただ狐伯も意外とまだまだキャリアも下ですし、単純なところがあるので、ちょちょいとひねったという感じですかね。悔しかったらもう1回やってあげてもいいですよ、狐伯。自分はまだまだ彼女とはやりたいことがあるので、もう1回やって、もう1回、同じ結果になるでしょうね。楽しみにしています」

――師匠との対戦が実現するが。

世羅「いやー、師匠です。本当に。自分がプロレスはじめるきっかけとなった選手なので、志田光っていうのは。基礎中の基礎。前転、後転からすべてを教えてもらった師匠なので、もうね、ぶっちゃけ志田光を目の前にすると足震えます。いまだに。怒られてたときの記憶が蘇るので。ただ、自分も10年、何もしてこなかったわけじゃないので、志田光ともう1度シングルができるというのを噛みしめながら乗り越えたいですね、彼女を」
2022.12.18

「CHIBA WAVE Vol.2」

◎前説
前説に桜花由美社長、野中美智子リングアナウンサーが登場。大会注意事項を説明したあと、青木いつ希、笹村あやめの欠場を報告。NEXTトーナメント出場予定だった青木は不戦敗となり、世羅りさの決勝進出が決定していることをアナウンスした。

また、waveではSDGsの観点より、コロナ禍で中止とされている紙テープの投げ入れを今後は廃止とし、ペンライトでの応援を推奨。引退試合など特別なときはその都度、検討されることを明かした。
◎オープニング
現在、タッグの祭典「DUAL SHOCK WAVE」とRegina di WAVE次期挑戦者を決めるためのトーナメント「NEXT」を同時開催しているプロレスリングwave。今大会では、DUAL SHOCK WAVEの2回戦とNEXTトーナメントの準決勝戦が予定されている。

まずは入場式がおこなわれ、DUAL SHOCK WAVE2回戦に進んだ旧姓・広田さくらが代表の挨拶をおこなった。

広田「みなさま、こんばんは。久しぶりの2AWスクエア大会ということで、なのに度重なるカード変更、本当に申し訳ありませんでした。しかし、結果ね、いつも思うんです。『あぁ、カード変更、残念だな…。これは本当にお詫びだな』って思うんですけど、当日、その変更のカードやると、結果そのカードが『あ、これでよかったんだ』と、皆様心からうなずいて拍手してくれる大会になるというのをいままで経験しておりますので、今日も最初以上に期待していいと思いますので、皆様、最後まで応援よろしくお願いします!」
続いて、欠場している青木いつ希からの手紙を広田がマイクなしで、青木のマネをしながら代読する。

広田「みなさま、こんばんはー! ショーーーーンキャプチャーの青木いつ希でーーーす! このたびは新型コロナウイルスによる急な欠場により、ご迷惑ご心配をおかけし、大変申し訳ございません。現在、開催中のNEXT 2022(息切れして止まってしまう)…の、トーナメントの1回戦を突破し、次の対戦相手である世羅りさ選手との対戦を楽しみにしていたので、悔しい限りです! 申し訳ございません。しかし! 青木はまだまだ諦めません!……(しかし休憩)体調を万全にして必ず一から出直し……(もう一度休憩)新年からは何もかも狙っていきます。なぜなら青木は、さらにパワフルになって、帰ってきます。皆様しばしお待ちください。このたびはお手紙を読んでいただく機会をもうけてくださり、本当にありがとうございます。元気に復活します。よろしくお願いしまーーーす!」

さらに野中リングアナが笹村あやめからの手紙があることを明かし、これは引退した進垣リナさんが代読するというサプライズ。現役時代のテーマ曲で入場し、リングインした。

進垣さん「えー、代読させていただきます。(笹村のマネをして)『本日発熱に欠場となりました、笹村あやめでーーーす。まだPCRの結果は出ていません。宮崎さんとの初シングル、楽しみにしていたのになーと、心苦しいですが…GAMIさんには元気になったらまたオファーをしてくださるということなので、いまはゆっくりお休みします。パンダ、パンダ。ちなみに青木の背中は追っていません。元気になり、皆様に会えること、楽しみにしておりまーす。笹村あやめでしたー!』」
1、CHIBA・スクランブル4wave(20分1本勝負)
清水ひかりvs鈴季すずvs櫻井裕子vs
○川畑梨瑚(7分23秒、エビ固め)櫻井裕子●
※ブラジリアンキック。残りの2人は清水ひかり、鈴季すず


今年2度目となる2AWスクエア大会は、清水ひかり、鈴季すず、櫻井裕子、川畑梨瑚の4WAYマッチでスタート。最後の入場となったのがWAVE認定タッグ王者の清水。そこに櫻井、川畑も加わり3人でダンスを披露する。ところが途中で曲が止まってしまうというアクシデント!? それでも観客の温かい手拍子に救われ、最後まで踊りきった。
清水、櫻井、川畑は同じバックグラウンドがあることもあり、すずが孤立しそうな雰囲気のなかゴング。試合はすずvs櫻井、清水vs川畑のマッチアップで攻防が繰り広げられる。すずが櫻井に、清水が川畑に同時にドロップキック。すぐにすずが清水にガットショットを放って行くが、やはりすずが孤立する展開となり、清水&櫻井&川畑がドロップキック。すずがリング下へと落とされる。
元アクトレスガールズの3人がリングに残るも、清水の「今日は敵だ!」の合図を皮切りにエルボー合戦。結果、櫻井が標的となる。清水&川畑がロープに走るも、場外のすずが妨害。

復活したすずが櫻井にミサイル発射。串刺し式のランニング・ニー、逆エビ固めへ。
そこに清水&川畑も復活し、すず&櫻井にダイビング・クロスボディー。すぐにロープに走ったが、これはすず&櫻井がトラースキックで迎撃する。

川畑vs清水、櫻井vs川畑、すずvs櫻井、櫻井vs清水とめまぐるしい展開。すずと清水のハイキックは相打ちとなり、リング上は川畑vs櫻井となる。
ここを勝機を踏んだ川畑が櫻井にジャーマンSH。キックアウトされるとブラジリアンキックで仕留めた。
すると試合後に、もう一度、入場時の音楽が流されダンス。すずも加わりダンスで締めた。
2、CHIBA・デカ盛りwave(15分1本勝負)
△宮崎有妃(時間切れ引き分け)優宇△

笹村あやめが欠場したことを受け、宮崎有妃の相手が急きょ優宇に変更。98kgの宮崎と、95kgの優宇という重量級対決となった。
試合前、優宇が「ワー!」と宮崎を威嚇しゴングを迎える。力のこもったロックアップ、力比べ、重いラリアットの攻防はすべて互角。ひとまず宮崎が先にラリアットでなぎ倒すも、すぐに優宇もサイドバスター、セントーン、逆エビ固めへ。逆エビ固めをほどかない優宇に、ロープを目指す宮崎。この攻防で体力を消耗してしまい、「もうダメかもー」と弱気な発言をする宮崎だったが、実は作戦。ビッグヒップでお返しして、仰向けの優宇の上に寝ると、ザたっちの幽体離脱を再現。
「今日はな、いまのだけやりたかったんだ!」と、ミッションをクリアした様子の宮崎。ダブルアームに捕らえていく。そして逆片エビ固めへ。

切り抜けた優宇が反撃に転じると、たまらず宮崎が場外へ。優宇も追って行き打撃戦となる。宮崎が不意打ちの目突きからリングに戻ると、掟破りのみたらし団子。花道から挑戦するも、段差に突っかかり失敗。仕方なくリング端からトライするも、時間がかかりすぎて自爆してしまう。
形勢逆転した優宇が本家・みたらし団子を花道奥から成功させる。リングに戻って優宇がキャノンボール。これをかわした宮崎がムーンサルト・プレスの体勢。優宇が追いかけパワーボムを狙うが、宮崎がロープにしがみつく。息苦しくなった優宇が諦めると、改めて宮崎がムーンサルト・プレスの体勢。再び優宇が阻止してパワーボムを狙うが、やはり宮崎もしがみつく。
三度目の正直とばかりに、宮崎はムーンサルト・プレスの件からやりなおそうとするが、あっさり裏切りロープに走る。だが、優宇が追走ラリアットを放ってベアベアーズ。これは不発。逆に宮崎もダイビング・ボディープレスを放つが、かわされる。再び優宇がベアベアーズ。やはり自滅…。宮崎もダイビング・ボディープレスを放つが、かわした優宇がベアベアーズを成功させる。カウント2。キャノンボールもカウント2止まり。
残り1分から優宇がラストライドを狙うが、宮崎が回避し張り付けラリアット。ラリアットでカウント2。ラリアットは相打ちとなるも、宮崎がカバーする。
カウント2。もう一度ラリアットを放つが、相打ちとなり時間切れを迎えた。
3、CHIBA・ライバルwave(15分1本勝負)
○SAKI(13分22秒、チョロイルド)世羅りさ●


本日予定されていたRegina di WAVE挑戦者決定トーナメント「NEXT」準決勝戦の世羅りさvs青木いつ希は、青木がコロナに感染してしまったため世羅が不戦勝となり、12・22新宿でおこなわれる決勝戦への進出が決定。今大会では、世羅vsSAKIのシングルマッチに変更された。両者は同期デビューとなり、対戦はこれが4度目。戦績は世羅の2勝1分となる。

ロックアップ、リストロックの取り合いからSAKIがサイドヘッドロックで捕獲する。世羅も取り返すと、SAKIはロープに飛ばすと見せかけて世羅の後ろ髪を掴んで場外へ。しかしこれが裏目に。世羅はTommyレフェリーの制止を無視してイス攻撃。
主導権を握った世羅はリング上で逆エビ固め。そこからリバース・カンパーナ。背中へのダブル・ニードロップを投下する。

SAKIもバックドロップを狙うが、世羅が踏ん張る。ならばとSAKIは世羅をロープに掛けてランニング・ニー。さらにアトミックドロップを敢行する。
のけぞる世羅だったが、セラリズムバスターで流れを変えるとコンバイン。リバース・スプラッシュ式ダブルニードロップはカウント2。
走る世羅にSAKIがブレーンバスターの体勢。しかし世羅が切り返してファルコンアロー。カウント2。ダイビング・ダブルニードロップを投下するも、SAKIがかわしてランニング・フロントキック。
自爆が響く世羅が場外へと逃れると、Tommyレフェリーがすかさずチェック。試合を止めてテーピングの処置をほどこし試合再開。
SAKIのファルコンアローはカウント1。意地を見せる世羅はフロントキックからクロスアーム式首固めへ。カウント2。ならばと羅紗鋏を狙うが、これはSAKIがかわして丸め込みの応酬。最終的にSAKIが丸め込んで3カウントを奪った。
世羅にリベンジしる形となったSAKIだったが、「私は、これを言い訳にして勝ちたくないから、絶対来年もう1回、シングルさせてください」とマイク。
4、DUALSHOCK WAVE 2022トーナメント2回戦(時間無制限1本勝負)
米山香織&○チェリー(13分51秒、春夜恋)旧姓・広田さくら&梅咲遥●


12・10横浜で開催された1回戦で、関口翔&川畑梨瑚のRED BLUE〜翼を授ける〜を破り、2回戦に進出した旧姓・広田さくら&梅咲遥のピンクエルボー。2回戦の相手は、過去にWAVE認定タッグ王座を巻いたこともある米山香織&チェリーのゴキゲンBBA。
先発は米山vs梅咲だったが、すぐにチェリーが合流し、BBAでクローズライン。早速「ゴキゲンB・B・A!」を叫ぶも、背後から広田がボ・ラギノールで阻止して、ピンクエルボーでエルボーアピール。今度は米山がドロップキックで妨害する。

続いて米山が梅咲にキャメルクラッチ。すると広田はカットかと思いきや「頑張れ!」と応援。逆に梅咲が形勢を入れ替えると、連係ではなく「絞れ!」とまたもや応援。奮起した梅咲が米山をボディースラムで叩き付ける。
ようやく広田が出て行き、リストロック。ロープの上を自由自在に動き回ったが、あっさり米山に落とされ、スリーパーで捕獲される。なんとか広田が切り抜けピンクエルボーの連係を狙うも、米山がアームホイップ。
ならばと広田も拝み渡りへ。最終的には転落するも、BBAのクローズラインを突破しDDT。ボ・ラギノールを放って梅咲につなぐ。

託された梅咲が米山にネックブリーカードロップからのフットスタンプ。米山もチョップから走るが、梅咲がドロップキックで迎撃しブレーンバスターでカウント2。米山もランニング・ニーを放ってチェリーにタッチ。
チェリーがアンクルホールドに捕らえるも、これは広田が救出する。するとチェリーは広田にキャメルクラッチ、梅咲には逆エビ固めを同時に決めるという妙技を披露。さらに腕固めへ。なんとか耐えた梅咲がダブルを狙うが、チェリーが読んでピンクエルボーを重ねてダブルニードロップを投下する。

劣勢の梅咲。二段階式ドロップキックで流れを変えるとボ・ラギノール。ミサイルキックでカウント2。
続く広田がチェリーにシャイニング・ウィザード。カットに入った米山にはボ・ラギノールをお見舞いする。さらにBBAに連係のロケット式ボ・ラギノール。場外に落ちるとトペを狙うが、ロープに足がかかり落ちるように場外へ!? 微妙なトペに、広田自身が「いまのはどっちだ? 失敗なのか!?」と突っ込むも、観客は「もう1回!」と手拍子。ノリ気でない広田だったが、2回目はきれいなトペを成功させる。

リングに戻り、チェリーが丸め込みを狙う。しかし広田が体勢を入れ替えカウント2。慌てて米山がセントーンでカット。チェリーがコーナーに登ると、ピンクエルボーがダブルのボ・ラギノールで阻止。
そこから広田が雪崩式へなーらサンセットの体勢。今度は米山が阻止して、チェリーがダイビング・フットスタンプにつなげる。さらにボディーブロー、熟女でドーンを放つも、広田がふらふらドーン。カウント2。へなーらサンセットも返されると夜叉ロックを狙うが、丸め込みに返すチェリー。

