2022.05.18

『Weekday wave vol.124』

日時
5月18日 木曜日
観衆
78人
場所
新木場1StRING
◎オープニング
「CATCH THE WAVE」開催中のプロレスリングwaveが新木場1stRING大会を開催。今大会は、パンチ田原アナがリングアナウンスを担当するなか、まずは5・15名古屋大会で右ヒザを負傷し、欠場に入る桜花由美が挨拶。

桜花「みなさん、こんばんは! すみません、松葉杖でリングの上には登れないので、こちら(本部席)から失礼いたします。昨日の名古屋大会でヒザを負傷し、病院行きまして、全治2カ月、復帰まで3カ月と言われてしまって、長期欠場に入ります。今日試合を楽しみにされていた方、本当に申し訳ございません。急きょのカード変更、申し訳ございません。私のCATCH THE WAVE 2022は終了となりました。すごく残念なんですけれども、キャッチが終わって、次、15周年のときには完全復帰したいと思っておりますので、みなさまよろしくお願い致します。驚異の回復力で私はもしかしたら7月あたりに復帰するかもしれないので、期待していてください。今日は試合のほう楽しんでいってください!」
1、スクランブルwave(30分1本勝負)
○野崎渚&高瀬みゆき&笹村あやめ&梅咲遥(13分32秒、片エビ固め)SAKI&優宇&青木いつ希&川畑梨瑚●
※ノアールランサー・ハイ


公式戦のない選手たちによる8人タッグマッチでスタート。SAKIはハードコアブロックで使用している小玉スイカを持参するも、Tommyレフェリーに見つかり「今日はダメだよ!」と目を光らせる。
先発は梅咲vs川畑。梅咲が先制し、トレイン攻撃につなげる。そしてルミナス(梅咲&高瀬)でフェースクラッシャーをお見舞い。川畑もドロップキックの打ち合いを制して、ようやくSAKIと交代。

SAKI&川畑で梅咲に同時のローキック。SAKIが串刺しニーにつなげる。コーナーに登るも、高瀬が足止め。すかさず梅咲が串刺しドロップキックを放って行く。SAKIもブレーンバスターでやり返すと、梅咲はポップアップ式ドロップキックを放って、高瀬にタッチ。
まずはルミナスでSAKIにドロップキック。優宇にもダブルを狙うが、優宇がクロスボディーで迎撃。高瀬はスイングDDTの体勢。優宇が踏ん張ると、逆水平チョップの打ち合いとなる。5分経過。チョップ合戦は優宇が重さで圧倒するが、高瀬も串刺しラリアット、スイングDDTで応戦していく。これはカウント2。

戦況は笹村vs優宇に移行。笹村が後頭部へのランニング・ニー。低空ドロップキックをお見舞い。キックアウトされるとロープに走るが、優宇がカウンターの払い腰。笹村も背負い投げでやり返し、DDT。コーナーに登る笹村だったが、優宇の串刺しラリアット、セカンドからのボディープレスが決まる。返されるとすぐさま片羽締めへ。
だが、ここで味方の青木が「お前、変われって言ってんだろうが!」と優宇にドロップキック。強引に青木が出て行く。ここから青木と優宇の誤爆が目立つように…。

野崎が出て行き、青木にビッグブーツ。おしゃれキックをお見舞い。さらに野崎&笹村で低空ドロップキックを放つとザキゴエの競演を狙うが、これは未遂。

流れが変わり、青木がニードロップで反撃。タッチを受けた川畑がミサイルキックで続く。得意の蹴りで攻め込む川畑。キックアウトされるとムーンサルト・プレスを狙うが、これは梅咲が足止め。すかさず野崎がランニング・ダブルニードロップ。ノアールランサーにつなげる。カウント2。
青木の串刺しラリアット、優宇のキャノンボール、SAKIのリバーススプラッシュの波状攻撃から、川畑がムーンサルト・プレスを投下する。カウント2。8選手が入り乱れる攻防を経て、リング上が野崎vs川畑となると、川畑がトラースキック、バズソーキック。走る川畑に、野崎がカウンターのノアールランサー・ハイ。これは青木がカット。ならばと野崎&笹村がザキゴエの競演。さらに野崎が引き込み式ビッグブーツ、ノアールランサーと追い詰めていく。最後はダメ押しのノアールランサー・ハイで3カウント。
2、Futureブロック公式戦(15分1本勝負)
○大空ちえ<1勝1敗=2点>(11分7秒、エビ固め)狐伯●<1勝1分1敗=3点>

5・15名古屋で公式戦初勝利をあげた狐伯の3戦目。今大会ではPURE-Jの大空ちえとの対戦となった。大空は初戦の川畑梨瑚に敗れ、現在0点。

ゴングと同時に両者ドロップキック。そのまま大空がドロップキックを連発していく。狐伯もサイドヘッドロックで締め上げる。ロープに飛ばして脱出した大空がアームホイップを狙うが、狐伯が踏ん張り、逆にアームホイップ。続く狐伯のドロップキックはカウント2。さらにもう一発! キックアウトされると首4の字固めで捕獲する。これは大空がロープ。ならばと狐伯は張り付けドロップキックをお見舞いする。
大空もドロップキックで反撃にかかる。フィッシャーマンSHの体勢に入るも、これは狐伯が踏ん張りドロップキック。カウント2。
5分経過。大空はモンゴリアン・チョップからブラ下がり腕十字へ。ミサイルキックにつなげる。返されるとキャトルミューティレーションへ。これをしのいだ狐伯がドロップキック。続くミサイルキックを返されるとフェースロックへ。
大空もショルダーアタックで攻勢。フィッシャーマンSHにつなげる。カウント2。丸め込みの応酬はいずれもカウント2止まり。すぐに走る大空。しかし狐伯がドロップキックで止める。大空もドロップキックを狙うが、これをかわした狐伯がオクラホマロール。カウント2。すぐさま狐伯はもう一発ドロップキック。クロスフェースロックへ。耐えられると、スワンダイブ・ミサイルキック。スワンダイブ回転エビ固めへ。さらにジャックナイフを狙うが、これを切り返した大空が逆転の3カウント!
◎バックステージ
大空「初戦、負けてしまったので、なんとしてでも取らなきゃいけないという思いだけで臨ませていただきました。でも、やっぱり一つひとつの技が強烈すぎて、途中、何度も危ないと思ったんですけど、最後の最後、咄嗟に丸め込めたのが最後の根性だけで…粘りました。無事1勝できてうれしく思いますが、このあとまだ控えているので、そこも勝って優勝のみを目指して頑張りたいと思います!」
3、コミカルブロック公式戦(15分1本勝負)
△ハイビスカスみぃ<1分>(13分40秒、ダブルフォール)松本都△<2分=2点>

13分目にスローモーションが発動されるコミカルブロック。ハイビスカスみぃはこれがリーグ初戦となる。一方、松本都は5・15名古屋での旧姓・広田さくら戦を引き分け、現在1点。

みぃはタンクトップ、短パン、ウエストポーチ、ビーサンという姿。Tommyレフェリーが「どうした今日は?」と言いながらボディーチェック。しかし、みぃは何事もない様子。
だが、さすがに都も気になるようで「なんですか、その格好は! 風呂上がりですか?」とツッコム。するとみぃは「話せば長くなるんですけど、私、今日沖縄から来たんですね。さっき空港に着きまして、スーツケースを預けたんですけど、受け取るのを忘れて、コスチュームないですし、化粧道具もない。なんなら財布もないんです。でも、でもね、試合に穴あけたわけじゃないですし、別に何着てようが試合できるから何も問題ないので気にしないでください。かかってこい!」と構えて試合をスタートさせる。
早速、ロープに走ろうとするみぃだったが、ビーサンが脱げて、はき直す。会場の笑いを誘うが、みぃは真剣。都も応戦していく。

ファーストコンタクトを終えると、みぃは「松本都、お前なかなかやるな!」。すると都は「お前もなかなかやるな。知ってるかどうかわからないんですけど、歌には自信がありまして、みぃさんも、頑張ってますけど、町内会レベルというか、心がないんですよ。プロの歌を聴かせてあげましょう。崖のふちの歌です」と歌い出す。
1コーラス歌ったあと、みぃが「ド素人やないか!」と妨害。場外へと送り出し、リングアウト勝ちを狙うも、カウント9ギリギリで戻る都。ならばとみぃはコーナーホイップから素足で顔を踏みつけていく。ビーサンをはき直してドロップキック。スリーパーで捕獲する。なんとか都がロープ。

みぃがバックエルボーから素足で踏みつけ、カバーする。返されると逆エビ固めへ。これも耐えられると、ロープに張り付け素足で踏みつけていくみぃ。都もブラ下がり腕十字で反撃。10分経過。すると、みぃが話し出す。
みぃ「まさかこんな激しい試合になるとは…」

都「私もそうですよ! 実はみぃさんに憧れてました!」

それを聞いたみぃは「まっちゃーん!」とハグしにいくが、そのまま大外刈り。カウント2。まんまと騙された都もY字バランスからのカカト落としで反撃にかかり、マンマミーアZの体勢。するとみぃが再び試合を止める。

みぃ「ちょっと待って。飛ぼうとしてます? 話があるんで降りてきてくださいよ」

都「降りるわけないだろ!」

みぃ「じゃあ私がそっちにいくよ(都の隣へ)。あのさ、こう見えて私キャリア20年あるんです。だから負けてくれ!」
拒否した都がマンマミーアZを狙うが、みぃがゴロゴロと転がってかわしていく。自滅に追い込んだみぃがダイビング・ボディープレスを放つも、飛距離が足らず…。

ここでスローモーションルールが発動される。逆さ押さえ込みを狙う両者。スローモーション中にダブルフォールとなり、引き分けに!? 両者に1点が追加された。
◎バックステージ
ーードローになりましたが。
みぃ「そうなんですよ。他のね、広田さんとか米山さんとか、あの2人にはもしかしたら負けるかもっていうのがあったんですけど、まさかこんな絶対勝てるであろう、松本都と引き分けるなんて私の一生の不覚です。すみませんでした。出直してきます。空港に荷物を取りに行ってきます! わーーーー!」
◎バックステージ
都「ちょっとあり得ないんですけど! 自分だけ一番早くて、今日第2戦だったんですけど、ダブルフォールなんですかね? 今日は…うーん、やばいですね。全3試合で、コミカルブロックちょっと鬼門だと思うので、ちょっと心入れ替えます。ふざけてないんですけど、本当に終わりにして、次は米山さん。最終戦ですよ。秒殺を狙います。3分以内に、次は決着つけますんで、絶対優勝します。マジでこんなんじゃダメなんで、マジで優勝するんで、レジーナ獲るんで、期待していてください。お願いしますよ!」
4、コミカルブロック公式戦(15分1本勝負)
△旧姓・広田さくら<2分=2点>(12分5秒、両者リングアウト)米山香織△<1分=1点>


初戦となった5・15名古屋で松本都と引き分け、現在1点の旧姓・広田さくら。この日が初戦となる米山香織との一戦を迎える。広田にとって米山との対戦は、待望の一戦でもある。

試合前、広田が「当たりたいと思っていました。それが今日、キャッチという名のもとで叶いました」と握手を求めると、米山も「広田さーん。よろしくお願いしまーす」と応じてゴング。
スタートから笑いなしのシリアスな攻防を繰り広げる両者。米山がフロントネックロックで捕獲する。脱出した広田がスピニング・トーホールド。米山も取り返す。さらに広田がポジションを入れ替えると、米山がロープ。ならばと広田が弓矢固め。体勢を入れ替えた米山が鼻を掴んで形勢逆転。ヘアーホイップにつなげる。さらにはキャメルクラッチからの鼻フックへ。
続く広田の串刺しボディーアタック、米山のボディーアタックはそれぞれ未遂。広田が滞空時間の長いボディースラムで叩き付ける。追撃にかかる広田はロープをつかった攻撃を試みるが3連続で失敗。ならばと広田はカニばさみから張り付けボ・ラギノールの体勢。
読んだ米山が後頭部へのランニング・ニーをお見舞い。米山がサイドヘッドロックに捕らえると、広田はバックエルボーで脱出。エルボーをアピールする。今度は広田がサイドヘッドロック。しつこく絡んでいく。米山がバックエルボーをアピールすると、背後から広田がスクールボーイ。キックアウトされるとフェースクラッシャー。スイングDDT、619、シャイニング・ウィザードと波状攻撃。カウント2。
米山のセントーンはカウント2。広田もロープ渡りにつなげる。そして花道へのアームホイップ。そこからもつれる両者。場外カウント10以内に戻ることができず、ドローとなった。

試合後、納得のいかない米山がモンゴリアン・チョップ、グルグルパンチを放つと、広田が吐血。広田が「こんなにリングを汚しやがってぇ! モップ持って来い!」と叫ぶと、米山&優宇が広田のコスチュームをモップ代わりにしてリングを清掃した。
◎バックステージ
広田「クソ…、これでコミカル2戦ともドローで、クソー毎回、毎回吐血して、キャッチが終わるころには…私の内臓はボロボロだ! 毎回モップ代わりにしやがって、次は覚えとけよッ!」
◎バックステージ
米山「悔しいけど、やっぱり広田さんは尊敬する偉大な先輩なので、シングルできたことはすごいうれしくて、楽しくて、ワクワクしたけど…やっぱりもっともっと広田さんとこれからも試合していきたいなと強く思いました。あー、でもリーグ戦だから勝ち点2点とれなかったのは悔しかったですね。次、みぃさんと都さんのところは勝って決勝に進みたいと思います」
5、蹴撃ブロック公式戦(15分1本勝負)
○清水ひかり<1勝1敗=2点>(9分48秒、片エビ固め)沙恵●<2敗=0点>
※ひまわり

蹴撃ブロックの野崎渚に敗れ、ともに1敗同士の清水ひかりと沙恵。すでに野崎が2勝しているため、この試合に敗れた選手の脱落が決定してしまうという大事な一戦に。また清水と沙恵は、団体は違えど、2017年デビューの同期でもある。
ビッグブーツで飛び込む沙恵。かわした清水がミドルキックを連発。ロープに走るが、沙恵がショルダータックルを連発。ボディースラムで叩き付け、スリーパーで捕獲する。耐えられると清水を踏みつけていく沙恵。逆水平チョップを連発していく。コーナーホイップから串刺しバックエルボーを狙うが、かわした清水がPKF、PKでようやく攻勢。
清水のクロスボディーが決まる。カウント2。サッカーボールキック3連発から、PKを放っていく。走る清水に沙恵が追走してのバックエルボー、ビッグブーツを連発。カウント2。
5分経過。沙恵のフィッシャーマンSHはカウント2止まり。「終わりだ!」と担ぎあげる沙恵だったが、着地した清水が延髄斬り。ロープに走るも、沙恵が迎撃する。返されるとドラゴンスリーパーへ。なんとか清水がロープに逃れる。
沙恵が張り付けラリアット、ビッグブーツ。ドラゴン・スリーパーへ。かろうじて清水がロープ。沙恵はバックフリップ、マッドスプラッシュを投下するも、清水がかわしてジャンピング・ハイキック、トラースキック、ハイキックでカウント2。ダイビング・フットスタンプを投下する。これもカウント2止まりとなると、最後はひまわりでトドメ!
◎バックステージ
清水「勝った…勝った! 2点、2点!! このキャッチ、誰に勝っても2点。もちろん野崎さん、華子さんから2点、取りたい。取りたかった。でも、だからこそ終わってない。清水ひかりはまだ終わってない。次の中森華子さんとの試合、必ず勝って4点、誰か野崎さん止めて! 私が勝って決勝リーグに進みます。ありがとうございました」
6、ハードコアブロック公式戦(15分1本勝負)
△宮崎有妃<1勝1分=3点>vs世羅りさ△<1勝1分=3点>

メインイベントは、ハードコアブロック公式戦。宮崎有妃、世羅りさはともにこれが初戦となるが、桜花由美が5・15名古屋で負傷欠場することが決まったため、2人には不戦勝の1点が入ることが決定している。
宮崎はブリブラダンスで登場。イス、碁盤、テーブル、ラダーをリング内へ。そしてブリブラダンスをセコンドとともに披露する。試合前には、場外カウントなしのハードコアルールでおこなわれることがアナウンスされた。
手四つの力比べから宮崎がリストロック、サイドヘッドロックへ。世羅がコーナーに立てかけたラダーに突っ込ませようとしたが、成功させたのは宮崎。続いて宮崎は碁盤の上へのボディースラム。逆片エビ固めへ。耐えられると、世羅をコーナーに逆さ吊り。顔の前にイスをセットすると、ラダーでぶっ叩いていく。さらには世羅の有刺鉄線竹刀で額を攻めていく。そして竹刀の上へのボディースラムを敢行。
すかさずロープに走るも、世羅が有刺鉄線竹刀で迎撃。形勢逆転に成功する。反撃にかかる世羅は、イス上へのボディースラム、さらにイスでぶっ叩いていく。そして、ダブルニーを投下。これは仕掛けた世羅自身も悶絶する。
攻勢を続ける世羅はイス上へのショルダースルー。続いてイス上への雪崩式ブレーンバスターを狙うが、回避した宮崎が逆にパワーボムで投げつける。

そして場外でテーブルをセット。世羅を乗せてプランチャを放って行く。リングに戻った宮崎はテーブルの破片を手にしている。だが、これを世羅が奪って、逆にぶっ叩いていく。
残り3分となり、世羅がイスをセットし、ダブルニーアタック。ラダーを持ち出すが、宮崎が世羅の首にかけてイスでフルスイング。

世羅もシーソー方式で宮崎の顔面をラダーでヒット。ダイビング・ダブルニードロップにつなげる。さらにはイスの上への羅紗鋏でカウント2。
劣勢の宮崎だったが、目突きで形勢逆転。はずかし固めへ! ラスト10秒から碁盤へのデスバレーボムを放ったが、ここで時間切れとなった……。
◎エンディング
宮崎は碁盤の上に座って締めの挨拶。

宮崎「本日は、wave新木場大会、ご来場ありがとうございました! えっと…世羅とドローでした。やっぱり15分じゃ短いんだけど、でもキャッチだから、その中でみんな闘っているから、まあ確かに私が今日出したはずかし固めはあっているか、間違っているかといえば、間違えてたのかもしれないけど…、どうしてもやりたかった! すみません…。もしかしたら、勝てたかもしれないっていうね。あー、でも絶対やりたかったから…。クソーッ! 今日は1本目以外、全部キャッチの試合で、正直、キャッチのこと考えるとテンションがあがるんですが、キャッチは今日が私は初戦なので、すごくフラストレーションがたまっていたので、まぁ、負けてないからよかったけど、はずかし固め出して負けてたら、なんと言っていいやら…。あのー、もちろん私も波女なる気はあります。でも、なんか…とにかくハードコアを楽しんで、その先に波女というものがあるんだったら、取りたいなと思っています。えーっと、次回は……?(野崎が教える)大阪! 22日!! そう×5! 次、私、SAKIちゃんと闘う予定が入っているので、そこでは必ず勝って、今日は1点だったけど、SAKIちゃんに勝って、3点になりたいと思います。大阪遠いけど、みなさんキャッチを見逃さないで見てください。今日はありがとうございました!(締めの説明をしたあと)行きます、これがwaveだ!」
◎バックステージ
宮崎「なんか、ドローで悔しいとか、やっぱりアレなんだよな。ハードコアやると、勝っても負けてもドローでも、終わった瞬間に感じるのが最高に気持ちいい!と思うので、結果がドローだっただけで、やっぱプロミネンスっていうね、ああいうハードコア、デスマッチをシュにしてやってる人たちってカッコいいですよね。私はどんなひどいことされても爽やかな気持ちでしかない。私もひどいことやっているし。だから、キャッチっていうリーグ戦だから気持ちいいとか、やったねとか言ってる場合じゃないから。まあ、でも1点。0よりは1点。この1点がどうなるかわからないからね。桜花が今回、欠場になったから。あ、とっか! もう2点は私あるんだよね。3点ってことね。そうそう。だから、次。次だってSAKIちゃんに勝ったら私パーフェクトじゃない? パーフェクトじゃないけど、出れるんじゃない? ちょっと今日、はずかし固めやったの、ちょっとは悔やんでいるので、ちょっとはね。自分のプライドとか捨てるべきだった。あれは碁盤を取ったのにもかかわらず、ムチャクチャ葛藤があって、碁盤をやっぱりやりたいってやっちゃったので、まあまあでも、楽しかったです。次、SAKIちゃんと大阪で勝ちたいと思います。はずかし固めは……出さない。わからないけど、待ってる人がいたらやっちゃうかも…。今日はありがとうございました」
2022.05.15

「NAGOYA WAVE~キン☆シャチ~vol.22」

◎入場式
5・5後楽園で「CATCH THE WAVE 2022」が開幕したプロレスリングwave。公式戦2日目は、名古屋の地で開催され、まずは出場全12選手がオープニングに登場。選手を代表し、CATCH THE WAVE初出場となる沙恵が挨拶をおこなった。

沙恵「本日はwaveさん名古屋大会ご来場いただきましてありがとうございます! 私、レスラー人生初、CATCH THE WAVE参戦が決まりました。本当にありがとうございます! 初戦をこの名古屋、私の地元です。ここでやれること、すっごい幸せに感じています。そして、対戦相手、今日は野崎渚選手…このベルト(レジーナ)に近づくためにはここで勝たないといけないわけです。まずは今日勝って、それからまた改めてシングルして、このベルトをゲットして、名古屋に帰って来たいと思います。みなさん応援よろしくお願い致します!」
1、NAGOYAスクランブルwave(30分1本勝負)
宮崎有妃&○優宇&笹村あやめ(18分41秒、片エビ固め)桜花由美&高瀬みゆき&青木いつ希●
※ベアベアーズ


第1試合は本日公式戦が組まれていない選手達による6人タッグマッチ。桜花由美&高瀬みゆき&青木いつ希組はそれぞれ5・5後楽園大会で初戦を終えており、桜花1敗<0点>、高瀬1敗<0点>、青木1勝<2点>という状況。対する宮崎有妃&優宇&笹村あやめ組は、3人とも初戦を控えている状況だ。

先発はハードコアブロック同士の桜花vs宮崎。まずは宮崎がサイドヘッドロックからのショルダータックル。桜花もドロップダウンからのアームホイップで応戦する。

続いて剛腕ブロックの高瀬vs笹村となるが、宮崎&優宇が加わり高瀬が捕まる展開に。「前髪切りすぎ!」とイジられる。これは桜花&青木が救出し、笹村へのトレイン攻撃でお返し。そして、高瀬がダイヤル固め。カウント2。追撃にかかる高瀬だったが、笹村がカニばさみ。後頭部へのダブル・ニードロップをお見舞いする。フォアアームの打ち合いから高瀬がセカンドロープのドロップキックを成功させる。

