2022.02.24
wave3・1新宿大会全対戦カード決定!
▼wave3・1新宿大会全対戦カード決定!
◎3・1(火)18:15開場/19:00開始@新宿FACE
『NAMI☆1〜Mar.~'22 』
▼今回決定対戦カード
■ Future wave(20分1本勝負)
優宇&青木いつ希&大空ちえvs清水ひかり&網倉理奈&笹村あやめ
▼既報対戦カード
■ W.W.W.D世界エリザベス選手権試合 (60分1本勝負)
〈王者〉宮崎有妃vs ジャガー横田〈挑戦者〉vs 米山香織〈挑戦者〉
※第8代王者初防衛戦。
■スクランブルwave(20分1本勝負)
野崎渚&世羅りさvsハイビスカスみぃ&SAKI
■ハラスwave(15分1本勝負)
桜花由美vs高瀬みゆき
■モモイロwave(15分1本勝負)
旧姓・広田さくらvs梅咲遥
※全5試合。試合順は当日発表。
▼前売りチケット料金
■指定=5,500円
■レディースシシート=3,300円
※当日各550円アップ。別途ドリンク代500円必要。
◆お問い合わせ
株式会社ZABUN
プロレスリングWAVE
TEL=03-6300-5226
メール=info@pro-w-wave.com
2022.02.20
『Detras de Lazona Vol.2』
◎入場式
今年2度目となるポスト・ディ・アミスタッド大会が開催され、出場選手たちが入場式に登場。選手を代表し、宮崎有妃が挨拶をおこなった。
宮崎「本日はwave川崎大会、ご来場誠にありがとうございます! えー、私の今日の試合のこと…えっと、今日は川畑梨瑚選手と闘います。この子とは今度、マーベラスのタッグリーグ戦にゴーカイレッドとして組みます。狙うは優勝、そしてベルト。だから今回シングルマッチ組んでいただいたことは、とてもお互いのことをよく知れると思い、私はとても嬉しく思っております。頑張ろう!」
川畑「はい!」
宮崎「そして、メインのおてんばランブル。エリザベスの次期挑戦者決定戦。あのー、ねっ!出る選手はわかっているとは思うんですけど、ジャガーさん以外…の人たちが嬉しいな。お願いします。あのー、ジャガーさん…いないなと思って(リングに上がる選手を見渡す)。そこだけは一番怖いから、お願いします。なんとしてでも、倒してください。打倒・ジャガー横田でお願いします。もうそれだけで私は十分なんで、ちょっとビクビクしています。3月1日、ジャガーさん以外の方とエリザベスのベルトを懸けて闘いたいと思います。本日、全4試合、精一杯頑張ります。応援よろしくお願い致します」
1、チャレンジwave(15分1本勝負)
○桜花由美(12分28秒、片エビ固め)大空ちえ●
※ビッグブーツ
2・13後楽園でWAVE認定タッグ王者に返り咲き、W.W.W.D世界タッグ王座次期挑戦権も獲得した桜花由美。3・13大阪での昼夜連続タイトルマッチを控える中、この日はPURE-Jの若手・大空ちえを相手にオープニングマッチに登場した。
ゴングと同時に大空がドロップキック3連発で奇襲。倒れない桜花に大空が小刻みエルボー。ロープに飛ばすも、切り返した桜花が払い腰。そしてワキ固めへ。主導権を握った桜花はグラウンドを展開。逆片エビ固めで絞り上げる。大空がロープに逃れると、桜花はダブルニードロップを投下していく。カウント2。
さらにコーナーホイップするも、大空がセカンドロープへ。突っ込む桜花をかわして回転エビ固め。カウント2。すぐさま拝み渡りへ。そしてアームホイップ、低空ドロップキックにつなげる。さらにはロープ際でパロスペシャル。張り付けドロップキックでカバーする。カウント2。
ボディースラムの体勢に入る大空だったが、桜花が踏ん張り逆に敢行。エルボー合戦から桜花がフライング・フォアアーム。カウント2。
5分経過。桜花が串刺しビッグブーツにつなげる。もう一発ビッグブーツを放っていく。カウント2。バックを取る桜花だったが、大空が回転エビ固めに切り返す。カウント2。ロープに飛ばす桜花だったが、大空はエプロンに出て桜花を挑発。ブラ下がり腕十字につなげる。
このピンチをしのいだ桜花はフロントキックで反撃開始。場外戦を挑んだ桜花は会場の柱、壁、あらゆるところに大空をぶつけていく。怒った大空は桜花を会場外に閉め出すことに成功。しかし鍵をかけきれず、桜花もなんとかリングに生還。
大空はレッグブリーカーからミサイル発射。フィッシャーマSHを敢行。これをキックアウトした桜花はスタンガンで流れをかえ、ビッグブーツ。もう一度ビッグブーツを放つ。カウント2。ブレーンバスターの体勢に入るも、首固めに切り返す大空。そこから回転エビ固め、オクラホマロールを桜花を追い込む。いずれもカウント2止まり。
ならばと走る大空だったが、桜花がカウンターのビッグブーツ。キックアウトされるとDDT、カカト落としと攻め込みダメ押しのビッグブーツで勝利。
2、チャレンジwave(15分1本勝負)
○宮崎有妃(10分48秒、外道クラッチ)川畑梨瑚●
第2試合はW.W.W.D世界エリザベス王者の宮崎有妃に川畑梨瑚が挑む、チャレンジwave。宮崎と川畑は2月24日から開幕するマーベラスのAAAWタッグ王座決定リーグ戦にゴーカイレッドとしてエントリーしている。リーグ戦を間近に控え、直接対決で絆を深める一戦となりそうだ。
ロックアップでの押し合いは宮崎が制してクリーンブレイク。今度は手四つかと思いきや、川畑が組む瞬間にローキック。ドロップキックを成功させる。
しかし宮崎は倒れない。逆に宮崎がレッグドロップからリバース・インディアンデスロック。川畑の顔面をマットに叩きつけていく。ヘアーホイップからフロントネックロックに移行する。
劣勢をはね除けた川畑もマットに顔面を叩きつけ返して、リバース・インディアンデスロック。ボディースラムを狙うが、持ち上がらない。宮崎は「梨瑚ちゃんガンバレ!」と逆にボディースラム。コーナーホイップするも、川畑が切り返しのドロップキック。宮崎も串刺しラリアットを狙うが、かわした川畑がラリアットで飛び込む。宮崎もかわしてはずかし固めの体勢。なんとか回避した川畑が619。ノーザンライトSHの体勢。
これも踏ん張った宮崎がビッグヒップ。そしてはずかし固めへ。技をほどいた宮崎は「気合、入ってるか!」と尋ねる。川畑が「入っています!」と答えると、宮崎は「やれんのか!」と張り手。ところが川畑はビックリした模様…。ジェネレーションギャップに、宮崎もビックリ。「先輩が後輩をいじめているみたいになるから」とプロレス流の気合の入れ方をレクチャー。もう1回トライすることになるが、川畑は宮崎の張り手をかわして自分だけ張り手。
度は「梨瑚ちゃんからおいで」ともう一度トライする。川畑が張り手を見舞うと、宮崎も張り手。これをかいくぐった川畑がもう一発張り手。そして延髄斬り。
走る川畑だったが、宮崎がカウンターのラリアット。「わかってねーなー!」とムーンサルト・プレスを狙うが、お前も無理じゃねーか。ウラカンラナで切り返す。ノーザンライトSHもカウント2止まり。ハイキックもカウント2。バックを取る川畑だったが、踏ん張ったえびす落としスクールボーイ、外道クラッチで3カウント。
3、スクランブルwave(20分1本勝負)
SAKI&○梅咲遥(14分41秒、片エビ固め)野崎渚&網倉理奈●
※旋回式ダイビング・ボディープレス
レジーナ&W.W.W.D世界シングル王座の二冠王となった野崎渚は網倉理奈と組んで、SAKI&梅咲遥組と対戦。2・13後楽園でレジーナ2度目の防衛に成功した野崎が指名したのが、1・26大阪でピンフォールを取られたSAKIだった。
網倉vs梅咲で対峙するも、SAKIが背後から忍び寄り、梅咲&SAKIで連係。ワープレスを投下する。野崎もすぐに救出に向かい、梅咲&SAKIに低空ドロップキック。反撃に転じた網倉が梅咲にワープレスを2連発。
梅咲もネックブリーカードロップで形勢逆転。弓矢固めへ。耐えられると、SAKIとタッチ。
SAKIは網倉にサーフボードストレッチ。カウント2。フォアアームを連発していく。網倉もショルダータックルでやり返し、ワープレスを狙うが、SAKIがサムソンクラッチ。カエされるとショルダタックルのお返し。すぐに網倉も丸め込みからのヒップドロップ。キックアウトされると、ロープに飛ばそうとしたが、SAKIがブレーンバスター。ならばと、網倉は逆水平チョップ、パワースラムからワープレスでカウント2.
野崎が出てきSAKIに串刺しビッグブーツ。ハーフハッチでカウント2。ビッグブーツ、おしゃれキックからビッグブーツを狙うがSAKIがかわしてビッグブーツのラリーとなる。野崎が数で上回り、串刺しビッグブーツ。かわしたSAKIが野崎をトップロープにセットし、ニーリフト、ビッグブーツで飛び込んで行くキックアウトされるとカンパーナ。ブレーンバスターを狙うが、踏ん張った野崎が、網倉との低空ドロップキックを決める。野崎のビッグブーツが決まり、もう一度走るが、SAKIのカウンターのファルコンアローはカウント2。
梅咲が出て行き、ドロップキックを連発。野崎がスリーパーを狙うが、切り抜けた梅咲がドロップキック、ミサイルキックを放つ。かわした野崎がダブルニーアタック、ドルミル、ザキゴエをかわした梅咲が丸め込みへ。走る梅咲に野崎がカウンターのビッグブーツ。ザキゴェを放って交代。
網倉がショルダータックルで飛び出していき、ジャンピング・ワープレス。そしてセントーン。寸前でかわした梅咲が低空ドロップキックにつなげる。ボディースラムの体勢。踏ん張る網倉にフォアアームを叩き込む梅咲。網倉は逆水平チョップで応戦していき、ローリングダブルチョップ。カナディアン・バックブリーカーへ。
SAKIが救出し、ドロップキックと、サイドキックの競演。梅咲のミサイルキックはカウント2。走る梅咲だったが、野崎がビッグブーツで妨害。野崎&網倉でツープラトンのブレーンバスター、網倉がセントーンにつなげる。セカンドからのセントーンもカウント2止まり。SAKIがカット。野崎のビッグブーツは網倉に誤爆。すかさず梅咲がカバーする。カウント2。SAKIがストレッチボムで野崎を排除。梅咲がフィッシャーマンバスターにつなげる。SAKIがリバーススプラッシュ。梅咲が旋回式ダイビング・ボディープレスと畳みかけて3カウント。
4、次期エリザベス挑戦者決定~おてんばランブル~(5人参加)
ジャガー横田vs旧姓・広田さくらvsKAZUKIvs米山香織vsYappy
①○KAZUKI(2分50秒、体固め)Yappy●
※Yappy失格
②○米山香織(4分2秒、封筒獲得)
※米山が挑戦権を獲得
③○ジャガー横田(6分28秒、体固め)KAZUKI●
※KAZUKI失格
④○ジャガー横田(6分42秒、体固め)旧姓・広田さくら●
※フィッシャーマンバスター。ジャガーが勝ち残り、挑戦権を獲得
メインイベントは宮崎有妃が保持するW.W.W.D世界エリザベス王座への挑戦権をかけたおてんばランブル。エントリーしたのは、旧姓・広田さくら(43)、ジャガー横田(60)、KAZUKI(46)、米山香織(40)、Yappy(41)の5名(カッコ内の数字は年齢)。選手権試合は3WAYでおこなわれる、この試合で2名が選出されることとなる。
当日発表となっていたルールは、通常のプロレスルールに加えて、天井から吊された挑戦権の入った封筒を獲得するか、最後の一人になるまで闘うかの勝利方法があり、吊された封筒を獲得して、レフェリーに渡した選手が権利を獲得することができる。吊された封筒を撮る手段は、人や物を使ってOKとなるが、ラダーの使用は禁止。通常のプロレスルールでは負け抜け、勝ち残りとなり、最後に一人となった選手が勝ちとなる。封筒を獲得者が出てからこちらのルールが採用され、もし封筒獲得者が出ていない時点で最後の1人となった場合は、無効となる。次期挑戦権を獲得した2名は、3・1新宿でタイトルマッチに挑むこととなる。
お前チャンピオンじゃなかったのかよ。すみませんでした。いずれ私が撒くことになりますから。広田勝てないから。
ゴングと同時にジャガー以外は封筒を狙いにいく。ジャガーが椅子で襲い掛かると、Yappyが広田Yappyを丸める。カウント2。Yappyもレッグドロップを投下する。ジャガー&カズキダブルのクローズライン。ハイタッチしようとしたが、カズキ裏切る。ジャガーを踏み台にしようとしがた、しっかりお仕置きされる。ジャガーがカズキに、広田がヤッピにリバースインデアンデスロック、米山がグルグルパンチ、クロスチョップをお見舞い。
ジャガーがヒロ谷カカト落とし。カズキ&米山にはルーチャをお見舞い。挑戦権をとりにいくが、これは広田がボ・ラギノールで阻止広田はロープ渡りd絵狙うが、これは転落。広田が取ったが、転落したときに米山が取って、封筒をレフェリーに手渡し挑戦権獲得。
試合は続行されジャガー、広田、カズキとなる。広田が2人にDDT、フェースクラッシャーをお見舞い。広田がジャガーに619、シャイニング・ウィザードでカウント2。
カズキがニーリフト、ダブルアームニー。広田がウラカンラナ。カウント2。カズキが切り返してカウント2.
ジャガーvsカズキとなるとカズキがジャガー式バックドロップホールド。広田がローリングカカト落とし。オクラホマロールで丸める。カウント2。
広田もふらふらどーんで押さえ込む。喜ぶフィッシャーマンバスターでジャガーが勝利した。
◎エンディング
米山「なんで負けちゃったんですかぁー!」
宮崎「なんで負けたんだよー!」
ジャガー「何、怒ってんだよ」
宮崎「よろしくお願いします」
ジャガー「お前?」
宮崎「ハイ、自分です!」
ジャガー「防衛してる?」
宮崎「まだしてないです」
ジャガー「ふざけんなよ」
宮崎「えーと、3月1日エリザベス選手権、チャンピオン宮崎有妃、ジャガーさんと米山香織! よろしくお願いします」
ジャガー「なんでマユ下がってるんだよ!」
米山「コワいぃぃぃ」
宮崎「いや、怖くないです。すみません。よろしくお願いします!」
ジャガー「(ダウンしている広田に)いつまで寝てるんだよ! お前に負けたんだけど、私」
広田「次は大丈夫です、次は勝てますから」
ジャガー「次はないですから。コイツ(宮崎)で終わるから。コイツ(米山)はないに等しいから」
米山「えーーーーっ」
広田「できれば、ヨネちゃんに頑張ってもらいたい」
米山「頑張るぞーーーー!」
ジャガー「アイツが40過ぎとは思えない。お前も40過ぎなの?」
広田「43になりました、ジャガーさん」
ジャガー「まあまあじゃん」
広田「ジャガーさんも来年70になるんですよね?」
ジャガー「まだ60だっつーの! どうもありがとうございました。首、洗って待っとけ」
ここでジャガーは退場。
桜花「宮崎さん、3月1日、防衛してくれないと私たち、(ベルトを)取る意味がないじゃないですか。そうですよね? 私たち、3月13日に梅咲遥! お前と高瀬みゆきの持つディアナのタッグベルトに挑戦して、私たちが巻く! そして、宮崎さんがエリザベス。野崎がシングル。これでwaveでディアナのベルトを総ナメにするっていう計画があるじゃないですか! だから3月1日、絶対防衛してください。私たちは3月13日の大阪大会、ディアナの大阪大会でベルトを取ります。そして、3月13日の夜のwave大会で防衛戦をして、広田さん、頑張りましょう。もしディアナで取れなくても、waveで取れば」
広田「そうだよ。だから全部を全力で頑張らなくてもいいんだよね」
桜花「チャンスは2回ある! 私たちが取ったら、私たちに計画が」
広田「私たちは2回負けたらこのベルト剥奪だからね(WAVE認定タッグ王座)」
桜花「こっち取られちゃうんですって。会長が、会長が」
広田「何もコレ関係ないのに、関係ないのに、2回チャンス逃したからってこれも持って行かれちゃうなんて、そんなのおかしくない!? お前たちもなんかそれなりのペナルティ考えろよ。それぐらいのペナルティ、プレッシャーと責任と、そういうの懸けろよ。もうベルトだけの価値じゃなくなってんだよ。わかったか! 自分なりに考えておけ。これを懸けるっていうのを」
梅咲「高瀬さんと相談します」
広田「早めに言わないとコッチ、ハラスが決めるからな。ペナルティー決めるからな」
桜花「2回負けたら、じゃあちょっと2人セクシーなコスチュームで…」
広田「超セクシー水着にして、その2ショットとかポートレートとか出して、その売り上げをwaveに」
桜花「お客さんどう、どう?」
広田「それにしようよ」
桜花「早く決めろよ。じゃないと私たちが」
広田「スタジオ押さえておくからな」
悲鳴を上げて嫌がる梅咲。
桜花「写真、私が撮るわ」
広田「今日の決定ごとを野崎様、決まったんでお願いします」
桜花「まとめていただいてよろしいですか?」
野崎「またやりづらいフリで…。3月13日の大阪ディアナとwave、昼夜やるんですけど、そこでタッグのタイトルマッチ」
広田「2回、2回だから。2回負けたら…」
野崎「2回とも負けたら、こっちは(桜花&広田のWAVE認定)タッグのベルトを剥奪。(ルミナスが)2回負けたら…」
広田「セクシー水着で」
野崎「セクシー水着での2ショット撮影会。売り上げはwave。みなさん、わかりました?わかりました?」
桜花「ってことは、2回負けてほしいと思ってるよ」
野崎「じゃあ、みなさんぜひこっちが、wave側が2回勝つこと、必ず応援すること。これは正式決定だ! いま野崎様が決めた。ケッテー!! これが、waveだーーー!」
2022.02.13
「Valentine wave 2022」
◎入場式
2022年初の後楽園ホール大会が開催され、wave所属選手(桜花由美、野崎渚、宮崎有妃、旧姓・広田さくら)、Tommyレフェリーがリングに上がり入場式をおこなった。
桜花「みなさん、こんにちは! 本日はご来場、誠にありがとうございます! 今年、2022年はwave旗揚げ15周年イヤーです。2人からはじまったwaveが15年続いているのも応援してくださる皆様のおかげだと思っております。本当にありがとうございます。今年はwaveはハチャメチャで楽しい感じの試合を見せていきますので、ぜひ皆様、楽しみにしていてください。そして、ここで発表があります。(結婚を疑われるが)違う×3、私じゃない。GAMIさんが発表するそうです。会長、お願いします」
二上会長「みなさん、ご来場ありがとうございます。えっとですね、悲しいお知らせが1つ、桜花の結婚ではありません。嬉しいお話が2つ。1つ目は私事なんですが、ヒザに人工関節を入れ、快調に歩いております。ありがとうございます×3。2つ目、これは非常に嬉しいお知らせです。プロレスリングwaveに新しい入団選手がいます。はい、行きますよ。みなさん、ちょっと『おお!』ってなるんで、『おお!』の準備しといてくださいね。はい、じゃあどうぞ!」
そこに現れたのは、Marvelousを退団した神童ミコト。姿を見せると、会場からは驚嘆の声。
二上会長「お前、泣くとこやぞ? 桜花さんの結婚より湧いてたよ。はい、じゃあちょっとしゃべっていいですか? 本人から挨拶をしていただきます。どうぞ!」
狐伯「はじめての方もいらっしゃるかとは思いますが、神童ミコト改め狐伯(コハク)として、このwaveのリングでプロレスを復帰します。えー、心機一転、狐伯として、コハクです。頑張っていきますので応援よろしくお願いします」
二上会長「はい、『おお!』やったでしょ? ちゃんとね。ありがとうございます。付け加えると、平和的にMarvelousさんとはお話ができております。なので心配しないでください。悪どいことはしてませんからね。しそうな顔して、やりませんからね、私は。以上です。これから新生wave、15周年に向かって…選手…7人になりました。着々と減っては増え、減っては増え…しております。2人からはじまったので大丈夫です。というわけで…。あっ、あと狐伯はちょっとリングから離れていたので、復帰戦は4月1日の新宿FACE大会で復帰となりますので、ぜひみなさん見に来てください。よろしくお願いします」
1、Future wave(10分1本勝負)
△川畑梨瑚(時間切れ引き分け)梅咲遥△
オープニングマッチは、川畑梨瑚と梅咲遥のシングル対決。現在、梅咲はW.W.W.D世界タッグ王座を保持しており、waveの桜花由美&旧姓・広田さくらにベルトを狙われているが、実績のなさを理由にタイトルマッチを保留にしている。
ゴングと同時に両者が飛び出していきドロップキック。相打ちでスタートとなる。フォアアームの打ち合い、読み合いの攻防から川畑がサッカーボールキック。
すぐに梅咲もドロップキックで返していき、ストンピング。ボディースラムからのカバーはカウント2。すぐさまリバース・インディアンデスロックから弓矢固めへ。耐えられると張り付けドロップキックをお見舞い。カウント2。
さらに梅咲はヘアーホイップを狙うが、側転で回避した川畑がヘアーホイップでやり返し、低空ドロップキック。続けざまにハイキックを狙う川畑だったが、これは梅咲も回避。今度は梅咲がロープに走るが、川畑がカウンターのソバット、低空ドロップキック、619。梅咲もすぐにドロップキックでやり返す。
ならばと川畑はミドルキックを連発していき、ロープに走るが、梅咲が低空ドロップキックで迎撃。変形足4の字固めへ。耐えられると、サードロープに足を固定しピンポイントのドロップキック。さらに足4の字固めでステップオーバー。ブレイクされるとミサイルキックで追撃する。
フォアアームのラリーの中、残り3分のコール。走ろうとする川畑の後ろ髪を掴んだ梅咲が低空ドロップキック2連発。ミサイルキックを発射させる。カウント2。すぐにダブルリスト・アームサルトを狙うが、踏ん張った川畑がトラースキック、延髄斬り。
追撃に走る川畑に梅咲がカウンターのブレーンバスターを放つ。今度は梅咲が走るも、川畑がカウンターのノーザンライト・スープレックス・ホールドへ。これもカウント2。コーナーに向かう川畑を阻止する梅咲。ここから丸め込みの応酬となるが、いずれもカウント2。焦る川畑はキックで仕留めにいく。キックアウトされるとムーンサルト・プレスを投下するが、ここで時間切れを迎えた。
2、スクランブル3wave(15分1本勝負)
○大空ちえ(10分30秒、リングアウト勝ち)優宇●、青木いつ希●
第2試合は、waveの準レギュラー陣による3WAYマッチ。優宇vs青木いつ希vs大空ちえというカードとなったが、優宇&青木はキロデシベルとしてタッグを組む仲。大空の苦戦が予想される中でのゴングとなった。
開始早々「ヨッシャ行くぞ、後楽園!」と意気込む青木。トライアングルの力比べから、やはり大空が孤立する展開となり、優宇&青木がダブルのショルダータックル。優宇→青木の大空へのボディープレスが決まる。カウント2。さらにキロデシベルのトレイン攻撃が決まるも、すぐさま青木が優宇を裏切りショルダータックルで飛び込んで行く。
ところが、優宇に弾き飛ばされ、謀反失敗。すかさず優宇は大空をボディースラムで青木の上に投下しお仕置きする。
優宇vs大空となり、優宇が逆水平チョップ、旋回式サイドバスター、セントーンを放つ。これを寸前でかわした大空がようやく反撃。ブラ下がり腕十字で捕獲したが、青木が横取りし、優宇の後頭部にダブルニードロップを投下する。
大空も割り込んでいき、ミサイルキックで青木を吹っ飛ばす。キックアウトされると変形ダブル・アームロックで捕獲する。続けざまにフィッシャーマンバスターを狙う大空だったが、踏ん張った青木が串刺しバックエルボー、フェースクラッシャー、ボディープレスと猛攻。これは優宇がカット。
優宇の逆水平チョップ、青木のフォアアームが打ち合いとなる。優宇がダブルチョップでなぎ倒し、ラストライドを狙うが、青木も踏ん張る。そこに大空が回転エビ固めで飛び込んで行く。優宇が踏ん張ると、青木が援護射撃し、大空のカバーはカウント2。
ここで青木は大空に「ドロップキック!」と指示。大空がロープに走ると、青木が裏切りカニばさみ。低空ドロップキックをお見舞い。セカンドからのボディープレスを投下する。これを寸前でかわす大空。
優宇も復活し、青木&大空をコーナー下へ。キャノンボールを投下する。大空へのカバーはカウント2。続くベアベアーズは青木がカットする。
すぐさま青木は優宇にラリアット。キックアウトされるともう一度走るが、大空が足をすくって場外戦となる。カウントが進むなか、激しいチョップ合戦を繰り広げる優宇と青木。2人がヒートアップしていく中で、大空が巻き込まれてヘロヘロ状態。一人でリングへと向かい、リングアウト勝ちとなった。
3、デンジャラスwave~ハードコアルール(20分1本勝負)
○世羅りさ&鈴季すず(19分55秒、片エビ固め)宮崎有妃●&ハイビスカスみぃ
※イスとラダーで挟んだ状態の宮崎にダイビング・ダブルニードロップ
元旦興行で宮崎有妃がハードコアマッチをおこなっているニュースを聞きつけ乱入した、いま話題のプロミネンス。目的はあくまでも宮崎とのハードコア戦だったが、まずは2・2新木場で宮崎&旧姓・広田さくら&ハイビスカスみぃ組と通常ルールで対戦。試合後にようやく宮崎とのハードコアの約束を取り付けた。
世羅りさはデスマッチ仕様の袴とサラシスタイルで登場。鈴季すずをパートナーにカッコよくリングに現れる。
一方、宮崎&みぃはブリブラダンスで登場する。踊り終わったあとに奇襲をしかけ、いきなり場外戦となる。これを返り討ちにしたのが世羅。有刺鉄線竹刀で宮崎の額をエグっていく。早くも宮崎は流血!
