2022.08.01

『NAMI☆1~JAug~’22』

◎前説
野中美智子リングアナが恒例の前説。途中から二上美紀子会長、桜花由美社長も加わり、今日から株式会社ZABUNが12期目に入ったこと、8・13&8・14新宿で15周年記念大会をおこなうことをファンに報告した。

二上会長「ちょっとご報告ごとがありまして。本日8月1日、実はですね、プロレスリングwaveを運営している株式会社ZABUN、美人社長と、会長やっておりますけど、その会社が昨日でまるっと11年。今日から12期目に入りました。まあ別にみなさんには関係のないことかもしれませんけど、我々にとっては死活問題なんで(苦笑)」

桜花社長「株式会社っていうか、会社っていうのは5年持つのも大変だそうです」

二上会長「しれーっと持ったね」

桜花社長「はい、持ちました。10年もって、コロナになって、どうなるかなと思ったけども、応援してくださる皆様のおかげで12期目を迎えることができました。本当にありがとうございます! そして! 本当の旗揚げ記念日は8月26日ですけれども、今年は8月13、14日で旗揚げ15周年大会をさせていただきます!」
続いて、野中リングアナが今大会に出場予定だった梅咲遥、柊くるみ、鈴季すずの欠場をアナウンス。また、現在、来日中で観戦に訪れていたダリスとステファニー・バッケルをリングに上げて紹介。盛りだくさんの前説のあと、二上会長、桜花社長、野中リングアナの3人で節目の大会をスタートさせた。
1、Future wave(20分1本勝負)
○狐伯&大空ちえ(11分4秒、体固め)笹村あやめ&櫻井裕子●
※ダブルアームT


8月8日に4周年を迎える狐伯が第1試合に登場。大空ちえとのタッグで、笹村あやめ&櫻井裕子組と対戦した。

試合は狐伯vs櫻井でゴング。ロックアップの押し合いから狐伯がロープに飛ばすが、櫻井がショルダータックル。狐伯もすぐにアームホイップを放つが、櫻井はもう一度、ショルダータックルでやり返す。
続いて大空vs笹村。組もうとすると笹村が大空の足を踏みつけ動きを止めていく。ならばと大空はロープ渡りでやり返そうとするが、笹村は「自分もやりたい!」と一緒にロープに飛び乗っていく。しばしロープ上で言い争ったが、結局、大空が諦めコーナーから降りることに…。すかさず笹村がダイビング・ケサ斬りチョップ! だが、これは大空もガードしてアームホイップ。笹村もボディースラムでやり返す。
タッチを受けた櫻井が滞空時間の長いボディースラム。キャメルクラッチで捕獲する。笹村がドロップキックで飛び込んで行ったが、これはカウント2。続いて笹村&櫻井でダブルのショルダータックル。そしてコーナーホイップするも、大空がセカンドからのドロップキックを放って、ようやく交代。

狐伯が読み合いの攻防を制して笹村にドロップキック。串刺しドロップキックにつなげる。再び大空が出て行き、ジョンピング・ショルダーアタックを放ったが、笹村はフォアアームでやり返す。ならばと大空はフィッシャーマンSHの体勢。これを踏ん張った笹村がネックブリーカードロップ。
さらに笹村&櫻井でトレイン攻撃を決めると、ツープラトンのブレーンバスターを成功させる。櫻井のカバーはカウント2。ボディースラムもカウント2止まり。

大空もDDT、低空ドロップキックで攻勢に転じると、ダイビング・ショルダーアタックを敢行。タッチを受けた狐伯も櫻井にドロップキック。大空とのダブルのドロップキックを決める。

キックアウトされるとコーナーに登るも、笹村が足止め。ならばと狐伯が笹村&櫻井にスワンダイブ・ミサイルキックをお見舞いする。すかさずダブルアームTを狙うが、しのいだ櫻井が反撃。ドラゴンスリーパーで捕獲する。狐伯も苦しめられたが、このピンチを切り抜けるとドロップキック。大空とのダブルのドロップキックにつなげて、DDT。
ここで笹村が大空を排除し、狐伯を孤立させる。チャンスの櫻井がブレーンバスターを狙うも、これを狐伯が首固め、オクラホマロールに切り返す。いずれもカウント2。

逆に狐伯がヘッドシザースホイップからのボディースラムを敢行。ミサイルキックも返されると、最後はダブルアームTを突き刺し接戦を制した。
試合後、狐伯がwave15周年記念大会となる全5大会に出場を直訴。

狐伯「勝ったぞー! みなさん本日はご来場ありがとうございます。8月のナミイチ、第1試合目、狐伯勝ちました! まだ、まだ元気いっぱいです。次のwaveの大会は、8月13日と14日の2日間で5大会あります。waveの選手は一人、3試合(大会)出るってことになってるんですけど、GAMIさん、自分元気です。なので5試合出たいです!」

二上会長「私じゃなく、桜花さんに言いなさい」

狐伯「ああ、すみません。自分、若いんです! 言っちゃった! 一番若いんです。だから5試合…」

表情が変わる桜花。

二上会長「桜花さん、桜花さんまずは落ち着きましょう」

狐伯「若いから…落ち着いてください×2」

桜花社長「オマエ、私にケンカ売ってるのか!? 一応、5大会あるんですけども、選手、体のことを考えて、選手は5大会中3試合は出ようという話をしてたんですけど…」

狐伯「若いので出れます!」

桜花社長「2日で5試合できると思いますか、お客さん。大丈夫? できると思う人?(観客は拍手)」

狐伯「お願いします!」

桜花社長「じゃあ、みんな期待してる。5大会、ケガなく完走できる自信は?」

狐伯「あります!」
桜花社長「と、本人は若いっていうんで5試合させたいと思います」

狐伯「やったー! 頑張ります。あと×3…、アレ? 自分会いたい人が…」

客席を探しまくる狐伯。ようやくダリアとステファニーを見つける。

狐伯「プロレスリングwave・狐伯です。はじめまして。あの、自分、いまあんまり本領発揮できなかったんですけども、ピョンピョンした技をやりたくて、ルチャの動きを勉強したいので、教えてください。お願いします…とGAMIさん、すみません通訳お願いします」

二上会長「オマエ、無茶ぶりにもほどがあるやろ!」

狐伯「GAMIさん、スパニッシュが…」

二上会長がスペイン語でダリスとステファニーに狐伯がルチャを教えてほしいことを伝える。すると2人は客席からOKサイン。

狐伯「ありがとうございます。自分の言いたいことは以上になります」

二上会長「ちょっと待って。ここまで来て練習だけでいいのか? 試合してもらいなさいよ。練習よりも」

狐伯「試合もお願いします」

再び二上会長が8・14新宿大会での試合を打診すると、これもOKサイン。

狐伯「14日、試合お願いします。ありがとうございます。14日、試合をさせていただきます。グラシアス! 自分の言いたいことは以上になります。長い時間使ってしまってすみません。2試合目からも応援お願いします」
2、Emotional wave(時間無制限1本勝負)
○X=アイガー(12分45秒、体固め)旧姓・広田さくら●
※ラリアット


柊くるみとのシングルマッチが予定されていた旧姓・広田さくらだったが、くるみの欠場を受け、相手は当日発表のXに。期待が高まるなか、現れたのは……アイガーだった! 仙女では幾度となく組まれてきた名物カードだ。

まさかの相手にうろたえる広田は「ここはwaveのリングですよね? まさかwaveのリングで闘う日が来るとは…」と、動揺を隠しきれない。腹をくくった広田は、リングアナに試合時間を確認。「15分で足りるか! 無制限だ!」と、急きょ時間無制限1本勝負に変更し、ゴングとなった。
アイガーの目を見ないようにして闘おうとする広田。立ち上がりから警戒しまくる。そんな中、アイガーの目をまともに見てしまったTommyレフェリーが動けなくなてしまう。

広田が仇を討つべし!と突っ込んで行ったが、アイガーがバックドロップ。しかし、レフェリー不在でカウントできず。仕方なくアイガーは客席へと雪崩れこむ。観客を恐怖に陥れたあとリング内へ。
アイガーが広田の背後に取り憑くも、広田がふり返ると、2人ともビックリ。ダブルダウンとなる。カウント9で試合が再開され、アイガーの眼力にぶっ倒れる広田。続くアイガーのヘッドバットは広田もかわしていく。

広田は「さすがアイガー。そっちがその気ならオマエの目を潰してやるからな」と犬神家へ。そしてヘッドシザースホイップ。シャイニング・ウィザードでカウント2。フェースクラッシャーからLoveポーズをキメていく。
ロープに駆け上がろうとする広田だったが、いずれも失敗。ならばとボ・ラギノールをお見舞いする。そして、「オマエのケツを引き裂いてやる」とロープ上を走っていくも、案のじょう、転落。
逆にアイガーが目潰しで反撃。広田の視界を封じるとラリアットで3カウントを奪った。
試合後、まだ目が見えない広田がマイクを握る。

広田「アイガー…、さすがだよ、アイガー。でも、オマエの目潰し攻撃で目が覚めたよ。アイガー! 私とオマエは似ているところがある。運命共同体だってな! アイガー、一つ確信したことがある。なぁ、そうだろ、アイガー。私とオマエが組めば、最強だってことだ! ともに闘い、ともに苦しみ、ともにwaveの…いや、女子プロ界のテッペンとろうぜぇ!(すでにアイガーはバックステージへ)あぁ、恥ずかしがってるオマエの気持ち、わかるよ。いますぐにって、そんな…(観客の拍手に)ありがとう、ありがとう、ありがとう! なぁ、アイガー、聞こえるかこの拍手! オマエと共闘宣言だ! アイガー、これから女子プロの歴史が動くぜぇ、楽しみにしてろよ!」
3、スクランブルwave(20分1本勝負)
○宮崎有妃&優宇(14分3秒、エビ固め)高瀬みゆき●&高瀬にゆかりのある選手=リッキー・フジ

7・17後楽園から復帰を果たした宮崎有妃。今大会では優宇とタッグを結成。高瀬みゆき&鈴季すずと対戦する予定だったが、レジーナのすずがコロナ陽性となり急きょ高瀬のパートナーは“高瀬にゆかりのある、あのお方”とだけ発表されることに…。高瀬のパートナーに関する予測が飛び交うなか、登場したのは2AWのリッキー・フジ!
思わぬ大御所の登場に、宮崎も動揺。「岩田を連れてこいよ…」と嘆きながらも、「お久しぶりです」とリッキーと握手。リッキーも「オマエまた太ったな」と返し、先発を買って出る。

優宇が対峙し、まずはショルダータックル。挨拶がわりにリッキーを吹っ飛ばす。「高瀬どういうことだ、つえーじゃねーか!」と弱音をはくリッキー。力比べも優宇が優勢か?と思われたが、リッキーは優宇の手を踏みつけていく。ならばと優宇は逆水平チョップ。リッキーもチョップで返す。
高瀬が出て行き逆水平チョップを連発。これに対して優宇は強烈な一発で返していく。続く宮崎は高瀬に逆片エビ固めへ。さらに優宇がボディースラム。キャメルクラッチにとらえると、宮崎が低空ドロップキックで飛び込んで行く。カウント2。

改めて宮崎が高瀬をコーナーホイップ。高瀬がコーナーに飛び乗ると、宮崎が高瀬の足を開いていく。しかし高瀬ははずかしがることなく、腕を組んで堂々とした様子。ならばと宮崎ははずかし固めへ。これも高瀬は動じない。諦めた宮崎がギロチンドロップでカウント2。続く優宇のボディープレス2連発もカウント2止まり。

乗り切った高瀬がスタナーで反撃開始。果敢にも優宇を担ごうとしたが、これは未遂。作戦変更でロープに走るも、優宇がカウンターのボディーアタック。

続く宮崎がビッグヒップをお見舞い。カットに入ったリッキーにも宮崎がビッグヒップを狙うが…自ら顔を突っ込んでいくリッキーに、さすがの宮崎もタジタジ。

主導権を握った高瀬&リッキーがトレイン攻撃を決め、高瀬がダイビング・エルボーアタック、ミサイルキック、スピアといい流れを作っていく。
ならばと優宇はパワーボムを狙うが、水車落としで返すリッキー。ところが、優宇が弾みでタイツを引っ張ってしまい、リッキーは半ケツ状態!? 宮崎はそんなリッキーのお尻を高瀬の顔面に命中させると、優宇がキャノンボールにつなげる。
リッキーもダブルハンドのラリアットで宮崎&優宇に逆襲。高瀬とのダブルのカミカゼを成功させる。続く高瀬のギロチンドロップはカウント2止まり。もう一度コーナーに登る高瀬だったが、宮崎が雪崩式ブレーンバスターへ。ムーンサルト・プレスにつなげる。これはリッキーがカット。
しかし、ここでリッキーのラリアットが高瀬に誤爆。すかさず宮崎が外道クラッチに移行するも、カウント2。すぐさま走る宮崎に高瀬がカウンターのラリアット。宮崎もラリアットでやり返す。なおも走る高瀬に宮崎がカウンターのスクールボーイ。切り返そうとする高瀬だったが、さらに体勢を入れ替えた宮崎が高瀬を完璧に丸め込んだ。
4、CATCH THE WAVE 2022~3位決定戦(時間無制限勝負)
○SAKI(8分38秒、エビ固め)米山香織●
※SAKIが3位となる
①○米山香織(6分15秒、米-ZOU)世羅りさ●
②○米山香織(6分55秒、横入り式エビ固め)青木いつ希●
③○米山香織(7分58秒、後方回転エビ固め)清水ひかり●


7・17後楽園で最終戦を迎えた今年の「CATCH THE WAVE 2022」。大会終了後には各賞が発表されたが、3位がまだ決まっていなかったため、決勝リーグに残った米山香織、世羅りさ、青木いつき、SAKI、清水ひかりの中から、負け抜け勝ち残りの5WAYで3位を決定することとなった(梅咲遥は体調不良のため、欠場)。
開始早々、米山がのけ者となり、青木vs清水、世羅vsSAKIでエルボー合戦。SAKIがフロントキックで世羅を場外に出すと、世羅がイスを持ち出す。そしてロープに走るSAKI&清水の足を引っ張り、場外へ。イスで殴るも、SAKIが清水をかばっていく。
リングに戻った世羅が米山にガットショット。コーナーホイップすると、Tommyレフェリーがコーナーに挟まれてしまう。お構いなしの世羅が串刺しバックエルボーで突っ込んで行く。完全にレフェリーの死角を作りだすと、青木にイス攻撃。再び場外へと繰り出すも、今度はSAKIが世羅のイスをブートで止めて、清水がプランチャ・スイシーダを投下する。

リング上。COLOR‘Sが米山に波状攻撃。ダブルのエルボードロップを投下する。そこに世羅&青木が復活し、COLOR’Sに張り付けニーをお見舞い。ダブルニードロップの競演でカバーする。
ならばとSAKIが米山にカンパーナ、世羅は清水にリバースカンパーナを決める。一人フリーの青木が「ギブしてねーぞ!」と世羅とSAKIにチャチャをいれると、世羅&SAKIが共闘しダブルのクローズラインの体勢。これを青木が迎撃してみせる。
ならばと世羅が青木にセラリズムバスター、その上にSAKIをエアーズロックで叩き付ける。さらに清水も叩き付けたあと、世羅がリバーススプラッシュ式ダブルニードロップを投下
勢いに乗る世羅が米山に串刺しバックエルボー、串刺しダブルニーをお見舞い。カウント2。羅紗鋏を狙うが、米山が米-ZOUに切り返すと、SAKIらも一緒に押さえ込み、まずは世羅が脱落。
続いてCOLOR‘Svs青木となり、青木がダブルハンドのラリアットを決める。だが、その背後から米山が横入り式エビ固めで青木をクルリ!
COLOR‘Svs米山という構図に。COLOR’Sが連係を狙うが、分断に成功した米山が後方回転エビ固めで清水を丸めて3カウント。

連続フォールの米山はSAKIにも後方回転エビ固めの体勢。これを読んだSAKIがビッグブーツでカウント2。もう一度、後方回転エビ固めを狙う米山だったが、さらに切り返したSAKIが逆転勝利を収めた。
◎エンディング
3位表彰式がおこなわれ、銅メダルがSAKIに授与された。賞金がないことに不満のSAKI。

二上会長「3位はメダルのみです」

SAKI「でも私、ハードコアアイテム買うのに、メチャクチャお金使いました。最後までやりきりました」

二上会長「ですが、3位はメダルのみです。ありがとうございました」

SAKI「そんなのじゃ納得いかないですよね! 3位のワガママ言わせてください!」

二上会長「出来る範囲でお願いします」

SAKI「DUAL SHOCKのベルトに、ひかりとギャラパン!で挑戦させてください」

二上会長「あっ、どうぞどうぞ!」
そこに現れたのは広田とアイガー。

広田「ちょっと! 今日、この大会、このリングで伝説のタッグチームが生まれたんですよ。知ってますか? お前らワガママが過ぎるんだよ。あのタッグのベルトは、私とアイガーが巻くんだよ! 私たちがチャンピオンにふさわしいんですよ」

SAKI「私は、団体の代表の言葉がすべてだと教わって生きてきました。挑戦させてください、私に」

広田「そうだね。それは確かだよ。だけど、それよりも確かなことは試合で勝った方が挑戦できるっつーのはどうだ、オイ!」

そう言うとTシャツを脱ぎはじめるが、アイガーはまだ観客にいた子供とたわむれている。

広田「アイガー! アイガー!! やるよ! やるよ!! LINE交換しない×2! ダメ、交換しちゃ!」
宮崎「わかった、わかった。いい×3。タッグチャンピオンの私が決めます…。ギャラパンで。だってほら試合にならないでしょ? あと今日決まったでしょ。タッグ組むって」

広田「いままでの歴史はすごいです」

宮崎「まあ、確かに。だけど即席タッグとか、イヤなんで、ギャラパンでお願いします。私たちブリーフシスターズ対ギャラパン、DUAL SHOCK WAVEでやりましょう! みぃちゃん忙しいけど、連れてくるから」

SAKI「周年ですか? 5大会あるってさっき。いつですか?」

宮崎「どうですか?」

二上会長「みぃさんが少し多忙なんですよ。オファーはしてるんですけど、13日のみ出場ができるということなので、13日のどちらかでやりましょう。いいですね? 5大会あるんでサクサクとカード決めていきたいんです。13日、決定で!」

SAKI「ありがとうございます!」

不満そうな広田。

二上会長「アイガーとのタッグ、どこかで組むから。なんとかしてよ」
今度は高瀬が「ハイ!」と手をあげる。

高瀬「CATCH THE WAVE2022、第2位の高瀬みゆきです。私も2位としてお願いがございます。waveさんにレギュラーに参戦しつづけて早5年もうすぐですね。周年もうすぐですね。5大会あると聞きました。私、すべてのスケジュールをあけております。ですので、私もすべての興行に出させてください。よろしくお願いしますっ!」

二上会長「そんなに若くないしね…」

高瀬「いえ! 気持ちはいつでも13歳です!」

二上会長「ちょっと頭悪いな…。わかりました×2。高瀬、5大会いきましょう」

高瀬「ありがとうございます!」

二上会長「あの、高瀬がもともとwaveにブッキングされるようになった理由はなんでしょう」

高瀬「Yシャツマッチです」

二上会長「そうですね。ここまでにしときますけど、15周年は真夏に開催されるので、元祖Yシャツマッツやりましょう」

高瀬「おお!」

二上会長「もちろん高瀬はYシャツ枠で出てください」

高瀬「ありがとうございます」
二上会長「よろしくお願いします。次はウチの美人社長から発表が」

桜花「本日はご来場、誠にありがとうございました。私ごとではございますが…」

会場がザワつくと、広田が「結婚? 結婚か?」とお約束。

桜花「ねーわ!×4」

広田「そうだよね」

桜花「なんだよ、それ! いずれあるよ。そのうちあるよ! ここで発表ごとがあります。えー、8月13日に復帰が決まりました! ありがとうございます。一応、8月13日、14日で私は3試合、する予定ですので、ぜひみなさん応援よろしくお願いします」

二上会長「桜花さん、復帰するということなので復帰のカードを私からプレゼントです、コレは。えーっとですね、桜花由美&世羅りさvs旧姓・広田さくら&YAKO」

桜花「なんでよ!」
二上会長「既婚者たちにいろいろとまぎれて、頑張ってください。ビジュアルタッグじゃないよ。既婚者の中に独身が一人。もうパステルおばさんいいよ(と桜花の靴の色をからかう)。他のカードもいくつか発表したいと思います。13日と14日5大会あります。5大会のうち、最初の大会と最後の大会は、waveの選手全員出ます。あっ野崎はでません。その合間の3大会なんですけど、なんと迷惑なことに4月生まれの3人が8月にデビュー記念日という…。めでたいことが重なりましたんで、この3人のデビュー記念大会というか、記念試合が入る大会になります。まず狐伯のデビュー記念試合、決めてきました。アナタのリクエスト通り、センダイガールズの愛海ちゃん? これは本人たっての希望で、愛海さんとシングルマッチやります。広田、どうぞ」
広田「えっと私は、8月の13日がリアル・デビュー記念日なんです」

二上会長「デビューはどこで誰と?」

広田「日本武道館で、対戦相手はアジャコング&田村欣子、パートナーは長与千種という。すみません、どうも。レジェンドです。その私がですね、waveの15周年ということで、記念マッチを考えました。5試合頑張るオバサン(と高瀬を呼び出す)、サクパラダイスだよね? ここらへんでサクパラ健在っていうのをアピールして、カードが旧姓・広田さくらvs高瀬みゆきvsアルフレッド・ネクレンブルクの3WAYマッチ」

二上会長「説明します。アルフレッド・ネクレンブルクといいますのは、waveに所属しているスウェーデン人の透明人間です」

広田「透明人間です。できるよね? ねっ! 3WAYやってやろうぜ。女子プロの歴史、塗り替えてやろうぜ!」

二上会長「今日1日で歴史を2回くらい塗り替えてるよ。すごいね。塗り替えられてます、ありがとうございます。モップと闘うより難しいからね。もう一つ、みなさん気になってるレジーナ。Regina di wave、鈴季すずvs志田光。これは14日の3大会目、一番最後の試合でおそらくメインイベントですね。15周年をまったく自団体の人間がしめないという、それもwaveです。ここでやりたいと思います。チケット売ってますので、お買い求めください。よろしくお願いします」
桜花「みなさん上がっていただいてよろしいでしょうか?」

二上会長「アイガー、おいで。来たらギャラもらえるよ」

慌ててアイガーもリングへ。

桜花「私の復帰戦は13日の14時からの最初の一発目で復帰しますのでぜひみなさん見に来てください。次は8月13日、14日、15周年大会となります。5大会、まだまだチケットは残っております。トータルで2000人? トータルで2000人、同じ人が5回みてもいいので、みなさん会場に足を運んでいただけたらなと思います。お願い致します。(締めの説明)よろしいでしょうか、これが、waveだーーー! ありがとうございました!」
◎SAKIバックステージ
SAKI「うれしい、私、はじめてです。プロレスでこうしてメダルとかいただけたのって」