混戦状態となり、広田がコード・ブレイカーから夜叉ロックを決めるも、これは米山のカットが間に合う。ならばと広田は米山をへな拳で排除しようとしたが、梅咲に誤爆。このチャンスにチェリーが春夜恋で広田を丸めて3カウント。

この結果により、ゴキゲンBBAが12・22新宿でおこなわれる決勝戦に進出。宮崎有妃&網倉理奈のブリーフシスターズ(仮)と対峙することが決定した。
5、Regina di WAVE挑戦者決定トーナメントNEXT準決勝戦(15分1本勝負)
△狐伯(時間切れ引き分け)倉垣翼△

waveの中で唯一、NEXTトーナメントにエントリーした狐伯。1回戦では櫻井裕子を破り、準決勝戦ではキャリア23年差の倉垣翼(1995年1月8日デビュー)と対戦することとなった。今年のNEXTの規定では、引き分けの場合はキャリアの浅い選手が勝ち進むというルールのため、負けさえしなければ狐伯(2018年8月8日デビュー)にも十分チャンスはある。
開始早々、狐伯が躍動。倉垣の足下を刈ってジャックナイフ。一方、倉垣はショルダータックルから串刺しラリアット。「行くぞ、ファイアー!」を叫んでからキャメルクラッチで捕獲する。攻勢に出る倉垣が腰攻めからのボディースラム。変型のSTFで捕獲する。さらにカナディアン・バックブリーカーを狙うが、狐伯が着地。
反撃の糸口をつかみたい狐伯がクロスボディーを狙うが、倉垣がキャッチ。ならばと狐伯はドロップキックから串刺し攻撃狙い。これはかわされるも、エプロンに着地しキックをお見舞い。すぐさまダイビング・クロスボディーを投下する。キックアウトされうとワキ固め→腕十字へ。
切り抜けた倉垣がコーナーへ。狐伯が追いかけるとコーナー上でカナディアン・バックブリーカー。そしてミサイルキック、変型逆片エビ固めで捕獲。かろうじて狐伯がロープすると、倉垣はムーンサルト・プレスを投下。

寸前でかわした狐伯が低空ドロップキック。場外に倉垣を落とすと、プランチャ・スイシーダで追撃する。リングに戻った狐伯がミサイル発射。キックアウトされたところで残り5分のコールとなる。
追撃する狐伯が低空DDT、低空片足ドロップキックでカウント2。ロープに走るも、倉垣が担ぎ挙げる。だがこれも十字架固めに切り返す狐伯。耐えられるとショルダーアームブリーカー、低空ドロップキックにつなげる。キックアウトされると腕固めへ。残り3分となったところで倉垣がロープ。
腕へのダメージが残る倉垣はレフトハンドのラリアット、トラースキック、ハイキックからラリアットを敢行。そしてブレーンバスターを狙うが、堪える狐伯。
逆に狐伯が着地からの後方回転エビ固めへ。カウント2。再び狐伯が腕固めで捕獲。残り10秒でリリースとなったが、腕攻めが効いているせいか持ち上げるのに時間を要し、時間切れのゴングが鳴らされた。

この結果を受け、キャリアの浅い狐伯が決勝戦に進出。12・22新宿の優勝決定戦は、世羅りさvs狐伯となった。
◎エンディング
試合のダメージでフラフラの狐伯のところに、世羅がキャリアケースを転がしながらリングへ。狐伯は世羅を無視すると、そのスーツケースに乗って世羅に張り手。
狐伯「本日は千葉大会ありがとうございました。自分はNEXTのトーナメント戦で、今日ルール上の倉垣さんに勝って、(決勝に)進出しました。次のトーナメントが、今日すでに決まったとのことで、世羅りさは今日負けてたので…。(世羅が視界に入ろうとするが無視して話し続ける)今日はもういないみたいなんですけど、世羅りさに勝って、waveのベルトを日本に、waveに取り戻したいと思います! 自分は志田…、えっと世羅りさに負ける気はまったくないので。世羅りさじゃなくて、志田に勝つことを勝つことを考えていきたいと思います。12月21日も応援よろしくお願いします。それでは今日は自分が勝ったので締めさせていただきたいと思います! それでは、自分が『これが』と言いましたら、声出せないので、拳を突き上げてもらって、『waveだ!』で締めさせていただきたいと思います。よろしいですか? それでは、いきます。これがwaveだーーー!」

勝手に大会を締めてしまった狐伯は、世羅にスーツケースをぶつけて退場した。
◎バックステージ
――ルール上、勝ち進むことができました。
狐伯「自分は前回は櫻井とやって、そのときは勝たなきゃって、勝たないと進めなかったんですけど、今回はもちろん勝つ気はあったんですけども、とりあえず負けないことを考えて試合しました」

――試合前からルールを意識し、引き分けは作戦として考えていた?

狐伯「はい。とりあえず負けないって思っていました。3カウントとギブアップしない。ちょっと腰がギブアップしそうと一瞬思ったところもあったんですけど、やっぱりトーナメント進んで、waveに入ったので、waveのベルトを…という気持ちで、全部の試合が勝たなきゃいけないとかじゃなくて、ちゃんとルールを考えて試合してました」

――次は世羅選手に決まったが。
狐伯「なんか……あの人嫌いです……。人の物を、普通に考えたら人の物を勝手に持ってきておいて、なんか今日、出てきたのか知らないんですけど、なんか普通に考えたらダメな人間じゃないですか、世羅りさって。だから、そんなダメな人間にキャリアもメチャクチャ先輩だし、メチャクチャ強いとは思うんですけど、人としてダメな人間に負ける気はないので、ちょっと自分も世羅りさに向けて頭を使って勝ちにいこうと思います」

――確認なんですけど、あれは狐伯選手のスーツケース?
狐伯「あれは自分のスーツケースです。しかも、世羅りさ控室、違ったのに…。なんで? 毎回、アウト! 今日はスーツケースなの?とか言われるんですけど、新宿とか東京とかの大会では、世羅りさがいる場合はリュックで行くようにしてるんですけど、毎回、持ってくるので。今日は千葉で遠かったので、キャリーで来てしまって…。ちょっと後悔してます。けど、あれは自分のキャリーです」

――新宿大会ではスーツケースは持ってくる?

狐伯「次のですよね…。はぁ…。やっぱ年内最終戦というのもあって、荷物がかさばるかもしれないっていうのを考え、いまちょっとリュックで行くか悩んではいるところです」
◎バックステージ
世羅「狐伯と決勝戦、いやー、自分も運良く決勝残っているわけですが、狐伯が勝ち上がってくるのは正直、意外だったので。ただここで負けるわけにはいかないし、自分には狐伯のキャリーケースというデカい人質がいるので、これは勝ったも同然かなと思っています。絶対狐伯から勝ち、キャリーを破壊し、志田光の持つベルトに挑戦して、志田光のキャリーケースも壊したいと思います」

――リュックで来ようかと言っていたが。

世羅「えっ!? ダメだよ! 何、言ってるの、狐伯。リュックとか許さないからね、本当に。キャリーケース、今日奪って帰ろうかな? あのキャリーケースを壊すっていうのを今年の目標にしてますから、今年、あとちょっとなんでね。たのみますよ、狐伯。キャリーケース壊します」
2022.12.11

『大師走・西22』

日時
12月11日 日曜日
観衆
176人
場所
taisenn
1、OSAKA・チャレンジWAVE(15分1本勝負)
○米山香織(9分14秒 ぐるんちょ)櫻井裕子●
taisenn
2、 OSAKA・エモーショナルWAVE(15分1本勝負)
○SAKI (9分58秒 体固め)アイガー●
※カワイルドニー・ドロップ
taisenn
3、 OSAKA・スクランブルWAVE(20分1本勝負)
△狐伯&高瀬みゆき(時間切れドロー)青木いつ希&川畑梨瑚△
taisenn
4、OSAKA・デカ盛りWAVE(60分3本勝負)
○宮崎有妃&倉垣翼&優宇(2-1)旧姓・広田さくら&清水ひかり&関口翔●
2022.12.10

「YOKOHAMA WAVE~JAN~22」

◎オープニング
タッグの祭典「DUALSHOCK WAVE」とRegina di WAVE次期挑戦者を決めるための「NEXT」を今年は同時開催。今大会ではそれぞれのトーナメント1回戦が予定されており、試合に先立ちエントリー選手による入場式がおこなわれた。
まずは野中美智子リングアナウンサーが12月9日に配信されたAEWランペイジにおいて志田光がザ・バニーを破りReginaを防衛したことをアナウンス。会場からは拍手が沸き起こった。続いて、NEXTを代表して狐伯が挨拶。

狐伯「今日からトーナメントが開始します。自分はNEXT、シングルのほうのトーナメントなんですけど、今日勝って、千葉でも勝って、新宿でも勝って、元旦も勝って、Reginaのベルトを日本に取り戻したいと思います。応援よろしくお願いします」
さらにDUALSHOCK WAVEからは、川畑梨瑚&関口翔が挨拶をおこなった。

関口「今日からタッグトーナメント1回戦、はじまります。われわれRED BLUE〜翼を授ける〜チームは、絶対に優勝します! そして…」

川畑「SAKIさんとひかりさんの持つベルトを、ギャラパンに勝って、新時代を作っていきたいと思いますので、みなさん応援よろしくお願いします」
トーナメントに出場選手がリングを降りたあと、改めてメインイベントの組み合わせ抽選会がおこなわれ、その結果、宮崎有妃&米山香織&清水ひかりvsSAKI&チェリー&網倉理奈に決定した。
1、DUALSHOCK WAVE2022トーナメント1回戦(時間無制限1本勝負)
○旧姓・広田さくら&梅咲遥(13分31秒、ふらふらドーン)関口翔&川畑梨瑚●


今年の「DUAL SHOCK WAVE2022」は変則トーナメントで開催。すべて無制限1本勝負の、通常のプロレスルールで争われ、場外リングアウトとなった場合は再スタートされる。1回戦が12・10横浜、2回戦が12・18千葉、決勝戦が12・22新宿でおこなわれ、優勝チームは1・1新宿で王者・SAKI&清水ひかり(galaxyPunch!)に挑戦することが決まっている。

今大会では1回戦として、関口翔&川畑梨瑚(RED BLUE〜翼を授ける〜)と旧姓・広田さくら&梅咲遥(チームピンクエルボー)が激突。即席タッグチーム同士の対戦となった。

試合は梅咲vs川畑でスタート。開始早々、川畑がサイドヘッドロックに捕らえると、カットに入ろうとする広田に関口もサイドへドロック。するとピンクエルボーは同時にバックエルボーで脱出し、四方にエルボーをアピール。観客を味方に付けていく。
先手を取られた川畑だったが、ピンクエルボーにドロップキックでお返し。続く関口は梅咲にサーフボードストレッチ。救出に向かうと思われた広田だったが、応援するだけで自コーに戻っていく。仕方なく梅咲が自力で切り抜けると、首固めで形勢逆転。カウント2。

ようやく広田が出て行き、ロメロスペシャルの体勢。だが、持ち上がらなかったためストンピング。一方、関口もドロップキック3連発でやり返し、串刺しバックエルボー、串刺しドロップキックからセントーンを投下する。
ならばと広田はフェースクラッシャーでやり返し、プロレスLOVEポーズ。関口もやり返し、意地の張り合いが繰り広げられる。そこからRED BLUEがダブルのドロップキックをお見舞い。

広田が「オイ! 即席タッグで私たちに勝てると思ってるんじゃねーぞ、なぁ梅咲!」と叫ぶと、梅咲は「遥たちも即席かもしれないです…」と冷静なツッコミ。脱力した広田だったが、ロケット式のボ・ラギノール。梅咲も続く。そして広田がスイングDDT。
続いて梅咲が出て行きネックブリーカードロップ、ドロップキックでカウント2。

ならばと関口は鼻パッチンで流れを変える。STO、ブーメランアタックにつなげると、川畑も低空ドロップキック、ローキックで続く。

エルボー合戦を挟んで、ロープに走る梅咲。これを関口が払い腰で止めると、川畑も続くが、梅咲が2人にネックブリーカードロップ。そしてピンクエルボーでボ・ラギノールを連発していく。
改めて梅咲がミサイル発射。キックアウトした川畑もハイキックから走るが、梅咲がカウンターのブロックバスターホールドへ。

さらに広田がシャイニング・ウィザードで追い打ち。トペ・スイシーダの体勢に入る広田だったが、これは失敗。逆にRED BLUEが619の競演。川畑がキックで追い打ちをかけ、ムーンサルト・プレスを狙うが、梅咲が足止め。ピンクエルボーで合体ボ・ラギノールを成功させる。さらに梅咲がプランチャ・スイシーダ!
リングに戻った広田はコード・ブレイカーからの夜叉ロック。これは関口のカットが間に合う。逆に川畑がウラカンラナを狙うが、切り返した広田がカウント2。へなーらサンセットもカウント2止まり。続いてへな拳を狙うが、味方の梅咲に誤爆してしまう。

このチャンスに川畑が広田にハイキック。トドメを刺そうとするが、広田がふらふらドーンで倒れ込み逆転勝利。この結果により、ピンクエルボーは2回戦に進出。12・18千葉で米山香織&チェリー(ゴキゲンBBA)との対戦が決定した。
◎バックステージ
広田「やったな!」