リングに戻った世羅。竹刀で宮崎の背中を2発、ぶっ叩いたあと、パイプ椅子を中央にセットし、ブレーンバスターの体勢。これは宮崎も回避する。逆に宮崎が世羅の額を椅子にセットするともう一つの椅子でフルスイング。そして脳天を座面でブチ抜いていく。これで世羅も額から出血…。
ここで宮崎&みぃは世羅にダブルのフラップジャック。低空ドロップキックで挟み撃ちにする。みぃが椅子で襲いかかるも、寸前でかわされ椅子がロープに直撃。その反動で、みぃは座面で顔面を痛打してしまう。
これを見たすずが「バカか!」と椅子で攻勢に転じる。エプロンにみぃをうつ伏せにセットすると、椅子を顔面にセットし、場外助走からのランニング・キック。
リング内に戦場を移し、再び世羅がキャメルクラッチの体勢で有刺鉄線竹刀。大騒ぎするみぃ。額からは出血が見られる。劣勢のみぃだったが、椅子上へのチンクラッシャーで流れを変え、ネックブリーカードロップ。
タッチを受けた宮崎が世羅→すずにラリアット。プロミネンスにまとめて!(DDTとスタナー)を敢行する。
世羅もセラリズムバスターを放って、すずと交代。すずは後頭部へのランニング・ニー、ドロップキックで追い打ちをかけ、ここで赤い鈴をぶちまける。だが、その上にボディースラムを決めたのは宮崎。
もう一発ボディースラムで叩きつけたあと、みぃとの連係を狙うが、これは自滅。襲いかかるすずに、宮崎がラリアット。さらに宮崎はすずを逆さ吊りにして顔面に椅子をセット。ラダーで射貫いていく。
再び場外戦となり、宮崎がテーブルをセット。すずを机上に乗せてのプランチャを狙うが、すずが椅子を投げつけ阻止。ならばと宮崎は机上パワーボムを狙うが、体重に耐えきれなくなったテーブルがミシミシと音を立てて割れていくというアクシデント…。
諦めた宮崎がテーブルの破片ですずの脳天をフルスイング。すずもドロップキックでやり返し、ダブルニードロップを投下する。
交代した世羅が有刺鉄線竹刀で襲いかかる。コーナーにラダーをセットすると、宮崎にカニばさみ。そして椅子を宮崎の前に置いて串刺しダブルニーを投下する。次の一手に出ようとする世羅だったが、ここでラダーが自然と倒れて世羅を直撃するという、まるでコントのような展開。
チャンスとばかりに攻勢に出た宮崎は世羅の首にラダーを引っかけ、椅子でフルスイング。さらに「みぃちゃん、ラダー!」とラダーを組み立てると、みぃは「飛ぶの?」と恐る恐るラダーに登る。宮崎は「今日はいつものじゃないよ。頼むよ!」と念を押すが、みぃはフリだと思ったのか、ダイビング・ボディープレスを豪快に自滅…。
再び流れがプロミネンスに移り、世羅が羅紗鋏。さらにイス上への羅紗鋏も放つが、カウント2止まり。残り30秒となり、慌てる世羅。宮崎の上にラダーと椅子を乗せると、ダイビング・ダブルニードロップでトドメを刺した。
◎バックステージ
世羅「時間足りないよ! 20分なんて!!」
すず「足りない、足りない」
世羅「我々のハードコアって、こんなんだったっけ…ってスゲー思って。waveさんって、笑いの神様でもいらっしゃるんですかっていう…。我々はカッコよく登場して、カッコよく勝って、カッコよく技とか決めたかたんだけど、宮崎さんの方みたらラダーが勝手に倒れてきて、一瞬何が起こったかホントにわからなくて」
すず「ドリフでしたね」
世羅「すずも、テーブルクラッシュやるのかなって見てたら、メキメキメキって」
すず「沈んでいって、そのまま床にズドンですよ! 痛ったあ…。いい意味で狂わされましたね」
世羅「ガシャーン、ウオー! ってなるところで、メキメキメキ、ワハハ! って笑い声が聞こえるぞ…みたいな。waveさんでハードコアをやるってこういうことなんだなって、あらためて思い知りました。なので次はそういった不測の事態もすべて考えた上でもう1回やりたい!」
すず「時間無制限でやりたいですね」
世羅「20分でもう時間ないないってやるのはしんどいわ! むしろ楽しくてドローになってもいいかくらいになっちゃったけど、ドローじゃ面白くないから最後は必死に勝ちにいかせてもらいました。ちょっとコミカルになっちゃったけどね。勝ったんだから、今後のwaveさんにちょっとワガママ言ってもよくないですか? 宮崎さんに勝ったんだぞっていうのを振りかざして、もう1回ハードコアやらせろって、あとで直訴しにいきます」
すず「もう1回やりましょう!」
◎バックステージ
宮崎「痛いでしょ?」
みぃ「スゴく痛いです…。あの世羅とかいう女、ムチャクチャしますね」
宮崎「有刺鉄線竹刀のトゲトゲ? 先端恐怖症でもないんだけど、さすがにゾッとしたね。止めようにもどこを持てばいいのかとビビっちゃって(苦笑)」
みぃ「でもちょっと時間が足りなかったっすね。あと5分長ければ私がやってやりましたよ!」
宮崎「あの重い碁盤を使わずに終わっちゃったよ」
みぃ「せっかく持ってきたのに! ちょっとリベンジしないと」
宮崎「私はいつもハードコアやった後はすごい爽やかな気分になって、いいことしたなと思っちゃうわけよ。河原で殴り合うみたいな」
みぃ「あー、友情芽生えちゃうみたいな」
宮崎「そんな気分なんだよ。もっかいやりたいね」
みぃ「せっかく今日は金村さんから名前もらって『ブリーフシスターズ』として継承したので」
宮崎「今知らない人もたくさんいるだろうけど、私たちからまたあのダンスも踊ってくれるようになるよ」
みぃ「自分たちのモノにしましょう。コレでは終わりません!」
宮崎「天下取ったる!」
4、DUAL SHOCK WAVE~WAVE認定タッグ選手権試合(30分1本勝負)
<挑戦者組>桜花由美&○旧姓・広田さくら(20分47秒、へなーらサンセット)SAKI&清水ひかり●<王者組>
※galaxyPunch!が4度目の防衛に失敗。桜花&広田が第27代王者組となる
ワールド女子プロレスディアナが管理するW.W.W.Dの3本のベルト(シングル、タッグ、エリザベス)の総取りを目論むプロレスリングwave。
現在、野崎渚がW.W.W.D世界シングル、宮崎有妃がW.W.W.D世界エリザベスを獲得。残すはタッグのベルトのみとなったが、現王者組の梅咲遥&高瀬みゆきは、桜花由美&旧姓・広田さくらの挑戦を実績のなさを理由に拒んでいる。なんとしてでもベルト挑戦への足がかりを作りたい桜花&広田は、まずはCOLOR‘Sに流出中のWAVE認定タッグ王座奪回に動くことに…。
一方、SAKI&清水ひかりのgalaxyPunch!(ギャラパン)も、桜花&広田の挑戦を拒否していたのだが、桜花が社長の強権を発動。強引にタイトルマッチを発表したため、4回目の防衛戦が決定した。
桜花のパワーハラスメントに納得のいかないSAKIは試合前から「おいハラス! 出てこい! ハラス×4」と挑発。試合はSAKIvs桜花でゴングとなった。ロックアックで組み合った瞬間、清水も出て行き一緒に押し込む。そして、ギャラパンの波状攻撃が決まる。
桜花&広田もダブルのフロントキックで反撃に出るも、これは桜花のみクリーンヒット。すぐさま桜花はブレーンバスターで広田を投下するが、SAKIにかわされ、再び桜花が捕まる展開。清水のミドルキック、SAKIのフロントキックが交互に決まる。そこからSAKIがダブルニードロップを投下。劣勢の桜花だったが、カウンターの払い腰でようやく攻勢。
タッチを受けた広田がボディースラム。だが、すぐに桜花と交代。桜花もボディースラムを放って広田に戻す。今度は広田がフライングメイヤー。再び桜花と交代。桜花もボディースラムを放って、もう一度タッチ。どんどん攻撃の手を緩める広田は、ちょっと蹴っただけでチェンジしようとする。これはさすがに拒まれる。仕方なく広田が拝み渡りへ。ロープ上でジャンプしてみせるが、2度目は失敗。
逆にSAKIがボディースラム2連発を放って清水と交代。だが、清水もちょっと蹴っただけでSAKIと代わろうとする。SAKIに断られるとボディースラムを放って、SAKIとタッチ。王者組も早いタッチワークで応戦する。そこから串刺しエルボーを狙う清水だったが、かわした広田がフェースクラッシャー。
桜花が出て行き清水にボディースラム。清水を踏みつけ、ダブルニードロップを投下する。続いて広田の串刺しボディーアタック、桜花の串刺しビッグブーツが決まる。カカト落としからのカバーはカウント2。すぐさま桜花がビッグブーツで追撃する。
2発目を狙うが、かいくぐった清水が丸め込む。キックアウトされるとサッカーボールキック。続くPKは桜花がキャッチ。抵抗する清水に桜花はビッグブーツで黙らせようとする。
だが、清水もPKFで流れを掴むと、カサドーラ・フットスタンプ。PKでカウント2。SAKIと交代。
SAKIは桜花にビッグブーツ、広田にも見舞っていく。桜花もバックドロップの体勢。踏ん張ったSAKIがストレッチボム。リバーススプラッシュを狙うが、桜花が迎撃し、バックドロップ。カウント2。走る桜花だったが、SAKIがカウンターのファルコンアロー。これもカウント2。
続いてブレーンバスターの掛け合いに。制したのはSAKI。ビッグブーツ2発につなげる。キックアウトされるとクロスフェースロックへ。耐えた桜花がDDT、カカト落としで反撃。返されるとビッグブーツ。これはカウント2止まり。
今度は広田がロープに走るも、清水がキックで妨害。ギャラパンがクローズラインを狙うが、突破した広田がまとめてDDT、そして2人に同時ボ・ラギノール。続けざまに広田はトペ・スイシーダを発射させる。
リング内に戻るとSAKIに夜叉ロックを極める広田。なんとか清水が救出し、今度はギャラパンが連係。トレイン攻撃が決まる。そしてSAKIがカンパーナ。これは桜花がカットに入る。
ならばとSAKIはリバーススプラッシュ、リバーススプラッシュ式セントーンで追い打ちをかける。続く清水はPK、サイドキック。いずれもカウント2止まり。続く延髄斬りは広田がかわしてボ・ラギノール、へな拳、ボ・ラギノールの猛攻から走るも、清水が掟破りのふらふらドーン。カウント2。すぐさま桜花が清水に垂直落下ブレーンバスターでアシストすると、SAKIも桜花にフロントキック。ならばと広田が変形のノーザンライト・スープレックスをSAKIにお見舞い。
改めて広田は清水にへなーらサンセットの体勢。これを清水が回転エビ固めに切り返す。カウント2。ここでSAKIが広田→桜花にビッグブーツ。清水がプランチャを放って広田と桜花の分断に成功。SAKIはリング上の広田にランニング・ブレーンバスターを放つと、間髪容れずに清水がダイビング・フットスタンプを投下。惜しくもカウント2。
追い込まれた広田だったが、丸め込みで勝負に出る。いずれもカウント2。清水の延髄斬りから広田がふらふらドーン。これはSAKIのカットが間に合う。すぐに走る清水だったが、桜花がカウンターのネックハンギングボム。広田がシャイニング・ウィザードにつなげる。カウント2。
ここでSAKIが桜花にブレーンバスターで排除にかかる。一方、広田はへなーらサンセットの体勢。踏ん張られると、復活した桜花がビッグブーツ。そこからへなーらサンセットの体勢に入るが、これも清水が回転エビ固めに切り返す。
清水のボディースラムからギャラパンが連係のフットスタンプ。ダブルインパクト式ヒップドロップを投下する。カウント2。一気に仕留めたいギャラパンだったが、SAKIのビッグブーツが清水に誤爆。すかさず広田がウラカンラナで丸め込む。返されると、桜花のビッグブーツ、広田のへな拳、桜花のタイガードライバーと波状攻撃。最後は広田のへなーらサンセットがズバリと決まり勝負あり。
◎試合後のマイク
桜花「ギャラパン! ギャラパン!! えー、1回もタイトルマッチにイエスとは口で言ってくれなかったけど、今日対戦してくれてよかった。ありがとうございます。アナタたちとタイトルマッチができて、そして、ベルトが獲れた。このベルトはアナタたちが上げてくれた価値のあるベルトです。そのベルトを、私と広田さんで価値を上げていきましょう!」
広田「そうしましょう! カッコいいチャンピオンだったぞぉ。あとは任せろ! お疲れ!! 次の目標、考えろ。なっ、拍手!(観客の温かい拍手に見送られてギャラパンは退場)実績作ったね×2。じゃあ早速、呼ぼうか。いたいたいたいた、いたいた。ちょっと、見なよ。実績が腰にあるから、実績が」
桜花「上がって、上がって。どうぞ、どうぞ」
試合を見ていた梅咲がリングに上がる。
広田「作りましたけど、実績」
マイクを探す梅咲。
広田「マイクなんてナシで地声で行けよ、お前。いいだろ、別に。(梅咲にマイクが手渡されると)おせーんだよ、渡すのが。早くしろ!」
梅咲「ちゃんとこの目で実績を作ったの見ました。でも、いまパートナーが横にいない状況で『じゃあタイトルマッチ』っていう風に勝手に言うなって言われてて、会社にもちゃんと確認しなきゃいけないので、いったん会社に伝えるみたいなので、大丈夫ですか?」
広田「そうやってすぐ会社、出すのな。すーぐ、会社が、会社がって言う!」
梅咲「でも、アンタだって会社通さなかったら怒るでしょ?」
桜花「会社を通さなくても、私が決定って言ったら決定だから。会社がアタシだから!」
梅咲「クソババア!」
広田「それはしょうがないよ、桜花さん。いまのは言われてもしょうがない。うん、しょうがない」
梅咲「ちゃんとでも会社に伝えます。すぐ」
広田「すぐだよ。こっちはハラスだからね。(桜花がハラスは自分のことだというような主張をする)アンタがハラスで私がメントなの? いま知ったわ。全部アナタのことなのかと思った。そうなんですか? どうも『ハラスです』『メントです』ってことなんですか、これから。わかりました、新しい風吹かせましょう。えー、実績作りましたので次のステップは見えてますので、あとは会社の許可と日程が決まるだけですね」
桜花「ウチはオッケーなんで」
広田「わかりました。私たち」
桜花「ハラス」
広田「メント頑張ります!」
◎バックステージ
桜花「ハラスでーす!」
広田「メントでーす!」
桜花&広田「ハラス・メントでーす!」
桜花「取れました。実績作りましたよ!」
広田「実績大変だったね!」
桜花「大変でしたね、イエスと言ってくれなくて、ハラスハラス言われたんですけど…。でも権限持ってるんで」
広田「持っちゃってるもんね。まあ社長がこうだし、私が会社だっていうブラックの名言ひとこといただきましたので。私はそのハラスの会社のもとで、メントしていくことを誓い、頑張っていこうと思います」
桜花「次はディアナのタッグベルトですね」
広田「それ取ったら二冠になっちゃうよ」
桜花「そうしたら周年まで防衛戦はやめましょう」
広田「もう防衛戦はやらなくていい。向こうがやりたいって言っても、コッチがヤダって言ったらやらない」
桜花「waveのベルトはもう私の権限があるから」
広田「いやー、スゴいねえ。鬼に金棒みたいな感じで、waveに戻ってきましたね。だからもっと温かく受け入れてほしい(苦笑)。まあ、ハラスっていうのがあるから暴力的な感じになってしまうけど…」
桜花「広田さんのせいですよ、ハラスハラス言うから(苦笑)」
広田「元はと言えば、アンタがハラス発言したからでしょ(苦笑)。アタシは上手いこと渡り歩いてるよ!」
桜花「(狐伯が入団したが?)15周年イヤー、また1人増えてスゴくいい戦力になると思うので、waveに期待してて下さい」
広田「泣きそうになりましたね。私も卒業してからプロレスに復帰したときの、あの上がる側の気持ちがスゴくわかって。あの迎え入れてくれた拍手を聞いて、狐伯がどんだけ安心したかがわかったので。ものすごく私は泣きそうになりました! 今の狐伯がここに立てるのも、マーベラスの選手のよき理解があるからだと思ってます。だから新しい1歩をみんなで応援してやりたいと思います」
5,Regina di WAVE~WAVE認定シングル選手権試合~(30分1本勝負)
<王者>○野崎渚(22分31秒、片エビ固め)高瀬みゆき●<挑戦者=2021年度波女>
※ノアールランサー・ハイ。第17代王者が2度目の防衛に成功
2021年のCatch the WAVEを制し波女となった高瀬みゆき。本来であれば8月の後楽園ホール大会で旧姓・広田レジーナさくらに挑戦する予定だったが、左肘内側側副靭帯を損傷し同大会を欠場。その高瀬のかわりに挑戦権をゲットしたのが野崎渚だった。
晴れて第17代レジーナとなった野崎だったが、高瀬を倒さないことには真のチャンピオンとは言えない…と、初防衛戦の相手に高瀬を指名。だが、高瀬の欠場が長引き、初防衛戦はNEXT優勝者の青木いつ希を相手に実施。昨年末に高瀬が復帰したことを受け、今年初となる後楽園ホール大会で、待望のタイトル戦をおこなうこととなった。
試合はロックアップの押し合い、サイドヘッドロック&リストロックの取り合いでスタートとなる。慎重な主導権争いから野崎が抜け出し顔面バーン! そこからボディーへのエルボー、ニーリフトを見舞っていき、キッチンシンク。カウント2。
エルボーの打ち合いから、野崎がビッグブーツ、ストンピングを浴びせていく。さらにフロントキック、おしゃれキックを放ってコーナーへ。
これは高瀬も追いかけ、雪崩式パワースラムへ。足4の字固めを狙うが、野崎も回避。ならばと高瀬はヒザへのレッグドロップ、エルボードロップと足攻めを展開。セカンドロープからのドロップキック、串刺しラリアット、ジャンピング・エルボーバットで追い打ちをかけた上で、ドラゴンスクリューからの変形リバース・インディアンデスロック、さらには足4の字固めへ。
このピンチをしのいだ野崎はブレイジング・チョップ。高瀬は逆水平チョップで応戦する。ここで野崎がザキゴェ。キックアウトされるとコーナーへ。高瀬が追いつき雪崩式ブレーンバスターの体勢。踏ん張った野崎がスリーパーで捕獲する。
振りほどいた野崎はミサイルキックからダブルニーアタック、ノアールランサーを敢行。キックアウトされるとスリーパーからドルミルに移行する。ニアロープに助けられる高瀬。すぐさま野崎はビールマンキックからのノアールランサーで追い打ちをかける。カウント2。
突っ込む野崎に高瀬がカウンターのラリアット。追走式ラリアット、正調ラリアットで飛び込んで行く。
野崎もビッグブーツから引き込み式ビッグブーツを敢行。もう一発狙うが、これは高瀬がショートレンジのラリアット3連発でやり返す。すぐにスピアータックルでカウント2。もう一度走るが、野崎がビッグブーツで迎撃。これを高瀬がカウント1で返してラリアット。野崎もカウント1で返す。
走る野崎に高瀬がドラゴンスクリュー。ヒザ裏へのレッグドロップを投下する。続けざまにラリアットを狙うが、高瀬をかわした野崎がスリーパーで捕獲。ドルミルに行こうとしたところを高瀬がヒザ十字に切り返す。これは野崎もロープに逃れる。
すぐさま高瀬がロープに走る。これを野崎がノアールランサー・ハイで迎撃。もう一発ノアールランサー・ハイ。カウント2。3発目のノアールランサー・ハイが決まるも、これもカウント2止まり。
一方、高瀬もえびす落としで反撃に出る。返されるとローリングストーンを狙うが、これは野崎が着地。ならばと高瀬はラリアット。ローリングストーンを成功させる。カウント2。セカンドからのギロチンドロップもカウント2止まり。奥の手となるダイビング・ギロチンドロップを投下するが、かわした野崎がコブラクラッチ・スープレックスでやり返す。カウント2。
続いて高瀬のラリアット、野崎のビッグブーツがラリーとなる。高瀬のラリアットはカウント2止まり。もう一発狙うが、かわした野崎がコブラクラッチ・スープレックス。ノアールランサーもカウント2止まり。仕留めにかかる野崎。
高瀬もラリアットで迎撃しようとしたが、ほんの少しだけ野崎のノアールランサー・ハイが早かった…。豪快に高瀬を吹っ飛ばし、熱戦に終止符が打たれた。
◎エンディング
野崎「高瀬! 高瀬とレジーナ防衛戦やるの、ずっと、ずっと、ずっと待ってました。すごく長く感じました。でも今日、こうして後楽園ホールっていう最高の舞台で、いままで試合したどんな試合よりも今日が一番熱くて、楽しかったです。でも、まだまだ終わりじゃないから、高瀬、もっともっと、もっともっと熱く試合していきましょう。これからもヨロシク」
野崎から握手を求めると、高瀬はその手を叩くように握りしめ、2 人は抱擁。
野崎「ということで17代レジーナ、青木、高瀬と防衛戦やって無事守ることができて、次の防衛戦、誰がいいかなって思ってるんだけど…」
すると宮崎&広田が強引にハイビスカスみぃを入れる。
野崎「みぃさん…やりますか?」
みぃ「あのー、大丈夫です」
野崎「上がってるじゃん。誰も上がってないのに。みぃさん、一番ノリじゃないですか!」
そこに世羅、すず、SAKIも上がる。さらに優宇、青木、狐伯の姿も…。
野崎「ハイハイハイハイハイ、メッチャいるじゃん×3! でも、この話の続きがあって、次の防衛戦、誰にしようかなと思ってたんだけど、やっぱり今年3カウント直接取られている人がいるんですよ。1月16日のwave大阪大会、彩羽と組んでgalaxyPunch!のタッグタイトルに挑戦したとき、SAKIちゃん! 私はアナタに負けました。この負けを返すにはレジーナしかないと思ってるんですけど、どうですか?」
SAKI「私、今日大切な宝物を失いました。でも、いまの私、自信しかありません。新しい宝物をCOLOR‘Sにいただきます。よろしくお願いします」
野崎「オッケー。じゃあ、次のレジーナ防衛戦の相手はSAKIちゃんに決定で。みなさん、楽しみにしていてください。上がってくれたみんな顔、忘れてないから。忘れてないからね。よーく覚えたから、アンタたちもやるからな、絶対。やるから。(狐伯を見つけ)おおおおお! 狐伯さん、アナタも上がってたんだね。オッケー、オッケー。4月1日復帰でしょ? 待ってるから。ということで、wave15周年イヤー1発目の後楽園ホール、ありがとうございました! みんな、みんな上がりましょう。時間がないので、このまま締めます。15周年イヤー1発目といっても、やっぱり後楽園ホール、オレンジ色が目立つのが正直凄く寂しいです。次回、wave後楽園は5月5日、なんとフルサイズです。フルサイズでやるので今日来たみなさん、友達5人以上、5人以上! 連れてくること。これは正式決定だ! いま野崎様が決めた、ケッテー! これがwaveだ!」
2022.02.02
『NAMI☆1~Feb.~’22/YUKI MIYAZAKI REAL BIRTH DAY』
日時
|
2月2日 水曜日
|
観衆
|
102人
|
場所
|
新木場1stRING
|
1、ヤングwave(15分1本勝負)
○笹村あやめ(7分17秒、ブロックバスター・ホールド)大空ちえ●
第1試合は、2AWの笹村あやめと、PURE-Jの大空ちえのシングルマッチ。試合はクリーンな握手でスタートとなり、笹村がハンマーロックで捕獲していく。大空が取り返して拝み渡り。ドロップキックで追撃する。
笹村もボディースラムでやり返し、コーナー下に追い詰める。エルボー弾で巻き返そうとする大空。ワキ固めにつなげる。
これを脱出した笹村がブロンコバスター。カウント2。ボディースラムからカバーする。これもカウント2。すぐさまタメの効いたボディースラムを敢行する。
大空はブリッジで切り抜けドロップキック。スクールボーイでカウント2。ジャンピング・ショルダー3連発で反撃にかかる。だが、続くダイビング・ショルダーアタックもカウント2止まり。
今度はエルボーの打ち合いとなり、大空がセカンドからのドロップキック。フィッシャーマンSHでカウント2。2発目を狙うが、笹村がネックブリーカードロップに切り返す。ならばと大空は低空ドロップキック。そこから丸め込みにつなげる。いずれもカウント2。