――ただ賞金はなしということで。

SAKI「みんなもらってましたよね?」

――例年2位、3位はメダルだけで、ただDUAL SHOCKの挑戦権を獲得しましたが。
SAKI「私がCOLOR‘Sをやっていくきっかけの中で一番大きいものがやっぱりDUAL SHOCKのベルトだったので、やっぱり側にいてほしい。一番心強いし、やっぱりひかりともう1回ベルト巻きたいし…。ひかりとやっぱり巻きたいベルト1位! DUAL SHOCK! COLOR’Sも下半期に突入して、もっともっと勢いがほしいです、COLOR‘Sに」

――そのためにDUAL SHOCKに返り咲いて後半に向けて勢いをつけたい?
SAKI「私、年末10周年なので、それまで絶対なんとしてでもとって、とって、とって、守って、守って、守って、一緒に10周年迎えます!」

――王者は宮崎&みぃだが、どういう印象?
SAKI「絶対にいろんな意味で強敵だってのは見てきて十分わかってるんですけど、一番心強かったベルトなので、どんなチャンピオンであろうと、挑戦したいと思ってます」
2022.07.17

「CATCH THE WAVE 2022~決勝戦~」

◎前説
恒例の前説で野中美智子リングアナウンサーが野崎渚がヒザのケガにより今大会を欠場することをアナウンス。決勝リーグのリザーバーである高瀬みゆきが代打出場することが発表された。
◎オープニング
大会開始時刻の11時30分に、スーツ姿の二上美紀子会長&桜花由美社長が登壇。

二上会長「本日はみなさんお忙しいなか、会場に足を運んでいただきありがとうございます」

桜花社長「ありがとうございます」

二上会長「えっと、私たちがスーツで並んでいるということは…謝罪です。本日、土壇場で、朝、急きょ決まりまして、残念な結果になったんですけども、えーっと、CATCH THE WAVEの決勝まで辿り着いた野崎渚が、昨日ケガをしまして、のちほど挨拶で出て来ますが、本当に残念で…。いままでいろんな欠場とか、いろんなことがあったんですけど、これほど無残な結果というのが、いままでなかったので、本当に今日バタバタしております。本当に申し訳ございませんでした。で、払い戻しにつきましては、本日みなさんはいらっしゃっているので払い戻しはないと思うんですけれども、もちろんないと思うんです。後日、払い戻しの方とかは対応させていただきます。ケガは本当にプロレスラーはしょうがない…っていう言葉では済ませられないんですけど、気をつけてても絶対ケガはするものなので、私たち2人もさきほど見ていただいたように、足をひきずりながら毎日歩いています…(苦笑)」

桜花「野崎が欠場して、本当に野崎と鈴季すずの試合を楽しみにしていた皆様、本当に申し訳ございません。私も欠場中で人のことを言えないんですけれども、本当にプロレスラー、いつどこでケガをするかわかりません。それでもこんなにみなさん見に来ていただいて、ありがとうございます!」

二上会長「説明の通り、決勝リーグ戦で万が一のためにと思って、高瀬みゆきをリザーバーにしたんですが、まさかの形でこんなところで高瀬が役に立つとは思いませんでした。本当に高瀬のおかげでなんとか本日、決勝戦を無事に終われそうです。結果はどうであれ、CATCH THE WAVEを最後までできることに意義があると思いますので、みなさん最後まで楽しんで帰ってください」
ここで野崎渚本人が松葉杖で登場。リング下からマイクを握る。

野崎「いまリングに上がることができず、下から失礼いたします。本日は大事な波女決定戦、そしてレジーナ・タイトルマッチを欠場となってしまい、申し訳ございませんでした。そして、欠場の発表が開場2時間前というギリギリの時間になってしまったことも、本当にお詫び申し上げます。どうしても波女になりたくて、どうしても初対決のすずと試合がしたくて、会社にワガママを言って、ギリギリまで治療に励まさせていただいたんですが、このような結果になってしまいました…。そんなワガママを受け入れてくれた会社にはすごく感謝しています。GAMIさん、桜花さん、ありがとうございます。もう一つ、自分のワガママというか、意見を聞いていただきたいんですが…、レジーナを返上させてください。はい…。今年こそ、波女になると決めて、えー、決勝まで頑張ってきましたが、プロレスの神様はいくつ私に試練を与えるんだろうと…。本当に打ちのめされそうになったんですが、レジーナ返上ということで、またイチから頑張って、その試練に立ち向かい、レジーナと、そして来年こそ、波女とりたいと思います。みなさん、応援よろしくお願いします。(大きな拍手が沸き起こる)決勝にはリザーバーとして高瀬が、すずと試合をするということで、みなさん急きょカード変わってしまいましたが、最後まで楽しんでいってください。よろしくお願いします」
桜花「返上…」

二上「ベルトを懸けるとか、返すとか、本当にワガママなノザキ様なのですが…。しょうがない。私は返上っていうのは大嫌いなのですけど、この場合はしょうがないので返上は受け入れます。なので、このままスライドで、このまま懸けましょう。その方がいいですよね、お客さんも?(大きな拍手)ありがとうございます。では、メイン、CATCH THE WAVEの波女決定戦とRegina di wave、高瀬vs鈴季すず…で、決勝とベルトを懸けてメインで闘っていただきます。みなさん最後まで応援よろしくお願いします」

桜花「よろしくお願いします!」
1、Emotional wave(20分1本勝負)
○志田光&川畑梨瑚(17分19秒、片エビ固め)狐伯●&世羅りさ
※荒鷲ドライバー


野崎渚の欠場報告&カード変更という波乱の幕開けとなったwave後楽園ホール大会。いきなり第1試合に登場したのはAEWで活躍する志田光。狐伯にとって、なかなか当たることのない相手だけに、どんなインパクトを残せるかが注目ポイント。また志田のパートナーを務める川畑梨瑚とはリーグ戦で引き分けており、タッグマッチではあるものの、CATCH THE WAVE最終日に決着をつけておきたいところだ。そして、狐伯のパートナーを務めるのはプロミネンスの世羅りさ。ちなみに志田と世羅は同じルーツを持っており、2018年12・31後楽園以来の顔合わせとなる。
狐伯vs川畑、志田vs世羅と手を合わせたあと、徐々に狐伯が捕まる展開に。川畑が低空ドロップキック、ヘアーホイップで追い込んで行く。続く志田はサーフボードストレッチからのワキ固めへ。耐えられると、川畑と交代する。

5分経過。狐伯がスワンダイブで攻勢に転じようとする。これを川畑がキックで墜落させる。狐伯も諦めずカニばさみを敢行。だが、川畑も追撃を許さずカウンターのトラースキック。ならばと狐伯はドロップキックで応戦し、なんとか世羅とのタッチに成功する。
挽回モードの世羅が川畑にセラリズムバスター。ジャイアント・スイングを敢行。さらに串刺し攻撃を狙うが、川畑が迎撃しミサイルキックでやり返す。カウント2。

今度は志田と世羅がエルボー合戦。場外戦となり、志田と世羅が竹刀で衝突。続けて場外ブレーンバスターを成功させたのは世羅。エプロンからのダブルニードロップを投下する。
リングに戻った世羅は志田にリバース・スプラッシュ式ダブルニードロップで追い打ち。すぐさま走る世羅だったが、志田がカウンターの竹刀。世羅もカウンターの正拳でやり返すと「お返しだ!」と竹刀で志田の胴を打ち抜く。ならばと志田はフェイントキック。これに対して世羅はファルコンアローで応戦。志田もファルコンアローでやり返していく。

タッチを受けた狐伯のスワンダイブ・ミサイルキックが志田に決まる。首固めはカウント2。さらにカサドーラを狙うが、これを押しつぶす志田。キックアウトした狐伯は続けてコルバタの体勢。だが、志田も踏ん張りバックブリーカー。
ここは世羅がカットに入りエルボー合戦。狐伯と川畑もエルボー合戦でぶつかり合う。志田&川畑が同時に延髄斬りを決めると、志田が狐伯にミサイル発射。カウント2。続く志田のブレーンバスターは、世羅が慌ててカットイン。

ここから混戦となり、世羅のエアーズロック、川畑のハイキック、狐伯のドロップキックが立て続けに決まっていく。

改めて狐伯が志田にボディースラム。走る狐伯だったが、志田がカウンターのヒザ蹴りで止めて、ランニング・エルボーを敢行。さらに荒鷲ドライバーと畳みかけ、狐伯から3カウント! スーパースターのここぞの実力を見せつけた。
2、スクランブルwave(20分1本勝負)
SAKI&○清水ひかり(13分47秒、キューティースペシャル)中森華子&大空ちえ●

第2試合には、元WAVE認定タッグ王者組でもあるSAKI&清水ひかり(galaxyPunch!、以後ギャラパン)が登場。PURE-Jの実力者・中森華子と大空ちえとの対戦となった。中森はデイリースポーツ認定タッグ王座のベルトを持参してのリングイン。

先発は清水vs大空。サイドヘッドロックの取り合いから読み合いの攻防へ。中森が加わり、PURE-J勢がダブルのDDT、ドロップキックで挟み撃ち。
タッチを受けた中森がフライングメイヤーからのサッカーボールキック。清水もやり返す。続くPKはカウント2。

SAKIが出て行き、ギャラパンが波状攻撃。そこからSAKIがサソリ固めへ。耐えられると、リバース・スプラッシュで追い打ちをかける。すぐさまロープに飛ばすも、中森がカウンターのネックブリーカードロップを敢行する。
大空が飛び出していき、SAKIに拝み渡りからのアームホイップ。清水が救出に向かい、ストンピングを大空に連発。ヘアーホイップ、サッカーボールキックをお見舞いする。SAKIもグーパンチと見せかけてチョキをアピール。

劣勢の大空だったがアンクルホールドで形勢逆転。これも清水が救出。ギャラパンでトレイン攻撃を狙うが、大空が迎撃しセカンドからのドロップキック。
清水vs中森となり、ミドルキックの打ち合いとなる。中森がカウンターのミドルキックを放てば、清水もカウンター攻撃から延髄斬りを連発する。ならばと中森はシャイニング・ウィザードを敢行。キックアウトされると、タッチを受けた大空がミサイル発射。これもカウント2。
10分経過。大空が清水にブラ下がり腕十字。このピンチを切り抜けた清水がローキック。雷電ドロップを放つと、すかさずSAKIが低空ボディーアタックで続く。さらに清水が雷電ドロップを決め、セカンドからのフットスタンプを投下。なおも走る清水を中森が足止め。大空がサムソンクラッチ、オクラホマロールにつなげる。いずれもカウント2。中森のハイキックから大空がフィッシャーマンSHを敢行。これもカウント2止まり。
今度はSAKIのボディースラムから、ギャラパン合体のフットスタンプが決まる。すかさず清水がランニング・レッグラリアット、ダイビング・フットスタンプでカウント2。
最後はキューティースペシャルで大空から3カウントを奪ってみせた。
3、Pride wave~コミカルvs剛腕~Yesterday's enemies could be today's friends(30分)
宮崎有妃&旧姓・広田さくら&米山香織&松本都(4-4)夏実もち&優宇&青木いつ希&笹村あやめ
①○広田(5分17秒、ふらふらドーン)青木●
②○広田(8分24秒、ダブルフォール)笹村●、青木●
※ウラカンラナ
③●都(11分4秒、体固め)優宇○
※ラ・マヒストラルを押しつぶして
④●都(11分21秒、体固め)笹村○
※ラ・マヒストラルを押しつぶして
⑤●都(11分38秒、体固め)青木○
※ラ・マヒストラルを押しつぶして
⑥●米山(14分51秒、体固め)優宇○、笹村○、青木○
⑦○宮崎(27分57秒、片エビ固め)優宇●
※碁盤の上へのデスバレーボム
◎延長戦(時間無制限1本勝負)
○青木いつ希&優宇&夏実もち&笹村あやめ(1分12秒、エビ固め)旧姓・広田さくら●&宮崎有妃&米山香織&松本都
※ラ・マヒストラルを押しつぶして


第3試合は眼窩底骨折のため欠場していた宮崎有妃の復帰戦。惜しくも決勝戦に進めなかった選手たちがコミカルチーム、剛腕チームにわかれての8人タッグマッチで激突する。当初は、ここに高瀬みゆきがエントリーされていたが、リザーバーとして繰り上がったため、急きょう夏実もちが参戦することとなった。
ルールは30分間でより多く、フォール・ギブアップなど通常のプロレスルールで勝ち星を多く取ったチームが勝利。ルチャリブレ・ルールが採用され、最初の5分はお互いシングルマッチとしてスタート。そのあと、5分おきに各チーム1人ずつ投入される。入場順は曲が鳴ってから分かる「バトルロヤル方式」。フォール&ギブアップ、その他で負けた選手もそのまま試合は続行される。これに加えて25分でスローモーションルールが発動されることもアナウンスされた。
コミカル先発は旧姓・広田さくら。剛腕先発は青木いつ希。手四つの力比べでスタートとなるが、ガンの飛ばし合いでヒートアップ。青木がショルダータックルをお見舞い。読み合いの攻防から広田が押さえ込みを連発すれば、青木は丸め込みの連発で応戦する。

広田が「ちょっと待って。いったん落ち着こう」と小休止。するとモジモジしだす青木。どうやらコスチュームの前後を間違えて履いてしまった模様。広田に突っ込まれて、ヤケクソになった青木が串刺しバックエルボー、フェースクラッシャー、ボディープレスと畳みかける。青木の丸め込みはいずれもカウント2。すると広田はまたもや青木のコスチュームをイジリはじめる。青木が「本当によくないから…」と諭してラリアット。エルボー連打から走る青木だったが、広田がふらふらドーンで1本目をゲット。
続いて剛腕に笹村あやめ、コミカルに米山が合流。剛腕チームは広田にダブルの逆エビ固め、米山にはダブルのショルダータックルをお見舞いする。さらに米山をコーナーに逆さ吊りにすると、広田を孤立させる。
笹村が広田に逆エビ固めを決めるも、米山がなんとかカット。そのまま米山は剛腕チームをまとめて後方回転エビ固め。キックアウトされると、間髪容れずに広田が剛腕チームをウラカン・ラナでクルリ! 広田のダブルフォールとなり、コミカル勢が3対0と大量リード。
試合は続き、米山と笹村がエルボー合戦。広田が拝み渡りにつなげる。ここで剛腕に優宇が投入される。早速、優宇は米山&広田にクロスボディー。コミカルには松本都が合流する。

都は優宇にカカト落とし。ラ・マヒストラルをねらうが押しつぶされて優宇が3カウント。都は笹村にもラ・マヒストラルを狙うが、これも押しつぶされて3カウント。青木にも同じ技を仕掛けるが…やはり押しつぶされて3カウント。
一気に3対3のイーブンに。ここで広田が作戦タイム。都のせいでイーブンになったことに対して反省を促す。都がコーナー上でのY字バランスで反省、広田も米山に怒られ犬神家で反省に入る。
米山孤立することとなり、数的優位な剛腕勢がサンドイッチ攻撃、3人同時のボディープレスで3カウント。

夏実もちは盗んだ宮崎のコスチュームで登場。遅れて宮崎がブリブラダンスでリングイン。いきなりプランチャ・スイシーダを投下する宮崎。そして、もちをリングに戻し、「脱げ!」とコスチュームを奪おうとする。
もちがはずかし固めを狙うが、宮崎も堪える。剛腕勢がコミカル勢にトレイン攻撃を放つが、もちが巻き込まれる。このチャンスに宮崎がブレーンバスター。さらにもちを逆さ吊りにすると、広田がボ・ラギノール。続いてムーンサルト・プレスを狙うが、これは不発。
逆にもちがリバース・スプラッシュ。担ごうとするも、宮崎が水車落としで回避し、もちの上に広田を投下。カウント2。宮崎がキャメルクラッチにとらえると、米山がドロップキック、都がローキック、広田がゲキを飛ばしていく。

ローンバトルを強いられるもち。ここで広田がロメロスペシャルの体勢。一人では持ち上がらなかったが、コミカル全員がアシストにまわりなんとか成功させる。4vs3の攻防のなか、宮崎が試合を見ていた志田を連れ込み、中央ではずかし固め。
ここでスローモーションタイムが発動され、都のY字バランス、米山のモンゴリアン・チョップ、宮崎のビッグヒップ、広田のボ・ラギノールが志田に決まる。

スローモーションが終わったと同時に志田が竹刀でお仕置きする。残り3分となり、宮崎の串刺しラリアットがTommyレフェリーに誤爆。レフェリーの死角を作ると碁盤の上へのデスバーレボムを敢行。これで3カウントが入り、再び4対4のイーブンとなる。

残り時間が少なくなるなか、宮崎がもちにムーンサルト・プレスを投下。これは青木&笹村がカット。もちも回転エビ固めに切り返す。残り30秒から宮崎がカウンターのラリアット。カウント2。タイガー・スープレックスを放ったところで試合終了。4対4のドローとなった。
試合後、広田がマイクをとる。

広田「とにかく宮崎さん、お帰りなさい! でも、それはそれ。これはこれなんです。『4点とれてヤッター!』じゃない次元なんですよ。4対4で仲良しこよしで終われるわけないんですよ。完全決着つけましょう。剛腕ブロックvsコミカルブロックでサドンデスやりましょう!」

広田のこの発言を受け、急きょ延長戦が決定。一斉に両軍が入り乱れて再びゴングが鳴らされる。場外戦となるなか、リング上では広田と青木が対峙。広田のボ・ラギノールを青木が受けきり、投げ飛ばす。すかさず青木のラリアットが決まる。
広田もふらふらドーンを狙うが、今度は青木が切り返してカウント2。改めて青木がラリアット。カバーするも、これはコミカル勢がカットする。今度は広田&都でY字バランスからのカカト落とし。すかさず広田がラ・マヒストラルを狙うが、押しつぶした青木が3カウント!
4、CATCH THE WAVE 2022決勝戦~Regina di WAVE~WAVE認定シングル選手権試合(時間無制限1本勝負)
鈴季すず(18分15秒、ジャーマン・スープレックス・ホールド)高瀬みゆき●<リザーバー>
※すずが第13代波女、第18代レジーナとなる

5・5後楽園で開幕したCATCH THE WAVEの最終日。7・1新宿、7・2大阪、7・3名古屋でおこなわれた決勝リーグの結果、Aブロック1位の野崎渚、Bブロック1位の鈴季すずが決勝戦をおこなう予定だったが、信州プロレス7・16長野に参戦した野崎が左ヒザを負傷。今大会を欠場、レジーナを返上することとなった。
これにより決勝リーグのリザーバーであり、去年の波女である高瀬みゆきが繰り上がり、すずと対戦。リザーバーの高瀬が勝てば、波女2連覇達成。すずが勝てば史上最年少の19歳10カ月での戴冠となる。大畠美咲が持つ24歳6カ月での戴冠記録を大幅に更新することになる。

試合はフォアアームの打ち合いから、高瀬がドロップキックで仕掛けると、すずもドロップキックでやり返す。ケンカキックにつなげるすず。コーナーホイップするも、切り返した高瀬がセカンドからのドロップキック、バックブリーカーにつなげる。そして、串刺しドロップキック、逆エビ固めへ。なんとかすずがロープ。
コーナーに登る高瀬を落としたすずがプランチャを狙う。これは高瀬が阻止。すずは高瀬をエプロンに叩き付けると、リングサイドから走り込んでのフロントキックを敢行する。そのまま場外戦が続くと、今度は高瀬が優勢に。
高瀬がミサイルキック、串刺しラリアット、ジャンピング・エルボーアタックと畳みかける。キックアウトされると逆エビ固めへ。かろうじてすずがロープ。高瀬がボディースラムで叩き付けたあと、コーナーへ。すずが張り手で止める。高瀬も張り返し、ヘッドバット。すずもヘッドバットで返して、雪崩式ブレーンバスターを敢行する。これはカウント2。ロープにセットした高瀬にスライディングしてのジャーマン。ミサイルキック、串刺しニーでカウント2。
高瀬もエルボー、チョップから走るも、すずが追走式へ。高瀬も追走していく。そしてラリアットでカウント2。さらにギロチンドロップ2発を腰に投下していく。なおも走る高瀬に、すずが交通事故タックル。カウント2。
小刻みにエルボーを放っていくすず。今度は走るも、高瀬がカウンターのえびす落とし。だが、カバーしたのはポジションを入れ替えたすず。ドルフィンバスターでカウント2。投げっぱなしジャーマンが決まったところでダブルダウン。
エルボーの打ち合いから高瀬がダブルチョップをお見舞い。すずもヘッドバットから投げっぱなしジャーマン。カウンターのグラン・マエストロ・デ・テキーラでカウント2。ジャンピング・ハイキックをお見舞いする。
高瀬もカウンターのラリアットで反撃。2発目もカウント2止まり。えびす落としも返されると、ローリングストーンを狙うが、すずが切り返してドルフィンバスター、最後はジャーマンSHで3カウント。
試合後には、まず阿部由美子社長から認定証とレジーナのベルトが授与された。
◎CATCH THE WAVE 2022表彰式
二上美紀子会長がリングへ。

二上会長「おめでとうございます。いろいろと欠場者が出ましたが、無事、終わりました。皆さん今年も楽しかったと思います。すごい試合の連発でした。選手のみなさん、ありがとうございました」
続いて、各賞が発表され、トロフィーと賞金が贈られた。

◎技能賞=米山香織
二上会長「えー、今年はちょっと悩んだんですけれども、平均年齢が今年グッと下がりまして、グッと下がったなかでもテクニカルな一面を、ちょいちょい出してきた米山(こめやま)香織さん」
◎殊勲賞=梅咲遥
二上会長「殊勲賞はですね、なんと波女になった鈴季すずに一人だけ勝った人がいます。今日、来てません。梅咲遥さん。梅咲さんコロナにかかったらしいので。お転婆さんなんでね、のちほど贈りたいと思います。」

◎敢闘賞=青木いつ希
二上会長「えー、今年はこの人、メチャメチャ頑張りました。2人いたんですけど、どうしても私はこっちかなっていう、これはもう主観です。自分の好みだけです。敢闘賞…青木!」
◎ベストバウト賞=5・29川崎◎中森華子vs清水ひかり
二上会長「決勝リーグははずしました。ぶっちゃけて言うと、決勝リーグ全部がベストバウトです…ぐらいすごかったので、決勝リーグははずしました。みなさん、平等な形で選ばせてもらいました。ベストバウトは6月11日? アミスタで? おこなわれました…あれ? 6月11日アミスタでしたっけ? 5月29日かな。とにかくアミスタでおこなわれました中森華子vs清水ひかり(5・29川崎)。ちなみに敢闘賞のもう一人の候補は清水ひかりでした。ごめんベストバウトにしといた」