梅咲「とりあえず1回戦突破で、ホッと。連係は…」

広田「まだ、そこはね。ウチらも即席だったんだね」

梅咲「まだちょっと即席だったみたいで…」

広田「そうだね。何回か組んでベテランかと思った」

梅咲「次に勝ち上がったということで、もっと連係がうまくいったらもうちょっと…」

広田「次は本当にベテランのタッグチームだからちょっと次…。でもアレだよ。タッグチーム曲にしてくるなんて、気合は十分だったと思うから」

梅咲「次は、ゴキゲンBBA? 絶対に倒してやります。エルボーで」

広田「年齢はウチらの方が低いから」

梅咲「そうだよ、見とけよ!」
2、Regina di WAVE挑戦者決定トーナメント【NEXT】1回戦(10分1本勝負)
○世羅りさ(7分53秒、十字架固め)高瀬みゆき●

今年のNEXTトーナメントは8選手がエントリー。12・10横浜で1回戦、12・18千葉で準決勝戦、12・22新宿で決勝戦がおこなわれ、優勝者は1・1新宿で志田光に挑戦することが決まっている。公式戦はすべて10分1本勝負でおこなわれ、引き分けの場合はキャリアの浅い選手が勝ち進むことになる。まずは世羅りさと高瀬みゆきが激突。世羅は2012年11月10日デビュー、高瀬は2017年1月15日デビューとなる。なお両者のシングルはこれが初。
握手と見せかけて高瀬がエルボー。いきなり激しいエルボー合戦からスタートとなる。そして高瀬が足を踏みつけていく。世羅も高瀬の後頭部をマットに叩きつけて攻勢に出ると、場外戦に持ち込み、イスで殴打する。
リングに戻った世羅は「せっかくだから10回、まわさせていただきましょう!」とジャイアント・スイングを予告。高瀬がロープにしがみつくも、世羅は観客を味方に付けてジャイアント・スイングを敢行。両者フラフラの状態で試合を再開させ、高瀬が串刺しのラリアット、ジャンピング・エルボーアタックを投下する。
さらに担ごうとする高瀬だったが、世羅が踏ん張りコンバイン。耐えられると串刺しダブルニーで追撃する。続いてエルボー、チョップ合戦となる。世羅がセラリズムバスター、リバース・スプラッシュ式ダブルニードロップでカウント2。高瀬もエルボーとチョップの乱れ打ちから張り付けラリアットで応戦する。
ここで残り3分のコール。高瀬がカミカゼからギロチンドロップにつなげる。これもカウント2止まり。ラリアットを狙う高瀬に世羅がエアーズロックⅡ。高瀬もえびす落としでやり返す。キックアウトされるとラリアット。カバーの体勢に入るも、世羅が体勢を入れ替え技アリ勝利。
◎バックステージ
――1回戦突破しました。
世羅「強敵だね、なかなか1回戦から。実ははじめてのシングルで、高瀬とはどんな展開になるのか読めなかったんですよ、自分でも。高瀬ってなんか底意地強いところがあるじゃないですか。なんて言うんだろう。オモテに出てるパワーもファイトも凄いけど、底意地があるんですよね、アイツ。そこはずっと思ってて、見てて。それをどう引き出して勝つか、逆に利用してやるかだけを考えて今日はやってました。そこをうまく機転をきかせられたらなって思います。2回戦はいま闘ってるヤツでしょ? ちょっと見て、見極めてこようかな」

――10分という時間は?

世羅「メッチャ気にしましたよ。10分…短いでしょ! 限られた時間でね、勝負をどうつけるかっていうのもプロの仕事だと思うんで、正直怖かった。時間、メッチャ聞いてました。あー、よかった本当に」
3、Regina di WAVE挑戦者決定トーナメント【NEXT】1回戦(10分1本勝負)
△青木いつ希(時間切れ引き分け)優宇△
※規定によりキャリアの浅い青木が準決勝進出。

トーナメント1回戦2試合目は、2021年度のNEXT覇者である青木いつ希と、現PURE-J認定無差別級王者・優宇の、キロデシベル対決。優宇は2016年1月4日デビュー、青木は2017年4月16年デビューのため、引き分けた場合は青木が勝ち進むこととなる。
青木がいつものように爆音挨拶。握手を求めると、優宇がひねり潰してゴングとなる。開始早々、青木は観客に「いつ希」コールを要求。自らを奮い立たせてロックアップに挑むも、優宇が押し込んでいく。続いて手四つの力比べ。これも優宇が優勢。
今度はショルダータックル合戦に。倒れない優宇に対して青木が「お前も走れ」と促すが、優宇は走らない。なぜかジャンケンとなり、優宇がロープに走ると、青木が追走。そして優宇のチョップ、青木のエルボーが打ち合いとなる。

続く優宇の串刺しバックエルボーはカウント2。さらに逆水平チョップを連発していく。青木もフェースクラッシャーで流れを変えて、コーナーへ。優宇が串刺し攻撃を狙うが、その衝撃で青木が場外へと転落。優宇のみたらし団子が決まる。
リングに戻った青木が首固めでカウント2。低空ドロップキック。ランニング・ニー、ダブルニードロップを投下する。セカンドからのボディープレスもカウント2止まり。
あっという間に残り3分となり、ロープに走る青木。これを優宇が払い腰で止めてセントーンでカウント2。ラストライドを狙うが、青木が切り返す。ヒヤリとした優宇だったが、セントーンで立て直しを計る。キックアウトされると片羽締めへ。さらに優宇はキャノンボールで追撃。ベアベアーも返されると、もう一度、片羽締め。残り時間が少なくなるなか、ギブアップを奪えないと判断した優宇はラストライドに勝利を託すも、カバーしたところでタイムアップ。規定によりキャリアの浅い青木が準決勝進出を決めた。
◎バックステージ
青木「よっしゃーーー! ハァ×3。みんな、このルール、ぶっちゃけどうかと思うところはあるかもしれません。お客さんの中でももう決まったのにって思うかもしれません。でもー、ルールが全部公式ですから、ルールはルール。青木の勝ちは勝ち。NEXT1回戦突破は青木ですから! どんだけ8割負けててもルールの中で耐えた方が、キャリアがわかったら勝ち! そのルールを味方に付けた青木の粘り勝ちですからー! このままNEXT2022、青木が制覇してやりますよ」

――次は世羅だが。
青木「世羅さん…。世羅さんね、負けてられないんですよ。絶対、強者だってわかってるんですけど、1回戦あの優宇さんに自分、耐えて×3、耐えて×3、ルール上、勝ってますから! 世羅さんにも耐えて勝つと言いたいとこですが、青木が自分で勝利を奪って、決勝戦に駒を進めたいと思います! 待ってろ、世羅りさ!!」
4、Regina di WAVE挑戦者決定トーナメント【NEXT】1回戦(10分1本勝負)
○狐伯(8分39秒、体固め)櫻井裕子●
※ダブルアームT


1回戦3試合目は、狐伯vs櫻井裕子の一戦。狐伯が2018年8月8日、櫻井が2018年11月15日デビューとなる。キャリアはさほど変わりない両者だが、引き分けた場合は櫻井が有利となる。
試合は狐伯がゴングと同時にドロップキック。首固めを連発していく。いずれもカウント2。ショルダータックルは相打ちとなり、狐伯がアームホイップ狙い。これは櫻井が踏ん張り逆にアームホイップを成功させる。
この勢いに乗った櫻井がショルダータックル、首4の字固め→コブラツイストへ。狐伯が耐えきり、エルボー合戦となる。櫻井が串刺し攻撃を狙うが、かわした狐伯が低空ドロップキック。担ごうとするも、櫻井がショルダースルーでかわし、串刺しバックエルボーからボディープレスを投下する。そしてドラゴンスリーパーで捕獲。

耐えた狐伯がドロップキックで反撃開始。櫻井も狐伯をドロップキックで場外へと落として、ロープ越えのブレーンバスターを狙う。しかしこれを狐伯がDDTに切り返し、もう一発DDT。走る狐伯だったが、櫻井がボディースラム、ファイナルカット。
一方、狐伯も首固め、オクラホマロールでカウント2。走る狐伯に櫻井がブレーンバスター。だがカバーの瞬間、狐伯が首固めへ。キックアウトされると串刺しドロップキック。ミサイルキックにつなげる。これも返されると最後はダブルアームTを決めて、準決勝進出を決めた。
◎バックステージ
――1回戦突破、おめでとうございます。
狐伯「ありがとうございます。まずは1回戦突破できて、まだまだ次はさらに…このあとの試合で倉垣選手とすずが試合して、勝った方とやるんですよね? 勝った方とやるのでこの試合しっかり見て、次に備えたいと思います。いま勝ったからうれしいじゃなくて、次を見ていきたいと思います」

――どちらとやりたい?
狐伯「それはもちろん…あー、大きい選手と闘いたいという気持ちはあるんですけど、すずを潰したいという気持ちの方が大きいかなと思っているので…すず、絶対勝て!」
5、Regina di WAVE挑戦者決定トーナメント【NEXT】1回戦(10分1本勝負)
○倉垣翼(9分53秒、エビ固め)鈴季すず●
※ハヤブサ直伝ファルコンアロー

1回戦最後の組み合わせは、前Regina di WAVE王者の鈴季すずと、ベテラン・倉垣翼の対戦。倉垣は過去にJWP認定無差別、OZアカデミー認定無差別級王座などを巻いてきた実力者。両者の対戦はもちろんこれが初となる。なお、すずは2018年12月31日デビューで、倉垣は1995年1月8日デビュー。
まずはロックアップ。体格でまさる倉垣が圧倒するも、ロープ際でポジションを入れ替えたすずがエルボー弾。さらに倉垣のラリアットをブリッジでかわしてみせる。ならばと倉垣が串刺しラリアット。これをかいくぐったすずが串刺しのランニング・ニー。すぐにボディースラムを狙うが、これは倉垣が敢行。串刺しラリアット2連発。そして「行くぞ、ファイアー!」を唱和する。
勢いに乗る倉垣はカナディアン・バックブリーカーにつなげて串刺しエルボー。レッグロック→キャメルクラッチへ。耐えられるとバックドロップの体勢。

これを踏ん張ったすずがスピアで形勢を入れ変えようとするが、倉垣が受け止め担ぎあげる。なんとか切り抜けたすずがドロップキックで反撃。ミサイルキックにつなげる。カウント2。

倉垣も張り付けラリアットで反撃。コーナーに登るも、すずが復活して足止め。すると倉垣はコーナー上でカナディアン・バックブリーカー。耐えたすずが雪崩式フランケンシュタイナーでやり返し、後頭部にヒザ蹴りを見舞う。
ここですずは場外戦を選択。カウント16でリングに戻ると、バックを取る。倉垣が取り返すと、トラースキックのラリーに。すずがジャンピング・ハイキックからロープに走るが、倉垣がカウンターのラリアット。エルボーで応戦するすずに倉垣がバックドロップ。

残り2分となり、倉垣がブレーンバスターの体勢。これをグラン・マエストロ・デ・テキーラに切り返すすず。カウント2止まり。すぐに走るすずだったが、倉垣がラリアット。キックアウトされるとハヤブサ直伝ファルコンアローにつなげて3カウント。
◎バックステージ
倉垣「初対戦、すずちゃん。すごかった! ビックリした。なんか10分だったので、本当にギリギリ勝ててよかった。でも、また闘いたいと思いました。そしていまトーナメントはじまったばかりなので、オラが出場する限りはこの大会優勝しないといけないと思っているので、次の大会もバリバリ気合入れて、頑張ろうと思います。行くぞ、ファイアーーー!」

――次は狐伯だが…。
倉垣「あっ、まだ?(笑)。ぜんぜん当たったことない対戦が続いている。waveさん、いままで鎖国っていうか、フリーを出してなかったのもあって、オラも新鮮な気持ちで、気をつけて闘おうと思います。狐伯もね、いい選手だっていうことはわかっているので、この間、バトルでちらっと当たって…。楽しみながら勝ち進みます!」
6、スクランブルWAVE(30分1本勝負)
○宮崎有妃&米山香織&清水ひかり(12分27秒、体固め)チェリー●&SAKI&網倉理奈
※直伝デスバレーボム

メインイベントは、DUAL SHOCK WAVEにエントリーしている宮崎有妃&網倉理奈、米山香織&チェリーと、王者組のSAKI&清水ひかりをシャッフルしての6人タッグマッチ。オープニングでおこなわれた抽選の結果、カードは宮崎有妃&米山香織&清水ひかりvsチェリー&SAKI&網倉理奈となった。
試合は網倉vs宮崎の師弟対決でスタート。ロックアップで宮崎が押し込むと、網倉がショルダータックルで向かっていくが、受け止めていく宮崎。