タッチを受けた青木が串刺しバックエルボー、フェースクラッシャー、ボディープレスで追撃し、桜花にスイッチ。桜花が串刺しビッグブーツにつなげる。カバーはカウント2。さらに高瀬のドロップキック、青木のフットスタンプが決まり、桜花がフロントキック。カウント2。トリプル攻撃を狙うが、これは宮崎がクロスボディーで迎撃する。場外に落ちた桜花組に、優宇がローリングしてからのボディーアタックをお見舞いする。

笹村が反撃にかかるも、桜花が払い腰。ならばと笹村はDDTを放って宮崎にタッチする。宮崎は串刺しラリアットをお見舞い。さらにえびす落としを狙うが、桜花が堪えてビッグブーツ、DDT、カカト落としでカウント2。コーナーに向かう桜花。これは笹村が足止め。復活した宮崎がコーナーに向かうが、青木が投げっぱなしジャーマンで落としていく。すかさず桜花がダイビング・サンマドロップを投下。カウント2。

宮崎はグリグリ目突きからビッグヒップでお返し。カウント2。桜花もバックドロップを放って高瀬とチェンジする。

挽回モードの高瀬は宮崎にドロップキック、卍固めへ。宮崎は歩いてロープ。桜花→青木→高瀬の波状攻撃が決まる。宮崎も桜花&高瀬の誤爆を誘うと、高瀬にはずかし固め。これは青木がカット。

続いて優宇が出て行き、高瀬にドロップキック。逆水平チョップをお見舞い。高瀬も応戦していく。追い詰められる高瀬だったがスイングDDT。バックの取り合いとなると、青木&桜花が援護にまわる。宮崎&笹村も加勢に入り、相手コーナーまで押し込んでいく。押しつぶされた桜花が負傷。戦線離脱するなか、リング上では優宇が高瀬にキャノンボール。青木が出ていきラリアット。後頭部へのダブルニーアタック、ダブルニードロップで反撃する。セカンドからのボディープレスもカウント2止まり。

優宇も払い腰からカバーを狙うが、切り返した青木がカウント2。首固めもカウント2止まり。すぐさまショートレンジのラリアットをお見舞いする。これも返されるとコーナーに登る青木。ダイビング・ボディープレスを投下するが、優宇が剣山。

攻守が入れ替わり優宇のラリアットが決まる。キックアウトされるとラストライドの体勢。これは高瀬が妨害する。ならばと優宇は青木にラリアット。リバーススプラッシュと畳みかけ、最後はベアベアーズでトドメを刺した。
2、CATCH THE WAVE 2022~Futureブロック公式戦(15分1本勝負)
○狐伯<1勝1分=3点>(8分54秒 片エビ固め)梅咲遥●<1敗=0点>
※WアームT

5・5後楽園での開幕戦で鈴季すずと引き分け、1点を獲得した狐伯の2戦目。梅咲遥はこれがキャッチ初戦となる。

ゴングと同時に狐伯がドロップキックで先制。さらに梅咲をロープに飛ばしてドロップキック。押さえ込みを連発していく。返されると首4の字固めへ。なんとか梅咲がロープ。

フェースクラッシャー、低空ドロップキックで反撃にかかる梅咲。ボディースラムはカウント1。リバース・インディアンデスロックから弓矢固めに移行する。

続いてフォアアームの打ち合いから、狐伯がエルボー連打。ロープに走ろうとするが、阻止した梅咲がドロップキックにつなげる。カウント2。ブレーンバスターの体勢に入るもこれは狐伯も回避。ドロップキックの打ち合いを制した狐伯がカバーする。カウント2。

狐伯は変型フェースロックへ。耐えられるとミサイル発射。カウント2。走る狐伯だったが、梅咲がネックブリーカードロップ。ブレーンバスターを敢行。カウント2。

5分経過。反撃にかかる梅咲。ミサイルキックでお返しする。キックアウトされると、串刺し攻撃を狙うが、かわした狐伯がドロップキック。カウント2。カウンターのボディースラムもカウント2止まり。今度は梅咲がキューティースペシャル。キックアウトされると「終わり!」とアメジストクロスを狙うが、狐伯が切り返して丸め込みの応酬に。いずれもカウント2。狐伯の三角飛びプランチャ、ブレーンバスターはカウント2。ならばと狐伯は初公開のダブルアームTでキャッチ初勝利! 狐伯の次戦は5・18新木場での大空ちえ戦、梅咲は5・22大阪での川畑梨瑚戦となる。
◎バックステージ
――2戦目ですかね。
狐伯「キャッチ2戦目、梅咲です。勝ちました! しかも今日2戦目でキャッチで初勝利なんですけど、狐伯としても初勝利なのでメッチャ嬉しかったです」

――最後の決め技は今日はじめて?
狐伯「はい! あとでSNSにも出すんですけども、タニー・マウスさんから伝授? 継承させていただいた技になります。タニー・マウスさんが大事にされていた技を教えていただいたので、この技をもっともっと自分は大事にしていって、これで勝っていきたいと思っています」

――次の対戦相手は?

狐伯「大空ちえ選手ですね。次は新木場で、大空ちえ選手。3日後なんですけど、このままの勢いで勝って進んでいきたいなと思います」
3、CATCH THE WAVE 2022~コミカルブロック公式戦(15分1本勝負)
△旧姓・広田さくら<1分=1点>(時間切れ引き分け)松本都△<1分=1点>

13分目にスローモーションルールが発動されるコミカルブロックはこの日から開幕。旧姓・広田さくらの初戦は、CATCH THE WAVE初出場の松本都との対戦となった。

都の握手に広田が応じてゴング。「広田」「都」への手拍子合戦が繰り広げられるなか、都の独特すぎる間のロープワークに「なんだいまの!」と言いながらも広田が応戦。フェースクラッシャーからのLoveポーズをキメてみせる。

続いて都がサイドヘッドロックに捕らえると、広田はバックエルボーで脱出。そしてエルボーアピール。今度は広田がサイドヘッドロック。都はボディーブローで脱出し、なぜかエルボーアピール。仕方なく広田がバックエルボーのレクチャー。

続いて広田の串刺しバックエルボーをかわした都が反対コーナーに駆け上る。広田が追いかけると、コーナー上で卍固め。Tommyレフェリーは反則を取りながらも「ちゃんとかけろ!」と注意する。

ならばと都はY字バランス。広田は犬神家で応戦する。続いて都はスタナーからのシャイニング・ウィザード。広田もシャイニング・ウィザードで返していく。打ち合いとなり、最終的には相打ちに。ダブルダウン。

カウント9で両者復活。今度はフォアアームの打ち合いとなる。制したのは都だったが、「オッケー、今度こそ終わり!」となぜか一人でロープ渡りへ。広田が「お前、ロープ渡りナメてるのか」とお説教。すると都も「じゃあお前一人でやってみろよ!」と挑発。まんまとノせられた広田が転落してしまう。

すかさず都がマンマミーヤを放つが、広田がガードする。広田の高田純次も、都がガードする。ラリーとなり、広田がボ・ラギノール。トペ・スイシーダは3連発で失敗。場外の広田に都のエプロンからのフットスタンプが決まる。

ここでスローモーションルールが発動。ゆっくりリングに戻っていく両者。バックエルボーの攻防を繰り広げられる。

残り1分から通常モードとなり、丸め込みの応酬。広田のボ・ラギノール、都のロケットパンチが決まる。ここで広田が吐血。驚きながらも都がカバーする。カウント2。最後はヘッドバットを打ち合いながら時間切れを迎えた。

試合後、広田が「誰だ、こんな汚したヤツはモップ持ってこい!」と叫ぶと、都がボディースラムで叩き付け、都&優宇で広田のコスチュームでモップ掛けしてリングを降りた。

広田の次戦は5・18新木場大会での米山香織戦。都はハイビスカスみぃ戦を迎える。
◎バックステージ
――引き分けでしたが。
広田「初戦でね、引き分けだったんですけど、私、本当に前もどこかで言ったんですけど、今回は波女になるとか、そういうことが目標じゃないんですよ。私はコミカル枠のコミカルで誰よりも爪痕を残し、誰よりもコミカルとして、勝つ! それだけを目標に闘っています。あとね、コミカルっていま私、言っちゃいましたけど、別に笑かそうとしてやってるわけじゃなくて、お客さんが勝手に笑うだけなので、私たちは笑われているだけなので、そのへんね、オモロイことするよって言って試合をしてるわけじゃないので、そのあたりもビシッと決めながら、試合をしたいと思います」

――優勝とかは目指してはいない?
広田「いないです! コミカル枠のヤツらの誰よりも私が勝つ! すべてにおいて勝つ、ということが目標です」

――今日で2戦目?
広田「だから初戦だって! あとは米ちゃんと、ハイビスカスなんですけど、ハイビスカスはおいといて、米ちゃんとは私ね、本当にシングルをやりたかったんです。ずっとやりたくて。なんでかっていうと、米ちゃんはコミカルだ、面白いだとか言われながらも、チャンピオンになったりしたんですよ、他の団体とかで。私もコミカル枠なんだけど、レジーナのチャンピオンだったりとかで、世間から面白いとされるレスラーがチャンピオンになっているっていう葛藤は、コミカルレスラーにしかわからないからね。そのあたりをリング上でぶつけあいたいなと思っていて、私は本当にシングルやりたかった。できればキャッチのコミカルのくくりじゃなくて、やりたかった。だから私と米ちゃんの闘いっていうのは、コミカル枠だけど、コミカルをおいといて、私が米ちゃんとやりたかった思いをぶつけたい…そんな闘い。一人一人やる意味があるんですけど、とにかく優勝することのが目標じゃないのでこのまま闘い続けたいと思います」
4、CATCH THE WAVE 2022~蹴撃ブロック公式戦(15分1本勝負)
<2勝=4点>○野崎渚(13分34秒、片エビ固め)沙恵●<1敗=0点>
※ノアールランサー・ハイ


メインイベントは蹴撃ブロック公式戦。レジーナとしてCATCH THE WAVEに挑む野崎渚は初戦の清水ひかりに快勝を収め、勝ち点2。幸先いいスタートを切ったばかり。一方の沙恵はキャッチ初参戦。この日がその初戦となる。

ロックアップの押し合いを制したのは野崎。これはクリーンブレイク。続いて野崎がサイドヘッドロックに捕らえていく。

沙恵も形勢を入れ替え、ショルダータックルをお見舞い。ギロチンドロップはカウント2。走る沙恵に野崎がカウンターのビッグブーツ。スリーパーで捕獲する。これは沙恵がロープブレイク。野崎がおしゃれキックにつなげる。

沙恵もビッグブーツで応戦していく。ロープに走るが、野崎が追走してビッグブーツ。コーナーに登るも、沙恵がエルボー連打。雪崩式ブレーンバスターで落としていく。キックアウトされると串刺しビッグブーツにつなげる沙恵。

野崎もブートを放ってスリーパーへ。大外刈りでカウント2。ミサイルキック、ダブルニーアタック、ノアールランサーと畳みかける。キックアウトされると「終わり!」と予告する野崎。ノアールランサー・ハイの体勢に入るが、かわした沙恵が顔面ドロップキック。

攻勢に転じた沙恵がDDT、低空ドロップキックでカウント2。ドラゴンスリーパーで捕獲する。しのぐ野崎に沙恵は顔面へのブートを連発。もう一度ドラゴンスリーパーで捕獲する。10分経過。かろうじて野崎がロープ。沙恵のフィッシャーマンSHはカウント2。続くダイビング・ボディープレスは野崎が寸前でかわしていく。

これで攻守が入れ替わり、野崎がドルミルの体勢。耐えられるとザキゴエ。ノアールランサー・ハイを狙うが、沙恵がスピアで迎撃。

残り3分のコール。沙恵がビッグブーツで仕掛けていく。なんとかキックアウトした野崎がカウンターのドロップキックで形勢逆転。引き込み式のビッグブーツ、ノアールランサーをお見舞い。返されるとダメ押しのノアールランサー・ハイで3カウント。

これで野崎は開幕2連勝。最終戦は6・1新木場での中森華子戦となる。一方、沙恵の2戦目は、5・18新木場での清水ひかり戦となる。
◎エンディング
野崎「改めまして名古屋のみなさん、本日はご来場ありがとうございます。CATCH THE WAVE、5月5日に初戦を迎え、本日2戦目。沙恵に勝ち、勝ち点=4点。蹴撃ブロック、現時点で単独首位です。残る1戦、同期の中森華子。絶対に負けたくないし、ドローなんかイヤだ…そう思っています。やる場所は、6月1日新木場大会という名古屋からちょっと遠いんですけど、みなさんどうか蹴撃ブロック全勝で決勝リーグいけるよう応援よろしくお願いします。そして7月3日、またここ同じ場所、中スポースセンターでCATCH THE WAVE決勝リーグ戦の最終戦がおこなわれます。今日、来たみなさんは絶対誰が決勝リーグ上がってるか、気になるはずです。気になりますよね? 全員拍手したということで、7月3日も全員来てくれることを願います。というか、必ず見に来ること、これは正式決定だ。ノザキ様が決めた、ケッテー! これがwaveだ!」
◎バックステージ
沙恵「全身が痛いです。悔しい痛みだなって思います。悔しい痛みと、あとはちょっとやりきった感が若干はあるんですけど、まだまだ初戦だからそこまでは『やりきった』と言わずに、CATCH THE WAVEの厳しさがわかったような気がしました、今日は…」

――残りの試合はどう闘っていく?
沙恵「ここで学んだこと、私がいま名古屋でやっていることとかももあって、それを最大限にいかして、ぶつけることができたらいいと思います」

――自分のどこを見て欲しい?
沙恵「やっぱりビッグブーツです。蹴撃ブロックに入らせていただいたので、やっぱり蹴撃ブロックの中の誰よりもキレがいいとか、カッコいいとか言われたいなと思います」

――次からそこを見せていく?

沙恵「そうですね。一発目がレジーナ女王との対決だったのでビックリした反面、次は清水ひかり選手かな。シングルはやったことないんですけど、知ってはいます、もちろん。サッカーボールキックとか使う選手なので、それに私のビッグブーツは匹敵しないよということを見せつけていきたいと思います」

――waveのリングの感想は?

沙恵「いままで何度も上がらせていただいたことあるんですけれども、一番今日が空気感が違ったというか、自分のレスラーとしての腕を試されるような空気感だったなって思いました。緊張たくさんです」

――メインは初?

沙恵「初です。waveさんのリングでははじめてです」

――地元で、また7月3日に決勝リーグあるが?
沙恵「そうですね。名古屋で決まっていることは、新たにチャンスがあると思っているので、次の新木場でつかみにいかないといけないですね」
◎バックステージ
――2連勝ですが。
野崎「無事、勝ち点4点とったということで、リーグ戦自体4人しかいなくて、2勝すれば、ほぼ進めるんじゃないかなと私は思っているので、あとは中森華子せんがすべてだと思っているので、そこに全集中して、決勝リーグ戦に全勝でいきたいと思います」
2022.05.05

『CATCH THE WAVE 2022~開幕戦~』

◎CATCH THE WAVE2022入場式
「CATCH THE WAVE 2022」が後楽園ホールにて開幕。大会に先立ち、入場式がおこなわれ、出場選手たちがリングへ(試合のないコミカルブロックのハイビスカスみぃ、蹴撃ブロックの沙恵、剛腕ブロックの笹村あやめは欠席)。
今年の公式ルールを吉野希里リングアナウンサーが説明したあと、選手を代表し、狐伯、鈴季すず、川畑梨瑚、清水ひかりが選手宣誓をおこなった。
4人「宣誓! われわれ選手一同は、女子プロレスラー精神にのっとり清く、正しく、美しく、CATCH THE WAVE 2022を闘い抜くことを誓います。2022年5月5日 プロレスリングwave・狐伯、T-Hearts・川畑梨瑚、プロミネンス・鈴季すず、COLOR‘S・清水ひかり」
◎田中希沙がファンに入団を報告
続いて、二上美紀子会長が登壇。先日入団が発表された、田中稔と元・女子プロレスラーの府川唯未さんの長女・田中希沙を紹介した。

二上会長「まいど! 本日はゴールデンウイーク最終日、ご来場ありがとうございます。今日はCATCH THE WAVE初戦なんですけれども、その前に先日記者会見で発表させていただきました田中稔選手と、私の元・同僚の府川唯未さんの長女がウチに…なんと、なぜか? なぜかです(笑)。入団いたしました。で、本日、来ているので挨拶をしてもらいたいと思います。きーたん、どうぞ」

waveのテーマ曲に乗って希沙が登場。
希沙「こんにちは、はじめまして。このたびプロレスリングwaveに入団させていただくことになりました田中希沙です。デビューまで1年ありますが、いつかレジーナを巻けるような選手になれるように一生懸命、頑張ります。よろしくお願いします」

二上会長「はじめてですよ。こういうピュアな子が入って来たのは(観客からは笑いが起こる)。15年かかりましたよ。せっかくなのでマスクはずしてみなさんに顔バラしましょうか。あと1年後です。来年、高校卒業したらすぐにデビューできるように仕込みたいと思います。それまではサインもしませんし、写真も1ショットとかでもお願いしないでください。断れないと思うので、そういうお願いは。で、アタシそういうの見つけたらつまみ出しますからね。みなさん、するなら盗撮してください。盗撮は仕方ない。映り込んでしまってるんで。ということで、期待してください。よろしくお願いします」
続いて、現在撮影が進んでいる野崎渚主演映画の監督・片桐竜次さんを呼び込む。そして、野崎の後援会会長となったことを報告した。

片桐監督「『N-紫の天使-』という映画を担当しております、片桐竜次と言います。えー、4月18日に撮影があったんですが、夜、雨が降りまして、夜の撮影が中止になり、それで食事に行ったときになぜか話の流れで、渚の後援会会長というふうになったので、今日ここに立って、発表したいと思います。まったく違う新しい渚を見て、さらにファンになっていただければと思います。今日はよろしくお願いします」

さらに二上会長は売店情報として、木村花メモリアル興行のチケット販売、大谷晋二郎さんへの募金がおこなわれていることをアナウンスした。
1、ド・コミカルwave~The CHAOS~(時間無制限1本勝負)
宮崎有妃&旧姓・広田さくら(途中経過)志田光&松本都


現在、AEWを拠点に活躍する“世界の”志田光が一時帰国。今年は日本での活動も視野に入れている志田。プロレスリングwaveへの参戦は、2019年10月以来となる。そんな志田を迎え撃つのは、“waveが誇る名タッグチーム”の奇跡(宮崎有妃&旧姓・広田さくら)。志田のパートナーには、マッスルビーナスとしてともにデビューした松本都がラインアップされた。
リングインした広田が早速マイク。

広田「言いたいことはいっぱいあるよね。でも、まずは志田、ありがとう! このコミカルだけのために本当は来てくれたんだってね。ありがとう。今日、完全決着つけるから。世界の志田を埼玉の広田が破るから。今日は完全決着、だから時間無制限に加えてコミカルハードコアルールを採用する!」
きょルールが変更となると、志田は早速、竹刀攻撃。広田の額を的確にとらえていく。続くファルコンアローはカウント2。広田もボ・ラギノールを狙うが、かわしまくる志田。都が加わりマッスルビーナスでのダブルを予告するが、これは未遂。奇跡も連係を狙うが自滅が続く。
志田がサイドヘッドロックで捕獲すると、広田はバックエルボーで脱出。今度は広田がサイドヘッドロック、志田もバックエルボーで切り抜ける。難なくこなす姿に、広田は「AEW」コールを送る。
今度はロープワークの追走合戦。広田がボ・ラギノールを決めると、再び追走合戦となる。今度は志田がエルボー弾。すぐに広田がボ・ラギノールで返すと、志田もヒザ蹴りで応戦。これが打ち合いとなり、ダブルダウン。
宮崎vs都に移行。宮崎がショルダータックルを放って、エルボー合戦となる。続く張り手はカウント2。ならばと都はロケットパンチ。志田を呼び入れ、宮崎にハンマースルーで投下していく。自分は何もしない都に対して、怒った志田が都をコーナーブレーンバスター。宮崎がかわして場外戦となる。広田のトペ・スイシーダは失敗。そのままもつれて4選手がバックステージへと消えていった。

仕方なく二上会長が大会を進めるように指示を出し、第2試合がはじまることに…!?
2、5wave(20分1本勝負)
○米山香織(7分39秒、後方回転エビ固め)梅咲遥●
※残りの選手は、中森華子、世羅りさ、優宇

第2試合は、この日、公式戦のなかった選手たちによる5WAYマッチ。まずはロックアップとなるが、優宇が1人で押し込む。続く力比べでも優宇の怪力ぶりが際立つ。

その優宇に米山がサイドヘッドロック、梅咲、中森、世羅と連なっていく。脱出した優宇は順番にショルダータックルでお仕置き。

世羅が反撃にかかる。優宇にブレーンバスターを狙うと、他の選手も加わり、ブレーンバスターの掛け合いに。敢行したのは優宇組。

ならばと世羅は今度は中森にセラリズムバスター、リバース・スプラッシュ式ダブルニードロップを投下。エアーズロックでカウント2。

梅咲が出て行く。世羅にヘッドシザースホイップを放ってドロップキック。一方、世羅も梅咲に串刺しバックエルボー、串刺しランニング・ニーを狙うが、かわした梅咲がミサイル発射。カバーするも、優宇&米山がカットに入る。
さらに優宇&米山が合体ドロップキックを梅咲に決める。優宇がその上に米山を投下しようとしたが、梅咲が寸前でかわしていく。すかさず中森が米山にスリーパー。梅咲、世羅、優宇がスリーパーで順番にからみついていく。

そこに第1試合のメンバーが雪崩込む。まだ試合続行中のようだ。だが、リング上では第2試合もおこなわれている状況。

優宇が場外の4人にリングをローリングしてのプランチャ。
入れ替わるようにリングに戻った都が5WAYの選手にY字バランスからのカカト落とし。優宇が「オメーの試合じゃねーんだよ!」とダブルチョップ。すると都は志田と交代。優宇のキャノンボールが志田に決まる。すかさず宮崎が志田にムーンサルト・プレスを投下。だが、これは自滅。第1試合のメンバーは再び場外戦を繰り広げながらバックステージへ。
リング上は優宇vs中森の打撃戦。そこに梅咲が加わり、まずは世羅にドロップキック、優宇&中森にはネックブリーカードロップを決める。
場外に落ちた選手に梅咲がプランチャ・スイシーダを投下。仕留めにかかる梅咲は世羅を連れ戻そうとしたが、背後から忍び寄った米山が梅咲を後方回転エビ固めでクルリ! 試合を終わらせた。
3、Futureブロック(15分1本勝負)
○川畑梨瑚<1勝=2点>(9分39秒、片エビ固め)大空ちえ●<1敗=0点>
※ムーンサルト・プレス


第3試合からいよいよ公式戦がスタート。初戦となったのはFutureブロックの川畑梨瑚vs大空ちえ。梨瑚はCATCH THE WAVE初参戦、大空は昨年に続き2度目のエントリーとなる。
開始と同時に大空がドロップキック。読みかわした梨瑚がドロップキックを成功させる。すぐに大空は小刻みエルボーから走ろうとうする。捕まえた梨瑚が逆に走るも、これを大空がドロップキックで迎撃。さらにヘアーホイップをお見舞い。梨瑚もヘアーホイップでやり返し、串刺しドロップキック。逆エビ固めでギブアップを迫る。
大空が耐えきると、梨瑚はローキックで追撃していく。カウント2。大空も串刺しドロップキックで反撃にかかる。そして、ロープを使ったパロスペシャル。張り付けドロップキックにつなげる。カウント2。

梨瑚も形勢を入れ替えると619、ドロップキックをお見舞い。さらに走るも、大空がジャンピング・ショルダータックルで迎撃。キックアウトされるとワキ固めで捕獲する。梨瑚がなんとかロープ。
延髄斬りを狙う梨瑚だったが、かわした大空がオクラホマロール、首固め、スクールボーイへ。いずれもカウント2止まり。ラリアットを狙うが、梨瑚がかいくぐりジャーマンの体勢。これを大空が回転エビ固めに切り返す。カウント2。走る大空だったが、梨瑚がカウンターのトラースキック、ミサイルキックにつなげる。そしてランニング・ローキックでカウント2。もう一度走るも、大空がドロップキックで迎撃。フィッシャーマンSHへ。これもカウント2止まり。梨瑚もノーザンライトSHを敢行。キックアウトされるとムーンサルト・プレスにつなげて貴重な勝ち星をゲットした。
◎バックステージ
梨瑚「CATCH THE WAVE今年、初出場なんですけど、このままいいスタートきれたので、このままノンストップでFutureのブロック1位通過して本戦に、決勝に進みたいと思います!」

――意識するのは?

