2020.08.23

「Sunday wave vol.39」

●オープニング
8月7日、宮崎有妃にコロナウイルスの陽性反応が出たことを受け、8・14名古屋、8・9大阪(広田自主興行)、8・16後楽園の3大会を中止にしたwaveが今大会より活動を再開。

大会に先立ち、出場選手による入場式がおこなわれ(尾崎魔弓と“仕込み”のある旧姓・広田エリザベスさくらは欠席)、選手を代表し、桜花由美が「みなさんこんにちは!(会場から小さな声で反応。それを上回る大きな拍手)そうでした。声を出しちゃいけないんでした。みなさん本日はご来場誠にありがとうございます! 8月7日にウチの選手の宮崎有妃がコロナ陽性反応が出てしまって、8月の大会、そしてHIRO’eの引退興行が延期となってしまい、みなさんにご心配とご迷惑をおかけして、申し訳ございません。えー、宮崎有妃の方は体調はよくなってきていまして、来週、もう一度、PCR検査を受けて、陰性が出ましたら、9月から復帰させていただきたいと思っておりますので、みなさんよろしくお願い致します。HIRO’eの引退が1カ月、伸びて、日程が合わなくて残念なことに行けなくなってしまった方もいらっしゃると思います。ですが、HIRO'eの試合もあと4回は見れることになったので、ぜひHIRO'eの、最後までHIRO’eの勇姿をぜひぜひ見に来てください。本日、全4試合、休憩はございません。みなさん声はほどほどに…だけど、心の中ではたくさん盛りあがってください。みなさん、応援よろしくお願い致します」と挨拶し、大会をスタートさせた。
1、スクランブルwave(20分1本勝負)
○高瀬みゆき&青木いつ希&響(16分7秒、片エビ固め)林亜佑美●&Maria&稲葉ともか
※ローリングストーン


活動再開となった8・23新木場大会のオープニングマッチを任されたのは、高瀬みゆき&青木いつ希&響組と、林亜佑美&Maria&稲葉ともか組の6人タッグマッチ。試合前から気合の面でも意地を張り合い、大会を盛りあげる。

先発は青木vs林。林は「わっしょい」を連呼し、青木は「青木」コールで自らを奮い立たせる。先に主導権を握ったのは青木。林をロープに張り付けボディーアタック、すかさず響が背中にダブルチョップを叩き込むと、高瀬が張り付けドロップキック。もう一度響のダブルチョップを挟んで、青木が張り付けダブルニーアタックで飛び込む。
交代した高瀬は林にガットショットを叩き込むと、ヘアホイップ。コーナー下に押し込み、踏みつける。続けざまにボディースラム、ギロチンドロップを投下するもカウント2。

林もクロスボディーで反撃を試みる。これを高瀬がキャッチしバックブリーカー。そして林をコーナーに逆さ吊りにし、串刺し攻撃をお見舞いする。響にタッチ。

響は逆エビ固めへ。耐えられるとボディーシザースに移行し、サーフボードストレッチで絞り上げる。
防戦一方の林だったがドロップキックでやり返し、なんとかMariaと交代。Mariaが響にドロップキック3連発で報復。キックアウトされると稲葉との連係を決めるがカウント1止まり。

一方、響もMariaをコーナーに押し込み串刺しスピア3連発。正調スピアはカウント2。

続いて青木vs稲葉に移行。稲葉はキックからのレッグロックへ。アキレス腱固めで捕獲する。これはカットに遭い、惜しい展開。青木がエルボーで反撃に転じると、稲葉はキックでやり返す。走る稲葉だったが、青木がショルダータックルで迎撃。ならばと稲葉はキックのコンビネーションでお返しし、林がドロップキックで続く。
林は青木にスリーパー。なんとか青木がエスケープすると林がドロップキックで追い打ち。青木も串刺しバックエルボーで形勢を入れ替える。そしてフェースクラッシャーからのボディープレスを投下。さらに青木はバックフリップを敢行。返されると高瀬とタッチする。

高瀬は林に逆水平チョップ。串刺し攻撃を狙うが、Mariaが迎撃し流れが変わる。逆に林組がトレイン攻撃。すかさず林が水車落とし→ダブルリストアームサルトにつなげる。そして鎌固めへ。耐えられると走る林だったが、高瀬がパワースラムで再び攻守逆転。
カミカゼを決めた高瀬は、ファンタスティックフリックで響を投下。青木のフットスタンプを挟んで、セカンドからのギロチンドロップを放つ。

これも耐える林。逆にカサドーラ、ジャックナイフエビ固めなどで高瀬を追い込む。あわやの場面も見られたが、しのいだ高瀬がラリアットで流れを変えると、ローリングストーンにつなげて勝利を収めた。
2、コミカルwave(15分1本勝負)
○優宇(10分48秒、片エビ固め)旧姓・広田エリザベス魔弓●
※ラストライド


発表されていたのは旧姓・広田エリザベスさくらvs優宇のシングルマッチだったが、広田は尾崎魔弓のテーマ曲で入場。尾崎のコスプレをした広田が現れると、観客からは笑い声が自然発生した。

野中リングアナは「旧姓・広田エリザベス魔弓」とコールする。尾崎になりきった広田はアルミ箔で作ったチェーンで奇襲攻撃。Tommyレフェリーが凶器をやめさせようとするが、優宇は棒立ち状態。むしろ「ぜんぜん痛くない。なにこれ!?」と怪訝な顔。

お構いなしの広田がフェースクラッシャーを叩き込み、「尾崎のいつもやってるヤツ行くぞーっ!」と高田純次。
だが、優宇は高田純次に付きあわず。しかし広田はしつこく仰向けに。ヤケクソになった優宇が高田純次からのセントーンを投下。コーナーに登るも、ここで広田がボ・ラギノール。そして担ごうとするが、持ち上がらない。広田は「ちょっとは痩せろ!」とお尻を叩いて逆ギレ。そして「えっ、やるの?」とロープ渡りを無茶ぶりする。こちらも仕方なく優宇がチャレンジするも、バランスを崩して転落。そのまま場外へ。広田はトペ・スイシーダを狙うが、これは失敗となった。
リングに戻ると、広田はカニばさみ。張り付けボ・ラギノールを決めると、イスとケチャップを用意。
広田は優宇の指をイスで挟むと、優宇をイスに座らせ、走り込んでの耳元で奇声。

そして、アルミチェーンで殴りまくる。すると広田はなにやら優宇に指示。どうやら、ケチャップを自分の額にかけろ、ということらしい。
優宇はしぶしぶケチャップを自らの額にかけると、広田がチェーンで殴打。

まるで流血したかのような状況を作り上げ、シャイニング・ウィザードを狙うが、キャッチした優宇がコーナーにパワーボムで叩き付ける。
そして、キャノンボールからのべあべあーず! 最後はダメ押しのラストライドで3カウント!
3、浴衣wave(20分1本勝負)
○野崎渚&SAKI(15分38秒、エビ固め)桜花由美&桃野美桜●
※ノアールランサーハイ


wave夏の風物詩・浴衣waveがラインアップ。通常のプロレスルールに加え、浴衣がはだけて両肩が見えても負けとなる特別ルールとなっている。またマーベラス刈谷大会で復帰した桃野美桜がwaveに久しぶりに参戦。桜花とのBoss to Mammyを復活させた。
先発は桜花vs野崎。浴衣を着ているため、お互いにビッグブーツが決まらない。串刺し攻撃は、ハンマースルーされた野崎も、突っ込む側の桜花もチョコチョコ歩き。しびれを切らした桃野がかわりにドロップキックを叩き込む。
野崎も我慢できなくなったのか、浴衣をたくし上げてビッグブーツ。桜花の胸元にブレイジングチョップをお見舞いする。すぐさまロープに走るも、桜花が払い腰。そして桃野にチェンジする。
続いて桜花が串刺しビッグブーツ。ボスマミの串刺しロケットキックを放つ。SAKIも串刺しニーで流れを変えると、コーナーに桜花をセットしニーリフト。ブレーンバスターを放って野崎とタッチする。
桃野もドロップキックでやり返す。ロープに走るも、SAKIがカニばさみからのカンパーナ。桜花がビッグブーツで助けに入る。ならばとSAKIはボスマミに串刺し攻撃を狙うが、桜花にのみヒット。桃野の誤爆もあり、桜花が戦線離脱。だが、桃野は心配する素振りもない塩対応。そして、SAKIに旋回式ヘッドシザースを敢行する。
続いて桜花が串刺しビッグブーツ。ボスマミの串刺しロケットキックを放つ。SAKIも串刺しニーで流れを変えると、コーナーに桜花をセットしニーリフト。ブレーンバスターを放って野崎とタッチする。

野崎は桜花をコーナーにセット。桜花の浴衣をまくり上げて野崎式串刺しビッグブーツ。コスチュームを着ているとはいえ、浴衣をまくられ、お尻を露わにされた桜花は恥ずかしさのあまり立ち上がれない。
。SAKIも加わるが、桜花がフェースクラッシャーで迎撃。すると、暑くなった桜花が片方の肩を出して、ビッグブーツ対決を挑んでいく。だが、野崎はブレイジングチョップで応戦。桜花のカカト落としはカウント2。垂直落下ブレーンバスターもカウント2止まり。
代わった桃野が野崎にダイビング・クロスボディーを投下。低空ドロップキックはカウント2。ロープに走るも、野崎がカウンターのビッグブーツ。ドルミルⅡの体勢へ。これは桜花が救出に入る。
ならばと野崎はダブルニーアタックで追撃。今度は野崎がロープに走る。桜花がカウンターのネックハンギングボムで妨害すると、間髪入れずに桃野がジャックナイフで飛び込む。カウント2。続くJKボムも未遂に。ボスマミは合体不知火から、桃野がダイビング・ボディープレスを投下。さらにツープラトンのブレーンバスターを狙うが、野崎が堪える。
ならばと桜花が野崎を羽交い締め。桃野が飛び込むも、野崎がフロントハイキックで迎撃する。さらに桜花のビッグブーツを桃野に誤爆させると、仕留めにかかる野崎。

走る野崎を桃野がカサドーラからのフットスタンプで丸め込む。カウント2。今度こそはとJKボムを狙うが、なんとかSAKIが妨害。再び流れが変わり、野崎がノアールランサーハイで飛び込む。これは桜花のカットが間に合うも、野崎がダメ押しのノアールランサーハイで桃野からピンフォールを奪った。
4、メモリアルwave~COUNTDOWN LONG BEACH・26日~(15分1本勝負)
○尾崎魔弓(12分2秒、片エビ固め)HIRO'e●
※オザキック


コロナの影響でHIRO’eの引退が9・18後楽園大会に延期となり、改めてHIRO’eの引退ロードが再開。今大会では、8・14名古屋でおこなわれる予定だったHIRO’evs尾崎魔弓の最後のシングルマッチが組まれた。

尾崎が入場すると、セコンドには正危軍モードの桜花の姿。これに異を唱えるHIRO’eだったが、桜花は悪態を付くばかり。そんななかゴングが鳴らされる。
先制攻撃をしかけたHIRO’eがスピアを連発していく。尾崎をロープに張り付けるHIRO’e。変顔を観客に披露していく。すかさずロープに走るも、セコンドの桜花が足をすくって妨害。
形勢を入れ替えた尾崎はチェーンパンチ。そして、イス攻撃。桜花も加わり、2対1の状況となる。HIRO’eをロープに張り付け返すと、桜花だけでなく、尾崎のコスプレのままの広田も加わる。
これに気付いた尾崎が広田を蹴り落とし、試合再開。HIRO’eの指をイスで挟むだけでなく、指の上にイスを落とすヒールファイトを展開していき、腕固めへ。ボディースラムでカウント1。
劣勢のHIRO’eだったが、コーナーに振られると焼豚で攻守逆転。低空ドロップキック。ブレーンバスターにつなげる。さらには串刺しスピア2連発を放って、ロングビーチへ。耐えられると、コーナーに向かうHIRO’e。
尾崎が追いかけ、雪崩式ブレーンバスターを敢行。返されると、チェーンパンチを見舞った尾崎。桜花のビッグブーツを挟んで裏拳を放つ。テキーラサンライズの体勢に入る尾崎だったが、踏ん張るHIRO’e。桜花がビッグブーツで飛び込むも、寸前でかわされ正危軍が同士討ちに。
このチャンスにHIRO’eは尾崎&桜花にスピアで飛び込むと、尾崎にチェーンを投げつける。そして、ミサイル発射。チンクラッシャーを放ってサクラ落としにつなげる。カウント2。カサドーラもカウント2。すぐに走るHIRO’eに尾崎がカウンターの裏拳。キックアウトされると、すかさずオザキックで畳みかけ貫録勝ちを収めた。
キックアウトされると、すかさずオザキックで畳みかけ貫録勝ちを収めた。
●エンディング
試合後、尾崎はHIRO’eに馬乗りになり張り手。
尾崎「2回目の延期はねーぞ。後悔しないように最後まで闘えよ。わかったか!」と、尾崎らしい贈る言葉。そして、ファンにもHIRO’eのことを応援するように声をかけてリングを降りた。
入れ替わるようにリングに上がったのは、桜花。

桜花「HIRO’eちゃん、こんな時期だからHIRO’eちゃんの引退試合、延びてしまいました。でもそれを受け入れてくれました」

セコンドの広田が「急に良い人ぶるんじゃねーよ!」と横やりを入れる。

桜花「うっせーよ! 私はいいヤツなんだよ。いいヤツなんだ! 嬉しい報告しに来てやったのによ。HIRO’eちゃんの引退試合が9月18日、後楽園大会に延期になりました。そしてHIRO’eちゃんの試合も2試合、増えたということです。2試合増えたから、HIRO’eのね、ご希望を叶えてあげようと思って。waveはいまフリーの選手を上げないということでやっています。だけど、HIRO’eが当たりたい選手にフリーがいます。なので、HIRO’eちゃんが引退延期を飲んでくれたから、私もフリーを出すことを飲みます。9月1日、新木場大会。次回大会、HIRO’e&高瀬みゆきのタッグvs米山香織&チェリー! そして9月6日、新宿大会。これHIRO’eがどうしてもやりたいと言ってた、HIRO’e&雪妃真矢vs響&アンドラス宮城。同期対決。あとね、もう一つ流れたカードがあるじゃない? それも実現させようと思って、この日2試合してもらいます」
広田「私の大阪興行も流れてしまいました。で、そこで組まれてたよね? それが実現します。広田プレゼンツ試合、朱崇花と。エキシビションですが、やってもらいます。タッグでたぶんヘロヘロでしょ、だからエキシビション。(試合順に関して質問するHIRO’e)それはわからない。そこらへんはHIRO’eの引退に向けてのヤツだったから、どうしてもやってもらいたかったから、ダメになったけど、ここでできることになりました。HIRO’e対朱崇花、シングルマッチ思う存分やってください。広田プレゼンツでお届けしますので」

桜花「そして9月18日の後楽園大会のカードは、8月16日に決まっていた、HIRO’e&野崎渚vs米山香織&高瀬みゆき。このカードは変えずにこの試合で思い残すことなく引退してください」
HIRO’e「希望を叶えてくれてありがとうございます! いま桜花さんが言ったカードは、フリーは上げないとわかっていながら、でもダメもとで言ってみるかと思って言って、会社が折れてくれたカードなので、全力で楽しんでプロレスに思いを残すことないように、引退ロード駆け抜けていきたいと思います。今日はすごいムカついたけど、でも、感謝しています。最後までよろしくお願いします。ではみなさんリングに上がってください。今日、試合に出たみなさん上がってください。次のwaveの大会は、9月1日。そのときには宮崎さんが元気だったら復帰してるかもしれないので、そうしたらみなさんまた5人そろったwaveを見に来てください。そのときはまた5人で最高の笑顔でみなさんをお待ちしていますので、みなさんよろしくお願いします。とりあえずいつものシメにいきたいと思います。いきますよー。ではいきます、これがwaveだ!」
●HIRO’eバックステージ
——尾崎魔弓戦はいかがでしたか?
HIRO'e「いやー、桜花由美があんだけ出てくるというのは計算に入れていたつもりだけど、(桜花は)前の試合だったし、出て来ないだろうなという自分の甘い考えがあったと思います。ちょっと社長ですよ!? 社長なのに『知らねー!』みたいな感じで試合前に言われて、どうなんだよってすごい思いました」

——尾崎との試合は?
HIRO’e「悪のかたまりっていうのは変わらず。尾崎魔弓だなって思ったし、でもなんかすごい悪い心を持ってるのに、メチャメチャ最後いいこと言って、メチャメチャ格好よくて。ああ、尾崎魔弓すげーなって。なんだろう…憎いけど憎めない。わー、なんか悔しいって思いますね。すげー、やっぱさすが30年以上ヒールでやってる選手だなって。私なんかじゃ足下にもおよばない、プロレスの深さがあるなって思いました」

——1カ月引退が伸びました。それについては?
HIRO’e「そうですね、なんて言うんですか? コロナのなか、世の中こういう状況のなか、引退試合というものが発表されてて、それを日程ずらさず、おこなうっていう予定だったので、どこかでそういう風に中止になってしまうかもしれないっていうのはずっと感じて、思っていたので、そういう心構えはあったので、実際にそうなってみて、なんか別に中止が最善策だと思うので、ぜんぜん普通に(延期を)飲めたし、すごいみんな私のことを心配してくれるんですけど、モチベーションの部分とか? でも、自分の中であと何日とかカウントダウンしてて、その中で全力を尽くそうっていう感じだったんですけど、別にモチベーションとかはそんなに変わりなく、下がることもなく、覚悟があったからだと思うんですけど、本当に一番は宮崎さんが無事に療養から復帰されるのが一番、早く復帰したらいいなという気持ちが一番大きかったですね。はい、自分のことはあんまり。普通に受け入れられました。延期ってことを」

——2試合追加されたが。
HIRO’e「はい、そうですね。コロナで今日の大会から私はいない予定で、引退試合のカードは私は絶対変えたくなかったので、その間の試合、尾崎さんのはそのままズラす。で、残りいままで予定で組んで無かったところを入れようってなって。いままでやってないカード、やりたいと思ったときにやっぱり同期、響は再デビューっていう形ですけど、やっぱり同期と試合したいなと思ったのと、あと高瀬と引退ロードで一回組んだんですけど、Yシャツマッチでちゃんと組んで試合してなかったので、組みたいなと。あと自分がベルトを取ったタッグチーム、米山さん、チェリーさんともう1回やりたいなというので、会社に希望は出して。それが通ったか、通ってないかはわからず、試合後に通ったと聞きました。うれしかったです」
2020.08.01

「NAMI☆1〜Aug.〜’20」

1、スクランブルwave(20分1本勝負)
○優宇&高瀬みゆき&神童ミコト(16分2秒、片エビ固め)進垣リナ&梅咲遥&AKARI●
※べあべあーず!(セカンドからのボディープレス)


月に一度のNAMI☆1興行が新木場1stRINGにておこなわれ、優宇&高瀬みゆき&神童ミコトと進垣リナ&梅咲遥&AKARIがオープニングマッチで激突。1人ずつ入場し、6選手がクリーンな握手。

試合は神童vs梅咲でゴングとなる。押し合いを制したのは神童。離れ際に胸元チョップ。神童のアームホイップ、梅咲のアームホイップが交互に決まり、ドロップキックは相打ちに。
優宇vsAKARIにチェンジ。ヘッドロック、リストロックの取り合いから、優宇が逆水平チョップ、モンキーフリップからの腕十字へ。これはカットに遭う。優宇は腕へのセントーンを放って、高瀬と交代。

ギロチンドロップで続く高瀬。腕へのニードロップ、ボディースラムでカウント2。

かわった神童がAKARIに高速ドロップキックを連発。ボディースラムでカウント2。さらに神童もニードロップで追撃する。

劣勢のAKARIだったが、ショルダータックルを放ってようやく梅咲とタッチ。
梅咲が低空ドロップキックを放って巻き返しにかかる。神童も串刺しドロップキックでやり返し、串刺し低空ドロップキックをお見舞いする。カバーするもカウント2。エルボー合戦から梅咲が走る。神童が追走式ドロップキック。梅咲も追走式ドロップキックでやり返し、低空ドロップキックにつなげる。神童もドロップキックでやり返し、高瀬と交代。

優宇&高瀬でダブルのショルダータックル→優宇のセントーン→高瀬のギロチンドロップと波状攻撃。カウント2。続けざまに高瀬がブレーンバスターを敢行。

キックアウトした梅咲がドロップキックでカウント2。エルボー弾でカウント2。ここで進垣登場。
進垣は高瀬の串刺しをかわしてドロップキック。腕を蹴り上げ腕固めへ。なんとか高瀬がロープ。もう一度、進垣はワキ固めを狙う。逃げられると三角締めへ。これを担ぎ挙げて脱出した高瀬。逆水平チョップでやり返す。さらにブーメラン式ドロップキック、串刺しラリアット、セカンドからのジャンピング・エルボーアタックでカウント2。

10分経過。走る高瀬に、進垣がカウンターのワキ固め。腕固めに移行するが、優宇がカット。走る進垣。これを高瀬がパワースラムに切り返し、優宇と交代。

優宇は進垣にショルダータックル。手つなぎ逆水平チョップ、旋回式サイドバスター、セントーンと猛攻。ラストライドの体勢に入るも、これを梅咲が妨害。進垣がチキンウイングアームロックで捕獲する。

ピンチの優宇だったが、コーナーに叩き付けて脱出に成功。ロープに走るもAKARIがドロップキックで妨害する。続けざまに進垣のレッグドロップ、梅咲のミサイルキックが決まり、進垣がカバーする。カウント2。一方、優宇もセントーンを放っていくが、かわした進垣が片足ドロップキック。
続いてAKARIがミサイルキック2連発で攻勢。優宇のラリアットをかいくぐりドロップキック、619を放つAKARI。丸め込みもカウント2止まり。優宇がその場ドロップキックを放つと、神童→高瀬が串刺し攻撃。優宇がキャノンボールで飛び込む。カウント2。

