2025.08.16
「itswave 〜Aug.」
日時
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8月16日 土曜日
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観衆
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61人
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場所
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アミスタ
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・前説
試合に先立ち、二上会長が前説を務める。
waveのアミスタ大会について「アホみたいに盛り上がるんですよ」とその特徴をPR。
また、アミスタ大会は参戦選手の発表のみで、カードの発表はせず何試合をやるかも発表していない、という大会の仕様を説明。そして、選手のテー
マ曲がなったら、カードがわかる仕組みを紹介した。
さらに、最近waveで流行っている言葉として拳を上にあげての「オーッ!」を紹介。まずは試合に先立ち、「オーッ!」の練習をすると、観客が拳を突き上げて「オーッ!」の合唱。「桜花さん、今日も大丈夫ですよ、絶好調です」と控室に向けて合図を送った。
最後に、9月からのタッグトーナメント開催を予告。「本間が引退まで守り続けたいと言っているので、やるからにはチャンピオン組には、厳しいル
ールでパンチの効いたトーナメントをやろうと思っています」とちょっとだけ内容のヒントを明かした。
・黙とう
試合に抱き立ち、1997年8月16日に逝去されたプラム麻里子さんの10カウントゴングと1分間の黙とうを捧げた。出場選手もリングを囲んで
黙とうし、故人を偲んだ。
▼4wave(20分1本勝負)
桜花由美vsYuurivs柳川澄樺vs真白優希
桜花(15分7秒、体固め)柳川
※ビッグブーツ。
この日、リングアナは欠場中の炎華が担当。
「4wave」と題されたこのカード、1番手である真白の入場から「オーッ!」という声が挙げる。続いては柳川、YuuRIと、同期メンバーが集う。となると、最後も同期か…と思えば、桜花の曲がかかる。堂々、桜花が入場すると「オーッ!」を一発。この光景を見て、真白、柳川は「何もわからない、何?」
と不思議がる。4wayマッチとして4人が同時に戦うルールでの試合となった。
まずは、4人による握手からスタート。4人による手4つをしようとするが、桜花はその輪に入れない。強引に割って入ろうとするものの、YuuRIがソバットを打ち、中に加われず。3人での手四つ合戦から腕の取り合いへ。桜花はコーナーで見守るも、柳川、YuuRIが真白の腕が引っ張ると、強引に中に入る。「邪魔するなー!」と、3人からコーナーへ振られる。ここからトレイン攻撃へ移行しよう
とするも、桜花は3人へそれぞれブーツの洗礼。
続いて3人をそれぞれコーナーへ振り「オーッ!」から串刺しブーツを狙うがこれはよけられて失敗。YuuRIが「同期いけー」と号令をかけ、同期トレインを決めにいったが、真白が裏切り、柳川を後ろから丸め込み。カウント2で返した柳川が抗議すると、「間違えた」とごまかす。今度は同じようにトレイン中に柳川が裏切り、YuuRIを丸め込む。カウント2で返したYuuRIが「何やってる?」と抗議。「仲間に入れろー!」と桜花が突っ込むと、3人がストンピングから、真白が正面から
のキック、柳川のカカト落とし、YuuRIのサマーソルトドロップとつなぐ。さらに3人によるドロップキックを決める。
続けて、柳川、YuuRIが桜花へクロスラインを狙いも、これをくぐってダブルのフェースバスターから「オーッ!」。桜花が柳川、YuuRIの二人を逆エビで固めると真白が二人の正面に回って、手にストンピング。
真白が桜花へDDTから低空ドロップキック。桜花がコーナーに振り「オーッ!」からの串刺しブーツ。串刺しをしながら「オーッ!」を連発しまくる。ランニングブーツから、コーナーへ上がるも、柳川がカットに来る。これをうまく反転させて捕らえるとブラディーEXに固める。そして、サンマドロップを投下した。
フォールに行くも、YuuRIがカット。YuuRIが桜花にだるま落としで体勢を崩してから低空ドロップキック。さらに串刺しエルボーから顔面ウォッシュ。「オーッ!」をかますと、「気持ちいい~」と感想を漏らす。カバーに行くも、真白がカット。真白がYuuRIにティヘラでメキシコの風を吹かせて低空ドロップキック。
YuuRIがソバット。桜花が後ろからカットに入る。桜花と真白が二人で連携に出ようとするが、息が合わず。YuuRIが切り返し、フライングネックブリーカーを桜花のみが浴びる。YuuRIが真白、柳川とボディスラムで桜花の上に乗せる。
YuuRIが「オーッ!」から柳川とのバックの取り合い。真白もそこに入る。真白がタックルでYuuRIを倒すと、柳川は真白にバッククラッカー。ロープに持たれる真白に対して背後からのニー。さらに低空ドロップキック。
真白はソバットで反撃すると、STO、ドロップキック、フィッシャーマンと立て続けに放ったが、YuuRIがカット。
YuuRIと柳川がクロスラインを狙ったが、真白がかわして低空ドロップキックを決める。
真白は柳川に首4の字、YuuRIは真白へ首4の字に捕らえて数珠つなぎ状態に。桜花が自信満々に拍手しながらリングインすると、3人まとめて逆エビに持って行く。3人が反転するも、桜花は逆エビがそり過ぎて自ら倒れる。
10分経過。
YuuRIは桜花に「このおばさんがー」とエルボー。桜花も「このクソガキがー!」と返す。
真白、柳川が割って入る。YuuRIは「お前もおばさんだろー」と柳川にエルボー。柳川がこの言葉に反応し、「桜花さん行きますよ」と共闘し、それぞれが真白、YuuRIをロープに振りドロップキック&ブーツを放つ。
柳川は桜花へトラースキック。桜花はスタンガンで返す。「このクソババア」と桜花はビッグブーツから正面のビッグブーツ。「オーッ!」を入れる。
柳川は変形のトラースキックから倒立式ニードロップ。さらに突進すると、桜花はネックハン
ギングボムで切り返す。YuuRIがカット。YuuRIは桜花に延髄蹴り。柳川が真白にブレーンバスター。
4者がダウン。
桜花とYuuRI、真白と柳川がエルボーで打ち合う。桜花は突き上げ式キックもトラースキックを
浴びる。YuuRIが柳川に「澄樺行くぞー! おばさん起きろ、投げるぞー」と桜花をダブルブレーンバスターで投げる。二人がかりでフォールも真白がカット。