劣勢の笹村だったがブレーンバスターで流れを変えると、ランニング・エルボーバット。返されると、ブロックバスター・ホールドで3カウント。
2、Future wave(15分1本勝負)
○彩羽匠(11分50秒、エビ固め)川畑梨瑚●
※ライガーボム
wave認定タッグ王座を狙っている桜花由美が清水ひかりを「追い込んでやるからな!」と用意した彩羽匠戦だったが、清水の身内にコロナ陽性者が出たため、急きょ、T-HEARTSの川畑梨瑚が代打出場することに。
序盤は慎重な立ち上がり。彩羽がサイドヘッドロックで主導権を握る。脱出した川畑だったが、彩羽がショルダータックル。サッカーボールキックをお見舞い。さらにボディースラムから逆エビ固めへ。耐えられると再びサッカーボールキック。カウント2。コーナーに追い詰め逆水平チョップを放つ。そしてコーナーに飛ばすが…。
川畑が切り返しのアームホイップ。低空ドロップキックをお見舞い。彩羽を持ち上げようとしたが、これは失敗。続いてキックの打ち合いとなる。ロープに走るが、彩羽がカウンターのミドルキック。さらにキックのコンビネーションからPK、低空ドロップキックにつなげる。
劣勢の川畑だったが、延髄斬りを放つと619、低空ドロップキックでカウント2。彩羽のキックをかわしてスクールボーイ。これもカウント2。一方、彩羽も回し蹴りを決めてロープに走るが、川畑がカウンターのハイキック。ノーザンライトSHにつなげる。さらにムーンサルト・プレスを放つが、かわした彩羽がフライング・ニールキック。サソリ固めへ。
なんとか川畑がロープ。ボッチボムの体勢に入る彩羽だったが、着地した川畑がカサドーラ。カウント2。ロープに走るも、彩羽がカウンターのトラースキック、ハイキック、スワントーンボムを投下。カウント2。ならばともう一度ボッチボムの体勢。
これをウラカンラナに切り返す川畑。丸め込みを狙っていくが、いずれもカウント2。このピンチを切り抜けた彩羽が攻勢に転じ旋風脚。最後はライガーボムにつなげて貫録勝ちを収めた。試合後、2人は握手をかわしてリングを降りた。
3、スクランブルwave(30分1本勝負)
○SAKI&高瀬みゆき&梅咲遥(22分45秒、片エビ固め)野崎渚&桜花由美●&青木いつ希
※ダイビング・カワイルドニードロップ
2・13後楽園でレジーナ戦を控える野崎渚と高瀬みゆき。そしてSAKIの持つwave認定タッグ王座を狙っている桜花由美によるダブル前哨戦。しかも桜花はwave認定タッグの先に、ルミナス(高瀬みゆき&梅咲遥)が持つW.W.W.D世界タッグ王座を狙っているという複雑な状況での顔合わせとなった。
先発は、野崎vs高瀬。開始早々に野崎のブレイジングチョップ、高瀬の逆水平チョップがラリーとなる。ロープに走る野崎だったがSAKIが妨害。野崎がつかまりトレイン攻撃の餌食となる。続いて高瀬がダイヤル固め。SAKIもダイヤル固めにつなげる。カウント2。劣勢の野崎だったが、SAKIにコブラツイストを極めて形勢逆転。フロントキックを叩き込むとおしゃれキックを狙う。これは梅咲が妨害。再び劣勢に……。
梅咲が出て行きストンピングを連発。ボディースラムで叩きつけ、弓矢固めへ。5分経過。防戦一方の野崎はブレイジングチョップでやり返し、ようやく交代へ。
タッチを受けた桜花が梅咲にダブルニードロップ。これでもか!と、梅咲を踏みまくったあと、串刺しビッグブーツで痛めつける。もう一発狙うが、梅咲がドロップキックで迎撃し、エルボーのラリーとなる。
押され気味の梅咲だったがドロップキック、低空ドロップキック。ルミナスの連係バッドボーイが決まる。カウント2。走る梅咲だったが、桜花がスタンガン。すかさず野崎がおしゃれキック。続く桜花のビッグブーツはカウント2。
青木が出て行き、梅咲にショルダータックル。その勢いで青コーナー陣営にも突進していく。梅咲を孤立させた青木は串刺しバックエルボー、フェースクラッシャー。そしてボディープレスへ。寸前でかわした梅咲だったが、青木もしつこくボディープレス。今度は成功。正拳突きからロープに走るも、梅咲がカウンター攻撃。
続く高瀬は青木に串刺しラリアット、セカンドからのエルボーアタックをヒットさせる。逆水平チョップで追い打ちをかける高瀬。ロープに走るも、桜花が足をすくう。そして野崎&桜花でダブルのビッグブーツ。すぐさま青木がダブルニードロップを投下させる。カウント2。
高瀬のカウンターのパワースラム、青木の後頭部へのダブルニーアタックが決まる。
続いて野崎が出て行き高瀬にミサイルキック。カウント2。ロープに走るも、高瀬がカウンターのえびす落とし。攻勢に転じた高瀬が逆水平チョップとフォアアームを交互に放って行く。そしてカミカゼからSAKIがリバーススプラッシュ。梅咲が旋回式ボディープレスを投下する。
コーナーに登る高瀬だったが、青木が足止め。野崎が雪崩式ブレーンバスターにつなげる。キックアウトされるとドルミルへ。15分経過。これはSAKIがカット。
すぐに野崎はノアールランサー3連発につなげていく。カウント2。ノアールランサー・ハイを狙うも、高瀬がラリアットで迎撃。もう一発ラリアットを叩き込む。カウント2。野崎もビッグブーツでやり返すが、高瀬もショートレンジ・ラリアットを3連発。スピアタックルでカバーする。カウント2。高瀬のローリングストーンもカウント2止まり。
一方、野崎もザキゴエ、ノアールランサー、ノアールランサー・ハイで反撃。これはSAKI&梅咲がカット。両者同時にチェンジとなる。
桜花vsSAKIのマッチアップとなり、桜花がビッグブーツ。SAKIもブレーンバスターからのフロントキック2連発でやり返す。カンパーナを狙うが、青木が救出。
トレイン攻撃を狙う桜花&青木だったが、SAKIが切り返す。そして桜花にニーリフト。続くリバーススプラッシュは桜花が寸前でかわしてパントキック。バックドロップを強引に敢行する。カウント2。
20分経過。桜花は顔面蹴りからビッグブーツ。SAKIがかわすとルミナスの連係。SAKIがランニング・ブレーンバスターにつなげる。カウント2。ストレッチボムを狙うが、野崎が妨害。
逆に野崎&桜花でツープラトンのブレーンバスター。カカト落とし&おしゃれキックの競演からビッグブーツを叩き込む。これは高瀬がカット。
トドメを刺そうとする桜花。ロープに走るも、梅咲が妨害。青木がラリアットで突っ込むが、これが桜花に誤爆してしま…。すかさずSAKIはストレッチボムからカバーするも、カットに入る青木のダブルニードロップが桜花に誤爆。チャンスとばかりにSAKIがリバーススプラッシュを投下させる。今度も青木がセカンドからのボディープレスでカットに入るが、これも桜花に誤爆してしまう…。
これを勝機とみたSAKIがダイビング・カワイルドニードロップを投下させ、3カウントを奪った。
◎試合後のマイク
桜花「私はSAKI、お前に用がある。今日はな、青木のせいで負けた。青木が悪い。だから、そのベルトに挑戦させろ!」
SAKI「イヤです」
桜花「挑戦させて?」
SAKI「イヤです!」
桜花「(青木に向かって八つ当たりをはじめる)お前のせいだろうが! お前が出てこなかったらよかったんだよ、勝ってたんだよ! お前が…」
SAKI「桜花さん、イヤです」
桜花「イヤヤヤヤ、やらせてください。お願いします」
SAKI「そんな後輩のせいにする人、チャンピオンにふさわしくありません。イヤです!」
桜花「後輩じゃない。青木、青木いつ希。今日はパートナーが広田じゃなかった。だから負けた」
SAKI「イヤです。人のせいにする人はチャンピオンにふさわしくありません。イヤです」
青木「言ったれ×2」
桜花「お前のせいだ! やらせてください」
SAKI「イヤです」
桜花「やらせろ」
SAKI「イヤです」
桜花「やろう」
SAKI「お断りします」
桜花「ああ、そう。そこまで断るの?」
SAKI「はい」
桜花「なんで?」
SAKI「やっぱ人のせいにするのはチャンピオンにふさわしくないから、私の大切なベルトにはちょっと…イヤです。お断りさせていただきます」
桜花「あっ、そう…。そこまで断る。断るの?」
SAKI「お断りさせていただきます」
桜花「あー、そう。へー、あー、そう。それwaveのベルトね」
SAKI「はい!」
桜花「返して」
SAKI「イヤです!」
桜花「返して、waveのベルト!」
SAKI「イヤです!! 私のベルトです」
桜花「イヤヤヤ、waveのタッグのベルト。返して」
SAKI「ギャラパンのタッグのベルトです」
桜花「そこまで嫌がる?」
SAKI「イヤです」
桜花「あー、そうですか。あぁ、そうですか! はい、はい、はい。はい、わかりました。ハイハイハイ、私、waveの社長なんです。私にはいろいろ権限があるんです。ハイ、決定! 2月13日後楽園、ギャラパンと私と広田さん、挑戦、タッグ、タイトルマッチ決定!」
SAKI「イヤです」
桜花「社長の権限!」
SAKI「それパワハラですよ!?」
桜花「パワハラでも、モラハラでも、セクハラでもなんでも言ってください。私、社長なんで!」
SAKI「……」
桜花「断るの?」
SAKI「お断りします」
桜花「ああ、そう。そんなこと言ってると、私と広田さん、メッチャしつこいよ。超しつこいよ? 2月12日、旗揚げだっけ? ぶち壊しにいくよ? いいの? 断るの?」
SAKI「……、どちらもイヤです…」
桜花「どっちもイヤだったら、じゃあ…やらなかったら剥奪! 決定で」
SAKI「えーーー!」
桜花「社長なんで!」
SAKI「パワハラですね」
桜花「パワハラでも、モラハラでも、セクハラでも何でも言ってください。私、社長なんで。決定でいいですね?」
SAKI「私、一人でタッグを組んでいるわけじゃないんです」
桜花「今日、濃厚接触で、欠場した…」
SAKI「失礼しました。ご迷惑をおかけしました」
桜花「清水ひかりにも言っておいてください。決定したよって言っといて」
SAKI「イヤです」
桜花「もう決定です。リリース流します。ヨロシク! ヨロシクな、やるからな。嫌がってもやるからな。やらなかったら剥奪な。どっちかだ」
SAKI「考えておきます」
桜花「考えるんじゃねーよ! 決定! ヨロシク! こっちが決定してリリース、バーン!って流したらやるから。そんな顔したってやるからな。出しちゃうからな。社長だもん、アタシ。そのベルト取ったら、オイ! 高瀬&梅咲、お前らのベルトにも挑戦するからな。覚えておけよ、以上!」
4、YUKI MIYAZAKI HAPPY BIRTHDAY WAVE〜4.3〜(60分3本勝負)
世羅りさ&宮城もち&藤田あかね(2−1)宮崎有妃&旧姓・広田さくら&ハイビスカスみぃ
①○もち(0分14秒、エビ固め)広田●
②●もち(3分11秒、外道クラッチ)宮崎○
③○世羅(15分58秒、片エビ固め)みぃ●
※羅紗鋏
宮崎有妃のリアルバースデーとして、毎月1日開催の「ナミイチ」興行が、今大会のみ2日に開催。メインイベントに登場した宮崎の脇を固めるのは、奇跡としてパートナーを組む旧姓・広田さくらと、彩羽匠を巡り争ってきたハイビスカスみぃ。
対戦相手となったのは、元旦にwaveに乗り込み、いま多方面で何かと話題となっているプロミネンスの世羅りさ、宮城もち、藤田あかね。なお、プロミネンス勢は今大会がwave初参戦となる。
先に入場したのはプロミネンス。ハードコアマッチを謳っているだけに、さすがにクールな出で立ち。ハードな闘いが予想されたが……。宮崎は赤鬼、広田は青鬼、みぃは白鬼姿で登場!? コミカル団体らしいスタイルで迎え撃つ。
そして広田が早速、牽制にかかる。
広田「覚悟できてるのか? とくにもち! ストッキング履いてきたのか?」
もち「お前が見たいと思って履いてきたわ!」
広田「あのとき履いてたヤツな、ここあるんだよ」
もち「拾ってくるなよ!」
広田「お前の肌がカッサカサだから、こんなになるんだよ!(と、みぃの腕に破れたストッキングを履かせて伝線具合を観客にも披露する)今日はビリビリにしてやるからな!」
そう言ったと同時に襲いかかる鬼軍団。だが、プロミネンスがガットショット。広田を孤立させると、もちが広田をカバーしあっさり3カウント。プロミネンスが1本目を先取した。
すぐに2本目がスタートとなる。再び鬼軍団が突っ込んで行くが、プロミネンスがガットショットで迎撃し、もち&藤田が広田にダブルのクローズライン。カバーされるも、今度は宮崎&みぃのカットが間に合う。
続いて宮崎が出て行き、もちをコーナーホイップ。串刺しボディーアタックを狙うが不発。入れ替わるようにプロミネンスがトレイン攻撃を浴びせる。
続いてもちが「今日は特別にwaveにお越しの皆さんに宮崎さんのはずかし固めをお見せしたいと思います!」と掟破りのはずかし固めの体勢。これを回避した宮崎がもちに本家はずかし固めを狙うが…、「お前じゃないだろ!」と投げ捨てる。続いて藤田を捕まえるが、これも諦める宮崎。最終的に世羅を捕まえたが、世羅はショルダースルーで回避する。
ならばと宮崎はもちを孤立させると目突きから、広田との連係ボ・ラギーノールロケットを発射。続く首固めは返されるも、外道クラッチで3カウントを奪った。
3本目。反撃にかかるもちが宮崎にブロンコバスター。カウント2。藤田が出て行きショルダータックル。これを受け止めまくった宮崎が逆にやり返す。
ならばと藤田もスピアで応戦し、藤田&世羅がダブルの体勢。だが、これは背後からみぃが足止め。間髪を容れずに宮崎が突っ込むが、みぃに誤爆…。花道をコロコロと転がっていくみぃ。
お構いなしの宮崎が藤田&世羅にダブルハンドのラリアット。藤田にビッグヒップを浴びせていく。カウント2。
続く広田は藤田にボ・ラギノール。ツノでのボ・ラギノールも狙うが、寸前でかわした藤田が担ごうとする。なんとか着地した広田がボ・ラギノール狙い。かわしまくった藤田だったが、「ワシのハードコア見せたるわ! これがわしのハードコアじゃ!」と捨て身の姿勢。すると広田が容赦ないボ・ラギノール。ならばと藤田はチョップで返していき、ラリーとなる。これで両者ダウン。
続いて世羅が出て行き、広田にダブルニードロップを投下。寸前でかわした広田がフェースクラッシャー。これはもちがカットし、世羅&もちでツープラトンを狙うが、広田がDDTに切り返し、すぐさまもちにボ・ラギノール。場外にプロミネンスが転がり落ちると、広田がトペ・スイシーダ! これは失敗。
すると宮崎が「ちょっとー、私の誕生日だから決めてよ。諦めないで!」とハッパをかける。2度目のトライで広田がトペ・スイシーダを成功させるが、惜しくも同士討ちに。
プロミネンスに流れが傾き波状攻撃。世羅がカバーする。カウント2。すぐに走る世羅に広田がふらふらドーン。カウント2。続く広田のウラカンラナもカウント2止まり。
ここでタッチを受けたみぃがトップロープへ。ゆっくり降りて突進する。余裕の世羅がフロントキックで迎撃すると、みぃもスタナー、ドロップキックでお返し。ブレーンバスターは世羅が敢行。
コーナーに登るも…みぃは「それ、食らったら返せないと思うんですよ。その前に話があるんで、ちょっと降りてきてもらってもいいですか?」と、いつもの説得モード。もちろん世羅は断るも、みぃも「話したいことがあって、そこだと距離があるので降りてきて」と譲らない。
世羅が頑なに断ると、みぃは「なんで? 話があるって言ってるじゃん。降りなよ! じゃあ、私がそっち行くから! 座って(とトップロープに座る)。あのさぁー、プロミネンスとか言いましたっけ? まあね、できたばかりのチームだし、いろんな団体にね、ケンカ売って行くのはわかりますよ。で、waveに来たわけでしょ? でも、ベルトを持ってる野崎とかを狙うのはわかるんだけど、なんで宮崎さんとやりたいわけ?」と核心を突く。
世羅「宮崎さんがハードコアやってるっていうので、自分たちハードコア団体なので…」
みぃ「ハードコア? あのね、宮崎さんがハードコアやるなんて、年に1回あるか、2回あるか! ねぇ、宮崎さん」
宮崎「そうだ!」
みぃ「そうですよね? ちょっとこっち来て。(世羅が)変わったこと言ってるんで」
みぃに促され、赤鬼、青鬼もトップロープに座ると、プロミネンスメンバーもロープに座り、井戸端会議が開かれる。
みぃ「知らないお客さんもいると思うんで、プロミネンスの人たちがね、どういう理由で来たのか。まず私たちのこと知らないでしょ? 知ってる? こんな顔してるけど、ハイビスカスみぃだよ?」
広田「みぃちゃんだって、すごいベテランだよ?」
みぃ「キャリア20年だよ!?」
広田「何やるかとか、知ってる? みぃちゃん、歌とか歌うんだよ。結構うまいんだから。聞きたい?」
みぃ「じゃあ歌うわ。じゃあ、歌います」
そうするとみぃは鬼のパンツを熱唱。終わったと同時に宮崎&広田がプロミネンスを捕まえるも、みぃのダイビング・ボディープレスは自滅…。
このチャンスにプロミネンスが、藤田のボディープレス、もちのリバーススプラッシュ、世羅のハリケーンドライバーと畳みかける。カウント2。
ここで広田もスワンダイブを狙うが自滅。ならばと宮崎がダブルハンドのラリアット。広田を世羅に投下するが、これも自滅。逆に世羅がダブルニードロップで反撃。みぃがラリアットで妨害にかかるも、もちがバラ鞭攻撃。さらに世羅がイスでフルスイング! 最後はダメ押しの羅紗鋏で勝利を収めた。
◎エンディング
世羅「オイ! 鬼退治完了だ……。我々は、ハードコア出来る人がいるって聞いてやって来たんですよ。しかも、次の2月13日、後楽園ホール大会あるらしいじゃないですか。宮崎さん、我々とハードコアやりましょう。ヨロシクお願いします」
広田がマイクを握る。
広田「あの無事に鬼退治ができた、といことで…。今日は本当に来てくださいまして、どうもありがとうございました。プロミネンスの皆さんでしたーーー!」
世羅「イヤヤヤヤヤヤヤヤ、すみません。自分たち宮崎さんとハードコアやりに来たんですよ。宮崎さん!」
広田「ウチは、本当に今日わかったでしょ? 何も波も立てない、平和な団体なんです。なので、ワーって荒波立てたいんだったら、どうか、よそ様のリングで引き続きやっていただければと思います。でも、今日やっていただいて、コミカルの要素が十分にあるということはわかりました。わかっただけで十分ですので、どうかお引き取りください」
世羅「宮崎さん、ハードコアやりたいですよね?(宮崎がうなずく)ホラホラホラ×2、うなずいてらっしゃる」
広田「そんなことないよ…」
世羅「うなずいてる×3、うしろ×3」
広田「うしろ、うしろって、そのネタはやっちゃいけないよ? 人のネタはパクっちゃダメだって」
世羅「うしろ、見てください。宮崎さん、ハードコアやりたいですよね?」
広田が振り向くと、宮崎がマイク。
宮崎「やりたいよ、ハードコア! アナタたちがね、ハードコアの団体って聞いて、とても……。コミカルもすごい好きなんだけど、ハードコアも大好き! その気持ちはやっぱり隠せなくて、うずうずしてました。こないだ乱入してくれて、正直ムチャクチャ嬉しかったです。2月13日、後楽園ホールやりましょう! お願いします」
世羅「よろしくお願いします」
広田「ワーって来られて、ハードコアだって言って、それで握手で終わるって、そういう絵面じゃなくて、どうせだったら表紙になったような、『やるぞー、オラ!』みたいな、『ぶっ潰すぞ!』みたいな、そういう絵だけね。そういう瞬間だけみんな撮っていただいて、絵だけ撮ってもらったら、そうすると『もの凄いことだぞ!』みたいになるじゃないですか。(プロミネンスと宮崎がわざとつかみ合う)週プロさん、次の表紙大丈夫ですか? おお、よかった、よかった。じゃあ、2月13日、すげーカードが1つ決まったということで、どうもプロミネンスのみなさんでした。ありがとうございました!」
ここでプロミネンス勢が退場。エンディングに向かうと思われたが、桜花がマイク。
桜花「ちょっとちょっと、締めるのはちょっと待ってくださいよー。今日は何の日? 今日は何の日ですか? ミュージック、スタート!」
宮崎「……私の誕生日?」
音楽が鳴らされ、登場したのは野崎。ケーキのかわりに寿司ケーキをプレゼント。
桜花「こんな時期なのでケーキにバーンはできないので一応、寿司ケーキです。宮崎さん誕生日おめでとうございます」
宮崎「ありがとうございます! 本日はwave新木場大会ご来場ありがとうございます! いつもね、誕生日のときに『誰と試合がしたい?』って聞かれるんですけど、誰としたいじゃなくて、私は『鬼がやりたい』と。みんなが大好きな鬼がやりたいと言っております。今年もできてよかったです。今年は、いつもは1日なんですけど、急きょね、2日に開催になって、リアルで祝っていただき本当にありがとうございます。こんな時期ですから、辛いこと、悲しいこと、苦しいこといっぱいありますが、私たちを見て笑ってください! ねっ、みぃちゃん! 今日はありがとう。みんなの笑顔で私たちはいま生きています。では最後に『これがwaveだ!』で締めたいと思います。行くぞーーー、これがwaveだーーー!」
◎バックステージ
世羅「勝ったんですけど、なんだろこの…」
藤田「精神的なダメージがとてもある」
世羅「ダメージがデカすぎて、あのー、早速、洗礼を受けてしまったなという感じです」
藤田「アナタ、カンチョー受けてないからね」
もち「えっ、受けてないの!?」
藤田「受けてないよ」
もち「なんで、なんで!?」
藤田「ワシだけメチャメチャ、カンチョーされてんの」
世羅「怖いねん」
もち「なんで!」
世羅「怖い…、カンチョー怖い」
もち「ハードコア見せたれや!」
藤田「ワシは見せたんやぞ、ワシのハードコアを!」
世羅「いや、そうですね。人に行っとけ!と言っといて、自分がやらないのはズルいなと思ったんですけど、もう今日の敵はカンチョーだと思っていたので、広田さくらからどうやって逃げるかだけを考えて、今日やってきて、そしたらまさかのオプションが…。鬼というオプションがあって、しかも赤鬼、青鬼、白鬼ってなんやねんって」
藤田「白ってはじめて聞いた」
世羅「白ってはじめて見ましたね。やっかいな鬼どもでした。本当に。精神的なダメージが…。ちと頑張ろう。でも自分たちが当初の目的としてた、宮崎さんをハードコアに引き込むというね、達成されたんですよね? 大丈夫ですよね? 宮崎さんもハードコア愛がある方なので、自分たちとしては、やっぱりそういう人がいてくれるっていうのは本当に嬉しいですから、トコトンやり合いたいな、と。ハードコアで。2・13後楽園ホール大会、宮崎さんと我々プロミネンス、どういうカードになるかはお楽しみということで、ハードコアマッチ、waveさんのコミカル団体でハードコアマッチ、どぎついヤツやってやりますよ」
藤田「やろう!」
世羅「楽しみにしといてください」
◎バックステージ
――今日が最初で最後の前哨戦に?
野崎「一応、去年の年末に5分間のエキシビションをやったんですけど、ちゃんとした前哨戦というのは今日のみでしたね」
――闘ってみて。
野崎「やっぱり高瀬の一発一発ってすごい勢いと重さも増して、プラス、あの子は気持ちが乗っていく選手なので、本当にへんな言い方なんですけど、技食らってて気持ちいいというか、もちろんダメージはあるし、受けたくないという気持ちもあるんですけど、どうしても回避できなかったときの一発が、高瀬ってこんなだったなって今日改めて感じて、13日がより楽しみになりました」
――2本のベルトを巻いて、改めて挑戦を受けるいまの気持ちは?