梨瑚「意識しているのは、鈴季すずですかね。前回、自分たちが1年未満のときにシングル一度したことがあるんですけど、そこで負けてるので、3年越しのリベンジ…じゃないですけど、鈴季すずから取りたいと思います」
4、Futureブロック公式戦(15分1本勝負)
△狐伯<1分=1点>(時間切れ引き分け)鈴季すず△<1分=1点>

狐伯の公式戦初戦は、復帰戦(4・1新宿)の相手となった鈴季すず。前回はすずのジャーマンSHに敗れている狐伯。早いうちにリベンジしておきたいところだ。なお、両者ともにCATCH THE WAVEは初出場となる。

ニラみ合う両者。ロックアップはすずが押していく。すぐに狐伯がドロップキック、ヘアーホイップ3連発を放って行く。続くドロップキックはカウント2。ここから狐伯は足攻めを展開。すずの足をロープに固定しピンポイントのドロップキックをお見舞いする。カウント2。
すずも狐伯の攻撃をブリッジでかわしてドロップキック。ロープ際の狐伯にランニング・キックをお見舞い。さらには場外から助走してのドロップキックで狐伯の顔面を蹴り抜く。カウント2。続く串刺しランニング・ニーもカウント2。追撃を試みるも、狐伯がカニばさみでかわして後頭部にドロップキック。
エルボー合戦となる。すずがカウンターのエルボー弾から、狐伯をロープに飛ばす。読んだ狐伯がヘッドシザースホイップ。コーナーに登るが、すずが妨害し、エプロンへと転落。さらに場外へのジャーマンを狙うすず。踏ん張った狐伯が回転エビ固めからのフットスタンプ。さらにエプロンからのドロップキックですずを場外へと落としていく。

遅れて戻ったすずに狐伯がドロップキックで追い打ちをかける。ボディースラム3連発を返されるとクロスフェースロックへ。
なんとかすずがロープ。狐伯はコーナーホイップしようとするが、すずはロープにしがみつく。ならばと狐伯はスワンダイブ・ミサイルキックを狙うが、かわしたすずが攻勢に。すずのミサイルキックが決まる。返されると投げっぱなしジャーマンを敢行。狐伯がパワースラムのように叩き付けると、すずもローリング・ネックブリーカードロップでやり返してダブルダウン。
エルボーを打ち合いながら立ち上がる両者。すずがヘッドバットから走るも、狐伯が三角飛び式のスクールボーイ。キックアウトされるも、すぐにクロスフェースロックへ。狐伯のスワンダイブはバランスを崩してすずをかすめる。カウント2。ロープに走る狐伯。すずがカウンターのトラースキック。ジャンピング延髄斬りでカウント2。ドルフィンバスターもカウント2止まり。もう一度、ジャーマンを狙うすずだったが、狐伯が踏ん張り、丸め込みの応酬に。最後まで決め手を欠き、時間切れを迎えた。
◎バックステージ
狐伯「勝ちたかったというか、今日は負けてないし! 負けたと思ってないし! あーー、またアイツと当たるチャンスはありますか?」

――本戦に行けば…。
狐伯「なんでもいいんですけど、とりあえずちゃんとしたので勝ちたいなと思います」
◎バックステージ
――前回は勝ったが、今日は引き分け。
すず「そうですね、前回は10分ちょっとで狐伯に勝ったんですけど、なんか(今日は)気合が違ったんじゃないかなと思って。復帰戦のときは緊張とかあったのかなと思ったけど、今回はアイツもいい形で来て、15分じゃ時間足りなかったのは悔しいですね。あー、悔しいな。まあでも、自分はCATCH THE WAVE初出場なので、これで波女になればCATCH THE WAVE史上初の最年少19歳の波女になれるんじゃないかと思ってるんで、これから取り戻していきます」

――他のブロックで気になる選手は?
すず「そうですね、メチャクチャいますよ。ハードコアブロックも、世羅もそうだし。同じハードコア・デスマッチユニットとしてプロミネンスとしてやっているので、ハードコアブロックの人も気になるし、あとはチャンピオン。レジーナですよ、レジーナ。野崎渚。1回も試合したことないので、勝ち上がって、やりたいなと思います」
5、剛腕ブロック公式戦(15分1本勝負)
○青木いつ希<1勝=2点>(7分9秒、片エビ固め)高瀬みゆき●<1敗=0点>
※ラリアット


前年度の波女・高瀬みゆきは剛腕ブロックにエントリー。公式戦初戦を青木いつ希との一戦で迎えた。
ゴングと同時に衝突を繰り返す高瀬と青木。そこからコーナーホイップする青木だったが、高瀬がブーメラン式のドロップキックに切り返し、串刺しラリアット、エルボーアタックでカウント2。
青木も串刺し攻撃をかわしてフェースクラッシャー。ボディープレスを放って行く。今度は高瀬の逆水平チョップ、青木のエルボーの打ち合いに。そこからチョップとエルボーを交互に放って行く高瀬。張り付けラリアットをお見舞いする。
青木も大外刈りでやり返す。キックアウトされると後頭部へのランニング・ダブルニーアタック。ブレーンバスターホールドにつなげる。カウント2。セカンドからのボディープレスもカウント2止まり。ジャーマンSHもカウント2。
5分経過。コーナーに登る青木だったが、高瀬が雪崩式ブレーンバスターで投げ落とし、ラリアットで追撃。カミカゼからギロチンドロップを投下する。カウント2。高瀬のダイビング攻撃が決まり、ラリアットの打ち合いとなる。続く高瀬のえびす落としはカウント2。走る高瀬だったが、青木がカウンターのラリアットで3カウント。昨年の波女が初戦から敗れるという波乱となった。
◎バックステージ
――昨年の波女から勝利となったが。
青木「ヨッシャ、勝った!×5。去年の優勝者から私が、私が勝ちました! 青木いつ希、剛腕ブロック、轟かせると書いて剛腕ブロックの青木がーーー、去年の優勝者に勝ったということは、今年の波はもう青木に向いているでしょ。この調子でCATCH THE WAVE 2022、突っ走って、今年は青木がこのwaveの波に乗りたいと思います。以上、ありがとうございました!」
◎奇跡、志田&都が乱入

第5試合終了後に、第1試合中の奇跡、志田&都が雪崩れ込む。
都がリングに入ると、イラつく高瀬がダブルチョップで腹いせ。
その後も、リング内外で激闘を繰り広げる奇跡と志田&都は、再びバックステージへと消えていった…。
6、ハードコアブロック公式戦(15分1本勝負)
○SAKI<1勝=2点>(12分12秒、片エビ固め)桜花由美●<1敗=0点>
※イスの上へのカワイルド・ニードロップ


3度目の波女を目指す桜花由美は今回、ハードコアブロックにエントリー。あまりハードコアの印象がない桜花とSAKI。ハードコアという分野でどのような実績を残せるのか? 両者の闘い方にも注目が集まる。
桜花はゴミ箱とダイソンの掃除機、SAKIはチェーン、イスを持参する。ゴングと同時に桜花がビッグブーツ。かわしたSAKIもビッグブーツ。続くブレーンバスターの掛け合いを制したのは桜花。フロントキックで追撃しカカト落としを敢行する。

早速、場外戦を挑んだ桜花がテーブル攻撃。リング下からはラダーを取り出す。イスでも殴打していくが、かわしたSAKIがイスで反撃。場外ボディースラムを敢行する。
リングに戻ったSAKIは、小玉スイカを持ち出す。その上へ桜花を叩き付けようとしたが、桜花が踏ん張り、逆にボディースラム。SAKIもコーナーへのブレーンバスターでやり返し、スイカでボーリングを試みる。1個目はマットに転がした瞬間、割れて失敗。だが、2個目は見事に命中させた。
あの手、この手のSAKIは桜花の顔にサメのマスクをかぶらせ、サーフボードストレッチ→カンパーナ。さらにコーナーポストを外すSAKI。だが、金具ムキ出しコーナーに投下されたのはSAKIだった。桜花が串刺しビッグブーツで反撃にかかる。
ロープに走る桜花に、SAKIがチェーンパンチ。イスに桜花を座らせビッグブーツをお見舞いする。さらにはチェーンでの絞首刑。
再び場外戦となり、SAKIが桜花をテーブルにセット。テーブルクラッシュを狙うが、桜花も回避する。ここでダイソンを持ち出す桜花。だが、SAKIのチェーンとバッティングし、早くも壊れてしまう。走るSAKIに桜花がネックハンギングボム。ゴミ箱を被せてダイソンでフルスイングしようとしたが、柄の部分がスッポ抜けて空振りに…。
このチャンスにSAKIもイスで反撃にかかる。イスの上へのランニング・ブレーンバスターはカウント2止まり。最後はカワイルド・ニードロップを投下させ3カウント。
◎バックステージ
SAKI「ハーーーッ! 勝ちました。ただなんで私がハードコアブロックなのって、たぶん思ったと思うんです。私も最初、蹴撃ブロックだと思ってたし、一番ビックリしたのはアタシです。だけど、アタシならできると思って、waveさんがそうしてくださったと思います。私がハードコアやると聞きつけて、師匠の堀田さんからこちらのチェーンを貸していただきました。私だけじゃない、いろんな思いが重なって、今日の初戦、勝利をつかめたと思います。このままビギナーズラックでハードコアブロック優勝したいと思います」
7、蹴撃ブロック公式戦(15分1本勝負)
○野崎渚<1勝=2点>(9分3秒、片エビ固め)清水ひかり●<1敗=0点>
※ノアールランサー・ハイ

レジーナとしてCATCH THE WAVE参戦を宣言し、「今年こそは!」と波女獲りに動く野崎渚の公式戦初戦は、COLOR‘Sの清水ひかり。清水とは、21年6・30新木場でおこなわれた「清水ひかりシングル五番勝負~第三戦~」で対戦。野崎がドルミルでレフェリーストップ勝ちを収めている。今回が2度目のシングルとなる。
まずはロックアップで野崎が押し込む。清水の串刺し攻撃を迎撃する野崎。コーナーに登るも、清水が食い下がる。
場外に野崎を落とした清水がプランチャ・スイシーダを投下。これで主導権を握った清水は野崎の背中にローキックを連発。正面からも放って行く。カウント2。続くダイビング・ヒップドロップ、ダイビング・フットスタンプはいずれもカウント2。悔しがる清水。スリーパーに移行する。かろうじて野崎がロープ。清水はミドルキックで追い打ち。ハイキックから走る。
これを野崎がカウンターのビッグブーツ。5分経過。清水へのダウンカウントが数えられる。野崎はランニング・ダブルニーアタック、ノアールランサーで追撃。キックアウトされるとドルミルへ。崩れると、ドルミルⅡに切り替える。かろうじて清水の足がロープにかかる。
仕留めにかかる野崎だったが、清水もキックで反撃。レッグラリアット、ひまわりでカウント2。

ならばと野崎はスリーパーへ。ザキゴエ、ノアールランサーでカウント2。引き込み式のフロントキックを狙った野崎だったが、清水が丸め込みに切り返す。すぐに走る清水に、野崎がカウンターのノーアルランサー・ハイ、引き込み式フロントキック、ノアールランサー・ハイと畳みかける。かろうじて返す清水だったが、野崎はダメ押しのノアールランサー・ハイを叩き込み、貫録勝ちを収めた。
◎エンディング&第1試合

野崎「CATCH THE WAVE2022開幕しました! 今日の初戦、正直チョー余裕で2点とれると思ってたんけど、清水。もういないか…清水、成長したんじゃない? 1年前にはじめてシングルマッチやったとき、彼女が私のチョップ一発でプレパラートのような心が割れてたように感じます。ただ、今日の清水はメチャクチャ熱かった。この先、リーグ戦どうなるかわからない。もしかしたら、もう1回シングルマッチやるかもしれない。それを楽しみにしています。そして、アタシ、レジーナ、チャンピオンとしてこの2022年のCATCH THE WAVE、必ず波女になります。そしてwaveの称号、完全制覇、グランドスラム、絶対達成します。その姿、7月17日、後楽園ホール、お前ら必ず見に来い、これは正式決定だ。いまノザキ様が決めた。ケッテー! これがwaveだ!」
エンディング曲が流れるなか、第1試合のメンバーが雪崩込む。リングアナウンサーがCATCH THE WAVEのスポンサー名を読み上げている中、試合は続く。
リングに戻った4人は、宮崎が志田にはずかし固め、広田が犬神家。都はコーナー上でY字バランスというカオスな状況。ちょうどスポンサー紹介が終わったところで、志田が魂のスリーカウントを宮崎に決めて、大会もジ・エンドとなった。試合結果は以下の通り。

1、ド・コミカルwave~The CHAOS~(時間無制限1本勝負)
○志田光&松本都(1時間45分12秒、片エビ固め)宮崎有妃●&旧姓・広田さくら
※魂のスリーカウント
◎バックステージ
野崎「(初戦勝利)リング上で言った通り、余裕で取れると思ってたので、まさかあんなに清水が頑張るとは。あんだけ頑張れるんだったら、ハートが弱いとか言わなきゃいいのにと思うくらいでした。とりあえず、2点取れてよかったです。

(いままで2019、2021決勝トーナメントで負けています)そうですね。本当に決勝、いいところまでいくのに、あと一歩が本当に取れなくて、波女、ぜんぜん私とってすごい壁なんだなって、悔しい思いと去年なんかとくに決勝トーナメント1回戦で負けているので、私には波女取れないんじゃないかなって諦めかけてたこともあったんですけど、でも悔しい気持ちは胸にずっとあるので、今年こその悔しさを晴らしたいと思います」

(意識する選手)ほかのブロック、ハードコアにSAKIちゃんがいるのは似合うんじゃないかとレジーナかけてやったので、あがってこれるかが気になります。

(他のブロックで意識する選手は?)そうですね…ほかのブロック。ハードコアにSAKIちゃんがいるっていうのは新鮮だなって思うのと、意外と似合うんじゃないかと思っています。つい最近、レジーナ懸けてやったので、そこからどれほどSAKIちゃんが上がってこれるかとか、気になりますね」
◎バックステージ
清水「悔しいですね…。野崎さんがキャッチに懸ける思いとか、ぜんぜん私とは違う物なんだろうなっていうのをひしひしと感じて、でも…でも、清水ひかりだって、キャッチで名を残してやろうという気持ちで挑んでいるので、このままでは終わらないです。まだ、まだあと2戦ありますからね。必ず勝って私がこのブロックから勝ち上がってみせます」
2022.05.01

「PHASE2 Reboot 3rd~NAMI☆1~May.~’22」

1、チャレンジwave(20分1本勝負)
鈴季すず&川畑梨瑚&○梅咲遥(17分30秒、ラ・マヒストラル)宮崎有妃&旧姓・広田さくら●

Catch the WAVE開幕を4日後に控えたプロレスリングwaveが新宿FACE大会を開催。公式戦を意識した全4試合が組まれた。

第1試合に登場したのはFutureブロックにエントリーされた鈴季すず、川畑梨瑚、梅咲遥。リーグ戦では激突する3選手だが、今大会ではトリオを結成。waveのベテラン・宮崎有妃&旧姓・広田さくら(奇跡)とのハンディキャップマッチをおこなった。
開口一番、広田が「オイ、お前らな、どっちがハンディキャップか知らないけどな、アタシらはビクともしないんだよ!」と強がるも、Future勢が奇襲を仕掛けてゴング。早速、広田を孤立させ、連続の串刺し攻撃をお見舞い。さらに鈴季→川畑→梅咲がリレー方式でボディースラムを放って行く。まだまだFuture勢の攻勢は止まらず。ロープに飛ばそうとするも、広田はダメージで転倒。

宮崎が救出に向かうと、同じようにコーナーホイップからの串刺し攻撃をお見舞い。梅咲がボディースラムを狙うが、体重差に苦戦。鈴季&川畑がアシストし、なんとか成功させる。さらに鈴季&川畑でツープラトンのブレーンバスターを放って行く。
川畑vs広田に移行。川畑が「起きろ、ババア!」と叫ぶも、起き上がらない広田。仕方なく川畑が拝み渡りに付き合おうとするが、広田は「いまはいいから…」と消極的。強引に拝み渡りをやらされるも、鈴季にロープを揺らされ転落してしまう。踏んだり蹴ったりの広田…。

ローンバトル状態の広田だったが、フェースクラッシャーを川畑に放つと、鈴季→梅咲にも放ってようやく反撃。ならばと川畑はサイドヘッドロック。広田はバックエルボーで脱出する。この攻防が繰り広げられる。川畑のバックエルボーに納得のいかなかった広田は、梅咲を捕まえバックエルボー。梅咲がバックエルボーで応戦する。
川畑は鈴季と交代。鈴季&川畑でダブルのミドルキックを狙うが、かいくぐった広田がまとめてフェースクラッシャー、鈴季&川畑もフェースクラッシャーでやり返す。ならばと広田は鈴季のつま先攻撃。さらにリング下から鉄の棒を取り出し、鈴季の手をマットに置いて、指の間をトントン突いていく。

今度は鈴季が広田にサイドヘッドロック。バックエルボーで脱出する広田。攻守が入れ替わるも、鈴季は付き合わず。なんとかバックエルボーをやらせようとする広田。鈴季がやる気のないバックエルボーを見せると、ボ・ラギノールでお仕置き。カウント2。
宮崎が出て行き鈴季にはずかし固めの体勢。これは川畑&梅咲が阻止。鈴季がスピア、ドルフィンバスターで反撃にかかる。

10分経過。梅咲が宮崎にネックブリーカードロップを連発していく。コーナーに登るも、これを阻止しようとした広田がボ・ラギノール。だがその勢いで梅咲のミサイルキックが宮崎に発射されてしまう。続く梅咲のドロップキックは広田に命中。「広田に何するんだ!」と宮崎ははずかし固めを狙うが、川畑&鈴季が妨害。川畑の619、梅咲のドロップキックが決まる。場外に落ちた宮崎に梅咲がプランチャ・スイシーダ。場外戦となる。バックステージに消えていく選手たち。
再び現れると、梅咲が台車はずかし固めの餌食に。精神的ダメージをおわせたあと、リングに戻った宮崎がビッグヒップ。広田がボ・ラギノールを発射させる。救出に入った鈴季&川畑には、宮崎がダブルハンドのラリアットを敢行。場外にFuture勢が落ちると、広田がトペ・スイシーダで追い打ちをかける。
梅咲を戻すと奇跡が逆立ちボ・ラギノール。救出に向かう鈴季&川畑を、宮崎が排除すると、広田がシャイニング・ウィザードでカウント2。丸め込みの応酬はいずれもカウント2。

再び救出に向かう鈴季&川畑だったが、宮崎がダブルハンドのラリアット。これをかいくぐった2人が場外へと宮崎を突き落とす。そして、広田に鈴季&川畑が同時のトラースキック。梅咲が・ラ・マヒストラルにつなげて逆転勝利!
2、カオスwave(15分1本勝負)
▲世羅りさ(11分52秒、両者リングアウト)松本都▲

第2試合はハードコアブロックにエントリーされた世羅りさと、満を持してのコミカルブロック登場の松本都がシングル対決。試合前には“カオスwave異種格闘技戦“となることが発表され、野中美智子リングアナウンサーが持ち込み凶器を認める特別ルールであることをアナウンス。
都は道着を着て登場。世羅は袴姿に竹刀を持参。世羅の竹刀に、松本は手刀で向かっていく。世羅がメンをきれいにとらえると、倒れ込む都。さらに世羅がメンで追い打ち。ナックル攻撃からボディーシザース。これはロープブレイク。

松本は「もうやめろ!」と頼み込むが、世羅はキャメルクラッチ。足4の字固めへ。そのまま場外へと転落する2人…。
剣道スタイルで追い打ちをかける世羅だったが、スピアで迎撃した都が形勢逆転。リングに戻った都は空手の正拳突きなどの打撃技で反撃。白帯をほどいて世羅の首を絞めて絞首刑。ここで都はなぜか白帯で縄跳び!? 謎の行動でカオスさを醸し出す。
復活した世羅が白帯の端を掴んで綱引き状態となる。競り合うなか、一方的に世羅が放して、都が転倒。世羅が串刺し攻撃から足4の字固めへ。場外に再び落ちると、リバースカンパーナでギブアップを迫る。
しかし都も世羅のダブルニードロップを自爆させ、形勢逆転。リングに戻った都が打撃のコンビネーションからスタナー。竹刀をパスして隙をつくると、シャイニング・ウィザード。コーナーに登るも…。
世羅が追いかけエアーズロック。リバース・ダブルニードロップを投下する。カウント2。エアーズロックⅡ。これを返されると、またもや世羅は足4の字固めへ。ローリングで場外へと転落する。場外でも足4の字を狙う世羅。都の「足4の字やめて!」の悲鳴が響くも、かまわず世羅が4の字固め。さらにテーブル席上でも足4の字を極めたところで、リングアウトが告げられた。

Tommyレフェリーが「なんでリング上でやらないの!」と注意すると、世羅が「Tommyさんに怒られただろうが!」と、都に八つ当たり。最後も足4の字を極めながらローリングで退場した…!?
3、剛腕4wave(15分1本勝負)
優宇vs高瀬みゆきvs青木いつ希vs笹村あやめ
※時間切れ引き分け