残り5分となり、優宇は進垣&梅咲に両腕ラリアット、AKARIにもラリアットをお見舞いする。キックアウトされると、高瀬のカミカゼ→神童のファンタスティックフリップ→優宇のべあべあーず!(セカンドからのボディープレス)と畳みかけて3カウント!
◎インフォメーション
二上会長「まいど! 15日後の後楽園ホールでHIRO’eちゃん引退します。引退のカードしか発表されていません。でもですね、今年はホントやったら5月11日からはじまる予定でしたCatch the WAVE、コロナですべて吹っ飛びました。ですので、8月16日に開幕戦をやります。今年はコロナのおかげで全部がすっとんだので、まあ考えてたことをやるのですが、ものすごく新生活様式をしたいと思います。なので今年はキュッとCatch the WAVE、いつもは1カ月、2カ月くらいやるんですが、キュッと縮めて2週間で終わります! いいですか? よく聞いてくださいね。日程が8月16日、後楽園ホールが開幕戦。8月23日の新木場1stRINGと9月1日のNAMI☆1。で、あと9月6日の新宿FACEが決勝戦です。4大会で終わります。東京しかやりません。しょうがないです。全部コロナのせいだから。違う団体もいまこれからはじまるみたいなんで。なんとかなんとかなんとかGPみたいなの。かぶらないように、させていただきます。トータルCatch the WAVE12回目です。通常通り、優勝した人は波女の称号と100万円があります。で、今年のメンバーは18人です。18人います。18人出るんですが、普通のリーグ戦をやってしまうと、ほぼ4大会、24時間プロレスになりそうなので、それはやめましょう。で、頭をものすごく捻りました。リーグ戦ではなくて、三つ巴をやろうと思っていました。レジーナは今年出ないそうです。(セコンドにいた野崎に改めて確認)出ない? もう三つ巴はイヤだ?」

野崎「はははははははは」

二上会長「大笑いね、アンタ。去年の決勝見て、私は三つ巴もアリかなと去年思ったんですよね。それでやってみました。三つ巴で、ヤングブロックとおばさんブロックにわかれます。おばさんって言ったら桜花さんに怒られそうなんですけど、三つ巴なので3人、3人、3人、3人、3人、3人の18人。で、ベテランブロック、ヤングブロックが1日で1個ずつ。なので予選が3大会と、決勝戦が1つ。決勝も三つ巴です。でレジーナがいるので言ってしまいますけど、ヤングブロック優勝と、ベテランブロック優勝、2回レジーナ戦があります。2回やけど、どっちかに負けたら1回しかないから。負けないそうです。ヤングブロックで優勝した人もレジーナに挑戦します。で、ベテランブロックで優勝した人もレジーナに挑戦できます。以上です。何か質問はありますか? ないですか? いましゃべっているということは拡散していいですよ。いいですか? せっかく久しぶりにリングに上がったのに、誰も(カメラを)構えてないんですね。誰か撮れや! 撮ってよ!! (撮り始める観客を見つけ)あの人、ええ人やわ。いいですか、10秒ですよー。15秒くらいまでいいですよ。ジャンジャン流してください。野中(リングアナ)は撮ってるの? オッケーです。以上です。今年は18人でキュッとミニマムにやりたいと思います。それと終わったら秋…秋がやってくるかわかりませんけど、夏もどうなるかわかりませんけど、秋くらいにタッグが去年なかったと思うので、今年はタッグができたらいいかなと思います。以上です。あと今日、ちゃんす開けます。もしよろしかったらみなさん来てください」
2、メモリアルwave・5人掛け〜COUNTDOWN LONG BEACH・15日(各10分1本勝負)
①○松本浩代(9分14秒、体固め)HIRO’e●
※ロックドロップ
②○宮崎有妃(6分0秒、外道クラッチ)HIRO’e●
③○旧姓・広田エリザベスさくら(0分14秒、エビ固め)HIRO’e●
※ウラカンラナ
◎再試合
○HIRO’e(0分14秒、カサドーラ)旧姓・広田エリザベスさくら●
◎再々試合
○旧姓・広田エリザベスさくら(9分59秒、ふらふらドーン)HIRO’e●
④○野崎渚(7分54秒、片エビ固め)HIRO’e●
※ノアールランサー・ハイ
⑤○桜花由美(9分53秒、エビ固め)HIRO’e●
※ビッグブーツ


引退まで残すところ15日となったHIRO’eのwave恒例5人掛け。選ばれたのはwave所属4選手(桜花由美、野崎渚、旧姓・広田エリザベスさくら、宮崎有妃)と、本人の希望で松本浩代となった。まずはHIRO’eがリングイン。
①vs松本浩代
最初に呼び込まれたのは松本浩代。松本は爆女王のベルトを巻いて登場する。HIRO’eから「お願いします!」と握手を求めると、松本がガッチリ握り返した。

ゴングと同時にHIRO’eがスピア。2発目は松本が受け止める。3発目も受け止め、ヘッドロックの取り合い。HIRO’eがドロップキックを放ち、ヘアホイップ。そして「ぶっ壊すぞ!」と突っ込むが、松本が迎撃する。「お前最後だからって調子のるなよ!」と松本が串刺しボディーアタックを狙うが、HIRO’eがフロントハイキックで迎撃。逆にHIRO’eが松本をセカンドロップにセットし串刺しボディーアタックを敢行する。カウント2。
反撃に転じた松本が「松本浩代30キロ!」とダブルニードロップ。観客はブーイング。HIRO’eも「もっと重いだろ! 80キロ!」と叫ぶと、松本が張り手。コーナーに登るHIRO’eをパワーボムに切り返そうとする松本。HIRO’eがチンクラッシャーに切り返し、ミサイル発射。サクラ落としでカウント2。

手つなぎエルボーの打ち合いとなる。そしてHIRO’eがバックドロップ。カウント2。HIRO’eが裏カサドーラを狙うが、切り返した松本が逆にカウント2。そのままコンバイン(抱え込み式逆エビ固め)で捕獲する。ニアロープに助けられるHIRO’e。

松本はリバーススプラッシュ式ダブルニードロップで追い打ちモード。ロックドロップを狙うが、HIRO’eが回転エビ固めに切り返す。カウント2。走るHIRO’eに松本がカウンターのバックエルボー。カバーするもHIRO’eが切り返し、カウント2。チンクラッシャーを放つHIRO’eだったが、松本がラリアット。ショートレンジラリアットを敢行。これもカウント2に終わると、最後はロックドロップでトドメ。
②vs宮崎有妃
2人目の選手は宮崎有妃。すでにHIRO’eはヘロヘロ状態。レフェリーに握手をうながされても立ち上がれない。宮崎の方から歩み寄って握手。

試合がはじまっても立ち上がれないHIRO’eに宮崎が「ちょっと大丈夫?」と声をかける。そして「おい松本! お前だろ! 一発目からやりすぎなんだよ!」と抗議すると、リングサイドに残っていた松本が「できるよね?」とHIRO’eに確認。「できるよね、じゃねーよ! あとの3人に謝ってこい。ボロボロじゃねーか!」と宮崎。
と言いつつも、宮崎は介抱するようにしてHIRO’eをコーナー下にセットする。そしてムーンサルトプレスの体勢。これを察知したHIRO’eが投げ落とす。ならばと宮崎は恥ずかし固めへ。そして「HIRO’e、私との試合でやり残したことあるだろ。わかってる?」と、宮崎がラダーをリングへ。すかさずラダーへのブレーンバスターを狙うが、HIRO’eがかわして、逆に宮崎をカニばさみで投下。宮崎の上にラダーが倒れ込むとボディープレスで追撃する。しかし、これはHIRO’eもダメージ。
気合を入れ直したHIRO’eがラダーをロープにセット。その上へのブレーンバスターを狙うが、宮崎が逆に敢行。HIRO’eもラダーの上へのバックドロップでやり返す。
残り5分となり、宮崎がラダーをリング下へ。その背後からHIRO’eが丸め込みでカウント2。さらにカサドーラを狙うが、宮崎が切り返していく。
宮崎がここでグリグリ目突き。首固めでカウント2。最後は外道クラッチで3カウント。
③vs旧姓・広田エリザベスさくら
ゴングと同時に広田がエルボーで突っ込む。これをかわしたHIRO’eがエルボーを見舞ってロープに走る。追走した広田がボ・ラギノール。ウラカンラナで3カウント!?

抗議するHIRO’eに広田は「5人掛けだからこういう試合もあっていいって。もう1回やりたい?」と確認。観客の拍手をもらい、再試合となる。
再試合もゴングと同時に広田がエルボーで突っ込む。これをかいくぐったHIRO’eがエルボーを見舞ってロープに走る。追走した広田がボ・ラギノール。ここまでは同じ展開。さらに走る広田に、HIRO’eが追走し、カサドーラで3カウントを取り返した。

広田「待て、待て。お前これでいいのか? よくないよ。その前に私、勝ったし、そういうテーマじゃないだろ!? 今日のテーマは完全決着だろ。もー、しょうがないな。最後だからね!」
再々試合のゴングが鳴る。広田のボ・ラギノールまではやはり同じ展開。今度はHIRO’eのカサドーラを広田が切り返し丸め込みの応酬となる。いずれもカウント2に終わると、広田が「ちょっと待て。落ち着こう、落ち着こう。落ち着け×3。大丈夫か? こっから、こっから、ここからだよ」と仕切り直す。


腕攻めの攻防を挟んで、広田がロープ渡りでジャンプ。1回目は成功したが、2回目で転落。それでもボ・ラギノールでHIRO’eを場外へ。広田がトペ・スイシーダを狙う。これは失敗。しかし観客の「もう1回」コールに応えて2回目は成功させる。

リングに戻った広田は、宮崎との連係プレス。人間シーソーは返り討ちにあう。流れを変えたHIRO’eはロングビーチへ。逆エビ固めで捕獲する。広田がエスケープすると低空ドロップキックで追撃。

広田もフェースクラッシャーでやり返すと、高田純次狙い。HIRO’eが迎撃すると、広田は「ま、まさか、引退前にやるっていうことか!」と攻守逆転。HIRO’eが高田純次を放ってカウント2。コーナーに登るも、広田が足止め。しかし、ここで広田が「えっ、これもやるっていうの?」とロープ渡りを無茶ぶりする。

HIRO’eがロープ渡りに挑戦するも、広田のようにはいかず。転落したHIRO’eに広田が「6年間お疲れ様!」とときめきメモリアル狙い。必死にガードしたHIRO’eがスピアで攻勢。サクラ落としでカウント2。HIRO’eも「広田さん、いままでありがとうございました!」とボ・ラギノールをやり返す。なおも走るHIRO’eだったが、広田がふらふらドーンで逆転勝利!
④vs野崎渚
4番手はレジーナ・野崎渚。野崎は先輩であり、HIRO’eのよき相談相手。引退試合ではHIRO’eとタッグを組む予定となっている。力比べから野崎が早速、ドルミル狙い。急いでHIRO’eがロープに逃れる。ならばとブレイジングチョップを連発したあと、ハーフハッチでカウント2。
顔面バン!2連発から串刺しビッグブーツ。野崎式串刺しビッグブーツを狙うが、HIRO’eが迎撃する。エルボーのラリーからHIRO’eがショルダータックル、低空ドロップキックをお見舞い。そして野崎の得意技であるおしゃれキック狙い。これが失敗に終わると、HIRO’eは「すみません」と素直に謝罪。逆に野崎が敢行し、ミサイル発射。
ドルミルⅢで絞り上げる野崎だったが、HIRO’eがローリングでなんとかエスケープ。ならばと手つなぎビッグブーツでカウント2。HIRO’eもカウンターのスピアで流れを変えると、ジャーマンSH4連発。これもカウント2止まり。
さらにバックを取るHIRO’eだったが、堪える野崎。HIRO’eが小刻みエルボーからもう一度、ジャーマンSHへ。走るHIRO’eに野崎がカウンターのノアールランサー、そして「親友!」と叫んでからノアールランサー・ハイと畳みかけて3カウント。
⑤vs桜花由美
waveのラスボス・桜花由美が登場。これまでHIRO’eはほぼ全敗。握手をかわしてゴングとなる。開始早々、桜花がビッグブーツで飛び込む。キックアウトされると、串刺しビッグブーツで飛び込んで行く。カウント2。無道で捕獲する。ロープに逃げられると、ニードロップを投下する。キャメルクラッチへ。
堪えたHIRO’eがチャーシューで反撃開始。低空ドロップキックをお見舞いする。ブレーンバスターでカウント2。ここでHIRO’eは「おっしゃー、行くぞ!」と改めて気合。串刺しスピアでやり返す。
コーナーに押し込むHIRO’eだったが、桜花がパワーボムで叩き付けるとケンカキック。カカト落としでカウント2。そして、タイガーSHの体勢。堪えたHIRO’eが低空ウラカンラナからロングビーチへ。

なんとか桜花がロープ。ミサイルキック、スピアで追撃するHIRO’e。そして再びコーナーに追い詰めチンクラッシャー。サクラ落としでカウント2。

残り3分のコール。桜花のビッグブーツ、HIRO’eのエルボー弾がラリーとなる。そしてHIRO’eがボディーブロー。走る桜花にHIRO’eがスピア、バックドロップでカウント2。ジャーマンSH、裏カサドーラはいずれもカウント2。正調カサドーラを狙うが、コレを押しつぶした桜花がカウント2。ビッグブーツもカウント2止まり。
仕留めにかかる桜花に、HIRO’eがカサドーラ。キックアウトされると今度はHIRO’eが走るも桜花がネックハンギングボム。カウント2。ならばとショートレンジのビッグブーツ。最後は正調ビッグブーツでトドメを刺した。
◎エンディング
試合後、桜花がHIRO’eを抱きしめると、会場からは拍手。そして野中美智子リングアナウンサーから5人掛けのトータルタイムが43分47秒と発表されると、さらに大きな拍手が沸き起こった。

HIRO’e「5人掛け、無事に完走しました! 引退する人といえば、5人掛けがあるwave。私にも5人掛けあって、まずやるなら絶対に5人、絶対完走したいって思っていました。無事にまず完走できて、うれしいです。でも! 広田さんにしか勝てなかったー!」
広田「私も勝ったわ!」

HIRO’e「知らねー! ほかの人からも勝ちたかったけど、壁はまだまだデカかったーーー! あと引退まで16日、正面アッチか。もうわからない…。16日あるので、もう試合するのは広田さんだけなので、今日倒せなかった人のぶんまで広田さんを次、メタメタに、透明人間とともにやってやりたいと思います。5人掛け受けてくれてありがとうございましたっ!(桜花に促される)いまの気持ち? えっ? 無事に完走できてうれしいです、ただそれだけです。あと、私が出るwaveの大会は名古屋と引退の後楽園だけになります。東京はもう後楽園ホールだけなので、今日来てる方、ぜひ絶対に来てください。最後までたくさんの人に応援してもらって引退したいなと思っています。YouTubeを見ている方もぜひ見に来てください! あっ、松本さん、そうです。いつもの締めがありまして、私が『これが』って言ったら、一緒に『waveだ!』って叫んでください、お願いします。それではみなさん行きます。これがwaveだーーー!」
◎バックステージ
——5人掛けいかがでしたか?
HIRO’e「イヤー、すごいですね。5人掛けって、昨日『5人掛け明日だな』と思っていままでやってきた人を想像して、前回、私の前に5人掛けをやった大畠美咲さんに連絡をしたんです。『いよいよ明日5人掛けです』って。私の思いをさんざん書いたら、『日記みたいなLINEがきた』と言ってピシャっとされたんですけど、頑張ってと言われたので、無事に完走できたとまた感想を送りたいなと思います」

二上会長「いま韻、踏んだ?」

HIRO’e「韻踏んでました?ぜんぜん気付いてない。わお!」

——一人目、松本選手だったが。

HIRO’e「いやー、一人目で良かったと言えばいいのか、普通だったらもっとボロボロだったと思うんですけど、松本さんとはリブートの前の大会で対戦して、リブートしてからは対戦することはなかったんですけど、やっぱり最後、当たりたいなって。わーっていうのを体感したいと思って。選ばせていただいて、もう5人掛けで1本目だと言うのに、ボロボロで(苦笑)。それだけやっていただいて逆に感謝です。

——雨、降らなかったですね?
HIRO’e「雨、どうしたんでしょうかね? しかも梅雨明けという、雨が上がるという。不思議でしょうがないんですけど、たぶん何かの奇跡が起こってしまった? たぶん私の5人掛けをたぶん天気が晴れて、みんないっぱい来るようにという願いで晴れたと思うんで、私のおかげだと思います。この晴れは!」

——残りは?
HIRO’e「残り…えーっと、あと5試合かな」

——引退の実感は?
HIRO’e「はい。いや、今日5人掛けがすごい実感して、一番すごいわーって思ったのが、最後に桜花さんが出て来たときが、一番すごく『わー、桜花さんともこれ最後なのか』って。『顔面すげー蹴られてイテーけど、最後なんだ』と思ったら、すごいわーっと気持ちがあふれました。でも、容赦なかったです、桜花さんは」

——あと2週間となった引退ロードで意気込みは?
HIRO’e「2週間であと5試合。その中でも引退2日前には尾崎魔弓選手がいたり、その前にはすごい移動での連戦があったりと、すごいプロレスラーらしい日々がまだ待っているので、ケガをせず最後の16日を迎えられるように頑張りたいと思っています」
2020.07.26

『SHIZUOKA WAVE~FUJI~4・again』

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1、SHIZUOKA・ヤングwave(20分1本勝負)
稲葉ともか&○林亜佑美(10分39秒 ジャックナイフ式エビ固め)つくし&網倉理奈●


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2、SHIZUOKA・チャレンジwave(15分1本勝負)
○野崎渚(9分19秒 ドルミルⅢ)梅咲遥●

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3、SHIZUOKA・メモリアルwave~COUNTDOWN LONG BEACH・21日~(15分1本勝負)
○加藤園子(9分39秒 片エビ固め)HIRO'e●
※クーロンズゲート

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4、SHIZUOKA・スクランブルwave(60分3本勝負)
○桜花由美&宮崎有妃&旧姓・広田エリザベスさくら(2-1)優宇&高瀬みゆき&青木いつ希●
1、○桜花(10分54秒 エビ固め)高瀬●
※ビックブーツ
2、○高瀬(1分32秒 片エビ固め)桜花●
※ラリアット
3、○宮崎(11分57秒 エビ固め)優宇●
※直伝デスバレー・ボム

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SHIZUOKA・リアルメモリアルwave~COUNTDOWN LONG BEACH・21日~(5分間)
○HIRO'e(1-0)植松寿絵●
※4分57秒 ジャーマン・スープレックス・ホールド

2020.07.24

夏祭り・西

出場全14選手がマスクを着用してリングに登場。対戦カード発表ののち、挨拶に指名されたのはHIRO'e。
「皆さん、こんにちは! 3月21日から試合ができなくなって4カ月。大阪に4カ月ぶりに帰ってきました! (マスク着用をお願いしている)このような状況で、あまり声を出せないとかいろいろあるんですけど、マスクをしたままでしたら声援飛ばしていただいて大丈夫ですので、皆様、応援しないじゃなく、全然応援してください。そして今日はメインイベントで、広田さくらとシングルマッチです。皆さん、私を間違えないでくださいね。ぜひ(応援)お願いします。(今日は)全4試合です。みんな頑張っていきますので、応援よろしくお願いします!」と元気いっぱいでオープニングとした。
1、OSAKA・ヤングwave(20分1本勝負)
優宇&高瀬みゆき&○青木いつ希(14分22秒、片エビ固め)笹村あやめ&林亜佑美&花園桃花●
※ラリアット

 
 握手を交わし、高瀬みゆきと林亜佑美の先発で試合開始のゴング。林が「わっしょい! わっしょい!」と大合唱を誘発。最初は渋っていた高瀬だが、周りの雰囲気に負け「わっしょい! わっしょい!」と呼応すると、林は背後からドロップキックを叩き込み、首投げ連発で先制した。タッチを受けた笹村あやめはサイドヘッドロックに捕らえ、花園桃花は髪をつかんで高瀬の顔面をマットに叩きつけ、キャメルクラッチで顔面をかきむしる。
しかし高瀬は、林をボディースラムで叩きつけて反撃。タッチを受けた青木いつ希は林をロープに貼り付けにして、背後からボディーアタック、高瀬もドロップキックで続き、林のお株を奪う「わっしょい!」の大合唱。優宇は逆水平から串刺しエルボーアタック、そして腕十字へ。林はサードロープに足を伸ばしてブレイクに持ち込んだ。
 ドロップキックを返した林。ボディーアタックを受け止めた高瀬に対し、林はサンセット式の前方回転エビから低空ドロップキック。さらに「わっしょい!」と気合を込めながらのショルダースルー。笹村は左右のエルボーを叩き込み、ボディースラムで追い打ち。高瀬は逆水平、エルボーの連発から、ロープを背にしたところをラリアット。コーナーに振られると、セカンドロープに飛び乗ってのドロップキックを決め、笹村の突進をパワースラムで切り返していった。
代わった優宇はスピンしてからのサイドバスターで笹村を叩きつけると、相手の腕をつかんで逆水平を打ち込んでいけば、笹村は優宇をコーナーに追い込んででエルボーを叩き込んでいく。優宇の逆水平に対し、笹村はエルボーで応戦。優宇はカウンターの払い腰を決めて青木にタッチ。
 エルボーの連発からロープに走った青木に対し、ノータッチのままリングに飛び込んできた花園は、林とのダブルドロップキックを決める。さらに串刺しエルボー、スピアを決めた花園は、林のドロップキックのアシストを受けて投げ捨てジャーマン。2発目を踏ん張ってこらえた青木に対し、花園は前転してグラウンドに持ち込んでメキシカンストレッチから馬乗りアームロックへ。しかしカットされてしまう。
乱戦の中、青木に呼び込まれた高瀬がミサイルキックを決めると、花園に対して青木が串刺しラリアット、優宇がキャノンボールアタックと続く。そして青木はコーナー2段目からジャンプしてのダブルフットスタンプ。ここは笹村のカットが間に合った。ならばと青木はバックフリップを狙って花園を肩に担ぐ。後方に滑り下りてエルボーを叩き込む花園に対し、青木もエルボーをお返し。
ロープに走った花園が返ってきたところ、担ぎ上げてバックフリップ。カウント2で返されると、対角線を走ってのラリアット。ガッチリ押さえ込んでカウント3を奪った。
2、OSAKA・チャレンジwave(15分1本勝負)
○宮崎有妃(11分44秒、外道クラッチ)関口翔●
 