野崎「懸けるものはコッチ(レジーナ)だけなんですけど、本当は三冠になる予定だったのが、1月16日、タッグのタイトルマッチに負けてしまって、そのときに高瀬が『二冠の高瀬さんと試合がしたかった』って、リング上で言ったので、だったらお望み通り、二冠になってやろうじゃないか、と。というのがあるので、懸けるベルトは1本ですけど、2つとも守る気で二冠の重さを感じながら、高瀬に勝ちたいと思います」
――高瀬さんを待って、防衛戦をしなかったが。
野崎「そうですね、ギリギリまで高瀬と初防衛して…(と思っていた)。もともとは高瀬が挑戦するはずだったベルトだったので、私が取った…っていうのは、やっぱりちゃんとチャンピオンって言えるには、高瀬とやらないとな、という思いがあったので、ギリギリまで高瀬とやる以外は防衛戦やりたくないというのがあった」
――ファンに向けて。
野崎「当初の初防衛戦の相手の予定だった高瀬とやっと試合ができます。高瀬に勝って、真の第17代レジーナに必ず、なる! これは正式決定だ。いま野崎様が決めた、ケッテー!」
◎バックステージ
――最後の前哨戦が終わったが。
高瀬「野崎さんとの前哨戦ということで、野崎さんとは私がいままで出会ったレスラーの中で、一番数多くのシングルマッチをしている選手なんです。ベルト戦も次の13日で3回目なんですよ。こんなにたくさん闘って、でも正直まだまだ闘い足りない…と思える選手っていないと思うんです。それはお互いに成長しているからだし、闘っても、闘ってももっとやれる、もっと勝てる。まだまだ強くなれるという可能性を感じてるからだと思うんです。なので、13日はその自分の可能性を信じて絶対勝ちたいし、いま戦績がですね、ちょうどですね、ベルト戦も1勝1敗。その他の試合もドローなんです。勝敗でいったら同じ数なので、13日にちゃんと私が勝って、レジーナを巻いて、しっかり自分の成長というのをみんなに見せつけたいと思っています。今日、試合が終わっても、お互いが止まれなかった気持ちっていうのは、13日に持ち越しだと思っていますので、13日どうぞみなさん応援よろしくお願いします」
2022.01.23
「Detras de Lazona Vol.1」
◎オープニング
プロレスリングwaveが神奈川・川崎にあるPOST DI AMISTAD(ディアナ道場)で「Detras de Lazona Vol.1」を開催。これまで“遺恨なき対抗戦”と銘打ち、マーベラス、センダイガールズ、アクトレスガールズを荒らしてきたwave。今大会では2月12日に旗揚げするCOLOR‘Sとの全面対抗戦をおこなった。
まずは両団体による入場式がおこなわれ、桜花由美、宮崎有妃、旧姓・広田さくら、野崎渚のwave勢とSAKI、清水ひかり、網倉理奈、櫻井裕子のCOLOR’S勢がリングへ。
当日発表となった対抗戦ルールは、すべてシングルマッチの10分1本勝負。万が一、引き分けとなった場合は、会場の壁に貼られた封筒に書いてあるルールで勝敗を決することが発表された。封筒の中身は、「体重の軽い選手の勝利」「体重の重い選手の勝利」「キャリアの浅い選手の勝利」「キャリアの長い選手の勝利」の4パターン。時間切れの場合は、Tommyレフェリーが封筒を選び、それにより勝敗を決定する。
続いて、両団体から試合順が書かれた紙が提出され、カードは入場時にわかることがアナウンスされた。
SAKI「COLOR‘SキャプテンのSAKIです。ガールズ・プロレスリング・ユニットCOLOR’Sとしては、まだはじまったばかりなんですけれども、1月20日でCOLOR’Sとしては4年目を迎えることができました。(拍手が起こる)あー、ありがとうございます。旗揚げ大会、2月12日を前にこうして対抗戦をさせていただけること、ちょっと最初はモメちゃったんだけど、凄く光栄なことだと思っています。今日は勢いをつけて2月に進みたいので、COLOR’S一同頑張りますので、応援よろしくお願いします。頑張るぞー、(全員で)オーーー!」
広田「waveキャプテンの広田です! このたびは遺恨なき対抗戦となっておりますが、私、個人的にはメチャクチャ遺恨があります。なぜならば、負けたら解散と言ったらメチャクチャ怒られまして、それもすべてCOLOR‘Sのお前たちのせいだと思っている! なんか現実的に凄く怒られた。お前たちのせいだ! でも、私たちは怒られたことで仲間割れしたわけではない。私はちゃんと反省をした。だからこの4人にはいい絆がある。それにwaveは、対抗戦荒らしと言われた各団体、対抗戦して荒らしてきましたよね? 対抗戦は負ける気はしねーんだよ。(勝敗は)1勝2敗くらいかな…。勝ち負けはいいんだ、別に! やることに意義がある!(そう断言すると、いきなり円陣を組み)これがwaveだ!(とバラバラながらも結束を高める)。私たちの覚悟、受け取りましたか? 本日は覚悟を持って最後まで応援して楽しんでいってください」
1、10分1本勝負
○宮崎有妃(8分46秒、外道クラッチ)SAKI●
オープニングで発表されたように、今大会は入場時のテーマ曲で観客、選手同士もカードがわかる形式が取られることに…。COLOR‘Sの一番手は、wave認定タッグ王者のSAKI。一方、waveはW.W.W.D世界エリザベス王者の宮崎有妃が入場。
リング上で顔を合わせた両者。宮崎が「お前は最後だろ? リーダーが出てくると思わないじゃん!」と不満を漏らす。SAKIもファンの後押しを受け「最初が肝心」と言い返す。
試合はロックアップでスタート。組み合うも、SAKIが髪の毛をつかんでロープ際まで押し込んでいく。宮崎がロープに飛ばして脱出するも、SAKIはロープにしがみつきタイミングを外す。
ならばと宮崎は早速、はずかし固めへ。精神的なダメージを負わせたあと串刺しラリアットを狙うが、SAKIも寸前でかわす。
今度はSAKIがフロントキックで飛び込むが、宮崎が読んでファイアーマンズキャリー。これを着地するSAKIだったが、宮崎がスタナーを敢行。すぐにSAKIもフロントキックでやり返し、クロスフェースロックへ。耐えられるとビッグブーツで追撃する。キックアウトされるとリバーススプラッシュの体勢。
だが、これを両ヒザでブロックした宮崎がビッグヒップ。5分経過。もう一度、SAKIを起こしてビッグヒップで追い打ちをかける。さらにもう一度ビッグヒップ!?
仰向け状態のSAKI。それでも宮崎は「起きろSAKI! お前、キャプテンなんだろ!」と挑発していく。何がくるか予想がつくSAKIは「ヤダー!」とダダをこねる。仕方なくSAKIが起きるも、すぐに宮崎が「大チャンス!」とさらにビッグヒップ。尻攻めにあったSAKIは「もーヤです! 絶対ヤダ!」と、今度こそ起きようとしない。
ならばと宮崎が起こしにいくが、SAKIが首固め。キックアウトされるとロープに走るが、宮崎もカウンターのえびす落とし。
ここで残り3分のコール。ムーンサルト・プレスを狙う宮崎だったが、SAKIが追いかけパワーボムで叩きつける。宮崎のラリアット、SAKIのビッグブーツが交互にサク裂。さらに宮崎がショートレンジラリアット、SAKIもフロントキック2連発でやり返す。ここで宮崎はグリグリ目突きからの首固めへ。返されると外道クラッチの体勢。だが、SAKIも読んでいた。SAKIもグリグリ目突きでやり返し、丸め込みを狙うが、切り返した宮崎が外道クラッチでクルリ! waveが幸先いいスタートを切った。
2、10分1本勝負
○野崎渚(7分19秒、体固め)清水ひかり●
※ノアールランサー・ハイ
COLOR‘Sの2番手は、wave認定タッグ王者の清水ひかりが登場。waveからはRegina di WAVE保持者の野崎渚がリングに向かう。野崎は昼におこなわれたディアナ新木場大会で第15代WWWD世界シングル王座を獲得したばかり。2本のベルトを持っての堂々たる入場となった。
ゴングと同時に清水がドロップキックで奇襲を仕掛ける。すぐにロープに走るが、野崎がビッグブーツで迎撃してみせる。フォアアームのラリーから野崎が顔面バーン!につなげ、カウント2。ロープに飛ばすも、清水が側転で回避しクロスボディー。これもカウント2。
清水はPKF、PK、スリーパーへ。しのいだ野崎が畳みかける。串刺しビッグブーツ→ビッグブーツ→おしゃれキック→ビッグブーツと猛攻。キックアウトされるとスリーパーへ。
これを後方回転で脱出した清水がサッカーボールキックを連発。PKでカウント2。すぐに走るも、野崎もカウンターのビッグブーツ、ザキゴエ、ランニング・ダブルニーアタックとやり返す。キックアウトされるとノアールランサーを敢行。これも返されると、野崎はニヤリと不敵な笑み。仕留めにかかるが…。
清水がカウンターのジャンピング・ハイキック、延髄斬り、ハイキックと抵抗。返されるとブロックバスター・ホールドの構え。
これを着地した野崎がドラゴンスリーパー。そこからドルミルへ。これは惜しくもニアロープ。ならばと野崎は手つなぎ式のフロントキック、ビッグブーツ。寸前でかいくぐった清水がスクールボーイ。すぐさまミドルキックを放ってロープに走るが、野崎がカウンターのノアールランサー・ハイ。そしてダメ押しのノアールランサー・ハイで貫録勝ち。これでwaveが2連勝!
3、10分1本勝負
○網倉理奈(時間切れ)桜花由美●
※「体重の重い方の勝利」による
続いて第3試合へ。後がなくなったCOLOR‘Sの3番手は網倉理奈。waveからは桜花由美がラインアップされた。
網倉が大きな声で「よろしくお願いしまーす!」と握手を求めていく。しかし、桜花は応じる…と見せかけて拒否。
ゴングが鳴らされるとショルダータックルでぶつかり合う両者。これは互角の内容。ならばと走る網倉だったが、桜花が払い腰。そしてワキ固めへ。ブレイクされると桜花は網倉の腰に乗って、踏みまくる。そしてキャメルクラッチで鼻フック。さらにスリーパーで捕獲する。なんとか網倉がロープ。ならばとコーナーホイップする桜花。
これを振り返した網倉が串刺しボディーアタック、ショルダータックルで反撃を開始させる。ワープレスでカウント2。そして逆片エビ固めへ。なんとか桜花がロープ。すぐさま網倉は低空ドロップキック、セントーンで追い打ちをかける。串刺しボディーアタックで飛び込むが、かわした桜花が串刺しビッグブーツでやり返す。
5分経過。さらに桜花は串刺しビッグブーツをお見舞い。キックアウトされるとワキ固めに移行する。耐えられるとバックドロップを狙うが、踏ん張った網倉が逆水平チョップ。桜花はエルボーで返していく。
網倉はマシンガンチョップから走ろうとしたが、桜花が髪の毛をつかんで阻止。逆に走る桜花に、網倉がカウンターのローリング逆水平チョップ。そしてカナディアン・バックブリーカーで捕獲する。そのままコーナーに逆さ吊りにセットし、串刺しボディーアタック。サンセットフリップを投下する。返されるとコーナーに向かう網倉。
桜花が一本背負いで投げ落とし、ビッグブーツ。もう一発ビッグブーツを放ってバックを取る。しかし、網倉が「イヤだー!」と踏ん張り、ヒップドロップにつなげる。カウント2。残り時間が少なくなり、桜花はステップキックから走るも、網倉がパワースラム。カウント2。網倉のセカンドからのセントーンはカウント2。すぐにダイビング・セントーンを投下するも、桜花もかわし、カカト落としを放ったところで時間切れに……。
勝敗を決める抽選となり、Tommyレフェリーが引いたクジは「体重が重い選手の勝利」。事前の申告では桜花が62キロ、網倉が70キロとされていたが、実際に体重計に乗って、シビアな判定タイムに突入する。
リング上に体重計がセットされ、Tommyレフェリーがそれぞれの体重を確認。実際の体重はアナウンスされなかったが、網倉の手があげられ、COLOR‘Sが1本取り返した。
4、10分1本勝負
○櫻井裕子(時間切れ)旧姓・広田さくら●
※「キャリアの浅い方の勝利」による
必然的に最後のカードは、旧姓・広田さくらvs櫻井裕子に。これまで戦績はwaveの2勝1敗。広田が勝てばすんなりwaveの勝利。櫻井が勝てば引き分けに持ち込むことができるという大事な一戦となった。
お互いにクリーンな握手をかわしたが、櫻井が背を向けた瞬間、広田が奇襲のスクールボーイをしかける。櫻井が振り向き阻止。逆に櫻井がスクールボーイ2連発、首固めへ。いずれもカウント2。逆さ押さえ込みえを狙うが、これは広田がかわしていく。ここから丸め込みの応酬となり、いずれもカウント2。
続いて櫻井のドロップキックが決まる。さらにブレーンバスターを狙うが、広田も首固めに切り返す。そしてフェースクラッシャーからのプロレスLOVEポーズを決めるが、背後から櫻井が十字固めへ。カウント2。
するとスタミナ切れの広田が「このままだとTommyさんが疲れるから。ちょっと待って。あの、これ対抗戦であるのよ。お互いの気持ちがカラまわっちゃって、こういうことになるの。だから、ちょっと1回、対抗戦のことはおいといて、2月に旗揚げの、やるんだよね? すごい成長したけど、どれくらい成長してるか、じっくりプロレスやろう」と持ちかける。
改めて組み合い、広田がサイドヘッドロック。櫻井がヘッドシザースで脱出する。広田も首を抜いてインディアン・デスロック。そこから逆片エビ固めに移行する。弓矢固め、キャメルクラッチへ。5分経過。広田がボディーシザースで捕獲すると、櫻井はローリングでエスケープ。
続くコーナーホイップは、櫻井が振り替えして串刺しドロップキック、ボディースラムにつなげる。キックアウトされるとサイドヘッドロックへ。これをバックエルボーで脱出する広田。今度は広田がサイドヘッドロック。櫻井がバックエルボーで脱出する。
続いて広田は拝み渡りでロープジャンプを成功させる。だが、2度目は失敗。櫻井がバックエルボーで追い打ちをかけ、コブラツイストへ。
残り2分となり、丸め込みを連発する櫻井。ショルダータックルもカウント2止まり。ブレーンバスターを狙うが、DDTに切り返した広田がボ・ラギノール。ラ・へなストラルもカウント2止まり。すぐに走る広田だったが、櫻井がカウンターのボディースラム。さらにブレーンバスターを狙うが、広田も踏ん張り丸め込みの応酬となる。広田のへなーらサンセットも押し潰され、カウント2。その結果、どちらも決め手を欠き、時間切れを迎えた。
これで勝敗はTommyレフェリーによる抽選で決することとなり、「キャリアの浅い選手の勝利」に決定。キャリアの浅い櫻井が勝利となり、対抗戦は2勝2敗のイーブンとなった。しかし、納得のいかない様子のCOLOR‘S勢…。
◎試合後のマイク
広田「まぁ、まぁそんな顔しないで。上がって来なよ。対抗戦ってさ、やっぱり勝ち負けじゃないと思うんだよね! なんて言うんだろ…みんなで潰し合いとかじゃなくてさ、解散させるぞ!とかじゃなくてさ、やっぱり2つのチーム、それが力をあわせて闘い抜く、それを見てお客さんも頑張ろうって思える。対抗戦っていいもんですよね?(観客は拍手)結果、ドローってことになったけど、COLOR‘Sの勢い、伝わりましたよね! waveに上がってくれて、盛り上げてくれて、それがこういう形で旗揚げする。めでたいじゃないの。ねっ、ドンマイ、頑張ったよ、桜花さんも。ねっ!」
それでも納得のいかないCOLOR‘Sたち。
広田「揉めるなって! ねっ? 頑張ったからいいよ。納得いってないとかの問題じゃなくて。ドローなんで、いまからお客様と歓談タイムみたいにしようかなって思ったんですけど、なかなかないチャンスなんで」
SAKI「2人のおかげで勝ち取ってくれて、ドローです。でも2人が納得いってないみたいだから、私たちのせいでもあるんですが…ごめんね」
網倉「私はCOLOR‘Sで勝ちたいんです!」
櫻井「COLOR‘Sが勝ちたいんです!!」
広田「それはまぁ、旗揚げ戦で頑張ってもらって、やってもらえればねぇ。じゃあ、4対4の8人タッグでやりますか!」
観客は拍手。機運は高まったかのように思われたが、野崎が止めに入る。
野崎「ちょっと待ってください。ちょっと待って×3。アタシ勝ってるんで、別に…。私も、宮崎さんも。(コスチュームを付け始めていた宮崎に)外していいです。こっちは決着付いているので、ドロー同士のタッグでいいじゃないですか?」
広田「そんなのおかしいよねー!」
野崎「だいたい勝たないのが悪いんでしょ?」
桜花「そうだよ。お前が勝たないのが…。勝てよ、お前が勝ったら、勝ってたんだよ」
野崎「だから、ねぇ、聞いて。ドロー同士のタッグマッチで、いいですよね?」
広田「またやるのーー?」
網倉「いいでしょう!」
野崎「次、勝てばいいんですよ。それが正真正銘の決着戦じゃないんですか?」
網倉「わかりました。COLOR‘S勝ちます」
野崎「時間、時間は?」
網倉「どうでしょう、時間無制限というは?」
広田「バカじゃねーの! 無制限って。無制限ってことは制限がないってことだよ? 5分、5分! 十分×3! 十分だよ」
試合時間についても揉める広田とCOLOR‘S勢。
野崎「うるさーい! うるさい×4。ラチあかないから、私が決めていいですか?」
広田「ちょっと二冠になったからって…」
野崎「(苦笑)悪いですか? 二冠が悪いですか? 二冠になったんですよ!」
広田「あー、じゃあ“野崎様”が決めてくださいよぉ」
野崎「じゃあ私が決めさせていただきますよ。無制限…ではなく、5分…でもなく、15分! 15分で決めてください」
広田「リアルすぎてヤダー! スゲー、リアルー」
桜花「勝てばいんでしょ?」
広田「じゃあ5分で…」
野崎「5分で決めればいい」
広田「スゲー疲れているから、休憩それは5分ちょうだい」
野崎「5分好きですね。わかりました。5分間だけ休憩もらっていいですか? ちょっと唇青くなってきちゃったんで(笑)。化粧直しもしなきゃいけないので。ということで、5分後に15分1本勝負のタッグマッチ、いいですね? お客さん、いいですか? これは決定で。(普通に言ったことを広田に突っ込まれ苦笑い…)じゃあ、15分1本勝負のタッグマッチで完全決着。これは正式決定だ。いま野崎様が決めた、ケッテーーー!」
◎野崎&宮崎が急きょトークショー
急きょ決まった決着戦までの間、野崎渚と宮崎有妃がトークでつなぐことに。野崎は昼におこなわれたディアナ新木場大会でW.W.W.D世界シングル王者となったことをファンに報告。一方、W.W.W.D世界エリザベス王者の宮崎も、今後の防衛戦をどうするか…とほんわかトークを繰り広げた。
5、決着戦(15分1本勝負)
○桜花由美&旧姓・広田さくら(時間切れ)網倉理奈&櫻井裕子●
※「キャリアの長い方の勝利」による。対抗戦は3勝2敗でwaveが勝利
COLOR‘Sからの申し出により、対抗戦の決着戦として、桜花由美&旧姓・広田さくら&網倉理奈&櫻井裕子のタッグマッチが急きょ決定。
対抗戦らしい殺伐とした雰囲気のなか4選手が握手。桜花が先発を買って出て、網倉と対峙する。ロックアップで桜花が押し込んでいく。再び組むと、網倉が押し返し小刻みエルボー。桜花もやり返す。この攻防がラリーとなる。
続いてショルダータックルでぶつかり合い、4発目にして網倉が倒すことに成功。すぐにキャメルクラッチで捕獲し、鼻フックのお返し。広田が助けに入ったが、そのまま応援して戻る。
櫻井が出て行き、桜花にフライングメイヤーからの首4の字固めへ。桜花は櫻井の腿を引っ掻いて脱出。串刺しビッグブーツにつなげる。キックアウトされるとアームロックへ。
タッチを受けた広田がボディースラムで叩きつけて、すぐに桜花に戻す。桜花もタメの効いたボディースラムで叩きつけて、広田と交代。
広田はフライングメイヤーだけ放って、再びチェンジしようとするが、これは桜花が拒む。仕方なく広田が試合を続けヘアーホイップ。櫻井もスクールボーからの低空ドロップキック。ここからCOLOR‘Sが連係へ。トレイン攻撃につなげる。さらに網倉の低空ドロップキック、櫻井のエルボードロップ、ダブルのワープレスが決まる。
攻め込まれた広田だったが、網倉にフェースクラッシャーで反撃。今度はwaveがダブルのビッグブーツ。しかしリーチが違いすぎて、広田は当たらず。すぐに桜花がブレーンバスターで広田を投下しようとしたが、網倉にかわされ自滅に終わる。
ボロボロになりながらも広田が「そうえばさ、網倉って歌がうまいでしょ?」と話しかける。網倉は「いまじゃない!」とエルボー連打。それでも広田は「歌、ちょっと聞きたいじゃん」とゴリ押し。押し切られた網倉がミュージカルANNIEの名曲を歌い始める。美声を響かせたが、ワンフレーズが終わったところで広田が背後からスクールボーイ。カウント2。
タッチを受けた櫻井はCOLOR‘S勢で広田にダブルのショルダータックル。カウント2。ブレーンバスターを狙うが、広田が回避しボ・ラギノール。チェンジに行こうとする広田だったが阻まれる。逆にCOLOR‘Sがダブルのブレーンバスターにつなげる。慌ててカットに入る桜花。ならばとCOLOR’Sは桜花にダブルのクローズラインを狙うが、桜花がフロントキックで斬り込み、2人にまとめてフェースクラッシャー。
追撃モードの広田がロープに走るも、セコンドのSAKIが足をすくう。Tommyレフェリーが注意している間に、広田は宮崎を呼び込み奇跡の連係。だが、いずれも失敗に終わる。逆に櫻井が低空ドロップキックでカウント2。
ならばと広田はスイングDDTからの側転ボ・ラギノール。桜花がビッグブーツで続く。さらにもう一発ビッグブーツ。これもカウント2。
残り3分となり、エルボー合戦となる。桜花のフライング・フォアアームも返されると、ポキで捕獲。
これは網倉がカットに入る。反撃に出た櫻井が串刺しバックエルボー、ショルダータックルにつなげる。カウント2。コブラツイストへ。耐えられるとブレーンバスターでカウント2。
続く網倉がショルダータックル。セントーンにつなげる。サイドスープレックスからコーナーへ。これは広田が足止めに成功。投げ落とした桜花がビッグブーツを叩き込んだところで、時間切れを迎えた。
◎エンディング
決着戦も時間切れとなり、揉め出す桜花と広田。
桜花「お前が遊ぶからだろ?」
広田「遊んでないよ!」
桜花「遊んでただろ?」
広田「本気になるのが遅いんだよ」
桜花「どうすんだよ、コレ!」
広田「もぉぉぉー!」
桜花「5分で決めるって言ったのによぉ!」
広田「疲れただけじゃん」
ここでパンチ田原リングアナが2勝2敗1引き分けと、改めて対抗戦の引き分けをアナウンス。桜花を含めた選手たちから「やり損だよ!」との声が上がる。「やり損とか言うなよ! やり損は言っちゃダメだろ!」となだめる広田。
それでも収拾がつかず、結局、壁に貼られた封筒で勝敗を決めることに…!?