5・5後楽園で開幕する「Catch the WAVE 2022」。剛腕ブロックにエントリーされた優宇、高瀬みゆき、青木いつ希、笹村あやめが4WAYマッチで激突。

まずは4人でロックアップ。すぐに離れると、今度は4人で力比べ。優宇がケタ外れのパワーをみせつけると、逆に標的となってしまう。トレイン攻撃となるが、優宇が迎撃していき、3人にランニング・ボディープレスを狙う。だが、これは青木だけに命中。すかさず高瀬&笹村が優宇にダブルのドロップキック。
すぐさま高瀬が優宇に首4の字を決めると、笹村は優宇にアキレス腱固め。青木が「ギブしろ!」と迫る。高瀬に「仕事してない」と突かれると、青木が優宇&笹村&高瀬の腹部を踏みつけていく。

さらに青木は笹村&高瀬をコーナーホイップ。串刺しバックエルボー、まとめてフェースクラッシャー、ボディープレスを投下する。カウント2。コーナーに登る青木だったが、高瀬&笹村がデッドリードライブ。高瀬の張り付けラリアット、笹村のブロンコバスターが決まる。さらにツープラトンのブレーンバスターを狙うが…切り返した青木がスタナー。連係が失敗に終わり、もめる高瀬&笹村に優宇がボディーアタックで突っ込んで行く。場外に落とすと、優宇がローリングで突っ込んで行く。これも青木だけに命中。すかさず笹村が優宇にプランチャ・スイシーダを投下する。
リングに戻り、高瀬vs笹村。高瀬のスタナー、ブレーンバスターが決まる。笹村も低空ドロップキック、低空DDT、ブレーンバスターで応戦。走る笹村に、高瀬がえびす落とし。カバーするも、青木がカットに入る。すぐさま青木が串刺しニーを後頭部に決めると、ブレーンバスターホールドへ。カウント2。

高瀬もブーメラン式ドロップキック→串刺しラリアット、ダイビング・エルボーアタックで反撃。カバーするも、優宇がセントーンで妨害。
続けて優宇がラリアットで突っ込むも、高瀬&青木がかわして交互にチョップ。高瀬が青木を優宇に向けてハンマースルー。これを優宇がクロスボディーで迎撃し、高瀬には逆水平チョップをお見舞い。優宇は高瀬&青木にキャノンボールを狙うが、これは青木のみに命中。

すぐさま笹村→高瀬がミサイルキックを連続発射。優宇をロープに飛ばすも、優宇がダブルハンドのラリアットで迎撃してみせる。
4選手がダウン状態。ほぼ同時に立ち上がり、チョップ、エルボー合戦となる。高瀬vs優宇はチョップの打ち合い、笹村vs青木はエルボーの打ち合いに移行。打ち勝った優宇と笹村がチョップとエルボーで激突する。そこから優宇がパワーボムを狙うが、高瀬がラリアットで妨害。

今度は高瀬vs優宇でラリアットの打ち合いとなる。高瀬のスリングブレイドはカウント2。走る高瀬に優宇がクロスボディー。さらに笹村がフットスタンプで妨害する。
残り1分となり、笹村が青木にサムソンクラッチ。フロントキックから走るも、青木もスピアで迎撃。今度は高瀬が青木にパワースラム。これは優宇がカットし、高瀬とチョップ合戦に。優宇のラリアットはカウント2。さらに笹村が優宇にスクールボーイを決めたところで時間切れを迎えた。
4、スクランブルwave(30分1本勝負)
野崎渚&○桜花由美&狐伯(21分0秒、エビ固め)米山香織●&中森華子&大空ちえ
※ビッグブーツ


メインイベントは、野崎渚&桜花由美&狐伯vs米山香織&中森華子&大空ちえの6人タッグマッチ。蹴撃ブロックの野崎と中森、Futureブロックの狐伯と大空はお互いを意識している様子。なお桜花は今回ハードコアブロック、米山はコミカルブロックにエントリーされている。

ゴングと同時に狐伯と大空がドロップキックの相打ち。互角の内容でファーストコンタクトを終える。
中森vs野崎に移行。中森がソバットからフロントキック。かわした野崎がコーナーホイップ。串刺しビッグブーツは中森もかわす。

続いて桜花vs米山となるが、桜花がカウンターのビッグブーツ。カウント2。米山を孤立させ、トレイン攻撃。なんとか切り抜けようとする米山だったが、桜花がキャメルクラッチで捕獲する。さらに両手を踏みつけた桜花。隙を見ては自コーナーに戻ろうとする米山。ジャンピング・タッチを試みるが、桜花に阻まれボディースラム。キックアウトされるとポキへ。米山もロープ。
タッチを受けた野崎がコーナーでブレイジングチョップを連発。ハーフハッチでカウント2。鎌固めへ。耐えられると、続く狐伯が米山にドロップキックを連発。首4の字固めで捕獲。見かねた中森がカットに入る。

劣勢の米山だったがモンゴリアンチョップで反撃。だが、続くグルグルパンチは狐伯も読んでいた。またもや中森が援護に入り、米山&中森でダブルの攻撃。
ようやく米山が自コーナーに戻り、大空がドロップキック3連発で逆襲に出る。エルボーの打ち合いとなり、狐伯がロープに飛ばす。大空がエプロンに飛び出てぶら下がり腕十字で捕獲。さらに大空のミサイルキックが決まる。キックアウトされるとワキ固めへ。変型のキャトルミューティレーションで捕獲する。

10分経過。狐伯もドロップキックで反撃し野崎に繋ぐ。野崎はストンピングからのストマックブロック2連発。カウント2。大空は小刻みにエルボーを放って行くが、野崎もボディーへのエルボー、ヒザ蹴りで応戦。おしゃれキックにつなげる。そして張り付けランニング・ニーでカウント2。続くドルミルはかろうじて大空がロープ。ピールマンキックで追い打ちをかける。すぐさまロープに走るが、中森が妨害。大空がフィッシャーマンSHにつなげる。
中森が出て行き、野崎に顔面蹴り、フロントキック。コーナーに向かうも足止めに遭い、野崎が雪崩式ブレーンバスターへ。カウント2。ドルミルⅡで捕獲する野崎。カットされると、ランニング・ダブルニーアタックでカウント2。続くノアールランサーは中森もかわす。野崎のビッグブーツ、中森のハイキックが交互にヒット。さらに中森の顔面蹴り、ハイキックが決まるも、野崎もカウンターのハイキックでやり返す。ザキゴエからのノアールランサーはカウント1止まり。

一方、中森はシャイニング・ウィザードでやり返す。そしてヘッドバット。ならばと野崎はノアールランサー・ハイ、レインメーカー式ビッグブーツを敢行。中森もカウンターのハイキックでやり返す。どちらも譲らず。
桜花vs米山はビッグブーツの打ち合いに。桜花がすべて制していく。だが、ブラディーEXは米山も回避し、速攻の後頭部へのニー。ならばと桜花はフェースクラッシャーを狙うが、かわした米山&大空が両足にヒザ十字。米山は「この足か!」とストンピングで恨みを晴らす。すぐさまロープに走るも桜花がスタンガン→ビッグブーツ。さらにタイガー・スープレックスの体勢。これは未遂に。狐伯のスワンダイブ・ミサイルキック、桜花&野崎のキックの競演が米山に決まる。続く桜花のネックハンギング・ボムは米山が丸め込みに切り返す。米山のダイヤル固めはカウント2。走る米山に桜花がネックハンギングボム。助けに入る大空がミサイルキック、米山のセカンドからの千豚♪が決まるもカウント2。

20分経過。ならばと米山は米―ZOUを狙うが、桜花がかわすと、野崎がすかさずノアールランサー・ハイ。中森も救出に向かいハイキックで野崎を排除。もう一発ハイキックを狙うが、これが米山に誤爆。続く大空のドロップキックも誤爆してしまう…。

ダメージが重なる米山に、桜花が垂直落下ブレーンバスター。ダメ押しのビッグブーツでトドメを刺した。
◎エンディング
マイクを握ったのは、この日の勝者である桜花由美。

桜花「勝ったぞー! 今日の全試合、勝ったヤツがキャッチの…なんだったっけ? 今日を制したヤツが、キャッチを制すということで、アタシ、野崎の持ってるレジーナのベルト、アタシまだまだ諦めてないからな。レジーナをまだまだ諦めてないから。今年は野崎も出るっていうから、決勝で当たりましょう。よろしくお願いします」
ここで二上美紀子会長がCatch the WAVEに関する追加発表。

二上会長「5月5日からCatch the WAVEがはじまります。5月5日のリーグ戦の決まってるカードのみ発表します。(Futureブロック◎狐伯vs鈴季すず、ハードコアブロック◎桜花由美vsSAKI、剛腕ブロック◎高瀬みゆきvs青木いつ希、蹴撃ブロック◎野崎渚vs清水ひかりを発表)。コミカルブロックなんですけれども、ハイビスカスみぃさんがこの日出られないということなので、広田と宮崎が組んで、松本都と世界の志田光…が決まっていますね。この試合があるので、コミカルブロックは残念ながら後楽園ではやりません。しょうがない、しょうがないですね。やりません。なので、狐伯vs鈴季すず、野崎vs清水ひかり、桜花vsSAKI、青木vs高瀬みゆき、この5試合プラス、いま名前を呼ばれなかった方々、タッグマッチに入ってください。(喜ぶ選手たち)出ます。おそらく6試合、7試合ぐらい。もう一つ決まれば、Futureブロックをもう1試合くらい入れる予定にしています。以上です。今年はお伝えしている通り、普通の予選リーグがあったあとに、予選で勝ち残ったブロック優勝した5人、プラス敗者復活で3人。選ばせてもらって、7月1日新宿FACE、2日が大阪、3日が名古屋。この3日で決勝リーグ戦をやります。勝ち残った人たちが、7月17日の後楽園ホールでで決勝戦をおこないます。最後に勝った人が波女。以上です。では締めますか?」
野崎「キャッチのメンバー上がっていただいて、ということで、GAMIさんが言った通り、5月5日からCatch the WAVE開幕するわけで、そのカードも決まりました。7月17日、決勝までみなさん、Catch the WAVE楽しんでください。誰が波女になるのか、楽しみにしていてください。私は必ず今年こそ波女になって、レジーナ防衛する相手を自分で決めたいと思います。そして波女とったら私、グランドスラムっていうんですか? レジーナ、タッグ、NEXTと獲っているんです。波女だけ獲ってなくて、今年波女獲ったら制覇します。みなさん、ぜひ応援してください。とりあえず5月5日からはじまるキャッチ必ず見に来ること。これは正式決定だ。いまノザキ様が決めた、ケッテー!」
◎バックステージ
――今日の試合を振り返って。
野崎「同じブロックの中森華子、ホント彼女に一点集中させてもらった試合ですけど、やっぱり同期っていうだけで負けたくないし、お互い意地の張り合いというか、そういうの感じてよりキャッチ中の中森華子とのシングルマッチが楽しみになりました。勝つのは、私です」

桜花「今日の試合では私のハードコアブロックの選手はいなかったんですけど、米山さんがね、私に敵意むき出しなので、もし米山さんがコミカルブロックで勝ち上がったら、ボコボコに、決勝リーグ戦でボコボコにしたいなと思います」

狐伯「自分は今日の対戦相手に、自分と同じFutureブロックの大空ちえ選手がいたんですけど、一応自分は、一応なんですけど先輩なので負けてられないので、今回は勝てたなと自分では思わないので、次シングル当たったときは確実に勝ちます」

――開幕戦のカードも発表されたが。
桜花「ハードコアブロックで私vsSAKIというカードが組まれたんですが、2人ともハードコアというカテゴリーが得意分野ではないと思うんですけど、SAKIもなんか新しい凶器っていうかハードコア用の凶器を用意しているみたいなので、私もちょっと考えて作戦練って、初戦は勝ち上がりたいと思います」

野崎「私の初戦は清水ひかり。彼女とのシングルマッチは去年かな? ちょうど1年くらい前に、彼女の五番勝負かなんかの3戦目でシングルマッチさせてもらったんですけど、正直、なんだろなー。何も響かなかったっていうのが思い出で。そこから今年の1月にSAKIちゃんとまだ当時DUAL SHOCKを持っていたときに私たちが挑戦するときは、なんかあのときよりは成長したなって思ったんですけど、けど、まだまだ。清水に負けるってありえないなって感じたので、まあ初戦、余裕で勝ち点とれるかなと思っています」

狐伯「自分は4月1日の試合で、鈴季すずに負けてるんですけど、また鈴季すずとシングルできるというのがメチャクチャうれしいです。自分のなかでは負けてないので、絶対勝ちます」
2022.04.28

『メモリアルwave~さよならだけどさよならじゃない~』

taisenn
1、アブノーマルwave(20分1本勝負)
藤本つかさ&○春輝つくし(16分05秒 ハルカゼ)宮崎有妃●&旧姓・広田さくら
taisenn
2、プレミアムwave〜エキシビションマッチ〜(5分間)
△野崎渚(0-0)藤本つかさ△
※時間切れドロー
taisenn
3、 メモリアル・スクランブルwave(30分1本勝負)
○桜花由美&野崎渚&狐伯(17分45秒 片エビ固め)藤本つかさ●&春輝つくし&旧姓・豊田さく美
※ビックブーツ
2022.04.17

「HAPPY BIRTHDAY WAVE~SAKURASAKU4.3&4.4&2.1~」

日時
4月17日  日曜日
観衆
154人
場所
新木場1StRING
◎オープニング
大会に先立ち、出場13選手による入場式がおこなわれ、4月4日生まれの桜花由美、4月12日生まれの旧姓・広田さくら、4月17日生まれの狐伯が挨拶。

桜花「みなさん、こんばんは! 本日は私、広田、狐伯のバースデーwaveにご来場誠にありがとうございます! 見渡す限り、バースデーシートが埋まっているのは気のせいでしょうか? みなさんありがとうございます! ちょっとだけ残っていますが、本当にたくさんありがとうございます。私も一つ年をとり、今年、wave旗揚げしてから14回目のバースデーwaveを迎えることができました。年齢はただの数字、私はいくつになっても心は20代のままで、今日は逆チャレンジwaveって言われていますが、私が川畑と鈴季を翻弄して、疲れさせたいと思います。なので、みなさん私の応援をよろしくお願いします。あとみなさんもご存知かと思うんですけれども、先日発表させていただいた件なんですけど、田中稔選手と府川唯未さんのお子さんの、希沙ちゃんがwaveに入団いたしました。ありがとうございます。まだ高校生ということもありまして、平日の夜のwaveの大会や、地方大会はちょっと顔が出せないんですけども、昼間の大会には挨拶と、セコンドとかいろいろ来ると思いますので、次、5月5日の後楽園でお披露目したいと思いますのでぜひみなさんよろしくお願いします。あと一つ、今回からwaveでゴミ持ち帰り運動を行わさせていただきたいと思います、ご協力のほどよろしくお願い致します」

広田「私はですね、誰かさんみたいに、いつまでも若くというような主張はいたしません。人というのは、年と共に美しさが増し、魅力が増すものだと思っておりますので、私は今日、44歳にふさわしい美しさと、44歳にふさわしい疲れ具合で闘い抜きたいと思います」

狐伯「自分は誰かさんみたいに心だけが20代なんじゃなくて、心も体も21歳なので、今日は…(桜花にニラまれ)すみません…。今日は、前回の新宿大会で挑戦表明をさせていただいたレジーナに本日挑戦させていただくので、自分はぶつかって、ぶつかって、ぶつかっていくので、みなさん応援よろしくお願いします」
1、HAPPY BIRTHDAY WAVE~逆チャレンジwave(各10分1本勝負)
○桜花由美(7分51秒、エビ固め)川畑梨瑚●
※ビッグブーツ


4月4日に43歳となった桜花由美の今年のバースデーwaveは、今年23歳になる川畑梨瑚と、20歳になる鈴季すずとのシングル2連戦(2人の年齢を足すとちょうど桜花の年齢になる)。桜花にとっては、試練とも言うべき逆チャレンジマッチとなった。
1本目は川畑との対戦。開始早々、仕掛けたのは川畑だった。桜花をロープに飛ばしてドロップダウン。しかし、桜花はロープにしがみつき、走らない。読み合いの攻防からローキックを連発していく川畑。さらにはコーナーソバット、顔面ドロップキックから押さえ込みを連発していく。
しつこい押さえ込みに、スタミナを消耗してしまった様子の桜花だったが、串刺しビッグブーツで流れを変えると、ダイビング・サンマドロップを投下。キックアウトされるとポキへ。
このピンチをしのいだ川畑がハイキック。バックにまわるが、桜花がスタナーで脱出。5分経過。桜花のビッグブーツ、川畑のミドルキックがラリーとなる。そこから走る桜花だったが、川畑がカウンターのトーラスキック、変型ノーサンライトSHを敢行する。カウント2。続くローキックもカウント2止まり。
ならばとコーナーに登る川畑に、桜花が「行かせるか!」としがみつく。「放せババア!」と払おうとする川畑。この発言にスイッチが入った桜花が投げっぱなしジャーマン、ビッグブーツにつなげる。キックアウトされるとキルスイッチを敢行。続くカカト落としも返されてしまったが、最後はビッグブーツでキッチリ勝利を収めた。
2、HAPPY BIRTHDAY WAVE~逆チャレンジwave(各10分1本勝負)
△桜花由美(時間切れ引き分け)鈴季すず△

桜花はそのままリングに残り、すずの入場を待つ。すずは選手コールを受けるなり、ドロップキックを連発。そして、桜花をロープに飛ばしてスタミナを奪う作戦に。桜花の足下がおぼつかなくなったところで、足を引っかけ「メチャクチャ疲れてるぞ、クソババア!」と挑発していく。さらには桜花の顔をのぞき込み「ぜんぜん美人社長じゃないだろ!」と蹴り飛ばす。
暴言の数々に桜花の戦意が削がれたのか、桜花は起き上がろうとしない。仕方なくすずが「美人です」と言い直すと、やる気を取り戻した桜花が串刺しビッグブーツで反撃にかかる。さらにすずを踏みつけプレッシャーをかけていく桜花。ビッグブーツを狙うが、かわしたすずがスタナー。そしてサードロープにもたれかかえる桜花に、場外助走からの顔面蹴りを敢行する。
ここですずはイスを持ち出し、桜花を殴打。串刺しスピア、イスを挟んでの串刺しランニングニーをお見舞いする。
桜花もイス攻撃をビッグブーツで迎撃すると、イスを奪って殴打。ビッグブーツで追い打ちをかける。カウント2。ならばとバックドロップの体勢。これはすずも回避する。
桜花がネックハンギングボムでやり返しダブルダウンとなる。試合が再開されると、もう一度、桜花のビッグブーツ、すずのフォアアームの打ち合いに。そこから桜花が顔面蹴り、至近距離からのビッグブーツを敢行。コーナーに登るも、追いかけたすずがヘッドバット。
雪崩式ブレーンバスターにつなげる。カウント2。すずがジャーマンを放ったところでドローとなった。
◎バックステージ
桜花「今年鈴季すずが20歳で、川畑梨瑚が23だから、2人合わせて43だって言われて…。本当に若いフレッシュな2人と、誕生日に試合させていただきありがとうございます、疲れました。オバちゃん、マジで。気持ちは若いんですけどね、身体がドンドンついていかなくなって、若い人とやると、気持ちも若くなるので、これからも若い人とガンガン闘っていきたいと思います」

――43歳はどういう闘いを?
桜花「今年もまあまあババアとか言われると思いますけど、世の中の43歳、まあ40代に夢と希望が与えられるような人になりたいです。まだまだいけるぞ、まだまだ頑張れば、上からもまれても、自分たちはトップを走れるっていうのと、身体を張って証明したいと思います」
3、スクランブルwave(20分1本勝負)
△優宇&高瀬みゆき&青木いつ希(時間切れ引き分け)清水ひかり&梅咲遥&大空ちえ△

第3試合はwaveのレギュラー選手たちによる優宇&高瀬みゆき&青木いつ希vs清水ひかり&梅咲遥&大空ちえがラインアップ。なお、網膜剥離のため約1カ月半欠場していた大空は復帰後、初のwave参戦となる。
開始早々、清水組が奇襲を仕掛け、高瀬にトレイン攻撃。清水がヘアーホイップにつなげると、高瀬もやり返し串刺し攻撃を狙うが…、これは梅咲が足止め。すかさず清水がPKFにつなげる。そして清水&梅咲でダブルのドロップキック。

交代した梅咲もボディーシザース、ボディースラム、弓矢固めで続き、劣勢の高瀬。優宇&青木に助けを求めるも、なぜか助けてもらえず…。なんとか自力で切り抜けボディースラム。ようやく優宇と交代。

やる気全開の優宇が梅咲を吹っ飛ばすと、大空が出て行く。優宇のセントーンをかわした大空が拝み渡りの体勢に。だが、これは優宇がロープを揺らして阻止。逆に大空をロープに張り付け、欠場中に大空が7キロ太ったことを盛大にアナウンスする優宇。場外に突き落とすと、ローリング・ボディーアタックで追い打ちをかけるも、これは同士討ち。
すぐさま梅咲がプランチャ・スイシーダで反撃にかかる。この時点で試合権利があるのは優宇と大空。両者のリングインを阻もうとする両陣営だったが、カウント18で両者生還。すかさず優宇がボディープレスを投下する。

青木が出て行き、「オマエ何が7キロだ!」とフォアアームを叩き込むと、大空も拝み渡りからのアームホイップでやり返し、低空ドロップキックを敢行。青木が串刺し攻撃からフェースクラッシャー、ボディープレスでやり返すと、大空もブラ下がり腕十字へ。すぐさまセカンドからのドロップキックでカウント2。

清水が出て行き、青木にPK、PKF、ダイビング・フットスタンプと波状攻撃。ロープに走るも、青木がカニばさみからの低空ドロップキック。張り付けダブルニーアタック、ブレーンバスターホールドを敢行。カウント2。
タッチを受けた優宇が清水にショルダータックルで追撃。相手陣営も蹴散らしていく。優宇の逆水平チョップに、清水はフォアアームで応戦する。だが、打ち勝ったのは優宇。

ならばと大空&清水でダブルのドロップキック。続く梅咲がポップアップ式ドロップキック、低空ドロップキックでカウント2。走る梅咲だったが、優宇がクロスボディーで迎撃する。

今度は高瀬がドロップキックで飛び出していき、梅咲にDDT。セカンドからのドロップキックをお見舞い。一方、梅咲もヘッドシザースホイップからのドロップキック。コーナーに登るも、高瀬が追いかける。落とされた高瀬に梅咲のミサイルキックが決まる。さらに梅咲のバッドボーイ、高瀬のブレーンバスターが交互に決まる。すぐさま高瀬がロープに走るも、エプロンから大空が足止め。梅咲がブレーンバスターでやり返す。優宇がセントーンでカットに入るも、梅咲にかわされ高瀬に誤爆。
このチャンスに大空がミサイルキック2連発。キックアウトされたところで残り3分のコール。大空がジャンピング・ショルダアタック3連発で続け、フィッシャーマンSHへ。これは青木がカット。すぐさま走る大空だったが、高瀬が迎撃。グラウンド卍固めで締め上げる。