◎ベストパフォーマンス賞=梅咲遥

二上会長「これも私の主観だけです。先輩の技を、自分のモノにした、梅咲遥の勝利のバックエルボー。(パクられた方の広田が抗議する)広田のバックエルボーですけど、もともとくいしんぼう仮面やからね。でも広田より梅咲遥のほうがぜんぜんモノにしてカッコいいので、遥ちゃんのものにしておきましょう。(高瀬に向かって)梅咲遥さん、伝えといてくださいね。2つ賞もらったと言っといてください」
続いて1位、2位の表彰へ。

二上会長「ちょっとその前に、いつもの通り私は銅メダルを作ってしまったのですが、今回、3位決定するのを忘れてまして。すっかり忘れてました。なので、決勝リーグに残った人たち、8月1日出てください。そこで3位決めましょう。いいですか? 3位は8月1日に持ち越します」

◎第2位=高瀬みゆき
二上会長「えー、最強のリザーバーでした。ありがとうございます。高瀬でよかったです」
◎第1位=鈴季すず
すずがリングに上がり、金メダル、トロフィーが二上会長から手渡される。優勝賞金100万円はスポンサー・La Festaから贈られた。
すず「えっと、あの…、まずは最年少波女、そして第18代のレジーナ・チャンピオンになりましたー! トロフィーとか、100万円とか、もらったことないものばかりでちょっと戸惑っているんですけど、フリーになってwaveさんに参戦させていただくようになって、リーグ戦に参戦してこのような結果を残せて、本当に本当に嬉しいです。応援ありがとうございました! ちょっといま、頭がまわってなくて、自分がいま何をしているのか、わかっていないので助けてください(苦笑)」

二上会長「えっと、レジーナが波女になった場合、次の防衛戦の相手を指名することができます」

すず「そうなんですね。そんなの決まってるじゃないですか…野崎渚!(野崎を見つける)そこか! 今日、野崎さんと闘えなくて、すっごく悲しかったけど、野崎さんがケガを治して完全復活するまでこのレジーナのベルトは防衛戦やりません! 野崎さんが復帰してから、野崎さんが一番最初にこのベルトに挑戦しに来てください」
二上会長「えっと…、野崎のあのケガはいつ治るかわからないので、そんな長期政権を無駄には築けません。いいですか? で、いま、なぜかスーパースターがやる気を出してきたので、スーパースター(と言ってマイクをゆずる)」

志田「だってアメリカにいるから、日本のベルトに挑戦しちゃいけないなんてこと、ないですよね? だったらそのベルト、私が世界的なベルトにしますよ。どうでしょう、波女さん」

すず「いいですよ! 野崎さんとは一番最初にやりたかったけど、私はオマエのことを知ってる! 試合してみたかったんだ。だから、いいですよ。やりましょう」

志田「じゃあ日程等、まかせます。いつでも日本に来ます。お願いします」
二上会長「ケンちゃん、大丈夫か? 丸の内線乗るのとは意味が違うねん。簡単に言うけど…ではやりましょう。お客さん見たいですよね? ちなみに初対決?」

すず「はい!」

二上会長「ふーん…。えー、私ごとなんですが、今年wave、15周年なんです。ありがとうございます。風が吹いたら飛ぶようなちっちゃい会社なんですけど、15周年持ちましたので、ぜひお二人の闘いは、15周年の大会でやっていただいて、お願いします」

すずと志田が握手をかわす。
二上会長「もう一つ、言っておきたいことがあります。某団体の、リーグ戦にエントリーされていますよね、アナタ。ねえ。いいですか? これはプロレスリングwaveの最高峰のベルトなんです。下手なことはしないでくださいね。わかってますよね?」

すず「も、もちろん!」

二上会長「わかってますよね」

すず「わかってます!」

二上会長「結果を残してこいよ。よろしくお願いします」
すず「わかりました!(記念撮影のあと)それでは締めていいですね? それでは、3連戦で後楽園大会、プロミネンスの締めでやると、私は言いましたので、今回もプロミネンスの締めで締めたいと思います。いま鈴季すずが決めた、ケッテー!×2、レッツ・ゴー・プロミネンス!」
◎鈴季すずバックステージ
すず「レジーナ、最年少波女、そして第18代レジーナチャンピオンの鈴季すずです! 本当にフリーになってから、なかなかベルトに挑戦だとか、そういうのタイミングがなかなかなかったんですけれども、CATCH THE WAVEで決勝までいけることになって、野崎さんが『すずを見てたらレジーナ懸けたくなった』と言ってくれて、このベルトで野崎さんをブン殴って、リングの上で野崎さんと会ったのはそれきりなんで、本当に今日、闘いたかった…。けど、ケガはプロレスでつきものだし、神様がいまじゃなかったって言ってくれたんだなと思って、野崎さんと絶対にどこかでリベンジしたいなと思います。まぁ、どこかのスーパースターと言われるでしゃばりさんが、せっかく人がね、こんなめでたい、100万円もいただいてめでたいときに、でしゃばりさんが出て来ちゃったからね、スーパースターをぶっ倒して、鈴季すずがこのベルトを持って海外をかけまわって、そしてケガが治った野崎渚と、レジーナ懸けてシングルマッチやりますんで。絶対にみなさんそのときまで楽しみにしていてください!」

――100万円の使い道は?
すず「えーーー、まず焼き肉食べに行って、あと車を買って…。あとデスマッチアイテムをいっぱい買いたいなって思っています。ヒヒ」

――直前に対戦相手が変わったことは?
すず「複雑な心境ではありました。野崎渚と試合をするつもりだったので」

――ケガを知ったのは?
すず「えー、昨日です。昨日、知ったんですけど。ケガしたって聞いて、でも、試合はギリギリまで治療して、試合は出たいっていう感じだったけど…。完璧なコンディションの野崎さんとシングルマッチしたいので、今日は複雑な気持ちでしたけど、今日は今日でよかったんじゃないかな、と。高瀬みゆきと初シングルマッチやって、メチャクチャ熱い選手で、ちょっと途中まで圧倒されそうになったんですけど、なんかすべて物事がいい方向に進んでいるなと思っております。すみません、変なことしか言えない。戸惑っています」

――プレッシャーとかあった?

すず「リーグ戦を勝ち上がってきたというのもあって、プレッシャーというか、絶対にベルトをとりたい。最年少波女になりたいっていう気持ちと同じくらい、やっぱりありましたね。みなさんに『頑張って、応援してるよ』って言っていただけるのありがたかったんですけど、期待に応えなきゃみたいな気持ちが生まれてきちゃって。10代でレジーナを巻いている人は少ないと思うので、私もあと2カ月で大人の階段登ってしまいますけど、10代のうちにあと2カ月の間にこのベルトをいろんなところに連れていきたいですね。GAMIさんにプレッシャーまでかけられちゃったんでね、これからもいろんなところにこのベルト持っていって、いろんなところで鈴季すずをアピールして、世界に羽ばたいていってやろうかな、ふふ。はい、そう思います」

――アイスリボンのときもベルトはとったが、他団体の看板ベルトをとった気持ちは?
すず「やっぱり重いですね、すごく。メッチャ重いです。いろんな人が腰に巻いてきた、いろんな人が命懸けで守ってきたこのベルトがいま自分の腰にあって、凄く責任感も重大だし、肌身離さず持っています。ぶら下げておこうかな、首から。すごく大切にしたいです、はい」

――このあとダブルヘッダーだが。

すず「そうですよ! そうだった。そうですよ、いまから新木場1stRINGでプロミネンスの大会ありますんで、このベルトをまずはプロミネンスのファンの皆様にお披露目して、ちょっと血まみれにしてやろうかな? このベルト、血まみれにしてやります!」
◎高瀬バックステージ
高瀬「まさかこんな状態で自分に決勝の機会がまわってくるとは思いませんでした。鈴季すず選手、とてもいい選手でした! 強かったです!! 自分のリザーバーという立場が、役に立たないことに越したことなかったんですけど、こうなってしまったことはプロレス、みんな真剣にやっているので、ないことではない。でも、私が去年ケガをしたときに助けて待っててくれてた野崎さん、そのかわりに私が今日メインイベントに立つ、それが運命のように感じました。だからこそ、私はしっかり勝って、波女2連覇して金メダルを野崎さんの前に持っていきたかったんですけれども、やはりこのCATCH THE WAVEというリーグ戦、勝ち進んだ鈴季すず選手。パッと上がって勝てる選手ではなかったです。でも、私は野崎さんの復帰、心から待っております。それまですず選手が待っているか、志田さんがとって待っているのか、わかりませんが、また野崎さんにレジーナが渡ったときに、私、もう一度挑戦しにいきたいと思います。それまでこの銀メダルも一緒に預かっておこうと思います。今日はありがとうございました」
2022.07.03

『NAGOYA WAVE~キン☆シャチ~vol.23』

入場式
順に呼び込まれる形で出場全選手がリング上に勢ぞろい。あいさつに指名されたのは旧姓・広田さくら。
「ありがとうございます。ご紹介にあずかりました旧姓・広田さくらでございます。前説に出てきた旧姓・広田さくらでございます。名古屋大会はCATCHのリーグ戦がありますが、あってもなくてもどんな時もメチャクチャお客さんが盛り上がって楽しんでくれてると思うので、今日も(試合を)やる私たちが楽しみです。名古屋でやれることをすごい楽しみに思ってます。それに加えて今日は決勝のリーグ戦。ほんとに新宿FACE、昨日の大会(大阪)もそうなんですけど、メチャクチャいい試合なんですよ。いや別にハードル上げてるわけじゃないですよ。ほんとに私は一本目(1試合目)……お母さんの語りみたいな感じになってしまってますが、セコンドについてて毎回、涙が出そうなぐらいみんな切磋琢磨して成長も見られるし。だから勝ち負けを争うものではありますが、終わったら闘った選手たちに万感の拍手を送っていただきたいと思います。それでは全5試合となりますが、精いっぱい闘い抜きますので、最後まで楽しんでいってください」
その後、第1試合出場6選手だけが残って、組み合わせを決める抽選会。チェーンを引き合い、広田、孤伯、高瀬みゆき組vs優宇、沙恵、川畑梨瑚組と決定した。
全選手がリングを下りたのち、欠場中の桜花由美と宮崎有妃がリングインして、それぞれがあいさつ。
 宮崎「皆さん、こんばんは。6月11日のAMIATAD大会で目を負傷してしまい、眼窩底骨折となりまして、見た目は全然元気なんですが、骨だけが折れてるということで欠場になりました。13日にもう1回検査をして、それで大丈夫なら7月17日の後楽園で復帰したいと思います。でもまだ検査をしないとわからないので、期待させること言ってあれなんですが、でも必ず復帰したいと思います。応援よろしくお願いします」
 桜花「皆さん、こんばんは。前回の5月15日、名古屋大会でヒザを骨折した桜花由美です。前回の名古屋大会の時に、試合中にヒザがバキバキバキといって、そのまま戦線離脱し、“私、プロレス人生終わった”と思いました。もう、1年以上欠場だと思ってたんですが、早くて3カ月で復帰できるということで、ドン底から、私は未来が見えるようになりました。8月13日、14日の15周年の大会に向けて復帰をしたいと思ってリハビリに励んでおります。ほんとに“なるはや”で復帰したいと思っておりますので、次の名古屋大会ではちゃんと試合してるところを見せられるように頑張りたいと思います。それまで待ってください。よろしくお願いします」
1、NAGOYA・スクランブルwave(30分1本勝負)
優宇、○沙恵、川畑梨瑚(14分0秒、片エビ固め)旧姓・広田さくら、高瀬みゆき、孤伯●
※マッドスプラッシュ


 前日は対戦した旧姓・広田さくらと高瀬みゆきがlこの日は同じチームに。そこに孤伯が加わった形だが、広田と高瀬がサクパラダイスモードで入場してきたとあって、孤伯は置き去りにされているような感じ。「緊急だけどあんたも入りたいんだったら入ってもいいよ。今日だけだからね」と広田に言われたものの、やっぱり入りきれない。
 サクパラダイスの掛け声の後、いきなり突っ込んでいったが簡単に迎撃されてしまう。そして広田が集中攻撃を浴びる。沙恵と川畑梨瑚が両腕をロックすると、ピラミッドを狙って優宇が広田の背中に乗るがポーズを決める前に潰れてしまう。
リング下から戻ってきた高瀬と孤伯が相手の3人を同じコーナーに追い詰めると、3人に向かって広田を振った。しかし沙恵にブーツで迎撃される。2度、3度と迎撃されたが4度目は3人が一斉に身をひるがえし、コーナーマットに激突した広田。そこに孤伯、高瀬をぶつけたところへ優宇が突進。高瀬、孤伯が間一髪かわしたことで、広田だけが押し潰された。
落ち着いたところで、リング内は川畑vs広田に。広田のリストをつかんでしぼり上げていく川畑。回転して切り返そうとする広田。ロープを使って返そうとトップロープの上をローリング。切り返すことはできなかったが、ロープから転落はしなかった。調子に乗ってもう1回。前転は成功したものの、後転では転落してしまった。
 反撃に転じた広田は川畑をロープに張りつけにしてボ・ラギノール。川畑のサイドヘッドロックをボディーにヒジをぶち当てていって外した広田はエルボーをアピール。広田のサイドヘッドロックを同じようにボディーにヒジをぶち込んで外した川畑もエルボーをアピールしたが、川畑の方がはるかにアピールの派手さとキレ、スピードは上で、観客の拍手を浴びた。川畑は得意満面の表情。
カウンターのドロップキックを決めた川畑に対し、広田はフェースクラッシャーからプロレスLOVEポーズ。
 タッチを受けた高瀬はドロップキック、DDT、背後から飛びついてのネックブリーカードロップを決め、ロープに張りつけにして逆水平、左右の振り下ろすようなチョップを連発で叩き込んでいく。高瀬がロープに走ったところでリングに飛び込んできた優宇がカウンターのダブルチョップを決めると、川畑はコーナー背にした高瀬にミドルキックを叩き込む。高瀬もパワースラムを返していったが、川畑はひるまずトラースキック2発を返していった。
替わった沙恵は走り込んでのビッグブーツを高瀬に見舞うと、フィッシャーマンズスープレックス。しかし高瀬もコーナー2段目に飛び乗ってのドロップキック、串刺しラリアット、コーナー2段目からのダイビング・フォアアームを返していった。
 高瀬が沙恵をボディーシザースにとらえるとダイヤル固めへ。回転させられて沙恵の体がうつ伏せ状態になるたびに、広田がボ・ラギノールを突き刺していく。さらに孤伯が飛び込んできて広田をシーソーホイップで飛ばすと、その勢いで沙恵にボ・ラギノールを決める。続いて孤伯が沙恵にミサイルキック、ドロップキックを決めれば、沙恵もDDT、ビッグブーツを返してスピアを決めた。そしてドラゴンスリーパーへ。ここは広田にカットされてしまった。
 その広田を優宇がエルボーで吹っ飛ばし、高瀬が優宇にDDT、川畑が高瀬にトラースキック、孤伯が川畑にドロップキック、沙恵が孤伯にビッグブーツと次々と選手が飛び込んで着ての攻防に。
高瀬が串刺しラリアットを決めてコーナーで腰を落とした沙恵に、孤伯が低空ドロップキックを突き刺す。そして高瀬と孤伯がダブルブレーンバスター。カウント2で返されると孤伯が沙恵をリバースフルネルソンに固める。しかし飛び込んできた川畑のハイキック2発を浴びてしまう。
 ここで沙恵と川畑が孤伯に対してダブルブレーンバスターの体勢に。広田がスワンダイブ式の攻撃でカットしようとしたものの、エプロンからジャンプしたところでトップロープに引っかかって転落。ならばと高瀬がミサイルキックでカットしようとしたが、孤伯に同士打ち。
 コーナーを背にした孤伯に沙恵が串刺しビッグブーツ、川畑がソバット。腰を落としたところに優宇のキャノンボールが飛んでいった。続いて沙恵のセントーン。ここはカットが間に合ってカウント3ならず。
 孤伯のバックに回った沙恵にボ・ラギノールを狙った広田だったが、かわされたため孤伯に誤爆。さらに高瀬のラリアットも沙恵にかわされて孤伯が浴びてしまった。ビッグブーツはカウント2で返されたものの、すかさずマッドスプラッシュを投下してカウント3。前夜のリベンジを果たした。
2、CATCH THE WAVE 2022決勝リーグ戦〜Bブロック〜(15分1本勝負)
△青木いつ希<1勝1敗1分=2点>(時間切れ引き分け)梅咲遥<1勝1敗1分=2点>△

 互いに勝ち点2を挙げて進出者決定戦に持ち込みたいところ。さらに2試合目を考えれば、スタミナのロスもできるだけ少なくしておきたい。それもあって試合開始のゴングが打ち鳴らされるや、いきなりエルボーの打ち合い。梅咲をロープに追い詰めてエルボーを何発も打ち込んでからロープに走る。ここで梅咲はカウンターのドロップキックを叩き込み、ダウンした青木に馬乗りになってエルボーを何発も振り下ろしていく。コーナーに振られた際、スライディングしてリング下に降りた青木。それを追った梅咲は、リング下でエルボーを打ち合う。カウント8で先に戻った梅咲は、遅れてリングに戻ってきた青木にドロップキックからボディースラム。そしてダブルレッグロック、弓矢固めと攻め立てる。さらにロープに張りつけると、背中にドロップキックを見舞っていった。
コーナーへの突進をかわした青木は、梅咲の腰にショルダーブロックを連続して浴びせていく。さらにショルダータックル、倒れ込み式ボディープレス、腰へのストンピング、踏みつけ、ニードロップと攻め込んでいった青木は、リング中央に引きずり戻して逆エビで締め上げていく。ロープに逃れようとする梅咲をリング中央に引きずり戻して再度、逆エビを決めようとした青木だったが、梅咲はフジワラクラッチの要領で丸め込んていったもののカウント2。
 動きが止まった梅咲にエルボーを打ち込んでいくが、梅咲も正面からエルボーを打ち返していく。しかし威力は青木の方が上。青木がロープに走ろうとしたところを髪をつかんで引き倒した梅咲は、ダブルフットスタンプ、低空ドロップキック、ミサイルキックと畳みかける。
梅咲の攻撃をかわしてバックに回り、相手の体を反転させて大外刈りを決めた青木は、背後からダブルニーアタック、高速ブレーンバスター、腰へのダブルニードロップ、うつ伏せ状態の相手にコーナー2段目からボディープレス。そしてダブルレッグロック式の逆エビ、逆片エビでギブアップを迫る。梅咲は何とかサードロープに手を伸ばしてブレイクに持ち込んだ。
バックに回って梅咲を引き起こした青木。スタンドでエルボーを打ち合い始めたところで「残り時間3分」のコール。梅咲がロープに走った青木を追いかけてドロップキックを決めれば、青木もロープ委に走った梅咲を追いかけてラリアットをお返し。さらに自ら走り込んでのラリアット。カウント2で返され、「残り2分」のコールを聞いたところでラリアットを狙っていったが、梅咲はキューティースペシャル気味に後方に投げつける。そして両者ともヒザを着いた状態でエルボーを打ち込み、立ち上がってのエルボーの打ち合い。
「残り時間1分」でコーナーに上がった梅咲は180°旋回してのボディープレスを放っていったがかわされてしまう。青木は梅咲が起き上がるところに走り込んでのラリアット。しかしカバーしようとしたところで逆に丸め込んでいったのは梅咲。青木がカウント2で返したところで「残り30秒」のコール。青木がラリアットからフロントキックを叩き込んだ瞬間、タイムアップのゴングが鳴り響いた。
その瞬間、青木の動きがピタッと止まり、少しの間があってから全身の力が抜け落ちるようにストンと腰から崩れ落ちていった。高瀬に背負われて控室に戻る梅咲。青木は「アーッ!」と叫ぶと、魂が抜け落ちたような表情でリングを後にした。
3、CATCH THE WAVE 2022決勝リーグ戦〜Aブロック〜(15分1本勝負)
○米山香織<1勝2敗=2点>(2分9秒、米-ZOU)世羅りさ<1勝1敗1分=2点>●

 米山香織にとってはこの試合に勝利して、メインが両者無得点試合になることが唯一、決勝に進める道。世羅りさからすれば、ほとんどチャンスが残されていない相手に足を引っ張られるわけにはいかない。それだけにむしろ、プレッシャーは世羅の方がはるかに大きい。
いきなりエンジン全開でぶつかり合う。米山が仕掛けてきたボディーアタックを受け止めて前に叩き落とした世羅は、ジャイアントスイングで振り回していく。バランスを失ってふらふらとコーナーに寄りかかる米山に対し、串刺しバックエルボー、ランニング・ダブルニーアタックを決めた世羅はリバーススプラッシュ式のダブルニードロップをボディーに突き刺す。
米山を肩に担ぎあげた世羅。米山は後方に滑り下りて丸め込んでいくがカウント2。ロープから返ってきた米山を肩に担いだ世羅はエアーズロックで叩きつけた。これもカウント2。
一気に勝負に出た世羅は、シュバインバスターを狙って米山を逆さに担いだ。ここで米山は世羅の背中に絡みつく。そして世羅の両ワキに自身の足をこじ入れると、そのまま勢いをつけて回転、米-ZOUで叩きつけた。そしてがっちりエビに固めるとカウント3が数えられた。
 世羅にとってはまさかの黒星。しばらく大の字のままだった米山がレフェリーに腕を上げられるのを見て苦笑いするしかなかった。
 両者とも2点でリーグ戦終了。メインが両者無得点試合に終われば、決勝進出の望みがよみがえってくるが……。
4、CATCH THE WAVE 2022決勝リーグ戦〜Bブロック〜(15分1本勝負)
○鈴季すず<2勝1敗=4点>(13分10秒、ジャーマンスープレックスホールド)清水ひかり<1勝2敗=2点>●