宮崎が制すと米山が出て行き、カバーする。カウント2。網倉がワープレスを放つも、かわした米山がコーナーを間違えてチェリーにタッチしてしまう。案のじょうチェリーに捕まり、変型の羽折固めで捕獲される。
これを切り抜けた米山がモンゴリアン・チョップで反撃。グルグルパンチはチェリーが受け止めていく。策がなくなった米山だったが、チェリーの足を思い切り踏みつけ切り抜ける。チェリーも足を踏み返してダブルリストアームサルトを敢行。
今度はSAKIが出て行き、ニーリフト、リバーススプラッシュを敢行。これは寸前で米山がかわしていく。ならばとバックドロップを狙うが、米山がフェースクラッシャーに切り返し、タッチを受けた清水がヒップドロップ、ティヘラ、PKFにつなげる。これを受け止めたSAKIがデスバレーボムを放って網倉にタッチ。
網倉がカナディアン・バックブリーカーで捕獲。コーナーに清水をセットし、トレイン攻撃。サンセットフリップでカウント2。
一方、清水もジャンピング延髄、ジャンピングPKで応戦。続いて宮崎が出て行き、張り付けラリアット。網倉もダブルチョップでやり返す。ならばと宮崎のドロップキックを皮切りに、清水のカニばさみ、米山のセントーン、清水のPKが決まり、最終的に宮崎がミサイルを発射させる。カウント2。
攻め込まれた網倉だったが、セントーンで反撃開始。キックアウトされるとダブルのワープレスを敢行する。カウント2止まり。
タッチを受けたチェリーが宮崎にティヘラ。すぐに立ち上がる宮崎だったが、チェリーがボディーブローを叩き込み、河津掛け。その足でコーナーに向かうも、清水が妨害。宮崎が雪崩式ブレーンバスターにつなげる。カウント2。さらにムーンサルト・プレスを放つが、かわしたチェリーがウラカンラナ。キックアウトされるとロープに走るも、網倉が足止め。網倉のセントーンからチェリーがチェリトーンボムにつなげる。カウント2。
なおも走るチェリーに米山が後方回転エビ固め。宮崎がラリアットにつなげる。一方、チェリーも春夜恋。返されると6選手が入り乱れる形の混戦となり、SAKIのビッグブーツがチェリーに誤爆。チャンスとばかりに宮崎がラリアットで追い打ちをかける。カットされるとムーンサルト・プレスを投下。これも返されると、最後は直伝デスバレーボムを突き刺し、熱戦に終止符。
◎エンディング
宮崎「えー、本日はwaveラジアント大会、ご来場誠にありがとうございました! 12月も残りわずか…いろんなところが、もうどんどんラストになっています。明日は大阪ラスト、なんか今年1年いろいろありすぎて、もう今年が終わるんだって…」
SAKI「(マイクを奪って)まだ終わりません! 22日の新宿FACEがありますから、明日もありますし、今日こんな攻防でミックスでタッグされたけど、米山さんも敵、宮崎さんも敵、あーみんも敵、チェリーさんも敵。私の仲間はひーちゃんだから!」

清水「でもやっぱり対角も楽しかった」
SAKI「終わらせません。私たちチャンピオンが今日は締めさせていただきます! 敵だけど、今日は味方だったチェリーさん! そして私、(チェリー自主興行の)前日、26日に自主横行開きます! チェリーさんは新木場で、私は新宿FACEで10周年大会を開かせていただきます。12月26日、仕事納めもまだかと思います。わかります! チケットが売れていません。ぜひチラシだけでももらって帰ってくれたらうれしいです。よろしくお願いします。waveさん、明日、大阪大会、そして22日は新宿FACEで大会がありますので。そして元旦と…来年も私たちチャンピオンベルト、守り続けるよね。30回まだまだ、だもんね」

清水「(あと)23回、頑張ろう!」

SAKI「誰が勝ち上がってきても、勝ちましょう!」

清水「頑張りましょ! 締めるぞー!(締めの説明をしたあと)行くぞ、これがwaveだ! これがギャラパンだ! ウォーーー!」
エンディング曲が流れるなか、宮崎が「私たち優勝する気満々なんで。元旦は試合だと思っています、アナタたちと。なあ!?」と振ると、網倉も「おお!」と力強く答える。そして宮崎は「頑張ります。ありがとうございました!」と引き揚げていった。
◎バックステージ
SAKI「今日からタッグのトーナメントもはじまりまして、元旦に私たちのDUAL SHOCK WAVEに挑戦するチームがいよいよ12月に決まります。今日はあーみん&宮崎さん、チェリーさん&米山さんとミックスで闘いましたけど、やっぱりひーちゃんと隣にいて、このベルトを守ることが大事だなと改めて感じました。誰が相手でも勝ちましょう。あーみん凄いもんね。あーみん凄いわ…」

清水「成長期ですね。でも、負けないくらい成長しています。追いつかせません!」

SAKI「おおー! カッコいいじゃん!!」

清水「30回防衛するぞ。ウォーーー!」
2022.11.26

「Detras de Lazona Vol.6」

◎前説
野中美智子リングアナウンサーが前説。いつものように注意事項などを説明したあと、今大会にカナダのドキュメンタリー・クルーが入っていることを紹介。番組では「世界中の女性の活躍を取り上げているドキュメンタリーを撮っている」とのこと。コメンテーターを務めるサラメさんが紹介され、第1試合のリングアナウンサーも務めることが発表された。
◎オープニング
まずは選手入場式がおこなわれ、出場全選手がリングへ。久しぶりのwave参戦となる桃野美桜が代表の挨拶をおこなった。

桃野「みなさん、こんばんは! waveに久しぶりに登場しました、ボスです。狐伯、久しぶりだね。1年以上ぶりにwaveに参戦させていただけてメチャクチャうれしいのと、まぁ、これはあまり言いたくないんですけど、1年以上ぶりにボスマミ組めて、今日決まってから、本当にずっと今日という日を楽しみにしてきました。マミーが妊活入るみたいで、今日がラストマッチ? あ、違うのか。マミーに子供が産まれたら、美桜、仲良くできる気がしないので、美桜はボスマミ最後だと思ってやりますので、みなさんもそのつもりで見てください。よろしくお願いします」
桜花「それは、私に子供ができたら嫉妬するってこと?」

桃野「……違う」

桜花「この試合を最後にいったん妊活に入る桜花由美です。本当は徐々に妊活準備に入ると言っていたんですけれども、私は若くありません!」

桃野「たしかに…」

桜花「若くないんです…。まだ30代だったら、もうちょっと期間をおいて妊活に入るっていう準備があったんですけど、もう43なので、1分1秒でも早いほうがいい、ということで試合をやりながら妊活準備には入れないということで、急きょ、今日の試合で一応、長期欠場に入ろうと思っています。一応、子供ができたらうれしいなと思って、奇跡だから。できなかったらすぐ戻ってくるかもしれないです。今日、ボスマミが組めるということで、これで私はいったん妊活に入れるなと思っているので、今日は本当にみなさんとともに、ボスマミと奇跡の試合を思う存分楽しんで、長期欠場前の試合にしたいと思うのでみなさんもぜひぜひ熱い応援よろしくお願い致します!」
1、Future WAVE(15分1本勝負)
△狐伯(時間切れ引き分け)梅咲遥△

第1試合は狐伯vs梅咲遥のシングルマッチ。「狐伯」コールのなか、組み合う両者。梅咲がサイド・ヘッドロックにとらえていく。狐伯も脱出して、ヘアーホイップ。強気な梅咲は同じ技でやり返す。
続いてエルボー合戦。そこから梅咲がボディースラム。狐伯もボディースラムで応戦し、串刺し攻撃の体勢。これを梅咲がドロップキックで迎撃し、弓矢固めへ。耐えられると張り付けドロップキックをお見舞いする。
場外でリセットした狐伯が戻り、再びエルボー合戦。梅咲がボディースラム、変型足4の字固めへ。続いてコーナーホイップ。これを切り返した狐伯が串刺しドロップキック。低空ドロップキック、ブレーンバスターと攻勢に出る。
エルボーの打ち合いから狐伯が走るも、梅咲が迎撃。フットスタンプを投下する。そしてセカンドからのミサイル発射。カウント2。
さらに梅咲は狐伯の両手を踏みつけ、足4の字固めへ。残り5分となる。なんとか狐伯がロープエスケープ。ならばとブレーンバスターからコーナーに登る梅咲。これを狐伯がドロップキックで阻止してデッドリードライブ。すぐさまクロスフェースロックで捕獲する。
残り3分のところで梅咲がエスケープ。追撃にかかる狐伯はコーナーへ。ミサイルキックはカウント2。すぐさま走る狐伯に梅咲がカウンターのブレーンバスター。梅咲もミサイルでやり返し、ブロックバスターホールドでカウント2。ダイビング・ボディープレスを狙うが、かわす狐伯。ここから丸め込みの応酬となるが、いずれもカウント2。ならばと走る狐伯に梅咲がドロップキック。残り10秒から梅咲がジャーマンSHを決めたところで時間切れを迎えた。試合後、互いに手を出すが、歩み寄ることはせず。握手をかわさずリングを降りた。
2、スクランブルWAVE【Resume】(30分1本勝負)
○桜花由美&桃野美桜(24分39秒、片エビ固め)宮崎有妃&旧姓・広田さくら●
※ビッグブーツ


オーストラリアで挙式を終え、念願の“人妻”となった桜花由美。徐々に妊活に入ることを公言していたが、今大会を最後に、本格的に妊活に入ることを発表。桜花が節目の試合として選んだのは、桃野美桜とのタッグ“Boss to Mammy(以後、ボスマミ)”。対峙するのは、waveの迷タッグ・奇跡(宮崎有妃&旧姓・広田さくら)の2人。これまで両チームはwave認定タッグ王座をめぐる争いを繰り広げ、かつ名勝負を生んできた好カードでもある。
リングに上がった広田は「今日で最後、見納めということで、今日はあんなことやこんなことのやり納めっていう…。感慨深いよねー、私が桜花さんとはじめて会ったのは…」と思い出にひたるも、桜花が奇襲を仕掛けてゴングとなる。

早速、ボスマミが串刺し攻撃を狙うが、広田が同士討ちを誘っていく。広田は「久しぶりに組むとこうなるんだって」と、桜花をねぎらうも…桃野は「そこにいるから悪いんだよ」といつものつれない様子。
続いて広田がフェースクラッシャーからの高田純次。これを桜花が迎撃し、桜花のターンとなるも、広田がガットショットで阻止。そして「結婚したとか、妊活入るとか関係ないんだよ。コイツが43歳なのには変わりないんだよ。(高田純次を)やる資格はねーんだ! 無事に子供、産んでから出直して来い!!」と愛ある喝(!?)。
続いてコーナーに振ろうとするが、桜花が振り替えして串刺しビッグブーツ。カウント2。すかさず桃野が飛び出していき、ボスマミの連係「担いで」「投げて」「おんぶ」を決める。さらにキャメルクラッチで捕獲すると、桜花が目一杯、走らされてフロントキックをお見舞いする。
続いて桃野が広田をサイドヘッドロック。広田がバックエルボーで脱出し、エルボーをアピールしてみせる。今度は広田が桃野をとらえる。桃野もバックエルボーで脱出し、エルボーをアピールしてみせるが…背後から広田がボ・ラギノール。
タッチを受けた宮崎がキャメルクラッチで捕獲。すかさず広田がロープに走るも宮崎を激励してコーナーに戻る。続く宮崎の串刺しラリアット、DDTはいずれもカウント2止まり。さらに奇跡はダブルのショルダータックルをお見舞いする。
すっかり奇跡のペースに狂わされている桃野だったが、ドロップキックを放って桜花にタッチ。広田はフェースクラッシャーを放って、プロレスLOVEポーズ。
続いて宮崎vs桜花のマッチアップに。すると、いつもは年齢を理由にはずかし固めを拒否する宮崎がはずかし固めの体勢!? だが、これを桃野がカットしてしまう。これに怒ったのは桜花自身だった。「私、最近やってない! せっかくやる気になったのに、余計なことをするな!」と桃野を戒め、自らはずかし固めに挑んでいく。
久しぶりのはずかし固めを受けきった桜花がビッグブーツで反撃を開始。そしてDDT、カカト落とし、ビッグブーツでカウント2。桃野がクロスボディー、低空ドロップキックで続く。

宮崎もビッグヒップで桃野にお仕置き。桃野を孤立させるが、桃野もヘッドシザースホイップで形勢を入れ替え、美桜ロケットを発射させる。カウント2。

ならばと宮崎はラリアットで応戦。丸め込みの応酬はいずれもカウント2止まり。宮崎のラリアットが決まったところで15分経過。ここで奇跡は広田ロケットを発射させる。さらに広田はトップロープからのロケット式のボ・ラギノールを狙うが、これは未遂。すぐさま広田の張り付けボ・ラギノールと、桃野のドロップキックがラリーとなる。ダブルダウンとなり、カウント9で試合再開。
ここで広田は「美桜、久しぶりだけど、鈍ってないな。ありがとう!」と握手を求めるが、桃野は丸め込みを連発。JKボムを狙う。これを読んだ広田がボ・ラギノール。ロープに走るも、桃野がカウンターのブロックバスターホールドを放って、桜花にタッチ。

続く桜花は串刺しビッグブーツでカウント2。エルボーのラリーを挟んで、広田が正拳突き。そして「桜花、結婚はめでたいことだ。でも、結婚は幸せなことばかりじゃねーんだ!」とシャイニング・ウィザードでカウント2。続けてへなーらサンセットを狙うも、これは桜花が回避する。ならばと広田はスイングDDT。さらにはトペ・スイシーダの体勢。しかし桃野がドロップキックで妨害する。
これで流れが変わり、ボスマミの変型ファンタスティック・フリップ、高い高い、桜花のボディープレスが決まる。これはなんとか宮崎がカット。すぐにボスマミはダブルを狙うが、宮崎がダブルハンドのラリアットで阻止。広田がすかさず夜叉ロックへ。このピンチをしのいだボスマミは連係のロケット式ブレーンバスターの体勢。

だが、宮崎が桃野を操り、桜花にボ・ラギノール。すかさず広田が首固めへ。キックアウトされると、へな拳からのへなーらサンセット!