さらに青木→優宇で大空に串刺し攻撃。高瀬がセカンドからのギロチンドロップを投下する。残り1分となり、清水&梅咲も大空の救出に向かう。優宇をロープに飛ばすも、優宇がクロスボディーで迎撃してみせる。

改めて大空を担ごうとする高瀬。これを大空が首固めに切り返す。キックアウトした高瀬のラリアット、スタナーが決まる。カウント2。両軍ともに最後まで勝ちを諦めずに攻めたものの、時間切れとなった。
4、WWWD世界エリザベス選手権試合(60分1本勝負)
<挑戦者>○旧姓・広田さくら(12分56秒、ふらふらドーン)宮崎有妃●<王者>
※もう一人は米山香織。宮崎が2度目の防衛に失敗。広田が第9代王者となる

元旦興行で米山香織からW.W.W.D世界エリザベス王座を奪い、第8代王者となった宮崎有妃。3・1新宿では米山&ジャガー横田の挑戦を退け、これが2度目の防衛戦となる。今回挑戦するのは、連続挑戦となる米山と、旧姓・広田さくら。米山が勝てば、2度目の戴冠。広田が勝てば3度目の戴冠となる。なお、この試合の勝者はディアナ4・29後楽園で、ジャガー横田、ドレイク森松の挑戦を受けることが決まっている。
米山はいつものコスチュームではなく、4・15後楽園ホール還暦祭で着ていた赤い帽子、赤いちゃんちゃんこ姿で入場。続く広田は新しい入場曲でリングイン。早速、広田が「もう今日は還暦祭じゃないんだよ!?」と突っ込むと、米山は「歌が歌えなかった…」と心残りがある様子。CDも出したという米山が歌い始めるが、広田&宮崎(奇跡)が妨害。奇跡でダブルのガットショットを決めるが、米山も2人をアームホイップで投げ飛ばす。

改めて歌い出す米山だったが、再び阻止した広田が「私の今日のテーマ曲、私が歌ってるんだよ」と、今度は広田が歌い始める。なかなか試合がはじまらない状況を軌道修正したのは宮崎。広田を場外へと送り込むと、米山にはラリアット。
すると米山は「このままだと、はずかし固めをかけられてしまうぅぅぅ」と、自ら迫っていく。もちろん宮崎は拒否。米山をショルダースルーで場外へと落としていく。

今度は広田が背後から宮崎にボ・ラギノール。ならばと宮崎もサイドヘッドロックに捕らえるも、広田がバックエルボーで脱出。そして広田がサイドヘッドロックの体勢に入るも、宮崎は捕らせず顔面蹴りへ。すかさずカバーするも、米山がセントーンで妨害する。

ここで広田が「いまからスゲーヤツやるからな!」と予告。米山をロープに飛ばして酔拳のようなポーズをとるも、宮崎が米山の足をすくって妨害する。宮崎に文句を言う広田。その背後から米山がフロントキック。倒れる広田に宮崎が場外からのキックを狙うが、今度は米山が広田にスクールボーイ。カウント2。
ここで広田が「いまからスゲーヤツやるからな!」と予告。米山をロープに飛ばして酔拳のようなポーズをとるも、宮崎が米山の足をすくって妨害する。宮崎に文句を言う広田。その背後から米山がフロントキック。倒れる広田に宮崎が場外からのキックを狙うが、今度は米山が広田にスクールボーイ。カウント2。
リングに戻った宮崎も「すごい技してやる!」と予告。米山をロープに飛ばすも、広田がお返しの妨害に。さらに広田は宮崎&米山がうつ伏せになる状況を作り出すと、2人に連続のボ・ラギノール。続いて高田純次を狙うが、2人に躓き転倒。
逆に米山のボディーシザース、宮崎のビッグヒップが広田に決まる。続けざまにコーナーに登る米山。宮崎が追いかけると、米山が回転エビ固め。キックアウトされるとモンゴリアンチョップをお見舞い。一方、宮崎は米山にえびす落としの体勢。ここで広田がスワンダイブを試みるが失敗。改めて宮崎がえびす落としを敢行し、ムーンサルト・プレスを放つがこれは自滅。逆に米山のセカンドからのセントーンが決まる。カウント2。ここで広田がスワンダイブでリングイン。
すかさず米山がダイビング・千豚♪を投下するも、これも自滅。ここで囲碁盤を持ち出す宮崎。その上へのえびす落としを狙うが、広田がボ・ラギノールで阻止。逆に米山が宮崎を囲碁盤の上にバックドロップで落としていく。だが、広田も囲碁盤を米山に投げつけ蹴り飛ばす。改めてバックを取る広田だったが、宮崎がコーナーに叩き付けて脱出。だが、これにTommyレフェリーが巻き込まれ裁定不能に!?
その間も広田vs宮崎が繰り広げられるものの、Tommyレフェリーはダメージのためカウントを叩けない。ウラカン・ラナを狙う広田。これをラストライドに切り返した宮崎だったが、広田がふらふらドーン。
なんとかTommyレフェリーが復活し、3カウント。広田が3度目のザベス戴冠に成功した。
なんとかTommyレフェリーが復活し、3カウント。広田が3度目のザベス戴冠に成功した。
◎試合後のマイク
広田「私のもとに戻ってきましたー! でも、もう次、防衛戦がなぜか強制的に決まっております。4月29日ディアナさんがおこなう後楽園大会で、挑戦者がもう決定してるという…ジャガー横田さん、ドレイク森松さんの待つ、針のむしろに飛び込みたいと思います! そして、この3WAYの勝利を私は宮崎さんのお母さんに捧げるという公約通り、感謝を伝えられることになりました。宮崎さんのお母さん! いままで立派に育ててくれてどうもありがとうございます。これからもずっと元気でいてね。勝ったよ、お母さーーーん!」
◎バックステージ
広田「ありがとうございます。本当にやっと戻ってきて、このベルトっていうのは私が価値を高めたといっても過言ではないと自負しております。それが私の手に戻ってきたということで、次、4月29日、ものすごい大変な初防衛戦が待っておりますが、臆することなく向かっていこうと思います。このコスチュームと、入場曲は自分で歌っています。意外とうっかり上手なセミプロレベルだと思っています。この髪の色も今日本当に負けてたら全部が台無しになってたので、今日勝ててよかったと思います。とにかく次の防衛戦、そして宮崎さんのお母さん、本当にいつもありがとうございました」
5、Regina di WAVE~WAVE認定シングル選手権試合~(30分1本勝負)
<王者>○野崎渚(15分12秒、体固め)狐伯●<挑戦者>
※ザキゴエ。第17代王者が4度目の防衛に成功


野崎渚の4度目の防衛戦の相手となったのは、復帰したばかりの狐伯。4・1新宿での復帰戦に続き、waveの大会のメインイベントを2大会連続で務めることとなった。なお、狐伯は復帰からこれで3戦目となる。
試合は力比べでスタート。まさったのは野崎だったが、狐伯が切り返し、アームホイップ、鮮やかなドロップキックを連発していく。キックアウトされるとブレーンバスターの体勢。踏ん張る野崎にヒザ蹴りを連発していき、もう一度ドロップキック。
躍動する狐伯だったが、野崎がブレイジングチョップで動きを止めるとコーナーに押し込みブレイジングチョップを連発。串刺しビッグブーツ、ハーフハッチでカウント2。顔面バーン!からキャメルクラッチで捕獲する。続くフロントネックロックはなんとか狐伯もロープ。ならばとドルミルを狙うが、これはニアロープ。
すぐさま野崎はビッグブーツ、おしゃれキックで追撃にかかる。ミサイルキックを返されるとドルミルで捕獲するも、狐伯もローリングでエスケープ。その狐伯にビールマンキック、ダブルニーアタックでカウント2。「終わりだ!」とノアールランサーを決める野崎。カウント2。さらにノアールランサー・ハイを狙うが…。

かわした狐伯がドロップキック。後ろから、前からと放っていき、ボディースラムで叩き付ける。カウント2。すかさずコーナーに登るも、野崎が追いかける。これをエルボーで振り落とした狐伯がミサイルキック3連発。
キックアウトされると今度は、狐伯のフォアアームと、野崎のビッグブーツがラリーとなる。少しペースダウンの狐伯に、「諦めるなよ!」とハッパをかける野崎。奮起する狐伯が小刻みにフォアアームを放って行き、ロープに走るも野崎がビッグブーツ。あえて狐伯のドロップキックを呼び込む野崎。狐伯が決めて、スワンダイブキックを狙うが、かわした野崎がドルミル。そこからドルミルⅡへ。

なんとか狐伯もロープ。改めてフォアアームで向かっていった狐伯がスワンダイブミサイルキックを決める。続く首固めはカウント2。カサドーラからアームホイップを狙うが、野崎がドルミルに行こうとする。これを切り返した狐伯が執念の丸め込みへ。いずれもカウント2。すぐさま走る狐伯に野崎がノアールランサー・ハイ。カバーするも、ポジションを入れ替えた狐伯が丸め込む。カウント2。
ヒヤリとした野崎だったが、ビッグブーツを決めると、もう一発狙う。これを狐伯がドロップキックで迎撃。野崎の引き込み式ビッグブーツもカウント2止まり。最後はザキゴエでトドメ。
◎エンディング
野崎「狐伯いる? 復帰2戦目で私のベルトに挑戦したいってものすごい、ものすごいことなんだよ? アナタの全力はコレですか? もっとできたでしょ! もっとあったでしょ! でも、まだ復帰2戦目。私はこれからもレジーナ持ってるから、また挑戦しに来いよ。いまの狐伯より、何百倍も強くなって何百倍ももっとプロレスを好きになってる狐伯と試合がしたい。アナタのこれからに期待しています。今日はありがとう」

続いて二上美紀子会長が「Catch the WAVE2022」の発表のためリングへ。

二上会長「本日はたくさんご来場ありがとうございます。景色が2年前あたりに戻ってきましたね。ありがとうございます。最近明るい話題が多いwaveなんですが、毎年恒例の、年一度の、コミカル団体が少しピリピリと緊張する大会を今年は2カ月半に渡って開催します。まず日程からいきます。5・5後楽園が開幕戦です。開幕戦は普通ならCatch the WAVEの試合がドドドドドって続くんですけど、今回なぜか志田の横入りが入りまして、志田さんの一つ試合が入ります。おそらくコミカルです。コミカル以外やらせません。5・5後楽園、5・15名古屋、5・18新木場、5・22大阪、5・29川崎、6・1新木場、6・11or12(川崎予定)、6・18千葉、6・22新宿、7・1新宿、7・2大阪、7・3名古屋、最終戦が7・17後楽園。ひょっとしたら日程の調整上、もう1試合増えるかもしれません。そしてですね、今年、ブロックがいつもと違います。5ブロックあります。蹴撃ブロック、豪腕ブロック、フューチャーブロック、そして、有妃ちゃん。ハードコアブロック作りましたよ。そしてもう一つ、これは第1回のCatch the WAVEのときにやったブロックなんですけど、あまりの衝撃にずっと封印してました。コミカルブロック入れました。ちょっと最近コミカルが充実してるじゃないですか、コミカル団体だけに。なのでコミカルブロックを入れました。出場選手ですが、こちらはのちほど発表します。おそらく本日出た人、全員出ると思います。ヨネちゃん×2。ハードコアブロック作ったからね!(抵抗する米山)じゃあ、のちほど相談しましょう。大空ちえちゃん、おる? まだボリショイさんに交渉してないんですけど、もう少しやせたら考えます。

(痩せますと宣言する大空)もうちょっと絞りましょう。1カ月半で7キロ太ったそうです。才能やで、それって。以上です。まあプロデューサー推薦枠とかもありつつで、1ブロック4人ですね。フューチャーだけちょっと増やすかもしれません。今年もう一つ違うことがあります。普通やったらブロックごとにブロック優勝した人同士が、後楽園でトーナメントとかやるんですけど、今年は5月5日から6月22日の新宿FACE大会までにブロックの優勝が決まります。で、7月1日、2日、3日で、その優勝した人+敗者復活戦に勝ち上がった3人で、2つブロックを作って、決勝リーグ戦をやります。なのでリーグ戦が終わってもリーグ戦があります。Aブロック、Bブロックで優勝決定戦を7月17日におこないます。だからみなさんは一生試合をしていてください。いいですか? Catch the WAVEはレジーナだけ出るか出ないかを決めれる権利があるんです。どうしましょう?」
野崎「そうですね、レジーナ選べるみたいなんですが、アタシ去年、絶対に波女になるってキャッチに挑んで、まさかの3位というすごい悔しい思いをしたので、今年のキャッチもちろん出させてもらいます。今年こそ、波女になります!」

二上会長「ムービースターが調子に乗っています。出ましょう、出ましょう! じゃあ社長そんな感じでいいですか? チケットは売店で売っていますのでご購入ください。ありがとうございました」

桜花「なんで最後までマイク握ってるんですか!」

二上会長「しゃべりたがりやから。久しぶりにリングに上がったから…」

桜花「どうぞ降りてください。レジーナに締めてもらいましょう」

二上会長「ムービースターがベルト巻いているんで、どうせならみんなリングに上がりましょうかね」
野崎「じゃあ締めさせていただきます。GAMIさんから説明があったように5月5日から2カ月半にわたって、Catch the WAVE始まります。私は先に出るって決めたのと、今日出場している選手はおそらく出るということで、絶対、このメンバーの中で誰が2022年の波女になるのかみなさん楽しみですよね? みなさん、楽しみということで、今年のキャッチは全大会満員になってくれることでしょう。みなさん応援よろしくお願いします。まずは5月5日後楽園ホール大会、必ず見に来ること。これは正式ケッテーだ。いまノザキ様が決めた、ケッテー! これがwaveだーーー! ありがとうございました!!」
◎バックステージ
――今回の防衛戦は?
野崎「そうですね。狐伯が復帰戦で自分からレジーナに挑戦したいって言ったその気持ちをくんで引き受けたんだけど、なんだろな、緊張したのかな? あれが狐伯のすべての力だと思うと、ちょっと残念かなっていう思いがいまはありますね。きっと本当はもっと気持ちとかポテンシャルがあると思うんですけど、なにか自分でもっと頑張んなきゃ、頑張んなきゃってもっとうまくやらなきゃって思いすぎてたのかな? もっと気持ちが正直見たかったのが、なにかを構えすぎてたかなという印象でしたね。マイクで言った通り、これから。まだまだこれからだと思うので、もっともっと強くなった狐伯と、もっともっとプロレスが好きになった狐伯とレジーナ防衛戦ができたらなって思います」

――波女の出場決めたが。
野崎「レジーナ選べるよって言われながらも、心の中では今年は絶対、今年こそ波女になるって思っていたいたので、悩むことなく出場は決めていました」

――今回は2カ月半の長期でいろいろ違うが。
野崎「リーグ戦終わってまたリーグ戦とか。すごいwaveらしいやり方というか。まあまあまあ、本当に過去キャッチでいろんなつらいことを経験してきたので、何がきてももう怖くないです。ウソついた! 私ハードコアだけヤダ。こないだの後楽園還暦祭でボコボコにされたので、凶器とかはイヤです!」

――女優のレスラーの二刀流は?
野崎「へへ。もうそれ、なんて答えていいかわからないんですよ! まだ撮影中だし、果たして自分がやったその演技がどう見えるのかとか、本当に未知なので、あまりムービースターとか言わないで欲しいです(笑)。勝手に評価が上がってていざ見たら、『野崎、ぜんぜんダメじゃん』って思われそうなので、みなさん温かく見守っていただけたらと思います」
◎バックステージ
――タイトル戦はどうだった?
狐伯「なんか悔しいって言えないくらいでした」

――自分の思ったことはできなかった?
狐伯「いや、思ったことはできたと思うんですけど…」

――試合後の野崎の言葉は?

狐伯「また挑戦したいですね」

――悔しいと言えないと思ったのは?
狐伯「自分が思っているよりも、なんか…。なんだろ…。自分が思っていることはできたと思うんですけど、ぜんぜん違いました。何が違ったんだろ…。なんかなんですかねー…。自分が思ったことは自分なりにはできたけど、ぜんぜん違いました。感じたことない感じでした、試合で」
2022.04.01

PHASE2 Reboot 3rd『NAMI☆1~Apr.~’22』

◎野崎渚初主演映画「N―紫の天使―」の制作発表会見
野中美智子リングアナウンサーの前説のあと、18時45分より、野崎渚初主演映画「N―紫の天使―」の制作発表会見がおこなわれ、主演の野崎をはじめとする製作関係者が登壇。映画のPR、見どころなどを語った。

映画タイトルとなった「N」も野崎のNから取られており、製作総指揮の柴倉義典さんは、「片桐竜次さんからお話をいただいて、殺し屋のストーリーということで、殺し屋の獣のようなしなやかさと、暗殺者としてのストイックさと。それから少女のようなかわいらしさ。これを兼ね備えて持っている女子プロレスラーという限定で絞り込んで、結果、野崎渚選手にやっていただこうということになりました。彼女にとっては初主演の映画なので、いろいろと試行錯誤しながらいい映画を撮っていきたいなと考えております」と、野崎を抜擢した理由を説明。
また企画・原案・監督を務める片桐竜次さんは「1年半くらい前からこういう映画を作ろうということで、わかりやすく言うと霞ヶ関と永田町の悪い奴らを女殺し屋が殺すという映画です。まあ、いまの時代に合っている映画だと思います。ぜひ見ていだきたいと思います」とアピールした。

最後にマイクを託された野崎は「今回、『N―紫の天使―』で初主演させていただきます野崎渚です。本当に演技ということをしたことがないので、本当に不安でいっぱいなんですけど、みなさんに助けていただきながら、すばらしい作品になるよう頑張っていきますので、みなさん公開楽しみにしていてください。よろしくお願いします」とコメント。発表会見を締めくくった。
引き続き、野中リングアナがマイクを握ると、旧姓・広田さくらが乱入。今大会は選手たちも試合順を聞かされていないこともあり、メインイベントに出たい旨のアピールをして、大会がスタート!
◎入場式
桜花由美社長体制になって今大会で3周年を迎えるwave。大会に先立ちwave選手による入場式がおこなわれ、社長の桜花が挨拶。

桜花社長「みなさん、こんばんは! 本日はご来場誠にありがとうございます。そして、カンフェティをご覧の皆様、ありがとうございます。えー、今日で桜花体制になって3周年、この2年間はコロナ禍で思うように大会が開催することできなかったんですけれども、応援してくださる皆様がいてくれたから、waveは今年15周年を迎えることができそうです! 本当に8月が15周年なので、みなさん、このまま応援よろしくお願いします」
続いて本日、復帰する狐伯もマイクを託される。

狐伯「みなさま、こんばんは。ご来場ありがとうございます。今日から、狐伯スタートになります。これからもっともっと見ていきたいと思ってもらえるように、今日は鈴季すずをぶっ倒していきたいと思います。みなさん見ていてください。本日はありがとうございます。よろしくお願いします」

選手たちが退場すると、注目の試合順を発表する野中リングアナ。1試合にコールされてしまったのは…なんと桜花由美vs旧姓・広田さくらのカード。わざわざバックステージから戻ってくる桜花と広田。野中リングアナにイチャモンをつけて下がっていく。3試合目にラインアップされた宮崎有妃も、会場に姿を現し「間違ってる!」とクレーム。そして、一番会場がザワついたのは、4試合目として発表されたレジーナ戦。さすがにこれには野崎もわざわざ戻ってきて、「メインじゃないの!?」とビックリした表情を浮かべ、観客の笑いを誘った。改めて、野中リングアナが「みんなメインイベントですから!」とフォローし、本日のリアルメインイベントは、狐伯復帰戦であることがアナウンスされた。
1、wave of waves~サクラタイセン'22~(15分1本勝負)
▲桜花由美(13分5秒、ダブルフォール)旧姓・広田さくら


4月4日生まれの桜花由美と、4月12日生まれの旧姓・広田さくら。試合前にはSNS上でどちらが4月生まれにふさわしいかを競っており、この試合で決着をつける流れに……。

試合前からスイッチが入っている両者。リングに向かう途中でも衝突してしまう。

試合になってもシリアスムード。開始早々、広田がショルダータックルを放ってロープに走ると、桜花がドロップダウンでかわしてアームホイップ。すぐさま広田もアームホイップでやり返す。カバー合戦はどちらも互角に。
すると広田は「私は疲れてないけど、お前は疲れているだろうから、ちょっとだけ水を飲む。お前のためだからな」と水を飲んでズル休み。

改めて組みあうと、桜花がグラウンドに持ち込みポキ(クロスアームフェースロック)→サイドヘッドロックで捕獲する。これを広田はバックエルボーで脱出。そして見栄をきる。攻守が入れ替わり、広田がサイドヘッドロックに捕らえると、桜花もバックエルボーで脱出し、ぎこちないエルボーアピール。そのことを茶化された桜花がお怒りモードのビッグブーツでお仕置き。カウント2。

ならばと広田も拝み渡りを狙うが、桜花は手を振りほどく。すると広田は「あっそういうことか。お前がかわりにやるってことか」と、無茶ぶり。案の定、桜花が転落すると、広田が「私の凄さがわかったか!」とお手本の拝み渡り。そしてスイングDDT、トペ・スイシーダを敢行する。そして「これはメインイベントの1本目だ!」と観客にもアピール。
すかさずコーナーに登るも、桜花がビッグブーツで妨害。ケンカキックでカウント2。桜花のタイガー・スープレックス、広田のへなーらサンセットの掛け合いとなり、広田が回転エビ固めに切り返す。キックアウトされると走る広田だったが、桜花がビッグブーツ。だがカバーしたのは広田。カウント2。

今度は広田のへな拳、桜花のビッグブーツがラリーとなる。桜花が「クソババア!」と放つと、広田は「一個しか違わねーだろ!」と激しく応戦。そして広田のボ・ラギノールがグサッ!と突き刺さり、ダブルダウン。
なんとか立ち上がった両者。桜花のクロスアームDDT、カカト落としが決まる。広田もへな拳、ボ・ラギノールを連発していくが、桜花がふらふらドーン。ならばと広田はもう一度、へな拳。サクライトでカウント2。

一方、桜花もバックドロップ2連発。キックアウトされると垂直落下ブレーンバスターにつなげる。これもカウント2止まり。さらにスパインバスターを狙う桜花だったが、広田がウラカン・ラナへ。これを桜花が切り返し、2人の肩が付いた状態に…!? Tommyレフェリーは2人にカウントを叩き、ドローとなった。