 握手を交わすことなく、試合開始のゴングが鳴るまで互いに自分のコーナーから動かない。ゴングが鳴らされるや、コーナーを飛び出した両者。いきなり激しくぶつかり合う中で、清水ひかりがカウンターのミドルキックを決めた。さらに狙いすましたキックを叩き込み、スリーパーで絞め上げていく。サードロープに足を伸ばされてブレイクに持ち込まれたが、ロープに張りつけにしてキックをぶち込み、背後からドロップキック。
清水がロープに走ったところで、カウンターのフロントキックで清水の動きを止めた鈴季すずは、正面からエルボーをぶち込んでいく。そしてスタンドに戻ると、交互にエルボーを打ち合っていく展開に。鈴季の気合を入れたエルボーに対し、清水はローキック5発からハイキック。それをかわした鈴木はバックに回る。しかし清水は投げさせない。
ロープを挟んでの攻防で、エプロンに出ていた鈴木がドラゴンスクリューを決める。さらにロープを使って清水の右脚を痛めつけてミサイルキック。カウント2で返されると、「終わり!」と叫んでバックに回った。またしても清水は投げさせず、最後はロープにしがみついてブレイクに持ち込んだ。
 ロープに走った鈴木をレッグラリアットで迎撃した清水。さらに自ら走り込んでのレッグラリアットを決めるが、鈴季はエルボーを返していく。清水がハイキックを叩き込むと、鈴季は走り込んでのフォアアーム。しかし清水もハイキックをカウンターで合わして両者ダウン。カウント8で立ち上がると、またもやエルボーの打ち合いに。このあたりは意地の張り合い。連発で打ち込んでいった鈴季。動きが止まった清水を引き起こした鈴木。ここで清水は鈴季の足を払ってダウンさせると、馬乗りになって狂ったようにエルボーを振り下ろしていく。そしてバズソーキック。今度は鈴季の動きが止まった。
ダウンした鈴季を冷ややかな表情で見下ろしていた清水。鈴季の上半身を引き起こしてバズソーキックをもう1発見舞う。さらにカウント7で上半身を起こしてエルボーをこれでもかと叩き込み、コーナー最上段から急降下ダブルフットスタンプ。しかしカウント3は入らない。ならばと、鈴季を強引に立ち上がらせるとハイキックを決めた。
鈴季が上半身を起こしたところにキックを放っていった清水。それをかわした鈴季は、カニカニクリップで丸め込んでいくがカウント2まで。清水が決めたカウンターのハイキックはカウント1。鈴季もトラースキックをカウンターで叩き込んでジャーマン。ここはカウント2で返したものの、レインメーカー式の変形ロックボトムからジャーマンにつないでカウント3を奪った。
 この結果、Bブロックは鈴季が勝ち点4で単独トップ。決勝戦進出を決めた。
5、CATCH THE WAVE 2022決勝リーグ戦〜Aブロック〜(15分1本勝負)
○野崎渚<2勝1敗=4点>(13分0秒、レフェリーストップ勝ち)SAKI<1勝1敗1分=2点>

 
勝利した方が決勝進出。引き分け無得点試合となると、Aブロック4選手が2点で並んで進出者決定戦になだれ込む決勝リーグ最終公式戦。同じブロックの世羅りさ、米山香織、そしていち早く決勝進出を決めた鈴季すずもアリーナ後方で勝負の行方を見守るなか、試合開始のゴングが鳴らされた。
 ここまでの公式戦3試合と異なり、静かな立ち上がり。グラウンドでのバックの取り合いから、まずはSAKIがフロントヘッドロックを決めるが、野崎渚はスリーパーで切り返していく。慌ててロープにに逃げたSAKIだが、野崎は背後からブーツを叩き込んでいった。
そのまま上半身がセカンドロープの上からエプロンに出ているのを見た野崎はおしゃれキックを狙う。それを寸前でかわしたSAKIは、そのまま場外戦に持ち込む。互いにエルボーの打ち合うなかでカントが進むも、互いに相手をリングに生還させない、何とかともにカウント9でリング内に転がり込んで無得点試合は逃れた。
 互いにビッグブーツを打ち合う中であらためておしゃれキックを決めた野崎はコーナー最上段に上がるが、SAKIが雪崩式ブレーンバスターで叩きつけ、走り込んでのビッグブーツ。野崎がSAKIをドラゴンスリーパーにとらえて立ち上がる。SAKIはそれを切り返し、さらに野崎の体を逆さに抱え上げると、そのまま尻もちをつく形でマットに叩きつけていった。ここで「5分経過」のアナウンス。
野崎がビッグブーツ2発からまたしてもコーナーに上がる。セカンドロープに足をかけてきたSAKIを、そのままコーナー上でサイドからのスリーパーにとらえ、ミサイルキック、ランニング・ダブルニーアタック、ノアールランサーと畳みかけていった。
 グラウンドでドルミルにとらえたようとした野崎。それを後方に回転して逃れたSAKI。互いに相手の手の内を知っているだけに、容易に決まらない。
グラウンドに引き込んでドルミルを決めた野崎だが、ロープブレイクに持ち込まれた。SAKIのボディーを蹴り上げた野崎は、ノアールランサーからレインメーカー式のビッグブーツ。続いてノアールランサーを放っていったが、それをかわしてサイドからヒザをぶち込んだSAKIはストレッチボムを狙う。これは不発に終わったが、強引に野崎を肩に担ぐとデスバレーボム。さらに前から後ろからビッグブーツを叩き込んでいったがカウント2。
「10分経過」のアナウンスを聞いたところでランニング・ブレーンバスターを決めたSAKI。そしてコーナートップからダブルニードロップを放っていったがかわされて自爆。ヒザを強打したところにノアールランサー・ハイを見舞っていった野崎。これもカウント2。
 レインメーカー式ビッグブーツをかわしたSAKIは、ストレッチボムをスープレックス気味に後方に投げていった。これでもカウント3は入らない。
走り込んでのビッグブーツをかわした野崎は、素早くバックに回ってドルミルを決めた。そしてそのまま後方に投げ捨てスープレックス。カウント2で返されると、下からBLACK OUTで捕獲する。そのまま絞め上げると、SAKIの全身から力が抜けた。それを見たTommyレフェリーが試合をストップ。野崎の勝利を告げた。
 この結果、Aブロックは野崎が得点4で決勝進出。2022年の波女決定戦は野崎vs鈴季と決まった。
勝利して決勝進出を決めた野崎。マイクをつかむと、「『CATCH THE WAVE 2022』、決勝戦に進むことができました。レジーナだから負けれないってずっと思ってて、決勝に上がることが当たり前だとずっと思ってたけど、やっぱり当たり前なんかなくて、みんな、みんなほんとに強いです。そんな強い人のなかで決勝に上がった鈴季すず、(リングに)上がって来いよ」と決勝での対戦が決まった相手をリングに呼び込んだ。
「すず、あなたと私、シングルマッチやったことなかったよね。なんならタッグでも、試合したことも組んだこともなかったよね。正真正銘の初対決。7月17日、後楽園ホールで、すずと“波女”懸けて闘います。楽しみにしてます。ということで、次は7月17日、後楽園ホールとなったわけですが、この3連戦、みんなで無事に乗り越えられたということで、参戦している選手みんな、リングに上がってください」と、最近の女子プロレスでは珍しく、東京、大阪、名古屋とコースを組んでの3連戦に出場した選手全員をリングに呼び込んだ。
全員がそろったところで改めて「ということで締めさせていただきます」と前置きしてから、「いよいよ『CATCH THE WAVE』最終戦、7月17日、後楽園ホールとなっております。名古屋からは遠いかもしれませんが、ぜひ、正真正銘初対決を見に、後楽園に必ず来ること。これは正式決定。今、野崎様が決めた、決定! これがWAVEだ!」で東名阪3連戦は幕を下ろしたかに思われた。
ところが、記念撮影を終えた直後、野崎がリングを下りようとした鈴木を呼び止め、「すず、どうせだったらさ、波女だけじゃなくて、レジーナ懸けない?」と、決勝戦をタイトルを加えた2冠にすることを提案。本部席にいた二神美紀子会長の確認を取りつけると、「波女とレジーナ懸けて、正真正銘初対決、楽しもうじゃん」と右手を差し出した。それにこたえる形で握手を交わした鈴季。
「それじゃあ改めて、7月17日、『CATCH THE WAVE』決勝、波女とレジーナ懸けてすずと闘うの、必ず見に来くること。これは正式決定。今、野崎様が決めた。決定!」
 次の瞬間、ここまで黙って野崎のマイクを聞いていた鈴季が襲い掛かると、ベルトを奪ってそれで一撃。ダウンした女王を見下ろし、「鈴季すずが最年少波女、そして第18代レジーナチャンピオンになってやるよ。昨日今日(一昨日、昨日)と、プロミネンスが大会締めたんで、今日の名古屋大会もプロミネンスの締めでやっちゃいましょうかね」とエンディングを乗っ取る。そして「これは正式決定。今、鈴季様が決めた。決定! Let's プロミネンス!」の叫びが会場にこだました。
バックステージ

野崎「本当にレジーナとして必ず決勝戦に上がらなきゃと思っていたので、ほんとによかったです。久々にリング上で涙を流してしましました。(決勝の相手)すずとはほんとに触れたこともなくて、試合を見る一方だったんですけど、19歳であの、なんていうんですか、堂々たる姿、闘う姿は本当にいつか試合したいと思っていたんで、波女の最高峰で闘えることがすごく楽しみです。ちょうど(ベルトを)持ってたので懸けちゃおうと(苦笑)。私、レジーナだし。懸けたら面白いんじゃないかなって思ってしまったので、思わずいてしまいました。でも、波女とレジーナを(同時に)懸けるっていうのは今までなかったと思うので、今までない初めてのことを、初めて触れるすずとやるってことにすごく意味があると思ってます。今年こそは。もうほんとに、つらい思いをたくさんしました。あと一本のところで(波女を)獲れないっていうがはほんとに悔しくて。悔しくて悔しくてたまらなかったんで、今度こそレジーナと波女、私の手のもとで、後楽園締めたいと思います」
鈴季「いやぁ、今日もなんとかジャーマンで相手を沈めて、なんと、なんとですよ、レジーナ(王者と)と波女を懸けて、そしてレジーナのベルトを懸けて闘うことができます。まぁ今日、リング上で言った通り、鈴季すずが勝って、最年少波女、18代レジーナチャンピオン、その2つをかっさらったうえでプロミネンスの締め、『Let'S go プロミネンス!』で後楽園大会締めたいと思うので、皆さん、『Let'S go プロミネンス!』(のポーズ)、練習しといてください。よろしくお願いします。野崎渚の印象? 脚も手も体も長い。自分はあの長さは手に入れられないけど、そんな野崎渚、彼女もきっと、打撃を得意としてるんじゃないかと思うんで、エルボーかち込んでやりたいなと思っております」
2022.07.02

『大阪ラプソディーvol.55』

入場式
 出場全選手がリングに勢ぞろいしての入場式。カード発表後のあいさつは、メインで決勝リーグ戦を闘う青木いつ希。マイクをつかんだものの、それを通さず地声で「皆さん、こんにちは!」と叫ぶと、その後もマイクを使わず、「私は剛腕ブロック1位通過の青木いつ希です。今日は、大阪で私は鈴季すずと決勝リーグを闘います。今、一番波に乗ってるのは青木いつ希だと思いますので、このまま波女まで一直線でいきたいと思います。皆様、応援よろしくお願いします」と続けた。
そして決勝リーグ戦に出場する選手が退場して、第1試合の6人タッグの組み合わせを決める抽選会。チェーンを引き合い、広田、優宇、沙恵組vs川畑梨瑚、高瀬みゆき、孤伯組に決定した。
入れ替わりで欠場中の桜花由美と宮崎有妃がリングインしてあいさつした。
 宮崎「皆さん、こんばんは。本日はご来場ありがとうございます。6月11日のAMISTAD(ディアナ道場)大会で目の方を眼窩底骨折してしまい、(今は)全然、痛いとかなく、前にあいさつした時には目の調子はちょっと良くはなかったですが、今は全然、普通に見えてます。なので、次、13日に検査をしてOKだったら、17日の後楽園に出たいと思います。それまで、ほんとに元気なので、こないだ練習に指導の方で行った時も忘れてしまってて、リングに上がって他人の技を受けようとしたら、『あっ、無理しない方がいいですよ』って(言われて)。そのぐらい、(ケガのことを)忘れるぐらい元気です。なので、(検査の結果は)わからないですが、私は絶対、17日に復帰しようと思ってます。よろしくお願いします」
 桜花「皆さん、こんばんは。たくさんのご来場、ほんとにありがとうございます。5月15日の名古屋大会で骨折してしまって、5月22日の大阪大会には出られなかったんですけど、今回、松葉杖がなくても立てるまでに復活しました。一応まだ松葉杖は外せないですが、来週、全体重かけられるようになると思ってます。レントゲン撮って、松葉杖が来週外れて、7月17日の後楽園ホール大会には出たいと思ってるんですが、まだわからないので、一応目標は8月13日、14日の15周年(記念大会)に間に合わせるように、完全復帰を目指してますんで、ぜひ皆さん、待っててください。(もう)すぐ復帰します。よろしくお願いします」
 それぞれが復帰を宣言してオープニングとなった。
1、OSAKA・スクランブルwave(30分1本勝負)
○狐伯、高瀬みゆき、川畑梨瑚(10分46秒、Fly Fox)旧姓・広田さくら、優宇、沙恵●

 ボディーチェックの時点から旧姓・広田さくらと高瀬みゆきが互いを意識し合う。相手につかみかからんばかりの勢いで、それぞれのパートナーが2人を引き離す。一旦コーナーに戻されて、改めて広田と高瀬の先発で試合開始のゴング。まるで鎖から解き放たれたかのように、ともにスタートからエンジン全開。高瀬がドロップキックを決めて先制するが、広田もすぐにフェースクラッシャーを返してプロレスLOVEポーズ。だが高瀬が再びドロップキックを決めたところで孤伯と川畑梨瑚を呼び込んで、3人で広田を攻め込む。
広田がボ・ラギノール、高瀬がラリアットを交互に叩き込んでいく展開から、広田がボ・ラギノールを突き刺したところで両者ダウンとなりカウントが数えられる。ここで高瀬が川畑にタッチ。立ち上がった広田が川畑にフェースロックを決めたところで、こちらも優宇にタッチする。
 優宇が川畑をキャメルクラッチにとらえると、沙恵がロープを走って低空ドロップキックを決める。広田もロープに走るが、「絞れ、絞れ」と声をかけただけで攻撃せず。ロープブレイクに持ち込んだ川畑はスタンドに戻ると、優宇にソバットからトーラースキックを決めた。そして高瀬がミサイルキック、串刺しラリアット、コーナー2段目からのダイビング・フォーアームと続く。
 対する優宇は、高瀬がロープから返ってきたところを受け止めて、スピンしてのサイドバスターからセントーン。そして高瀬を引き起こして逆水平を叩き込んでいく。
優宇のバックに回って逆さ抑え込みを狙った高瀬だったが、優宇は踏ん張って決めさせず。逆に高瀬を背中合わせの状態で背負う形に。高瀬はそのまま後方に1回転する形で着地。すかさず優宇の首に腕をまわし、DDTで叩きつけた。そして後方から飛びつく形でのネックブリーカー。
 タッチを受けた孤伯はドロップキックを叩き込んでコーナーに上がるが、立ち上がった優宇が対角線のコーナーにぶち当たると、その反動でエプロンに控えていた2選手まで含めてリング下に転落。すかさずマットを転がってリングを下りた優宇は3人を捕まえて広田にトペを指示する。それを受けてロープに走った広田だったが、トペを放ったものの腹部がロープに引っかかって失敗。
リングに戻り、優宇を丸め込んでいった孤伯だがカウント2。すぐさまロープに走ったが、優宇は重量級のボディーアタックで小柄な孤伯を押し潰していった。タッチを受けた沙恵は、正面からフロントキックを叩き込んでいく。さらに串刺しでのビッグブーツ。しかし2度目は逆にコーナーに飛ばされて、エプロンに控えていた川畑が背後からハイキックを合わせる。ガクッと腰を落としたところに、孤伯が低空ドロップキック。
 孤伯がコーナーに上がったところで沙恵が叩き落とそうとするが、孤伯はエプロンの降り立つ形で沙恵の首をトップロープに叩きつけていく。そしてスワンダイブ式ミサイルキック。しかし沙恵も、ロープに走った孤伯を追いかける形でラリアットを叩き込み、走り込んでのフロントキックをお見舞い。そしてフィッシャーマンズズスープレックス。しかしカウント3は入らない。
ここで優宇が3人を強引にリング下に叩き落とす。今度こそと広田がトペを発射するもかわされて優宇にヒット。
 沙恵は孤伯にバックフリップを見舞うも、高瀬が背後からドロップキック。ふらふらとロープによろめいたところで川畑が、619をボディーに突き刺す。沙恵が前かがみなったところ、孤伯がエプロンからトップロープに飛び乗り、そのままダイブして回転エビ、さらにジャックナイフに固めていくFly Foxを決めてカウント3を奪った。
2、CATCH THE WAVE 2022決勝リーグ戦〜Aブロック〜(15分1本勝負)
○野崎渚<1勝1敗=2点>(8分20秒、レフェリーストップ)米山香織<2敗=0点>●
※フォルダブル

 互いに1敗同士。勝ち点2を上げないことには脱落となる。
 試合開始のゴングと同時に対角線を走ってノアールランサーを繰り出していった野崎渚だったが、米山香織はサッとかわすと押さえ込んでいく。あわや秒殺のシーンだったが、野崎はカウント2でクリア。ロープに走った米山にブレイジングチョップを浴びせる手カバー。米山もカウント2で返していった。米山をコーナーに詰めた野崎はブレイジングチョップを連発で叩き込む。しかし米山もリング中央でモンゴリアンチョップを返していく。ここからブレイジングチョップとモンゴリアンチョップの打ち合いになるが、ブレイジングチョップをかわした米山は、フェイントをかけてボディーにパンチを叩き込むも、野崎は串刺しビッグブーツからフロントネックチャンスリー。そしてスリーパーで動きを止めにかかる。
ロープに逃れた米山にビッグブーツを叩き、トップとセカンドロープの間から上半身を出した米山におしゃれキックを狙う。それをかわした米山は、野崎をリング下に突き落とすとエプロンを走ってニーアタック。そしてリングに戻るとダイビング・セントーン3連発。しかし野崎はカウント2で返して、スリーパーにとらえていった。
後方に1回転してスリーパーから逃れた米山は、リングに座り込んだ状態の野崎の背後からヒザを叩き込む。続けて正面からもう1発。コーナーに上がった米山に対し、雪崩式ブレーンバスターを決めた野崎がコーナーに上がる。今度は米山が雪崩式ダブルリストアームサルト。しかし野崎は、対角線を走ってくる米山をビッグブーツで迎撃。そしてチキンウイングとの複合技のスリーパーを決めてグラウンドに引き込みドルミルに移行するも、米山はサードロープに手を伸ばしてブレイクに持ち込んだ。
ミサイルキックから走り込んでのダブルニーアタック、ノアールランサーと畳み込む野崎。カミゴェ式のビッグブーツを挟んでノアールランサー3連発。さらにロープに走ったが、米山は野崎が返ってきたところに絡みついて丸め込む。その後も連続して丸め込んでいったものの、いずれもカウント2。
 丸め込みの連発。しかし野崎はレッグロールクラッチにきたところをはねのけ、ドルミルを決める。さらに米山の脚をクロスして引き寄せて動きを封じるファルダブルへ。そのまま絞め上げると米山は意識を失った。ここでTommyレフェリーが試合をストップした。
バックステージ
野崎「まぁ、負けなかったんでひとまず安心しております。ただ3連戦というリーグ戦のなかでなんで、明日、最終戦、SAKI……2点同士ですよね? 勝った方が(決勝に)いくって感じですよね。まだまだわかんないけど、明日も必ず勝って、7月17日の決勝戦に向けて必ず勝ちたいと思います」
3、CATCH THE WAVE 2022決勝リーグ戦〜Bブロック〜(15分1本勝負)
○清水ひかり<1勝1敗=2点>(9分57秒、片エビ固め)梅咲遥<1勝1敗=2点>●
※ひまわり

 正面から組み合いロープに押し込んだ梅咲遥が、エルボーを叩き込んでいく。回し蹴りはかわされた清水ひかりだったが、梅咲のボディーにサイドキックを叩き込み、レッグラリアット、セカンドロープからのフットスタンプで先制した。
梅咲はすれ違いざまにフライング・ネックブリーカードロップを決めると、清水の両脚を折りたたんでデスロックへ。変則的な足4の字の形にとらえると、そこからブリッジして締め上げていく。ロープに逃げられても、清水の右足をサードロープに絡めて痛めつけ、ボディースラムへ。そして足4の字で搾り上げギブアップを迫る。清水はサードロープに手を伸ばしてブレイクに持ち込んだ。
動きが止まった清水をブレーンバスターで叩きつけた梅咲は、正面からエルボーを打ち込んでいく。それに対して、清水はローキック。次第にエルボーの打ち合いとなり、ロープ際で腰を落とした清水に低空ドロップキックを見舞った梅咲。さらにミサイルキックを決めたがカウント2。ダブルリストアームサルトを阻止した清水だが、梅咲は腕をつかんだままでエルボーを何発も叩き込んでいく。歯を食いしばって耐えた清水はカウンターのレッグラリアットを決める。
梅咲のブレーンバスターを浴びながらも、投げっぱなしの変則的なパワースラムを決めた清水は、スリーパーでギブアップを狙う。梅咲は何とかサードロープ足を伸ばしてブレイクに持ち込んだ。清水のフットスタンプをかわした梅咲は丸め込みの連続。しかし、ラ・マヒストラルをすり抜けた清水は梅咲の立ち上がりざまにハイキックを決めると、続いてバズソーキック。カウント2で返されると、スピンしてからのバズソーキック(ひまわり)を叩き込んでカウント3を奪った。
 これで両者とも1勝1敗、勝ち点2で並んだ。
バックステージ
清水「2点ゲットしました。この2点、メチャメチャ貴重だと思うんですよね。今日、最後(メイン)まで見てたんですけど、明日で結果(決勝進出者決定)が出るのかでないかわからないぐらいですよね。明日も、明日、すずちゃんとの試合。バケモンだと思ってる。でも、清水ひかりもバケモンだ。必ず明日、すずちゃんに勝って、自分が決勝にいきます」
4、CATCH THE WAVE 2022決勝リーグ戦〜Aブロック〜(15分1本勝負)
△世羅りさ<1勝1分=2点>(時間切れ引き分け)SAKI<1勝1分=2点>△

 1勝同士。ここで勝ち点2を挙げれば、決戦戦へ大きく前進する闘い。
試合開始のゴングが鳴ると、どちらからともなく引き合うようにリング中央に駆け寄り、正面からエルボーの打ち合い。カウンタのビッグブーツを決めたSAKIに対し、スモールパッケージで丸め込んでいった世羅りさ。カウント2で返したSAKIはリング下にエスケープする。場外に追った世羅は一斗缶を持ち出すも、「今日はハードコアじゃない!」とレフェリーに制止にされてしまう。
リングに戻って逆片エビを狙うも、SAKIはステップオーバーする前にロープに手を伸ばす。SAKIのエルボーに対し、前腕部を振り回して叩きつけていく世羅。そして逆エビへ。そこからSAKIの両腕をつかんでカンパーナに移行する。続いて、エプロンに上半身を出したSAKIのノド元を踏みつける。しかしSAKIもカンパーナをお返し。そして顔面に蹴りを叩き込んでいった。
コーナーへの突進をかわしたSAKIは、世羅をトップロープの上に横たえると走り込んで下からヒザをボディーに突き上げていく。しかし世羅もリバーススプラッシュを自爆させると、抱え込み式逆エビから変則的な逆片エビへ。リング中央で締め上げていたが、強引にSAKIの体を担ぎ上げると、パワーボムの要領でコーナーマットに叩きつけた。