柳川は「YuuRI、コーナーにのぼれ」と指示。YuuRIがミサイルキックを投下したが柳川へ誤爆。
真白が柳川にダイビングボディアタックを決めたが、桜花がかかと落としでカット。桜花が柳川を
捕らえて、ビッグブーツで3カウントを奪った。
桜花は最後に「オーッ!」を一発決めた。
▼you win if〜wave(15分1本勝負)
咲蘭(12分46秒、セカンドロープからのデッドリードライブ)香藤満月
※通常ルールに加え、咲蘭は投げ技、香藤はヒップドロップをした時点で勝利となるルール。
テーマ曲の順に咲蘭、香藤が登場。炎華リングアナによる香藤への「クリスタルチャンピオン」というコールに「あ、忘れた」と頭に手を当てる。観客からブーイング。ここで二上会長が「もう一回やり直そう」と仕切り直し。一度、バックステージに姿を消すと、控室でもブーイングを浴びる。
今度は、香藤がクリスタルの王冠をかぶって登場し、大声援を浴びる。
試合は、通常ルールに加え、咲蘭は香藤をあらゆる投げ技で投げると勝利、香藤はヒップドロップを決めたら勝利というルールが採用された。
まずは、ロックアップ。びくともしない香藤。香藤がロープ際へ押し込むと、気合の叫び。
香藤はアームホイップから、胴絞めへ。咲蘭が耐えると、香藤が吊り天井。さんざん締め上げて落とすと、倒れている咲蘭の背中に乗り、全体重をかける。再度踏みつけると、咲蘭が「うーわ」と悲鳴を挙げる。香藤は「ギブアップ?」と確認を入れる。さらに「ロープはそこだー!」と挑発する。咲蘭はなんとか体をロープまでにじり寄せる。必死の思いでロープをつかむが「助けて、やだー」と本音を漏らす。
今度は香藤が逆片エビを決める。しかし、ここでハプニング。咲蘭の足がつってしまう。「大丈夫かー」と、香藤は確認するが、ロープに逃れた咲蘭は足を揉んで必死の回復を試みる。
香藤は再度、咲蘭を引きずり、逆エビ狙いに行くも、咲蘭が丸め込んで2カウント。しかし、まだ足のつりが治っておらず、次の攻撃へと移行できない。香藤も「あー、つった!」と足がつった
ふりをする。なんとか回復した咲蘭がボディスラム狙い。投げれば勝利というルールだが、さすがに
香藤を投げるのは至難の業。逆に香藤が投げ飛ばす。さらに「寝とけー」からのボディプレス。2カ
ウント。5分経過。香藤は「そっか、ヒップ」と我に返る。ボディプレスでなく、ヒップドロップなら
勝っていたと後悔。香藤が持ち上げると、咲蘭は足をジタバタさせる。その場に下ろして、ヒップド
ロップを落とすも自爆。咲蘭はドロップキックを3発打ち込む。続けて足にもドロップキックを決め、
さらに低空ドロップキック。2カウント。
続いて、ワキ固め。ロープに逃れた香藤がそのままもたれると、619を決める。2カウント。咲蘭
がダイビングフットスタンプも自爆。香藤がベイダータックルで飛ばすと、咲蘭は足を踏んで反撃。さらに全体重を乗せて踏む。
香藤がコーナーへ振ると、咲蘭はブーメランアタックで切り返す。そしてバックに回り、ジャーマンの体勢へ。しかし腕が体すべてを包むことができない。「クラッチクラッチ」とレフェリーが指示。香藤がお尻で飛ばして、ヒップドロップ狙いにいったが、足で蹴って防御。横入り式エビ固めは2カウント。
香藤は持ち上げると、コーナーに逆さにして乗せる。背後へのタックルを連発。ドロップキック。2カウント。
セカンドロープからのダイビングボディプレスは自爆。咲蘭がセカンドロープからボディアタックは2カウント。
エルボー合戦となり、咲蘭が連打。香藤は追走タックルからヒップドロップを落としたが自爆。咲蘭が低空ドロップキックからダイビングフットスタンプで突き刺すも2カウント。
咲蘭が「挙げるぞー!」アピールから、ブレーンバスター狙い。これは上がらず。逆に香藤が持ち上げて前に落とすが、ヒップドロップは自爆。咲蘭の突進をキャッチし、バックブリーカー気味にヒザで当てる。
香藤はセカンドロープに乗ると、咲蘭がドロップキックで迎撃。香藤がひるんだスキに、咲蘭がデッドリードライブで見事に投げて勝利となった。
▼スクランブルwave(30分1本勝負)
⚪︎狐伯&青木いつ希&梅咲遥(18分50秒、パケーテ)宮崎有妃&網倉理奈⚫︎&櫻井裕子
ブリシスの曲が鳴り、宮崎、網倉、櫻井が通路でブリブラダンス。さらにリングインでもおなじみのダンスを披露し、最後は「イヤー!」のポーズで気合を込める。
いっぽうは、梅咲、青木、狐伯の順で登場。この日のメインはブリシス対チャンピオン組による6人タッグとなった。
網倉が先に「よろしくお願いしますー!」と、絶叫するが青木も同じように絶叫あいさつでお返し。青木は「おまえら出とけー」と先発を買って出る。いっぽう、網倉も「いきまーす」と先発に出る。
ゴングと同時に両者とも、「よっしゃ行くぞー!」と二人とも吠える。
ロックアップ。離れると、両者が向かい合って、吠えまくり。さらに「わーっ!」と叫び合ったあと、タッチ。結局、両者ともに吠えただけ。
ここで梅咲組が網倉を捕らえ、3人がかりでトレイン攻撃。「行くぞ行くぞ行くぞ」と青木がトリを務める。網倉を捕らえて、「ウイー・アー・チャンピオン!」とポーズを取る。
櫻井が梅咲に首投げ。ここから「ブリシス、イロトリドリー」と号令をかけ、「イロトリドリ」を3人で始める。そして、最後に「ウイ・アー・ブリーフシスターズ!」とポーズを決める。
梅咲と網倉がエルボー合戦。梅咲が連打するも、網倉がカニ挟みで梅咲を倒すとキャメルクラッチに取る。さらにこの体勢で鼻フックを決める。この背後から櫻井が鼻フック。狐伯も背後から鼻フック。
さらに宮崎も背後から鼻フック。最後に青木は鼻フック…ではなく、にらめっこを決めた。
梅咲は網倉にインディアンデスロックで固める。ダメージのある鼻を押さえながらも、弓矢固め。しかし、網倉が防御。体を反転させてフォールに行くが、カウント2。続けてセントーンを投下したが自爆。
梅咲がフットスタンプから、ブレーンバスター狙いも持ち上がらず。
5分経過。梅咲がエルボーを「重すぎなんだよー!」と打ち込む。網倉はヒップドロップ。櫻井が梅咲に串刺し背面エルボーからタックル。「オーッ!」を櫻井も決める。ここからエルボー合戦。
梅咲が連打。櫻井がブーツで連打してお返し。さらにランニング式ブーツ。梅咲はブレーンバスターで投げる。青木が飛び出すと、櫻井、網倉をコーナーへ飛ばす。戻ってきた二人へ、DDT&かわず落としを青木一人で決める。ここで青木も「オーッ!」。
青木がエルボー。櫻井がビッグブーツ。青木がブロックバスターからニーを投下したが自爆。櫻井が再度、ビッグブーツ。
櫻井から宮崎にタッチ。「青木、盛りあがってるところごめんね、梅咲に代わって」と、青木から梅咲への交代を要求。青木がエルボー。