このピンチをしのいだ桜花は合体の不知火から垂直落下ブレーンバスターを敢行。だが、広田がふらふらドーンを決める。カウント2。ヒヤリとした桜花だったが、カウンターのビッグブーツをズバリと決めて勝負あり。
◎エンディング
桜花「宮崎さん、広田さん、ありがとうございました。奇跡の2人と組んでボスマミとの試合、とても楽しかった。だけど満足はしてない! まだまだ対戦したい!! だから私が帰ってきたら、また再戦よろしくお願いします」

しかし桃野は×マークを作る。

桜花「ボスがケガして、私、ずっと待ってたたんだよ!?」

桃野「まぁ、それはありがとう」

桜花「でしょ? 私とボス、組んで何年?」

桃野「自分で数えて」

桜花「5年だよ、5年! 5年でボスが何回も長期欠場に入っても、私ずっと待ってたよ。今回だって組むの1年以上ぶりだよ。でも、久しぶりな感じしないじゃん?」
桃野「いや…」

桜花「した!? そっか…。(久しぶりな感じ)しないじゃん。私はしなかった。今日の試合やってて、『あぁ、懐かしい』という思いしかなかった。もっともっとやりたいと思った。私事ではありますが、急きょすぐ妊活に入るってことを決めてしまいました。100%子供ができるとは限りません。でも、1%でも可能性があるなら、その可能性に賭けてみたいなと思って、今回、欠場に入らせていただくことになりました。いま、エースの野崎も長期欠場中です。それに私も欠場したら選手が3人になってしまいます。動ける選手がいま3人しかいなくなる状況…でも、『妊活頑張って』と送り出してくれるウチの選手にはホント感謝しています。私は妊活には入りますが、会場にはいます。会場でロビーやったり、受付したり、裏方作業はずっとやっていきます。で、子どもが産まれたらすぐ復帰します。もし子供ができなかったら…諦めがついて、もう復帰しようと思ったら、すぐ復帰します。私はずっとプロレスをやりたいと思っています。引退は考えていません。なので、復帰する際にはボスマミが組んで、私は奇跡との再戦がしたい。そして私が欠場している間に、野崎が復帰して、野崎がエースとして頑張ってくれることを私は願っています。いや、その前に狐伯! アナタも頑張ってよ。一応、若いんだからね、ウチの団体で。野崎がいない今、アナタがこの団体を引っ張って行くという気持ちで、試合に臨んでください。本当に今日はありがとうございました。(いきなり宮崎に)なんか私に一言お願いします」
宮崎「えっ!? そういうのは…」

桃野「(代わりに桃野にマイクが渡る)メッチャ楽しかったです。久しぶりに(奇跡の)お二人と試合ができて、本当に……うれしかったです。また試合してください。よろしくお願いします」

宮崎「いやね、桜花が休むっていうのは凄く大きなことだけど、でもね…今日、美桜を試合ができて私も凄くうれしかったよ。また前みたいに試合したいな。ありがとう!」
広田は横たわったままマイク。桜花が目の前に座る。

広田「やっぱり、ずっとね…リングに上がってない時期を感じさせないくらい…あー、やっぱりコイツだなって思った。美桜、本当にありがとう(と桃野とハグ)」
肩透かしにあう桜花だったが、「狐伯は言ってくれる!」と狐伯に振る。

狐伯「あのー、紆余曲折ありましたが、今日、入場式で同じリングに立てて、本当によかったです(と桃野に挨拶)」
桜花「みんなこんなに私の扱いが雑なんです。雑なんです! でも、そんなみんなの雑な愛が大好きです。私はこのwaveが大好き、なので私が欠場中に……」

感極まる桜花に、狐伯が助け船。梅咲にマイクを渡す。

梅咲「桃野さん、お久しぶりです。桃野さんとどこで試合できるんでしょうか? わからないですけど、会社の偉い人に言ってほしいです。ぜひ試合したいです。よろしくお願いします」
桜花「野崎! ノザキ様。野崎なら(私に一言)言ってくれる」

野崎「術後はじめてリングに上がりました。本当に桃野、アナタの試合が見れてよかったです。復帰したら、いの一番にやりませんか? 楽しみにしていてください。ということで、ノザキ様が締めていいですか?(桜花に)泣いてます? どうした? ただいったんラストということでお子さんができることを我々、望んでおります。頑張ってください! ということで、何を…」
広田「名前は一般公募で」

野崎「おお! これは正式決定だ。いまノザキ様が決めた! ケッテー! これがwaveだーーー!」
2022.11.15

『 Weekday wave vol.126』

日時
11月15日  火曜日
観衆
102人
場所
◎オープニング
今大会は桜花由美社長が挙式&ハネムーン中のため欠場。試合に先立ち、人妻となったばかりの桜花からの手紙が紹介され、旧姓・広田さくらが代読。

「(桜花の声マネで)みなさん、こんばんは。11月11日、オーストラリアで結婚して人妻になった桜花由美です。本日はwave新木場大会にご来場いただき、ありがとうございます。いま私はオーストラリアのシドニーにいます。ケアンズからほど近いポートダグラスで挙式をし、そのままハネムーンでオーストラリアをまわっています。ケアンズからウルルへ行き、エアーズロックを堪能してきました! そのため今日の大会は、ケッ! 欠席になりますので、私のぶんまで応援よろしくお願いします。私はハッシュタグで大会を追うので、ぜひSNSにアップをお願いします。皆様、思う存分、楽しんでください。20日の静岡大会までには日本に帰りますので、そのときにみなさんに会えることを楽しみにしています。桜花由美」

会場の笑いを誘ったあと、大会がスタート!
1、Future WAVE (15分1本勝負)
△狐伯(時間切れ引き分け)青木いつ希△


第1試合は狐伯vs青木いつ希のシングルマッチ。狐伯の方から「お願いします!」と元気よく握手を求めるが、青木はさらに大声で「よろしくお願いしまーーーす!」と返してゴング。

ロックアップ、力比べと序盤から駆け引きが繰り広げられる。足を踏みつけた狐伯がアームホイップからの低空ドロップキック。すぐさまコーナーホイップする狐伯だったが、青木がリング下へと滑り降りる。ならばと、狐伯は場外の青木にスライディング・キックで追撃。さらに場外ドロップキックを決め、ボディースラムの体勢。だが、これは青木がやり返す。

リングに戻った青木がサイドヘッドロック。切り抜けた狐伯が首4の字固めへ。耐えた青木もボディースラムで反撃し、串刺しバックエルボー、フェースクラッシャー、ボディープレスを放っていく。キックアウトされると逆エビ固めへ。なんとか狐伯がロープ。

攻勢に転じた狐伯が低空DDT、低空ドロップキックをお見舞い。続けて串刺しドロップキック2連発につなげる。さらにブレーンバスターでカウント2。
エルボーの打ち合いから走る狐伯。足を払って止めた青木が後頭部にダブル・ニーアタック→ブレーンバスター・ホールドでカウント2。セカンドからのボディープレスもカウント2止まり。

一方、狐伯も低空ドロップキックでやり返し、ミサイル発射。ならばと青木は大外刈りからの肩固めへ。かろうじて狐伯の足がロープにかかる。「終わりだ!」と仕留めにかかる青木。コーナーに登るも、狐伯が復活しデッドリードライブ。

逆に狐伯がコーナーに登るも、青木も足止め。これを狐伯がスタンガンに切り返し、スワンダイブ式ミサイルキックを投下。青木もショートレンジ・ラリアットで応戦し、ロープに走るも、狐伯がカウンターの丸め込み。キックアウトされると連発するが、切り抜けた青木がラリアットを放ったところで、時間切れを迎えた。
2、スクランブルWAVE(20分1本勝負)
関口翔&○川畑梨瑚(11分42秒、片エビ固め)米山香織●&チェリー
※ムーンサルト・プレス


フリー選手の参戦が一部解禁となり、コミカルの常連だったチェリーがwaveに帰ってきた。早速、米山香織とのゴキゲンBBAを復活させ、元・アクトレスガールズの関口翔&川畑梨瑚と対戦。なお、川畑は本日(11月15日)がリアル・デビュー記念日でもある。

これが2度目のタッグとなる関口&川畑は川畑の入場ダンスを2人で披露。観客を魅了してみせる。

試合は米山vs川畑でスタート。開始早々、川畑がキレキレのダンスからの手四つを挑むと、米山もクネクネのダンスで応戦。読み合いの攻防から川畑がアームホイップ、ドロップキックを決めていく。
ならばと米山は川畑をロープに張り付け、「本日デビュー記念日の梨瑚さん! チョップ4発いくぞー!」とチェリーとチョップでお祝い。ところが4発だと物足りなかったようで、オマケのチョップを叩き込むゴキゲンBBA。

続いてチェリーが出て行くも、川畑がボディースラムで反撃。しかし、チェリーも三角締めからの腕固めへ。耐えられると、髪の毛を抜きまくるチェリー。タッチを受けた米山だったが、川畑がドロップキックで反撃。関口もドロップキックで続く。
一方、ゴキゲンBBAはダブルの攻撃を狙ったが、関口がまとめてチンクラッシャー。そして米山に串刺しバックエルボー、フェースクラッシャーをお見舞い。

ならばと米山もグルグルパンチ、クロスチョップを放ってチェリーにタッチ。チェリーが関口をレッグロックで捕獲する。堪らずに川畑がカットに入る。この2人を手玉にとったチェリーが関口にボディーブロー、大外刈りを狙う。

これを踏ん張った関口が逆にブーメラン・アタック。すぐさまロープに走るが、チェリーがかわしてスリーパーで捕獲する。このピンチを切り抜けた関口がアームブリーカーからのミサイル発射。

続く川畑がキックで追い打ちをかけるも、かわしたチェリーが足をロックしての変型スープレックス・ホールド。熟女でドーン!は、川畑がかわして丸め込む。カウント2。
ヒヤリとしたチェリーだったが、ネックブリーカードロップでやり返し、米山にタッチ。米山がセントーン、ダブルリストアームサルトの体勢。これを堪えた川畑がソバット、カカト落とし、ブラジリアン・キックと畳みかける。カウント2。

ここで川畑&関口が連係。ダブルのドロップキックからダブルのフロントキックを狙う。寸前で米山がかわすと、間髪容れずにチェリーがネックブリーカードロップで飛び込み流れを変える。今度はゴキゲンBBAが連係(ダイビング・フットスタンプからのダイビング千豚♪)。
川畑のキックをかいくぐった米山が後方回転エビ固めを狙うが、これは川畑が読んでいた。すかさず関口がアシストに入り、川畑がノーザンライトSHを敢行。キックアウトした米山が丸め込みへ。カウント2。ならばと米山は川畑を羽交い締め。チェリーが「絶対持ってろよ!」と熟女でドーン!を放つが、かわされ同士討ちに!?

このチャンスに川畑が米山にキックのコンビネーション。ムーンサルト・プレスにつなげて、デビュー記念日にベテランの米山から3カウントを奪ってみせた。
3、スクランブルWAVE(20分1本勝負)
○宮崎有妃&網倉理奈(16分11秒、外道クラッチ)旧姓・広田さくら●&梅咲遥



10・10旭川で宮崎有妃&旧姓・広田さくらと組んだことがきっかけとなり、それ以降、宮崎を慕っている様子の網倉理奈。11・6後楽園では宮崎のセコンドにも付いて、ブリブラダンスを披露した。そんな流れを受けてのタッグ結成となったが、これを面白く思っていないのが広田だった。

試合前からイラ立っている様子の広田。思わず宮崎が「落ち着いて。なんでそんなに怒ってるの?」と尋ねると、「なんでわからないんだ? あんなことやっといて! ふざけんなっ! この前の後楽園ホールで入場してきましたよね!? ハイビスカスみぃと宮崎さんと…それはいいですよ。なんでコイツ(網倉)なんですか! ちょっと前まで、私も一緒に踊って、血だらけになって闘って、やってたじゃないですか! なんで呼んでくれないんですか。なんで、なんで!? ずっと私、宮崎さんのセコンドにいて待ってたのに…。どんな気持ちで見てたと思ってるんですか!」とブチまける。

広田の剣幕に圧倒される宮崎だったが、この日、広田のパートナーを務める梅咲遥が「試合はじまるんですよ。過去は忘れて今日頑張りましょう!」と諭してゴング。
だが、梅咲に裏切られて早速孤立する広田。宮崎&網倉のトレイン攻撃が決まり、網倉の串刺しボディーアタック、ブロンコバスター、セントーンが決まる。キックアウトされるとリストロックで絞りあげる網倉。
これを脱出した広田だったが、網倉がローリング・ダブルチョップ、サイドヘッドロックで捕獲する。広田が得意のバックエルボーで脱出し、エルボーアピール。そこから梅咲のエルボー、広田のボ・ラギノールが決まる。

さらに梅咲がドロップキック、ネックブリーカードロック、フットスタンプ、ミサイルキックと畳みかける。カウント2。
広田&梅咲がバックエルボーで競演すれば、宮崎&網倉はカナディアン・バックブリーカーで競演。さらに串刺しボディーアタック、サムソンクラッチからの雷電ドロップをお見舞いする網倉。

すると宮崎が「カメラの準備をしろーーー!」と梅咲にはずかし固めの体勢。カットに入る広田に一瞬だけはずかし固め。すぐにほどいて、本命・梅咲にはずかし固めを狙うが、耐える梅咲。仕方なく広田にもう一度、はずかし固め…? あまりに簡単に成功してしまうため、「女の子はさ、そんなにすぐ開いちゃダメ。耐えて」と諭す宮崎。

試合を再開させた梅咲がブレーンバスターを狙うが、宮崎がDDTに切り返す。広田&梅咲も連係を試みるが、宮崎が同士討ちを誘って串刺しボディーアタック。そしてダブルのワープレスを敢行。改めて梅咲にはずかし固めの体勢。ガッツリ成功すると、広田が「梅咲、わかるよ。はずかしいよね? でも、大丈夫、そのはずかしさも2人でわかちあえば半分になるから」と、自ら股を広げる広田。

仕方なく梅咲は自力で反撃開始。ヘッドシザースホイップからプランチャを狙うが、宮崎がリングに戻って阻止。
ならばと広田がロケット式ボ・ラギノール。梅咲も追撃に入り、広田が619からのシャイニング・ウィザードにつなげる。さらに広田は「宮崎さん、一緒に踊りたかった!」とヘナーラ・サンセットを狙うが、これは未遂。逆に宮崎のラリアットが決まる。カウント2。

追撃のためコーナーに登る宮崎に広田がボ・ラギノール。ならばと広田&梅咲で連係のボ・ラギノールを敢行し、梅咲のプランチャ・スイシーダ→広田のトペ・スイシーダが決まる。