コーナーを背に座り込んだ体勢のSAKIに、走り込んでのダブルニーアタックを見舞った世羅。リバーススプラッシュ式でボディーにダブルニーを突き刺たが、立ち上がったSAKIはエルボーを叩き込んでいく。世羅も応戦してSAKIをロープに追い詰めると走り込んでいく。それをブーツで迎撃したSAKI。アトミックドロップは阻止されたものの、ロープに走った世羅を追いかけてキチンシンク。ガクッととヒザを着いたところへ走り込んでヒザを突き立てていき、サソリ固めへ。
 SAKIが仕掛けてきたブレーンバスターをファルコンアローに切り返した世羅。SAKIも世羅の体をいったんトップロープにひっかけてからのブレーンバスターで叩きつける。ここで両者ダウンとなってカウントが数えられる。カウント9で立ち上がった両者。
ビッグブーツからアトミックドロップを決めたSAKIは、ビッグブーツを何発も叩き込んでいく。リバーススプラッシュを浴びた世羅だが、続いて放ってきたコークスクリュー式のスプラッシュをかわすと、エビに丸め込んでいく。カウント2で返されるとゆりかもめへ。さらにSAKIの左足も絡めとって動きを封じて絞め上げていく。しかしSAKIはギブアップしない。
 エルボーを連続で叩き込むも、SAKIはビッグブーツを連続して叩き込んでいく。ここまでくると意地の張り合い。SAKIがカウンターのみちのくドライバーを決めれば、世羅はデスバレーボムを返していく。さらにエアレイドクラッシュを狙ったが、SAKIは後方にしべり下りる形で丸め込んでいく。ここから丸め込みの応酬となるも、いずれもカウント2どまり。
 世羅がエアレイドクラッシュを決めたものの強引だったため形が崩れた。そのためカウント3は数えられず。世羅がコーナートップからダイブしてのダブルニーを決めたところでタイムアップのゴングが打ち鳴らされた。
 ダメージが大きくしばらく起き上がれないSAKI。それを見て勝利をアピールする世羅だが、裁定は時間切れ引き分け。再戦を誓うも、Aブロックは野崎を含めた3人が得点2で並んだ。
バックステージ
世羅「ドローって1点も入んないんですよね? “ウワァー、マジかぁ”って感じです。でも明日勝てば優勝でしょ?」
--まだわからない。
世羅「まだわからない? あ、そっか、今日ドローだったからSAKIも(決勝進出のチャンスが)残ってるし、野崎さんも今日勝ってたし……まだわかんないじゃん。三つ巴の可能性はないのか……」
--Aブロックの公式戦が2試合とも引き分けになると、3人とも(決勝進出の可能性が)残るって感じですね。
--なるほど……。三つ巴戦もあり得るってことですね。いやぁ、勢いづいてたけど負けてないんで、今日負けたわけじゃないんで、勢いが下がったわけじゃないんで、明日は勝手、必ず決定戦にいきたいと思います」
バックステージ

SAKI「今日は世羅さんとのシングルマッチで。私、10周年の同期で、今年、こないだのハードコアマッチで初めてシングルして、今日はハードコアじゃないから自分のいいとこもいっぱい出せるかなと思ったんですけど、ドローに終わってしまったんで、またすぐ闘いたいです。その気持ちが大きいです。明日(の対戦相手は)野崎さんなんで、今年いっぱい当たってる分、野崎さんのことわかってるつもりなんで、波を返します」
5、CATCH THE WAVE 2022決勝リーグ戦〜Bブロック〜(15分1本勝負)
○鈴季すず<1勝1敗=2点>(13分20秒、ジャーマンスープレックス・ホールド)青木いつ希<1勝1敗=2点>●


 試合前、握手を求める青木いつ希だが、鈴季すずはコーナーから一歩も動かず拒否。歩み寄って強引に手を握っていった青木だった。
 バックの取り合いからグラウンドへ。スタンドに戻って腕の取り合い。サイドヘッドロックを決められた青木は、逆にサイドヘッドロックに切り返し、ショルダータックルでダウンさせる。互いに相手の顔面に蹴りを叩き込んだあたりから、青木が優位な展開に。串刺しエルボー、フェースクラッシャー、倒れ込み式のボディープレスと攻め立てる。
ドロップキックを返した鈴木は、コーナーで腰を落とした青木に串刺しのランニング・ニーアタック。そして正面からエルボー打ち合う展開に。鈴木は青木の髪をつかんでヒジを叩き込んでいく。キチンシンク、走り込んでのフロントキック、ミサイルキックと攻め込む鈴木に対し、青木はコーナーに上がった鈴季に下からエルボーを叩き込み、ブレーンバスターを狙うが、着地した鈴木が逆にブレーンバスターで叩きつける。
互いに1発ずつブレーンバスターを打ち合い、背後からのランニング・ダブルニーアタック、ボディへのダブルニードロップを決める。さらにコーナー2段目からのボディープレスを放っていった青木だが、それをかわした鈴木は青木のバックに回る。しかし青木は投げさせない。またしても互いに足を止めてのエルボーの打ち合いに。続いて髪をつかんでのエルボーの打ち合い。崩れ落ちた鈴季の髪をつかんで立ち上がらせた青木。「死ね!」と叫んでエルボーを打ち込んでいったが、鈴季はクロスカウンターでヒジを合わせて両者ダウン。
立ち上がった両者はまたしてもエルボーを打ち合う。鈴季のエルボー弾をかわして大外刈りを決めた青木はコーナー最上段へ。鈴季もセカンドロープに足をかけてエルボーを打ち合う。ここで鈴季はヘッドバットを見舞って雪崩式フランケンシュタイナー。キャッチしようとした青木だったが、そのままマットにたたきつけられた。
 腰を落とした状態の青木の背後から側頭部にバックキックを叩き込み、バックに回る。しかし青木は投げさせない。ならばとロープに走った鈴季だったが、待っていたのはラリアット。互いにロープに走ったところで、またしてもラリアットを決めた青木。そのままカバーしたがカウント2。
髪をつかんで鈴季を立ち上がらせた青木がバックに回る。そのまま後方に投げようとしたが、鈴季は必死に防御。互いバックキックを叩き込んだところで鈴季が投げ捨てジャーマンを決めた。阻止してフルネルソンバスター。カウント2で返されるとジャーマン。そのままブリッジで固めると、カウント3が数えられた。
 これでBブロックは4選手が勝ち点2で並ぶ大混戦となった。
勝利した鈴季はマイクをつかむ。
「鈴季すず、勝ちました! WAVEさんにレギュラー参戦させてもらってから2回目の大阪大会で、まさか勝つとは誰も思わなかったんじゃないかな? プロミネンス、最強ってことですよ。このまま『CATCH THE WAVE』決勝リーグ勝ち上がって、私が、最年少波女、最年少レージになってやるんで、皆さん、お楽しみに!」と優勝宣言。
 そして、「ま、勝ったんで、ここWAVEの大会ですけど、プロミネンスのいつもの締めで締めてもいいですか?」と問いかけ、「Let's Go、プロミネンス!」で“大阪キャッチ”の幕は降ろされた。
鈴季「イエーイ! WAVEさんに参戦させていただいてから2度目の大阪大会で何とか決勝リーグ、勝ったから2点、2点を獲ることができました。このまま明日の名古屋もぶっ放していって、私が最年少波女になる時を皆さん、乞うご期待!」
2022.06.22

「Weekday wave vol.125」

1、CATCH THE WAVE 2022~剛腕ブロック(15分1本勝負)
○高瀬みゆき<1勝1分1敗=3点>(10分17秒、片エビ固め)笹村あやめ●<1勝2敗=2点>

「CATCH THE WAVE2022」予選リーグの最終日。剛腕ブロック最後の公式戦となったのは高瀬みゆきと笹村あやめの一戦。両者ともに2017年デビューの同期で、シングルはこれが初となる。この試合で高瀬が勝利、あるいは引き分けた場合は青木いつ希が4点で1位通過。笹村が勝利した場合は、今大会で青木との1位決定戦がおこなわれる。
ゴング後にしばらくにらみ合う両者。笹村が握手を求めると、ゆっくりと高瀬が応じる。すかさず笹村が首固め! 逆さ押さえ込みであわやのシーン。カウント2。

続いてショルダータックルの打ち合いとなる。これも笹村に軍配。ボディースラムの体勢に入るが、これは高瀬が敢行してみせる。
続いて高瀬の串刺しドロップキック、ドロップキックが決まる。キックアウトされるとキャメルクラッチへ。耐えられると張り付けドロップキックにつなげる。

劣勢の笹村だったが、ヘアーホイップ。高瀬もつかみ返してフォアアームのラリーとなる。そこから高瀬が逆水平チョップを連発。笹村も高瀬をコーナーホイップしてみせるも、切り返した高瀬がセカンドからのドロップキック、串刺しラリアット、ダイビング・エルボーアタックを敢行。スタナーはカウント2。

笹村もフェースクラッシャーでやり返すと、フットスタンプ。ネックブリーカードロップからの変型ドラゴンスリーパーへ。これはニアロープ。
再びフォアアームの打ち合いとなり、笹村がロープに走る。高瀬が追走してラリアット、笹村もカウンターの背負い投げでやり返す。ならばと高瀬がブレーンバスター、笹村もブレーンバスターで応戦。そこからフェースバスターにつなげた笹村だったが、高瀬もカウンターのラリアット。すぐに起きた笹村がバックドロップを敢行する。

再び走る笹村だったが、高瀬がカウンターのパワースラム。逆水平チョップ&エルボーを連続で放っていき、張り付けラリアット。仕留めにかかる高瀬だったが、笹村がカウンターのブロックバスターホールドを敢行。キックアウトされると、ラリアットから押さえ込みを連発する笹村。
一方、高瀬もえびす落としで形勢逆転。キックアウトされるとヘッドバットからのラリアット。カウント2。ダメ押しのローリング・ストーンを決めた高瀬が3カウント。この結果により高瀬と笹村は敗者復活枠へ。剛腕ブロックの1位は、青木に決定した。
2、CATCH THE WAVE 2022~コミカルブロック(15分1本勝負)
△旧姓・広田さくら<3分=3点>(時間切れ引き分け)ハイビスカスみぃ△<3分=3点>

大混戦のコミカルブロック。これまですべての公式戦が引き分けとなっており、この試合に勝った選手が文句なしのコミカルブロックの1位通過。引き分けに終わった場合は、旧姓・広田さくら、ハイビスカスみぃ、米山香織、松本都による1位決定戦がおこなわれる。

試合前からみぃが広田にプレッシャーをかけていく。「見てください、宮崎さんはこちらです」と、セコンドの宮崎が自分側のコーナー下にいることをアピールする。負け惜しみで返す広田…。

試合はロックアップでスタート。ロープ際となると体勢を入れ替えながらリングを一周する両者。続いてカニばさみの応酬となり、ロープに走るが、同じ方向だったため試合が止まる。

みぃが「なんですか、いまの! 新人じゃないんですから!」と怒ると、広田も「オマエも何年やってんだよ!」と口論に。仕切り直してロープに走る両者。ようやく理想の形ができると、和解ムードが流れるも…続くカニばさみは相打ちに。

5分経過。すると広田が「噂によるとオマエは歌を歌いながらプロレスやるって本当かい? 私は子育て、夫婦関係とかで疲れてるんだよ。癒やすために歌ってよ」と加藤登紀子の歌をリクエスト。みぃが歌い始めると、広田がボ・ラギノールで試合を再開させる。

拝み渡りからのアームホイップを放つ広田。場外にみぃが落ちると、ステージ上の鉄柵の上を歩こうとする。しかし公式戦は場外カウントが10のため慌てて戻る広田とみぃ。

なんとかカウント内には戻ったものの、広田は「あー、そこ渡りたいな…」と諦めがつかない様子。するとみぃが「付き合いますよ。チャレンジしましょう!」と再び場外へ。少しだけチャレンジしたあと再びリングに戻る。

みぃが「さっきよりは進んでいた気がします。これは広田さんが諦めずにチャレンジしたからです」と慰めるも、広田は「ふざけんじゃねーよ。オマエ。本当はバカにしてるんだろ。オマエ、本当は嫌われてるんだからな」と逆ギレ。

足の踏みという醜い争いから広田がフェースクラッシャー。高田純次はまさかの成功。そして犬神家へ。するとみぃがその横に座り、勝ち星を譲ってほしいと説得にかかる。

当然、広田が応じるはずもなく、いよいよスローモーションタイムへと突入する。2人はもう一度、場外に出て鉄柵の上を歩くチャレンジへ。スローモーションがとけると慌ててリングに戻って残り1分。スクールボーイを連発するみぃ。広田もボ・ラギノールから、逆さ押さえ込みへ。キックアウトしたみぃがもう一度、スクールボーイ。どちらも譲らず、時間切れを迎えた……。

この結果により、コミカルブロックは全員が3点に終わり、敗者復活バトルロイヤルをおこなう前に、1位を決める4WAYマッチが急きょ組まれることとなった!?
3、CATCH THE WAVE 2022~蹴撃ブロック1位決定戦(時間無制限1本勝負)
○野崎渚(12分2秒、体固め)中森華子●
※ノアールランサー・ハイ

6・18千葉大会で公式戦が終了した蹴撃ブロックだが、野崎渚と中森華子が4点で並ぶこととなり、ブロック1位をかけて決定戦がおこなわれた。

野崎はレジーナ、中森はデイリースポーツ認定タッグのベルトを持参。ゴングと同時に野崎がノアールランサー・ハイで飛び込んで行く。これを読んだ中森がシャイニング・ウィザード、フィッシャーマンバスターを敢行。早くも鎮魂歌ドライバーの体勢に入るが、これは野崎がかわしてスリーパー。
耐えられると野崎はランニング・ニーからのおしゃれキックを狙うが、回避した中森が場外の野崎にエプロンからのデスティニーハンマー。だが、野崎も追撃させず。おしゃれキックでやり返してリング内へ。

続くビッグブーツはカウント2。ミサイルキック、ランニング・ダブル・ニーアタックもカウント2止まり。ならばとノアールランサーを敢行。キックアウトされると、大外刈りからのドルミルへ。
このピンチを切り抜けた中森がキックで攻勢。フロントキック、フィッシャーマンバスター、シャイニング・ウィザードでカウント2。コーナーに登るも、野崎が雪崩式ブレーンバスターへ。今度は野崎がコーナーに登るが、中森も雪崩式ブレーンバスターでやり返す。両者ダウン。

試合が再開されるとビッグブーツの打ち合いとなる。ロープに走る野崎だったが、かわした中森が打撃のコンビネーション。ここからは一進一退となり、野崎のカウンターのビッグブーツ、中森の延髄、野崎のノアールランサー、中森のシャイニング・ウィザードが決まる。ビッグブーツは相打ちとなり、ダブルダウン。
仕掛ける野崎だったが、中森がカウンターのキック、ミドルキックでカウント2。デスティニーハンマーを投下する。キックアウトされると鎮魂歌ドライバーの体勢。これを踏ん張った野崎がノアールランサー・ハイを2連発。返されると、もう一発叩き込むが、それでも決まらない。

すぐにドルミルで捕獲する野崎。これはかろうじて中森がロープ。ならばと野崎はコブラクラッチ・スープレックスを狙うが、踏ん張った中森がハイキック。野崎もザキゴェ、ノアールランサー・ハイ、ザキゴェと畳みかけるが、カウント2止まり。ならばとコブラクラッチ・スープレックス、ノアールランサー・ハイにつなげて、ついに3カウント!

これにより野崎が蹴撃ブロックの1位通過を決め、中森は敗者復活枠にまわることに…。
4、CATCH THE WAVE 2022~コミカルブロック1位決定4WAYマッチ(時間無制限
1本勝負)
○米山香織(2分41秒、後方回転エビ固め)松本都●
※残りの2人は旧姓・広田さくら、ハイビスカスみぃ

4選手が同点で並んだため急きょ4WAYマッチで1位を決定することになったコミカルブロック。試合前に野中美智子リングアナウンサーから特別ルールとして、スローモーション+ワイルドスピードルール(開始5秒後から1分間のスローモーション、その後、30秒間のワイルドスピードルールとなる)が適用されることが説明された。

ゴングが鳴らされると、5秒後にはスローモーションタイムとなり、広田とみぃは場外へ。もう一度、手すりの上を歩こうとする。リング上では米山と都が展開される。ここでワイスピタイムに突入。慌ただしくマンマミーヤでカバーする都。一方、広田とみぃはワイスピタイムが終わると慌ててリングに滑り込む。
リング上ではみぃ&都で広田にブレーンバスターを狙うが、DDTに切り返した広田がボ・ラギノール。場外に落ちたみぃ&都に広田がトペ・スイシーダをお見舞いする。リングに戻った米山&都に、広田がスワンダイブを狙うが、米山がロープを使った後方回転エビ固めでまずは広田を突き落とし、都をクルリ!
技アリ勝利でコミカル1位通過を決めた。
この結果により広田、みぃ、都は敗者復活枠にまわることとなった。
5、CATCH THE WAVE 2022~敗者復活サバイバルwave(時間無制限)
SAKI、清水ひかり、梅咲遥(14分21秒)
※SAKI、清水、梅咲が勝ち残りで試合終了。退場順=旧姓・広田さくら&ハイビスカスみぃ&松本都、中森華子、沙恵、大空ちえ、優宇&笹村あやめ&川畑梨瑚、狐伯、高瀬みゆき

すべてのブロックの1位通過が決まり、敗者復活バトルロイヤルの出場選手が決定。すでにエントリーが決まっていた狐伯、SAKI、優宇、高瀬みゆき、沙恵、清水ひかり、川畑梨瑚、梅咲遥、大空ちえに加え、本日1位通過を逃した、中森華子、笹村あやめ、旧姓・広田さくら、ハイビスカスみぃ、松本都が追加でエントリーされた。
試合前には、野中リングアナがルールを説明。4つのグループにわけられた選手たちが、3分ごとに入場し、通常ルールに加え、オーバー・ザ・トップロープルールで争われることをアナウンス。負けた選手が抜けていき、最後に3人が残った時点で終了となることが告げられた。
最初の入場はSAKI、沙恵、大空ちえ、笹村あやめの4選手。開始早々、大空vs沙恵、笹村vsSAKIとなり、大空、笹村がそれぞれドロップキックを決める。

笹村vs大空となり、笹村のショルダータックルが決まるが、SAKIがビッグブーツで割って入る。大空はDDTから走るも、SAKIが迎撃。ならばと大空は拝み渡りへ。沙恵がロープをゆらしてオーバー・ザ・トップロープを狙う。これはセーフ。続く沙恵のフロントキックはSAKIに誤爆してしまう。次のグループが来る前に…とオーバー・ザ・トップロープを狙う4選手。
第2グループは、コミカルの旧姓・広田さくら、ハイビスカスみぃ、松本都。広田が「若造が! 束にかかってきてもビクともしねーよ」と見栄を張るも、第1グループがストンピング。今度は都が「みんな悔しいのはわかる。まとめてかかってこい!」と叫ぶも返り討ちに。さらにみぃが「ちょっと待って! みんな…」とまで言ったところで、襲われる。
続いてSAKIが雪崩式を狙うが、みぃは「ちょっと話を聞いてよ(とSAKIを止めて、若手に正座させる)。最近の若いもんは知らないヤツばかりだな。広田さん、広田さんはこっちです」と横に座らせると、都も同じ年だからという理由で反対側に座らせる。お説教タイムとなったが、コミカルの3人が場外に落とされ、最初の脱落者となった。

第3グループとして清水ひかり、優宇、梅咲遥、高瀬みゆきが入場。ルミナスが優宇にドロップキック。混戦となるなか、優宇がルミナスにクロスボディー。そして優宇が場外の選手たちにみたらしだんご。だが、押し返されて、場外のコミカルの3人に命中する。
リング上では、高瀬が沙恵にエルボー連打。清水vs梅咲となるなか、最終グループの狐伯、川畑梨瑚、中森華子が入場。

リングに入るなり、川畑と狐伯がエルボー合戦。中森が割って入ると、沙恵が中森にバックフリップ。ミドルキックから丸め込みを狙うが、逆に中森がみんなに抑え込まれて3カウント! 沙恵もひっくり返されて失格となる。

続いて大空が川畑にブラ下がり腕十字。笹村がカットし、大空に大外刈り。川畑がムーンサルトにつなげて大空から3カウント。混戦模様となり、優宇&笹村&川畑がオーバー・ザ・トップロープで同時失格。

リング上はgalaxyPunch!(SAKI&清水)、ルミナス(高瀬&梅咲)、狐伯の5選手となり、当然のことながら狐伯が孤立。ギャラパン、ルミナスの攻撃を一人で受けていく。狐伯が三角跳びプランチャをギャラパンに決めるが、ルミナスが妨害。奮闘する狐伯だったが、オーバー・ザ・トップロープで失格に。

最終的にギャラパンvsルミナスという構図となる。高瀬がSAKIにDDT、ロープに走るが清水が高瀬にジャックナイフ。カウント2。だがここで梅咲がまさかの裏切り!? 高瀬にスクールボーイを仕掛けると、ギャラパンも一緒に押さえ込み、高瀬が脱落することとなった……。

この結果を受け、SAKI、清水ひかり、梅咲遥が敗者復活枠を獲得。最後に脱落した高瀬はリザーバーとなった。
◎抽選会
これらの結果を受け、ハードコアブロック1位・世羅りさ、Futureブロック1位・鈴季すず、襲撃ブロック1位・野崎渚、剛腕ブロック1位・青木いつ希、コミカルブロック1位・米山香織が決定。敗者復活戦で残ったSAKI、清水ひかり、梅咲遥が決勝リーグに進むこととなった(リザーバーは高瀬みゆき)。
決勝はAブロック、Bブロックの2つにわかれてのリーグ戦がおこなわれ、抽選の結果、ブロック分け&7・1新宿のカードが以下の通り決定。
Aブロック=野崎vs世羅、米山香織vsSAKI、
Bブロック=鈴季すずvs梅咲遥、青木いつ希vs清水ひかり
予選ルール同様、公式戦は15分1本勝負。通用のプロレスルール、場外カウントは10。同点者がいた場合は、7・3名古屋にて決定戦がおこなわれる。そして各ブロックの1位同士が7・17後楽園大会で決勝戦をおこない、2022年の波女が決まることが改めてアナウンスされた。
野崎「せっかくなんで、今日出場した選手、みなさん上がってください。5月5日からCATCH THE WAVEはじまりましたが、なんと全員集まるの、今日だけなんです。今日はじめて揃いました。なかなかないことなので、私がこのあと締めをさせていただくんですが、このあと写真撮るのでみなさん残ってください。ということで、決勝リーグ決まりました。チャンスを逃さず、蹴撃ブロック1位で決勝リーグ進んで、初戦に世羅…2回目のシングルだよね? すごく楽しみにしています。7月1日、よろしくお願いします。ということで、7月1日から新宿、大阪、名古屋と3日間でこの決勝リーグおこないます。大阪、名古屋は遠いかもしれませんが、みなさん、ぜひ応援に来てください。そして、7月17日、後楽園ホール、決勝で勝った方が波女になります! 波女になるのはこの私。これは正式ケッテーだ、いまノザキ様が決めた。ケッテー! これがwaveだーーー!」
◎決勝リーグ出場8選手コメント
清水「必ず復活して、自分は決勝に行くって決めたのがやっとつかみとったチャンスなので、絶対に私が波女になります!