出てきてないのは「キャリアの長い選手」「体重の軽い選手」の2パターン。「軽くないから」と阻止しようとする網倉だったが、桜花が「大丈夫、大丈夫、4パターン入ってるから」とルールをリセットしてあることを告げると、仕方なく、勝敗を封筒にゆだねることとなった。
Tommyレフェリーが改めて封筒を引き、「キャリアの長い選手の勝利」を告げると、キャリア20年の桜花と、キャリア25年の広田が大はしゃぎ。対抗戦は3勝2敗でwaveの勝利となった。
広田「まずは勝ったからさ、実績だよ、実績。落ち着いて、まずは勝ちました。実績もね、残しました…ってことで、ベルト挑戦させてください(とSAKI&清水にアピールする)。だって勝った。アンタたち負けてるじゃん」
清水「2人には負けてない!」
広田「そんな屁理屈なんて通じません!」
桜花「やらせてよ」
清水「やだ!」
桜花「あっ、そんなこと言っていいの?」
広田「おい清水、お前な、生意気言ってるけどな、アイツ追い込んでやろうぜ」
桜花「追い込んでやろうぜ。ベルトやらないって言ったな? 追い込んでやる。2月2日に追い込んでやる。お前あいてんだろ? お前のカード、決めてやったわ。清水、お前のカードはな…清水vs彩羽匠」
「ヤッター!」とジャンプして大喜びの清水。
桜花「なに喜んでんだよ! 追い込んでやるよ!!」
広田「お前の生意気なところとか、匠に言ってやるからな」
清水「生意気だったことはない!」
桜花「そういうところが生意気なんだよ!」
清水「年下に『勝ったー、勝ったー!』とか言わないもん!」
桜花「素直だってことなんだよ」
広田「プロとして貪欲ってことだよ。キャリア何年たっても、貪欲なんだよ。勝ちに行くんだ、私たちは。それがプロだろうが!」
桜花「2人合わせて45年だぞ?」
広田「そうだ!(清水の後ろに隠れて指示を出すSAKI)おい、SAKI。おい、コソコソ言ってんじゃねーよ。船場吉兆か、お前は!」
清水「そんな古いネタ知らねーよ」
桜花「古くねーよ! SAKI、お前のカードも決めてやるからな」
SAKI「楽しみにしてますよね、ひかり。私たち、プロとして貪欲なんで、どんなカードでも待ってますよ!」
桜花「じゃあ楽しみにしとけよ」
広田「挑戦させてやるからな……? えっと、挑戦を受けさせてやるからなー、だ。誰も勝ててないけど、誰が締めるんだ?」
桜花「野崎様、とりあえず今日のコレを締めてくれ…」
野崎「むずっ。はい、まぁお疲れさまでした。タッグのとかありますけど、COLOR‘S 2月12日? 旗揚げ戦。まあ今日は本当に闘って思いました。本当に頑張ってください。私は応援してます。そもそも(タッグの)ベルトに挑戦どうこうっていうのは、今日私が手にしたW.W.W.Dシングルのベルト、そして宮崎さんの持ってるベルト。ディアナのベルトがいまwaveに2本あるので、その最後の1つのベルト、ディアナのタッグのベルトが欲しいから実績を作ってこいとルミナスに言われて、だからこそのタッグ挑戦っていう…何をやってるんだ?と思っている人がいると思うので、説明させていただきました。すべてはディアナのベルトを総取りすることが、いまの我々の目標なのでね、本当に実績作って頑張ってください。応援してます。総取りしましょう! ということで、今日はありがとうございました。今年1発目の対抗戦。ちょいちょいと我々やっていくと思うので、みなさん、次はどことやるか、楽しみにしていてください」
広田「ケッテー?」
野崎「はい? 私のタイミングでやらせてください! もう本当、ないよ…決定すること。もう言っちゃったよ…」
桜花「っていうか、今日みんな楽しんでくれたのかな?」
野崎「楽しんでくれました? 本当に? 本当に?(拍手が起こる)ということで、次は2月2日、宮崎さんのリアルバースデー大会となっております。2月2日、新木場大会、みなさんチケット買いましたか? まだですか?×2。まだの人、今日売っているので、まだの人はぜひ買って、2月2日見に来ること。これは正式決定だ。野崎様が決めた、ケッテー! これがwaveだーーーー!」
2022.01.16
『大阪ラプソディーvol.52』
▼前説
二上美紀子会長による前説に続いて入場式。
▼オープニング
新年初となる大阪大会とあって、恒例の書初め披露。最初に披露した旧姓・広田さくらが「元旦WAVEで発表したのと同じです。違う漢字を(書初めで)書いたら“ぶれてる”ということになりますから、同じもので」と注釈をつけ、それぞれ「笑」(広田)、「壊」(宮崎有妃)、「寿」(桜花由美)、「魅」(野崎渚)を披露し、その理由として以下のように述べた。
広田「コロナもそうですけど、いろんなことが、個人的にもいろんな問題が毎日毎日、怒ってくると思います。やっぱり笑うことが最強じゃないかなと思うし、一番大事なことなんじゃないかなと去年思ったので、今年こそは笑顔を絶やさず、われわれはリング上から(笑いを)届けて、私が思ってる以上に、私の笑いとかプロレスから笑顔をもらってる人がほんとにたくさんいるんだなっていうことを去年、ほんとに感じることがありました。なので、笑い続けるってことが、簡単なことではないのですが、もう1度あらためて私がリング上から皆様を笑顔にしたいなという強い決意でこれを書いたという所存でございます」
宮崎「この言葉を見ると松本浩代を思い出すんですが、そういうものを壊すとか人を壊すとかいうのではなくて、やっぱり歳を取ってくると考え方が固まってきて、なかなか一歩を踏み出せないとか、違うことに挑戦できないとか、そういうものを今年は柔軟にしていこう、壊していこうと、そういうことを思って、自分の“プロレス頭”といいますか、今までやってきたもの、それが絶対的な私の中のプロレスではなく、いろんなことに挑戦して、壊して進化しさせていこうという思いで書きました」
桜花「今年、WAVEは15周年を迎えます。なので私の漢字はこちら(寿)。結婚ではなく(苦笑)、15年、こんなにWAVEが続いているのは、こうやって応援してくださる皆様のおかげだと思ってます。なので今年は、15周年イヤーということで、大阪も3月、5月、7月、9月と来るので、皆さんぜひ応援してください」
野崎「去年は『進』という漢字で1年間、驀進し、進化をし、またレジーナ(王座)を手にして、今年はさらに魅力を増していけたらなという心を込めてつけた(書いた)んですが、早速、本日、galaxyPunch!と、われわれ彩羽匠と私が組んでタッグのタイトルに挑戦することが決まってます。やっぱり魅力的なものといえばベルトなので、タッグも獲って、他団体ですが今、ディアナのトーナメントに出てるのですが(ディアナの)シングルのベルトも獲って、ベルトを3本にし、より魅力的な選手になりたいと思います」
野崎はそのまま「本日、全4試合、選手一同、頑張っていきますので、皆さん熱い応援お願いします」と挨拶してオープニングとなった。
▼OSAKA・ストレンジwave(20分1分勝負)
○宮崎有妃&ハイビスカスみぃ(13分16秒、外道クラッチ)網倉理奈●&櫻井裕子
ハイビスカスみぃはなぜか工事現場用の黄色のヘルメットをかぶって入場。リングに上がっても脱ごうとしないので、対戦相手からチェックが入る。Tommyレフェリーに注意されるも、「危ないから」と拒否。「かぶってる方が危ないでしょ」といわれても、「歳くってきたんで」とかわそうとしたところ、Tommyレフェリーは「それはそうだけど」と納得。だが、「それだったらデビューしてからかぶってるはず」と指摘されたみぃは、しぶしぶヘルメットを脱いだ。
握手を交わし、宮崎有妃と櫻井裕子の先発で試合開始のゴング。
正面から組み合って押す櫻井だが、宮崎は微動だにしない。
宮崎はそのままロープに押し込んだ。
クリーンブレイクと見せかけて蹴りをぶち込んでいく宮崎。
ここでみぃを呼び込んで、2人がかりのフラップジャック、挟殺低空ドロップキックと攻め立て、逆エビを決める。
網倉理奈のカットで命拾いした櫻井は、コブラツイストを宮崎に決める。しかし宮崎はゆっくりとロープに歩を進めてブレイクに持ち込んだ。
技を解いた櫻井は、背後からドロップキックを打ち込んでいく。宮崎にボディースラムで叩きつけられながらも、続くレッグドロップをかわして腰を落とした状態の宮崎にドロップキックを連発で叩き込んでいく。
これに怒った宮崎は櫻井を捕まえると恥ずかし固め。
慌てて網倉が飛び込んできてカットした。ここで宮崎はみぃにタッチ。
正面からチョップの打ち合いを繰り広げるみぃと櫻井。みぃはシャツを脱ぎ捨てて「来い!」と挑発するも、1発チョップを受けると脱ぎ捨てていたシャツを着直した。串刺しバックエルボーを決めて両手を突き上げてアピールするみぃ。前のめりに倒れ他櫻井だが、その際、みぃが履いていたバギーパンツに手がかかる。そのままずり落ちて下半身があらわに
ボディースラムを狙った櫻井だが、みぃは太ももで櫻井が差し込んできた腕を挟みつけて阻止。逆にブレーンバスターで投げつけサマーソルトドロップ。距離感を誤って、ほとんど櫻井の体にヒットしなかったのはご愛嬌。櫻井はショルダータックルでみぃをダウンさせたところで、ようやく網倉にタッチ。
網倉が女優でミュージカルの大ファンであることを明かしたみぃは、歌うよう要求。自身も得意である歌で勝負しようというわけだ。ミュージカル女優になった気分で振りをつけながら「アナと雪の女王」を歌う網倉。自分が歌う前に完敗を喫したみぃは、その場で突っ伏す。このダメージを利して攻め込む網倉。カナディアンバックブリーカーで担ぎ上げると、そのままコーナーにぶつけて引っ掛けると、櫻井が串刺しドロップキックを突き刺す。
さらに網倉がボディーアタックからサマーソルトドロップ。動きが止まったみぃを歌で励ます網倉。ゆっくり立ち上がったみぃは反撃に転じるが、網倉はショルダータックルで吹っ飛ばす。続くボディープレスはカウント2で返された。
タッチを受けた宮崎は恥ずかし固めを狙うが、阻止した網倉はショルダータックルの打ち合いに持ち込む。倒れない宮崎。逆にダウンした網倉だったが、サムソンクラッチでグラウンドに引き込み、ヒップドロップ。
立ち上がってロープを背にしたところにラリアットを浴びた網倉。ロープの反動でふらふらとリング中央に踏み出したところに、さらにラリアットを浴びる。ここで宮崎はえびす落とし。これをカウント2で返した網倉は、ムーンサルトプレスを狙って後ろ向きにコーナーに上がった宮崎を櫻井と2人がかりのパワーボム気味にマットに叩きつけると、コーナー2段目からセントーンを落下。さらにコーナー最上段に上がったが、ここで飛び込んできたみぃがセカンドロープに脚を掛けて雪崩式の攻撃を狙う。
しかし櫻井が背後から忍び寄り、脚をつかんだ。そのまま引き落とそうとしたが、またしてもバギーパンツがずり落ちて下半身があらわに。だが、この工房で息を吹き返した宮崎が、網倉をデッドリードライブで叩きつける。それでも網倉は、宮崎のラリアットをかわして振り向きざまにダブルチョップを叩き込む。
さらにロープに走った宮崎にパワースラムを決め、櫻井との2人がかりの攻撃を狙ってロープに飛ばす。ここで宮崎は両腕でのラリアットで2人を倒し、みぃにコーナーに上がるよう指示。ヘルメットをかぶってコーナー最上段に立ったみぃは、宮崎が押さえる網倉に向かってボディーアタックを放つが、距離が足らず墜落。
一瞬、時間が止まったように全員の動きが止まったが、宮崎はサミングからの首固めを決める。これはカウント2で返した網倉だったが、続く外道クラッチでカウント3を聞いた。
▼OSAKA・サクパラダイスプレゼンツ・スクランブルwave(20分1本勝負)
○旧姓・広田さくら&高瀬みゆき(12分51秒、ウラカンラナ)門倉凛●&青木いつ希
サクパラダイスのTシャツを着ずに入場してきた高瀬みゆき。旧姓・広田さくらはその点を指摘。試合前からコンビネーションは微妙だったが、そのあたりを突かれて、握手を求めてきた門倉凛、青木いつ希の先制攻撃を許してしまう。
しかしそれも想定内。すぐに逆転に成功した広田は、青木の手をつかんでロープ渡り。転落したところを青木がサイドヘッドロックに捕らえる。
ボディーにエルボーを突き刺して脱出した広田。そしてエルボーをアピール。逆に広田がサイドヘッドロックを決めると、今度は青木が同じようにボディーにエルボーを叩き込んで逃れて、エルボーをアピール。互いにそれを2度繰り返した。
串刺しバックエルボーの打ち合いを経て、フェースクラッシャーを決めた青木。続いて広田を肩に担ぎ上げた。体を揺すって青木の後方に回転して下りた広田は、下から青木の臀部に両手を突き刺していく。
ここで広田は高瀬にタッチ。勢いよく飛び込んできた高瀬だったが、ノータッチのまま門倉が飛び込んできて、青木とのコンビネーションで高瀬を攻め込み、機先を制する。
パワースラムで反撃に転じた高瀬は、DDT、逆水平と攻め込むが、青木も背中へのランニング・ダブルニーを返し、ブレーンバスターホールド。
ここでようやく正式にタッチを受けた門倉が、ロープを背に腰を落としている高瀬にミサイルキックを決めるも、高瀬もミサイルキックのお返しから串刺しラリアット。広田が飛び込んできてDDTを決め、2人がかりのフェースクラッシャーを決めてプロレスLOVEポーズを決める。
門倉にボ・ラギノールを決めた広田。リング下にエスケープしたところでトペを放つと、珍しく成功。さらにエプロンに押し上げた門倉と青木にボ・ラギノールを突き刺し、リングに戻ってからは高瀬のシーソーホイップの勢いを借りて、飛び込む形でのボ・ラギノールを門倉に見舞った。
その後、高瀬が青木を、門倉が広田を追いかける形でエルボーを決めたのち、リング中央でエルボーの打ち合うと、4選手ともダウン。広田と高瀬が立ち上がったところに、青木が両腕でのラリアットをぶち込んでいった。さらに広田に串刺しラリアットを叩き込み、門倉とのダブルブレーンバスターで追い込んでいく。
門倉が狙ってきたドラゴンスープレックスを飛びつき式の前方回転エビに切り返そうとした広田だが、門倉は押し潰して逆にフォール。カウント2で返されると、またしてもフルネルソンに捕らえる。今度は青木がラリアットでカットしようとしたが、かわされてしまい門倉にヒット。ここで高瀬が門倉にラリアットを叩き込んだが、そのまま門倉はふらふらと広田を押し潰す形でフォールする。しかしカウントは2。
広田と門倉は丸め込みの応酬を繰り広げるが、いずれもカウント2。広田の背後の飛びついた門倉は十字架固めを狙ったが、広田に踏ん張られてフォールに持ち込めない。ここで高瀬が背後からドロップキック。
広田はそのまま前のめりに倒れ込む。意識もうろうとする広田をロープに振った高瀬。ロープの反動で返ってきた広田は、正面から門倉に飛びついてウラカンラナで丸め込む。そのまま丸め込むと、カウント3が数えられた。
広田と高瀬は、両手を突き上げて勝利をアピール。広田はコーナーに駆け上がってまでアピールするほどの喜びようだった。
▼OSAKA・チャレンジwave(15分1本勝負)
○桜花由美(13分48秒、片エビ固め)梅咲遙
※ビッグブーツ
2019年7月15日、Mariaとのシングル2連戦で闘って以来のシングルマッチ(ほかに梅咲遙とはイリミネーション、バトルロイヤルで各1回、タッグマッチ、6人タッグでそれぞれ1回対戦している)。
バックの取り合いからスタートした一戦。まずは梅咲がフライング・ネックブリーカードロップを決めたあたりから試合が動く。桜花の両脚をダブルレッグロックに固めた梅咲は弓矢固めへ。
技を解くとストンピングを落とし、ロープに張り付けにして背中へドロップキック。カウンターの払い腰を決めて逆襲に転じた桜花は、ワキ固めで梅咲の動きを止めにかかり、串刺しビッグブーツを決めて自身のペースに引き込んでいく。
ロープ際で梅咲の背中を踏みつけた桜花はニードロップを腰に見舞っていくが、串刺しの攻撃を阻止した梅咲は、コーナー2段目からのティヘラで桜花を宙に舞わせた。
桜花が狙ったカウンターのネックハンギングボムをドロップキックで切り返した梅咲は、桜花の両脚を折りたたんでトライアングルスコーピオンへ。しかしステップオーバーせずに、そのままブリッジして締め上げていく。さらに桜花の右足をサードロープに絡めて痛めつけていった。
スタンドに戻るとエルボーの打ち合い。背を向けてロープに走ろうとした梅咲の髪をつかんで引き倒した桜花。その桜花がロープに走ったところで、素早く起き上がった梅咲はドロップキックをぶち込んでいくなど、やられっ放しではない。桜花もすぐに反撃に転じ、早い展開で攻守が変わるスピーディーな闘い模様に。
ロープ際、リング中央でのビッグブーツからクロスフェースロックを決めた桜花。ロープに逃れた梅咲は、至近距離から桜花のh時アにドロップキックを見舞い、前方回転式のネックブリーカー、ミサイルキックと攻め立てる。
桜花がDDTを決めれば、梅咲はパワーボムをお返し。そしてコーナー最上段から旋回してのボディープレスを決める。カウント2で返されてもノーザンライトスープレックスで追い込んでいく。
低空ながらもバックドロップを決めた桜花は、梅咲が仕掛けてきた丸め込みの連続をいずれもカウント2でしのぐと、勢い込んで走り込んできたところにビッグブーツを合わせる。
続くカカト落としをかわしてロープに走った梅咲だったが、またしても桜花がビッグブーツで迎撃。これが顔面にズバリ決まって、梅咲はマットに沈んだ。
勝負が決まったところで旧姓・広田さくらがマイクを手にリング上へ。敗れた梅咲に向かって「2回も負けてるよね? この間、ディアナの道場で、ジャガー横田、梅咲、広田の3WAYやったんですよ。わたくし梅咲に勝ちまして、今日も桜花さんが勝ちまして、お前2回も負けてんだよ! この前、その時に『ベルト挑戦させろ』って言ってさ、なんかキャンキャンキャンキャン言ってたけど、負けてんじゃん、2回も。“挑戦させろ、いやです”なんて、そんなこともう通りませんよ。断る権利なんてないよね?」と梅咲が高瀬みゆきと保持するWWWD世界タッグ王座への挑戦を迫る。
ここで高瀬が割って入り、「そんなん言いますけど、広田さん、誰と組むんですか? パートナーはいるんですか?」と問いただす。苦しまぎれに「桜花さん」と返した広田だが、高瀬からは「普段、組んでないですよね?」と突っ込まれた。
急に指名された桜花はまさかの表情。広田から「あんたもやる気出しなさいよ。疲れてるのはわかるけど」と言われるが、「WAVE4人いるけど、ベルト巻いてないの私たちだけだよ。おばさんたち内臓冷えるんです。だから、何か巻いとかなきゃけないんです。お前らが巻いてるベルトでお腹あっためるんですよ、私たちは」とベルトに挑戦する理由を口にした。
「そんなこと言いますけど、絶対に(チームとして息は)合わないですよ」と高瀬から言われても、広田は「合わないかどうか、やってみないとわかんないじゃん」と返し、「それと、なんで桜花さんを指名したかっていうと、今年WAVEは15周年なんですよ。で、この前に勃発しましたディアナのベルト総取り計画で、ベルトを巻かせてあげたいじゃないの、15周年で。15年間、WAVEで頑張ってきた、支えてきた……ンー、これはちょっとウソっぽいな。ウソがバレるな。とにかく15周年を前に私たち4人ともベルト巻くから」と挑戦理由をあらためるも、高瀬は「私たちはルミナスというタッグチームで、いろんな人と闘って、その中でベルトを巻いて、必死に守ってきてるんです。どんな理由をつけようが、そんな即席タッグで軽く『挑戦させろ』って言われても無理です!」と拒否。そして、「何か実績作ってきてください。お2人、何も(実績)ないでしょ」と条件を付きつけた。
これには広田も「わかったよ」と渋々折れ、「じゃあ、せっかく大阪で始まった物語だから、次の大阪(3月13日、176BOX)までに実績作ってきてやりますよ」と返した。これを聞いて「それなら待ってます」と高瀬も納得。なんとか挑戦への道を開いた広田は、「これっていうタッグチーム名も考えて」と桜花に伝えてリングを下りた。
タイトルマッチセレモニーとしての写真撮影を終え、彩羽とSAKIが先発して試合スタート。静かな立ち上がりからショルダータックルの打ち合いへ。互いに1度ずつ相手をダウンさせると、エルボーの打ち合いとなる。そして彩羽がキックで優位に立ったところで野崎にタッチ。SAKIも清水ひかりに交替して4人が入り乱れる展開となるが、野崎が清水をキャメルクラッチにとらえた。
じわじわと追い込んでいく野崎だったが、清水はボディーアタックを決め、背中、正面からサッカーボールキックを叩き込んでいく。しかし野崎は、清水が狙ってきたスリーパーを後方に一回転して逃れると、早くもドルミルを繰り出していく。ここはSAKIが慌ててカットに飛び込んできた。そしてSAKIが側転式のボディープレス、清水がヒッププレスを交互に見舞っていく。
だがスタンドに戻ったところで、野崎がカウンターのビッグブーツを決めて形勢逆転。タッチを受けた彩羽が、ミドルキック、水面蹴り、PK、低空ドロップキックをリズミカルに決めていった。キックで追い込んでいった彩羽に対し、清水も蹴りで応戦。しかしキックでは彩羽の方がキレ味では一枚上手。
それでも清水はコルバタを返し、コーナー2段目からのボディーシザースドロップを決めて、簡単には屈しない。さらにスライディング式でレッグラリアットを叩き込んでいった。
替わったSAKIにフライング・ニールキックを決めた彩羽。エルボーの打ち合いから旋回式エルボー、トラースキックと追い込んでいくも、SAKIはコーナートップに上がった彩羽に蹴りを見舞い、雪崩式ブレーンバスター。
しかし野崎のミサイルキックを浴びてしまう。すかさず彩羽が投げ捨てジャーマンからスワントーンボム。これは清水がカット。ならばと野崎が蒼魔刀、ノアールランサーとつないで追い込んでいく。彩羽のトラースキックのアシストを受けてドルミルにつないだ野崎だったが、清水にカットされてタップを奪うには至らず。
ここでノアールランサーを連発していった野崎。しかしSAKIは3発目をパワーズラムに切り返していった。さらに野崎を肩車すると、清水がコーナー最上段からダイブしてのボディーシザースドロップを決める。それでも野崎はノアールランサーを連続して叩き込んでいくが、SAKIはカウント3を許さない。
粘るSAKIを見てリングに飛び込んできた彩羽がハイキックを放ったがかわされてしまい野崎に誤爆。すかさずSAKIがジャックナイフで固めたがカウント2。ならばとランニング・ブレーンバスターからコーナートップに駆け上がり急降下ニードロップ。しかし野崎が間一髪でかわして自爆。
ノアールランサー、ザキゴエ、ノアールランサーと畳み込んでいった野崎。そしてドルミルに捕えようとしたが、これを逃れたSAKIはビッグブーツを叩き込み、清水のジャンピング・ハイキックを呼び込む。そして走り込んでのビッブーツ2連発からストレッチボムを決めた。
ここで彩羽がハイキックを叩き込み、SAKIを背中合わせで担ぎ上げる。そしてランニングスリーを狙ったが、後方に滑り下りたSAKI。そして清水が彩羽をリング下の押し出す。SAKIが野崎のビッグブーツをかわしたところで清水が飛び込んできてレッグラリアット。SAKIがランニング・ブレーンバスターを決めると、清水はリング下の彩羽にコーナー最上段から場外プランチャを見舞っていった。分断に成功したこのワンチャンスに、SAKIはコーナー最上段に駆け上がってダイビング・ニードロップ。これがズバリ決まって、野崎はマットに沈んだ。
▼エンディング
まさかのカウント3にガックリ肩を落とす野崎。そこに高瀬みゆきがマイクを手に飛び込んできた。
「なに負けてるんですか! 野崎さん、私は2月13日は2冠王になった野崎渚と対戦できると思ってました。私は復帰してからガンガン調子あげてます。このままだと2月13日、余裕で勝たしてもらいますんで、よろしくお願いします」と、2・13後楽園でのレジーナ戦での勝利を宣言。
それを受けて野崎は、「高瀬、今日負けたけど私、あなたの言った『2冠の野崎さんと試合したい』って言っとくけどまだチャンスあるからな。今日負けたけど、私、もう1個、ベルト手に入れるチャンスあるんだわ。わかったよ、そこで(ベルト)獲って、あんたの望む通り、2冠の野崎渚として2月13日、(タイトルマッチ)やってやるよ。楽しみにしとけ」と、現在ディアナで開催されているWWWDシングル王座決定トーナメントを制してベルトを手土産に後楽園ホールのリングに上がることを約束した。
そのやり取りののち、あらためてベルトを腰に巻いたgalaxyPunch!。Tommyレフェリーに手を上げられ、ベルト姿を撮影しているところに現れたのが旧姓・広田さくら。まずは「防衛おめでとう」と祝福。そして桜花をリングに呼び込み、「私たちは諸事情がありまして、実績を作らなきゃいけないことが急務でございます。なので、実績(つくり)のために、そのベルトください。実績が必要なんで、挑戦させてください」と要求。しかしSAKIは「いやです」。清水が「そんな急に挑戦……」と続けようとしたが、広田は「なんだお前は!」と遮ろうとしたが、SAKIが「そんな軽々しく言うもんじゃないでしょ。こっちがどんな思いで(ベルト)守ったか」と返す。
広田が手にしていたマイクを奪ったSAKIは、「そんな軽々しく私たち、このベルトに挑戦したわけじゃないんですよ。今年に入ってプロレス頑張ろうって決意したから、2人で(ベルト)締めさせていただいて。そんな軽々しく実績が欲しいどうのこうので(挑戦って)言われちゃ困ります。このベルトは私たちの宝物なんです」と突っぱねてリングを下りようとした。
広田は「私たちキャリア何年あると思ってんだよ」と先輩風を吹かせ、「ちょっと調子に乗ってベルト巻いて、『COLOR'S、今年から頑張ります』って、なんだ、お前らよぅ。私たちは実績とか言ってるけど、WAVEで15年っていう実勢がちゃんとあるんだよ。タッグとかどうのこうのとかいう前に、お前ら『今年から始めたCOLOR'Sです』ってことで、お前ら自体の実績はなんだっていうんだよ。そうだろ?」と反論。すると清水が「これから作るもん!」と言い返した。そういうと、リングサイドにいた網倉理奈と櫻井裕子もリング上へ。それを見た広田は、リング下でまったく動こうとしない宮崎有妃と野崎渚に向かって「出て来いよ!」。そしてリング上で向かい合う。
そこでSAKIがあらためて「私たちGirl's Prowrestling Unit! COLOR'S、今日このベルト防衛したことから実績が始まりました!」と宣言。そして引き揚げようとしたが、広田に呼び止められる。「これまでWAVEに上がっていろんなこと言ってて、ちょっと4人で結束したからって、すぐいい気になって。お前ら、潰してやっからな」と宣戦布告。
するとSAKIは「私たちWAVEさんに上がりたいために、こんなにみんなでユニット作って大会を開くことにしいたのに、そんな言い方されるのはちょっと心外です。そちらは団体かもしれませんけど、この通り同じ人数ですよね」と静かな口調で反撃。「プロレス界では、これを対抗戦っていうんだよ」と返した広田。「23日、空けとけ」と迫るも、SAKIは「23日、私たち昼間は提供試合とかあるんで」と断る。しかし広田は「昼はこっちだって忙しいんだよ! 夜、空いてんだろ? (スケジュール)空けとけ!」と激しい口調でやり返すと、SAKIも「おお、上等だ! いい歳してムキになりやがってよ! なんだ、バカにしやがって!」とケンカ腰に。高瀬と一触即発となる。その様子を見て高瀬と梅咲がリングに上がってきたが、「お前らのせいでこうなったんだろ!」と怒りが飛び火。結局、COLOR'Sはリングを下り、WAVE勢4選手がリングに残った。
その姿を見送った広田は、「なんて終わり方になっちまったんだ。2022年初の大阪なのに」とボヤくも、「千葉のヤンキーは怖いね」と言って気を取り直し、「私たちが何でここまでガツガツ迫ったかっていうと、次の大阪大会で皆さんにものすごいカードを提供したがために、私たちは頑張ってるんですよ!」と、観客の支持を集めようとする。そして「皆さん今日の大会、楽しかったですか? 私たちも楽しかったですよ。私たちが楽しめば、もちろん皆さんも楽しいですよね? どうしましょう、(大阪での)一発目からこんな感じですよ。次はもっと面白くなっちゃうでしょう。この勢いで1年間、WAVEは突っ走りたいと思いますので、皆さん応援よろしくお願いします」と伝え、最後は「これがWAVEだ!」と叫んで、2022年大阪開幕戦は幕を閉じた。