 チャレンジマッチらしく、ゴング前に関口翔の方から握手を求める。宮崎有妃がガッチリ握り返して試合開始のゴングが鳴らされた。ゆっくりと反時計周りに回ってからフィンガーロック。力比べでは宮崎が優勢。髪をつかんで投げ、コーナーに追いつめて踏みつけていくと、リング下にいた高瀬みゆきが「ロープだろ!」と抗議。
関口のボディーアタックを受け止めて前方に叩きつけると、ギロチンドロップから恥ずかし固めへ。
 スタンドに戻ってエルボーの打ち合いから宮崎の突進を一本背負いで切り返した関口は、串刺しドロップキック、フェースクラッシャーとつないでワキ固めへ。宮崎がサードロープに伸ばそうとした腕もキャッチして、そのままサーフボードスタイルで締め上げていった。ロープに逃げられるとボディースラムを狙った関口だが、逆に叩きつけられてしまう。
髪をつかんでのキャメルクラッチから関口の指にかみつく宮崎。関口も指にかみついて脱出。スタンドでリストロックに捕らえた宮崎は腕にかみついていく。宮崎がコーナーの突進してきたところをかわした関口。ドロップキックをかわされたものの、ギロチンドロップを自爆させて低空ドロップキックを連発。関口が仕掛けてきたブレーンバスターで切り返した宮崎。
バックに回られても一歩ずつロープににじり寄ってブレイクに持ち込み、関口をロープに飛ばしてラリアット。関口はセカンドロープに飛び乗ってのボディーアタック、セカンドロープからのドロップキック。さらにエルボーを叩き込んで、正面から飛びついてのフロントネックロックで絞め落とそうとするも、宮崎はパワーにものをいわせ、強引に持ち上げてロープまで歩を進めてブレイクに持ち込んだ。
 ミサイルキックを決めた関口だったが、宮崎はすぐに立ち上がってラリアット。そしてえびす落としを決めたが、関口はカウント2で肩を上げていく。続くムーンサルトプレスをかわした関口は丸め込みの連発で逆転を狙う。逆さ押さえ込みを踏ん張った宮崎は、
目突きからの丸め込み。カウント2で返されると外道クラッチへ。ここでカウント3が数えられた。
3、OSAKA・スクランブルwave(20分1本勝負)
○野崎渚&SAKI(18分39秒、ドルミルⅢ)桜花由美&進垣リナ●
 

 新旧レジーナが若手を引き連れてのタッグ対決。野崎渚と桜花由美が先発。静かな立ち上がりから、互いに相手の攻撃をかわしていく展開に。動きが止まったところでそれぞれパートナーにタッチ。
 リングに飛び込みざま、ドロップキックを決めた進垣リナ。優勢のまま桜花にタッチ。髪をつかんでの投げを放つ桜花。SAKIをコーナーに追い込んで進垣と2人がかりで踏みつけていき、ロープ際でボディーにニードロップを落とす。さらに2人がかりでのアームロックで搾り上げるが、SAKIはアトミックドロップを決めて野崎にタッチ。
桜花をコーナーに追い込んで逃げ場をなくしてブレイジングチョップを連発していった野崎。さらにリング中央で逆片エビに捕らえ、ブルレッグロックからリバースインディアンデスロック。そして鎌固めへと移行する。
タッチを受けた先はストンピングを叩き込み、ダブルレッグロックから野崎のアシストを受けての弓矢固めへ。反撃に転じた桜花はカウンターの腰投げからワキ固め。代わった進垣はショルダーアームブリーカー。さらにロープを使っての腕殺し。アトミックドロップ、ボディースラムからダイヤル固めを決めたSAKIは、カンパーナでギブアップを迫る。
SAKIが仕掛けてきたブレーンバスターを相手に絡みついて阻止した進垣は、そのままチキンウイングアームロックでギブアップを迫る。しかしSAKIは、進垣を抱えたままコーナーまで進んでブレイクに持ち込んだ。進垣は串刺しドロップキックからジャンピング・アームブリーカーを決めたところで桜花にタッチ。桜花はスタンガンからビッグブーツを叩き込んで、ワキ固め、腕十字と攻め立てる。野崎のカットに助けられたSAKIは、ブレーンバスターを返してリバーススプラッシュ。アトミックドロップからのビッグブーツと続ける。
タッチを受けた野崎は、串刺しビッグブーツを皮切りにビッグブーツを連発。そしておしゃれキック。それに対し桜花も、これでもかとばかりにビッグブーツを叩き込んでいき、串刺しビッグブーツからカカト落としを決める。
 進垣はドロップキックの連発から野崎のビッグブーツを同士打ちさせるとワキ固めへ。しかしSAKIにカットされてしまう。ここでコーナーに上がった進垣だったが、野崎は雪崩式ブレーンバスターで叩きつけ、相手の腕をつかんだままでのビッグブーツ、ダブルニーアタック、さらにノアールランサーを叩き込んでいく。
桜花がビッグブーツでカットしたところを丸め込んでいく進垣。しかしカウント3には至らない。カウンターのビッグブーツを叩き込んだ野崎は、ノアールランサー・ハイから
チキンウイング式のドルミルへ。そのままグラウンドに引き込んで胴締め式に移行してのドルミルⅢでギブアップを奪った。
▼OSAKA・モシャスwave~COUNTDOWN LONG BEACH・23日~(15分1本勝負)
○旧姓・広田エリザベスさくら(10分6秒、ジャックナイフ式エビ固め)HIRO'e●
※裏カサドーラから

 
 純粋なWAVEの大会としては最後の大阪となるHIRO'e。旧姓・広田エリザベスさくらはハンドメイドのHIRO'eのコスプレで登場、レフェリーのボディーチェックの際にはHIRO'eが笑う際の癖をマネして精神面でダメージを与えていく。
試合が始まってもすぐには組み合わず。「なんかやりにくい」と漏らすHIRO'eだが、グラウンドでのヘッドシザースでペースをつかむと、互いにフェースクラッシャーからプロレスLOVEポーズを決める流れから、広田の誘いに乗ってタカダジュンジへ。しかし体を飛び越えられたところで起き上がった広田は阻止。まだ大阪では、自身の自主興行が残っていることを理由に「やらせるか!」。
HIRO'eをオーナーに飛ばした広田は、HIRO'eが得意とする串刺しスピアを決めるが、スピードもなく、距離感からも力強さが感じられない。笑いを誘う形に。HIRO'eは、これがお手本だとばかりに同じ技を返していくと、ブレーンバスターからロープ際で腰を落とした広田の顔面にドロップキックを撃ち抜いていく。しかし、調子に乗って背を向けてコーナーに上がったところにボ・ラギノールを決めてペースを引き戻す広田。コーナーに振られたところでHIRO'eが得意とするセカンドロープに飛び乗ってのボディーアタックを狙ったものの、足を滑らせて転落。この機に乗じてコーナー2段目に飛び乗ってのボディーアタックを決めたHIRO'eは、ノーザンライトスープレックスを狙ったものの、ここは広田に踏ん張られて不発。それでも投げ捨てジャーマン、ミサイルキックで広田を追い込んでいった。
ノーザンライトスープレックスをカウント2で返されたHIRO'eは、バックドロップを狙う。これを後方に一回転してかわした広田。ロープに走ったHIRO'eに対しボディーへの正拳を決めると、コーナーに飛ばして「みんな上がって来い」と呼び込む。しかし、誰も上がって来ず。リング上の流れが止まってしまった。
コーナーに振られた広田は、セカンドロープに飛び乗って振り返りざまにボディーアタックを放っていったが、距離が届かず自爆(というよりも墜落)。一瞬、気が緩んだHIRO'eに対しカサドーラ、スピアを決めていった広田。
 ここから丸め込みの応酬になるが、互いにカウント2で返していく。カサドーラをカウント2で返した広田はボ・ラギノール。そしてロープに走るが、HIRO'eはカウンターでのカサドーラで丸め込む。カウント2で返した広田はボ・ラギノールを決めるもダブルノックダウン。カウントが数えられ、広田がカウント9で立ち上がったところへスピア2連発を決めたHIRO'e。
ロープ際で背を向けて立ち上がろうとする広田に裏カサドーラで丸め込み、その勢いでジャックナイフへ移行するもカウント2。同じ技を広田が決めるとカウント3が入った。これには敗れたHIRO'eだけでなく、勝った広田までも信じられないといった表情を隠せなかった。
勝利した広田がマイクをつかむ。どこまでもHIRO'eになり切って、「(引退まで)あと1カ月ぐらいですが、気持ちを整理して、6年間の思いを、大阪に行きたいなと思って。でも、今日やっと、自分の力で、HIRO'e、(広田に)勝ったぞ!」と勝利の喜びを爆発させた。そして「一言だけ。短めに一言だけ」とHIRO'eにマイクを渡す。
 最初に「ありがとう!」と叫んだHIRO'eは、「今日の今まで、ありがとうございました!」と感謝を伝える。ここでマイクを奪った広田は「今日、WAVE大阪最後。あとは広田の大阪自主興行(8月9日、アゼリア大正)で、盛大に送り出したいと思うから、心折れることなく、また(大阪に)来てね。皆さん、広田とHIRO'e、最後の最後のシングルマッチ、ありがとうございました」と伝える。そして、「なぜ、みんな、(試合中に呼びかけたのに)リングに上がらなかったのか、あとで控室で一人ひとり聞きたいと思います。だからみんな、(リングに)上がってください」と呼びかけるも、誰一人としてリングに入ろうとしない。「ほんとに上がって下さい! 上がってよ! 上がってください!」と何度もお願いするまで無視されたが、ようやくWAVE所属選手が渋々とリングイン。
 ここで桜花が、コロナウイルスの影響で中止となった3月と5月の大阪大会のチケット振替に関する不手際を詫び、気を取り直して「HIRO'eに締めてもらいます」。目の前にいる2人のHIRO'eに目をやって、「かわいい方に締めてもらいます」と付け足すと、広田が「ハイ!」と元気よく返事して、マイクをつかみ取った。
「かわいくて、若い方のHIRO'eです」と言い切った広田は、「HIRO'eは8月で引退しますが……」とまで口にしたところで、WAVE所属以外の選手がリング下を取り囲んでるのが目に入り、「(リングに)上がってよ。上がってくれたっていいじゃん」と改めてリングに呼び込んだ。出場全選手がリングに揃ったところで、「WAVEの熱い闘い、面白かったです。若くてピチピチした闘いが、(これからも)変わらずに続いていきます。ぜひ完全燃焼して、これからも第2の人生を歩んでいきますので、これからもWAVEの応援よろしくお願いします」とHIRO'eになりかわって挨拶。そして最後は広田が音頭を取っての「これがWAVEだ!」の大合唱で、4カ月ぶりの大阪大会は幕を閉じた。
2020.07.23

『夏祭り・東』

◎対抗戦入場式
大会に先立ち、対抗戦に出場するwave勢(野崎渚、桜花由美、宮崎有妃、旧姓・広田エリザベスさくら、HIRO’e)とマーベラス勢(神童ミコト、星月芽依&響&Maria&MASHA)が入場式をおこなった。全選手が揃ったところで野中美智子リングアナがルールを説明。

野中リングアナ「各団体5人対5人で対戦をいたします。試合時間は30分間勝負。
30分間でより多く、フォール・ギブアップなどの通常のプロレスルールで勝ち星を多く取った団体が勝利となります。チェンジ権はルチャリブレルールを採用いたします。試合の権利のある人がリングを降りた場合、それ以外の人に権利がわたります。最初の5分はお互いシングルマッチとしてスタート。そのあと5分おきに各団体1人ずつ投入されます。入場順は曲がなってからわかる『バトルロヤル方式』で各団体1人ずつ入場いたします。フォール&ギブアップその他で負けた選手もそのまま試合は続行されます。お互いの団体のプライドをかけた遺恨なき団体対抗戦となります」
1、Young wave(15分1本勝負)
○高瀬みゆき&梅咲遥(10分57秒、片エビ固め)久令愛●&林亜佑美
※ローリングストーン


第1試合は、ヤング世代によるタッグマッチ。高瀬vs林のアクトレスガールズ対決でスタートとなる。まずは林が恒例の「ワッショイ!」連呼で会場を盛りあげる。仁王立ちの高瀬。対戦を諦め、梅咲にゆずる。

背後から梅咲が林にドロップキック。コーナーに押し込み、ストンピングを浴びせていく。そしてヘアーホイップ→ボディースラムでカウント2。高瀬と交代。
いきなり劣勢の林だったが、カウンターのドロップキックを放って反撃開始。「ワッショイ!」からの首投げを放っていく。高瀬のエルボー弾もかわして、「ワッショイ!」を叫ぶ林。ならばと高瀬はマシンガンチョップでお返し。串刺し攻撃を狙うが、かわした林がドロップキック。

ここで高瀬&梅咲はダブルの攻撃。ツープラトンのブレーンバスターも成功させる。
梅咲vs林となり、林がクロスボディーをお見舞い。水車落としにつなげる。これを梅咲が回転エビ固めに切り返すも、林がドロップキック。梅咲もドロップキックでやり返す。キックアウトされると「みなさん、遥もワッショイ、やりまーす!」と水車落とし。だが、背後から林がドロップキックを放ち、水車落としでやり返す。

交代した久令愛が梅咲にショルダータックルを連発。梅咲もドロップキックでやり返し、エルボー合戦となる。セカンドからのドロップキックを放つが、かわした久令愛がコーナーに叩き付ける。串刺し攻撃を狙うが、カウンターのネックブリーカードロップに切り返す梅咲。キューティースペシャルから押さえ込みを連発していく。キックアウトされるとドロップキック。
続く高瀬が張り付けラリアットで追い打ちをかける。ロープに走るもエプロンから林が足止め。このチャンスに久令愛がアームブリーカーから首固めへ。カウント2。ワキ固め→腕十字で捕獲する。耐えられると、セカンドからのドロップキックでカウント2。

高瀬もカウンターのパワースラムから走るが、これを久令愛が飛びつき腕十字へ。カットされると久令愛がダブルの攻撃。続くダブルリストアームサルトもカウント2。なおも走る久令愛に高瀬がラリアット。カミカセからのギロチンドロップへ。

続いて丸め込みの応酬に。残り5分となり、高瀬が久令愛にラリアット。キックアウトされると、ローリングストーンにつなげて快勝を収めた。
◎乱丸がインフォメーション
リングの除菌清掃中に救世忍者乱丸が登場。万喜なつみと朱里がダブル主演を務める舞台「フィリピン人の父に、投げっぱなしジャーマン」、そして自身のツイキャス配信「プチプチプチプチ乱丸フェスタ~マットプロレス!EXTRA GOLD」をPRした。
2、wave vs Marvelous遺恨なき団体対抗戦.其の参 波的覇王者亜種wave style battle royale subspecies(30分)
桜花由美&宮崎有妃&旧姓・広田エリザベスさくら&野崎渚&HIRO’e(6−6)神童ミコト&星月芽依&響&Maria&MASHA
①○HIRO’e(3分36秒、ジャーマン・スープレックス・ホールド)神童ミコト●
②○野崎渚(8分11秒、片エビ固め)星月芽依●
※ノアールランサー
③○桜花由美(12分1秒、片エビ固め)響●
※ビッグブーツ
④○宮崎有妃(17分3秒、外道クラッチ)Maria●
⑤○HIRO’e(20分38秒、ジャックナイフエビ固め)MASHA●
⑥○神童ミコト(23分19秒、スワンダイブ式ジャックナイフエビ固め)旧姓・広田エリザベスさくら●
⑦○神童ミコト(23分29秒、スワンダイブ式ジャックナイフエビ固め)旧姓・広田エリザベスさくら●
⑧○神童ミコト(23分38秒、スワンダイブ式ジャックナイフエビ固め)旧姓・広田エリザベスさくら●
⑨○神童ミコト(23分48秒、スワンダイブ式ジャックナイフエビ固め)旧姓・広田エリザベスさくら●
⑩○神童ミコト(24分3秒、スワンダイブ式ジャックナイフエビ固め)旧姓・広田エリザベスさくら●
⑪○桜花由美(28分32秒、片エビ固め)響●
※ビッグブーツ
⑫○響(28分56秒、片エビ固め)桜花由美●
※ラリアット。6—6の引き分けのため、延長戦として10人タッグマッチがおこなわれることに。
◎延長戦(時間無制限1本勝負)
桜花由美&宮崎有妃&○旧姓・広田エリザベスさくら&野崎渚&HIRO’e(8分36秒、エビ固め)神童ミコト●&星月芽依&響&Maria&MASHA
※スワンダイブ式ジャックナイフを切り返して。


マーベラス2・24新木場、wave3・11新木場でおこなわれたwave対マーベラスの遺恨なき対抗戦の第3弾。当初の予定では4・26仙台大会で行われる予定だったが、コロナウイルス感染拡大防止のため延期となっていた。なお、これまでの戦績はwaveが2連敗。wave勢に三度目の正直は訪れるのか!?

まずはマーベラスから神童ミコトが入場。waveからはHIRO’eが先発する。改めてルール説明がおこなわれたあと、ゴングを迎える。
神童がドロップキックで先制を仕掛けていき、早速ボディースラムの体勢に入るが、堪えられると首固めへ。カウント2。すぐにロープに走る神童にHIRO’eがスピアで迎撃。串刺しスピアにつなげる。さらにブレーンバスターでカウント2。コーナーに向かうと、神童も食らいつく。HIRO’eがエルボー弾で振り払い、ミサイル発射。サクラ落としでカウント2。バックドロップを放つが、これを神童が着地する。スクールボーイを連発する神童。HIRO’eも丸め込みで返すが、いずれもカウント2。

カウンターのサクラ落とし、スピアを放ったHIRO’eがバックドロップで追い込む。キックアウトされるとジャーマンSHでwave勢が1本目を先取した。
試合が続行される。攻勢のHIRO’eが逆エビ固め。ここにwave・野崎渚、マーベラス・星月芽依が合流。

星月はHIRO’e→野崎にドロップキックを連発し、主導権を握る。勢いに乗る星月だったが、野崎がカウンターのビッグブーツで流れを変える。スリーパーからの顔面バン!3連発でお仕置き。そしてドルミルへ。これは神童がカット。

ならばと野崎はフェースバスターからの蒼魔刀。返されると、ノアールランサーと畳みかけ貫録勝ち。waveが2本目をゲットした。

すぐに神童がドロップキックで報復に出るが、野崎が払い落とす。リング上は星月が孤立する展開。wave勢のトレイン攻撃が決まる。野崎のブレーンバスターはカウント2。そしてスリーパーへ。なんとか星月がロープ。ビールマンキックで追撃する野崎。
ここでマーベラス・響、wave・桜花由美がリングイン。響は桜花に連続で串刺しスピアをお見舞い。神童もロケット式ドロップキックで加わる。そしてマーベラス勢が合体セントーンを投下。続く響のミサイル弾はカウント2。カミカゼからコーナーに登るが、HIRO’eが足止めする。すかさず野崎がデッドリードライブで投げ落とす。そして、桜花&野崎でカカト落とし&おしゃれキックの競演。さらに桜花がビッグブーツ。ショートレンジのビッグブーツを放つ。返されると正調ビッグブーツにつなげて響から3カウントを奪った。

試合が続行され、桜花はクロスフェースで捕獲。星月が助けに入ろうとするが、これをHIRO’eが妨害する。助けを失った響が自力でロープ。桜花&野崎のダブルのビッグブーツも響に決まり、wave勢が攻勢をキープする。
そこにwave・宮崎有妃、マーベラス・Mariaがリングイン。宮崎は入場するなり、いきなりセコンドの彩羽匠に一直線! 会場がざわつく。
リング上は桜花vs響&Mariaとなり、ダブルの攻撃を狙うマーベラス勢。これをかわした桜花がフェースクラッシャー。Mariaにフロントキックを連発していく。続く宮崎が恥ずかし固めを狙うが、Mariaもエルボー弾で応戦。宮崎はハンマー式ボディープレスでHIRO’eを投下すると、Maria&星月に串刺しラリアット。神童に目突きを放ち、Mariaにも目突きからの首固め。これは返されるも、外道クラッチでクルリ!
Mariaを標的にしたwave勢はトレイン攻撃。HIRO’eのカバーはカウント2。ブレーンバスターもカウント2。HIRO’eは張り付けドロップキックで追撃すると、キャメルクラッチで捕獲する。耐えるMaria。そこに野崎が低空ドロップキックで追い打ちをかける。野崎&HIRO’eのショルダータックルから、HIRO’eが逆エビ固めの体勢。これは響がカットする。
ここで最終入場者として、マーベラス・MASHA、wave・旧姓・広田エリザベスさくらが入場。テーマ曲のイントロが長いせいか、なかなか現れない広田。その間にHIRO’eがMASHAからジャックナイフで5本目をゲットする。

ようやくリングインした広田はそのままトペ・スイシーダ。リングに戻ると、神童がドロップキックで報復に出る。カウント2。さらにロープに走る神童だったが、場外から足下をすくわれ転倒。広田がフェースクラッシャーでお返しする。
ここから両軍、乱れての攻防に。広田のボ・ラギノールがMariaに決まるも、MASHAが広田に逆エビ固め。これは宮崎が救出。奇跡は神童に合体技を狙うが、自滅。ダメージを負った広田に神童がスワンダイブ式ジャックナイフエビ固めへ。初フォールを奪うと、その後、連続で丸め込み、あっという間に5対5のイーブンに持ち込んだ。
勢いに乗る神童は6フォール目を狙うが、野崎がドルミルⅢへ。これはカットに遭う。ならばと野崎はショートレンジのビッグブーツで追い打ち。
残り5分となり、野崎が神童にハーフハッチ。フロントネックロックで捕獲する。これはニアロープ。ここで広田がロープ渡りへ。途中で転落するも619につなげる。回転エビ固めは神童が切り返し、カウント2。ヒヤリとする広田。

反撃モードの広田は裏拳。へなーらサンセットの体勢に入るが押しつぶされて逆にカウント2。チャンスとばかりに走る神童に、広田がふらふらドーンでカウント2。ここで広田は神童を羽交い締め。宮崎がラリアットで飛び込むが、寸前でかわされ同士討ちに。神童がすかさず広田をカバーする。これは惜しくもカウント2。