宮崎は「そういうの違う。本当に代わってもらって」と言うも、青木は代わる素振りを見せず。宮崎は「代われー!」と、強引にコーナーに投げるも、青木が拒否。再度、コーナーに投げるも、青木が突進。宮崎は目付き、ラリアット。ここでコーナーに押し込んで、強引に梅咲へタッチさせると、即座にはずかし固め狙い。
梅咲は脱出すると、あわてて青木にタッチ。宮崎は「一瞬で代わったの?」と呆気にとられる。青木は「なにが梅咲だ、青木だー!」と串刺しエルボーからフェースバスター、ボディプレスと連発。さらに梅咲へ「これ貸せ」とリボンを外させると、自らに付ける。
そして、「梅咲遥です」とモノマネ。宮崎が「ちょっと待って。お名前は?」と聞き直すと、「ディアナの絶対的センター、梅咲遥です」とアピール。宮崎はならばと、はずかし固めを決める。
「遥、ノーギブアップ、遥ノーギブアップ!」と青木が耐える。見ていられなくなったのか、本物の梅咲がカット。
青木はフットスタンプから「まだまだ行くぞー!」と梅咲のモノマネ。
コーナーでのかかと落とし、ティヘラからニードロップと一連の梅咲の攻撃パターンを踏襲する。満足したのか、「チェンジ!」と狐伯にスイッチ。狐伯が低空ドロップキックからスライディングキックも、宮崎がフットスタンプ。
串刺しラリアットは空を切る。狐伯は低空DDT、低空コルバタからの低空ドロップキック。コーナーへ上がるも、宮崎も上る。狐伯が打ち勝ち、場外へ落とすと、プランチャを敢行。
狐伯が宮崎をリングへ戻すと、ミサイルキック。宮崎もラリアット。網倉に代わり、セントーン。狐伯はエルボー。
網倉がローリングチョップ。カナディアンの体勢からそのまま前方へ落とすと、サマーソルトドロップ。
15分経過。
網倉が櫻井を呼び込んでのクロスラインは狐伯がかいくぐり、両者を相打ちにさせる。梅咲がフライングネックブリーカーで網倉を攻め立てる。さらに狐伯、梅咲によるダブルのドロップキック。
続いて、狐伯がミサイルキックからマヒストラルもカウント2。
梅咲がエルボー、青木が大外刈り、狐伯がフロッグスプラッシュと網倉を立て続けに決めたが、宮崎、櫻井がカット。
宮崎は「裕子!」とセットさせると、裕子ロケットを狐伯に決める。
コーナーへうずくまる狐伯へ、網倉がキャノンボール。さらにダイビングセントーンも2カウント。6人が入り乱れる。
ブリシスは狐伯にトレイン攻撃から、宮崎が「網倉、乗れ」とコーナーに乗るように指示。しかし、梅咲が迎撃する。
宮崎が梅咲を持ち上げると、投げ捨てパワーボムで狐伯に投げる。コーナーにいた網倉がダイビングセントーンを狙ったが自爆。網倉が突進するも狐伯はパケーテで丸め込んで3カウントを決めた。
狐伯「本日はご来場、ありがとうございます。後楽園で第23代Reginaになりましたー!5月から、7月21日まで、波女になること、Regina王者なること目標にやってきました。次の目標はどこかでも言ったんですけど、Reginaの最多防衛回数記録を目標
にやっていこうと思います。狐伯がいま、考えていることはただの防衛回数を伸ばすだけでなく、狐伯世代とレジーナかけて戦いたい。
網倉! 狐伯の持ってるReginaかけて、自分たちにしかできない、狐伯世代の試合を一緒にやってくれませんか。狐伯が今日勝ったから、負けることないと思うけどどうかな?」
網倉「後楽園で狐伯が勝った時すごい泣きました。同期が活躍してるの見て、悔しいけどうれしかった。私、これで初めてシングルのベルトに挑戦することになります。信頼してずーっとみてきた狐伯とタイトルマッチできるなんて私、もっともっと
がんばっちゃいます。狐伯ありがとう。(力強く)思い切りやるから、お願いします!」
こうして狐伯対網倉のRejina戦が決定。狐伯は狐伯世代との防衛戦に向かって進み始めた。
2025.08.10
wave 18th Anniversary 『CARNIVAL WAVE』
日時
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8月10日 日曜日
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観衆818人
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開場17:00・開始18:00
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場所
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後楽園ホール
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・入場式
本日は、18周年記念大会とあり、二上会長を先頭に各選手が入場。
なぜか、選手がVの字の形に並ぶのを見て、「横位置やろ、三角になる必要なくない?」とツッコミののち、挨拶を開始。
二上会長「みなさん、本日はご来場誠にありがとうございます。18年経ちました。(ここで右手を突き上げ場内は「オーッ!」コール)。
いいですねー、今日も。今17:59です。今日8試合あるんです。あと3時間くらいあるんでこのまんまのテンションで行ってください。
(再度、「オーッ!」コール)18周年、今日はアニバーサリーでカーニバルな大会です」
桜花「みなさーん、こんばんわ。本日はwave18周年記念大会にご来場、誠にありがとうございます。二人で立ち上げた団体が18年経ちました。1年持たないと言われてましたが、私たちの団体ができたあと、咲蘭が生まれました。
私の友達の子が生まれて、waveに入ってくれたことはうれしいく思ってます。
人数が増えたり、減ったりしていますが、これがwaveです。何人いようがwaveです。今日、郷田が体調不良のために会場には来れませんでしたが、郷田も心の中では応援してくれると思いますので、みなさんは郷田の分も合わせて応援してください。(「オーッ!」コール)」
二上会長「みなさん、準備はいいですね、騒ぐ用意はできてますよね。18周年、wave大会スタート!(「オーッ!」)
1,咲蘭Anniversary wave 4th(30分1本勝負)
〇柳川澄樺&神姫楽ミサ(12分38秒、エビ固め)咲蘭●&しのせ愛梨紗
※glesin。
4周年を記念して、咲蘭のテーマ曲を歌う、アイドルグループ・れんてつが来場。れんてつの生歌により、咲蘭が入場することとなった。まずは咲蘭に先立ち、れんてつが入場。
して、本人たちが咲蘭のテーマ曲を歌いだすと、れんてつへのコールが飛ぶ。れんてつのファンも多数詰めかけている模様だ。
曲に合わせて咲蘭の入場してくると、4人のセンターに立ち、シュッポッポダンスを披露。
そして、「咲蘭選手、4周年おめでとうございまーす!とれんてつメンバーが祝福してリングを降りた。
試合が始まる前から、すでに感極まって泣きじゃくる咲蘭を狐伯、炎華がなぐさめる。続いて、パートナーは公私ともに仲が良いしのせが入場。