裁定に納得のいかない広田は、「認めないからな。今年の4月で決着つかねぇってことは、この勝負来年の4月に持ち越しだからな! 覚えておけよ!!」と捨て台詞。どうやらこの闘い、来年も続くようだ。
2、レギュラーwave(20分1本勝負)
米山香織vs優宇vs青木いつ季vs川畑梨瑚vs笹村あやめ
①○川畑(8分12秒、体固め)青木●
②○米山、○笹村(9分20秒、アキレス腱固め)川畑●
③○優宇(11分16秒、エビ固め)笹村●
④○米山(11分20秒、エビ固め)優宇●
※米山が勝利

プロレスリングwaveのレギュラー選手として活躍する米山香織、優宇、青木いつ希、川畑梨瑚、笹村あやめが負け抜け勝ち残り形式で激突。勝者にはスペシャルなプレゼントが用意されていることがアナウンスされた。

早速、5人でロックアップ。いったん離れると、優宇vs4人という構図となる。孤立した優宇がロープに飛ばされると、ドロップダウンする選手たち。つまずいた優宇をカバーするも、跳ね返される。

あまりの怪力に場外に逃げ込む選手たち。優宇が追いかけ青木に逆水平チョップをお見舞いする。

リング上は笹村vs川畑となり、エルボーの打ち合い。川畑がアームホイップからドロップキック。すかさず青木が川畑に串刺しバックエルボー、フェースクラッシャー、ボディープレスを放って行く。返されるとロープに走るも、優宇が妨害。
ここで優宇&米山が共闘路線。合体ドロップキックを川畑に成功させる。さらに優宇は、その上に米山をボディースラムで投下しようとしたが、これは自滅。すぐさま川畑が米山に首4の字、笹村、優宇が順々につながっていく。このときフリー状態の青木がストンピング。そして「優宇さん、叙々苑一緒に連れてってもらいましょうよ」との共闘を申し込む。
ここから優宇&青木(キロデシベル)で笹村にダブルのショルダータックル。すかさず米山がクロスボディーで飛び込むと優宇がキャッチ。だが、青木が裏切り優宇を押し倒し、カバーする。この行為に優宇も「オマエ、一緒に叙々苑じゃなかったのかよ!」と突っかかる。だが、青木の答えは正拳突きだった。
チャンスとばかりに走ったのは川畑だったが、優宇に弾き飛ばされると、すかさず青木が優宇をフェースクラッシャー気味に川畑に投下。その上にダブルニードロップを放って行く。さらに青木は川畑にスクールボーイ。カウント2。

裏切り行為を連発する青木が標的となり、優宇がお仕置きのキャノンボール。すかさず川畑がムーンサルト・プレスにつなげ、全員に押さえ込まれて青木が最初の脱落者となった。
試合は続行され、川畑は米山&笹村にドロップキック、優宇にはソバットをお見舞い。さらに川畑は優宇にカニばさみからの619。2度目のムーンサルト・プレスを放つが、これは自滅。逆に優宇がクロスボディーを放って行く。返されるとスリーパーへ。さらに米山、笹村がアキレス腱固めを極め、川畑がギブアップ。

米山&優宇の獣友が共闘路線を敷く。ツープラトンのブレーンバスターを笹村に決めると、米山→優宇で連続セントーン。一緒に押さえ込むがカウント2。

孤立する笹村がフットスタンプで反撃。ケンカキックからの回転エビ固めを狙ったが、優宇が押しつぶして3カウント。だがすぐに米山がポジションを入れ替え、優宇から勝利を収めた。
◎試合後のマイク
二上美紀子会長「(プレゼント)もらえます。何がいいですか?」

米山「何でもいいんですか?」

二上会長「なんでもいいですよ」

米山「じゃあ…」

二上社長「私ができる範囲ね。叙々苑なんか、いくらでも連れてってあげたんですけどね」

米山「叙々苑は個人的なお付き合いで、また別にお願いするとして。優勝のお願いは…あとでまた、考えておきまーす!」
◎桜花社長が生配信トラブルを謝罪
第2試合終了後、桜花社長がリングへ。

桜花社長「大会途中ではございますが、お知らせごとがあります。本日カンフェティで生配信をしていたのですが、waveの配信トラブル、パソコンがダウンしてしまったため、配信が入場式終わったくらいで止まってしまいました。なのでカンフェティを見ている人にぜひみなさんTwitterとか、SNSで配信トラブルで止まっちゃったよってことを拡散していただければと思います。すみません、生配信をご覧のみなさん、いま映ってないんですけど、後日カンフェティを視聴していただいた方には謝罪をしたいと思います。よろしくお願いします」
3、DUAL SHOCK WAVE~WAVE認定タッグ選手権試合(30分1本勝負)
<挑戦者組>○宮崎有妃&ハイビスカスみぃ(21分24秒、片エビ固め)梅咲遥&高瀬みゆき●<王者組>
※直伝デスバレーボム。ルミナスが初防衛に失敗。ブリーフシスターズが第29代王者となる。

3・13大阪でおこなわれた昼夜決戦。waveが企んでいたディアナのベルト完全制覇を340分間で終わらせた梅咲遥&高瀬みゆきのルミナス。しかも、wave認定タッグ王座も獲得し、これが初の防衛戦となる。相手は、強者・宮崎有妃&ハイビスカスみぃのブリーフシスターズ。
ルミナスはwave認定タッグ、WWWD世界タッグの2本のベルトを巻いて入場。記念撮影のあと、ブリシスがベルトで殴打。試合がはじまり早速、宮崎は梅咲にはずかし固めを仕掛けるが、高瀬が「私が相手だ!」と仁王立ち。すると戦意喪失の宮崎はみぃとタッチ。

威勢よく飛び出していくみぃは「今日の私はひと味違うぜ、覚悟しろ!」と襲いかかるが、高瀬がストンピングで返り討ち。さらにブーメラン式ドロップキックが決まり、ルミナスでドロップキック、トレイン攻撃、ダブルのフェースクラッシャーを決める。
一方、みぃもスタナーでやり返し、低空ドロップキック。攻守が入れ替わり、ブリシスが串刺し攻撃。みぃロケットを発射させる。続いてみぃが高瀬の股間にダイビング・ヘッドバット。悶絶しながらも高瀬がDDT、スタナーを放って梅咲と交代。
梅咲はみぃにネックブリーカー・ドロップ、フットスタンプを投下する。キックアウトされると弓矢固めへ。続く串刺し攻撃は、みぃも迎撃しフェースクラッシャー。カウント2。

コーナーに登るみぃ。ダイビング・ボディーアタックをヒットさせると、観客は大盛り上がり。そして宮崎が「カメラの準備をしろーーー!」とはずかし固めの体勢。だが、これも高瀬がカットする。
逆に梅咲がネックブリーカー・ドロップからミサイル発射。コーナーに登るも宮崎がファイアーマンキャリー。脱出した梅咲がヘッドシザースホイップ、低空ドロップキックをお見舞いする。続くブレーンバスターの掛け合いは、宮崎が制していく。

するとブチ切れた梅咲が「オイ! なんで遥にばっかり、はずかし固めするの? 高瀬さんだっているのに!」と宮崎に食ってかかる。宮崎が答えを濁すと、梅咲が怒りのブレーンバスター。

そこに高瀬も加わり「どうしてもやりたいなら私でやれ!」と、自ら志願する。だが、宮崎は「お前はアホか! 高瀬のを見たいっていう人もいるでしょう…けどな、梅咲の方が見たい人がいっぱいいるんだよ!」と拒否。高瀬も引かずに「少しでも需要のある私にやれ」と食い下がるが、宮崎は「絶対イヤだ!」とやはり拒む。
両者による意地の張り合いが繰り広げられ、高瀬が「やるまでここを動かん!」とあぐらをかくと、宮崎も「お前がチェンジするまでここを動かん!!」と我慢比べ状態に…。そこに、みぃが「いい試合だ」「効いてる、効いてる」と試合を盛り上げる!?

10分経過。シビレを切らした宮崎が「わかった…」とはずかし固めに行くとみせかけての、ダブルアームスープレックス。そのまま場外戦へ。バックステージに繰り出した宮崎は梅咲を台車にのせてはずかし固め! なんとか高瀬が救出し宮崎を鉄柱に投下する。
リングに戻ったルミナスがミサイルを連続発射。連係を狙うが、みぃがちゃっかり入れ替わる。気づいた高瀬が「シワシワやないかじ!」とみぃをコーナーに宙づりにする。

ならばと宮崎がボディースラム。その上にみぃを投下するも、これは自滅。

逆に高瀬のスイングDDTが宮崎に決まる。続く高瀬のラリアット、宮崎のえびす落としは交互に決まる。すぐさま宮崎はムーンサルト・プレスを狙うが、高瀬が妨害。エプロンに落ちた宮崎にスピアを敢行すると、梅咲がプランチャ・スイシーダを投下する。
15分経過。高瀬がカミカゼを放つと、梅咲が旋回式ダイビング・ボディープレスを投下。再び高瀬がコーナーに登るも、これはみぃが足止めする。追いかけた宮崎が雪崩式ブーレーンバスターにつなげる。カウント2。すぐさま宮崎はムーンサルト・プレスを放つが、自滅。ならばとみぃがスパインバスターを決め、もう一度、宮崎がムーンサルト・プレスを投下させる。カウント2。

「終わり!」と予告する宮崎に梅咲がフォアアームで襲いかかる。受け止めた宮崎がブリシスの合体DDTで梅咲を排除。改めて宮崎が高瀬を担ぐも、着地した高瀬がラリアット。宮崎もやり返す。高瀬のドロップキック、トルネードえびすが決まる。キックアウトされるとダイビング・ギロチンドロップを投下する。だが、これもみぃがカット。
逆にルミナスが合体アラバマスラムでみぃを排除すると、宮崎をロープに飛ばす。だが、これは宮崎がダブルハンドのラリアットで迎撃。

ラリアットでぶつかりあう宮崎と高瀬。宮崎が制してカウント2。直伝デスバレーボムを放つも、これは梅咲がカット。改めて宮崎はデスバレーボムを放ち、3カウントを奪った。
◎試合後のマイク
授賞式がおこなわれたあと、現れたのは米山香織。

米山「さきほどの5WAYで優勝して何でも言うことを聞いてもらえることになった米山香織でぇーす。GAMIさん、お願いごと聞いてください」

二上会長「なんでしょう」

米山「宮崎さんのエリザベスに挑戦させてくださーい」

二上会長「ヨネちゃん、普通ここで言う言葉は、DUAL SHOCK WAVEかレジーナに挑戦させてくださいなんですけど、いいんですね、エリザベス。40歳のベルトでいいですか?」

米山「はい、お願いします! いいですか?」

二上会長「いいですか、美人社長?」

桜花社長「どうぞ」

米山「ヤッター!」

すると今度はすでに挑戦が決まっている広田がマイクを握る。

広田「何かっていうか、じゃあ、もうここ私は挑戦できるんですよね?」

二上会長「はい、できます」

広田「4月17日」

二上会長「そうですね」

広田「…にエリザベスに、宮崎さんの持つエリザベスに私が挑戦するのが決まっていて、残り1枠だったので、そこに…」

二上会長「スケジュールは大丈夫なんですか?」

米山「大丈夫です!」

二上会長「アナタ結構売れっ子ですよ? 新木場、日曜日よ?」

米山「新木場ですよね? 知ってます、チェックしてます!」

二上会長「やらしーな」

広田「決定ですか?」

二上会長「決定です。ちなみにもう次の挑戦者は決定しています」

広田「そうだ、そうだ…。そうだよ。だから17日で勝ったらチャンピオンとして、すんげー相手とやらなきゃいけないことは決まってるんだ。それでもいいのね?」

米山「もちろんでーす」

広田「行けるのね?」

米山「はい!」

広田「私はちょっと迷ってるよ。正直あのメンバー…(ジャガー横田、ドレイク森松)ヤダなって思ってるよ。でもやるよ、やるんだったら。4月17日、この3人でエリザベスやりましょう!」

米山「ヤッターーーー!」

広田「今日から敵だからな、ヨネちゃん!」
◎バックステージ
宮崎「ありがとうございました」

みぃ「ありがとうございました。取ったー!」

宮崎「高瀬とね、遥かちゃんは、やっぱりいろんなところに呼ばれたり、ムチャクチャしてるのはもちろん見てます。だから、こないだ当たったときよりも強くなってるとは思っています。とくにねルミナスと当たったのは久しぶりなので、正直キツかったですけど、勝ててよかったです」

みぃ「えっとアタシ、waveの旗揚げ当初から呼んでもらって、15年くらいになるんですけど、はじめてwaveのベルトを巻くことができて、試合後、ちょっと感極まっちゃったんですけど、ガラにもなく…。そしたら米山さんが来て、えーーーってなって完全に涙ひっこみましたね」

宮崎「すごいじゃん。はじめてか。どんだけいままで主軸の戦線に絡んでこなかったか」

みぃ「そうなんです、ついに巻くことができて、本当に感無量ですね。本当にありがとうございました。宮崎さんのおかげです」

宮崎「みいちゃんがいたからこの名前、使っていいっていう許可も出て、気合を入れて、金村キンタローチックな…。これデザインしたのは金村キンタローのコスチュームをやっている人で、その人にやってもらえたりしたので、みぃちゃんじゃなければ叶わなかったので、ありがとうございます。やっと出会えたなっていう感じだよね」

みぃ「いやー、本当ですね。取ったってことは、防衛もしなきゃならない」

宮崎「本当に」

みぃ「これからなんだって感じがしますね。でも、今日はとりあえずベルトと一緒に、抱っこして寝たいと思います」

宮崎&みぃ「ありがとうございました!」
4、Regina di WAVE~WAVE認定シングル選手権試合~(30分1本勝負)
<王者>○野崎渚(16分49秒、エビ固め)SAKI●<挑戦者>
※ノアールランサー・ハイ。第17代王者が3度目の防衛に成功

Regina di WAVE、W.W.W.D世界シングルの現在2冠の野崎渚。絶好調の野崎だが、今年はじめてフォールを許してしまった相手がCOLOR‘SのSAKIだった。今後の防衛ロード、そして5月からはじまるCatch the WAVEも見据えた上で、リベンジしておかなければいけない相手との防衛戦となった。
まずはロックアップ。野崎が押し込みビッグブーツ。ラリーとなる。連発していく野崎。串刺しビッグブーツにつなげる。SAKIもヒザ蹴りで返しいくが、すぐに野崎がブレイジングチョップ。コーナーに押し込み、連発していく。流れるようにハーフハッチでカウント2。さらに野崎が馬乗りチョップ。そして鎌固めへ。耐えられるとスリーパーで捕獲するも、慌ててロープに逃れるSAKI。続くおしゃれキックはSAKIも回避する。
場外で流れを変えたSAKIが場外ボディースラムを敢行する。リングに戻るとSAKIはリバーススプラッシュ。キックアウトされるとブルズアンヘリートで絞り上げる。さらに突進するが、かわした野崎がおしゃれキック。すぐさまコーナーに登る野崎に、SAKIがビッグブーツ。雪崩式ブレーンバスターにつなげる。
気合を入れ直すSAKI。自らコーナーに登るが、今度は野崎が妨害し、雪崩式ブレーンバスターのお返し。

再び野崎がコーナーへ。これもSAKIが追いかけると、野崎がスリーパーで捕獲。SAKIが崩れ落ちると、ミサイル発射。続くランニング・ダブルニーアタック、ノアールランサーはいずれもカウント2。
さらに野崎はドルミルへ。耐えられるとザキゴエからのノアールランサーでカウント2。すぐに走る野崎にSAKIが変型ブレーンバスターを敢行。ビッグブーツのラリーとなり、SAKIがカバーする。カウント2。ならばとSAKIはストレッチボムで追撃。ランニング・ブレーンバスター、カワイルド・ニードロップを投下するが、寸前でかわした野崎がドルミルへ。なんとかSAKIの足がロープにかかる。レインメーカ式のフロントキックを狙うが、SAKIがかわしてリストクラッチ式のバックドロップ。
ならばと野崎もコブラクラッチ・スープレックスを敢行。キックアウトしたSAKIがビッグブーツ。これもカウント2止まり。もう一度SAKIはランニング・ブレーンバスターを狙うが、野崎もカウンターのノアールランサー・ハイ。
もう一発放つが、SAKIは倒れない。ならばと野崎はコブラクラッチ・スープレックスからの変型ノアールランサー。ダメ押しのノアールランサー・ハイでトドメを刺した。
◎試合後のマイク
野崎「SAKI。SAKIちゃん…アナタのその自信満々のその顔、本当は大好きだよ。一緒に組んだぐらいからかな? SAKIちゃん、もっともっと上目指せるのになんか歯がゆい…って思ってたんだよね。でも、いま凄く輝いていて私は素直に嬉しいです。これからもトップ同士の熱い闘い、やっていこうよ。あと、いまねタッグチャンピオンかもしれないけど、たまには“peerlessティーンズロード”組みましょう。ありがとうございました。
ってことで無事ベルト防衛したわけで次の防衛戦の相手。えー、こないだの後楽園ホールでたくさん、たくさん選手がね、名乗りをあげて上がってきてくれたんだけど、ひとまず来月からCatch the WAVEはじまりますよね? そのキャッチの行方を見て、次の防衛戦の相手、決めたいと思います。誰が相手だろうと、レジーナもW.W.W.Dも必ず守り抜く。これは正式決定だ。いまノザキ様が決めた、ケッテー!」
5、レザレクションwave~狐伯復帰戦~(15分1本勝負)
○鈴季すず(13分25秒、ジャーマン・スープレックス・ホールド)狐伯●

マーベラスを21年8月に退団し、再出発の場としてwaveを選んだ狐伯。その狐伯の8カ月ぶりの復帰戦がメインイベントにラインアップ。まさに“これがwave”というラインアップに。狐伯の復帰戦の相手を務めるのは、3・13大阪大会で、セコンドにいた狐伯の額にタンコブを作った張本人・鈴季すず。そのシコリは大きく残ることとなり、両者の対戦が決定した。
狐伯は白いニューコスチュームに身を包んで登場。これまでグリーン系のコスチュームが多かった狐伯だが、大きくイメージチェンジ(テーマ曲は昔のまま)。

試合は、ゴングとほぼ同時に狐伯がドロップキックで奇襲。7連発で放って行く。すずもヘアーホイップで反撃にかかるが、狐伯がさらにやり返し、フェースクラッシャー。ロープをからめたキャメルクラッチで捕獲する。ほどくとすぐに弓矢固めへ。
耐えられると走る狐伯だったが、すずが足をすくって場外戦。すずが狐伯を鉄柱に投下、イスで殴打し流れを変える。「何ひいてるんだ。お前ら! 応援してやれよ!」と観客への余裕をみせるすず。

リングに戻ると、串刺しニー、張り付けニーをお見舞いする。カウント2。フロントキックで追い打ちをかけていく。

一方、狐伯はフォアアームの連発からラリアット。これをブリッジでかわしたすずがスタナー、低空ドロップキックを炸裂させる。狐伯がサードロープにもたれかかると、場外を助走に使っての片足ドロップキックをお見舞い。すぐさまミサイルキックでカウント2。
すず優勢が続くなか、フォアアームの打ち合いに。そこから狐伯がスワンダイブを狙うが、すずが阻止。すずもプランチャを狙うが、狐伯がイスで墜落させる。狐伯は2度目の挑戦にしてスワイダイブ・ミサイルキックを成功させ、変型クロスフェースロックへ。そのままブリッジへと持ち込む。

さらに高速ボディースラム2連発から、すずを逆さ吊りへ。串刺しドロップキックはカウント2。馬乗りエルボーを放って行く狐伯。
ここで残り5分のコール。エルボー弾で追撃に出る狐伯だったが、続くヘッドバットはすずが迎撃。今度はすずがジャーマンを狙うが、踏ん張る狐伯。狐伯のカサドーラを皮切りに丸め込みの応酬となる。いずれもカウント2。すずはグラン・マエストロ・デ・テキーラの体勢に入るが、狐伯が切り返し低空ドロップキック。ならばとすずはドルフィンバスターを敢行。キックアウトされると、ぶっこ抜きジャーマンで3カウント!
◎エンディング
狐伯「せっかくの金曜日なのに、来てくださって、勝つところが見せれなくて、すみませんでした。自分のことはじめて見た方も、自分で言うのはアレですけど、待っててくださった方も…へへへ。笑うなよ。本当に試合中の応援ありがとうございました。何が言いたいかっていうと、自分はwaveに入ってただプロレスがしたいわけじゃなくて…。あーーーこういうのもやったことなくて、ただwaveにきて試合をやるだけじゃなくて(二上会長に中央に行くように促される)。強くなりたくて大好きなプロレスが、もっともっと大好きになりたくて、強くなり方は自分次第だと思うんですけど、せっかくチャンピオンベルトのあるwaveなので…野崎さん、自分今日負けてしまって言うのはずるいかもしれないんですけど、野崎さんの持ってる、そのベルトに挑戦させてほしいです」

野崎「狐伯、復帰おめでとう。このベルトに挑戦したい…。その威勢はすごい褒めてあげる。けど、私さっきキャッチの優勝者は誰?とか先のこと考えてて、次の防衛戦の相手、キャッチ次第って、ケッテーしちゃったんだ。(すると桜花社長がそれまでに大会があることを主張する)4月17日? オッケー…。ケッテーしちゃったけど、4月17日、狐伯とレジーナ防衛戦、やります! さっきケッテーして覆しちゃったから、いまはケッテーしない。最後締めるのはアナタです。ただ、その前に、本日、機材トラベルでカンフェティの生配信ができなかったということで、本当に申し訳ございません。おっかけ配信でやるんですよね? ということでみなさん、ぜひそちらを購入して、最後私がレジーナ防衛した姿と、狐伯の復帰戦と宮崎さんのタッグベルト姿を…あっサクラタイセンも、みなさんよかったら見てください。ありがとうございました。ということで締めてください」
狐伯「復帰戦ありがとうございます。復帰戦で自分は前に進めるかなって思ってたんですけど、復帰戦が終わってまた目指すところができて、どんどん強くなって4月17日、自分21歳になるんですけど、その日にチャンピオンになれるように、あと16日、毎日、練習します。Twitterも見てください。それではみなさん本日ご来場いただき、本当にありがとうございます。自分が『これが!』と言いましたら、手をグーで突き上げていただきまして、『waveだー!』と心の中で叫んでください。それでは、行きます、これがwaveだーーー!」
◎バックステージ
狐伯「ありがとうございました。あー、楽しかった! 楽しかったけど、痛かった…。やっぱりムカつく人は、やられちゃったかもしれないけど、試合したらもっともっとムカつきますね。でも、楽しかったです。自分は勝つまで追いかけるんで…はい。ありがとうございました。

で、次の試合のことが決まって、waveに来てただプロレスをやるっていうだけじゃ、待っててくれた人も、これから応援してくれる人もいるかわからないけど、いてほしいから…。もっと高いところを目指して、上へ上へ登っていって。いままでの自分も…アハハハ(涙が堪えきれない)。ヤバイ…、あー、今までの自分も大好きだけど、これからもっと強くなって……泣いてるよ! もっともっと強くなっていくんで応援していてください。ありがとうございました。なんか引退した人みたい。復帰なのに…。強くなっていくのでこれからも応援よろしくお願いします。ありがとうございました。もういいですか? もう泣いちゃうことしかないから…。