神童の押さえ込みはいずれもカウント2止まり。響が出ていき、広田にボディースラム。カットに入った桜花が響にビッグブーツ! 土壇場で3カウントを奪い、wave勢が1本リード。
優勢に立ったwaveだったが、このあと野崎のビッグブーツが桜花に誤爆してしまう。すかさず星月が桜花にドロップキックで飛び込むと、続けざまに響がラリアット! なんと桜花から3カウントを奪い返す。ギリギリのころでまたもやイーブンに戻すマーベラス勢。残り1分となり、カミカゼ→ダイビング・セントーンと畳みかける響。これを寸前でかわした桜花がビッグブーツ。なんとか神童が滑り込み、カウント2。ならばと桜花はロープに走るが、響がカウンターのラリアット。正調ラリアットにつなげる。今度はHIRO’eがカットに入りカウント2。残り10秒。なおも走る響。桜花がビッグブーツで迎撃したところでドローとなった。
◎試合後のマイク
広田「なんで取られてるの、最後にー! アレなかったらぜんぜん勝ってたのに。なんで取られるかなーーー!」

桜花「おい広田! コッチはお前が来る前にな、5対0だったんだよ。わかってるか、おい? お前、5本取られてるんだよ、今日。お前のせいやないかい! この落とし前、どうつけてくれるのかな?」

広田「向こうがなんか卑怯な手を使ってきたんだよ!」
桜花「広田のせいでイーブン。ちょっと納得いかないから、もう1本。今度は最初から5対5。今日だよ! 今日!!(Tommyレフェリーが必死に抵抗する)Tommyさん!×2 今日×2。こんなんじゃ納得いかない。三度目の正直だ。Tommyさん、ちょっと待って。ちょっと聞いてみるから。おいマーベラス、どうした若造。できねーのか? 余裕。じゃあ10人タッグマッチ。時間無制限1本勝負やろうや。オッケーな? オッケーな? オッケー。じゃあこのあと、いや、コッチは疲れてる! お客さんもトイレに行きたいと思う!(マーベラス勢がすぐにでも試合をしようとやる気をみせる)うるせー!×4、うるせー!×2」

広田「コッチには準備っていうもんがあるんだよ!」

桜花「そうだよ」

響「(準備は)できてんだろうがよ!」

広田「化粧なおしたりする時間が必要なんだよ」

マーベラス勢「したって同じだよ!」

桜花「うっせー、お前ら。とりあえずお客さんのために10分の休憩とってあげましょう。お客さんのためですからね。だから10分後、10人タッグマッチ、時間無制限。次は1本勝負でよろしくお願いします。1本で、1本!」

広田「おいミコト、お前から取ってやるからな。負ける気しねーからな!」

桜花「じゃあ、このあと休憩はさんで10人タッグマッチよろしくお願いします」
◎延長戦(時間無制限1本勝負)
桜花由美&宮崎有妃&○旧姓・広田エリザベスさくら&野崎渚&HIRO’e(8分36秒、エビ固め)神童ミコト●&星月芽依&響&Maria&MASHA
※スワンダイブ式ジャックナイフを切り返して。


10分間の休憩のあと、団体対抗戦の最終決着戦へ。先にwave勢が入場。続いて現れたのは、この日セコンドとして会場に来ていた彩羽匠&KAORU&渡辺智子&桃野美桜&門倉凛の5選手。さきほど試合に出ていた若手選手たちはリング下に控えている。どうやらマーベラス側はメンバーを変えて、10人タッグに挑むようだ。

もちろんwave勢はこのメンバーチェンジに猛抗議。必死の広田が「アンタたちはさ、ギャラないけどいいの?」と投げかけ、さらに欠場中の桃野&門倉には「お前らこんなところで復帰していいのかよ!」と痛いところを突いていく。しぶしぶリングから降りるマーベラス勢。
試合は予定通り、桜花&野崎&宮崎&広田&HIRO’evs神童&響&星月芽依&Maria&MASHAとなり、マーベラス勢が奇襲をしかけゴングとなる。

野崎を標的にマーベラストレインが炸裂。響がヘッドバットを見舞っていくと、野崎はスリーパーで捕獲する。野崎のケンカキック、おしゃれキックが決まると、宮崎が場外から片足キック。さらにHIRO’eのチンクラッシャーを挟んで、野崎がノアールランサーで飛び込む。カウント2。
続けざまに桜花→野崎の串刺しビッグブーツが決まる。桜花のカカト落としはカウント2。マーベラス勢も響&星月の合体フットスタンプで流れを変えると、響がセントーンで反撃にかかる。

今度はMASHAが出ていき、桜花にショートレンジラリアット。そしてスライディング・ラリアットでカウント2。桜花もスタンガンで流れを変えるとビッグブーツで攻勢。続く宮崎が張り付けラリアットにつなげる。MASHAもハイキックで応戦し、カウント2。さらにMASHAはミサイルキックで追撃。もう一発狙うが、これはwave勢が足止め。逆に野崎&宮崎の合体ブレーンバスターが決まる。キックアウトされると宮崎がムーンサルトプレスを投下。寸前でかわしたMASHAがバックスピンキックを放ちMariaと交代する。
Mariaは宮崎にドロップキックを連発していく。5分経過。そして三角締めの体勢。カットに入ったwave勢が5人揃ってのフロント・ハイキックキック。続けざまに宮崎が恥ずかし固めを狙うが、これは響が阻止するする。
広田はMariaに高田純次を狙うが、妨害される。ここでMariaは神童にタッチ。丸め込みを連発する神童。いずれもカウント2。ならばとダブルのドロップキックを狙うマーベラス勢だったが広田がかわすと、すかさず宮崎が両腕ラリアット。
混戦となるなか、広田のボ・ラギノールが響&MASHAに命中。改めて広田は神童にシャイニング・ウィザードを狙うが、ガードした神童がジャックナイフエビ固め。カウント2。
ここで桜花のビッグブーツが広田に誤爆してしまう。このチャンスに神童が再びスワンダイブ式ジャックナイフエビ固めを狙うが、切り返した広田が逆転勝利! waveに貴重な1勝をもたらした。
◎エンディング
広田「ミコトに勝ったぞー! ずっと勝てないと思ってました。何回やっても越えられなくて…。だけど今日、越えることができましたー! ありがとうございました!! 言っとくけど、waveの勝利でもう対抗戦終了だから、waveの圧勝で今までも終わったように、もうミコトにも勝ったし、wave勝ったし、対抗戦はもう終了で。何回負けても、この1回の勝ちがそれを上回ってるからいいんだよ。あと、そこの匠さん。匠さんさー、なんで来てるのに出ないの? 宮崎さんをさ弄ぶのやめなよ! ウチの宮崎さん、どれだけ傷ついたと思ってるの? 泣いてるじゃん。こんな先輩の涙、見たくないよ!」
宮崎「大丈夫。大丈夫だから…」

広田「そんなこと言わないの(と抱きしめる)。ねえ、どうするんだよ。これだけユキタク、ユキタクって言っててさ、そうだよね! 1回くらい組んでやりなよ!」

彩羽「1回だけだったら」
喜びのあまり宮崎が抱きつきにいくが、マーベラスの鉄壁ガードに阻まれる。

宮崎「ちょっとも触れない……」

広田「waveも勝ったし、ミコトにも勝ったし、ユキタクも成就したし、今日はいい日だーーー! ありがとーーー!!」
HIRO’e「えーっと、waveも大勝利したということで、こうやってwaveの大会を締めるのは残りわずかなので、今日も私が締めます! お前らは帰れ。負けたんだから帰れ。waveだけで締めましょう。どうぞお帰りください。バイバーイ。ということで、気分いいですね。引退まで私ももうすぐで20日を切るということで、明日はwave大阪大会です。そして広田さくらと初シングルです。初シングルだけどモシャス! 精神的にやられて東京に戻ってくるかもしれないけど、私は広田さくらからの勝利をしたいと思いまーす! ということで、皆様、あまり大声は出しちゃいけませんが、心の中で私が『これが!』と言いましたら、『waveだー!』って心の中でみなさんは叫んでください。私たちは言います。よろしいですか? では、行きますよ! これがー、waveだー! ありがとうございましたー!」
◎バックステージ
——おめでとうございます。
一同「よっ! ありがとうございます(拍手)ポンポンポーン」

——いかがでしたか? 三度目の正直で勝利。
広田「そう、特別なルールだったので。本当に前半はね、桜花さんが最後取られなければ勝てたと思うので」

桜花「イヤイヤイヤイヤ!」

広田「本当にね、みんな悔しい思いをした」

HIRO’e「これって最初から言ったら私、最初取ったんですよ」

野崎「次、アタシ」

HIRO’e「取りましたよね?」

桜花「次、私取った」

宮崎「次、私、取った」

野崎「(HIRO’eを指しながら)さらに取ったでしょ?」

HIRO’e「取った」

桜花「私も取った。2回取ったけど、1回負けちゃった! 広田さんは?」

広田「私、最後に勝ったよ?」

桜花「違う×4!」

広田「最後にミコトから勝ったよ」

HIRO’e「30分のときに」

桜花「そうそう」

野崎「3カウントいっぱい聞いたんっすけど」

広田「頑張ったけど…」

宮崎「あれ何があったの?」

HIRO’e「カンカンだけがすごい聞こえたんです」

広田「その何があったかが私が冷静にわかってたとしたら、もう勝ってますよね?」

広田を除いてwave勢が苦笑。

野崎「私、見てたんですけど…」

広田「理解がみんなできないまま今になってる」

HIRO’e「まあ、でも最後ね。広田さんが」

広田「そうそうそう!」

HIRO’e「頑張ってくれたから」

一同「終わりよければすべてよし」

桜花「(対抗戦は)いままでずっと負けてましたもんね」

広田「負けてましたね」

HIRO’e「今日の勝利が今までのぶんの勝利ですね」

野崎「ミコトに初勝利(苦笑)」

広田「はい。ミコトに初勝利。ミコトに初金星」

HIRO’e「キャリア差、何年ですか!」

広田「大金星。本当に対抗戦悔いはないです」

桜花「そして本当にHIRO’eちゃんが引退する前に5人で組むのは最後ですね。コレ」

一同「あー!」

広田「じゃあアレじゃないの? 一番最後にみんなで肩組んで、やったヤツが最後の?」

桜花「最後の連係ですよ」

HIRO’e「サイドの足が長すぎて、当たらなかったんですよ」

広田「ここから来たよね」

HIRO’e「一生懸命、足伸ばしたのに、当たりました?」

野崎「当たった」

宮崎「当たった気がする」

広田「当たってない足を見てたもん。HIRO’eちゃんも当たってなかった。雰囲気でね!」

HIRO’e「気持ちはみんな一つでした」

桜花「最初で最後の5人の連係でしたね」

一同「よかったねー。楽しかった」

HIRO’e「いろんなカウントダウンが進んでいきますが、最後まで5人で頑張っていきましょう!」

一同「頑張りまーーーす」
2020.07.19

『NIIGATA WAVE~TOKI~3〜COUNTDOWN LONG BEACH・28日~』

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1、NIIGATA・スクランブルwave(20分1本勝負)
○宮崎有妃&梅咲遥(13分18秒 片エビ固め)優宇&響●
※ムーンサルトプレス
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2、NIIGATA・チャレンジwave(15分1本勝負)
○神童ミコト(12分59秒 ジャックナイフ式エビ固め)旧姓・広田エリザベスさくら●

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3、NIIGATA・プレミアムwave(15分1本勝負)
△野崎渚(時間切れドロー)彩羽匠△


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4、NIIGATA・ゴキゲンwave(20分1本勝負)
○米山香織&高瀬みゆき(11分14秒 ぐるりんちょ)桜花由美&林亜佑美●

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5、NIIGATA・プレミアム・メモリアルwave~COUNTDOWN LONG BEACH・28日~(30分1本勝負)
○里村明衣子(11分30秒 エビ固め)HIRO'e●
※デスバレーボム

2020.07.07

「ベガとアルタイル」

日時
7月7日  火曜日
観衆
145人
場所
新宿FACE
1、YOUNG wave (15分1本勝負)
△神童ミコト&久令愛&梅咲遥(時間切れ引き分け)鈴季すず&林亜佑美&稲葉ともか△


オープニングマッチは、神童ミコト&久令愛&梅咲遥vs鈴季すず&林亜佑美&稲葉ともかのYOUNG世代による6人タッグマッチ。JUST TAP OUTの稲葉は、今大会がwave初参戦となる。

試合は、先発を買って出る林に神童組がドロップキックで奇襲を仕掛けてスタートとなる。林をロープに張り付け「わっしょい!」を横取り連呼。さらには、初参戦の稲葉も捕らえて張り付けていく。先手を取られた稲葉だったが、空手仕込みのローキックを放って神童に反撃。ハイキックは神童がかいくぐりドロップキックでやり返す。
すかさず梅咲が出ていき、ドロップキックで追い打ちをかける。エルボー合戦を挟んで、稲葉がキックで攻勢に出ると、ランニング・キック。これをかわした梅咲が丸め込む。カウント2。

再び稲葉が捕まる展開となるが、ハイキックでやり返し、ようやく林とタッチ。

林はボディースラム。首投げを放っていく。梅咲も逆さ押さえ込みに切り返す。キックアウトした林は水車落としを狙うが、これも梅咲がエビ固めに切り返す。カウント2。そこから梅咲がドロップキック3連発。
5分経過。梅咲は強烈エルボーを放って久令愛と交代。久令愛はショルダータックルで林を吹っ飛ばし、腕十字へ。耐えた林はクロスボディーで一矢報いて鈴季とタッチ。

鈴季は躍動感のある串刺しスピアで反撃開始。ロープに久令愛がもたれると、エプロンからのニーリフト→顔面ドロップキックを放つ。しかし久令愛も腕十字で攻勢に。これは林がストンピングでカット。ならばと久令愛はアームブリーカーからエルボー連打。鈴季もドロップキックでやり返す。
続いて神童が出ていき、鈴季にドロップキック。串刺しドロップキックを連発。ボディースラムで叩き付けるも、カウント2。エルボー合戦から鈴季が抜け出しドロップキック。キックアウトされると逆エビ固めの体勢。これも耐えられると串刺しスピアで追い打ち。

ここで鈴季は林&稲葉を呼び寄せる。そしてトレイン攻撃。その場ムーンサルト・プレスにつなげるも、カウント2止まり。すかさず関節技で絞り上げるが、堪える神童。今度はジャーマンの体勢の鈴季。これを神童がエビ固めに切り返すと、丸め込みの応酬へ。両者ともに決め手を欠き、時間切れとなった。
2、スクランブルwave(20分1本勝負)
○桜花由美&高瀬みゆき(16分11秒、片エビ固め)優宇&青木いつ希●
※ビッグブーツ


「タッグマッチをしたい」という桜花由美の希望で組まれた試合だが、あいにく桜花の正パートナー・桃野美桜(BOSS to Mammy)は欠場中。Black Widowで組む野崎渚は、今大会のメインイベントでレジーナ戦を控えている。パートナーを探していた桜花に、名乗りを挙げたのがアクトレスガールズの高瀬みゆきだった。高瀬も現在パートナーが不在状態。今回、はじめてタッグを組むという桜花&高瀬。息が合えば、今後もタッグを組むことが考えられるだけに、高瀬はやる気満々だ。
その対戦相手となったのは、wave認定タッグ王座に挑戦を表明している優宇&青木いつ希のキロデシベル。タイトル戦の日程はまだ決まっていないが、ナンバーワンコンテンダーとなった今、敗戦だけは避けたいところ。

試合前から高瀬は桜花の動きとシンクロさせて、息が合っているところを猛アピール。先発も買って出る。青木が対峙し、元気のよさで張り合う。そしてロックアップ。いったん離れると、再び大声を競い合う両者。高瀬がドロップキックにつなげるが、青木は倒れず。「いい加減にしろ!」と高瀬がエルボー弾。ボディースラムの体勢。だが、これは逆に青木が叩き付けていく。
続けざまに青木のショルダータックルが決まり、キロデシベルでダブルのワキ固め。これは桜花がカット。高瀬は「息が合うっていうことはこういうことだ!」と桜花とトレイン攻撃を成功させる。そしてボディースラムでお返しするとグラウンドへ。

タッチを受けた桜花が串刺しビッグブーツにつなげる。カウント2。劣勢の青木だったが、ショルダータックルでやり返し優宇とタッチ。

優宇が出ていくと、高瀬が桜花の助っ人に入るが、優宇は桜花&高瀬に両腕ラリアット! そして、桜花に旋回式サイドバスター、セントーンをお見舞いする。さらには逆水平チョップで追撃。
一方の桜花もケンカキックでやり返すと、高瀬がすかさずドロップキック。連係のよさをアピールする。

そのまま高瀬が続投し小刻みエルボー。ロープに走るも、優宇がカウンターのラリアット。逆水平チョップで高瀬をコーナーに押し込んでいく。高瀬も逆水平チョップでお返し。だが、優宇は前へ前へと出ていき、パンチのようなエルボー弾を食らわす。

吹っ飛ばされる高瀬だったが引かない。ラリアットを叩き込むと、優宇のラリアットを払い落とし、もう一発! さらにラリアットの体勢に入るが、優宇がカウンターの払い腰。
10分経過。続いて青木が出ていき、高瀬に串刺しバックエルボー2連発。フェースクラッシャーから「潰れろ!」とボディープレスを投下する。返されると、コーナーに向かう青木。高瀬が追いつきデッドリードライブ。すぐに青木もショルダータックルでやり返す。

そしてコーナーに高瀬をハンマースルーするが、高瀬がブーメラン式ドロップキックに切り返す。そして、セカンドからのジャンピング・エルボーアタックで追い打ち。そこからグラウンドに持ち込む。

優宇が助っ人として出てくるも、桜花&高瀬で撃退。高瀬のブレーンバスターはカウント2。桜花がケンカキックで追撃する。高瀬のえびす落としから桜花がビッグブーツで飛び込むも、これは優宇がカット。

青木もブレーンバスターでやり返す。そして串刺しラリアットを決めると、優宇がキャノンボール! 青木のダイビング・フットスタンプへとつなげるも、高瀬がカット。
残り5分となり、焦るキロデシベル。優宇が逆水平チョップを繰り出すも、寸前でかわされ青木に誤爆してしまう。その後のドロップキック、セントーンも青木に誤爆…。このチャンスに高瀬がミサイルキックで優宇を排除。リングに残る桜花が青木にビッグブーツで飛び込むがカウント2。ダメージを負いながらも青木がラリアットで応戦しロープに走るも、桜花がカウンターのビッグブーツで貫録勝ちを収めた。
◎試合後のマイク
高瀬「勝ったぞー! みなさん! 私と桜花さんのタッグ、どう思いましたか。知ってますか? あの2人はwaveのタッグベルトに挑戦しようとしてる2人なんですよ。その2人に今日ウチらが勝ちましたーーー!! 桜花さんのプロレスに対する思い、ビシバシッ感じましたっ! その真っ赤なコスチュームのように熱い心を持った選手がウチは大好きです! 桜花さん、今後も私のパートナーになってくれませんか!?」

桜花「高瀬! 熱い高瀬のことは大好きだ! 凄く、熱くて×4、会場中のお客さんの熱をヒートアップさせる高瀬の試合が大好きだ! パートナーとしても心強い!! だけどね…私、タッグパートナーいるんだ。えっとBOSS to Mammyという、組んでる桃野美桜っていうのがいて、ボスが帰ってくるまでアタシは待ちたい! 待ちたいの。ゴメンね。ゴメン。タッグは今後はたまーに。ベルトはね、ボスと取りたいから、人がいなかったとき? お互いタッグパートナーがいないときだけ組もうね」

高瀬「正式、正式には?」

桜花「(即答で)組まない。組まない! ごめん!! 私はボスが復帰するまで、待ってます。なのでBOSS to Mammyを応援よろしくお願いします。ごめん、ごめん。じゃ!(と退場)」

高瀬も「桜花さーーーん!」と追いかけ退場した。
3、メモリアルwave~COUNTDOWN LONG BEACH・40日(15分1本勝負)
○中島安里紗(13分4秒、レッグクラッチ式ジャーマン・スープレックス・ホールド)HIRO'e●

引退まで残り40日となったHIRO’eの今回の対戦相手は、SEAdLINNNGの中島安里紗。中島とは新生waveのスタートとなった19年4・1新木場大会で対戦しており、この試合後、本名(長浜浩江)から現在のHIRO’eに改名することを発表した。あれから1年3カ月。あの日、生まれ変わったHIRO’eは、最後の中島戦で成長した姿を見せられるのか。

スタートからグラウンドの攻防が繰り広げられる。いったん離れると、額を付け合わしての睨み合い。ヒートアップし髪の毛をつかみ合う。中島がロープに振るが、HIRO’eがドロップキックを放ち、低空ドロップキックの体勢。寸前で中島がかわして片足ドロップキックをお見舞い。そしてボディーシザースで絞り上げる。
中島は「長浜!」と対角コーナーにハンマースルー。HIRO’eは「だからHIRO’eだっつーの!」とチャーシュー、スピアで反撃開始。さらにブレーンバスター、低空ドロップキックにつなげる。続くミサイルキック3連発も決めてみせたが、カウント2。ならばとHIRO’eはコーナーに登るが、中島がバックドロップで投げ落とし攻守逆転。

ブラ下がりフットスタンプ、ダイビング・フットスタンプと畳みかける中島。だがHIRO’eも冷静に中島のケンカキックを受け止め、カサドーラを連発。中島が切り返してフットスタンプを見舞うと、HIRO’eもカサドーラからのフットスタンプでやり返す。そして、サクラ落とし、バックドロップを敢行。いずれもカウント2止まり。
すぐに走るHIRO’eに中島がカウンターのキューティースペシャル。張り手からDDTを放つ。さらにはジャーマン・スープレックス・ホールド、ダルマ式ジャーマンも放つが、すべて返すHIRO’e。ならばとドラゴンSHの体勢に入る中島だったが、これはHIRO’eがヒロギョプサルへ。返されるとジャーマンSHで逆にカウント2を奪う。

思わぬ反撃に遭った中島だったが、投げっぱなしドラゴンスープレックスで流れを変えると中島の代名詞とも言える強烈エルボーで猛ラッシュ。キックアウトされると、レッグクラッチ式ジャーマンSHでトドメを刺した。
◎試合後のマイク
中島「HIRO’e! これからずっと長く闘っていける相手だと思ってた。だから今日が最後になるとは思わなかったけど、このコロナで大会が減って、回数が引退ロードが減ってしまったなか、闘えて本当によかったと思う。ありがとう。あと、1カ月ちょっと、月並みですが、最後までケガなくきっちり走り抜けて、一生プロレスラーとして、夢をかなえ続けてください」
HIRO’e「メチャメチャ短くなった引退ロードで中島安里紗と闘うことができて、よかった……なんて言わねーよ! だいたい生ぬるいこと言ってんじゃねーよ!! ガンガンきてるお前がいいと思うぞ(中島がヒザ蹴りで襲いかかる)。お前いつまで経っても変わんねーな! 試合が終わったらコッチに来んじゃねーよ。お前は下がってろ。さっさと帰りやがれーーー!」
◎バックステージ
HIRO’e「厳しい闘いになるってことはわかってたし、私もそういう闘いをしたいと思ったから中島安里紗を選んだ。キャリアで言えばだいぶ上かもしれないけど、なんかスゲーアイツには負けたくないって思える相手なんですよ。今日で通算3回しかシングルはしたことないんですけど、やっぱりリブート(19年4・1新木場)での試合が一番かな。中島安里紗だったからこそ、リブートであれくらい試合の中で挑戦しようと思ったし、本人には絶対言いたくないけどスゲーなって思ってます」

——残り40日、内容も上がってきているように感じるが?
HIRO’e「短くなったからこそ、悔いを残したくないというのがすごくあるから。前よりも1試合1試合、試合がない日も大事に生きてかなきゃって思うようになった。遅いかもしれないけど、今からでも遅くないって思いながら、一日一日を生きてます」
4、WWWD世界エリザベス選手権試合(60分1本勝負)
<王者>○旧姓・広田エリザベスさくら(11分35秒、場外カウントアウト)伊藤薫●〈挑戦者〉、渡辺智子●〈挑戦者〉
※第3代王者が3度目の防衛に成功


今年の2月1日に井上京子を破り、WWWD世界エリザベス王者となった旧姓・広田エリザベスさくら。3度目の防衛戦となった今回は、ザベスよりさらにベテランの伊藤薫、渡辺智子の平成元年組が挑戦者に名を連ねる。同期であり、現WWWD世界タッグ王者組でもある伊藤&渡辺。3WAYとはいえ、広田はこの圧倒的に不利な状況を切り抜けることはできるのか?