対戦相手は8月よりフリー活動を開始した1111(フォーワン)。デビュー時から対戦してきた間柄であり、咲蘭にとって欠かせないメンバーに囲まれての4周年試合となった。
咲蘭&しのせの「お願いします」の握手に1111も応える。 先発は咲蘭と神楽姫。まずは咲蘭と神楽姫が互いに足踏みに出るも、柳川が
カット。ダブルのキックから磔に出ると「咲蘭、4周年おめでとー」と手洗い祝福。しのせもすかさず咲蘭の正面に回って、祝福ポーズに加わる。
咲蘭と神楽姫が足の踏みあい。神楽姫がタメを聞かせたボディスラム。続くセントーンは自爆。咲蘭が低空ドロップキック。しのせがボディアタック。
神楽姫がエルボーからセントーン。柳川が正面からドロップキック。ロープに振るも、しのせが体をキャッチしてフォローすると、咲蘭が反撃のチンクラッシャー。ダブルのフェースバスター。しのせがかわず落とし。柳川がエルボーで返すと、1111がトレイン攻撃を決める。
柳川がカニはさみでしのせを倒すと、神楽姫がジャンプしての跳び箱エルボーを放つ。柳川がネックブリーカードロップ。2カウント。
神楽姫がドロップキックから「パロスペシャル、行くぞー!」と予告してからのパロスペシャル。絞り切った後、スクールボーイ。2カウント。続けて低空ドロップキックを打ち込む。
今度はタックルに行くも互角のぶつかり合いに。2発、3発と続くもどちらも倒れず。7発目でようやくしのせが制すと、低空ボディアタック。さらにセカンドロープからのダイビングボディアタック。2カウント。神楽姫がタックル。
しのせがエルボー。神楽姫もショートレンジのラリアットを打ち込んでダブルダウン。
咲蘭と柳川。柳川がローリングキックから倒立ニードロップ。さらにバッククラッカー。ロープにもたれた咲蘭に、柳川は背後からニー、背中へのドロップキックと叩き込む。
柳川がコーナーへ振ると、咲蘭がブーメランアタックからワキ固めで切り返す。
さらにカサドーラ式フットスタンプへ。フットスタンプを投下するたびに観客から「オーッ!」のかけ声が飛ぶ。
柳川がコンテンポラリーキック。咲蘭がエルボーを連打し、再びワキ固めで絞るもロープに逃れられる。咲蘭が619からダイビングフットスタンプを狙った
が、これは自爆。
神楽姫がラリアット。1111がダブルのブレーンバスター。合体による跳び箱式ヒップドロップで神楽姫が飛んでから、柳川のジャックナイフは2カウント。
柳川がブレーンバスター。2カウント。1010を狙ったが、これは咲蘭が切り返してスクールボーイ。3連続で丸め込んだが、カウント2。
柳川がglesinで丸め込んで3カウントが入り、オープニングマッチを飾った。
・バックステージ
咲蘭「素晴らしいれんてつのシュッポッポを生で見れて、waveのお客さんに見ていただけて、本当にうれしかったです。自分がアイドルの経験もないのに、わざわざセンターで踊らせていただいて、うれしかったです。このカードは自分の今までの思い出がたくさん入ってるのかなと思ってて(泣き出す)、こうして新しい団体に入って、またこういうカードを組んでくださってうれしかったです。でも勝ってもうちょっと成長を見せたかったです」
しのせ「咲蘭さんがお願いしてくださって、実現したカードだったと思うんですけど、本当にたくさん、お願いしてくださったと思ってて、こうやって4周年を私が隣で務めさせていただくことができて本当にうれしいです」
2,スクランブルCARNIVAL WAVE(20分1本勝負)
〇SAKI&真白優希&YuuRI(14分16秒、片エビ固め)ダーク・シルエタ&梅咲遥&香藤満月●
※スライディング式ビッグブーツ。
真白が気合十分に「3人まとめてかかってこいよ、おらー!」と挑発。「真白」コールが起きるも、本当に、3人がまとめてかかってきて、追い詰められる。
香藤が真白を持ち上げると、SAKIがカット。梅咲がボディスラムから髪をつかんでキャメルクラッチ、弓矢固めへと移行する。
続いて、シルエタがストンピングからキャメルクラッチ。チョップで攻めるも、真白がトップロープからのコルバタ、さらにはティヘラと続け、メキシコ遠征の効果を一気に見せる。
YuuRIがシルエタへチョップ。香藤がカットに入ろうとリングイン。YuuRIは二人をぶつけると、ダブルのネックブリーカードロップを決める。
YuuRIは同じくカットに来た梅咲もボディスラム。シルエタにラリアット。シルエタが三点飛び式ドロップキックで返す。
5分経過。
YuuRIがソバット、シルエタはトラースキックを放つと、YuuRIもトラースキックを打ち返す。シルエタがニールキック。2カウント。
続けて、香藤がタックルに行けば、梅咲も飛び出してその場飛びフットスタンプ。さらにおんぶ式プレスは2カウント。
YuuRIがエルボーに行けば、梅咲も打ち返す。その後も打ち合いとなる。梅咲がリストロック式のエルボーを連打。
真白がドロップキックでカットに入り、流れを変えると、SAKIもキック、YuuRIが619と連続攻撃を見せる。正面からドロップキックを放つも2カウント。
SAKIと梅咲。SAKIのチョキパンチを梅咲がキャッチする。セーフのポーズができないでいると、真白が飛び出し、目つきを決めてセーフのポーズ。
梅咲がブロックバスターからマウントパンチ。続けて、香藤がボディプレスを2連発投下。さらに持ち上げると、カナディアン式に抱え上げる。宙づりトレインから、香藤がドロップキック。
香藤がセカンドロープに上ろうとするも、SAKIが蘇生すると、コーナーへ水平に起き、ランニングニーをぶち込む。
SAKIが香藤へブレーンバスター狙いも、持ち上がらず。仕方なく、カンパーナに捕らえ、香藤の巨体を浮かせると、大歓声が起きる。
香藤がタックル。YuuRIのアシストから、さらに真白の目つきも加わって、SAKIが丸め込むも、カウント2。SAKIは3人の連携に出ようとするが、香藤が3人まとめてボディアタック。さらにSAKIへヒップドロップを投下、2カウント。
香藤のダイビング・ボディプレスは自爆。SAKIが低空ランニングニーも2。ここで各選手が入り乱れ、真白がDDT、シルエタがブレーンバスター、YuuRIが延髄蹴り、とそれぞれ技を打ち込む。
乱戦の中、SAKIとYuuRIがサンドイッチ式のハイキックを放つも2カウント。SAKIがスライディング式のビッグブーツで3カウントを決めた。
3,BIazing blue wave(20分1本勝負)
〇網倉理奈&櫻井裕子&ウナギ・サヤカ(10分42秒、エビ固め)世羅りさ&青木いつ希&関口翔●
※同士討ちから丸め込む。
7・19後楽園で宮崎との共闘を継続することになったウナギ。さらには宮崎の呼びかけで網倉&櫻井も合流して4人によるユニットがいよいよ始動。
セコンドとして宮崎も登場。まずはブリブラコスチュームにブリブラダンスを4人で披露。