(同じブロック気にしてる選手?)全員です。まだ自分がいた蹴撃ブロックの方がいるわけじゃないので、初対戦の方もいるので、自分は1勝1勝、必ずものにして、決勝にいきます!」
SAKI「なんとか決勝に残れて、ハードコアブロック欠場が続いたりもして、私だけ全選手、3人と総当たりできたんですけど、それがなんか悔しいなって思う面もあったり、みんな不戦勝を稼いで。だけど、私はそこでみんなと闘えたことで、まあ負けたはしたけど自分の中でプラスになれたからこそ、今日につながったのかなと思っています。世羅にハードコアで負けたけど、同じブロックになったようなので、もう1回シングルできますよね。楽しみにしています。あとひかり…COLOR‘S2人残れたのはマジでうれしい。マジでうれしいけど、今日邪魔したの、私は根に持っているので、決勝で会いましょう」
米山「ありがとうございまーす。やったぁー! コミカルブロックはすごく勉強になることいっぱいあって、そこで闘って行くことで自分は成長できたんじゃないかって思います。

(同じブロック意識する選手は?)なんかね、みんなシングルやってないんですね。さきっぽとは何年もシングルやってないし、野崎さんは去年の波女の3位決定戦とかで対戦したし、世羅さんとはシングル一度もなく、対戦自体もほとんどないので、どれも楽しみでゴキゲンに勝って優勝したいと思いまぁーす」
梅咲「イエーイ、ありがとうございます。最後は高瀬さんに丸め込みをしてしまって、裏切りみたいな形になっちゃったんですけど、この裏切りは必ず決勝で、結果という形で高瀬さんにお返ししたいと思っているので、決勝リーグも頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします!」
世羅「決勝1発目から野崎渚とシングルということで、いやー、できれば勝ち上がって後楽園ホールという舞台で会いたかった気もしますが、一発目から気合入れて、もちろん勝って、全勝で決勝上がって、鈴季すずが上がってきて、あっちのBの方ではね。プロミネンス対決といきましょう。waveさんのリングで! 楽しみにしています」
すず「一発目からね、梅咲遥ですよ! Futureブロックで闘ったときは15分引き分け…そんな梅咲遥ともう一度、再戦できるのはとっても嬉しく思います。鈴季すずが勝ち上がって、最年少・波女になってやると言い続けたので、最年少・波女になってやろうと思います」
野崎「ありがとうございます! 本当にチャンスを逃さずに、決勝リーグに進めたことがすごく私はいまうれしいです。本当に中森華子、1カ月に2回シングルマッチする相手じゃないなと思いました。

(決勝リーグ1戦目が世羅)去年、同様1回目で当たる相手じゃないなっていうのを凄い感じましたね。思い出しちゃいました、去年の引いた瞬間、高瀬があの感じ…でも今年は去年とは違うので、リーグ戦だろうが全勝でいきたいと思います!」
青木「イエーイ、イエイ×3。今日一番、しれっと1位通過した人です。イエーーーイ、でもね4点取ったのは青木だし、こうやって運で、運も実力のうち? 運も実力のうちだと思う人なので、これは波女が、波女が青木を呼んでいるということですよ。というわけでこのまま優勝まで突っ走りたいと思います! 波女は青木だー! ハハ!

(7月1日のカードについて)清水ひかりとシングルです。清水ひかりはね、ちょっと前にタッグのベルトをとられた相手なので、青木はその因縁を忘れずに絶対に倒していきたいと思います。まず1勝、まず1勝いきたいと思います」
高瀬「(残念ながらリザーバー)何が残念って×2、最後ですよね! 最後、まさかのちょちょたんにとられるのが残念ですよね、本当に。いやー…、どうしたもんですかねぇ。これは、ルミナスの絆が仇となって負けてしまったという。しかし言い方を変えれば、高瀬のおかげでちょちょたんが進んだとも考えられるので、こうなったからにはちょちょたんには優勝してもらって、皆様には後ろに私が、この高瀬みゆきが控えてますので、何も気にせず、思い切り闘っていただきたい。そして、高瀬にチャンスをつないでいただきたい。わかりますか? そういうことです。みなさん、高瀬はここでは終わりませんからね。きっと、私にチャンスがめぐってくるでしょう! そこを楽しみに待っててください」
2022.06.18

「CHIBA WAVE Vol.1」

◎オープニング
「CATCH THE WAVE」開催中のプロレスリングwaveが初となる千葉・2AWスクエア大会を開催。試合前には出場選手による入場式がおこなわれ、代表して野崎渚が挨拶をおこなった。

野崎「みなさん、こんばんは。今日でCATCH THE WAVEのブロック1位通過選手って言うんですかね? が決まります。私はレジーナとしてすごく情けない、結果次第ということでね、運次第で決勝リーグ戦進出が決まったりするんですけど、しっかりと蹴撃ブロックの最終戦、見届けたいと思います。そして、自分の試合は、宮崎さんが欠場になってしまい、広田さんと2人で闘うことになったんですが、気持ちは3人で! 宮崎さんと、広田さんと自分と3人で闘うつもりで頑張ってまいりますので、みなさん、最後まで応援よろしくお願い致します」
1、CHIBA・スクランブルwave(30分1本勝負)
狐伯&○高瀬みゆき&清水ひかり(16分6秒、体固め)野崎渚&旧姓・広田さくら●
※ローリング・ストーン


すでに公式戦を終えている、蹴撃ブロックの野崎渚と清水ひかり、Futureブロックの狐伯は第1試合に登場。現在、蹴撃ブロックトップの野崎は、今大会でおこなわれる中森華子vs沙恵戦の結果いかんでブロック優勝か、否かが決まるという重要な局面となった。なお、この試合は、出場予定だった宮崎有妃が欠場となったため、2vs3のハンデキャップ戦でおこなわれることとなった。
野崎&広田は、宮崎のかわりに囲碁盤を持って登場。試合前、広田は「お前ら有利だと思ってんじゃねーぞ。何人で来てもたいしたことないよ」と牽制するが、背を向けた瞬間、狐伯組が奇襲を仕掛けて野崎にトレイン攻撃。野崎をロープに張り付ける。
広田がボ・ラギノールでこれを救出。そして、野崎&広田で囲碁盤でのクローズライン、フェースクラッシャーを高瀬に見舞う。さらに野崎がビッグヒップ、顔面バーン!で攻勢に出る。ビッグブーツを放つが、かいくぐった高瀬が逆水平チョップ。野崎はブレイジングチョップで応戦していくが、打ち勝ったのは高瀬。すぐさまロープに走るが、野崎がカウンターのブレイジングチョップで止めて、コーナーでも連発していく。高瀬もマシンガンチョップ、ラリアットでお返しする。
続いて広田vs清水のマッチアップに。清水がリストロックで捕獲。トリッキーな動きで取り返した広田。高瀬&清水に捕まりかけたが、DDTで脱出。清水&高瀬&狐伯にまとめてボ・ラギノールをお見舞いする。
タッチを受けた野崎が清水に串刺しビッグブーツ、ハーフハッチで追い打ちをかける。野崎のブレイジングチョップと、広田のボ・ラギノールが連続で決まったあと、野崎がランニング・ダブルニーアタックを敢行する。

続くノアールランサーを寸前でかわした清水がサッカーボールキックを連発。PKFにつなげる。狐伯が追撃にかかるが、野崎がフェースバスターで迎撃し、ノアールランサーをお見舞い。
タッチを受けた広田がロープに走るが、エプロンから清水が足止め。チャンスとばかりに狐伯も走るが、今度は野崎がエプロンから足止めする。同時に放そうと話し合うも、両者ともに放さない。膠着状態となると、数的優位にある高瀬が広田に張り付けドロップキックをお見舞い。これに狐伯も続く。

さらに狐伯は串刺しドロップキックにつなげるが、野崎がビッグブーツで妨害。広田は天をあおいでからはずかし固めを狙うが、セコンドの宮崎が「本当に狐伯でいいの?」と投げかける。迷ったあげく、広田が選んだのは清水。はずかし固めの体勢に入るも、清水がかわして狐伯がドロップキック。
すかさず高瀬がカミカゼからのギロチンドロップにつなげる。カウント2。波状攻撃を挟んで、高瀬が野崎&広田にミサイル発射。ギロチンドロップを投下するも、これは誤爆。ならばと高瀬は広田にフェースバスター。ラリアット2発でカウント2。目突きからの首固めもカウント2止まり。なんと外道クラッチまで繰り出すが、これは野崎が寸前でカットに入る。

ここで清水がダイビング・クロスボディー、狐伯のスワンダイブ・ミサイルキック、高瀬のラリアットが決まるも、広田はふらふらドーンで迎撃。カウント2。
15分経過。攻守が入れ替わり、野崎がノアールランサー・ハイの体勢。しかし、これは広田に誤爆してしまう。すかさず高瀬がラリアットで飛び込んでいく。返されると、ローリング・ストーンでトドメを刺した。
2、CATCH THE WAVE 2022~Futureブロック公式戦(15分1本勝負)
○鈴季すず<2勝2分=6点>(ジャーマン・スープレックス・ホールド)川畑梨瑚●<1勝3分=4点>


Futureブロック最終戦は、鈴季すずと川畑梨瑚の一戦に。両者のシングルは、2019年のアイスリボン9・14横浜文体以来で、そのときはすずがジャーマンSHで勝利している。現在、Futureブロックは狐伯と梅咲遥が4点で全日程を終了しており、すず、梨瑚ともに4点で並んでいる状況。つまり、この試合に勝利した選手のブロック優勝が決定し、引き分けた場合は6・22新宿で決定戦がおこなわれることになる。
ロックアップ、リストロックを取り合う展開でスタート。梨瑚のハイキックをかわしたすずだったが、ミドルキックは決まってしまう。勢いに乗る梨瑚はフェイントを入れたローキックからすずをコーナーに逆さ吊り。串刺しドロップキックをお見舞いする。カウント2。

すずもドロップキックで攻守を入れ替えると、ヘアーホイップ、串刺しスピア、串刺しランニング・ニーでお返し。カウント2。
さらに走るすずだったが、梨瑚がソバットで止めてノーザンライト・スープレックス・ホールドの体勢。踏ん張るすず。ならばと梨瑚は逆さ押さえ込みをフェイントにしてのドロップキック、619をお見舞いする。

5分経過。フォアアームの打ち合いに発展。梨瑚の延髄斬りをブリッジでかわしたすずが、串刺し攻撃を狙うが、梨瑚がブートで止める。ならばとすずは、梨瑚の後頭部をマットに打ちつけ、ミサイルキックにつなげる。カニカニクリップもカウント2止まり。さらにドロップキックを放つが、かわした梨瑚がハイキック。かいくぐったすずが投げっぱなしジャーマン。梨瑚もやり返し、ラリーとなる。先にホールドしたのは梨瑚だったが、カウント2。
ここでダブルダウンとなり、カウント6で試合再開。エルボーを打ち合いながら両者が立ち上がったところで残り5分のコール。走る梨瑚にすずが追走してのスピア、梨瑚もカウンターのトラースキック、ハイキック、バックキック、バズソーキックと4連発。キックアウトされるとムーンサルト・プレスの体勢。すずが間に合い、これは未遂に。
残り時間3分からすずがスパイダージャーマン、ドルフィンバスターを敢行。キックアウトされるとジャーマンSHを突き刺し、Futureブロックの優勝を決めた。
3、CATCH THE WAVE 2022~ハードコアブロック公式戦(15分1本勝負)
○世羅りさ<2勝1分=5点>(13分20秒、クロスアーム・スモールパッケージ・ホールド)SAKI●<1勝2敗=2点>

ハードコアブロックの最終戦は、世羅りさvsSAKIの一戦に。世羅は桜花由美の負傷により得た不戦勝と、宮崎有妃との引き分けで現在3点。トップの宮崎は5点で全日程を終了しているが、負傷欠場により決定戦などがおこなえないため、世羅はこの試合で引き分け以上でブロック優勝が決定する。また、すでに優勝戦線から脱落していたSAKIだったが、今回の宮崎の欠場を受け、勝てば優勝の可能性が見えてきた。
SAKIはチェーン、フラフープ、サメのマスクなどを持参。世羅は、竹刀のみのシンプルな出で立ち。リングにはラダーと椅子がセットされる。

世羅は竹刀、SAKIはフラフープを手にした状態でゴングを迎える。SAKIは竹刀をフラフープに通して世羅を丸腰にすると、フラフープを世羅にかぶせてコーナーホイップ。戸惑いながらもあっさり迎撃する世羅。竹刀を再び手にして、お仕置き。イスでもお仕置きしていく。そしてSAKIの上にイスを重ねてダブル・ニードロップを投下。
さらに世羅はイスの上にSAKIをセットすると、ラダーを投下。そこにダブルニードロップを落としてカバーする。カウント2。
一方、SAKIもイスの背もたれへのニークラッシャーで形勢逆転。イスを世羅の上に乗せてラダーを倒していく。さらにサメのマスクをかぶせてサーフボードクラッチ。カンパーナにとらえると、ラダーのエッジ部分に世羅の頭をコツコツと当てていく。
さらにSAKIは世羅をフラフープでコーナーに固定。串刺し攻撃を狙うが、これは未遂。逆に世羅が竹刀を持ち出す。しかしSAKIがボディーブロー。世羅もチョキでやり返し、串刺しバックエルボー、SAKIの前にイスをセットしてのダブルニーアタックを敢行。
ここで世羅はリバース・スプラッシュ式ニードロップを狙うが、SAKIも回避しチェーンで絞首刑。場外戦となり、SAKIが場外ブレーンバスター。
2人がリングに戻ったところで残り5分。走る世羅にSAKIがカウンターのビッグブーツを放ち、ゴルフボールをリングにブチまける。SAKIのブレーンバスターはカウント2。コーナーに登るSAKIだったが、世羅が立ち上がりイスを投げつける。ファイアーマンキャリーで担ぐも、SAKIが着地。フォアアームの打ち合いから世羅が一瞬の隙をついたクロスアーム式の首固めで3カウント! これで世羅がハードブロック1位通過を決めた。
4、CATCH THE WAVE 2022~蹴撃ブロック公式戦(15分1本勝負)
△中森華子<1勝2分=4点>()沙恵△<1分2敗=1点>

蹴撃ブロックもこの日が最終戦。中森華子vs沙恵のカードがラストマッチとなる。中森は初戦の清水ひかりに粘られ痛恨の引き分けスタートとなったが、レジーナ・野崎渚にはキッチリ勝利し、現在3点。この試合に勝てばブロック優勝が決定。引き分けた場合は野崎と並ぶこととなり、6・22新宿で決定戦をおこなう。一方、2連敗の沙恵は最終戦でなんとか初白星を獲得したいところだ。なお沙恵が勝てば野崎の優勝が決まる。
試合は、沙恵がショルダータックルを放てば、中森はアームホイップ。沙恵もすぐにやり返す。ファイアーマンキャリーで担いだ沙恵が中森をエプロンに着地させると、場外戦へ。

中森が先に戻ってサッカーボールキックで追い打ちをかける。ギロチンドロップはカウント2。
沙恵もボディースラムでやり返し、ギロチンドロップを投下。ローキックの打ち合いから、沙恵がスリーパーで捕獲する。これをしのいだ中森がロープをからめたアームロック。ランニング・ローキックをお見舞いする。カウント2。串刺しスピンキックを放つ。
すぐに沙恵も串刺しエルボーでやり返すと、中森がDDT、沙恵も同じ技でやり返す。すぐさま中森はミドルキック。ミサイル発射。ワキ固めへ。耐えられると、フロントキックを狙うが、沙恵が止めて逆にフロントキックを連発していく。
これを受け止めた中森がキックのコンビネーション。そしてランニング・ローキックでカウント2。ダブルアームロックへ。耐えられると、さらにキックで追撃していく中森。カウント2。
沙恵もバックフリップからフロントキック。ミサイルキックでカウント2。バッドボーイでカウント2。カミカゼからマッドスプラッシュにつなげる。キックアウトされるとドラゴンスリーパーへ。これはニアロープ。ラリアットで追撃する沙恵。残り3分となり、沙恵がフィッシャーマンの体勢。中森が踏ん張りハイキック、顔面蹴り上げから走るも、沙恵がカウンターのフロントキック。

ダブルダウンとなったあと、仕掛けたのは中森。顔面蹴りからのシャイニング・ウィザードを敢行。走る中森だったが、沙恵がスピアで止めてブルーサンダー、スピアでカウント2。

続いて中森のハイキック、沙恵のフロントキックが決まる。残り30秒から中森がジャンピング延髄。鎮魂歌ドライバーを狙うが、沙恵が踏ん張り、ドローとなった。

この結果により中森と野崎が同点に。蹴撃ブロック1位決定戦が6・22新宿でおこなわれることが決定した。
5、CATCH THE WAVE 2022~剛腕ブロック公式戦(15分1本勝負)
○笹村あやめ<1勝1敗=2点>vs青木いつ希●<2勝1敗=4点>


2AWスクエアがホームリングとなる笹村あやめがメインイベントに登場。剛腕ブロックの笹村は、初戦の優宇に敗れて現在0点。対する青木は2連勝の4点で現在、剛腕ブロックのトップを走っている。青木はこれが最終戦で全勝での1位通過を狙っている。
青木の握手に笹村が軽く応じてゴングとなる。リストの取り合いで探り合ったあと、笹村がフォアアーム。足を踏みつけフェースクラッシャー。コーナーホイップするが、青木がスライディングですべり出て場外へ。笹村が追って行き、エプロンからフットスタンプ3連発。

場外カウントが進むなか、空調機からのダイブを試みる笹村だったが、場外カウントが10しかないため諦めてリングに向かう。青木もカウント9ギリギリで戻って試合再開。
走る笹村に青木がカニばさみ、低空ドロップキックをお見舞い。攻守が入れ替わり串刺しバックエルボー、フェースクラッシャー、背中へのボディープレスを投下する。

再びフォアアームの打ち合いから、笹村が足を踏みつけ、DDT、フットスタンプをお見舞い。さらに大外刈り3連発でカバーするもカウント2。手を繋いだ状態でのフロントキック(ザキゴエと同型)、ブレーンバスターを敢行する。青木も大外刈りでやり返し、ダブルダウン。
青木が仕掛けてブレーンバスター。ダブルニードロップを投下させ、ダイビング・ボディープレスを放つ。カウント2。そして鍾馗(テキサスクローバー・ホールド)へ。形が崩れたところで残り5分のコール。

張り付けラリアットから走る青木だったが、笹村がカウンターのブロックバスターホールドを敢行。しかし、青木の腰攻めが効いておりホールドできない。
再びフォアアーム合戦となる。青木が打ち勝つが、笹村がすぐに投げっぱなしジャーマン。青木もトラースキック、ショートレンジ・ラリアットで応戦する。カウント2。走る、青木だったが、笹村がカウンターのラリアット。これが完璧に決まり3カウント! これにより、青木は4点で公式戦を終了。笹村は残り1戦を残し、最終戦に望みをつないだ。
◎エンディング
笹村「青木さん、下がってもらっていいですか?(大声で抵抗する)試合終わったんで。千葉で、2AWの会場で、笹村あやめが勝ったぞ! 青木が2勝してたから、絶対負けられないと思って。(青木が「うるせー!」と叫ぶ)うるさい! 勝ち取った勝ちでした。そして次! 22日、高瀬みゆき!! シングルやったことないよね? オマエ、覚悟して来いよ。メイン勝ったのでお帰りください」
ここで野中リングアナウンサーがCATCH THE WAVEの得点状況をアナウンス。

野中リングアナ「それではここで、CATCH THE WAVEの状況をまとめたいと思います。本日の試合の結果によりまして、Futureブロックは鈴季すず選手の1位通過が決定いたしました。そしてハードコアブロックは世羅りさ選手が1位通過、決定。そして蹴撃ブロックは野崎渚選手、中森華子選手が同点4点となるため6月22日に1位決定戦をおこないます。そして剛腕ブロック、こちらは青木いつ希選手が4点で1位となっておりますが、6月22日、笹村vs高瀬で、笹村が勝利の場合、こちらは青木選手と同点なため1位決定戦をおこなうこととなります。引き分け、もしくは笹村選手が負けた場合は、青木選手が1位通過となります。そして、コミカルブロックは大混戦中となっております(と雑な説明。広田が食いつく)。説明するのが難しい。大混戦中です。以上が現在の状況となっております。みなさん6月22日、ぜひご来場、お待ちしております!」

笹村「ということで、もう大丈夫ですか? 締めちゃっても、いいですか? ありがとうございます! waveさんの大会だけど、メインで勝ったのは自分なので、気持ちよく大会の方を終了させていただきます! よろしいですか? ということで、みなさんここはご存じの通り、千葉県です。(締めの言葉を観客に説明)行くぞー、ファイト、ファイト千葉! ありがとうございましたー!」
◎バックステージ
世羅「1位ですね。でも宮崎選手が欠場しなかったら同点だったので、そこが唯一の心残りというか…。完全なる1位じゃないのが悔しいなと思うので、そこで宮崎さんに勝って、本当に1位として、決勝上がりたかったなと思います。ただ1位は1位なので、決勝で勝ち上がって、波女なったことないんで、楽しみですね」

――決勝リーグについては?
世羅「どうなるんでしょうね。自分もここまでハードコアやって勝ち上がってきたから、ちょっとハードコアやりたいなと思うんですけど、ほかの人たちは通常ルールでやってきた方々なのでこっちが合わせるのが筋かなと思いますので、ぜんぜん通常ルールで挑みますよ。楽しみです、むしろ。まだ、上がったの確定が鈴季すず…。あと? 誰でしたっけ? まだいないのか。すずと自分だけ。プロミネンスですよ。プロミネンスで、決勝争いたいですね。優勝決定戦とやってやりたいと思います」
◎バックステージ
――今日が初勝利。新宿で勝てばブロック優勝も見えてきたが。
笹村「はい。第1戦がvs優宇で、ガッチリ負けているので、負けてからはじまるのが笹村あやめのプロレスだと思うので、ここから次、高瀬みゆき、同期でたぶんシングルやったことなくて、負けたくないんですよ、同期に。先に行かせたくないので、次も絶対勝ちます」