挑戦者の2人はマスク着用でリングイン。マスクをしてないことを2人にとがめられた広田は「リング上はいいよってことになってるからだ」と反論。広田のみがノーマスク対応となった。

そして、広田がベルトとザベスの称号を一時返還。レフェリーチェックが終わると、早速、渡辺と伊藤は作戦会議へ。

広田「一個だけアドバイス。(マスク)取るならいまだよ。リング上だったらいいってなってるんだよ?」

渡辺「でも、みんながやってるのにさ…」

広田「じゃあマスク持ってきて! (私もマスクを)やらないと始まらないみたいな感じになってるから。すっごい息きれるよ? やめるならいまだよ?」

広田の再三の説得にも挑戦者の2人は首を縦に振らなかったため、仕方なく広田もマスクを着用しての試合となった。
開始早々、広田が渡辺にボ・ラギノール。伊藤にも狙うが肉厚すぎて効いていない様子。渡辺が広田をボディースラムで叩き付けると、伊藤が早々にダイビング・フットスタンプの体勢。

すると広田は「バカか!?(試合が)終わるだろ!」と急いで逃げる。そして渡辺にボ・ラギノール。コーナーに登ったままの伊藤にはロープ渡りを要求する。伊藤がしぶしぶロープ渡りを披露するも、途中で転落。すかさず伊藤&渡辺でクローズラインを狙うが、広田がフェースクラッシャーに切り返す。だが、仰向けの2人を飛び越えてのロープワークは、伊藤の厚みに足を取られて転倒。

逆に伊藤&渡辺のトレイン攻撃を食らった広田はリング中央で仰向けに…。すると観客が伊藤&渡辺の高田純次を手拍子であおる。ぎこちないながらも2人が成功させると、渡辺がボディープレス、伊藤がセントーンを投下!

リング上は伊藤vs渡辺となり、手四つの力比べ。ラリアット合戦は伊藤に軍配。そこに復活した広田が伊藤にマシンガン・ボ・ラギノール。伊藤が「やりすぎだから!」と抗議する。
今度はコーナーに登る広田だったが、伊藤が渡辺に突進。その衝撃で広田は転落してしまう。さらに伊藤は広田に雪崩式ブレーンバスター。広田の上に渡辺もブレーンバスターで投下する。コーナーに登る伊藤に、渡辺がボ・ラギノール。伊藤を排除すると、渡辺が広田にバックドロップ。着地した広田がボ・ラギノールでやり返す。続く広田のウラカンラナはカウント2。
シャイニング・ウィザードを放った広田は渡辺にへなーらサンセット。カウント2。伊藤にもへなーらを狙うが、押しつぶされて、逆に伊藤がカウント2。さらに伊藤のライガーボムが決まるも、これは渡辺が滑り込みの広田を救出。

ならばとコーナーに向かう伊藤を渡辺が投げ落とす。だが、仰向けの広田の上に落ちてしまい、大ダメージ。さらに渡辺はボディープレスを広田に投下。これは伊藤がカットする。今度は伊藤がセカンドロープからのフットスタンプを広田に投下。これも渡辺がカット。2人の圧殺攻撃に広田はたまらず場外へ。
再び伊藤vs渡辺となり、伊藤が裏投げ。渡辺も場外に落ちると、伊藤は渡辺&広田にスライディングキック。さらに広田に場外ブレーンバスターを敢行する。
そのまま場外戦となり、伊藤と渡辺が小競り合い。フラフラになりながらも先にリングに上がった広田がトペ・スイシーダで伊藤&渡辺に追い打ち。急いでリングに戻った広田がリングアウト勝ちを収めた。
ベルト授与には梅咲遥がディアナを代表し登場。認定書の代読、そしてベルトを広田に渡した。
◎試合後のマイク
桜花「はい! 防衛おめでとうございます。私まだエリザベス狙ってるんですよ。狙ってるので、もう40代の選手にはオファーしてあるので、またエリザベスの防衛戦よろしくお願いしまーす!(会場は拍手)」

広田「智子さん!」

渡辺「もう1回やる? エリザベス」

広田「いや! もういいです×2。ちょっとこれだけは言いたいんですけど、この期間中、減量、頑張ったみたいで、やせてちょっときれいになったねっていう話を聞くんですけど…(拍手が沸き起こる)でも十分威力はありました。ありがとうございました。いま桜花社長に言われて気付いたんですけど、いまマーベラスとwaveの対抗戦がまだ決着がついてないなと思って」

渡辺「えっ、そうなんですか?」

広田「いや、付いてないんですよ。付いてないままコロナに入っちゃって、今日私はエリザベス返り咲きまして、これで真のエリザベスになったと思います。気が早い桜花社長の挑発はおいといて、まずはこの対抗戦。なぜならばHIRO’eちゃんがもういなくなってしまうから、圧倒的に人数が不利になる。HIRO’eちゃんがいる間にやらないと。先に、これ決めちゃいましょう」

桜花「あいてるのが…7月23日の新木場、どうでしょう?」

広田「もう先がないんですよ。どんどん決めていかないと!」

渡辺「ちょっと会社に、長与さんに連絡してみたいと。忙しいんで、なんせ」

広田「わかりました。まあでも、7月23日しかない。一択なんで、そこ。あとは流行のTwitterのやりとりで。Twitterで詳細を決めていこうということで」

渡辺「じゃあ伝えます。でも、その一択しかないんだよね?」

広田「7月23日一択でお願いします」

渡辺「長与さんと彩羽選手に伝えます」

広田「今日はもう私も帰りたいので、いろんなものたぶん出てると思うんで。(桜花社長に向かって)お前がもしエリザベスなったときには、いまの2人とやれよ! 真のザベスは私だーーー!」
5、Regina di WAVE~WAVE認定シングル選手権試合(30分1本勝負)
<王者>○野崎渚(14分48秒、片エビ固め)宮崎有妃●<挑戦者>
※ノアールランサーハイ。第15代王者が3度目の防衛に成功

4月1日におこなわれる予定だった野崎渚と宮崎有妃のRegina di WAVE戦。新型コロナウイルス感染拡大のため延期となっていたが、約3カ月ぶりに実現した。活動再開となった6・28新木場では、久しぶりにタッグを組んだ野崎と宮崎だったが、タイトル戦前ということもあり連係がうまくいかず。最後も、宮崎が野崎を見殺しにし、遺恨を残す結果となった。なお野崎の防衛戦は、今回で3度目となる。
野崎から握手を求めると、宮崎がゆっくり握り返しゴング。しばらくにらみ合ったと、少しずつ間を詰めていく。力比べから宮崎がガットショット。グラウンドに持ち込む。野崎が回避すると、もう一度、宮崎がガットショット。そしてヘッドロックでグラウンドへ。
すぐに脱出した野崎がヘッドロックで取り返す。しかし、体勢を入れ替えた宮崎が太腿で野崎の首を締め上げる。なんとか逃げ出した野崎が串刺しビッグブーツ。おしゃれキックへ。そして、ビッグブーツで飛び込むも、かわした宮崎が場外で変型バスターを敢行する。
野崎がダメージを負うなか、宮崎はラダーとイスをリング上へ。Tommyレフェリーの注意を無視して、野崎をラダーの上にブレーンバスターで投下する。
苦痛に顔をゆがめながらも野崎がスリーパーで反撃開始。ところが宮崎が倒れ込んだ際にTommyレフェリーが巻き添えとなり、裁定不能に。無法地帯となったリング上。その間に宮崎は卑劣なイス攻撃。さらにはイス上に野崎をセットしギロチンドロップを投下させる。そして、逆片エビ固めへ。耐えられるとイスで強打する。
Tommyレフェリーのヒザにテーピングが施され復活すると、ようやく試合も軌道修正。イスを奪われた宮崎だったが、急いで控室に戻り、イスを調達。再びイスを振りかざす。これを奪った野崎がイス返し。ザキゴエ2発をお見舞いする。
宮崎もヘッドバットでお返し。すぐに野崎もザキゴエで攻め返し、蒼魔刀へ。走る野崎に、宮崎がラリアット。しかし野崎もスリーパー→ドルミルⅢを極める。耐えられるとノアールランサー3連発を敢行。
これを返されるとスリーパーで捕獲しようとする野崎。宮崎が直伝デスバレーボムに切り返し両者ダウン…。カウント8で立ち上がり試合が再開されると、ここで宮崎が再びイス攻撃。そして、えびす落としでカウント2。ムーンサルト・プレスを投下させる。
寸前でかわした野崎がノアールランサー。しかし宮崎もすぐに立ち上がり首固めへ。カウント2。外道クラッチも繰り出すが、これも返す野崎。返せたことに驚いた表情。
すぐに走る宮崎に野崎がノアールランサーハイ。さらにノアールランサーで畳みかける。改めてノアールランサーハイを決めて、激戦に終止符を打った。
◎エンディング
試合後、阿部由美子社長が認定証を授与。レジーナのベルトは宮崎が巻いてあげる。

野崎「まず、私のレジーナ、お帰りなさい。宮崎さん! 宮崎さんとのタイトルマッチが、アナタを越えることがこんなにも長い試練を神は与えるんだと正直、この自粛期間中、いろいろ。まだまだ越すのは早かったんじゃないかとか、私がチャンピオンとして宮崎有妃に挑戦するということが早かったんじゃないかと。たくさん考えて来ましたが、今日やってよかったです。本当はもっと宮崎有妃の力、本当の力を私は知ってるから、このコロナの影響で会場すべては使えないというハンデ、これだけがきっと宮崎さん後悔してるんじゃないかと思いますが、今日で最後じゃないと思ってるので、会場もお客さんも万全で、楽しくプロレスが見れて、私たちもやれるとき、もう1回やりませんか? もちろん今日と同じように私がレジーナとして、宮崎さんの挑戦受けてあげます。今日はありがとうございました(握手を求めるが、宮崎は氷のうを投げつける。だがそのあと、笑顔で握手&抱擁)。
5歳からお世話になってる先輩を越え、3度目の防衛をした私は本当にいま自分の中で自信になって、この女子プロレス界、最強なんじゃないかと思っています。なので、次の防衛戦の相手、決まってないんですけど……。そういえば8月16日からこれも待ちに待ったCatch the WAVEが開幕となるわけですが、今回、キャッチ、私レジーナ出場しません! レジーナとして誰が今年のキャッチ、優勝するのか。誰が波女になるのか。じっくり見させていただきたいと思います。出場選手はまだ決まってない(本部席を確認)。はい、決まってないということで、8月16日、HIRO’eの引退とキャッチ開幕、みなさんお楽しみにしててください。今日はありがとうございました。締めます。ということで、大丈夫ですか? 広田さん。試合見てなかったんですけど、大丈夫ですか? 大丈夫じゃない(苦笑)。でも、あっ、おめでとうございます。ということで、みなさん、waveのみなさんリングに上がってください。
今日は七夕ということで彦星は誰ですかね(苦笑)。みなさん素敵な七夕の夜にまたあと何時間あるので、お過ごしください。(いろいろ広田に突っ込まれる)ははは。私はいまとても幸せなんです、ふふ。この幸せ、みなさんにわけるので受けてとってください。ということで、私が『これが』って言ったらみなさん、右手を大きく突き上げて、ほどよい声量で『waveだ!』で返してください。行きますよ! これがーーーー、waveだーーーー!」
◎バックステージ
野崎「ありがとうございました! 3度目の防衛に成功しました。正直、相手が宮崎さんということで、もちろんベルトを守るということは頭にあったんですが、やっぱり15歳からお世話になって、一度離れてもまたこうやってwaveという団体でともに過ごしてきた先輩を越えるという、越えたというほうがいまは大きいですね。凄く凄く嬉しいです。4月1日にやる予定だったのがここまで伸びて、なんでしょうね…無事にやり遂げた。宮崎さんとの試合ができたということが何よりもいま、自分で安心してるのかな。不思議な気持ちなんですけど、きっといつ試合ができるかわからないという思いから、いま試合をやり遂げたことが凄く嬉しいです。何言ってるかよくわからないですけど、大丈夫?(笑)」

——王者としてCatch the WAVEは不参加とのことだが。

野崎「そうですね。今年のキャッチどうしようかなと思ってたんですけど、これももう3月くらいには、もうキャッチ出ずに今年の波女になる人をじっくり見たいなという思いはあって、会社にも言ってたんですけど、コロナの影響でキャッチ開幕も延期になって楽しみにしてる人たちをガッカリさせてしまった中だったので、私が不参加よりも参加したほうが面白いんじゃないかなと思ったりもしたんですけど、やっぱりレジーナとしてじっくり波女になる人を見たいとの思いが強いので今回は辞退させていただきました」


——新木場で流れたが、結果的に(大きな会場の)新宿といういい形になったが。
野崎「そうですね。本当に、ただ一つ残念なのが、宮崎有妃というスタイルは変幻自在。隣で背中を見て来たのでよくわかってたので、きっと会場すべてを使えないなかで試合をするって、宮崎さん自身は制限のある中での試合だったのかなと思うので、そこだけがやっぱり…。きっと本当はもっと凄いんじゃないか。もっと会場がフルで使えたら私はどうだったんだろうとか、いま凄く思うので、そこだけが引っかかるので、喜ぶよりはまた、本当にいつになるかわからないですけど、コロナが落ち着いてというか、落ち着いて会場ももっとお客さん入れるようになって、っていう中で、また改めて宮崎さんと試合をして勝って、そこでやっと越えたと大きな声で叫びたいですね」

——リングでまず『お帰り、レジーナ』と言っていたが。
野崎「そうですね。なんか4月1日にタイトルマッチだったのが流れて、流れてだったので、3カ月か試合してなかったのにチャンピオンというのが、試合をしてナンボだと思ってるので、ただの飾りになっていくのが凄くイヤだったので、今日はタイトルマッチして、改めてチャンピオンベルトとして戻ってくれたというか、そんな思いでお帰りと言いました」
2020.07.01

『NAMI☆1~Jul.~’20』

◎前説
野中美智子リングアナが恒例の前説。
途中から今大会を欠場する桜花由美も加わり「今日はご来場、誠にありがとうございます。本日私、本大会のみ欠場させて、お休みさせていただくことになりました。すみません。出場を楽しみにしていたみなさん、大変申し訳ありません。ちょっとね、いま肩の調子が悪かったので、こないだの大会から3日しか経ってないので、1回ちょっと休もうというので、昨日決定し……あとはコロナウイルス対策も、会場まわりを見てみたいと思って、一応、改善策、いたらないことがあったらというので、一応いまチェックをしております」と欠場報告をおこなった。
1、チャレンジwave(15分1本勝負)
○野崎渚(9分32秒、エビ固め)青木いつ希●
※ノアールランサーハイ


wave6・28新木場大会で、優宇&青木いつ希組にピンフォールを奪われてしまったレジーナ・野崎渚が、シングルマッチで青木と対戦。宮崎有妃とのタイトル戦(7・7新宿)を前に、しっかり借りを返しておきたい一戦となった。

青木が大きな声で「よろしくお願いしまーす!」とご挨拶。スタートからハイテンションの青木は野崎を相手に「来い!」と力比べを挑んでいく。野崎が手を高く掲げると、青木はセカンドロープに飛び乗り身長差をカバー。ならばと野崎は串刺しドロップキックを狙うが迎撃した青木が豪快なショルダータックル。
野崎もガットショットを叩き込むとブレイジングチョップで反撃開始。カウント2。キャメルクラッチで絞り上げたあと、顔面バーン!へ。そして卍固めで捕獲する。

青木も攻守を入れ替え串刺しバックエルボー2連発からのフェースクラッシャー。そしてボディープレスでカウント2。
続いてエルボー合戦に。そこから青木がラリアット、ブレーンバスターホールドにつなげる。カウント2。

一方、野崎も雪崩式ブレーンバスターでやり返しドルミルへ。ロープに助けられた青木に、ビッグブーツで追い打ちをかける。キックアウトされると、蒼魔刀へ。これもカウント2。続く後頭部へのノアールランサーを返されると、もう一発の体勢。
だが、これを青木がラリアットで迎撃。そしてバックドロップにつなげる。さらに青木はダイビング・フットスタンプを投下するが、寸前でかわした野崎がビッグブーツ。なんとかガードした青木が引き込み式ラリアットでカウント2。すぐに走る青木に野崎がノアールランサーハイ。すかさずダメ押しの一撃を食らわせ3カウント。レジーナの貫録をみせた。
2、3wave(20分1本勝負)
○優宇(9分23秒、片エビ固め)旧姓・広田エリザベスさくら●
※セカンドロープからのボディープレス。もう1人は宮崎有妃

第2試合は、宮崎有妃vs旧姓・広田エリザベスさくらvs優宇の3WAYマッチ。7・7新宿でのWWWD世界エリザベス王座戦を控えているザベスにとっては最後の調整マッチであり、また、6・28新木場で奇跡のタッグ王座に挑戦表明した優宇にとっては、じかに挑戦をアピールするチャンスでもあった。
それぞれの思いが絡み合うなか、握手を求める優宇。だが、奇跡は無視。強引に優宇が握手をかわしゴングが鳴らされた。開始早々、優宇が孤立しかけたが、宮崎、優宇の串刺し攻撃はいずれもザベスに誤爆。

続いて宮崎と優宇がショルダータックル合戦。ラリアットは相打ちに。宮崎がドロップキックを狙うが、これもザベスに誤爆してしまう。すかさず優宇が宮崎にセントーンを食らわすも、ザベスがボ・ラギノールでカット。
ザベスは「お前ら2人して!」と反撃開始。ロープに走るザベスは優宇を飛び越えようとするが、優宇のカラダが分厚すぎて転倒。高田純次も迎撃されてしまう。ここで宮崎が助け船。ザベスをボディースラムで叩き付けると、優宇に「行け!」と高田純次のお膳立て。優宇が豪快に高田純次を決めるも、宮崎がカウントを妨害する。
そのまま宮崎が優宇を場外で羽交い締めにすると、ザベスがトペ・スイシーダ。だが、これは失敗に。そのまま宮崎は場外に繰りだそうとするも、桜花社長が「ダメ!×3」と阻止する。

リング上は宮崎vsザベスとなり、ザベスが「宮崎さん、アナタとはもう一度やらないといけないときがくると思ってました。それが今日だったんですね。時は来たーーーっ!」と対峙する。宮崎の追走式ラリアット、ザベスの追走式ボ・ラギノールがラリーとなり、宮崎がトラースキック。ザベスは飛び起きるも、そのまま宮崎に蹴り落とされる。
戦況が宮崎vs優宇に移行する。そこにザベスがミサイルキックを発射させるも、2人にかわされ自滅。宮崎がすかさず優宇にバックドロップ。優宇の上にザベスを投下しようとするが、未遂。ならばとファンタスティックフリップでザベスを投下するも、優宇はカウント1でキックアウト。

今度はザベスが宮崎をファンタスティックフリップで投下しようとしたが、優宇に捕まる。逆に優宇が宮崎をザベスの上に投下。主導権を握る優宇は、宮崎にセントーン、ザベスにドロップキックを同時に放っていく。そしてザベスをコーナー下に吹っ飛ばすと、キャノンボールを投下。最後はセカンドロープからのボディープレスで、ザベスを圧殺した。
試合後、優宇がマイクを握る。

優宇「勝ちましたー! 今日のこの3WAY、すっごい意味あったんです。宮崎さん! 広田さん! 前回に引き続き私、2連勝ですよ。私たち(優宇&青木いつ希)でwaveのタッグベルト挑戦させてください! いいですよね?」

宮崎「ちょっと待って。こんな状態なんだから、広田が。どうしたじゃねーよ(苦笑)。気持ちはとってもありがたいんだけど、私も広田も、私は7月7日に新宿FACE、野崎とのチャンピオンシップ控えている。そして、こんなになっちゃったけど、広田もエリザベスタイトル戦が7日に控えてる。だから、ちょっと、もうちょっと待って。いまはそっちの方に頭がいってるから。ちょっとタッグのことは考えられない」