やりかたのわかっていないウナギは隣を見ながらなんとかともに踊る。「よろしくおねがいしまーす!」シャウトを見せる網倉に青木も当然のごとく、「よろしくおねがいしまーす!」の倍返し。
と、そこまでは良かったものの、青木は「よろしくう」と世羅に先発をゆだねる。いっぽう、網倉組は「行く!」と網倉が立候補。
ということで世羅と網倉でスタート。世羅が顔面かきむしりを見せると、網倉がタックルで返す。
しかし、連発でも倒れない。ならばとゲンコツを放ってからのタックルでなぎ倒す。
櫻井が世羅を磔にすると、ウナギと網倉が、場外でゴムパッチンをスタンディング。
背後から青木が櫻井を攻撃するとひるんでしまい、ウナギ、網倉にそれぞれゴムパッチンが命中する。さらに青木&関口の連携と続き、世羅も加わって3人でポーズを取る。
続いて、世羅がコーナーに上り、リバース・ニースプラッシュを狙うが、ヒザ負傷中により、「ヒザはダメだよ、でも私のヒザを使えー!」と青木がおんぶしてのニードロップを命中させる。
世羅が櫻井へ羅紗鉄も2。
青木が飛び出し、背中へのタックル。フェースバスターからボディプレスも2。櫻井がコブラに捕らえ、グラウンドコブラに切りけ返すも2カウント。さらにビッグブーツからブレーンバスター。
ウナギが開脚式フェースバスターからギロチンドロップを投下。青木がエルボー。ウナギも打ち返す。エルボー合戦から、ウナギはカウンターのハイキック。
網倉&櫻井による合体おんぶ式プレス、ウナギがDDTもカウント2。青木がウナギの背後にニー、関口の619から、青木がブロックバスター。
青木のニー、関口がセントーンの連続攻撃を見せるが、ウナギがバッククラッカーで切り返してのスタナー。網倉がタックルからローリングダブルチョップ。拍手を扇動すると、串刺し攻撃を狙ったものの、青木が飛び出し、タックルを打ち込んでカット。
関口が羽交い絞めにし、世羅が「絶対持っとけよ!」エルボーを決めたがこれはなんと成功してしまい、観客がどよめく。青木がコードブレーカー。さらに「網倉つぶれろプレス」。関口が大外刈りを打ち込むがウナギがカットに入る。
櫻井がボディスラムからトレイン攻撃。網倉がカナディアンに抱え上げたところに櫻井がキックの合体攻撃。網倉がキャノンボールから、ダイビング・セントーン。
青木はニードロップでフォールのカットに入ろうとするも、かわされて関口に誤爆。関口はカケラホマ、櫻井がカット。ここで世羅のエルボーが関口に誤爆し、そのまま網倉が丸め込んで3カウント。メインの宮崎に向け、ブリシスが勝利で勢いをつけた。
4,モシャスCARNIVAL WAVE~方言彼女~(15分1本勝負)
〇シン・本間多恵(10分52秒、ダブルフォール勝ち)本間多恵〇
※ホンマサンド(仮)から。ダブルフォールによる引き分けの判定が下されたが、両者の希望により、ダブルフォール勝ちに変更。
名古屋弁と郷土愛で、プチ抗争を繰り広げていた両者。本間の10月の引退を前に、広田の復帰が重なりおそらく最後になりそうなシングル対決が実現した。
まずは本間の入場後、同じように、本間のテーマが鳴り響く。特攻服に身を包んだ「シン・本間多恵」が登場した。特攻服には「トラブル前に報連相」ではなく、「トラブル前にカンチョー」と書かれていた。
「タエ」コールが響くなか、「必ず方言を使って試合する」ルールが読み上げられる。
ロックアップで広田が押し込むと、「圧、圧! なんでそんな目になるん?」という本間に、「あんたそのもの、あんたのことだから」と返す。
その後、ルチャの攻防となるが一進一退というよりかはどことなくギクシャクした空間に。それでもお互いが見合うと、場内から歓声が起こる。
広田がマイクを持つ。
「アンタ、何動揺しとんの。あんたの得意のルチャっぽいのやったのに、どうしたん? アンタ。引退する言うて舞い上がっとるんちゃうの?」
本間「ほんじゃ、もう言うとるけど、眼圧強すぎたのでびっくりしてもうた。ごめんねえーごめんねえー」
広田「こんなもんやわ。おんじなようなもんやわ。アンタ、本当に引退すんの」
本間「引退するてー。ありがとね、いままで」
広田「楽しかったわあ、今日が最後だわー。アンタとは、白黒つけないかなあかんおもとるから。うちの地元のほうが有名なんだわ。アンタ、うちのおばあちゃん、落合監督、落合信子夫人とマージャン仲間やったんやわ」
本間「それ越えられるわ。ウチはイチローとおなちゅー(同じ中学)。直属の先輩、こっちは世界やわ」
広田「ほんなん言うたら、うちのお母さん、舘ひろしの高校の先輩、これがすごくない?」
本間「舘さんはどえりゃー、すごい。うちのオカンもどえりゃーファンやの。今日、おかんリアル誕生日やわ。最後までケガせんと頑張るで。おかん、おめでとー」
と二人で客席のほうに手を挙げると、広田が丸め込む。場内大ブーイング。
本間が広田の腕を取る。「折り紙! 折り紙!」と折り紙で作られたコスチュームに突っ込みながらも、ぶら下がり腕ひしぎからミサイルキックは2カウント。さらにワキ固め。これを抜け出した広田が腕ひしぎからアームバーへ移行。本間とまったく同じ動き、同じ技の入り方を見せる。
「タエ」コールが響くなか、本間が腕を取る。「回れ!」の指示に、広田は本間の周りを回るのみ。今度はロープに上るも、そのままトップロープから転落。「もう一回」コールに、今度はロープ回転に成功もロープジャンプに失敗。
続いて広田はぶら下がり腕ひしぎの姿勢を取り、本間は呼び込む。本間は「行けるの?」と確認するが、誘いに乗るとスローに決めていくが、重さに耐えきれず、ともに崩れ落ちる。
今度はブラックハーツばりの「わからないわからない」から、「どーっちだ」と二人が横並び。
エルボー合戦から、広田が「偽物はどっちだー」と場外へ飛び出しアピールを続ける。
このチャンスに本間が広田ばりのトペを狙ったが腰をロープに残して失敗。広田が、場外から助走をつけて、ランニングしてのキックを狙ったが、転んで直前で失敗。本間がボ・ラギノールから丸め込んだがカウント2。
広田がスクールボーイも2。本間がDDTを決めるも、FFDを食らう。広田がボ・ラギノールからホンマサンド(仮)で固めるも、両者の肩がマットについてしまい、ダブルフォール状態に。そのまま3カウントが入ってしまった。
広田「ちょっと待ちゃあ。あたしらシングル最後なにょ。あんだけがんばっとって、なんでどっちも勝ったらんの。
お母さん誕生日なんで生中継で見とるんで。そういうときは二人とも勝ってる」
このアピールに本部席も「それでは勝者、二人、の本間多恵」ということに訂正。両者が勝者と認定された。
5,ゴキゲンCARNIVAL WAVE(20分1本勝負)
葉月&〇コグマ(9分13秒、エビ固め)米山香織&チェリー
※同士討ちから丸め込む。