(試合のあとにあんなマイクってありました?)タイトルとか挑戦したいとかは、どうだろうない気がします。いや、広田さんのときにあったかな。自分は、去年のとおととしの正月に広田さんと2年連続シングルマッチしてて、最初の年はレジーナに挑戦させてもらってて、そのときくらいしかないかな? そんくらいしか記憶にないんですけど、調子のっしまいました。復帰戦だからって。へへへ。

(waveを選んだ理由)えー、ただプロレスがしたいっていうことですかね。プロレスがしたいから、来ました。即戦力とかいっぱいファンの人とかまわりは言ってくれるけど、いまだけにさせないので、これからずっと即戦力として、まだ即戦力じゃないけど、即戦力になっていきたいです。

(これがwaveだーの感想は?)もう何回かやらせてもらっています。だからちょっとね。まだ慣れない感じ。うわー血がいっぱい、なんで。これからも頑張ります」
◎バックステージ
野崎「SAKIちゃんとのシングル、熱いですねー。なんか前哨戦、結構な数やってきたんですけど、ヒートアップどんどんしていって、最後、今日のシングルマッチ、レジーナかけてやった試合が、どの試合よりも熱くて、イヤー首もげるかと思ったし、腰痛し、首やばいし、やっぱりSAKIちゃん、上を目指していける選手だなと改めて思いました。

(今日はメインではなかったんですけど)ホント、ビックリした! いや、でも、復帰戦で、メインでっていい経験になるから、よかったのかなと思いました。悔しいけど。

(狐伯の試合は?)ちょっと試合直後だったので、最初からは見てないんですけど、でもガッツのある試合をしてたので、17日ね、まさかのレシーナ戦やることになったので。それを楽しみにしています。

(キャッチのことも触れていましたが、自分は出ないで挑戦者を待つ?)出ます! 本当は1回、キャッチを高見の見物ではないけど、やろうかなって思っていたときに緊急事態宣言とかでコロナの影響で、キャッチができなったりとかしたので、見てる場合じゃないな、と。私は波女になったことないので、まあここで波女になったらどうなる? 選べるんですかね? そしたらもう、ドえらい人選びたいと思います。

(主演女優になったが)ハハハハハ! 片桐監督とはじめてお会いしたときに、アナタしかいないと猛プッシュしていただいて、今回ね、はじめて主演をやらせていただくということになって、まあ不安しかなくて正直。演技というものをしたことがないので、でも、丁寧にいろいろ教えてくださる方々が多いので、安心してチャレンジしていって最高の作品ができたらなと思っています。

(女暗殺者という役柄だが)やりたかったんです。ライフル持ちたかったんです。ンフフフフ。

(もう撮影に入っている?)まだです。すごいワクワクする。そういう映画もよく見たりするので、すごく楽しみです」
2022.03.20

「Detras de Lazona Vol.3」

◎オープニング
これまでさまざまな団体と遺恨なき対抗戦を繰り広げてきたプロレスリングwaveが、今回は「ちょっとだけ遺恨あり」のプロミネンスと対抗戦をおこなうこととなった。

発端は3・13大阪大会での宮崎有妃&ハイビスカスみぃvs宮城もち&鈴季すず戦でのこと。この試合ですずは、ひとりはずかし固めなどのアブノーマルっぷりを発揮。これをSNS上で宮崎に写真付きで公開され、世羅りさに説教されてしまったのだ。このことでwaveへの敵対心が生まれたすず。

一方、wave側にもすずに対してやり返したい理由が…。3・13大阪大会でセコンドに付いていた狐伯が、すずにたんこぶを作られるほどの仕打ちに遭っていたのだ。狐伯といえば、waveにとって貴重な若手。そんなこともあり、今回の対抗戦は「ちょっとだけ遺恨あり」な状況で迎えることとなった。
まずは入場式がおこなわれ、waveからは野崎渚、桜花由美、宮崎有妃、旧姓・広田さくらが入場。プロミネンスは、世羅りさ、宮城もち、鈴季すずに加え、今大会に出場できない藤田あかねのかわりに、崖のふち女子プロレスから松本都がピンチヒッターとして参戦。両陣営が揃うと、野中美智子リングアナウンサーがルール説明をおこなった。

試合はすべてシングルマッチ10分1本勝負、勝ち残り方式で争われ、相手を全滅させた団体が勝ちとなる。引き分けの場合は、両者失格。また出てくる順番は、曲が鳴った時点で判明することが告げられた。

そして、プロミネンス代表で世羅が意気込み。話しはじめたところで、松本都がマイクを奪う。

松本「オイ! オイ、wave!! お前ら久しぶりだな。これは今日、使う予定の凶器だよ(とマネキンの頭を見せつける)。オイ、こんなね奴らの手なんて借りなくてもいいんだよ。お前らなんかな、俺一人でな、ゴボウ抜きしてやるからな。ビビってんじゃねーぞ、コラ。オイ、ビビッてるのか! オイ、何か言ってみろ、コノヤロー!」
広田「ビビってねーよ。waveとかって、私か見てないじゃねーかよ! ほかも見ろ、お前!!」

都「ビビってんじゃねーよ」

広田「お前が一番ビビってんだろうが。わかった、じゃあお前のその意気込み、買ってやる。今日をもってプロミネンス入りってことでいいですね?(否定する都)意気込みだけはわかったから、そんなに出しゃばってくるな。じゃあプロミネンスの意気込みは以上でいいですか?」

都「いい、いい、いい、いい!」

広田「じゃあwaveも行きますか。本日の対抗戦、野中がいままでの遺恨を紹介してくれましたが、まだあるんですよ、実は。世羅! お前の旦那の元カノ、野崎だろ!」

客席からは笑いがおこるとともに、世羅は動揺。野崎も動揺する。

広田「遺恨はあるんですよ、ムチャクチャ。今日の対抗戦はプライベートもレスラー人生も懸けたそういうものになるってことですよ。それでは対抗戦、応援よろしくお願いします」
1、10分1本勝負
○鈴季すず(7分11秒、フェースロック)旧姓・広田さくら●


初戦は、waveからは旧姓・広田さくら、プロミネンスからは鈴季すずが登場。ゴングとなると観客が手拍子。だが、すずはセコンドの狐伯が気になる様子……。

広田「おい、お前、一個聞きたいことがあるんだけど、お前さ、私に憧れてプロレスラーになったんだろ? YouTubeで、『広田さんの試合を見て、大好きで、大好きでそれでプロレスラーになりました』って聞いたよ、私。それがこうやってシングルできるってすごい嬉しいことじゃん。もっと見なよ、アタシのこと。ねぇ!」

すず「あのー、大変申し上げにくいですが、残念ながら、広田さくらには憧れておりません!」
呆然とする広田。「だって、聞いたよ…」とショックを隠しきれない。

すず「どこから聞いたかわかりませんが、憧れたというよりは、『あっ、プロレスってこういう形もあるんだな』って試合を見て感じただけで、ぜんぜん憧れとかじゃなくて…」

広田「だってさぁ、お前さ、写真とか一緒に撮ったじゃん…。『コイツ、広田さんに憧れて…』ってS社長なんですけど」

すず「それ以上、しゃべるな! 憧れてはいません!」

広田「『写真撮ってもらっていいですか?』とかって言うから、事務所まで上がって…。そのころからずっと私にウソついていたってこと!?」

すず「ウソをついたというか、そもそも憧れてないんですよ!」

広田「そうやって踊らされてさぁ、『広田さんすごいです』『面白いです』って、みんな本気で言ってくれてるって思ってるの、私は…。なのに、こうやって時間が経って本当は違ったんですって言われてさ、私なんて…」

泣きはじめる広田。今度はすずが動揺し、「憧れてはないですけど、元気出してくださいよ。元気出して、ぶっこんでくれ!」と、自らお尻を突き出す。だが、広田は「壁1枚のところに(世羅が)いるからそういうことやめろっつってんだろ! 19だからダメなの」と拒否する。
ならばとすずは高田純次の動き。この行動に広田が「バカにしやがって!」と仕掛けてフェースクラッシャー。ボディースラムで叩きつける。
すずもサイドヘッドロック。これを広田がバックエルボーで脱出。今度は広田がサイドヘッドロック。バックエルボーで脱出したすずだったが、広田には付き合わずに丸め込みを連発していく。キックアウトされるとフェースロックへ。
グイグイしぼると、広田がギブアップ。プロミネンスが1勝目をあげた。
2、10分1本勝負
△鈴季すず(時間切れ引き分け)宮崎有妃△


waveの2番手は宮崎有妃。早速、宮崎は「広田、セット!」と指示を出すと、セコンドの広田がリング下からボ・ラギノールの体勢で待ち構える。ロックアップで押していく宮崎。まんまと、広田の指がすずのお尻に突き刺さる。
その後も攻勢の宮崎。レッグロックですずをロープに這わせていく。続いてボディーシザース。これをエルボーで切り抜けようとする、すず。5分経過。

さらに宮崎は「試合前、ウンコしてきたんだ!」とビッグヒップ。堪えきらずに嗚咽するすず。ここから宮崎は、はずかし固めの体勢に入るも…「コイツはまだ19歳だった」と踏みとどまる。
だが、すずは強気。「やれよ! はずかしくねーからよ!」と食い下がるも、宮崎は「19歳はまだできないの!」と頑なに拒否。ならばとすずは「対抗戦だろ、やればいいじゃないか!」とセルフはずかし固めへ。

すると、そこに現れたのは出番待ちの世羅。「この前、怒ったばかりだろ! 19歳! やっちゃダメだろ、こんなこと!(とすずを正座させる)宮崎さん、アナタも座ってください!」と説教タイムに…。
世羅「宮崎さんがはずかし固めをやろうとしなければ、すずだってこんなことしなかったわけですからね。ですよね? そういうことなんですよ」

セコンドから茶々を入れる広田。すると世羅は広田も座らせ、「アナタも連帯責任です。まとめて怒らせていただきます。アナタがあおるのがダメなんです。調子乗るんです。広田さんがあおるのが一番ダメなんです。わかっていただけた?」と、いい大人たちに説教。
だが、広田は世羅が背を向けた瞬間、ボ・ラギノール。世羅を排除すると、すずは宮崎に低空ドロップキック、ミサイルキックを発射させる。カウント2。

そして、すずはTommyレフェリーと宮崎を衝突させ、レフェリー不在の状況を作りだすと、ホッチキスで宮崎の腕に自団体のチラシを貼り付ける。

このすずの行為に、狐伯もヒートアップ。リング下からすずの足を引っ張り、場外戦となる。
リングに戻ると、宮崎がすずにDDT、張り付けラリアット、正調ラリアットでカウント2。残り10秒からえびす落としを放ったが、ここで時間切れとなり、両者失格となってしまった……。
3、10分1本勝負
○桜花由美(7分32秒、片エビ固め)宮城もち●
※ビッグブーツ


プロミネンスの2番手は宮城もち。もちは元旦興行に乱入した際、ストッキングの伝線をwave勢に突っ込まれ、辱めを受けたことを根に持っている模様。一方、waveからは桜花由美がリングイン。

開始早々、仕掛けたのは桜花。ビッグブーツを放つが、かわしたもちがセクシーポーズ。「オラ、お前もやってみろ。wave魂みせてみろよ!」と挑発する。桜花は「やるわけないだろ!」とガットショット。ヒザ蹴りを連発していく。さらに串刺しビッグブーツで攻勢。
もちもモンゴリアン・チョップから「オレの右足が火をふくぜ!」とビッグブーツを狙うが、桜花がビッグブーツで迎撃。リーチの長さでまさっていく。悔しさ爆発のもちは桜花を座らせるようにとレフェリーに頼むが、もちろんこれは無効。ならばと顔面かきむしり! すぐに走るもちだったが、やはり桜花がビッグブーツで迎撃する。そしてフェイスカット。

DDTで反撃に転じるもち。ロープワークからの雷電ドロップ。カウント2。リバーススプラッシュを投下する。
桜花もスタンガンで流れを変えてビッグブーツ。もう一発叩き込む。残り5分となり、タイガー・スープレックスの体勢。耐えられるとクロスアームDDTに切り替え、カカト落とし。カウント2。
すぐに桜花は走るも、もちがもっちりバディーシザースで迎撃。これを連発していくもち。カウント2。
桜花も至近距離からのビッグブーツ。キックアウトされると、垂直落下ブレーンバスターを敢行。返されると、ダメ押しのビッグブーツで勝負あり。
4、10分1本勝負
○世羅りさ
(9分45秒、クロスアーム・パッケージホールド)桜花由美●

桜花が待ち受けるリング上。続いて鳴ったのは世羅りさのテーマ曲だった。世羅はリングに入るなり、桜花にフロントキック。「都じゃなくてすみません!」と串刺しバックエルボー、リバーススプラッシュ式ダブルニードドロップを投下する。カウント2。
一方、桜花もブラディーEXで反撃。耐えられるとロープに走るが、世羅がカウンターのエアーズロック。返されるとジャベへ。これをしのいだ桜花がサイドヘッドロック。世羅も脱出するとフォアアーム。桜花はビッグブーツで返していく。これが打ち合いとなり、一進一退。走る桜花に世羅がドロップキック。続く世羅の串刺しダブルニーアタックはカウント2。
コーナーに登る世羅。ダイビング・ダブルニードロップを投下するが、これは自滅。間髪容れずに桜花がビッグブーツで飛び込む。カウント2。バックを取る桜花。踏ん張る世羅にビッグブーツ。キックアウトされるとポキで捕獲する。これを耐えた世羅がストレッチマフラーホールドに切り返していく。ポジションの奪い合いとなり、世羅がロープ。
桜花はバックドロップを2発敢行。カウント2。世羅もその場の羅紗鋏でやり返し、両者ダウン。試合が再開されるとエルボーの打ち合いに。世羅のハリケーン・ドライバーもカウント2止まり。すぐに走る世羅だったが、桜花がカウンターのネックハンギングボム。残り30秒となり、桜花がビッグブーツ。かわした世羅が丸め込み、3カウント。これでwaveは野崎渚、一人に…!?
5、10分1本勝負
△野崎渚(時間切れ引き分け)世羅りさ△
※両者失格。プロミネンスが松本都の一人残りで勝利


wave最後の選手となってしまった野崎渚。引き分けた時点でwaveの負けが決定してしまうため、勝つことが絶対条件となる。
野崎は開口一番、「世羅、さっき広田さんが言ったの、なにもないから。そんなことより、試合したかったよ」と握手を求める。応じる世羅だったが、すぐにエルボーで仕掛けていき、いきなりラリーに。
野崎がビッグブーツで抜けだし、おしゃれキックにつなげる。コーナーに追い詰める野崎。ブレイジング・チョップでご挨拶。だが、世羅もブレイジング・チョップでやり返す。
ならばと野崎はコーナーホイップからの串刺しビッグブーツ、ハーフハッチを敢行。カウント2。チンロック、キャメルクラッチで捕獲する。そして、リバースインディアン・デスロックからの鎌固めへ。耐えられるとストンピングを浴びせていく。

再び世羅はブレイジング・チョップで仕掛けて行き、野崎も応戦。今度はラリーとなり、残り5分のコール。スリーパーを狙う野崎だったが、切り抜けた世羅がセラリズムバスター。そしてコンバインへ。さらにそこから担いでコーナーに叩きつける世羅。串刺しダブルニー、リバーススプラッシュ式ダブルニードロップでカウント2。
野崎も引き込み式のフロントキックを狙うが、かわす世羅。ならばと野崎はノアールランサー。世羅もフロントキックで応戦する。ここで野崎はザキゴェからランニング・ダブルニーアタック。ノアールランサーと畳みかける。キックアウトされると、ノアールランサー・ハイを狙うが、かわした世羅がエアーズロック。カウント2。続く世羅のファルコンアローもカウント2止まり。
羅紗鋏を狙うが世羅だったが、野崎が回転エビ固めに切り返す。キックアウトした世羅がドロップキック。カウント2。走る世羅に野崎がカウンターのノアールランサー・ハイ。もう一発、ハイを叩き込む。これも返されると、引き込み式ビッグブーツ。返されるともう一度、ノアールランサーを敢行。続けざまにノアールランサー・ハイを狙うが、これをキャッチした世羅が羅紗鋏を放ったところで時間切れ引き分けに…。この結果により両者失格。松本都の一人残りでプロミネンスが勝利となった。
そこに現れたのは、コスチュームを着て準備万端の松本都。
都「試合! 試合してない!! なんですか、なんですか! これがwaveのやり方なんですか!!」

広田「だったら早く出てくればよかったじゃん。最後まで残ってるのが悪いよ。世羅のあとだったら、もしかしたらここで終わるかも、とか思わないの?」

都「思わないよ!」

広田「だったら一番に出てくるとかさ。私はそうだよ。だから1番に出たんだから!」

都「ふざけんなよーーー!」
広田「ということで、しょうがないから今日ギャラなしだから。だってそうじゃん!」

都「ちょっとGAMIさん、試合してくださいよ!」

広田「意気込み言ってくれたから、交通費くらいは出してあげてもいいけど」

都「試合させてくれよぉー」

桜花「一応さ、入り時間から入って来てくれるからさ、しょうがないよ。ギャラは出してあげるよ。試合はないけど、一応ね。時間とってくれたから、いいよ。ウチ太っ腹だから。とりあえず、今日は来ていただきありがとうございます」

中身を確認した都はニッコリ。

都「いいんですか? ありがとうございます! waveさん最高!!」
広田「waveの良さわかったか!」

都「はい! わかりました」

広田「自分の大会やるんでしょ? じゃあ、その宣伝もしていいよ」

都「ありがとうございます。試合できなくて本当に悔しいので、また出番、作ってください。あのー、チラシを配らせていただいて、お席にあるんですけど、4月30日に「グレースプロジェクトchapter 7 with 松本都興行」新木場大会、18時、旧姓・広田さくら&マドレーヌvs“セクショー女優”ちゃんよた&米山香織っていうカードやりますので、このあとチケットも売ってますので…」

すず「ちょっとしゃべらせてくれていいですか? お前だよ、お前。さっきも試合中、出て来てよ。調子のってるな、マジで」

狐伯「反則してるだろ?」

すず「コイツ、こないだの大阪で復帰したら一番にやってやるよって言ってましたね? 一番にやるんじゃなくて、お前の復帰戦やってやるよ。4月1日復帰するんだろ? コイツと復帰戦組んでください。お願いします」

桜花「4月1日、狐伯vs鈴季すず、じゃあ決定で」

にらみ合う狐伯とすず。

広田「いまじゃないからな」
桜花「ちょっとプロミネンスさんがいるところで申し訳ないんだけど、ちょっとウチの宣伝してもいい? 本当申し訳ない。申し訳ないんだけど、アイスリボンの…。いいですか? アイスリボンのつくしが5月4日で引退、あと藤本つかさが5月4日で休業に入るので、ウチの選手はみんな、あの2人とやりたいということを言っていましたので、急きょ4月28日、アイスリボン道場で2人と試合を組むことにしました。決定しました! アイスリボン、まだカード決まってないんですけど、4月28日、チケットのほうができ次第、販売させていただきますので、みなさんぜひよろしくお願い致します。ごめんね、ごめんね。さ、今日はプロミネンスが勝ったから、締めてもらおうかな。締めとかある? 今日よかったよ。また対抗戦やろうよ。またやりたい! 正規のメンバーでお願いします。松本都はもう大丈夫です。正規のメンバーで4対4、お願いします。じゃあ何か一言言って、締めてください」
世羅「これがwaveだ?」

桜花「いやいやいや」

世羅「これがプロミネンスだ?(プロミネンスの締めを聞かれ…)Let’s goプロミネンスって…」

広田「ハードコアとかなんだか言ってるけど、Let’s goプロミネンスって(苦笑)!」

すず「ウチのリーダーが考えたんだよ!」

世羅「バカにされた…。左がピースで右が人差し指で。よかったらみなさんも…。僭越ながら、今日はプロミネンスが勝ちましたので締めさせていただきます。次は、藤田あかねwith柊くるみ、プロミネンス、フルメンバーでもう一度、対抗戦させていただいて、次もボコボコに勝たせていただきますので、宮崎さんと広田さんはもう一度お説教タイムがありますんで。(文句を言う宮崎と広田を無視して)では、本日は誠にありがとうございました。Let’s goプロミネンス!」
2022.03.13

大阪ラプソデーVOL.53

taisenn
1、OSAKA・チャレンジwave(15分1本勝負)
○清水ひかり(11分38秒 片エビ固め)Himiko●
※ダイビング・フットスタンプ
taisenn
2、OSAKA・アブノーマルwave(20分1本勝負)
○宮崎有妃&ハイビスカスみぃ(15分46秒 外道クラッチ)宮城もち●&鈴季すず
taisenn
3、OSAKA・スクランブルwave(20分1本勝負)
○野崎渚&中森華子(13分17秒 コブラクラッチホールド)SAKI ●&櫻井裕子
taisenn
4、W.W.W.D世界タッグ&wave選手権試合 (60分1本勝負)
〈挑戦者組〉梅咲遥&○高瀬みゆき (21分43秒 エビ固め)桜花由美&旧姓・広田さくら●〈王者組〉
※同日昼に行われたディアナ大阪大会でハラス・メントが第16代W.W.W.D世界タッグ王者となり、夜のwave大阪大会でDUAL SHOCK WAVEも賭ける事になり、急遽二冠戦となった。
ルミナス組が第17代W.W.W.D世界タッグ王者&第28代DUAL SHOCK WAVE王者となる。
taisenn
2022.03.01

「NAMI☆1~Mar.~22」

1、Future wave(20分1本勝負)
○清水ひかり&網倉理奈&笹村あやめ(10分44秒、片エビ固め)優宇&青木いつ希&デボラK●
※ダイビング・フットスタンプ

恒例のナミイチ興行は、優宇&青木いつ希&デボラKvs清水ひかり&網倉理奈&笹村あやめの6人タッグマッチでスタート。当初はPURE-Jの大空ちえが参戦予定だったが、網膜剥離のため急きょカードが変更。ワールド女子プロレスディアナからデボラKが初参戦することとなった。
いつもの挨拶で始めようとする青木だったが、優宇が阻む。青木も負けずに「お願いします」を連呼していく。もみ合う優宇と青木に、奇襲を仕掛けたのは清水&網倉&笹村組。早速、優宇を孤立させると、清水&網倉でショルダータックル。張り付け攻撃で先制に成功する。