優宇「それが終わったら考えてくれるってことですよね?」

宮崎「すぐに返事はこんなになってるし、このあと試合、控えてるし。だから、ちょっと待って。ちょっとだけ待ってください。お願いします」
3、メモリアルwave~COUNTDOWN LONG BEACH・46日(15分1本勝負)
○高瀬みゆき(12分22秒、片エビ固め)HIRO’e●
※ダイビング・ギロチンドロップ

waveの活動再開から急速に動き出したHIRO’eの引退ロード。残された時間のなかで、できるだけHIRO’eの希望を叶えようと1大会に2つのメモリアルマッチが組まれた。まずはエスペランサとしてタッグを組んでいた高瀬みゆきとの試合。5カ月前に一度組まれたカードだったが、その内容に納得のいかない高瀬が再戦を申し出ていた。今度こそ、これがラストとなるHIRO’evs高瀬のシングルマッチ、HIRO’eはどう挑むのか。
ガッチリと握手をかわすHIRO’e&高瀬。ロックアップの押し合いはHIRO’e優勢。再び組み合うと、高瀬がヘッドロックで捕獲する。そしてドロップキック、ボディースラムでカウント2。2発目はHIRO’eもブリッジで切り抜け、高瀬の肩に噛みつく。コーナーに追い詰めたHIRO’eは逆水平チョップをお見舞い。あえて胸を突き出す高瀬。

HIRO’eの逆水平を受けきったあと、高瀬も同じく逆水平チョップでやり返す。そこから高瀬はブーメラン式ドロップキック、串刺しラリアット、セカンドからのエルボーアタックでカウント2。
エルボーのラリーを挟んで、高瀬がスリングブレイド。カウント2。カミカゼの体勢に入るが、HIRO’eが着地。串刺しスピア2連発で攻勢に転じ、ブレーンバスターを敢行する。キックアウトされるとロングビーチへ。これは高瀬もブレイク。すぐさまミサイルキックで追撃するHIRO’e。サクラ落としでカウント2。ジャーマンSHもカウント2止まり。バックドロップも返されると、コーナーへ向かう。
これを足止めした高瀬がバックドロップ。そして張り付けラリアットを敢行する。走る高瀬にHIRO’eがカウンターのスピア。高瀬もすぐにえびす落としでやり返す。ダブルダウンに。
カウント9で立ち上がる両者。ここからHIRO’eがカサドーラ3連発。エビ固めの応酬が繰り広げられる。いずれもカウント2。走るHIRO’eに高瀬がカウンターのラリアット。そこからショートレンジラリアットを6連発。そしてスライディング・ラリアットにつなげる。これも返されると、正調ラリアットを叩き込む。そして、最後はダイビング・ギロチンドロップを投下させ3カウント!
4、YOUNG wave(15分1本勝負)
梅咲遥&○鈴季すず(12分22秒、ジャーマン・スープレックス・ホールド)久令愛&林亜佑美●


第4試合は、鈴季すず&梅咲遥vs久令愛&林亜佑美のヤング世代によるタッグマッチ。アイスリボンのすずはwave初参戦となる。

試合は久令愛&林が奇襲をしかけてすずに先制。すず&梅咲もダブルの張り付け攻撃でやり返す。
続いて梅咲vs林に移行。梅咲がヘアホイップから林をコーナー下に追い込んで行く。そして弓矢固めへ。

脱出した林が「わっしょい!」と叫びながらの首投げを連発。キックアウトされると梅咲をロープに張り付け、林&久令愛でチョップの三三七拍子。
替わった久令愛はドロップキック3連発。カウント2。腕十字を狙うが、耐える梅咲。攻守を入れ替えた梅咲もドロップキックで反撃。ネックブリーカードロップでカウント2。そしてすずとタッチ。

すずは久令愛に張り付けドロップキック。久令愛のハンマースルーをエプロンに出てかわすと、エプロンからのアームブリーカー、ヒザ蹴り、顔面ドロップキックをお見舞いする。

リングに戻ったすずがロープに走る。これを久令愛が飛びつき腕十字で捕獲。なんとかブレイクしたすずに、ドロップキックで追い打ちをかける。そして、もう一度、腕十字の体勢へ。これは梅咲がストンピングでカット。

久令愛はすずに小刻みエルボー。一方、すずもキックでやり返す。ここで久令愛と林が交替。林はドロップキックで追撃にかかる。カウント2。林のエルボーをブリッジでかわしたすずがドロップキック。
林を孤立させると、すず&梅咲で串刺しトレイン。そしてダブルの串刺しスピアでカウント2。エルボー合戦を挟んで、今度は林&久令愛がダブルの攻撃でやり返す。

残り5分のコール。林のエルボーをかわしたすず。ジャーマンを狙うが、林が回転エビ固めに切り返す。丸め込みの応酬はいずれもカウント2。林のジャックナイフエビ固め、ダブルリストアームサルトは惜しくもカウント2止まり。

ここで梅咲がすずの助っ人。波状攻撃からすずがスピアにつなげる。だが、久令愛が滑り込みカウント2。ならばと、すずはその場ムーンサルトプレスでカウント2。最後はジャーマンSHで林を仕留めた。
5、メモリアルwave~COUNTDOWN LONG BEACH・46日(30分1本勝負)
宮崎有妃&○旧姓・広田エリザベスさくら(ふらふらドーン)野崎渚&HIRO’e●

この日、2試合目となるHIRO’eの引退ロード。HIRO’eが希望していた奇跡(宮崎有妃&旧姓・広田エリザベスさくら)との対戦となったが、野崎と宮崎は7・7新宿でのレジーナ戦を控えており、試合前からお互いを意識。HIRO’eのメモリアル戦であり、レジーナ前哨戦となったメインイベントは注目の一戦となった。

先発はHIRO’evsザベス。対峙するザベスが「コイツなんか歯が抜けてるぞ」とHIRO’eをいじる。HIRO’eが「なんで言うんだよ!」と言い返すと、野崎も「かわいそうだろ」と助け舟。すると広田も「お前だってさっき一緒に笑ってただろ!」と控室での模様を暴露。「笑うんじゃねー!」とHIRO’eが叫んで、試合がスタート。
開始早々、野崎が加わり広田にトレイン攻撃。だが、2人のキメポーズは息が合わず。逆にザベスがHIRO’eへのボ・ラギノール→ロープ渡りで主導権を握る。

ザベスはHIRO’eにもロープ渡りを振るが、HIRO’eは無視。ならばとザベスがフェースクラッシャーでお仕置きする。

HIRO’evs宮崎となり、HIRO’eがブーメランアタック。ロープに走る宮崎に、エプロンから野崎がミドルキックで妨害する。野崎に詰め寄る宮崎。だが、その背後からHIRO’eが投げっぱなしジャーマン。宮崎もラリアットでやり返す。
ザベスが出ていき、「この私が決めてやるぞーーー!」とアピールするも、その間にHIRO’eは野崎と交代。ザベスはボ・ラギノールを放ってカウント2。へなーらサンセットを狙うが、かわす野崎。
ロープに走る野崎だったが、今度は宮崎がエプロンから妨害。野崎が宮崎に詰め寄ると、背後からザベスがボ・ラギノール→619を敢行する。

HIRO’eがザベスにスピアを放ってアシストすると、野崎が蒼魔刀。ノアールランサーと畳みかける。宮崎のボディープレスも広田に誤爆させると、HIRO’eがミサイル発射。サクラ落としでカウント2。
ザベスもウラカンラナでカバーするが、カバーの瞬間、野崎がドロップキック。形勢を入れ替え、HIRO’eがカウント2。すぐさま走るHIRO’eに宮崎が追走式で妨害。奇跡のハンマー式ボディープレスが決まる。コーナーに登る宮崎だったが、エルボー弾で落とすHIRO’e。そしてHIRO’eはザベスに裏カサドーラ。ジャーマンSHでカウント2。
一方、奇跡は串刺し式のときめきメモリアルを狙うが、野崎&HIRO’eも全力で回避。作戦変更のザベスはへなーらサンセットでカウント2。ここで野崎がノアールランサー。すかさずHIRO’eがジャックナイフで飛び込んで行く。キックアウトされるとバックドロップを決めるHIRO’eだったが、広田がそのままふらふらドーンでHIRO’eに倒れ込み、3カウントが入ってしまった。
◎エンディング
試合後、野崎と宮崎は一触即発ムードだったが、HIRO’eが止めに入る。そこに桜花がリングへ。
桜花「HIRO’eちゃん、メモリアルwaveでちょっと自分のことを客観的に見たいと思わない? 試合中の自分を、客観的に見たいと思わない? 自分を自分で試合中にどんな動きをしているか客観的に見たいと思わない?」

HIRO’e「どうやって見るんですか?」

桜花「決まってるじゃーん。そこにいるじゃん、ヘロヘロだけどさ。7月24日の大阪大会で『モシャスwave』。試合中の自分を客観的に見れる試合を私はアナタにプレゼントします」

HIRO’e「あまり見たくないけど、モシャスwave、実は1回やってみたかったんです!」

桜花「じゃあ7月24日の大阪大会、広田さんお願いしますよ。そして、7月7日、野崎の持つベルトに宮崎さんが挑戦する。広田さんはエリザベスのタイトルマッチをする。HIRO’eちゃんはあの中島安里紗とシングルマッチをする。私は復帰する。カードは決まってない。カードまだ決まってないですけど、ちょっといまタッグを見てて、タッグいいなと思ったんです。タッグの試合やりたいなと思ったんですけど、私のタッグパートナーは野崎はシングルマッチ、ボスは欠場中。私、タッグパートナーがほかにいないんですよね。タッグ、タッグ誰か……」

高瀬「パートナー! 桜花さん、パートナー探してるんですか?」

桜花「パートナー探してます。タッグマッチやりたいなと思って」

高瀬「私もパートナー探してるんですよ! 桜花さん、タッグパートナーになってくれませんか?」

桜花「それは7月7日限定でもいい?」

高瀬「組んでみていろいろ考えていただければと思いますので、まあ7日。まず7日!」

桜花「まずじゃあ7日、私たちタッグ組む。対戦相手はどうしようかなぁ? いま決めたほうがいい? もうちょっと待ってもらっていい?」

高瀬「私は誰とでも」

桜花「じゃあ私、高瀬と組む! 高瀬と一夜限りのタッグかもしれないけど、私たち組んだことないよね? 息が合うかどうかもわからないもんね」

高瀬「可能性は無限大です」

桜花「じゃあ7月7日、タッグよろしくお願いします。ちょっと待っててね。発表はすぐリリースで。よろしくお願いします。これで7月7日、もうすぐだけど、4試合決まった。みんな本日は2試合、お疲れさまでした! HIRO’eちゃんも引退まで46日。あとHIRO’eの試合が見られる大会も10回は来てます。なのでHIRO’eちゃんの元気な姿をぜひぜひ試合する姿を地方・東京、ぜひぜひ見に来てください。お待ちしております。アレやろ、アレ。広田さん、アレやろ(グッタリの広田を抱き起こす)。ザベスー。ザベスやれるのも7日までかもしれないけどな。7日までかもしれないけど、7日の対戦相手は凄いからな。よし、じゃあ、一番最初に前説で言った私がこれがって言ったら『waveだー!』でお願いしますよ。オッケーですか? ありがとうございます。行くぞ、これが、waveだーーー!」
2020.06.28

『Sunday wave vol.38〜お待たせ〜』

日時
6月28日  日曜日
場所
新木場1stRING
観衆
125人
◎オープニング
コロナウイルス感染拡大防止のため、4月より大会を休止していたプロレスリングwaveが今大会より活動を再開。まずは出場全選手がリングサイドへ。5月23日に急逝された木村花さんへ追悼の10カウントゴング、そして1分間の黙祷を捧げた。
続いてwave所属選手たちの入場式がおこなわれ、桜花由美、野崎渚、宮崎有妃、旧姓・広田エリザベスさくら、HIRO’eがマスク着用で登場。対戦カードが発表されたあと、選手を代表し、桜花社長が挨拶をおこなった。
桜花「みなさん、こんにちは! ありがとうございます。足下の悪いなかご来場、誠にありがとうございます! コロナウイルス感染拡大防止のためwave大会を3カ月間休止していましたが、本日再開いたしました!(拍手が沸き起こる)ありがとうございます×2。しばらくはwithコロナの新生活方式になると思います。観戦のほうもソーシャルディスタンスを守っていただき、大きな声での声援は控えていただきますようよろしくお願い致します。だけど、拍手もしくは足踏み。そういう音を出していただけると、闘っている選手はみんな応援されてるっていう気になりますので、ぜひ拍手や足踏み、音を出していただければと思っています。(早速、拍手と足踏みの応援)ありがとうございます×3。本当にこんなにたくさん集まっていただき、今日は本当に嬉しいです。休憩なしの4試合ですが、みなさん、心のなかでは思い切り叫んで、楽しんでいってください。よろしくお願いします!!」
1、3wave(30分1本勝負)
○タンク永井、○柊くるみ(5分24秒、リストロック)旧姓・広田エリザベスさくら●
◎再試合(30分1本勝負)
○柊くるみ(3分27秒、片エビ固め)旧姓・広田エリザベスさくら●
※ナッツクラッカー。もう1人はタンク永井


3カ月ぶりとなるwave大会。第1試合は「無歓声」ルールとしておこなわれ、リングアナウンサー、レフェリー、リングで闘う選手を除き、セコンド&観客は無歓声でいなければいけない“withコロナ方式”の観戦スタイルに。そして、もし声を出してしまった場合は、ペナルティーとして×を書いたマスクを付けなければいけないことが試合前にアナウンスされた。
試合に先立ち、そのマスクを渡す係として、ZAPが登場。試合でもないのに、わざわざ呼んでしまうところがなんともwaveらしい力の入れようだ。
開始早々、ザベスが「お待たせー!」と観客に「ザベス」コールを要求。歓声がないかわりに手拍子がわきおこる。続いて、くるみが「くるみ」コールをあおると、セコンドの藤本つかさが思わず声を出してしまい、初のマスク着用。

試合が続行されるも、久しぶりの試合+静かな会場に選手たちはやりづらそう。そんな空気を察知してか、ザベスは「いい? シーンってなってるからって、スベってるわけじゃないから自信持って!」と対戦相手を鼓舞。そして、自らバンプを取りまくる。そんなザベスにくるみ、タンクも続く。2巡目に入り、ザベスがバンプを取ると、くるみがすかさずカバー!? カウント2。タンクもどさくさに紛れてカバーしたがカウント2。
今度は3選手が力比べ。だが、タンク&くるみの握力にザベスがたまらず「ギブアップ」宣言。Tommyレフェリーが野中リングアナにゴングを要請すると、あっけない終わり方に「えー!」と声を出してしまう観客もチラホラ。すかさずザベスは観客にマスクの着用を主張するが、リングアナが「確かに言ってたんですけど、あくまでこの無歓声ルールはゴングが鳴ってから、試合の決着が付いたあとのゴングが鳴るまでを無歓声としているわけですよ。なので、広田さんのまさかのギブアップに、みんなも声出てましたけど、私がゴングを鳴らしたあとに『えー!』って言ってたので、いまのはセーフです」と告げると、ザベスは不満を漏らしながらも「こういうこともあるかもしれないから、声出しちゃダメだよってこと!」と言い訳。強引に試合を再開させた。
ザベスはタンク&くるみに同時フェースクラッシャーを決めると、高田純次へ。だが、これは自滅に終わる。高田純次を振ろうとするが、無視したタンクがボディースラムでザベスを叩き付け、くるみがボディープレスを投下。

リング上はタンクvsくるみとなり、エルボー合戦。タンクがカバーするも、ザベスがボ・ラギノールでカット。続いてザベスはくるみにロープ渡り。ここからはザベスワールドに突入する。さらにタンク&くるみにボ・ラギノールを放ったザベス。場外に落ちるタンク&くるみにトペ・スイシーダを狙うが、これは失敗。
ザベスはタンク&くるみに同時フェースクラッシャーを決めると、高田純次へ。だが、これは自滅に終わる。高田純次を振ろうとするが、無視したタンクがボディースラムでザベスを叩き付け、くるみがボディープレスを投下。

リング上はタンクvsくるみとなり、エルボー合戦。タンクがカバーするも、ザベスがボ・ラギノールでカット。続いてザベスはくるみにロープ渡り。ここからはザベスワールドに突入する。さらにタンク&くるみにボ・ラギノールを放ったザベス。場外に落ちるタンク&くるみにトペ・スイシーダを狙うが、これは失敗。
2、チャレンジwave(15分1本勝負)
○桜花由美(11分50秒、片エビ固め)進垣リナ●
※ビッグブーツ


第2試合は桜花由美vs進垣リナの3度目のシングルマッチ。久しぶりの試合でやる気がみなぎる桜花は開始早々、ビッグブーツ。読みかわした進垣がドロップキックをお見舞いする。
リストロックの攻防では、桜花が進垣の手をガブリ! 強引にヘッドロックに持ち込むとグラウンドへ。しかし、グラウンドを得意とする進垣が多彩な関節技で主導権を握る。進垣のフットスリーパーを脱出した桜花は串刺しビッグブーツで反撃を試みるも、これも進垣がかいくぐりドロップキック。ビッグブーツ封じの足攻めに持ち込む。
続いてエルボー合戦。桜花は走ろうとする進垣を捕まえスリーパー。コーナーに叩き付けて進垣が脱出。すぐさま進垣は串刺しエルボーを狙うが、かわした桜花が久しぶりの串刺しビッグブーツを披露。観客に「拍手!」を要求すると、勢いに乗りもう一発。そして、ワキ固めからのクロスフェースへ。なんとか進垣がロープ。
進垣もグラウンドに持ちこもうとあの手この手。これをねじ伏せていく桜花。ケンカキックをお見舞いする。カカト落としもカウント2止まり。残り5分となるなか、桜花がバックを取る。なんとか回避した進垣がヒザ十字へ。
しのいだ桜花がロープに走るも、進垣がカウンターのヒザ十字。追い込まれる桜花。しかし、このピンチを耐えきると、カウンターのビッグブーツをズバリと決めて貫録勝ち!
桜花「しんがきー、マジ足痛てーよぉぉぉ。足も、肩も久しぶりの試合で体中が痛いけど、アンタ凄いわ…。私、進垣のさ、進垣の関節技のレパートリーの多さにとてもビックリしました。そして、見習いたいと思いました。私に関節技を教えてください(と土下座)。19年プロレスやってるけど、あんまり関節技を使ったことなかったので、ちょっと必殺技になりそうな関節技ほしいです。関節も取り込んでいきたいので、ぜひぜひよろしくお願い致します!」

進垣「今日、左肩を痛めてるっていうことで、腕を狙っていこうかと思ったんですが、まあTwitterにも戦線布告で『左腕、狙います』って書いていたんですけど、まあ左腕を狙われたくないということで、しっかり防いで来られたので、今回、足攻めをさせていただいたんですけども、途中、桜花さんが出したワキ固め。正直、関節技で来ると思ってなかったので、正直、ビックリしました。凄くいいワキ固めを持っているので、逆にワキ固めを教えてほしいです。お願いします!」

お互いに礼をしたあと握手でリングを降りた。
3、スクランブルwave(30分1本勝負)
○優宇&青木いつ希(18分37秒、エビ固め)野崎渚●&宮崎有妃
※ラストライド


7・7新宿でレジーナをかけて闘うことが正式にアナウンスされた王者・野崎渚と挑戦者・宮崎有妃。当初の予定では4・1新木場でタイトルマッチがおこなわれる予定だったが、コロナの影響で延期となっていた。9日後に迫ったレジーナ戦を意識しながらも、KUSO ONNA NIGHTを復活させた野崎と宮崎。試合の内容だけでなく、レジーナ前の心理戦も含め、見どころ満載のカードとなった。
先発は野崎vs優宇。手四つの力比べを挑むが、身長差を生かして挑発する野崎。そこに青木が加わり、野崎にダブルのショルダータックル。野崎をロープに張り付けるも、ここは宮崎が救出し、優宇&青木にフェースクラッシャーを叩き込む。そして久しぶりのインスタ映えで優宇&青木を捕獲する。

続いて宮崎vs優宇へ。宮崎が優宇の両手を踏みつけフットスタンプ。キャメルクラッチで絞り上げる。すかさず野崎がドロップキックで飛び込んで行く。串刺しを狙う宮崎だったが、かわした優宇がバックエルボーを放ち、青木と交代。
青木も串刺しエルボーで続いたが、宮崎が片足ドロップキックでやり返して、野崎とチェンジ。

戦況は野崎vs青木に移行。野崎が顔面バーン!を2連発。会場を盛りあげる。青木も串刺しバックエルボーで攻勢に転じると、ボディープレスでカウント2。セカンドロープからのフットスタンプを放つが、寸前でかわした野崎が串刺しビッグブーツをお見舞いする。そしておしゃれキックを放つと、間髪入れずに宮崎が場外助走からのキックで追撃。
リングに戻って野崎はビッグブーツを見舞うと、エルボー合戦を挟んで、もう一度、ビッグブーツ。

続いて宮崎が出ていき、青木にビッグヒップ。リップロックは宮崎も自粛。かわりに恥ずかし固めで捕獲する。10分経過。ショルダータックル合戦はほぼ互角となったが、青木が大外刈りを放って、優宇とタッチ。
宮崎vs優宇となると、両者が激しく衝突。仕掛けた優宇がラリアットからドロップキックを放ちコーナーへ。だが、これは野崎が足止め。逆に野崎&宮崎が合体技(宮崎のパワーボム+野崎の雪崩式ブレーンバスター)を狙うが、これは青木が妨害する。

ならばと野崎は宮崎に「(優宇を)持ってろよ!」と指示を出す。串刺しビッグブーツで飛び込むも、寸前でかわされ見事に宮崎に誤爆。不穏な空気が流れるが、試合は続行される。宮崎はムーンサルトプレスの体勢。しかし、これも自滅。なんとかラリアットを放って、野崎にタッチ。

替わった野崎は優宇にミサイル発射。ドラゴンスリーパーで捕獲する。かろうじて脱出した優宇がボディースラムで叩き付ける。すぐに野崎も蒼魔刀でやり返し、ロープに走る。これを優宇が受け止めコーナーにパワーボムで叩き付ける。

攻勢に出る優宇は逆水平チョップを放つが、耐えた野崎がノアールランサーでカウント2。すぐにドルミルⅢへ。これは青木が助けに入る。

ならばと串刺し攻撃を狙う野崎だったが、青木が交通事故タックルで妨害。ブレーンバスターを放ってコーナーへ。だが、これは宮崎が足止め。さきほど未遂に終わった合体技で青木を排除するも、野崎の優宇へのビッグブーツは再び宮崎に誤爆してしまう。