――高瀬選手は去年の波女だったが意識する?
笹村「そうですね。全部、全部、同期だからとか、前回波女だからとか、そういうのひっくるめて同期に負けたくないなって思います」

――ホームリングでの試合だったが。
笹村「そうですね、結果勝てて良かったという感想にはなるんですけど、やり残したことで空調機から飛びたかったんですけど、CATCH THE WAVEのルール的に10秒以内にリングに戻らないといけなくて、それだけは誤算だったのはありますけど、最後ここぞというときにラリアットが決まってよかったです!」
◎バックステージ
――Futureブロック1位通過おめでとうございます。
すず「ありがとうございます。いやー、1位だぜ。いやー、今日の対戦相手の梨瑚は、自分がデビューしてすぐのときに1回だけ、大きいところでシングルマッチしたことがあって、それ以来だったので、楽しみしてたんですけど。なんとかかんとかギリギリで勝ってよかったなと思っております。このままブロック優勝したことだし、このまま最年少、波女にこの調子でなってやろうと思っていますので、みなさん期待しといてくださいっていう感じですかね」

――まだ決勝リーグ全部は決まってませんが、世羅選手が決まっています。
すず「おお! そうですよ。waveさんのリングで、決勝でまさかのプロミネンス対決みたいなのも、面白いんじゃないかなって思うんで、自分はそこに期待しておりますね。当たる可能性ありますよね? あっもしかしたらってことか。じゃあやれたら」

――ほかのブロックの状況は気になる?
すず「気になりますよ。誰が上がってくるのか気になるし、でもいま決まっているのはFutureと、ハードコアだけ。あと蹴撃ブロックと剛腕ブロック、コミカルブロック。一番コミカルブロックが気になるかもしれないですね。フハハハ」
2022.06.11

「Detras de Lazona Vol.5」

◎前説
6月11日(土)神奈川・川崎のポスト・ディ・アミスタッドで「CATCH THE WAVE 2022」第7戦が開催され、大会前には野中美智子リングアナウンサーが恒例の前説。現在おこなわれているCATCH THE WAVEの得点状況などを説明したあと、今大会でおこなわれる「シャッフルwave」は、狐伯のSNS上の発言を受け、ゴングのかわりに「ドキドキ、ワクワク、ビックリだ!」とアナウンスしてから試合となることが告げられた。
1、シャッフルwave(10分1本勝負)
野崎渚&○宮崎有妃(7分7秒、エビ固め)旧姓・広田さくら&狐伯●

この日、公式戦のないwaveの野崎渚、宮崎有妃、旧姓・広田さくら、狐伯の4選手は、組み合わせを変えてのタッグマッチ3試合敢行。夏実もちにコスチュームを奪われている宮崎は、迷彩バージョンのコスチュームで登場することとなった。

4選手がリングに揃うと、野中リングアナが1試合目の組み合わせを、野崎&宮崎vs広田&狐伯と発表。そして、前説通りに「ドキドキ、ワクワク、ビックリだ!」の合図でスタートとなったのだが…。
先発の広田が「誰が言わなきゃいけないことか、忘れちゃいけない。(狐伯に向かって)オイ! なんでオマエ下がってるんだよ。お前が出るべきところだろ!? 美智子にどんだけ恥かかせればいいんだよ。元はと言えばオマエだろ! オマエが1回言わないとダメですよね? コレ言って、ちゃんと恥をかけ!」と狐伯を追い詰める。狐伯は「イヤです」と抵抗するも、結局、言わされ、ようやく試合へ。

野崎vs広田でスタートとなり、いきなり野崎がブレイジングチョップを連発していく。すぐさま串刺しビッグブーツを放つが、寸前でかわした広田がフェースクラッシャー。野崎もすぐにサイドヘッドロックで捕獲すると、広田も取り返す。助けに宮崎が入ると、野崎&宮崎にDDT、ボ・ラギノールをお見舞い。そしてサイドヘッドロックへ。
これをバックエルボーで脱出する野崎&宮崎。エルボーアピールを期待される雰囲気となると、野崎は「宮崎さんがやるなら…」と応じるも、アピールしたのは野崎だけ!? 宮崎にハメられた野崎に、観客からも笑いがもれる。
続いて狐伯が出て行き、ドロップキックで追撃。野崎もおしゃれキックを狙うが、広田がボ・ラギノールで妨害すると狐伯がドロップキックにつなげる。

野崎のピンチを察した宮崎が合流。ダブルのフロントキックをお見舞いする。ここから宮崎vs狐伯に移行していき、コーナーに登る宮崎をパワーボムで投げ落とす狐伯。さらにはダブルアームTを狙うが、宮崎がえびす落としに切り返し、目突きからの外道クラッチの体勢。これを読んだ狐伯だったが、逆に宮崎がスクールボーイ。切り返そうとする狐伯を、宮崎が強引に押さえ込み、3カウントを奪ってみせた。
敗れた広田は「今回の敗因は明らかに、開始のゴングに締まりがなかったことだ! ドキドキ、ワクワク、なんちゃらでもいいけど、言ったあとに『カーン!』は必要。だから美智子もそのへん空気読めよ!」と進行にイチャモン。その結果、次の試合から「ドキドキ、ワクワク、ビックリだ!」のあとにゴングが鳴らされることとなった。
2、CATCH THE WAVE 2022~Futureブロック公式戦(15分1本勝負)
△鈴季すず<1勝2分=4点>(時間切れ引き分け)梅咲遥△<1勝1敗2分=4点>

Futureブロックは狐伯と川畑梨瑚が現在4点(狐伯は公式戦終了)。鈴季すずと梅咲遥が3点で追う状況となっている。梅咲はこれが最終戦となり、勝てば単独トップに踊り出る。

ロックアップの押し合いからすずが押し込みクリーンブレイク。続いて、読み合いの攻防。すずがドロップキックを放てば、梅咲もドロップキックでやり返しボディースラムにつなげる。
さらに梅咲はヘアーホイップを狙うが、側転でかわしたすずがドロップキック。ヘアーホイップでやり返す。そして串刺しニーをお見舞い。カウント2。ボディースラムも返されると、逆エビ固めへ。

5分経過。かろうじて梅咲がロープ。すずがロープに飛ばすが、梅咲がネックブリーカードロップで逆襲に出る。ドロップキックを放って、変型足4の字固めへ。ロープに足を固定すると、ピンポイントのドロップキックをお見舞い。
すぐさま走る梅咲だったが、すずもスピアで流れを変える。カウント2。フォアアームの打ち合いとなる。激しいラリーに観客がどよめくなか、梅咲がロープへ。すずが追走してヒザ蹴り、フロントキックをお見舞い。ミサイルキックで追い打ちをかける。キックアウトされると関節地獄へと陥れる。

耐えられると串刺し攻撃を狙うが、かわした梅咲がミサイルキック。カウント2。低空ドロップキック、ブレーンバスターでカウント2。もう一発ブレーンバスターを放つと、コーナーへ。すずもエルボー弾。ヘッドバットで食い下がり、雪崩式ブレーンバスターを放ってダブルダウンとなる。
カウント8で試合再開。エルボーの打ち合いから梅咲がブロックバスターホールドを敢行。アメジストクロスを狙うが、すずが踏ん張りエルボー連打。今度はすずのジャーマンを梅咲が回避する。時間が迫ると両者丸め込みの応酬となるが、いずれもカウント2止まりとなり、時間切れとなった。

これにより梅咲は4点でリーグ戦を終了。すずのラストマッチ6・18千葉での川畑梨瑚戦となる。
3、シャッフルwave(10分1本勝負)
○宮崎有妃&狐伯(8分43秒、体固め)野崎渚&旧姓・広田さくら●
※直伝デスバレーボム

シャッフルwave2戦目は、野崎渚&旧姓・広田さくらvs宮崎有妃&狐伯の組み合わせに。広田は野崎流の開脚リングインを試みるが、身体が固かったようで股を押さえて笑いを誘う。

試合は広田vs狐伯でスタート。狐伯がドロップキック、串刺しドロップキック、ボディースラムで先制する。カウント2。
今度はサイドヘッドロックの取り合いとなる。広田がバックエルボーで脱出し、アピールしようとするが、背後から狐伯がスクールボーイで阻止。広田は「まだアピールが残ってるだろ!」と、もう一度、サイドヘッドロックを強要。今度はアピールできたものの、すぐに狐伯がスクールボーイ。キックアウトされるとドロップキックをお見舞い。広田もフェースクラッシャーを放つが、狐伯はヘッドスプリングで立ち上がる。

野崎vs宮崎に移行。宮崎ははずかし固めを狙うが、野崎が拒否すると、「どうした、何をはずかしがってるんだ。とっとと開け!」とセクハラ発言。回避した野崎がブレイジングチョップを放つと、広田がボ・ラギノールで続く。さらに野崎はビッグブーツ、おしゃれキック、ビッグブーツでカウント2。
ならばとビッグヒップを狙う宮崎だったが、広田がボ・ラギノールで野崎を救出。すかさず野崎がビッグヒップでお返しする。

5分経過。さらに野崎&広田は合体式ロケット・ボ・ラギノールを発射。広田がスイングDDT、619につなげ、シャイニング・ウィザードを狙うが、さすがにこれは狐伯が妨害。宮崎は狐伯を走らせ串刺し攻撃を連発させたあと、串刺しボディーアタックでカウント2。
ここで宮崎は野崎を捕獲。すると味方であるはずの広田が野崎にボ・ラギノールを放ってしまう。怒った野崎が「ちゃんとやって!」と試合権利を譲ると、広田は酔拳の体勢。これを狐伯が妨害すると、すかさず宮崎は波動拳を狙う。ならばと野崎も妨害に走る。そして野崎&広田で狐伯にツープラトンブレーンバスターを狙うが、宮崎が救出。

逆に宮崎が野崎&広田にダブルハンドのラリアット。改めて広田にラリアットを放って行く宮崎。キックアウトされると、えびす落としを決めるが広田がふらふらドーンでカウント2。さらにへなーらサンセットを狙うが、これを直伝デスバレーボムに切り返した宮崎が3カウント!
4、CATCH THE WAVE 2022~剛腕ブロック公式戦(15分1本勝負)
△優宇<1勝1敗1分=3点>(時間切れ引き分け)高瀬みゆき△<1敗1分=1点>

剛腕ブロックは現在、青木いつ希が2連勝でトップを独走。優宇が1勝1敗=2点で追っており、この試合が公式戦ラストとなる。一方、去年の波女・高瀬はこれが公式戦2戦目。初戦の青木戦を落とし、なんと0点という状況だ。いずれにせよ、青木が2勝しているため、両者は1試合も落とせない試合となった。

慎重に手を組んだあと優宇がバックを取る。高瀬も取り返すが、優宇がグラウンドに持ち込み、探り合いが続く。
ショルダータックル合戦は優宇に軍配。高瀬の背中にボディープレスを投下する。さらにキャメルクラッチで捕獲するも、高瀬がなんとかロープ。走る高瀬だったが、優宇が止めて今度は逆エビ固めへ。これも耐えられると、ボディープレスを連発していく優宇。

劣勢の高瀬もドロップキックで反撃にかかる。優宇の足を狙っていき、ギロチンドロップでカウント2。
ロープに飛ばした優宇が旋回式サイドバスター、セントーンでカウント2。一方、高瀬は逆水平チョップを連発。ロープに走るが、優宇がダブルチョップで迎撃し、逆水平チョップで応戦していく。

残り時間が少なくなるなか、高瀬がコーナーへ。優宇がリングを揺らすと高瀬が場外へと転落。優宇がみたらしだんご(マットを転がってのプランチャ)を敢行する。

リングに戻った優宇はキャノンボールを狙うが、かわした高瀬がセカンドからのドロップキック。続くラリアットは相打ちに。
高瀬のスリングブレイド、グラウンド卍固めが決まる。今度はチョップの打ち合いとなり、高瀬が串刺し攻撃の体勢。これを優宇が迎撃し、キャノンボールにつなげる。カウント2。さらにセカンドからのボディープレスを投下。ラリアットの相打ちを繰り返したあと、高瀬がDDTからのスピアでカウント2。優宇もラストライドを狙うが、不発に終わりドローとなった。

これで優宇は3点でリーグ戦を終了。高瀬も残り1戦を残しはいるものの、青木には届かず。剛腕ブロックの優勝は、青木、笹村に絞られた。
5、シャッフルwave(10分1本勝負)
○宮崎有妃&旧姓・広田さくら(6分15秒、外道クラッチ)野崎渚●&狐伯

メインイベントはシャッフルwave3試合目。最後の組み合わせは、野崎&狐伯vs宮崎&広田(奇跡)というカードでおこなわれた。入場してきた奇跡だが、広田は、前の試合で受けたデスバレーボムのダメージが回復できていない様子。あまりにもグダグダだったため、パンチ田原レフェリーの「広田、ギブアップか?」とチェックが入る。

試合がはじまると早速、狐伯が広田にスワンダイブからのジャックナイフエビ固めを3連発。いずれもカウント2。
試合がはじまると早速、狐伯が広田にスワンダイブからのジャックナイフエビ固めを3連発。いずれもカウント2。
続く野崎は広田にスリーパーを狙うが、さすがに宮崎が救出。宮崎は野崎の上に広田を投下しようとしたが、かわされる。誤爆で広田のダメージはさらに蓄積していく。

チャンスとばかりに野崎がドルミルを狙うが、宮崎がカット。そして野崎&狐伯にラリアットをお見舞い。さらに宮崎は野崎にビッグヒップ。はずかし固めへ。耐えられるとえびす落としからコーナーに登るも、狐伯が足止め。野崎が串刺しビッグブーツ、狐伯ロケットを挟んで、スリーパーへ。耐えられるとザキゴエ、ノアールランサーでカウント2。
狐伯のスワンダイブキックのアシストから野崎がノアールランサーハイを狙うが、これを宮崎がかわしていく。
攻守が入れ替わり、宮崎が野崎を担ぐも、狐伯が広田を突き飛ばして救出に向かう。その勢いで広田はパンチ田原レフェリーにときめきメモリアル!? 試合は続行されており、宮崎のスクールボーイはカウント2。最後は外道クラッチで野崎を丸めて勝負あり。
◎エンディング
宮崎「本日はwaveアミスタ大会、ご来場誠にありがとうございます! キャッチのときってこういうちょっと無茶なことってあるんですよね。前にシャッフルwaveやったときも、キャッチ中でした。そのときもなんですが、私がシャッフルwave、全部勝ちました。そして今回も、全部私がとりました。いま私はハードコアブロックで、次、世羅とSAKIちゃんが闘って、世羅が勝たなければブロック優勝します。今回、野崎に勝って、CATCH THE WAVE優勝に近いのは、波女に近いのは、私だと思います。優勝して、お前の持つベルトに挑戦するのは、私なんじゃないかな? 広田は…?」

広田「あのバカ女が…」

宮崎「お互いブロック優勝目指して頑張りましょう。コミカルはドローがすぎるから、ちゃんと取れば、もう優勝なんだから! 今日は本当にチケットが残りわずかとか、席が足りないとか、裏で聞こえたんですが、こんなに集まってくれて本当にうれしいです。ありがとうございます。それではね…。(広田に向かって)ゴメンね、デスバレーなんかやって。もうバックエルボーのくだりはいいかなって。44歳コンビで、これがwaveだで締めたいと思います。行きます、これがwaveだーーー!」
2022.06.01

「NAMI☆1〜Jun.〜’22」

日時
6月1日 水曜日
観衆
111人
場所
新木場1StRING
1、スクランブルwave(30分1本勝負)
○宮崎有妃&旧姓・広田さくら&ハイビスカスみぃ(15分17秒、片エビ固め)狐伯●&世羅りさ&SAKI
※ムーンサルト・プレス


CATCH THE WAVE開催中のプロレスリングwaveが新木場1stRING大会を開催。第1試合は、公式戦の組まれていない選手たちによる6人タッグマッチが組まれ、WAVE認定タッグ王者組のブリーフシスターズ(宮崎有妃&ハイビスカスみぃ)と旧姓・広田さくらはブリブラダンスで入場。狐伯&世羅りさ&SAKI組と対戦した。
先発はみぃvs狐伯。サイドヘッドロックの取り合いからショルダータックル。どちらも倒れず。すぐに走る狐伯だったが、みぃがドロップダウンからのアームホイップ。カバーさせない狐伯に対して、みぃが「なかなかやるな」と握手を求めてガットショット。低速の串刺しバックエルボーをお見舞いする。続く2発目は狐伯がドロップキックで迎撃。ならばとコーナーに登るみぃ。食い下がる狐伯が、中途半端にジーンズを下ろしてしまう…。するとみぃは「下げるならもっとちゃんと下げろよ。逆に恥ずかしいわ!」と狐伯にお説教。
狐伯がミサイルキックを放って試合再開。タッチを受けたSAKIがビッグブーツで追撃にかかると、みぃはスタナーで止めて、宮崎とのダブルを決める。

今度は宮崎がSAKIを捕まえ、奇跡で連係。ここで広田とみぃがチェンジを巡ってひと悶着。ビンタでのチェンジを繰り返す。見かねたSAKIが背後から襲撃する。
強引に引き戻された広田は、世羅とSAKIの誤爆を誘うも、世羅が広田にセラリズムバスター。キックアウトされるとリバース・カンパーナ。すかさずSAKIもみぃにカンパーナでアシストする。
このピンチを切り抜けた広田が世羅にスイングDDT、シャイニング・ウィザードでカウント2。タッチを受けた宮崎が張り付けラリアットで場外へと送り込む。広田がトペ・スイシーダの体勢に入るも、失敗に。すると宮崎はラダー、SAKI&世羅はイスを手にしたが、広田やTommyレフェリーに止められ、踏みとどまる。
リングに戻り、宮崎vs世羅が繰り広げられる。そんな中、みぃがスマホで撮影しながら『チャンピオン』を熱唱。「うるさい!」と宮崎と世羅に排除され、戦況は宮崎vs狐伯に移行していく。
狐伯がアームホイップからヘッドシザースホイップ。串刺し低空ドロップキックにつなげる。世羅のリバース・ダブルニードロップ、SAKIのリバーススプラッシュのアシストから狐伯が仕留めにかかる。スワンダイブ・ミサイルキックはカウント2。ダブルアームTを狙うが、宮崎が堪えてえびす落とし。だが、これを狐伯が切り返してカバーする。返されるとすぐに走る狐伯だったが、宮崎がラリアット。
キックアウトされるとみぃのスタナー、広田のラ・ブファドーラ、宮崎のえびす落としと畳みかけるが、カウント2止まり。最後は、宮崎がムーンサルト・プレスで狐伯にトドメ!
試合後、ブリブラダンスを披露しようとする広田&みぃだったが、宮崎が「今日は試合がいっぱいあって、時間がないって言われてるから撤収!」と音楽と止めて、そそくさと退場した。
2、CATCH THE WAVE 2022〜Futureブロック(15分1本勝負)
○鈴季すず<1勝1分=3点>(9分14秒、グラン・マエストロ・デ・テキーラ)大空ちえ●<1勝3敗=2点>


初戦の狐伯戦で引き分け、現在1点の鈴季すず。今大会が公式戦の2戦目。一方、大空は、これが最終戦。すでにFutureブロックは狐伯が4点で終了しているため、大空は勝って狐伯に並びたいところだ。

ゴングと同時にすずが突進。かわした大空が小刻みエルボー。すずもサイドヘッドロックで捕獲する。大空がロープに飛ばして脱出すると読み合いの攻防からドロップキックを決める。さらにヘアーホイップを狙うが、すずが側転でかわして、ヘアーホイップのお返し。

すずの串刺しスピア、串刺しランニング・ニーが決まっていく。そして逆エビ固めでステップオーバー。かろうじて大空がロープ。
大空もスクールボーイで流れを変えると、ワキ固めで捕獲。すずがロープに逃れるとドロップキックを連発し、腕へのドロップキックをお見舞い。エルボーの打ち合いからすずが頭脳プレーで抜けだし、場外からのランニング・キック、ミサイル発射で主導権を握る。さらにジャーマンを狙うが、大空が踏ん張り丸め込む。これはニアロープ。

攻勢に出る大空。ジャンピング・ショルダーアタック3連発はカウント2。ダイビング・ショルダーアタックにつなげる。これも返されるとキャトルミューティレーションへ。なんとかすずがロープ。
走る大空だったが、すずが交通事故タックル。ジャーマンを狙うが、大空が回転エビ固め。返されると、丸め込みを連発していく。いずれもカウント2。オクラホマロールも返される。追い込まれたすずだったが、ロープの反動を利用したグラン・マエストロ・デ・テキーラで公式戦初勝利をゲットした。

かくして大空は公式戦を2点で終了。ブロック優勝の可能性は潰えた。一方、すずの次戦は、6・11川崎での梅咲遥戦となる。
◎バックステージ
すず「キャッチ、Futureブロック2戦目、大空ちえ! まぁ、自分の中の大空ちえのイメージは、昔シングルしたことあって、ただただガムシャラにやってるみたいな、勢いだけのイメージだったんですけど、ちょっと今日、腕? 腕を攻められましてメチャクチャ効きましたよ。正直、危なかったですね。やっぱり腕攻められると身体が自由に動かなくなっちゃうので、凄い効きましたけど、やっぱここで負けてたらキャッチに参戦する意味がないんで、このままブロック優勝! そして、最年少・波女になってやろうと思います!!」
3、CATCH THE WAVE 2022〜Futureブロック(15分1本勝負)
△川畑梨瑚<1勝2分=4点>(時間切れ引き分け)梅咲遥<1勝1敗1分=3点>

公式戦3戦目となる川畑梨瑚と梅咲遥が激突。川畑は現在1勝1分の3点、梅咲は1勝1敗の2点という状況だ。

先手をとったのは川畑。ドロップキックで抜けだしサッカーボールキック。ボディースラムでカウント2。すぐさま逆片エビ固めへ。梅咲がロープに逃れると、川畑はコーナーに追い詰めミドルキックを連発し、串刺し式のソバットをお見舞いする。
梅咲も「ナメんな!」とドロップキックで反撃。変型4の字固めへ。スライディング・ドロップキックで川畑の足を狙っていく。そしてボディースラム。カウント2。今度は足4の字固めでステップオーバー。耐えられると走る梅咲だったが、川畑がカウンターのハイキック。