すぐに青木も臨戦態勢。笹村と足踏み対決へ。笹村が制してボディースラム。続く清水がストンピングを浴びせていく。そしてサッカーボールキックをお見舞い。カウント2。
タッチを受けた網倉は、COLOR‘Sトレインを敢行。3人同時のワープレスも成功させる。そこからカナディアン・バックブリーカーにつなげる網倉。優宇が雑に助けに入ると、青木は優宇にショルダータックルをさせ、さらに優宇をフェースクラッシャーで網倉の上に投下する。

優宇が出て行き、網倉にショルダータックル。さっきのお返しとばかりに青木にも見舞うと、デボラとのダブルのショルダータックル。続けざまのセントーンは網倉がかわしてサマーソルトドロップ。これはカウント2。網倉はローリング・ダブルチョップから串刺しボディーアタックを敢行。タッチを受けた笹村も串刺しバックエルボー、低空ドロップキック、低空DDTで追撃モード。
ならばと優宇は逆水平チョップ。これに笹村がフォアアームで応戦してく。走る笹村だったが、優宇がカウンターのボディーアタック。

青木が出て行くと、笹村は再びフォアアーム。青木もやり返して打ち合いとなる。読み合いを制した笹村が大外刈り。
続く清水がPKF、PKにつなげると、青木もトラースキックでやり返し、優宇→青木→デボラでトレイン攻撃。デボラがブレーンバスターにつなげる。キックアウトされると走るデボラ。これを清水がトラースキックで迎撃し、変形極楽固めへ。なんとか耐えたデボラは、突っ込んでくる清水を場外へと送り出す。すかさず優宇がローラー作戦を狙うが、これは青木に誤爆。ここでも揉める青木と優宇。
リング上は再びデボラvs清水。デボラがラリアット、スピアでカウント2。ファイアーマンキャリーで担ぐも、網倉&笹村がカット。そしてツープラトンのブレーンバスターから合体フットスタンプを投下する。カットに入る優宇だったが、これがなんとデボラに誤爆。これにも腹を立てた青木が優宇に詰め寄る。試合そっちのけで口論となる青木と優宇。その結果、リング上でデボラが孤立してしまう。

清水はデボラにPKを敢行。キックアウトされると、笹村、網倉がダイビング攻撃。最後は清水のダイビング・フットスタンプが決まり、3カウントが入ってしまった。
2、モモイロwave(15分1本勝負)
○梅咲遥(12分54秒、ラ・マヒストラル)旧姓・広田さくら●


W.W.W.D世界タッグ王座を懸け、ディアナ3・13大阪、wave3・13大阪の昼夜大会で、前代未聞の同一カードによるタイトルマッチが決まっている、王者ルミナス(梅咲遥か&高瀬みゆき)と挑戦者ハラス・メント(桜花由美&旧姓・広田さくら)。タイトルマッチを12日後に控えたこの日、それぞれシングルマッチで前哨戦をおこなった。
先にルミナスが入場。続いてハラス・メントがリングイン。それぞれのパートナーが見守るなか、まずは広田vs梅咲のゴングが鳴らされる。ところが対戦している当事者よりもセコンドの桜花と高瀬の方が応援でヒートアップ。はじめのうちは指示通りに動いていた広田と梅咲だったが、さすがの広田もシビレを切らし「勝手なこと言ってんじゃねーぞ。アドバイスがすぎるわ」と試合を中断。「勢いにもほどがあるぞ。やらせてよ、私たちの間合いで!」と釘を刺し、試合が再開される。
梅咲がサイドヘッドロック。これをバックエルボーで脱出する広田。今度は広田がサイドヘッドロック。梅咲がエルボーで脱出する。この攻防が繰り返され、広田がフェースクラッシャーにつなげる。一方、梅咲も足4の字固めへ。なんとか広田がロープ。そして、張り付けボ・ラギノールから高田純次。かわされると、広田が仰向けに。
すると梅咲が「なんで?やる意味がわからない」と渋りはじめる。広田が「お前がやらないんだったら、誰がやるんだよ!」と叫ぶと、セコンドの高瀬が率先して高田純次。これをかわした広田が「この目立ちたがり屋が!」と蹴り落とす。すかさず梅咲が広田にネックブリーカードロップ。低空ドロップキックでカウント2。
反撃にかかる広田がボ・ラギノールを狙うが、かわした梅咲がドロップキック。バックの取り合いから広田がフェイントを入れてのボ・ラギノール、シャイニング・ウィザードでカウント2。走る広田だったが、ロープ際で転ぶという自作自演。レフェリーが高瀬に注意している間に、桜花がリングに入り、ビッグブーツ、広田がボ・ラギノールを交互に連発していく。さらにはツープラトンのブレーンバスターも敢行。カウント2。
反撃にかかる梅咲だったが、広田にかわされ場外へと転落。すかさず広田がトペを狙うが、高瀬がドロップキックで阻止すると、梅咲がミサイルキック、ドロップキック、首固めにつなげる。キックアウトされるとここから丸め込みの応酬に。最終的に梅咲がラ・マヒストラルで丸めて前哨戦に勝利した。
3、ハラスwave(15分1本勝負)
○桜花由美(11分0秒、片エビ固め)高瀬みゆき●
※ビッグブーツ

そのまま第3試合の桜花vs高瀬となるが、ここから桜花がストレッチ。広田が「先にしとけよ!」と突っ込み、ゴングが鳴らされる。

開始早々、高瀬がラリアット。桜花のビッグブーツをかわして丸め込む。カウント2。続くスピアもカウント2。高瀬の奇襲にいきなりピンチの桜花。見かねた広田が桜花をリングから引きずり出し、「早いんだって。展開が!」と高瀬に忠告。
リングに桜花が戻るも、高瀬はラリアット2連発で追い打ち。返されるとロープに走るが、広田が足をすくう。どさくさ紛れにリングに入った広田は桜花とのダブルのビッグブーツ。桜花は広田をブレーンバスターで投下しようとするが、これは自滅。逆に高瀬のカバーはカウント2。
桜花も串刺しビッグブーツで反撃開始。キックアウトされるとポキへ。耐えた高瀬がエルボーと逆水平チョップを連発していく。ロープに走るが、桜花がビッグブーツで迎撃。高瀬もカウンターのパワースラムを敢行し、逆水平チョップを連発していく。桜花も顔面蹴りから走るも、高瀬がカウンターのラリアット。
コーナーに向かうも、桜花が雪崩式ブレーンバスター。さらに広田のボ・ラギノールから桜花がアトミックドロップ。ビッグブーツでカウント2。仕留めにかかる桜花に梅咲がドロップキック。ルミナスのバッドボーイが決まる。高瀬のカミカゼから梅咲の旋回式ダイビング・ボディープレスを投下。続けざまに高瀬のギロチンドロップが決まるも、高瀬は尻攻めが効いていたのか悶絶…。追い打ちをかける広田がボ・ラギノール。さすがに梅咲も助けに入る。
ここでルミナスは合体アラバマスラムを放つが、桜花も垂直落下ブレーンバスターで応戦。DDT、カカト落としにつなげる。カウント2。
残り5分となり、桜花がビッグブーツ。返されると、ブレーンバスターの体勢。高瀬が着地すると、走る桜花。これを高瀬が追走式で阻止して逆に走るも、広田がリング下からボ・ラギノール。高瀬の桜花へのふらふらドーンはカウント2。ヒヤリとした桜花だったが、ビッグブーツが完璧に決まり3カウント。前哨戦を1勝1敗のイーブンに持ち込んだ。
◎試合後のマイク
広田「おい、思い知っただろ。前哨戦でこれだぞ。本番はな、もっとすげーと思えよ!」

高瀬「お前が出て来すぎなんだよ!」

そう言い合うと乱闘に発展。広田が「お前がよく仙女に上がるようになってから、私の枠がなくなったんだ。バカヤロー」と個人的な恨みをぶつけると、高瀬も「去年からあんまり呼ばれなかっただろうが!」と言い返す。そして4選手は、髪の毛をつかみ合いながらバックステージへと消えていった。
4、スクランブルwave(20分1本勝負)
ハイビスカスみぃ&○SAKI(16分23秒、片エビ固め)野崎渚●&世羅りさ
※カワイルド・ニードロップ


日程はまだ決まっていないもののRegina di wave戦を控える野崎渚とSAKIが、2・20川崎大会に引き続き、タッグマッチで前哨戦。野崎はディアナ3・6川崎で、梅咲遥とのW.W.W.D世界シングル戦も控えており、負けられない一戦となった。
待ちきれない野崎とSAKIがニラみ合う。みぃが止めに入り「おい、世羅、出てこい!」と指名。手拍子が沸き起こるが、みぃが沈めて…「こないだは大流血させてくれたな。今日はな、その100倍、お前にお返ししたるわ。なんや、その顔は! なんか文句あるんやったら言うてみぃ!」と怒鳴り散らす。世羅が話しはじめると、みぃがガットショット。ショルダータックルでぶつかり合う。これは互角。ならばとみぃは「あっ!」と世羅の視線を逸らそうとするが、世羅は冷静にエルボー弾。そしてリバース・カンパーナにつなげる。
続く野崎はみぃをコーナーに押し込み、ストンピング。ブレイジングチョップを連発する。そしてリバース・インディアンデスロックから鎌固めへ。これはSAKIがカット。

みぃがなんとか野崎を連れ帰り、「やっちゃってください!」とSAKIと交代。野崎はカウンターのブレイジング・チョップで流れを変えると、コーナに押し込み連発していく。野崎のカニばさみ、世羅のダブルニードロップ、野崎のスライディングキックと波状攻撃。世羅がコンバインで捕獲すると、野崎がスライディングで顔面蹴りをお見舞いする。
世羅vsSAKIに移行。世羅の串刺しバックエルボーが決まり、エルボー合戦となる。そこからSAKIがブレーンバスターを決め、みぃとタッチ。

みぃは世羅をコーナーホイップしようとするが、切り替えされる。だが、みぃもガットショットで迎撃し、フェースクラッシャー。すぐさま走るみぃに世羅がエアーズロック。キックアウトされるとそのままコンバインで捕獲する。耐えられると、串刺しダブルニーを敢行。カウント2。
続く野崎が串刺しビッグブーツ、ハーフハッチ。キックアウトされるとビッグブーツ、おしゃれキックで追い打ちをかける。さらに放ったビッグブーツはカウント2。

一方、みぃもスタナーで流れを変えると、片足ドロップキック。ダイビング・ボディーアタックを放つが、自滅。すぐさまネックブリーカードロップにつなげる。タッチを受けたSAKIがビッグブーツで飛び込んでいき、世羅にも一発お見舞い。野崎もすぐに襲いかかるも、切り抜けたSAKIがクロスフェースロック。
野崎が耐えると、ビッグブーツのラリーとなる。これを制したのは野崎。ミサイルキック、ランニング・ダブルニーアタックにつなげるも、カウント2。ノアールランサーもカウント2止まり。すぐさまドルミルに移行するが、これはみぃがカットする。

ならばと野崎はノアールランサー2連発。ロープに走るも、SAKIがカウンターのファルコンアロー。カウント2。野崎のキックをSAKIがレッグブリーカーで封じて、ブレーンバスター。すぐに走るも、野崎が迎撃する。
SAKIが前後からビッグブーツ。返されると、ここでSAKI&みぃがダブルの攻撃。みぃのダイビング・ボディーアタックが命中する。

一方、野崎のノアールランサー・ハイは世羅に誤爆…。このチャンスにSAKIがジャンボスープレックス、ビッグブーツで追い打ちをかける。カウント2。ストレッチボムもカウント2止まり。残り5分となると、みぃがプランチャで分断に成功。SAKIがランニング・ブレーンバスターからのカワイルド・ニードロップを投下させ、野崎から直接ピンフォールを奪った。
◎試合後のマイク
SAKI「野崎さん、今日レジーナの前哨戦ですよね? 私、勝ちました。指名していただいたからには、私がプロレス界に残った意味を、COLOR‘Sがプロレス界に残った意味を、そのレジーナで証明したく思っています。いつやらせていただけますか?」
野崎「アンタの、その自信に満ちあふれた顔、メチャクチャ腹立つわ。でも、今日で2022年SAKIに2敗した。これは紛れもない事実で…。レジーナ戦みなさん楽しみにしてますよね? いつがいいか、決めました。4月1日、ここ新宿FACE。4月1日はwaveがリブートした記念日。1年前、同じ4月1日、SAKIちゃん、アナタとシングルマッチやりました。今年もシングルマッチ、今度はレジーナ懸けてやりましょう」

SAKI「野崎さんのレジーナとしての最後の新宿FACE大会。満員札止めを期待しております。よろしくお願いします」

野崎「じゃあみなさん4月1日、私がレジーナ防衛する姿、必ず見に来ること。これは正式決定だ。いま野崎様が決めた、ケッテー!」
◎バックステージ
――今日もSAKI選手に負けてしまったが。
野崎「そうですね、2敗になりました。悔しいですね。本当にSAKIちゃんの自信に満ちあふれた顔、なんかあまり腹立つことってないんですけど、久々にこう…あの笑みを見て、イラッとしました。腹立ちましたね、ハイ」

――最近のSAKI選手は強い?
野崎「やっぱり本人が言うくらい、試合をして私も思うほど、本当に自信ついてるんだなっていうのをすごく感じて、勢いとかいままでなかった物を、団体なくなって、自分たちで頑張って行くというその覚悟とか、いろんなものをひっくるめて、なんか去年とは違うSAKIちゃんなんじゃないかなって凄い思います」

――4月1日に決まったが。
野崎「タイトルマッチ、防衛戦やります。1年前の4月1日もSAKIちゃんとシングルマッチ、たぶんそのときがはじめてのシングルだったと思うんですけど、1年経って、ベルトを懸けてやるということで改めて気合が入っています」

――3月6日おこなわれるWWWD世界シングル戦もプレッシャーの一つ?
野崎「正直、ディアナのベルトに関して言えば…取られちゃうというその不安はないですけど、なんか絶対的ではないんですけど、ホントに遥ちゃんが全力でこのベルトを取り返しに来るか、を楽しみにしている感じですね、いまは。ただディアナのベルト総取りするってみんなで決めたので、ここで私が落とすわけにはいかないので、そこの部分も凄い心に留めて、6日は全力でいきたいと思います」
◎バックステージ
――これで野崎に2勝したが。
SAKI「こないだの大阪に続いて、今日も東京で勝つことができて、東京のほうがCOLOR‘S応援してくれてる人がたくさんいるのかなと思っていて…。大阪もそうか。東京の人にも直接勝つ姿を見せられて、レジーナへの挑戦に自分にも凄い勢いをつけられたんじゃないかなと思います」

――最近強くなった感じある?
SAKI「あります! もうね、いま自信しかないですんですよ。私COLOR‘Sとしても、SAKI自身としても、大会も成功させることができたし、いま怖いものがないです。私がCOLOR‘Sを、自分がプロレスを選んだってことを、もっともっとまわりに証明していきたいと思います」

――4月1日に挑戦するが、1年前もシングルで?
SAKI「1年前はただのシングル。覚えています、新宿FACE、ここで…。絶対、私、あのときより変わっていると思うんですよ。自分でそう思えるから、COLOR‘Sのメンバーもきっとそう思ってくれていると思うし、応援してくれてる人もそう思ってくれてると思うし、自分が前に行こうというのを、本当にみんなが一緒に背中を押してくれている状態で、私、巻けます、レジーナを。レジーナになります」
5、WWWD世界エリザベス選手権試合(60分1本勝負)
<王者>○宮崎有妃(10分24秒、片エビ固め)米山香織●<挑戦者>
※直伝デスバレーボム。もう1人の挑戦者はジャガー横田。第8代王者が初防衛に成功

1・1新宿でW.W.W.D世界エリザベスを初戴冠した宮崎有妃。2・20川崎での次期挑戦者決定戦を勝ち上がってきたのは、過去に同王座2度を戴冠しているジャガー横田と、前王者の米山香織だった。初防衛戦としては、かなりの難敵を迎えることになってしまった宮崎。ここでベルトを落とすと、ディアナのベルトを総取りするという計画が崩れてしまうだけに責任は重大だ。
開始早々、米山が「ジャガーさーん、一緒に手を組んでコイツやっちゃいましょうよ!」と共闘を申し込む。ダブルを狙うが、米山が裏切りジャガーにスクールボーイ。カウント2。宮崎は「ジャガーさんになんてことするんだーー!」と、今度は宮崎&ジャガーで共闘しようとするが、宮崎もジャガーを裏切りスクールボーイ。カウント2。再び米山は「ジャガーさんになんてことを!」と宮崎を標的にしようとするが、やはりジャガーを裏切っていく。
開き直った米山は「私だって勝ちたいんだ!」とモンゴリアン・チョップ。ロープに走るも、ジャガーがバックエルボーで迎撃。そして首4の字固めへ。宮崎もジャガーに首4の字固めで連なっていく。ブレイクされると、宮崎がジャガーにはずかし固めの体勢。
これは回避したジャガーが睨み付けると、宮崎は「違う、違う。まだやってない」と必死の言い訳。ジャガーがロープに振るも、切り返した宮崎がはずかし固めをついに敢行。「すみませんでした」と謝る宮崎にジャガーがエルボー弾。これが打ち合いとなる。ロープに走る宮崎だったが、米山が妨害。入れ替わりで米山が出て行きモンゴリアン・チョップ、グルグルパンチをお見舞いする。ジャガーもナックルからのDDT。そして卍固めへ。
宮崎も復活し、ジャガーを場外へと放り出す。すると米山が「このままだとピンチ! はずかし固めをかけられてしまうぅぅぅ」と自らかかりにいく。宮崎が「ヨネちゃん、落ち着いて、しないから…」と攻撃を仕掛けるも、米山はしつこく、「着地に失敗したー。もうダメだーーー」と、またしてもかかりにいく。無視した宮崎が串刺しラリアット。もう一度、米山ははずかし固めにかかりにいくが、宮崎の方が回避してビッグヒップ。返されると逆エビ固めで捕獲する。
そこにジャガーが復活しヘッドバット。宮崎をロープに飛ばすも、宮崎がスライディングキック、リバース・インディアンデスロックへ。そこにクロスチョップを放って行く米山。一度は倒れた宮崎だったが、2発目は堪えて米山をカナディアン・バックブリーカーで捕獲する。

続いて宮崎はジャガー、米山をコーナーホイップ。串刺し攻撃を狙うが、ジャガーが迎撃していく。そしてジャガーのローリング・カカト落としが宮崎に決まる。カウント2。

すかさず米山はジャガーに後方回転エビ固めを狙うが、宮崎がカット。丸め込みのラリーはいずれもカウント2止まり。
走る米山にジャガー&宮崎がダブルで迎撃。ならばと米山は2人にまとめてアームホイップ。続けて宮崎にはセカンドからの千豚♪を投下する。キックアウトされるともう一度コーナーへ。ダイビング攻撃を狙うが、宮崎がキャッチしてそのままえびす落とし。キックアウトされるとムーンサルト・プレスの体勢。

これをジャガーがイスで妨害。Tommyレフェリーが止めに入ると、ジャガーはTommyレフェリーをイスで突いてしまう。このチャンスに宮崎が碁盤をリング内に持ち込み、その上へのデスバレーボムを敢行。カバーすると、復活したTommyレフェリーがマットを3つ叩き、初防衛に成功した。
◎エンディング
ディアナの代表としてスーツ姿の梅咲遥がリングに上がる。認定証、ベルト、トロフィーが宮崎に贈られた。

梅咲「防衛おめでとうございます。あのー、ジャガーさんが今日勝ってたら、ディアナの総取り企画が今日終わってたんですけど、まあ、自分、3月6日のディアナのアミスタ大会で、野崎さんの持つディアナのシングルのベルトに挑戦するんですけど、もしそこで自分が野崎さんから勝ったら、6日の時点で総取り企画が終了するんですよ」
桜花「死守しろ、死守」

広田「野崎、どうするんだよ!」

梅咲「だから総取りは、タッグだけじゃなくて、6日にかかっているんですよ。今日は野崎さん負けるところ見ちゃいましたけど、そう簡単に勝てる相手ではないっていうのは自分はわかっているので、6日、そのベルトを…。今週になっちゃいましたけど、もっともっと追い込んで、自分、絶対そのベルト取りに行くので、よろしくお願いします」

野崎「アナタTwitterで『今年は若手の枠を超えて頑張る』って言ってたよね? 私は、その気持ちが凄くうれしいし、そんな梅咲遥を楽しみにしています。3月6日、全力でディアナのベルトを取り返しに来てください。私も全力でアナタと闘います。防衛するのは、私です。よろしくお願いします」
宮崎「えっと…よかったです。本当に今日防衛できてよかったーーー!」

広田「宮崎さん! 今日、本当にカッコよかったっす。カッコよかったっすよね?(と観客にも問う)ジャガーさんに、はずかし固めかけるときとか、チョー激アツでした。マジ本当、防衛してくれてありがとうございます。それで野崎も防衛して、私たちも大阪でベルトを取ったらディアナのベルト総取りできますよね?」

宮崎「本当、そうだね」

広田「でも私、気づいたんです。waveからベルトが出て行かない限り、そのベルトは私が巻いてもおかしくないんじゃないかって。私でもいいじゃないかなって気づいちゃったんですよ。宮崎さん、アナタとそのベルトを巡って、対角に立つ時が来ましたよ。時は来たーーーッ!」
宮崎「そうだね。40歳以上は誰でも権利あるから。対角に立ちましょう! いま、世間で悲しい涙を流している人がたくさんいると思います。でも、最後は嬉し涙とか、笑顔の涙を一粒でも多く、流してくれたらなと心から願います。今日はご来場誠にありがとうございました。4月からは一人強い味方が増えるので、waveどんどん盛りあがっていきたいと思います。では最後に、心の中でwaveだって、心の中で叫んでください。行くぞーーー、これがwaveだーーー!」
◎バックステージ
宮崎「やっぱ3WAY…あのー、40歳以上ってなんて言うんですかね。40歳以上って、すごくないですか? ジャガーさんがまだあんなガンガンやれる…。なんて言うのかな、逆に希望じゃないですか? いつまで経っても狙えるベルト。久々にジャガーさんと当たって、はずかし固めは、ジャガーさんに、と決めてました。なんならカードが決まった時点で決めてました。でも、無事にできて…。やっぱね、20代の子とかにもやっているので、やっぱ肌の柔らかさとか、あれはぜんぜん違うんですけどね、ジャガーさんは…。いやー、でも今日ジャガーさんとできて、次いつ当たれるか…。あっそうか、エリザベス持っていれば、できるか。ジャガーさんとすぐ当たれるかもしれないし、昔はね、本当よく当たっていたので懐かしかったです。ヨネちゃんもこないだと今日、何をしてでも勝たなきゃいけないと思ったので、あのクソ重い、碁盤持ってきました。碁盤の上のデスバレーで決めさせていただきました。あの、広田が挑戦すると言ってきて、まだもう1人も決まってないし、一人じゃできないので、もう1人、ちゃんと決めて、やりたいですね、広田とまた。必ず、私が次やっても防衛して、広田とやるまで必ず防衛したいと思います。ありがとうございます」