スターダムからFWCの葉月&コグマが参戦。ともにこれまでwaveへの参戦経験は豊富にあるもののタッグチーム&ユニットとしてようやく参戦することとなった。
コグマが手を挙げると、米山&チェリーも手を挙げて、それに応える。しかし、葉月は乗らずに場外へ降りる。
大「葉月」コールが起きると、葉月もしぶしぶリングイン。そして、大「クマ」コール。4人で横並びとなり、そろって「クマー」ポーズの際、葉月は耳をふさぎしゃがみこんでブーイング。
「やれよー」と米山&チェリーがツッコミ。コグマまでも「クマやれよー」と葉月を叩いて、米山&チェリーとともにからトレイン攻撃。しかしコグマの一撃はすかす。
米山&チェリーはコグマにクロスラインからゴキゲンBBAポーズ。さらに合体キャメルクラッチで締め上げる。
そして、米山がコーナーに追い詰め、鼻フック。チョップを叩き込む。
コグマがスタナーで脱すると、葉月がミサイルキックからフェースロック。チェリーがカット。葉月が挟んでこかすとセントーン。コグマも飛び出て、ダブルでの顔面ウォッシュ、さらにダブルのランニングキックと畳みかける。2カウント。
米山がモンゴリアンチョップからクロスチョップ。チェリーが足をこかせてから入るアンクルホ-ルド。コグマをも捕らえて、ワキ固めに取り、一人で二人を絞る。
チェリーがどてっぱらパンチ。アームホイップ。葉月がエルボー。チェリーも打ち返し、「来いよー」と手を挙げる。葉月が打ち込むと、「クソガキ、いい加減にしろ!」とチョーク攻撃。これに怒った葉月が立ち上がり、「このクソバ…」まで言ったところで、コグマが「それはダメ」と口を封じる。
FWCが「このクソお姉さん!」ときれいな言葉に言い直してのダブルDDT。そしてコグマは「このお姉さんー」と叫んでニーを落とす。
コグマがクマポーズ。「お姉さんも一緒にせーの!」と呼びかけたが、スクールボーイで丸め込まれる。チェリーが逆エビの複合技を決めると、葉月がカット。
FWCは「お姉さんを倒しましょう」と、ダブルのエルボー。さらにコグマ、葉月がセントーン。ダブルの低空ドロップキック、2カウント。
葉月が羽交い絞め。コグマは「お姉さんー!」とまさかの胸モミ攻撃。しかし、お姉さんには全く通用せず。
コグマは「このクソババア」と本性をあらわしてエルボーを打つが、葉月に誤爆。米山&チェリーはダブルのどっこいしょから、ゴキゲンBBA爆弾を投下。
「米ちゃんもっとけ、絶対離すなよ」でチェリーは「お姉さんでドーン!」を狙ったが、これはかわされて誤爆に。そのままコグマが丸めこ
んで、3カウントとなった。
6,メモリアルCARNIVAL WAVE (30分1本勝負)
〇加藤園子&永島千佳世(11分31秒、ラ・マヒストラル)桜花由美●&紫雷美央
11月に引退を控える加藤に、炎華が自ら希望して挑むはずだったこの試合は欠場によりカード変更。
炎華はセコンドとして、戦況を見守った。
桜花は入場とともに、まずは「オーッ!」を一発。
加藤は対戦相手の二人を見て「懐かしい顔ですねー」とつぶやく。
美央「加藤、出て来いやー。勝手に引退してんじゃねーよ 」
加藤「なんでお前にいわれなきゃいけないんだ」美央「オマエの引退早めたるわー」とローキック合戦からスタート。
美央が蹴り負け、トドメの一発を打たれそうになると、「待って!」と命乞い。ここで普通に立ち上がり、構えると、「今日のところはこれくらいにしといたるわ」でコーナーへ戻り、大ブーイング。
仕方なしに「こんちくちょー」と殴りかかりに出る。桜花も出てきて、「炎華の気持ちで行くぞー」と加藤、永島をコーナーに振り、桜花、美央がそれぞれ、側転エルボー狙いで回転するも、まったくできてなくて、それぞれ崩れ落ちる。桜花は「やったことないし」と言いながら場外転落。
続いてそんちかが美央を捕らえ、加藤のローキックから永島のフェースバスター。ダブルで腕を取り、炎華を呼び込むと、3人でポーズを決める。
桜花が「炎華の気持ちー!」と「オーッ!」を入れてからのランニングビッグブーツ。
さらに「炎華の気持ちー!」からの串刺しブーツ。
美央とのダブルキックからサンドイッチキック。さらにビッグブーツも2。
美央は「蹴り返してやるよ」とローを入れると、加藤も蹴り返す。
永島がカウンターのハイキックからフライングボディアタック。2カウント。
今度は永島も「行くぞー」と「オーッ!」を取り入れる。
5分経過。美央が永島を呼び込み、土蜘蛛で締め上げると、トップロープからのミサイルキック。桜花が「オーッ!」からのビッグブーツ。永島は突進すると、桜花はスタンガンで返し、ランニングブーツを放つ。さらにはバックドロップ。永島はDDTで切り返す。
美央が永島をはがいじめ。「絶対持っとけよ」攻撃を狙ったが加藤がカット。永島はエクスプロイダー。2カウント。
加藤が正面と背後から蹴りを連発。加藤も「オーッ!」を入れる。「炎華の気持ちー!」と投げっぱなしジャーマンからハリケーンドライバー。続けてダイビングギロチンは失敗。加藤はエルボー、桜花は「炎華の気持ちー!」とロープに振るも、フライングニールキックで切り返される。桜花は負けじと、ネックハンギングボム。
加藤がドラゴンスクリューから永島がフットスタンプ。さらに加藤がダイビングギロチンを決めたが、2カウント。
美央が桜花を踏み台にしてのかかと落としから、ペディグリー。桜花もカカト落としを投下したが、2カウント。
さらにチョークスラム。しかしビッグブーツは自爆となり、追い詰められると、美央が久しぶりに工事現場のコーンバーを取り出してカットに入る。しかし、かわされて桜花に誤爆。そのまま加藤がマヒストラルで桜花、永島も美央を丸め込んで3カウントが入った。
試合後はバーを使って永島が美央を締め上げるハプニングも。
加藤「久しぶりの後楽園、勝ったぞー! いくぞ、炎華の気持ち、オーッ! オマエら二人、このカード組んでくれてありがとうなー。そんで炎華、プロレスしてたらケガはいっぱいある。私も永島もケガだらけだ。でも這いつくばってまたリングに戻る。みんなが待ってるんだよ。オマエが治ったらもう一回やってやる」
炎華もリングへ。
永島「いつ治るの? だって時間ないよ」
炎華「(泣きながら)頑張って治します…」
永島「最後に締めますよ。炎華の気持ち、オーッ!」
こうしてリングでの再会を約束した。
7,Regina di WAVE〜WAVE認定シングル選手権試合(30分1本勝負)
<挑戦者>狐伯(18分29秒、パケーテ)上谷沙弥<王者>(第16代波女)
※第22代王者5度目の防衛に失敗。狐伯が第23代王者となる。
狐伯にとって、波女獲得に次ぐ、大いなる目標は上谷の打破と、それに伴うReginaの奪回。
昨年のCATCH準決勝、そして今年1月のRegina戦では敗れており、そのリベンジと、いまだwaveのリングで敗れていない上谷のストッパー役を果たしたいところ。果たして世紀の大一番はどうなる…?