2022.01.01
「NAMI☆~Jan~2022年新春・波始め~HAVE A NICE WAVE~」
◎前説&オープニング
プロレスリングwaveが元旦興行を開催。野中美智子リングアナウンサーがお休みのため“年イチリングアナ”のパンチ田原氏が今年もリングアナウンスを担当した。前説から登場し、旧姓・広田さくらとグッズ紹介などで会場を温めた。
開始時刻になるとwave選手(桜花由美、野崎渚、宮崎有妃、旧姓・広田さくら)がリングに登場。恒例の書き初め披露からスタートとなった。
広田「皆様、さっきからよう出てくる広田でございます。改めまして、明けましておめでとうございまーす。配信をご覧の方もおめでとうございます。早速ですが、わたくしの今年の漢字が…『笑』(わらい)という漢字を今年の漢字ということにさせていただきます。合ってるよね? 理由はですね、なんだかんだ言ってもやっぱり笑うってことが最強の人間ができる行為じゃないかなと思います。何があっても笑っていられる…、笑える人っていうのは強いなと思うし、でもね、やっぱりなかなかずっと笑っているのも難しいですよね。だからこそ私はこうやって笑おう、笑っていこうと思いました。で、リング上からもみなさんを笑顔にするように、笑いを提供できるように、今年も頑張ろうと思っております。『笑い』でした!」
宮崎「皆様、明けましておめでとうございます。わたくしの今年の漢字は『壊れる』というね。この漢字にしました。この漢字を見ると、どうしても松本浩代みたいにね、思っちゃいますけど、年をとってくると考え方も硬くなったり、自分の中でこうあるべきだと思ったらそれをずっと…みたいな、曲げることはしないとか、そういう人間にならないように、自分の中での固定観念も壊していって、私のプロレスはこういうプロレスだっていう、思っていることも壊して、いろんな宮崎有妃を進化させていきたいなと思いました。なので、この漢字にさせていただきました。今年もよろしくお願いします!」
野崎「皆様、明けましておめでとうございます。わたくしの今年の漢字はコチラ、『魅』!。『魅力』の魅とかね、『魅了する』の魅なんですが、昨年の私の漢字は『進む』という字だったんですけど、本当に1年間バク進して、さらに進化をした1年だったんですけど、さらにそこにみなさんの心を引きつけられる選手になりたいという思いを込めて、『魅了する』の魅を今年の漢字とさせていただきました。今年はW.W.W.Dのトーナメントに参加していたり、1月16日、彩羽とタッグタイトルに挑戦すると決まっていて、ベルトを増やすチャンスがいきなりやって来ているので、逃さず、ベルトを増やしてどんどん魅力的な選手になりたいと思います。応援よろしくお願い致します」
桜花「皆様、新年あけましておめでとうございます。今年のwaveをよろしくお願い致します。(自分の漢字を)発表する前に発表ごとがあります!(『結婚?』の声があがると)違うよ、違う! まだ、まだ!(と全否定)先ほど前説にもありましたが、ナミイチですが、リングまわりにカメラマンが入ることになりました。なぜかというと今年のナミイチはほぼ新宿FACEに決まりました。ここでカメラマンが入らないとタイトルマッチ、写真も撮られないし、取材も来られないということになるので、FACEに致しました。2月と6月と12月以外は新宿FACEとなっております。でも、ナミイチすべて10秒動画OKです。なので5500円の10秒動画OKとなりますので、こちらは引き続き動画を撮ってください。よろしくお願いします。そしてwave、今年で15周年を迎えます。みなさんのおかげで15年経ちました。この15周年大会なんですが、8月13日、14日、この2日間で5大会やります! まだ時間とかは決まっておりませんが、こちらで5大会やりますので、ぜひみなさん…あっ、新宿FACEです。こちらでやりますので、ぜひみなさん来てください。詳細が決まりましたら発表致します。よろしくお願い致します。そして、私の今年の一文字はコチラ、ダン!(『寿』を見せると、会場から拍手。パンチ田原リングアナが『いよいよですか?』と声をかける)。いややや、結婚ではございません。今年15周年をwaveが迎えるということで、お祝い。去年はコロナでみなさん声が出せなかったり、いっぱいストレスを溜めたと思いますが、今年はコロナが落ち着いてきたら、地方大会とか行って、47都道府県これからどんどんまわっていきたいなと思います。みなさん、今年は本当にwaveのお祝いの年です。結婚もできればしたいですけど、お祝いの年なので、みなさん笑って、壊して、魅了されてください! ぜひ今年1年、waveをよろしくお願い致します」
1、新春・Future wave(20分1本勝負)
優宇&○青木いつ希(14分45秒、片エビ固め)久令愛●&大空ちえ
※フロッグスプラッシュ
プロレスリングwaveのレギュラーとして定着している優宇&青木いつ希。2022年のwave初戦は、PURE-Jの久令愛&大空ちえとの対戦となった。
先に元気な挨拶をおこなったのは久令愛。だが、青木もそれを上回る元気な声で返していく。その青木が「優宇さん、明けまして…」と呼びかけると、優宇が「おめでとうございます!」と返してハグ。それを見ていたPURE-J勢も負けじと握手をガッチリかわす。
先発は青木vs大空。青木がヘッドロックで捕獲。「潰れろーーー!」とボディープレスを放つ。優宇も同じ技で続き、素早いタッチワークでボディープレスを連発していく。
改めて優宇がジャンピング・ボディープレスを放ってカバーする。カウント2。ボディースラムを狙うが、大空が首固めに切り返す。キックアウトされると、大空が拝み渡りへ。青木がロープを揺らして妨害すると、優宇がファイアーマンキャリーで受け止める。大空は着地するも、優宇&青木でダブルのショルダータックル。おんぶ式ボディープレスからの「鏡餅!」ポーズ。これは久令愛がカットに入る。ならばと優宇がボディースラムで叩きつけ、青木と交代。
青木は「第1試合終わらせるぞ! 終わり×3!」と仕留めにかかるが、大空が抵抗してフォアアームを連発。ここから打ち合いとなるが、大空が足を踏みつけ反撃にかかる。ドロップキックを叩き込み、ようやく久令愛とタッチ。
久令愛は青木にフェースクラッシャー。そして鎌固めへ。耐えられると青木をロープに張り付けドロップキック。カウント2。
大空がドロップキック3連発で続く。カウント2。改めて拝み渡りへ。アームホイップからのドロップキックを決め、串刺し攻撃で飛び込むも…、青木が寸前でかわしてバックエルボー、フェースクラッシャー、低空ドロップキックにつなげる。カウント2。ボディースラムを放って優宇にタッチ。
かわった優宇は相手陣営の久令愛に突進。大空を孤立させると串刺しバックエルボー2連発。旋回式サイドバスターでカウント2。大空もクロスボディーを放つが優宇は倒れず。逆に優宇がセントーン。これをかわした大空が丸め込む。カウント2。コーナーホイップされた大空だったが、飛びつき回転エビ固めへ。これも返され、久令愛と交代。
久令愛は優宇にフロントキック2連発。逆水平チョップをお見舞いする。優宇もチョップで応戦。この対決は優宇がパワーと手数で上回る。すぐに久令愛もフロントキックでやり返し、キックアウトされると腕十字の体勢。三角締めに移行する。
優宇が担ぎ挙げて脱出し、ラリアットで反撃。返されると青木とチェンジ。青木は後頭部へのダブル・ニーアタック、ブレーンバスター・ホールドで追い打ちをかける。カウント2。セカンドロープからのボディープレスもカウント2止まり。
すぐに走る青木だったが、久令愛がキャッチしドラゴンスリーパーへ。なんとか青木がロープ。ならばと久令愛はケンカキック、ミサイル発射。これは優宇がカットに入る。しかしPURE-J勢もダブルのドロップキックで優宇を排除。久令愛がスピンキックにつなげる。キックアウトされるとダブルリスト・アームサルトを敢行。これもカウント2。
優宇がジョン・ウーで助けに入ると、青木が久令愛&大空に串刺しラリアット、優宇がキャノンボールにつなげる。最後は青木が久令愛にフロッグスプラッシュを投下させジ・エンド。
2、新春・コミカルwave(15分1本勝負)
○くいしんぼう仮面(14分58秒、エビ固め)旧姓・広田さくら●
※ジャックナイフを切り返して
コミカル路線を貫く旧姓・広田さくらの2022年は、くいしんぼう仮面との試合でスタート。
早速、広田が「オイ、くいしんぼう仮面よ。今日、1月1日という日に、waveに乗り込んで、オマエわかってるだろうな? いいですか、みなさん! 新春で初笑いみたいな、そんなのを期待してるかもしれないですけど、そんなのいっさいないですからねっ! いいか? リングに2人のコミカルはいらねぇんだよ!! 1人で十分なんだよ。今日、私たちのどちらか一人は泣き崩れ、ボロボロの姿でリングを降りることになるからな。覚悟しろよ!」とマイク。
ニラみ合う広田とくいしんぼう。観客は「くいしんぼう」「広田」「Tommy」への手拍子を送る。それでも2人は組み合わない。Tommyレフェリーが「ファイト!」と促すが、それでも2人は非接触。改めてTommyレフェリーが「ファイト!」「早く組め!」と促す。
それでも組み合わない2人。力のこもったニラみ合いが続く。シビレを切らしたTommyレフェリーが「いい加減にしてくれ。いらないよね?」と2人に厳重注意。広田は「オマエのせいでTommyさんに怒られたんだからな!」とつっかかると、くいしんぼうがガットショット。ようやく試合が始まる。早速、くいしんぼうが走るも、広田がカニばさみ。ボ・ラギノールからの高田純次へ。
これをくいしんぼうがガードし、逆に高田純次を成功させる。高速の串刺しラリアットを連発していくが、3発目は広田を追い越してしまい、広田が逆に串刺しラリアット。そしてスリーパーへ。くいしんぼうは「そんなのぜんぜん効かへんわ!」と、バックエルボーで脱出してみせる。
今度はくいしんぼうがサイドヘッドロック。広田もバックエルボーで脱出し、再びサイドヘッドロック。くいしんぼうがバックエルボーを放ち、串刺しバックエルボーを狙うが、かわした広田がフェースクラッシャー。
コーナーに飛び乗る広田だったが、2度転落。ブーメランアタックも、スワンダイブも失敗してしまう。場外戦となり、くいしんぼうは自分のバックエルボーの反応がイマイチ悪いことを悔しがる。お構いなしに広田が鉄柵を使った拝み渡りへ。ここで残り3分となる。
慌ててリングに戻った広田がカバーする。カウント2。くいしんぼうはブレーンバスターを狙うが、広田が首固めへ。そこから怒濤の丸め込みとなるも、いずれもカウント2。
ヘロヘロになった両者にダウンカウントが数えられるなか、残り1分のコール。カウント9で立ち上がり、広田が回転エビ固めへ。くいしんぼうが押し潰してカウント2。再び丸め込みの応酬となる。ジャックナイフを狙う広田だったが、くいしんぼうが押し潰して、今度こそ3カウントが叩かれた。敗れた広田は「今年1年ありがとうございました…」と嘆きながら退場することに…。
3、新春・プレミアムスクランブルwave(20分1本勝負)
△SAKI&清水ひかり(時間切れ引き分け)高瀬みゆき&梅咲遥△
アクトレスガールズから卒業し、ユニットColor’sとしての活動をスタートさせたgalaxyPunch!(SAKI&清水ひかり)。WAVE認定タッグ王者組として迎えた新年一発目は、W.W.W.D世界タッグ王者組の高瀬みゆき&梅咲遥(ルミナス)との対戦に。新年からタイトルホルダー同士の注目の一戦となった。
先発は清水vs梅咲。ところが高瀬が早々に割り込み、ルミナスが連係。ダブルの低空ドロップキックを決める。そうなるとSAKIも黙ってはいられない。カットに入るとそのままギャラパンが梅咲に連係。清水のサッカーボールキックはカウント2。
タッチを受けたSAKIが梅咲にフライングメイヤーからのサーフボードストレッチ。ダイヤル固めの体勢へ。だが、これは高瀬が妨害。ならばとSAKIが梅咲をロープに飛ばすが、梅咲がネックブリーカードロップで迎撃する。
高瀬が飛び出していき、SAKIにボディーシザース。「いつもより多めに回しております!」とダイヤル固めを敢行する。カウント2。自分も目がまわってしまった高瀬はタッチに失敗。SAKIをロープに飛ばそうとしたが、SAKIがカニばさみからのフロントキック。
かわった清水がサッカーボールキック。キックアウトされると変形アームロックへ。続いてコーナーホイップするも、高瀬が切り返しのドロップキック。そして清水のポニーテールを踏みつける。反撃を試みる清水がクロスボディーを狙うが、高瀬がキャッチしバックブリーカー。そして「オマエの腰が硬いことは、5年間で知ってるんだ!」と逆エビ固めへ。なんとか清水が自力でロープする。それでも攻撃の手を緩めない高瀬。「ロープなんてないんだーーー!」と叫んでコーナーに逆さ吊り。梅咲→高瀬で串刺し攻撃をお見舞いする。
清水も攻勢に転じてPKを敢行。エルボーの打ち合いのあと、高瀬が逆水平チョップ。清水は胸元へのキックで応戦する。高瀬が清水を張り付け「明けましておめでとうございます。2022発、行きます!」と逆水平チョップを敢行するが、SAKIが妨害。
ならばとルミナスはダブルのドロップキックを清水に放っていく。タッチを受けた梅咲が変形足4の字へ。
このピンチをしのいだ清水がキックで攻勢。クロスボディーで反撃し、ようやくSAKIとタッチ。
SAKIはフロントキックで梅咲に追撃。続いてカンパーナの体勢。これは高瀬がカット。ならばとSAKIはヒザ蹴りから梅咲をコーナーにセットし、ニーリフト。リバーススプラッシュを敢行する。
一方の梅咲もドロップキック、低空ドロップキックでやり返し、正調ドロップキックをお見舞い。高瀬がミサイルキック、ダイビング・エルボーアタックにつなげる。
劣勢のSAKIだったが、ギャラパンの波状攻撃で反撃開始。SAKIがフロントキックで飛び込むが、高瀬がDDTに切り返す。続くフェースクラッシャーはSAKIも回避しアトミックドロップ。フロントキック2連発でカウント2。
15分経過。ブレーンバスターの掛け合いは高瀬が制し、カミカゼからセカンドからのギロチンドロップを投下すると、続く梅咲が旋回式ダイビング・ボディープレス。高瀬がカバーしカウント2。コーナーに登るも、SAKIが足止め。雪崩式ブレーンバスターにつなげる。
今度はSAKIがコーナーへ。高瀬が雪崩式ブレーンバスターでやり返す。すぐに突進するも、SAKIがフロントキックで迎撃し、両者大の字。同時にチェンジとなる。
清水vs梅咲のマッチアップに。梅咲のドロップキックを清水がかわす。読み合いの攻防となり、梅咲がドロップキック→ミサイルキックにつなげる。カウント2。
走る梅咲に清水がカウンターのジャンピング・ミドル。延髄斬りは梅咲もかわしてジャーマンの体勢。これを前方回転で切り返した清水がフットスタンプ。バズソーキック、ブレーンバスター・ホールドにつなげる。
キックアウトされると清水はハイキックから走るが、高瀬がラリアットで妨害。ルミナスがダブルのヘッドハンター、合体のアラバマスラムにつなげる。カウント2。残り時間が少なくなるなか、焦る梅咲と清水。梅咲のフロントキックはカウント2。ドロップキックからブレーンバスターにつなげる。これもカウント2止まり。続くダブルリストアームサルトを清水が切り返したところで時間切れを迎えた。
試合後はノーサイド。元アクトレスガールズの高瀬、SAKI、清水は握手をかわしてリングを降りた。
4、新春wave of waves~波・今昔物語~(15分1本勝負)
○桜花由美(12分24秒、エビ固め)野崎渚●
※ビッグブーツ禁止マッチとなる。
昨年15周年を迎え、レジーナとして2022年をスタートさせた野崎渚と、同じく昨年20周年を迎え、今年はwave15周年に向けて勢力的に動く桜花由美の闘い始めは、ビッグブーツ禁止マッチに。ともにビッグブーツを得意技としているだけに、どちらにとっても不利な展開が予想される。
試合前にはパンチ田原リングアナが詳しくルール説明。ビッグブーツを出した場合、1回につき1万円の罰金が科されるだけでなく、レフェリーがビッグブーツをみなした場合も回数に数えられることをアナウンス。ビッグブーツからのフォールも当然、無効となる。なお、合計回数は試合終了後に発表される。
試合前に両選手がお財布をレフェリーに預けてゴング。ロックアップで慎重に組み合う両者。桜花がビッグブーツではなくショルダータックルを放てば、野崎はドロップキックで応戦する。
そして野崎がブレイジング・チョップを連発。堪えた桜花がワキ固めへ。さらに桜花は張り付けエルボー、フライング・フォアアームで追撃。
一方、野崎はスリーパーで形勢逆転。さらに張り付けニー、おしゃれキックで追い打ちをかける。ミサイルキックはカウント2。野崎が攻勢を敷こうとするが、振り払った桜花が至近距離からのビッグブーツを放ってしまう。だが、これはノーフォール。
試合は続き、今度はエルボー合戦に。ヒートアップした桜花が再び2発目となるビッグブーツ。ヤケになったのか、桜花はコーナーを外しにかかる。背後から野崎がスリーパーで捕獲するも、桜花はコーナーに叩きつけて脱出。しかし、Tommyレフェリーを挟んでしまい、レフェリー不在に…。
レフェリーが見ていないことをいいことに、串刺しビッグブーツ。さらにもう一発ビッグブーツをお見舞いする桜花。野崎もビッグブーツでやり返し、ラリーとなる。そしてザキゴエを放つ。
野崎はリング下のTommyレフェリーを見つけ、「Tommyさん見てないよね? 早く、早く!」とリングに戻す。野崎はランニング・ダブルニーアタック、ノアールランサーと畳みかける。カウント2。なおも走る野崎だったが、桜花がカウンターのネックハンギングボムからDDTにつなげる。カカト落としはカウント2。ダイビング・サンマドロップ2連発も返されると、ポキへ。
野崎はリング下のTommyレフェリーを見つけ、「Tommyさん見てないよね? 早く、早く!」とリングに戻す。野崎はランニング・ダブルニーアタック、ノアールランサーと畳みかける。カウント2。なおも走る野崎だったが、桜花がカウンターのネックハンギングボムからDDTにつなげる。カカト落としはカウント2。ダイビング・サンマドロップ2連発も返されると、ポキへ。
走る野崎に桜花がビッグブーツで迎撃。これはノーフォール。野崎も手つなぎ式ビッグブーツ、ノアールランサー・ハイにつなげる。キックアウトされるともう一発ノアールランサー・ハイを狙うが、かわした桜花がビッグブーツ。スリーパーを狙う野崎を振りほどいた桜花がビッグブーツ。丸め込みを狙う野崎だったが、切り返した桜花がガッチリ丸めて3カウントを奪った。
試合後、パンチ田原リングアナウンサーがビッグブーツの回数を発表。「野崎選手、1回。桜花選手6回」とコールされ、野崎が1万、桜花が6万円を支払うことに…。勝った桜花だったが、なんとも悔しい結末となった。
なお、徴収された罰金は二上美紀子会長のヒザの手術代の一部となるとのこと。
5、W.W.W.D世界エリザベス選手権試合 (60分1本勝負)
<挑戦者>○宮崎有妃(16分32秒、片エビ固め)米山香織●<王者>
※囲碁盤上への直伝デスバレーボム。もう1人の挑戦者はミス・モンゴル。米山が2度目の防衛に失敗。宮崎が第8代王者となる。
昨年12月に桜花由美からW.W.W.D世界エリザベス王座を奪取した米山香織の2度目の防衛戦は、宮崎有妃(42歳)、ミス・モンゴル(45歳)を迎えてのハードコアルールに。宮崎はこれが2020年2月以来2度目の挑戦。ミス・モンゴルはこれが初挑戦となる。
最初に入場したモンゴルはチェーンと有刺鉄線バットを持参。宮崎はパイプイスのみで現れるも、リング下からラダー、碁盤を持ち出す。さらにトロフィーが置かれていたテーブルをリング内へ。最後の登場となったエリザベスの米山は、避難リュックの中にピコピコハンマー、そしてボディーボードを持参するが、挑戦者たちの物騒なアイテムにすでに困り顔。
最初にモンゴル、宮崎がイスを手にすると、米山は急いでヘルメットを装着。「ちょっと待ってください。こんな危険な闘いはもうやめましょう! いまならまだ間に合います。そのイスを置いてください」と説得にかかるも、宮崎&モンゴルがロープに飛ばす。
そのままリング下に逃げ込む米山。リング上は宮崎vsモンゴルとなる。イスチャンバラを繰り広げる両者。宮崎がラリアットを叩き込むと、米山が背後からピコピコハンマーでカットに入る。宮崎は「オマエ舐めてるのか!」と襲いかかろうとすると、リュックの中からスマホを取り出しライト攻撃。すかさず丸め込むがカウント2。
米山はモンゴルにもスマホのライト攻撃。これはモンゴルも読んでおりラリアット。すかさずテーブルをコーナーにセットする。コーナーホイップしようとするが、米山も必死に抵抗。ならばとモンゴルはテーブルに米山の額を強打させ、チェーンを持ち出すが…宮崎がイスで妨害する。
宮崎はモンゴルにイス上へのDDTを狙うが、米山がイスをすっと引いて「危ないですよ!」と阻止。今度はモンゴルが宮崎の上にイスを乗せてセントーンを狙うが、これも米山がイスを取り除く。
ヒートアップする宮崎とモンゴルだったが、危険なアイテムを米山が撤去していく。おかげでリング上は有刺鉄線バット、チェーンなど数種類のみに…。
宮崎のチェーン、モンゴルの有刺鉄線バットを回避していく米山。さらにイス攻撃はヘルメットで防御することに成功する。
ここでモンゴルは米山を誘ってダブルのブレーンバスター。すかさず米山が宮崎にセントーンを投下。モンゴルはセントーンwithチェーンで続くも、米山が横取りカバーでカウント2。
ならばとモンゴルはテーブルをコーナー付近にセットし、宮崎をその上へ。チェーンを腹部に載せてコーナーに向かう。追いかけた宮崎が雪崩式ブレーンバスターでテーブルクラッシュを狙うも、米山がテーブルを撤去し阻止。
怒った宮崎&モンゴルは米山にダブルのショルダータックル。米山も2人をアームホイップで場外に投げ飛ばし、プランチャ・スイシーダを狙うが、これは不発。
その間に宮崎とモンゴルはラダーとテーブルをリング内に戻す。今度はイスを持ったモンゴルと宮崎に挟まれた米山。「もうダメだーーー!」と嘆くも、なんとかかいくぐることに成功。勢いでイスを手にしてしまうが、手放してモンゴリアンチョップ。
宮崎が出て行き、米山に碁盤へのボディースラム。モンゴルには碁盤上へのDDTをお見舞い。さらに宮崎は立てかけたラダーに米山をブレーンバスターで投下する。そしてラダーの上に登るが、モンゴルも反対側から登って雪崩式ブレーンバスター。これは米山がカットしカウント2止まり。
意を決した米山が「怖いけど、行くぞー!」とラダーに登るが、反対側からモンゴルが登ると「やっぱり怖い!」と降りていく。すかさず宮崎がラダーごと押し倒し、米山&モンゴルにダブルハンドのラリアットをお見舞いする。
さらに宮崎はモンゴルの上にイスを投下。その上に米山をボディースラムで落としてカバーする。カウント2。すぐさま宮崎はイス上に米山をボディースラムで叩きつけ、イスでサンド。ムーンサルト・プレスを放つ。寸前で逃げた米山が回転エビ固めへ。カットに入るモンゴルが有刺鉄線バット。これをかわした米山が「危ないですよ!」と有刺鉄線バットを奪うと、モンゴルは宮崎を羽交い締めにして米山を呼び込む。米山がフルスイングするも、これはモンゴルに誤爆してしまう。
チャンスと読んだ宮崎が米山にイスの上へのえびす落としを敢行。モンゴルがカット。ならばと宮崎は有刺鉄線バット奪って、モンゴルを排除。そして改めて碁盤上への直伝デスバレーボムで米山から3カウントを奪った。
◎エンディング
ベルト授与式がおこなわれ、ワールド女子プロレス・ディアナを代表し、梅咲遥が認定証を代読。宮崎が第8代王者に認定された。
宮崎「ヨイショ…(碁盤に座る)。みなさん、本日は元日wave女子プロレス、闘い始めご来場、誠にありがとうございます。あの…本当はね、ハードコアっていうルールを付け足して、でも、それでもエリザベス選手権やっていいって言っていただいたディアナさん、本当にありがとうございます。絶対ダメって言われるって思ったんですけどね。言ってみるもんなんだなっていう。今日は本当に元日なのにこんなにも集まっていただいて本当にうれしいです。みなさんも上がっていただきましょうか…?」
そこに現れたのは、昨年アイスリボンを退団した世羅りさ、宮城もち、藤田あかねの3選手。女子プロレス界初のハードコア&デスマッチに特化したユニットを立ち上げることを発表しており、1・16秋葉原でのプレ旗揚げ戦が決まっている。
世羅「ちょっと待ったー! プロレスリングwaveに起こしのみなさん、そしてwaveのみなさん、はじめまして。我々、本日から始動となりましたハードコア&デスマッチ女子プロレスユニット“プロミネンス”と申します。本日から始動ということで、早速やって来ちゃいました。このリング、たくさんの選手と当たれて、新しいことがやれる、そう聞いてやって参りました。宮崎さん、さきほどの試合見させていただきましたけど、ハードコアお好きですよね? ぜひ我々ともよろしくお願いします」
宮崎と握手をかわす。すかさず広田が止めに入る。
広田「ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと待って! なに握手してるんですか! ダメですよ。アホか! waveはな、ハードコア団体じゃねーんだよ。コミカル団体なんだよ!」
世羅「えっ、そうなんですか?」
広田「勘違いするんじゃねーよ。誰だ、そのガセ情報を流したヤツは! これはたまたまですよね? たまたま。こうなってるだけなんだよ!」
世羅「え? あっ、ハイ…。そうなんですか?」
広田「オマエらそうやってな、上がって来て荒らしてよ、宮崎さん勝ったおめでとう、ワーって言ってるときにな、こうやって乗り込んできて、覚悟できてるのか!?」
世羅「覚悟できてますよ!」
広田「それでな、宮城もち! オマエ、伝線したストッキングで上がってんじゃねーぞ!(会場大爆笑)オイオイオイオイ! 何がハードコアだ! コノヤロー! ストッキング伝線させて来やがってよ。オゥオゥオゥ、わかったよ。でもな、元旦にここ目指して来てくれて、それは感謝するよ。わかった、やってやるよ。コミカルにケンカ売ってきたんで、やってやりますよ!」
宮崎「コミカルにケンカ売ってきたよね。そういうことか! ダマされるところだった」
広田「ダマされちゃダメですよ。コミカル団体ですからね。いい? 私にはな、今日バックエルボーだってついてるんだから!」
そこに桜花由美社長も加わる。
桜花「早くやりたいでしょ? 次、ウチの大会1月16日大阪、どうでしょうか? そこでどうでしょうか?」
世羅「すみません。その日、自分たちプレ旗揚げ戦をやる日でして、すみません…!」
広田「延期しろ、延期!」
世羅「チケット完売してまして、すみません!」
広田「それはよかった」
世羅「ありがとうございます」
桜花「じゃあ日程は追って連絡するよ」
世羅「ありがとうございます。楽しみにしています」
桜花「じゃあウチに出てこいよ」
世羅「はい。ハードコアもですけど、コミカルもですけど、ここのチャンピオンってどなたですか?」
広田「おお、私だ!」
世羅「えっ? そうだったんですか?」
広田「(野崎がリングに上がると)ああ、オマエか…」
世羅「そのベルトも自分たち、興味があるのでぜひよろしくお願いします」
野崎「オッケ、私も楽しみにしています」
世羅「また来ますから。絶対に待っててくださいよ」
ここでプロミネンスが退場。最後はwave勢を代表して広田が大会を締めくくった。
◎バックステージ
――新年一発目、waveという団体を選んだのは?
世羅「あのー、1日に興行やってるところを見させていただいてて、waveさんやってるじゃないすか、と思って」
藤田「しかもハードコアやってるっていうから」
世羅「ハードコアやってるって聞いて、これは行くしかないでしょ、乗り込むしかないでしょと思って。今日から始動なので、今日から動かないと意味が無いと思って、waveさんに上がらせていただきました。まあ、ここには本当いろんな団体の選手、たくさんの選手が上がっていて、今日みたいなハードコアもやるし、本当なんでもやってらっしゃるイメージなので、自分たちもね、何でもやると言って飛び出たからにはwaveさんのような団体が理想でしたので、このリングを選ばさせていただきました」
――宮崎さんのハードコアを見てどう思った?