このチャンスに優宇がクソ女☆に両腕ラリアットを見舞う。そして優宇は野崎に旋回式サイドバスター、セントーンを投下。キックアウトされるとスリーパーへ。救出に入る宮崎だったが、そのラリアットは野崎に命中。

すかさず青木のフットスタンプ→優宇のボディープレスが野崎に決まり、優宇がトドメのラストライドへ。花道でこれを見ていた宮崎は助けに行かず。リングを振り返ることもなく退場してしまった。
試合後、マイクを握ったのは優宇だった。

優宇「お久しぶりです。いま私たち、レジーナに直接、勝ちましたよね!? もちろん、この勢いで野崎渚の持つレジーナ挑戦していこうと思ったんですけど、その前にこの青木いつ希とのタッグでwaveのタッグに挑戦させてくださいよ!」

青木「うれしーー! えっ、でも、いいんですか!? でも、いいタッグだと思いませんかー! じゃあ、優宇さんとのタッグ、ベルト挑戦してもいいですかー?  (桜花社長がうなずくと)ヤッター! よろしくお願いしまーーーーーす!!」
4、メモリアルwave〜COUNTDOWN LONG BEACH・49日〜(15分1本勝負)
○藤本つかさ(13分55秒、ジャパニーズ・オーシャン・サイクロン・スープレックス・ホールド)HIRO’e●


8・16後楽園で引退することが決まっているHIRO’e。コロナの影響で、引退ロードも大幅にカットされることとなったが、今大会よりその引退ロードも再開された。今回の相手は、アイスリボンの藤本つかさ。限られた大会の中にあっても、HIRO’eがどうしても当たっておきたかったという相手である。

まずはHIRO’eがニューコスチュームで入場。続いて藤本が現れるが、つっかになりすました旧姓・広田エリザベスさくらも一緒に登場する。顔を見れば一目瞭然ではあるが、形態模写はそっくり。シンクロした動きに、HIRO’eは迷わずニセつっかと握手をかわす。
「私、こんなシワない!」と抗議する藤本に、HIRO’e&ニセつっかがダブルのドロップキック。本物を排除すると、なぜかHIRO’eとニセつっかのシングル対決で試合がはじまってしまう。何事もなかったようなニセつっかがフェースクラッシャーを決めてLOVEポーズを決めると、HIRO’e&藤本でニセつっかにダブルのドロップキック。ようやくニセモノが排除され、試合が軌道修正される。
リストロック→フルネルソン→ヘッドロックの取りあいとなり、藤本が制してサッカーボールキックをお見舞いする。カウント1。張り付けドロップキックもカウント1。そして逆エビ固めで捕獲する。
なんとか耐えるHIRO’e。藤本がフロントネックロックで捕獲すると、HIRO’eはブレーンバスターで脱出してみせる。そして低空ドロップキックをお見舞い。

今度は藤本がつっか式卍固めへ。耐えられると串刺しドロップキックをお見舞いする。そして、クラウチングスタート式の串刺しドロップキックの体勢。だが、これはHIRO’eが逆に敢行。そのままHIRO’eがミサイルキック、チンクラッシャー、サクラ落としにつなげる。
すべて返した藤本が本家のクラウチング式串刺しドロップキックでやり返すと、ミサイル発射。キックアウトされるとクロスフェース→極楽固めへ。耐えられるとインフィニティを狙うが、HIRO’eが回避しスピアを放つ。
残り5分となり、HIRO’eがバックドロップ。カウント2。2発目は藤本が着地。キックのコンビネーションからサッカーボールキックで追い打ちをかける。しかし、3発目はHIRO’eがかわし、カサドーラ。すぐに藤本も同じムーブメントでやり返す。
続いてエルボー合戦からHIRO’eがジャーマンSHでカウント2。コーナーに向かうが、藤本が追いつきJOサイクロンの体勢。なんとか回避したHIRO’eがスピアを敢行。

一方、藤本もビーナスクラッチ狙い。これは横に倒れてカウント2止まり。インフィニティもカウント2で返すHIRO’eだったが、藤本は「いままでありがとー!」とダメ押しのJOサイクロンSHで3カウントを奪った。
◎エンディング/HIRO’eの引退試合&引退ロードが続々決定
藤本「ヒヤヒヤさせて、そんなコスチューム着てるんじゃねーよ。ビックリしたっ! 6年前、ある女の子が『自分ははじめて他団体さんに参戦したのがアイスリボンなんです。凄くうれしいんです』って言ってくれた女の子がいました。それが当時の長浜浩江です。あのときは本当にアイスリボン道場に一緒にいて、練習だったり、ちゃんこを食べたり、ミーティングにも参加してくれたり、ちゃんこを食べたり、ちゃんこを食べ、食べ……。試合もないのにちゃんこを食べに来たりしてました。こうやって引退ロードが短くなってしまったなか、私を選んでくれてマジでうれしかった! ありがとう!! 試合数が減っちゃったから、提案というかお願いなんだけど、アイスリボンの大会にスケジュールが合う限り出ない?」

HIRO’e「メチャメチャ出たいです! お願いしまーす!」

藤本「試合に出たいんじゃなくて、本当はちゃんこ食べたいんじゃないの?」

HIRO’e「バレました? ちゃんこの用意もお願いします!」

藤本「ありがとね」

HIRO’e「ありがとうございます。私の1年目はアイスリボンさんがなかったら、ここまで……。本当に藤本さん、選手のみなさんに感謝してるんで、アイスリボンさん参戦よろしくお願いします!」
桜花社長がリングに上がる。

桜花「はい、HIRO’eちゃんの引退ロードがコロナのせいで短くなりました。回数は少なくなったのですが、HIRO’eちゃんの引退ロード、HIRO’eちゃんのご希望に添えるように、一応、選手をオファーしました。なので発表してもいいですか?(拍手が起こる)ちょっとね、引退ロードが減ってしまったので、増やしました。7月1日、次の新木場大会。HIRO’evs高瀬みゆき、シングルマッチ。もう1試合×2。7月1日もう1試合。HIRO’eちゃんの希望がいっぱいあったんで、増やしちゃいました。えー、HIRO’e&野崎渚vs宮崎有妃&旧姓・広田エリザベスさくらの奇跡。この2試合を7月1日やってください。1日、2試合。そして、もう1本、7月1日決まったカードがあるので、HIRO’eちゃんが奇跡とやりたいって言ったんですが、ぜひ奇跡にももう1試合してほしいというのが(苦笑)。すみませんね、HIRO’eちゃんの引退ロードが減っちゃったので。あと広田さんもエリザベスの試合ももう1回、復習。予習復習! 旧姓・広田エリザベスさくらvs優宇vs宮崎有妃。宮崎さん、お願いしますよ、予行練習。頑張って。そして、HIRO’eちゃんの引退ロード、7月7日新宿大会、HIRO’evs中島安里紗。そして、HIRO’eちゃんの出身地・新潟大会、7月19日の新潟大会、こちら頑張りましたよ、里村明衣子! 23日の新木場と、24日の大阪と、26日の静岡はちょっと交渉中なので、ちょっと発表できないんですけども、7月26日の静岡大会、HIRO’eちゃんが憧れて、入って来た選手いるよね。その子に憧れて入ってきたよね。エキシビションマッチ、5分だけ。こちらお願いした方がいます。その名前は植松寿絵。植松さんに憧れてwaveに入りました。植松さんが引退してから入ってきてくれたので、ちょっとwaveさんにムチャクチャお願いしました。すんごいお願いして、5分間だけお願いしますと言ったら、快く承諾してくれました」

HIRO’e「ありがとうございます」
桜花「そして、この日のレフェリーは、もう一人、憧れている人いたよね? MIO!」

HIRO’e「キャーーーー!」

桜花「この試合、MIOにお願いしました」

HIRO’e「めちゃめちゃスペシャル!」

桜花「そうスペシャルですよ、頑張りました」

HIRO’e「静岡!」

桜花「静岡です。植松さんが静岡なんで。新幹線でも1時間半くらいなんで、ぜひみなさん来てください。そして、そして、8月1日の新木場大会、wave名物5人掛け。こちらの5選手、宮崎有妃、旧姓・広田エリザベスさくら、野崎渚、桜花由美。もう一人、どうしてもやりたいとHIRO’eちゃんがお願いしたので、松本浩代! そして、広田さんの自主興行。8月9日のカード決まってるんですよね?」
ザベス「8月9日大阪・アゼリア大正ホールでやる私の自主興行。えー、HIRO’eちゃんのカードは決まりまして、私の興行でしかできないカードだと思っています。朱崇花とシングルマッチやってもらいます。あの朱崇花で、漢字の朱崇花で。試合数がね、減っちゃったからもう1試合、組んでます。それはのちのち発表するとして、それはたぶん引退前の最大の試合になると思う。試練の試合になると思う、もう1試合。プロレスラーとして壊れる、HIRO’eというレスラーが引退前に最大の壊れる試練の試合が1試合あるのでお楽しみにしておいてください。以上です」

桜花「広田さんのチケットは広田さんが売っておりますので、ぜひみなさん、お買い求めください。そして引退2日前の8月14日・名古屋大会、こちらもHIRO’eちゃんがどうしてもやりたというのでお願いしました。尾崎魔弓、シングルマッチ。もしかしたら、試合がもうちょっと増えるかもしれないんですが、引退前に決まっているのがこちらの対戦相手です。そして、引退試合はHIRO’eちゃんの口からお願いします」
HIRO’e「えっと引退試合のカード、いろいろ悩みました。えー、タッグ! タッグで引退試合をしようと思います。対戦相手は、米山香織選手と高瀬みゆき。そして一緒に組んでもらうのは、野崎さん、お願いします。で、引退試合をします! なので米山香織&高瀬みゆき組対HIRO’e&野崎渚で引退試合をします」

桜花「はい。その他の引退ロードのカードは決定し次第、リリース等で発表しますので、皆様チケットは販売しております。ぜひお買い求めください。それではHIRO’eちゃん、締めに入ってもらおうかな」
HIRO’e「waveの選手、上がってください。本日は3カ月ぶりのwaveの大会、みなさんご来場ありがとうございました。次回は7月5日。これからwaveの大会はじまっていきますので、たくさん見に来てください。そして引退まで私、今日で49日。えっ? あっ、7月1日です、次の大会。私が引退まで49日となっていますので、皆様たくさん会いに来てください。それでは皆様はそんなに声を出さずに、いつもの締めをやりたいと思います。皆様は心の中で、右手を突き上げてください。よろしいですか。では行きます。これが、waveだーーー! ありがとうございました!」
◎バックステージ(HIRO’e)
——藤本選手との試合はいかがでしたか。
HIRO’e「楽しいですね。やっぱ藤本さんがデビュー当時からいろいろ、何て言うんですか? やってきたり、いろいろ教わったり、思い出がたくさんあって、引退ロードをやるってことで藤本さんの名前は日程が削られたとしてもやっぱりやりたいという思いがあったので、日程がないからできないという選択肢が凄いイヤだったので、会社にお願いしてやったんですけど、本当にやってよかったなって思います」

——いままでの思い出とかは?
HIRO’e「やっぱり一緒にご飯に行ったり、舞台にも一緒に出たり、試合もたくさんしたり、いろいろあって、あとやっぱりアイスリボンさんにいっぱい参戦させていただいたのがあって、凄くなんて言うんですかね…藤本さん個人というか、アイスリボンさんに対してなんですけど、一時期『所属はどこだ?』みたいに言われたことがあって(笑)。waveですけど、なんかいるのが多くて、それだけ凄いアイスリボンの皆様が受け入れてくださり、失礼ながらも溶けこんだりして、そういう部分で凄く優しく迎えてくれて、いろいろ思い出が凄くあります」

——ちゃんこもよく食べた?

HIRO’e「そうですね。いつも千春さんのお手製ちゃんこ、いただいてました」

——このあとアイスリボンの大会でも引退ロード的な?
HIRO’e「そうですね、はい! オファーを。まだ日程は言われてないのでわからないんですけど、ああいう風に公開でいただけたんで、日程の可能な限り参戦させていただきたいと思います」

——このあとのwaveの大会も決まったが。いろんな選手が発表されたが。
HIRO’e「そうですね。いままでやったことない選手と短い期間の中でやるより、やっぱりいままでやってきた選手の中で自分の思い入れがある選手とやりたいと思ったので、私がお願いした人でまだ発表されてない選手がいるので、その日程が大丈夫だったら発表されると思います。そういう思い入れのある選手で選ばせてもらいました」

——なかでもMIOさんと憧れ続けた植松さんの2人がサプライズで発表されたが。
HIRO’e「あれは本当に。やっぱり植松さんに関しては私がデビューするときには引退されてて、しかも私は引退試合を見に行ってた身なんですけど、絶対できないって。何が起こってもできないと思っていたので、本当にwave名物の5分だけみたいな感じですけど、本当にサプライズでしたね」

——最後の引退試合のカードについて。
HIRO’e「米山さんは私の毎年の周年、何周年、何周年、何周年という節目で毎回、毎年シングルをさせていただいていて、そういう節目のときに米山さんっていうのがあるので。私がはじめてプロレスラーになって試合が楽しいと思えた試合が米山さんとのシングルマッチだったので、それで毎年、自分の中でやりたいと思って。シングルをやってたんですけど、最後も米山さんのあの元気さを私ももらって引退試合をしたいと思ったので、米山さんを選んで。で、高瀬は正式にしっかりなんか、まあ他にも組んだ人いますけど、タッグチーム名もあって、組んだ選手のなかで一番、思い入れはあるかなって。最近は組んでないですけど、やっぱり最後対角で当たりたいかなと思って選びました。で、隣にいてくださるのは野崎さん。野崎さんを選んだのは、ここ最近の私がwaveにいて、凄く一番お世話になってて、凄く一番私がワーってなってるときにいっぱい支えてもらって、いまこうやって楽しく過ごせているのは野崎さんのおかげかなって思うので、最後になかなかいままで組んでなかったので、組みたいなと思って。隣にいて、最後まで。私が後輩ですが、支えていただこうと思って野崎さんにしたのでよろしくお願いしますという感じです」

——最後にファンに向けて。
HIRO’e「今日で49日、結構、短くなってしまいましたけど、まだ49日あると切り替えて、1日1日を大事にして過ごしていきたいと思いますので、皆様、最後までHIRO’eから目を離さず、応援をよろしくお願いします」
◎バックステージ(野崎渚)
——今日は宮崎選手とのタッグでしたが。
野崎「そうですね、この自粛期間でタイトルマッチを忘れたことはなかったんですけど、なんか自粛期間に入ってタイトルマッチができなくなって、ただ宮崎さんを越したいという思いから、自分たちにしかできないことってあるなというのに気付いて、そういう思いを踏まえて、今日、久々の1年ぶりのクソ女っていうので、新たなものが見れるかなって自分の中で思ってたんですけど、向こうは違っていたみたいですね。なんか、最後とかあんな花道で、最後しっかりと目に焼き付けたんですけど、花道でただ私を見てるあの人の姿、絶対、忘れないと思いました。ムカつく」

——レジーナの試合は?
野崎「7月7日新宿FACEで宮崎さんと、タイトルマッチが決まっています。あと何日か、ですね」

——3カ月ぶりの興行再開になったが。
野崎「いやー、なんか。なんですかねー。もちろん、いつ試合が再開されてもいいように準備はしてきたんですけど、なんか独特な緊張感に包まれていましたね。お客さんもいままで通りとは違うプロレスの見方であったりするので、みんながみんな不思議な空間での試合だったなって思います」

——HIRO’eさんの引退試合のパートナーに選ばれたが。
野崎「はい。HIRO’eちゃんからは最初で最後なので1回だけでも組みたいんですというのを聞いてたのが、今回、発表された引退ロードのなかに2回も組めると思ってなかったので。それこそベルト防衛して、8月16日のHIRO’eちゃんの引退試合にはレジーナとして隣に立ちたい。立ってあげようかなと思います」

——会場に来れなかったファンには?
野崎「そうですね、3カ月ぶりですかね。waveの興行が再開されました! まだまだ気をつけなければいけないこと、たくさんありますが、みんなで気をつけながら全力でプロレス観戦を楽しんでいただけるよう、我々は頑張って行きますのでみなさん応援よろしくお願いします!」
◎バックステージ(宮崎有妃)
——3カ月ぶりの興行再開になったが。
宮崎「やっぱりwaveは無観客試合とかもやってないので、本当に今日があれからのはじめての試合なんですけど、ちょうど野崎とタイトルマッチの日から、その日の大会から自粛だったので、いろいろ普通に試合やるときよりも、自粛中はタイトルマッチを控えてると思うと、いてもたってもいられず、外で何かやってたり、家でトレーニングしてたりしてたので、3カ月、ダラダラはしてなかったと思います」

——タイトルマッチが決まって。
宮崎「今日の試合で別に…。タイトルマッチはタイトルマッチ。今回は久々のKUSO ONNA NIGHTのタッグだから楽しもうと思ったんですけど…。意識する気持ちもわかるけど、ちょっとムカつく。いろいろ腹立つことがいっぱいあったので、私はそういうつもりでこの試合に臨んではなかった。楽しく、ケガなく、この大会が終わればいいと思ってたけど、あんな感じだったら…。次の1日はHIRO’eちゃん絡みなんですが、ちょっとは意識していこうかと思って。7日は本当は私の作戦としては、場外とかでもやろうと思ったけど、こういう状況でできないので、私もいろいろ考えます。いま考えています。でも、なんかきれいな試合にはならないと思います。きれいな試合にするつもりはないし、そこにベルトがかかってる、かかってないじゃなくて、そんなことはどうでもいいです。野崎を倒そうと思っています」

——タッグへの挑戦アピールもありましたが。
宮崎「そう。あとで聞きました。控室に帰ったら優宇ちゃんと青木。ねー! 青木のあのテンションと大声は、自分のペースを崩されるので、気をつけないといけないな、と。今日もタックルとかラリアット合戦みたいなのがあって、あの2人は体格もあるので、ぶつかり合うだけでも、例えて言うなら交通事故みたいな感じなので、あれが2連続で来ると…さすがに私も頭がクラクラしてきて、こういうのでも脳しんとうって起こってくるんだろうなって久々に実感しました。あの2人には気をつけないとね。まあそのときは奇跡なので、たのもしいパートナー広田がいるので、あの人たちのペースにはならない!」


——最後にファンにメッセージを。
宮崎「7月7日は最後は私が締めると思い、いろいろマイクとか考えて。私はもともとベルトとかにこだわる人間じゃないので、ベルト取ってもそのときの気分でどうするかわからないけど、まあベルト取るというか、勝つことしか考えてないので、勝ったときの話しかいま出て来ないけど、勝つつもりなので、野崎は15から知ってて、アイツのことは隅から隅まで知ってると思っているので、余裕で勝てると思います。よろしくお願いします。応援してください、ありがとうございます」
◎バックステージ(優宇&青木いつ希)
——今日はシングル&タッグチャンピオン組から勝ったが。
青木「最高ですよー」

優宇「現にレジーナから今回、取ってますからね、スリーを。ちゃんと取ってますから、いつ希のアシストから。最後の流れ、完璧だったんじゃないですかね」

青木「私のフットスタンプ、優宇さんのバーン。1・2・3っていう」

優宇「最後、宮崎さんいなかったよね?」

青木「宮崎さんがいなくて、仲間割れしてるんですか?」

優宇「わからないけど」

青木「私、凄いマヌケな顔しちゃったんですよ」

優宇「何回もケンカしてるみたいな」

青木「私、メッチャ必死に押さえているのに、宮崎さんが帰っていかれたんで」

優宇「えっ、帰っちゃったんだ」

青木「こうやって待ってたんですよ(ガードするポーズを再現)。振り向いたらもういないし、私もこうやって待ってても、何も来ないので、えっ、なんで立ってるの?って」

優宇「でも、レジーナからしっかり取ったので。本当はこの勢いで、もちろん自分がレジーナ挑戦させろっていうのはあるんですけど、やっぱり今日は、このいつ希とのタッグの良さを改めて感じたので、この勢いでwaveのベルトに挑戦したいなと思っています」

青木「カッコいい〜」

優宇「7月1日にも私、広田さんと、宮崎さんと3WAYみたいですし。やっぱり自分はタッグ挑戦したいといった直後に、次の週に現タッグチャンピオンと当たることができるので、やっぱりこの奇跡をカラダ全部で感じて、感じた上で愛を持って潰したいと思います」

青木「愛を持って!」

優宇「愛を持って潰しますよ。ぺっしゃんこにします。我々がベルトを取ります。waveに新しい風をふかせたいと思います」
2020.03.21

プロレスリングwave Phase2 『大阪ラプソディーvol.47』

同会場で昼に予定されていた大阪プロレスの大会が昨今の新型コロナウイルスによる感染拡大の影響でキャンセルになったため、WAVE大会前にMeet & Greetが開催された。

これはサイン会やグッズ販売などを中心に選手とファンが親睦を深めるイベント。

宮崎有妃、旧姓・広田エリザベスさくら、ハイビスカスみぃ、救世忍者・乱丸4選手によるトークショーも行われた。
前説を担当したのは、広田と乱丸が担当。

これは野中美智子リングアナが体調不良により欠席したため。

観戦における注意事項などを伝えた後に広田が、大阪では初となる自主興行を8月9日(日)にアゼリア大正で開催することを発表した(13時半試合開始予定)。
そして改めて入場式。
出場全選手がリング上に揃ったところで対戦カードの発表され、HIRO'eが指名された。
 「皆さん、本日はWAVE大阪大会、ご来場ありがとうございます。マスクの着用も、ご協力ありがとうございます。今、このような状況ですが、来てくださった皆さんに熱い試合を届けるように、選手一同、精いっぱい試合をしますので、熱い、熱い、ご声援をどうぞよろしくお願いします」と挨拶して大阪大会の幕は開いた。
▼OSAKA・ヤングwave(15分1本勝負)
○沙恵、林“わっしょい”亜佑美、真栄田ミサキ(13分33秒、片エビ固め)松井“かわいい”珠紗、星月芽衣、杏夏●
 