まずは大「狐伯」コールに包まれて試合開始。ロックアップから、グラウンドの展開。狐伯が上に乗るが、上谷も腕を取り返す。今度はヘッドロックの取り合い。ヘッドロックパンチから、狐伯がタックル。
上谷は立ち上がると、正面からのストンピング。狐伯はブーメラン式アームホイップから低空ドロップキック。
上谷はフォールをブリッジで脱出すると、低空ドロップキック。場外へ落ちた狐伯にエプロンからのプランチャ。そして、上谷は客席へなだれ込むと、狐伯を南側客席中段まで連れていく。
先にリングへ戻ると、イスに座って待機。狐伯もリングへカムバック。座っていたイスにぶつけると、フライングニールキック。さらにストンピングを落とすと、スリーパーへ。狐伯が必死にロープへ体を持っていく。
狐伯がエルボー。上谷は「もっと来い!」と手を広げる。狐伯が連発すると、上谷も打ち返す。
壮絶なエルボーの打ち合いとあなるが、狐伯がスタナ―。上谷も正面からキックで返す。上谷がコーナーに振ると、狐伯はブーメラン式ミサイルキックで返す。さらに足を引っかけて動きを止めると低空DDT、続けて低空ランニングニーを決める。
ドロップキックは空を切ると、上谷がエルボー。狐伯はエプロンへ降り立つと、上谷をコーナーポストに当て、倒れ込んだところにロープブレイク越えのサマーソルトドロップ。2カウント。
狐伯が「上谷!」と叫んで、エルボーを何度も振り下ろすと、上谷もカウンターのドロップキック。狐伯はロケットニーで打ち返す。さらに低空ドロップキック、ミサイルキックと放つが2カウント。
上谷はニーをキャッチすると、後ろに投げ飛ばす。狐伯もブレーンバスターで投げ返してダブルダウン。狐伯がコーナーに上がると、上谷が迎撃で立ち上がり、雪崩式フランケンシュタイナー。
これを狐伯が前方回転エビ固めで切り返す。
上谷はトラースキック、ソバット、旋風脚の3連打。2カウントで狐伯が執念のキックアウト。
狐伯がエルボー。上谷も打ち返す。エルボー合戦から、狐伯が足を払いにスライディングするが、上谷が延髄蹴り。ダブルダウン。
コーナー上の狐伯に上谷がコーナーで迎撃で、セカンドロープまで上る。狐伯が頭突きで動きを止め、アストロシザースから低空ジャンピングニー。2カウント。
ここでパケーテも2。さらに変形バックブリーカーも2。再度、低空ジャンピングニーからそうまとうとラッシュをかけるもそれでも上谷は3カウントの音を聞かない。
上谷は強引にスタークラッシャー。これを狐伯はエビで返す。パケーテを狙うがブリッジで返す。
ここで直伝ダブルアームTが決まるも2カウント。
そしてパケーテでついに3カウント! ついに狐伯がReginaのベルトを腰に巻いた。
認定証からベルトの授与。マイクを持とうとしない狐伯に、二上会長が「なんかしゃべりなさいよ」とツッコむ。そして「ひと言だけいいですか? 沙弥様、デビュー6周年、おめでとうございました。今日、ウチは18周年なんですが、お花は1台も来てません。入口に飾ってあった1台は沙弥様のものです。アナタさすがです。いつでもまたアナタのwaveに戻ってきてください、ラヴィット!」とメッセージを送った。
エプロンで聞いていた上谷は礼を示すと、控室へと引き上げた。
狐伯「上谷、オマエそんなダメージで来週のラヴィット出れるのか。代わりに出てやってもいいぞ。上谷、跪け。永遠にさようなら」
・バックステージ
「あぶねー。危なかった~。マジでこの試合、この前に上谷の試合、めっちゃ見たんですよ。見ても見ても軟体動物だし、何も読めなくて、でも自分の技は決めたいと思って、何回もパケーデ失敗したけど、何回もダブルアームTやろうとしたけど、阻止されて。それでもどっちもやり切ってよかったです。
この波女になって、Reginaになった人はいっぱいいた?(「過去いっぱいいました」)クソ―! 初めてじゃないってことは、これから次また初めてのこと成し遂げたいと思います。狐伯の願いはwaveの全試合、狐伯はタイトルマッチやりたいです。けど、炎華も郷田もやすんでいるから、まだまだ難しいかもしれないけど、waveの全員とこれを賭けてやりたいと思います。しんどかったー。(Reginaのベルトを巻いた気持ちは)狐伯になって、タッグのベルトを獲って、本当はタッグのベルトをwaveで取りたかった。タッグパートナーずっといなかったからそれをやりたかったんですけど、チャンスって巡ってくるもので、CATCH中、自分で言うのもなんですけど、今までのプロレスラー人生の中で一番努力してて…。今回、本当に度努力して結果残そうと思っていたから、波女取れて、このベルト取れてうれしい気持ちでいっぱいです。(ストップ上谷を果たしたことに)いまのwaveに上谷に勝てる人は自分しかいないって心の底から思っています。強さで言えば宮崎さんが勝てる強さは持たれていると思うんですけど、あの方はいいところでふざけちゃう。それが自分の中でしっかりしなきゃという気持ちを芽生えさせてくれたと思います。強さだけで戦っている人ばかりじゃないから。特にwaveは(笑)。これで自分がチャンピオンになって、咲蘭、炎華、郷田がもっともっと強くなって、waveという団体がコミカル
だけじゃなくて、強い団体と思ってもらえるように頑張ります」
8,デンジャラスCARNIVAL WAVE(30分1本勝負)
葛西純(20分44秒、体固め)宮崎有妃
※ラダー上からのパールハーバースプラッシュ。
宮崎にとって、ついに念願の葛西純との蛍光灯デスマッチが実現。
宮崎にとって、待ち焦がれたカードであり、それが引退を前についに実現するまでに至った。まさにその夢のカードでどんな戦いを見せるのか?
リングには、2面に蛍光灯が設置、さらにコーナーには束になった蛍光灯のほか、イスやラダーが設置された。
まずは宮崎と新たなブリーフシスターズ(ウナギ&網倉&櫻井)を引き連れて登場し、ブリブラダンスを披露。いっぽう、葛西は入場時、1周すると通路に引き下がっていたブリシスのセコンド陣に指を立てて挑発。
試合前。握手と見せかけた葛西は、手をはたいて中指を立てる。
大「宮崎」コールが会場を支配する中スタート。まずはタックルでの打ち合いは、宮崎が制す。続けて、ラリアットから「行くぞー」と蛍光灯に突っ込ませようとするも、葛西は蛍光灯の間をつかんで回避。続けて、宮崎も押し込まれそうになるも、こちらも回避する。
それでも葛西は押し込むと、まずは背中から蛍光灯を直撃して破壊する。「そっちもかー」と葛西は反対側の蛍光灯にも持っていき、2度目の被弾。
続いて、葛西は蛍光灯を2本抜き取り、宮崎の額に突き立てる。さらにヒザでもう1本を割ると、額に突き立てる。宮崎の額からは早くも血が流れ出し、アッという間に顔面が血まみれとなる。
さらに蛍光灯の破片を持つと、またも額に突き当てる。宮崎はチョップで返す。葛西も打ち返す。葛西は再び1本を持ち、脳天を殴打。
さらに横たわらせたラダーの上に蛍光灯3本を立てかけると、ブレーンバスター狙いに行くが、宮崎が逆転して、投げ返してたたきつける。
これに対して、葛西もラダーへのブレンバスターで投げ返してリベンジ成功。
「宮崎」コールで観客も後押し。葛西は蛍光灯上に首投げからフォールも2。ラダーを立てかけると、蛍光灯を持って突進する。これに宮崎はラダーを投げつけて回避。
そして葛西をコーナーへ宙づりにすると、顔面の上にイスを立てかける。そしてラダーを命中させる。
エプロン上でブレーンバスターを成功させると、場外戦へ突入。場外でもブレーンバスターで投げると、葛西をテーブル上にセッティング。
そして、場外へダイビング・テーブルクラッシュ!