世羅「ちょっと似たモノは感じますよね。我々もハードコア、デスマッチやるんですけど、意図せずしてコミカルにはなってきてしまっていたので、今日見ていて、なんかあの中、入れるなと思いましたし、ちょっと今日はいろんなアイテムがあったと思うんですけど、囲碁の碁盤? 囲碁盤? アレは…」
藤田「アレはね、やばい」
世羅「いや凄いな、と。考えるモノが違うなと思ったので。そういうところもね、自分たちもいいな、やりたいなというのがありますね。ぜひ、ぜひぜひっていう感じになっています」
藤田「入りたくなっちゃった」
世羅「本当は試合に乱入したかったです」
――ハードコア以外に、コミカルを要求されたら?
宮城「コミカルは私に任せてください! なんてったって伝線してますから! めっちゃ格好よく…新年なので気を引き締めて、もちろん行くつもりだったのに、私のせいでコミカルが出てしまったー!」
世羅「さすがだー!」
宮城「やばいぞー、新年から」
世羅「新年から順応性、高いですね」
宮城「高いよ。コミカル団体に上がるからには、ちょうどいいんじゃないですか?」
世羅「仕込み?」
宮城「仕込みじゃない! いいですか、ハードコアもできて、伝線もできる。これ以上最高なモノはないんじゃないですか?」
世羅「最高ですよ」
宮城「だって(2人を指して)ハードコアできるでしょ、デスマッチできるでしょ? 伝線もできる!」
藤田「誰でもできる、伝線は!」
世羅「waveさん一発目、まだ日程は調整ということですけども、我々ね、ハードコアが来るのか、コミカルで来るのか、伝線が来るのかわからないですけど、本当に楽しみにしております」
◎バックステージ
――見事、ベルトを奪取しました。
宮崎「えっと、前から私ってあんまりそういう選手いないし、口にもしないと思うけど、ベルトって興味なくて、でも、自分がやりたいことの向こう側にベルトがあるなら、それでベルトが取れれば、それは願ったり叶ったりみたいな、嬉しいことでもあるので、こんな言い方アレなんですけど…、なんて言うんですかね。この試合がハードコアじゃなかったら、私たぶん『なんでやらなきゃいけないんだろう?』って思う気持ちだったと思うんですけど、前に米山とPURE-Jのシングルベルトをwaveでチャンピオンシップやったときもそうなんですけど、米山ってすごく頭のいい選手で、ハードコアやったことないって言ってて、でも、あの頭のいい子だから考えてくると思ったら、意外にもただビビってただけっていう。米山の意外な一面を見たな、と。ミス・モンゴルは同期で、いままでそんな闘うことなかったので、一発目に会社から元旦の試合モンゴルとハードコア、と。あの子はガッチガチのFMW出身で、そういう試合ばかり見てきたし、得意分野。っていうのはわかっていたので凄い楽しみでした。waveのリングに有刺鉄線バットがあるっていうだけでゾクゾクしましたね。あんなのなかなか持ってない。女子で持っている人いないんじゃないかな? しかも年季の入ったモノなので、ワクワクしました。またモンゴルとはね、シングルでハードコアもやりたいし、3WAYは私は結構、得意分野だと思っているので頑張って守っていきたいです。40歳以上…次は誰だろう? 楽しみにしています!」
――防衛戦はまたハードコアでやりたい?
宮崎「どうなんですかね? 今回はハードコアの試合に米山が割って入ってきたので、私とモンゴルはもうハードコアの心になってたから、だけど私一人で次やる2人がやりたくなければ、それはただの私のエゴだと思うので、今日乱入してきた人の中にも40代いないし、まあハードコアがやりたい人いたら、ハードコアでやりたいです。でも、もう2人がイヤならもう私は『わかりました』っていう。3WAYも好きなのでね、ハードコアも好きだし。そうですね、やらないかもしれない。わからないです」
――試合後に入って来た3人については?
宮崎「ハードコアっていうか、あの子たちはデスマッチを凄くやっているので、たぶん覚悟があるっていう、ビビりながらやる子たちじゃないので、楽しみです。やりたいなと思いました。でも広田に言われて、コミカル団体だと言われれば、私ってガッチガチのハードコア…倒すためだけのハードコア…私たちのハードコアってなんかそこにちょっと楽しいことがあったり、コミカルハードコアっていうか。そんな感じにはなっているので、あの子たちはそういうの、やったことあるかもわからないし、こっちの刺激も与えたいし、向こうからの刺激も受けたいです」
――ひとまず次回はあの3人とハードコアで?
宮崎「やりたいですね。今日来たばかりで、16日もなくなってるし。16日ああいう感じでマイクやったから私&広田vsどっちかかと思ったら向こうがダメなんで、次ね、やりたいですね。別にハードコアじゃなくても、コミカルをしっかり味合わせたいな」
――囲碁盤は、あれはいつ思いついた?
宮崎「囲碁盤です。アレは私が思いついたんじゃなくて、HIRO’eちゃんの持ち物だったんです。んで、こないだ、なにかの大会で葛西さんとやった試合で、鳥越アズーリの大会かな(21年10・10新木場)。あのときはじめて出したんですけど、碁盤を。その前にHIRO’eちゃんと遊んだときに、『家の前に碁盤があって邪魔なんですよね』って言うので、ちょうだいって言ったらくれたんです。だから私が思いついたんじゃなくて、HIRO’eちゃんが『ああいうのどうやって捨てればいいんですかね、重いし」って言ってたのをちょうだいって言っただけです。アレを使ってSNSにお客さんが出したら、囲碁のいろんな人からあまりお叱りを受けることがなく、1件はあったんですけど、それ以外は囲碁盤の正しい使い方だとか言ってすごく拡散してくれたりして、調子に乗って今日も使っちゃいました。アレ無茶苦茶重いんです。たぶんアレ高いヤツだと思うんです。ちゃんと買ったら。アレをHIRO’eちゃんが邪魔なんでいいですよってくれたんです』
2021.12.11
「YOKOHAMA WAVE~JAN21~」
◎オープニング
プロレスリングwaveが2021年最終戦を横浜ラジアントホールにて開催。大会に先立ち選手入場式がおこなわれ、今年のNEXT優勝者で、今大会で野崎渚が持つレジーナに初挑戦する青木いつ希が挨拶をおこなった。
青木「(地声で)みなさーん、こんばんはー! マイクを使わせてもらいます。えー、NEXTトーナメント2021覇者の青木いつ希です!! 本日waveさん、年内最終戦、メインでこのレジーナに青木が挑戦します。緊張してるけど、私は野崎さんにCatch the WAVEで負けていないので、今日勝つ自信はメチャクチャあります! 私の勢いのある当たって砕ける時代は今日で終わりです。今日、最後、締めるのは青木いつ希です。よろしくお願いしまーす!」
1、YOKOHAMA・Future wave(15分1本勝負)
△清水ひかり&梅咲遥(時間切れ引き分け)笹村あやめ&大空ちえ△
2021年内最終戦は、清水ひかり&梅咲遥vs笹村あやめ&大空ちえのタッグマッチでスタート。4選手がクリーンな握手をかわし、ゴングとなる。
まずは梅咲と大空が対峙。大空が小刻みエルボーからヘアーホイップ。梅咲も「ナメんじゃねーぞ!」と同じ技で返していく。ドロップキックはカウント2。大空もドロップキックで応戦し、笹村と交代。
笹村はふりかぶってのフォアアームを連発。梅咲もやり返すと、笹村はさらにバックエルボーでやり返す。
タッチを受けた大空がロープを使ったパロスペシャル。張り付けドロップキックから拝み渡りへ。そしてアームホイップ。これはカウント2。
梅咲もネックブリーカードロップを放って形勢逆転。弓矢固めへ。耐えられると、ボディースラムで叩きつける梅咲。これはカウント2。
清水が出て行き大空にストンピング。フライングメイヤーからのサッカーボールキックをお見舞いする。カウント2。ボディースラムで叩きつける。これもカウント2。タッチを受けた梅咲もボディースラムで叩きつけ、逆エビ固めへ。
耐えられると再び清水が出て行く。ロープに飛ばそうとしたが、大空がスクールボーイで切り返し、ようやく笹村と交代。
笹村はショルダータックル、ブロンコバスター、低空ドロップキックと猛攻。続くボディースラムは清水が着地。逆に清水がティヘラ、PKF、PKにつなげる。笹村もブレーンバスターでやり返し、カウント2。バックを取るも、清水がカサドーラからのフットスタンプを放って、梅咲にタッチ。
梅咲は笹村にドロップキックを連発していく。キックアウトされると今度はエルボー合戦となる。走る梅咲だったが、笹村がカウンターのボディースラム。大空も加わりダブルのドロップキックを梅咲にサク裂させる。
再び笹村と梅咲がフォアアーム合戦。そこから笹村がロープに走るも、梅咲がドロップキック。笹村も追走式でショルダータックルを放てば、梅咲もドロップキックで応戦。すぐさま笹村が投げっぱなしジャーマンを放ったところで残り5分のコール。
交代した大空が梅咲にジャンピング・ショルダー3連発。ブラ下がり腕十字へ。耐えられるとセカンドロープからのドロップキック。そしてワキ固めへ。
耐えた梅咲が清水との連係で流れを変える。ミサイルキックでカウント2。清水と交代。
清水がサッカーボールキックの連発で追い打ちをかける。カウント2。読み合いの攻防から大空がジャンピング・ショルダー。カウント2。フィッシャーマンSHを狙うが、清水も耐える。ならばと大空がヒザ十字へ。なんとか清水が自力でロープ。
追撃に走る大空に、清水がカウンターのトラースキック。すぐさま清水&梅咲でダブルのクローズラインを狙うが、大空がかわして逆に笹村とダブルのドロップキックを決める。そこから笹村が大外刈り。大空がフィッシャーマンSHにつなげる。これは梅咲のカットが間に合いカウント2。
今度は梅咲が大空にキューティースペシャル、すぐさま清水が仕留めにかかるが、大空が首固め、回転エビ固め、オクラホマロールに切り返す。このピンチをしのいだ清水がPKFで反撃にかかったところで時間切れを迎えた。
2、YOKOHAMA・パワーwave(15分1本勝負)
○優宇(7分42秒、体固め)櫻井裕子●
※ダイビング・ボディープレス
当初、アクトレスガールズの三浦亜美がラインアップされていたが、昼におこなわれたアクトレス新木場大会後に目眩の症状が見られたため、急きょ櫻井裕子が代打出場。優宇とは初シングル戦となる。
開始と同時に櫻井がショルダータックルで飛び込むが、優宇は倒れない。何度もトライする櫻井だったが、受け止めた優宇が逆にお見舞い。そして「はじめまして!」と逆水平チョップを叩き込む。
優宇は巴投げからの腕十字の体勢。クラッチが切れたと同時に櫻井がロープに逃れる。すぐさま優宇は腕へのセントーンをお見舞い。カウント2。ロープに飛ばして、旋回式サイドバスター。続くセントーンは櫻井が寸前でかわし、ドロップキック。
さらに櫻井はドロップキック3連発を放つが倒れない優宇。ならばと櫻井は4発目をヒザに命中させる。優宇が倒れ込むとボディープレスを投下。さらにフォアアームを放って行く櫻井。
受け止めた優宇は逆水平チョップでやり返す。櫻井も逆水平チョップでやり返すが、優宇がさらに強烈な逆水平チョップ。再び櫻井はフォアアームを連発していく。
ならばと優宇が逆水平チョップを放って串刺しラリアット、キャノンボール。これを寸前でかわした櫻井が串刺しバックエルボー2連発。ショルダータックルをお見舞いする。キックアウトされるとコブラツイストを狙うが、払い落とす優宇。すぐさま櫻井はドロップキックで追い打ちをかける。
一方、優宇もラリアットで飛び込んで行く。かわした櫻井がコブラツイストへ。耐えられるとスリーパーに移行。このピンチをしのいだ優宇がジョン・ウー、そしてキャノンボールを敢行。キックアウトされると、セカンドロープからのボディープレスで貫録勝ちを収めた。
3、YOKOHAMA・サクパラダイスプレゼンツ スクランブルwave(20分1本勝負)
○旧姓・広田さくら&SAKI(15分48秒、ウラカンラナ)桜花由美●&Maria
旧姓・広田さくらがレジーナ時代に打ち立てた「サクパラダイス」。王座陥落後は、主立った活動はなかったが、今回、久しぶりに復活することに。一方、桜花由美はMariaとのタッグ。いつもMariaに「ババア」呼ばわりされている桜花。2人のタッグが機能するかも見どころの一つだ。
握手を求める広田&SAKI。友好的な雰囲気だったが、桜花&Mariaはつれない態度。広田は「パラダイスの心がないとああなる」と諦め、試合へ。早速、広田&SAKIで奇襲を仕掛けるも、あっさり迎撃される。
広田がつかまり、桜花&Mariaがダブルのフロントキック。ケンカキックで挟み撃ち。さらにMariaがランニング・ローキックで飛び込んでいく。カウント2。
そして広田をロープに張り付ける。広田が「いまどきそういうのでブーイングとかないからさ」と抵抗すると、Mariaが「需要がねーんだよ!」と返す。広田も「私のせいにすんなよ」と言い返し、負けてはいない。
続いてMariaは串刺し攻撃を狙うが、かわした広田がフェースクラッシャー。高田純次は桜花がカット。Mariaと桜花に挟まれエルボーを打ち込まれる広田。ぶっ倒れると、観客は高田純次を期待する手拍子を送る。
桜花&Mariaが高田純次の体勢に入ると、広田がスクッと立ち上がり「何度も言わせんな、桜花よ。お前はやる資格がない」と阻止。そして、桜花&Mariaをロープに張り付け「みなさま本当に1年間ありがとうございました。煩悩の数だけやらせていただきたいと思います」と高速ボ・ラギノール。途中で桜花&Mariaが脱出し、トレイン攻撃で反撃にかかる。
続くMariaのスネイクボムはSAKIがカット。SAKIのビッグブーツのアシストを受けた広田がMariaにボ・ラギノール。そして、スイングDDT、619、ボ・ラギノールと波状攻撃。さらにSAKIがビッグブーツで続く。SAKIがカンパーナで捕らえると、広田が走る。ボ・ラギノールを狙うが、桜花がこれをビッグブーツで阻止。だが、改めてSAKIがカンパーナ。広田がボ・ラギノールをお見舞いする。
劣勢のMariaだったが、ドロップキックで形勢逆転。スリングショット式フットスタンプ、パントキックを放って桜花と交代。
反撃にかかる桜花はSAKIにダイビング・サンマドロップを投下。ポキで捕獲する。耐えられるとビッグブーツで追撃する。カウント2。バックドロップはSAKIも踏ん張りビッグブーツのラリーに。桜花がバックドロップにつなげる。カウント2。
AKIもブレーンバスターで流れを変えると、アトミックドロップ。すかさず広田がボ・ラギノールを放つ。助けに向かうMariaがエルボーで突っ込むと、これをかいくぐったSAKIがやはりアトミックドロップ。そして広田がボ・ラギノール。この攻防が何度も繰り返され、改めてSAKIがアトミックドロップ。カウント2。広田もやはりボ・ラギノールを放つと、桜花が場外に転げ落ちる。
広田はトペ・スイシーダの体勢。失敗を繰り返し、三度目の正直で成功させる。桜花をリングに戻した広田がシャイニング・ウィザード。キックアウトされるとコーナーへ。これはMariaが足止め。桜花がビッグブーツで飛び込んで阻止する。
続く桜花のDDT、カカト落としはカウント2。タイガースープレックスの体勢。広田も切り返しへなーらサンセットに持ち込もうとする。バックの取り合いとなり、最終的には広田がへなーらサンセットを敢行。
ここから4選手が入り乱れての攻防となり、全員にダウンカウントが数えられる。再び桜花vs広田となり、桜花のビッグブーツ、広田のへな拳がラリーとなる。そこから桜花がビッグブーツを繰り出すも、カウント2。垂直落下ブレーンバスターもカウント2止まり。
残り5分となり、走る桜花。広田はふらふらドーンでカウント2。もう一度ブレーンバスターを狙う桜花だったが、広田が丸め込みで切り返す。走る広田に桜花がビッグブーツ。キックアウトした広田が起死回生のウラカンラナで逆転勝利を収めた。
4、YOKOHAMA・スクランブルwave~波物語・2021完~(20分1本勝負)
彩羽匠&○門倉凛(15分48秒、オクラホマロール)宮崎有妃●&ハイビスカスみぃ
パートナー問題に揺れる彩羽匠。現在、宮崎有妃、ハイビスカスみぃ、野崎渚と組んでいる状況だが、元を正せば、彩羽のパートナーといえばNEW-TRADITIONAL(通称・ニュートラ)として組んでいる門倉凛。彩羽はつねづね「自分には凛がいるんで」と言っているものの、いま門倉は青木いつ希とのタッグで奮闘中だ。一方通行の思いが交差するなか、今回彩羽は門倉と組んで登場。宮崎&みぃ組と対戦するというなんとも危険なカードとなった。
試合前、みぃは彩羽と握手をかわすものの、門倉には張り手。試合前から敵意ムキ出しだ。
先発は宮崎vs彩羽。ニラみ合うもすぐにみぃが合流し、宮崎とダブルのフラップジャック。ハイタッチからの低空ドロップキックで彩羽を挟み撃ちにする。
ニュートラもダブルのバックエルボー、低空ドロップキックで宮崎に反撃。ならばと宮崎も「タクミィ、大好きー!」と叫んでからのDDTで返す。
タッチを受けたみぃが照れながら彩羽に近づくと、彩羽はカウンターのソバット。フライングメイヤーからのサッカーボールキックをお見舞いする。カウント2。ロープに飛ばそうとする彩羽だったが、みぃが彩羽にダンスのように抱きつく。
そして、みぃは「ねぇ、私とタクちゃんはこんなことできるよ。アンタとはできないでしょ!」と門倉を挑発。負けん気の強い門倉がダンスにトライしようとすると、匠が「凛はそういうの、いいの!」とかばう。
その彩羽の姿に腹を立てるみぃ。門倉に対して「前から思ってたけど、アンタ、匠のなんなの?」と詰め寄ると、門倉は「ビジネスパートナーです」とキッパリ。
その言葉に動揺する彩羽。ちょっとした口論となると、みぃが「イチャイチャしてんじゃねー!」と飛び込む。これをニュートラがガットショットで迎撃していく。ならばとみぃは忍法金縛り。一瞬止まったニュートラだったが、みぃが襲いかかるとダブルのトラースキックで迎え撃つ。
すぐさま門倉がコーナーに登るも、みぃは自然と距離を取る。門倉のミサイルキックは当然、届かず…。みぃもダイビング・ボディーアタックを放つが、これも飛距離が足らず、自滅…。戸惑いながら門倉が横十字固め。カウント2。
交代した彩羽がエルボー弾。劣勢になりかけたみぃは彩羽の足を踏みつけコーナーへ。登って降りて突進するが、彩羽がミドルキックで迎撃する。コーナー下で彩羽がみぃを踏みつけると、大泣きするみぃ。
彩羽が謝る流れとなり、「ゴメンナサイ…」と謝った瞬間、みぃが目潰し。だが、これは彩羽も読んでいた。その指をみぃの目に突き刺していく。みぃは再びコーナーに登って降りてから突進。これを彩羽がローリングエルボーで迎撃する。
倒れ込むみぃ。微動だにしないみぃを心配し、彩羽が近寄ると…みぃはボディーシザースで捕獲。「これでワシのもんや! 外せるものなら外してみー!」と叫ぶも、彩羽はこれをジャイアント・スイングで脱出する。コーナーホイップするも、みぃはそのまま宮崎と交代へ。
彩羽は宮崎に串刺しバックエルボーで飛び込むも、宮崎がガッチリとバックハグで受け止める。「たくみぃ、クリスマスの予定あいてる、私」と迫り、串刺しボディアタックを放つが、彩羽がかわすとニュートラのドロップキックで挟み撃ち。ならばと宮崎はビッグヒップで彩羽にやり返す。カウント2.
反撃にかかる彩羽がコーナーへ。「起きろ!」と叫ぶと、宮崎が「起きろって言ったよね?」とコーナーに登ってキスを迫る。戸惑う彩羽。それを見たみぃも「離れてくださいよ。抜け駆けはダメでしょ?」とコーナーへ。彩羽を真ん中に座らせ、まるでベンチでの話し合い状態に…!?
結果、門倉も痴話ゲンカに巻き込まれる形となり、「寮ではお二人の話してるんで、(お二人のことを)好きなんじゃないですか?」と宮崎&みぃを喜ばせるも、彩羽は全否定。
彩羽は宮崎&みぃに雪崩式フェースクラッシャーを決めると、宮崎にはキックを放つ。だが、これを宮崎が受け止める。ならばと彩羽はニールキックからのサッカーボールキックでカウント2。
タッチを受けた門倉は宮崎に回転エビ固め。ダブルリストアームサルトでカウント2。門倉のミサイルキックに、宮崎はラリアットで応戦する。ここで宮崎がはずかし固めへ。すると彩羽がガード。
するとみぃが「なんでそんなことするの? オイ、私を好きと言え!」と詰め寄る。その背後から宮崎がみぃのバギーパンツを下ろすと、彩羽がすぐに履かせる。何度かその攻防が繰り広げられたが、脱がされることにノリノリのみぃに彩羽が三行半。自コーナーに戻ってしまう。
今度は「タクちゃんアンタ、変わったよ…。私とのあの熱い夜はなんだったのよ」と失恋ソングを歌い出すみぃ。するとなぜかセコンドにいた清水ひかりが踊り出す!? リング上がカオスな状態となるなか、試合は続行。
門倉が宮崎にスリーパーからのサムソンクラッチ。これはカウント2。ここでアシストに入る彩羽。トラースキックを繰り出すも、門倉に誤爆してしまう。
一気に仕留めようとする宮崎だったが、ここでみぃがカットという名のハグで彩羽を足止め。2人が気になってしかたない宮崎。仕方なく門倉を仕留めにいくが、オクラホマロールで切り返した門倉が逆転勝利を収めた。
試合後、門倉は彩羽にビンタを見舞って退場。残された彩羽は呆然と立ち尽くした…。
5、Regina di WAVE~WAVE認定シングル選手権試合(30分1本勝負)
<王者> ○野崎渚(21分51秒、片エビ固め)青木いつ希●<挑戦者=NEXT2021トーナメント優勝者>
※ノアールランサー・ハイ。第17代王者が初防衛に成功
8・22後楽園でレジーナに返り咲いた野崎渚の初防衛戦。これまで野崎は、今年波女となった高瀬みゆきとの初防衛戦を希望していたが、高瀬の復帰が12月13日に決定。年内中にwave大会での防衛戦がおこなえないことから、急きょNEXT2021トーナメントの開催が決定。変則トーナメントを勝ち上がった青木いつ希が挑戦することとなった。青木は今年のCATCH THE WAVEで野崎が唯一引き分けた相手でもある。
青木の元気すぎる「よろしくお願いしまーす!」の声が響くなか、握手。ロックアップで組み合い、青木が押し込む。まずはクリーンブレイク。
再び組み合うと野崎がヘッドロック、青木も取り返す。野崎がロープに飛ばして脱出すると、青木がショルダータックル。串刺しバックエルボー、フェースクラッシャー、ボディープレスにつなげる。カウント2。野崎の足をサードロープに固定しドロップキック。ヒザへのストンピング、さらに低空ドロップキックで野崎の腕をピンポイントで攻めていく青木。そこから逆エビ固めへ。なんとか野崎がロープ。
先手を許した野崎だったがブレイジングチョップで形勢逆転。コーナーに青木をセットしブレイジングチョップを連発し、顔面バーン!を放つ。返されるとキャメルクラッチで捕獲する。続いてリバース・インディアン・デスロックからの鎌固めへ。これも耐えられると、卍固めで捕獲。
コーナーホイップした野崎が串刺しビッグブーツ。ハーフハッチでカウント2。10分経過。ヒザ蹴りからおしゃれキックにつなげる。続くミサイルキックもカウント2止まり。ならばとスリーパーで捕獲する野崎。これは青木がロープ。
青木も反撃のランニング・ニー。ブレーンバスターホールドでカウント2。セカンドからのボディープレスを投下する。カウント2。コーナーに登る青木を追いかける野崎。雪崩式ブレーンバスター、ランニング・ダブルニーアタックでカウント2。ノアールランサーもカウント2。すぐさまスリーパーで絡みつく野崎だったが、青木がバックフリップで切り抜ける。
すぐに走る青木に野崎がカウンターのビッグブーツ。キックアウトされると、ドルミルへ。なんとか青木がロープ。15分経過。
野崎のノアールランサー、青木のラリアットが交互にさく裂。ダブルダウンとなる。エルボーを打ち合いながら立ち上がり、野崎がザキゴエでカウント2。ノアールランサーを狙うが、かわした青木が低空ドロップキック。そして、大外刈りでカウント2。
青木のフロッグスプラッシュは野崎も寸前で回避する。しかし青木はすぐさまラリアット。なおも走る青木に野崎がビッグブーツ。青木もラリアットでやり返す。そして、もう一発ラリアット。これもカウント2止まり。
野崎も青木のラリアットをビッグブーツで払い落とし、スリーパーチへ。脱出した青木がトラースキック。ジャーマンSHにつなげる。カウント2。そこからフロッグスプラッシュを投下させるも、これはカウント2。
20分経過。ショートレンジラリアット3連発の青木。カウント2。しかし野崎もカウンターのノアールランサー・ハイ。もう一発叩き込む。キックアウトされるとさらにもう一発。そこからスリーパースープレックス、ノアールランサー、ノアールランサー・ハイと畳みかけ3カウントを奪った。
◎エンディング
ベルト&認定証の授与のため桜花由美社長がリングに向かう。ほぼ同時に、SAKI&清水ひかりもエプロンへ。
SAKI「野崎さん、アタシたちのこのベルトに野崎&彩羽組で挑戦してください。今年はもう終わり?」
桜花社長「今年は終わり。最終戦だから」
SAKI「大丈夫です。私たちこのベルト守るために私たちなりに来年以降も準備を進めています。来年ぜひ、私たちgalaxyPunch!と野崎&彩羽組で防衛戦をさせてください」
彩羽「お願いします」
SAKI「ありがとうございます!」
桜花社長「日程は追って連絡します」
ギャラパンがリングを降りると、改めて野崎に認定証&レジーナのベルトが授与された。
野崎「wave年内最終戦でベルト初防衛、成功しました。みなさんありがとうございます。青木! 青木、どこにいるんだろう? もう帰っちゃったかな? 今年のキャッチで青木と15分間ドローという結果になったり、そもそもキャッチのブロック名を付けたのは、同じブロックに青木がいたから、青木らしさを取り入れてガトリングブロックって付けました。その青木と今日タイトルマッチができて、今年イチのガトリングっぽさを見せれたんじゃないかなと思っています。おかげでメチャクチャしんどいです。来年も、青木とガトリングらしい試合をしていきたいと思います。みなさん、楽しみにしていてください。そして、防衛したということで、当初言ってた初防衛戦をする予定だった高瀬が、あさって、13日に本格復帰していよいよ来年、高瀬とタイトルマッチ、まだ日にち決まってないんですけど、必ずやります。で、その前に12月21日のwaveのクリスマスイベント、そこで高瀬がゲストで来るということは、試合してもいいですか? 高瀬とやっていいですか? タイトルマッチはダメですよね? ハイ、わかりました。じゃあ今年初防衛戦、高瀬とできなかったぶん、エキシビションとして5分間、高瀬と21日、クリスマスイベントでやりたいと思います。これもキメちゃっていいですもんね? ということで、みなさん21日、ぜひ高瀬と5分間ですが、試合するので、クリスマス最高の夜にするのでぜひ見に来てください! ということで、締めに入らさせていただきます。今日参戦してくれた全選手、上がっていただけたらと思います。
ということで、2021年wave年内最終戦、改めましてありがとうございました。来年wave最初の試合は1月1日、新宿FACEです。みなさん1月1日から最高の試合を見に来ていただけたらと思います。来年、wave15周年イヤーでございます。そうでした! ということで15周年イヤーが1月1日からはじまります。最高の1年間にみなさんしましょう。必ずwave見に来てください。これは正式決定だ。いま野崎様が決めた、ケッテーーー! これが、waveだーーー!」
◎バックステージ
野崎「なんか青木とまさかタイトルマッチ、防衛戦ができるとはちょっと前までは思ってなかった。ただNEXT優勝を経て、強さをどんどん付けていった青木と、最高のタイミングで今日はできたんじゃないかと凄く思いました。凄かったです、青木の勢い。キャッチのときよりもガトリンさが増してました」
――年内最後の試合になりましたが。
野崎「そうですね、今年ちょっと早くて年内最終だったんですけど、いやー、横浜、熱いですね。いろんな意味で。Waveでラジアントホールで、しかも年内最終戦ってなんか不思議な気分ではあるんですが、特別感があってよかったんじゃないかなと思ってます」
――チャンピオンとして終わったが。
野崎「確かにそうですね。去年最終戦でこのレジーナ落としてたので、そのリベンジができたというか、無事ベルトを持って年をこせることが凄くうれしいです」
――今年1年を総括して。
野崎「おっ、自分自身…。そうですね…、今年キャッチで優勝するっていうことが一番で、優勝できなくてガクって落ちた…。コロナにかかってしまってさらに落ちて、そこから一気に駆け上がってきたというか、15周年もあって、ベルトも手にして、本当に一気に落ちてからの這い上がりが、後半めまぐるしかったな、と。凄いこの1年間で、この駆け上がり方でさらに自分に自信が持てました。強くなったと思います。はい」
――来年の野望は?