劣勢の宮崎をリングに戻すと、網倉が「お前ら2人で1人でやるなんて、卑怯だぞ。宮崎さんがかわいそうだ! 広田! やるなら私をやれ! 誰も幸せにならないぞ!!」と制止にかかる。だが、容赦ない梅咲が背後からミサイル発射。
すかさず宮崎が目突きからの首固め。外道クラッチは、広田が読んでウラカン・ラナへ。へな拳を連発する広田に、宮崎がラリアットでやり返す。ならばと広田もサクライト。キックアウトした宮崎がえびす落としを放つが、広田がふらふらドーンでカウント2。ここで広田のへな拳が暴発。梅咲にも当たってしまい、怒った梅咲が突き飛ばすと、躓いた広田を宮崎が丸め込む。キックアウトされると、すぐさま外道クラッチにつなげて3カウントが入った。
◎試合後のマイク
宮崎「広田、あのー、本当にそんな思ってくれてるなんて…。広田はブリシスと組むと、コイツもそうだけど、はじめてのハードコアとか、そういうのに入れてしまうのはね、子どもいるし、子どもにはまだ見せられないし、私もいろいろ考えてのことだったの。いろんなところでハードコア、アホみたいに踊って、ハードコア。ちょっとね…。いまでもお母さん勝つと、あの子たちむっちゃ喜んで、あの子らにプロレスさせてるところを見せたいと思うんだよ。確かにまだ網倉は別に、この子の意見も別にちゃんと聞いてないし、みぃちゃんにも別になんか言ってもないし、みぃちゃんもこないだ『なんでコイツなんだろ』って思ったって。そらそうだよね。北海道でみぃちゃんが欠場になってしまって、急きょ網倉が入ったからね、カードに。みぃちゃん、知らないんだけど、とくに説明もせず…。(11・6後楽園で)網倉が入場して、なんだコイツって思ったんだよね。いま、曲かかりますか? ハードコアの、ブリシスの曲、すみません、突然で。広田が思ってると思わなくて。すみません、本当に」

広田「宮崎さん、ちょっと自分も感情がこう…悲しかったり悔しかったりして、ちょっとだけヒステリーになってしまって、本当すみませんでした。いつもはあんなヒステリックな感じじゃないんですけど、ついつい…。(音響がバタついていると)あんのか、ないのかハッキリしろよ!」

宮崎「突然、言ったことなので。これがライブショー」

広田「お前、ありがたく思えよ」

宮崎「網倉、お前どうなんだよ。いまここで聞きましょうか? 北海道でハードコアやったよね? 結果的に血まみれになったのは私だけだけど、あんなの普通のことだから。たぶん1回、病院行ってないからわからないけど、(指)折れてます…。(ここで曲が鳴り始める)なんだか聞こえてきたぞ!」
網倉が声を張り上げ「私、宮崎さんの指が折れたら宮崎さんの指になります! 目が潰されたら、目になります! だから弟子にしてください!」と志願。
網倉の決意に会場は大きな拍手が送られ、会場にはブリシスの曲。最後は、宮崎、網倉、広田、梅咲のブリブラダンスで締めくくった。
4、DUAL SHOCK WAVE~WAVE認定タッグ選手権試合(30分1本勝負)
<王者組>SAKI&○清水ひかり(21分43秒、逆打ち)世羅りさ&藤田あかね●<挑戦者組>
※第30代王者組が7度目の防衛に成功
アズーリ10・16新木場で世羅りさがSAKI&清水ひかり(galaxyPunch!)に挑戦表明したことにより、今回のタイトルマッチが決定。世羅は藤田あかねとの「チームしまなみ」でタッグ王座に挑戦となった。なお、王者組はこれが7度目の防衛戦。

試合はSAKIvs世羅でスタートとなるも、そっと忍び寄った藤田が背後から襲っていく。早速、ダブルを狙うが清水が妨害。逆にぎゃらぱんの連係が決まる。

ならばと、しまなみも場外戦を仕掛けて形勢逆転。世羅はバックステージから持ち出したスーツケースで清水を襲撃(どうやら狐伯の物だった模様)。SAKIにもスーツケースを投下する。
追撃に出る藤田が清水にボディースラム、エルボードロップでカウント2。世羅がリバース・カンパーナーを仕掛けると、SAKIは藤田にカンパーナ。世羅とSAKIの意地の張り合いが繰り広げられる。
ならばと世羅が清水にダブルニードロップを投下。カウント2。ジャイアント・スイングでブン回して、藤田にタッチ。

追撃にかかる藤田は、あえて世羅を使ったダブル・ニードロップを投下。そして、串刺しショルダータックルにつなげる。

一方、清水もアームホイップでやり返してSAKIにタッチ。SAKIはチームしまなみにフェースクラッシャー。藤田にリバース・スプラッシュを投下する。

藤田もショルダースルーでやり返し、世羅に託す。早速、世羅はSAKIをコーナーホイップ、串刺しバックエルボーを放つと、今度はエルボーの打ち合いとなる。その場のセラリズムバスターでカウント2。
SAKIもアトミックドロップから走るが、藤田が妨害。ならばとブレーンバスターにつなげたSAKIのフロントキック、ランニング・ニーが決まる。カウント2。

ここでぎゃらぱんのダブル・インパクト式ヒップドロップが決まる。カウント2。続けざまにSAKIがストレッチボムを狙うが、踏ん張る世羅がエアーズロック。SAKIもブレーンバスターにつなげて、ファルコンアローでカウント1。
SAKIのフロントハイキック、世羅のドロップキック、SAKIのフロントキック、世羅のエルボーが交互に決まる。

ヒートアップするなか、戦況は清水vs藤田に移行していく。清水がカウンターのジャンピング・ミドルを敢行。キックアウトされるとスリーパーへ。耐えられるとエルボーの打ち合いに。

一進一退の攻防のなか、藤田のショルダーアタックが世羅に誤爆。孤立する藤田にぎゃらぱんがトレイン攻撃。SAKIのアシストから清水がカバーするも、世羅のダブル・ニードロップでのカットが間に合う。
ならばと清水がプランチャで分断。SAKIのランニング・ブレーンバスター。清水のダイビング・フットスタンプが決まる。カウント2。

ここで藤田は清水にヘッドバット。キックアウトされると変型キャメルクラッチからPONジュースへ。みかんでポンを狙うが、着地した清水がハイキック。カサドーラは藤田が切り返すも、清水の逆打ちが完璧に決まり、熱戦に終止符が打たれた。
残り3分。あぐらをかいてエルボーを打ち合う両者。朱崇花が蹴ると、世羅も蹴り返す。すぐに朱崇花がスピンキック。ムーンサルト・プレスにつなげる。カウント2。
◎試合後のマイク



SAKI「7度目の防衛に成功しました! タッグで勝つことができたけど、私、まだ世羅に一度も勝ててないので、次があることを期待します。今日はひーちゃんがメチャクチャ心強かったです。ひーちゃん、次はどうするの? あと23回、私たちの目標、残ってる」

清水「多い…多いね。でも、SAKIさん、今年に入って目標、絶対10年目巻いていたいって、絶対そのベルトがDUAL SHOCKの、このベルトであってほしい。だから12月26日までに23回やろうと全部防衛するぞーーー! それはない?  それはない? それはない…。でも、それはないかもしれんけど、でも、30回必ずSAKIさんと防衛して…」

SAKI「誰でもかかってこいってことだよね? 要約すると、そういうことでいいかな?」

清水「誰でもかかってこーーーい!」

いの一番に網倉がリングに入る。
網倉「(宮崎に向かって)師匠、一緒にいきましょう!」

SAKI「師匠って何? 私じゃないの? なんの話?」
お構いなしに、次々とリングに上がる選手たち。

SAKI「ちょちょちょちょ、ひーちゃん、これどうするの!(この日大会に出場したメンバーが全員上がると)23パターンあるんじゃないの?」

この状況に待ったをかけたのは二上美紀子会長。

二上会長「網倉、シングル挑戦するのに、一番ノリで上がって来なかった? あとー、このリングに登ってる人も、シングルのときに上がってなかった? シングルも、タッグもってそんな図々しいことできません。お前らだいたい図々しすぎんねん、バカヤロー…」

SAKI「ちょっと待ってください。ぎゃらぱんだって図々しくいきますよ!」

二上会長「アンタらチャンピオンやからおいといて…。えっと、シングルのトーナメントあるんですよ。12月から、やるんです。シングルの『NEXT』っていうトーナメント。じゃあ、それと平行して、そういうことやらないんですけど…ウチwaveなんで、シングルとタッグのトーナメントを同時進行でおこないます! なので、シングルに出る人はタッグ、もちろん出れません!(紛糾する選手たちに)当たり前やろ。お前ら図々しいにもほどがあるよ(とピシャリ)」

SAKI「タッグやってる間、私たちシングル出てていいんですか?」

二上会長「ダメです」

SAKI「お仕事ナシで?」

二上会長「だいたいシングル巻いてて、タッグも巻くような人たちってよくないから。あんまりよくないから。アンタたちはチャンピオンで、高見の見物」

SAKI「お仕事は…?」

二上会長「オファーするやん! なので、タッグに出る人とシングルに出る人と、のちほど私、面談しますので! あっ、ちょちょたん(梅咲に向かって)、いまパートナーいてないけどどっちに出たい?」

梅咲「タッグがいいです」

二上会長「タッグがええの?」

梅咲「ダメなんですか?」

二上会長「いや、ええよ」

梅咲「じゃあシングルで」

二上社長「なんや、それ。『じゃあ…』って。とりあえずはのちほど。ゴキゲンさんたちは?オバサンたちはタッグで? わかりました。あとでみなさん面談しましょう。いいですか? いいですね! もう一つお知らせごとがありまして…めでたいことなんですけど、waveってコロナの前まで、とある儀式があったんです。本日、その儀式にふさわしい人がいらっしゃるので復活をしようかなと思いまして、ミュージック・スタート」
すると川畑梨瑚のテーマ曲がかかり、ケーキが花道から登場。

二上会長「ばたやんデビュー記念日なんでしょ? クレンジングちゃんと持ってきた? みんな持ってるって。ばたやん、何周年? 4周年! で、18日が自主興行! 4周年自主興行、(新宿)フェイスであります。川畑梨瑚、改め“ばたやん”、いや改めません。ばたやん、デビュー4周年おめでとう!」

そして、解禁となった顔面ケーキでお祝いした。

川畑「(ケーキまみれになりつつも)かわいくなってる? いつもよりかわいって!? こんな周年お祝いしていただいたのがはじめてなので、すごくすごくうれしいです。しかもwaveさんの復活イベント…でいいですか? コロナ明けの(ケーキ)復活で、自分が顔面ケーキしていただけるなんて、本当に幸せです。5年目も頑張ります!」
二上会長「今日、ぎゃらぱんが勝ったんですけど、デビュー記念日なんで、ばたやんが締めていいですよ」
川畑「本当に幸せです。ありがとうございます。みなさん並んでいただけたでしょうか。行きます! これが、waveだーーー!」
◎バックステージ



SAKI「今年に入ってプロミネンス、意識していた相手ではあったので、うれしかったです。タイトルマッチという形でプロミネンスvsCOLOR‘Sができて、勝つことができて。7度目の防衛できて。ありがとう、ひーちゃん」

清水「ありがとうございます! でも、うーん…1戦1戦がやっぱり全力で、死にものぐるいで、でも目指すところは30回。高い、高い目標だけど、でもSAKIさんと2人でだったら絶対叶えられる夢だと思ってるので、2人だけで、でも2人だけじゃなくて、あーみんと裕子がいて、側にいてくれて、支えてくれてるからこそ、誰もが成し遂げれないことをCOLOR‘Sとして叶えたいから、必ず30回。防衛してみませす!」
2022.11.06

「Lets enjoy!!」

1、Future wave(20分1本勝負)
SAKI&○川畑梨瑚(13分15秒、片エビ固め)狐伯●&鈴季すず
※ムーンサルト・プレス



狐伯の復帰戦以来、同世代のライバルとして対峙してきた狐伯と鈴季すずだが、10・24後楽園での #レジーナチャレンジ で、偶然とはいえ、すずのジャーマンから狐伯がジャックナイフでSAKIを丸め込むという息のあった連係(!?)を披露。そのことを受け、今大会では狐伯とすずがタッグを結成。2人にリベンジしたいSAKIが対峙するというシチュエーションが生まれた。
狐伯&すずにReginaへの道を阻まれたSAKIが自ら先発。試合前からやる気満々だ。だが、開始早々、狐伯&すずがダブルのドロップキックを決めてみせる。続いてロープに振られたSAKIだったが、タイミングを外すと川畑との連係でお返し。そして変型のジャイアント・スイングにつなげる。
川畑が出て行き、すずにサッカーボールキックを連発。エルボー合戦を挟んで、串刺しランニング・ニーでカバーする。

タッチを受けた狐伯がドロップキックで追撃。2発目は川畑がかわして低空ドロップキックをお見舞い。さらにコーナーホイップしようとしたが、狐伯がアームホイップに切り返し低空ドロップキックで応戦する。ならばとミドルキックを叩き込んだ川畑が、狐伯を自コーナーに連れ帰る。
SAKIがストンピングで追撃にかかる。串刺し攻撃を狙うが、読みかわす狐伯。SAKIも作戦を変更しカンパーナへ。すずがカットに入ると、SAKIは狐伯&すずにフェースクラッシャー。

一方、狐伯も水面蹴りで流れを変えると低空DDT→低空ドロップキックで報復し、すずにタッチ。すずがSAKIの後頭部にランニング・ニーを叩き込む。続いてSAKIのフロント・ハイキック、すずのエルボーが打ち合いとなる。ヒートアップしたSAKIはグーパンチと見せかけてチョキをアピール。