今度は碁盤を持ち出すと、その上に蛍光灯の束をセット。その上への囲碁バレーボムを狙ったが、これを逃れた葛西がラリアットを浴びせると、
宮崎が倒れ込み、碁盤の上の束が破壊される。
さらに蛍光灯セットから3本を抜き取ると、2本を宮崎の脳天、1本を自らの額に当てて真っ二つに割る。
「DDT」と叫んでのDDT。宮崎への大声援に。「オマエ、応援されてるじゃねえか」と言いながら、串刺しラリアット。
続けて、蛍光灯を抱きながらの串刺しタックルを2連発。葛西と宮崎の狭間で蛍光灯が粉々に砕け散る。バックドロップでフォールは2カウント。
葛西がコーナーへ上がると、宮崎も蘇生して迎撃に向かう。トップロープから雪崩式のブレーンバスターで投げぬく。
宮崎の頑張りに大「宮崎」コールが渦巻く。ラリアット合戦から宮崎が打ち勝つ。
ボディスラムで蛍光灯セットした宮崎がトップからムーンサルトで破壊。
2カウント。
15分経過。
直伝デスバレーで畳みかける。2カウント。
蛍光灯の束をマットに置くも、葛西が「デスペラード!」と叫んでのエルボー。そして、蛍光灯を頭突きで破壊すると、ロープを何往復してのラリアット。宮崎は気迫の1カウントで返す。
葛西はフォークボードを持ち出すと、宮崎の体へ設置。コーナーに上がるも宮崎が立ち上がり、迎撃する。
葛西はヘッドバッド。体を入れ替え宮崎を持ち上げるとフォークボード上にパワーボム!
宮崎の体にフォークが突き刺さる。しかし、これも宮崎は2カウントで返す!
葛西はボディスラムから蛍光灯を割り、自らの胸を切り裂いてのパールハーバースプラッシュを決める。これも気迫の2カウントで返す。場内は大歓声。宮崎の粘りに感動が沸き起こる。
葛西は何発も自らの頭で蛍光灯を割り、気合を込めると、クロスアームに取る。これを宮崎は頭突きで回避。葛西も頭突きを叩き込み、互いに打ち合う。
今度は葛西が竹串を持つと、額へ突き刺して、串刺し状態に持っていく。宮崎の額には大輪の花が咲いた状態に。
ここでブレーンバスターからフォールもそれでも2で返す。ならばと、葛西はキスをするという精神的なゆさぶりをかけてのボディスラム。蛍光灯の束を宮崎の体の上にセットして、ラダー上からパールハーバースプラッシュで3カウント。
ついに壮絶すぎる闘いに決着がついた。
「ストップ・ザ・ミュージック! まずは一言。プロレスリングwaveさん、18周年おめでとうございます。しかし、俺っちがそのことを言いに今日ここに来たわけじゃない。
宮崎有妃、葛西純に勝つという奇跡は起こらなかったな。しかしな、ここにいるお客さんはもしかしたら今日、宮崎有妃が葛西に勝って奇跡を見せてくれたんじゃないかって少しでも思わせたなら、この拍手が聞こえるか(大「宮崎」コール)。
夢が何もない世の中だ、米不足で、上がるのは税金ばかり。働いている者の賃金が上がらないなかで、今日来てくれたお客んに夢を見させた。そんなオマエは立派だと思うよ。
引退まで時間がないみたいだけど、俺っちが勝って、なかなかの上から目線でさせてもらったけど、最後にこれだけは言わせてくれ。宮崎先輩、今日はありがとうございました」
葛西が座礼をすると、場内は「葛西」コールに包まれる。葛西は退場、宮崎は葛西に一礼してマイクに傾ける。
「本日はwave後楽園、お集まりいただき、ありがとうござました。まだ(串が)刺さってんの…。私は1月1日、引退します。自分がやりたいこととして、葛西純と蛍光灯デスマッチをやったけど、私はこわかろうが緊張してようが、でっかい壁に立ち向かう、その背中を置いていく後輩たちに見せたかった。葛西純って、みんなに惚れられている選手でしょう。ほんとうすごいよね。器が違うというか。私もあんな人になりたかった。勝てないって実は微塵もおもってなくて、今日私はここで最後勝って、右手を突き上げてるだけを思って毎日すごしてきました。負けたけど、本当に、みんなありがとう。waveの選手あがって」
ここで前所属選手がリング上へ。
二上会長「(「オーッ!」)今日実はリングマット変えたばかりなんですけど、古いほうなので、二枚あってよかった。リングマット変えるくらいの団体になれたということで、よしとしましょう。18周年、長い時間ありがとうございました。Reginaも戻ってきて、咲蘭のぎゃん泣きから始まった1試合目。20周年目指して、とりあえず、まだまだ頑張っていきたいと思いますのでもうちょっと付き合ってください。締めの最後
にもう一回「オーッ!」やっていいですか?あれ気持ちよくて。行くぞー、これがwaveだー! オーッ!」
こうして18周年大会は大盛況で幕を閉じた。
・バックステージ
宮崎「もう…葛西純がすごすぎて。一切負けない気持ちで、勝つ気だけイメージしていったけど、本当に久しぶりで緊張して、昨日は寝れなくて。なんなら嗚咽も出て。いま、終わってからホッとしてやっぱり葛西純すげーなって思うけど、本当に入場してから帰るまでなんであんなに憎いんだろうって。本当に最後動けなくて、1ミリも動けなくて。終わったけど、立ち向かう姿勢、まだ咲蘭とか若くてちょっと動揺すると泣いちゃう。でも、自分が決めた相手とどんなに怖くても、逃げないっていう背中を、ブリーフシスターズのウナギにも網倉にも裕子にも後輩のみんなにも見せたくて。この一戦に挑みました。(試合後のマイクに対して)もう本当に感無量です。
デスマッチとか、ハードコアもそうだけど、もう終わった後、感情がすべてゼロになるんですよ。出しすぎて。でもその次に出てくる感情って本当にデスマッチって楽しくて。引退までに何回でもやりたいって、やっぱり思いましたね。
(狐伯のRegina戴冠について)終わってベルトを獲ったんだってベルトを見て思ったんだけど、次の試合だから見れなくて。緊張しすぎて(声も)聞こえなかったですね。今の勢いある上谷に土を付けられることはすごいし。それだけ今の狐伯が乗っているんだと思います」