エルボーの打ち合いとなり、梅咲が手数で上回る。ネックブリーカードロップ、低空ドロップキック、ブレーンバスターでカウント2。ミサイルキックもカウント2止まり。
川畑も低空ドロップキック、619、低空ドロップキックで形勢逆転。キックアウトされると、ローキック。かわした梅咲が再び低空ドロップキック。足4の字固めへ。なんとか川畑がロープに逃れる。足へのストンピングで追撃する梅咲。カウンターのトラースキックから走る川畑だったが、梅咲がカウンターのブレーンバスターを放ち、ダブルダウン。
先に仕掛けた川畑がトラースキック、ノーザンライト・スープレックス・ホールドでカウント2。ムーンサルト・プレスの体勢に入るが、梅咲が投げっぱなしジャーマン。キューティースペシャルにつなげる。キックアウトされるとアメジストクロスを狙うが、川畑も回避。
ならばと梅咲は気迫のエルボー。川畑も投げっぱなしジャーマンでやり返す。2発目を狙ったが、今度は梅咲が回避する。すぐさまラ・マヒストラルを狙うが、崩れて未遂。逆に川畑がハイキック、バックキック、側頭部へのローキックをお見舞い。ムーンサルト・プレスを投下するも、梅咲がかわして丸め込みの応酬となり、そのまま時間切れを迎えた。

川畑はこれで狐伯の4点に並び、6・18千葉での鈴季すずで最終戦を迎える。一方、梅咲は3点となり、最終戦は6・11川崎でのすず戦となる。
4、CATCH THE WAVE 2022〜剛腕ブロック(15分1本勝負)
○優宇<1勝1敗=2点>(6分31秒、エビ固め)笹村あやめ●<1敗=0点>
※ラストライド

初戦の青木いつ希に敗れた優宇の2戦目は、今大会が公式戦初戦となる笹村あやめ。
慎重に足を取りに行く笹村、カバーの体勢となるも、優宇が跳ね返す。笹村のフォアアーム、優宇の逆水平チョップがラリーとなる。そこから笹村がアンクルホールドで捕獲。低空ドロップキック、低空DDTでカウント2。大外刈りを狙うが、踏ん張った優宇がセントーン。
カウント2。

優宇が片羽締めで捕獲するも、これはニアロープ。ならばと逆水平チョップから串刺しバックエルボー、キャノンボールを投下する。カウント2。
早くもラストライドの体勢に入るも、笹村が切り返してカウント2。再び優宇は片羽締めへ。なんとか笹村がロープ。すぐさま優宇はキャノンボール、ラストライドにつなげて3カウント。
優宇の最終戦は6・11川崎の高瀬みゆき戦、笹村の次戦は6・18千葉での青木いつ希戦となる。
◎バックステージ
優宇「2点、勝ちとりましたよ! 見てよ、この剛腕!! 私のためのブロックって思ってたけど、1回目の青木、今回の笹村、あのエルボーは笹村あやめのエルボー、この女子プロレス界1、2位を争う、剛腕なエルボーだとよくわかりました。いやー、青木と闘って、笹村と闘って、なんであの2人がこの剛腕に入ってたのか、よくわかりましたよ。まだ私の持ち点2点ですからね、次の11日の高瀬みゆき戦しっかりとって、4点奪取して、私がなんとしてでもリーグ戦、勝ち上がって優勝して、水道橋駅の西口にエレベーターつけてやるから、みんな待ってろよ!」
5、CATCH THE WAVE 2022〜剛腕ブロック(15分1本勝負)
△米山香織<3分=3点>(7分49秒、両者リングアウト)松本都△<3分=3点>

大混戦のコミカルブロック。現在、全員が2試合を消化し、すべてがまさかの引き分け裁定。4選手が2点で並んでいる状況だ。

試合前、米山と対峙した都が「コミカルブロック、私、まだ1回も勝ってなくて事実上、これが決勝戦なの。今日、勝てないと私の『CATCH THE WAVE 2022』終わっちゃうんですよ! アンタと遊んでいる暇はこれっぽっちもない! けど、100万円は欲しいから大人になって、これがコミカル決勝戦。胸貸すんで正々堂々やりましょう」と握手を求める。
米山は戸惑いながらも「…じゃあ、胸をお借りします、ということでよろしくお願いします」とガットショット。互いに打ち合っていく。
なんとか都が場外に米山を送り込み、プランチャ・スイシーダの体勢。トップロープに登ったが、怖かったのか、1段ずつロープを降りて、結局エプロンまで降りてしまう。これで形勢逆転に成功した米山が「松本都さん、今日は胸をお貸しください!」とヘアーホイップ。コーナー下で踏みつけていく。さらにキャメルクラッチ、リバース・インディアンデスロックで捕獲する。
反撃に転じた都が米山にY字バランス。米山もモンゴリアン・チョップ、グルグルパンチ、クロスチョップをお見舞い。これをガードした都がスクールボーイ。カウント2。クロスボディーもカウント2止まり。
すぐさま米山もクロスボディーでお返し。セントーンでカウント2。ここから丸め込みの応酬となる。いずれもカウント2。
続く都のシャイニング・ウィザードもカウント2止まり。マンマミーヤZを狙うが、米山がかわして、別のコーナーでY字バランス。「私の方がキレイだぞ!」と競い合う。そしてロープ上で張り手。Y字バランスを決めたまま、そのまま場外へと転落する2人。場外でもY字バランスにこだわり続けた結果、両者リングアウトとなった。

これで両者の公式戦は3点で終了。6・22新宿でおこなわれるコミカルブロック最終戦◎旧姓・広田さくらvsハイビスカスみぃ戦の勝者がコミカルブロック優勝となることに…!?
6、CATCH THE WAVE 2022〜蹴撃ブロック(15分1本勝負)
○中森華子<1勝1分3点>(9分9秒、エビ固め)野崎渚●<2勝1敗=4点>
※鎮魂歌ドライバー


蹴撃ブロック負けナシで単独トップの野崎渚の最終戦は、同期の中森華子。中森は初戦の清水ひかりと引き分け、現在1点という状況だ。
開始早々、中森がハイキック、シャイニング・ウィザードを敢行。キックアウトされると場外へと連れ出す。場外で蹴り合う両者。カウント9で戻っても、蹴り合いが続く。突っ込む野崎を、中森がコンプリートショットでロープに打ち付け、キックで追撃。ミサイルキックをお見舞いする。返されると、ダブルアームロックへ。耐えられるとコーナーに登る中森。
だが、野崎が雪崩式ブレーンバスターで形勢逆転。ミサイルキック、ダブルニーアタックで反撃にかかる。ノアールランサーを狙うが、かわした中森がキックを放つ。

5分経過。スリーパーで捕獲する野崎。耐えられるとビールマンキック、ザキゴエからノアールランサーでカウント2。ダメ押しのノアールランサー・ハイは中森がかわしていく。
中森はシャイニング・ウィザード、投げっぱなしジャーマンを敢行。野崎もノアールランサーでやり返す。走る野崎に中森がジャンピング延髄。続くビッグブーツは相打ちとなりダブルダウン。

カウント7で試合再開。中森が走るが、野崎が追走してビッグブーツ。中森も追走してヒザ蹴り。さらに走るが、野崎がカウンターのビッグブーツ、ノアールランサーでカウント2。ノアールランサー・ハイもカウント2止まり。ならばとコブラクラッチスープレックスの体勢。だがこれは不発に。
走る野崎に、中森がハイキックで止める。すぐさまジャンピング・延髄。側頭部へのキックと畳みかけ、最後はダメ押しの鎮魂歌ドライバーで3カウント! これにて野崎は2勝1敗の4点で公式戦を終了。
中森は3点となり、最終戦となる沙恵戦(6・18千葉)に望みをつないだ。
中森「オッシャ、レジーナに勝ったぞーーー!! 全勝して駒を進めて、優勝することがレジーナの役目かもしれない。だけど、私だってPURE-Jのタッグチャンピオンなんだよ。今日、負けるわけにはいかないんだよ! 18日、沙恵選手から何がなんでもきっちり勝って私が決勝に進んで、今年こそ絶対、波女になってみせます! 今日はありがとうございました!」
これで大会終了かと思われたが、宮崎&広田が乱入。1試合目が終わったときにできなかったブリブラダンスで大会を締めた。
◎バックステージ
中森「野崎は同期だし、このブロック、野崎がいるってことで私はずっと野崎を見てました。今日勝ったってことは、もうブロック優勝も同然だとわかってるので、でも、いまのところ野崎、4点で。私はこの前、清水ひかり選手と引き分けで3点。次、ドローでもダメだし、勝つ以外ありえないんですけど、気を抜かずに沙恵選手、しっかり勝ちたいと思います」
2022.05.29

「Detras de Lazona Vol.4]

◎入場式
「CATCH THE WAVE」開催中のプロレスリングwaveが川崎大会を実施。公式戦は、Futureブロック2試合と、蹴撃ブロック1試合が予定されている。大会に先立ち、入場式がおこなわれ、今大会がリーグ初戦となる中森華子が代表の挨拶をおこなった。

中森「本日はwave川崎大会にご来場いただきまして誠にありがとうございます! 私は今日、キャッチの初戦です。蹴撃ブロックですが、私のためにあるブロックだと思っています。蹴って、蹴って、蹴りまくって今年こそ優勝してやりたいと思います。全選手、最後まで熱く闘いますので、みなさんも手拍子、ペンライトで応援よろしくお願いします!!」
1、スクランブルwave(20分1本勝負)
野崎渚&○SAKI(15分39秒、体固め)優宇&沙恵●
※リバース・スプラッシュ

公式戦が組まれていない野崎渚&SAKI vs優宇&沙恵のタッグマッチで大会がスタート。野崎とSAKIは、2020年のDUAL SHOCK WAVEにてピアレスティーンズロードとして出場。そんなこともあってか、今回はお揃いのジャンパーで登場した。

先発はSAKIvs沙恵。組み合った瞬間、SAKIが押し込みクリーンブレーク。すぐさま野崎がエプロンから沙恵を襲撃し、ティーンズロードが連係で先制。キックアウトされるとSAKIがキャメルクラッチ、サーフボードストレッチへ。耐える沙恵。

交代した野崎がブレイジング・チョップで追い打ちをかけていく。顔面バーン!2連発でカバーする。カウント2。ハーフハッチも返されるとスリーパーで捕獲する。沙恵がロープに逃れると、ケンカキック、おしゃれキックで追撃する野崎。ビッグブーツはカウント2。

5分経過。劣勢の沙恵だったが、DDTからのビッグブーツで反撃。自コーナーを目指すが、SAKIが妨害する。ならばと沙恵は、ティーンズロードにネックブリーカードロップをお見舞いしてようやく交代。

フラストレーションが溜まりまくった優宇は野崎に串刺しバックエルボー。旋回式サイドバスター、セントーンと畳みかける。野崎もブレイジング・チョップで抵抗すると、優宇は逆水平チョップでお返し。意地の張り合いとなる。野崎のザキゴエをかわした優宇がジョン・ユー。キャノンボールは野崎がかわしてランニング・ダブルニーアタックをお見舞い。すかさずノアールランサーを狙うが、今度は優宇がかわしてセントーン。なんとか肩を上げる野崎。すぐさま優宇は片羽締めへ。野崎も抵抗してスリーパーで捕獲する。これは沙恵がカットに入る。

改めて野崎はザキゴエからのノアールランサー。返されるとSAKIにタッチ。SAKIは優宇にビッグブーツ。そして沙恵と優宇の誤爆を誘い、優宇をクロスフェースロックで捕獲する。耐えられるとリバース・スプラッシュを投下するも、これは不発。

逆に優宇が払い腰からのキャノンボールにつなげる。タッチを受けた沙恵がSAKIにビッグブーツを連発していく。カウント2。フィッシャーマン・スープレックス・ホールドを敢行する。返されるとドラゴンスリーパーへ。これは野崎がカット。

SAKIもブレーンバスターで形勢逆転にするとビッグブーツ。キックアウトされるとクロスフェースロックで捕獲する。なんとか優宇のカットが間に合う。走るSAKIだったが、沙恵が迎撃し、ラリアット、ビッグブーツで反撃。ならばとティーンズロードが連係。再び流れを引き寄せ、SAKIがビッグブーツ。

これは優宇のカットが間に合いティーンズロードにクロスボディー。沙恵がスピアにつなげるもカウント2止まり。串刺しビッグブーツもカウント2。走る沙恵に野崎がカウンターのノアールランサー・ハイ。SAKIがストレッチボムにつなげる。これも返されると、ランニング・ブレーンバスターからのリバース・スプラッシュで3カウント。

試合後、野崎が握手を求めるとSAKIは拒否。CATCH THE WAVE決勝で再び相まみえることを約束してリングを降りた。
<b>2、CATCH THE WAVE 2022~Futureブロック(15分1本勝負)
△狐伯<1勝1敗2分=4点>(時間切れ引き分け)川畑梨瑚△<1勝1分=3点>

第2試合は、Futureブロック公式戦。狐伯は1勝1敗1分の3点でこれが最終戦となる。川畑梨瑚は1勝の2点という状況。

狐伯の入場を梨瑚が襲撃しゴングとなる。投げっぱなしジャーマン、低空ドロップキックで先制に成功する。狐伯も返してエルボー合戦となる。激しい打ち合いのあと、梨瑚がトラースキックから走るも、狐伯がカウンターの首固め。カウント2。丸め込みの応酬となる。いずれもカウント2止まり。

先に仕掛けた狐伯が低空ドロップキック。キックアウトされるとクロスフェースロックで捕獲する。なんとかロープブレイクに成功した梨瑚だったが、狐伯が串刺し低空ドロップキック、ボディースラムで追撃。キックアウトされるとロープに走るが、梨瑚がスクールボーイをフェイントにして低空ドロップキック。619を決める。さらにもう一発低空ドロップキックをお見舞い。これも返されると梨瑚は延髄斬り。バックを取るも、踏ん張る狐伯。

5分経過。切り抜けた狐伯が低空ドロップキックを放っていく。再びエルボー合戦となり、狐伯がミサイル発射。キックアウトされるとクロスフェースロックで捕獲する。さらに腰へのダメージを与えていく狐伯。なんとか梨瑚がロープに逃れると、狐伯がスワンダイブ・ミサイルキック。

これをかわした梨瑚がハイキック、トラースキック、ローキックと畳みかける。カウント2。ノーザンライト・スープレックス・ホールドもカウント2止まり。ムーンサルト・プレスを投下するも、かわした狐伯がスクールボーイ。キックアウトした梨瑚がキックを放つ。これもカウント2。

ハーフダウン状態でエルボーを打ち合う2人。残り時間5分のコール。ロープに振った梨瑚だったが、狐伯が切り返してスワンダイブ・ミサイルキック。「決めるぞ!」とダブルアームTを狙うが、踏ん張る梨瑚。ならばと狐伯はジャックナイルエビ固め。返されるとエルボー合戦となる。そこから梨瑚がハイキック、トラースキック。惜しくもカウント2。仕留めにかかる梨瑚がハイキック。これをかいくぐった狐伯が強引に押さえ込むもこれもカウント2止まり。

走る狐伯に、梨瑚がカウンターのハイキック。ローキックを連発していく。さらには投げっぱなしジャーマンを敢行。ロープに飛ばすも、狐伯がドロップキック。梨瑚もジャーマンSHを放ったが、ここで時間切れのゴング。両者に1点が追加され、狐伯は4点で公式戦を終了。梨瑚は3点となり、残り2試合(鈴季すず戦、梅咲遥戦)となった。
3、CATCH THE WAVE 2022~蹴撃ブロック(15分1本勝負)
△中森華子<1分=1点>(時間切れ引き分け)清水ひかり△<1勝1敗1分=3点>

第3試合は蹴撃ブロック公式戦。中森華子は今大会がCATCH THE WAVE初戦。一方の清水ひかりは1勝1敗の2点という状況。同ブロックのトップを走るのは野崎渚となっている。

開始のゴングと同時に仕掛けたのは清水だった。いきなりPKFをお見舞いする。華子が走ると、カウンターのジャンピング・ミドルキック。すかさずコーナーに登る清水だったが、華子がデッドリードライブ。続く華子のローキック、清水のローキックはいずれも不発。

改めて力比べを挑む華子。貫録をみせる華子だったが、清水もローキック、サッカーボールキックで食い下がる。もちろん華子もやり返し、意地の張り合いが続く。そこから抜けだした清水がPKからフットスタンプ2連発。カウント2。

張り付けミドルキックをお見舞いする清水。華子も同じ技でお返し。ならばとクロスボディーを狙う清水だったが、キャッチした華子がギロチンドロップ。STFに移行する。

5分経過。主導権を握った華子がジワリジワリと清水を追い詰めていく。強烈な串刺しスピンキックを放つと、もう一発狙うが、かわした清水がティヘラ。ミドルキックを連発して反撃する。ならばと華子はフロントキックで応戦。セカンドからのドロップキックはカウント2。ゴリースペシャルから逆エビ固めへ。

このピンチをしのいだ清水がミドルキック。華子もやり返す。走る清水だったが、華子がカウンターのミドルキック。

残り5分のコール。華子が担ぐも、清水がスリーパーへ。華子は投げ捨てて脱出してみせる。ならばと清水はカサドーラ・フットスタンプ、ジャンピング・ミドルキックで追い打ち。返されるとコーナーに登る清水だったが、食い下がる中森。だが、清水がパワーボムようにして投げ落とし、セカンドからのフットスタンプ2連発。ダイビング・フットスタンプを投下する。キックアウトされると、スリーパーへ。これは中森もロープ。

中森がハイキックからシャイニング・ウィザード。だが清水もすぐに側頭部へのローキック。ダブルダウンとなる。仕掛けた華子だったが、ハイキックは相打ちに。清水は延髄斬りを放つと、側頭部にもう一発キックをお見舞いする。一方、華子も打撃のコンビからシャイニング・ウィザードを敢行。返した清水がひまわりで仕留めにかかるがカウント2止まり。もう一発ハイキックを放つ清水。華子もフィッシャーマン・バスターでやり返したところで時間切れのゴングとなった。
4、CATCH THE WAVE 2022~Futureブロック(15分1本勝負)
○梅咲遥<1勝1敗=2点>(8分47秒、ラ・マヒストラル)大空ちえ●<1勝2敗=2点>

メインイベントは、Futureブロックの梅咲遥と大空ちえの一戦。まさかの黒星発進となった梅咲は現在0点。一方、大空は狐伯に勝利し、1勝1敗=2点という得点状況。

試合は、ガッチリ握手をかわしてゴングとなる。開始早々の大空のスクールボーイはカウント2を量産。走る大空に梅咲がドロップキック。ブリッジで返した大空がドロップキック。ロープ越しのパロスペシャルへ。張り付けドロップキックにつなげる。キックアウトされると、ヘアーホイップ。

梅咲もヘアーホイップでやり返す。さらにドロップキックにつなげると、リバース・インディアンデスロックからの弓矢固めへ。耐えられるとボディースラムで叩き付ける。これを大空が返してエルボー合戦に。

そこから大空がぶら下がり腕十字で捕獲する。これで主導権を握ると、セカンドからのドロップキックにつなげる。キックアウトされるとワキ固めへ。キャトルミューティレーションで捕獲する。かろうじて梅咲がロープ。

梅咲もカニばさみで流れを変えて、低空ドロップキック2連発で反撃。カウント2。エルボーから走る梅咲に大空がドロップキック。今度は大空が走るも、梅咲がドロップキックでやり返しブレーンバスターを敢行する。キックアウトされるとミサイル発射。これもカウント2止まり。ダブルリストアームサルトを狙うが、踏ん張った大空がドロップキック。フィッシャーマン・スープレックス2連発へ。カウント2。

今度はエルボーがバッティングする。梅咲がキューティースペシャルにつなげる。キックアウトされるとラ・マヒストラルを狙うが、押しつぶした大空がカウント2。大空もオクラホマロールへ。丸め込みの応酬となるなか、梅咲がラ・マヒストラルで丸め込むことに成功し、初白星をゲットした。
◎エンディング
梅咲「キャッチ2戦目、2点とれました。ありがとうございます。ここアミスタは自分のホームです。このホームでとった2点、絶対に無駄にしたくないので、あと残ってる2戦。川畑梨瑚、鈴季すず。ちゃんとその2人から勝って決勝ブロックに進みたいと思います。引き続き応援よろしくお願いします。今日メインで勝った方が試合を締めてくださいとGAMIさんにお願いされたので、本日のこの興行を締めさせていただきたと思います。みなさん準備はいいですか? オーーー! オイ!(とエルボーのジェスチャー)これがwaveだ!」
◎バックステージ
梅咲「今日はキャッチ2戦目で、vs大空ちえ選手だったんですけど、大空選手とはめっちゃ何回もキャッチ以外でも何回もシングルをやっているんですけど、自分、ちえ選手には1回も負けたことがないし、自分のフィニッシュのアメジストクロスも、ラ・マヒストラルも返されたことがないので今日は自信があったんですけど、先日、狐伯さん対大空ちえさんの試合で、自分は狐伯さんに負けたのに、ちえ選手がなんと狐伯から勝つということをしたので、自分は今日、すごいドキドキしてたんですけど、しっかり自分のラマヒで勝てたのでよかったです。あと2戦、残ってるんですけど、ちょっとみんなより遅れをとってまだ2点しかないので、しっかり最悪は1点…でも勝ちたいから、2点、2点で、あと4点とれば、みんなより上に行けるかなと思うので、あと2戦頑張ります!」

――他のブロックで意識している人は?
梅咲「他のブロック? 意識してる人は…とりあえずタッグのパートナーの高瀬さんがまだゼロ点なので、高瀬さんよりは先に2点とったよっていうのだけは、ここでお伝えしておくんですけど、なんか青木いつ希選手が高瀬さんからも勝ったし、優宇選手から勝ってたのですごいなって、気になるなって思いました」
2022.05.22

『大阪ラプソディーvol.54』

taisenn
1、OSAKA・コミカルスクランブルwave(20分1本勝負)
高瀬みゆき&○梅咲遥(15分3秒 ラ・マヒストラル)旧姓・広田さくら●&清水ひかり
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2、OSAKA・スクランブルwave(20分1本勝負)
○野崎渚&世羅りさ(15分56秒 片エビ固め)中森華子&狐伯●
※ノアールランサー・ハイ
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3、CATCH THE WAVE 2022~コミカルブロック~(15分1本勝負) 
△<2分=2点>米山香織(8分52秒 両者リンクアウトドロー)ハイビスカスみぃ<2分=2点>△
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4、CATCH THE WAVE 2022~剛腕ブロック~(15分1本勝負)
○〈2勝4点〉青木いつ希(8分41秒 スモールパッケージ・ホールド)優宇<1敗=0点>●
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5、CATCH THE WAVE 2022~ハードコアブロック~(15分1本勝負)
○<2勝1分=5点>宮崎有妃(12分33秒 体固め)SAKI<1勝1敗=2点>●
※囲碁バレーボム
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