劣勢のすずに対して、エプロンから狐伯がゲキを飛ばす。これにカチンときた様子のすずが狐伯とつかみ合いに!? 背後からSAKIがアトミックドロップの体勢ですずを担ぐと、すずは狐伯をリング下へと蹴り落とす。
すずの気を引こうとするSAKIが「コッチ、コッチ!」と挑発し、張り付けドロップキック、フロントキックにつなげる。

続く川畑は打撃で攻勢に出るも、すずも臨戦態勢。川畑をセカンドロープにセットし、スライディングしてのジャーマン、続けてエプロン上の川畑に場外からのランニング・キックをお見舞いする。
さらにはリングに戻ってバッドボーイ。いい流れを作ったすずだったが、狐伯が勝手にチェンジして試合権利を奪う。早速、狐伯はダブルアームTを狙うがSAKIが妨害。間髪容れずに川畑が丸め込みにつなげる。さらに投げっぱなしジャーマン。トラースキックを叩き込み、改めてジャーマンの体勢。これをすずがカットし、投げっぱなしジャーマン。狐伯がジャックナイフ・エビ固めへ。バトルロイヤルでも見せた連係を披露したが、惜しくもカウント2。

ヒヤリとした川畑だったが、狐伯にトラースキック、ハイキック、バックキックと畳みかける。キックアウトされるとムーンサルト・プレスの体勢。これは狐伯も阻止する。ならばと川畑がカウンターのトラースキック、バズソーキック2発で振り切り、最後はムーンサルト・プレスでトドメを刺した。
2、スクランブルwave~イリミネーションマッチ(30分)
優宇&高瀬みゆき&青木いつ希&関口翔(4−3)旧姓・広田さくら&米山香織&ハイビスカスみぃ&梅咲遥
①○高瀬(7分52秒、首固め)みぃ●
②○高瀬(8分2秒、首固め)米山●
③●優宇(12分47秒、オーバー・ザ・トップロープ)広田○、梅咲○
④○青木(17分52秒、エビ固め)梅咲●
⑤●高瀬(19分8秒、ウラカン・ラナ)広田○
⑥●青木(20分46秒、オーバー・ザ・トップロープ)広田○
⑦○関口(22分15秒、カケロホマラ)広田●
※関口の1人残りで優宇組の勝利


旧姓・広田さくらは第2試合に登場。米山香織&ハイビスカスみぃ&梅咲遥と組み、waveの若手レギュラー陣(優宇&高瀬みゆき&青木いつ希)に、フリー解禁となったことを受けての参戦となる関口翔を加えた布陣と激突。試合はイリミネーション形式でおこなわれ、30分間のうちに相手チームを全滅させた方が勝利。30分を終えた時点でどちらも全滅しなかった場合は、残っている人数が多いチームが勝ちとなる。なお、オーバー・ザ・トップロープルールも採用された。
試合はクリーンな握手でスタート…と思いきや、広田組が奇襲。梅咲が青木にエルボーを決めると、エルボーポーズでまずはアピール。あえて広田の前でもアピールする。呆然とする広田だったが、青木が「後輩にとられてんじゃねーぞ!」と、広田に串刺しボディーアタック、ボディープレスをお見舞い。サイドヘッドロックで捕獲すると、広田はバックエルボーで脱出。四方のファンに向けてエルボーポーズでアピールする。ついでに梅咲にもさきほどのお返し。

優宇が出て行き、逆水平チョップ、ボディープレスで広田をカバー。カウント2。広田も拝み渡りを狙ったが、非情にも優宇が手を放す…。仕方なく一人で挑戦する広田だったが、案の定、転落。「今日のお前らおかしいぞ!」とあおった観客に文句を言いながら、優宇にはボ・ラギノールで反撃にかかる。
米山が出て行き、優宇にクロスボディー。これをはじき飛ばした優宇がセントーン。関口が出ていくと、米山がモンゴリアン・チョップ、グルグルパンチ、クロスチョップで迎撃。みぃとのクローズラインを決め、さらに連係を試みたものの失敗。

復活した関口がランニング・ネックブリーカードロップで反撃にかかると、みぃは足を踏んで動きを止める。もちろん関口もやり返していく。ならばとみぃはブレーンバスターを予告するが、これは関口が敢行。一方、みぃもスタナー、低空ドロップキックでやり返す。コーナーに登って降りたところに、関口がドロップキック、STOを放ち、高瀬にタッチ。
高瀬はみぃに串刺しラリアット。セカンドからのダイビング・エルボーアタックで追撃にかかる。ならばとみぃはエルボーで応戦。これを受けて立つ高瀬だったが、みぃが走るとぶっ倒れる。追い打ちをかけようとみぃがブレーンバスターの体勢。だが、これは高瀬が敢行し、スタナー、低空ドロップキックにつなげる。ならばと突進するみぃだったが、高瀬がカウンターの首固めで3カウント。カットに入った米山もカウンターの首固めで連続フォール。
立て続けに2本を先取した高瀬。広田が飛び出すと、またもや首固め。あわやの場面となったが、梅咲が寸前でカット。カウント2。

今度は優宇が広田にラリアットを連発。セントーンを放つが、かわした広田が「上げるぞ!」とロメロスペシャルの体勢。失敗に終わると、梅咲&米山&みぃが助けに入る。それでも優宇のボディーに大苦戦。ならばと、4コーナーに登る広田&梅咲&米山&みぃだったが、優宇がジャンプすると、バランスを崩す4選手。結局、優宇がバンプをとった衝撃で4選手が転落し、優宇がみたらしだんごにつなげる。
さらに優宇は広田&梅咲をコーナーにセットしキャノンボール。ベアベアーズを狙うが、場外から米山&みぃが妨害。気をとられたと優宇が背を向けると、広田&梅咲がボ・ラギノールの連係。優宇をオーバー・ザ・トップロープで失格させることに成功した。

試合は、広田vs関口に移行。広田がフェースクラッシャーを放ってLOVEポーズ。広田&梅咲がロケット式ボ・ラギノールを発射させると、梅咲がブレーンバスター、フットスタンプにつなげる。カウント2。
関口もドロップキックで反撃にかかると高瀬がドロップキックで続き、セカンドからのミサイルキック。ロープに走るが、みぃが足をすくって攻守逆転。

梅咲が低空ドロップキック、ミサイルキックにつなげる。これはカウント2止まり。走る梅咲に高瀬がパワースラム。なおもロープに走るが、今度は米山が足をすくう。すかさず梅咲がドロップキックを放つと、米山&みぃがスリッパで叩きまくる。

なんとか高瀬が交代に成功し、戦況は青木vs梅咲へ。梅咲がネックブリーカードロップ、ブロックバスターホールドでカウント2。青木も大外刈りでやり返す。カウント2。梅咲が丸め込みを狙うが、青木が切り返し3カウント。
とうとう広田1人となってしまった赤コーナー。青木&高瀬がコーナーホイップ。串刺し攻撃につなげる。そしてサンドイッチ・ラリアットを叩き込む。このピンチを切り抜けた広田が2人を相手にDDTから低空ウラカン・ラナ。ダブルフォールでゴボウ抜きか!?と思いきや、試合権利のある高瀬のみが失格に…。

広田の数的不利な状況は変わらず。広田vs青木&関口という構図となったが、なんとか広田が青木をオーバー・ザ・トップロープでエプロンへ。関口も同じくオーバー・ザ・トップロープでエプロンへと送り込むと、フェイントを入れて青木を失格させることに成功。
最終的に残ったのは広田vs関口。仕掛けた関口が丸め込みを連発していく。なんとか返していく広田だったが、関口の執念がまさり、カケラホマで3カウントが入った。
3、カオスwave(15分1本勝負)
○桜花由美(10分24秒、エビ固め)アイガー●
※ビッグブーツ


今大会終了後、海外で挙式をし、徐々に妊活休養に入ることを明かしている桜花由美が独身最後の日の試合として、アイガーと対戦。

試合がはじまるも目線を逸らす両者。アイガーが視線を合わせると、「見てんじゃねーぞ!」と桜花がガットショット。すぐさまアイガーも桜花の背後に取り憑く。
桜花が振り向こうとすると、アイガーも桜花が怖いのか、振り向かせない。グルグルまわしてもてあそばれる桜花。

続いて走るアイガーに、桜花がビッグブーツ。アイガーが雄叫びをあげると、桜花も「なんだ、オラ!」とガンを飛ばす。桜花はアイガーのラリアットを受け止める、ビッグブーツ。アイガーも受け止める。ならばと桜花は幸せパンチを狙うが、かいくぐったアイガーが「ノー・シアワセ!」と言い返す。
それにもくじけない桜花が串刺しビッグブーツにつなげる。場外戦を挟んだあと、アイガーがDDTを放ってコーナーへ。

桜花がロープを揺さぶりアイガーを逆さ吊りに。串刺しビッグブーツを狙うも、アイガーが白い毒霧で迎撃。ラリアットでカウント2。桜花もDDTでやり返し、カカト落としでカウント2。
さらにビッグブーツを放つが、耐えたアイガーがラリアットで応戦していき、再びガンの飛ばし合い。桜花のネックハンギングボム、アイガーのチョークスラムはいずれもカウント2止まり。ならばと走るアイガーに、桜花のカウンターのビッグブーツがズバリと決まり3カウント。
試合後、桜花がマイクを握る。

桜花「アイガー、私、一応欠場前にやりたい人って言われて、アイガーってお願いしたんです。で、アイガーが怖くても、勝てたら、私は結婚に勝てる気がすると思いました。なので勝ったので、私はこの結婚、勝てる気がします。えー、私ごとではございますが、本日が独身の試合の最終日となります。このあと18時からOZ新宿大会に出るんですけども、そこでOZさんは欠場に入ります。waveは一応、妊活準備がありますので、徐々に欠場していく方向になっていくと思いますので、ぜひ独身。まだ妊活に入る前に、ぜひぜひまた見に来てください。そして、私ごとではございますが、明日からオーストラリアに行きます。オーストラリアに行って、挙式と入籍をしてきます。(拍手が沸き起こる)ありがとうございます。日本に帰ってきたら人妻となって帰ってきますので、次の試合は、人妻としてリングに上がりたいと思いますので、ぜひ応援よろしくお願い致します」
◎バックステージ
桜花「勝てたので、この先どんなに怖いことや辛いことがあっても、アイガーとの試合を思い出して、結婚生活に勝っていこうと思います」

――いよいよ結婚だが、いまの気持ちは?
桜花「えー、なんかちょっと複雑です。やっぱり妊活に入るって決めて、OZさん10年以上レギュラーだったんですけど、先に欠場させていただいて、waveも妊活に入れるとなった段階で、欠場に入るので、ホントにいつ欠場に入るかわからないです。帰ってきてすぐ入ってしまうのか、しばらく経って入るのか、でもwaveの試合も徐々に減らしていくと思うので、本当に私を応援してくださる方は1回でも多く、見に来ていただければなと思います」

――長い道程でしたが。

桜花「ホントですね、42年も! いやでもホントに独身って最高だと思ったんです。自分の自由時間、最高って思ってたんですけど、私のプロレスの不規則な生活を理解してくれる方なので、それを踏まえて私と結婚してくれるというので、とても助かっています。なので、いままでと変わらないかもしれないです。そこに子どもが出来たっていうぐらいで」

――社長業の方は?

桜花「続けます、続けます。なので会場にはいますので、みなさん来てください」

――明日出発?

桜花「明日出発です」

――何日くらいいってる?

桜花「10日くらい行ってます。帰ってくるの18日なので、15日の新木場はお休みです」

――人妻として上がるのはどのタイミング?
桜花「たぶん20日の静岡? もともと(結婚が)決まってから新木場が入ったので」

――人妻第一戦は?

桜花「静岡なんです(笑)」

――おめでたいことですから。
桜花「成田離婚しないように気をつけます。帰ってきてやっぱり別れる! 日本では籍入ってないから別れる!って(笑)。向こうのリーガル・ウエディングといって、オーストラリア方式のウエディング。帰ってきて、向こうの書類が返ってきたら、それまでに夫婦別姓が締結されていたらいいな…。書類が返ってくるの3カ月くらいかかるらしいんで…。でも入籍日は、一応、11月11日に入れるので、書類戻ってきて11月11日に入籍したことになるので。夢だったので、海外で挙式して入籍するのが。それが叶います」
4、プレミアムwave(15分1本勝負)
△世羅りさ(時間切れ引き分け)朱崇花△


10・24後楽園の #レジーナチャレンジ を受け、一部フリー選手の参戦が解禁となったプロレスリングwave。これにより、いまや大人気フリーレスラーへと成長した朱崇花のwave参戦が実現。世羅りさのとの注目の初シングルマッチがwaveのリングで組まれた。
慎重に組み合う両者。すぐに朱崇花がサイドヘッドロック。世羅が取り返す。早速、読み合いの攻防となるが、朱崇花がラ・ブファドーラで先制。場外に世羅が落ちると、ケブラーダを狙う。

これを阻止した世羅がファイアーマンキャリーで担いだまま鉄柱に衝突。さらに場外ブレーンバスターを敢行する。世羅が「朱崇花、はじめまして!」とリングに戻す。そして逆エビ固め→リバース・カンパーナへ。ダブルニードロップを腰に落としていく世羅。串刺しバックエルボー、さらに腰攻めを展開する。ロープに飛ばすが、朱崇花がドロップキックで形勢逆転。
朱崇花は鉄柱からのラ・ケブラーダを成功させるとリングに戻り、ミサイル発射。ロープに走るも、世羅がかわしてコンバイン。そのまま抱えてコーナーに叩き付ける世羅。すぐさま串刺しダブルニーアタックでカウント2。リバーススプラッシュ式ダブルニードロップを投下するが、未遂。世羅が強引にリバーススプラッシュ式ダブルニードロップにつなげる。
一方、朱崇花は打撃のコンビネーションからムーンサルト・プレスを投下。これは世羅が寸前でかわす。