 松井珠紗と林亜佑美の先発で試合開始のゴング。
 林が「わっしょい!」を連呼して会場を盛り上げようとするも、沙恵は付き合わず。

「そんなことしてたらやられるよ」との忠告を無視して「わっしょい! わっしょい!」。対戦相手の松井までも「わっしょい!」と調子を合わせる。しかし、これは林を油断させる作戦。
攻撃を仕掛け、星月芽衣、杏夏まで飛び込んできてトリプルドロップキックを浴びせる。

松井はリング中央でメキシカンストレッチ。

その後、早いタッチワークから松井、星月、杏夏、松井の順でボディースラムを1発ずつ決めると、星月はボディースラムからキャメルクラッチでギブアップを迫る。
ロープに飛ばされて返ってくるところでボディーアタックを決めてピンチを脱した林からタッチを受けた真栄田ミサキは、ロープに飛んでのショルダータックル3発からドロップキック、フェースクラッシャー、ノーザンライトスープレックスと攻め立てるが、星月はドロップキック6連発で反撃。
さらに攻撃を狙ってロープに走ったが、タイミングを計ってリングに飛び込んできた沙恵がカウンターのフロントハイキック。

そして真栄田とのダブルショルダータックルからダブルエルボードロップを決め、すかさず林がヒップドロップと好連係を披露。
改めてタッチを受けた林は星月にボディースラム3連発を決めるも、星月はすぐさまドロップキックを中心に反撃。松井もドロップキックで続き、ワキ固めをロープに逃げられると、ロープを背に腰を落としている林に低空でのボディーアタック。

さらにカウンターのボディーアタックを浴びせていく。林は松井の股間をくぐりながら足をつかんでダウンさせると、ジャックナイフを決めていく。
その後も速い展開が続く中、松井がDDT、フィッシャーマンズバスターを決めていく。さらに攻撃を狙ったが、林は「わっしょい!」の掛け声とともにショルダースルーで松井を後方に投げ落とした。

 ここで沙恵が、ようやく正式に試合の権利を得る。

松井、杏夏、星月の順にフロントハイキックを放つ。杏夏とバックを取り合っている流れの中で真栄田がドロップキックを放ったが、これは同士打ち。

コーナーに追いつめた沙恵に星月、松井、杏夏の順で串刺しドロップキック。

しかし沙恵は、ロープに走った杏夏を追いかける形でフロントハイキックを叩き込むと、フィッシャーマンズスープレックス。

さらに真栄田とのダブルフロントハイキックを見舞い、バックフリップ、コーナー2段目からのセントーン。

ここは松井と星月にカットされたが、スパーリング・ボムにつないでカウント3を奪った。
▼OSAKA・バチバチwave~COUNTDOWN LONG BEACH・148日~(20分1本勝負)
優宇、○青木いつ希(13分17秒、片エビ固め)HIRO'e●、響
※ダイビング・ダブルフットスタンプ

 
 耳をつんざくような大声で、「よろしくお願いします!」と絶叫して握手を求める青木。

負けじとばかりHIRO'eも「よろしく!」と握手を返す。
 先発を志願する青木に対して、響が先発で飛び出しくる。

ショルダータックルで打ち勝ったのは青木。
ここでHIRO'eと優宇の顔合わせに。

優宇がショルダータックルで先手を取り、串刺しエルボーから腕十字。

一気に勝負を決めにかかったものの、響にカットされる。

青木もリングに飛び込んできたが、HIRO'eと響は、優宇と青木を対角線のコーナーに追い込む。

ここでHIRO'eと響は、対角線をすれ違って駆け抜けて串刺しスピアを連続して放っていく。

さらに優宇と青木を鉢合わせさせて、HIRO'eが青木に、響きが優宇にそれぞれスピアを決めていった。
さらに優宇と青木を鉢合わせさせて、HIRO'eが青木に、響きが優宇にそれぞれスピアを決めていった。

優宇がHIRO'eに対して、カウンターのエルボーバット、セントーンを決めたところで、HIRO'eとの対戦を望む青木がコーナーから手を伸ばす。

しかしHIRO'eが響にタッチするのを見てガックリ。

それでも気を取り直して響を攻め立てるが、串刺しスピア4連発で反撃に転じた響は、ミサイルキックにつなぎ、ヘッドバットを叩き込んでからファイアーマンキャリードロップを決めてコーナーに上った。ここは優宇が響の足を押さえて阻止。

青木がデッドリードライブで叩きつけた。

正式にタッチを受けた優宇は、響とショルダータックルの打ち合い。
ここは打ち勝ったものの、逆水平をかわされて逆にショルダータックルを浴びてしまう。

それでも旋回式サイドバスターを決めると、響もセントーンをかわして逆にセントーンを落下。そしてスピアを決めてからHIRO'eにタッチした。
 リングインと同時にドロップキックを放っていったHIRO'e。

エルボーからブレーンバスターを狙ったが、逆にボディースラムの体勢に担ぎ上げられる。

それでも優宇の背後に滑り下り、丸め込みでからブレーンバスターを決める。
HIRO'eの攻撃を受け止めて担ぎ上げて優宇はコーナーに運ぶ。

ここで青木がボディースクワッシュ。

コーナーを背に腰を落としたHIRO'eに、優宇が狙いすましたキャノンボールアタック。

そしてコーナー2段目からのボディープレスを放った。ここは響にカットされてカウント3を奪えず。
 タッチを受けた青木は、串刺しエルボー2連発からダウンしたHIRO'eのボディーにダブルニーを落とす。
カウント2で返されるとラリアットを狙うも、それをかわしたHIRO'eはコーナー2段目に飛び乗りって振り向きざまのボディーアタック。

そしてドロップキックの連発、スピア、ミサイルキック、ノーザンライトスープレックスと攻め立てるがカウント2どまり。
 青木がサモアンドロップ、HIRO'eがスピア、響が飛び込んできて青木にスピア、HIRO'eがジャーマン。
目まぐるしい攻防となるも、優宇のカットが間に合い、カウント3は数えられない。
 青木はラリアット2発、ショートレンジでのラリアットと攻め込んだがHIRO'eはカウント3を許さない。

ここで飛び込んできた優宇がHIRO'eをパワーボムで叩きつけると、青木がコーナー最上段から急降下ダブルフットスタンプ。

さすがにこれにはHIRO'eも返す力が残されていなかった。
▼OSAKA・ダイナミックwave(15分1本勝負)
○桜花由美(13分8秒、片エビ固め)有田ひめか●
※ビッグブーツ

 
 有田ひめかはアクトレスガールズ退団を発表してから初のシングルマッチ。
 握手を交わして試合開始のゴング。

ロックアップからロープに押し込んだ有田は、桜花由美の胸を軽く叩いてクリーンブレイク。

2度目のロックアップでもロープに押し込まれた桜花だったが、体を入れ替えると、先ほどと同じように有田の胸を軽く叩いてクリーンブレイクする。

その後も、互いに相手にやられた同じ技をやり返す攻防が続いていった。
3度目のロックアップからサイドヘッドロックを決めた有田。

桜花にロープに飛ばされようとされるが、有田はヘッドロックを放さず。

逆に桜花がサイドヘッドロックを決めると、有田がロープに飛ばそうとする。

今度は桜花がロックを外さない。ショルダータックルで打ち勝った有田は、相手の髪をつかんで投げると、コーナーに腰を落とした桜花の顔面を踏みつけていく。
 逆に髪をつかんでの投げを返した桜花は、コーナーに詰まった有田の顔面を踏みつける。
ボディースラムを踏ん張って阻止した有田が逆にボディースラムで叩きつけ、「もう1発」と狙ったところでは桜花が逆にボディースラムを決めるといった具合。
 串刺しビッグブーツ、自らロープに飛んでのビッグブーツを決めて桜花がペースをつかんだように見えたが、有田はコーナーを背にしていた桜花にボディースクワッシュを決めると、串刺しジャンピング・ニーから「オー!」。

追撃を狙った有田は桜花を肩に担ぎ上げたが、桜花は背後に滑り下りて相手の両腕をクロスさせてからのバッククラッカー。

さらにロープにもたれかかる有田にビッグブーツを叩き込み、コーナー最上段から急降下ボディーアタックと一進一退の攻防が続く。
 カウント2で返された桜花はクロスフェースへ。
サードロープに伸ばそうとした足をクロスしてダブルレッグロックに移行すると、腕をもつかんでギブアップを迫ったが、ロープに逃げ込まれてしまった。

有田はがバックフリップ、逆エビ、逆片エビとつないで反撃すると、今度は桜花がサードロープに手を伸ばしてブレイクに持ち込んだ。
 動きの止まった桜花の背後からランニング・ニーを叩き込んだ有田。
スタンドに戻ってエルボーの打ち合いを繰り広げると、互いに激しく体力を消耗してしまっているのか、片ヒザを着くなど動きが止まるシーンも。

それでも、互いに相手がロープに走ったところを追いかけての攻撃が続く。

桜花、有田の順でバックドロップを1発ずつ打ち合い、ショルダータックルを決めた有田は、パワーボムを狙う。
踏ん張られると、有田はカウンターのジャンピング・ニーを決め、桜花のビッグブーツを浴びながらもラリアットを叩き込んでいく。
カウント2で返した桜花は走り込んでくる有田をキャッチしてネックハンギング・ボム。

さらにカカト落としから走り込んでのビッグブーツ。
1度目はカウント2で返されたが、ロープに走って2発目を叩き込み、粘る有田を振り切った。
▼OSAKA・スクランブルwave(30分1本勝負)
DASH・チサコ、朱里、○神童ミコト(15分55秒、スワンサンセットからのジャックナイフ)宮崎有妃、旧姓・広田エリザベスさくら●、ハイビスカスみぃ


 先発は宮崎有妃と朱里。

宮崎がフィンガーロックでの力比べに誘う。朱里がそれに応じようとしたところで、背後からハイビスカスみぃと旧姓・広田エリザベスさくらが攻撃。

DASH・チサコと神童ミコトも飛び込んできていきなりの乱戦となり、宮崎組がペースをつかむ。
そしてタカダジュンジを狙って朱里を飛び越えようとしたところ、神童がドロップキックを叩き込む。

その後の乱戦の中で広田以外の5選手がリング中央で大の字に。広田がそこを飛び越えようしたが、みぃを踏みつける形に。
 みぃにサッカーボールキックを叩き込んだ朱里は、みぃのエルボーを「来い!」と正面から受け止める。
効いていないと判断してロープに走ったみぃ。次の瞬間、朱里は前のめりにダウン。

これにはみぃも、「効いとったんかい!」。

そして、互いに相手の足の甲を踏み合う朱里とみぃ。
朱里がキックの連打からニーリフトを決めたところでチサコにタッチ。
 チサコはみぃにドロップキックを決め、コーナーに押し込むと、神童が串刺しエルボー。

さらに朱里も串刺し式のヒザ蹴り。

ストンと腰が落ちたみぃにチサコが低空ドロップキック。

コーナー最上段に上ったチサコだったが、みぃは反対側のコーナーへ転がて逃げる。

観客からの「飛べ!」のコールにあおられてホルモンスプラッシュを放ったチサコだが、届くはずもなく自爆。
みぃもコーナー最上段からボディーアタックを放ったが、こちらも距離が足りず墜落した。 

これを機に、広田と神童、朱里と宮崎が場外乱闘。

リングに戻った広田は、チサコをリング下に落としてトペを放ったが、ロープに体を引っかけて失敗。

みぃをリングに押し上げて、チサコと神童がダブルドロップキック。

ステージにエスケープしたみぃに対して追撃を加えようとしたが乱丸がステージに現れ、試合に参加しようとする。

みぃに「フリーは上がれないんですよ」とたしなめられるも、乱丸は「革命を起こしてやるわ!」と聞く耳を持たず。

ステージ上から金縛りの術を放ってチサコと神童の動きを止めると、コーナーに上がったが、顔面を緑に染めてバックステージまで及んだ乱闘から戻って来た朱里が「(術を)解除して」と命令し、乱丸を追い払った。
 これで落ち着いて試合続行に。
みぃがチサコ&神童にランニング・ネックブリーカードロップを決め、宮崎とチサコが激しいエルボーの打ち合い。

恥ずかし固めを狙われたチサコだったが、1度目は自力で阻止、2度目は朱里と神童がカットした。
 互いに数珠つなぎになってトリプルブレーンバスターを打ち合う展開に。

広田が神童、みぃが朱里を投げ切ったものの、宮崎はチサコを投げ切れず。

正面に着地したチサコは、宮崎の顔面に水を噴射。
視界を失った宮崎は、「どこだ、DASH・チサコ!」と叫んで手に触れた選手を引き寄せて恥ずかし固めへ。

しかし、捕まったのは味方のみぃだった。
 チサコがリング内にイスを投げ込んだものの、みぃによってチサコがそこに座らされる。

ここで宮崎が広田に恥ずかし固めを決めたところ、イスに座ったチサコに見せつける形に。
宮崎が技を解くと、神童が低空ドロップキックを叩き込んだ。
 正式にタッチを受けた神童は、ドロップキック4連発。

宮崎の串刺しラリアットを浴びながらも、丸め込みの連続で逆転フォールを狙うがカウント3は奪えない。

神童の串刺しドロップキックをかわして両腕でのラリアットを朱里&チサコに決めた宮崎。

神童にシャイニング・ウィザードを決めてプロレスLOVEポーズを決めた広田は、朱里&チサコにとらえられるも、逆に2人まとめてDDTを決めて頭部をマットに突き刺した。

そしてダブルのボ・ラギノールを狙ったところ、神童のドロップキックが死角から飛んできた。
すかさずチサコが急降下ダブルフットスタンプ。さらに神童を使ってのファンタスティックフリップを決める。
 6選手がリング内で入り乱れる乱戦の中、宮崎がムーンサルトプレスを放ったものの自爆。

広田がチサコのエルボーを浴び、さらに宮崎が放ったラリアットはかわされて同士打ち。

さらに朱里のラリアットまで浴びてフラフラの状態となった広田。

そこへ神童が攻撃っを仕掛けようとしたところ、逆にふらふらドーンで押し潰す。

しかし朱里とチサコのカットが間に合ってカウント2。
 広田は朱里にボ・ラギノールを決めるも、直後にチサコにフロントハイキックを叩き込まれた。

ふらふらと立ち上がったところへ、神童がエプロンからスワンダイブ式で前方回転エビ固め。

その勢いでジャックナイフに固めるとカウント3が数えられた。
▼Regina di WAVE~WAVE認定シングル選手権試合(30分1本勝負)
○野崎渚(17分25秒、レフェリーストップ)高瀬みゆき●
※ドルミルⅣ。第15代王者が2度目の防衛
 

 それぞれが保持するベルトを懸けてのシングル2番勝負。アクトレスガールズ3・15新木場での高瀬勝利(AWG王座防衛)を受けての第2ラウンドとなった今回は、レジーナ王者である野崎渚が迎え撃つ立場に。
 力のこもったロックアップでスタートした一戦は、積極的に攻撃を仕掛ける高瀬が序盤からペースをつかむ。
野崎のビッグブーツをかわすと、ロープにもたれかかる野崎の腰に、走り込んでのヒザをぶち込む。場外でインターバルを取った野崎がリングに戻って来たところに攻撃を仕掛け、ストンピングからダブルレッグロック、フェースロック、キャメルクラッチ、逆エビ、逆片エビと、腰に攻撃を集中していく。
 ようやく雪崩式ブレーンバスターを決めて反撃に転じるかと思われた野崎だったが、高瀬はマットに叩きつけられながらもすぐに立ち上がり、「なめんな!」と叫びながらドロップキック。
さらにコーナーに飛び乗って振り向きながらのドロップキック、串刺しラリアット、カミカゼ、コーナー2段目からのレッグドロップと一気呵成に攻め立てる。しかしカウント2。

ここでブレーンバスターを狙った高瀬だが、これを阻止した野崎は背後に回ってスリーパー。ロープに逃げられるとボディーを蹴り上げ、ビッグブーツを叩き込んで、ようやく流れが感じられる攻撃を繰り出していった。
 互いに一歩も引かない両者はエルボーとビッグブーツを打ち合う。
高瀬はチョップ、エルボーの乱打からラリアットを決める。

すかさず押さえ込むもカウント2。

2発目のラリアットをかわした野崎はバックに回り、後方回転からドラゴンスリーパーへ。

動きが止まって腰を落とした状態の高瀬に、走り込んでのダブルニーアタック(蒼魔刀)。

だが2発目を狙ったところは、ラリアットで迎撃された。
 高瀬はボディースラム、コーナー2段目から急降下レッグドロップ、えびす落としと連続攻撃。
カウント2で返されると逆エビへ。

ロープに逃れようとする野崎をリング中央に引き戻して締め上げるも、ロープブレイクに持ち込まれた。
 ラリアットをカウント1で返した野崎はビッグブーツ。

ロープワークを駆使した攻防の中で高瀬がラリアットを決めたところで両ダウン。
起き上がると、高瀬はヘッドバットからラリアット。

対する野崎は、レインメーカー式のビッグブーツ。

激しく攻守が入れ替わる展開となったが、野崎がドルミルで捕獲してグラウンドへ。
しかし、ロープに逃げられた。
 走り込んでのビッグブーツ狙いをパワースラムで切り返した高瀬。

ブレーンバスターで叩きつけると、ラリアットを狙ってロープに走る。

それをノアールランサー(ショットガン式ビッグブーツ)で迎撃した野崎。

さらに対角線を走り込んでノアールランサー・ハイを決め、コブラクラッチ式のドルミルへ。
そのままグランドに持ち込んで絞め上げる。ギブアップしない高瀬だったが動きが止まったところで危険と判断したTommyレフェリーが試合をストップした。
2度目の防衛を果たした野崎。

Tommyレフェリーの手で腰に巻いてもらうとマイクを手にした。
 野崎「高瀬、お互いのベルトを懸けて、先週に引き続き今日と、タイトルマッチやったけど、結果、お互いのベルトを守るだけっていう、ありきたりの結果になっちゃったね。でも、まだまだこれから(ベルトを懸けてのシングル対決は)あると思ってるから、お互い成長し合って、次、もう1回ベルト懸ける時は、もっと刺激的な試合やりましょう。ありがとうございました」
野崎が差し出した手を握り返してマイクを奪った高瀬。
 高瀬「野崎さん、ありがとうございました!」
 そして、「悔しい、悔しい……」とつぶやいたあと……。
 高瀬「でも、私は必死でアクトレスのベルトを守ってるのと同じように、野崎選手は野崎渚としてレジーナのベルトを大事に思って、団体を背負って闘っているんだなと身にしみました。私は、そういう選手が大好きです! そこで野崎さん、一つ、私の頼みを聞いていただけないでしょうか。こうやってベルトを争って、絆も深まったと思うんですよ。今日は対角でしたけど、今度は同じコーナーに。野崎さん、私ですね、今、アクトレスガールズでタッグリーグを、後楽園ホール、5月5日から行おうとしてるんです。なんとですね、私、パートナーがいなくて……いないんですよ。なので、このままでは後楽園ホールに出れなくなる危機。その危機を、絆の深まった野崎渚選手、救ってください! 私のタッグパートナーによろしくお願いします!」
右手を差し出して回答を求めた高瀬に対し……。
 野崎「高瀬、すごい、なんか愛の告白みたいなの、うれしかったんだけど、私やっぱ今、欲しくて欲しくてたまらなかったベルト今、手にしてるから、今はタッグっていうよりも、シングルで頑張っていきたいんだ。だから、ごめんなさい」と拒否。ガックリ肩を落とした高瀬に対し、「こんなに熱い高瀬だから、もっとほかにいいパートナー、いるんじゃないの? まだまだほかの人でね。(パートナーにふさわしい選手が)いるから。絶対どっかにいるから、頑張ってタッグパートナー探してください」
 パートナー要請を断った野崎。改めて……。
 野崎「というわけでレジーナ、防衛しました。正直、(アクトレスガールズ新木場大会の3月)15日、高瀬に負けて、すっごく不安もあったんですが、こうしてベルトを守ることができてよかったです。何より、高瀬との防衛(戦)が終わったその先に、試合をする人がいたから、ベルト、今日はどうしても守らないとと思ってました。宮崎さん……」
 ここで宮崎がゆっくりリングイン。
野崎「宮崎さんとは、私が15歳の頃からすごくお世話になって。超えなきゃいけない先輩だと思ってました。ただ、団体がなくなって、宮崎さんが1回引退して、一生超すことができない存在だと思ってたのが、今、こうして私がチャンピオンでいて、挑戦相手に超えなきゃいけない宮崎さんがいる。こんなに最高な条件ないと思ってます。こないだ、『4月1日(新木場)にチャンピオンシップやろう』って言ってくださって、ありがとうございます。こうやって(ベルト)守ったんで、4月1日、ベルトを守るだけじゃなく、宮崎有妃を超したいと思います。よろしくお願いします」
 宮崎は無言のまま。野崎とでにらみ合っているところに、広田が拍手をしながら入ってきた。
広田「4月1日、楽しみにしてます。まったく関係ないんですが、お知らせがあります。実はですね、WAVEをこれまですごく盛り上げてくれた人が、今日でWAVEを卒業する人がいます。(リングに)上がってください」
 ここでリング下にいた有田がなぜか上がろうとしたが、「オメエじゃねえわ! 誰も有田だと言ってねえだろ!」と追い払われる。そして……。
 広田「WAVEの受付をずっと担当してくれましたこの子が、今年の春から就職が決まりまして、WAVEの受付を無事に卒業いたします。今までありがとう。受付っていうのは、一番最初にお客様を迎えて、最後まで送り出すっていう、団体の顔だったり、興行の顔だったりするので、ものすごく受付って大切なポジションだと私は思っています。それをね、皆さんを笑顔で迎えてくれ、笑顔で送ってくれ、ちゃんと的確な指示を出し、ものすごくWAVEを支えてくれました。本当に、この場をお借りしてお礼を言いたいと思います。これまで本当にありがとうございました」
広田が感謝を伝えたところで、桜花、HIRO'eもリングに上がり、「4月からも頑張ってね」と記念品が贈呈された。
 広田からマイクを受け取った野崎は、今大会に出場した全選手をリングに呼び込んだあと……。
 野崎「改めまして皆さん、WAVE大阪大会(最後まで観戦)ありがとうございました。次回大阪大会は5月23日です。場所はアゼリア大正となります(18時試合開始)。5月23日もぜひ、見に来てください」
 そして野崎が音頭を取っての「これがWAVEだ!」で大会は幕を閉じた。