野崎「そうね。ベルト増やしたい! さっきSAKIちゃんがタッグのベルト挑戦してきてくださいって言った。ならば、来年は2本、3本どんどん増やしていきたいと思います」
――ファンに一言。
野崎「改めまして、2021年waveの応援ありがとうございました。野崎渚としては16年目に入り、2022年はベルトをどんどん増やしていくということを決めたので、みなさん応援に絶対に来ること。これは正式決定だ! いま、野崎様が決めた! ケッテー!!」
2021.12.01
「NAMI☆1~Dec.~’21」
◎選手入場式
2021年最後の「NAMI☆1(ナミイチ)」、そして新木場1stRING大会が開催され、試合に先立ち、選手入場式がおこなわれた。
選手を代表し、野崎渚が挨拶。
野崎「みなさん、こんばんは! 2カ月ぶりのナミイチ、ご来場誠にありがとうございます。久しぶりなんですが、2021年、ラスト・ナミイチ、そしてラスト新木場大会となっております。2021年最後の新木場大会なんですが、大阪に引き続き恨みを持っている選手が対角線にいるんですが、今日パートナーの彩羽がいるし、SAKIちゃんもいるので、大阪に引き続き勝ちたいと思います! みなさんが笑顔で帰れますよう、選手一同、精一杯頑張りますので応援のほどよろしくお願いします」
続いて、NEXT2021トーナメントのルール説明がおこなわれ、エントリーしている5選手(宮崎有妃、渡辺智子、青木いつ希、Maria、梅咲遥)がリングに残る。今大会では、11・27大阪で決勝進出を決めたMariaを除く4選手が、負け抜け、勝ち残り形式の20分間勝負をおこない、時間切れ、リングアウト、TKOによるあらゆる引き分けの場合は、決着方法がクジ引きで決められることがアナウンスされた。なお、決着方法は以下の6つ。
<1>延長戦による時間無制限1本勝負
<2>プロレスキャリアが短い選手の勝利
<3>プロレスキャリアが長い選手の勝利
<4>体重が軽い選手の勝利
<5>体重が重い選手の勝利
<6>悪徳レフェリールール(Tommyレフェリーのサジ加減)
1、Future wave(20分1本勝負)
○Maria&優宇(12分27秒、スネイクトラップ)大空ちえ●&三浦亜美
11・27大阪でNEXT決勝戦進出を決めたMariaが優宇と組み、大空ちえ&三浦亜美組と対戦。
奇襲を仕掛けたのは大空&三浦組。早々にダブルを狙うが、Mariaがドロップキックで迎撃してみせる。Mariavs三浦となり、ドロップキックは相打ちに。
優宇vs大空のマッチアップに移行。優宇が豪快なショルダータックルでご挨拶。大空もアームホイップを狙うが、踏ん張った優宇が背負い投げ。すぐさま腕十字で捕獲する。
大空がなんとかしのぐと、再びMariaが出ていく。大空をコーナーに叩きつけたあとコーナーホイップするも、大空が回避。逆に大空が拝み渡りからのアームホイップ、ドロップキックにつなげる。
そして三浦&大空のダブルの攻撃から三浦がショルダータックル。逆エビ固めへ。このピンチをしのいだMariaがドロップキックでやり返す。
交代した優宇が三浦に串刺しバックエルボー。カウント2。逆水平チョップをお見舞いする。三浦もやり返し、打ち合いとなる。そこから三浦がドロップキック。カウント2。
タッチを受けた大空もドロップキックで続き、フェイントを入れた足踏み攻撃。そしてブラ下がり腕十字へ。さらにセカンドからのドロップキックを放つが、カウント2止まり。一方、優宇もボディースラムを狙うが、大空が首固めに切り返す。カウント2。
ヒヤリとした優宇だったが、カウンターの旋回式サイドバスター、セントーンで流れを変え、Mariaと交代。Mariaがフロントキック、スリングショット式フットスタンプ、パントキックで続く。今度はエルボー合戦となり、大空がワキ固めへ。Mariaがロープ。すぐさま大空はフィッシャーマンSHでカウント2。
ダブルの攻撃を狙う大空&三浦だったが、Mariaが阻止。逆にMariaがドロップキック+セントーンをお見舞い。さらにMaria&優宇は合体のフットスタンプ。そこからスネイクボムを狙うMariaだったが、かわした大空が丸め込みを連発する。いずれもカウント2。
Mariaもドロップキックで反撃開始。串刺しフロントキックを決めると、優宇のキャノンボールを挟んで、片足ドロップキックをお見舞いする。これも返されると、カカト落としからのスネイクトラップでギブアップを奪った。
2、スクランブルwave~波物語・冬~(30分1本勝負)
○野崎渚&SAKI&彩羽匠(23分29秒、体固め)旧姓・広田さくら●&ハイビスカスみぃ&清水ひかり
※ノアールランサー・ハイ
12・11横浜大会で、レジーナの初防衛戦を迎える野崎渚。この日、野崎の脇を固めるのは現パートナーの彩羽匠と、DUAL SHOCK WAVE 2020に出場したときのパートナー・SAKI。一方、意中の彩羽を野崎に取られる形となったハイビスカスみぃは、野崎への嫉妬を募らせるばかり。今大会では旧姓・広田さくら、清水ひかりとのコンビで挑んだが…。
みぃは白装束に彩羽人形&五寸釘を持参。広田は野崎&彩羽&SAKIという顔ぶれを見て「勝てる要素ぜんぜんねーぞ!?」と誰が先発するかの作戦タイム。協議の結果、清水が先発。赤コーナーは野崎が対峙する。
ロックアップから野崎が押し込み、クリーンブレイク。サイドヘッドロックに捕らえるも、清水が取り返しクロスボディー。サッカーボールキックで攻勢に出る。これをかわした野崎がブレイジングチョップでやり返す。カウント2。
彩羽が出ていくと、みぃは「清水さん、チェンジだ。私と変わりなさい!」と名乗り出るも、清水は無視して試合を続ける。エルボーを放った清水がスクールボーイ。カウント2。
広田が出て行き、彩羽にボ・ラギノール。高田純次は彩羽が迎撃。彩羽がやるハメになったが、広田が「調子に乗るなよ。いまのこの状況、みぃちゃんも、野崎もどうするんだよ。お前が決めないからだろうがよ! みぃちゃんだって、あんな子じゃなかったんだよ。どうするんだよ!」と責め立てる。戸惑う様子の彩羽に、「ヘラヘラしやがって!」と広田がガットショット。ロープに走るが、彩羽がソバットで迎撃し、SAKIとタッチ。
広田はSAKIにフェースクラッシャー。張り付けボ・ラギノールを狙う。これは彩羽が阻止して、野崎&SAKI&彩羽の波状攻撃が決まる。SAKIはアトミックドロップからフロントキックを狙うが、広田がかわしてボ・ラギノール。さらにSAKIはアトミックドロップ、広田のボ・ラギノールが応酬となる。シャイニング・ウィザードを狙う広田だったが、マンハッタンドロップで迎撃される。ダブルダウンとなり、カウント9で試合再開。
SAKIのファルコンアローはカウント2。続いてリバーススプラッシュを狙うが、これはみぃが足止め。コーナー上のSAKIに広田がボ・ラギノールを突き刺し、投げ落とす。さらにロケット式ボ・ラギノールを発射。
交代した清水にもボ・ラギノールを要求する広田だったが、SAKIが阻止。ならばと清水はカサドーラ→フットスタンプ。すかさずロープに走るも、SAKIがカンパーナへ。これも広田がボ・ラギノールで救出する。清水はPKFを放つが、続く延髄斬りはSAKIも回避。そしてSAKIのアトミックドロップ、フロントキックが決まる。カウント2。
彩羽vs清水のマッチアップに。彩羽がミドルキックを放ち、清水を孤立させるとトレイン攻撃。カウント2。旋風脚を狙うが、かわした清水がジャンピング・ハイキック、そしてPKFを放つ。
ここでみぃが登場。彩羽に突進するも、彩羽がエルボーで迎撃する。みぃはエルボー連打から走るも、彩羽もぶっ倒れる。ここでみぃは「お前の目を覚まさせてやる!」とワラ人形攻撃。これは彩羽が妨害する。
すると、みぃは…「タクちゃん、私、みゆきだよ? アナタの彼女のみゆきだよ? 野崎の魔の手によって惑わされているの。あの楽しかった日々を思い出してよ!」と、おもむろに歌い始める。それと同時に清水が創作ダンス!?
困り果てた彩羽は、そーっと野崎と交代。
野崎はみぃにスリーパー。さらに串刺しビッグブーツ、ハーフハッチでカウント2。そこから彩羽とのキックの競演、SAKIのフロントキックを挟んで、フロントキックを叩き込む。
続いてコーナーに登る野崎だったが…。
みぃ「次、何をしようとしてるか知らんけど、それを食らったら終わってしまう。なのでその前に降りて来てもらっていいですかね?」
野崎「降りたくない。いやな予感しかしない」
みぃ「もとはと言えば、私のタクちゃんやん!」
野崎「パートナーですもん」
みぃ「アタシだって人生のパートナーですもん。それをあとから入って来てからさぁ! お前のせいでもめてるんだからさ!!」
“今カノと元カノ”に挟まれた形となった彩羽は困惑。6選手がロープに座って協議することとなり、みぃと野崎が言い争う。ロープから転落すると、試合再開。
彩羽にバックハグで抱きつくみぃ。野崎が引き離しにかかる。広田がボ・ラギノールで飛び込むも、みんなにかわされ、なんとTommyレフェリーに誤爆!? フリーズするTommyレフェリー。
その間にみぃがカサドーラからのエビ固め。だが、Tommyレフェリーは見ておらずノーカウント。みぃは「Tommyさん! なんで見てなかったんですか!」と抗議するも、逆に野崎がスクールボーイでカウント2。コーナーホイップしようとしたが、そのままみぃは広田と交代。
続いて野崎&彩羽はダブルを狙うが、広田がDDTに切り返し、ボ・ラギノール。場外に野崎&彩羽を落とすと、トペ・スイシーダをお見舞いする。
20分経過。広田はスワンダイブを狙うが、失敗。流れが変わり、野崎&SAKIでキックの挟み撃ち。野崎がザキゴエを放つ。キックアウトされるとスリーパーへ。清水がPKFで助けに入ると、広田が回転エビ固めへ。
返した野崎が強烈なノアールランサー・ハイ。しかし広田がふらふらドーン。カウント2。野崎のスリーパー、広田のへなーらサンセットの掛け合いとなる。どちらも決めきれず、広田がウラカンラナ。野崎もフロントキック、ハイキック、ノアールランサー・ハイで畳みかけるも、カウント2。
もう一発ノアールランサー・ハイを決める野崎だったが、コレも返していく広田。ダメ押しのノアールランサー・ハイを放つが、みぃが寸前でカットする。
ここで彩羽は「みゆき、おいで」と両手を広げる。うっとりするみぃだったが、抱きついたのは欠場中の高瀬みゆき。彩羽をまたもや横取りされて呆然とするみぃ。その間に、野崎がノアールランサー・ハイを広田に決めて、今度こそはの3カウント!
◎試合後のマイク
みぃ「あの『みゆき』って言ってたよね?」
高瀬「みゆきです」
みぃ「それはわかるけど、この試合の状況で『みゆき』って言ったら私やん」
高瀬「でもリングネームは…」
みぃ「ハイビスカスみぃですけど? っていうかさ、匠はさ、誰でもいいんか、お前! ハッキリせーへんな、ホンマに。私やろ、パートナーは!」
野崎「みぃさん×3、パートナーは私です。アナタではなくて、私です!」
みぃ「野崎さんとかおっしゃいましたっけ? さっきの試合で、Tommyさんが見てなかっ瞬間、私、丸め込んでスリー入ってたと思うんですよね? えらそうに言ってますけど、あれTommyさん見てたら私、勝ってたと思うけど?」
野崎「そうですね…。確かに、Tommyさんが見てなかった間、3カウント入ってたかもしれません…。それは認めましょう、素直に。私、負けです。(レジーナのベルトを手にする)ということでみぃさん、負けたままなのはイヤなので…」
タイトル戦の流れになりそうになると、みぃは「お疲れさまでしたー。もうイタイのとかはイヤなので、大丈夫でーす」とバックステージへ。
野崎「なんか、きまず…。レジーナ戦はこのあとトーナメント2回戦と、みゆきさんがいるんで、まあそのあとどうにかみぃさんとできたらと思います。今日はありがとうございました」
3、Regina di WAVE次期挑戦者決定トーナメントNEXT2021~4WAY~(20分間勝負)
○青木いつ希(10分47秒、片エビ固め)宮崎有妃●
※ラリアット
①○梅咲遥(10分12秒、エビ固め)渡辺智子●
②○宮崎有妃(10分40秒、エビ固め)梅咲遥●
野崎渚の初防衛戦の相手を決めるため、急きょ開催されることとなった「NEXT2021」。今年は過去にレジーナになったことがない選手という条件で争われ、まずは11・27大阪大会でMariaが決勝戦への切符を手にした。今大会では宮崎有妃、渡辺智子、青木いつ希、梅咲遥の4選手で、残りの1枠が争われる。
オープニングで発表された通り、試合は20分間勝負。負け抜け、勝ち残り形式となり、時間切れ、リングアウト、TKOによるあらゆる引き分けの場合は、6つの決着方法の中からくじ引きで決められる。今回、発表された決着方法は、①延長戦(時間無制限1本勝負)②プロレスキャリアが短い人の勝利③プロレスキャリアが長い人の勝利④体重が軽い人の勝利⑤体重が重い人の勝利⑥悪徳レフェリールールの6つとなった。
各選手のキャリアと体重がコールされるなか、一人ずつ選手が入場。
試合は、開始から梅咲と青木が共闘路線を敷く。それぞれ宮崎と渡辺にスタンディングの腕固めをキメるも、早々に梅咲が青木を裏切り、串刺しエルボー。だが、青木もかわしてバックエルボー、フェースクラッシャー、ボディープレスをお見舞いする。
ならばと梅咲はドロップキックで応戦。2発目を狙うが、青木がかわして場外に放り出す。青木は渡辺にボディープレスを狙うが、渡辺がかわしてサソリ固め。これは宮崎がカットに入る。
渡辺vs宮崎というマッチアップとなり、渡辺がラリアット。だが、宮崎は倒れない。逆にラリアットで制していく。
すかさず梅咲が宮崎にストンピングで襲いかかる。宮崎ははずかし固めを狙うが、しのいだ梅咲がヘッドシザースホイップ。もう一度、宮崎がはずかし固めを狙うが、ガードする梅咲。すると宮崎は「最後の大阪大会でもやらせなかったんですよ。いい加減やらせろよ!」と説得にかかる。
困った梅咲は青木に助けを求め、青木&梅咲で宮崎&渡辺に波状攻撃。さらに、宮崎&渡辺の足を絡めてロックし、キャメルクラッチで絞りあげる。
なんとかしのいだ宮崎が、梅咲にしつこくはずかし固め。今度は成功させる。梅咲が泣き出すと、青木が宮崎にお仕置きのエルボー弾。ラリーとなる。梅咲も加わり読み合いの展開。
梅咲のドロップキックが不発に終わると、すかさず渡辺が宮崎&青木にダブルハンドのラリアット。ならばと宮崎が渡辺にえびす落とし。青木は宮崎にラリアットを決める。カウント2。ここで梅咲のミサイルキックが青木を射貫き、ブレーンバスターへ。カバーするも、渡辺がしあわせのパンケーキを投下。梅咲がかわして青木に命中する。カウント2。
すかさず渡辺は梅咲にラリアットを狙う。これを梅咲がかいくぐりティヘラからの丸め込みへ。宮崎も一緒に押さえ込んで、渡辺が脱落。喜ぶ梅咲だったが、宮崎につまずき転倒。宮崎に抑え込まれて、3カウントが入ってしまった。さらにそこに青木が渡辺を踏み台にしたジャンピング・ラリアットで飛び込み、宮崎から勝利を収めた。
この結果、12・5刈谷でのNEXT決勝戦は、Mariavs青木に決定した。
4、WWWD世界エリザベス選手権試合(60分1本勝負)
<挑戦者>○米山香織(14分19秒、120%スクールボーイ)桜花由美●<王者>
※もう1人の挑戦者はYappy。桜花が2度目の防衛に失敗。米山が第7代王者となる
念願のWWWD世界エリザベス王者となった桜花由美。11・7後楽園で米山香織を下し、初防衛に成功したが(もう1人の挑戦者はLeon)、試合直後に米山が再戦を要求。「美人社長!」を連呼され、根負けした桜花が出した条件は…「waveの選手以外で、40歳以上の選手を連れて来たら」というものだった。かくして再挑戦にこぎつけた米山がブッキングしたのは、米山と同じ誕生日(2月26日)のYappy(P’s Party)。1980年生まれの41歳だ。
桜花は米山を無視してYappyと試合をすすめる。なんとか加わろうとする米山だったが、桜花に蹴り飛ばされ、Yappyにも相手にされぬ展開が続く。何もさせてもらえない米山は「入れてよぉぉぉ!」と悲痛な叫び。
改めて2人に力比べを挑む米山。Yappyが制すると、自然と桜花&米山が共闘路線となり、ダブルの攻撃。2人でビッグブーツを放つが、米山のキックは届かない。もう一度、ダブルを狙うが、米山が裏切り、桜花にスクールボーイ。すぐさまYappyが桜花にショルダータックルで飛び込む。
寝返った米山は「2月26日生まれの私たち!」と、今度はYappyと共闘路線。桜花にヒザ蹴りを連発する。
孤立する桜花だったが、Yappyに串刺しビッグブーツを放ち、ようやく反撃。もう一発、狙っていくが、これはYappyも読んでいた。ヒップで迎撃し、コーナー上で絞首刑。米山がカットに入ると、米山も絞めあげる。これはTommyレフェリーが反則カウントを数える。
Yappyがリリースしたところに、桜花がビッグブーツで飛び込み、場外へと転落させる。そして、米山にはダイビング・サンマドロップを投下。
5分経過。桜花は米山をポキで捕獲する。これはYappyがカット。ならばと桜花は米山にダブルニードロップを投下する。
モンゴリアン・チョップで反撃にかかる米山。グルグルパンチの体勢。これを桜花がブラディーEXに切り返すが、米山も読んでいく。ビッグブーツの打ち合いは、リーチの長さでまさる桜花に軍配。
すかさず桜花は米山に首4の字固め。Yappyも桜花に首4の字で絡みつく。なんとか脱出した米山が桜花、Yappyを交互にカバー。いずれもカウント2。
続いて米山はYappyにリバース・インディアンデスロック。そこに桜花がビッグブーツで飛び込み、米山が倒されるたびにYappyは悶絶。さらに桜花は米山にコブラツイスト。なんとかYappyがロープに逃れる。
追撃にかかる桜花は米山にビッグブーツ。Yappyのヒップアタックを挟んで、バックドロップを敢行。カウント2。
今度はYappyが攻勢に。桜花にスタナー、米山にギロチンドロップを同時に決めると、トップロープからのタラ・サ・インピエルノ(反転式ボディープレス)を放つ。これは自滅。しかし攻撃の手を緩めないYappyはフロントネックロックで米山をブンブンまわしてく。
反撃にかかる米山が後頭部へのニーアタック。これはカウント2。すかさず桜花も米山に垂直落下ブレーンバスターを放つ。カウント2。ならばとYappyも桜花にアックスボンバーを決め、3選手がダウン状態。
カウント8で3選手が立ち上がり試合再開。エルボー合戦を挟んで、米山が桜花にカサドーラ。キックアウトされると今度はYappyが米山にファイナルカットを叩き込む。カウント2。ならばと桜花も米山にネックハンギングボム。これはYappyがカットに入る。
さらにYappyは桜花にブロンコバスター、ギロチンドロップでカウント2。桜花もクロスアームDDTで応戦し、カカト落としを敢行。キックアウトされるとビッグブーツで飛び込むも、ここで米山が割り込み、桜花を120%スクールボーイでクルリ! 3カウントを奪ってみせた。
◎エンディング
ディアナを代表し、梅咲遥がスーツ姿で登場。ベルト、認定証、トロフィーを新王者となった米山に手渡した。
桜花「ちょー、悔しい…。本当は勝って大会を締めたいところだったんですが、負けたのでレジーナ、レジーナ。大会を締めてください。お願いします」
野崎「桜花さん、お疲れさまでした。waveの選手だけでいいので上がって来てください。ということで、2021年最後のナミイチ、新木場大会ありがとうございました。NEXTトーナメントのもう1人の決勝進出者が決まりました。Mariaと青木、12月5日刈谷大会で決勝戦がおこなわれ、勝った方と12月11日、年内最終戦でレジーナ防衛戦やります。どっちが勝っても必ずベルト防衛します。私がベルトを防衛する姿、必ず見に来ること。これは正式決定だ。いいか、野崎様が決めた、ケッテー! これが、waveだーーー!」
◎バックステージ
――おめでとうございます。再戦を申し入れての戴冠となりました。
米山「作戦勝ちみたいなところもあるんですけど、この40歳以上にしか挑戦できないこのベルト、私まだ40歳になりたてなので、いい記念になったのとともに、なんか同じような40代以上の女性に勇気と希望とゴキゲンを与えられたらいいなと思いまーす」
――今年は絶好調。シングルのベルト3本目となります。
米山「そうですね。PURE-J、OZと…」
――好調の要因は?
米山「変わったことといえば、40代に突入したことぐらいしかないんですけど。みんな年齢を言い訳にせず、挑戦するとか言いますけど、年齢とともにレベルも上がってるのかな、と。そんな感じがします」
――初防衛戦とかはどう考えている?
米山「どんどん防衛戦やっていきたいですね。でも、40歳以上の3WAYとなると、挑戦資格を持っている人も限られちゃうので、うまくみつけてできる限り、たくさん防衛していきたいと思います」
◎バックステージ
――対戦相手がMaria戦に決まりました。
青木「あの薄紫は、10月にMariaが復帰してからずっと試合してるんですよ。とんでもなく試合していて、永遠にドローなんですよ。ずっと決着つかないし、1回、凛ちゃんはギブアップ負けしてるし、今年の下半期、因縁の相手なんですよ。今回は時間無制限ですから、決勝戦。今回が因縁の決着を付ける日だと思っています」
――レジーナまであと2勝という位置まできたが。
青木「ほぼ王手? 王手です。私は優勝するしか見えてないので、こないだはルールを理解してなかったんですけど、NEXTの。ルールを理解してからは最強なので、今度の決勝戦も自分は最強ですし、野崎さんはCatch the WAVEで自分、ドローだったんですよ。ってことは、ドローになったのは自分だけで、野崎さんが勝ってない相手は私だけなんです。私にはチャンスがあると思っています」
――決勝戦への意気込みを。
青木「勝ちます。勝った、もう勝った。気持ちで勝ってます。勝ちました、優勝です。任せてください」