残り5分となり、朱崇花が張り手。世羅はエルボーで返していく。朱崇花がフロントキックでやり返すと、世羅がエアーズロックⅡ。朱崇花も応戦する。カウント1。ならばと世羅は羅紗鋏を放ち、両者にダウンカウントが数えられる。
残り3分。あぐらをかいてエルボーを打ち合う両者。朱崇花が蹴ると、世羅も蹴り返す。すぐに朱崇花がスピンキック。ムーンサルト・プレスにつなげる。カウント2。
畳みかけようとする朱崇花だったが、世羅が踏ん張りエアーズロック。ファルコンアローでカウント2。
こで世羅が羅紗鋏。ダイビング・ダブルニードロップにつなげる。カウント2。走る世羅に朱崇花がフライング・ニールキックを放ったところで時間切れのゴング。
握手を求める世羅だったが、朱崇花は張り返してリングを降りた…。

世羅「オイ、朱崇花! ここのリングで出会ったのも何かの縁だろ? またやろうや。見―つけたちゃった。まだまだやり合いたいヤツ、たくさんいますねー、プロレスリングwaveさん! 一個、アピールすることがあるはずなんですよ。オイ、COLOR‘S、お前らが持つタッグベルト、プロミネンスが挑戦表明してるよな? いつやらせるんだよ。さっさと日にち決めてもらっていいですか? えっ、誰が決めるんだ?」
二上会長「ワシや。waveのリングやろ。11月15日、新木場でいいですか?」

世羅「15日、新木場で! いいでしょう!」

二上会長「清水、帰ってくるよね? ちゃんと」

SAKI「何もなければ…」

二上会長「ベルト、メキシコに盗られたりしてないよね、客に?」

SAKI「私いるんで、日本に」
二上会長「でもメキシコってホラ、アソコよくパクられたりするから。大丈夫かな? アタシも以前あったんで…、ハイ。清水が帰ってくるという前提で11月15日やりましょう。SAKI&清水組vs世羅と誰?」

世羅「私には面白いパートナーがいましてね、チームしまなみ…藤田あかねを呼びたいと思います」

二上会長「オッケ−、ギャラパン対チームしまなみ。わかりました。それでいきましょう」

世羅「この空気どうやって締めたらいんですか? えー、このあとメインイベントです。プロミネンスでした。ありがとうございました」
5、Regina di WAVE~WAVE認定シングル選手権試合(30分1本勝負)
<王者>○志田光(22分31秒、片エビ固め)宮崎有妃●<挑戦者>
※KATANA。第19代王者が2度目の防衛に成功

8・14新宿で志田光がRegina di waveに返り咲いたことでwaveの至宝が海外へと流出。その間、志田はさくらえみとの初防衛戦を敢行。一方、日本では、次期挑戦者を決めるべく、#レジーナチャレンジ と銘打たれたバトルロイヤルがおこなわれ、そこで勝ち上がったのが宮崎有妃だった。宮崎は20年7月以来、2年4カ月ぶりのRegina挑戦、志田はこれが2度目の防衛戦となる。

宮崎はいつもの入場曲ではなく、ハードコアスタイルで登場。みぃ&網倉理奈を引き連れブリブラダンスを披露すると、ラダー、テーブル、チェア、碁盤を次々とリングに用意する。志田が後から入場すると、宮崎がマイクを要求する。
宮崎「志田、全部用意してきた。オマエ、私の土俵で闘ってもいいんだよな? ハードコア・ルールで…見たいよな? 見たいよな? GAMIさん、桜花! この試合、ハードコア・ルール、いいですよね!?」

二上会長「ダメです。ダメです! チャンピオン・シップなんで、ダメです。普通の試合じゃないんで、ダメです。見たいのはやまやまですが、ダメです! チャンピオン・シップ委員会の2人がダメです!!」
宮崎が「えええええーーー!」と、打ちひしがれているところに、志田が奇襲のドロップキック。試合がスタートとなり、さらに志田がドロップキックを放つも、今度はかわした宮崎がイスを手にする。だがこれはTommyレフェリーが制止する。
逆に志田がコーナーに押し込み、ナックル連打。ならばと宮崎がビッグヒップでやり返す。はずかし固めを予告するが、志田が回避しバックブリーカー。そして場外戦へと突入する。戦場はステージ上へと移動。志田がクロスボディーを投下する。そして、エプロンに宮崎をセットし、ランニング・ニーアタックを敢行。エプロンサイドでキャメルクラッチを極める。
リング内に戻り、志田がサーフボードストレッチへ。耐えらえると、コーナーブレーンバスターを敢行。
宮崎も串刺しラリアット、はずかし固めで形勢逆転。辱めを受けた志田は「テメー、よくも!」と小刻みエルボーで反撃。串刺しニーを叩き込むが、Tommyレフェリーが挟み込まれて裁定不能状態に!?
これをチャンスと踏んだ宮崎はハードコアモードを全開。イスを投げつけたあと、志田をコーナーに逆さ吊りにしてイスを顔面にセット。ラダーで突っ込んでいく。さらには場外のテーブルに志田をセットし、テーブルクラッシュを敢行。
これで主導権を握った宮崎はテーブルの破片を持ってリングイン。志田が奪ってテーブルで脳天をブチ抜いていく。宮崎はラリアットを応戦するもTommyレフェリーはまだ回復しておらず…。ならばと宮崎はフェイバリット・アイテムの囲碁盤を持ち出すが、逆に志田が囲碁盤の上にファルコンアロー! カバーするも、これもレフェリー不在でノーカウント。
コーナーに登る志田だったが、宮崎が雪崩式ブレーンバスターに切り返す。ここでTommyレフェリーがようやく復活。ダウンカウントを数えはじめると、両者ギリギリで立ち上がり、試合再開。
志田のエルボーに、宮崎はサミングで応戦。だが、志田も延髄斬りでやり返す。もう一度、宮崎はサミングからの首固め。キックアウトした志田が走るが、宮崎が丸め込みへ。外道クラッチの掛け合いはかろうじて宮崎が制すも、カウント2止まり。
すぐに宮崎はムーンサルト・プレスの体勢。これを回避した志田が雪崩式ブレーンバスターを狙う。これは宮崎も回避する。逆に宮崎がエプロン上でブレーンバスターを掛けようとするも、志田が踏ん張り奈落式ブレーンバスターを敢行。
これで主導権を握った志田はセカンドロープからのダイビング・ダブルニーアタック→ダイビング・ダブルニーアタックにつなげる。
そしてファルコンアローでカウント2。KATANAを狙うが、回避した宮崎がデスバレーボム。だが、カバーに行けず。
先に宮崎が仕掛けて張り付けラリアット、ラリアットでカウント2。ムーンサルト・プレスを成功させるも、これもカウント2止まり。
志田も丸め込みで流れを変えると、志田は竹刀、宮崎はイスでチャンバラを繰り広げる。すぐさま志田が魂のスリーカウントにつなげるが、これを返されると必殺のKATANAを抜き、2度目の防衛に成功した。
◎エンディング
志田「クッソ、面白かった。私がこのベルトを獲って、日本にベルトがない状態で、それでも私はこのベルトの価値を存分に高めて帰ってきたと思ってる。そして #レジーナチャレンジ も、大会もハッシュタグもトレンドに入ってたし、私がいなくてもチャンピオンとしてメチャクチャ盛り上げてるんじゃないですか、私。問題は…次ですよ。Who’s next!? 次、この今日のメインイベント見て、それでもまだ尻込みしないで私に挑戦したいヤツ。ここに上がって来い。顔を見せろ、顔」
いの一番に網倉理奈がリングへ。

志田「えっ!? ごめんなさい…ちょっと勉強不足で、スミマセン。どちら…?」

網倉「はじめまして! COLOR‘Sの網倉理奈です!! ハイッ!」
すると他の選手たちもリングに雪崩込む。

志田「わかった!×5。1回下がれ×3。1回下がってください!一番に下がった人を挑戦させるかもしれない…」
そうすると一斉に下がる選手たち。朱崇花は遅れてエプロンへ。

志田「ちょっと気になる選手も、やりたい選手もいますが、GAMIさん、もう1回やってもいいと思いますし、レジーナチャレンジじゃなくてもいいです。どうにか次の挑戦者決めておいてください。私、タイトルマッチ次、1月1日にやるので」
二上会長「(交通費)高いやん…円安」

志田「そうですね。いま1ドル150円まで来ているので、しかも年末年始という、ピーク時ではあるんですが、私、次1月1日に新宿FACEで防衛戦をやるので、それまでに誰が挑戦者なのか、決めておいていただければと思います」

二上会長「1日なんですか?」

志田「1月1日です。それはもう決まってるので、すみませんが、交通費またよろしくお願いします! 見たいよね? すぐ帰ってきていいよね、私。毎月でも帰ってきていいくらいです」

二上会長「やめてくれ、毎月は! 1月1日、やりましょう。その前に年末なので、ウチはNEXTというシングルのトーナメントがあります。そちらやりましょう。去年、青木が優勝しました」

青木「ハイ!」
志田「もうNEXTやるって決まったんだから降りろ、オラ! 締めるんだよ、私が! オラオラ、トーナメントに集中しろ(挑戦者希望の選手たちを一掃する志田)。宮崎さん、メチャクチャ面白かったです、ホントに。私、こういう試合やりに日本に来てるんだなって思いました。こういう試合のために、こういう試合、味わいたくて、わざわざ日本に来てるんだなって思いました。ありがとうございました。今日、宮崎さんが勝った方がwaveにとってはハッピーエンドだったと思います…そんなん知るか、ボケッ!
私がこのベルト持ってまだまだ世界各地で防衛戦やって、(リングサイドの野崎に向かって)オマエが復帰したときにチャンピオンとして、オマエの相手をするのは私だ! これはシダ様が決めた。ケッテーーー! 今日はありがとうございました! まだ×4、お客さん! 声足りないよ! 声出していんだよ、もう。声出していいんだよ。声出していこうよ! 私がチャンピオンの間に、この空席を絶対埋める! 他団体だろうが、なんだろうが私がもっともっとwaveを盛り上げていきます。これがwaveだーーーっ!」
◎バックステージ
―ー2度目の防衛おめでとうございます。
志田「ありがとうございます。いやー、きつかったけど、楽しかったー! 私、今回、昨日、日本に着いて、明日アメリカに帰るんですよ。ホント日本での滞在時間って、たぶん50時間ないくらいで、往復30時間以上かけて来て、それでもその価値のある闘いだったなと思います。ホントにこういうドキツい試合をしたくて、ドキツい相手と頭イカれてる相手と、頭イカれた試合、これをしたくて、また日本に来てるんだなって。日本に来て、日本でまたプロレスはじめて、ホントによかったなと今日すごく思いました。それくらいキツいけど、楽しかったです、今日。いや、なんか手も震えが止まらなくて、それくらいホントに心も追い詰められたし、身体も凄いしんどかったし…こういうのだよね、女子プロレスって。まだまだ日本でマナブこと、やりたいことあるなって改めてそう思わせてくれた一戦でしたね」

――次は1月1日?

志田「ホント、リング上で言った通り、ホントは毎月帰ってきたいくらいの気持ちなんですけど、やっぱりできるだけwaveさんには申し訳ないですけど、できるだけ帰ってきたいなと思ってるし、このベルトを持っている限り、私が日本に帰ってくる理由ってわるわけだし、やっぱり日本で試合をするためにも、こういう今日みたいな試合をもっともっと味わうためにも、このベルトは手放せないなと思うので…。1月1日、2023年の幕開けを日本で迎えられるっていうのも、凄く23年を1年、突っ走る年になるんじゃないかなと思うので、また年始にチャンピオンとして戻ってきます」

――1月の帰国は長くなる予定?
志田「ならないと思いますね。弾丸だと思います。なんでこんな弾丸になるかっていうと、AEW毎週水曜日に生放送で大会やってて、土日だったら休まずに来れるんですよ。土日に日本に来て、水曜までに向こうに戻れば、AEWもそのまま出れるので。なのでいつも弾丸になっちゃうんですけど。やっぱ休みたくないんでね、できるだけ。ホントに。『なんていうスケジュールなんだ!?』ってメッチャ言われますけど、休むのもったいないですよ。こんなに日本の女子プロレスもメチャクチャ楽しいし、アメリカのプロレスもホントに、いま夢の真っ只中生きてるのに休むなんてもったいないんですよ。だからできるだけ弾丸になって行ったり来たりになっちゃうんですけど、また1月も帰ってきたいと思います。またなんかそれまでにアメリカでも、また防衛戦。最初の防衛戦はアメリカでやったとはいえ、相手が日本人だったので、次はやっぱり海外の選手と、外国人の選手と防衛戦やりたいなっていうもありますし、このベルトと一緒にアメリカ、カナダ合わせて8都市、旅してきましたけど、まだまだいけると思うので。このベルトと一緒にまだ旅を続けたいなと思います」
2022.10.30

刈谷プロレス祭り『KARIYA WAVE Vol.2 』

日時
10月30日 日曜日
観衆
188人
場所
刈谷市産業振興センターあいおいホール
taisenn
1、KARIYA・Future wave(20分1本勝負)
○関口翔&川畑梨瑚(16分31秒 体固め)狐伯●&沙恵
※ランニングSTO
taisenn
2、KARIYA・コミカルwave(20分1本勝負)
○救世忍者・乱丸&ハイビスカスみい(8分45秒 カサドーラ)松本都&世羅りさ●
taisenn
3、KARIYA・SAKURA wave(15分1本勝負)
○桜花由美(12分16秒 エビ固め)チェリー●
※ビッグブーツ
taisenn
4、KARIYA・プレミアムwave(30分1本勝負)
○宮崎有妃&佐々木貴(15分42秒 エビ固め)藤田あかね●&葛西純
※元祖・囲碁バレーボム。当日ハードコアルールに急遽変更。
taisenn